(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(54)【発明の名称】初開封を示す不正開封防止封着部を有する、厚紙/プラスチック複合包装体のための再封着可能な注ぎ口要素
(51)【国際特許分類】
B65D 41/34 20060101AFI20230120BHJP
【FI】
B65D41/34 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529933
(86)(22)【出願日】2020-10-13
(85)【翻訳文提出日】2022-05-23
(86)【国際出願番号】 EP2020078735
(87)【国際公開番号】W WO2021104736
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】102019132538.2
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507132710
【氏名又は名称】エスアイジー コンビブロック サービシズ アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】SIG Combibloc Services AG
【住所又は居所原語表記】Laufengasse 18,CH-8212 Neuhausen am Rheinfall,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】マルクス ヴァッセム
(72)【発明者】
【氏名】ダーヴィト コーラー
(72)【発明者】
【氏名】ハンスイェルク フーバー
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DB02
3E084DB12
3E084DC03
3E084FA09
3E084GA04
3E084GB04
3E084GB08
3E084KA13
3E084KA15
(57)【要約】
厚紙/プラスチック複合包装体、具体的には、飲料用包装体のための、再封着可能な注ぎ口要素であって、周囲固着フランジ(1)ならびに雄ねじ山を有するベース要素(8)を有し、少なくとも前記注ぎ口要素の未開封状態でベース要素(8)の内部に配置された開封手段を有し、雌ねじ山を有するねじキャップ(2)を有し、開封手段は、ねじキャップ(2)を緩めることによって、ベース要素に位置する包装体の複合材料またはバリア層を破壊することによって、複合包装体が初めて開封されるときに、注ぎ口要素の内側に注ぎ開口が作られるように設計され、少なくとも1つの不正開封防止封着部が、ベース要素(8)とねじキャップ(2)との間に配置される、注ぎ口要素が図示および説明される。このような再封着可能な注ぎ口要素の組立て労力を軽減するために、アンカーリング(3)が、ねじキャップ(2)の下方に配置され、ヒンジ(9)を介してねじキャップに回転不能なように接続されることと、不正開封防止封着部が指示要素(4)から構成されており、ねじキャップ(2)が緩められると、固着フランジ(1)上に配置された少なくとも1つのマンドレル要素(6)から所定の破断点(5)が破断され、したがって、初開封が既に行われたことを消費者に示すように、指示要素(4)の一端はアンカーリング(3)またはねじキャップ(2)に固定接続され、他端は所定の破断点(5)によってアンカーリング(3)に接続されることとが提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚紙/プラスチック複合包装体、具体的には、飲料用包装体のための、再封着可能な注ぎ口要素であって、周囲固着フランジ(1)ならびに雄ねじ山を有するベース要素(8)を有し、少なくとも前記注ぎ口要素の未開封状態で前記ベース要素(8)の内部に配置された開封手段を有し、雌ねじ山を有するねじキャップ(2)を有し、前記開封手段は、ねじキャップ(2)を緩めることによって、前記ベース要素に位置する前記包装体の前記複合材料またはバリア層を破壊することによって、前記複合包装体が初めて開封されるときに、前記注ぎ口要素の内側に注ぎ開口が作られるように設計され、少なくとも1つの不正開封防止封着部が、前記ベース要素(8)と前記ねじキャップ(2)との間に配置される、注ぎ口要素であって、
アンカーリング(3)が、前記ねじキャップ(2)の下方に配置され、ヒンジ(9)を介して前記ねじキャップに回転不能なように接続されることと、前記不正開封防止封着部が指示要素(4)から構成されており、前記ねじキャップ(2)が緩められると、前記固着フランジ(1)上に配置された少なくとも1つのマンドレル要素(6)から所定の破断点(5)が破断され、したがって、初開封が既に行われたことを消費者に示すように、前記指示要素(4)の一端は前記アンカーリング(3)または前記ねじキャップ(2)に固定接続され、他端は前記所定の破断点(5)によって前記アンカーリング(3)に接続されることと、を特徴とする、注ぎ口要素。
【請求項2】
前記アンカーリング(3)は、前記ベース要素(8)の周りを自由にかつ径方向に回転可能であり、軸方向において張力に耐えるように前記ベース要素(8)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の注ぎ口要素。
【請求項3】
前記アンカーリング(3)はその上側に少なくとも1つのカム(7)を有し、前記カム(7)は、前記指示要素(4)の領域に配置され、傾斜面を有し、前記ねじキャップ(2)の下縁部の対応する凹所に係合することを特徴とする、請求項1または2に記載の注ぎ口要素。
【請求項4】
前記指示要素(4)の前記所定の破断点(5)は、前記ねじキャップ(2)のねじ外し方向において、前記アンカーリング(3)との前記固定接続部の手前に配置されることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項5】
前記指示要素の前記所定の破断点は、前記ねじキャップのねじ外し方向において、前記アンカーリングとの前記固定接続部の後ろに配置されることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項6】
前記指示要素は径方向に突出するループとして設計されることと、前記指示要素の前記所定の破断点は前記アンカーリングとの前記固定接続部に配置されることと、を特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項7】
前記ループは、初開封前には前記固着フランジ上の前記マンドレル要素を取り囲んでいることを特徴とする、請求項6に記載の注ぎ口要素。
【請求項8】
前記指示要素の所定の破断点として膜が設けられることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項9】
前記マンドレル要素(6)は、前記固着フランジ(1)上で前記アンカーリング(3)の径方向外側に配置されることを特徴とする、請求項1~8の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項10】
前記アンカーリング上で周方向に内部ビードが設計されることを特徴とする、請求項1~8の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項11】
前記マンドレル要素は、前記固着フランジ上で前記アンカーリングの下方に配置されることを特徴とする、請求項1~8の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項12】
前記ねじキャップ(2)がねじ込まれるときの3°~10°の回転角の後に、前記マンドレル要素(6)から前記所定の破断点(5)が破断されるように、前記指示要素(4)と前記マンドレル要素(6)とは未開封位置において互いに位置合わせされることを特徴とする、請求項1~11の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項13】
前記ねじキャップ(2)がねじ込まれるときの5°~7°の回転角の後に、前記マンドレル要素(6)から前記所定の破断点(5)が破断されることを特徴とする、請求項12に記載の注ぎ口要素。
【請求項14】
前記所定の破断点(5)は、前記ねじキャップ(2)が0.2Nm超のトルクでねじ込まれると破断することを特徴とする、請求項1~13の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項15】
前記所定の破断点(5)は、複合包装体が初めて開封される前またはバリア層が破壊される前に、前記ねじキャップ(2)がねじ込まれるときに破断されることを特徴とする、請求項1~14の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項16】
前記アンカーリング(3)と前記ねじキャップ(2)との間の下側切断部は、前記指示要素(4)の上端よりも高いことを特徴とする、請求項1~15の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項17】
前記指示要素(4)は、前記ねじキャップ(2)の周囲に関して前記ヒンジ(9)の反対側に配置されることを特徴とする、請求項1~16の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【請求項18】
少なくとも1つの不正開封防止封着部が輸送保護として使用されることを特徴とする、請求項1~17の何れか一項に記載の注ぎ口要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚紙/プラスチック複合包装体、具体的には、飲料用包装体のための、再封着可能な注ぎ口要素であって、周囲固着フランジならびに雄ねじ山を有するベース要素を有し、少なくとも注ぎ口要素の未開封状態でベース要素の内部に配置された開封手段を有し、雌ねじ山を有するねじキャップを有し、開封手段は、ねじキャップを緩めることによって、ベース要素に位置する包装体の複合材料またはバリア層を破壊することによって、複合包装体が初めて開封されるときに、注ぎ口要素の内側に注ぎ開口が作られるように設計され、少なくとも1つの不正開封防止封着部が、ベース要素とねじキャップとの間に配置される、注ぎ口要素に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な注ぎ口要素が本出願人に属する特許文献1から知られている。注ぎ口要素を組み立てるためには、ねじキャップが、注ぎ口要素から突出する切断要素上を移動され、それと一緒にベース要素上に押圧される(押し付けられる)。不正開封防止封着部として、ねじキャップにはプレートが一体成型され、それは接続ブリッジを介してねじキャップに接続されている。ベース要素との接続のために、プレートはその下側にピンを有し、そのピンは、ベース要素のフランジの対応する凹所に係合し、組立て後に下方からかしめられる。
【0003】
したがって、不正開封防止封着部を実装するためには、このような既知の注ぎ口要素は、一方で、固着フランジ上でプレートを受けるための比較的大きい空間を、他方で、プレートと固着フランジとの間の嵌め込み嵌合または材料の結合による接続を構築可能にするために、かしめのための作業工程を、必要とする。
【0004】
さらに、液体用包装体に利用するための、自己開封式の再封着可能なプラスチック製注ぎ口要素が特許文献2から既に知られており、その包装体では、ねじキャップが固着フランジを介して注ぎ口要素のベース要素に固着されている。その固着フランジも、不正開封防止封着部として働き、ねじキャップが初めて開封されるときに破れる。
【0005】
ベース要素の内側にプレートまたはフラップを有する注ぎ口要素も知られており、そのプレートまたはフラップはバリア層として働き、ねじキャップによって押しやられ、包装体の内側に取り除くかまたは折り畳むことによって、複合包装体が初めて開封されるときに注ぎ開口を可能にする(特許文献3)。
【0006】
さらに、初開封が既に終わったことを知らせるための指示要素がねじキャップの下側領域に直接的に配置された、注ぎ口要素が知られている(特許文献4)。それは、ねじキャップと一体に生産されたリングが不正開封防止封着部として使用される、特許文献5からも知られており、そのリングは、ねじキャップが初めて開封されるときに切り取られ、ベース要素のベース上に指示要素として残る。
【0007】
このことに基づいて、本発明の目的は、ここで、組立ての労力が軽減されるような、冒頭で言及したタイプの再封着可能な注ぎ口要素を設計し、さらに開発することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】独国特許第10 2006 016 113(B3)号
【特許文献2】独国特許出願公開第10 2007 057 863(A1)号
【特許文献3】欧州特許ドイツ語翻訳第600 24 772(T2)号
【特許文献4】国際公開第2008/002249(A1)号
【特許文献5】米国特許第5 482 176(A)号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
独立請求項1によれば、アンカーリングが、ねじキャップの下方に配置され、ヒンジを介してねじキャップに回転不能なように接続されることと、不正開封防止封着部が指示要素から構成されており、ねじキャップが緩められると、固着フランジ上に配置された少なくとも1つのマンドレル要素から所定の破断点が破断され、したがって、初開封が既に行われたことを消費者に示すように、指示要素の一端はアンカーリングに固定接続され、他端は所定の破断点によってアンカーリングまたはねじキャップに接続されることから、その目的は達成される。
【0010】
本発明は、不正開封防止封着部と固着フランジとの間の固定接続部が必要とは限らないことを認識している。というのは、確動ロックまたは材料の結合によって、指示要素が固着フランジまたはその上に配置されたマンドレル要素に接続されなくても、不正開封防止封着部に必要な要素の、本発明による機構が不正開封防止封着部の機能を確実に満たすからである。
【0011】
本発明のさらなる教示は、アンカーリングが、ベース要素の周りを自由にかつ径方向に回転可能であり、軸方向において張力に耐えるようにベース要素に接続されることを提供する。本発明のこのような構成は、ねじ込み(独:aufgeschraubten,英:screwed-on)状態においてねじキャップの初開封の後でも、ねじキャップは、例えばヒンジなどの適切な要素を介して、張力に耐えるように、ベース要素上に配置されたアンカーリングに接続されたままになることを保証する。したがって、包装体が開いているときでも、緩んだプラスチック部品が確実に避けられる。本発明による注ぎ口要素は、ねじキャップが畳まれていない開いた状態で、自由に回転できる。しかし、注ぐ流れが邪魔されないように、開かれたねじキャップを注ぐ間にある方向に回転可能にするために、周方向に作用する一定の摩擦抵抗が望ましい。
【0012】
本発明の別の好ましい実施形態では、アンカーリングは、その上側に少なくとも1つのカムを有し、そのカムは、指示要素の領域に配置され、傾斜面を有し、ねじキャップの下縁部の対応する凹所に係合する。カム面が周方向に斜めに延びているので、アンカーリングは、初めて開封されるときに固着フランジの方向に押圧され、そうすることで、アンカーリングとねじキャップとの間に存在する所定の破断点が確実に破断される。
【0013】
本発明のさらなる教示は、指示要素の所定の破断点が、ねじキャップのねじ込み方向(独:Aufschraubrichtung,英:screw-on direction)において、アンカーリングとの固定接続部の手前に配置されることを提供する。このことは、所定の破断点を確実に壊すことがねじ込みと関連付けられるように指示要素の寸法および配置がマンドレル要素に適合される場合に好都合である。
【0014】
しかし、ねじキャップのねじ込み方向において、指示要素の所定の破断点をアンカーリングとの固定接続部の後ろに配置することも可能である。別の代替例は、指示要素が径方向に突出するループとして設計され、指示要素の所定の破断点がアンカーリングとの固定接続部に配置されるように構成することもできる。このような構成では、指示要素のループは、好都合には、注ぎ口要素が初めて開封される前には固着フランジ上のマンドレル要素を取り囲んでいる。
【0015】
本発明の別の好ましい教示によれば、指示要素の所定の破断点として膜が設けられる。このような構成では、その膜は、このような注ぎ口要素の初開封を指示要素が消費者に直接的に示すように、完全にまたは大部分が壊される。
【0016】
本発明のさらなる構成によれば、マンドレル要素は、固着フランジ上でアンカーリングの径方向外側に配置される。そのために、アンカーリング上で周方向に内部ビードを設計することもできる。この設計は、構造全体の安定性、アンカーリングの安定性を高め、さらに引張力も増大させる。しかし、より高い組立て高さが問題にならない場合は、代替的に固着フランジ上でマンドレル要素をアンカーリングの下方に配置することも可能である。
【0017】
具体的には、開封手段として切断要素を備える注ぎ口要素の場合、切断要素は初開封の間に非常に急に包装体材料を切断するので、本発明のさらなる構成において、ねじキャップがねじ込まれるときに3°~10°の回転角で、好ましくは、5°~7°の回転角で、マンドレル要素から所定の破断点が既に破断するように、指示要素とマンドレル要素とが未開封位置において互いに位置合わせされる場合が特に好都合である。
【0018】
本発明の異なる構成は、ねじキャップが0.2Nm超のトルクでねじ込まれると所定の破断点が破断することを提供する。
【0019】
本発明のさらなる実施形態では、所定の破断点が、複合包装体が実際に初めて開封される前またはベース要素の内側のバリア層が破壊される前に、ねじキャップがねじ込まれるときに破断されることが提供される。このことは、ねじキャップへの操作が最小であってもそれを確実に示すことができることを意味する。
【0020】
本発明のさらなる教示は、アンカーリングとねじキャップとの間の下側の切断部は、指示要素の上端よりも高いことを提供する。この切断部とは、アンカーリングとねじキャップとの間のヒンジの下方にある2つの要素間の隙間を指す。
【0021】
本発明のさらなる好ましい構成は、指示要素が、ねじキャップの周囲に関してヒンジの反対側に配置されることを提供する。この構成は、指示要素およびヒンジの機能が互いに干渉しないことを確実に保証する。
【0022】
最後に、不正開封防止封着部の特別な構成を有する、本発明による注ぎ口要素は、輸送保護として使用することもできる。
【0023】
本発明の例示的な実施形態を以下の図面に示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】組み立てられた状態にある、(厚紙/プラスチック複合包装体なしの)本発明による注ぎ口要素の斜視図である。
【
図2】ねじキャップのねじ込みプロセスの開始時の、
図1の注ぎ口要素である。
【
図3】ねじキャップがさらにねじ込まれた、
図1の注ぎ口要素の別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、(隠れている)ベース要素の周囲固着フランジ1およびねじキャップ2を明確に示し、ねじキャップ2は、初開封のために、およびその初開封後に包装体(図示しない)を再封着するために、使用される。アンカーリング3が、ねじキャップ2の下方に配置され、注ぎ口要素またはそれを備える飲料用包装体からねじキャップ2が外れるのを確実に防止するために、ねじキャップ2に回転不能なように接続されている。そのために、ねじキャップ2とアンカーリング3とは互いにヒンジ接続されている。
【0026】
本発明によれば、不正開封防止封着部として指示要素4が使用されており、ねじキャップ2がねじ込まれると、固着フランジ1上に配置されたマンドレル要素6によって所定の破断点5が破断されるように、不正開封防止封着部の一端はアンカーリング3に固定接続され、他端は所定の破断点5によってアンカーリング3に接続されている。
図1による未開封の組立て位置では、所定の破断点5とマンドレル要素6と間に一定の距離を確認できる。
【0027】
ここで
図2は、ねじ込みプロセス中のわずかな回転の後の、
図1の注ぎ口要素を示す。この場合、所定の破断点5(図ではもはや認識できない)は、マンドレル要素6に既に当たっている。ねじキャップ2をさらにねじ込むと、マンドレル要素6が所定の破断点5を切り取り、したがって、指示要素4の前端がアンカーリング3から切り離されることが明らかである。
【0028】
図3に示されるように、ねじキャップ2は、さらにねじ込まれると、アンカーリング3と一緒に、ベース要素8上の雄ねじ山(図示せず)のまたはねじキャップ2の対応する雌ねじ山のピッチに従って緩やかに上昇する。ストリップ様の指示要素4は、その固定接続部でアンカーリング3と一体になって接続されているだけである。
【0029】
図3による描写では、既に言及した要素に加えて、ねじキャップ2とアンカーリング3との間のヒンジ接続のタイプを見ることもでき、このような接続タイプはこの点で好ましい図示の例示的実施形態では、ヒンジ9として設計されている。図示の例示的実施形態では、ヒンジ9はそれぞれの側に補強要素9Aまたは9Bを有する。このような設計は、ねじキャップ2をアンカーリング3から破れることが確実に防止されるような、ねじキャップ2とアンカーリング3との間の固定接続部を保証する。
【0030】
最後に、
図3は、指示要素4がねじキャップ2の周囲に関してヒンジ9の反対側に配置されることも示す。
【0031】
本発明による構成は、不正開封防止封着部として働く指示要素4が確動ロックまたは材料の結合によって固着フランジ1に接続されている必要のない、再封着可能な注ぎ口要素のより単純な組立てを可能にする。
【国際調査報告】