(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-30
(54)【発明の名称】車両カメラへの接続のための電気プラグ、ならびに装置
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6591 20110101AFI20230123BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20230123BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20230123BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20230123BHJP
【ＦＩ】
H01R13/6591
G03B15/00 V
G03B30/00
H04N5/225 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022531029
(86)(22)【出願日】2020-11-25
(85)【翻訳文提出日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 EP2020083327
(87)【国際公開番号】W WO2021105189
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】102019132167.0
(32)【優先日】2019-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514189527
【氏名又は名称】コノート、エレクトロニクス、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ＣＯＮＮＡＵＧＨＴ ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣＳ ＬＴＤ．
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100158964
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 和郎
(72)【発明者】
【氏名】ホセ、エストレメラ
(72)【発明者】
【氏名】リチャード、タドル
【テーマコード（参考）】
5C122
5E021
【Ｆターム（参考）】
5C122DA14
5C122EA01
5C122GE03
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122GE18
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FB07
5E021FB14
5E021FC21
5E021LA01
5E021LA09
(57)【要約】
本発明の１つの態様は、プラグヘッド（２）と、プラグヘッド（２）上に構成される少なくとも１つの電気信号接点（４）および少なくとも１つの接地接点（５）とを含む、車両カメラ（１８）への接続のための電気プラグ（１）に関し、プラグヘッド（２）は、信号接点（４）および接地接点（５）のためのキャリアブロック（７）を含み、キャリアブロック（７）は、ジャケット壁（８）を含み、このジャケット壁（８）には、外方向に突出し、ジャケット壁（８）において周方向に延びるカバーカラー（９）が配置され、プラグ（１）の外方向に突出する遮蔽フラップ（１０、１１）は、カバーカラー（９）と一体形成され、遮蔽フラップ（１０、１１）は、カバーカラー（９）および接地接点（５）に電気的に接続される接続要素（１６）に接続される。１つの態様は、装置（１７）に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両カメラ（１８）への接続のための電気プラグ（１）であって、プラグヘッド（２）と、
前記プラグヘッド（２）上に構成される少なくとも１つの電気信号接点（４）および少なくとも１つの接地接点（５）と、を備え、
前記プラグヘッド（２）は、前記信号接点（４）および前記接地接点（５）のためのキャリアブロック（７）を含み、
前記キャリアブロック（７）は、ジャケット壁（８）を含み、前記ジャケット壁（８）には、前記ジャケット壁（８）から外方向に突出し、前記ジャケット壁（８）において周方向に延びるカバーカラー（９）が配置され、
前記プラグ（１１）の外方向に突出する遮蔽フラップ（１０、１１）が、前記カバーカラー（９）と一体形成されており、
前記遮蔽フラップ（１０、１１）は、前記カバーカラー（９）および前記接地接点（５）に電気的に接続される接続要素（１６）に接続されている、電気プラグ（１）。
【請求項2】
前記遮蔽フラップ（１０、１１）は、前記カバーカラー（９）から所定の角度で突出するように配置される、請求項１に記載の電気プラグ（１）。
【請求項3】
前記遮蔽フラップ（１０、１１）は、前記カバーカラー（９）上に弾力性のある様式で構成される、請求項１または２に記載の電気プラグ（１）。
【請求項4】
前記キャリアブロック（７）は、直方体として構成され、前記直方体は、前壁（６）を含み、前記前壁には、前記接地接点（５）および前記信号接点（４）が配置される、請求項１～３のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）。
【請求項5】
前壁（６）に対する前記カバーカラー（９）は、前記ジャケット壁（８）上で後方に向かってオフセットして配置される、請求項４に記載の電気プラグ（１）。
【請求項6】
前記カバーカラー（９）は、前記ジャケット壁（８）上において周方向に完全に閉じて延びるように構成される、請求項１～５のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）。
【請求項7】
前記カバーカラー（９）および少なくとも１つの前記遮蔽フラップ（１０、１１）は、導電性材料から、特に金属から作製されるように構成される、請求項１～６のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）。
【請求項8】
前記遮蔽フラップ（１０、１１）は、平らでない、特に一度屈曲されるように構成される、請求項１～７のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）。
【請求項9】
前記接続要素（１６）は、Ｌ字状片として構成される、請求項１～８のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）。
【請求項10】
前記プラグヘッド（２）は、プラグキャップ（１３）を含み、前記キャリアブロック（７）は、前記プラグキャップ（１３）の中に受容され、前記プラグキャップ（１３）の開口部（１４）を通って外方向に突出する、請求項１～９のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）。
【請求項11】
前記カバーカラー（９）は、電気遮蔽カラーとして構成される、請求項１～１０のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）。
【請求項12】
車両カメラ（１８）および請求項１～１１のいずれか一項に記載の電気プラグ（１）を含む装置（１７）であって、前記車両カメラ（１８）は、前記電気プラグ（１）を接続するためのコネクタユニット（２７）を含む、装置（１７）。
【請求項13】
前記コネクタユニット（２７）は、前記車両カメラ（１８）のハウジング（１９）のハウジング部（２０）へ組み込まれる、請求項１２に記載の装置（１７）。
【請求項14】
前記プラグヘッド（２）は、前記車両カメラ（１８）に差し込まれた状態にあるとき、前記コネクタユニット（２７）内に導入され、前記遮蔽フラップ（１０、１１）は、前記コネクタユニット（２７）の壁（３０）の内側（２９）に接触し、その結果として、前記壁（３０）と前記電気プラグ（１）の前記接地接点（５）との間の導電性接続が構成される、請求項１２または１３に記載の装置（１７）。
【請求項15】
前記プラグヘッド（２）は、前記車両カメラ（１８）に差し込まれた状態にあるとき、前記コネクタユニット（２７）内に導入され、前記キャリアブロック（７）は、前記ハウジング部（２０）内の通路開口部（３３）内へ延び、これにより前記車両カメラ（１８）の前記ハウジング（１９）の内部（２２）へのアクセスが促進され、
前記キャリアブロック（７）と、前記通路開口部（３３）の境界を示す境界壁（３２）との間のスロット（３１）は、前記カバーカラー（９）によって被覆される、特に完全に被覆される、請求項１２～１４のいずれか一項に記載の装置（１７）。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の１つの態様は、車両カメラへの接続のための電気プラグに関する。電気プラグは、プラグヘッドを含む。さらに、電気プラグは、プラグヘッド上に構成される少なくとも１つの電気信号接点および少なくとも１つの接地接点を含む。本発明の更なる態様は、車両カメラおよび電気プラグを含む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両カメラは、マニホールド設計において知られる。一般には、それらは、小型構造のものであり、それらが自動車の環境を捕捉するように配置され得る。車両カメラは、信号の交換が促進されるように、一般には、電気プラグと接続される。そのような電気プラグは、一般には、車両カメラと非破壊的に解放可能に接続されるべきである。例えば、そのような設計は、米国特許第１０，０７１，６９６Ｂ２号および特開２００７－０２２３６４号から知られる。
【0003】
しかしながら、そのような接続は、静電遮蔽に関して、高い安全性要件に準拠しなければならない。この接続における既知の実施形態においては、非常に複雑なソリューションが予測される。これらは、一方では、ほんの部分的にしか好適ではなく、他方では、比較的高価である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、電気プラグならびにそのような電気プラグおよび車両カメラを含む装置を提供し、これにより電磁遮蔽が改善されることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、独立クレームに従う電気プラグおよび装置によって解決される。
【0006】
本発明の１つの態様は、車両カメラに接続するための電気プラグに関する。電気プラグは、プラグヘッドを含む。電気プラグは、さらに、少なくとも１つの電気信号接点、およびそれらとは別個である少なくとも１つの接地接点を含む。
【0007】
電気信号接点および接地接点は、プラグヘッド上に構成される。プラグヘッドは、信号接点および接地接点のためのキャリアブロックを含む。キャリアブロックは、ジャケット壁を含み、このジャケット壁には、ジャケット壁から外方向に突出し、ジャケット壁において周方向に延びるカバーカラーが配置される。電気プラグの外方向に突出する遮蔽フラップは、カバーカラーと一体形成されるように構成される。遮蔽フラップは、カバーカラーおよび質量接触と接続される導電性接続要素と接続される。電気プラグのそのような設計により、改善された電磁遮蔽が促進される。特に、電気プラグが車両カメラと接続される場合、このカバーカラーは、これもまた特定の場所に、具体的にはキャリアブロックのジャケット壁に配置されるのだが、電気プラグと車両カメラのハウジングとの間の空隙を被覆するのに特に適しており、その結果として、これらの空隙から電磁場の放出は少なくとも低減される。以て、電磁遮蔽が改善される。特に有利な方式、さらには、一体形成された遮蔽フラップの概念においては、同時に、車両カメラのハウジングの接地が促進される。これは、電気プラグと車両カメラとの一緒に差し込まれた状態では、この遮蔽フラップが車両カメラのハウジングに接触するためである。以て、単純かつ依然として非常に効率的な方式で、車両カメラのこのハウジングは、接地電位にされ得る。故に、また、プラグと車両カメラとの一緒の差し込みの際にすでに、ハウジングの電気接地は安全かつ確実に達成される。明確に配置された接続要素により遮蔽フラップがプラグヘッドの接地接点と確実に接続されるという点で、ここでもまた、望ましくない電位が遮蔽フラップ上に発生することはできない。プラグヘッドが対応する固体キャリアブロックを含むため、一方では、記載された接点の位置決めは、安全かつ確実に達成され得る。他方では、これにより、そこに対する上昇した数の接点も実現され得る。さらには、キャリアブロックもまた、相応に安定した筐体であり、このことがまた、カバーカラーを確実に受容してこれを保持し得る。
【0008】
好ましくは、遮蔽フラップは、カバーカラーから所定の角度で突出するように配置されることが想定される。特に、この遮蔽フラップは、外向きに制限なしに突出するように配置され、片持ち梁である。この設計により、それは、車両カメラのハウジングとの最良の直接接触を、一緒に差し込む際に可能にするために、特に露出されて配置される。
【0009】
好ましくは、少なくとも２つの別個の遮蔽フラップが想定される。これらは、車両カメラと一緒に差し込まれている際の電気プラグの延長方向にも同時に対応する長手方向軸の周りの周方向において反対側に配置される。これは、これらの２つの遮蔽フラップが互いに対して１８０°オフセットされることを意味する。
【0010】
有利な実施形態において、遮蔽フラップは、カバーカラー上に弾性的に構成されることが想定される。以て、特定の運動弾力性が達成される。これは、車両カメラと一緒に差し込まれているとき、特定の運動および変形、ならびに次いで、車両ハウジングの壁に対する遮蔽フラップの予め応力を加えられた台座または予め応力を加えられた接触を促進するのに特に有利である。以て、常に遮蔽フラップと車両カメラのハウジングとの直接接触が達成され得る。
【0011】
好ましくは、キャリアブロックは直方体として構成されることが想定される。直方体は、好ましくは、前壁を含み、この前壁には、接地接点および信号接点が配置される。この形状設計により、非常に頑丈な機能的筐体が形成される。共通プラグおよび保持力は、以て有利に構成される。
【0012】
有利には、長手方向軸の方向に見たキャリアブロックの前壁に対するカバーカラーは、後方に向かってオフセットされ、ジャケット壁に配置されることが想定される。以て、カバーカラーの位置は、キャリアブロックが車両カメラへ差し込まれる場合、キャリアブロックの位置に対して調節される。
【0013】
以て、カバーカラーの位置は、電気プラグ、特にキャリアブロックと、車両カメラのハウジングとの間の見込まれる空隙が直接被覆されるように、到達され得る。
【0014】
好ましくは、カバーカラーは、ジャケット壁において周方向に完全に閉じて延びるように構成されることが想定される。一方では、以て、特に高い安定性のカバーカラーが達成され、他方では、特に有利な様式では、電気プラグ、特にキャリアブロックと、車両カメラのハウジングとの間の見込みのある空隙は、周方向に完全に被覆され得る。
【0015】
好ましくは、カバーカラーおよび少なくとも１つの遮蔽フラップは、導電性材料から、特に金属から作製されることが想定される。その一方で、電磁遮蔽、および車両カメラのハウジングと電気接地電位との接触が、以て、特に有利な方式で可能である。
【0016】
好ましくは、遮蔽フラップは、平らでないように構成されることが想定される。特に、それは、少なくとも一度屈曲されるように構成される。そのような設計により、単純な取り付けプロセスが達成され得る。これは、電気プラグを車両カメラのハウジングへ差し込むことが、電波妨害なしに促進されることを意味する。遮蔽フラップのこのような設計により、このハウジングの壁に対して動かす間の望ましくない電波妨害またはシージングが回避され得る。有利には、接続要素は、Ｌ字状片として構成されることが想定される。以て、接続要素は、できる限り小さく、およびできる限り短いように設計され、カバーカラーと、故に一方では遮蔽フラップとの、他方では接地接点との間の接続経路が達成される。
【0017】
有利な実施形態において、プラグヘッドはプラグキャップを含むことが想定される。このプラグキャップ内に、これとは別個であるキャリアブロックが、好ましくは受容される。それは、プラグヘッドの長手方向軸の方向にプラグキャップの開口部を通って外方向に突出する。
【0018】
以て、キャリアブロックは、少なくとも、車両カメラまたは車両カメラのハウジングに背を向けるその端においては、依然として保護される。
【0019】
好ましくは、カバーカラーは電気遮蔽カラーとして構成されることが想定される。特にここでは電気遮蔽に関して、デバイスならびに位置の両方に関して特に有利な実施形態が提供される。
【0020】
本発明の更なる態様は、車両カメラおよびそれとは別個である電気プラグを有する装置に関する。特に、プラグは、上に記載した態様または有利な実施形態に従って構成される。車両カメラは、電気プラグを接続するためのコネクタユニットを含む。
【0021】
そのような装置により、電気プラグと車両カメラとの単純なプラグ接続が促進される。同時に、以て、電気プラグ、特に電気プラグのキャリアブロックと、コネクタユニットに属する車両のハウジングとの間の空隙が被覆されることが達成される。以て、まさにこの点において、具体的には、電気プラグと車両部品との間の界面においては、電磁遮蔽のための特に有利な実施形態が達成される。同時に、コネクタユニットおよび故に車両カメラのハウジングのハウジング部が、安全に接地電位にされるということも促進される。
【0022】
好ましくは、コネクタユニットは、車両カメラのハウジングのハウジング部に組み込まれることが想定される。この点に関して、したがって、単一片設計が作成される。
【0023】
好ましくは、プラグヘッドは、車両部品に差し込まれた状態にあるとき、コネクタユニット内へ導入され、遮蔽フラップは、コネクタユニットの壁の内側に接触するということが想定される。以て、壁と電気プラグの接地接点との間の導電性接続が構成される。
【0024】
好ましくは、プラグヘッドは、車両カメラに差し込まれた状態にあるとき、コネクタユニット内へ導入される。この状態では、電気プラグのキャリアブロックは、車両カメラのハウジング部内の通路開口部内へ延びる。ハウジング部内のこの通路開口部により、車両カメラのハウジングの内部へのアクセスが促進される。キャリアブロックと通路開口部の境界を示す境界壁との間の空隙は、カバーカラーによって、被覆され、特に完全に被覆される。
【0025】
少なくとも１つの信号接点および接地接点は、好ましくは、プレート様の接点として構成される。好ましくは、５つの信号接点が構成される。特に、これらはすべて、キャリアブロックの前壁上に構成される。
【0026】
本発明の更なる特徴は、請求項、図、および図の説明から明らかになる。説明において上で述べられる特徴および特徴組み合わせ、ならびに図の説明において以下で述べられるおよび／または単独で図に示される特徴および特徴組み合わせは、それぞれ指定された組み合わせだけでなく、本発明の範囲から逸脱することなく他の組み合わせでも使用可能である。故に、明示的に図に示されず、説明されないが、説明された実装形態から生じ、およびこれから別々の特徴組み合わせにより生成され得る実装形態もまた、本発明により包含および開示されると見なされるものとする。故に当初から明確にされた独立クレームの特徴のすべてを含まない実装形態および特徴組み合わせもまた、開示されると見なされるべきである。
【0027】
本発明の実施形態は、概略的な図面への参照により、以下にさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】電気プラグの実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図において、同一の機能を有する同一の要素（複数可）には、同じ参照番号が設けられる。
【0030】
図１では、斜視図において電気プラグ１が示される。その意図した使用に従って、電気プラグ１は、車両カメラに接続することが想定される。電気プラグ１は、いわゆる「ピッグテイル」プラグである。電気プラグ１は、プラグヘッド２を含む。これにおいて、プラグヘッド２は、電気プラグ１のケーブル３の終わりとなる。これにおいて、ケーブル３は、いくつかの個々のケーブルを配置される。これらは、電気プラグ１の個々の電気接点をもたらす。この接続における電気プラグ１は、少なくとも１つの電気信号接点４を含む。本実施形態において、５つの信号接点４が提供され、１つのみに参照番号４が設けられる。さらには、電気プラグ１は接地接点５を有する。信号接点４および接地接点５は、本実施形態では、ストリップまたはプレートとして構成される。プラグヘッド２は、長手方向軸Ａを有する。これは、一緒に差し込む間の、車両カメラ方向、また特にプラグ方向に対応する。認識され得るように、信号接点４および接地接点５は、長手方向軸Ａに垂直に配向されるプレート内に延びる。信号接点４および接地接点５は、プラグヘッド２のキャリアブロック７の前壁６に配置される。キャリアブロック７は、本実施形態では、直方体として構成される。この前壁６に加えて、プラグヘッド２は、ジャケット壁８を含む。これは故に、本実施形態では、多面的に構成される。このジャケット壁８上に、カバーカラー９が構成される。カバーカラー９は、ジャケット壁８において長手方向軸Ａの周方向に構成される。カバーカラー９は、完全に周方向に閉じているように構成される。長手方向軸Ａに垂直の方向に見たジャケット壁８に関連して、カバーカラー９は外方向に突出している。このカバーカラー９上に、第１の遮蔽フラップ１０、およびそれとは別個である更なる遮蔽フラップ１１（図３）が、一体形成される。ここでは例示的である２つの遮蔽フラップ１０および１１は、故に、このカバーカラー９と一体片として形成される。遮蔽フラップ１０および１１は、ジャケット壁８から離れる方へ外向きに突出するカバーカラー９の外縁１２から延びる。それらは、カバーカラー９が形成される１つの平面に配置されない。むしろ遮蔽フラップ１０および１１は、カバーカラー９が延びる平面と比較して、傾斜位置に配向される。遮蔽フラップ１０および１１は、片持ち状であるように構成される。それらは、翼の様式で突出するように配向される。遮蔽フラップ１０および１１は、信号接点４および接地接点５から突出して外を向くように構成される。遮蔽フラップ１０および１１は、プレート様であるように設計される。しかしながら、それらは特に、平らでないように構成される。特に、それらは、少なくとも一度屈曲されるように構成される。
【0031】
図３に特にはっきりと認めることができるように、この接続において、遮蔽フラップ１０は、第１のフラップ部１０ａを含む。この第１のフラップ部１０ａは、カバーカラー９から直接延びる。屈曲点１０ｂには、第２のフラップ部１０ｃが隣接する。図３で見ることができるように、カバーカラー９が延びる平面に関連した第２のフラップ部１０ｃは、第１のフラップ部１０ａよりも小さい傾斜を有する。
【0032】
プラグヘッド２は、図１においても認識され得るように、キャリアブロック７に加えて、プラグキャップ１３を含む。これは、つぼ様または鉢様であるように構成される。長手方向軸Ａの方向に、プラグキャップ１３に関連したキャリアブロック７が、外方向に延びる。この接続では、キャリアブロック７は、故に、プラグキャップ１３の開口部１４を通って延びる。
【0033】
さらに認識され得るように、前壁６に関連したカバーカラー９は、後方に向かってオフセットされる。これは、カバーカラー９が前壁６よりもプラグキャップ１３に近いことを意味する。さらに、電気プラグ１は、ジャケット１５を含む。ジャケット１５は、ジャケット壁８を部分的に囲む。特に、ジャケット１５は、ジャケット壁８を囲む。特に、長手方向軸Ａの周方向におけるジャケット１５は、ジャケット壁８を完全に囲むが、長手方向軸Ａの方向に見たときは、ジャケット壁８を部分的に囲むだけである。特に、カバーカラー９とプラグキャップ１３内に延びるキャリアブロック７の一部分との間のジャケット壁８の部分的領域は、このジャケット１５によって被覆される。
【0034】
さらに、図１において、電気プラグ１は接続要素１６を含むことが認識され得る。この接続要素１６は、導電性である。それは、接地接点５をカバーカラー９と接続する。特に、したがって、接地接点５と少なくとも１つの遮蔽フラップ１０、特にここでは２つの遮蔽フラップ１０および１１との間の電気接続も構成される。特に、カバーカラー９ならびにそれと一体形成された遮蔽フラップ１０および１１は、導電性材料、特に金属から作製されるように構成される。図１に見られるように、この接続要素１６は、Ｌ字状であるように構成される。それは、この接続では、薄い接続片である。それは、この接続では、ジャケット壁８上を軸方向にＬ字状の脚により、および接地接点５までＬ字状の更なる脚により延びる。
【0035】
特に、カバーカラー９は、電気カバーカラーとして構成される。車両カメラとの接続状態において、それは、接続ユニット、特に車両カメラのハウジングのハウジング部と、キャリアブロック７との間の空隙を被覆する。以て、機械的被覆が達成されること、また電気特性に起因して、電磁遮蔽が促進されることの両方が言える。以て、この空隙を通る望ましくない電磁放射の出射または入射は回避され得る。
【0036】
図２では、装置１７の簡略化した垂直断面図が示される。装置１７は、簡略化した表現で示される電気プラグ１を含む。それは、さらに、電気プラグ１とは別個である車両カメラ１８を含む。車両カメラ１８は、ハウジング１９を含む。このハウジング１９は、後側ハウジング部２０、およびそれとは別個である前側ハウジング部２１を有する。２つのハウジング部２０および２１は、互いと接続される。以て、ハウジング１９の内部２２が形成される。この内部２２には、車両カメラ１８の少なくとも１つの回路板２３が配置される。同じ電子部品および電気接点２４が配置される。さらにそこには、画像センサ２５が配置される。車両カメラ１８は、さらに、レンズ装置２６を含む。これは、簡略性の目的のために単一のブロックとして表される。レンズ装置２６は、第２のハウジング部２１に配置される。レンズ装置２６上に外側から入射する光は、光学撮像特性に起因して、画像センサ２５に向けられる。
【0037】
車両カメラ１８は、電気プラグ１のためのコネクタユニット２７を含む。示される実施形態において、これは、後側ハウジング部２０と一体形成される。その意図した使用に従うコネクタユニット２７は、電気プラグ１への差し込みが想定される。この目的のため、コネクタユニット２７は、受容部分２８を含み、この中に電気プラグ１が、特にそのプラグヘッド２により、導入または挿入される。図２では、この点に関して、完全に差し込まれた最終状態が示される。プラグヘッド２の形状および構造は、図２に概略的に示され、図１ではプラグヘッド２の正確な構造は例証しない。ここでは単に象徴的に示される遮蔽フラップ１０は、コネクタユニット２７の壁３０の内側２９に直接接触することが認められる。以て、このコネクタユニット２７、およびハウジング部２０もまた、接地に接続される。さらに、ジャケット壁８とコネクタユニット２７の内側３２および／またはハウジング部２０との間の空隙３１が被覆されることも分かる。これは、カバーカラー９によって達成される。特に、この空隙３１の完全な被覆が達成される。
【0038】
プラグヘッド２は、コネクタユニット２７内へ導入され、キャリアホール７によりハウジング部２０内の通路開口部３３内へ延びる。
【0039】
【図1】
【図2】
【図3】
【国際調査報告】