(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-30
(54)【発明の名称】液圧アセンブリ用のバルブアイランドおよびバルブアイランドを備えた液圧アセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61M 1/14 20060101AFI20230123BHJP
A61M 1/36 20060101ALI20230123BHJP
A61M 39/22 20060101ALI20230123BHJP
【FI】
A61M1/14
A61M1/36 100
A61M39/22 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022531037
(86)(22)【出願日】2020-11-25
(85)【翻訳文提出日】2022-07-11
(86)【国際出願番号】 EP2020083282
(87)【国際公開番号】W WO2021105158
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】102019132178.6
(32)【優先日】2019-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515143739
【氏名又は名称】ビー.ブラウン アビタム アーゲー
【氏名又は名称原語表記】B. BRAUN AVITUM AG
【住所又は居所原語表記】Schwarzenberger Weg 73-79, 34212 Melsungen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロルフ バートラム
(72)【発明者】
【氏名】ピーター マンツ
【テーマコード(参考)】
4C066
4C077
【Fターム(参考)】
4C066JJ04
4C066QQ14
4C066QQ15
4C077AA05
4C077BB01
4C077DD26
4C077EE01
4C077EE03
4C077JJ02
4C077JJ03
4C077JJ16
4C077JJ24
4C077KK23
(57)【要約】
本発明は、液圧アセンブリ用のバルブアイランド(1)、およびバルブアイランド(1)を備える液圧アセンブリに関する。バルブアイランド(1)と液圧アセンブリが透析装置用に設けられる。バルブアイランド(1)は、少なくとも1つの流体フローダクト(3)が形成されている主要部分(2、27)を有する。主要部分(2、27)は、付加製造または射出成形によって製造される。液圧アセンブリは、少なくとも1つのバルブアイランド(1)が直接的または間接的に配置されたサポートを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの流体流路(3)が形成される/一体的に配置されるベースボディ(2、27)を備える、体外血液治療装置用、好ましくは透析装置用の液圧アセンブリ用のバルブアイランド(1)であって、
前記ベースボディ(2、27)が付加製造または射出成形によって製造されることを特徴とする、バルブアイランド(1)。
【請求項2】
少なくとも1つのバルブ部分(5)が、前記ベースボディ(2、27)と一体的に形成される、請求項1に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項3】
バルブ部分(5)が、前記ベースボディ(2、27)に段階的に回転可能に配置される、請求項1に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項4】
少なくとも1つの連結レセプタクル(6)が、前記ベースボディ(2、27)に一体的に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介して液圧コンポーネントが少なくとも1つの流体流路(3)に流体的かつ確実に接続可能である、請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項5】
少なくとも1つの注ぎ口(4)が、前記ベースボディ(2、27)に一体的に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介して流体ラインが前記少なくとも1つの流体流路(3)に流体的に接続可能である、請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項6】
少なくとも1つの流体接続部分(9)および/または機械的接続部分(9)は、前記ベースボディ(2、27)に一体的に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介してコンポーネントが流体的および/または機械的に接続可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項7】
少なくとも1つの接続部分(11、30)が前記ベースボディ(2、27)上に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介して前記バルブアイランド(1)が前記キャリア(24)の接続部分またはそこに適合する取り付けアダプタ(13)に接続可能である、請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項8】
前記液圧コンポーネントは、前記連結レセプタクル(6)を介して前記少なくとも1つの流体流路に流体的かつ確実に接続されたバルブ(14)である、請求項4に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項9】
前記バルブは、前記連結レセプタクル(6)に挿入される連結部分(15)を備え、取り付け要素(22)を介してそこに固定される、請求項8に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項10】
流体を混合するための混合要素(41)が、前記バルブ(14)またはバルブ(42、14′)の流体流路に一体化されている、請求項8に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項11】
混合要素(44)が、前記バルブ(14、14′)のバルブシートに一体化されている、請求項8に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項12】
前記液圧コンポーネントは、前記連結レセプタクル(6)または連結レセプタクル(6′、6′′)を介して流体流路または前記少なくとも1つの流体流路(3)に流体的かつ確実に接続された混合要素(45)である、請求項4に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項13】
前記混合要素(45)は、取り付け要素(22′)を介して前記連結レセプタクル(6、6′、6′′)に挿入され、かつそこに固定された連結部分(15′′′)を備える、請求項12に記載のバルブアイランド(1)。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の少なくとも1つのバルブアイランド(1)が間接的にまたは直接的に配置されるキャリアを備える、体外血液治療装置のための液圧アセンブリ。
【請求項15】
前記キャリアは、前記少なくとも1つのバルブアイランド(1)が設けられる表面(37)を含む、請求項14に記載の液圧アセンブリ。
【請求項16】
前記1つまたは複数のバルブアイランド(1)は、共通の側面に取り付け可能または取り外し可能である、請求項14または15に記載の液圧アセンブリ。
【請求項17】
前記バルブアイランド(1)を備え、前記キャリアは、前記ベースボディ(11)の接続部分に接続される少なくとも1つの適合された接続部分(24)を有する、請求項14から16のいずれか一項に記載の液圧アセンブリ。
【請求項18】
前記バルブアイランド(1)および取り付けアダプタ(31)を備え、前記ベースボディ(30)の前記接続部分に接続される少なくとも1つの適合された接続部分(13)と、前記キャリアに接続される少なくとも1つの二次接続部分(32)とを有する、請求項14から17のいずれか一項に記載の液圧アセンブリ。
【請求項19】
請求項14から18のいずれか一項に記載の液圧アセンブリを備える透析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、透析装置内の液圧アセンブリ用のバルブアイランド、または、透析装置内の液圧アセンブリのバルブアイランド、バルブアイランドを備えた液圧アセンブリ、およびバルブアイランドを含む対応する液圧アセンブリを備えた透析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療技術における透析デバイス/透析装置は、通常、バルブユニットが用いられた液圧システムまたは液圧アセンブリを含んでおり、バルブユニットにおいて(電磁的に切り替えられる)バルブが、所望の流体流路を形成するために、透析装置の流体ラインコンポーネントの入力と出力を選択的に封鎖または解放することができる。
【0003】
特許EP895787号明細書に説明されるような従来の透析装置用のバルブユニットは、透析装置のバランシングデバイスがソレノイドバルブを介して液圧システムに接続される基本的な構造を用いる。ソレノイドバルブは、バランシングデバイスのバランスチャンバの入口と出口のシャットオフバルブ(オン/オフバルブ)として機能する。中央制御ユニットは、所望の流体流路を形成するためにソレノイドバルブを駆動する。
【0004】
しかしながら、この解決策の不利な点は、バルブユニットが多くの個別のコンポーネントを有し、アセンブリがそれに応じて大きな設置サイズになることである。
【0005】
医療技術における他の解決策では、このタイプのバルブユニットは、液圧システムにおける中央部分またはバルブアイランドを形成するために、ソレノイドバルブが固定された中央取り付けシートを使用する。従来の技術によれば、例えば、ソレノイドバルブがねじ接続を介して取り付けられた挿入シートが用いられる。
【0006】
しかしながら、この解決策の不利な点は、バルブの締め付けまたは取り外しをするために、組立と修理に常に工具が必要となることである。これは必要な設置スペースの増加だけでなく組立工程の増加につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本開示の目的は、組立作業を軽減することができ、同時にバルブアイランドの設置サイズを縮小する、特に透析装置の、または透析装置用の汎用の液圧アセンブリ/液圧システム用のバルブアイランド、および、バルブアイランドを備えた液圧アセンブリ/液圧システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、液圧アセンブリ(液圧システム)用の/液圧アセンブリ(液圧システム)の請求項1に記載のバルブアイランド、バルブアイランドを備えた請求項10に記載の液圧アセンブリ(液圧システム)、およびバルブアイランドを備える液圧アセンブリ(液圧システム)を備えた請求項18に記載の透析装置によって解決される。
【0009】
したがって、本開示の核心は、基本的に、ベースボディを有するバルブアイランドの配置にあり、その中に/その上に少なくとも一つの流体ライン(チューブ/流体流路)が一体的に/一つなぎの素材で形成され、その少なくとも一方、好ましくは両方の軸端部(正面側)に、いずれの場合も、液圧/圧力コンポーネント、具体的にはバルブおよびさらに好ましくはソレノイドバルブが配置され/取り付けられ、それを介して、それぞれの(好ましくは端部側/正面側)流体ライン開口とコンポーネント側/バルブ側支流ライン/通路との間の流体接続が、開放および/または閉鎖され得る。ベースボディを有する一体化流体ラインまたは一つなぎの素材によって形成された流体ラインは、さらにいくつかの(少なくとも1または複数の)分岐接続(注ぎ口)を有し、それらは流体ラインの軸方向に離れて設けられ、可能ならば、それらは円周方向にオフセットされ、かつベースボディと一つなぎに形成される。好ましくは、いずれの場合も一つの注ぎ口が正面側に設けられた一つだけの(ソレノイド)バルブに割り当てられ、2つの(ソレノイド)バルブが端部側において軸方向にほぼ媒体が分離されるように、(例えば一体化流体ライン内のパーティション壁によって)注ぎ口は、互いに流体的に離される。さらに、例えば追加の(ソレノイド)バルブのオプション接続のために、さらなるポートが一体化流体ライン上に一つなぎの材料によって形成されてもよい。最後に、いくつかの(少なくとも1つの)取り付け/保持手段(突起、フック、タブ、その他)がベースボディ上に一つなぎの材料によって形成されてもよく、それらはベースボディを(バルブアイランドには属さない)分離ホルダ/プラットフォームに固定するために設けられ、構成される。
【0010】
本開示に係るバルブアイランドのこの構造的な設計は、特に射出成型または3D印刷工程(迅速な試作工程)を使用することで、単一の製造工程において、そのベースボディ(上記の設計に従って一体に設けられる全てのコンポーネントを含む)を単一のセクション/単一の材料に構成することを可能にする。工程で(同時に)形成される一体型流体ライン上の接続は、それに続く(ソレノイド)バルブ、外部流体ライン、温度/電気伝導率/圧力/流量センサ、および同様の液圧/圧力コンポーネントの組立を、工具を使用せずに可能とする。したがって、このように設計されたバルブアイランドの製造は安価でシンプルである。取り付け手段もベースボディに統合されることが好ましいため、機械、好ましくは透析装置へのバルブアイランドの取り付けは迅速である。
【0011】
本発明の一態様によれば、液圧アセンブリ用のバルブアイランドまたは液圧アセンブリのバルブアイランドは、体外血液治療装置、好ましくは透析装置用に設けられ、または透析装置に設けられる。バルブアイランドは、少なくとも1つの、特に剛性のある、流体流路(一体型流体ライン)が形成されたベースボディを備えている。ベースボディは、上記のように構成され、好ましくは付加製造または射出成形によって製造される。
【0012】
3D印刷または射出成形工程を使用することにより、ベースボディを単一のステップで製造することができる。1つまたは複数の一体型流体流路を可変的に設計することができる。射出成型では、この目的のために、交換可能なインサートを使用することができる。少なくとも1つの一体型流体流路は、好ましくは堅固に設けられ、したがって、荷重支持機能をも引き受けることができる。この自立機能により、バルブアイランドや液圧アセンブリの従来のハウジングを省くことができる。
【0013】
バルブアイランドのさらなる発展では、少なくとも1つのバルブ取り付け部分が(ベースボディと一つなぎの材料で)形成され/配置され、上記で構成されたように、一体型流体流路の少なくとも1つの軸方向の端部/端部部分に設けられる。バルブ取り付け部分は、例えば、コイル要素、特にソレノイドバルブ用のコイルキャリア、ソレノイドバルブ自体、バルブシート、制御エッジ、単純なねじ山またはバヨネットフィッティング、またはバルブ取り付け部の他の任意のタイプのものとして、形成してもよい。
【0014】
バルブ取り付け部またはソレノイドバルブは、ベースボディ上に取り外し可能/回転可能に配置されてもよく、バルブ取り付け部分は、好ましくは付加的に、またはさらに好ましくは射出成形によって製造される。ソレノイドバルブ、バルブシートなどのさまざまなバリエーションは、射出成形工具を使用して製造することができる。特に、ベースボディ上に一つなぎの材料で形成されたバルブ取り付け部分(例えば、上記のコイル取り付けボディの形態)は、ベースボディに取り付ける必要がある個別部品の数を低減する。換言すれば、必要となる個別部品またはコンポーネントの数が削減される。さらに、これにより、この目的に必要な組み立て時間を節約することができる。さらに、この目的のために提供される、液圧アセンブリ全体に対して計画する必要のある設置スペースを効率的に削減することができる。
【0015】
バルブ取り付け部分は、バルブシートと一緒に配置され、体外流体回路の汚染安全性を確保するために、媒体分離バルブの機能を実行することができる。
【0016】
バルブアイランドのさらなる発展では、一体型流体流路の正面側に配置された少なくとも1つのソレノイドバルブが、具体的には45°以下のステップで軸方向に回転することができるように、ベースボディに保持される。これにより、バルブ部分のケーブル配線を個別に適合させ、または方向付けすることができ、かつ組み立ておよびサービスの際の材料要件およびアクセス容易性の観点から最適化することが可能になる。バルブは、自動的に回転しないように機械的に固定することが好ましい。さらにケーブル長さが節約することができる。
【0017】
バルブアイランドのさらなる発展では、少なくとも1つの、特に中空円筒形の連結レセプタクル(上記ではポートと呼称した)がベースボディと一つなぎに形成され、それを介して(さらに)液圧コンポーネントは、少なくとも1つの流体流路に、特に半径方向に密閉に/半径方向に緊密に、流体的かつ形状適合的に接続可能であり、具体的には、接続されている。連結レセプタクルは、射出成形または3D印刷により、ベースボディに射出成形されてもよい。(さらなる)バルブ、チューブ連結、導電率測定センサ、圧力測定センサ、温度センサ、圧力調整器、スロットル、減圧バルブなど、他の液圧コンポーネントをベースボディに半径方向に緊密に適合させることが、したがって可能である。
【0018】
バルブアイランドのさらなる発展において、特に中空シリンダーの形態である連結レセプタクル(ポート)は、円周側、特に内周側に、少なくとも1つ、好ましくは複数の、特にこの目的に適合した液圧コンポーネントの要素が挿入され得る、とりわけ挿入された、くぼみ(縦溝)を有する。換言すれば、連結レセプタクルは、特定のプロファイルで形成された接続部分を有し、その中に/そこに、液圧コンポーネント(さらなるバルブ)を、回転的に固定した方式で挿入/適合することができる、および場合によっては、接続部分に対して所定の回転位置で挿入/適合することができる。このようにして、連結レセプタクルに対する液圧要素の回転を回避することができる。このような回転防止装置は、たとえばセレーション(溝)を介して、透析装置の配線、特にホースと、ケーブル配線または配線ハーネスに関して、液圧コンポーネントの方向を改善することを可能にする。あるいは、回転防止装置は、異なる寸法の異なる形状を有することができる。これは、「ポカヨケ原理」などのエラー防止原理を実装するために使用することができる。たとえば、1つのケースでは、コンポーネントの1つの(単一の)方向付けのみが可能である場合がある。連結レセプタクル内の液圧要素の軸方向の固定のために、クリップ形状の止めピンを設けることが好ましく、これは連結レセプタクルに横方向に挿入することができ、したがって、連結レセプタクル外への/連結レセプタクルからの液圧要素の軸方向の除去/引き抜きを防止する。
【0019】
バルブアイランドのさらなる発展では、少なくとも1つの注ぎ口がベースボディと一つなぎの材料で形成され、それを介して外部流体ラインが流体接続可能であり、具体的には、少なくとも1つの一体型流体流路に接続されている。少なくとも1つの注ぎ口は、射出成形によってベースボディに成形するか、3D印刷によって印刷することができる。
【0020】
少なくとも1つの注ぎ口の直径は可変にすることができる。内径が特に2-6mmの流体ラインを接続または配管するために、少なくとも1つの注ぎ口が設けられる。流体ラインは、具体的にはチューブであるが、代替的にパイプであってもよい。ベースボディは、好ましくは、2個から3個または4個から6個の注ぎ口を有する。注ぎ口の数は最大7個まで拡張することができる。
【0021】
バルブアイランドのさらなる発展において、少なくとも1つの流体的かつ場合によっては機械的な接続部分がベースボディと一体的に形成され、それを介して、好ましくはセンサコンポーネント、特に液圧センサコンポーネントが流体的かつ場合によって機械的にも接続可能であり、具体的には、接続されている。これにより、導電率測定センサ、圧力測定センサ、温度センサなどのセンサコンポーネントのベースボディへの半径方向に密閉な/半径方向に緊密な適合または接続が可能になる。あるいは、(さらなる)バルブ、チューブカップリング、圧力調整器、スロットル、減圧バルブなどの他の液圧コンポーネントを接続することができる。
【0022】
バルブアイランドのさらなる発展では、少なくとも1つの接続部分がベースボディ上に形成され、それを介してバルブアイランドが、液圧アセンブリまたはそれに適合した取り付けアダプタの接続部分に接続可能であり、具体的には、接続されている。
【0023】
バルブアイランドのさらなる発展では、少なくとも2つのくぼみ、特に2つのボアがベースボディに形成され、それらを介して、固定手段、具体的にはケーブルタイが通過可能である。あるいは、異なる数のボア、たとえば4つのボアがベースボディに形成され/設けられて、対応する状況に適合した固定を可能にすることができる。固定手段は、少なくとも一つのケーブルまたはケーブルハーネスにストレインリリーフをもたらすことを目的としている。
【0024】
バルブアイランドのさらなる発展では、少なくとも1つのレセプタクル、具体的にはプラグウィンドウがベースボディに形成され、その中にプラグハウジングが受け入れ可能であり、具体的には、受け入れられている。あるいは、2つのプラグウィンドウをベースボディに形成することもでき、それぞれがプラグハウジングを受け入れる。プラグウィンドウは、ロードラインのプラグハウジングまたはセンサラインのプラグハウジングを受け取ることができる。
【0025】
バルブアイランドのさらなる発展では、液圧コンポーネントはバルブ、特にソレノイドバルブであり、統合された流体流路の端側に配置された/形成された連結レセプタクルを介して、少なくとも1つの統合された流体流路に(前面で)流体的かつ形状適合的に、特に半径方向に緊密に接続される。バルブアイランドのさらなる発展において、バルブは、特に付加製造または射出成形によって製造されるバルブシートを有する。
【0026】
バルブアイランドのさらなる発展では、バルブは連結部分、具体的には円錐台形連結部分を有し、これは上記の連結レセプタクルに挿入され、取り付け要素、特に取り付けクリップ(上で定義したようなスプリットピン)を介して軸方向に固定される。連結部分は、射出成形または付加製造によって製造することができる。円錐台形連結部分を連結レセプタクルに挿入することにより、流体的で半径方向に緊密な接続が確立される。流体的で半径方向に緊密な接続を介して、ベースボディとバルブの流体流路が接続される。取り付け要素(スプリットピン)は、射出成形または付加製造によって製造することもできるし、打ち抜き曲げ部品またはワイヤー曲げ部品として製造することもできる。
【0027】
バルブアイランドのさらなる発展において、前述の連結部分は、連結レセプタクルの少なくとも1つのくぼみに適合された要素、具体的には突起を有する。連結部分の突起は、連結レセプタクルのくぼみに係合する。これにより、バルブ部分がベースボディに対して回転することを防止する。
【0028】
バルブアイランドのさらなる発展において、連結部分は、形成された流体流路を密閉するために、断面、特に先端の周囲に、密閉要素、具体的にはOリングを有する。
【0029】
バルブアイランドのさらなる発展では、バルブはバルブ部分、特にコイル要素を有する。バルブ部分は、連結部分に対して軸方向に設計することも、連結部分に対して角度(例えば約90°の角度)を付けることもできる。
【0030】
バルブアイランドのさらなる発展では、バルブ部分は、具体的に45°以下のステップで軸方向に回転可能である。
【0031】
バルブアイランドのさらなる発展では、バルブが少なくとも1つの注ぎ口(上記で定義したバルブ側の分岐通路)を有し、これを介して外部流体ライン、特にパイプまたはチューブが、少なくとも1つの一体型流体流路に流体的に接続可能であり、具体的には接続されている。
【0032】
少なくとも1つの注ぎ口は、連結部分および/またはバルブ部分に対して軸方向に設計してもよく、例えば約90°の角度をつけてもよい。
【0033】
バルブは、軸方向に形成され、または互いに対して例えば約90°の角度を付けられた2つ以上の注ぎ口を有してもよい。
【0034】
バルブアイランドの別のさらなる発展では、バルブは、流体的かつ場合によっては機械的接続部分を有し、これを介して、コンポーネント、特に液圧コンポーネントが、流体的かつ場合によっては機械的にバルブに接続可能であり、具体的には、接続されている。
【0035】
液圧コンポーネントの例は、例えば、他のバルブ、具体的にはスナップインバルブ、チューブカップリング、導電率測定センサ、圧力測定センサ、温度センサ、圧力調整器、スロットル、減圧バルブまたは同様のセンサコンポーネントである。
【0036】
流体的かつ場合によっては機械的な接続部分は、連結部分および/またはバルブ部分および/または少なくとも一つの注ぎ口に対して、軸方向に設計されてもよく、例えば90°の角度で角度がつけられてもよい。
【0037】
バルブアイランドのさらなる発展では、流体を混合するための混合要素が、前記バルブ/バルブの流体流路に一体化される。バルブは、好ましくは、液圧チェックバルブまたは液圧ソレノイドバルブである。
【0038】
バルブアイランドの別のさらなる発展では、混合要素がバルブのバルブシートに一体化されている。バルブは、好ましくは液圧ソレノイドバルブ、特にスナップインバルブである。
【0039】
バルブアイランドのさらなる一実施形態では、混合要素は管状であり、その長さに沿って、バルブの流体流路内で軸方向に延びる。
【0040】
バルブアイランドのさらなる実施形態では、液圧コンポーネントは、1つの流体流路または前記少なくとも1つの流体流路に、前記連結レセプタクル/連結レセプタクルを介して、流体的かつ形状適合的に接続されている混合要素である。
【0041】
液圧コンポーネントが混合要素であるバルブアイランドのさらなる発展において、混合要素は、好ましくは、完全円筒形を有する。固体の円筒形混合要素内に、混合要素の伸長方向に、複数の流路が形成されている。流路は、互いに平行に配置され、混合要素の中心軸に平行に配置されて、そこを流れる流体のための複数の通路を形成する。流路は、バルブの流体流路の軸方向および/または流体の流れ方向に延びる。
【0042】
バルブアイランドの特に好ましいさらなる実施形態では、複数の流路の一部、具体的には8つの流路の一部が、混合要素の外周に近接して、円周方向に等間隔で配置される。複数の流路の別の一部、具体的には4つの流路の別の一部は、円周方向の中心軸のすぐ近くに等間隔に配置されている。複数の流路の一部の中心軸からの半径方向の距離は、いずれの場合も均一である。同様に、複数の流路の他の一部の中心軸からの半径方向の距離は均一である。
【0043】
バルブアイランドのさらなる実施形態では、複数の流路の一部の断面形状は、複数の流路の他の一部の断面形状とは異なる。複数の流路の一部の断面形状は、好ましくは円形である。複数の流路の他の一部の断面形状は、好ましくは多角形、具体的には六角形である。
【0044】
バルブアイランドのさらなる発展では、混合要素、具体的には円錐台形連結部分が連結レセプタクルに挿入され、取り付け要素、具体的には取り付けクリップを介してそこに固定される。
【0045】
バルブアイランドのさらなる発展では、混合要素は付加製造または射出成形によって製造される。
【0046】
バルブアイランドのさらなる発展では、混合要素は、射出成形または付加製造によって、連結部分と一体に製造される。混合要素は、第1のコンポーネントとして、例えば、予め成形された部分として機能し、続いて第2のコンポーネントと、具体的には連結部分と射出成型によって一体に接続されるように、具体的にはオーバーモールドされるようにしてもよい。第1のコンポーネントと第2のコンポーネントの材料は異なってもよい。
【0047】
円錐台形連結部分を連結レセプタクルに挿入することにより、流体的かつ半径方向に緊密な接続が確立される。流体的かつ半径方向に緊密な接続を介して、ベースボディの流体流路と混合要素が接続される。
【0048】
混合要素は、例えば、バルブ、特にチェックバルブ、取り付けクリップ、および導電率測定センサを含むサブアセンブリに直接統合してもよい。
【0049】
混合要素は、回転防止装置によって、バルブの流体流路の長手方向/中心軸周りの回転に抗して固定され得る。
【0050】
本発明の別の態様は、第1の態様に係る、少なくとも1つのバルブアイランドをその上に間接的または直接的に配置したキャリアを備える、1つまたは複数の体外血液治療装置用の液圧アセンブリである。
【0051】
キャリアは、少なくとも1つのコンポーネント、ただし好ましくは複数のコンポーネントのモジュラーアセンブリに適している。キャリアは、タワー、具体的には、アセンブリタワーであってもよい。
【0052】
液圧アセンブリのさらなる発展では、キャリアは、具体的には、1つまたは複数のバルブアイランドおよび/または他のコンポーネントが配置される1つの表面または平面のみを有する。これは、液圧アセンブリのメンテナンスまたは修理中に、特定のバルブアイランドおよび/または他のコンポーネントにアクセスするために分解する必要がありえる、通路を塞ぐコンポーネントがないという利点がある。
【0053】
液圧アセンブリのさらなる発展では、共通の表面または平面またはアセンブリ平面内の、少なくとも1つのバルブアイランドおよび/または他のコンポーネントは、共通の側面から取り付け可能または取り外し可能である。
【0054】
液圧アセンブリのさらなる発展では、キャリアは、ベースボディの接続部分に特に工具なしで接続される少なくとも1つの適合された接続部分を有する。
【0055】
この接続は、具体的には鍵穴の原理に従って実現することができる。この原理では、少なくともオス接続要素を少なくともメス接続レセプタクルに挿入(フック)することができる。ただし、プラグイン原理などの他の工具不要の接続変形例もありえる。
【0056】
液圧アセンブリのさらなる発展において、液圧アセンブリは、ベースボディの接続部分に特に工具なしで接続される適合された接続部分を備えた取り付けアダプタを有し、キャリアに接続される少なくとも1つの二次接続部分を有する。
【0057】
この接続は、具体的には鍵穴の原理に従って実現することもできる。この原理では、少なくともオス接続要素を少なくともメス接続レセプタクルに挿入(フック)することができる。ただし、上記ですでに構成したように、プラグイン原理、フック原理など、他の工具を使用しない接続変形例もありえる。取り付けアダプタの二次接続部分は、キャリアへの圧入または工具を使用しない接続でありえる。
【0058】
液圧アセンブリのさらなる発展では、取り付けアダプタはスペーサーであり、これを介してベースボディが表面またはそれぞれの取り付けアングルにほぼ平行に配置され、それを介してベースボディが表面またはそれぞれの平面に角度を付けて配置される。
【0059】
液圧アセンブリのさらなる発展では、具体的にはロック要素を介して、キャリアまたは取り付けアダプタへのバルブアイランドの接続がロックされる。ロック要素は、拡張クリップ、ウェッジピンなどであり得る。
【0060】
液圧アセンブリのさらなる発展では、キャリアはアセンブリタワーである。アセンブリタワーは、少なくとも1つのバルブアイランドおよび/または他の液圧コンポーネントのための取り付け表面または取り付け平面として機能する取り付けプレートなどを有する。取り付けプレートは、U字形のフレームまたは箱形のハウジングで提供されてもよい。取り付けプレートは、ハウジングの前壁と後壁の間の中心に平行に配置されてもよく、それにより、取り付けプレートにより境界付けられる前スペースと後スペースが形成される。さらなるバルブアイランドまたは他の液圧コンポーネントは、それぞれのスペースに形成される内表面に、好ましくは工具を使用せずに、取り付けられてもよく、または、吊り下げられてもよい。
【0061】
液圧アセンブリのさらなる発展では、取り付けアングルは、液圧アセンブリ、具体的にはアセンブリタワーへの挿入またはスライドに適した挿入シートに取り付けられる。
【0062】
液圧アセンブリのさらなる発展において、後者は、バルブアイランドからはなれて、特に吊り下げおよび/またはねじ込みによって、キャリア上に間接的または直接的に配置される少なくとも1つのサブアセンブリを有する。
【0063】
サブアセンブリは、キャリアの取り付け表面または平面に対して平行である、さらなる取り付け表面または平面を形成する。例えば、キャリアの取り付け表面または平面上で、サブアセンブリが平面的に挿入されており、または挿入されるであろうエッジに平坦な凹みを設けることができる。
【0064】
液圧アセンブリのさらなる発展では、サブアセンブリは少なくとも1つのバランスチャンバを有する。バルブ、特にソレノイドバルブのような液圧コンポーネントが、バランスチャンバに接続することができる。接続は、取り付け要素、具体的には取り付けクリップを介して固定することができる。バランスチャンバは、付加的に、または射出成形によって製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
上述した本発明の目的、態様および利点は、以下の添付図面の詳細な説明によってさらに詳述される。
【0066】
【
図1】本開示の第1構成例に係るバルブアイランドの一の側面の模式図である。
【
図2】本開示の第1構成例に係るバルブアイランドの他の側面の模式図である。
【
図3】コイル要素に対して軸方向に配置される連結部を備える、バルブアイランドに接続可能なスナップインバルブのいくつかの実施形態a)からe)の模式図である。
【
図4】コイル要素に対して90°の角度を有する連結部を備える、バルブアイランドに接続可能なスナップインバルブのいくつかの実施形態a)からe)の模式図である。
【
図5】スナップインバルブ、取り付けクリップ、拡張クリップおよびキャリアの接続部を有する第1構成例に係るバルブアイランドの構成の個別部品の模式図である。
【
図6】第1構成例に係る取り付けクリップを有するバルブアイランドの連結レセプタクルの拡大図である。
【
図7】本開示の第2構成例に係るバルブアイランドの正面側の模式図である。
【
図8】本開示の第2構成例に係るバルブアイランドの取り付け側の模式図である。
【
図9】スナップインバルブ、拡張クリップ、取り付けアダプタ、およびキャリアの接続部を有する第2構成例に係るバルブアイランドの構成の個別部品の模式図である。
【
図10】バルブアイランドの第2構成例の全体構成の正面視の模式図である。
【
図11】第2構成例に係るバランスチャンバおよびバルブアイランドを有する液圧アセンブリの模式図である。
【
図12】挿入シートに取り付けられた取り付けアングルに取り付けられた第1構成例に係るバルブアイランドの模式図である。
【
図13】混合要素を有するサブアセンブリの構成の個別部品の模式図である。
【
図14】混合要素の改変を伴うサブアセンブリのさらなる構成の個別部品の模式図である。
【
図16】連結部に一つなぎで接続された混合要素のさらなる改変の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
<構成例>
本開示の構成例が、添付図に基づいて以下に説明される。
【0068】
図1は、本開示の第1構成例に係るバルブアイランド1(斜視図)の長手方向側の模式図を示す。
【0069】
バルブアイランド1は、ベースボディ2を有する。ベースボディ2は、付加製造または射出成形を使用して製造される。ベースボディ2は、ベースボディ2(内部、硬い)と一体/一つなぎに形成され、したがって、バルブアイランド1の自立機能を果たす流体流路3を備える(有する)。ベースボディ2は、さらに、ベースボディ2と一体/一つなぎに形成された複数の注ぎ口または接続ノズル4を有する。複数の注ぎ口または接続ノズル4は、好ましくはT字型(流体接続)の方法で流体流路3に接続されており、外部液圧ラインまたはチューブの接続のために設けられ、構成されている。注ぎ口4は、好ましくは、ベースボディ2上に成形され、流体流路3から半径方向外側に向けられる。
【0070】
流体流路3の中/上に、それぞれの軸バルブシート(図示せず)が、好ましくは、流体流路3の2つの軸方向端部/端部部分内、または流体流路3の2つの軸方向端部/端部部分に設けられ、または形成される。各バルブシートは、それぞれ、ベースボディ2または流体流路3に配置されたコイル要素(電気バルブコイル)5によって駆動される可動バルブ要素(バルブピストン)によって開閉される。軸方向の端部に配置された2つのバルブのコイル要素5は、流体流路3の軸方向端部/端部部分において、軸方向の外側に配置されている。コイル要素5は、それらの軸周りに、すなわち流体流路3の長手方向軸の周りに、45°角ステップで、あるいは45°よりも小さいステップで回転可能にベースボディ2に保持される。
【0071】
ベースボディ2はまた、バルブシートの領域に/領域内に、中空の円筒形連結レセプタクル(ポート)6を有し、これは、他の液圧コンポーネントとの流体接続および形状適合(機械的)接続に適している。連結レセプタクル6は、好ましくは、ベースボディ2上に成形され、流体流路3から半径方向に(好ましくはT字形に)外向きに向けられる。中空円筒形連結レセプタクル6は、内周に好ましくは等しい円周方向の距離で複数のくぼみ7を有し、複数のくぼみ7は、そこに適用された別の液圧コンポーネントの要素を受け入れるのに適しており、かつそのために設けられている。ベースボディ2はまた、流体流路3の隣に、ベースボディ2を横方向に完全に貫通するボア8であって、ねじ、リベットまたはバンド(図示せず)などの固定手段が挿入可能である(貫通)ボア8を有する。
【0072】
換言すれば、本開示に係るバルブアイランドは、流体流路3と、ボア8が形成された(ブロック状)部分と、の両方を一つなぎの材料に含む、ベースボディ2からなる。流体流路3は、2つの軸方向に間隔を置いた端部/端部部分を有し、これに、前述のソレノイドバルブが、好ましくは、通路の長手方向軸の周りで回転可能であるように取り付けられる。各バルブは電気的に作動可能なバルブコイルを備えており、これを介してそれぞれの可動バルブ本体がバルブの開閉のために可動にされ、流体流路3を分岐ラインと流体的に接続し、および/または流体的に切断する。バルブ本体により開閉可能なバルブシートは、流体流路3の前面に直接、またはソレノイドバルブに一体的に形成されている。上記のバルブ内バルブ/ソレノイドコイルの回転性の代わりに、これ(またはその受け入れハウジング)をベースボディ2と一体的に形成することもできる。
【0073】
図2は、本開示の第1構成例に係る、
図1に関するバルブアイランド1の他の側面の模式図である。ベースボディ2の他の側面には、3つの流体接続部分9が形成されており、これらは、例えば、センサまたはディスプレイ機器の接続/結合に適している。接続部分9は、接続ノズルの形態で示され、接続ノズルは、流体流路3に対してT字形に配向されることが好ましい。ベースボディ2は、プラグウィンドウ10をさらに備え、これらはバルブコイルの配線または電気負荷ラインを受け入れ、通過させることに適しており、かつそのために設けられ、流体流路3に隣接して配置されている。
【0074】
図2に示すバルブアイランド1の他の側面は、ベースボディ2の前述のブロック状部分の領域における接続部分または取り付けフランジ11を示しており、接続部分/取り付けフランジ11はベースボディ2上に一つなぎの材料で形成されている。接続部分11は、バルブアイランド1を、液圧アセンブリまたはそれに適合した取り付けアダプタの接続部分(取り付けフランジ)に(機械的に)接続するのに適しており、かつそのために設けられている。接続部分11は、好ましくは、ベースボディ2の流体流路3に平行なバルブアイランド1の長手方向に配向された接続ベースプレート12からなる。流体流路3に沿って離れた接続ベースプレート12の長手方向端部には、2つのオス接続要素13(位置決めベース/吊り下げピン)が形成され、これらは、例えば、液圧アセンブリのそれぞれのメス接続レセプタクル(タブ/ボア)への挿入または吊り下げに適しており、そのために設けられている。オス接続要素13のウェブは、接続ベースプレート12から突出して、ウェブの直径の数倍を有するヘッド要素で終端する。ヘッド要素は、接続ベースプレート10の平面に平行な平面にまたがっており、すなわち、それはプレート形状であり、したがって、フックに対応するアンダーカットを形成する。
【0075】
図3および
図4は、連結レセプタクル(ポート)6に設置するために設けられる様々な構成のスナップインバルブ14を示している。スナップインバルブ14は、液圧コンポーネントの例として好ましくはソレノイドバルブである。スナップインバルブ14は、半径方向に緊密かつ形状適合的にベースボディ2の流体流路3に接続されるために、スナップインバルブ14の連結部分15を介してバルブアイランド1の連結レセプタクル6に挿入するのに適しており、かつそのために設けられている。スナップインバルブ14は、スナップインバルブ14の内部流体流路を開閉するために、可動バルブ本体を介して開閉することができるバルブシート16を有する。スナップインバルブ14は、さらに、
図1および
図2に係るバルブアイランド1のように、電気コイル要素17を備える。
【0076】
図3および
図4のスナップインバルブ14の連結部分15は、底部から平坦な先端部にかけて、円錐台状にテーパーを形成している。連結部分15の軸方向(長手方向)において、連結部分15は、連結部分15の流体流路の外周に向かって半径方向内側に延びる半径方向のくぼみを有する。先端部分の周囲に、Oリング18が密閉要素として配置され、これは、半径方向に密閉する方法でバルブアイランド1に形成された流体流路の接続を形成するのに適しており、かつそのために設けられている。
【0077】
スナップインバルブ14の様々な構成は、スナップインバルブ14の内部流体流路に接続され、外部液圧ラインまたはチューブの接続のために設けられる、1つまたは複数の注ぎ口19を含む。さらに、1つまたは複数の注ぎ口19に加えて、スナップインバルブ14の構成のいくつかは、例えば、センサまたは指示計器の接続/連結に適しており、かつそのために設けられる、接続部分20を含み得る。
【0078】
スナップインバルブ14の
図3の構成a)からe)は、コイル要素17に対して軸方向に形成される連結部分15を有する。
図4a)からe)のスナップインバルブ14の構成は、連結部分15がコイル要素17に対して90°の角度でここに形成されるという点で、本質的に
図3のものとは異なる。
【0079】
図5は、スナップインバルブ14、取り付け要素/軸方向固定要素としての取り付けクリップ22、バルブロック要素23、および、取り付けインターフェースとしてのキャリア/バルブアイランドホルダの接続部分/保持プレート24、を備えた第1構成例(分解図)に係る、バルブアイランド1の構成の個別部品の模式図である。
【0080】
(連結部分15を軸方向に境界付けるエンドディスクに対応する)スナップインバルブ14の連結部分15の底部は、軸方向に連結部分15を向ける円形の前面を有し、その中心に、スナップインバルブ14の流体流路が、円形前面の直径よりも小さい直径で配置されている。2つの突起21が円形前面に配置されており、それらは、円形前面から連結部分15に向かって軸方向に突出し、かつ、
図5に示すように、半径方向に、それぞれスナップインバルブ14の流体流路の上と下に上下方向に延びる。(スナップインバルブ14がポート6に挿入されている)接続状態では、連結部分15の突起21が、連結レセプタクル/ポート6のそれぞれのくぼみ7に係合する。これにより、スナップインバルブ14が、バルブアイランド1に対して軸方向に回転するのを防ぐ。
【0081】
キャリアの接続部分24は、2つのメス接続レセプタクル25を有し、これらは、
図5に示されるように上下に離れて配置され、鍵穴の形態で設計され、バルブアイランド1のそれぞれの2つのオス接続要素13を、例えばそれらをメス接続レセプタクル25に引っ掛けることによって、キャリアの接続部分24に固定するのに適しており、かつそのために設けられる。
【0082】
バルブロック要素23は円錐形であり、バルブアイランド1をキャリアの接続部分24にロックするのに適している。バルブアイランド1をロックするために、バルブロック要素23は、接続ベースプレート12の長手方向延長から横方向に突出する(
図5参照)バルブアイランド1の接続ベースプレート12(
図2を参照)のU字形部分を通して、かつ、この目的のためにキャリアに設けられたボア26を通して、挿入され/押され、かつ半径方向の拡張効果によってロックされる/固定される。
【0083】
図6は、第1構成例に係る、取り付けクリップ22を備えたバルブアイランド1の連結レセプタクル6の拡大図を示す。取り付けクリップ22は、上端および下端からの基部を有し、それらの一つ脚部は、それぞれ90°の角度で延び、基部とともにU字形を形成し、平行である。取り付けクリップ22の脚部は、スナップインバルブ14を取り付けるために、半径方向から連結レセプタクル6のロック開口部に挿入され、放射状のくぼみに挿入された連結部分15の流体流路を部分的に取り囲む。連結部分15は、取り付けクリップ22の脚部のばね力により軸方向に固定される。
【0084】
図7および
図8は、本開示の第2構成例に係るバルブアイランド1の正面側と取り付け側の模式図を示す。
【0085】
第2構成例に係るバルブアイランド1は、第1構成例に係るバルブアイランド1とベースボディ27によって異なり、ベースボディ27上にさらなる(第2の)独立した流体流路が形成され、それは、好ましくは、ベースボディの同じ側または異なる側の第1の流体流路と軸方向に平行にベースボディ27に一つなぎの材料で接続される。換言すれば、ベースボディ27は、とりわけ、平行に間隔をあけた複数の流体流路の間で中間部分または接続部分としての機能を果たす。
【0086】
図7および
図8に係る2つの流体流路は、それぞれ、第1構成例に係る流体流路3と実質的に同じに形成されている。すなわち、第2構成例の2つの流体流路のそれぞれは、正面側に配置されたバルブシートを有する2つのコイル要素5、例えばさらなる(プラグイン)バルブのための連結レセプタクル/ポート6、別のラインおよび他の液圧コンポーネントのためのいくつかの(好ましくは4つの)注ぎ口4、および、いくつかの(好ましくは3つの)の流体接続部分9を有し、これらはすべて2つの流体流路と一体的に形成されている。それぞれの連結レセプタクル6は、それらが反対方向を向き、したがって、それぞれが互いに干渉することなく、ベースボディ27の横方向の外側からそれぞれアクセス可能であるように、ベースボディ27の横方向に配置されている。いくつかの注ぎ口4のうちの3つは、ベースボディ27の一方(正面)側に配置され、いくつかの注ぎ口4のうちの1つは、横方向(それぞれの連結レセプタクル6に平行)に配置される。いくつかの流体接続部分9は、すべて取り付け側、すなわち、注ぎ口4とは反対側を向くそれぞれの流体流路の長手方向側に配置される。ベースボディ27は、いくつかの、好ましくは4つのボア8と、いくつかの、好ましくは2つのプラグウィンドウ10を有する。ベースボディ27の正面側には、データマトリックスコード28およびタイプラベル29のマーキングが設けられている。ベースボディ27は、第1構成例で説明したものと同様のメス接続レセプタクル30を有している。メス接続レセプタクル30は、回転した鍵穴形状に形成され、追加の取り付けアダプタ31(
図9参照)に配置されるオス接続要素13に引っ掛けられるのに適しており、かつそのために設けられている。ここで、取り付けアダプタ31は、今度は、ホルダ/保持プレート/キャリア32との接続のために設けられている。
【0087】
図9は、2つのスナップインバルブ14を有する第2構成例に係るバルブアイランド1の構成の個別部品の模式図を示す。2つのスナップインバルブ14は、連結レセプタクル6、バルブロック要素(拡張クリップ/ピン)23、取り付けアダプタ31、およびキャリアに(オプションとして)接続され、または取り付けインターフェースとしてのキャリアの接続部分32にそれぞれ接続される。
【0088】
この場合、取り付けアダプタ31は、バルブアイランド1とキャリアの接続部分32との間に間隔を作るためのスペーサーとして機能する。これは、第2構成例においては、バルブアイランド1の取り付け側(キャリアに面する側)に流体接続部分9が配置される特別な設計のために必要となる。同様に、連結レセプタクル6に接続された2つのストレッチバルブのうちの1つに間隔が必要であり、それにおいてスナップインバルブのスプール本体17は、キャリアに向かう方向においてスナップインバルブの連結部分15に対して90°の角度である。
【0089】
ベースボディ2の接続ベースプレート12がオス接続要素13を有する第1構成例のバルブアイランド1とは異なり、バルブアイランドに面する側において、取り付けアダプタ31が上記のようなオス接続要素(フック)13の少なくとも1つを有する。キャリアに面する取り付けアダプタ31の側面は、キャリアに取り付けるのに適したいくつかの(好ましくは3つの)ボアをさらに有し、それに一致して対応して同様のボアが設けられる
【0090】
図10は、第2構成例のバルブアイランド1の全体構成の正面図の模式図を示している。この図では、バルブアイランド1は、取り付けアダプタ31(この図には不図示)を介してキャリアに取り付けられ、拡張マンドレル23(
図5を参照)を介してロックされている。2つのスナップインバルブ14がベースボディ27の連結レセプタクル6に接続され/挿入され、取り付けクリップ/スプリント22を介して固定される/軸方向に固定される。センサ33は、オプションでスナップインバルブ14の流体接続部分20およびベースボディ27の流体接続部分の1つに挿入される。
【0091】
図11は、第2構成例に係る、バランスチャンバ35およびバルブアイランド1を備えた透析装置における液圧アセンブリ34の例の概略図である。
【0092】
アセンブリタワー(透析装置のハウジング部分)36は、好ましくは、バルブアイランド1と、場合によってはバランスチャンバ35の取り付け表面または取り付け平面/キャリアとして機能する取り付けプレート37を有する。取り付けプレート37は、アセンブリタワー36のU字形のフレームによって設けられる。アセンブリタワー36によって規定される/包囲される空間は、取り付けプレート37によって、前部と後部の空間セクションに分割される。バルブアイランド1は、
図11によると、バランスチャンバ35の下の領域で取り付けプレート37に取り付けられている。
【0093】
バランスチャンバ35は、板状のサブアセンブリ38に取り付けられ、これは、取り付けプレート37に平面的に取り付けられて、取り付けプレート37と共通の平面を形成する。
【0094】
図12は、第1構成例に係るバルブアイランド1の概略図を示しており、これは、取り付けアングル39に取り付けられ、次に、挿入シート40に取り付けられている。取り付けアングル39を介した取り付けにより、バルブアイランド1は、挿入シート40に対して90°の角度に向けられている。挿入シート40は、液圧アセンブリ、例えば、好ましくは透析装置のアセンブリタワーへの挿入またはスライドに適しており、かつそのために設けられている。
【0095】
図13は、チェックバルブ42の流体流路に統合された混合要素41を備えたサブアセンブリの構成の個別部品の模式図を示している。統合された混合要素41を備えたチェックバルブ42は、導電率測定センサ43の流体流路またはバルブアイランド1に半径方向に緊密かつ形状適合的に接続されるべく、チェックバルブ42の連結部分15′を介したサブアセンブリの連結レセプタクル6′への、またはバルブアイランド1(例えば
図1参照)の連結レセプタクル6への挿入のために設けられ、それに適している。
図6にすでに示したように、接続は取り付け要素として取り付けクリップ22′を介して軸方向に固定するのに適している。
【0096】
図14は、スナップインバルブ14′のバルブシート16′に統合された混合要素44を備えたサブアセンブリのさらなる構成の個別部品の概略図を示している。統合された混合要素44を備えたスナップインバルブ14′は、半径方向に緊密かつ形状適合する方法で、導電率測定センサ43またはバルブアイランド1の流体流路に接続されるべく、スナップインバルブ14′の連結部分15′′を介して、サブアセンブリの連結レセプタクル6′またはバルブアイランド1の連結レセプタクル6(例えば
図1を参照)に挿入されるように設けられ、それに適している。チェックバルブ42(ここでは混合要素なし)は、半径方向に緊密かつ形状適合する方法でスナップインバルブ14′に接続されるべく、チェックバルブ42の連結部分15′を介して、スナップインバルブ14′の連結レセプタクル6′′に挿入されるように設けられ、それに適している。したがって、
図14は、以下の接続構成を示している:チェックバルブ42、統合された混合要素41′を備えたスナップインバルブ14′、および導電率測定センサ43。
【0097】
図15は、混合要素45としての混合要素のさらなる変形例の概略図を示す。複数の流路46は、完全な円筒形の混合要素41′′内で、互いに平行に、かつ混合要素45の中心軸Aに平行に配置される。円形断面47の8つの流路が、混合要素45の外周のすぐ近くに円周方向に等間隔に配置されている。六角形の断面48の4つの流路が、中心軸Aのすぐ近くに円周方向に等間隔に配置されている。
【0098】
図16は、混合要素45の中心軸Aの平面A-Aに沿った断面図を示しており、混合要素45は、射出成形または付加製造によって連結部分15′′′に一体的に接続されている。混合要素41′′は、事前成形部品として、連結部分15′′′によってオーバーモールドすることができる。
【符号の説明】
【0099】
1 バルブアイランド
2 ベースボディ
3 流体流路
4 注ぎ口
5 コイル要素、バルブ部分
6、6′ 連結レセプタクル
7 くぼみ
8 ボア
9 流体/機械接続部分
10 プラグウィンドウ
11 接続部分
12 接続ベースプレート
13 オス接続要素
14、14′ スナップインバルブ
15、15′、15′′、15′′′ 連結部分
16、16′ スナップインバルブのバルブシート
17 スナップインバルブのコイル要素
18 Oリング
19 スナップインバルブの注ぎ口
20 スナップインバルブの流体/機械接続部分
21 突起
22、22′ 取り付けクリップ、取り付け要素
23 拡張クリップ/バルブロック要素
24 キャリアの接続部分
25 キャリアのメス接続レセプタクル
26 キャリアのボア
27 ベースボディ
28 データマトリックスコード
29 マーキングタイプラベル
30 ベースボディの接続レセプタクル、ベースボディの接続部分
31 取り付けアダプタ
32 キャリアの接続部分、二次接続部分
33 センサ
34 液圧アセンブリ
35 バランスチャンバ
36 アセンブリタワー
37 取り付けプレート、取り付け表面
38 サブアセンブリ
39 取り付けアングル
40 挿入シート
41 混合要素
42 チェックバルブ
43 導電率測定センサ
44 混合要素
45 混合要素
46 混合要素の流路
47 円形断面を有する流路
48 六角形断面を有する流路
【手続補正書】
【提出日】2022-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブの形の少なくとも一つの流体流
路が形成される/一体的に配置されるベースボ
ディを備える、体外血液治療装置
用の液圧アセンブリ用のバルブアイラン
ドであって、前記ベースボ
ディが付加製造又は射出成形によって製造され
、
バルブ部分が、前記流体流路の少なくとも1つの軸端部に配置されることを特徴とする、バルブアイラン
ド。
【請求項2】
前記少なくとも1つのバルブ部
分が、前記ベースボ
ディと一体的に形成される
ことを特徴とする、請求項1に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項3】
前記バルブ部
分が、前記ベースボ
ディに段階的に回転可能に配置される
ことを特徴とする、請求項1に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項4】
少なくとも1つの連結レセプタク
ルが、前記ベースボ
ディに一体的に形成され、前記ベースボ
ディを介して液圧コンポーネントが少なくとも1つの流体流
路に流体的かつ確実に接続可能である
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項5】
少なくとも1つの注ぎ
口が、前記ベースボ
ディに一体的に形成され、前記ベースボ
ディを介して流体ラインが前記少なくとも1つの流体流
路に流体的に接続可能である
ことを特徴とする、請求項
1に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項6】
少なくとも1つの流体接続部
分および/または機械的接続部
分は、前記ベースボ
ディに一体的に形成され、前記ベースボ
ディを介してコンポーネントが流体的及び/又は機械的に接続可能である
ことを特徴とする、請求項
1に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項7】
少なくとも1つの接続部
分が前記ベースボ
ディ上に形成され、前記ベースボ
ディを介して前記バルブアイラン
ドが前記キャリ
アの接続部分またはそこに適合する取り付けアダプ
タに接続可能である
ことを特徴とする、請求項
1に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項8】
前記液圧コンポーネントは、前記連結レセプタク
ルを介して前記少なくとも1つの流体流路に流体的かつ確実に接続されたバル
ブである
ことを特徴とする、請求項4に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項9】
前記バルブは、前記連結レセプタク
ルに挿入される連結部
分を備え、取り付け要
素を介してそこに固定される
ことを特徴とする、請求項8に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項10】
流体を混合するための混合要、前記バル
ブ又はバル
ブの流体流路に一体化されている
ことを特徴とする、請求項8に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項11】
混合要
素が、前記バル
ブのバルブシートに一体化されている
ことを特徴とする、請求項8に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項12】
前記液圧コンポーネントは、前記連結レセプタク
ル又は連結レセプタク
ルを介して流体流路又は前記少なくとも1つの流体流
路に流体的かつ確実に接続された混合要
素である
ことを特徴とする、請求項4に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項13】
前記混合要
素は、取り付け要
素を介して前記連結レセプタク
ルに挿入され、かつそこに固定された連結部
分を備える
ことを特徴とする、請求項12に記載のバルブアイラン
ド。
【請求項14】
請求項
1に記載の少なくとも1つのバルブアイラン
ドが間接的に又は直接的に配置されるキャリアを備える、体外血液治療装置のための液圧アセンブリ。
【請求項15】
前記キャリアは、前記少なくとも1つのバルブアイラン
ドが設けられる表
面を含む
ことを特徴とする、請求項14に記載の液圧アセンブリ。
【請求項16】
前記1つ又は複数のバルブアイラン
ドは、共通の側面に取り付け可能又は取り外し可能である
ことを特徴とする、請求項14または15に記載の液圧アセンブリ。
【請求項17】
前記バルブアイラン
ドを備え、前記キャリアは、前記ベースボ
ディの接続部分に接続される少なくとも1つの適合された接続部
分を有する
ことを特徴とする、請求項
14に記載の液圧アセンブリ。
【請求項18】
前記バルブアイラン
ド及び取り付けアダプ
タを備え、前記ベースボ
ディの前記接続部分に接続される少なくとも1つの適合された接続部
分と、前記キャリアに接続される少なくとも1つの二次接続部
分とを有する
ことを特徴とする、請求項
14に記載の液圧アセンブリ。
【請求項19】
請求項
14に記載の液圧アセンブリを備える透析装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0098】
図16は、混合要素45の中心軸Aの平面A-Aに沿った断面図を示しており、混合要素45は、射出成形または付加製造によって連結部分15′′′に一体的に接続されている。混合要素41′′は、事前成形部品として、連結部分15′′′によってオーバーモールドすることができる。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
少なくとも一つの流体流路(3)が形成される/一体的に配置されるベースボディ(2、27)を備える、体外血液治療装置用、好ましくは透析装置用の液圧アセンブリ用のバルブアイランド(1)であって、
前記ベースボディ(2、27)が付加製造または射出成形によって製造されることを特徴とする、バルブアイランド(1)。
(項目2)
少なくとも1つのバルブ部分(5)が、前記ベースボディ(2、27)と一体的に形成される、項目1に記載のバルブアイランド(1)。
(項目3)
バルブ部分(5)が、前記ベースボディ(2、27)に段階的に回転可能に配置される、項目1に記載のバルブアイランド(1)。
(項目4)
少なくとも1つの連結レセプタクル(6)が、前記ベースボディ(2、27)に一体的に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介して液圧コンポーネントが少なくとも1つの流体流路(3)に流体的かつ確実に接続可能である、項目1から3のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
(項目5)
少なくとも1つの注ぎ口(4)が、前記ベースボディ(2、27)に一体的に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介して流体ラインが前記少なくとも1つの流体流路(3)に流体的に接続可能である、項目1から4のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
(項目6)
少なくとも1つの流体接続部分(9)および/または機械的接続部分(9)は、前記ベースボディ(2、27)に一体的に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介してコンポーネントが流体的および/または機械的に接続可能である、項目1から5のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
(項目7)
少なくとも1つの接続部分(11、30)が前記ベースボディ(2、27)上に形成され、前記ベースボディ(2、27)を介して前記バルブアイランド(1)が前記キャリア(24)の接続部分またはそこに適合する取り付けアダプタ(13)に接続可能である、項目1から6のいずれか一項に記載のバルブアイランド(1)。
(項目8)
前記液圧コンポーネントは、前記連結レセプタクル(6)を介して前記少なくとも1つの流体流路に流体的かつ確実に接続されたバルブ(14)である、項目4に記載のバルブアイランド(1)。
(項目9)
前記バルブは、前記連結レセプタクル(6)に挿入される連結部分(15)を備え、取り付け要素(22)を介してそこに固定される、項目8に記載のバルブアイランド(1)。
(項目10)
流体を混合するための混合要素(41)が、前記バルブ(14)またはバルブ(42、14′)の流体流路に一体化されている、項目8に記載のバルブアイランド(1)。
(項目11)
混合要素(44)が、前記バルブ(14、14′)のバルブシートに一体化されている、項目8に記載のバルブアイランド(1)。
(項目12)
前記液圧コンポーネントは、前記連結レセプタクル(6)または連結レセプタクル(6′、6′′)を介して流体流路または前記少なくとも1つの流体流路(3)に流体的かつ確実に接続された混合要素(45)である、項目4に記載のバルブアイランド(1)。
(項目13)
前記混合要素(45)は、取り付け要素(22′)を介して前記連結レセプタクル(6、6′、6′′)に挿入され、かつそこに固定された連結部分(15′′′)を備える、項目12に記載のバルブアイランド(1)。
(項目14)
項目1から13のいずれか一項に記載の少なくとも1つのバルブアイランド(1)が間接的にまたは直接的に配置されるキャリアを備える、体外血液治療装置のための液圧アセンブリ。
(項目15)
前記キャリアは、前記少なくとも1つのバルブアイランド(1)が設けられる表面(37)を含む、項目14に記載の液圧アセンブリ。
(項目16)
前記1つまたは複数のバルブアイランド(1)は、共通の側面に取り付け可能または取り外し可能である、項目14または15に記載の液圧アセンブリ。
(項目17)
前記バルブアイランド(1)を備え、前記キャリアは、前記ベースボディ(11)の接続部分に接続される少なくとも1つの適合された接続部分(24)を有する、項目14から16のいずれか一項に記載の液圧アセンブリ。
(項目18)
前記バルブアイランド(1)および取り付けアダプタ(31)を備え、前記ベースボディ(30)の前記接続部分に接続される少なくとも1つの適合された接続部分(13)と、前記キャリアに接続される少なくとも1つの二次接続部分(32)とを有する、項目14から17のいずれか一項に記載の液圧アセンブリ。
(項目19)
項目14から18のいずれか一項に記載の液圧アセンブリを備える透析装置。
【国際調査報告】