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特表2023-503096ドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置及び方法、孤独死危険度評価のためのLEDシステム
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  • 特表-ドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置及び方法、孤独死危険度評価のためのLEDシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(54)【発明の名称】ドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置及び方法、孤独死危険度評価のためのLEDシステム
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/02 20060101AFI20230119BHJP
【FI】
G08B21/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529582
(86)(22)【出願日】2020-10-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-19
(86)【国際出願番号】 KR2020014999
(87)【国際公開番号】W WO2021101116
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】10-2019-0149021
(32)【優先日】2019-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522199457
【氏名又は名称】イノーリーディングソルーション カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】INNOLEADINGSOLUTION CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン ロク
【テーマコード(参考)】
5C086
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086BA01
5C086CA06
5C086CA11
5C086CB15
5C086DA08
5C086DA14
5C086FA18
(57)【要約】
本発明は、ドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置及び方法、孤独死危険度評価のためのLEDシステムに関するものであって、さらに詳細には、本発明の一態様に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置は、ドア開けを認知するドア開け認知部と、ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、外部活動状態で維持される時間である外部活動維持時間を算出する外部活動時間算出部と、第1の時点において人体活動が感知され、第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断し、内部活動状態で維持される時間である内部活動維持時間を算出する内部活動時間算出部と、第1の期間に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価する危険度評価部と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア開けを認知するドア開け認知部と、
前記ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、前記外部活動状態で維持される時間である外部活動維持時間を算出する外部活動時間算出部と、
第1の時点において人体活動が感知され、前記第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断し、前記内部活動状態で維持される時間である内部活動維持時間を算出する内部活動時間算出部と、
第1の期間に算出された前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、前記第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を前記確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価する危険度評価部と、並びに
前記内部活動維持時間と前記外部活動維持時間との相対的比率を算出し、前記外部活動維持時間または前記内部活動維持時間が既に設定されたしきい値を超過するか否かと前記相対的比率とに基づいて、人体活動類型を分類する活動類型分類部と、を含み、
前記活動類型分類部は、
前記外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値以上であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、第1の比率値以上である場合、第1の活動類型である外部活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値以上であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値未満である場合、第2の活動類型である均衡活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値未満であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値以上である場合、第3の活動類型である内部活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値未満であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値未満である場合、第4の活動類型である消極活動型に分類するものであり、
前記危険度評価部は、
前記第1の期間以降に算出された前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間に前記第1、2、3、4の活動類型別に互いに異ならせて算出した加重値を適用した外部活動維持時間及び内部活動維持時間を、前記第1の期間に算出した前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間の平均値とそれぞれ比較して前記孤独死危険度を評価することを特徴とする、ドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置。
【請求項2】
予め決められたパターンの信号を予め決められた領域に対して発信し、発信された信号を受信して、前記予め決められた領域に対して人体活動が感知される場合、既に設定されたレベル以上の出力を有するセンサーを備えて在室有無を感知する在室有無感知部をさらに含むものである、請求項1に記載のドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置。
【請求項3】
前記外部活動時間算出部は、
ドア開けが認知され、前記在室有無感知部によって前記人体活動が感知されない時点から始め、ドア開けが再認知され、前記在室有無感知部によって人体活動が感知される時点を終わりにして前記外部活動維持時間を算出するものである、請求項2に記載のドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置。
【請求項4】
前記内部活動時間算出部は、
前記第1の時点において前記人体活動が感知され、前記第1の時点から始め、前記第1の時点以降の前記遊休感知期間を置いて、前記遊休感知期間以降に前記人体活動が再感知される第2の時点を終わりにして前記内部活動維持時間を算出するものである、請求項2に記載のドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置。
【請求項5】
ドア開けを認知するステップと、
ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、前記外部活動状態で維持される時間である外部活動維持時間を算出するステップと、
第1の時点において人体活動が感知され、前記第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断し、内部活動状態で維持される時間である内部活動維持時間を算出するステップと、
前記内部活動維持時間と前記外部活動維持時間との相対的比率を算出し、前記外部活動維持時間または前記内部活動維持時間が既に設定されたしきい値を超過するか否かと前記相対的比率とに基づいて、人体活動類型を分類するステップと、並びに
第1の期間に算出された前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、前記第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を前記確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価するステップと、を含み、
前記分類するステップは、
前記外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値以上であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、第1の比率値以上である場合、第1の活動類型である外部活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値以上であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値未満である場合、第2の活動類型である均衡活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値未満であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値以上である場合、第3の活動類型である内部活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値未満であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値未満である場合、第4の活動類型である消極活動型に分類するものであり、
前記評価するステップは、
前記第1の期間以降に算出された前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間に前記第1、2、3、4の活動類型別に互いに異ならせて算出した加重値を適用した外部活動維持時間及び内部活動維持時間を、前記第1の期間に算出した前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間の平均値とそれぞれ比較して前記孤独死危険度を評価することを特徴とする、ドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法。
【請求項6】
前記認知するステップと前記外部活動維持時間を算出するステップとの間に、予め決められたパターンの信号を予め決められた領域に対して発信し、発信された信号を受信して、前記予め決められた領域に対して人体活動が感知される場合、既に設定されたレベル以上の出力を有するセンサーを備えて在室有無を感知するステップをさらに含むものである、請求項5に記載のドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法。
【請求項7】
前記外部活動維持時間を算出するステップは、
ドア開けです認知され、前記人体活動が感知されない時点から始め、ドア開けが再認知され、前記人体活動が感知される時点を終わりにして外部活動維持時間を算出するものである、請求項6に記載のドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法。
【請求項8】
前記内部活動維持時間を算出するステップは、
前記第1の時点において前記人体活動が感知され、前記第1の時点から始め、前記第1の時点以降の前記遊休感知期間を置いて、前記遊休感知期間以降に前記人体活動が再感知される第2の時点を終わりにして前記内部活動維持時間を算出するものである、請求項6に記載のドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法。
【請求項9】
LED基板上のLEDが発光して光が拡散するようにする発光手段と、予め決められたパターンの信号を予め決められた領域に対して発信し、発信された信号を受信して、予め決められた領域に対して人体活動が感知される場合、既に設定されたレベル以上の出力を有するセンサーを備えて在室有無を感知する在室有無感知部を含むLEDモジュールと、
ドア開けを認知するドア開け認知部と、
ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、前記外部活動状態で維持される時間である外部活動維持時間を算出する外部活動時間算出部と、
第1の時点において人体活動が感知され、前記第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断し、内部活動状態で維持される時間である内部活動維持時間を算出する内部活動時間算出部と、
第1の期間に算出された前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、前記第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を前記確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価する危険度評価部と、並びに
前記内部活動維持時間と前記外部活動維持時間との相対的比率を算出し、前記外部活動維持時間または前記内部活動維持時間が既に設定されたしきい値を超過するか否かと前記相対的比率とに基づいて、人体活動類型を分類する活動類型分類部と、を含み、
前記活動類型分類部は、
前記外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値以上であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、第1の比率値以上である場合、第1の活動類型である外部活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値以上であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値未満である場合、第2の活動類型である均衡活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値未満であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値以上である場合、第3の活動類型である内部活動型に分類し、
前記外部活動維持時間が前記第1のしきい値未満であり、前記内部活動維持時間に対する前記外部活動維持時間の比率が、前記第1の比率値未満である場合、第4の活動類型である消極活動型に分類するものであり、
前記危険度評価部は、
前記第1の期間以降に算出された前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間に前記第1、2、3、4の活動類型別に互いに異ならせて算出した加重値を適用した外部活動維持時間及び内部活動維持時間を、前記第1の期間に算出した前記外部活動維持時間及び前記内部活動維持時間の平均値とそれぞれ比較して前記孤独死危険度を評価することを特徴とする、孤独死危険度評価のためのLEDシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置及び方法、孤独死危険度評価のためのLEDシステムであって、具体的には、センサーを通じてドア開けを感知して孤独死危険度を評価するドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置及び方法、孤独死危険度評価のためのLEDシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、核家族化、低出産及び高齢化により、高齢者のみが居住する独居老人型の世帯と単身世帯が増加している。特に、身辺の世話をする人のない独居老人の場合には、孤独死して人生を終える場合も増えている傾向である。
【0003】
韓国は世界的に最も早く高齢化が進んでおり、より体系的かつ効果的な先進国型高齢者福祉サービスが求められている。特に、独居老人や挙動が不自由な障害者などの孤独死が社会問題として浮かびあがっている中、自治体担当者の苦情業務処理による管理の困難、社会福祉士及び訪問看護師の人材不足と、サービス限界を解決し、独居老人福祉サービスを社会的弱者のための対民サービスに連携、発展させることができる対策が必要である。
【0004】
孤独死を予測し、孤独死の発生時に対応するためには、独立した孤独死管理システムが必要である。孤独死に対する管理は、観察対象者の健康状態と活動状態に対する点検が必要である。
【0005】
現政府の社会福祉士または民間奉仕団体で独居老人を管理している。しかし、政府の社会福祉士または民間奉仕団体だけでは急速な高齢化によって増加した独居老人全てを世話をするには人手不足な現実であり、一連の福祉サポートサービスは、持続的に独居老人と常住することは難しく、独居老人の危急状況または身辺異常に対して速やかに知ることができず、独居老人の孤独死の放置に対する措置をとることが容易ではない。
【0006】
このような人手不足を技術的に解決するための方法が必要であり、社会福祉士や民間奉仕団体または個人が誰でも簡便な設定を通じて端末機を簡単に取り付けるだけで、独居老人の状況のモニタリングを可能にして、このようなシステムを通じて独居老人の孤独死の兆候を認知して事前に予防することができるシステムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記のような問題点を解決するためのものであって、ドア開けセンサーを通じてドア開けを感知して外部活動時間、内部活動時間を算出し、これに基づいた活動類型、危険度を分類して孤独死危険度を評価するドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置及び方法、孤独死危険度評価のためのLEDシステム提供することを目的とする。
【0008】
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていない別の目的は、下記の記載から明確に理解することができるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の目的を達成するための本発明の一態様に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置は、ドア開けを認知するドア開け認知部と、ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、外部活動状態で維持される時間である外部活動維持時間を算出する外部活動時間算出部と、第1の時点において人体活動が感知され、第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断し、内部活動状態で維持される時間である内部活動維持時間を算出する内部活動時間算出部と、第1の期間に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価する危険度評価部と、を含む。
【0010】
本発明の他の態様に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法は、ドア開けを認知するステップと、ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、外部活動状態で維持される時間である外部活動維持時間を算出するステップと、第1の時点において人体活動が感知され、第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断し、内部活動状態で維持される時間である内部活動維持時間を算出するステップと、第1の期間に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価するステップと、を含む。
【0011】
本発明の別の態様に係る孤独死危険度評価のためのLEDシステムは、LED基板上のLEDが発光して光が拡散するようにする発光手段と、予め決められたパターンの信号を予め決められた領域に対して発信し、発信された信号を受信して、予め決められた領域に対して人体活動が感知される場合、既に設定されたレベル以上の出力を有するセンサーを備えて在室有無を感知する在室有無感知部と、ドア開けを認知するドア開け認知部と、ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、外部活動状態で維持される時間である外部活動維持時間を算出する外部活動時間算出部と、第1の時点において人体活動が感知され、第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断し、内部活動状態で維持される時間である内部活動維持時間を算出する内部活動時間算出部と、第1の期間に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価する危険度評価部と、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ユーザーの活動類型、危険度を分類して孤独死を事前に予防することができるという効果がある。
【0013】
本発明によると、ユーザーを活動類型別に分類し、ユーザーごとに各活動類型から外れる兆候を観察して孤独死の発生可能性を効率的に予測可能な効果がある。
【0014】
本発明に係るという効果は、以上で例示した内容によって制限されず、さらに様々な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置を示すブロック図である。
図2】本発明の他の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価のためのLEDシステム示すブロック図である。
図3】発明の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置、孤独死危険度評価のためのLEDシステムの活動類型分類部を説明するための図である。
図4】発明の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置、孤独死危険度評価のためのLEDシステムの危険度評価部を説明するための図である。
図5】本発明の別の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参考にすれば明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現され、但し、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は請求項の記載によって定義されるだけである。一方、本明細書で使用された用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は文句で特に言及しない限り、複数形も含む。以下、添付の図面を参考にして本発明の一実施例を詳細に説明することにする。
【0017】
本発明の一実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置と、本発明の他の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価のためのLEDシステムの重複する内容及び構成は、図面符号を一致させて説明し、繰り返し説明は省略することにする。
【0018】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置は、ドア開け認知部(110)、在室有無感知部(123)、外部活動時間算出部(130)、内部活動時間算出部(140)、活動類型分類部(150)、危険度評価部(160)を含む。
【0019】
図2を参照すると、本発明の他の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価のためのLEDシステムは、ドア開け認知部(110)、LEDモジュール(120)、外部活動時間算出部(130)、内部活動時間算出部(140)、活動類型分類部(150)、危険度評価部(160)を含む。
【0020】
ドア開け認知部(110)は、ドア開けを認知する。
【0021】
ドア開け認知部(110)は、ユーザーの家の玄関のドア、部屋のドア、トイレのドアに取り付けられたセンサーを通じてドアが開く度に各ドアのドア開けを認知するものであってもよい。
【0022】
本発明の他の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価のためのLEDシステムは、LEDモジュール(120)を含み、LEDモジュールは、発光手段(121)、在室有無感知部(123)を含む。
【0023】
LEDモジュール(120)は、センサーと発光素材が備えられたLED照明灯を活用して在室有無を感知する。
【0024】
LEDモジュール(120)は、ユーザーの家の部屋ごとに設けられ、センサーと発光素材とが備えられたLED照明灯を活用して、ユーザーの在室有無、動き、活動パターンを感知して孤独死危険有無を評価して孤独死を事前に予防することができるという効果がある。
【0025】
発光手段(121)は、LED基板上のLEDが発光して光が拡散するようにする。
【0026】
在室有無感知部(123)は、予め決められたパターンの信号を予め決められた領域に対して発信し、発信された信号を受信して、予め決められた領域に対して人体活動が感知される場合、既に設定されたレベル以上の出力を有するセンサーを備えて在室有無を感知する。
【0027】
在室有無感知部(123)は、IR-UWBレーダーセンサーを備えて在室有無を感知するものであってもよい。
【0028】
在室有無感知部(123)は、センサーを用いて、アナログ信号をユーザーの家の第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期で発信し、発信した信号を受信するにあたり、各領域に対して発信した信号を受信する時に出力の変化に基づいて在室有無を感知するものであってもよい。
【0029】
第1の領域、第2の領域、第3の領域は、ユーザーの家のリビングルーム、部屋、トイレ、キッチンの少なくともいずれかに該当する領域であってもよい。
【0030】
在室有無感知部(123)は、センサーを用いて、第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期で第1の電圧のアナログ信号を発信し、発信した信号を受信して、既に設定された時間以上、第2の電圧以上のアナログ信号が受信される場合、人体活動として感知して在室有無を感知するものであってもよい。
【0031】
例えば、在室有無感知部(123)は、センサーを用いて、第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期で4~6Vのアナログ信号を発信し、発信した信号を受信して、2~4秒以上、2~3V以上のアナログ信号が受信される場合、人体活動として感知して在室有無を感知するものであってもよい。
【0032】
外部活動時間算出部(130)は、ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、外部活動状態で維持される時間を算出する。
【0033】
外部活動時間算出部(130)は、玄関のドア、部屋のドア、トイレのドアのいずれかのドア開けが認知された時点から在室有無感知部(123)によって既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断するものであってもよい。
【0034】
例えば、外部活動時間算出部(130)は、玄関のドアのドア開けを認知し、玄関のドアのドア開けが認知された時点から在室有無感知部(123)がセンサーを用いて、第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期でアナログ信号を発信し、発信した信号を受信した時に、出力の変化がなく、既に設定された時間の間、内部人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断するものであってもよい。
【0035】
また、外部活動時間算出部(130)は、ドア開けが認知され、在室有無感知部(123)によって人体活動が感知されない時点から始め、ドア開けが再認知され、在室有無感知部(123)によって人体活動が感知される時点を終わりにして外部活動維持時間を算出するものであってもよい。
【0036】
例えば、外部活動時間算出部(130)は、「14時00分」にドア開けが認知され、「14:00時」から人体活動が感知されず、「17時38分」にドア開けが認知され、「17時38分」から在室有無感知部(123)によって人体活動が感知される場合、「14時00分」から「17時38分」までの時間である「3時間38分」を外部活動維持時間として算出するものであってもよい。
【0037】
内部活動時間算出部(140)は、第1の時点において人体活動が感知され、第1の時点以降の遊休感知期間以降の第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断して内部活動状態で維持される時間を算出する。
【0038】
内部活動時間算出部(140)は、第1の領域~第3の領域において、第1の時点で人体活動が感知され、第1の時点以降の既に設定された遊休感知期間を置いて、遊休感知期間以降の第2の時点で人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断するものであってもよい。
【0039】
例えば、内部活動時間算出部(140)は、在室有無感知部(123)がセンサーを用いて、第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期でアナログ信号を発信し、発信した信号を受信した時に、既に設定されたレベル以上の出力を有する場合、人体活動として感知し、人体活動が感知された第1の時点以降に既に設定された遊休感知期間(例えば、30分)を置いて、遊休感知期間以降の第2の時点で再び発信したアナログ信号を受信した時に、既に設定されたレベル以上の出力を有する場合、内部活動状態と判断するものであってもよい。
【0040】
また、内部活動時間算出部(140)は、第1の時点において人体活動が感知され、第1の時点から第1の時点以降の遊休感知期間を置いて、遊休感知期間以降に人体活動が再感知される第2の時点までの時間を、内部活動状態で維持される時間を算出する。
【0041】
例えば、内部活動時間算出部(140)は、「10時00分」に人体活動が感知され、「10時00分」以降に遊休感知期間「30分」を置いて、遊休感知期間以降に、「12時00分」に人体活動が再感知される場合、「2時間」を内部活動維持時間として算出するものであってもよい。
【0042】
人体活動が感知されるということは、センサーを用いて、既に設定された周期でアナログ信号を発信し、発信した信号を受信するにあたり、既に設定されたレベル以上の出力を有する場合、人体活動として感知することであってもよい。
【0043】
例えば、センサーを用いて、4~6Vのアナログ信号を既に設定された周期で信号を発信し続け、発信した信号を受信して、2~4秒以上、2~3V以上のアナログ信号が受信される場合、人体活動として感知するものであってもよい。
【0044】
活動類型分類部(150)は、既に設定された期間の間、累積した内部活動維持時間と外部活動維持時間を算出した後に、内部活動維持時間と外部活動維持時間との相対的比率を算出し、外部活動維持時間または内部活動維持時間が既に設定されたしきい値を超過するか否かと相対的比率とに基づいて人体活動類型を分類する。
【0045】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が第1のしきい値以上であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の比率が、第1の比率値以上である場合、第1の活動類型に分類するものであってもよい。
【0046】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値以上であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の第1の比率値が、既に設定された比率未満である場合、第2の活動類型に分類するものであってもよい。
【0047】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値未満であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の第1の比率値が、既に設定された比率以上である場合、第3の活動類型に分類するものであってもよい。
【0048】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値未満であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の第1の比率値が、既に設定された比率未満である場合、第4の活動類型に分類するものであってもよい。
【0049】
【表1】
【0050】
表1は、活動類型分類部(150)が絶対評価、相対評価に分けて第1の活動類型~第4の活動類型に分類することを例として示したものである。
【0051】
表1及び図2を参照すると、既に設定されたしきい値が「5時間」であり、既に設定された比率が「30%」であるという仮定下で、第1のユーザーの内部活動維持時間は「17時間」であり、外部活動維持時間は「7時間」であって、第1のユーザーの外部活動維持時間が「5時間」以上であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の比率が「30%」以上(41%)であるので、活動類型分類部(150)は、第1のユーザーを第1の活動類型に分類するものであってもよい。
【0052】
また、第2のユーザーの内部活動維持時間は「19時間」であり、外部活動維持時間は「5時間」であって、第2のユーザーの外部活動維持時間が「5時間」以上であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の比率が「30%」未満(26%)であるので、活動類型分類部(150)は、第2のユーザーを第2の活動類型に分類するものであってもよい。
【0053】
一方、第3のユーザーの内部活動維持時間は「13時間」であり、外部活動維持時間は「4時間」であって、第3のユーザーの外部活動維持時間が「5時間」未満であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の比率が「30%」以上(30.7%)であるので、活動類型分類部(150)は、第3のユーザーを第3の活動類型に分類するものであってもよい。
【0054】
また、第4のユーザーの内部活動維持時間は「15時間」であり、外部活動維持時間は「3時間」であって、第4のユーザーの外部活動維持時間が「5時間」未満であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の比率が「30%」未満(20%)であるので、活動類型分類部(150)は、第4のユーザーを第4の活動類型に分類するものであってもよい。
【0055】
本発明によると、活動類型分類部(150)によってユーザーを第1の活動類型~第4の活動類型(例えば、外部活動型、均衡活動型、内部活動型、消極活動型)に分類し、ユーザーごとに各活動類型から外れる兆候を観察して孤独死の発生可能性を効率的に予測可能であるという効果がある。
【0056】
危険度評価部(160)は、第1の期間に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価する。
【0057】
危険度評価部(160)は、第1の期間にユーザーの内部活動維持時間と外部活動維持時間の平均値を算出し、確率分布モデルを生成する。
【0058】
確率分布モデルは正規分布であってもよく、危険度評価部(160)は、第1の期間にユーザーの内部活動維持時間と外部活動維持時間の平均値を基準として完全な同型の対称分布を有する確率分布モデルを生成するものであってもよい。
【0059】
また、危険度評価部(160)は、第1の期間の内部活動維持時間と外部活動維持時間にユーザーの第1の活動類型~第4の活動類型による互いに異なる加重値を適用して第1の期間以降に内部活動維持時間と外部活動維持時間を算出する。
【0060】
危険度評価部(160)は、第1の期間にユーザーの内部活動維持時間と外部活動維持時間の平均値に基づいて生成された確率分布モデルに、ユーザーの活動類型による互いに異なる加重値を適用した第1の期間以降に内部活動維持時間と外部活動維持時間を比較して危険度を評価するものであってもよい。
【0061】
危険度評価部(160)は、ユーザーの活動類型による互いに異なる加重値を適用して第1の期間以降に算出された内部活動維持時間と外部活動維持時間が、第1の期間の内部活動維持時間と外部活動維持時間の各平均値の第1のしきい値内に属する場合に第1の危険度、第1のしきい値を超過しかつ第2のしきい値内に存在する場合に第2の危険度、第2のしきい値を超過しかつ第3のしきい値内に存在する場合に第3の危険度、第3のしきい値を超過する場合に第4の危険度と評価するものであってもよい。
【0062】
例えば、危険度評価部(160)は、既に設定された期間の間、第1の活動類型~第4の活動類型による第1の加重値~第4加重値を適用した外部活動維持時間または内部活動維持時間が平均の「30%」内に属する場合に第1の危険度、「30%」を超過しかつ「60%」以内に存在する場合に第2の危険度、「60%」を超過しかつ「80%」内に属する場合に第3の危険度、「80%」を超過する場合に第4の危険度と評価するものであってもよい。
【0063】
また、図2図3を参照すると、第1のユーザー~第4のユーザーの内部活動維持時間の平均は「16時間」であり、外部活動維持時間の平均は「4.75時間」である。
【0064】
以下、危険度評価部(160)で、第1の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「0.8」、内部活動維持時間に対する加重値を「0.6」と仮定し、第2の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「0.8」、内部活動維持時間に対する加重値を「0.8」と仮定し、第3の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「0.6」、内部活動維持時間に対する加重値を「1」と仮定し、第4の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「1」、内部活動維持時間に対する加重値を「1」と仮定して説明することにする。
【0065】
活動類型分類部(150)で、ユーザー別に類型を分類したものに基づいて、第1のユーザーを参考にすると、第1のユーザーは第1の活動類型であって、第1の活動類型によって加重値を適用した内部活動維持時間は「13.6時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの内部活動維持時間の平均である「16時間」の「30%」内に属しており(15%)、危険度評価部(160)は、第1のユーザーの内部活動維持時間に基づいた危険度を第1の危険度と評価し、第1のユーザーの第1の活動類型によって加重値を適用した外部活動維持時間は「4.2時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの外部活動維持時間の平均である「4.75時間」の「30%」内に属しており(11.58%)、危険度評価部(160)は、第1のユーザーの外部活動維持時間に基づいた危険度を第1の危険度と評価するものであってもよい。
【0066】
さらに、第3のユーザーを参考にすると、第3のユーザーは第3の活動類型であって、第3の活動類型によって加重値を適用した内部活動維持時間は「7.8時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの内部活動維持時間の平均である「16時間」の「30%」を超過しかつ「60%」内に属しており(51.25%)、危険度評価部(160)は、第3のユーザーの内部活動維持時間に基づいた危険度を第2の危険度と評価し、第3のユーザーの第3の活動類型によって加重値を適用した外部活動維持時間は「4時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの外部活動維持時間の平均である「4.75時間」の「30%」内に属しており(15.79%)、危険度評価部(160)は、第3のユーザーの外部活動維持時間に基づいた危険度を第1の危険度と評価するものであってもよい。
【0067】
本発明によると、ユーザーごとに第1の危険度~第4の危険度を、安全、注意、警戒、危険と評価し、危険度によってユーザーをさらに注意深く管理することができるという効果がある。
【0068】
図5は、本発明の別の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法を示すフローチャートである。本発明の別の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法は、本発明の一実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置と、本発明の他の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価のためのLEDシステムによって行われてもよい。以下、図5を参照して、本発明の他の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価方法を説明し、図1図4を参照して説明した、本発明の一実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価装置と、本発明の他の実施例に係るドア開けセンサーを用いた孤独死危険度評価のためのLEDシステムと重複する内容及び構成は、図面符号を一致させ、説明の便宜のために詳細な説明は省略することにする。
【0069】
まず、ドア開け認知部(110)は、ドア開けを認知する(S110)。
【0070】
ドア開け認知部(110)は、ユーザーの家の玄関のドア、部屋のドア、トイレのドアに取り付けられたセンサーを通じてドアが開く度に各ドアのドア開けを認知するものであってもよい。
【0071】
在室有無感知部(123)は、予め決められたパターンの信号を予め決められた領域に対して発信し、発信された信号を受信して、予め決められた領域に対して人体活動が感知される場合、既に設定されたレベル以上の出力を有するセンサーを備えて在室有無を感知する(S120)。
【0072】
在室有無感知部(123)は、IR-UWBレーダーセンサーを備えて在室有無を感知するものであってもよい。
【0073】
在室有無感知部(123)は、センサーを用いて、アナログ信号をユーザーの家の第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期で発信し、発信した信号を受信するにあたり、各領域に対して発信した信号を受信する時に出力の変化に基づいて在室有無を感知するものであってもよい。
【0074】
第1の領域、第2の領域、第3の領域は、ユーザーの家のリビングルーム、部屋、トイレ、キッチンの少なくともいずれかに該当する領域であってもよい。
【0075】
在室有無感知部(123)は、センサーを用いて、第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期で第1の電圧のアナログ信号を発信し、発信した信号を受信して、既に設定された時間以上、第2の電圧以上のアナログ信号が受信される場合、人体活動として感知して在室有無を感知するものであってもよい。
【0076】
例えば、在室有無感知部(123)は、センサーを用いて、第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期で4~6Vのアナログ信号を発信し、発信した信号を受信して、2~4秒以上、2~3V以上のアナログ信号が受信される場合、人体活動として感知して在室有無を感知するものであってもよい。
【0077】
外部活動時間算出部(130)は、ドア開けが認知され、ドア開けが認知された時点から既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断し、外部活動状態で維持される時間を算出する(S130)。
【0078】
外部活動時間算出部(130)は、玄関のドア、部屋のドア、トイレのドアのいずれかのドア開けが認知された時点から在室有無感知部(123)によって既に設定された時間の間、人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断するものであってもよい。
【0079】
例えば、外部活動時間算出部(130)は、玄関のドアのドア開けを認知し、玄関のドアのドア開けが認知された時点から在室有無感知部(123)がIR-UWBレーダーセンサーで第1の領域、第2の領域、第3の領域に既に設定された周期でアナログ信号を発信し、発信した信号を受信した時に、出力の変化がなく、既に設定された時間の間、内部人体活動が感知されない場合、外部活動状態と判断するものであってもよい。
【0080】
また、外部活動時間算出部(130)は、ドア開けが認知され、在室有無感知部(123)によって人体活動が感知されない時点から始め、ドア開けが再認知され、在室有無感知部(123)によって人体活動が感知される時点を終わりにして外部活動維持時間を算出するものであってもよい。
【0081】
例えば、外部活動時間算出部(130)は、「14時00分」にドア開けが認知され、「14:00時」から人体活動が感知されず、「17時38分」にドア開けが認知され、「17時38分」から在室有無感知部(123)によって人体活動が感知される場合、「14時00分」から「17時38分」までの時間である「3時間38分」を外部活動維持時間として算出するものであってもよい。
【0082】
内部活動時間算出部(140)は、第1の時点において人体活動が感知され、第1の時点以降の遊休感知期間を有する第2の時点において人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断して内部活動状態で維持される時間を算出する(S140)。
【0083】
内部活動時間算出部(140)は、第1の領域~第3の領域において第1の時点で人体活動が感知され、第1の時点以降の既に設定された遊休感知期間を置いて、遊休感知期間以降の第2の時点で人体活動が再感知される場合、内部活動状態と判断するものであってもよい。
【0084】
活動類型分類部(150)は、既に設定された期間の間、累積した内部活動維持時間と外部活動維持時間を算出した後に、内部活動維持時間と外部活動維持時間との相対的比率を算出し、外部活動維持時間または内部活動維持時間が既に設定されたしきい値を超過するか否かと相対的比率とに基づいて、人体活動類型を分類する(S150)。
【0085】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が第1のしきい値以上であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の比率が、第1の比率値以上である場合、第1の活動類型に分類するものであってもよい。
【0086】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値以上であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の第1の比率値が、既に設定された比率未満である場合、第2の活動類型に分類するものであってもよい。
【0087】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値未満であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の第1の比率値が、既に設定された比率以上である場合、第3の活動類型に分類するものであってもよい。
【0088】
活動類型分類部(150)は、外部活動維持時間が既に設定された第1のしきい値未満であり、内部活動維持時間に対する外部活動維持時間の第1の比率値が、既に設定された比率未満である場合、第4の活動類型に分類するものであってもよい。
【0089】
危険度評価部(160)は、第1の期間に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間に基づいて確率分布モデルを生成し、第1の期間以降に算出された外部活動維持時間及び内部活動維持時間を確率分布モデルに適用して孤独死危険度を評価する(S160)。
【0090】
危険度評価部(160)は、第1の期間にユーザーの内部活動維持時間と外部活動維持時間の平均値を算出し、確率分布モデルを生成する。
【0091】
確率分布モデルは、正規分布であってもよく、危険度評価部(160)は、第1の期間にユーザーの内部活動維持時間と外部活動維持時間の平均値を基準として完全な同型の対称分布を有する確率分布モデルを生成するものであってもよい。
【0092】
また、危険度評価部(160)は、第1の期間の内部活動維持時間と外部活動維持時間にユーザーの第1の活動類型~第4の活動類型による互いに異なる加重値を適用して第1の期間以降に内部活動維持時間と外部活動維持時間を算出する。
【0093】
危険度評価部(160)は、第1の期間にユーザーの内部活動維持時間と外部活動維持時間の平均値に基づいて、ユーザーの活動類型による互いに異なる加重値を適用した第1の期間以降に内部活動維持時間と外部活動維持時間を比較して危険度を評価するものであってもよい。
【0094】
危険度評価部(160)は、ユーザーの活動類型による互いに異なる加重値を適用して第1の期間以降に算出された内部活動維持時間と外部活動維持時間が、第1の期間の内部活動維持時間と外部活動維持時間の各平均値の第1のしきい値内に属する場合に第1の危険度、第1のしきい値を超過しかつ第2のしきい値内に存在する場合に第2の危険度、第2のしきい値を超過しかつ第3のしきい値内に存在する場合に第3の危険度、第3のしきい値を超過する場合に第4の危険度と評価するものであってもよい。
【0095】
例えば、危険度評価部(160)は、既に設定された期間の間、活動類型によって加重値を適用した外部活動維持時間または内部活動維持時間が平均の「30%」内に属する場合に第1の危険度、「30%」を超過しかつ「60%」以内に存在する場合に第2の危険度、「60%」を超過しかつ「80%」内に属する場合に第3の危険度、「80%」を超過する場合に第4の危険度と評価するものであってもよい。
【0096】
また、図2図3を参照すると、第1のユーザー~第4のユーザーの内部活動維持時間の平均は「16時間」であり、外部活動維持時間の平均は「4.75時間」である。
【0097】
以下、危険度評価部(160)で、第1の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「0.8」、内部活動維持時間に対する加重値を「0.6」と仮定し、第2の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「0.8」、内部活動維持時間に対する加重値を「0.8」と仮定し、第3の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「0.6」、内部活動維持時間に対する加重値を「1」と仮定し、第4の活動類型の外部活動維持時間に対する加重値を「1」、内部活動維持時間に対する加重値を「1」と仮定して説明することにする。
【0098】
活動類型分類部(150)で、ユーザー別に類型を分類したものに基づいて、第1のユーザーを参考にすると、第1のユーザーは第1の活動類型であって、第1の活動類型によって加重値を適用した内部活動維持時間は「13.6時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの内部活動維持時間の平均である「16時間」の「30%」内に属しており(15%)、危険度評価部(160)は、第1のユーザーの内部活動維持時間に基づいた危険度を第1の危険度と評価し、第1のユーザーの第1の活動類型によって加重値を適用した外部活動維持時間は「4.2時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの外部活動維持時間の平均である「4.75時間」の「30%」内に属しており(11.58%)、危険度評価部(160)は、第1のユーザーの外部活動維持時間に基づいた危険度を第1の危険度と評価するものであってもよい。
【0099】
さらに、第3のユーザーを参考にすると、第3のユーザーは第3の活動類型であって、第3の活動類型によって加重値を適用した内部活動維持時間は「7.8時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの内部活動維持時間の平均である「16時間」の「30%」を超過しかつ「60%」内に属しており(51.25%)、危険度評価部(160)は、第3のユーザーの内部活動維持時間に基づいた危険度を第2の危険度と評価し、第3のユーザーの第3の活動類型によって加重値を適用した外部活動維持時間は「4時間」であるので、第1のユーザー~第4のユーザーの外部活動維持時間の平均である「4.75時間」の「30%」内に属しており(15.79%)、危険度評価部(160)は、第3のユーザーの外部活動維持時間に基づいた危険度を第1の危険度と評価するものであってもよい。
【0100】
本発明によると、ユーザーごとに第1の危険度~第4の危険度を、安全、注意、警戒、危険と評価し、危険度によってユーザーをさらに注意深く管理することができるという効果がある。
【0101】
以上、好ましい実施例を通して本発明に関して詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲内で様々に実施することができる。特に、前述の内容は、後述する発明の請求の範囲をさらによく理解できるように本発明の特徴と技術的利点を多少幅広く詳述したので、前述した本発明の概念と特定の実施例は、本発明と類似の目的を行うための他の形状の設計や変更の基本として直ちに使用できることが、当該技術分野における熟練した者によって認識されなければならない。
【0102】
また、前述された実施例は、本発明に係る一つの実施例であるだけで、当該技術分野における通常の知識を有する者によって、本発明の技術的思想の範囲で様々な修正及び変更された形態で具現できることを理解することができるだろう。したがって、開示された実施例は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならないし、このような様々な修正及び変更も本発明の技術的思想の範囲内に属するものであって後述する本発明の請求の範囲に示されており、これと同等な範囲内にあるすべての相違点は、本発明に含まれたものと解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】