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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(54)【発明の名称】センサのクリーニング装置
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/62 20060101AFI20230120BHJP
【FI】
B60S1/62 110B
B60S1/62 110A
B60S1/62 110C
B60S1/62 120B
B60S1/62 120C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022555729
(86)(22)【出願日】2020-10-28
(85)【翻訳文提出日】2022-05-18
(86)【国際出願番号】 US2020057645
(87)【国際公開番号】W WO2021101682
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】16/686,494
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503136222
【氏名又は名称】フォード グローバル テクノロジーズ、リミテッド ライアビリティ カンパニー
(71)【出願人】
【識別番号】522198092
【氏名又は名称】ヴァレオ ノース アメリカ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100196449
【弁理士】
【氏名又は名称】湯澤 亮
(72)【発明者】
【氏名】シクワ、アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】フィニシー、ラショーン
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナン、ヴェンカテーシュ
(72)【発明者】
【氏名】シン、クナル
(72)【発明者】
【氏名】スリニーディ、ラグフラマン
(72)【発明者】
【氏名】ホイットニー、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】フランコ、デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】モラート、ロビン
(72)【発明者】
【氏名】テラス、ウィリアム
【テーマコード(参考)】
3D225
【Fターム(参考)】
3D225AA11
3D225AB01
3D225AC02
3D225AC07
3D225AD22
3D225AF02
3D225AF08
3D225AF19
3D225AG78
(57)【要約】
センサ装置は、軸を規定する円筒形のセンサウィンドウと、センサウィンドウに対して固定される複数の少なくとも3つの管状セグメントと、を含む。各管状セグメントは軸に対して円周方向に延びる。管状セグメントは、軸を実質的に中心とする環を集合的に形成する。各管状セグメントは、少なくとも1つの第1のノズル及び少なくとも1つの第2のノズルを含む。第1のノズル及び第2のノズルは、環の周りに交互のパターンで配置される。第1のノズルはそれぞれ、軸と第1の角度を形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有し、第2のノズルはそれぞれ、軸と第2の角度を形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有し、第2の角度は第1の角度とは異なる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸を規定する円筒形のセンサウィンドウと、
前記センサウィンドウに対して固定される複数の少なくとも3つの管状セグメントであって、各管状セグメントは前記軸に対して円周方向に延びる、前記管状セグメントと、を備え、
前記管状セグメントは、前記軸を実質的に中心とする環を集合的に形成し、
各管状セグメントは、少なくとも1つの第1のノズル及び少なくとも1つの第2のノズルを含み、
前記第1のノズル及び前記第2のノズルは、前記環の周りに交互のパターンで配置され、
前記第1のノズルはそれぞれ、前記軸と第1の角度を形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有し、
前記第2のノズルはそれぞれ、前記軸と第2の角度を形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有し、前記第2の角度は前記第1の角度とは異なる、センサ装置。
【請求項2】
各管状セグメントは、前記他の管状セグメントから流体的に分離される、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
各管状セグメントに流体的に結合される貯留槽と、複数のバルブと、をさらに備え、
各バルブは、前記貯留槽から前記管状セグメントのうちのそれぞれの管状セグメントへの流れを許可または遮断するように作動可能である、請求項2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
各バルブは前記バルブのうちの他のバルブとは独立して作動可能である、請求項3に記載のセンサ装置。
【請求項5】
前記貯留槽から前記管状セグメントに流体を供給するために直列に配置された2つのポンプをさらに備える、請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項6】
前記バルブ及び前記ポンプと通信するコンピュータをさらに備え、
前記コンピュータは、開かれる前記バルブの数が閾値未満である場合に前記2つのポンプの一方を作動させ、開かれる前記バルブの数が前記閾値以上である場合に前記2つのポンプの両方を作動させるようにプログラムされる、請求項5に記載のセンサ装置。
【請求項7】
各管状セグメントは下部ピース及び上部ピースを含み、各下部ピースは前記軸の周りに円周方向に延びるチャネルを画定し、各上部ピースは前記チャネルを囲む、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項8】
前記上部ピースは前記第1のノズル及び前記第2のノズルを含む、請求項7に記載のセンサ装置。
【請求項9】
各下部ピースは注入口を含む、請求項7に記載のセンサ装置。
【請求項10】
各下部ピースは、前記軸に垂直方向に平行に、前記軸の周りに円周方向に延び、前記チャネルよりも前記軸に対して半径方向内側に配置されるエアノズル面を含む、請求項7に記載のセンサ装置。
【請求項11】
前記センサウィンドウを含むセンサハウジングをさらに備え、
前記センサハウジング及び各エアノズル面はエアノズルを形成する、請求項10に記載のセンサ装置。
【請求項12】
前記エアノズルは、前記センサウィンドウにわたって前記軸に平行に排出するように配向される、請求項11に記載のセンサ装置。
【請求項13】
前記第1のノズル及び前記第2のノズルは、前記環の周りに実質的に等間隔に離間される、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項14】
前記第1のノズル及び前記第2のノズルは、流体を平らな扇状のパターンで噴射するように形作られる、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項15】
前記第1のノズル及び前記第2のノズルはそれぞれ、平坦な偏向面と、それぞれの前記偏向面に向けられた排出口とを含む、請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項16】
前記第1のノズルの前記偏向面はそれぞれ、前記軸と前記第1の角度を規定し、前記第2のノズルの前記偏向面はそれぞれ、前記軸と前記第2の角度を規定する、請求項15に記載のセンサ装置。
【請求項17】
前記センサウィンドウを含むセンサハウジングと、前記センサハウジング及び前記管状セグメントが取り付けられるハウジングと、をさらに備える、請求項1に記載のセンサ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2019年11月18日に出願された米国特許出願第16/686,494号の優先権及び全ての利益を主張し、その全体が引用により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
自律走行車両は通常、種々のセンサを含む。一部のセンサは車両の内部状態、たとえば、車輪速度、車輪の向き、ならびにエンジン及びトランスミッションの変数(variables)などを検出する。一部のセンサ、たとえば、全地球測位システム(GPS)センサ、圧電または微小電気機械システム(MEMS)などの加速度計、レート、リングレーザー、または光ファイバジャイロスコープなどのジャイロスコープ、慣性測定装置(IMU:inertial measurements unit)、及び磁力計などは、車両の位置または向きを検出する。一部のセンサ、たとえば、レーダーセンサ、走査型レーザー距離計、光検知測距(LIDAR:light detection and ranging)デバイス、カメラなどの画像処理センサなどは、外界を検出する。LIDARデバイスは、レーザーパルスを放出し、パルスが物体に到達して戻ってくるまでの飛行時間を測定することにより、物体までの距離を検出する。センサのレンズ、カバーなどに泥がついたり(dirty)、汚れたり(smudged)した場合、センサの動作が損なわれ得、または妨げられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】例示的な車両の斜視図である。
図2】車両のセンサ装置の分解斜視図である。
図3】センサ装置の一部分の斜視図である。
図4】車両の例示的なセンサクリーニングシステムの図である。
図5】センサ装置の一部分の断面斜視図である。
図6】センサ装置の管状セグメントの分解斜視図である。
図7】センサ装置の管状セグメントの斜視図である。
図8】センサ装置の一部分の上面図である。
図9A】管状セグメントの例示的な第1のノズルの断面図である。
図9B】管状セグメントの例示的な第2のノズルの断面図である。
図10】センサアセンブリの一部分の断面斜視図である。
図11】センサアセンブリの例示的な制御システムのブロック図である。
図12】センサアセンブリを制御するための例示的な処理の処理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
センサ装置は、軸を規定する円筒形のセンサウィンドウと、センサウィンドウに対して固定される複数の少なくとも3つの管状セグメントと、を含む。各管状セグメントは軸に対して円周方向に延びる。管状セグメントは、軸を実質的に中心とする環を集合的に形成する。各管状セグメントは、少なくとも1つの第1のノズル及び少なくとも1つの第2のノズルを含む。第1のノズル及び第2のノズルは、環の周りに交互のパターンで配置される。第1のノズルはそれぞれ、軸と第1の角度を形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有する。第2のノズルはそれぞれ、軸と第2の角度を形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有し、第2の角度は第1の角度とは異なる。
【0005】
各管状セグメントは、他の管状セグメントから流体的に分離され得る。センサ装置は、各管状セグメントに流体的に結合される貯留槽と、複数のバルブと、をさらに含み得、各バルブは、貯留槽から管状セグメントのうちのそれぞれの管状セグメントへの流れを許可または遮断するように作動可能であり得る。各バルブはバルブのうちの他のバルブとは独立して作動可能であり得る。センサ装置は、貯留槽から管状セグメントに流体を供給するために直列に配置された2つのポンプをさらに含み得る。センサ装置は、バルブ及びポンプと通信するコンピュータをさらに含み得、コンピュータは、開かれるバルブの数が閾値未満である場合に2つのポンプの一方を作動させ、開かれるバルブの数が閾値以上である場合に2つのポンプの両方を作動させるようにプログラムされ得る。
【0006】
各管状セグメントは下部ピース及び上部ピースを含み得、各下部ピースは軸の周りに円周方向に延びるチャネルを画定し得、各上部ピースはチャネルを囲み得る。上部ピースは第1のノズル及び第2のノズルを含み得る。
【0007】
各下部ピースは注入口を含み得る。
【0008】
各下部ピースは、軸に垂直方向に平行に、軸の周りに円周方向に延び、チャネルよりも軸に対して半径方向内側に配置されるエアノズル面を含み得る。センサ装置は、センサウィンドウを含むセンサハウジングをさらに含み得、センサハウジング及び各エアノズル面はエアノズルを形成し得る。エアノズルは、センサウィンドウにわたって軸に平行に排出するように配向され得る。
【0009】
第1のノズル及び第2のノズルは、環の周りに実質的に等間隔に離間され得る。
【0010】
第1のノズル及び第2のノズルはそれぞれ、平坦な偏向面と、それぞれの偏向面に向けられた排出口とを含み得る。第1のノズルの偏向面はそれぞれ、軸と第1の角度を規定し得、第2のノズルの偏向面はそれぞれ、軸と第2の角度を規定し得る。
【0011】
センサ装置は、センサウィンドウを含むセンサハウジングと、センサハウジング及び管状セグメントが取り付けられるハウジングと、をさらに含む。
【0012】
図を参照すると、車両30用のセンサ装置32は、軸Aを規定する円筒形のセンサウィンドウ34と、センサウィンドウ34に対して固定される複数の少なくとも3つの管状セグメント36と、を含む。各管状セグメント36は軸Aに対して円周方向に延びる。管状セグメント36は、軸Aを実質的に中心とする環38を集合的に形成する。各管状セグメント36は、少なくとも1つの第1のノズル40及び少なくとも1つの第2のノズル42を含む。第1のノズル40及び第2のノズル42は、環38の周りに交互のパターンで配置される。第1のノズル40はそれぞれ、軸Aと第1の角度θを形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有し、第2のノズル42はそれぞれ、軸Aと第2の角度φを形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有し、第2の角度φは第1の角度θとは異なる。
【0013】
センサ装置32は、センサウィンドウ34をクリーニングするときに良好なカバー範囲を提供する。異なる第1の角度θ及び第2の角度φによって、センサウィンドウ34の高さに沿ったクリーニング範囲が提供される。センサ装置32は、第1のノズル40及び第2のノズル42から流体を散布するための可動部品を有さない頑丈な設計を有し、すなわち、第1のノズル40及び第2のノズル42を含む管状セグメント36は可動部品を有さない。センサ装置32は、流体を使用して効率的にクリーニングする。環38への流体の流れを別々の管状セグメント36に分けることにより、ノズル40、42から出る流体の速度を均一にしやすくすることができる。
【0014】
図1を参照すると、車両30は、自動車、トラック、スポーツユーティリティビークル、クロスオーバー、バン、ミニバン、タクシー、バスなどの任意の乗用車または商用車であり得る。
【0015】
車両30は、自律走行車両であり得る。車両コンピュータは、人間のドライバーの介入とは無関係に、完全にまたはそれよりも少ない程度で、車両30を運転するようにプログラムすることができる。車両コンピュータは、以下に説明するセンサ44ならびに他のセンサ46から受け取ったデータに少なくとも部分的に基づいて、推進力、ブレーキシステム、ステアリング、及び/または他の車両システムを操作するようにプログラムされ得る。本開示の目的において、自律運転とは、車両のコンピュータが人間のドライバーからの入力なしに推進力、ブレーキシステム、及びステアリングを制御することを意味し、半自律運転とは、車両のコンピュータが推進力、ブレーキシステム、及びステアリングのうちの1つまたは2つを制御し、人間のドライバーが残りを制御することを意味し、非自律運転とは、人間のドライバーが推進力、ブレーキシステム、及びステアリングを制御することを意味する。
【0016】
車両30はボディ48を含む。車両30は、車両30のフレーム及びボディ48が単一の構成要素であるユニボディ構造であり得る。あるいは、車両30は、フレームがフレームとは別個の構成要素であるボディ48を支持するボディオンフレーム構造であり得る。フレーム及びボディ48は、任意の適切な材料、たとえば、スチール、アルミニウムなどで形成され得る。
【0017】
ボディ48は、車両30の外観を部分的に規定するボディパネル50を含む。ボディパネル50はクラスAサーフェス、たとえば、顧客に見えるように露出された、美観を損なう汚点及び欠陥のない仕上げ面を示し得る。ボディパネル50は、たとえば、ルーフ52などを含む。
【0018】
センサ44及び他のセンサ46用のハウジング54は車両30に、たとえば、ルーフ52などの車両30のボディパネル50の1つに取り付け可能である。たとえば、ハウジング54は、ルーフ52に取り付け可能になるように形作られ得、たとえば、ルーフ52の輪郭に一致する形状を有し得る。ハウジング54はルーフ52に取り付けられ得、これにより、センサ44及び他のセンサ46に、車両30の周りの領域の遮るもののない視野を提供することができる。ハウジング54は、たとえば、プラスチックまたは金属で形成され得る。
【0019】
図2を参照すると、ハウジング54は、ハウジング上部56及びハウジング下部58を含む。ハウジング上部56及びハウジング下部58は互いに嵌合するように形作られ、ハウジング上部56はハウジング下部58の上に嵌合する。ハウジング上部56はハウジング下部58を覆う。ハウジング上部56は、ハウジング下部58を露出させる中央開口60を含む。中央開口60は丸形であり、たとえば、円形またはわずかに楕円形である。ハウジング上部56及びハウジング下部58はそれぞれ単一のピースであり、すなわち、複数のピースを分離する内部の継ぎ目のない連続した材料のピースである。たとえば、ハウジング上部56及びハウジング下部58はそれぞれ、単一のピースとしてスタンピングまたは成形され得る。ハウジング下部58は、ブラケット62、支持パネル122、及び排水路124を含み(以下に説明する)、したがって、ブラケット62、支持パネル122、及び排水路124は、合わせて単一のピースである。
【0020】
ハウジング下部58は、センサハウジング64のセンサハウジング底部66が取り付けられるブラケット62を含む。センサハウジング64は、ハウジング54、具体的にはハウジング下部58によって支持され、これに取り付けられる。センサハウジング64は、ハウジング54の最高位でハウジング54の上に配置することができる。ブラケット62は、たとえば、圧入またはスナップフィットで、センサハウジング64のセンサハウジング底部66を受け入れて定位置に固定するように形作られる。ブラケット62は、車両30に対するセンサハウジング64の向き及び位置を規定する。
【0021】
図3を参照すると、センサハウジング64は円筒形を有し、軸Aを規定する。センサハウジング64は、センサハウジング底部66から軸Aに沿って垂直上方に延びる。センサハウジング64は、センサハウジング頂部68、センサウィンドウ34、及びセンサハウジング底部66を含む。センサハウジング頂部68は、センサウィンドウ34の真上に配置され、センサハウジング底部66は、センサウィンドウ34の真下に配置される。センサハウジング頂部68及びセンサハウジング底部66は、センサウィンドウ34の高さだけ垂直方向に離間する。
【0022】
センサ44は、センサハウジング64の内部に配置され、ハウジング54に取り付けられ、これによって支持される。センサ44は外界の特徴を検出するように設計され得、たとえば、センサ44は、レーダーセンサ、走査型レーザー距離計、光検知測距(LIDAR)デバイス、またはカメラなどの画像処理センサであり得る。特に、センサ44は、LIDARデバイス、たとえば、走査型LIDARデバイスであり得る。LIDARデバイスは、特定の波長のレーザーパルスを放出し、パルスが物体に到達して戻ってくるまでの飛行時間を測定することにより、物体までの距離を検出する。
【0023】
センサウィンドウ34は円筒形であり、軸Aを規定し、軸Aは実質的に垂直に配向される。センサウィンドウ34は、軸Aの周りに延びる。センサウィンドウ34は、軸Aの周りに完全に、すなわち、360°延び、または軸Aの周りに部分的に延びることができる。センサウィンドウ34は、軸Aに沿って下縁70から上縁72まで延びる。下縁70はセンサハウジング底部66に接触し、上縁72はセンサハウジング頂部68に接触する。センサウィンドウ34は管状セグメント36の上に配置され、たとえば、センサウィンドウ34の下縁70は管状セグメント36の上になる。センサウィンドウ34の外径は、センサハウジング頂部68及び/またはセンサハウジング底部66の外径と同じであり得、換言すれば、センサウィンドウ34は、センサハウジング頂部68及び/またはセンサハウジング底部66と同一平面または実質的に同一平面であり得る。「実質的に同一平面」とは、センサウィンドウ34と、センサハウジング頂部68またはセンサハウジング底部66との間の継ぎ目によって、センサウィンドウ34に沿って流れる空気に乱流が発生しないことを意味する。センサウィンドウ34の少なくとも一部は、センサ44が検出可能ないかなる媒体に対しても透明である。たとえば、センサ44がLIDARデバイスである場合、センサウィンドウ34は、センサ44によって生成される波長の可視光に対して透明である。
【0024】
管状セグメント36は、センサウィンドウ34に対して固定される。たとえば、管状セグメント36は、センサウィンドウ34を含むセンサハウジング64が取り付けられるハウジング54に、たとえば、ハウジング下部58にボルト止めで取り付けることができる。管状セグメント36は、互いに直接取り付けることができ、または管状セグメント36は、ハウジング54、たとえば、ハウジング下部58を介して間接的に互いに取り付けることができる。
【0025】
各管状セグメント36は、軸Aの周りに円周方向に延びる。管状セグメント36は少なくとも3つの管状セグメント36を含み、たとえば、図に示すように、管状セグメント36は4つの管状セグメント36を含む。各管状セグメント36は、軸Aの周りの円周方向の延びを実質的に同じに、たとえば、90°にすることができる。管状セグメント36は、軸Aを実質的に中心とする環38を集合的に形成する。管状セグメント36の円周方向の延びは合計で360°、たとえば、90°の4つの管状セグメント36にすることができる。
【0026】
図4を参照すると、エアクリーニングシステム74は、圧縮機76、フィルタ78、チャンバ80、及びエアノズル82を含む。圧縮機76、フィルタ78、及びエアノズル82は、チャンバ80を通って順に互いに流体的に接続される(すなわち、流体が一方から他方に流れることができる)。
【0027】
圧縮機76は、たとえば、一定の容積に追加のガスを強制的に送り込むことによって、ガスの圧力を高める。圧縮機76は、任意の適切なタイプの圧縮機、たとえば、往復式、イオン液体ピストン、回転スクリュー、回転ベーン、ローリングピストン、スクロール、またはダイヤフラム圧縮機などの容積型圧縮機、気泡、遠心、対角、混合流、または軸流圧縮機などの動的圧縮機、あるいは他の任意の適切なタイプであり得る。
【0028】
フィルタ78は、フィルタ78を通って流れる空気から、ほこり、花粉、カビ、ほこり、及び細菌などの固体粒子を除去する。フィルタ78は、任意の適切なタイプのフィルタ、たとえば、紙、発泡体、綿、ステンレス鋼、油浴などであり得る。
【0029】
図5を参照すると、ハウジング上部56及びハウジング下部58は、ハウジング上部56とハウジング下部58との間に空間を囲むことによってチャンバ80を形成する。圧縮機76は、チャンバ80を加圧するように配置する、すなわち、ハウジング54の外部から空気を引き込み、空気をチャンバ80内に出力するように配置することができる。
【0030】
エアノズル82は、チャンバ80から加圧空気を受け取り、その空気をセンサウィンドウ34にわたって排出するように配置される。エアノズル82は、センサウィンドウ34の下方からセンサウィンドウ34にわたって軸Aに平行に排出するように配向される。エアノズル82は、センサハウジング64及び管状セグメント36、具体的には、センサハウジング64のセンサハウジング底部66と、管状セグメント36のエアノズル面84とで形成される。各管状セグメント36は、1つのエアノズル面84を含む。エアノズル面84は、実質的に一定の厚さの曲面板である。各エアノズル面84は、軸Aに垂直方向に平行に、軸Aから実質的に一定の半径で軸Aの周りに円周方向に延びる。厚さの方向は、エアノズル面84の延びの垂直方向及び円周方向に直交する。チャンバ80からの加圧空気は、センサハウジング底部66とエアノズル面84との間に形成される隙間86を通って垂直上方に向けられる。
【0031】
図4に戻ると、車両30の液体クリーニングシステム88は、貯留槽90、第1のポンプ92、第2のポンプ94、液体供給ライン96、バルブ98、管状セグメント36、第1のノズル40、及び第2のノズル42を含む。貯留槽90及びポンプ92、94は、各バルブ98、各管状セグメント36、さらには第1のノズル40及び第2のノズル42に流体的に接続される(すなわち、流体が一方から他方に流れることができる)。液体クリーニングシステム88は、貯留槽90に貯留されたウォッシャー液を第1のノズル40及び第2のノズル42に分配する。「ウォッシャー液」とは、クリーニング用に貯留槽90に貯留される任意の液体を指す。ウォッシャー液には、溶剤、洗剤、水などの希釈剤などが含まれ得る。
【0032】
貯留槽90は、ウィンドウクリーニング用のウォッシャー液などの液体で充填可能なタンクであり得る。貯留槽90は、車両30の前部、具体的には、乗客キャビンの前方のエンジン室に配置され得る。あるいは、貯留槽90はハウジング54内に、たとえば、チャンバ80内に、またはハウジング下部58の下に配置され得る。貯留槽90は、センサ装置32に供給するためだけに、またはフロントガラスへの供給などの他の目的のためにも、ウォッシャー液を貯留し得る。
【0033】
ポンプ92、94は、ウォッシャー液が第1のノズル40及び第2のノズル42から噴射するのに十分な圧力で、ウォッシャー液を液体供給ライン96経由でバルブ98に、次いで第1のノズル40及び第2のノズル42に押し出す。ポンプ92、94は、貯留槽90に流体的に接続される。ポンプ92、94は、貯留槽90に取り付けられるか、またはその中に配置され得る。たとえば、第1のポンプ92は、貯留槽90内に配置することができ、第2のポンプ94は、貯留槽90から離間させることができる。ポンプ92、94は、ウォッシャー液を貯留槽90からバルブ98に、次いで管状セグメント36に供給するように直列に配置される。換言すれば、ポンプ92、94の一方は、ポンプ92、94の他方に流体を排出し、他方は受け取った流体を排出する。ポンプ92、94を直列に配置することにより、ポンプ92、94の他の配置、たとえば、並列にするよりも大きい圧力上昇を提供することができる。
【0034】
液体供給ライン96は、第1のポンプ92から第2のポンプ94まで、第2のポンプ94からバルブ98まで、及びバルブ98から管状セグメント36まで延びることができる。別々の液体供給ラインが、各バルブ98からそれぞれの管状セグメント36まで延びる。液体供給ライン96は、たとえば、フレキシブルチューブであり得る。
【0035】
バルブ98は、ウォッシャー液が流れることを許可するか、またはウォッシャー液を遮断するように、独立して開閉するよう作動可能であり、すなわち、各バルブ98は、他のバルブ98の状態を変えることなく開閉することができる。各バルブ98は、貯留槽90から管状セグメント36のうちのそれぞれの管状セグメント36への流れを許可または遮断するように配置される。バルブ98は、任意の適切なタイプのバルブ、たとえば、ボールバルブ、バタフライバルブ、チョークバルブ、ゲートバルブ、グローブバルブなどであり得る。
【0036】
図6を参照すると、各管状セグメント36は、下部ピース100及び上部ピース102を含む。各下部ピース100は、それぞれの管状セグメント36と共に軸Aの周りに円周方向に延びるチャネル104を画定する。具体的には、各チャネル104は、軸Aの周りに円周方向に延びる弧に沿って実質的に一定の断面を有する。各チャネル104の断面は、図5に示すように、半径方向外側側壁106、床108、及び半径方向内側側壁110を含む。床108は水平方向に延び、半径方向外側側壁106は床108の半径方向外縁から垂直方向に延び、半径方向内側側壁110は床108の半径方向内縁から垂直方向に延びる。各下部ピース100は、2つの端壁112を含む。各チャネル104は、その下部ピース100の一方の端壁112からその下部ピース100の他方の端壁112まで軸Aの周りに円周方向に延びる。各下部ピース100は、エアノズル面84のうちの1つを含む。エアノズル面84はそれぞれ、チャネル104よりも軸Aに対して半径方向内側に配置される。
【0037】
それぞれの管状セグメント36の各上部ピース102は、その管状セグメント36の下部ピース100のそれぞれのチャネル104を囲む。各上部ピース102は、それぞれの下部ピース100の一方の端壁112から他方の端壁112までチャネル104と共に軸Aの周りに円周方向に延び、各上部ピース102は、それぞれの下部ピース100の半径方向内側側壁110から半径方向外側側壁106まで半径方向外向きに延びる。上部ピース102は、第1のノズル40及び第2のノズル42を含む。
【0038】
図5に戻ると、各管状セグメント36は、上部ピース102と、下部ピース100のチャネル104及び端壁112とによって囲まれる空洞114を含む。各管状セグメント36は、他の管状セグメント36から流体的に分離される。換言すれば、管状セグメント36の空洞114は、互いに流体的に分離され、すなわち、空洞114は、流体が一方から他方へ流れることができないように配置される。空洞114は、第1のノズル40、第2のノズル42、及び注入口116を除いて密封される。
【0039】
図7を参照すると、各下部ピース100は注入口116を含む。貯留槽90はそれぞれの注入口116を介して各管状セグメント36に、すなわち、各空洞114に流体的に結合される。注入口116は、それぞれの下部ピース100から下向きに延びる。各注入口116は、それぞれの下部ピース100の円周方向の延びに沿ってほぼ真ん中に配置され得、たとえば、下部ピース100が90°の円周方向の延びを有する場合、注入口116は、下部ピース100のどちらかの端から約45°である。
【0040】
図8を参照すると、各管状セグメント36は、少なくとも1つの第1のノズル40と、少なくとも1つの第2のノズル42とを含む。第1のノズル40及び第2のノズル42は、管状セグメント36で形成される環38の周りに交互のパターンで配置され、すなわち、各第1のノズル40は、各方向で1つの第2のノズル42に円周方向に隣接し、各第2のノズル42は、各方向で1つの第1のノズル40に円周方向に隣接する。第1のノズル40及び第2のノズル42は、環38の周りに実質的に等間隔に離間され、すなわち、各第1または第2のノズル40、42から隣接する第1または第2のノズル40、42までの距離は実質的に同じである。第1のノズル40は8つの第1のノズル40を含むことができ、第2のノズル42は8つの第2のノズル42を含むことができる。第1のノズル40及び第2のノズル42は管状セグメント36の間で均等に分けることができ、たとえば、4つの管状セグメント36の場合、各管状セグメント36は2つの第1のノズル40及び2つの第2のノズル42を含む。
【0041】
図9A~Bを参照すると、第1のノズル40及び第2のノズル42は液体ノズルである。第1のノズル40及び第2のノズル42は、流体を平らな扇状のパターンで噴射するように形作られる。第1のノズル40及び第2のノズル42はそれぞれ、平坦な偏向面118と、それぞれの偏向面118に向けられた排出口120とを含む。排出口120の1つを通って空洞114の1つから出た流体は、それぞれの偏向面118に当たり、偏向面118によって規定される平らな扇状のパターンに広がる。
【0042】
第1のノズル40はそれぞれ、軸Aと第1の角度θを形成する半径方向内向きかつ軸方向、すなわち、軸Aに向かう、軸Aに沿った方向の排出方向を有する。第2のノズル42はそれぞれ、軸Aと第2の角度φを形成する半径方向内向きかつ軸方向の排出方向を有する。第2の角度φは、第1の角度θとは異なる。第1のノズル40の偏向面118はそれぞれ軸Aと第1の角度θを規定し、第2のノズル42の偏向面118はそれぞれ軸Aと第2の角度φを規定する。
【0043】
図10を参照すると、ハウジング下部58は、管状セグメント36の真下に配置された支持パネル122を含む。支持パネル122は、ブラケット62から半径方向外向きに延びる。支持パネル122はほぼ水平である。ハウジング下部58は排水路124を含む。排水路124は支持パネル122内に延び、すなわち、支持パネル122の外周から半径方向内向きに延び、排水路124は半径方向外向きに下方へ傾斜する。排水路124は、隙間86を通ってチャンバ80に流れる流体の排出を助けることができる。
【0044】
図11を参照すると、車両30はコンピュータ126を含む。コンピュータ126は、マイクロプロセッサベースのコンピューティングデバイス、たとえば、電子コントローラなどである。コンピュータ126は、プロセッサ、メモリなどを含む。コンピュータ126のメモリは、プロセッサによって実行可能な命令を記憶すると共に、データ及び/またはデータベースを電子的に記憶するための媒体を含む。
【0045】
コンピュータ126は、コントローラエリアネットワーク(CAN)バス、イーサネット、WiFi、ローカルインターコネクトネットワーク(LIN)、オンボードダイアグノーシスコネクタ(OBD-II)などの通信ネットワーク128を介して、及び/または他の任意の有線または無線通信ネットワークによってデータを送受信し得る。コンピュータ126は、通信ネットワーク128を介して、センサ44、バルブ98、ポンプ92、94、及び他の構成要素に通信可能に結合され得る。
【0046】
図12は、センサ装置32を制御するための例示的な処理1200を示す処理フロー図である。コンピュータ126のメモリは、処理1200のステップを実行するための実行可能な命令を記憶する。処理1200の全般的な概要として、コンピュータ126はセンサウィンドウ34の一部分をクリーニングするコマンドを受け取り、コマンドには開かれるバルブ98の数が含まれ、コンピュータ126は、開かれるバルブ98の数が少なくとも閾値であるか否かに基づいて、ポンプ92、94の一方またはポンプ92、94の両方を作動させるか否かを選択する。
【0047】
処理1200はブロック1205から開始し、ここでコンピュータ126は、センサウィンドウ34をクリーニングするコマンドを受け取る。このコマンドはどのバルブ98が開かれるかを含み、コンピュータ126は開かれるバルブ98の数をカウントすることができる。たとえば、コンピュータ126は、管状セグメント36のうちの1つの上方に中心があるセンサウィンドウ34の遮られた部分をクリーニングするコマンドを発行し得、これには、その管状セグメント36に通じるバルブ98を開き、残りのバルブ98を閉じたままにすることが含まれ、この場合、1つのバルブ98が開く。他の例では、コンピュータ126は、管状セグメント36のうちの2つが出会う場所の真上にあるセンサウィンドウ34の遮られた部分をクリーニングするコマンドを発行し得、これには、それら2つの管状セグメント36に通じるバルブ98を開き、他の2つのバルブ98を閉じたままにすることが含まれ、この場合、2つのバルブ98が開く。他の例では、コンピュータ126は、センサウィンドウ34全体(entirety)をクリーニングするコマンドを発行し得、これには全てのバルブ98を開くことが含まれ、この場合、4つのバルブ98が開く。他の例では、コンピュータ126は、少なくとも部分的に前方を向いているセンサウィンドウ34の全部(all)をクリーニングするコマンドを発行し得、この場合、3つのバルブ98を開くことができる。
【0048】
次いで、決定ブロック1210において、コンピュータ126は、開かれるバルブ98の数が閾値以上であるか、またはその数が閾値未満であるかを判定する。閾値は、異なる数のバルブ98が開かれるときにポンプ92、94が供給することが可能な圧力に基づいて選択することができる。たとえば、ポンプ92、94の一方が、最大で6つの第1または第2のノズル40、42に対してセンサウィンドウ34をクリーニングするのに十分な圧力を供給することが可能な場合、閾値は2つのバルブ98である(そしてコンピュータ126は、4つ全てのバルブ98ではなく、最大で3つのバルブ98を一度に開くコマンドしか発行しない)。開かれるバルブ98の数が閾値未満である場合、たとえば、閾値が2のときに1である場合、処理1200はブロック1215に進む。開かれるバルブ98の数が閾値以上である場合、たとえば、閾値が2のときに2または3である場合、処理1200はブロック1220に進む。
【0049】
ブロック1215において、コンピュータ126は、2つのポンプ92、94のうちの1つ、たとえば、第1のポンプ92を作動させ、他方のポンプ92、94、たとえば、第2のポンプ94を非作動に維持する。ポンプ92、94のうちの1つを作動させることは、選択された1つまたは複数のバルブ98を開くことと連携して行われ、たとえば、実質的に同時に行われる。第1のポンプ92は、事前設定された期間の間作動させ、その後、非作動にすることができる。ブロック1215の後、処理1200は終了する。
【0050】
ブロック1220において、コンピュータ126は、2つのポンプ92、94の両方を作動させる。ポンプ92、94を作動させることは、選択された1つまたは複数のバルブ98を開くことと連携して行われ、たとえば、実質的に同時に行われる。ポンプ92、94は、事前設定された期間の間作動させ、その後、非作動にすることができる。ブロック1220の後、処理1200は終了する。
【0051】
本開示は例示的に説明しており、使用した用語は、限定ではなく説明の言葉の性質を有するよう意図していることを理解されたい。「第1の」及び「第2の」という形容詞は、本文書全体で識別子として使用しており、重要性、順序、または数量を示すことを意図したものではない。本明細書で使用する「実質的に」とは、寸法、持続時間、形状、または他の形容詞が、物理的な不完全性、電源遮断、機械加工または他の製造におけるばらつきなどのために、記載したものとわずかに異なり得ることを意味する。上記の教示に照らして本開示の多くの修正及び変形が可能であり、本開示は具体的に説明した以外の方法で実践され得る。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
【国際調査報告】