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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(54)【発明の名称】プラグイン型遮断器
(51)【国際特許分類】
   H01H 71/10 20060101AFI20230119BHJP
【FI】
H01H71/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022527238
(86)(22)【出願日】2020-11-14
(85)【翻訳文提出日】2022-05-11
(86)【国際出願番号】 CN2020128877
(87)【国際公開番号】W WO2021093878
(87)【国際公開日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】201911122584.9
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521285159
【氏名又は名称】チェジアン チント エレクトリックス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ルー ケジュン
(72)【発明者】
【氏名】グー シャンイー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン アン
(72)【発明者】
【氏名】チュー ジュン
(72)【発明者】
【氏名】グオ シャオジュン
【テーマコード(参考)】
5G030
【Fターム(参考)】
5G030FE29
5G030XX06
5G030XX07
5G030YY02
(57)【要約】
プラグイン型遮断器は筐体とボタン機構と作動機構とを備え、ボタン機構は遮断器のスイッチ入れ/スイッチ切り状態に対応するスイッチ入れ位置/スイッチ切り位置を有する。遮断器は筐体に設けられた連動部材と係止部材とを備え、連動部材に抵触ボスは設けられ、係止部材に係止ボスは設けられ、ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、連動部材の抵触ボスは筐体から突き出し、且つボタン機構によって伸べ位置に制限されて筐体に戻らなく;ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、連動部材は筐体の内部に戻り、係止部材の係止ボスは筐体から突き出し、係止部材の係止ボスは引っ込め外力によって筐体の内部に押し戻される。本発明の遮断器は、スイッチ入れの挿抜を確かに防ぎ、帯電作業の危険性を免れることになるに加えて、輸送時の振動などで遮断器がキャビネットから落下することを防止することになる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体(6)とボタン機構と作動機構(9)とを備え、前記ボタン機構は前記作動機構(9)を動かしてスイッチ入れ/スイッチ切り作動を行い、前記ボタン機構は遮断器のスイッチ入れ/スイッチ切り状態に対応するスイッチ入れ位置/スイッチ切り位置を有するプラグイン型遮断器であって、
前記遮断器は前記筐体(6)に設けられた連動部材(3)と係止部材(4)とを備え、前記連動部材(3)において抵触ボス(31)は設けられ、前記係止部材(4)において係止ボス(41)は設けられ、
前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記連動部材(3)の前記抵触ボス(31)は前記筐体(6)から突き出し、且つ前記ボタン機構(2)によって伸べ位置に制限されて筐体に戻らなく;
前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記連動部材(3)は前記筐体(6)の内部に戻り、前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)は前記筐体(6)から突き出し、前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)は引っ込め外力によって前記筐体(6)の内部に押し戻される
ことを特徴とするプラグイン型遮断器。
【請求項2】
前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、引っ込め外力の作用下で前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)が前記筐体(6)の内部に戻ると、前記係止部材(4)と前記ボタン機構とは抑えに配合することにより、前記ボタン機構がスイッチ切り位置からスイッチ入れ位置に切り替わることを妨げる
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項3】
前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)は前記筐体から突き出し、且つ前記ボタン機構によって伸べ位置に制限されて筐体の内部に戻らない
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項4】
前記遮断器がスイッチを切った後、前記ボタン機構が引っ張られて前記筐体(6)の外部へ移動し、前記ボタン機構は前記筐体(6)の外部へ移動しているうちに、前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)を前記筐体(6)の内部に戻させる
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項5】
前記ボタン機構は前記筐体(6)の外部へ移動しているうちに、前記ボタン機構は前記連動部材(3)を駆動し、前記連動部材(3)は前記係止部材(4)を動かして係止を解除することにより、前記係止ボス(41)を筐体(6)の内部に戻させる
ことを特徴とする請求項4に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項6】
前記連動部材(3)は、前記筐体(6)上に回転可能に設けられ、前記連動部材(3)は、前記係止部材(4)と協働する解除部(34)と、前記ボタン機構と協働する連動部材駆動部(33)とを備え、前記ボタン機構が前記筐体(6)の外部へ移動すると、前記連動部材駆動部(33)は前記連動部材(3)を回転させ、前記解除部(34)は前記係止部材(4)に力を加えて前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)を前記筐体(6)の内部に戻させる
ことを特徴とする請求項5に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項7】
前記ボタン機構は、ボタン(2)と連接棒(7)と駆動部材(5)とを備え、前記ボタン(2)は、前記連接棒(7)を介して前記駆動部材(5)を作動させ、前記駆動部材(5)は、前記筐体(6)内に回転可能に設けられ、前記作動機構(9)に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項8】
前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)は前記筐体(6)から突き出し、且つ前記駆動部材(5)の外側面(52)は前記係止部材(4)と抑えに配合して前記係止部材(4)を前記筐体(6)の内部に戻させなく;前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記駆動部材(5)の外側面(52)は前記係止部材(4)から位置がずれて抑え配合を解除する
ことを特徴とする請求項7に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項9】
前記係止部材(4)は、延び出し柱(42)を備え、前記駆動部材(5)は、前記延び出し柱(42)と配合する駆動止め部(51)を備え、前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記駆動部材(5)の前記駆動止め部(51)は、前記係止部材(4)の前記延び出し柱(42)に対向し、前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)が前記筐体(6)の内部に戻る時、前記係止部材(4)の前記延び出し柱(42)は、前記駆動止め部(51)と抑えに配合し、前記駆動部材(5)がスイッチ入れ方向に回転することを阻み、前記ボタン機構がスイッチ入れ位置からスイッチ切り位置に切り替わることを妨げる
ことを特徴とする請求項7に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項10】
前記係止部材(4)は、弾性部材を介して前記筐体(6)の内部に取り付けられ、前記弾性部材は前記係止部材(4)と前記筐体(6)との間に設けられ、前記弾性部材は前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)を筐体から突き出させる
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項11】
前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)の断面は、直角台形又は直角三角形であり、前記係止ボス(41)は垂直面と傾斜面とを備え、前記垂直面は前記遮断器をキャビネットから引き出す方向に向かい、且つ前記遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直であり、前記傾斜面は前記遮断器をキャビネットに挿入する方向に向かう
ことを特徴とする請求項10に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項12】
前記連動部材(3)は、抵触ボス(31)と受動ボス(32)とを備え、スイッチを入れる場合、前記ボタン機構は、前記抵触ボス(31)が筐体から突き出るように前記受動ボス(32)を押し、且つ前記ボタン機構と前記受動ボス(32)とは抑えに配合して前記抵触ボス(31)を前記筐体(6)の内部に戻させなく、スイッチを切る場合、前記ボタン機構は前記受動ボス(32)との抑え配合を解除して転位し、前記抵触ボス(31)は筐体の内部に戻る
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項13】
前記筐体(6)には止め穴(61)を設けており、前記連動部材(3)の抵触ボス(31)と前記係止部材(4)の前記係止ボス(41)は同じ止め穴(61)と配合する
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項14】
前記ボタン機構は、ボタン(2)と連接棒(7)と駆動部材(5)とを備え、前記ボタン(2)は、前記連接棒(7)を介して前記駆動部材(5)を作動させ、前記駆動部材(5)は、前記筐体(6)内に回転可能に設けられ、前記作動機構(9)に接続され、前記受動ボス(32)と協働する第1駆動部(20)は前記ボタン(2)に設けられ、前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記ボタン(2)と前記受動ボス(32)は前記第1駆動部(20)に当接し、前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記ボタン(2)の前記第1駆動部(20)は前記受動ボス(32)から位置がずれて転位する
ことを特徴とする請求項12に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項15】
前記抵触ボス(31)は立方形にされ、前記抵触ボス(31)は、左輪郭面(31a)と右輪郭面(31b)とを有し、前記抵触ボス(31)が伸び位置にある場合、前記左輪郭面(31a)と前記右輪郭面(31b)は、それぞれ遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直であり、前記左輪郭面(31a)は遮断器がキャビネットから引き出る方向に沿って遮断器がキャビネットから引き出ることを阻み、前記右輪郭面(31b)は遮断器をキャビネットに挿入する方向に沿って遮断器をキャビネットに挿入することを阻む
ことを特徴とする請求項12に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項16】
前記筐体(6)において前記係止ボス(41)に配された止め穴(61)は設けられており、前記係止部材(4)は直線移動対を介して前記筐体(6)の内部に取り付けられ、その直線移動方向は前記遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直であり、前記係止部材(4)は前記ボタン機構と前記止め穴(61)との間に設けられ、前記係止部材(4)は、前記止め穴(61)に接近する上部において前記係止ボス(41)は設けられ、前記ボタン機構に接近する下部において延び出し柱(42)は設けられ、前記係止ボス(41)の片側において連動階段(43)は設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグイン型遮断器。
【請求項17】
前記連動部材(3)には中部において回転中心を設け、片端の片側において前記抵触ボス(31)は設けられ、他側において前記係止部材(4)と協働する解除部(34)を設け、他端において連動部材駆動部(33)を設け、前記回転中心と前記抵触ボス(31)との間に前記ボタン機構に接近する片側において前記受動ボス(32)は設けられ;前記ボタン機構には前記連動部材駆動部(33)と協働する駆動部を設け、スイッチを切る場合、前記ボタン機構は、前記筐体(6)の外部へ移動しているうちに、前記受動ボス(32)との抑え配合を解除して転位し、且つ前記ボタン機構の前記駆動部は、前記連動部材駆動部(33)を引っ張って前記連動部材(3)を回転させて前記抵触ボス(31)を筐体の内部に戻させ;前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記ボタン機構は引っ張られて前記筐体(6)の外部へ移動し、前記ボタン機構が前記筐体(6)の外部へ移動し続けているうちに、前記駆動部は、前記連動部材(3)を動かし続けて回転させることで前記解除部(34)に前記係止部材(4)に引っ込め外力を加えさせて前記係止部材(4)を前記筐体(6)の内部に戻させる
ことを特徴とする請求項12に記載のプラグイン型遮断器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低電圧端末側電気器具の技術分野、特にプラグイン型遮断器に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク通信技術の急速な発展、特に5Gネットワーク応用の普及に伴い、遮断器に電気設備の安全性を有効的に向上させる要件はますます高まっているが、1つの端末側遮断器に多くの差し込みプラグとプラグ板を接続する従来の給電方式は、安全な電力消費及び設備保護という要件を満たす可能性がいつもよりずっと低くなる。たとえば、5G通信設備の端末側遮断器は、小型化やインテリジェント化や信頼性や安定性などの性能の点で格上げし改善する必要があることに加えて、使用要件の点でも多くの整合された新たな構造を、例として遮断器が差し込みプラグのように挿抜し易くされ、取り付け位置で係止される必要がある構造を開発するに従って、この新たな遮断器は、プラグイン型遮断器と呼ばれるが、従来の插入式や挿抜式や引抜き式や汎用式の遮断器に属していない。その新たなプラグイン型遮断器は、配電線及び電気設備に遮断器の備える様々な安全保護性能を提供するに加えて、電源品質に対する様々な電気設備の要件を満たすことができるとともに、遮断器自身を挿抜手段で回路に便利に取り付ける/取り外すようにさせる。このため、プラグイン型遮断器の構造は既に多様さに発展しているが、電気設備が小型化に進展している傾向で、それに似合った遮断器全体の構造と作動方式をさらに改善し、最適化し、格上げすることが急務である。
【0003】
遮断器がスイッチ入れ状態で引き出ることを防ぎ、及び/又は挿入しているうちに遮断器がスイッチを入れることを防ぐために、既存のプラグイン型遮断器には通常係止装置を設けるが、スイッチ切り状態では、遮断器がキャビネットに挿入できるために止め機構は通常設けられない。しかし、輸送時に又はそれに類似する他の原因による振動で遮断器がキャビネットから落下する。
【0004】
また、既存の係止装置は、スイッチ入れ状態での誤った手荒な挿入又は手荒な引抜きが防がれないことがよくある。さらに、既存のプラグイン型遮断器の係止装置や固定解除装置等の機構は、一般に、挿入受体の構造的要因によって引き起こされる挿入引抜き保護機能の易い失効並びに低い信頼性及び安定性を避ける設計を欠いている。これ以外に、既存のプラグイン型遮断器の係止装置や固定解除装置等の機構は、採用された装置の構造による挿入受体の選択への影響に人々が気づかないため、上記の不良な互換性や汎用性や許容範囲等の問題をもたらす。
【0005】
さらに、既存のプラグイン型遮断器の係止装置は、部品が沢山あり、構造が複雑であり、機能の実現が込み入る。また、実装キャビネットの板金構造にはある程度の弾力性があるため、スイッチ入れ状態でも遮断器は実装キャビネットに乱暴に取り付けられる可能性があり、帯電作業の危険性がある。これは主にト遮断器への挿抜力の横力(分力)によってもたらされる。たとえば、力学的分析に基づいて、人為的に作用した挿抜力は主動力であり、挿抜方向に平行な縦方向の力と挿抜方向に垂直な横方向の力に分解されると結論付けることは難しくあらない。挿抜中に挿抜に逆らう機構の内力(摩擦力や弾性力等の挿抜の縦力に逆らう力)が大きいほど、必要な挿抜力が大きくなり、つまり、力を入れる。逆に、必要な挿抜力が小さいほど、つまり、力が省けると、挿抜操作が容易になる。また、遮断器にかかる挿抜力の横力(分力)が大きいと、その力が遮断器の一部(又は点)に作用する場合、応力集中により挿入受体が変形しやすく、その変形は遮断器の適応性に直接関係するため、機構設計にとって、横力(分力)にかかる構造、特に横力を増幅できる構造(錐、楔、傾斜面、レバーなど)をできるだけ少なく(できれば避ける)用いる必要があるが、既存の技術には当業者がちょくちょくこれに気づいていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、簡単な構造と高い安全かつ信頼性を備えたプラグイン型遮断器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の解決手段は以下のとおりである。
【0008】
筐体とボタン機構と作動機構とを備え、前記ボタン機構は前記作動機構を動かしてスイッチ入れ/スイッチ切り作動を行い、前記ボタン機構は遮断器のスイッチ入れ/スイッチ切り状態に対応するスイッチ入れ位置/スイッチ切り位置を有するプラグイン型遮断器であって、前記遮断器は前記筐体に設けられた連動部材と係止部材とを備え、前記連動部材において抵触ボスは設けられ、前記係止部材において係止ボスは設けられ、前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記連動部材の前記抵触ボスは前記筐体から突き出し、且つ前記ボタン機構によって伸べ位置に制限されて筐体に戻らなく;前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記連動部材は前記筐体の内部に戻り、前記係止部材の前記係止ボスは前記筐体から突き出し、前記係止部材の前記係止ボスは引っ込め外力によって前記筐体の内部に押し戻される。
【0009】
好ましくは、前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、引っ込め外力の作用下で前記係止部材の前記係止ボスが前記筐体の内部に戻ると、前記係止部材と前記ボタン機構とは抑えに配合することにより、前記ボタン機構がスイッチ切り位置からスイッチ入れ位置に切り替わることを妨げる。
【0010】
好ましくは、前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記係止部材の前記係止ボスは前記筐体から突き出し、且つ前記ボタン機構によって伸べ位置に制限されて筐体の内部に戻らない。
【0011】
好ましくは、前記遮断器がスイッチを切った後、前記ボタン機構が引っ張られて前記筐体の外部へ移動し、前記ボタン機構は前記筐体の外部へ移動しているうちに、前記係止部材の前記係止ボスを前記筐体の内部に戻させる。
【0012】
好ましくは、前記ボタン機構は前記筐体の外部へ移動しているうちに、前記ボタン機構は前記連動部材を駆動し、前記連動部材は前記係止部材を動かして係止を解除することにより、前記係止ボスを筐体の内部に戻させる。
【0013】
好ましくは、前記連動部材は、前記筐体上に回転可能に設けられ、前記連動部材は、前記係止部材と協働する解除部と、前記ボタン機構と協働する連動部材駆動部とを備え、前記ボタン機構が前記筐体の外部へ移動すると、前記連動部材駆動部は前記連動部材を回転させ、前記解除部は前記係止部材に力を加えて前記係止部材の前記係止ボスを前記筐体の内部に戻させる。
【0014】
好ましくは、前記ボタン機構は、ボタンと連接棒と駆動部材とを備え、前記ボタンは、前記連接棒を介して前記駆動部材を作動させ、前記駆動部材は、前記筐体内に回転可能に設けられ、前記作動機構に接続される。
【0015】
好ましくは、前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記係止部材の前記係止ボスは前記筐体から突き出し、且つ前記駆動部材の外側面は前記係止部材と抑えに配合して前記係止部材を前記筐体の内部に戻させなく;前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記駆動部材の外側面は前記係止部材から位置がずれて抑え配合を解除する。
【0016】
好ましくは、前記係止部材は、延び出し柱を備え、前記駆動部材は、前記延び出し柱と配合する駆動止め部を備え、前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記駆動部材の前記駆動止め部は、前記係止部材の前記延び出し柱に対向し、前記係止部材の前記係止ボスが前記筐体の内部に戻る時、前記係止部材の前記延び出し柱は、前記駆動止め部と抑えに配合し、前記駆動部材がスイッチ入れ方向に回転することを阻み、前記ボタン機構がスイッチ入れ位置からスイッチ切り位置に切り替わることを妨げる。
【0017】
好ましくは、前記係止部材は、弾性部材を介して前記筐体の内部に取り付けられ、前記弾性部材は前記係止部材と前記筐体との間に設けられ、前記弾性部材は前記係止部材の前記係止ボスを筐体から突き出させる。
【0018】
好ましくは、前記係止部材の前記係止ボスの断面は、直角台形又は直角三角形であり、前記係止ボスは垂直面と傾斜面とを備え、前記垂直面は前記遮断器をキャビネットから引き出す方向に向かい、且つ前記遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直であり、前記傾斜面は前記遮断器をキャビネットに挿入する方向に向かう。
【0019】
好ましくは、前記連動部材は、抵触ボスと受動ボスとを備え、スイッチを入れる場合、前記ボタン機構は、前記抵触ボスが筐体から突き出るように前記受動ボスを押し、且つ前記ボタン機構と前記受動ボスとは抑えに配合して前記抵触ボスを前記筐体の内部に戻させなく、スイッチを切る場合、前記ボタン機構は前記受動ボスとの抑え配合を解除して転位し、前記抵触ボスは筐体の内部に戻る。
【0020】
好ましくは、前記筐体には止め穴を設けており、前記連動部材の抵触ボスと前記係止部材の前記係止ボスは同じ止め穴と配合する。
【0021】
好ましくは、前記ボタン機構は、ボタンと連接棒と駆動部材とを備え、前記ボタンは、前記連接棒を介して前記駆動部材を作動させ、前記駆動部材は、前記筐体内に回転可能に設けられ、前記作動機構に接続され、前記受動ボスと協働する第1駆動部は前記ボタンに設けられ、前記ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、前記ボタンと前記受動ボスは前記第1駆動部に当接し、前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記ボタンの前記第1駆動部は前記受動ボスから位置がずれて転位する。
【0022】
好ましくは、前記抵触ボスは立方形にされ、前記抵触ボスは、左輪郭面と右輪郭面とを有し、前記抵触ボスが伸び位置にある場合、前記左輪郭面と前記右輪郭面は、それぞれ遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直であり、前記左輪郭面は遮断器がキャビネットから引き出る方向に沿って遮断器がキャビネットから引き出ることを阻み、前記右輪郭面は遮断器をキャビネットに挿入する方向に沿って遮断器をキャビネットに挿入することを阻む。
【0023】
好ましくは、前記筐体において前記係止ボスに配された止め穴は設けられており、前記係止部材は直線移動対を介して前記筐体の内部に取り付けられ、その直線移動方向は前記遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直であり、前記係止部材は前記ボタン機構と前記止め穴との間に設けられ、前記係止部材は、前記止め穴に接近する上部において前記係止ボスは設けられ、前記ボタン機構に接近する下部において延び出し柱は設けられ、前記係止ボスの片側において連動階段は設けられる。
【0024】
好ましくは、前記連動部材には中部において回転中心を設け、片端の片側において前記抵触ボスは設けられ、他側において前記係止部材と協働する解除部を設け、他端において連動部材駆動部を設け、前記回転中心と前記抵触ボスとの間に前記ボタン機構に接近する片側において前記受動ボスは設けられ;前記ボタン機構には前記連動部材駆動部と協働する駆動部を設け、スイッチを切る場合、前記ボタン機構は、前記筐体の外部へ移動しているうちに、前記受動ボスとの抑え配合を解除して転位し、且つ前記ボタン機構の前記駆動部は、前記連動部材駆動部を引っ張って前記連動部材を回転させて前記抵触ボスを筐体の内部に戻させ;前記ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記ボタン機構は引っ張られて前記筐体の外部へ移動し、前記ボタン機構が前記筐体の外部へ移動し続けているうちに、前記駆動部は、前記連動部材を動かし続けて回転させることで前記解除部に前記係止部材に引っ込め外力を加えさせて前記係止部材を前記筐体の内部に戻させる。
【0025】
本発明のプラグイン型遮断器は、遮断器筐体と、遮断器筐体の内部に取り付けられた係止部材と、連動部材とボダン機構とを備える。ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、連動部材の抵触ボスは、ボタン機構によって伸べ位置に止められ、且つ引っ込め位置に戻らないため、スイッチ入れの挿抜を確かに防ぎ、帯電作業の危険性を免れることになる。また、ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、連動部材の抵触ボスは筐体の内部に戻り、係止部材の係止ボスは筐体から突き出るが引っ込め外力の作用下でその外力によって筐体の内部に押し戻されることができる。つまり、スイッチ切り状態で遮断器がキャビネットに挿入されることを防がないことに加えて、輸送時の振動などで遮断器がキャビネットから落下することを防止することになる。
【0026】
また、ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、係止部材の係止ボスが筐体の内部に戻ると、係止部材はボタン機構に抵抗してボタン機構がスイッチ切り位置からスイッチ入れ位置に切り替わることを防ぎ、遮断器がスイッチを入れることができなくなる。遮断器がキャビネットの正しい作業位置に取り付けられていない場合、スイッチを入れることができないが、遮断器が正しい作業位置に取り付けられている場合にのみ、ボタン機構は正常にスイッチを入れ/切ることができる。
【0027】
また、ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、係止部材は、駆動部材によって伸べ位置に止められ、引っ込め位置に戻らなく、補助機構として連動機構とともに遮断器がスイッチ入れ状態で乱暴に引抜かれることを確に防ぐことができる。引っ込め位置に戻らないというその構造に提供された特徴により、遮断器製品が異常な手荒な引抜きに対抗する能力は有効的に強化される。
【0028】
また、ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、遮断器を取り外す必要がある時、連動部材を介して係止部材を解除することで、係止部材の係止ボスを筐体の内部に戻させ、遮断器を実装キャビネットから安全に引き出させる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明のプラグイン型遮断器全体の概略構造図である。
図2図1におけるボタン機構と連動部材と係止部材の概略構造図である。
図3】本発明の連動部材と握りと係止部材の部分拡大概略図である。
図4】取り付け過程で帯電挿入を予防する状態にあるプラグイン型遮断器の構造状態を示す概略図である。
図5】スイッチ入れに連れる引抜きを予防する状態にあるプラグイン型遮断器の構造状態を示す概略図である。
図6】正しく取り付けられる、並びにスイッチ入れ状態にある連動部材と係止部材と握りの部分拡大概略図である。
図7】ボタン機構のスイッチ入れ/切り表示及び解除機構の部分拡大概略図である。
図8】スイッチ切り状態でのスイッチ入れ/切り表示及び解除機構の部分拡大概略図である。
図9】スイッチ入れ状態でのスイッチ入れ/切り表示及び解除機構の部分拡大概略図である。
図10】スイッチ切り及び取り切り状態でのスイッチ入れ/切り表示及び解除機構の部分拡大概略図である。
図11】本発明の連動部材及び筐体の具体的な実施形態の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明のプラグイン型遮断器の具体的な実施状態は、次に図1-11に示された実施例と相まって更に説明される。本発明のプラグイン型遮断器は、次に記載された説明に限定されない。
【0031】
図1に示されたように、本発明のプラグイン型遮断器は、筐体6と、ボタン機構と、前記ボタン機構に駆動接続された作動機構9と、前記作動機構9に接続された可動接点9aと、前記可動接点の対向側に設けられた静的接点9bとを備え、また一般に、短絡保護機構11や消弧装置12や過負荷保護機構14や出力線接続装置13や入力線接続装置1a、1b等の遮断器の他の部品(図に示されない)とを更に備える(これらに限定されない)。ボタン機構は、作動機構9を動かして可動接点と静的接点とを接触させてスイッチを入れるか、可動接点と静的接点とを分離させてスイッチを切る。ボタン機構には、遮断器のスイッチ入れ/スイッチ切り状態に対応するスイッチ入れ位置/スイッチ切り位置がある。
【0032】
図1-2に示されたように、前記プラグイン型遮断器において係止装置も設けられており、前記筐体6において係止装置に配された止め穴61は設けられており、プラグイン型遮断器の挿入受体のキャビネットの板金部材Bにおいてキャビネット止め穴B0は設けられる。プラグイン型遮断器が作業位置に取り付けられている場合、プラグイン型遮断器の止め穴61はキャビネット止め穴B0に対応し、プラグイン型遮断器が作業位置に取り付けられていない場合、プラグイン型遮断器の止め穴61はキャビネット止め穴B0から位置がずれていて、キャビネットの板金部材Bはキャビネット止め穴B0を遮る。以上は、本分野の従来技術に属するため、ここで繰り返されるわけではない。
【0033】
図1、4-5に示されたように、本発明のプラグイン型遮断器は、止め穴61を備えた筐体6とボタン機構と作動機構9とを備え、ボタン機構は、作動機構9を動かしてスイッチ入れ/スイッチ切り作動を行い、ボタン機構は遮断器のスイッチ入れ/スイッチ切り状態に対応するスイッチ入れ位置/スイッチ切り位置を有する。前記ボタン機構は、ボタン2と連接棒7と駆動部材5とを備える。ボタン2は、連接棒7を介して駆動部材5を作動させ、駆動部材5は、筐体6内に回転可能に設けられ、作動機構9に接続される。ボタン2を押すと、ボタン2は連接棒7を介して駆動部材5を片側に回転させ、駆動部材5はU字形ロッド8を介して作動機構9を動かして可動接点9aと静的接点と9bを接触させてスイッチ入れを遂げる。ボタン2を引っ張ると、ボタン2は連接棒7を介して駆動部材5を相手側に回転させ、駆動部材5はU字形ロッド8を介して作動機構9を動かして可動接点9aと静的接点9bとを分離させてスイッチ切りを遂げる。駆動部材5の機能は、従来の小型遮断器の握りに似ている。作動機構は、通常、可動接点9aに接続された接点支持体と係止素子と引き切り素子とを備え、短絡保護機構と過負荷保護機構は、作動機構の係止素子に対応して設けられる。短絡又は過負荷が発生した場合、それぞれ係止素子に作用すると、作動機構が抜け出て遮断器がスイッチを切るようにして保護を実現する。
【0034】
本発明の改良点は、前記遮断器は係止装置をさらに備え、前記係止装置は筐体6に設けられた連動部材3と係止部材4とを備え、連動部材3において抵触ボス31は設けられ、前記係止部材4は止め穴61に対応して設けられた係止ボス41を備えることにある。ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、連動部材3の抵触ボス31は筐体6から突き出し、且つボタン機構2によって伸べ位置に制限されて筐体に戻らない。ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、前記連動部材3は筐体6の内部に戻り、係止部材4の係止ボス41は筐体6の止め穴61から突き出し、引っ込め外力を係止部材4に加えた後、係止部材4は引っ込め外力によって筐体6の内部に押し戻されることができる。一実施形態では、連動部材3の抵触ボス31は、筐体6の第2止め穴に対応して設けられ、第2止め穴と止め穴61とは並んで設けられる。ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、抵触ボス31は筐体6の第2止め穴から突き出ている。好ましい実施形態としては、第2止め穴と止め穴61は同じ止め穴であり、抵触ボス31と係止ボス41は同一の止め穴61を共有する。本実施例では、抵触ボス31と係止ボス41は同一の止め穴61を共有するという解決策は採用される。
【0035】
図4、11に示されたように、遮断器は取り付け前にスイッチを入れ、連動部材3は、ボタン2の第1駆動部20によって動かされて反時計回りに回転する。連動部材3の抵触ボス31は筐体6の止め穴61から突き出し、且つボタン2の第1駆動部20によって支えられて伸べ位置に制限され、筐体の内部に戻らない。このとき、遮断器をキャビネットに再取り付けると、抵触ボス31の右輪郭面31bはキャビネットの板金部材の横端面B1に当接して遮断器が作業位置に取り付けられない。従って、帯電作業を免れ、安全性を向上させることになる。
【0036】
図5に示されたように、遮断器は正しく取り付けられ、スイッチを入れる。連動部材3の抵触ボス31は筐体6の止め穴61から突き出し、且つボタン2の第1駆動部20によって支えられて伸べ位置に制限され、筐体の内部に戻らない。抵触ボス31の左輪郭面31aはキャビネットの板金部材のキャビネット止め穴B0の穴壁面B2に当接する。この時、遮断器を外側へ引っ張ると、遮断器が作業位置から引き出されない。従って、帯電作業を免れ、安全性を向上させることになる。
【0037】
図1、6に示されたように、係止部材4は、弾性部材を介して筐体6の内部に取り付けられ、係止部材4において止め穴61に対向する係止ボス41は設けられており、弾性部材は、係止部材4と筐体6との間に設けられ、係止部材4には、伸べ及び引っ込めという2つの作動位置がある。弾性部材は、係止部材4の係止ボス41を止め穴61から突き出させ、遮断器がスイッチを切る際に引っ込め外力を係止部材4に加えた後、係止部材4は弾性部材の片寄り力に逆らって、係止ボス41を筐体の内部に戻させる。スイッチを切る際に係止部材4の係止ボス41を止め穴から突き出させることにより、輸送時の振動などで遮断器がキャビネットから落下することが有効に防がれるに加えて、引っ込め外力を係止部材4に加えて係止ボス41を筐体の内部に戻させるので、スイッチ切り状態で遮断器をキャビネットに挿入すると、係止部材4の係止ボス41は、遮断器をキャビネットに順調に挿入させるようにキャビネットの板金部材によって加えられた外部押圧力の作用下で筐体の内部に戻る。好ましくは、止め穴61から延びる係止部材4の係止ボス41の断面は、直角台形又は直角三角形であり、係止ボス41は止め穴61の側壁に垂直である垂直面と傾斜面とを備える。垂直面は遮断器をキャビネットから引き出す方向に向かい、傾斜面は遮断器をキャビネットに挿入する方向に向かうため、スイッチを切る際に遮断器をキャビネットに挿入し易くなる。弾性部材は圧縮ばね10である。もちろん、弾性部材はねじりばね又は板ばねなどの弾性部材である可能性がある。
【0038】
さらに好ましくは、図2に示されたように、ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、引っ込め外力を係止部材4に加えた後、係止部材4の係止ボス41が筐体の内部に戻ると、係止部材4とボタン機構とは抑えに配合することにより、ボタン機構がスイッチ切り位置からスイッチ入れ位置に切り替わることを妨げて、遮断器をキャビネットに取り付けているうちにスイッチを入れる可能性なしに、ボタン2が所定位置に押されなくて帯電作業を免れる。図3に示された好ましい実施例では、係止部材4は、延び出し柱42をさらに備え、駆動部材5は、延び出し柱42と配合する駆動止め部51を備える。本実施例では、駆動駆動止め部51は、駆動部材5の側壁に設けられた階段であり、もちろん駆動部材5に設けられた溝又は突起などである可能性もある。ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、駆動部材5の駆動止め部51は、係止部材4の延び出し柱42に対向する位置まで回転し、遮断器を挿入しても作業位置に取り付けられない場合、ラグイン遮断器の止め穴61の位置はキャビネット止め穴B0の位置からずれる。係止部材4の係止ボス41は、キャビネットの板金部材によって加えられた外部押圧力の作用下で筐体の内部に戻る。係止部材4の延び出し柱42は、駆動止め部51の内部に伸びて、駆動止め部51と抑えに配合して、駆動部材5がスイッチ入れ方向に回転することを阻み、ボタン機構がスイッチ入れ位置からスイッチ切り位置に切り替わることを妨げる。従って、遮断器は、キャビネットの取り付け位置に取り付けられているうちにスイッチが入れられなく、帯電作業を免れる。実施例では、係止部材4と駆動部材5とは抑えに協動し、ボタン機構がスイッチ入れ位置からスイッチ切り位置に切り替わることを妨げる。従って、配列がより適正になり、占有空間が小さくなる。もちろん、係止部材4は、ボタン2又は連接棒7と抑えに協動でき、例えば、ボタン2におけるボス又はスロットを制限することにより、ボタン2が遮断器の内部に押し込まれてスイッチを入れることができなくなる。連接棒7上に延びるフックと抑えに協動することにより、連接棒7はスイッチ入れ方向へ作動できなくなる。
【0039】
さらに好ましくは、図5に示されたように、ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、係止部材4の係止ボス41は筐体6の止め穴61から突き出し、且つボタン機構によって伸べ位置に制限されて筐体の内部に戻らなく、補助連動部材として用いられて遮断器をスイッチ入れ状態でキャビネットに挿入したり、キャビネットから引き出したりすることを阻む(係止部材4は補助的な役割を果たす。係止部材の係止ボス41の傾斜面412と遮断器の外面との間に一定の傾斜角があるため、係止ボス41が常に露出していても、キャビネットの板金構造における相当な弾性は、スイッチ入れ状態で遮断器も乱暴に押し込めさせられて、安全上の隠れた災いを引き起こす。)。好ましい実施形態で、駆動部材5は外側表面52を備える。ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、係止部材4の係止ボス41は筐体6から突き出し、駆動部材5の駆動止め部51を回転して延び出し柱42から位置がずれると、駆動部材5の外側面52を係止部材4の延び出し柱42に当接する位置まで回転させて係止部材4が筐体6の内部に戻らなくなる。ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、駆動部材5の外側面52は係止部材4から位置がずれて抑え配合を解除する。この時、駆動部材5の駆動止め部51は、延び出し柱42に対応する位置まで回転する。
【0040】
さらに好ましくは、遮断器がスイッチを切った後、ボタン機構が引っ張られて筐体6の外部へ移動する。ボタン機構は筐体6の外部へ移動されているうちに、係止部材4の係止ボス41を筐体6の内部に戻させる。好ましくは、ボタン機構は筐体6の外部へ移動されているうちに、ボタン機構は連動部材3を駆動し、連動部材3は係止部材4を動かして係止を解除して、係止ボス41を筐体6の内部に戻させる。図3に示された係止部材4の好ましい実施例では、係止部材4は直線移動対を介して筐体6の内部に取り付けられ、その直線移動方向は、遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直である。係止部材4はボタン機構と止め穴61との間に設けられ、係止部材4は、止め穴61に接近する上部において係止ボス41は設けられ、ボタン機構に接近する下部において延び出し柱42は設けられ、係止ボス41の片側において連動部材3と協働する連動階段43は設けられ、係止部材4の下部と筐体6との間に弾性部材は取り付けられ、弾性部材は、係止部材4の係止ボス41を止め穴61から突き出させる。遮断器がスイッチを切った後、ボタン機構が筐体6の外部へ移動しているうちに、ボタン機構は連動部材3を駆動し、連動部材3は連動階段43に作用し、係止部材4は弾性部材の弾性力に逆らって係止ボス41を筐体6の内部に戻させる。明らかに、本技術的手段の有益な効果は次のとおりである。先ず、係止部材4は、取り付け及び挿入方向Aに垂直な直線に沿って移動するため、係止部材4と挿入受体のキャビネットの板金部材の力変形及び/又は微小変位を有効的に防止し、低減することができる。次に、駆動部材5がスイッチ入れ位置にある場合、外側面52が係止部材4に作用する力の方向は、その直線移動方向と大体平行するため、人力引き抜きという蛮力で係止部材4を引っ込め位置に戻すことは困難である。そして次に、ベッド滑り面-移動ブロック対は、水平移動に垂直な方向に沿って大きな拘束力が与えられるため、延び出し柱42と駆動止め部51との間の配合は、スイッチ入れ作動に逆らう大きな拘束力が駆動部材5に与えられるに従って、挿抜操作中に遮断器に対してスイッチを入れる事故を防止することが有効的に確かにされる。
【0041】
図1、6に示された連動部材3の好ましい実施例では、連動部材3は、筐体6上に回転可能に設けられ、ボタン機構2と止め穴61との間に位置する。連動部材3は、抵触ボス31と受動ボス32とを備える。スイッチを入れる場合、ボタン機構は、抵触ボス31が止め穴61から突き出るように受動ボス32を押し、ボタン機構と受動ボス32とは抑えに配合して抵触ボス31を筐体6の内部に戻させない。スイッチを切る場合、ボタン機構は受動ボス32との抑え配合を解除して転位し、抵触ボス31は筐体の内部に戻る。前記ボタン機構は、ボタン2と連接棒7と駆動部材5とを備える。ボタン2は、連接棒7を介して駆動部材5を作動させ、駆動部材5は、筐体6内に回転可能に設けられ、作動機構9に接続される。受動ボス32と協働する第1駆動部20はボタン2に設けられ、ボタン2は連接棒7と駆動部材5を介して作動機構を駆動してスイッチを入れる。ボタン2の第1駆動部20は、受動ボス32を介して連動部材3を反時計回りに回転させて抵触ボス31を止め穴61から伸ばせる。ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、ボタン2と受動ボス32は、第1駆動部20の長手方向面20a(取り付け及び挿入方向Aに沿って設定された面を意味する)と接触して、抵触ボス31が筐体6の内部に戻させられてスイッチ入れ状態での遮断器の挿抜操作を防止し、帯電作業を免れる。ボタン2は引っ張られて連接棒7と駆動部材5を介して作動機構を駆動してスイッチを切る。ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、ボタン2の第1駆動部20は受動ボス32から位置がずれて転位し、抵触ボス31を筐体の内部に戻させる。ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、連動部材3は、ボタン機構によって駆動されて時計回りに回転して、接触ボス31を筐体の内部に戻させる可能性があり、もちろん、ばねは設けられてそれを時計回りに回転させるか、接触ボス31の片端の重力の作用下でそれを時計回りに回転させる可能性がある。
【0042】
好ましくは、連動部材3は、係止部材4と協働する解除部34と、ボタン機構と協働する連動部材駆動部33とをさらに備える。遮断器がスイッチを切った後、ボタン機構が筐体6の外部へ移動すると、連動部材駆動部33は連動部材3を回転させ、解除部34は係止部材4に力を加えて係止部材4の係止ボス41を筐体6の内部に戻させる。具体的に連動部材3の好ましい実施例で、連動部材3は、中部に回転中心を設け、止め穴61に接近する片端の片側において抵触ボス31は設けられ、他側において係止部材4と協働する解除部34は設けられ、他端においてボタン機構に向かって曲がる連動部材駆動部33は設けられ、回転中心と抵触ボス31との間にボタン機構に接近する片側において受動ボス32は設けられ、ボタン機構において連動部材駆動部33と協働する駆動部は設けられる。スイッチを切る場合、ボタン機構は、筐体6の外部へ移動しているうちに、受動ボス32との抑え配合を解除して転位し、且つボタン機構の駆動部は、連動部材駆動部33を引っ張って連動部材3を回転させて抵触ボス31を筐体の内部に戻させる。ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、ボタン機構は筐体6の外部へ移動するように引っ張られ、ボタン機構が筐体6の外部へ移動し続けているうちに、駆動部は、連動部材3を動かし続けて回転させ、解除部34に係止部材4に引っ込め外力を加えさせて係止部材4を筐体6の内部に戻させる。
【0043】
一実施例としては、ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、ボタン2は引っ張られて連動部材駆動部33を介して連動部材3を時計回りに回転させ続け、解除部34を係止部材4の連動階段43に押させ、係止部材4の係止ボス41を筐体6の内部に戻させ、スイッチを切った後、ボタン2を引っ張ることにより遮断器をキャビネットから順調に引き抜かせる。一実施例としては、ボタン2のボスを駆動部とすることにより、スイッチを切る場合、曲げ部を引っ張って連動部材3の接触ボス31を筐体の内部に戻させる。もう一実施例としては、戻りばねを用いて連動部材3の接触ボス31を止め穴61から離れる方向へ回転させ、スイッチを切る場合、ボタン機構が受動ボス32との抑え配合を解除して転位した後、戻りばねは連動部材3の接触ボス31を筐体の内部に戻させる。
【0044】
好ましい実施形態としては、ボタン機構のボタン2は、ボタン部材21と表示部材22とを備え、表示部材22が連動部材3と協働するとともにスイッチ切り/入れ表示を遂げ、スイッチを切った後係止部材4の係止ボス41を筐体6の内部に戻させる。表示部材22は、回転軸221と表示端面223と回転軸221上に設けられた駆動ボス222とを備える。駆動ボス222は、駆動部として連動部材3の連動部材駆動部33と協働する。表示端面223においてスイッチ切り/入れ標識とする表示部は設けられ、表示部は、スイッチ切り/入れ標識に対応する色パッチ又は文字を有する。ボタン部材21の内部において空洞型の取り付け穴211は設けられており、ボタン部材21の操作端面において取り付け穴211を貫通する観察窓212は設けられる。表示部材22は、回転軸22を介してボタン部材21の取り付け穴211の内部に取り付けられ、軸を中心に揺れ動かされ、そして表示端面223の表示部を観察窓212の下方に移動させて観察窓212の内部に移動した表示部で対応するスイッチ入れ/切り状態を表示する。遮断器がスイッチを入れる場合、表示部材22を回転させるように、ボタン2は筐体6の内部へ移動し、駆動ボス222は連動部材駆動部33と協働して表示端面223においてスイッチ入れ状態に対応する表示部の区域を観察窓212に対応させる。遮断器がスイッチを切る場合、ボタン2は筐体6の外部へ移動し、指示部材22の駆動ボス222は連動部材の駆動部33と協働し、指示部材22は回転して表示端面223においてスイッチ切り状態を示す区域を観察窓212においてスイッチ切り状態を示す区域に対応させる。同時に、駆動ボス222は、連動部材駆動部33を介して連動部材3を回転させ、接触ボス31を筐体の内部に戻させる際に、連動部材3の解除部34は係止部材4を筐体6の内部に押し戻させなくなる(解除部34は、係止部材4の連動階段43とちょうど接触するか、ギャップを残す)。遮断器がスイッチを切った後、ボタン2を引っ張り続けてボタン2が筐体6の外部へ移動すると、駆動ボス222は連動部材駆動部33を介して連動部材3を回転させ、解除部34は係止部材4に力を加えて係止部材4を筐体6の内部に戻させる。
【0045】
本実施例では、遮断器がスイッチを入れる場合、ボタン2の第1駆動部20は連動部材の受動ボス32と協働して、連動部材の抵触ボス31を動かして筐体6から突き出す。もう一実施例としては、表示部材22が連動部材3の抵触ボス31を動かして筐体6から突き出す可能性がある。即ち、ボタン2が筐体6の内部へ移動して遮断器がスイッチを切る場合(図9を参照)、表示部材22の駆動ボス222は、連動部材3の連動部材駆動部33と協働し、指示部材22は回転して表示端面223においてスイッチ入れ状態を示す区域を観察窓212においてスイッチ入れ状態を示す区域に対応させるとともに、連動部材3は回転して連動部材3の抵触ボス31を筐体6から突き出させる。
【0046】
具体的に図7-9に示されたように、駆動ボス222は回転軸221の片側に設けられ、駆動ボス222はボタン2から突き出て連動駆動部33と協働する。もちろん、連動部材駆動部33は曲げられてボタン2の内部に伸びて駆動ボス222と協働する可能性がある。また、駆動ボス222は回転軸221上に設けられなく、例えば、回転軸221と表示端面223との間の連接棒の片側に設けられる可能性がある。
【0047】
好ましくは、左受動端222bと右受動端222aは、表示部材22の駆動ボス222上に間隔をあけて設けられ、連動部材3の連動部材駆動部分33は、ボタン2の片側へ曲げられ、左受動端222bと右受動端222aとの間に位置する。ボタン2を押して遮断器の内部に向かってスイッチを入れる場合、左受動端222bの傾斜面は連動部材駆動部33の抵抗作用下で反時計回りに回転するとともに、表示端面223上の表示部に対応する色のスイッチ入れ標識が観察窓212に表示される。観察窓212の内部に移動した色パッチにより対応するスイッチ入れ/切り状態は表示される。本技術的手段は、単純な構造を備え、且つ上記と組み合わせて解除構造を簡素化することができる。ボタン2を引っ張ってスイッチを切る場合、表示部材の右受動端222aが連動部材3の連動部材駆動部33の右側面に作用する作用力下で、連動部材3は軸を中心に時計回りに回転して連動部材の接触ボス31を筐体の内部に戻させ、表示部材22は時計回りに回転するとともに、表示端面223上の表示部に対応する色のスイッチ切り標識が観察窓212に表示される。連動部材3の解除部34が係止部材4にちょうど接触するか、ギャップを残す可能性があり、係止部材4の係止ボス41を筐体6の外部に突き出し続ける。
【0048】
図8に示されたように、スイッチ切り状態では、遮断器を実装キャビネットから取り外す必要がある場合、ボタン機構を遮断器から引き離し続けると、表示部材の右受動端222aが連動部材3の連動部材駆動部33の右側面に作用する作用力下で連動部材3は軸を中心に時計回りに回転する。解除部34は係止部材4の連動部43に作用し、係止ボス41はばね10の推力に逆らって遮断器の内部へ摺動して引っ込められ、係止ボス41とキャビネットとの間の係止は解除され、遮断器が作業位置から取り外される。その有益な効果は次のとおりである。先ず、表示機構は挿抜安全保護機構と直接連動することでスイッチ入れ/切り表示と係止ボス41及び抵触ボス31の伸べ位置/引っ込め位置との間に直接な固定した対応関係を成すことに従って、操作者は遮断器の目下の安全状態が直感的に把握できる。次に、共用の止め穴61から抵触ボス31と係止部材4上の係止ボス41を伸縮させて、挿入受体の製造上の困難を軽減する可能性があることに従って、遮断器製品と挿入受体との間の互換性と共通性を遂げて使用者の使用コストを削減することになる。そして次に、構造が簡単で部品点数が少ないので、遮断器製品の小型化と低コスト製造を有効的に支える。
【0049】
好ましくは、抵触ボス31は立方形にされ、立方形ボスの両側の側面は、全て遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直であり、抵触ボス31の両側の側面は、それぞれ左輪郭面31a及び右輪郭面31bである。抵触ボス31が伸び位置にある場合、左輪郭面31a及び右輪郭面31bは、それぞれ止め穴61の側壁に垂直である。すなわち、遮断器の取り付け及び挿入方向に垂直である。左輪郭面31aは遮断器がキャビネットから引き出る方向に沿って遮断器がキャビネットから引き出ることを阻み、右輪郭面31bは遮断器をキャビネットに挿入する方向に沿って遮断器をキャビネットに挿入することを阻む。右側輪郭面31bは挿入受体のキャビネットの板金部材の横向端面B1と抑えに配合し、左側輪郭面31aは挿入受体のキャビネットの板金部材の止め穴B0の穴壁面B2と抑えに配合する。その有益な効果は次のとおりである。挿入受体の力変形が有効的に低減でき、挿入受体の順応耐性が有効的に緩和できることにより、使用が有効的で容易になり、使用コストが低減されることになる。好ましくは、ボタン2に接近する受動ボス32の側面は傾斜面である。
【0050】
具体的に図1に示された本発明のプラグイン型遮断器の好ましい実施例では、ボタン機構は、ボタン2と連接棒7と駆動部材5とを備える。ボタン2は、連接棒7を介して駆動部材5を作動させ、駆動部材5は、連接棒7を介して作動機構9を動かしてスイッチ入れ/スイッチ切りを行う。ボタン機構と駆動部材5は、それぞれ遮断器のスイッチ入れ/切り位置に対応するスイッチ入れ/切り位置を備える。即ち、スイッチ入れ状態では、ボタン機構と駆動部材5はそれぞれ特定の位置(スイッチ入れ位置)を備え、スイッチ切り状態では、ボタン機構と駆動部材5も特定の位置(スイッチ切り位置)を備える。このスイッチ入れ位置/スイッチ切り位置は、可動接点9aと固定接点9bの開閉に対応する。
【0051】
筐体6において止め穴61を設けており、係止部材4は、駆動部材5と止め穴61との間に駆動部材5に対応する位置に摺動可能に設けられ、連動部材3はボタン2と止め穴61との間に回転可能に設けられる。連動部材3は、係止部材4の左側に設けられ、ボタン機構の上方に位置する。
【0052】
本発明の有益な技術的特徴の1つとしては、ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、連動部材の抵触ボスは、ボタン機構によって伸べ位置に止められ、且つ引っ込め位置に戻らない。その有益な効果は次のとおりである。スイッチ入れの挿抜が確かに防がれる。即ち、スイッチ入れ状態で遮断器を乱暴に挿抜することを防止する。引っ込め位置に戻らないというその構造に提供された特徴により、遮断器製品が異常な手荒な引抜きに対抗する能力は有効的に強化される。ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、連動部材3の位置については様々な技術的解決策が存在している。選択可能な解決策の1つは、連動部材3がボタン機構によって制限されず、引っ込め位置と伸び位置との間に切り替えられ、簡単な構造が有益な効果となることである。選択可能な解決策のもう1つは、本発明の好ましい解決策として、ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、連動部材3はボタン機構によって制限されて引っ込め位置にある。その有益な効果は、連動部材3が遮断器の正常な挿抜に対する抵抗が直接回避できる。本発明による装置の利点のもう一つとしては、連動部材3は解除部材として用いられることにより、解除機構の構造が単純化され、部品点数が減らされ、且つ連動部材3と係止部材4が同時に引っ込められることにより、連動部材3と係止部材4は、遮断器の正常な挿抜に対してどんな抵抗でも生じない。
【0053】
本発明の有益な技術的特徴のもう1つとしては、遮断器がスイッチ切り状態にある場合、係止部材4の係止ボス41は、筐体6から突き出るが、引っ込め外力を受ける場合のみ(水平方向力だけで係止部材4が引っ込められず、引っ込め方向の垂直方向の分力を必要とする)、引っ込め外力によって筐体6の内部に押し戻されることができる。即ち、スイッチ切り状態で遮断器がキャビネットに挿入されることを防がないことに加えて、輸送時の振動などで遮断器がキャビネットから落下することを防止することになる。本発明の有益な技術的特徴のもう1つとしては、ボタン機構がスイッチ切り位置にある場合、係止部材4の係止ボス41が筐体の内部に戻ると、係止部材4はボタン機構5に抵抗してボタン機構がスイッチ切り位置からスイッチ入れ位置に切り替わることを防ぎ、遮断器がスイッチを入れることができなくなる。本発明の有益な技術的特徴のもう1つとしては、ボタン機構がスイッチ入れ位置にある場合、係止部材4は、駆動部材5によって伸べ位置に止められ、引っ込め位置に戻らなく、補助機構として連動部材3とともに遮断器がスイッチ入れ状態で乱暴に引抜かれることが確かに防がれる。引っ込め位置に戻らないというその構造に提供された特徴により、遮断器製品が異常な手荒な引抜きに対抗する能力は有効的に強化される。
【0054】
本発明の係止部材4は、以下の有益な効果を有する。先ず、係止部材4は、取り付け及び挿入方向Aに垂直な直線に沿って移動するため、係止部材4と挿入受体のキャビネットの板金部材の力変形及び/又は微小変位を有効的に防止する。次に、駆動部材5がスイッチ入れ位置にある場合、外側面52が係止部材4に作用する力の方向は、その直線移動方向と大体平行するため、人力引き抜きという蛮力で係止部材4を引っ込め位置に戻すことは困難である。そして次に、ベッド滑り面-移動ブロック対は、水平移動に垂直な方向に沿って大きな拘束力が与えられるため、延び出し柱42と駆動止め部51との間の配合は、スイッチ入れに逆らう大きな拘束力が駆動部材5に与えられるに従って、挿抜操作中に遮断器に対してスイッチを入れる事故を防止することが有効的に確かにされる。
【0055】
上記のように、本発明はさらに特定の好ましい実施形態と組み合わせて詳細に説明されるが、本発明の特定の実施例がこれらの説明に限定されると考えることはできない。本発明の当業者にとって、本発明の構想から逸脱することなく、いくつかの単純な推論又は置換を行うことができ、これは、本発明の保護範囲に属すると見なされるべきである。
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【国際調査報告】