(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(54)【発明の名称】接続装置、接続クランプ、および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
H01R 4/48 20060101AFI20230119BHJP
H01R 9/22 20060101ALI20230119BHJP
【FI】
H01R4/48 A
H01R9/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529061
(86)(22)【出願日】2020-11-10
(85)【翻訳文提出日】2022-07-14
(86)【国際出願番号】 EP2020081558
(87)【国際公開番号】W WO2021099175
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】102019131141.1
(32)【優先日】2019-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504019733
【氏名又は名称】フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ・ホップマン
(72)【発明者】
【氏名】マーティン・ゲープハルト
【テーマコード(参考)】
5E086
【Fターム(参考)】
5E086DD03
5E086LL16
(57)【要約】
本発明の目的は、電気導体(L)を接続するための接続装置(100)を提供することであり、接続装置(100)は、電流バー(110)と、固定脚部(112)およびクランプ脚部(113)を有するクランプスプリング(111)であって、クランプ脚部(113)がクランプ位置および解放位置に移ることができる、クランプスプリング(111)と、電流バー(110)の1つのセクション(114)とクランプスプリング(111)のクランプ脚部(113)との間に形成される導体接続スペース(124)と、クランプスプリング(111)のクランプ脚部(113)と動作可能に接続される、変位可能に配置されたガイド要素(115)であって、クランプ脚部(113)がガイド要素(115)によって解放位置に維持されることができる、ガイド要素(115)と、回動可能に取り付けられた作動要素(129)であって、作動要素によって、ガイド要素(115)が、クランプスプリング(111)のクランプ脚部(113)をクランプ位置から解放位置に移すために変位されることができ、クランプスプリング(111)が電流バー(110)のセクション(114)と作動要素(129)との間に配置される、作動要素(129)と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気導体(L)を接続するための接続装置(100)であって、
- バスバー(110)と、
- 固定脚部(112)およびクランプ脚部(113)を有するクランプスプリング(111)であって、前記クランプ脚部(113)がクランプ位置および解放位置に移ることが可能である、クランプスプリング(111)と、
- 前記バスバー(110)のセクション(114)と前記クランプスプリング(111)の前記クランプ脚部(113)との間に形成される導体接続スペース(124)と、
- 前記クランプスプリング(111)の前記クランプ脚部(113)と動作可能に接続している、変位可能に配置されたガイド要素(115)であって、前記クランプ脚部(113)が前記ガイド要素(115)によって前記解放位置に維持されることが可能である、ガイド要素(115)と、
- 回動可能に取り付けられた作動要素(129)であって、前記作動要素(129)によって、前記ガイド要素(115)が前記クランプスプリング(111)の前記クランプ脚部(113)を前記クランプ位置から前記解放位置に移すために変位されることが可能であり、前記クランプスプリング(111)が前記バスバー(110)の前記セクション(114)と前記作動要素(129)との間に配置される、作動要素(129)と、
を備える、接続装置(100)。
【請求項2】
前記ガイド要素(115)は、スライド面(130)を有し、前記作動要素(129)は、前記作動要素(129)の回動動作の間に前記スライド面(130)に沿って誘導されることが可能であることを特徴とする、請求項1に記載の接続装置(100)。
【請求項3】
前記ガイド要素(115)は、2つの長手方向の側壁(120a、120b)と、2つの前記長手方向の側壁(120a、120b)に直角に配置された2つの端壁(123a、123b)と、を有し、前記スライド面(130)は、前記ガイド要素(115)の2つの前記端壁(123a、123b)のうちの一方に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の接続装置(100)。
【請求項4】
前記作動要素(129)は、前記作動要素(129)の回動動作の間に前記ガイド要素(115)の前記スライド面(130)に沿って動かされる回転要素(133)を有することを特徴とする、請求項2または3に記載の接続装置(100)。
【請求項5】
前記作動要素(129)は、互いに平行に配置された2つのアーム(132a、132b)を有し、前記回転要素(133)は、2つの前記アーム(132a、132b)の間に延在することを特徴とする、請求項4に記載の接続装置(100)。
【請求項6】
2つの前記アーム(132a、132b)は各々、一方の端部セクションにガイド面(134a、134b)を有し、前記ガイド面は、それぞれの場合において前記作動要素(129)の回動動作の間に前記ガイド要素(115)の2つの前記長手方向の側壁(120a、120b)の縁面(135a、135b)に沿ってスライドすることを特徴とする、請求項5に記載の接続装置(100)。
【請求項7】
前記作動要素(129)は、前記作動要素(129)の手動作動のための把持セクション(136)を有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項8】
2つの前記端壁(123a、123b)のうちの一方の縁面から始まる前記スライド面(130)は、前記作動要素(129)の方向に延在することを特徴とする、請求項2から7のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項9】
前記ガイド要素(115)は、前記ガイド要素(115)の変位動作(B)が、接続される前記電気導体(L)の前記導体接続スペース(124)への挿入方向(E)に対して横方向に行われるように変位可能であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項10】
前記ガイド要素(115)は、前記クランプ脚部(113)が寄りかかる少なくとも1つのばね接触縁部(116a、116b)を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項11】
前記クランプ脚部(113)は、クランプ縁部(118)を有する主要セクション(117)の側面に各々配置された2つのスライドセクション(119a、119b)を有し、前記ガイド要素(115)は、互いからある距離を置いて配置された2つのばね接触縁部(116a、116b)を有し、第1のスライドセクション(119a、119b)が、第1のばね接触縁部(116a、116b)に寄りかかり、第2のスライドセクション(119a、119b)が、第2のばね接触縁部(116a、116b)に寄りかかることを特徴とする、請求項10に記載の接続装置(100)。
【請求項12】
前記ガイド要素(115)の前記2つの長手方向の側壁(120a、120b)は、2つの前記長手方向の側壁(120a、120b)が第1の側面および前記第1の側面の反対側の第2の側面に前記導体接続スペース(124)を定めるように、前記導体(L)の前記挿入方向(E)に長く形成されることを特徴とする、請求項3から11のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項13】
前記クランプスプリング(111)は、前記クランプスプリング(111)の前記固定脚部(112)によって前記バスバー(110)に支持されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項14】
解放要素(125)が、前記クランプスプリング(111)の前記クランプ脚部(113)の前記解放位置で、前記ガイド要素(115)と係合し、
前記解放要素(125)は、接続される前記電気導体(L)の前記導体接続スペース(124)への挿入の間、前記電気導体(L)が挿入されることによって、前記解放要素(125)が前記ガイド要素(115)との係合を外れるように、作動されることが可能であり、
前記ガイド要素(115)は、前記バスバー(110)に前記電気導体(L)をクランプするために前記クランプ脚部(113)が前記クランプ位置に移されるように、前記クランプ脚部(113)のばね力によって変位可能である、請求項1から13のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項15】
前記解放要素(125)は、前記ガイド要素(115)に対して傾斜可能であるように取り付けられることを特徴とする、請求項14に記載の接続装置(100)。
【請求項16】
前記解放要素(125)は、前記クランプスプリング(111)の前記クランプ脚部(113)の前記解放位置で前記ガイド要素(115)の少なくとも1つのラッチラグ(127a、127b)とラッチされる少なくとも1つのアンダーカット(126)を有することを特徴とする、請求項14または15に記載の接続装置(100)。
【請求項17】
前記解放要素(125)は、前記クランプスプリング(111)の前記固定脚部(112)に接続されることを特徴とする、請求項14から16のいずれか一項に記載の接続装置(100)。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか一項に記載の接続装置(100)が少なくとも1つ配置される、ハウジング(210)を有するクランプ端子(200)。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項に従って設計された接続装置(100)を少なくとも1つ備え、かつ/または請求項18に記載のクランプ端子(200)を少なくとも1つ備えた、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気導体を接続するための接続装置(connection arrangement)に関する。本発明はさらに、クランプ端子および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
そのような接続装置は、通常、レッグスプリングの形をとるクランプスプリングを有し、クランプスプリングは、固定脚部(retaining leg)と、クランプ脚部(clamping leg)とを有し、接続装置に挿入された導体を、クランプスプリングのクランプ脚部によってバスバーにクランプすることができる。詳細には、可撓性導体がクランプされる場合、導体の挿入に先立って、バスバーとクランプスプリングとの間の中間スペースに導体を挿入することができるように、クランプスプリングまたはクランプ脚部をバスバーから離れるように回動させるために、作動要素によってクランプスプリングをまず解放位置に動かすこと、したがって作動要素を作動させることが必要となる。剛性の、したがって頑丈な導体である場合のみ、導体は、クランプ脚部をバスバーから離れるように回動させることができるように、クランプスプリングまたはクランプスプリングのクランプ脚部に十分な力を加えることができ、使用者によってこのために作動要素が作動される必要はない。可撓性導体の場合、使用者は、可撓性導体を挿入できるように、作動要素を作動させることによって、まずクランプスプリングをバスバーから離れるように回動させなければならない。ここでは、作動要素は、通常、バスバーから離れるようにクランプ脚部を回動させ、導体接続スペースを解放するためにクランプスプリングのクランプ脚部を圧迫する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、クランプ端子および電子デバイスとともに、接続装置を提供することであり、これを用いると、導体が接続される間の取扱いが使用者にとって簡略化され得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、独立請求項の特徴を有する本発明により達成される。本発明の適切な実施形態および有利な発展は、従属請求項に明記される。
【0005】
本発明による接続装置は、バスバーと、固定脚部およびクランプ脚部を有するクランプスプリングであって、クランプ脚部がクランプ位置および解放位置に移ることができる、クランプスプリングと、バスバーのセクションとクランプスプリングのクランプ脚部との間に形成される導体接続スペースと、クランプスプリングのクランプ脚部と動作可能に接続している、変位可能に配置されたガイド要素であって、クランプ脚部がガイド要素によって解放位置に維持されることができる、ガイド要素と、回動可能に取り付けられた作動要素であって、これによってガイド要素がクランプスプリングのクランプ脚部をクランプ位置から解放位置に移すために変位可能である、作動要素と、を有する。ここでは、クランプスプリングは、バスバーのセクションと作動要素との間に配置される。
【0006】
クランピングスプリングは、好ましくはレッグスプリングとして設計され、このレッグスプリングは、固定脚部と、固定脚部に対して回動するように設計されたクランプ脚部と、を有する。クランプ脚部の回動動作によって、クランプ脚部は、クランプ脚部がバスバーから距離を置いて配置され、接続される導体を、それによってバスバーとクランプ脚部との間に形成された中間スペースの中にまたはこの中間スペースから外に導くことができる、解放位置に導かれることが可能であり、かつ、クランプ脚部が導体をバスバーにクランプするために、バスバーまたは接続導体に寄りかかることができるクランプ位置に動かされることが可能である。接続装置は、詳細には水平方向に変位可能に取り付けられたガイド要素を有し、ガイド要素は、好ましくは、クランプスプリングのクランプ脚部の解放位置とクランプ位置との両方においてクランプスプリングに動作可能に接続され、すなわちクランプ脚部は、ガイド要素との動作可能な接続により、変位動作に従うこと、したがってガイド要素の位置に従うことができる。ガイド要素は、ガイド要素がクランプ脚部を圧迫することによって、クランプ脚部をそれのばね力に逆らって解放位置に維持する。ガイド要素は、スライド要素として設計することができる。接続装置はまた、回動可能に取り付けられた作動要素を有し、作動要素によってガイド要素は、クランプスプリングのクランプ脚部をクランプ位置から解放位置へ移すために変位することができる。作動要素は、作動要素の回動動作によって、作動要素が、クランプ脚部が解放位置に到達するまで、クランプスプリングのクランプ脚部のばね力に逆らってガイド要素を変位させるために、ガイド要素に圧縮力を加えることができるように設計される。ガイド要素の変位動作により、ガイド要素は、クランプ脚部をクランプ位置から解放位置に移すために、クランプスプリングのクランプ脚部に引張力を加えることができる。作動要素は、好ましくは、クランプ位置から解放位置に、クランプ脚部の回動方向とは逆向きの方向に回動可能である。クランプ脚部をクランプ位置から解放位置に移すために、時計回り方向に作動要素の回動動作があるとき、クランプ脚部は、反時計回りに回動する。作動要素の反時計回りの回動動作があるとき、クランプ脚部は、時計回りに回動する。作動要素が接続導体に及ぼす作用を防ぐことができるように、作動要素は、導体接続スペースに入り込まないように配置される。一方、クランプスプリング、バスバー、および作動要素は、接続される導体をクランプするバスバーのセクションと作動要素との間にクランプスプリングが配置されるように配置される。結果として、作動要素は導体接続スペースから離れて位置付けられ、したがって導体の挿入は作動要素の作動によって妨げられないので、電気導体が接続されるとき、接続装置の取扱いは、使用者にとって著しく簡略化され得る。作動要素は、クランプスプリングに直接的に作用せず、ガイド要素を介して間接的に作用する。
【0007】
ガイド要素は、ガイド要素の回動動作の間、作動要素を導くことができるスライド面を有してもよい。スライド面において、作動要素は、少なくともクランプ脚部をクランプ位置から解放位置に移すための作動要素の回動動作の間、ガイド要素に載っていてもよい。スライド面によって、作動要素は、ガイド要素の回動動作の間ガイド要素に沿ってスライドし、したがってガイド要素を動かすためにガイド要素に圧縮力を加えることができる。
【0008】
ガイド要素は、2つの長手方向の側壁と、2つの長手方向の側壁に直角に配置された2つの端壁と、を有してもよく、スライド面は、ガイド要素の2つの端壁のうちの一方に配置されてもよい。ガイド要素は、2つの長手方向の側壁、およびそれに直角に配置された2つの端壁により、矩形のデザインを有してもよい。ガイド要素は、詳細には、導体をクランプすることができるバスバーのセクションおよびクランプスプリングを囲むまたはつかむことができるフレームを形成してもよい。スライド面は、好ましくはスライド面が2つの長手方向の側壁に対して横方向に延在するように向きを定められる。スライド面は、スライド面が配置される端壁の延長部を形成することができる。スライド面は、スライド面が配置される端壁に対して30°~50°の傾斜角度で延在することができる傾斜面を形成することができる。
【0009】
作動要素は、作動要素の回動動作の間にガイド要素のスライド面に沿って動かすことができる回転要素を有してもよい。作動要素の回動点が回転要素上にあるように、作動要素の回動動作は、回転要素を中心にして行われてもよい。これは、作動要素を動かすために、作動要素からガイド要素への力の伝達が、このように、作動要素の回動点の場所で直接的に利用され得ることを意味する。そのような実施形態は、特に小さい寸法の、コンパクト設計を可能にする。回転要素は、シャフトの形態をとることができる。
【0010】
作動要素は、互いに平行に配置された2つのアームを有してもよく、回転要素は、2つのアームの間に延在することができる。回転要素は、好ましくは2つのアームが長手方向に延在するのに対して横向きにされる。回転要素は、好ましくは2つのアームのうちの第1のアームに第1の端部で付けられ、2つのアームのうちの第2のアームに第2の端部で留められる。
【0011】
2つのアームは、各々、一方の端部セクションにガイド面を有してもよく、ガイド面は、作動要素の回動動作の間にガイド要素の2つの長手方向の側壁の縁面に沿ってスライドすることができる。作動要素の回動動作の間、ガイド要素に対して作動要素が傾くことを防止できるように、作動要素は、アームのガイド面によってガイド要素に支持され得る。ガイド面は、それぞれの場合において丸みをつけられてもよい。
【0012】
作動要素を作動できるようにするために、ねじ回しなどのさらなる道具が必要とされないように、作動要素は、作動要素を手動作動するための把持セクションを有してもよい。把持セクションは、ガイド面の反対側の作動要素のアームの端部セクションに形成され得る。
【0013】
2つの端壁のうちの一方の端壁の縁面から始まり、ガイド要素のスライド面は、作動要素の方向に延在してもよい。スライド面は、したがって、作動要素の方向に2つの端壁の一方の延長部を形成することができる。
【0014】
ガイド要素は、好ましくは、接続される導体の挿入方向に対して横方向へのガイド要素の変位動作が導体接続スペースで行われ得るように変位可能である。このように、特にコンパクト設計が可能であり、その結果として、接続装置は、縮小された設置スペースのために際立ち得る。
【0015】
ガイド要素とクランプスプリングのクランプ脚部との間に動作可能な接続を形成することができるように、ガイド要素が、クランプ脚部が寄りかかることができる少なくとも1つのばね接触縁部を有することが規定されてもよい。ばね接触縁部は、クランプ脚部またはクランプ脚部の少なくとも一部が、ばね接触縁部に寄りかかることができるように設計することができる。ばね接触縁部は、たとえばガイド要素の肩部に形成することができる。
【0016】
ガイド要素の、およびクランプスプリングのクランプ脚部の一様な誘導を実現することができるように、2つのそのようなばね接触縁部は、ガイド要素上に形成することができ、クランプ脚部が2つのそのようなばね接触縁部によってガイド要素上に誘導され得るようにする。2つのばね接触縁部は、好ましくはガイド要素上に互いに平行に延在する。
【0017】
そのような設計を用いて、クランプ脚部が、クランプ縁部を有する主要セクションの側面に各々配置された2つのスライドセクションを有すること、およびガイド要素が、互いから距離を置いて配置された2つのばね接触縁部を有することが可能であり、第1のスライドセクションは、第1のばね接触縁部に寄りかかることができ、第2のスライドセクションは、第2のばね接触縁部に寄りかかることができる。2つのスライドセクションはそれぞれ、好ましくは、クランプ脚部の主要セクションよりも短い長さを有する。主要セクションおよび2つのスライドセクションは、好ましくは互いに平行に延在する。2つのスライドセクションは、それぞれのばね接触縁部に沿ってスライドすることができるスキッドを各々形成することができるように、それぞれの場合において好ましくは湾曲している。しかしながら、主要セクションは好ましくはまっすぐである。
【0018】
ガイド要素の2つの長手方向の側壁は、2つの長手方向の側壁が、第1の側面および第1の側面の反対側の第2の側面に導体接続スペースを定めることができるように、導体の挿入方向に長く設計することができる。ガイド要素はしたがって、導体が導体接続スペースに挿入されているとき、接続される導体のガイドを形成することもできる。2つの長手方向の側壁は、導体の正しくない挿入を防ぐことができる。導体接続スペースはしたがって、それの側面のうちの2つではガイド要素によって定められ、他の2つの側面ではバスバーによって、およびクランプスプリングのクランプ脚部によって定められ得る。2つのばね接触縁部の一方は、それぞれの場合において2つの長手方向の側壁に形成することができる。
【0019】
クランプスプリングの安定した取付けを実現することができるように、クランプスプリングは、その固定脚部によってバスバーに支持されてもよい。このために、クランプスプリングは、固定脚部のセクションとフラットに、たとえばバスバーの一部に寄りかかることができる。加えて、固定脚部は、固定脚部をバスバーに付けることができるように、バスバーの一部が通り抜け得る開口を有することもできる。クランプスプリングの固定脚部が支持されるバスバーの一部は、好ましくは導体をクランプすることができるバスバーのセクションの反対側に配置される。バスバーのこの部分は、バスバーの端部セクションを形成することができる。
【0020】
接続装置はまた、解放要素を含むことができ、解放要素は、クランプスプリングの解放位置で、ガイド要素と係合していてもよい。接続される導体が、導体接続スペースに挿入されているとき、解放要素はそれによって、解放要素がガイド要素との係合から外れるように作動可能であり、ガイド要素は、導体をバスバーにクランプするために、クランプ脚部をクランプ位置に移すことができるように、クランプ脚部のばね力によって変位することができる。解放要素を設けることによって、詳細には可撓性導体は、作動要素を作動させることなく接続することができ、バスバーにクランプすることができる。ガイド要素を解放位置に維持することができるように、ガイド要素は、クランプスプリングのクランプ脚部の解放位置で解放要素と係合していてもよい。解放要素がガイド要素と係合しているとき、ガイド要素の変位動作は可能ではなくなる、または止められることになる。解放要素をガイド要素に、およびクランプ脚部の解放位置でガイド要素をクランプスプリングのクランプ脚部に動作可能に接続または結合することにより、クランプ脚部は、作動要素の支援なしに、この解放位置に維持でき、詳細には可撓性導体が、バスバーとクランプスプリングとの間のこのように空いた導体接続スペースに挿入できるようになる。解放要素は、導体接続スペースの方向を向いている圧力面を有することができ、圧力面は、接続装置の導体の挿入領域と同一平面で、または導体接続スペースと同一平面で配置でき、導体が、接続装置への挿入の間、解放要素の圧力面に寄りかかるようになり、その結果として、導体によって解放要素に圧縮力が加えられ得る。導体によって圧力面に、したがって解放要素に、圧縮力を加えることによって、解放要素は、導体の挿入方向の方向における回動動作または傾斜動作に至ることができ、解放要素は、導体の挿入方向でガイド要素から離れるように回動または傾斜され得るようになる。解放要素の回動動作の結果として、解放要素は、ガイド要素との係合から外れることができ、ガイド要素は再び自由に変位可能となり、それによってガイド要素は、クランプ脚部を解放位置からクランプ位置に移すことができるように、手で支援することなく、単にクランプ脚部のばね力によって変位できるようになる。この特定の機構によって、クランプスプリングを解放し、クランプスプリングを解放位置からクランプ位置に動かすために、使用者が作動要素などのさらなる要素を作動させる必要なしに、単に導体の挿入動作による特に簡単な方法で、可撓性導体を接続することができる。これは、接続装置の取扱いを容易にし、導体を接続するときの時間を節約する。解放要素は、好ましくは、導体をクランプすることができるバスバーのセクションとクランプスプリングとの間の領域に延在し、解放要素が、一方の側に導体接続スペースを定めることができるようにする。
【0021】
導体接続スペースに挿入された導体によってガイド要素から解放要素を解放し、したがってそれをガイド要素から外すことができるようにするために、解放要素は、ガイド要素に対して傾斜可能であるように取り付けることができる。解放要素は、したがってロッカーのように設計することができる。接続される導体が解放要素に押し付けられる場合、解放要素は、ガイド要素が再び自由に変位可能となるように、ガイド要素との係合から外れ、したがってガイド要素を解放するために、導体の挿入方向に傾くことができる。
【0022】
クランプスプリングのクランプ脚部の解放位置で、解放要素とガイド要素との係合を形成することができるように、解放要素は、クランプスプリングのクランプ脚部が解放位置にあるとき、ガイド要素の少なくとも1つのラッチラグがラッチすることができる少なくとも1つのアンダーカットを有することができる。結果として、クランプスプリングのクランプ脚部が解放位置にあるとき、ガイド要素と解放要素との間にラッチ接続が形成され得る。解放要素は、好ましくは2つのアンダーカットを有し、ガイド要素は、好ましくは2つのラッチラグを有し、ガイド要素と解放要素との間に複動ラッチが形成され得るようにする。2つのアンダーカットが設けられる場合、それらは好ましくは、解放要素の2つの平行な側面に形成される。
【0023】
解放要素は、クランプスプリングの固定脚部に接続することができる。解放要素は、好ましくは、固定脚部に対して解放要素が回動できるように、固定脚部に接続される。回動軸はその場合、好ましくは解放要素がクランプスプリングの固定脚部に接続する領域に形成される。固定脚部と解放要素との間の接続は、好ましくは、固定脚部が解放要素と一体に形成されるように設計することができる。しかしながら、解放要素がクランプスプリング、バスバー、およびガイド要素とは別個に形成される要素であることも可能である。
【0024】
本発明による目的の解決は、上記で説明したように形成され、さらに開発された少なくとも1つの接続装置を有するクランプ端子、詳細には端子台によって達成される。クランプ端子は、たとえば回路板に配置され得る。クランプ端子が端子台として設計される場合、それは取付レールに配置され得る。
【0025】
一列に配置された複数のクランプ端子を有することができ、その各々が上記で説明したように形成され、さらに開発された少なくとも1つの接続装置を有することができる、クランプ端子装置が設けられることも可能である。
【0026】
さらに、上記で説明したように形成され、さらに開発された接続装置の1つまたは複数を有することができるプラグインコネクタが設けられることもある。
【0027】
さらに、本発明による目的は、上記で説明したように形成され、さらに開発された少なくとも1つの接続装置および/または上記で説明したように形成され、さらに開発された少なくとも1つのクランプ端子を有することができる電子デバイスによって達成され得る。
【0028】
本発明について、添付の図面を参照しながら好ましい実施形態に基づいて以下でより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】クランプスプリングのクランプ脚部がクランプ位置にある、本発明による接続装置を備えたクランプ端子の概略図である。
【
図2】クランプスプリングのクランプ脚部をクランプ位置から解放位置に移すために作動要素が作動中の、
図1に示すクランプ端子の概略図である。
【
図3】クランプスプリングのクランプ脚部が解放位置にある、
図1に示すクランプ端子の概略図である。
【
図4】
図1に示すクランプ端子の概略断面図である。
【
図5】
図2に示すクランプ端子の概略断面図である。
【
図6】
図3に示すクランプ端子の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1から
図6は、絶縁材料から形成され得るハウジング210を備えたクランプ端子200を示し、たとえば
図1および
図4に示す導体Lを接続するための接続装置100が、ハウジング210内に配置または収容されている。
【0031】
接続装置100は、詳細には
図4から
図6の断面図でも見ることができるように、バスバー110と、レッグスプリングとして設計されたクランプスプリング111と、を有する。クランプスプリング111は、固定脚部112と、クランプ脚部113と、を有する。固定脚部112は、固定位置に維持されるが、クランプ脚部113は、固定脚部112に対して回動可能である。クランプ脚部113の回動動作によって、クランプ脚部113は、
図1および
図4に示すようにクランプ位置に、ならびに詳細には
図3および
図6に示すように解放位置に移すことができる。クランプ位置では、クランプ脚部113は、接続装置100に挿入される導体をバスバー110のセクション114にクランプし、これを接続するために、バスバー110のセクション114または上記導体を圧迫する。解放位置では、クランプ脚部113は、バスバー110のセクション114から距離を置いて位置付けられ、それによってバスバー110のセクション114とクランプ脚部113との間に形成された空きスペースに、導体Lを挿入することができるようにする。
【0032】
クランプスプリング111は、その固定脚部112によってバスバー110に支持される。
【0033】
接続装置100はまた、ガイド要素115を有する。ガイド要素115は、ガイド要素115が、水平変位動作Vを行うことができるように、詳細にはバスバー110に対して変位可能に取り付けられる。
【0034】
ガイド要素115によって、クランプスプリング111のクランプ脚部113は、クランプ位置から解放位置に移され、解放位置で維持され得る。このために、ガイド要素115は、クランプスプリング111のクランプ脚部113に動作可能に接続される。
【0035】
ここで示す実施形態では、ガイド要素115は、クランプ脚部113が寄りかかる、互いに平行に配置された2つのばね接触縁部116a、116bを有する。
【0036】
クランプ脚部113は、主要セクション117を有し、その自由端部に、クランプ縁部118が形成される。2つのスライドセクション119a、119bが、主要セクション117の側面に形成され、主要セクション117が2つのスライドセクション119a、119bの間に配置されるようにする。2つのスライドセクション119a、119bは、ガイド要素115の2つのばね接触縁部116a、116bに載っており、スライドセクション119aは、ばね接触縁部116aによりかかり、スライドセクション119bは、ばね接触縁部116bに寄りかかる。スライドセクション119a、119bは、解放位置においてだけでなく、クランプスプリング111のクランプ脚部113のクランプ位置においても、ばね接触縁部116a、116bに載っている。
【0037】
スライドセクション119a、119bは、主要セクション117よりも短い長さを有する。スライドセクション119a、119bは、スキッド形状を形成するように湾曲しており、それによってスライドセクション119a、119bは、クランプ脚部113が解放位置およびクランプ位置に移されるとき、ばね接触縁部116a、116bに沿ってスライドすることができる。
【0038】
2つのばね接触縁部116a、116bは、ガイド要素115の向かい合った長手方向の側壁120a、120bに形成される。2つの長手方向の側壁120a、120bは、互いに平行に配置される。それぞれの場合において、2つの長手方向の側壁120a、120bは、上縁部121a、121bと、反対側の下縁部122a、122bと、を有する。それぞれの場合においてばね接触縁部116a、116bは、上縁部121a、121bに垂直に延在する。水平方向に延在する上縁部121a、121bから始まり、ばね接触縁部116a、116bは、ガイド要素115の水平方向に延在する下縁部122a、122bの方向に下方に延在する。ガイド要素115の変位動作の場合、下縁部122a、122bは、バスバー110のセクション131に平行にスライドすることができ、バスバー110のセクション131は、導体Lがクランプされるバスバー110のセクション114に垂直に位置合わせされる、または向きを定められる。
【0039】
バスバー110およびクランプスプリング111は、ガイド要素115の2つの長手方向の側壁120a、120bの間に配置される。バスバー110およびクランプスプリング111は、ガイド要素115によって囲まれている。ガイド要素115はしたがって、それの内部にバスバー110およびクランプスプリング111を収容するフレームを形成することができる。
【0040】
ガイド要素115はまた、互いに平行に位置合わせされた2つの端壁123a、123bを有する。2つの端壁123a、123bは、ガイド要素115の2つの長手方向の側壁120a、120bに対して横に配置される。ガイド要素115はしたがって、本質的に矩形断面を有する。
【0041】
接続される導体Lを挿入することができる導体接続スペース124が、バスバー110のセクション114とクランプ脚部113との間に形成される。ガイド要素115もまた接続される導体Lのガイドを形成するように、導体接続スペース124は、2つの長手方向の側壁120a、120bによって覆われる、または定められる。
【0042】
導体接続スペース124は、ハウジング210に形成された導体挿入開口211と位置合わせするように設計され、これによって接続される導体Lは、挿入方向Eでクランプ端子200のハウジング210に挿入され得る。
【0043】
接続装置100はまた、解放要素125を有する。解放要素125は、導体挿入開口211および導体接続スペース124と一直線に配置される。解放要素125は、導体接続スペース124を下方に定める。
【0044】
クランプスプリング111のクランプ脚部113の解放位置では、解放要素125は、詳細には
図3でわかるように、ガイド要素115と係合しており、その結果として、ガイド要素115は、その位置に維持され、したがって同じく、ばね接触縁部116a、116bおよびクランプ脚部113のスライドセクション119a、119bによってその位置に維持され、クランプ脚部113が解放位置からクランプ位置に戻る望ましくない回動を防ぐことができるようにする。
【0045】
解放要素125は、2つの横に配置されたアンダーカット126を有し、アンダーカット126は、ガイド要素115と解放要素125との間にラッチを形成するために、クランプスプリング111のクランプ脚部113の解放位置で、それぞれの場合においてガイド要素115のラッチラグ127と係合している。第1のラッチラグ127は、長手方向の側壁120aに形成され、第2のラッチラグ127は、長手方向の側壁120bに形成される。2つのアンダーカット126により、解放要素125はT字形状を有する。
【0046】
クランプ位置では、ガイド要素115が自由に変位可能であるように、解放要素125は、
図1でわかるように、ガイド要素115との係合から外れている。
【0047】
解放要素125は、ガイド要素115に対して傾斜可能であるように取り付けられる。
【0048】
接続される導体Lが導体挿入開口211によって挿入方向Eに沿って、導体接続スペース124に挿入されるとき、導体Lは、解放要素125によりかかり、その結果として、解放要素125はガイド要素115に対して傾斜し、それによってガイド要素115から外れ、ガイド要素115が再び自由に変位可能となることができ、それによってガイド要素115は、手で支援することなく、クランプ脚部113のばね力のみで、クランプ脚部113を解放位置からクランプ位置に移すことができるように変位することができる。
【0049】
解放要素125は、導体接続スペース124の方向を向き、導体挿入開口211と位置合わせされて、または導体接続スペース124と位置合わせされて配置された圧力面128を有し、導体Lが、接続装置100に挿入されているとき、トリッピング要素125の圧力面128に寄りかかるようになり、その結果として、導体Lによって解放要素125に圧縮力が加えられる。導体Lによって圧力面128に、したがって解放要素125に、圧縮力を加えることによって、解放要素125は、導体Lの挿入方向Eの方向の回動動作または傾斜動作に至ることができ、解放要素125は、導体Lの挿入方向Eでガイド要素115から離れるように回動または傾斜され得るようになる。
【0050】
詳細には
図5および
図6でわかるように、ここに示す発展では、解放要素125は、クランプスプリング111の固定脚部112に接続される。解放要素125は、解放要素125が、固定位置にとどまる固定脚部112に対して回動可能であるように接続される。回動軸は、解放要素125が固定脚部112に接続する領域に形成され得る。
【0051】
ガイド要素115の変位動作Vは、これが解放要素125との係合から外れるとき、接続される導体Lの導体接続スペース124への挿入方向Eに対して横向きとなった方向で行われる。
【0052】
ガイド要素115によってクランプ脚部113をそれのばね力に逆らってクランプ位置から解放位置に戻すために、接続装置100は、作動要素129を有する。作動要素129は、矢印Sに従って回動可能であるように取り付けられる。作動要素129は、クランプ端子200のハウジング210の外側で回動することができる。
【0053】
作動要素129は、回動レバーの形態で設計される。作動要素129は長さが、クランプ端子200のハウジング210の高さの3分の2を超えて延在する。
【0054】
作動要素129は、互いに平行に延在する2つのアーム132a、132bを有する。2つのアーム132a、132bは、作動要素129の長さを超えて延在する。シャフトの形態をとる回転要素133が、2つのアーム132a、132bの間に配置される。回転要素133は、2つのアーム132a、132bが長手方向に延在しているのに対して横方向に延在する。
【0055】
ガイド要素115は、作動要素129を導くことができる傾斜面の形で形成されたスライド面130を有する。ここに示す発展では、スライド面130は、ガイド要素115の端壁123bに形成される。スライド面130は、端壁123bから始まり、作動要素129の方向に延在する。スライド面130は、傾斜面としてのそれの形成により、傾斜して配置され、スライド面130がここではガイド要素115の端壁123bに対して130°~160°の角度で延在する。
【0056】
代替的に、スライド面130が長手方向の側壁120a、120bに直接接続されるように、スライド面130が2つの長手方向の側壁120a、120bの間の端壁123bから距離を置いて配置されることもまた可能である。
【0057】
回転要素133は、回動点を形成し、これを中心として作動要素129は、回動方向Sに沿って回動することができる。作動要素129が作動されると、回転要素133は、詳細には
図5でわかるように、クランプ脚部113をクランプ位置から解放位置に移すために作動要素129の回動動作の間に回転要素133がガイド要素115のスライド面130に沿ってスライドできることによって、ガイド要素115のスライド面130に動作可能に接続される。回転要素133をスライド面130に沿ってスライドさせることによって、作動要素129は、スライド面130に、したがってガイド要素115に圧縮力を加え、その結果としてガイド要素115は、変位動作Vによって水平方向に変位する。
【0058】
作動要素129によって、ガイド要素115は、ガイド要素115によりかかっているクランプスプリング111のクランプ脚部113がクランプ位置から解放位置に移ることができるように変位することができる。作動要素129が回動方向Sに作動されると、作動要素129は、クランプ脚部113の解放位置に到達するとき、ガイド要素115が解放要素125と係合できるように、クランプスプリング111のクランプ脚部113のばね力に逆らってガイド要素115を変位させるために、作動要素129が回転要素133を介してガイド要素115に圧縮力を加えるように下方に回動することができる。ガイド要素115のこの変位動作Vが、クランプ脚部113をクランプ位置から解放位置に回動させる。
【0059】
クランプ脚部113が解放位置にあり、ガイド要素115が解放要素125とラッチされる場合、作動要素129は、
図3および
図6でわかるように、それの最初の位置に回動して戻ることができる。ガイド要素115によって、クランプ脚部113は、作動要素129の支援なしに、それの開放位置にとどまる。この解放位置では、作動要素129の回転要素133は、スライド面130から離れて位置付けられている。解放要素125が導体Lによって作動されるとき、したがって解放要素125とガイド要素115とのラッチが解放され、その結果としてガイド要素115が、クランプ脚部113の力によって変位され、クランプ位置に移ることができるようになるときのみ、作動要素129の回転要素133は戻って、たとえば
図1および
図4に示すように、ガイド要素115のスライド面130に寄りかかる。
【0060】
2つのアーム132a、132bは、それぞれの場合において、それらの端部セクションの一方にガイド面134a、134bを有し、ガイド面は、作動要素129の回動動作の間にガイド要素115の2つの長手方向の側壁120a、120bの縁面135a、135bに沿ってそれぞれの場合においてスライドすることができる。縁表面135a、135bは、それぞれの場合において、ばね接触縁部116a、116bに直角に形成される。縁表面135a、135bは、上縁部121a、121bに平行に延在し、縁表面135a、135bは、それぞれの上縁部121a、121bに対して高さをずらして配置される。ガイド面134a、134bによって、作動要素129は、ガイド要素115上を、詳細にはガイド要素115の縁面135a、135b上を転がることができる。
【0061】
作動要素129を手で作動させることができる把持セクション136が、アーム132a、132bの端部セクションに形成され、端部セクションは、ガイド面134a、134bの反対側に形成される。
【0062】
2つのアーム132a、132bの間に、作動要素129は、
図1、
図3、
図4、および
図6に示すように最初の位置では、クランプ端子200のハウジング210の一部138が貫通する空きスペース137を有する。
【0063】
作動要素129は、クランプスプリング111の固定脚部112に隣接して配置される。作動要素129はしたがって、クランプスプリング111の後ろに配置される。クランプスプリング111は、バスバー110のセクション114と作動要素129との間に配置される。
【符号の説明】
【0064】
100 接続装置
110 バスバー
111 クランプスプリング
112 固定脚部
113 クランプ脚部
114 バスバーのセクション
115 ガイド要素
116a、116b ばね接触縁部
117 主要セクション
118 クランプ縁部
119a、119b スライドセクション
120a、120b 長手方向の側壁
121a、121b 上縁部
122a、122b 下縁部
123a、123b 端壁
124 導体接続スペース
125 解放要素
126 アンダーカット
127 ラッチラグ
128 圧力面
129 作動要素
130 スライド面
131 バスバーのセクション
132a、132b アーム
133 回転要素
134a、134b ガイド面
135a、135b 縁面
136 把持セクション
137 空きスペース
138 ハウジングの一部
200 クランプ端子
210 ハウジング
211 導体挿入開口
V 変位動作
E 挿入方向
S 回動方向
L 導体
【国際調査報告】