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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(54)【発明の名称】曲げ-回転変換器
(51)【国際特許分類】
   H02K 7/06 20060101AFI20230120BHJP
【FI】
H02K7/06 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022530713
(86)(22)【出願日】2019-11-28
(85)【翻訳文提出日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 IL2019051302
(87)【国際公開番号】W WO2021105975
(87)【国際公開日】2021-06-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522172092
【氏名又は名称】エナーヴィブ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Enervibe LTD
【住所又は居所原語表記】1 Golan Street, Airport City 7019900, Israel
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】ダン ハロニアン
(72)【発明者】
【氏名】ミハエル ハロニアン
【テーマコード(参考)】
5H607
【Fターム(参考)】
5H607BB02
5H607EE31
5H607EE51
(57)【要約】
本発明は、発電機、曲げ変換器、及びコネクタを含む本体の曲げを電気に変換する装置に関する。発電機は、固定子、及び回転軸に連結された回転子を含む。曲げ変換器は、前面及び後面を有する曲げアームを含む。固定子及び曲げアームの後面は、本体に直間接的に固定されるように設計される。回転軸は、第1連結点でコネクタに連結され、曲げアームの前面は、第2連結点でコネクタに連結される。本体が曲がると曲げアームが曲がり、固定子に対して回転子を回転させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の曲げを電気に変換する装置であって、
発電機、曲げ要素及び曲げを回転に変換する変換器を含み、
前記発電機は、固定子、及び回転軸に連結された回転子を含み、前記曲げ要素は、前面及び後面を有する曲げアームを含み、
前記固定子及び前記曲げアームの後面は、前記本体に直接または間接的に固定されるように設計され、
前記回転軸は、第1連結点で曲げ-回転変換器に連結され、前記曲げアームの前面は、第2連結点で曲げ-回転変換器に連結され、それによって、本体が曲がる時、曲げアームが曲がり、回転子を固定子に対して回転させる、本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項2】
本体の曲げを電気に変換する装置であって、
固定子及び回転軸に連結された回転子を有する発電機、曲げ要素、及び曲げを回転に変換する変換器を含み、
前記曲げ要素は、前面及び後面を有する第1曲げアーム、及び前面及び後面を有する第2曲げアームを含み、前記曲げアームの前記後面は、前記曲げアームの間に間隔を形成する方式で互いに連結され、
前記回転軸は、第1連結点で変換器に連結され、前記第1曲げアームの前面は、第2連結点で変換器に連結され、前記第2曲げアームの前面は、前記固定子に直接または間接的に連結され、それによって、前記曲げアームが曲がる時、回転子が固定子に対して回転することができる、本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項3】
本体の曲げを電気に変換する装置であって、
固定子及び回転子を有する発電機、曲げ要素、及び曲げを回転に変換する変換器を含み、
前記曲げ要素は、前面及び後面を有する上部曲げアーム、前面及び後面を有する中間曲げアーム、及び前面及び後面を有する下部曲げアームを含み、
前記曲げアームの前記後面は、前記上部曲げアームと中間曲げアームとの間に第1間隔を形成し、前記中間曲げアームと下部曲げアームとの間に第2間隔を形成する方式で互いに連結され、
前記変換器の中間部分は、回転子に連結された回転軸に連結され、前記変換器の上部部分は、前記上部曲げアームの前面に軸方向に連結され、前記変換器の下部部分は、前記下部曲げアームの前面に軸方向に連結され、前記中間アームの前記前面は、固定子に連結され、それによって、前記曲げアームが曲がる時、回転子が固定子に対して回転することができる、本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項4】
本体の曲げを電気に変換する装置であって、
(a)固定子、回転軸に連結された回転子、及び上部水平遮断アームを含む発電機と、
(b)前面及び後面を有する上部曲げアーム、及び前面及び後面を有する下部曲げアームを含む曲げ要素であって、前記上部曲げアーム及び下部曲げアームの前記後面は前記曲げアームの間に間隔を形成する方式で互いに連結される曲げ要素と、
(c)曲げを回転に変換する変換器と、を含み、
前記回転軸は、中間連結点で変換器に連結され、前記上部曲げアームの前面は、上部連結点で変換器に連結され、前記下部曲げアームの前面は、下部連結点で変換器に連結され、
それによって、前記曲げアームの後面が前記固定子に対して上へ移動する時、上部曲げアームが上部水平遮断アームによって遮断され、曲げアームは固定子に対して回転子を曲げて回転させる、本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項5】
前記発電機は、下部水平遮断アームをさらに含み、それによって、前記曲げアームの後面が前記固定子に対して下へ移動する時、前記下部曲げアームが下部水平遮断アームによって遮断され、曲げアームは固定子に対して回転子を曲げて回転させる、請求項4に記載の本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項6】
本体の曲げを電気に変換する装置であって、
発電機、曲げ要素、及び曲げを回転に変換する変換器を含み、
前記発電機は、固定子、及び回転軸に連結された回転子を含み、前記曲げ要素は、前面及び後面を有する曲げアームを含み、
前記固定子及び前記曲げアームの後面は、本体に直接または間接的に固定されるように設計され、
前記変換器は、前記曲げアームの曲げを、回転子を固定子に対して回転させる前記回転軸の回転運動に変換する、本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項7】
前記回転軸の1回転が側面回転子の2以上の回転を発生させる方式で、前記回転軸を前記回転子に連結するギアをさらに含む、請求項1に記載の本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項8】
前記回転軸の1回転が側面回転子の2以上の回転を発生させる方式で、前記回転軸を前記回転子に連結するギアをさらに含む、請求項2に記載の本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項9】
前記回転軸の1回転が側面回転子の2以上の回転を発生させる方式で、前記回転軸を前記回転子に連結するギアをさらに含む、請求項3に記載の本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項10】
前記回転軸の1回転が側面回転子の2以上の回転を発生させる方式で、前記回転軸を前記回転子に連結するギアをさらに含む、請求項4に記載の本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項11】
前記回転軸の1回転が側面回転子の2以上の回転を発生させる方式で、前記回転軸を前記回転子に連結するギアをさらに含む、請求項5に記載の本体の曲げを電気に変換する装置。
【請求項12】
前記回転軸の1回転が側面回転子の2以上の回転を発生させる方式で、前記回転軸を前記回転子に連結するギアをさらに含む、請求項6に記載の本体の曲げを電気に変換する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、機械構造物の曲げ(bending)を回転運動に変換し、このような回転を電気に利用することに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、構造物の曲げを回転に変換する方法を開示する。本出願書の全般にわたって、この方法は変換器と指称され得る。このような変換器は、構造物の曲げからエネルギーをハーベスティングするために、発電機、好ましくは、ギアを有する発電機に回転を結合することにより、エネルギーのハーベスティングのために回転を利用することができる。曲げは、例えば、人の手足の曲げ、タイヤの曲げ、ボール及びラケットのようなスポーツ器具の曲げによって発生され得る。他の応用で、センサのような電源内蔵式装置を支援するために、自動車または飛行機によって生成された運動からエネルギーをハーベスティングするように、このような変換器を利用することができる。他の例として、家畜の追跡または健康モニタリング用装置を支援するために、動物の手足の曲げを電気に変換するように、このような変換器を利用することである。他の例として、風からまたは波のような水から電力をハーベスティングするために、翼、帆柱または木の動きを変換するように、このような変換器を利用することである。また他の例として、タイヤ圧のモニタリングを支援するための電気を生成するために、自動車タイヤの曲げを変換するように、このような変換器を利用することである。
【0003】
このような特許出願において、本出願人は、靴内のエネルギーハーベストに焦点を当てているが、変換器は、上記に例示したように、他の応用に利用されることができることが理解される。
【0004】
本特許出願に記述されたエネルギーハーベストとは異なり、人のウォーキング及びランニングを電気に変換することを目的とする従来技術は、脚を上に上げて靴、主に踵を地面に押し付けることに重点を置いている。
【0005】
KR 101911647 B1では、図1a及び図1bに示したように、空気圧を利用したエネルギーハーベスティング靴が開示された。靴内のエネルギーハーベストは、内部空間が形成された靴底と、前記内部空間を第1レイヤ及び第2レイヤに分割して、少なくとも一つの貫通孔を含む空間分離板と、前記貫通孔に結合され、第1レイヤの気圧変化によって第1レイヤ及び第2レイヤに向かって移動する弾性膜と、前記弾性膜の移動による圧力が印加されて発電するように、第2レイヤに設置されたエネルギーハーベストと、第2レイヤの内部の空気を靴底の外部に排出したり、靴底の外部の空気を第2レイヤの内部に流入させるための空気排出口と、を含む。
【0006】
KR 20150048019では、圧電センサを利用した圧電エネルギーハーベスティングを通じて自己動作し、着用者の健康管理のために活用可能な圧電センサを利用した靴が開示された。これは、図1cに概略的に示されている。この発明の一側面においては、着用者が加える圧力によって電気信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサから発生された交流(AC)電気信号を直流(DC)電力に変換するエネルギーハーベスティング回路と、前記エネルギーハーベスティング回路からのDC電力を受け、前記圧電センサから出力される電気信号を処理するマイクロプロセッサと、を含む多機能靴を提供する。
【0007】
CN 104489996は、図1dに示されたような圧電効果に基づく靴に内蔵された別のエネルギーハーベストである。圧電エネルギーハーベスティング装置は、複数の圧電ユニット1、及び圧電薄膜積層2を含み、各圧電ユニット1は、圧電材料3、及び2つの凸状の弾性金属片4で構成され、各2つの弾性金属片は対応する圧電材料3の両側面上に接合され、圧電ユニット1は、スニーカー本体の靴底の踵に積層され、圧電薄膜積層2は、複数のPVDF圧電薄膜6及び金属薄板7を接合及び積層することにより形成される。
【0008】
また、US 2014/0145450 A1は、エネルギーをハーベスティングするために、地面と踵の衝撃を利用する。図1eに説明されたように、ヒールプレートが下方へ移動して支持スプリングを圧縮するとともに、プーリシステムは、変位の大きさを増加させてレバーアームを回転させて、発電機の回転を発生させる。ギアチェーンは、このような変位をさらに増加させて、発電機が回転する時に生産される電力を増加させる。
【0009】
従来技術は、地面に対する踵プレスの機械的エネルギーを電気に移動させるために、複雑なメカニズムを利用する。地面に対する踵プレスは、非常に個別的で、これは、人の体重、その人が歩くか、走るかまたはジャンプをするのかによって異なる。場合によっては、靴と地面との間の相互作用が激しいため、エネルギーハーベストに悪影響を与える虞がある。
【0010】
US 8716877 B2は、足首の運動からエネルギーをハーベスティングする方法が、足首関節に渡って発電機モジュールを結合することを含み、発電機モジュールは、発電機及び弾性部材を含むと教示する。図1fに示したように、前記発電機は、脛に固定され、発電機及び弾性部材の少なくとも一つは、足首関節に渡って足に連続的に結合される。足首関節の動きによって発電機で電気を生産するとともに、弾性部材でエネルギーがハーベスティングされることができる。代替的に、または追加的に、エネルギーがハーベスティングされた後に弾性部材でハーベスティングされたエネルギーから発電機を利用して電気が生成されることができる。このような方法は、多くの部品からなり、靴の外部に位置して実用的でない。
【0011】
本特許出願に記述された変換器は、足指領域での靴の自然な曲げを回転に変換する。本特許出願に記述された変換器は、従来技術に比べてより簡単である。また、この変換器は、人の多様な動き(すなわち、ウォーキング、ランニング、ジャンプ)に対しては感度が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、曲げを回転に変換することに基づくエネルギーハーベストに関する。曲げは、曲げ-回転変換器上に曲げが誘導されるように、本体の曲げによって、または他の部分に対する一部分の回転によって生成されることができる。回転は、発電機のように回転を電気に変換する装置上の回転を誘導する。また、回転は、曲げの結果として多くの回転を誘導するためにギアボックスを利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1a-1f】従来技術を示す図面。
図2】2つの曲げアームを有するエネルギーハーベストの概念を示す図面。
図3】2つの曲げアームを有するエネルギーハーベストの分解図を示す図面。
図4a】静止位置にある2つの曲げアームを有するエネルギーハーベストの側面図。
図4b】曲げ位置にある図4aのエネルギーハーベストを示す図面。
図5a】静止位置にある3つの曲げアームを有するエネルギーハーベストを示す図面。
図5b】曲げ位置にある図5aのエネルギーハーベストを示す図面。
図6a】エネルギーハーベストの他の実施形態を示す図面。
図6b】曲げ位置にある図6aのエネルギーハーベストを示す図面。
図7a-7d】曲げアームと回転子との間の連結を示す図面。
図8a】エネルギーハーベストの他の実施形態を示す図面。
図8b図8aのエネルギーハーベストの側面図を示す図面。
図9a】エネルギーハーベストの他の実施形態を示す図面。
図9b図9aのエネルギーハーベストの側面図を示す図面。
図10a】エネルギーハーベストの他の実施形態を示す図面。
図10b図10aのエネルギーハーベストの側面図を示す図面。
図11a-11b】曲げアームと回転軸との間の連結を示した概略的な図面。
図12】ギアを有する発電機の全般的な図面。
図13】ウォーキングからエネルギーをハーベスティングするためにエネルギーハーベストを利用する例を示す図面。
図14】曲げ可能な手足からエネルギーをハーベスティングするためにエネルギーハーベストを利用する例を示す図面。
図15】風または波からエネルギーをハーベスティングするためにエネルギーハーベストを利用する例を示す図面。
図16】木からエネルギーをハーベスティングするためにエネルギーハーベストを利用する例を示す図面。
図17】タイヤからエネルギーをハーベスティングするためにエネルギーハーベストを利用する例を示す図面。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本特許出願は、好ましくは、発電機のRPMを増加させるギアを通じて、曲げを発電機を回転させる直線運動に変換することにより、前後に曲がる本体からエネルギーをハーベスティングすることに関する。
【0015】
本体500の曲げを電気に変換するエネルギーハーベスト5を概念的に説明する図2を参照する。エネルギーハーベストは、発電機40、曲げ要素9及び変換器32を含む。発電機40は、回転軸に連結された回転子43、及び固定子41を含み、曲げ要素9は、前面301及び後面302を有する曲げアーム30を含む。固定子及び曲げアームの後面は、本体500に直間接的に固定される。回転軸42は、第1連結点321で曲げ-回転変換器32に連結され、曲げアーム30の前面301は、第2連結点322で曲げ-回転変換器32に連結される。本体500が曲がると、曲げアーム30が曲がり、回転子を固定子に対して回転させる。
【0016】
本体500の曲げを電気に変換するエネルギーハーベスト1の他の実施形態を示した図3及び図4を参照する。エネルギーハーベストは、固定子41及び回転軸42に連結された回転子43を有する発電機40、曲げ変換器10、及びコネクタ50を含む。曲げ変換器は、前面201及び後面202を有する第1曲げアーム20、及び前面211及び後面212を有する第2曲げアーム21を含む。曲げアームの後面202、212は、前記曲げアームの間に間隔22を形成する方式で互いに連結される。回転軸42は、第1連結点52でコネクタ50に連結され、第1曲げアームの前面201は、第2連結点51でコネクタに連結される。第2曲げアーム21の前面211は、コネクタ50または固定子41に直接または間接的に連結される。本体が曲がると、曲げアームが曲がり、回転子を固定子に対して回転させる。図4aは、図3に示された実施形態の側面図である。図4bは、本体500の曲げによって誘導された曲げ位置のエネルギーハーベストを示す。
【0017】
エネルギーハーベストの他の実施形態を示した図5を参照する。本体500の曲げを電気に変換するためのエネルギーハーベスト6は、固定子41及び回転子43を有する発電機40、曲げ変換器7、及びコネクタ8を含む。曲げ変換器7は、前面711と後面712を有する上部曲げアーム71、前面721と後面722を有する中間曲げアーム72、及び前面731と後面732を有する下部曲げアーム73を含む。前記曲げアーム71、72、73の後面712、722、732は、互いに異なり得る前記上部曲げアーム72及び中間曲げアーム73の間に第1間隔91を形成し、前記中間曲げアーム72及び下部曲げアーム73の間に第2間隔92を形成する方式で互いに連結される。コネクタ8の中間部分82は、回転子43に連結された回転軸42に連結され、前記コネクタ8の上部81は、上部曲げアーム71の前面711に軸方向に連結され、コネクタ8の下部83は、下部曲げアーム73の前面731に軸方向に連結される。中間アーム72の前面721は、固定子41に直接または他の本体を通じて連結される。前記曲げアームが図5bに示したように曲がる時、回転子は固定子に対して回転する。
【0018】
図3及び図4に示される実施形態と比較して図5に示される実施形態の長所は、曲げ力が2つのアームに分割されて発電機の回転子に加えられる力が、この力に悪影響を与える虞のある曲げを含まないという点である。
【0019】
エネルギーハーベストの他の実施形態を示した図6aを参照する。運動を電気に変換するためのエネルギーハーベスト2は、固定子41及び回転軸42に連結された回転子43を備える発電機40、上部水平遮断アーム74、及び前面111と後面112を有する上部曲げアーム11及び前面121と後面122を備える下部曲げアーム12を含む曲げ変換器3を含む。上部曲げアーム112及び下部曲げアーム122の後面は、前記曲げアームの間に間隔1122を形成する方式で互いに連結される。エネルギーハーベストは、さらにコネクタ9を含む。回転軸42は、中間連結点92でコネクタ9に連結され、上部曲げアーム11の前面111は、上部連結点91でコネクタに連結される。下部曲げアーム12の前面121は、下部連結点93でコネクタに連結される。曲げアームの後面112、122が固定子40に対して上方へ移動する時、上部曲げアーム11は、上部水平遮断アーム74によって遮断され、曲げアームは一方向に固定子に対して回転子を曲げて回転させる。図6のエネルギーハーベストは、下部水平遮断アーム75をさらに含むことができ、前記曲げアームの後面112、122が前記固定子40に対して下へ移動する時、下部曲げアーム12が下部水平遮断アーム75によって遮断され、曲げアームは反対方向に固定子に対して回転子を曲げて回転させる。図6bは、図6aに記述されたエネルギーハーベストを示し、曲げ変換器の端部側(すなわち、112または122)に力が加えられると、曲げアームが曲げられて回転子で回転が誘導される。力はアーム11と上部水平遮断アーム74との間の接触点まで曲げアームについてどこにでも適用可能である。
【0020】
静止位置でコネクタ50に対する曲げアーム20の前面201の互いに異なる連結点を例示した図7a及び図7bを参照する。図7aで、発電機の回転子43に前面201の中心を連結した半径はX軸に対して90゜である。xの移動距離を発生する曲げアームの曲げは、回転子43を固定子41に対して45゜だけ回転させる。図7bで発電機の回転子43に前面201の中心を連結する半径はX軸に対して110゜である。xの移動距離を発生する曲げアームの曲げは、回転子43を50゜だけ回転させる。したがって、図7bの構成は、図7aに示された構成に比べて同じ移動距離に対して遥かに高い電力を発生させる。また、連結点は、具体的な適用に合わせて設計を調整することができる。これは、例えば、構造物が静止位置で曲げられた場合である。この場合、変換の効率性は連結点の適切な位置によって変わる。
【0021】
前述のように、連結点をX軸に対して90゜から移動することにより得られた回転子43の回転は、回転子に対する曲げ力を発生させる可能性があり、これは、発電機に有害であり得る。しかしながら、図7dに例示されたように、2つまたは3つのアーム構成でこのような曲げ力が相殺される。
【0022】
本特許出願の他の実施形態を示す図8a及び図8aを参照する。エネルギーハーベスト100は、本体500の曲げを電気に変換する。エネルギーハーベストは、発電機40、及び第1曲げアーム102と第2曲げアーム103とを備える曲げ要素101を含む。曲げアームは、2つのアームの間に間隔104が形成されるように遠側1022、1032で互いに連結される。発電機40は、本体500に固定される固定子41、及びギアを有する回転軸46に連結される回転子43を含む。また、エネルギーハーベストは、鋸歯を有する可撓性ベルトを含む、曲げを回転に変換する変換器105を含む。曲げアームは、本体に固定され、本体が曲がる時、曲げアームも曲がり、それにより、このような曲げが回転軸46を回転させて、これが固定子に対して回転子を回転させるようにする。変換器及び回転軸は、曲げを回転に変換するために、ギアの代わりに摩擦を利用することができる。
【0023】
本特許出願の他の実施形態を示す図9a及び図9bを参照する。エネルギーハーベスト600は、本体500の曲げを電気に変換する。エネルギーハーベストは、発電機40、及び第1曲げアーム502と第2曲げアーム503とを備える曲げ要素501を含む。曲げアームは、2つのアームの間に間隔504が形成されるように、遠側5022、5032で互いに連結される。発電機40は、本体500に固定された固定子41、及びギアを有する回転軸46に連結される回転子43を含む。また、エネルギーハーベストは、上部ギアラック505a及び下部ギアラック505bを含む、曲げを回転に変換する変換器505を含む。曲げアームは、本体に固定されて、本体が曲がる時、曲げアームも曲がり、それにより、この曲げが回転軸46を回転させ、これが固定子に対して回転子を回転させるようにする。
【0024】
本特許出願の他の実施形態を示した図10a及び図10bを参照する。エネルギーハーベスト400は、本体500の曲げを電気に変換する。エネルギーハーベストは、発電機40、及び第1曲げアーム402と第2曲げアーム403とを備える曲げ要素401を含む。曲げアームは、2つのアームの間に間隔404が形成されるように、遠側4022、4032で互いに連結される。発電機40は、本体500に固定された固定子41、及び摩擦カバーを有する回転軸46に連結される回転子43を含む。また、エネルギーハーベストは、上部摩擦要素405a及び下部摩擦要素405bを含む、曲げを回転に変換する変換器405を含む。曲げアームは本体500に固定されて、本体が曲がる時、曲げアームも曲がり、それにより、この曲げが回転軸46を回転させ、これが固定子に対して回転子を回転させるようにする。
【0025】
図11a及び図11bを参照する。図11aは、アーム1001-1、1001-2と回転軸42との間の連結の概路図を示す。点1001-7及び点1001-8は、Xの変位が角度α1だけ回転軸を回転させるようにフレキシブルまたはヒンジ連結される。図11bで、フレキシブルまたはヒンジ連結される点1001-3及び点1001-6は、固定的である一方、点1001-4及び点1001-5は、ヒンジ連結されるか、フレキシブルになるように回転軸により近く移動される。このような幾何学的構造で、同じ変位Xは、α2>α1になるように、回転軸をα2だけ回転させる。したがって、図11bに示された構成は、図11aに示された構成よりも多い電力を発生し得る。
【0026】
図2図11で説明された実施形態を引用する図12を参照する。図2図11に示された実施形態は、前記回転軸の小さな回転が回転子の複数の回転を発生させる方式で、回転軸42を回転子43に連結するギア44をさらに含むことができる。
【0027】
本特許出願において、他の実施形態に示されたエネルギーハーベストは、本体500の曲げを電気に変換するように設計される。実質的に、発電機40の固定子41が曲げ本体の一面に固定され、同時に、曲げアームは、本体の曲げまたは動きに応じて曲がるようになる。「曲げ本体」という用語は、前後に曲がるあらゆる種類の本体を指す。これは、例えば、生体の前後曲げ及びストレッチングする本体の関節、着用者が歩いたり走る間に前後に曲がる靴の靴底、帆柱、木、電柱などを含むことができ、風または波によって傾くことができるあらゆる種類の要素、そして道路と接触する部分が曲がる自動車タイヤであり得る。曲げ本体は、物理的または直接互いに連結されない部分を含み得るが、これらは本特許出願に説明された曲げアームの曲げを誘導する相対的な動きを形成するということに注目する。また、前後とは、エネルギーハーベストの前後曲げまたは動きを誘導する本体の振動を含むということに注目する。
【0028】
人のウォーキングまたはランニングを電気に変換するために、靴500の内部のエネルギーハーベストを利用するエネルギーハーベストの利用を例示した図13を参照する。エネルギーハーベストは、発電機の回転子の回転が人のウォーキング及びランニングに最適化された位置にある。それに関して、変換器の主な効果は、指が曲がるMP関節周辺の靴の前面にあることに留意する。エネルギーハーベストは、図14に例示されたように、曲がる任意の手足500に適用され得る。
【0029】
変換器を利用して、風力または波のような波力を変換するように変換器を利用するエネルギーハーベストの利用を例示する図15を参照する。翼のフルスイングが利用されるように発電機の応答時間よりも遅いか、応答時間と同じ速度で前後に振動するように翼500を設計して、エネルギーハーベストを設計することが好ましい。同様に、図16は、木の運動からエネルギーをハーベスティングするためのエネルギーハーベストの利用を例示する。
【0030】
タイヤ500にてエネルギーをハーベスティングするためのエネルギーハーベストの利用を示した図17を参照する。タイヤは、通常地面と接触すると、数ミリメートルだけ曲がる。エネルギーハーベストは、タイヤ上に配置されて、タイヤが地面との接触点に到逹すると曲がり、発電機が回転して、タイヤの内部に配置されたセンサに電力を供給するように利用される電気を生成する。
【0031】
また、本特許出願の実施形態で説明されたエネルギーハーベストは、家畜の追跡及び本特許出願で記述されたエネルギーハーベストを家畜の手足に連結する健康モニタリングにも用いられることができる。
【0032】
本特許出願の実施形態で説明されたエネルギーハーベストは、曲げまたは微小回転を行う機械にも用いられることができる。例えば、自転車、ロボットアームなどがある。
【0033】
発電機に連結された負荷の抵抗を制御することにより、回転子の機械的負荷を調整して、急激な衝撃からこれを保護することができる。
【0034】
本特許出願は、回転を電気に変換する装置として発電機を言及する。回転を電気に変換する任意の装置を用いることもできることに留意する。
【0035】
また、エネルギーハーベストは、回転軸の回転の結果として回転子の回転速度が増加するように、回転軸を回転子に連結するギアを含むことができることに注目する。ギアは、回転軸の回転に比べて回転子の回転比を増加させるすべてのものを指称する。例えば、ギアは、通常のギアボックスであり得る。また、実際のギアの代わりにスライディング要素を含むこともできる。
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図1f
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5a
図5b
図6a
図6b
図7(a)-7(b)】
図7(c)-7(d)】
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11(a)】
図11(b)】
図12
図13(a)】
図13(b)】
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】