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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(54)【発明の名称】ボトルネック
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/02 20060101AFI20230119BHJP
【FI】
B65D1/02 210
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022517381
(86)(22)【出願日】2020-10-05
(85)【翻訳文提出日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 EP2020077864
(87)【国際公開番号】W WO2021064246
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】1910967
(32)【優先日】2019-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521042828
【氏名又は名称】ソシエテ アノニム デ オー ミネラル デビアン エ アン アブレジェ “エス.アー.ウー.エム.ウー.”
(74)【代理人】
【識別番号】100196449
【弁理士】
【氏名又は名称】湯澤 亮
(72)【発明者】
【氏名】タンシェット, ジャン-バティスト
(72)【発明者】
【氏名】レテル, エマニュエル
【テーマコード(参考)】
3E033
【Fターム(参考)】
3E033AA02
3E033BA17
3E033BA18
3E033CA20
3E033DA03
3E033DA08
3E033DA10
3E033DB01
3E033DD01
3E033EA06
3E033FA03
3E033GA02
(57)【要約】
【解決手段】本発明は、フランジ(22)を有するボトル(20)のネック(21)に関し、ボトルが、側壁と、ネックと側壁との間に配置されたショルダーを有する本体を備え、ボトル(20)のネック(21)が、カラー(22)と本体との間に、ショルダーに隣接して配置される、少なくとも1つの突起(27)とを備えることを特徴とする。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジ(22)を有するボトル(20)カラー(21)であって、前記ボトルが、側壁と、前記カラーと前記側壁との間に配置されたショルダーとを有する本体を備え、
前記ボトル(20)の前記カラー(21)が、少なくとも1つの突起(27)を備え、前記突起が、
-前記フランジ(22)と前記本体との間に、
-前記ショルダーに隣接して、配置される、ことを特徴とする、ボトル(20)カラー(21)。
【請求項2】
前記ボトルが、プラスチックでできていることを特徴とする、請求項1に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項3】
前記ボトルが、薄壁のボトルであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のボトル(20)のカラー(21)。
【請求項4】
前記突起(27)が、前記ボトル(20)の軸方向に垂直な平面で角度セクターに沿って延在し、前記角度セクターが、少なくとも40°、好ましくは少なくとも50°の角度寸法を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項5】
前記角度寸法が、180°を超えない、請求項4に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項6】
前記フランジ(22)と、前記ボトルの軸方向に沿って、高さX1が少なくとも2.5mmであり、好ましくは少なくとも3.5mmである前記突起(27)との間に円筒形部分を含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項7】
前記突起(27)が、前記ショルダー上に配置された下部分を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項8】
前記突起(27)が中実である、請求項1~7のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項9】
前記ボトルが、前記カラー(21)と、フランジ(22)と、前記フランジ(22)の下の前記突起(27)とを備えるプリフォームから取得されることを特徴とする、請求項8に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項10】
前記突起(27)が、中空であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項11】
前記突起(27)が、
-150μm以上、好ましくは200μm、好ましくは250μm、非常に好ましくは300μmより大きく、及び/又は、
-600μm以下、好ましくは500μm、好ましくは400μmである、厚さを有する、請求項10に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項12】
前記ボトルが、フランジ(22)を備え、前記フランジの下に突起がないプリフォームから取得されることを特徴とする、請求項10又は11に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項13】
-前記突起(27)が、前記ボトルの軸方向に対して第1の半径R1を有し、
-前記フランジ(22)が、前記ボトルの軸方向に対して第2の半径R2を有し、
さらに、
0.8×R2≦R1≦1.2×R2である、請求項1~12のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項14】
前記ボトルの軸方向を含み、前記突起(27)を通過する断面において、前記突起の側面が、4mm~11mm、好ましくは5.5mm~8.5mmの半径を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項15】
好ましくは可逆的な仕様で、前記ボトルを開閉するように配置されたキャップを備え、前記キャップが、前記ボトルから取り外し可能なタイプであるか、又は前記ボトルに取り付けられたタイプであり、前記突起(27)が、前記ボトルが開封しているときに、その中で、及び/又はそれと前記フランジ(22)との間で、前記キャップの少なくとも一部位を受容するように配置されていることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項16】
前記突起(27)が、支持部分を提供するように、又は前記キャップ用のベアリング逆形状を形成するように配置されている、請求項15に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項17】
前記突起が、好ましくはレリーフにマーキングを付けている、請求項1~16のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項18】
前記ボトルが、同様のボトルの前記カラー(21)を収容するように適合された底部を備え、前記底部が、前記同様のボトルの前記カラー(21)を収容するための第1の逆形状を有し、前記第1の逆形状が、前記同様のボトルの前記カラーの前記突起(27)を収容するために第2の逆形状を有していることを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項19】
前記フランジと前記ショルダーとの間に複数の突起を備え、前記突起の少なくとも1つ、好ましくはそれらの各1つが、前記ショルダーに隣接している、請求項1~18のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項20】
前記突起(27)が中空であり、ユーザによって変形されて凹部位になるように配置されている、請求項1~19のいずれか一項に記載のボトル(20)カラー(21)。
【請求項21】
ボトル(20)であって、
-側壁と、カラーと前記側壁の間に配置されたショルダーとを有する本体と、
-請求項1~20のいずれか一項に記載のカラー(21)と、を備える、ボトル(20)。
【請求項22】
請求項1~9のいずれか一項に記載のカラー(21)を備えるボトルプリフォーム。
【請求項23】
請求項21に記載のボトル(20)と、突起(27)と協働するように配置された、前記ボトルのカラー(21)と関連するデバイスとを備える物。
【請求項24】
前記デバイスが、シェル、前記ボトルに含まれる流体を分配するためのシステム、又は前記ボトルを前記ボトルに含まれる流体を分配するための回路に接続するためのデバイスであることを特徴とする、請求項23に記載の物。
【請求項25】
前記デバイスが、前記ボトル、バブラー、蛇口、又は弁に含まれる流体ディスペンサーであることを特徴とする、請求項24に記載の物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、液体食品容器の分野に関し、具体的には、非炭酸ミネラル水などの液体食品を含む、好ましくは薄壁ボトルカラー(通常はプラスチック製)に関する。本発明はまた、ボトルと結合することができる物又は装置に関する。
【背景技術】
【0002】
保存された風味と品質を有する、高品質の水を消費したい消費者に、ミネラル水を輸送し届けるための、液体食品、特に、例えば、プラスチック製の例えば、薄壁カラーボトル用の従来技術の容器が知られている。そのようなプラスチック容器又はボトルは、参考文献WO2010/12956A1、WO2010/93602A2、EP1873067A1又はWO2014/101957A1に開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その見返りとして、これらのペットボトルの生産は環境に影響を与える可能性があり、この影響を最小限に抑えるためにリサイクル部門も提供する必要がある。
【0004】
さらに、そのようなカラーボトルを射出ブロー成形によって製造することが知られており、プリフォームは射出によって製造され、次にボトルはプリフォームのブロー成形によって取得される。これらの製造方法中、輸送中、又は最終使用中に、ボトル及び/又はプリフォームを装置、機械、又は別の物と配向又は結合する必要がある場合があり、解決策は、例えば参考文献EP2522479B1又はUS9533788B2に開示されているようにカラーと同じ高さで、レリーフ形状を設けることによって提案されている。しかしながら、そのようなレリーフ形状は、使用するためにボトルを別の物又は装置に結合しなければならない場合には好適でない場合がある。これは特に、ボトルを、機械によってではなくユーザによって、物又は装置に結合しなければならない場合である。特に、別の物又は装置との結合中に、信頼性のある方向付け、及び/又はボトルが本物のボトルであることを認識する可能性を提供する必要がある場合があり、これらの機能は、ボトル上で、特に様々なユーザによる安全で反復可能でなければならないボトルの機械的作動又は接触を必要とし得る。
【0005】
加えて、ボトルの厚みを最小限に抑えることは(経済的及び/又は生態学的に)関心事であり得るが、ボトルを引き続き取り扱いやすく、かつ消費者がボトルを持ったときに変形し、又は過度に変形しないように提供される必要がある(通常は20ニュートン力)。この形態は、小容量のボトル(2L未満、好ましくは1.5L未満、さらに好ましくは1L)の場合に特に重要であり、それらは消費者の移動に同行することができることを目的としているため、変形のリスク(消費者がボトルを強く絞るとオーバーフローにつながる)を最小限に抑える必要がある。参考文献US2004/0124192A1、FR1114750A、又はDE29915618U1は、外部構造に結合されたボトルについて説明する。しかしながら、特に結合又は分離のフェーズ中、使用と取り扱いが簡単な信頼性のある物をユーザに提供するための実用的で低コストのソリューションを提供する参考文献はない。
【0006】
本発明の1つの目的は、上記の先行技術の参考文献の欠点を克服することであり、かつ特に第1に、特にユーザによる物又は装置との、容易で信頼性があり反復可能な結合能力を提供しながら、製造が容易で安価であるボトルカラーを提案することである。
【0007】
その目的のために、本発明の第1の態様は、フランジを有するボトルカラーに関し、
そのボトルが、側壁と、カラーと側壁との間に配置されたショルダーを有する本体を備え、
ボトルのカラーが、少なくとも1つの突起を備え、その突起が、
-フランジと本体との間に、
-ショルダーに隣接して、配置される、ことを特徴とする。
【0008】
本発明はまた、そのようなカラーを有するボトルに関する。本発明はまた、そのようなカラーを有するいくつかのボトルプリフォームに関する。本発明はまた、突起と協働するように配置された、カラーと関連する、ボトル及びデバイスを含む物に関する。
【0009】
上述の実装によるボトルは、カラーと同じ高さであるが、フランジの下に位置され、ショルダーに隣接した突起を備える。したがって、フランジの下に配置された突起は、突起がフランジの反対側上に配置されているため、キャップの有無による影響を受けるリスクなしに、デバイス、例えば、物又は装置と相互作用することができる。加えて、突起は、ショルダーに隣接しており、これは、突起がショルダーの近く又は隣りにあることを意味し、これにより、突起と結合されるように提供されたデバイス、例えば物又は装置の一部分が、突起とショルダーとの間を通過するあらゆるリスクを排除する。したがって、デバイス、例えば物又は装置との連携は堅牢である。言い換えると、突起は、ショルダーに隣接する部位、又はショルダーに侵入する部位を含み、その結果、突起の逆形状又は検知又はベアリング部材が、突起とショルダーとの間を通過することができない。
【0010】
一実施形態によれば、ボトルは、プラスチック、ガラス、金属、又はセルロース材料でできている。一実施形態によれば、カラーは、プラスチック、ガラス、金属、又はセルロース材料でできている。一実施形態によれば、ボトルの本体は、プラスチック、ガラス、金属、又はセルロース材料でできている。一実施形態によれば、カラー及び本体は、同じ材料、プラスチック、ガラス、金属、又はセルロース材料でできている。
【0011】
一実施形態によれば、ボトルは薄壁ボトルである。
【0012】
一実施形態によれば、突起は、ボトルの軸方向に垂直な平面内の角度セクターに沿って延在し、角度セクターは、少なくとも40°、好ましくは少なくとも50°の角度寸法を有する。このような角度範囲は、特定の用途に適用される方向を見つけるために自然に使用することができるエンドユーザに簡単な視覚的検出を提供する。
【0013】
一実施形態によれば、角度寸法は180°を超えない。言い換えれば、ボトル及びその突起の少なくとも1つの正面概観において、カラーと同じ高さでの通路寸法は、その全高にわたるカラーの直径の寸法である。
【0014】
一実施形態によれば、カラーは、フランジと、ボトルの軸方向に沿って高さX1が少なくとも2.5mmであり好ましくは少なくとも3.5mmである突起との間に円筒形部分を含む。言い換えると、フランジと突起との間で、カラーは完全に円筒形部分で構成されている(つまり、母線は、基本曲線、通常は円を通過する平行な直線によって運ばれるセグメントであるが、丸みを帯びた正方形、楕円形などを想像することができる)。
【0015】
特に、ボトルの上端から始まって、カラーは、
-ボトルの開口部を確定する末端と、
-ボトルの開閉インターフェース、例えばスレッド又は弾性インターロック(スナップフィット)インターフェースと、
-フランジと、
-突起のない360°にわたる円筒形部位と、
-ショルダーに結合し、突起を備える下部位と、を備える。
【0016】
ボトルの軸方向に垂直な少なくとも1つの断面では、カラーの下部位は、
-突起とは異なる領域において、軸方向に対して少なくとも第1の寸法と、
-突起のレベルで、軸方向に対して第1の寸法よりも大きい少なくとも第2の寸法と、を有する。
【0017】
一実施形態によれば、第2の寸法は、第1の寸法より少なくとも1.5mm、好ましくは2.0mm大きい。
【0018】
一実施形態によれば、突起は、ショルダー上に配置された下部分を含む。
【0019】
一実施形態によれば、突起は中実である。この実施形態では、ボトルは、カラー、フランジ、及びフランジの下の突起を含むプリフォームから取得されることができる。言い換えれば、突起は、突起の高さでのカラーの厚さの変化(増加)のおかげで、少なくとも部分的に、好ましくは完全に取得されるか、又は形成される。通常、突起は、ブロー成形ステップの前に、プリフォームのレベルですでに提供されている。
【0020】
一実施形態によれば、突起は中空である。言い換えれば、突起は、ブロー成形動作中に少なくとも部分的に、好ましくは完全に取得されるか、又は形成される。次に、カラーの内側(ボトルの内側)の凹部が見られる。
【0021】
一実施形態によれば、突起は、150μm以上、好ましくは200μm、非常に好ましくは250μmを超える厚さを有する。通常、突起はショルダーの上部位と同様の厚さを有し、例えば、本体の側壁よりも優れた剛性を与えることができる。
【0022】
一実施形態によれば、突起は、600μm以下、好ましくは500μm、非常に好ましくは400μmを超える厚さを有する。
【0023】
一実施形態によれば、突起は、突起から1mm未満の領域で取られたショルダーの厚さに±20%だけ等しい、ショルダーから1mm未満の領域で取られた厚さを有する。
【0024】
一実施形態によれば、ボトルは、フランジを含むプリフォームから取得され、プリフォームにはフランジの下に突起がない。
【0025】
一実施形態によれば、
-突起が、ボトルの軸方向に対して第1の半径R1を有し、
-フランジが、ボトルの軸方向に対して第2の半径R2を有し、
その中で、
0.8×R2≦R1≦1.2×R2である。
【0026】
一実施形態によれば、ボトルの軸方向を含み、突起を通過する断面において、突起の側面は、4mm~11mm、好ましくは5.5mm~8.5mmの半径を有する。
【0027】
一実施形態によれば、カラーは、好ましくは可逆的な仕様でボトルを開閉するように配置されたキャップを備え、キャップが、ボトルから取り外し可能なタイプであるか、又はボトルに取り付けられたタイプであり、突起が、ボトルが開封しているときに、突起の中で、及び/又はそれとフランジとの間で、キャップの少なくとも一部位を受容するように配置されている。この実装によれば、突起は、ボトルが開封しているときに、キャップのせりもち台、支持部、又は保管部として機能することができる。言い換えれば、突起は、キャップを受容し、及び/又はキャップを所定の位置に保持するために、キャップの少なくとも部分的な逆形状又は空洞を含むことができる。突起とフランジとの間に、間隔、距離、又は特定の形状を提供して、キャップの少なくとも一部位で受容し、したがってキャップを所定の位置に保持する可能性を提供することも可能である。
【0028】
一実施形態によれば、突起は、支持部分を提供するように、又はキャップのためのベアリング逆形状を形成するように配置される。カラーの残りの部分に対して突起している突起は、安定した仕様でキャップを受容するために凹んだ逆形状を有することができる。
【0029】
一実施形態によれば、突起は、例えば、弾性インターロックによって、キャップと係合するように配置される。言い換えれば、突起は、例えば、弾性変形、クランプ、スナップフィットによってキャップを保持するための手段を備える。
【0030】
一実施形態によれば、ボトルは、好ましくは可逆的な仕様でボトルを開閉するように配置されたキャップを含み、突起は、ボトルが閉じられたときにキャップにせりもち台又はストッパを形成するように配置される。ねじ込み式キャップ又は1/4ターンの回転におけるせりもち台、又はスイングキャップためのストッパを想定することができる。
【0031】
一実施形態によれば、突起は、好ましくはレリーフにマーキングを付ける。フランジの下の突起の位置は、反復可能で、識別が容易で、目に見えるので、マーキングに簡単にアクセス可能で、ユーザの目に見えるか、届く範囲にある。例えば、点字マーキングを想定することが可能である。
【0032】
一実施形態によれば、突起は、±15%以内まで一定の厚さを有する。
【0033】
一実施形態によれば、ボトルは、同様のボトルのカラー(21)を収容するように適合された底部を含み、底部は、同様のボトルのカラーを収容するための第1の逆形状を有し、第1の逆形状は、同様のボトルのカラーの突起を収容するために第2の逆形状を有している。そのような実装は、ボトルの角度配向を確保しながら積み重ね能力を提供し、突起は正しい配向での停止を提供する。面取りが突起の側端上で行われて、積み降ろしを容易にし、小さい回転が、上部ボトルの「外れ」を引き起こす。
【0034】
一実施形態によれば、ボトルは、フランジとショルダーとの間に複数の突起を備え、突起の少なくとも1つ、好ましくはそれらの各1つが、ショルダーに隣接している。1つの特定の実施形態によれば、各突起は、20°~60°の角度寸法を有し、20°~60°の角度寸法を有する円筒形カラー部分によって隣接する突起から分離されている。複数の突起は、コーディング又は改善された認識の可能性を提供する。
【0035】
一実施形態によれば、突起が、ユーザによって変形されて、凹部位になるように配置されている。2つのボトルを互いに区別するために、ボトルの個人化又は識別化が可能である。
【0036】
一実施形態によれば、突起が、正面概観で、V字形の側端を有する。突起が結合される物又は装置の逆形状と係合するとき、上向き又は下向きに垂直方向の力を生成するために、V又は逆Vを提供することが可能である。
【0037】
一実施形態によれば、ボトルは、ラミネートされていない単一の壁を含む。言い換えれば、ボトルの壁は連続的であり、挟み込みを形成せず、いくつかの層又はシートを含まない。ボトルは通常、単一のプリフォームから取得される。
【0038】
本発明の第2の態様は、第1の態様によるカラーを含むボトルに関する。
【0039】
本発明の第3の態様は、第1の態様によるカラーを含むボトルプリフォームに関する。
【0040】
本発明の第4の態様は、突起と協働するように配置された、ボトル、及びボトルのカラーと関連するデバイスを含む物に関する。デバイスは、別の物又は装置であり得る。このデバイスは、例えば、シェル、ボトルに含まれる流体を分配するためのシステム、又はボトルに含まれる流体を分配するための回路にボトルを接続するためのデバイスである。このデバイスは、例えば、ボトル、バブラー、蛇口、又はバルブに含まれる液体ディスペンサーである。
【0041】
本発明の第5の態様は、ユーザによって保持される物に関し、
-ユーザによって保持されるように配置された外部構造と、
-第1の態様に従ったボトルと、
を備え、
-外部構造が、ボトルの本体の少なくとも一部と接触しているシェルであり、
-シェルが、開いたU字型又はC字型を形成し、ボトルのカラーの少なくとも一部位に弾性的にインターロックするように配置された上部カラーを備えることを特徴とする。
【0042】
前述の第5の態様に従った物は、シェル上のボトルのカラーの弾性インターロックのおかげで、取り扱いが簡単である。このような弾性インターロックはスナップフィットとも呼ばれる。しかしながら、シェルは、U字型又はC字型の開いた上部カラーを有し、すなわち、ボトルのカラーを挿入したり取り外したりするために簡単に開くことができるオープンクランプを形成し、これにより、ユーザにわずかな労力をかけることを保証する。しかしながら、剛性のあるシェルはボトルを確実かつ堅牢に維持し、これにより、取り扱いとセットアップ(結合と分離)が容易な物が提供される。
【0043】
有利には、シェルが、側壁と、カラーと側壁との間に配置されたシェルショルダーを備え、シェルショルダーが、ボトルのカラーのための通路を提供するように配置された通路開口部を備え、通路開口部が、シェルの上部カラーのU字型又はC字型の開口部の中に開く。通路開口部は、シェルの上部カラーの開口部の高さで、ボトルのカラーを挿入して提示することを可能にし、これにより簡単に設置される。
【0044】
有利には、ボトルのカラーに通路を提供するように配置された通路開口部が、ボトルのカラーの少なくとも一部位に弾性的にインターロックするように配置されたシェルの上部カラーのU字型又はC字型の通路寸法よりも大きい通路寸法を有する。
【0045】
有利には、
-ボトルのカラーのために通路を提供するように配置されたシェル通路開口部の通路寸法が、例えばフランジを備えるボトルカラーの寸法よりも厳密に大きく、
-ボトルのカラーの少なくとも一部位を弾性的にインターロックするように配置された、シェルの上部カラーのU字型又はC字型の通路寸法は、例えばフランジを備えるボトルカラーの寸法よりも厳密に小さい。通路開口部へのボトルのカラーの取り付けは、特別な又は細心の注意を必要とせず、次に、ボトルのカラーをシェルの開いた上部カラーに傾けるか押し込むだけで、弾性インターロック及び結合を実現するのに十分である。
【0046】
有利には、シェルは、側壁に配置され、ユーザがボトルをシェルに導入することを可能にするように配置された導入開口部を備える。導入開口部は、通常、通路開口部の反対側に配置されているため、ボトルは通路開口部を簡単に通過することができ、そのカラーは通路開口部に配置され得、ボトルの残りの部分は簡単に導入開口部を通過する。
【0047】
ボトルのカラーは、フランジとフランジの下に配置された突起を備える。突起は、シェルの上部カラーのU字型又はC字型の開口部に係合することができる。突起は、特にボトルにねじ込み式キャップが装備されている場合に、ボトルを開閉するのに役立つ回転止めを提供する。ただし、弾性インターロック付きの蓋やヒンジ付きキャップなど、他のタイプの閉め方も可能である。そのような突起はまた、角度インデックスを提供し、これにより、例えば、ボトルの刻印がシェルの開口部に面することを保証することができる。
【0048】
言い換えれば、ボトルは、ねじ込み式又はインターロック式のキャップ又はトップなどの、蓋又は弁の閉鎖手段を含む。閉鎖手段は、最初の使用時に破断するブリッジによって上部又はキャップに連結された不正開封明示仕上げなどの不正開封明示検査手段をさらに含み得る。それはまた、最初の使用時に永久に取り外されるように、カラーに密封された蓋にすることができる。閉鎖手段は、適切な場合、最初の使用後にボトルを再び閉めることを可能にする可逆的手段を含み得る。これは、例えば、ねじ込み式及びねじ戻し式のキャップ又はトップの場合である。充填されたボトルは、ねじ込み式又はインターロック式のキャップ又はトップによって閉じられ、ブリッジが壊れていない不正開封明示仕上げが施されていることが好ましいと述べられている。
【0049】
一実施形態によれば、トップ又はキャップは、開封後もボトルのカラーに取り付けられたままであり得るように配置されている。これは、取り付けタイプのトップ又はキャップと称される。例えば、トップ又はキャップは、不正開封明示ストリップとキャップの本体又はキャップの本体の一部位との間に、少なくとも1つの材料のストリップ及び/又はヒンジの形態の接続を含むことができる。
【0050】
有利には、ボトルは、ボトルの内部容積の少なくとも80%を満たす、好ましくは水、好ましくは非炭酸水の飲用液体を含む。
【0051】
有利には、
-シェルの上部カラーのU字型又はC字型の開口部が、物の軸方向に対して第1の角度寸法を有し、
-突起が、物の軸方向に対して、第1の角度寸法よりも小さい第2の角度寸法を有する。突起の存在は、シェルの上部カラーの開口部を妨げず、弾性インターロックを損なうことはない。
【0052】
有利には、ボトルは、外側から見て、凹面、例えば半球形の底部を有し、シェルは、垂直位置に沿って物を置くための少なくとも1つの平面支持部分を画定する底部を有する。平面又は平らな底部は、安定した垂直方向のベアリングを提供するが、薄壁ボトルだけでは、規定により、柔らかく、底部が半球形であるため、作業面に垂直に置いて保持することはできない。
【0053】
有利には、シェルは外径を有し、シェルの底部は、少なくとも1つの平面クラウン、又は平面クラウンに沿って分散される(すなわち、平面に含まれる)支持部分を備え、平面クラウンは、外径の50%以上の直径を有している。このようなクラウンは、平面リングとも呼ばれ、すなわち、安定したベアリングを提供する平面に含まれている。
【0054】
有利には、シェルは、例えばグリップを形成する、少なくとも1つのグリッピングハンドルを備える。取り扱いを容易にするために2つのグリップを提供することができる。
【0055】
有利には、ボトルは、厚みのある好ましくは円筒形の本体を有し、その厚みは、
-30μm~150μmの範囲であって、
-例えば、30μm~50μm、50μm~70μm、70μm~100μm、100μm~125μm、又は125μm~150μmの範囲であって、
-好ましくは100μm~125μmの範囲である。このような厚みのボトルは、例えば20ニュートンのクランプ力又はグリップ力に耐えるのに十分な剛性がなく、(剛性の)シェルをロックすることで、これらの変形を制限又は回避することを可能にする。言い換えれば、ボトルは、特にそれがユーザによって取り扱われるとき、本来柔らかく、変形可能である。
【0056】
有利には、ボトルは、直径に含まれる底部の中央部分を除いて、ボトルの本体の厚みの±20%に等しい厚みの底部を有し、
-本体の円筒形部位の直径の50%以下であって、
-好ましくは、本体の円筒形部位の直径の35%以下であって、
-より好ましくは、本体の円筒形部位の直径の20%以下である。
【0057】
有利なことに、シェルの上部カラーは、ボトルのカラーのフランジの下で弾性的にインターロックする。フランジは、ボトルのカラーの周辺の突起である。
【0058】
有利には、ボトルのカラー及び/又はボトルのフランジは、150μmより大きい、好ましくは200μmより大きい、より好ましくは250μmより大きい、好ましくは1mm~2mmの厚みを有する。
【0059】
有利には、ボトル及び/又はシェルは、少なくとも1つの円筒形部位を有することができる。これは、母線が平行な直線である側面を持ち、閉曲線である基本曲線(側面とボトルの軸方向に垂直な平面との交点によって画定される)に従うシェル又はボトル部分を「壁又は円筒形の部位」と意味する。この閉じた基本曲線は、円形(円)、楕円形(楕円又は任意の楕円形)、又は必要に応じて角が丸い正方形又は長方形にすることができる。
【0060】
円筒形部位のそのようなセクションは、グリップを改善し、可撓性を制限し、及び/又はボトルが開封されたときの漏れのリスクを制限することができる。
【0061】
有利には、ボトル、カラー及び/又はボトルの本体は、少なくとも部分的にリサイクルされたプラスチックである。有利には、ボトル、カラー及び/又はボトルの本体は、ポリエチレンテレフタレート(PET)から形成されている。有利には、ボトル、カラー及び/又はボトルの本体は、少なくとも部分的にリサイクルされたポリエチレンテレフタレート(PET)から形成されている。
【0062】
ボトルは、少なくとも0.25L、例えば少なくとも0.5L、例えば少なくとも1L、例えば少なくとも1.5L、例えば少なくとも2L、例えば少なくとも5L、例えば少なくとも少なくとも10Lの内部容積を有することができる。ボトルは、20L以下、例えば2L以下、例えば1.5以下、例えば1L以下、例えば0.8L以下の内部容積を有することができる。ボトルは、0.25~0.5L、又は0.5~1L、又は1L~1.5L、又は1.5L~2L、又は2L~3L、又は3L~4L、又は4L~5L、又は5L~6L、又は6L~7L、又は7L~8L、又は8L~9L、又は9L~10L、又は10L~15L、又は15L~20Lの内部容積を有することができる。
【0063】
有利には、シェルの上部カラーは上部リムを有し、上部リムは、物の軸方向に対して180°を超えて形成される。言い換えれば、ボトルのカラーの外周の半分以上がシェルの開いた上部カラーに受容され、保持されて、効果的な保持を提供する。
【0064】
有利には、上部リムは平面に含まれる。
【0065】
有利には、シェルは、
-ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、又はポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリマー材料から形成され、繊維や鉱物粒子などのフィラー材料を備えてもよく、
-又は、アルミニウムなどの金属から形成される。
【0066】
有利には、シェルの厚みは、
-ボトルの本体の厚みの少なくとも2倍超、又は
-少なくとも200μmより大きい。したがって、シェルはボトルよりも剛性がある。
【0067】
有利には、ボトルをシェルと結合する操作中に、シェルは、ボトルよりも変形が少なくなるように配置される。言い換えれば、シェルは剛性があり、ユーザが取り扱うときに変形することはない。その結果、そのような剛性のあるシェルは、ユーザの手から溢れ又は落下するという実証済みのリスクなしで、それ自体では取り扱うことができなかった、薄くて柔らかくて変形可能なボトルを取り扱うことを可能にする。
【0068】
本発明の他の特徴及び優位性は、非限定的な例として与えられ、添付の図面によって示される本発明の一実施形態の以下の詳細な説明を読むと、より明確に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0069】
図1図1は、ボトルと結合してユーザによって取り扱われる物を形成するシェルの第1の斜視概観を表す図である。
図2図2は、図1のシェルの第2の斜視概観を表す図である。
図3図3は、図1のシェルの第3の斜視概観を表す図である。
図4図4は、ユーザによって取り扱われる物を形成するために、図1のシェルと結合されるボトルの斜視概観を表す図である。
図5図5は、図4のボトルの側面概観を表す図である。
図6図6は、図4のボトルを図1のシェルと結合するフェーズを表す図である。
図7図7は、図1のシェルと結合された図4のボトルのセクションを表す図である。
図8図8は、図4のボトルの正面概観を表す図である。
図9図9は、カラーを通過する、ボトルの軸方向に垂直な平面で、図4のボトルの断面概観を表す図である。
図10図10は、射出成形によって製造され、ブロー成形によって図4のボトルを形成するために使用され得る第1のプリフォームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
全般的に、本開示によるボトルは、フランジの下に収容された突起を含む。突起はいくつかの機能を提供することができる。シェルとの結合について以下に説明するが、デバイス、例えば、ボトルに含まれる液体を分配するための装置との相互作用を想定することも可能である。相互作用又は機能については、以下で説明する。
【0071】
まず、図1~3は、ボトルと結合され、異なる方向から見られるシェル10を表している。全般的に、シェル10は、上部カラー11と、側壁15と、底部14と、及び上部カラー11と側壁15との間に配置されたシェルショルダー16とを備える。
【0072】
示されている例では、側壁15は、円筒形又は実質的に円筒形である(すなわち、その外面は、基本曲線、ここでは円に従う平行な真っ直ぐな母線を備える)。底部14は、その部位のために、図7で考察されるように、垂直位置に沿ってシェル10を置くことを可能にする下部プレートを有する。
【0073】
さらに、シェル10は、ショルダー16に配置され、主に図1及び3に見られる通路開口部12と、主に図2に見られる導入開口部13を備える。
【0074】
最後に、上部カラー11は、図1及び3に示すように、C字型(又はU字型)のオープンカラーである。上部カラー11は、その最大内径に応じた通路寸法D2と、その開口部での通路寸法D’2とを有する。図3に見られるように、(寸法D’2の)上部カラー11の開口部は、通路開口部12につながるか、又は通路開口部12に開口し、通路開口部12の通路寸法D1は、上部カラー11の通路寸法D2及びD’2よりも大きいことに留意されたい。詳細については、以下の図6で説明する。
【0075】
図4、5、8及び9は、カラー21(又はネック)と、ショルダー28と、側壁24と、底部25とを備えるボトル20を表す。示されている例では、カラー21は、キャップ26(図6に見られる)を受けるためにねじ山が付けられ、フランジ22がねじ山の下に設けられ、突起27がフランジ22の下に配置されている。ボトル20はまた、液体食品(例えば、非炭酸ミネラル水)を含む。
【0076】
上述したように、カラー21は、キャップ26を受容するためにねじ山が付けられているが、他の閉鎖手段(蓋、弾性インターロックを備えるたヒンジ付きキャップなど)を想定することができる。図5は、フランジ22の外形寸法D3を表しており、この外形寸法D3は、シェル10の通路開口部12の通路寸法D1よりも小さいが、シェル10の上部カラー11の通路寸法D2又はD’2よりも大きい。
【0077】
実際、図6及び7に表されるように、シェル10及びボトル20は、結合され、一緒に保持される。特に、シェル10の上部カラー11は、ボトル20のカラー21と弾性的にインターロックするように設けられている。示されている例では、シェル10の上部カラー11は、フランジ22の下で、ボトル20上で弾性的にインターロックするように適合された寸法を有する。
【0078】
この目的のために、図1及び3で見られるように、シェル10の上部カラー11は、特にフランジ22を保持することにより、ボトル20のカラー21から離れて移動し、受容し、保持することができるように、180°を超えて(例えば、270°、±45°で)形成される。
【0079】
ボトル20をシェル10と結合するために、図6に示されるように、ユーザは、シェル10の導入開口部13を通してボトル20を導入し、シェル10の通路開口部12にあるボトル20のキャップ26でキャップされたカラー21にねじ込むだけで十分である(フランジ22(及びキャップ26)の外形寸法D3は、通路開口部12の通路寸法D1よりも小さいため)、次にボトル20を傾けて、底部25をシェル10に通し終え、特にボトル20のカラー21をシェル10の上部カラー11に弾性的にインターロックする(上部カラー11の通路寸法D’2及びD2は、カラー21の寸法及びフランジ22の外形寸法D3よりも小さいため)。
【0080】
詳細には、シェルの上部カラー11は、数ミリメートルの円筒形リムを有し、ボトル20は、フランジ20と、フランジ22とボトル20のショルダーとの間に配置された円筒形カラー部分とを備え、上部カラー11の円筒形リムは、ボトル20の円筒形カラー部分を圧迫し、フランジ22と軸方向に隣接し、シェル10とボトル20のアセンブリを提供する。
【0081】
ボトル20をシェル10から解放するには、キャップ26に横断方向、横方向、又は傾斜の力を加えて、ボトル20のカラー21をシェル10の上部カラー11から「クリップ解除」すれば十分である。シェル10の下部位、導入開口部13の反対側にオリフィスを配置して、ユーザが指でボトルをシェル10から横方向に押し出すことを可能にすることも可能である。
【0082】
図7に示されるように、結合されると、シェル10及びボトル20は、ユーザにとって取り扱い扱いやすい物30を形成する。シェル10の底部14は平らであるため、物30は、それが作業面上に置かれたときに安定した垂直位置を有する。さらに、戻り部16がシェル10の下部位に提供されて、ボトル20とシェル10アセンブリの結合及び保持を固定する。
【0083】
すでに上述したように、キャップ26は、ボトル20にねじ込まれる。シェル10に対してボトル20の回転止めを提供するために、突起27が、シェル10の上部カラー11の開口部に収容されるボトル20上に提供される。したがって、ボトル20に加えられたトルクは、突起27を介してシェル10に伝達される。非円形セクションを備えるボトル20のカラー21、フランジ22の逆形状に係合する上部カラー11の高さでのクレネレーションなど、そのようなインデックス付けのための他の実装を想定することが可能である。
【0084】
キャップ26のねじ込み/ねじ戻しとは関係なく、上部カラー11の開口部に係合する突起27によって提供されるボトル20とシェル10との間の角度インデックスを利用して、ボトル20にマーキングを印刷又は貼付することも可能であり、その結果、それらが、結合後に可視であり、通路開口部12又は導入開口部13、又はシェル10の任意の他の開口部に面するようになる。
【0085】
さらに、突起27はボトル20のショルダー28に隣接しているので、フランジ11又はシェルショルダー16の高さでのシェル10の壁は、ショルダー28とボトル20の突起27との間にスリップすることができない。回転停止と停止位置は適切に制御されている。
【0086】
図8は、ボトル20及び突起27の正面概観を示している。フランジ22は直径D3を有し、フランジの下のカラーは、D3よりも小さい直径D4であり、少なくとも2.5mmの高さX1にわたり、そして360°にわたる部位を有する。したがって、突起27が存在する場合でも、フランジ22の下でクランプによる把持が可能である。この正面図では、突起27はフランジ下の直径D4の値よりも幅が小さいので、製造中にフランジ22の下にあるレールを介してボトル20を案内することが可能であることに留意されたい。
【0087】
また、ボトル20を側面から示した図5では、突起がフランジ20と同様の半径方向の寸法を有し、突出しないことにも留意されたい。特に、ボトルの軸方向に垂直で、突起27とフランジ22との間を通過する平面に沿った断面のボトル20を示す図9を参照すると、突起27の半径方向寸法A3は、D3/2に実質的に等しい。一方、カラーの残りの部分は、A3よりも小さい半径方向の寸法A2を有している。
【0088】
図9はまた、突起27が角度セクターA1に沿って伸びており、ここでは約90°の値を示しているが、例えば30~150°の値を想定することができる。
【0089】
これらの実装により、大きく変形せずに保持(通常は20ニュートンの力で)されるには、かなり剛性があるか、少なくともあまり可撓性がない再利用可能なシェル10を提案し、したがって、変形せずに保持(通常は同じ20ニュートンの力で)されるには柔らかすぎるか、あるいは可撓性が高すぎる非常に薄い使い捨てボトル20を提案することが可能になる。シェル10は十分に剛性があり、再利用可能であるため、この結合により、材料をほとんど使用せず、人間工学に基づいて製造された使い捨てでリサイクル可能なボトル20を提案することが可能になる。
【0090】
ストラップ又はリストストラップ又はテキスタイルループ及びフックファスナーストリップ(「ベルクロ」の商標で知られている、又はスクラッチと呼ばれる)を提供して、消費者が様々な活動(スポーツ、ハイキングなど)で物30を運べることを可能にすることもできる。シェル10には、1つ以上のグリップが設けられる。
【0091】
ボトル20、カラー及び/又はボトルの本体は、好ましくは、好ましい薄壁の熱可塑性材料から形成される。材料は、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンフラノエート(PEF)又はポリトリメチレンフラノエート(PTF)などのポリエステルである。材料は、少なくとも部分的にリサイクルされた材料であり得る。ボトルは、好ましくは、射出ブロー成形プロセス、例えば、射出ストレッチブロー成形プロセスによって成形される。これらのプロセスでは、材料を鋳型に射出し、次に冷却することによって固体プリフォーム(図10に表される)を製造し、次にプリフォームを加熱して軟化させ、任意選択でロッドを使用して長手方向に引き伸ばし、ブロー成型によって軸方向及び長手方向に成形してボトルの形に成形する。
【0092】
これらのポリエステル材料及び方法は、当業者に知られている。それらの組み合わせにより、優れた機械的抵抗と優れた密封性又はその他のバリア特性を備える、薄くて軽い壁を得ることが可能になる。これらの特性は、少なくとも部分的に結晶化を誘発する高分子鎖の配向によるものである。これらのポリエステルは、材料を節約するだけでなく、リサイクルが容易であるという利点がある。回収、選別、再生の各セクターが組織されている。再生は、例えば、射出ブロー成形などの新しいプラスチック加工操作の前に、溶融及び成形をともなう機械的リサイクル、もしくは解重合、モノマー又は前駆体の回収、新しい重合をともなう化学的リサイクルである可能性がある。
【0093】
その結果、本発明の薄壁ボトルの実施及び使用は、特に活性化不可能でより厚い従来のPETボトルの実施に関して、優れた実用性に加えて、非常に有利な環境記録を提示する。
【0094】
薄壁は、好ましくは、ボトルの本体が30μm~150μmの範囲内、例えば、30μm~50μm、50μm~70μm、70μm~100μm、又は100μm~125μm、125μm~150μm、好ましくは100μmから125μmの範囲の厚みを有するものである。言及される厚みは、本体の少なくとも一点での厚みであり、好ましくは、本体の長さ又は表面で少なくとも50%を表す部分にわたる平均厚み、好ましくは少なくとも80%、好ましくは体全体にわたる平均厚みである。ボトルの底部は、本体よりわずかに厚くすることができ、例えば、本体より最大50%厚く、例えば、最大20%厚くすることができる。底部はまた、典型的にはプリフォームの底部及びその射出点に対応するカップを有することができる。
【0095】
厚みは、目標のボトル容量に合わせて、プリフォームの特性、特にその形状と壁の厚み、及び伸縮特性を適合させることによって調整され得る。プリフォームの壁の厚み、プリフォームの長さ、直径、底部の形状などが、ボトルネックを形成する可能性のあるカラーとともに重量を決定すると述べられている。充填されていない、閉じられていないボトル及び/又はプリフォームは、一般に同じ重量を有する。続いて、与えられた重量は、ボトルの重量又はプリフォームの重量のいずれかを指す。75clのボトルの場合、8~13gのプリフォームを実装することが有利には可能である。全体的な延伸速度は、例えば、12.0~27.0、好ましくは15.0~20.0で構成することができる。軸方向の延伸速度(通常、ボトルの高さとプリフォームの伸縮可能な部位の長さの比、通常はカラーの下の距離)は、例えば、3.0~4.5で構成することができる。半径方向の延伸速度(通常、ボトルの直径とプリフォームの伸縮可能な部位の直径との間の比)は、例えば、4.0~6.0で構成することができる。全体的な延伸速度は、一般に、軸方向の延伸速度と半径方向の延伸速度の積に等しいと述べられている。
【0096】
例えば、以下の表1の特徴で良好な結果が得られる。
【表1】
【0097】
詳細には、図10は、射出によって製造され、ブロー成形プロセスで使用して図4のボトル20を製造することができるプリフォーム40を表す。プリフォーム40は、ブロー成形プロセス中に引き伸ばされないため、ボトル20のカラーと同じ寸法を有するねじ山付き上部位CFを有する。特に、ボトル20と同じ寸法のフランジ22の存在に注目することができる。円筒形部位は、プリフォームの下部位Coに隣接するわずかに先細り部位Epからフランジ22を分離する。
【0098】
通常、プリフォームの部位Epは、ボトル20のショルダー28にほぼ対応し、部位Coは、ボトル29の側壁24及び底部25にほぼ対応する。部位Epとプリフォーム40のフランジ22との間の円筒形領域には、ボス又は突起がないことに注意することが重要である。実際、この例示的な実施形態では、ブロー成形操作中に突起27が形成される。
【0099】
上で見たように、プリフォーム40又は40Aは、熱可塑性材料で形成することができ、そしてそれは、
-50mm~80mmの全高と、
-7g~17gの重量と、
-1mm~2mmのカラーと同じ高さでの厚さと、
-1.6mm~2.8mmの部位Coのレベルでの厚さと、
-29mm~35mmの直径及び0.7mm~1.5mmの厚さのあるフランジ22と、
-10mm~15mmの部位CFの高さと、を有することができる。
【0100】
上に見られるように、フランジ22の下に配置され、ボトルのショルダー28に隣接する突起27は、ボトル20をシェル10に確実に結合することを可能にする。
【0101】
フランジ22の下に配置され、ボトルのショルダー28に隣接する突起27に基づいて、デバイス又はキャップとの相互作用の他の機能が実施され得る。
【0102】
特に可能であるのは、
-ボトルを充填して栓をしたボトルの製造中、又はボトルを開封した後にユーザが再利用可能な蛇口を取り付ける際に、ボトルに取り付けられた蛇口の向きを配向すること。
-取り付けられた、例えばヒンジ付きキャップの開口部に支持部又は最終せりもち台を提供し、
-取り付けられた、例えばヒンジ付きキャップの方向又は開口領域の視覚的表示をユーザに提供し、
-ヒンジ又はボトルに接続するソフトリンクが取り付けられたキャップの受容又は収容領域を提供し、
-せりもち台又はスナップ式キャップブロッキングを提供することである。
【0103】
ボトル20をグループ化する操作中、例えば、二次パッケージングを使用して、突起27が、
-厚紙又はプラスチックハンドルのような、又は厚紙ピックアップのようなパッケージング又はハンドリングサポートに対して、ボトル20を回転及び/又は軸方向にブロックし、
-厚紙又はプラスチックハンドルなどのような、又は厚紙ピックアップのような同様のパッケージング又はハンドルサポートに対してボトルを配向し、
-同一のボトルを互いのトップを積み重ねてロックし、ボトルの底部は逆形状を含み、スタックの下にあるボトルの突起を確認して係合するために、使用され得る。
【0104】
最終使用中に、突起27が、
-シェルなどの外部デバイスに対して回転するボトルをブロックし、
-存在検出領域又は機械的又は光学的センサのための適切な配置を提供し、
-例えば最初の使用前など、保管及び/又は使用期間を表す、ボトル内の水位を視覚的又は光学的にチェックし、
-突起を押しつぶすことによって、とりわけ1本のボトルを識別するために、使用され得る。
【0105】
さらに、突起27を、例えば、特定の材料の場合に特定のリサイクルのための材料のトレーサビリティ又は表示を提供するために、マーキング、ロゴを付けるために使用することもできる。突起27自体は、例えば、特定の材料の場合に特定のリサイクルのための材料のトレーサビリティ又は表示を提供するために、マーキングとして使用することができる。
【0106】
添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される本発明の異なる実施形態に対して、当業者に明らかな様々な修正及び/又は改善を行うことができることが理解されよう。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2021-08-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトル(20)であって、
-フランジ(22)を有するボトルカラー(21)と、
-側壁と、前記カラーと前記側壁の間に配置されているショルダーとを有する本体と、
前記ボトル(20)の前記カラー(21)が、少なくとも1つの突起(27)を備え、前記突起が、
-前記フランジ(22)と前記本体との間に、
-前記ショルダーの近く又は隣りに配置されることを特徴とし、
かつ、前記ボトルカラー(21)が、前記フランジと前記突起との間に、突起のない360°にわたる円筒形部位を備える、ことを特徴とする、ボトル(20)。
【請求項2】
前記ボトルが、プラスチックでできていることを特徴とする、請求項1に記載のボトル(20)。
【請求項3】
前記ボトルが、薄壁のボトルであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のボトル(20)。
【請求項4】
前記突起(27)が、前記ボトル(20)の軸方向に垂直な平面で角度セクターに沿って延在し、前記角度セクターが、少なくとも40°、好ましくは少なくとも50°の角度寸法を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項5】
前記角度寸法が、180°を超えない、請求項4に記載のボトル(20)。
【請求項6】
前記フランジ(22)と、前記ボトルの軸方向に沿って、高さX1が少なくとも2.5mmであり、好ましくは少なくとも3.5mmである前記突起(27)との間に円筒形部分を含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項7】
前記突起(27)が、前記ショルダー上に配置された下部分を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項8】
前記突起(27)が中実である、請求項1~7のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項9】
前記ボトルが、カラー(21)と、フランジ(22)と、前記フランジ(22)の下の前記突起(27)とを備えるプリフォームから取得されることを特徴とする、請求項8に記載のボトル(20)。
【請求項10】
前記突起(27)が、中空であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項11】
前記突起(27)が、
-150μm以上、好ましくは200μm、好ましくは250μm、非常に好ましくは300μmより大きく、及び/又は、
-600μm以下、好ましくは500μm、好ましくは400μmである、厚さを有する、請求項10に記載のボトル(20)。
【請求項12】
前記ボトルが、フランジ(22)を含み、前記フランジの下に突起がないプリフォームから取得されることを特徴とする、請求項10又は11に記載のボトル(20)。
【請求項13】
-前記突起(27)が、前記ボトルの軸方向に対して第1の半径R1を有し、
-前記フランジ(22)が、前記ボトルの軸方向に対して第2の半径R2を有し、
さらに、
0.8×R2≦R1≦1.2×R2である、請求項1~12のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項14】
前記ボトルの軸方向を含み、前記突起(27)を通過する断面において、前記突起の側面が、4mm~11mm、好ましくは5.5mm~8.5mmの半径を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項15】
好ましくは可逆的な仕様で、前記ボトルを開閉するように配置されたキャップを備え、前記キャップが、前記ボトルから取り外し可能なタイプであるか、又は前記ボトルに取り付けられたタイプであり、前記突起(27)が、前記ボトルが開封しているときに、その中で、及び/又はそれと前記フランジ(22)との間で、前記キャップの少なくとも一部位を受容するように配置されていることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項16】
前記突起(27)が、ベアリングを提供するように、又は前記キャップ用のベアリング逆形状を形成するように配置されている、請求項15に記載のボトル(20)。
【請求項17】
前記突起が、好ましくはレリーフにマーキングを付けている、請求項1~16のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項18】
前記ボトルが、同様のボトルの前記カラー(21)を収容するように適合された底部を備え、前記底部が、前記同様のボトルの前記カラー(21)を収容するための第1の逆形状を有し、前記第1の逆形状が、前記同様のボトルの前記カラーの前記突起(27)を収容するために第2の逆形状を有していることを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項19】
前記フランジと前記ショルダーとの間に複数の突起を備え、前記突起の少なくとも1つ、好ましくはそれらの各1つが、前記ショルダーの近く又は隣りにある、請求項1~18のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項20】
前記突起(27)が中空であり、ユーザによって変形されて凹部位になるように配置されている、請求項1~19のいずれか一項に記載のボトル(20)。
【請求項21】
請求項1~9のいずれか一項に記載のボトル(20)を製造するためのボトルプリフォーム。
【請求項22】
請求項1~20のいずれか一項に記載のボトル(20)と、突起(27)と協働するように配置された、前記ボトルのカラー(21)と関連するデバイスとを備える物。
【請求項23】
前記デバイスが、シェル、前記ボトルに含まれる流体を分配するためのシステム、又は前記ボトルを前記ボトルに含まれる流体を分配するための回路に接続するためのデバイスであることを特徴とする、請求項22に記載の物。
【請求項24】
前記デバイスが、前記ボトル、バブラー、蛇口、又は弁に含まれる流体ディスペンサーであることを特徴とする、請求項23に記載の物。
【国際調査報告】