(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-30
(54)【発明の名称】製品搬送装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B65G 47/30 20060101AFI20230123BHJP
B65G 47/08 20060101ALI20230123BHJP
【FI】
B65G47/30 E
B65G47/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022531478
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(85)【翻訳文提出日】2022-07-22
(86)【国際出願番号】 EP2020083664
(87)【国際公開番号】W WO2021105381
(87)【国際公開日】2021-06-03
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507344689
【氏名又は名称】シデル パルティシパシオン エス.エー.エス
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘニンガー,ラファエル
【テーマコード(参考)】
3F080
3F081
【Fターム(参考)】
3F080AA22
3F080BA06
3F080BD12
3F080BF05
3F080CE03
3F080EA03
3F080EA10
3F080EA16
3F081AA19
3F081BA06
3F081BD08
3F081BD15
3F081BF02
3F081CC08
3F081EA09
3F081EA10
3F081EA16
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1つのライン(6)に沿って製品(1)の流れを輸送するコンベヤ(5)を備え、一次ビーコン(70、700、71、710)によって区切られ、流れの区画を網羅する少なくとも1つの主ゾーン(7)、及びコンベヤ(5)の上方に、一次ビーコン(70、700、71、710)を検知し、少なくとも主ゾーン(7)内の製品(1)の数をカウントするための少なくとも1つの部材(8)を備えることを特徴とする、工業ライン内で製品(1)を搬送するための装置(2)に関する。本発明はまた、製品(1)の流れが少なくとも1つのライン(6)に沿って輸送され、一次ビーコン(70、700、71、710)によって少なくとも1つの主ゾーン(7)が区切られ、流れの区画を網羅し、一次ビーコン(70、700、71、710)が検知され、主ゾーン(7)内の製品(1)の数がカウントされる、製品(1)を搬送する方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのライン(6)内で製品(1)の流れを輸送する少なくとも1つのコンベヤ(5)を備える、工業ライン内で製品(1)を搬送するための装置(2)であって、
一次ビーコン(70、700、71、710)によって区切られ、前記流れの区画を網羅する少なくとも1つの主ゾーン(7)と、
前記コンベヤ(5)の上方に、前記一次ビーコン(70、700、71、710)を検知し、少なくとも前記主ゾーン(7)内の製品(1)の数をカウントするための少なくとも1つの部材(8)と、
を備えることを特徴とする、搬送装置(2)。
【請求項2】
前記主ゾーン(7)は、前記主ゾーン(7)の各上流端及び下流端に配置された、少なくとも2つの一次ビーコン(70、700、71、710)によって区切られていることを特徴とする、請求項1に記載の搬送装置(2)。
【請求項3】
前記主ゾーン(7)の上流に位置し、前記流れの別の区画を網羅する追加のゾーン(9)を備え、前記追加のゾーン(9)は、前記主ゾーン(7)の少なくとも1つの一次ビーコン(70、700)と、前記追加のゾーン(9)の上流端に位置する少なくとも1つの追加の一次ビーコン(90、900)とによって区切られ、前記部材(8)は、前記少なくとも1つの追加の一次ビーコン(90、900)の検知及び、前記追加のゾーン(9)内の製品(1)の数のカウントを確実にすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の搬送装置(2)。
【請求項4】
前記流れは、製品(1)のいくつかのライン(6)を備え、各ライン(6)は、長手方向に位置合わせされた二次ビーコン(10、11)の少なくとも2つの対によって区切られ、前記対は、各ライン(6)の両側に配置され、前記部材(8)は、前記二次ビーコン(10、11)の検知及び前記ライン(6)の各々に対する製品(1)の数のカウントを確実にすることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の搬送装置(2)。
【請求項5】
製品(1)の各ライン(6)の案内通路を区切る長手方向ガイド(12)を備え、前記二次ビーコン(10、11)は、前記長手方向ガイド(12)上に固定されていることを特徴とする、請求項4に記載の搬送装置(2)。
【請求項6】
主ゾーン(7)は、下流ステーション(4)への下流出力端を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の搬送装置(2)。
【請求項7】
各ゾーン(7、9)及び各ライン(6)の製品(1)の数を少なくとも1つの決定された値と比較する手段を備え、前記比較手段は、通知発行手段を備えることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の搬送装置(2)。
【請求項8】
前記検知及びカウント部材(8)は、少なくとも前記主ゾーン(7)を網羅する少なくとも1つのビーム(80)を備えることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の搬送装置(2)。
【請求項9】
前記検知及びカウント部材(8)は、カメラであることを特徴とする、請求項8に記載の搬送装置(2)。
【請求項10】
工業ラインで製品(1)を搬送する方法であって、少なくとも1つのコンベヤ(5)が、少なくとも1つのライン(6)内の製品(1)の流れを輸送するために使用され、
一次ビーコン(70、700、71、710)が、前記流れの区画を網羅する少なくとも1つの主ゾーン(7)を区切るために使用され、
前記一次ビーコン(70、700、71、710)が検知され、製品(1)の数が、少なくとも前記主ゾーン(7)内でカウントされること、
を少なくとも備えることを特徴とする、工業ラインで製品(1)を搬送する方法。
【請求項11】
追加の一次ビーコン(90、900)が、前記主ゾーン(7)の上流の追加のゾーン(9)の少なくとも上流端を区切るために使用され、
前記追加の一次ビーコン(90、900)が検知され、
前記追加のゾーン(9)内の製品(1)の数がカウントされる、
ことを特徴とする、請求項10に記載の搬送方法。
【請求項12】
前記流れが複数のライン(6)を備え、
各ライン(6)は、長手方向に位置合わせされた二次ビーコン(10、11)の少なくとも2つの対によって区切られ、前記対は、各ライン(6)の両側に配置され、
前記二次ビーコン(10、11)が検知され、各ライン(6)の製品(1)がカウントされること、
を特徴とする、請求項10及び11のいずれか一項に記載の搬送方法。
【請求項13】
各ゾーン(7、9)及び各ライン(6)の製品(1)の数は、少なくとも1つの決定された値と比較され、前記比較に基づいて通知が発行されること、
を特徴とする、請求項10~12のいずれか一項に記載の搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工業ラインにおける製品搬送の分野に含まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明で表現されるように、「製品」という用語は、特にバッチ又はバンドルの形態で、一緒にグループ化された任意の個々の物体又はいくつかの物体を包含する。そのような製品は、ボトル若しくはフラスコ瓶、又はブリックパック若しくは缶などの容器である。そのような製品は、任意の種類の材料、特にプラスチック材料、金属、又はさらにガラスでできていてもよい。製品は剛性又は半剛性としてもよい。
【0003】
そのような容器は、非網羅的な様式で、流体、液体、粉末又は顆粒、特に、農作物又は化粧品の種類を含有することが意図されている。
【0004】
本発明の文脈において、製品は、対称的又は非対称的、規則的又は不規則的な任意の種類の形態を有することができる。
【0005】
既知のように、工業ラインでは、製品は、成形作業による容器の製造から、特に充填された後に、一緒にグループ化されたいくつかの製品のバッチ包装まで、いくつかの異なる連続処理を受けることができる。これらの処理の終わりで、製品は「完成」したと言われる。
【0006】
これらの様々なステップの間、製品は、製品が受けなければならない各処理に専用の異なるステーション間で、上流から下流への移動方向に輸送される。このような輸送は、搬送装置を介して実施される。
【0007】
搬送装置には、前記移動方向に移動する少なくとも1つのコンベヤが設けられ、上流ステーションから下流ステーションへの製品の流れの輸送を確実にする。
【0008】
コンベヤの一例には、無端ベルトタイプの可動表面が設けられており、その上面に製品がその底部で静止する。このとき、前記可動表面の移動は、製品の流れの搬送を確実にする。
【0009】
より具体的には、少なくとも1つの上流ステーションは、単一ファイルで、すなわち1つずつ、1列に連続するか、又はいくつかの列の横並びの、「複数ライン」で、搬送装置に製品の流れを有する入力で送り込むことができる。この上流ステーションに関連する生産速度を考えると、搬送装置は、前記上流ステーションによって供給される製品の流量に比例する輸送速度を維持しなければならない。一例として、上流ステーションは、通常の動作では一定の間隔で連続的な流れで、送達する各製品の一体的な処理を実施する充填ユニットとすることができる。
【0010】
同様に、下流ステーションには、搬送装置によって輸送される製品の前記流れが供給される。この下流ステーションは、特に同時に処理しなければならない製品の数に応じて、それに特有の動作速度を有する。その結果、前記下流ステーションへの製品の連続供給を維持するために、上流及び下流ステーションを互いに同期させること、並びに搬送装置の輸送速度を同期させることが必要である。一般に、工業ラインでは、ラインの他のステーションにそのペースを課すのは、速度が最も遅いステーションである。一例として、下流ステーションは、各製品を連続的に処理するラベリングユニット、さもなければグループ化されたいくつかの製品のバッチをラップして保持することを目的としたバンドリング機とすることができる。
【0011】
生産ラインの動作の柔軟性を向上させるために、中間ステーションは、上流ステーションと下流ステーションとの間で多量の製品を蓄積することを可能にする。そのようなステーションは、機械ごとに瞬間的に異なる速度を管理し、上流又は下流ステーションの一時的な故障に関連する生産性の損失を制限し、上流ステーションが空にされることを可能にする。一例として、蓄積ステーションは、1つの機械が空にされているときに、故障又は上流ステーションの減速の場合であっても、製品の予備を構築し、一定期間にわたって前記下流ステーションの連続供給を確実にすることを可能にする。
【0012】
これに関連して、前記流れの連続性、特に各ラインに存在する製品の数を確実にするために、搬送装置によって輸送される製品の流れを制御することが必要であることが理解される。具体的には、特に下流ステーションが密封包装機又は箱詰機である場合に、下流処理を妨げるであろうライン間の不均衡を回避するために、必要に応じて各ラインに必要な量で正確な数の製品の存在を確実にすることが重要である。
【0013】
実際、製品は、不適合のために、さもなければ、例えば品質検査のためにサンプリングするときに、製品の流れから排出又は除去され、下流ステーションに供給する流れに不利なギャップを期せずして生成する場合がある。
【0014】
さらに、製品が互いに密着されたコンパクトな製品流、「ノーズトゥテール」の場合、上流ステーションの起こり得る減速又は一時的停止は、前記流の特定の製品間に望ましくないギャップを生成し得る。一方、故障しているものが下流ステーションである場合、製品の詰まりが発生する可能性がある。具体的には、製品群の結束又は箱詰などの特定の処理は、製品があいついで密着されたコンパクトな流れ、「ノーズトゥテール」を必要とし、各ラインに同じ数の製品を有する。したがって、製品が「ノーズトゥテール」であることが望ましいそのようなゾーンでは、実際にそうであることを確認する必要がある。
【0015】
現在、製品のカウントは、各ラインごとにセンサによって実施される。そのようなセンサは、一般に、製品を進行中の側面から検出し、前記センサの反対側を通過する各製品の本体を標的とする。
【0016】
そのような解決策は、いくつかの欠点を呈する。まず第1に、センサがコンベヤの1つの位置に配置されているため、センサの下流の確認が実施されず、前記センサを通過した後に製品が取り出された場合、流れの連続性の確認を確実にすることができない。したがって、センサの数を増やすことなく、各ラインが実際に同じ数の製品を含むという保証はない。
【0017】
追加で、検出される製品の種類にしたがって、センサの位置を設定する必要がある場合があり、製品サイズの異なる2つの製品間の移行に時間の無駄が生じる。
【0018】
例えば、特定の形態を有する製品、特に凹面部を有する本体の場合、製品の本体に向かって横方向に配向されたビームを有する側に位置付けられたセンサは、それらが実際は密着されているにもかかわらず、それらの凹面形状のために製品間の間隙を検出する可能性が高い。このような特定の場合には、各センサの設定が複雑になり、検知誤差を生じることが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、少なくとも1つのゾーン内の任意の瞬間に存在する製品の系統的なカウントを確実にする搬送装置を提案することによって、最新技術の欠点を少なくとも部分的に軽減することである。その結果、例えばオペレータによる手動で製品を取り出す場合でも、製品のカウントは直ちに更新される。
【0020】
さらに、存在検知セルを使用して製品の間隔が評価されるのではなく、製品が所定のゾーンでカウントされるという事実は、フォーマットの変更時にしばしば必要な設定に関連する上記の欠点を克服し、製品が密着されているかどうかを容易に判定することを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
このために、本発明は、少なくとも1つのラインで製品の流れを輸送する少なくとも1つのコンベヤを備える、工業ラインで製品を搬送するための装置に関する。
【0022】
前記搬送装置は、
一次ビーコンによって区切られ、前記ストリームの一区画を網羅する少なくとも1つの主ゾーンと、
前記コンベヤの上方に、前記一次ビーコンを検知し、少なくとも前記主ゾーン内の製品の数をカウントするための少なくとも1つの部材と、
を備えることを特徴とする。
【0023】
追加の非限定的な特徴によれば、前記主ゾーンは、前記主ゾーンの各上流端及び下流端に位置付けられた少なくとも2つの一次ビーコンによって区切られ得る。
【0024】
前記搬送装置は、前記主ゾーンの上流に位置し、前記流れの別の区画を網羅する追加のゾーンを備えることができ、前記追加のゾーンは、前記主ゾーン内の少なくとも1つの一次ビーコンと、前記追加のゾーンの上流端に位置する少なくとも1つの追加の一次ビーコンとによって区切られ、前記部材は、前記少なくとも1つの追加の一次ビーコンの検知及び前記追加のゾーン内の製品の数のカウントを確実にする。
【0025】
前記流れは、いくつかの製品ラインを備えることができ、各ラインは、長手方向に位置合わせされた二次ビーコンの少なくとも2つの対によって区切られ、前記対は、各ラインの両側に配置され、次いで、前記部材は、前記二次ビーコンの検知及び前記ラインの各々についての製品の数のカウントを確実にする。
【0026】
前記搬送装置は、製品の各ラインごとに案内通路を区切る長手方向ガイドを備えることができ、前記二次ビーコンは、前記長手方向ガイド上に固定されている。
【0027】
主ゾーンは、下流ステーションへの下流出力端を備えることができる。
【0028】
前記搬送装置は、各ゾーン及び各ラインの製品の数を、少なくとも1つの決定値と比較するための手段を備えることができ、前記比較手段は、通知発行手段を備える。
【0029】
前記検知及び部材のカウントには、少なくとも前記主ゾーンを網羅する少なくとも1つのビームを備えることができる。
【0030】
前記検知及び部材のカウントはカメラとすることができる。
【0031】
本発明はまた、少なくとも1つのコンベヤが使用されて少なくとも1つのラインで製品の流れを輸送する、工業ラインでの製品搬送方法に関する。
【0032】
前記搬送方法は、少なくとも、
一次ビーコンが、前記流れの一区画を網羅する少なくとも1つの主ゾーンを区切るために使用されるステップと、
前記一次ビーコンが検知され、少なくとも前記主ゾーンにおいて製品の数がカウントされるステップと、
を備えることを特徴とする。
【0033】
追加の非限定的な特徴によれば、追加の一次ビーコンが、前記主ゾーンの上流の追加のゾーンの少なくとも上流端を区切るために使用されることができ、
その後、前記追加の一次ビーコンが検出され、
前記追加ゾーン内の製品の数がカウントされる。
【0034】
前記流れは、いくつかのラインを含むことができ、各ラインは、長手方向に位置合わせされた二次ビーコンの少なくとも2つの対によって区切られることができ、前記対は、各ラインの両側に配置され、
次いで、前記二次ビーコンが検知され、各ラインの製品がカウントされる。
【0035】
各ゾーン及び各ラインの製品の数は、少なくとも1つの決定値と比較されることができ、前記比較に基づいて通知が発行されることができる。
【0036】
したがって、ビーコンの使用を介して1つ又は複数のゾーン、及び前記ビーコンを検知し、各ゾーン内の製品をカウントするための部材を画定するために、必要に応じて各ラインについて、特に製品フォーマットを変更するときに製品検知セルを設定する必要はもはやない。
【0037】
さらに、本発明は、有利には、下流ステーションがその投入時に蓄積された製品の供給を必要とする場合に、下流ステーションの前の製品の所望の地点への蓄積を確実にするために、コンベヤの速度を調整することを可能にする。
【0038】
さらに、製品の複数ラインの流れにおいて、本発明は、有利には、同じ数の製品が各ラインに確実に供給されることができるようにする。
【0039】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して、本発明の非限定的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】特に、一区画が一次ビーコンによって区切られた単一の主ゾーン内の下流ステーションの入力に到達する、単一のライン内の製品の流れの搬送を示す、本発明による装置の第1の実施形態の簡易化立面図を概略的に表す。
【
図2】特に、一方では、一次ビーコンによって区切られた主ゾーン内の下流ステーションの入力にある第1の区画と、他方では、前記主ゾーンの開始に位置する一次ビーコンによって、及び上流に位置する追加の一次ビーコンによって区切られた追加のゾーン内の別の上流区画とを含む製品の一体的な流れを示す、前記装置の第2の実施形態の簡易化立面図を概略的に表す。
【
図3】特に、追加のゾーン及び主ゾーンで連続して3つのラインの製品の流れの搬送を示す、前記装置の第3の実施形態の簡易化立面図を概略的に表す。
【
図4】特に、前記追加ゾーン及び前記主ゾーンを網羅する検知及び部材のカウントを示す、
図3の簡略化された側面図を概略的に表す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明は、工業ラインにおける製品1の搬送に関する。
【0042】
そのような製品1は、特にバッチ又はバンドル形式で、個々の物体又は一緒にグループ化されたいくつかの物体である。製品1は、ボトル若しくはフラスコ瓶、又はブリックパック若しくはさらに缶などの容器である。そのような容器は、非網羅的な様式で、流体、液体、粉末又は顆粒、特に、農作物又は化粧品の種類を含有することが意図されている。
【0043】
製品1は、任意の種類の材料、特にプラスチック材料、金属、又は、さらにガラスでできていてもよい。製品1は、剛性又は半剛性とすることができる。これは、対称的又は非対称的、規則的又は不規則的な任意の種類の形態を有することができる。
【0044】
製品1の搬送は、製品1が受けなければならない各処理に専用の異なるステーション間で、上流から下流へ基本的に長手方向の移動方向に実施される。
【0045】
このような製品1の輸送は、搬送装置2を介して実施される。
【0046】
装置2は、原則として、上流ステーション3と下流ステーション4との間の製品1の流れの移動を確実にすることを可能にする。特に、上流ステーション3は、充填ユニットなどの処理ユニット、さもなければ製品1を蓄積するための表面、さらには別の搬送手段であってもよい。下流ステーション4は、例えば、具体的には一緒にグループ化されたいくつかの製品1を包装するための処理ユニット、特に密封包装機又は箱詰機、さもなければ蓄積表面、さらには別の搬送手段であってもよい。
【0047】
次いで、搬送装置2は、少なくとも1つのコンベヤ5を備える。そのようなコンベヤ5は、任意の種類のものとすることができ、好ましくはいくつかの無端ベルトマットが設けられることができる。いくつかのコンベヤ5は、特に移送プレートによって分離されて、端と端をつないで次々に配置されることができる。いくつかのコンベヤ5はまた、長手方向の移動方向に対して横方向に互いに並んで配置されることができる。具体的には、搬送装置2は、輸送される製品1の各ラインごとに1つのコンベヤ5を備えることができる。
【0048】
入力において、そのようなコンベヤ5は、上流ステーション3によって製品1を供給され、出力において、下流ステーション4に製品1を供給する。
【0049】
具体的には、コンベヤ5は、少なくとも1つのライン6内で製品1の流れの移動を確実にする。そのような一体的な搬送は、特に
図1及び
図2に表されている。コンベヤ5はまた、複数ラインの流れ、すなわち製品1のいくつかのライン6の輸送を確実にすることができ、ライン6は、互いに長手方向かつ平行又は実質的に平行に延びる。
【0050】
有利には、本発明は、製品1のコンパクトな流れを有する下流ステーション4の供給を確実に提供し、これは、製品1が各ラインに前後に、又は可能な限り近くで前後に、「ノーズトゥテール」で密着されなければならないことを意味する。その結果、製品1の流れのこのコンパクトな態様は、それらの処理のために下流ステーション4に到着する直前に制御する必要がある。
【0051】
このために、搬送装置2は、特に存在する製品1の数などの特定の態様が確認される流れの一区画を網羅する、少なくとも1つの主ゾーン7を備える。
【0052】
流れの一区画は、前記流れの全幅、したがって前記コンベヤ5の全幅にわたって、すべての製品1のラインを包含し、対応するゾーン7の長さによって決定される所与の長さにわたって横方向に延びることに留意されたい。次いで、流れは、互いに長手方向に当接するいくつかの連続する区画を備える。
【0053】
搬送装置2は、コンベヤ5に沿って延びる複数のゾーンを備えることができる。具体的には、複数のゾーンは、互いに対して間隔を開けて、又は長手方向に密着して、互いに連続することができる。その結果、主ゾーン7は最も下流に位置する。追加で、各ゾーンは、前記搬送装置2内を循環する製品1の前記流れの異なる区画を網羅する。
【0054】
優先的に、主ゾーン7は、下流ステーション4、具体的には処理ステーション、好ましくは密封包装又は箱詰機型包装ステーションへの下流出力端を備えることができる。
【0055】
そのような主ゾーン7は、一次ビーコン70、71によって区切られている。したがって、一次ビーコンは搬送装置2の一部を形成する。
【0056】
優先的に、前記少なくとも1つの主ゾーン7は、前記主ゾーン7の各上流端及び下流端に配置された少なくとも2つの一次ビーコン70、71によって区切られる。言い換えれば、少なくとも1つの上流の一次ビーコン70は、主ゾーン7の開始に対応すると同時に、少なくとも1つの下流の一次ビーコン71は、前記主ゾーン7の終わりに対応する。したがって、主ゾーン7は、一次ビーコン70、71の間に位置する。2つの一次ビーコン70、71によって区切られた主ゾーン7を有するそのような構成は、特に
図4に見ることができる。その結果、主ゾーン7は、前記一次ビーコン70、71を通過し、製品1の長手方向の移動に対して横方向に、好ましくは直交して延びる仮想直線によって区切られる。
【0057】
特に
図1~
図3に見ることができる、異なる実施形態によれば、主ゾーン7は、全体的に直方体形状を有する。次いで、主ゾーン7は、その角に位置する4つのビーコン70、71、700、710によって区切られる。言い換えれば、一方では、移動方向に対して左に位置する上流の一次ビーコン70(すなわち、図の上部)及び右に位置する上流の一次ビーコン700(すなわち、底部)が、主ゾーン7の開始を区切る。他方で、移動方向に対して左に位置する下流の一次ビーコン71(すなわち、上部)及び右に位置する下流の一次ビーコン710(すなわち、底部)が、ゾーン7の終わりを区切る。さらに、上流ビーコン70、700は、互いに対向して、すなわち移動方向に対して横方向に位置合わせして配置される。同じことが下流の一次ビーコン71、710に対して適用される。
【0058】
さらに、一次ビーコン70、700、71、710のうちの1つ又は複数は、例えば、コンベヤ5のフレーム上に直接、さもなければ搬送装置2に追加されたその目的のために設けられたレール上などの適切な構造上に固定することによって取り付けられることができる。そのような固定は、特に、ある場合には、上流の一次ビーコン70と下流の一次ビーコン71との間の分離を設定し、したがって主ゾーン7の幅を変更するために、さもなければ、別の場合には、上流の一次ビーコン70、700と下流の一次ビーコン71、710との間の分離を設定し、主ゾーン7の長さを増加又は減少させるために、取り外し可能又は調整可能に設計されることができる。
【0059】
同様に、一次ビーコン70、700、71、710の1つ又は複数は、コンベヤ5の表面に平行又は略平行に延びる、特に製品1の輸送平面に対して高さを調整可能とすることができる。
【0060】
有利には、本発明は、少なくとも前記主ゾーン7に存在する製品1の数を決定することを提供する。
【0061】
具体的には、前記主ゾーン7は、寸法が既知であり、一定数の製品1が存在することが望まれるゾーンとすることができる。例えば、下流ステーション4の正確な動作のために、各ライン6において、蓄積される製品、すなわち各製品1がそれに直接続く製品1と接触することが望ましい場合がある。より具体的には、ゾーン7の長さを、製品が各ライン6に蓄積されることが望まれる長さに対応するように選択することが可能である。その結果、下流ステーション4に適切に供給するために、主ゾーン7に理論的に存在する製品1の数が決定される。次いで、主ゾーン7に位置する製品1の正確な数が実際に理論数に対応することを確認する必要がある。
【0062】
これを行うために、搬送装置2は、前記一次ビーコン70、700、71、710を検知し、ゾーンごとに、具体的には少なくとも前記主ゾーン7で製品1の数をカウントするための少なくとも1つの部材8を備える。有利には、部材8は、前記コンベヤ5の上方に位置する。その結果、前記部材8は、上方から、前記少なくとも主ゾーン7に存在するすべての製品1を検知及びカウントすることができる。
【0063】
いくつかの部材8は、1つ又は複数のゾーンを網羅することを想定されることができる。
【0064】
一実施形態によれば、前記少なくとも1つの部材8は、前記コンベヤ5に対して上昇して配置され、少なくとも前記主ゾーン7を網羅する少なくとも1つのビーム80を備える。前記ビーム80は、前記主ゾーン7の1つ又は複数のライン6を網羅することができる。前記主ゾーン7だけでなく上流に位置する別のゾーンも網羅するビームの例が、特に
図4に表されている。
【0065】
前記少なくとも1つの部材8は、任意の種類のものとすることができる。例えば、前記部材8は、パルスエミッタ、特に電磁式、レーザなどの光検知器とすることができ、次いで、この部材8は、依然として前記製品1が前記主ゾーン7に位置する場合にそれらをカウントするため、前記製品1の各々に貼付されたラベル又はマークと相互作用することができる。
【0066】
好ましい実施形態によれば、部材8はカメラである。次いで、製品1のカウントは、コンピュータ処理によって実施されることができる。より具体的には、カメラは、少なくとも1つのゾーンの連続画像を撮影する。これらの画像は、輸送された製品1の形状の認識を実施するため、したがってゾーン、具体的には主ゾーン7の所与の瞬間にそれらをカウントするために、所与の製品1の以前に記憶された画像との比較によって分析される。カメラによる認識は、製品1に関連する特性、すなわち、特に、いくつかの寸法、とりわけ長さ及び/又は幅、それらの形態、それらの色、閉栓要素などの複数のパラメータを考慮に入れることを可能にする。明らかに、カメラは、その特性が事前に記憶されているという事実によって製品1を認識することもできる。
【0067】
さらに、カメラタイプの部材8による検知により、搬送される製品1の形式の変更に容易に適合することができるようになる。実際、カメラによって実施される認識は、製品1の形式を決定することを可能にし、具体的には、自動、さもなければ手動で、行われるべき設定をオペレータに通知することによって、特に搬送装置2及びその様々な要素を設定するために、その寸法を知ることを可能にする。
【0068】
さらに、カメラによるそのような検知は、ダウンタイム期間なしで恒久的に実行され、認識されカウントされた製品1の数をいつでも知ることができるようになる。
【0069】
追加で、そのような視覚認識は、この主ゾーン7のカメラによって認識された製品1のみをカウントするために、一次ビーコン70、700、71、710を検知し主ゾーン7を区切るため、一次ビーコンに適用されることができる。
【0070】
この目的のために、一次ビーコン70、700、71、710は、任意の種類のものとすることができる。優先的に、それらは、部材8によって、優先的にカメラによって形成されるか、又はそれらの検知を確実にする要素を備える。
【0071】
一例として、一次ビーコン70、700、71、710は、特定の形態、特定のパターン、又はさらには異なる視覚的色彩を有するブロック又はマーカとすることができる。一次ビーコン70、700、71、710は、特に、検知時に前記一次ビーコン70、700、71、710の強調表示を確実にするために、部材8のビーム80の少なくとも1つの波長に作用する反射器を備えることができる。
【0072】
一実施形態によれば、
図2から
図4に見られるように、搬送装置2は、前記主ゾーン7の上流に位置する追加のゾーン9を備える。そのような追加のゾーン9は、上流に位置し、主ゾーン7によって網羅された区画とは異なる別の区画を網羅する。この他の区画も、搬送装置2を通って循環する流れの全幅を網羅する。さらに、主ゾーン7及び追加のゾーン9は、ゾーン7、9が端と端をつないで結合されている場合、製品1の流れの全幅にわたる2つの区画、優先的に2つの連続する区画を網羅する。
【0073】
主ゾーン7及び追加のゾーン9は、必然的に異なる。それらの表面は重なっていてもよいが、優先的には重ならない。
【0074】
追加で、主ゾーン7と同様に、前記第2の追加のゾーン9は一次ビーコンによって区切られる。したがって、一次ビーコンは搬送装置2の一部を形成する。
【0075】
追加のゾーン9は、長さが異なり得る、主ゾーン7の形態と同様の形態を有することができる。追加のゾーン9のビーコンは、主ゾーン7と同じ方法で固定されることができる。
【0076】
優先的に、追加のゾーン9は、前記主ゾーン7の少なくとも1つの上流の一次ビーコン70、700及び追加のゾーン9の上流に位置する少なくとも1つの追加の一次ビーコン90によって下流で区切られる。この場合、主ゾーン7及び追加のゾーン9は、次々と直接続き、すなわち、それらは隣接しており、追加のゾーン9の端は主ゾーン7の開始に密着されている。要するに、追加のゾーン9は、その少なくとも1つの下流のビーコンを、主ゾーン7の少なくとも1つの上流の一次ビーコン70、700と共有する。
【0077】
さらに、
図2及び
図3を参照すると、追加のゾーン9は、その下流端で、左の一次上流ビーコン70(すなわち、図の上部)及び右一次上流ビーコン700(すなわち、底部)によって、同時に、その上流端で、それぞれ左上流の追加の一次ビーコン90(すなわち、上部)及び右上流の追加の一次ビーコン900(すなわち、底部)によって区切られることができる。
【0078】
図示されていない別の実施形態によれば、追加のゾーン9は、主ゾーン7から分離されている。次いで、追加のゾーン9は、少なくとも2つの一次ビーコン、より具体的には追加の一次ビーコンをそれぞれ一端に具備し、特に横方向に延び、前記2つの追加のビーコンのそれぞれを通過する仮想直線を介して、前記追加のゾーン9の開始と終了を区切る。
【0079】
優先的に、この実施形態によれば、追加のゾーン9は、それに対して固有の4つの追加の一次ビーコンを備え、4つの一次ビーコンのそれぞれは、前記追加のゾーン9のそれぞれの角、すなわち、左上流の追加の一次ビーコン90(すなわち、上部)及び右上流の追加の一次ビーコン900(すなわち、底部)だけでなく、左下流の追加の一次ビーコン(すなわち、上部)及び右下流の追加の一次ビーコン(すなわち、底部)にも配置される。
【0080】
その結果、いずれの場合も、一実施形態によれば、部材8は、追加のゾーン9の一次ビーコン70、700、90、900を確実に検知し、その中に位置する製品1をカウントできるようにする。具体的には、部材8のビーム80は、主ゾーン7に隣接しているか、又は主ゾーン7から分離しているかにかかわらず、少なくとも追加のゾーン9も網羅する。
【0081】
別の実施形態によれば、前記追加のゾーン9は、対応する一次ビーコンを検知し、その中に位置する製品1をカウントするために、それ自体の部材8を有することができる。
【0082】
追加の一次ビーコン90、900は、既に詳述された、一次ビーコン70、700、71、710と同じ種類であってよいことに留意されたい。それは同一とすることができ、又は異なる検知特性を有することができる。
【0083】
したがって、本発明は、製品1が不十分又は過剰な量でカウントされた場合に調整を実施するため、主ゾーン7の上流の製品1の量及び位置を知ることを可能にする。実際、主ゾーンの上流の追加のゾーン9で製品をカウントすることにより、ゾーン7で所望の数の製品を得るために製品1の供給が正しいことを確認できるようになり、したがって潜在的な規制を予測できるようになる。実際、追加のゾーン9内の過剰な数の製品1は、損害を及ぼす蓄積につながり、特に下流ステーション3で混雑を引き起こす可能性がある。逆に、追加のゾーン9内の製品1の量が不十分であると、下流ステーション4の作業に影響を及ぼす可能性がある。調整により、主ゾーン7内の製品1の流れに所望又は要求される特性を維持することができるようになる。調整の一例は、コンベヤ5又は追加のゾーン9に特有の追加のコンベヤの速度を制御すること、特に前記追加のコンベヤ又はコンベヤ5を加速することによって調整を実施して、追加のゾーン9に製品1が少なすぎる場合に製品1の蓄積を誘発する構成とすることができ、逆もまた同様である。製品1の蓄積を強制するために前記コンベヤ5の停止を引き起こすこと、又はさらには1つ又は複数の製品1を追加又は排除するために介入を指示する、又はさらにオペレータによって手動で、さもなければ適切な自動化手段によって、それを推し進めることも可能である。
【0084】
トレーサビリティの理由から、その起源が不確実で順序付けられていない製品1を追加するのではなく、製品の流れの「先入れ先出し」(FIFO)の性質を保持するために、製品1を除去することが好ましいことに留意されたい。
【0085】
要するに、決定された数の製品1が主ゾーン7に必要とされ、追加のゾーン9の製品を数えることにより、主ゾーン7で所望される量が観察されるかどうかを事前に知ることが可能となり、そうでない場合にはそれに応じて介入することが可能となる。
【0086】
別の実施形態によれば、製品1のライン6は、二次ビーコンによって区切られる。したがって、一次ビーコンは搬送装置2の一部を形成する。
【0087】
そのような二次ビーコンは、一次ビーコン70、700、71、710、90、900に対応することができる。
【0088】
前記流れが製品1の複数のライン6を含む場合、すなわち流れが複数ラインである場合、2つの隣接するライン6は、少なくとも2つの二次ビーコン10、11によって区切られることができる。具体的には、2つの隣接するラインは、少なくとも1つの上流の二次ビーコン10及び少なくとも1つの下流の二次ビーコン11によって区切られる。したがって、1つ又は複数のゾーン7、9は、ライン6を分離して決定する二次ビーコン10、11を使用してサブゾーンに細分される。要するに、1つ又は複数のゾーン7、9は、ライン6に対応する非常に多くの長手方向の断片に分割される。ここでも、ライン6の数及び位置に基づいて、二次ビーコン10、11のいくつかは、一次ビーコン70、700、71、710、90、900と一致してもよい。
【0089】
追加で、前記2つの二次ビーコン10、11は、長手方向又は略長手方向に位置合わせされる。
【0090】
優先的に、
図3に見られるように、上流の二次ビーコン10及び下流の二次ビーコン11は、1つ又は複数のゾーン7、9の上流端及び下流端の近くに、さらにはその上流端及び下流端に位置する。したがって、主ゾーン7及び追加のゾーンがある場合、上流の二次ビーコン又はビーコン10は、追加のゾーン9の上流部分に位置することができ、下流の二次ビーコン又はビーコン11は、主ゾーン7の下流部分に位置することができる。
【0091】
その結果、搬送装置2の幅にわたって並んで位置する2つのライン6は、前記二次ビーコン10、11を通過する仮想直線によって分離される。
【0092】
その結果、二次ビーコン10、11は、主ゾーン7及び/又は追加のゾーン9を、前記流れの製品1の1つのライン6をそれぞれ網羅するサブゾーンに長手方向に細分することを可能にする。
【0093】
具体的には、ゾーン7、9の各サブゾーンは、関連するゾーン7、9の長さにわたって延びるライン6の一部分に対応することができる。次いで、前記部材8は、前記二次ビーコン10、11の検知も確実にする。次いで、部材8は、各ライン6を認識し、二次ビーコン10、11を通過する軸線の両側の各ライン6に位置する製品1をカウントすることを可能にする。
【0094】
好ましくは、各ライン6は、長手方向に位置合わせされた二次ビーコン10、11の少なくとも2つの対によって区切られ、前記対は各ライン6の両側に配置される。
【0095】
二次ビーコン10、11は、一次ビーコン70、700、71、710と同じ種類のものとすることができ、異なるものとすることもできることに留意されたい。それは同一とすることができ、又は異なる検知特性を有するものとすることができる。
【0096】
前述したように、二次ビーコン10、11の数及び位置に基づいて、ゾーン7、9の構成にかかわらず、ゾーン7、9ごとに独立して、各ライン6内の製品1をカウントすることが可能である。
【0097】
一次ビーコン70、700、710、90、900と同様に、二次ビーコン10、11は、搬送装置2に対して、具体的にはその構造及びそのコンベヤ5に対して横方向に調整可能であるように設計されることができる。これは、ライン6の幅を変更するフォーマットの変更に特に有用である。
【0098】
同様に、二次ビーコン10、11の高さが設定されることができる。
【0099】
上流の二次ビーコン10と下流の二次ビーコン11とはリンクされることができ、その結果、一方の横方向の動きが他方の同じ動きを誘発する。したがって、各ライン6は、長手方向に位置合わせされたままである。
【0100】
一実施形態によれば、搬送装置2は、製品1の各ライン6の案内通路を区切る長手方向ガイドを備える。その結果、特に
図3に見られるように、前記二次ビーコン10、11は、長手方向ガイド12上に固定される。要するに、各ライン6は、左右に位置する2つのガイド12によって区切られている。さらに、2つの隣接するライン6は、共通のガイド12を共有することができ、対応するガイド12上に位置付けられた二次ビーコン10、11の検知を通じてそのように考慮される。
【0101】
そのような長手方向ガイド12は、垂直に位置付けられたロッド、さもなければプレート若しくはシートの形態をとることができる。2つのガイド12は、互いに平行又は略平行である。2つのガイド12は、製品1を長手方向に位置合わせされたままにするために、遊びを見込んで、輸送される製品1の寸法に従って決定された分離によって間隔を開けられる。
【0102】
実際、一実施形態によれば、そのようなガイド12は、処理される製品1の形式を変更するとき、横方向に、手動又は自動で調整されることができる。その結果、二次ビーコン10、11はガイド12上に配置され、設定された二次ビーコンの位置であるため、二次ビーコンの位置を設定する必要はない。
【0103】
したがって、本発明は、先に説明したように、各ライン6に存在する製品1をカウントし、その幅にわたって流れの組成を知り、製品1のライン6のうちの1つに起こり得る不均衡の存在を検知し、各ゾーン7、9内及び各ライン6に対して必要に応じて介入することを可能にする。具体的には、介入は、他のライン6とは異なるいくつかの製品を具備するライン6に1つ又は複数の製品1を追加するか、又はライン6から除去するものとすることができる。
【0104】
さらに、一実施形態によれば、搬送装置2は、各ゾーン7、9及び各ライン6の製品の数を決定された値と比較するための手段を備える。そのような比較手段は、専用の計算手段によって実行されるソフトウェアとすることができ、したがって、各ゾーン7、9及び各ライン6の決定された値は、各ゾーン7、9及び各対応するライン6において、本発明によって、特に部材8によってリアルタイムで測定された値の一方及び/又は他方の値と比較されるために、例えばデータベースマネージャに予め記憶される。したがって、比較差がある場合、介入することが可能である。
【0105】
さらに、複数ラインの流れの場合、こうして各ライン6、特に追加のゾーン9内の製品1の数を知ることができ、各ライン6を比較して、ライン6の一方及び/又は他方の製品1が前記追加のゾーン9の長さにわたって均等に配置されていなくても、一方が他方よりも多くの製品1を確実に含まないようにすることができる。
【0106】
介入するために、前記比較手段は通知発行手段を備える。そのような通知は、設備又はステーション、特に上流ステーション3又は下流ステーション4の中央制御ユニットのようなステーションに表示される、単なる警報とすることができる。この通知はまた、オペレータが、コンベヤ5の速度を制御するか、又は特にゾーン7、9内、必要に応じて所与のライン6内で製品を追加又は削除するため適切な手段をトリガするなど、搬送装置2の動作を変更するために手動で介入することができるか、あるいはライン6内で製品1を追加、削除、又は押すために手動で介入することができるようにするため、オペレータによって保持される携帯端末に送信されることができる。通知はまた、オペレータなしで直接介入するために、前記適切な手段の制御信号に対応することができる。
【0107】
したがって、一方では、製品1の数が1つ又は複数のゾーン7、9において所望される数に対応しない場合、コンベヤ5の前進速度の制御を通じて、1つ又は複数のゾーン7、9、とりわけ追加のゾーン9における製品1の流れの輸送を調整することが可能である。また、複数ラインの流れの場合、製品1の追加又は摘出によって、ゾーン7、9の一方及び/又は他方のライン6のうちの1つをリバランスするための介入を指示することが可能となり、その結果、各ゾーン7、9では、各ライン6は同じ数の製品1を有する。
【0108】
本発明はまた、工業ラインで製品1を搬送する方法に関する。
【0109】
そのような搬送方法は、前述のように、搬送装置2の実施態様に優先的に適合されることができる。
【0110】
そのような搬送方法は、少なくとも以下のステップを備える。
【0111】
まず第一に、コンベヤ5が、少なくとも1つのライン6で製品1の流れを搬送するため使用される。このとき、流れは、特に
図1及び
図2に見られるように、単一のラインとすることができる。
【0112】
前述のように、流れは、特に
図3に見られるように、製品1のいくつかのライン6を備えることができる。
【0113】
有利には、一次ビーコン70、700、71、710は、前記流れの一区画、すなわちその全幅にわたる製品1の流れの長さの一部を網羅する主ゾーン7を区切るために使用される。
【0114】
追加で、前記一次ビーコン70、700、71、710が検知され、少なくとも前記主ゾーン7で製品1の数がカウントされる。
【0115】
次いで、前記主ゾーン7の製品1の数は、少なくとも1つの決定された値と比較されることができ、次いで、前記比較に基づいて通知が発行される。
【0116】
さらに、前記通知が発行されると、例えば、少なくとも前記主ゾーン7で蓄積を確実にするために、ゾーン7ごとに及び前記少なくとも1つのライン6についてカウントされた製品1の数に基づいて、前記少なくとも1つのコンベヤ5の速度を制御することが可能である。
【0117】
明らかに、比較の結果が有効である場合、すなわち期待値と一致する場合、例えば、専用端末の画面上と同じく、カウントされた製品1の数を表示することによって、カウントされた製品1の正しい数量について知らせることが可能である。
【0118】
一実施形態によれば、追加の一次ビーコン90、900は、前記主ゾーン7の上流の追加のゾーン9を区切るために使用される。次いで、製品1の数は、前記追加のゾーン9でカウントされる。追加で、追加のビーコン90、900が検知される。
【0119】
次いで、追加のゾーン9は、前記主ゾーン7の上流に位置する前記流れの別の区画を網羅する。
【0120】
一実施形態によれば、ストリームが複数ラインである場合、二次ビーコン10、11は、製品1の2つの隣接するライン6を区切るために使用される。優先的に、各ライン6は、長手方向に位置合わせされた二次ビーコン10、11の少なくとも2つの対によって区切られ、前記対は各ライン6の両側に位置付けられる。次いで、前記二次ビーコン10、11が検知され、各ライン6の製品1がカウントされる。
【0121】
要するに、製品1のカウントをその中に位置するものに制限するための仮想領域を決定するために、一次ビーコン70、700、710、90、900及び二次ビーコン10、11が検知される。
【0122】
本発明は、搬送装置2及びその搬送方法を介して、工業生産ラインの位置で、専用ゾーン7、9内及びゾーン7、9内の各ラインに存在する製品1の数をリアルタイムで正確に知ることを可能にする。したがって、
製品1の数に関して、ライン6間の不均衡、又は、さらには、
製品の過度に速い又は遅い供給を検知することが特に可能であるが、
これらの問題は、ライン、特に下流ステーション4の最適動作に誤動作又は影響を及ぼす可能性がある。したがって、本発明により、可能な限り早期に警告することができ、介入時間を短縮することができる。
【国際調査報告】