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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(54)【発明の名称】ソケット本体
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/11 20060101AFI20230120BHJP
   H01R 43/16 20060101ALI20230120BHJP
【FI】
H01R13/11 301A
H01R13/11 301D
H01R43/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529305
(86)(22)【出願日】2020-12-01
(85)【翻訳文提出日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 EP2020084063
(87)【国際公開番号】W WO2021110649
(87)【国際公開日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】01523/19
(32)【優先日】2019-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517369346
【氏名又は名称】ストーブリ エレクトリカル コネクターズ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ボリガー,ラース
(72)【発明者】
【氏名】ベルツァー,パトリック
【テーマコード(参考)】
5E063
【Fターム(参考)】
5E063GA02
5E063XA01
(57)【要約】
ソケット壁(2)によって画定されているとともに中心軸(M)に沿って延在しているプラグピンを収容するためのソケット空間(3)を備えたソケット本体(1)である。ソケット空間(3)は、このソケット空間(3)内にプラグピンを押し込むことができるソケット開口(6)を有している。少なくとも1つのばねクリップ(5)が形成されるように、中心軸(M)を含む横断面において、中心軸(M)に対して角度(α)で傾斜した、ソケット壁(2)を貫いて少なくとも1つの切込み(4)が延在しており、ばねクリップ(5)は、ソケット空間(3)内に曲げられている。このばねクリップ(5)は、正面側に、ソケット空間に面した縁部(7)を有する。さらに、ばねクリップは、ソケット空間(3)内に押し込まれるプラグピンに接触するための接触点(9)が両側に形成されている少なくとも1つの凹部(8)、特にちょうど1つの凹部(8)を縁部(7)に有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケット壁(2)によって画定されているとともにプラグピンを収容するために中心軸(M)に沿って延在しているソケット空間(3)を備えたソケット本体(1)であって、
前記ソケット空間(3)は、前記ソケット空間(3)内に前記プラグピンを押し込むことができるソケット開口(6)を有し、
少なくとも1つのばねクリップ(5)が形成されるように、前記ソケット壁(2)を貫いて少なくとも1つの切込み(4)が延在しており、前記ばねクリップ(5)は、前記ソケット空間(3)内に曲げられており、
前記ばねクリップ(5)は、前記ソケット空間(3)内に押し込まれるプラグピンとの接触を生じさせるための1つの接触位置、好ましくは1つの接触点(9)が両側に形成されている、少なくとも1つの凹部(8)、特にちょうど1つの凹部(8)を有することを特徴とする、前記ソケット本体(1)。
【請求項2】
前記ばねクリップ(5)は、正面側に、前記ソケット空間(3)に面した縁部(7)を有し、前記縁部(7)に前記凹部が配置されていることを特徴とする、請求項1記載のソケット本体。
【請求項3】
少なくとも1つの前記凹部(8)は、前記凹部(8)の領域で前記縁部(7)を完全に分断していることを特徴とする、請求項2記載のソケット本体(1)。
【請求項4】
少なくとも1つの前記凹部(8)は、前記ばねクリップ(5)の、前記ソケット開口(6)に面した前面(10)内へ延在し、及び/又は、前記ばねクリップ(5)の、前記ソケット開口(6)に面した壁面(11)内へ延在していることを特徴とする、請求項2又は3記載のソケット本体(1)。
【請求項5】
少なくとも1つの前記凹部(8)は、前記中心軸(M)に対して横切る方向(Z)に見て、前記縁部(7)から前記前面(10)全体にわたって延在しているか、又は、少なくとも1つの前記凹部(8)は、前記中心軸(M)に対して横切る方向(Z)に見て、前記縁部(7)から前記前面(10)の最大半分にわたって延在していることを特徴とする、請求項4記載のソケット本体(1)。
【請求項6】
前記接触点(9)は、前記縁部(7)に形成されており、特に、前記接触点(9)は、前記凹部(8)への移行部を成す前記縁部(7)の端点(12)にそれぞれ位置していることを特徴とする、請求項2~5のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項7】
前記中心軸(M)を基準として、2つの前記接触点(9)を備えた前記凹部(8)と反対側に、前記ソケット壁(2)の表面(14)によって第3の接触点(13)が提供されていることを特徴とする、請求項2~5のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項8】
前記第3の接触点(13)は、前記中心軸(M)の方向に見て、前記中心軸(M)に対して直角を成して前記第3の接触点(13)を通って延びる線(L)が、前記凹部(8)によって設けられた2つの前記接触点(9)の間の中央を通るように、2つの前記接触点(9)の間に位置していることを特徴とする、請求項7記載のソケット本体(1)。
【請求項9】
少なくとも1つの別の切込みが、前記ばねクリップと実質的に同一に構成された別のばねクリップ(5)を形成していることを特徴とする、請求項2~6のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項10】
前記切込みは、前記中心軸(M)を含む横断面において、前記中心軸(M)に対して角度(α)で傾斜して延在していることを特徴とする、請求項2~9のいずれか1項記載のソケット本体。
【請求項11】
前記切込み(4)は、前記中心軸に対して角度(α)で傾斜した第1の区分(15)にわたって延びていて、前記中心軸に対して平行な第2の区分(16)に延びていることを特徴とする、請求項10記載のソケット本体(1)。
【請求項12】
前記ばねクリップの自由端部(17)が、前記ソケット開口に向けられているか、又は、前記ソケット開口から離れる方向に向けられていることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項13】
前記ばねクリップ(5)は、前記ソケット空間に面した壁面(11)を有し、前記ソケット空間(3)に面した前記壁面(11)は、縮径された領域(21)を有し、前記凹部は、前記縮径された領域で前記壁面(11)内へ延在していることを特徴とする、請求項1記載のソケット本体(1)。
【請求項14】
前記縮径された領域(21)は、前記ソケット開口(6)の直径よりも小さい直径を有することを特徴とする、請求項13記載のソケット本体。
【請求項15】
前記領域(21)は、最小内径を有し、前記凹部(8)は、前記中心軸(M)の方向で見て、前記最小内径を通って延在していることを特徴とする、請求項13又は14記載のソケット本体。
【請求項16】
前記ソケット開口(6)の周方向で均等に分配されて配置された少なくとも2つのばねクリップ(5)が設けられていることを特徴とする、請求項13~15のいずれか1項記載のソケット本体。
【請求項17】
少なくとも1つの前記ばねクリップ(5)は、各々の端部で前記ソケット壁(2)に接続されており、前記縮径された前記領域(21)は、2つの接続位置の間に位置しており、及び/又は、前記ばねクリップ(5)は、両側方において、前記中心軸(M)に対して平行に延在する切込み(4)によって形成されていることを特徴とする、請求項13~16のいずれか1項記載のソケット本体。
【請求項18】
前記凹部(8)のうちの少なくとも1つは、前記中心軸(M)の方向に見て、前記ばねクリップ(5)の中央に位置していることを特徴とする、請求項1~17のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項19】
前記凹部(8)は、前記ソケット空間(3)の周方向に関して、最大25°、特に最大10°又は最大5°の円周角(β)にわたって延在していることを特徴とする、請求項1~18のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項20】
少なくとも1つの前記凹部(8)は、エンボス加工によって設けられており、及び/又は、少なくとも1つの前記凹部(8)は、前記縁部(7)の塑性加工及び/又は機械加工によって設けられていることを特徴とする、請求項1~19のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項21】
前記ソケット空間(3)又は前記ソケット開口(6)は、円形の横断面を有する幾何学的な包絡円柱(H)を画定しており、前記凹部(8)は、前記包絡円柱(H)の内部のみに位置していることを特徴とする、請求項1~20のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項22】
第1のステップにおいて、前記切込み(4)と前記ばねクリップ(5)とを備えた前記ソケット本体(1)が製作され、第2のステップにおいて、前記凹部(8)を製作するための工具が、前記ソケット開口(6)を介して前記ソケット空間(3)内に前記縁部(7)まで案内されることで、前記凹部(8)が製作されることを特徴とする、請求項1~21のいずれか1項記載のソケット本体(1)。
【請求項23】
請求項1~22のいずれか1項記載のソケット本体(1)を製作するための方法において、第1のステップにおいて、前記切込み(4)と前記ばねクリップ(5)とを備えた前記ソケット本体(1)を製作し、第2のステップにおいて、前記凹部(8)を製作するための工具を、前記ソケット開口(6)を介して前記ソケット空間(3)内に前記凹部の位置まで案内することで、前記凹部(8)を製作することを特徴とする、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載のソケット本体、及び、請求項15に主張したような、相応のソケット本体を製作するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気的な差込み接続用のソケット本体は、先行技術に基づき公知である。このようなソケット本体は、プラグピンを内部に押し込むことができるソケット開口を有している。ソケット本体とプラグピンとの電気的接触は、プラグピンの外面とソケット開口の内面との間で生じる。
【0003】
特許文献1には、ソケット空間内に突き出たばねクリップを備えたソケット本体が開示されている。特許文献1によるソケット本体は、様々な欠点を有している。差込み動作中の機械的な摩耗が、ばねクリップの領域で比較的大きい。さらに、ばねクリップと、ソケット空間内に押し込まれるプラグピンとの間の接触が、幾何学的に規定されておらず、したがって、欠点を成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第2280027号明細書
【発明の概要】
【0005】
この先行技術に起因して、本発明の目的は、先行技術の欠点を克服するソケット本体を提供することである。特に、本発明の目的は、プラグピンに対する改善された接触特性を提供するばねクリップを備えるソケット本体を特定することである。
【0006】
請求項1記載の主題が、この目的を解決する。前記請求項1によれば、ソケット本体は、ソケット壁によって画定されているとともにプラグピンを収容するために中心軸に沿って延在しているソケット空間を備えたソケット本体である。ソケット空間は、このソケット空間内にプラグピンを押し込むことができるソケット開口を有する。少なくとも1つのばねクリップが形成されるように、ソケット壁を貫いて少なくとも1つの切込みが延在しており、ばねクリップは、ソケット空間内に曲げられている。このばねクリップは、正面側に、ソケット空間に面した縁部を有する。ばねクリップは、ソケット空間内に押し込まれるプラグピンとの接触を生じさせるための1つの接触位置、好ましくは1つの接触点が両側に形成されているように構成された少なくとも1つの凹部、特にちょうど1つの凹部を有する。
【0007】
凹部は、ソケット本体とプラグピンとの間の電気的な接触を改善する特定の接触位置又は接触点を提供する。
【0008】
さらに、特定の接触は、プラグピンをソケット空間内に押し込む実際の接触プロセスにとって有利である。なぜならば、縁部の領域での機械的な摩耗を、凹部なしの縁部と比べて減じることができるからである。結果として、接触特性を変化させずに、より多くの回数の差込みサイクルが可能となる。
【0009】
1つの凹部を配置することは、電気的な接触に関して有利である。大きな直径の場合には、いくつかの凹部を有することで、特に機械的な摩耗が減じられる。
【0010】
好ましくは、凹部のうちの少なくとも1つは、中心軸の方向に見て、ばねクリップの中央に位置している。言い換えると、凹部は、ソケット開口から見て、ばねクリップを画定する縁部の中央に位置している。
【0011】
結果として、プラグピンに対して対称的である配置を中心軸の方向で得ることができる。このことは、プラグピンの押込み中の力を最適化する。さらに、プラグピンがソケット空間内で容易にセンタリングされる。
【0012】
第1の実施形態では、ばねクリップは、正面側に、ソケット空間に面した縁部を有し、この縁部に前記凹部が配置されている。
【0013】
要約すると、第1の実施形態によるソケット本体は、ソケット壁によって画定されているとともにプラグピンを収容するために中心軸に沿って延在しているソケット空間を備えたソケット本体である。ソケット空間は、このソケット空間内にプラグピンを押し込むことができるソケット開口を有する。少なくとも1つのばねクリップが形成されるように、中心軸を含む横断面において、中心軸に対して所定の角度の傾角を成してソケット壁を貫いて、少なくとも1つの切込みが延在しており、ばねクリップは、ソケット空間内に曲げられている。このばねクリップは、正面側に、ソケット空間に面した縁部を有する。ばねクリップは、ソケット空間内に押し込まれるプラグピンとの接触を生じさせるための1つの接触点が両側に形成されているように構成された少なくとも1つの凹部、好ましくはちょうど1つの凹部を縁部に有する。
【0014】
有利な電気的な接触に加えて、製作に起因してばねクリップに残される、縁部に生じる可能性があるばりが、少なくともばねクリップがプラグピンに接触する接触点において除去される。ばりは、凹部によってばり取りされる。この種のばりは、機械的な摩耗を典型的に増加させる。
【0015】
少なくとも1つの凹部は、好ましくは、この凹部の領域で縁部を完全に分断している。つまり、凹部の配置によって、この凹部の領域に縁部がもはや実質的に存在していない。
【0016】
少なくとも1つの凹部は、好ましくは、ばねクリップの、ソケット開口に面した前面内へ延在し、及び/又は、ばねクリップの、ソケット開口に面した壁面内へ延在している。
【0017】
この場合、前面とは、ソケット開口を介してソケット空間内を見たときに認めることができる面である。
【0018】
少なくとも1つの凹部は、特に好ましくは、ばねクリップの、ソケット開口に面した前面内へ延在し、及び、ばねクリップの、ソケット開口に面した壁面内へ延在している。これによって、製作プロセス中に縁部が確実に分断されることが保証される。
【0019】
好ましくは、少なくとも1つの凹部は、中心線に対して横切る方向に見て、縁部から前面全体にわたって延在しているか、又は、少なくとも1つの凹部は、中心軸に対して横切る方向に見て、縁部から前面の最大半分にわたって延在している。中心軸に対して横切る方向は、半径方向と解することもできる。
【0020】
接触点は、好ましくは、縁部に形成されており、特に、接触点は、凹部への移行部を成す縁部の端点にそれぞれ位置している。
【0021】
好ましくは、中心軸を基準として、2つの接触点を備えた凹部と反対側に、ソケット壁の表面によって第3の接触点が提供されている。
【0022】
結果として、3つの接触点が形成されている。これらの接触点は、好ましくは、接触点が鋭角二等辺三角形の頂点となるように位置している。結果として、接触点が3つの位置でプラグピンに接続される状況が達成される。
【0023】
ソケット壁の表面の構成に応じて、第3の接触点は接触線によって提供される。つまり、第3の接触点は接触線の一部である。
【0024】
第3の接触点は、好ましくは、中心軸の方向に見て、この中心軸に対して直角を成して第3の接触点を通って延びる線が、凹部によって設けられた2つの接触点の間の中央を通るように、これら2つの接触点の間に位置している。結果として、プラグピンに対して対称的である接触を提供することができる。
【0025】
切込みは、好ましくは、中心軸を含む横断面において、中心軸に対して角度(α)の傾角を成して延在している。
【0026】
切込みは、好ましくは、中心軸に対して角度(α)の傾角で傾斜した第1の区分にわたって延びていて、中心軸に対して平行な第2の区分に延びている。
【0027】
角度αが中心軸に対して緩勾配で延びている場合には、第2の区分を省略することができる。角度αが中心軸に対して急勾配で延びている場合には、第2の区分が、ばねクリップのばね作用にとって有利となる。
【0028】
好ましくは、中心軸に対して所定の角度を成して延びる区分の前記切込み面は、好ましくは、中心軸に対して傾角を成して延びる平らな円筒区分の面の一部である。
【0029】
ただし、切込みは、丸みを帯びた切込みであってもよい。この切込みも、丸みを帯びているために、小さな区分で中心軸に対して傾角を成して延びる。
【0030】
以下に、第1の実施形態によるソケット本体の更なる任意選択的かつ有利な特徴を説明する。
【0031】
ばねクリップの自由端部が、ソケット開口に向けられている。つまり、プラグ本体が、ソケット空間内への押込み中、比較的浅い押込み深さで、早期にばねクリップに接触する。結果として、必要となる差込み力が迅速に増加し、これによって、特定の押込み手順が可能となる。しかしながら、ばねクリップの自由端部は、ソケット開口から離れる方向に向けられていてもよい。
【0032】
切込みの数は、実施形態に応じて可変であってよく、これによって、ばねクリップの数も変化する。このことは、少なくとも1つの別の切込みが、第1のばねクリップと実質的に同一に構成された別のばねクリップを形成することを意味している。これらの変化形態では、2つ又は3つ又は4つ又はそれ以上の切込みと、対応する数のばねクリップとが可能である。切込みは、好ましくは、ソケット本体の周方向に分配されて配置されており、切込み同士の間の間隔が等しく構成されている。また、複数の切込みが、中心軸の方向で互いに離間させられて配置されていることも可能である。
【0033】
ばねクリップの構成及び数に応じて、電気的な接触は、
- ソケット空間内に押し込まれたプラグピンと、ばねクリップとの間に提供され、及び、ソケット空間の表面とばねクリップとの間に提供される、又は、
- ソケット空間内に押し込まれたプラグピンと、ばねクリップとの間に提供される。
【0034】
好ましくは、切込みは、プラグピンを収容するために、ソケット本体の端面からソケット空間内に延在する円筒状の案内路が形成されるように配置され、この円筒状の案内路は、中心軸を完全に取り囲む内壁を有する。押込み方向に見て、ソケット開口には、まず、円筒状の案内路が隣接しており、次いで、ソケット空間内への深さがさらに増すと、ばねクリップがソケット空間内に突き出ている。つまり、言い換えると、ソケット開口には、このソケット開口内への押込み中に内壁によってプラグピンを相応に案内する円筒状の案内路が隣接している。このことは、プラグピンがばねクリップに接触する前に、プラグピンの中心軸が、ソケット空間の中心軸に対して共線的に方向付けられているという利点を有している。
【0035】
好ましくは、切込みは、上側では上側の切込み面によって画定されていて、下側では下側の切込み面によって画定されており、これら両方の切込み面は、好ましくは、ばねクリップが曲がっていないときには互いに平行に延在している。変形した状態では、ばねクリップは、好ましくは、上側の切込み面の自由端部が下側の切込み面に接触するように位置している。ばねクリップの、単純であるにもかかわらず特定の変形は、ソケット本体の製作中、この接触によって可能となる。あるいは、変形した状態において、ばねクリップは、好ましくは、上側の切込み面の自由端部が下側の切込み面に接触しないように位置している。
【0036】
したがって、切込みは、実質的に上側の切込み面と下側の切込み面とによって画定されている。切込み面に関して、上側及び下側という用語は、横断面で見たとき、下側の切込み面が上側の切込み面よりもソケット空間の近くに位置しているという意味で解されるものとする。
【0037】
切込み面は、好ましくは、それぞれが側面を通ってソケット本体内に延在している。別の実施形態では、少なくとも下側の切込み面が、ソケット本体の端面からソケット本体内に延在していることも可能である。つまり、切込みは、側面及び端面からソケット本体内に延在している。
【0038】
さらに有利な実施形態は、
切込みが、中心軸に対して横切って、その切断面に平行に見て、ソケット本体を完全に貫いている、及び/又は、
切込みが、中心軸の方向に見て、最大切込み深さの10%よりも小さい切込み幅を有する、及び/又は、
切込みが、横断面で見たとき、中心軸に対して30°~60°の角度α、特に40°~50°の角度、特に45°の角度で位置している
ことを特徴としている。
【0039】
好ましくは、切込み幅は、より大きな直径を有するソケット本体の場合には、より小さな直径を有するソケット本体の場合よりも大きい。つまり、より大きな切込み幅を有する切込みが、大きな直径を有するソケット本体の場合に提供されるのに対して、より小さな切込み幅を有する切込みは、小さな直径を有するソケット本体の場合に提供される。
【0040】
凹み面と前記切込み面とは、好ましくは、平らな面である。平らな面とは、1つの平面内に延在する面を意味すると解される。
【0041】
第2の実施形態によれば、ばねクリップは、ソケット空間に面した壁面を有し、ソケット空間に面した壁面は、縮径された領域を有し、凹部は、縮径された領域で壁面内へ延在している。
【0042】
好ましくは、縮径された領域は、ソケット開口の直径よりも小さい直径を有する。特に好ましくは、壁面は、ソケット開口に隣接した円筒区分の後、縮径された直径まで円錐状に延在しており、次いで、再び円錐状に拡幅している。凹部は、2つの円錐の移行部に配置されている。
【0043】
好ましくは、前記領域は、最小内径を有し、凹部は、中心軸の方向で見て、この最小内径を通って延在している。
【0044】
好ましくは、周方向で均等に分配されて配置された少なくとも2つのばねクリップが設けられている。特に好ましくは、ソケット空間内でのプラグの良好なセンタリング及び接触を保証する少なくとも3つのばねクリップが設けられている。
【0045】
好ましくは、少なくとも1つのばねクリップは、各々の端部でソケット壁に接続されており、縮径された領域は、2つの接続位置の間に位置している。
【0046】
好ましくは、第2の実施形態の場合、切込みは、中心軸に対して平行に延びている。ばねクリップは、このばねクリップの側方に位置する2つの切込みによって提供されている。
【0047】
好ましくは、第2の実施形態によるばねクリップは、好ましくは、プラグピンを収容するために、ソケット本体の端面からソケット空間内に延在していて、中心軸を完全に取り囲む内壁を有する円筒状の案内路が形成されているように配置されている。押込み方向に見て、ソケット開口には、まず、円筒状の案内路が隣接しており、その後、ソケット空間内への深さがさらに増すと、ばねクリップがソケット空間内に突き出ている。つまり、言い換えると、ソケット開口には、このソケット開口内への押込み中に内壁によってプラグピンを相応に案内する円筒状の案内路が隣り合っている。このことは、プラグピンがばねクリップに接触する前に、プラグピンの中心軸が、ソケット空間の中心軸に対して共線的に整合させられているという利点を有している。
【0048】
以下に、全ての実施形態の場合に任意選択的に使用されてよい一般的な特徴を説明する。
【0049】
凹部は、好ましくは、ソケット空間の周方向に関して、最大25°、特に最大10°又は最大5°の円周角にわたって延在している。この円周角は、好ましくは、ソケット開口の直径に依存する。大きな直径の場合には、円周角も同様に大きくなるのが好ましく、小さな直径の場合には、円周角も同様に小さくなるのか好ましい。
【0050】
少なくとも1つの凹部は、様々な技法で製作されてよい。
【0051】
1つの実施形態では、少なくとも1つの凹部は、エンボス加工によって設けられている。凹部は、例えば、ソケット開口を介してソケット空間を通って縁部まで案内されるエンボスピンによって形成することができる。このエンボスピンに相応の力を加えることによって、縁部が変形し、その結果、前記凹部が形成される。
【0052】
別の実施形態では、少なくとも1つの凹部は、縁部の塑性加工及び/又は機械加工によって設けられている。
【0053】
機械加工の場合には、相応の工具、例えばばり取り工具が、好ましくは、ソケット開口を介してソケット空間内に案内され、次いで、縁部が機械加工され、これによって、前記凹部が形成される。
【0054】
好ましくは、ソケット空間又はソケット開口は、円形の横断面を有する幾何学的な包絡円柱を画定しており、凹部は、包絡円柱の内部のみに位置している。包絡円柱は、好ましくは、ソケット開口の直径を有する。
【0055】
このことは、ばねクリップがすでに曲げられているときに、凹部をソケット開口から機械加工することができるという利点を有している。
【0056】
製作中、好ましくは、第1のステップにおいて、切込みとばねクリップとを備えたソケット本体が製作され、好ましくは、第2のステップにおいて、凹部を製作するための工具が、ソケット開口を介してソケット空間内に縁部の位置まで案内されることで、凹部が製作される。
【0057】
上述した説明に記載のソケット本体を製作するための方法は、第1のステップにおいて、切込みとばねクリップとを備えたソケット本体を製作し、第2のステップにおいて、凹部を製作するための工具を、ソケット開口を介してソケット空間内に凹部の位置まで、又は、縁部まで、又は、直径構造を通して案内することで、凹部を製作することを特徴としている。
【0058】
更なる実施形態は、従属請求項に記載してある。
【0059】
以下に、本発明の好ましい実施形態を図面に基づき説明する。図面は、単に説明のために用いるものでしかなく、限定的なものと解すべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
図1】凹部を配置する前の本発明の第1の実施形態によるソケット本体の斜視図である。
図2図1に示したソケット本体の別の斜視図である。
図3】凹部を配置した後の図1に示した図である。
図4】凹部を配置した後の図2に示した図である。
図5図3図4に示したソケット本体の正面図である。
図6図3図4に示したソケット本体の断面図である。
図7】凹部を配置する前の本発明の第2の実施形態によるソケット本体の斜視図である。
図8図7に示したソケット本体の別の斜視図である。
図9】凹部を配置した後の図7に示した図である。
図10】凹部を配置した後の図8に示した図である。
図11図9図10に示したソケット本体の正面図である。
図12図9図10に示したソケット本体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
図1図6には、本発明の第1の実施形態によるソケット本体1が示してあり、図7図12には、本発明の第2の実施形態によるソケット本体1が示してある。同一の部分には、同一の参照符号が付してある。ソケット本体1は、導電性の材料から製作されていて、プラグピン(図示せず)を収容するために用いられる。ソケット本体1とプラグピンとの間では、電気的な接触を生じさせることが可能である。
【0062】
図1図2には、製作中の中間ステップにおけるソケット本体1が示してある。図3図6には、最終的に製作されたソケット本体1が示してある。
【0063】
2つの実施形態によるソケット本体1は、ソケット空間3を備えており、このソケット空間3は、ソケット壁2によって画定されていて、プラグピンを収容するために中心軸Mに沿って延在している。この中心軸Mの延長線上では、ソケット空間3に接触区分19が隣り合っている。この接触区分19は、別の電気的な導体(図示せず)、例えばケーブルに接続されている。
【0064】
ソケット空間3は、このソケット空間3内にプラグピンを押し込むことができるソケット開口6を有している。2つの実施形態では、ソケット本体1は、ソケット壁2に少なくとも1つの切込み4を有しており、この切込み4によって、ばねクリップ5が形成されている。第1の実施形態によるばねクリップ5は、自由端部17を有しており、この自由端部17でばねクリップ5はソケット空間3内に突き出ている。第2の実施形態によるばねクリップ5は、各端部でソケット壁2に接続されており、ばねクリップ5は、ソケット空間3に面した壁面11でソケット空間3内に突き出ている。
【0065】
第1の実施形態によれば、切込み4は、中心軸Mを含む横断面において、中心軸Mに対して角度αで傾斜してソケット壁2を貫いて延在しており、こうして、少なくとも1つのばねクリップ5が形成されている。このばねクリップ5は、ソケット開口3内に曲げられていて、ソケット空間3内に突き出ている。ばねクリップ5と、ソケット空間3内に押し込まれるプラグピンとの間では、このプラグピンとソケット本体1との間に電気的な接触を生じさせることができる。
【0066】
ばねクリップ5は、前側に、ソケット空間3に面した縁部7を有している。これは、プラグピンが押込み動作中に接触する縁部7である。ソケット本体1とばねクリップ5との製作後、縁部7は連続的な縁部であり、これは図1及び図2に示されている。したがって、縁部7は、いかなる不連続部も有していない。製作上の理由から、縁部7が、ばりを有することを排除することはできず、これは押し込み動作にとって不利である。このことは、特に摩耗及び制御されない電気的な接触に関する事例である。
【0067】
本発明によれば、ばねクリップ5は、縁部7に少なくとも1つの凹部8、特にちょうど1つの凹部8を有している。この凹部8は、縁部7の製作後にこの縁部7を分断する。凹部8は、図3図6に示してある。凹部8は、この凹部8の各々の側に、ソケット空間3内に押し込まれるプラグピンに接触するための1つの接触点9が形成されているように配置されている。この接触点9は、縁部7から凹部8への移行部における縁部7の端部によって形成されている。
【0068】
図面に示した凹部8は、正面からばねクリップ5内へ延びる凹部8である。つまり、凹部8は、ばねクリップ5の自由端部17に配置されている。この自由端部17は、固定されていない端部である。自由端部17と反対側には、ばねクリップの固定端部18が設けられており、この固定端部18を介して、ばねクリップ5はソケット本体1に接続されている。図示の実施形態では、自由端部17はソケット開口6に向けられており、その結果、押込み動作中、まず、プラグピンは自由端部17、つまり、縁部7と凹部8とに接触する。次いで、更なる押込み動作中、プラグピンは固定端部18の方向に押圧される。
【0069】
凹部8は、窪み又は凹みとも称される機械的な凹部である。「凹部」という用語は、ばねクリップ5内へ延び、極めて小さくすることができる相応の中空部を提供する構造を意味すると解される。正面から中心軸Mの方向に見ると、凹部8は、ばねクリップ5の中央に位置している。このことは、図5に明瞭に認めることができる。この場合、凹部8は、中心軸Mの真上に位置している。少なくとも1つの凹部8は、この凹部8の領域で縁部7を完全に分断している。つまり、図1及び図2に示したような縁部7は、図3図6に示したように、凹部によって完全に分断されている。凹部8の領域に縁部7はもはや存在していない。
【0070】
図示の実施形態では、ばねクリップ5は、正面からソケット開口6を通して視認可能である前面10と、ソケット空間3に面した壁面11とを有している。この場合、凹部8は、前面10内及び壁面11内へ延在している。したがって、これは、縁部7を始点として前面10内及び壁面11内の両方へ延在している凹部8である。中心軸Mを横切る半径方向Zに対して、凹部8は、ばねクリップ5の構成に応じて、半径方向で実質的に前面10全体にわたって延在しているか、又は、凹部8は、縁部7から半径方向で前面10の最大半分だけ前面10にわたって延在している。
【0071】
ソケット空間3の周方向に関して、凹部8は、周方向で最大25°、特に最大10°又は最大5°の円周角βにわたって延在している。したがって、凹部8が存在するのは、極めて小さな領域である。
【0072】
少なくとも1つの凹部8は、好ましくは、エンボス加工によって設けられている。エンボス加工された部分は、塑性加工によって製作されてよい。別の実施形態では、凹部8は、縁部7の塑性加工及び/又は機械加工によって設けられている。
【0073】
すでに述べたように、接触点9は縁部7に形成されている。特に、接触点9は、各々の事例において、凹部8への移行部を成す縁部7の端点12に設けられている。図5を考慮すると、図示の実施形態では、中心軸Mを基準として凹部8と反対側に第3の接触点13が配置されていることが明らかである。プラグピンは、3つの接触点9,13を介してソケット本体1に電気的に接触する。第3の接触点13は、2つの接触点9と反対側又は凹部8と反対側のソケット壁2の表面14によって実質的に提供されている。第3の接触点13は点状又は線形であってよい。
【0074】
中心軸Mの方向に見て、第3の接触点13は、中心軸Mに対して直角を成して第3の接触点13を通って延びる線Lが、凹部8によって設けられた2つの接触点9の間の中央を通るように、2つの接触点9の間に位置している。言い換えると、接触点9,13の間に三角形が規定されており、この三角形は鋭角三角形である。これら3つの接触点によって、プラグピンに関する有利な電気的な接触を達成することができる。
【0075】
別の実施形態では、別の切込みが、凹部8を含む上述したばねクリップと実質的に同一に構成された別のばねクリップ5を形成してもよい。例えば、2つのばねクリップ5が互いに反対側に配置されるか、又は、2つよりも多くのばねクリップ5が互いに等角度間隔で配置されることも可能である。この場合、第3の接触点は、ソケット空間3の表面によって提供されるのではなく、むしろ、付加的なばねクリップ、すなわち、凹部8に対して側方に配置された接触点9によって提供される。
【0076】
ソケット空間3は、円形の横断面を有する幾何学的な包絡円柱を規定している。この場合、凹部8は、包絡円柱の内部に専ら位置している。包絡円柱は図5から認めることができる。包絡円柱には、参照符号Hが付してある。凹部のこのような配置は有利である。なぜならば、凹部8は、ソケット開口6を介して送り込まれる工具によって形成することができるからである。
【0077】
図6から明瞭に認めることができるように、切込みは、中心軸Mに対して角度αで傾斜した第1の区分15にわたって延びている。次いで、切込み4は、第2の区分16で中心軸Mに対して平行に延びている。別の形状の切込み、例えば湾曲した切込みも可能である。
【0078】
図7図12には、本発明の第2の実施形態が示してある。同一の部分には、同一の参照符号が付してあり、上述を参照するものとする。
【0079】
図7図8には、製作中の中間ステップにおけるソケット本体1が示されている。図9図12には、最終的に製作されたソケット本体1が示されている。
【0080】
第2の実施形態は、少なくとも1つのばねクリップ5を有しており、このばねクリップ5はその2つの端部20でソケット本体1に固定接続されている。図示の実施形態では、3つのばねクリップ5が配置されている。ばねクリップ5は、半径方向でソケット空間3内に突き出ている。このソケット空間3に向かって、ばねクリップ5は、ソケット空間に面した壁面11を有している。この壁面11は、縮径された領域21を有している。縮径されたこの領域21に前記凹部8が配置されている。この場合、凹部は、中心軸Mの方向では、縮径された領域21を通って延在しており、半径方向では、壁面11内へ及んでいる。これによって、最も狭められた部分において、前記凹部に対して側方に2つの接触位置、特に2つの接触点9が設けられている。
【0081】
縮径された領域21は、ソケット開口6の直径よりも小さい直径を有している。図示の実施形態では、壁面11は、ソケット開口6から見て、円錐状に最小直径まで延在していて、その後、再び円錐状に拡幅している。この場合、凹部8は、最小直径の領域に配置されている。
【0082】
ソケット空間3内へのプラグピンの押込み中には、少なくとも1つのばねクリップが、中心軸Mに対して横方向で中心軸Mから離れる方向に撓ませられる。
【0083】
少なくとも1つのばねクリップ5には、互いに平行であると共に中心軸Mに対して平行に位置する2つの切込み4が設けられている。これらの切込み4は、外面からソケット壁2を完全に貫いて延在している。
【0084】
図11には、さらに、凹部の円周角βが示してある。ソケット空間3の周方向に関して、凹部8は、周方向で最大25°、特に最大10°又は最大5°の円周角βにわたって延在している。したがって、それは、凹部8が存在するのは極めて小さな領域である。しかしながら、角度は10°よりも大きくてもよい。
【0085】
図12の断面図には、凹部8が、縮径された領域21を通って延在していることが示してある。この場合、凹部8は、理論的に線を成す最小直径から見て、ソケット開口6の方向及び接触区分19の方向に延在している。
【0086】
上述した両方の実施形態によるソケット本体1を製作するための方法は、以下のように実施される。第1のステップにおいて、切込み4とばねクリップ5とを備えたソケット本体1が製作される。第2のステップにおいて、凹部8が製作される。この凹部8を製作するための工具は、ソケット開口6を介してソケット空間3内に凹部の位置まで案内される。工具は切削工具又はエンボス工具であってよい。
【符号の説明】
【0087】
1 ソケット本体
2 ソケット壁
3 ソケット空間
4 切込み
5 ばねクリップ
6 ソケット開口
7 縁部
8 凹部
9 接触点
10 前面
11 壁面
12 端点
13 第3の接触点
14 表面
15 第1の区分
16 第2の区分
17 自由端部
18 固定端部
19 接触区分
20 端部
21 領域
H 包絡円柱
L 線
M 中心軸
Z 方向
α 角度
β 角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】