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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(54)【発明の名称】ブラシ補修装置及びブラシ補修方法
(51)【国際特許分類】
   A46D 9/02 20060101AFI20230120BHJP
【FI】
A46D9/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022530265
(86)(22)【出願日】2020-11-19
(85)【翻訳文提出日】2022-07-22
(86)【国際出願番号】 EP2020082773
(87)【国際公開番号】W WO2021105003
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】102019132194.8
(32)【優先日】2019-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516364094
【氏名又は名称】ヘーベー・ブシュリー・ナムローゼ・フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】GB Boucherie NV
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ブシュリー,バルト ヘラルト
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AA11
3B202AB19
3B202EE01
3B202EF10
(57)【要約】
ブリストルアッセンブリ(16)から過剰に飛び出したブリストル(14)を除去するためのブラシ補修装置は、ウエッジ状のテーパを有する端縁部(38)を有する、少なくとも3つの平行な板状の把持部材(24-34)を備える。この把持部材(24-34)は、ブリストルアッセンブリ(16)をセグメントに分離し、互いに向かって移動して、飛び出したブリストル(14)が隣接する把持部材で把持され引き抜かれる。ブラシを補修する方法が、更に記載される。
【参考図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリストルアッセンブリ(16)から飛び出したブリストルを取り除くブラシ補修装置であって、
ブリストルはブリストル保持体(18)に固定され、保持体(18)とともに少なくともブラシ(12)の一部を形成し、ブリストルアッセンブリ(16)は自由端を有し、
ブリストルの自由端(20)に対向する端縁部(38)を有する少なくとも3つの平行な把持部材(24-34)であって、端縁部(38)はウエッジ状のテーパを有する断面形状を有する把持部材(24-34)と、
把持部材(24-34)を互いに離間させ、把持面(36)が互いに対向する状態で、把持部材を互いに向けて移動させて、把持面(36)の間で飛び出したブリストル(14)を把持するように適合された駆動装置と、
を備え、
駆動装置は、更に、互いに向かって移動した把持部材(24-34)をブリストル保持体(18)から離れるように動かして、飛び出したブリストルをブリストル保持体(18)から引き抜くように適合されることを特徴とするブラシ補修装置。
【請求項2】
把持部材(24-34)が、把持面(36)の領域において、平坦で互いに平行であることを特徴とする請求項1に記載のブラシ補修装置。
【請求項3】
把持部材(24-34)が、把持面(36)の領域において、引き抜く方向に対して横方向に延びた溝(50)を有することを特徴とする請求項1に記載のブラシ補修装置。
【請求項4】
ウエッジ状の端縁部(38)が、1.5mmより大きく、好ましくは1.5mm及び3mmの間のブリストル保持体(18)に向かう方向の高さ(h)を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のブラシ補修装置。
【請求項5】
把持部材(24-34)が、少なくとも端縁部(38)の領域で同一の外形を有することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のブラシ補修装置。
【請求項6】
ブリストル保持体(18)が自由端(22)と反対側の前面(22)を有し、把持部材(24-34)が前面(22)に対して直角に延びることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のブラシ補修装置。
【請求項7】
ブリストル保持体(18)が細長のブリストルフィールドを有し、把持部材(24-34)がブリストルフィールドの長手方向に延びていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のブラシ補修装置。
【請求項8】
順に補修を行う複数の把持部材(24-34)のグループを有し、
第1のグループの把持部材(24-34)が、補修されるブリストル保持体(18)に対して第2のグループの把持部材(24-34)と異なる方向に向けられ、
特に、第1のグループの把持部材(24-34)が、第2のグループの把持部材(24-34)に対して直角に向けられていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のブラシ補修装置。
【請求項9】
ブラシ(12)のブリストルアッセンブリ(16)から飛び出したブリストル(14)を取り除く方法であって、
ブリストルアッセンブリ(16)の自由端(20)に対向する端縁部(38)を有し、端縁部(38)の端部に向かったウエッジ状のテーパを有する、少なくとも3つの平行な離間した保持部材(24-34)が、ブリストルアッセンブリ(16)の自由端(20)に向かって動かされ、ブリストルアッセンブリ(16)が、少なくとも3つの把持部材(24-34)の間で分離され、
把持部材(24-34)は、ブリストル保持体(18)から離れた状態を維持して、飛び出したブリストル(14)のみが把持部材(24-34)の把持面の領域に入り、
把持部材(24-34)が互いに向けて移動して、飛び出したブリストル(14)が把持面(36)の間で把持され、
把持部材(24-34)がブリストル(18)保持体から離れて、飛び出したブリストル(14)がブリストル把持体(18)から引き抜かれることを特徴する方法。
【請求項10】
ブリストルアッッセンブリ(16)がブリストルアッッセンブリ(16)の自由端に向けた長手方向を有し、把持部材(24-34)が長手方向に延びていることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
把持部材(24-34)が、把持面(36)の領域において、互いに離間した状態で、ブリストルアッセンブリ(16)に向けて移動することを特徴とする請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
把持部材(24-34)が、補修されるブリストルアッセンブリ(16)が位置するブリストル保持体(18)の前面(22)の領域に対して平行に移動することを特徴とする請求項9から11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
正しく取り付けられたブリストルの端部がウエッジ状の端縁部(38)の領域に入るが、把持面(36)の領域に達しないように、把持部材(24-34)がブリストルアッセンブリ(16)内に移動することを特徴とする請求項9から11の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
ブリストルの端部が尖っていることを特徴とする請求項9から13の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
ウエッジ状の端縁部(38)及び多くの把持部材(24-34)がブリストルの端部に適用され、正しく取り付けられたブリストルの端部が端縁部(38)の間で終端する範囲において、把持部材(24-34)がブリストルアッセンブリ(16)内に移動することを特徴とする請求項9から14の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
互いに平行に延びた把持部材(24-34)の更なるグル-プが備えられ、グループの把持部材(24-34)は補修されるブリストル保持体(18)に対して異なる角度に向けられ、特に、互いに平行に延びた把持部材(24-34)の更なるグル-プが、最初に補修する把持部材(24-34)のグル-プに対して垂直に向いていることを特徴とする請求項9から15の何れか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリストル(ブラシの毛)アッセンブリから飛び出したブリストルを取り除くブラシ補修装置に関する。ブリストルは、ブリストル保持体に固定され、ブリストル保持体とともに、少なくともブラシの一部を形成し、ブリストルアッセンブリは自由端を有する。
【0002】
更に、本発明は、ブラシのブリストルアッッセンブリから飛び出したブリストルを取り除くブラシ補修方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ブリストルまたはブリストル全体の束を保持体に固定する様々な方法がある。このとき、ブリストル保持体の開口の側部または底部に押しつけるアンカーまたはループを用いることができるし、アンカーなしの態様も可能である。アンカーレスの方法では、例えば、ブリストルは固定側端部でオーバーモ-ルドされたり、ブリストル保持体の開口に押し込まれた後、バックウエルドされたり、溶着されたりする。更にその他の方法では、ブリストルまたはブリストルの束の固定側の端部の厚みを増して、貫通していない孔に挿入して、ブリストル保持体を成形することにより、貫通していない孔の縁の領域の前側を狭めることで構成される。アンカーレス固定でここにリストされた方法は、単なる例示であって、本発明がこれに限定されるものではない。規定しきれないブリストルのあらゆる製造方法において、1以上のブリストルが、ブリストルアッセンブリに対して自由端が飛び出し過ぎるようになるのは事実である。多くの場合、ブリストルアッセンブリは、全くの平面、鋸歯状または曲面形状で終端しないのが、確かに望ましい。なぜならば、例えば、ブリストルの端部がある不均一な位置にあると、ブラシとしてよりよい機能を果たすことに繋がるからである。例えば、ヘアブラシの場合、ブリストルアッセンブリの端部のある”不均一さ”、例えば、意図的に少し飛び出したブリストルにより、髪の中により容易に入りやすくなる結果をもたらす。歯ブラシの場合、多くのブリストルが意図的に突出するとき、ブリストルアッセンブリの端部で大きな柔らかさを得ることができて、歯茎を守ることができる。よって、多くのブラシで、ブリストルアッセンブリ内のブリストルが、全て同一平面上にあるのではなく、意図的にある公差閾値内で終端する。全ての端部を同一平面上で終端させるのは、技術的に不可能でもあり、常に製造公差が存在する。特に、アンカーまたはループを用いてブリストルの束を固定する場合に適用される。なぜならば、幾つかのブリストルは、アンカーまたはループで曲げられなければならないが、個々のブリストルが、アンカーまたはループで均等な長さに二分されないことが常に起こる。
【0004】
よって、ブラシ製造者は、ブリストルアッセンブリのブリストルの端部が入るある公差範囲を特定する。
【0005】
ブリストルが飛び出し過ぎたブラシ、またはそのようなブリストルを有するブラシの補修方法について、幾つかの先行文献がある。1つの方法は、飛び出したブリストルを切断することである。しかし、このようなブリストルはもはや丸くなく、尖った端部となる。この場合は、他のブリストルも丸くない場合にのみ許容される。もし尖ったブリストルの場合には、個々のブリストルが平坦に切断されることは許容されない。これらの再カットブリストルは、ブリストルアッセンブリに位置するので、もはや削ることはできない。
【0006】
ブリストルアッセンブリから飛び出し過ぎた丸いまたは尖ったブリストルにおいて、このような飛び出したブリストルをブリストルアッセンブリから手で引く抜く方法が確立されている。
【0007】
特許文献1には、飛び出したブリストルを切断する方法が開示されている。例えば、はじめにストッププレートをブリストルアッセンブリに近付くように移動させ、ナイフを用いて、横方向に飛び出したブリストルをストッププレートに対して押し込み、これにより切断する。この方法は、ブリストルが縁部で外側に曲がっている、または放射状に突出している場合に特に適する。更なる方法は、2つの把持部材を、アッセンブリの端部の領域で互いに向かうように移動させて、飛び出したブリストルを掴んで、毛抜きを用いることで構成される。しかし、2つの把持部材が飛び出したブリストルに非常に近接することが重要であり、そうでない場合には、飛び出したブリストルを掴むことができず、他方が押されて、把持部材の1つが曲がることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】ドイツ特許出願DE3742771A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これは、ブリストルアッセンブリから飛び出したブリストルを取り除くブラシ補修装置により実現でき、ブリストルはブリストル保持体に固定され、保持体とともに少なくともブラシの一部を形成し、ブリストルアッセンブリは自由端を有する。本発明に係るブラシ補修装置は、特に平板状の少なくとも3つの平行な把持部材であって、ブリストルの自由端に対向する端縁部を有する。端縁部は、ブリストルアッセンブリの端部に向かった方向でウエッジ形状となるようにテーパが付いている。更に、把持部材を互いに離間するように適用され、把持面を有する把持部材を互いに向かって移動させて、把持面の間でブリストルを把持するように適合された駆動装置を備える。駆動装置は、更に、互いに向かって移動した把持部材をブリストル保持体から離れるように動かして、飛び出したブリストルをブリストル保持体から引き抜くように適合される。
【0010】
本発明に係るブラシ補修装置は、ブリストルアッセンブリを多数のセグメントに分離する。例えば、少なくとも3つの平板状の把持部材により、少なくとも2つの部分に分離する。このことにより、ブリストルアッセンブリのブリストルは、最終的に関連する2つの把持部の間に移動して、そこで把持されたとき、ほとんど曲がることがないか、または全く曲がることがないことを確実にする。ブリストルアッセンブリが異なるセグメントに分離されたとき、保持部材の平坦な端面に残って、曲げられるブリストルはないので、ウエッジ状の端縁部も重要である。むしろ、把持部材の間の領域まで、ブリストルは、大きな曲がりがなく、平行または概ね平行に延びている。
【0011】
把持面は、飛び出したブリストルと接触する領域において、平坦で互いに平行ないように配置されるのは好ましい。把持面を近接させる方向は、把持面または接触領域に垂直であるのが好ましい。
【0012】
代替的には、把持部材は、好ましくは平坦な接触領域において、引き抜き方向に対して横向きの溝を有することもできる。飛び出したブリストルが弾性変形で部分的に圧縮され、引き抜くとき、もはや把持部材に対して滑ることがない。これにより、飛び出したブリストルを破損させるリスクなく、把持力を増加させることができる。
【0013】
代替的には、更に、把持部材が把持面の接触領域及び反対側の間でジグザグを有する。これにより、ジグザグのある中央領域で、隣接する把持部材で接触がなく、接触領域での飛び出したブリストルとの接触が、常に信頼のおける態様で行われるという優位点をもたらす。力が、特に中央領域の平板状の把持部材にかかる。
【0014】
好ましくは、ウエッジ形状が平板の縁の長手方向全体にわたって延び、端部に向かってテーパを付けることができる。
【0015】
ウエッジ状の端縁部は、代替的には、ブリストル保持体の方向で2mmを越える高さを有する。この寸法は、ブリストルアッセンブリに入って分離するのに十分である。
【0016】
例えば、把持部材は、最大2mmの厚みを有する。
【0017】
本発明に係るブラシ補修装置をより容易に製造するため、全ての把持部材が同様な外形を有する、または少なくとも端縁部の領域で同様な外形を有する。
【0018】
ブリストル保持体は、常にブリストル保持体から突出したブリストルアッセンブリの自由端と反対側に前面を有する。本発明のその他として、把持部材がこの前面に対して垂直に延び、より正確にいえば、把持部材が存在し、理論的に飛び出したブリストルを引く抜くことができる前面の領域に対して垂直に延びる。なぜならば、本発明に係るブラシ補修装置は、丸いブラシや湾曲したブリストル保持体を有するブラシに用いることができるからである。この場合、前面が平坦ではなく、把持部材は、セクションで飛び出し過ぎたブリストルを引く抜く処理を数サイクル行うことにより、数サイクルでブリストルアッセンブリを最適化できる。サイクルの間で、例えば、ブリストル保持体を回転させる(丸いブラシの場合)、または例えば、湾曲したヘアブラシの場合には、更にサイクルを進めることが考えられる。
【0019】
ブリストル保持体は、例えば、歯ブラシやヘアブラシの場合、細長いブリストルフィールドを有する。この場合、好ましくは、把持部材がブリストルフィールドの長手方向に延びて、比較的少数の把持部材で十分であり、同時に、(互いに向けて動かない限りにおいては)把持部材間の距離が小さくなる。把持部材間の距離が小さいことにより、ブリストルを把持する正確性が増す。まだ共に動いていない2つの把持部材の間のギャップの縁に位置するブリストルは、実際、把持部材が共に動いて、飛び出し過ぎたブリストルの自由端が把持部材の把持領域に入るとき、僅かに曲がる。
【0020】
飛び出したブリストルを引き抜くため把持した後、把持部材がベリストル保持体から離れることが上述された場合、もちろん、このことは、把持部材とブリストル保持体との間の相対的な動きを意味する。もちろん、プレートが静止したままで、ブリストル保持体が相対的に把持部材から離れるように動く場合も同様にあり得る。
【0021】
把持部材に、引き続いて補修を行う複数のグループが存在することができ、補修されるブリストル保持体に関して、第2グループとは異なる方向に配置された第1のグループの把持部材が存在することができる。第2のグループの把持部材は、特に、第1のグループの把持部材に90度の角度で配置される。
【0022】
更に、本発明は、自由端を有するブラシのブリストルアッセンブリから飛び出したブリストルを引き抜く方法にも関連する。
【0023】
この方法には、下記のステップを含む:
少なくとも3つの平行な離間した保持部材がブリストルアッセンブリの自由端に対して動かされ、把持部材は、自由端に対向する端縁部を有し、端縁部の端に向かったウエッジ状のテーパを有し、ブリストルアッセンブリは、少なくとも3つの把持部材の間で分離され、把持部材はブリストル保持体から離れた状態を維持して、飛び出したブリストルのみが把持部材の把持面の領域に入り、把持部材が互いに向けて移動して、飛び出したブリストルが隣接する把持部材の把持面の間で把持され、把持部材がブリストル保持体から離れて、飛び出したブリストルがブリストル把持体から引き抜かれる。
【0024】
本発明に係るブラシ補修装置に関して上述のように、ブリストルアッセンブリは、自由端から見て長手方向を有し、把持部材は、この長手方向に方向付けられている。
【0025】
好ましくは、把持部材が、平坦面の領域において、互いに距離をおいて、ブリストルアッセンブリに向かって移動することは、限定的な態様では理解されない。
【0026】
把持部材の動きは、自由端に向かう、例えば、把持部材が、実質的にブリストルアッセンブリに向かってブリストルの長手方向に動くか、または端部の領域で横に動いてブリストルアッセンブリに入るかの何れかである。
【0027】
把持部材及びブリストル保持体の間の距離は、正しく取り付けられたブリストルの端部がウエッジ状の端縁部の領域に突出するが、把持面の領域には入らないように選択される。この位置合わせにより、把持部材が確実にブリストルアッセンブリをセクションに分離する。
【0028】
ブリストルアッセンブリのブリストルの端部は、好ましくは尖っており、本件においては、化学的に及び/または機械的に尖らせる。
【0029】
ウエッジ状の端縁部及び多くの把持部材は、正しく取り付けられたブリストル、例えば、過剰に突出していないブリストルの端部は、端縁部の間に把持されて、把持部材により引き抜かれることがないように、ブリストルの端部に適用される。このことは、ブリストルの端部が、隣接する把持部材のウエッジ状の端縁部の間に僅かに把持されるが、把持部材が実質的にブリストル保持体から引き抜かれるとき、正しく取り付けられたブリストルは、端縁部の間から滑り落ちて、ブリストルアッセンブリから引く抜かれることがないことを意味する。
【0030】
代替的には、エッジ状の端縁部及び多くの把持部材がブリストルの端部に適用され、把持部材がブリストルアッセンブリの中に移動して、正しく取り付けられたブリストルの端部が、端縁部の間で終端するようにもできる。よって、把持部材は、ブリストルアッセンブリをセグメントに分離することができる。
【0031】
ブリストルアッセンブリの幅に対して多くの把持部材を用いて、1つのステップでブリストルアッセンブリを2,3、4,5,または6、またはそれ以上に分離する、つまり、3、4、5、6または7それ以上の把持部材を有することも可能である。
【0032】
本発明に係る特定に態様として、本発明に係るブラシ補修装置及び方法において、把持部材の外形は、必ずしも、ホールパターンと称されるブリストルアッセンブリのパターンに適応させる必要はない。互いに離間した隣接する2つの把持部材の間の狭い幅による場合、丸いブリストルの束、互いに交差または互いに平行に伸びた長手に延びたブリストルフィールド、または他の束のパターンがアッセンブリを形成しようが構わない。
【0033】
本発明に係る装置は、ブリストル補助体を更にサイクルさせる所謂スタッフィングドラムで稼働することもできるし、スタッフィング装置及びスタッフィングドラムの後の補修装置としてスタッフィングステーション内に設置することもできる。代替的に、ブラシを、スタッフィング装置内のブリストル保持体も保持する同じホルダに留まることもできる。
【0034】
更なる態様として、例えば、ブリストル保持体を回転するスタフィングドラムに留めることにより、補修を実施することも考えられる。スタッフィング工程が、ドラムの特定の位置で実施される。スタッフィングの後、ドラムは更に回転して、この新しい位置で、本発明に係るブラシ補修方法及び装置が実施される。
【0035】
代替的には、もちろん、例えば、全自動で、グリッパまたはロボット/プログラムされた多軸ハンドリング装置を介して、または手動で、ブラシをスタッフィング装置または全スタッフィングステーションから取り除くことができる。例えば、ブリストル保持体が、例えば、ブリストル保持体をスタッフィングステーション内に保持するチェーンまたは所謂把持装置に配置されたホルダに留められた状態を維持できる。
【0036】
更なる態様では、ブラシ補修装置をスタッフィングステーションの直後に位置するステーションとして提供する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明に係るブラシ補修装置の斜視図であって、オープン状態を示す図である。
図2図1に示すブラシ補修装置において、ブリストルアッセンブリを受けたクローズ状態を示す図である。
図3図1に示すブラシ補修装置において、クローズ状態の把持した状態を示す図である。
図4図1に示すブラシ補修装置において、飛び出し過ぎたブリストルを引き抜いた後を示す図である。
図5図1に示す位置の状態のブラシ補修装置の正面図を示す。
図6図2に示す位置の状態のブラシ補修装置の正面図を示す。
図7図3に示す位置の状態のブラシ補修装置の正面図を示す。
図8図4に示す位置の状態のブラシ補修装置の正面図を示す。
図9】本発明に係るブラシ補修装置を伴う複合ブラシスタッフィング装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の特徴や優位点は、下記の記載及び参照する図面から明らかになる。
【0039】
図1は、所定の公差閾値を超えて突出した、例えば、ブリストルアッセンブリ16から飛び出し過ぎたブリストルアッセンブリ16のブリストル14を引き抜くことにより、補修が既に終了した、またはブラシ12の補修が概ね終了するブラシ補修装置10を示す。
【0040】
この場合、単なる例示であるが、ブラシ12は歯ブラシである。任意のタイプのブラシもブラシ補修装置10により処理できる。ブラシ12は、複数のブリストル束10が挿入されるブリストル保持体を含み、ブリストル束19がブリストル保持体18に固定され、ブリリストルアッセンブリ16を形成する。よって、ブリストルアッセンブリ16は、全ての結束されたブリストル及びブリストル束19の合計である。ブルストル保持体は、ブラシ本体の一部、または全ブラシ本体であることができる。何れの場合も、ブリストル保持体は、完成したブラシの一部になる。
【0041】
はじめに既に述べたように、ブリストル束19は、アンカーレスの態様またはアンカーを用いてブリストル保持体18に取り付けられる。取り付けのタイプは、ブラシ補修装置10の稼働に関して決定的ではなく、ブリストルのブリストル保持体18に対する任意のタイプの取り付けに適用できる。
【0042】
ブリストルアッセンブリ16は、ブリストル束19の全てのブリストルの自由端から構成される自由端20を有する。自由端20は、ブリストル保持体18に取り付けられない側の端部である。
【0043】
ブリストルの自由端の位置は常に同一ではなく、例えば、ブリストル束19が取り付けられるブリストル保持体18の所謂前面22からの距離が等しくない。製造に起因して、ブリストルの端部がある公差の範囲内に入る。ブリストルの端部は、必ずしも、平面であるまたは好ましくは平面形成する必要はなく、端部が、意図的に前面22から僅かに異なる距離で終端し、一般的な比較的硬いユニットよりも、個々の歯や歯茎に沿って削られるのが望まれることもある。よって、個々のブリストルが歯の間の空間に更に入るように突出する。
【0044】
よって、ブリストルアッセンブリの端部がどのような形状、平面、ギザギザ形状、包み込む部材として望まれる表面の他の一定のまたは不定の形状、にも関わらず、ブリストルの端部は、ある公差範囲内に存在する。
【0045】
図1は、ブリストルアッセンブリ16の端部20に関して、明らかにこの公差から外れて、特に1mmを越えて飛び抱いたブリストル14を示す。この1本の大きく飛び出したブリストル14により、ブラシ12aは不適な製品となる。
【0046】
ブラシ補修装置10は、この1本のブリストル14をブリストルアッセンブリから引き抜くために用いられる。
【0047】
ブラシ補修装置10は、特にほとんど1.5mmの厚みを有し、全て互いに向けて延びた対向する平坦な把持面36を有する複数の薄い把持部材24-34を備える、把持部材24-34の各々は、自由端20に対向し、端部面で平坦に終端せず、端部に向かうウエッジ状の、特に端部40に向かってテーパの付いた端縁部38を有する。
【0048】
全ての把持部材24-34は、ウエッジ状の端縁部38のようなものを有するのが好ましい。ウエッジ形状は、ブラシ12の上部端部全体にわたって延びている。ウエッジ形状は、長手方向外延全体にわたって、好ましくは均等に延びている。
【0049】
把持部材24-34は、例えば、連続レールまたはボルトを介して、把持面36に対して垂直に移動可能に取り付けられている。
【0050】
少なくとも第1ドライブ42及び第2ドライブ44を有する駆動装置が備えられ、ドライブ42は、把持部材24-34を互いに向かって及び互いから離れるように動かすように、把持面36に対して直角に動かすように適合され、ドライブ44は、好ましくは、把持面36に対して平行であって、ブリストルアッセンブリ16のブリストルの長手方向(方向A)、及び/または前方向及び反対の後ろ方向に処理されるブリストル束10の領域において前面22に対して平行な方向(方向B)に、把持部材24-34を動かすように適合される。
【0051】
もちろん、ドライブ44の代わりに、他の方向に駆動する駆動装置も備えることができる。どの場合でも、端縁部38は、補修されるブリストルアッセンブリの領域に向かう及びそこから離れるように動ける必要がある。
【0052】
図1に示す初期位置において、把持部材24-34は、全て互いに僅かにスペースを有し、対向する把持面36の領域に隙間46が形成される。これらの隙間46は、等しいサイズのすることもできる。
【0053】
第1のステップにおいて、把持部材24-34を備えたブラシ補修装置は、例えば、把持部材24-34の動きを介して、またはブリストル保持体の把持部材24-34へ向かう方向の動きを介して、ドライブ44を介してブリストルアッセンブリに対して前進する。よって、図2及び6に示すように、端縁部38はブリストルアッセンブリ16に入る。しかし、正しく取り付けられたブリストル、つまりブリストルアッセンブリの端部20は、常に、2つの隣接する把持部材24-34の間の端縁部38の領域にあるように、送り込み深さが選択される。換言すれば、把持部材24-34が、ブリストルアッセンブリを異なるセクションに分離する。これらの異なるセクションは、個々のブリストル束19により形成されるものではなく、むしろ、把持部材24-34を備えたブラシ補修装置は、ブリストル束19の把持部材24-34に対する位置に応じて、1つのブリストル束19を幾つかのセクションに分離する。
【0054】
しかし、図1及び2に示すように、何れの場合も、飛び出したブリストル19は、2つの把持部材24-34の隣接する把持面36の間に位置し、把持面36の端部の領域が飛び出したブリストル14と接触して、端縁部38のそれぞれの端部で開始する所謂接触領域39となる。
【0055】
図3及び図7に示す次の方法のステップでは、把持部材24-34は、ドライブ42を用いて、例えば、把持面36に対して直角に、互いに向かうように動く。把持面36は、少なくとも対向する接触領域39が存在する位置で、互い寄りかかる状態になる。把持部材24-34が互いに向かって動くとき、個々のブリストルは、端部40にわたって横方向にスライドして、隣接する端縁部38の間の隣接する空間に移動する。端縁部38はテーパ状なので、(ここでは存在しない)把持面で押されて曲がるブリストルはなく、把持部材24-34の間で把持される可能性もない。全てのブリストルが、ブリストル保持体18に埋め込まれ、取り付けられた以前の状態のまま、実質的に把持部材24-34による影響を受けずに延びることができる。
【0056】
飛び出したブリストル14を把持面36の間にとらえた後、把持部材24-34をこれ以上動かなくなるまで互いに向かって動かす、例えば、飛び出し過ぎたブリストル14をクランプしたものを除き、フラットになるまで動かして、把持部材24-34を互いに圧縮するようにしたとき、把持領域39において飛び出したブリストル14がクランプされる。
【0057】
引き続いて、図4及び8に示すように、ブリストル保持体18のブラシ補修装置10に対する移動が行われる。例えば、ドライブ44を介して、ブラシ補修装置10を離脱させる。これにより、飛び出したブリストル14をブリストルアッセンブリ16及びそのアッタッチメントから引き抜く。よって、それまで不適の状態であったブラシ12が、欠陥のないものになる。
【0058】
図示された実施形態では、把持面36は常に平坦である。
【0059】
更に、図3の破線で示すように、端部40に対して横方向または平行に延びた1以上の溝50を有することもできる。弾性を有する飛び出したブリストル14は潰されて、溝50の中に広がり、把持部材においてより強く保持できる。
【0060】
従って、溝50は、ブリストルが切られるのを防ぐため、把持部材24の平坦な領域では、尖ったエッジを有さず、湾曲しているのが好ましい。
【0061】
更に、図2及び7に示すように、把持部材24が、接触領域39及び対向する端部51の間の中央の領域において、把持面36にギザギザを付けることもできる。よって、板状の把持部材24-34は、中央の領域で僅かに薄くなっている。ギザギザを有する中央領域において、隣接する把持部材と接触しないので、接触領域39でブリストルをより信頼性の高い態様で把持できるという利点がある。特に、中央領域で、力Fが板状の把持部材24-34にかかる。
【0062】
好ましくは、示された実施形態に限定されるものではないが、一般的に適用可能であり、接触領域39及び端部51は各々平坦であって、場合によっては、共通の平面上にあることができる。
【0063】
ウエッジ状の端縁部38は、好ましくは1.5mm及び3mmの間、より好ましくは2mmより大きい高さh(図8参照)を有する。これは、正しく取り付けられたブリストルの端部における全ての公差をカバーする。
【0064】
もちろんブラシ補修装置10は、例えば、ブリストル束19が互いに斜めに延びている、または電動歯ブラシにおいて渦のように延びていて、過剰に飛び出したブリストルを除去するのに用いることもできる。
【0065】
もし、ブリストルアッセンブリ16が側面図で鋸歯の形状を有する場合、もちろん把持部材24-34は、所望の鋸歯の外形を再生できるような端部40及び端縁部38を有する。
【0066】
例えば、もし、ブリストルアッセンブリ16が、丸いブラシ、または凸、筒状の前面22を有するヘアブラシである場合、補修は幾つかのステップで行われる。把持部材24-34は、ブラシの筒状セグメントを処理するため、互いに向かって移動し、その領域の飛び出したブリストルを引き抜き、ブラシ補修装置は、再びオープンの状態になり、ブラシを回転させて、次のセグメントを補修する。
【0067】
回転させる間、テーパ状の端縁部38により、ブラシ補修装置10は、必ずしも、ブリストル保持体18から離れる必要はなく、ブリストル保持部18が回転するときブリストルがそれに沿って滑るのが、ブラシ補修装置10の外である、また過剰な飛び出したブリストル14が把持面36の間に把持されないといった危険はない。
【0068】
図7を参照すると、互いに向かって移動する把持部材24-34がブリストルアッセンブリ16の全体幅と等しい全体幅を有することを強調できる。しかし、二等辺三角形の形状のウエッジ形状により、外側の把持部材24及び34の外側に、把持できないある程度ブリストルが存在する。外側(図7で左及び右側)に位置するブリストルを掴んで、存在する飛び出したブリストルを引き抜くため、ブラシ補修装置は、例えば2サイクルで補修を行うことができる。第1のサイクルにおいて、図7の位置に比べてわずかに右側にシフトし、最後の第2のサイクルで、僅かに左側にシフトし、外側のブリストルも、常に把持部材24-34の間に入るようにする。
【0069】
もし、全ての飛び出したブリストルが1つの工程で引き抜きできない場合、順番に方法を実行することが可能であり、高いサイクル率を維持するため、把持部材24-34の第2グループ(第2補修装置10)を有する下流ステーションを備え、更なるワークを行うことができる。もし、互いに向かって移動する把持部材24-34が、図9に示すように、以前のブラシ補修装置10と異なり、ブリストル保持体に対して異なる場合には、有利な点がある。更に、後者の補修装置10の把持部材は、例えば、第1の補修装置10に対して斜めに向けられ、例えば、直角の場合もあり得る(図9の各々が上記の把持部材24-34を有する補修装置の2グループ参照)。更に、例えば、ウエッジ状の端縁部38が断面において、仮想の中心線に対して対称(二等辺三角形)に延びておらず、少なくとも外側の把持部材24、34において、1つの平坦面36(外側の把持部材24、34における外側に向いたそれぞれの平坦面36)が端部40まで延びて、面取り部が端部から反対の平坦面36まで形成されている。
【0070】
把持部材24-34を互いに容易に離間させるため、例えば、少し角度がついていた突起70が形成され、または突起70が把持部材に取り付けられ(図8参照)、把持部材24-34に直接隣接した突起の間に、把持部材24-34が互いにもたれ合う範囲において圧縮された弾性要素72が備えられ、ドライブ42が逆に動くとき、把持部材24-34を自動的に離間させるようにする。その他として、互いにもたれ合ったペアである横方向に突出した把持部材が、互いにもたれ合う板バネ状の突起を有することもできる。よって、弾性部要素を必要としない。
【0071】
図示された実施形態では、把持部材24-34は、把持部材24-34が互いに向かって移動する前に、処理されるブリストルアッセンブリの領域に前面22に対して実質的に垂直な方向に移動する。この長手方向Aの移動の間に、ブリストルアッセンブリのブリストルは分離される。もし、ブラシ補修装置10が、図2に示す横方向に動いた位置から前面22に対して垂直な方向に移動せず、方向Bに配向に動いた場合も、同じ効果が得られる。例えば、初期位置において、把持部材24-34が、ブリストル保持体18の後端に向けて、図2において更に右側に位置する。そして、保持部材24-34が、図3の位置に到達するまで、前側に押されて、ブリストルアッセンブリ16を分離する、またはブリストルたば19をセグメントに分けることができる。
【0072】
もちろん、ブラシ補修装置10及びブリストルアッセンブリ16の間のその他の任意の動きを実現できる。
【0073】
図9には、軸Xの回りを回転し、周囲にブリストル保持体18を把持する複数の把持装置62を有するドラム60を有するブラシ製造装置が示されている。ドラム60の1つの位置では、例えば、右側の3時方向で、ブリストル保持体18に植毛がなされる。この植毛は例示のみであり、より詳細には、従来の植毛装置64を用いて、移動トングを介して、ブリストル束19をアンカーとともにブリストル保持体の対応する空間に押し込んで、ブリストル束19を保持する。ブリストル保持体10の全ての空間が植毛された後、ドラム60は矢印の方向に回転する。植毛位置の反対側の9時の位置には、ブラシ補修装置10を用いて、植毛が完成したブラシの補修を行う。
【0074】
更に、把持部材の更なるグループが存在し、この把持部材は、9時の位置で示された把持部材24-34に比べて、ブリストル保持体18に対して異なる方向に向けられている。このような更なるグループが、12時の位置に示されている。この把持部材は、例えば、処理されてブリストル保持体に対して90度といったように、第1のグループとは異なるように位置付けられており、互いに接触した把持部材24-34の間のインターフェイスが、ブリストルアッセンブリ16に対して異なるように存在する。
【0075】
そしてサイクルは継続し、補修されたブラシは取り外されて、植毛されていないブリストル保持体18が再び取り付けられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】