(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(54)【発明の名称】エアロゾル分注バルブシステム及びエアロゾル分注バルブシステムを含む容器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/52 20060101AFI20230119BHJP
B05B 9/04 20060101ALI20230119BHJP
【FI】
B65D83/52
B05B9/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529523
(86)(22)【出願日】2020-11-18
(85)【翻訳文提出日】2022-07-07
(86)【国際出願番号】 IB2020060880
(87)【国際公開番号】W WO2021099971
(87)【国際公開日】2021-05-27
(32)【優先日】2019-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522198368
【氏名又は名称】カドゥラ,マーシン
(71)【出願人】
【識別番号】522198379
【氏名又は名称】カドゥラ,ヴィスラフ
(71)【出願人】
【識別番号】522198380
【氏名又は名称】コルチク,セバスチアン
(71)【出願人】
【識別番号】522198391
【氏名又は名称】コルチク,スタニスラフ
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】カドゥラ,マーシン
(72)【発明者】
【氏名】カドゥラ,ヴィスラフ
(72)【発明者】
【氏名】コルチク,セバスチアン
(72)【発明者】
【氏名】コルチク,スタニスラフ
【テーマコード(参考)】
3E014
4F033
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB01
3E014PB08
3E014PC02
3E014PC08
3E014PD01
3E014PE02
3E014PE03
3E014PF10
4F033RA02
4F033RB04
4F033RC01
4F033RC03
(57)【要約】
本発明は、第1のタンク(2)と流体接続された第1のエアロゾルバルブ(1)を備える、計量された用量の製造物を分注するためのエアロゾル分注バルブシステムに関し、第1のエアロゾルバルブ(1)は、第1の仕切り(4)と接続された第1のリリースステム(3)、製造物を放出するための第1の出口流路(5)、第1のリリースステム(3)によって弾性的に変形された第1の内部シール(6)、及び第1の空洞(8)を画定する第1の本体(7)部分を含み、第1のタンク(2)が、供給流路(9)を通って第1の空洞(8)と流体接続され、第1の空洞(8)が、分注容器(10)を圧縮するための弾性手段(25)を具備する分注容器(10)と流体接続され、分注容器(10)が剛性制限容器(11)に配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のタンク(2)に流体接続された第1のエアロゾルバルブ(1)を備える、計量された用量の製造物を分注するためのエアロゾル分注バルブシステムであって、前記第1のエアロゾルバルブ(1)が、第1の仕切り(4)と接続された第1のリリースステム(3)と、前記製造物を放出するための第1の出口流路(5)と、前記第1のリリースステム(3)によって弾性的に変形された第1の内部シール(6)と、第1の空洞(8)を画定する第1の本体(7)部分とを含み、前記第1のタンク(2)が、前記供給水路(9)を通って前記第1の空洞(8)と流体接続され、前記第1の空洞(8)が、分注容器(10)を圧縮するための弾性手段(25)を具備する前記分注容器(10)と流体接続され、前記分注容器(10)が剛性制限容器(11)に配置されることを特徴とする、エアロゾル分注バルブシステム。
【請求項2】
第2のエアロゾルバルブ(16)が、前記供給流路(9)と前記第1のタンク(2)との間に配置され、前記第2のエアロゾルバルブ(16)が、第2の仕切り(18)と接続された第2のリリースステム(17)と、前記第2のリリースステム(17)によって弾性的に変形された第2の内部シール(22)と、第2の空洞(20)を画定する第2の本体(7)部分とを含み、前記第2の空洞(20)が、前記供給流路(9)を通して前記第1のタンク(2)と、及び前記第1のエアロゾルバルブ(1)の前記第1の空洞(8)と接続されることを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル分注バルブシステム。
【請求項3】
前記第1のエアロゾルバルブ(1)及び/又は前記第2のエアロゾルバルブ(16)が、空洞(8、20)に配置され、前記リリースステム(3、17)の前記方向で前記仕切り(4、18)に圧力をかけるバネ(14、21)を含むことを特徴とする、請求項2に記載のエアロゾル分注バルブシステム。
【請求項4】
前記第1の出口流路(5)が、前記第1のリリースステム(3)の回転対称軸に沿って対照的に延び、管状構造を形成することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項5】
前記第1のタンク(2)が袋であることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項6】
前記剛性制限容器(11)が気密であり、前記制限容器の前記内部空間(12)が、前記第1のタンク(2)内の前記圧力よりも低い圧力のガスで充填されることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項7】
前記剛性制限容器(11)が、前記エアロゾル分注バルブシステムの前記外部と接続された通気流路(23)と接続されることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項8】
前記弾性手段(25)が、弾性ピストン又は弾性の多孔質材料又はガススプリングであることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項9】
前記弾性手段(25)を具備する前記分注容器(10)が弾性分注容器であることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項10】
前記弾性分注容器(10)が、ゼロに等しい初期体積を有し、その弾力性からの前記予備の内圧が、前記第1のタンク(2)内の前記圧力よりも低い正の値を有することを特徴とする、請求項9に記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項11】
前記供給流路(9)の前記出口が、前記第1の内部シール(6)の、又は前記第2の内部シール(22)の近傍の前記第1の空洞(8)に位置することを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載のエアロゾルバルブシステム。
【請求項12】
好ましくはアルミニウムから作られた外側ケーシング及びエアロゾル分注バルブシステムを備える、所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器であって、前記エアロゾル分注バルブシステムが、請求項1から11のいずれかに定められた前記エアロゾル分注バルブシステムであることを特徴とする、容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル分注バルブシステム及びエアロゾル分注バルブシステムを備える容器に関する。本発明の目的は、特に所定の体積で薬品を保存し、分注するために、とりわけ医薬品、食品、化粧品、及び化学産業で適用される。
【背景技術】
【0002】
近年、広範囲の製造物の保存及び投与を可能にするエアロゾル技術の活動的な開発が見られてきた。エアロゾル容器は、使用の効率性、便利さ、及び安全性を提供するので、絶大な人気を獲得してきた。一般に、エアロゾル容器は、加圧ガス、液化ガス、又は油溶性ガスを入れた、金属、ガラス、又はプラスチックから作られた使い捨て容器又は再利用可能容器である。また、エアロゾル容器は液体、ペースト、又は粉末を入れることもでき、通常、気体中に懸架された固体粒子若しくは液体粒子の形で、又は泡、ペースト、若しくは粉末の形で、又は液体状態若しくは気体状態での製造物の適用を可能にする分注装置を備える。昔ながらのエアロゾル容器は、加圧された流体又は気体である、(例えば、液体の形の)噴霧薬品及び高圧ガスを含む。エアロゾルバルブをトリガすることによって、バルブが開かれ、噴霧薬剤が加圧された高圧ガスによって出口に向かって放出され、通常は、分注ヘッドで終わり、このようにして細かく分散したストリームを生じさせる。
【0003】
エアロゾルパッケージは、エアロゾルパッケージが提供するいくつかの利点のためその人気を獲得した。おもに、保存された製造物と環境、特に汚染物質及び微生物との間の接触を防ぐ気密シーリングのため、エアロゾルパッケージに保存された製造物は、通常、長い寿命を有する。この利点は、最大純度を維持することが必須要素である、医薬品の保存について特に評価される。エアロゾルパッケージは、通常、再加工にほぼ完全に適したアルミニウム及びプラスチックから製造されるので、世界的な汚染が増大する問題であるときに、エアロゾルパッケージが間違いなくそうである、リサイクルにほぼ適しているパッケージを使用することが望ましいことにも留意されたい。
【0004】
産業のいくつかの部門では、エアロゾルシステムは評価を獲得するのが遅いため、多くの場合、成分を分注するための第1の選択肢ではない。特に要求の厳しい業界の部門は、薬物が非常に厳しい条件下で分注されなければならない製薬業界である。しばしばこの医薬物質の体積になる正確に計量された用量での薬物の分注を提供することは特に重要である。それは、組織に送達される特定の量の作用薬物を制御するためには不可欠である。特に、分注容器内の体積が、分注の毎回の動作で減少する場合、分注された物質の用量の高度に繰り返し可能な計量を維持することは、等しく重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
米国特許出願第US2015353267A1号は、計量された体積の流体を分注するためのエアロゾルバルブを開示する。エアロゾルバルブは、計量された体積の製造物を分注することを可能にする側面計量タンクを備える。タンクは、非弾力性である上部、及び可撓膜の形の下部から成り、このようにして半弾力性の計量タンクを提供する。バルブが休止位置にあるとき、計量タンクは、膜の膨張する能力によって制限された体積まで充填される。ステムが押された後、計量タンクと貯蔵器との間の連絡流路が閉じられ、計量タンクと分注流路との間の通路が開かれる。圧力差、及び膜の弾力性が、計量タンクの内容物を外部に放出することを可能にする。
【0006】
米国特許出願第US2018141745A1号は、計量された体積の製造物を分注するためのエアロゾルバルブを開示する。バルブは、貯蔵器に配置された分注タンクを備える。分注タンクは、剛性である内側部分、及び可撓膜の形の外側部分から成る。このシステムは、セミフレキシブルタンクを形成する。バルブが閉鎖位置にあるとき、噴霧製造物はタンクに導入され、タンクを、膜が膨張する能力によって制限される体積まで充填する。ステムが押された後、タンクを貯蔵器と接続する流路が閉じられ、バルブの外部につながる流路が開かれる。タンクはこのようにして空にされる。
【0007】
別の米国特許出願第US2015239645A1号は、特に泡の形で所定量の内容物を投与するためのバルブシステムを開示する。バルブシステムは、バルブに取り付けられ、計量チャンバを収容する蓋を備える。用量の体積は、蓋を回すことによって、したがって計量チャンバの体積を変更することによって調節される。システムは、ステムを押す段階の間に計量チャンバを充填し、ステムを解放する段階の間に、分注ノズルへの放出を開き、内容物を計量チャンバの外部に放出するバルブに基づいている。
【0008】
米国特許第US3301444A号は、所定の測定された体積の製造物を分注することを可能にするエアロゾルバルを開示し、バルブは、その体積が用量により定められており、バルブが閉鎖位置にあるときに製造物で充填される測定チャンバを備える。アクチュエータステムを押すと、計量チャンバ入口開口が閉じ、分注ヘッドを通る放出出口が開く。そのような場合、バルブは測定チャンバ内に入れられた体積の製造物を放出する。
【0009】
製造物の用量を分注するための容器も、米国特許第US5031802A号から既知である。容器は、瓶の首の内部に取り付けられたバルブシステムを備える。バルブシステムは、計量チャンバを含む。計量チャンバは、ふいごの形で弾性材から作られる。製造物の分注された用量を放出するために、蓋は最初に取り除かれなければならない。蓋を取り除くことによって、計量チャンバの体積は増加し、負圧が生じる。負圧は、プランジャ管と接続された導管を遮断するボールを解放する。このようにして、導管は開かれ、計量チャンバは製造物で充填される。蓋を回して完全に外すことによって、液密性が壊され、ボールを落下させる。このようにして、ユーザは、計量された体積の製造物を与えられる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の技術的な問題は、容器が完全に空になるまで、高度に繰り返し可能な用量を維持しながら、正確に計量された体積の製造物を分注することを可能にするであろうそのようなエアロゾル分注バルブシステム、及びそのようなエアロゾル分注バルブシステムを含む容器を提供することであり、これは、分注された製造物の周囲温度又は粘度などの周囲条件と関係なく達成される。また、エアロゾル分注バルブシステムが、特に、エアロゾル分注バルブシステムの、及びそのようなシステムを含む容器の構造及び外部寸法に影響を及ぼさないであろう、比較的に簡略な構造を有することも望ましい。さらに、分注された製造物が、高圧ガスと接触しないそのようなエアロゾル分注バルブシステムを提供することが望ましい。
【0011】
本発明の第1の態様は、第1のタンクと流体接続された第1のエアロゾルバルブを備え、計量された用量の製造物を分注するためのエアロゾル分注システムであり、第1のエアロゾルバルブは、第1の仕切りと接続された第1のリリースステムと、製造物を放出するための第1の出口流路と、第1のリリースステムによって弾性的に変形される第1の内部シールと、第1の空洞を画定する第1の本体部分とを含み、第1のタンクが、供給流路を通して第1の空洞と流体接続され、第1の空洞が、分注容器を圧縮するための弾性手段を具備する分注容器と流体接続され、分注容器が、剛性制限容器内に配置されることを特徴とする。
【0012】
本発明の好ましい実施形態では、第2のエアロゾルバルブは、供給流路と第1のタンクとの間に配置され、該第2のエアロゾルバルブは、第2の仕切りと接続された第2のリリースステムと、第2のリリースステムによって弾性的に変形される第2の内部シールと、第2の空洞を画定する第2の本体部分とを含み、第2の空洞は、供給流路を通して、第1のタンクと、及び第1のエアロゾルバルブの第1の空洞と接続される。
【0013】
本発明の好ましい実施形態では、第1のエアロゾルバルブ及び/又は第2のエアロゾルバルブは、空洞内に配置され、リリースステムの方向で閉鎖要素に圧力をかけるバネを含む。
【0014】
本発明の別の好ましい実施形態では、第1の出口流路は、第1のリリースステムの回転対称軸に沿って対称に延び、管状構造を形成する。
【0015】
好ましくは、第1のタンクは袋である。
【0016】
好ましくは、剛性制限容器は気密であり、制限容器の内部空間は、第1のタンク内の圧力よりも低い圧力のガスで充填される。
【0017】
より好ましくは、剛性制限容器は、エアロゾル分注バルブシステムの外部と接続された通気流路と接続される。
【0018】
好ましくは、弾性手段は、弾性ピストン又は弾性の多孔質材料又はガススプリングである。
【0019】
また、好ましくは、弾性手段を具備する分注容器は、弾性分注容器である。
【0020】
本発明の好ましい実施形態では、弾性分注容器は、ゼロに等しい初期体積を有し、その弾力性から予備の内圧は、第1のタンク内の圧力よりも低い正の値を有する。
【0021】
本発明の別の好ましい実施形態では、供給流路の出口は、第1の空洞内、第1の内部シール又は第2の内部シールの近傍に位置する。
【0022】
本発明の第2の態様は、好ましくはアルミニウムから作られた、外側ケーシング及びエアロゾル分注バルブシステムを含み、所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器であり、エアロゾル分注バルブシステムが、本発明の第1の態様に定められたエアロゾル分注バルブシステムであることを特徴とする。
【0023】
本発明のエアロゾル分注バルブシステムは、剛性制限容器に配置された弾性分注容器を使用するため、容器が完全に空になるまで高度に繰り返し可能な用量を維持しながら、正確に計量された体積の製造物を分注することを可能にし、これは分注された製造物の周囲温度又は粘度などの周辺条件にも関わらず達成される。タンク内の圧力よりも低い定められた圧力のガスで充填された気密制限容器は、高圧ガスが、その完全に充填された状態からその完全に空の状態へのタンク内の一定の圧力を確実にする二相状態のガスである場合に使用される。他方、剛性制限容器が環境と接触している分注バルブシステムは、例えば圧縮空気など、高圧ガスが単相ガスである場合に使用される。この場合、製造物が消耗されるにつれ、タンク内の圧力は初期値から最終値に減少し、最終圧力下で、弾性分注容器は剛性制限容器の全体的な体積を充填し、このようにして製造物消耗プロセスの開始から最後まで分注される一定の用量を提供する。供給流路と第1のタンクとの間に配置された第2のエアロゾルバルブの使用により、製造物の同時放出を必要とすることなく、弾性分注容器の充填、及び結果的に、オンデマンド操作での、分注される用量の計量を可能にする。エアロゾル分注バルブシステムの構造は、エアロゾル、液体、クリーム、又は軟膏の形をとる製造物の分注を可能にする。さらに、エアロゾル分注バルブシステムは、エアロゾル分注バルブシステムの、及びそのようなシステムを含む容器の構造及び外部寸法に影響を及ぼさない簡略な構造を有する。重要なことに、エアロゾル分注バルブシステムは、分注された製造物と高圧ガスとの間に接触が欠如することを確実にする。
【0024】
本発明の主題は、添付の実施例に開示される実施形態に限定されておらず、本発明の範囲から逸れることなく、任意のタイプ及び構成のバルブに適用することができる。当業者に既知であるすべてのバルブ構造、それらの位置、及び(垂直構成、水平構成、及び斜めの構成を含む)それらの相対的な配置は、本発明での応用に適し、所与の実施形態は、本発明を、バルブシステムの開示されている構造及びタイプに限定することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の実施形態は図面に示され、そこで、
図1は、エアロゾル分注バルブシステムの第1の実施形態を含む容器の部分的な長手方向断面を示し、
図2は、エアロゾル分注バルブシステムの第2の実施形態を含む容器の部分的な長手方向断面を示し、
図3は、充填状態の弾性分注容器とともに、
図2の容器の部分的な長手方向断面を示し、
図4は、エアロゾル分注バルブシステムの第3の実施形態を含む容器の部分的な長手方向断面を示し、
図5は、エアロゾル分注バルブシステムの第4の実施形態を含む容器の部分的な長手方向断面を示し、
図6は、充填状態の分注容器とともに、
図5の容器の部分的な長手方向断面を示し、
図7は、エアロゾル分注バルブシステムの第5の実施形態を含む、容器の部分的な長手方向断面を示し、
図8は、充填状態の分注容器とともに
図7の容器の部分的な長手方向断面を示し、
図9は、エアロゾル分注バルブシステムの第6の実施形態を含む容器の部分的な長手方向断面を示し、
図10は、充填状態の分注容器とともに
図9の容器の部分的な長手方向断面を示し、
図11は、エアロゾル分注バルブシステムの第7の実施形態を含む容器の部分的な長手方向断面を示し、一方、
図12は、充填状態の分注容器とともに
図11の容器の部分的な長手方向断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
実施例1
本発明のエアロゾル分注バルブシステムを含む所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の第1の実施形態は、
図1の部分的な長手方向断面に示されている。
【0027】
エアロゾル分注バルブシステム付き容器は、アルミニウムから作られた外側ケーシング13、主製造物を含む第1のタンク2、及び第1のタンク2と流体接続する第1のエアロゾルバルブ1を備える。本実施形態では、第1のタンク2は、バッグオンバルブ(BOV)タイプのエアロゾルバルブから既知の弾力性の袋である。本実施形態で使用されるエアロゾルバルブ1は、その構造が当業者に既知である標準的なオスバルブである。一般に、第1のバルブ1は、本体7の中に形成された第1の空洞8を含み、第1の出口流路5が同軸で延びる、管状の第1のリリースステム3によって解放される。第1のリリースステム3の内側部分は、それに固締され、(容器の通常の休止位置にある)上部から、第1のリリースステム3を囲み、第1のリリースステム3によって底部から変形されるゴムの平形ガスケットリングを含む第1の内部シール6に隣接する第1の仕切り4を有する。第1の内部シール6は、このようにして第1の仕切り4の上面と、製造物を保存し、分注するための容器のヘッド部分を覆う外側ケーシング13の上部との間に配置される。第1の仕切り4の上部と第1の内部シール6は、PVCなどのプラスチックから作られたプレートを含み、容器のヘッド部分を充填するヘッド15によって囲まれる。第1の仕切り4は、第1の仕切り4の上部が、中間部分で徐々に狭まる第1の直径を有し、第1の直径よりも小さい第2の直径への段階的な遷移を有する管である。仕切り4の第1の直径及び下方への漸次的な狭まりは、第1の仕切りが第1の空洞8で垂直に移動できることを確実にしながら、実質的に第1の空洞8の形状に対応する。さらに、第1の空洞8は、その中に配置された第1のバネ14を有し、第1のバネ14は、その一方の端部が第1の空洞8の底部に接触した状態で、且つその他方の端部が第1の仕切り4の段階的な遷移領域に接触した状態で休止する。第1のバネ14は、第1の空洞8に配置され、当初圧縮され、その結果、第1のバネ14は、第1のリリースステム3の方向で第1の仕切り4に圧力をかける。第1の空洞8の底部には、本体7を通って、本体7の下端部に配置された円筒形の固締具まで延びる流路が形成される。円筒形の固締具に取り付けられた剛性制限容器11がある。本実施形態では、剛性制限容器11は、気密閉鎖コンパートメントであり、その内部空間12は、第1のタンク2内の圧力よりも低い初期の第1の圧力を有する気体-空気-で充填される。剛性制限容器11の体積は、分注された用量の計量を可能にする。剛性制限容器11の内部空間12に配置された分注容器10があり、分注容器10は、分注容器10に圧力をかけ、分注容器10に圧縮させる弾性手段25を具備する。本発明の本実施形態では、分注容器10は、弾性手段25とともに、分注容器10が連続して圧縮されることを確実にする弾性材料として具現化された。分注容器10に導入される製造物の圧力からエネルギーを蓄積するために分注容器10の体積弾性率を提供するであろう分注容器10の構造に適した材料は、ラテックスゴム又はシリコーンゴムであり、特に、食品又は医薬品との接触について承認されているゴムである。加圧された薬品が弾性分注容器10に送達されていない状況では、分注容器は完全に空である。
図1で分かるように、分注容器10は、本体7の円筒形の固締具と気密接触している。
【0028】
分注されている主製造物を入れた第1のタンク2は、本体7を通って延びる供給流路9を介して第1のエアロゾルバルブ1の第1の空洞8と流体接続される。ヘッド15が配置される第1のバルブ1の上部では、供給流路9は、垂直に延びることから斜めに延びることに変化し、その出口は、第1の内部シール6の近傍の第1の空洞8の傾斜壁に位置する。
【0029】
エアロゾル分注バルブシステムは、以下のステップで動作する。第1のリリースステム3の休止位置で、第1のタンク2内の特定の圧力で保存される製造物は、供給流路9を通って第1のエアロゾルバルブ1の第1の空洞8に流れ、さらに本体7を通って延びる流路を介して弾性分注容器10に流れる。弾性分注容器10は、製造物の圧力からエネルギーを取り込み、剛性制限容器11の体積により制限される体積まで膨張し、制限容器11に存在する(充填する)気体を平衡状態に圧縮する。
【0030】
そのような解決策は、高圧ガスが、その完全に充填された状態からその完全に空の状態への第1のタンク2内の一定の圧力を確実にする二相状態のガスである場合に使用できる。
【0031】
次に、第1のリリースステム3を押すと、第1のエアロゾルバルブ1が開く。また、第1のリリースステム3の下方への垂直移動は、第1の内部シール6を、それが第1のタンク2と流体接続される供給流路9の出口を覆い、同時に閉じるように変形させる。さらに、第1のリリースステム3の下方への垂直移動によって、第1のリリースステム3で横断方向に延び、第1のリリースステムと第1の仕切り4との間の接続の近傍に位置する流路の覆いが取られ、それによって第1のエアロゾルバルブ1が開く。第1のエアロゾルバルブ1が開いたままの間、弾性分注容器10の弾性ひずみエネルギー及び剛性制限容器11内で圧縮された気体のエネルギーによって、弾性分注容器10は、弾性制限容器11内で圧縮された気体の体積分、減らされた剛性制限容器11の体積に等しい正確に定められた用量、空にされる。そのような場合、弾性分注容器10に保存される製造物は、弾性計量アイ分容器10から第1の空洞8に放出され、さらに第1の出口流路5を介してエアロゾル分注バルブシステム外側に放出される。
【0032】
本発明の代替実施形態では、弾性分注容器10は、その初期体積がゼロに等しくなり、その弾力性からの予備の内圧が、第1のタンク2内の圧力よりも低い正の値を有するように選択することができる。
【0033】
第1のリリースステム3が解放された後、第1のリリースステム3は、第1のバネ14によって生じる圧力によって移動されて、初期の位置に戻る。そのような場合、第1のリリースステム3で垂直に延びる入口流路は、第1の内部シール6で密封されることによって閉じられ、第1の内部シール6の戻り変形は、供給流路9の出口を開き、このようにして第1のタンク2に保存された製造物のための通路を開き、再び弾性分注容器10を、最大で、剛性制限容器11によって制限される体積まで充填する。
【0034】
実施例2
本発明に係るエアロゾル分注バルブシステムを含む所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の第2の実施形態は、
図2及び
図3の部分的な長手方向断面に示されている。
【0035】
エアロゾル分注バルブシステム付き容器は、第1の実施形態に提示されたエアロゾル分注バルブシステム付き容器の構造と、構造で類似しているため、類似した構成要素は、本発明の本明細書を明確にするために再び説明されない。
【0036】
本発明の第1の実施形態においてとは異なり、エアロゾル分注バルブシステム付き容器の第2の実施形態は、第2のエアロゾルバルブ16を含む。第1のエアロゾルバルブ1に実質的に類似した構造を有する第2のエアロゾルバルブ16は、第1のタンク2と供給流路9との間に配置される。第2のエアロゾルバルブ16は、本実施形態では、第2の仕切り18と接続されたブラインドリリースステムである、垂直に延びる第2のリリースステム17を含む。共通の本体7に形成された第2の空洞20がある。第2の仕切り18の、及び第2の空洞20の構造及び形状は、第1の仕切り4の、及び第1の空洞8の構造及び形状と実質的に類似しているため、明確にするために、それらはここで再び説明されない。第2のリリースステム17は、外側ケーシング13の上部の近傍で、ヘッド15の領域に配置された追加シール19を用いて上方から密封される。第2の空洞20の内部には、初期に圧縮された第2のバネ21が位置し、第2のバネ21は、第2のリリースステム17の方向で第2の仕切りに圧力をかける。第2の仕切り18の上面とヘッド15との間に-追加シール19及び第1の内部シール6と同様に-ゴムの平形ガスケットリングである第2の内部シール22が配置される。第2のリリースステム17は、第2の仕切り18を有する第2のリリースステム17の接続領域内の第2のリリースステム17の下部で、垂直に延びる流路と接続する貫通流路24を含み、垂直延びる流路は、第2のエアロゾルバルブ16が閉鎖位置にあるときに第2の内部シール22によって閉じられる。その上部で、貫通流路24は、追加シール19と第2の内部シール22との間の領域内で第2のエアロゾルバルブ16に配置された垂直に延びる流路に接続し、第2のエアロゾルバルブ16は閉鎖位置にある。供給流路9は、ヘッド15を通り斜めに延び、その一方の出口は、第1の内部シール6の近傍で第1の空洞8に位置し、その他方の出口は、貫通流路24から垂直に延びる流路の近傍で、追加シール19と第2の内部シール22との間の領域に位置する。
【0037】
エアロゾル分注バルブシステムは、以下のステップで動作する。第2のリリースステム17が押された後、第2のエアロゾルバルブ16が開かれる。第2のリリースステム17の下方への垂直移動によって、第2の仕切り18との第2のリリースステム17の接続領域に位置する垂直な流路は下方に移動され、それによって第2の空洞20に開かれる。第1のタンク2に入れられた製造物は、第2の空洞20に流れ、次いで貫通チャネル24を介して供給チャネル9に流れ、さらに第1の空洞8を介して分注容器10に流れ、分注容器10は弾性手段25を具備し、本実施形態では、第1の実施形態においてと同様に、弾性材から作られた弾性分注容器10である。弾性分注容器10は、製造物の圧力からエネルギーを取り込み、剛性制限容器11の体積まで膨張し、その中に存在する気体を平衡状態に圧縮する。この状況は、弾性分注容器10が完全に膨張した状態にあり、剛性制限容器11の内部空間12を完全に充填している
図3に示される。第2のリリースステム17の解放によって、垂直流路及び垂直流路と接続された貫通流路が閉じられる。
【0038】
後に第1のリリースステム3を押すことによって、第1のエアロゾルバルブ1は開き、弾性分注容器10に入れられた所定の用量の製造物が放出される。第1のリリースステム3の解放によって、第1のエアロゾルバルブ1は再び閉じられる。
【0039】
実施例3
本発明に係るエアロゾル分注バルブシステムを含む所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の第3の実施形態は、
図4の部分的な長手方向断面に示されている。
【0040】
エアロゾル分注バルブシステム付き容器は、第2の実施形態に提示されたエアロゾル分注バルブシステム付き容器の構造と、構造で類似しているため、類似した構成要素は、本発明の本明細書を明確にするために再び説明されない。
【0041】
本発明の第2の実施形態においてとは異なり、エアロゾル分注バルブシステム付き容器の第3の実施形態は、剛性制限容器11から本体7を通ってエアロゾル分注バルブシステムの外部に延びる通気流路23を含み、それによって制限容器11の内部空間12を、所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の環境と接続する。そのようなシステムは、高圧ガスが、例えば圧縮空気など、単相ガスであるときに使用できる。この場合、製造物がますます消耗されるにつれ、第1のタンク2内の圧力は、初期値(タンク2満杯)から最終値(タンク2空)に減少する。
【0042】
弾性分注容器10は、最終圧力下で、弾性分注容器10が、剛性制限容器11の内部空間12全体を充填し、このようにして第1のタンク2を空にする開始から最後まで分注される一定の用量を提供するように設計される。
【0043】
本発明の代替実施形態では、弾性分注容器10は、その初期体積がゼロに等しくなり、その弾力性からの予備の内圧が、第1のタンク2内の圧力よりも低い正の値を有するように選択することができる。
【0044】
実施例4
本発明に係るエアロゾル分注バルブシステムを含む所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の第4の実施形態は、
図5及び
図6の部分的な長手方向断面に示されている。
【0045】
エアロゾル分注バルブシステム付き容器は、第1の実施形態に提示されたエアロゾル分注バルブシステム付き容器の構造と、構造で類似しているため、類似した構成要素は、本発明の本明細書を明確にするために再び説明されない。
【0046】
本発明の第1の実施形態においてとは異なり、エアロゾル分注バルブシステム付き容器の第4の実施形態は、分注容器10に圧力をかける弾性手段25を含み、弾性手段25は、実施例1の場合と同様に、弾性分注容器10の統合された構造ではなく、代わりに弾性ピストンの形で作られている。弾性ピストンは、弾性制限容器11に配置され、ピストン部分、及び剛性制限容器11の底部に接して休止するバネを有する。
図5は、分注容器10が空であるエアロゾル分注バルブシステムを示し、弾性ピストンの形をとる弾性手段25は、完全に膨張した位置にあり、分注容器10を完全に圧縮する。本実施形態では、分注容器10は、例えばバッグオンバルブシステムから既知の袋の形の第1の容器2などの弾性材から作られ得る。それをより正確に空にすることを可能にするために、分注容器10は、ハーモニー又はふいごの形で作られ得る。
【0047】
分注容器10を充填する手順が開始された後、加圧下で送達される製造物は、弾性手段25に力をかけ、その圧縮力に打ち勝ち、加圧製造物のエネルギーを蓄積する。それによって、分注容器10は、圧縮された弾性手段25(
図6を参照)により占有される空間の許容量を含む剛性制限容器11の体積によって制限された体積まで膨張する。
【0048】
実施例5
本発明に係るエアロゾル分注バルブシステムを含む所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の第5の実施形態は、
図7及び
図8の部分的な長手方向断面に示されている。
【0049】
エアロゾル分注バルブシステム付き容器は、第1の実施形態及び第4の実施形態に提示されたエアロゾル分注バルブシステム付き容器の構造と、構造で類似しているため、類似した構成要素は、本発明の本明細書を明確にするために再び説明されない。
【0050】
本発明の第1の実施形態及び第4の実施形態においてとは異なり、エアロゾル分注バルブシステム付き容器の第5の実施形態は、分注容器10に圧力をかける弾性手段25を含み、弾性手段25は、実施例1の場合と同様に、弾性分注容器10の統合された構造でもなく、実施例4の場合と同様に、弾性ピストンでもなく、代わりに弾性の多孔質材料の形で作られる。本実施形態では、弾性手段25を表す多孔質材料は、弾力性のある医療用シリコーンであってよい。
【0051】
弾性ピストンの代わりに、弾性の多孔質材料が使用されるエアロゾル分注バルブシステムの動作原理は類似しているため、本開示を明確にするために、本説明は繰り返されない。
【0052】
実施例6
本発明に係るエアロゾル分注バルブシステムを含む所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の第6の実施形態は、
図9及び
図10の部分的な長手方向断面に示されている。
【0053】
エアロゾル分注バルブシステム付き容器は、第1の実施形態、第4の実施形態、及び第5の実施形態に提示されたエアロゾル分注バルブシステム付き容器の構造と、構造で類似しているため、類似した構成要素は、本発明の本明細書を明確にするために再び説明されない。
【0054】
本発明の第1の実施形態、第4の実施形態、及び第6の実施形態においてとは異なり、エアロゾル分注バルブシステム付き容器の第6の実施形態は、分注容器10に圧力をかける弾性手段25を含み、弾性手段25は、実施例1の場合と同様に、弾性分注容器10の統合構造でもなく、実施例4の場合と同様に、弾性ピストンでもなく、実施例5の場合と同様に、弾性の多孔質材料でもなく、代わりに、ガススプリングの形で作られる。本実施形態では、ガススプリングは、適切な圧力下での剛性制限容器11内に注入される窒素である。ガススプリングである窒素は、自然加硫バルブ26を通して分注容器10とともに剛性制限容器11を設置する段階で注入される。提示されている自然加硫バルブ26は、ガススプリングとして機能する高圧ガスを注入する針の除去後に自閉する。弾力性ピストン又は弾力性の多孔質材料の代わりに、ガススプリングが使用されるエアロゾル分注バルブシステムの動作原理は類似しているため、本開示を明確にするために、本説明は繰り返されない。
【0055】
実施例7
本発明に係るエアロゾル分注バルブシステムを含む所定の用量の製造物を保存し、分注するための容器の第6の実施形態は、
図11及び
図12の部分的な長手方向断面に示されている。
【0056】
エアロゾル分注バルブシステム付き容器は、第1の実施形態に提示されたエアロゾル分注バルブシステム付き容器の構造と、構造で類似しているため、類似した構成要素は、本発明の本明細書を明確にするために再び説明されない。
【0057】
本発明の第1の実施形態においてとは異なり、エアロゾル分注バルブシステム付き容器の第7の実施形態は、開いている第2のバルブ16、空洞8、及び開口27を介して分注容器10と、バルブの下部で流体接続される供給流路9を有する。分注容器10は、第1のバルブ1及び第2のバルブ16の本体7を円筒形状に取り囲む。
【0058】
参照番号一覧
1-第1のエアロゾルバルブ
2-第1のタンク
3-第1のリリースステム
4-第1の仕切り
5-第1の出口流路
6-第1の内部シール
7-本体
8-第1の空洞
9-供給流路
10-分注容器
11-剛性制限容器
12-制限容器の内部空間
13-外側ケーシング
14-第1のバネ
15-ヘッド
16-第2のエアロゾルバルブ
17-第2のリリースステム
18-第2の仕切り
19-追加シール
20-第2の空洞
21-第2のバネ
22-第2の内部シール
23-通気流路
24-貫通流路
25-弾性手段
26-自然加硫バルブ
27-開口
【国際調査報告】