(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-01
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
A61J 1/03 20230101AFI20230125BHJP
B65D 81/32 20060101ALI20230125BHJP
【FI】
A61J1/03 370
B65D81/32 U
B65D81/32 R
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022520834
(86)(22)【出願日】2020-09-04
(85)【翻訳文提出日】2022-06-01
(86)【国際出願番号】 AU2020050930
(87)【国際公開番号】W WO2021068026
(87)【国際公開日】2021-04-15
(32)【優先日】2019-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519363638
【氏名又は名称】サンズ イノベーションズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レッドラップ,ジェイコブ,アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ローハン,モーガン,リー
【テーマコード(参考)】
3E013
4C047
【Fターム(参考)】
3E013AB05
3E013AB06
3E013AC01
3E013AC11
3E013AC13
3E013AC19
3E013AD07
3E013AE06
3E013AF02
3E013AF17
3E013AF26
4C047AA24
4C047BB03
4C047BB12
4C047BB14
4C047BB16
4C047BB17
4C047BB20
4C047BB26
4C047CC15
4C047DD33
4C047DD34
(57)【要約】
本開示は、混合が必要とされるまで各製品を他の製品と接触しないように別々に保持し、供給前に容器内で混合を行うことができる、1つより多い製品を収容する容器に関する。本開示は、そのような容器を製造する方法にも関する。
【選択図】1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、
外側本体空洞を画定する外側本体壁を有する外側本体と、
前記外側本体内に位置する第1の内側本体であって、前記第1の内側本体が第1の内側破断可能部分を有する第1の内側本体壁を有し、前記第1の内側本体壁が前記内側本体内に第1の内側空洞を画定する、第1の内側本体と、
前記内側本体の前記第1の内側空洞内に収容された第1の製品と、
前記第1の製品とは別に前記容器内に収容された第2の製品と
を備え、
前記第1の内側本体が、前記第1の製品が前記第1の内側空洞から放出されて前記第2の製品に接触することを可能とするために、前記第1の内側破断可能部分に沿って破断するように適合され、
前記外側本体が、前記第1の製品及び前記第2の製品の組合せが容器から供給されることを可能とするように適合される、
容器。
【請求項2】
前記外側本体が、前記第1の製品及び前記第2の製品の前記組合せが前記容器から供給されることを可能とするために破断可能である外側破断可能部分を有する、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記外側本体上に位置する弁若しくはプラグの動作を含む開封動作によって、又は、穿刺、スライシング、穿孔、ピーリング、破壊、破裂、若しくは同様のものなどの1つ又は複数の開封動作を前記外側本体の外側部分に加えることによって、前記第1の製品及び前記第2の製品が前記容器から供給される、
請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記第2の製品が、前記外側本体空洞内に収容される、
請求項2に記載の容器。
【請求項5】
前記外側本体内に位置する第2の内側本体
をさらに備え、
前記第2の内側本体が、第2の内側破断可能部分を有する第2の内側本体壁を有し、
前記第2の内側本体壁が、第2の内側空洞を画定し、
前記第2の製品が、前記第2の内側空洞内に収容される、
請求項2に記載の容器。
【請求項6】
前記第1の内側本体及び前記第2の内側本体が、前記第2の内側破断可能部分及び前記第1の内側破断可能部分が前記第1の製品を前記第1の内側空洞から放出して前記第2の内側空洞で受けることを可能とするために同時に破断するように適合されるように、前記外側本体内に位置付けられて、位置合わせされる、
請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記第2の内側本体が、前記第1の製品及び前記第2の製品が供給されることを可能とするために破断するように適合された供給破断可能部分を備える、
請求項5又は6に記載の容器。
【請求項8】
前記供給破断可能部分が、前記供給破断可能部分及び前記外側破断可能部分が同時に破断して前記第2の内側本体及び前記外側本体に共存する供給開口を提供するように適合されるように、前記外側破断可能部分と位置合わせされる、
請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記供給破断可能部分が、約20°~約170°の前記第2の内側本体の第1の部分と前記第2の内側本体の第2の部分との間の角度を画定する、前記第2の内側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記角度が約70°~約90°である、
請求項7又は8に記載の容器。
【請求項10】
前記第2の内側本体が、前記第2の内側本体壁の周囲にフランジを備える、
請求項5~9のいずれか一項に記載の容器。
【請求項11】
前記第2の内側本体の前記フランジが、前記第2の空洞に対する充填開口を画定する前記第2の内側本体壁の縁部に位置し、
前記容器が、前記第2の内側空洞に対する前記充填開口を封止するために前記第2の内側本体の前記フランジに取り付けられる第2の内側カバーをさらに備える、
請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記第2の内側破断可能部分が、前記第2の内側本体の前記フランジの第1の場所と、前記第2の内側本体の前記フランジから離間した前記第2の内側本体壁上の第2の場所との間で延在する、
請求項10又は11に記載の容器。
【請求項13】
前記第1の内側本体の前記第1の内側破断可能部分の方向が、前記第2の内側本体の前記第2の内側破断可能部分の方向に略平行に向けられる、
請求項5~12のいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記第2の内側本体が、前記外側本体より別々の部分として形成され、
前記第2の内側本体が、前記容器の製造中、前記外側本体に挿入されている、
請求項5~13のいずれか一項に記載の容器。
【請求項15】
前記第2の内側破断可能部分が、約20°~約170°の前記第2の内側本体の第1の側と前記第2の内側本体の第2の側との間の角度を画定する、前記第2の内側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記第2の角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記第2の角度が約70°~約90°である、
請求項5~14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
前記外側本体が、前記外側本体壁の周囲にフランジを備える、
請求項1~15のいずれか一項に記載の容器。
【請求項17】
前記外側本体の前記フランジが、前記外側空洞に対する充填開口を画定する前記外側本体の縁部に位置し、
前記容器が、前記外側空洞に対する前記充填開口を封止するために、前記外側本体の前記フランジに取り付けられるカバーをさらに備える、
請求項16に記載の容器。
【請求項18】
前記第1の内側本体の前記第1の内側破断可能部分が、前記外側本体壁の対向部分から離間し、それにより、前記外側本体壁の前記対向部分が、その破断の間、前記第1の内側破断可能部分に干渉せず、前記第1の製品を、前記外側本体壁の前記対向部分からの干渉なしに、前記第1の内側空洞から放出することができる、
請求項1~17のいずれか一項に記載の容器。
【請求項19】
前記第1の内側本体が前記外側本体の端部の方に位置し、
前記外側本体の前記端部における前記外側本体壁が、尖頭幾何学的形状を備える、
請求項1~18のいずれか一項に記載の容器。
【請求項20】
前記第1の内側本体が、いずれかの端部に第1及び第2の端部を有する細長形状を備え、
前記第1の内側破断可能部分が、前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置する、
請求項1~19のいずれか一項に記載の容器。
【請求項21】
前記容器内の前記第1の内側本体壁の前記第1の内側破断可能部分の平面が、前記外側本体壁の前記外側破断可能部分の平面に略垂直に向けられる、
請求項2に記載の容器。
【請求項22】
前記容器内の前記第1の内側本体壁の前記第1の内側破断可能部分の平面が、前記外側本体壁の前記外側破断可能部分の平面に略平行に向けられる、
請求項2に記載の容器。
【請求項23】
前記第1の内側本体が、前記第1の内側本体壁の周囲にフランジを備える、
請求項1~22のいずれか一項に記載の容器。
【請求項24】
前記第1の内側本体の前記フランジが、前記第1の内側空洞に対する充填開口を画定する前記第1の内側本体壁の縁部に位置し、
前記容器が、前記第2の空洞に対する前記充填開口を封止するために、前記第1の内側本体の前記フランジに取り付けられる第1の内側カバーをさらに備える、
請求項23に記載の容器。
【請求項25】
前記第1の内側本体が、前記外側本体とは別々の部分として形成され、
前記第1の内側本体が、製造中に、前記外側本体に挿入されている、
請求項1~24のいずれか一項に記載の容器。
【請求項26】
前記外側本体が、前記第1の内側本体の形状に対応するように形づくられた受入領域を含み、それにより、前記第1の内側本体が前記受入領域に位置する、
請求項25に記載の容器。
【請求項27】
前記受入領域が、前記第1の内側本体の対応する部分を受ける少なくとも1つの棚又はスロットを備える、
請求項26に記載の容器。
【請求項28】
前記外側破断可能部分が、約20°~約170°の前記外側本体の第1の部分と前記外側本体の第2の部分との間の角度を画定する、前記外側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記角度が約70°~約90°である、
請求項2に記載の容器。
【請求項29】
前記第1の内側破断可能部分が、約20°~約170°の前記第1の内側本体の第1の部分と前記第1の内側本体の第2の部分との間の角度を画定する、前記第1の内側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記第2の角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記第2の角度が約70°~約90°である、
請求項1~28のいずれか一項に記載の容器。
【請求項30】
前記外側本体の厚さが、前記外側破断可能部分を含む前記外側本体壁全体にわたって略一定である、
請求項2に記載の容器。
【請求項31】
前記第1の内側本体の厚さが、前記第1の内側破断可能部分を含む前記第1の内側本体壁全体にわたって略一定である、
請求項1~30のいずれか一項に記載の容器。
【請求項32】
前記第2の内側本体の厚さが、前記第2の内側破断可能部分を含む前記第2の内側本体壁全体にわたって略一定である、
請求項5~15のいずれか一項に記載の容器。
【請求項33】
前記外側破断可能部分及び/又は前記第1の内側破断可能部分が、少なくとも1つの破断導体を含み、
前記少なくとも1つの破断導体が、
前記屈曲部の深さの局所変化、
前記屈曲部の断面形状の局所変化、及び/又は、
前記それぞれの内側本体若しくは外側本体が結晶化可能材料から形成される結晶化の局所変化
の1つ又は複数の形態である、
請求項2に記載の容器。
【請求項34】
前記第2の内側破断可能部分が、少なくとも1つの破断導体を含み、
前記少なくとも1つの破断導体が、
前記屈曲部の深さの局所変化、
前記屈曲部の断面形状の局所変化、及び/又は、
前記それぞれの内側本体若しくは外側本体が結晶化可能材料から形成される結晶化の局所変化
の1つ又は複数の形態である、
請求項5~15、又は32のいずれか一項に記載の容器。
【請求項35】
前記第1の内側本体が、前記第1の内側破断可能部分の破断が前記外側本体の撓曲又は屈曲を含む前記内側本体への力の適用によって開始されるように、前記外側本体内に位置付けられる、
請求項2に記載の容器。
【請求項36】
前記第2の内側本体が、前記第2の内側破断可能部分の破断が前記外側本体の前記撓曲又は前記屈曲によって開始されるように、前記外側本体内に位置付けられる、
請求項5~15、32、又は34のいずれか一項に従属する場合の、請求項35に記載の容器。
【請求項37】
前記外側本体の前記撓曲又は前記屈曲が、前記外側破断可能部分を備えない前記外側本体の部分で発生する、
請求項35又は36に記載の容器。
【請求項38】
前記外側本体壁及び/又は前記第1の内側本体壁の厚さが、約300μm~約600μmである、
請求項1~37のいずれか一項に記載の容器。
【請求項39】
前記第2の内側本体壁の厚さが、約300μm~約600μmである、
請求項5~15、32、34、又は36のいずれか一項に記載の容器。
【請求項40】
前記第1の製品及び前記第2の製品の一方又は両方が、液体を備える、
請求項1~39のいずれか一項に記載の容器。
【請求項41】
前記第1の製品及び前記第2の製品のうちの一方が液体を備え、
前記第1の製品及び前記第2の製品のうちの他方が固体又は粉末を備える、
請求項40に記載の容器。
【請求項42】
前記第1の製品が錠剤であり、
前記第2の製品が液体であり、
前記第1の内側本体が、前記第1の内側本体が破断されていない状態のとき、前記第1の内側破断可能部分に隣接して前記錠剤を保持するように適合された少なくとも1つの構造的特徴を備える、
請求項40又は41に記載の容器。
【請求項43】
前記外側本体空洞内に少なくとも1つの第2の内側本体
を備え、
前記第2の内側本体が、第3の製品を収容するための第2の内側空洞を画定する第2の内側本体壁を備え、
前記第2の内側本体壁が、第2の内側本体破断可能部分を備え、
前記第2の内側本体が、前記第2の内側本体に力が加えられたときに前記第2の内側本体開口を形成するために、前記第2の内側破断可能部分に沿って破断するように適合され、
前記容器が、使用時、
前記第1の内側空洞から第1の内側本体開口を通して前記外側本体空洞に前記第1の製品を放出するために前記第1の内側本体が破断され、
前記第2の内側本体空洞から前記第2の内側本体開口を通して前記外側本体空洞に前記第3の製品を放出するために前記第2の内側本体が破断され、
前記第1の製品及び前記第2の製品及び前記第3の製品が前記外側本体空洞内で組み合わされるか又は混合される
ように構成され、前記外側本体が、前記外側破断可能部分に沿って破断されて供給開口を形成し、前記組み合わされるか又は混合される第1、第2、及び第3の製品を前記供給開口を通して供給することを可能にする、
請求項2に記載の容器。
【請求項44】
第1の空洞を画定する外側本体壁を有する外側本体を形成することであって、前記外側本体壁が第1の破断可能部分を形成する第1の屈曲部を備える、形成することと、
第2の空洞を画定する内側本体壁を有する内側本体を形成することであって、前記内側本体壁が第2の破断可能部分を形成する第2の屈曲部を備える、形成することと、
第1の製品を前記第2の空洞内に置いて、前記第1の製品をその中に保持するために前記第2の空洞を封止することと、
第2の製品を前記第1の空洞内に置くことと、
前記内側本体を前記第1の空洞内に挿入することと、
前記第2の製品及び前記内側本体をその中に保持するために前記第1の空洞を封止することと
を含む、
容器筐体を製造する方法。
【請求項45】
第1の空洞を画定する外側本体壁を有する外側本体を形成することであって、前記外側本体壁が第1の破断可能部分を形成する第1の屈曲部を備える、形成することと、
第2の空洞を画定する第1の内側本体壁を有する第1の内側本体を形成することであって、前記第1の内側本体壁が第2の破断可能部分を形成している第2の屈曲部を備える、形成することと、
第3の空洞を画定する第2の内側本体壁を有する第2の内側本体を形成することであって、前記内側本体壁が第3の破断可能部分を形成する第2の屈曲部及び第4の破断可能部分を形成する第4の屈曲部を備える、形成することと、
第1の製品を前記第2の空洞内に置いて、前記第1の製品をその中に保持するために前記第2の空洞を封止することと、
第2の製品を前記第3の空洞内に置いて、前記第2の製品をその中に保持するために前記第3の空洞を封止することと、
前記第1の内側本体及び前記第2の内側本体を前記第1の空洞内に挿入することと、
前記第1の内側本体及び前記第2の内側本体をその中に保持するために前記第1の空洞を封止することと
を含む、
容器筐体を製造する方法。
【請求項46】
前記容器が、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アモルファスポリウレタンテレフタレート(APET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリ乳酸(PLA)、バイオ材料、無機物充填材料、薄金属形成材料、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、環状オレフィン共重合体(COC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及びラミネートのうちの少なくとも1つを含む材料から形成される、
請求項44又は45に記載の方法。
【請求項47】
前記容器が、シート熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、又は3Dプリントのうちの少なくとも1つによって形成される、
請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記外側本体には、前記第1の空洞に対する充填開口を画定する前記外側本体の縁部にフランジが形成され、
前記第1の空洞を封止することが、前記外側本体の前記フランジにカバーを取り付けることを含む、
請求項44~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記外側本体の前記カバーが、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、前記外側本体の前記フランジに接着及び封止される、
請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記内側本体には、前記第2の空洞に対する充填開口を画定する前記内側本体の縁部にフランジが形成され、
前記第2の空洞を封止することが、前記内側本体の前記フランジにカバーを取り付けることを含む、
請求項44に記載の方法。
【請求項51】
前記内側本体の前記カバーが、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、前記内側本体の前記フランジに接着及び封止される、
請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第1の内側本体には、前記第2の空洞に対する充填開口を画定する前記第1の内側本体の縁部にフランジが形成され、
前記第2の空洞を封止することが、前記第1の内側本体の前記フランジにカバーを取り付けることを含み、
前記第2の内側本体には、前記第3の空洞に対する充填開口を画定する前記第2の内側本体の縁部にフランジが形成され、
前記第3の空洞を封止することが、前記第2の内側本体の前記フランジにカバーを取り付けることを含む、
請求項45に記載の方法。
【請求項53】
前記第1の内側本体の前記カバーが、前記第1の内側本体の前記フランジに接着及び封止されて、
前記第2の内側本体の前記カバーが、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、前記第2の内側本体の前記フランジに接着及び封止される、
請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記内側本体の形状に対応するように形づくられた前記外側本体の受入領域を形成すること
をさらに備え、
前記内側本体を前記第1の空洞内に挿入することが、前記内側本体を前記受入領域に位置付けることを含む、
請求項44に記載の方法。
【請求項55】
前記受入領域が、前記内側本体の対応する部分を受ける少なくとも1つの棚又はスロットを備える、
請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記外側本体及び前記内側本体がそれぞれ、共通のカバーを共有し、
前記共通のカバーが、前記第1の空洞の前記第1の製品及び前記第2の空洞の前記第2の製品をどちらも封止するように適合される、
請求項44に記載の方法。
【請求項57】
前記内側本体及び/又は外側本体の滅菌
をさらに含む、
請求項44に記載の方法。
【請求項58】
前記外側本体、前記第1の内側本体、及び/又は、前記第2の内側本体の滅菌
をさらに含む、
請求項45に記載の方法。
【請求項59】
前記滅菌が、無菌製造、完全無菌製造、又は、ガンマ照射、エチレンオキシド(EtO)ガス、若しくは加熱などの二次滅菌のうちの1つ又は複数によって実行される、
請求項57又は58に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の分野
本開示は、混合が必要とされるまで各製品を他の製品と接触しないように別々に保持し、供給前に容器内で混合を行うことができる、1つより多い製品を収容する容器に関する。本開示は、そのような容器を製造する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
背景
場合によっては、1つより多い製品を保持する容器を提供することが望ましい。理想的には、互いに相互作用する可能性などの理由のために、製品は、別個のチャンバで互いに分離される。たとえば、組み合わされる製品のうちの1つ又は複数が医薬品又は製薬製品であり、製品が使用前に混合される場合、それらの製品間の早すぎる反応を防止するために、容器が別々のチャンバに製品を保持することが望ましいであろう。複数の医薬品/製薬製品を保持し、その後、組み合わせる、若しくは、1つの医薬品/製薬製品を保持し、その後、別の製品と組み合わせるために利用することができる、或いは、任意の2つ以上の異なる製品のために使用される、そのような容器を提供することは望ましいであろう。
【0003】
複数の製品を互いに別々に保持するための既存の容器は、液体を収容する主内側容積部を有する主チャンバと、液体と混合される製品を収容する主内側容積部上の区画を有する蓋とを含む。これらの容器はねじ上蓋を有する。蓋が回転によって開けられると、蓋の回転によって引き起こされる内部機構によって、製品がその区画から放出されて、主チャンバ内の液体と混合される。その後、蓋はさらに回転させて、取り外すことができ、容器の頂部の供給開口を提供する。
【0004】
そのような容器の1つの例は、水チャンバ上のツイストキャップ蓋の中に可溶性ビタミン錠を保持する「Berocca Twist N Go」容器である。蓋がねじられると、キャップは、錠剤を収納する箔材を切断して、水チャンバ内に錠剤を放出する。ユーザは、錠剤が水中で溶解するのを待ち、その後、得られたビタミン水を容器から直接飲む。
【0005】
上で論じられた種類の容器は、製造に費用がかかり、液体と混合される製品を放出するために、複数の構成要素と、多くの場合、複雑な機構とを必要とする可能性がある。内部製品が液体内に放出されるねじ上蓋、並びに、容器の供給開口が露出される機構の使用は、容器内の製品が、混合されている間、外部環境に露出される可能性があることを意味する。よって、そのような容器は、供給前に滅菌環境で混合される製品などのすべての用途に望ましいというわけではない。また、これらの容器は、包装体の量及び各容器の製造コストのため、すべての単一の用途において望ましいというわけではない。上記の容器は、機能するためにねじ上蓋を含まなければならず、それらの開封方法では、ねじ上蓋のない容器は、蓋で収容された製品を開封時に紛失する危険性があるため、容器内の製品を組み合わせる必要性と両立しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、2つ以上の製品を容器内で混合又は組み合わせることができる、改良された及び/又は代替的な容器を提供することが望ましい。先行技術に関連する問題の1つ又は複数を克服する容器を提供することも望ましい。
【0007】
本明細書中の文献、装置、行為、又は知識の議論はいずれも、本発明の文脈を説明するために含まれる。それは、その題材のいずれかが、本明細書の請求項の優先日に又は優先日前に、先行技術基準の一部又は関連する技術分野における共通の一般的知識を形成したという自認としてとられるべきでない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の概要
本発明のある態様は、外側本体空洞を画定する外側本体壁を有する外側本体と、外側本体内に位置する第1の内側本体であって、第1の内側本体が第1の内側破断可能部分を有する第1の内側本体壁を有し、第1の内側本体壁が内側本体内に第1の内側空洞を画定する、第1の内側本体と、内側本体の第1の内側空洞内に収容された第1の製品と、第1の製品とは別に容器内に収容された第2の製品とを備え、第1の内側本体が、第1の製品が第1の内側空洞から放出されて第2の製品に接触することを可能とするために、第1の内側破断可能部分に沿って破断するように適合され、外側本体が、第1の製品及び第2の製品の組合せが容器から供給されることを可能とするように適合される、容器を提供する。
【0009】
ある実施形態によると、外側本体は、第1の製品及び第2の製品の組合せが容器から供給されることを可能とするために破断可能である外側破断可能部分を有する。或いは、たとえば、外側本体上に位置する弁若しくはプラグの動作を含む代替の開封動作によって、又は、穿刺、スライシング、穿孔、ピーリング、破壊、破裂、若しくは同様のものなどの1つ又は複数の開封動作を外側本体の外側部分に加えることによって、第1の製品及び第2の製品が容器から供給されてもよい。
【0010】
ある実施形態によると、第2の製品は、外側本体空洞内に収容される。
【0011】
ある実施形態によると、容器は、外側本体内に位置する第2の内側本体を備え、第2の内側本体は、第2の内側破断可能部分を有する第2の内側本体壁を有し、第2の内側本体壁は、第2の内側空洞を画定する。第2の製品は好ましくは、第2の内側空洞内に収容される。
【0012】
第1及び第2の内側本体は好ましくは、内側パッケージである。外側本体は好ましくは、外側パッケージである。たとえば、各内側パッケージは、破断動作が行われるまで互いに接触しないように第1の製品及び第2の製品を保持する容器を形成するために、外側パッケージ内に保持される、別個の個々に形成されたパッケージであってもよい。
【0013】
各内側本体又は外側本体を破断するために必要とされる力は、それぞれの本体が製造される材料の種類、材料の厚さ、並びに、破断される本体の形状及びサイズを含む、複数の要因に依存する。内側本体を破断するための力は、外側本体を破断するために必要とされる力と異なってもよい。或いは、内側本体を破断する力は、外側本体を破断する力と同じであってもよい。内側本体及び外側本体のそれぞれをそれぞれ破断するために必要とされる力は、容器の輸送又は通常の取扱いの間にいずれかの本体が意図せず破断することを避けるのに十分な力であることが好ましい。
【0014】
「十分な力」とは、本明細書で使用される場合、それぞれの破断可能部分がその破壊経路に沿って破断するように適合された以上の力の量である。十分な力より小さい力が加えられた場合、破断可能部分は破断せず、本体/容器は開封されていない状態のままである。好ましくは、十分な力を上回る力が加えられたとき、破断可能部分は、1つ又は複数の破断開始点で、その後、破壊経路に沿って、破壊経路全体が破断するまで破断し、本体は開封された状態である。破壊経路に沿った破断による内側本体及び/又は外側本体の開封は、ユーザの片手及び/又は両手の動作によって実行されてもよい。
【0015】
「破壊経路」は、容器のそれぞれの本体である内側本体又は外側本体が破断する、画定された経路である。換言すれば、破壊経路は、外側本体又は内側本体が開封されるときに破断する経路である。上の態様において、破壊経路は、それぞれの本体の破断可能部分の屈曲部に従う。「破断可能部分」は、破断する容器の本体の一部である。
【0016】
第1の製品は単一の製品であってもよい。或いは、第1の製品は、1つより多い個々の製品を備えてもよい。第1の製品が1つより多い製品を備える場合、それぞれの製品は、同じ又は異なる製品であってもよい。たとえば、第1の製品は、1つの錠剤、又は2つ以上の錠剤、又は液体、又は粉末、又は任意の他の製品、又はこれらの組合せを備えてもよい。同様に、第2の製品は単一の製品であってもよく、又は、1つより多い製品を備えてもよい。第2の製品が1つより多い製品を備える場合、それぞれの製品は、同じ又は異なる製品であってもよい。たとえば、第2の製品は、1つの錠剤、又は2つ以上の錠剤、又は液体、又は粉末、又は任意の他の製品、又はこれらの組合せを備えてもよい。
【0017】
本開示の実施形態によると、内側本体及び外側本体を含む、パッケージ及び/又は本体内に収容される製品は、両方同じ製品であってもよく、又は、異なる製品であってもよい。各製品は、任意の望ましい製品とすることができ、固体材料、錠剤、物質、粉末、顆粒状材料、反応性材料、液体、懸濁液、薬物、薬剤、製薬製品、化学製品、ガス若しくは他の流体、又は、固体又は可撓性外側物質を有する液体中心錠剤などの、1つより多い上述の製品を含む組合せ製品のいずれかから選択することができるが、これらに限定されない。
【0018】
本開示の実施形態によると、第1の内側本体及び第2の内側本体は、第2の内側破断可能部分及び第1の内側破断可能部分が第1の製品を第1の内側空洞から放出して第2の内側空洞で受けることを可能とするために同時に破断するように適合されるように、外側本体内に位置付けられる。第1の内側本体及び第2の内側本体は、外側本体内で互いに位置合わせされてもよい。
【0019】
本開示の実施形態によると、第2の内側本体は、第1の製品及び第2の製品が供給されることを可能とするために破断するように適合された供給破断可能部分を備える。第2の内側本体は、外側本体内で入れ子にされてもよい。第2の内側本体の供給破断部分は、破断されたときに、供給開口を提供してもよい。外側本体の外側破断可能部分は、破断されたときに、供給開口を提供してもよい。供給破断可能部分は、供給破断可能部分及び外側破断可能部分が同時に破断して第2の内側本体及び外側本体に共存する供給開口を提供するように適合されるように、外側破断可能部分に対して位置付けられてもよい。供給破断可能部分は好ましくは、第2の内側本体の内側破断可能部分である。
【0020】
実施形態によると、本明細書で提供される1つ又は複数の破断可能部分は、約20°~約170°のそれぞれの本体の第1の部分とそれぞれの本体の第2の部分との間の角度を画定する、それぞれの本体壁における細長い屈曲部の形態である。好ましくは、角度は約45°~約105°である。より好ましくは、角度は約70°~約90°である。
【0021】
本開示の実施形態によると、第2の内側本体は、第2の内側本体壁の周囲にフランジを備える。第2の内側本体のフランジは、第2の空洞に対する充填開口を画定する第2の内側本体壁の縁部に位置してもよい。容器は、第2の内側空洞に対する充填開口を封止するために第2の内側本体のフランジに取り付けられるカバーをさらに備えてもよい。
【0022】
本開示の実施形態によると、第2の内側破断可能部分は、第2の内側本体のフランジ又は第2の内側本体壁の縁部の第1の場所と、フランジ又は第2の内側本体壁の縁部から離間した第2の内側本体壁上の第2の場所との間で延在する。本体壁又はフランジの縁部上の第1の点から本体壁又はフランジの縁部から離間して位置する第2の点まで延在する破断可能部分のこの実施形態は、本明細書に記載されるような内側又は外側パッケージ又は本体の任意の破断可能部分に等しく適用可能である。たとえば、いくつかの実施形態は、外側本体上の破断可能部分が破断されたときに供給開口を提供するために、外側本体上の破断可能部分のそのような構造を利用してもよい。或いは、第1の内側本体は、内側本体壁の縁部上の点と内側本体壁から離間した点との間で延在する破断可能部分を備えてもよい。
【0023】
本開示の実施形態によると、第1の内側本体の第1の内側破断可能部分の方向は、第2の内側本体の第2の内側破断可能部分の方向に略平行に向けられる。この位置合わせは、十分な力が加えられたときに、第1及び第2の内側本体の破断可能部分の同時の破壊を許す際に援助する。
【0024】
本開示の実施形態によると、第2の内側本体は、外側本体とは別々の部分として形成され、容器の製造中に、外側本体に挿入される。
【0025】
実施形態によると、1つ又は複数の内側本体は、内側本体の長手方向軸に沿った細長形状と、細長形状のいずれかの端部の第1及び第2の端部とを備える。内側破断可能部分は好ましくは、第1の端部と第2の端部との間に位置する。内側破断可能部分は、内側本体の長手方向軸に略垂直な平面を有してもよい。
【0026】
実施形態によると、内側本体は、内側本体を破断する力の適用が外側本体の撓曲又は屈曲を含むように、外側本体内に位置付けられる。内側本体への力の適用は、内側本体の破断可能部分の両側に力を加えることを含んでもよい。好ましくは、外側本体の撓曲又は屈曲は、外側破断可能部分を備えない外側本体の部分で発生する。
【0027】
実施形態によると、内側本体の内側本体壁の破断可能部分の平面は、外側本体壁の外側破断可能部分の平面に略垂直に向けられる。或いは、容器内の内側本体壁の破断可能部分の平面は、外側本体壁の外側破断可能部分の平面に略平行に向けられてもよい。
【0028】
実施形態によると、外側本体は、外側本体壁の周囲にフランジを備える。好ましくは、外側本体のフランジは、外側本体壁の縁部に位置する。外側本体壁の縁部は、第1の空洞に対する充填開口を画定してもよい。容器は、第1の空洞を封止するために外側本体のフランジに取り付けられるカバーをさらに備えてもよい。実施形態によると、カバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、外側本体のフランジに接着及び封止される。外側本体のフランジは、拡大部分を含んでもよい、すなわち、外側本体壁上の外側破断可能部分に直接隣接するフランジ幅を拡大してもよい。
【0029】
実施形態によると、第1の内側本体及び/又は第2の内側本体は、その周囲にフランジを備える。各内側本体のフランジは、内側本体の空洞に対する充填開口を画定する内側本体の縁部に位置してもよい。容器は、第2の空洞を封止するために内側本体のフランジに取り付けられるカバーをさらに備えてもよい。カバーは好ましくは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、内側本体のフランジに接着及び封止される。各内側本体のフランジは、拡大部分、すなわち、内側本体壁の屈曲部又は破断可能部分に直接隣接する拡大されたフランジ幅を含んでもよい。
【0030】
実施形態によると、1つ又は複数の内側本体は、外側本体とは別々の部分として形成される。別々に形成された内側本体は、製造中に、外側本体に挿入されてもよい。外側本体は、内側本体の形状の少なくとも一部に対応するように形づくられた受入領域を含んでもよく、それにより、内側本体の少なくとも一部は受入領域内に位置する。外側本体は、内側本体の別々の部分を受けるようにそれぞれ適合された複数の受入領域を含んでもよい。好ましくは、受入領域は、内側本体の対応する部分を受けるように形づくられた少なくとも1つの棚又はスロットを備える。たとえば、内側本体は延在部を含んでもよく、延在部の一端又は両端は、外側本体の棚又はスロットに着座してもよい。延在部は内側本体のフランジの一部を備えてもよい。延在部は長手方向延在部であってもよい。内側本体は、外側本体の受入領域の対応する棚又はスロットに受けられる少なくとも1つの延在部を含んでもよい。
【0031】
実施形態によると、内側本体は、シート熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、又は、たとえば、3Dプリントだが、これに限定されない積層造形のうちの少なくとも1つによって形成されてもよい。外側本体は、シート熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、又は、たとえば、3Dプリントだが、これに限定されない積層造形のうちの少なくとも1つによって形成されてもよい。
【0032】
実施形態によると、1つ又は複数の破断可能部分は、約20°~約170°のそれぞれの本体の第1の部分とそれぞれの本体の第2の部分との間の角度を画定する、屈曲部の形態である。好ましくは、角度は約45°~約105°である。より好ましくは、角度は約70°~約90°である。
【0033】
実施形態によると、外側本体の厚さは、第1の破断可能部分を含む外側本体壁全体にわたって略一定である。実施形態によると、内側本体の厚さは、第2の破断可能部分を含む内側本体壁全体にわたって略一定である。
【0034】
実施形態によると、1つ又は複数の破断可能部分は、少なくとも1つの破断導体を含んでもよい。少なくとも1つの破断導体は、屈曲部の深さの局所変化の形態であってもよく、ここで、破断導体は屈曲部を備える。好ましくは、少なくとも1つの破断導体は、屈曲部の断面形状の局所変化の形態である。任意選択的に、それぞれの内側本体又は外側本体は、結晶化可能材料から形成される。少なくとも1つの破断導体は、結晶の範囲の程度の局所変化であってもよい。実施形態によると、第1の破断可能部分及び/又は第2の破断可能部分は、少なくとも1つの破断イニシエータを含む。ここで、破断イニシエータは、十分な力が加えられたときに、破断可能部分が最初に破断する位置である。次いで、破断は、要望通り、破断可能部分全体が破断するまで、破断可能部分に沿って破断イニシエータの位置から外向きに広がってもよい。
【0035】
外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは、保持されている製品、それぞれの内側本体/外側本体が形成される材料、及び/又は、それぞれの本体の大きさ及び形状によって決定されてもよい。任意選択的に、外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは、約300μm~約600μmである。たとえば、外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは、約350μm~約550μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは、約400μm~約550μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは、約400μm~約500μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは約300μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは約350μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは約400μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは約450μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは約500μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは約550μmであってもよい。外側本体壁及び/又は内側本体壁の厚さは約600μmであってもよい。
【0036】
第1の製品は液体であってもよい。第1の製品は固体であってもよい、たとえば、第1の製品は錠剤であってもよい。第2の製品は液体であってもよい。第2の製品は固体であってもよい、たとえば、第2の製品は錠剤であってもよい。第1の製品及び第2の製品の一方又は両方は、医薬組成物であってもよい。第1の製品及び第2の製品の一方又は両方は、化学組成物であってもよい。実施形態によると、第1の製品及び第2の製品の一方又は両方は、液体を備える。たとえば、液体は水であってもよい。実施形態によると、第1の製品及び第2の製品のうちの一方は液体を備え、第1の製品の他方は固体及び/又は粉末を備える。実施形態によると、第1の製品及び第2の製品のうちの一方は、第1の製品及び第2の製品うちの他方の溶媒であってもよい。実施形態によると、第2の製品は錠剤であり、第1の製品は液体であり、錠剤は第1の製品の液体に溶解するように適合される。実施形態によると、第1の製品は錠剤であり、錠剤は第2の製品の液体に溶解するように適合される。実施形態によると、第2の製品は粉末であり、粉末は第1の製品の液体に溶解するように適合される。実施形態によると、第1の製品は粉末であり、粉末は第2の製品の液体に溶解するように適合されてもよい。
【0037】
実施形態によると、内側本体は、内側本体内の望ましい位置に第2の製品を保持するように適合された少なくとも1つの構造的特徴を備える。内側本体が破断されていない状態のとき、構造的特徴は、第2の製品を第2の破断可能部分に隣接して位置付けてもよい。構造的特徴は、第2の破断可能部分が破断されるまで第2の製品がその上又は中に留まるシートの形態であってもよい。第2の製品が液体である実施形態によると、構造的特徴は窪みであってよい。第2の製品が錠剤などの固体製品である実施形態によると、少なくとも1つの構造的特徴は保持リブであってもよい。好ましくは、内側本体は、望ましい位置に第2の製品を保持する少なくとも2つの保持リブを備える。他の実施形態によると、外側本体も少なくとも1つの構造的特徴を含む。外側本体の構造的特徴は、上記のような内側本体の構造的特徴の特性のいずれかを有してもよい。実施形態によると、内側本体及び外側本体の両方が、少なくとも1つのそれぞれの構造的特徴を有してもよい。或いは、内側本体及び外側本体のうちの1つが、少なくとも1つの構造的特徴を有してもよい。
【0038】
実施形態によると、容器は、外側本体空洞内に少なくとも1つの第2の内側本体をさらに備え、第2の内側本体は、第3の製品を収容するための第2の内側空洞を画定する第2の内側本体壁を備える。たとえば、第1の内側空洞は第1の製品を収容し、外側空洞は第2の製品を収容し、第2の内側空洞は第3の製品を収容する。第2の内側本体壁は、第2の内側本体破断可能部分を備えてもよく、第2の内側本体は、第2の内側本体に力が加えられたときに第2の内側本体開口を形成するために、第2の内側破断可能部分に沿って破断するように適合される。容器は、使用時、第1の内側空洞から第1の内側本体開口を通して外側本体空洞に第1の製品を放出するために第1の内側本体が破断され、第2の内側本体空洞から第2の内側本体開口を通して外側本体空洞に第3の製品を放出するために第2の内側本体が破断され、第1の製品及び第2の製品及び第3の製品が外側本体空洞内で組み合わせる又は混合されるように構成されてもよい。外側本体は、外側破断可能部分に沿って破断されて、供給開口を形成し、組み合わされた又は混合された第1、第2、及び第3の製品を供給開口を通して供給することを可能にしてもよい。
【0039】
任意選択的に、外側本体は、たとえば、上記の実施形態に従って、又は、他の実施形態に従って、複数の内側本体を収容する。たとえば、複数の製品が組み合わされるが、組み合わせる前は別々に保持される場合、容器は、それぞれの数の外側本体及び/又は内側本体を含むことができる。外側本体自体は製品を収容しなくてもよく、製品のそれぞれはそれぞれの内側本体内に収容される。外側本体は、組み合わされる製品のうちの1つを収容してもよい。或いは、容器は複数の内側本体を有し、各製品は内側本体のそれぞれの空洞内に含まれてもよく、次いで、内側本体内の製品の一部又は全部は、外側本体の空洞に製品を放出するために、それらのそれぞれの内側本体を破断することによって組み合わされてもよい。
【0040】
本発明の別の態様は、第1の空洞を画定する外側本体壁を有する外側本体を形成することであって、外側本体壁が第1の破断可能部分を形成する第1の屈曲部を備える、形成することと、第2の空洞を画定する内側本体壁を有する内側本体を形成することであって、内側本体壁が第2の破断可能部分を形成する第2の屈曲部を備える、形成することと、第1の製品を第2の空洞内に置いて、第1の製品をその中に保持するために第2の空洞を封止することと、第2の製品を第1の空洞内に置くことと、内側本体を第1の空洞内に挿入することと、第2の製品及び内側本体をその中に保持するために第1の空洞を封止することとを含む、容器を製造する方法を提供する。
【0041】
本発明のさらなる態様は、第1の空洞を画定する外側本体壁を有する外側本体を形成することであって、外側本体壁が第1の破断可能部分を形成する第1の屈曲部を備える、形成することと、第2の空洞を画定する第1の内側本体壁を有する第1の内側本体を形成することであって、第1の内側本体壁が第2の破断可能部分を形成している第2の屈曲部を備える、形成することと、第3の空洞を画定する第2の内側本体壁を有する第2の内側本体を形成することであって、内側本体壁が第3の破断可能部分を形成する第2の屈曲部及び第4の破断可能部分を形成する第4の屈曲部を備える、形成することと、第1の製品を第2の空洞内に置いて、第1の製品をその中に保持するために第2の空洞を封止することと、第2の製品を第3の空洞内に置いて、第2の製品をその中に保持するために第3の空洞を封止することと、第1の内側本体及び第2の内側本体を第1の空洞内に挿入することと、第1の内側本体及び第2の内側本体をその中に保持するために第1の空洞を封止することとを含む、容器を製造する方法を提供する。
【0042】
実施形態によると、第1の内側本体には、第2の空洞に対する充填開口を画定する第1の内側本体の縁部にフランジが形成される。第2の空洞を封止することは、第1の内側本体のフランジにカバーを取り付けることを含んでもよい。第2の内側本体には、第3の空洞に対する充填開口を画定する第2の内側本体の縁部にフランジが形成されてもよい。第3の空洞を封止することは、第2の内側本体のフランジにカバーを取り付けることを含んでもよい。第1の内側本体のカバーは、第1の内側本体のフランジに接着及び封止されて、第2の内側本体のカバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、第2の内側本体のフランジに接着及び封止される。
【0043】
実施形態によると、外側本体には、第1の空洞に対する充填開口を画定する外側本体の縁部にフランジが形成される。第1の空洞を封止することは、外側本体のフランジにカバーを取り付けることを含んでもよい。外側本体のカバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、外側本体のフランジに接着及び封止されてもよい。
【0044】
実施形態によると、内側本体には、第2の空洞に対する充填開口を画定する内側本体の縁部にフランジが形成される。第2の空洞を封止することは、内側本体のフランジにカバーを取り付けることを含んでもよい。内側本体のカバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、又は別の種類の接着剤のうちの1つによって、内側本体のフランジに接着及び封止されてもよい。
【0045】
実施形態によると、方法は、内側本体の形状に対応するように形づくられた外側本体の受入領域を形成することを含み、内側本体を第1の空洞内に挿入することは、内側本体を受入領域に位置付けることを含む。受入領域は、内側本体の対応する部分を受ける少なくとも1つの棚又はスロットを備えてもよい。たとえば、内側本体は、外側本体の受入領域の対応する棚又はスロットに受けられる少なくとも1つの延在部を含んでもよい。
【0046】
実施形態によると、外側本体及び内側本体はそれぞれ、共通のカバーを共有する。共通のカバーは好ましくは、第1の空洞の第1の製品及び第2の空洞の第2の製品をどちらも封止するように適合される。
【0047】
方法は、内側本体及び/又は外側本体を滅菌するステップをさらに含んでもよい。滅菌ステップは、無菌製造、完全無菌製造、又は、ガンマ照射、エチレンオキシド(EtO)ガス、若しくは加熱などの二次滅菌のうちの1つ又は複数によって実行されてもよい。
【0048】
実施形態によると、内側本体及び/又は外側本体は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アモルファスポリウレタンテレフタレート(APET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリ乳酸(PLA)、バイオ材料、無機物充填材料、薄金属形成材料、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、環状オレフィン共重合体(COC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及びラミネートのうちの少なくとも1つを含む材料から形成される。
【0049】
実施形態によると、内側本体及び/又は外側本体は、シート熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、又は3Dプリントのうちの少なくとも1つによって形成される。
【0050】
本開示内で「内側本体」又は「内側パッケージ」になされる言及はいずれも、1つの内側本体のみ存在する実施形態における唯一の内側本体又は内側パッケージに対する言及であると理解され、或いは、第1の内側本体及び第2の内側本体などの複数の内側本体が存在する実施形態では、本開示内での「内側本体」又は「内側パッケージ」に対する言及は、その実施形態における内側本体の任意の1つ又は複数の特徴に言及してもよい。1つの記述された内側本体又は内側パッケージの任意の特徴が、本開示の全体的な範囲内の、所望の好適な容器を製作するために、異なる実施形態における別の内側本体又は内側パッケージで利用されてもよいことが理解される。
【0051】
本明細書で使用される場合、用語「内側」及び「外側」は、容器に関する特徴の位置付けを考慮する、特に、要素が言及される本体又はパッケージに言及すると理解される。たとえば、「内側破断可能部分」は、内側本体又は内側パッケージの破断可能部分への言及と理解される。同様に、「外側破断可能部分」は、外側本体又は外側パッケージの破断可能部分への言及と理解される。
【0052】
上で提供された又は下に記述される又は添付図に示される個々の特徴はいずれも、それ自身が、独立請求項又は従属請求項の主題であってもよいことが理解される。本明細書に記述される特徴は、有利な結果を提供する任意の組合せで利用されてもよく、単一の実施形態がそのままで、本発明の範囲に対する限定であるとは考えられない。
【0053】
図面の簡単な説明
ここで、本開示の実施形態は、非限定的な例として、添付図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1A】第1の実施形態による、内側パッケージの分解後方斜視図を示す。
【
図1B】第1の実施形態による、外側パッケージ及び内側パッケージを備える容器の分解後方斜視図を示す。
【
図1C】第1の実施形態の容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図1E】内側パッケージを開ける力を受けたときの、第1の実施形態の容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図1G】外側パッケージを開ける力を受けたときの、第1の実施形態の容器の内部特徴を含む前方斜視図を示す。
【
図2A】第2の実施形態による、内側パッケージの分解後方斜視図を示す。
【
図2B】第2の実施形態による、外側パッケージ及び内側パッケージを備える容器の分解後方斜視図を示す。
【
図2C】第2の実施形態による容器の内部特徴を含む後方斜視図を示す。
【
図2D】第2の実施形態の容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図2F】内側パッケージを開ける力を受けたときの、第2の実施形態による容器の内部特徴を含む後方斜視図を示す。
【
図2G】内側パッケージを開ける力を受けたときの、第2の実施形態の容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図2I】外側パッケージを開ける力を受けたときの、第2の実施形態の容器の後方斜視図を示す。
【
図3A】第3の実施形態による、内側パッケージの分解後方斜視図を示す。
【
図3B】第3の実施形態による、外側パッケージ及び内側パッケージを備える容器の分解後方斜視図を示す。
【
図3C】第3の実施形態による容器の内部特徴を含む前方斜視図を示す。
【
図3D】第3の実施形態の容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図3F】内側パッケージを開ける力を受けたときの、第3の実施形態による容器の内部特徴を含む前方斜視図を示す。
【
図3G】内側パッケージを開ける力を受けたときの、第3の実施形態の容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図3I】外側パッケージを開ける力を受けたときの、第3の実施形態の容器の前方斜視図を示す。
【
図4A】第4の実施形態による、2つの内側パッケージの分解後方斜視図を示す。
【
図4B】第4の実施形態による、外側パッケージ及び2つの内側パッケージを備える容器の分解後方斜視図を示す。
【
図4C】
図4Bの容器の部分分解図を示し、内側パッケージが外側パッケージの空洞内に位置している。
【
図4D】第4の実施形態による容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図4F】第4の実施形態の容器の内部特徴を含む正面等角図を示す。
【
図4G】外側パッケージ内の2つの内側パッケージを開ける力を受けたときの、第4の実施形態の容器の内部特徴を含む正面図を示す。
【
図4I】2つの内側パッケージを開ける力を受けたときの、第4の実施形態による容器の内部特徴を含む前方斜視図を示す。
【
図4J】外側パッケージ及び1つの内側パッケージを開ける力を受けたときの、第4の実施形態の容器の前方斜視図を示す。
【
図4K】第4の実施形態による第1の内側パッケージの正面図を示す。
【
図4L】第4の実施形態による第2の内側パッケージの正面図を示す。
【
図4M】開ける力を受けたときの、第4の実施形態による第1の内側パッケージの正面図を示す。
【
図4N】開ける力を受けたときの、第4の実施形態による第2の内側パッケージの正面図を示す。
【
図5A】第5の実施形態の容器の内部特徴を含む前方斜視図を示す。
【
図5B】2つの内側パッケージを開ける力を受けたときの、第5の実施形態による容器の内部特徴を含む前方斜視図を示す。
【
図5C】第1の製品及び第2の製品を混合した後の、第5の実施形態による容器の内部特徴を含む前方斜視図を示す。
【
図5D】第5の実施形態による容器の後方斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0055】
好ましい実施形態の説明
図1A~1Gは、第1の実施形態による容器10、並びにその内側パッケージ11及び外側パッケージ12の構造を示す。
図1Aに示されるように、内側パッケージ11は、内側パッケージ11の垂直方向の幅と比較して、第1の端部115と第2の端部116との間の内側パッケージ11の長手方向にかなり細長い形状を含む。内側パッケージ11は、内側容積部を有する内側空洞17を画定するように形づくられた内側本体壁112を含む。内側空洞17は、製品15を収容するように適合される。
図1Aに示されるように、製品は、錠剤、たとえば、医薬又は製薬組成物を含むもの錠剤である。内側本体壁112は、内側空洞17の周囲を囲むフランジ部分113を備える。内側空洞17を封止するために、フランジ部分113に封止及び接着されるカバー111が設けられる。好ましくは、カバー111は、気密シールを提供するように、フランジ113全体に取り付けられる。
【0056】
内側本体壁112は、フランジ113の対向部分114の間で、内側本体壁112の幅にわたる細長い屈曲部の形態の破断可能部分117を含む。破断可能部分117は、内側パッケージ11の長手方向軸に対して垂直な平面に実質的に配置される。フランジ113の対向部分114はそれぞれ、前記対向部分114に直接隣接する、前記対向部分114の両側のフランジの部分と比較して、増加したフランジ幅を含む。内側パッケージ11は、ユーザによって内側パッケージ11に力が加えられたときに、破断可能部分117に沿って破断するように適合される。特に、内側本体11に加えられる力は、破断可能部分117に沿って破断されている外側パッケージ12内の内側パッケージ11を示す
図1Fに示される。
【0057】
内側パッケージ11は、内側パッケージ11に剛性を提供するリブ119を含む。パッケージ11は、その間に製品15を収容するように適合された保持リブ部分118も含む。特に、製品15が錠剤又は類似物である場合、保持リブ部分118は、製品15が破断可能部分117に隣接する望ましい位置に位置付けられることを保証し、それにより、パッケージ11を開けることで、製品15をそこから外側パッケージ12に簡単に供給することができる。たとえば、内側パッケージ11が破断可能部分117に沿って破断されると、錠剤が内側パッケージの内側空洞17の外にあり、外側パッケージ12の空洞16内に収容されるように通過する開口が作られる。対向部分114におけるフランジ113の増加した幅は、破断可能部分117の正確な破断、及び、内側パッケージ11への望ましい開口の形成を可能にすることを支援することができ、対向部分114はヒンジとして効果的に働く。
【0058】
図1Bは、外側パッケージ12内に収容された内側パッケージ11を示す。外側パッケージ12は、第1の端部125と第2の端部126との間で外側パッケージ12の長手方向にかなり細長く、
図1Bに示されるように外側パッケージ12内に収容されるときに、内側パッケージ11の長手方向に略垂直である形状を有する。外側パッケージ12は、外側パッケージ12の内部容積部を有する外側空洞16を画定する外側本体壁122を含む。用語「外側空洞」の使用は、それが外側パッケージ内の空洞であるという事実を指すことに留意されたい。外側空洞12は、製品14を収容するように適合される。
図1D及び1Fに示される第1の実施形態において、製品14は液体である。製品15の錠剤は好ましくは、製品14の液体内で溶解されるように適合される。
【0059】
外側本体壁122は、外側空洞16の周囲にフランジ部分123を備える。外側空洞16を封止するために、フランジ部分123に封止及び接着されるカバー121が設けられる。好ましくは、カバー121は、気密シールを提供するように、フランジ123に取り付けられる。カバー121は、内側パッケージ11及び製品14がその中に挿入された後に、外側パッケージ12のフランジ123に加えられ、内側パッケージ11及び製品14が外側パッケージ12の空洞16内に封止されることが保証される。
【0060】
外側本体壁122は、内側パッケージの端部115、116を受けるように適合された受入領域131、132を含むように形づくられる。たとえば、
図1B及び1Dに示されるように、端部115及び116に隣接する内側パッケージ11の本体壁112の部分は、受入領域131,132において外側パッケージ12に保持される。受入領域131、132は、
図1Bに示されるように、内側パッケージ11が外側パッケージ12内にあるとき、内側パッケージの端部115、116が留まる棚の形態である。さらにまた、カバー121が外側パッケージ12のフランジ123に取り付けられると、受入領域131、132は、その間に内側パッケージ11の端部115、116を保持するために、カバー121の対応する部分と組み合わされる。このようにして、内側パッケージ11の端部115、116は、受入領域131、132にはめ込まれる。したがって、外側パッケージの受入領域131、132は、端部115、116などの内側パッケージ11の部分がはめ込まれてもよいスロットの形態であってもよい。
【0061】
内側パッケージ11が破断可能部分117に沿って破断された後、内側パッケージ11の端部115、116は好ましくは、外側パッケージの受入領域131、132内にまだ保持される。たとえば、端部115、116は、保持領域131、132とカバー121の対応する部分との間に形成されるスロット内に残る。破断可能部分117が破断される前、破断されている間、及び破断された後に、内側パッケージ11を受入領域131、132に保持することで、内側パッケージ11が常に望ましい位置に保持されて、第1の製品14及び第2の製品15の混合、又は、所望するときの外側パッケージ12の供給動作と干渉しないことが保証される。
【0062】
図1Dからさらに分かるように、内側パッケージ11の破断可能部分117は、外側本体壁122の対向部129からかなりの距離、離間している。よって、内側パッケージが破断されるとき、
図1Fに示されるように、外側本体壁122、特に、対向部129は、内側パッケージ11に作られる開口に干渉せず、製品15を内側パッケージ11から容易に放出することができる。
【0063】
外側パッケージ12内に収容されたとき、内側パッケージ11の破断機構は、それの輸送及び一般的な取扱いの間などに、意図しない破断が起こりにくいように適合される。内側パッケージ11の破断可能部分117を破断することが望ましいとき、ユーザは、内側パッケージ11に伝達される力を外側パッケージ12に加える。
図1E及び1Fの第1の実施形態において、ユーザは、内側パッケージ117の破断可能部分の反対側のカバー121の表面を、外側パッケージ12の内向きに押すことによって、力を加える。同時に、ユーザは、受入領域131、132に隣接する外側パッケージ本体12の両側に力を加える。よって、これらの力の適用の結果、内側パッケージ11は、端部115、116の間で、内側パッケージ11の長手方向に略垂直な方向に曲げられる。内側パッケージ11に加えられる力が十分な値を超えると、1つ又は複数の破断開始点において、破断可能部分117の破断が形成される。この位置から、破断可能部分全体117がフランジ113の対向部分114のそれぞれの間で破壊経路全体に沿って破断するまで、破断は、より多くの破断点のうちの1つの外向きに伝わる。破断可能部分117が完全に破断されると、内側本体壁112に開口が形成される。次いで、製品が、内側本体壁112の開口を通して外側空洞16に供給される。内側パッケージ11の開口機構は、スナップ機構と類似していてもよい。
【0064】
図1C及び1Eに示される外側本体12の細長い形状又は尖頭形状は、ユーザが内側パッケージ11及び/又は外側パッケージ12の破断を望むときに、望ましい方向に容易に曲げることができる構造の作成を支援するように構成される。特に、内側パッケージ11の破断可能部分の断裂及び破断の支援に望ましい方法で曲がるような外側パッケージ12を形づくることが好ましくてもよい。内側パッケージ11の破断可能部分117を破断するための機構は、片手動作又は両手動作のいずれかであるように構成される。
【0065】
外側パッケージ12は、そこから製品14、好ましくは、混合された製品14及び15を供給するための手段も保有する。外側パッケージ12は、外側本体壁122に破断可能部分127を含む。破断可能部分127は、フランジ123の対向部分124の間で、外側本体壁の幅にわたる細長い屈曲部の形態である。破断可能部分は窪みのあるチャネルであってもよい。破断可能部分127は、外側パッケージ12の長手方向軸に対して垂直な平面に実質的に配置される。フランジ123の対向部分124はそれぞれ、前記対向部分124に直接隣接する、前記対向部分124の両側のフランジの部分と比較して、増加したフランジ幅を含む。外側パッケージ12は、ユーザによって外側パッケージ12に特定の力が加えられたときに、破断可能部分127に沿って破断するように適合される。特に、外側本体12に加えられる力は、外側パッケージ12がその破断可能部分127に沿って破断された
図1Gに示される。対向部分124のフランジ123の増加した幅は、破断可能部分127の正確な破断、及び、外側パッケージ12への望ましい開口140の形成を可能にすることを支援することができ、対向部分124はヒンジとして効果的に働く。
【0066】
破断可能部分127は、外側パッケージ12を、第1の端部125の方の頭部135と、第2の端部126の方の本体部分136とに分ける。ユーザが外側パッケージ12を開けるのを支援するために、頭部135は、外側本体壁122内に把持面128を含む。把持面128は、外側パッケージ12が開けられているときに、ユーザの親指又は指によって把持されるように適合される。
【0067】
外側パッケージ12は、好ましくは把持面128で、本体部分135をしっかりと保持しながら、頭部135に力を加えることによって開けられる。パッケージを開ける動作は、片手動作又は両手動作であってもよい。片手動作が選択された場合、手掌及び指で本体部分136を把持して、次いで、親指で把持面128に力を加えることが好ましい。外側パッケージ12に加えられる力が特定の量に到達すると、1つ又は複数の破断開始点において、破断可能部分127の破断が形成される。この位置から、破断可能部分全体127がフランジ123の対向部分124のそれぞれの間で破壊経路に沿って破断するまで、破断は、各破断点から外向きに伝わる。破断可能部分127が完全に破断されると、破断可能部分に沿って外側本体壁122に開口140が形成される。外側パッケージ11の開口機構は、スナップ機構と類似していてもよい。次いで、製品14、並びに、好ましくは、製品14及び15の混合物は、開口140を通して供給されてもよい。
【0068】
好ましい実施形態によると、外側パッケージ12の開口140の唇部に注ぎ口が形成される。よって、1つ又は複数の製品14、15が供給されるとき、製品は、注ぎ口特徴部の使用によって、外側に注がれてもよい。製品14、15の一方又は両方が液体、又は粉末などの流動性物質である場合、注ぎ口は特に有利である。しかしながら、供給動作中により多くの注意が払われる場合、注ぎ口のない外側パッケージ12も、製品14、15を適切に供給するために使用される可能性がある。
【0069】
容器10が提供されると、ユーザは、製品14、15を組み合わせて、組み合わせた製品14、15を供給するために、以下のルーチンに従ってもよい。最初に、ユーザは、破断可能部分117に沿って内側パッケージ11を破断するために、内側パッケージ11に隣接する位置で、外側パッケージ12に力を加える。次に、ユーザは、第2の製品15を、内側パッケージ11の内側空洞17から、第2の製品15が第1の製品14と接触する外側パッケージ12の外側空洞16に放出することができ、ユーザは、必要に応じて、第1の製品14を、第2の製品15と混合する、又はそうでなければ、組み合わせることができてもよい。次に、ユーザは、外側パッケージ12に供給開口140を形成するために、外側パッケージ12の破断可能部分127を破断してもよい。最後に、ユーザは、外側パッケージ12の開口140から、組み合わせた第1の製品及び第2の製品を供給してもよい。第1の実施形態の内側パッケージ11及び外側パッケージ12の破断動作が互いに略垂直であることに留意されたい。たとえば、内側パッケージ11を外側パッケージ12内に位置付けると、内側パッケージ及び外側パッケージのそれぞれの破断可能部分117、127の平面は、互いに略垂直である。たとえば、以下でさらに論じられる第2の実施形態に示されるような他の配置も、請求項の範囲内で可能である。
【0070】
本出願人の米国特許第8,485,360号は、破壊経路に沿って破断可能である、いわゆる「スナップ機能」を有する容器を提供する。容器の壁は、破壊経路にわたって略一定の壁厚を有してもよい。容器の本体は、中立軸と屈曲部のベース面との間の距離(y)を増加させて、破壊経路における断面二次モーメント(Ix)を減少させることによって、破壊経路に沿って応力に集中するように構成される。添付図に示される内側パッケージ及び外側パッケージは好ましくは、米国特許第8,485,360号に記載の方法と同様の方法で破断するように適合された破断可能部分を含み、前記特許の内容は参照することにより本明細書に組み込まれる。当然のことながら、当業者は、他の開口機構が内側パッケージ及び外側パッケージの一方又は両方で利用されてもよいこと、及び、本開示の範囲が米国特許第8,485,360号に記載の1つ又は複数の破断可能部分を含む容器に限定されないことを理解するであろう。しかしながら、前記米国特許に記載の前記破断可能部分は、この文脈において、第1のパッケージ及び第2のパッケージのそれぞれを開く好ましい方法を提供する。
【0071】
さらに、同様に本出願人のPCT特許公開番号国際公開2018/187824号は、米国特許第8,485,360号のものと同様で、1つ又は複数の破断導体をさらに含む破断可能な容器を記載している。国際公開2018/187824号の内容は、参照することにより本明細書に完全に組み込まれる。破断導体は、国際公開2018/187824号の容器の破断可能部分に沿って設けられ、容器が開けられるときに、一定の正確に方向付けられた破壊経路を破断可能部分に沿って形成することを可能にする。本開示によると、いくつかの状況において、たとえば、それぞれの破壊経路が複数の方向に横切らなければならない場合、又は、破壊経路が比較的より長い距離を横切る場合に、望ましい破壊経路を提供するために、内側パッケージ及び外側パッケージの一方又は両方の破断可能部分に沿って1つ又は複数の破断導体を含むことが望ましいことがあることが考えられる。
【0072】
図2A~2Iは、第2の実施形態による容器20、並びに、その内側パッケージ21及び外側パッケージ22の構造を示す。
図2Aに示されるように、内側パッケージ21は、内側パッケージ21の垂直方向の幅と比較して、第1の端部215と第2の端部216との間の内側パッケージ21の長手方向にかなり細長い形状を含む。内側パッケージ21は、内側容積部を有する内側空洞27を画定するように形づくられた内側本体壁212を含む。内側空洞27は、製品25を収容するように適合される。
図2Eに示されるように、
製品25は、液体、たとえば、医薬又は製薬組成物である。内側本体壁212は、製品25を保持する内側空洞27の容積の特定部分を画定する拡大突起219を含む。
【0073】
内側パッケージ21の内側本体壁212は、内側空洞27の周囲を囲むフランジ部分213を備える。内側空洞27を封止するために、フランジ部分213に封止及び接着されるカバー211が設けられる。好ましくは、カバー211は、気密シールを提供するように、フランジ213全体に取り付けられる。
【0074】
内側本体壁212は、フランジ213の対向部分214の間で、内側本体壁212の幅にわたる細長い屈曲部の形態の破断可能部分217を含む。内側パッケージ11の破断可能部分117がその長手方向軸に沿った内側パッケージ11の中央に位置する
図1に示される第1の実施形態とは異なり、
図2A~2Iの第2の実施形態では、破断可能部分217は、内側パッケージの第1の端部215の方に位置する。第2の実施形態のこの配置は、本体212の拡大部219を利用する、液体のためのより大きな保持容積を提供するために有用である。破断可能部分の他の配置が、本開示の範囲内で考えられる。
【0075】
破断可能部分217は、内側パッケージ21の長手方向軸にある角度をなす平面に実質的に配置される。フランジ213の対向部分214はそれぞれ、前記対向部分214に直接隣接し、前記対向部分214の両側のフランジ213の部分と比較して、増加したフランジ幅を含む。内側パッケージ21は、ユーザによって内側パッケージ21に力が加えられたときに、破断可能部分217に沿って破断するように適合される。特に、内側本体21に加えられる力は、外側パッケージ22内の内側パッケージ21、及び破断可能部分217に沿って破断されている内側パッケージ21を示す
図2F~2Hに示される。対向部分214におけるフランジ213の増加した幅は、破断可能部分217の正確な破断、及び、内側パッケージ21への望ましい開口の形成を可能にすることを支援することができ、対向部分214はヒンジとして効果的に働く。
【0076】
図2Bは、外側パッケージ22内に収容された内側パッケージ21を示す。外側パッケージ22は、第1の端部225と第2の端部226との間で外側パッケージ22の長手方向にかなり細長い形状を含む。この第2の実施形態において、内側パッケージ21が外側パッケージ22内に位置付けられるとき、内側パッケージ及び外側パッケージの長手方向軸は平行である。外側パッケージ22は、外側パッケージ22の内部容積部を有する外側空洞26を画定する外側本体壁222を含む。用語「外側空洞」の使用は、それが外側パッケージの空洞であるという事実を指し、容器又は外側パッケージの外の空洞に関連しないことに留意されたい。外側空洞22は、製品24を収容するように適合される。
図2C、2E、2F、及び2Hに示される実施形態において、製品24は液体である。好ましい実施形態において、接触させるとき、第1の製品及び第2の製品を互いに混合、ブレンド、又はそうでなければ、組み合わせることができる。
【0077】
外側本体壁222は、外側空洞26の周囲にフランジ部分223を備える。外側空洞26を封止するために、フランジ部分223に封止及び接着されるカバー221が設けられる。好ましくは、カバー221は、気密シールを提供するように、フランジ223全体に取り付けられる。カバー221は、内側パッケージ21及び製品24がその中に挿入された後に、外側パッケージ22のフランジ223に加えられ、内側パッケージ21及び製品24が外側パッケージ22の空洞26内に封止されることが保証される。
【0078】
外側本体壁222は、外側パッケージ22の第2の端部226の方の、周囲フランジ223に隣接する受入領域230を含むように形づくられる。受入領域230は、隣接するフランジ223の内部の外側パッケージ12の内部空洞16の両側及び端部領域の周囲にわたる棚の形態である。受入領域230は、内側パッケージ11のフランジ213が棚部分上に位置するように構成される。カバー221がフランジ223に取り付けられると、受入領域230と、フランジ213の一部を含む内側パッケージ21の少なくとも一部が保持されるカバー221の隣接する部分との間の空間に、スロットが形成される。
【0079】
受入領域230の棚部分に加えて、外側パッケージ22は、内側本体壁212の外面に適合するように形づくられた尾部237を含む。尾部237は、内側本体壁212の突起219を受けるように形づくられた輪郭233を含む。受入領域230及び尾部237の形状は、内側パッケージ21が外側パッケージ22内の正確な位置に常に保持されることを保証する。
図2E及び2Hで参照されるように、内側パッケージ21が外側パッケージ22に保持されたとき、内側パッケージ21の破断可能部分217は、外側本体壁222の対向部分から離間し、内側パッケージ21内の第2の製品が外側パッケージ22の外側空洞26に容易に供給できることを保証する。
【0080】
外側パッケージ22内に収容されたとき、内側パッケージ21の破断機構は、それの輸送及びその一般的な取扱いの間などに、意図しない破断が起こりにくいように適合される。内側パッケージ21の破断可能部分217を破断することが望ましいとき、ユーザは、内側パッケージ21に伝達される力を外側パッケージ22に加える。
図2E及び2Fに示されるように、ユーザは、輪郭233を押して、外側本体壁222の残りの部分に対して尾部237を曲げることによって力を加える。この力は、内側パッケージ21の破断可能部分217上に集められた力の一部によって、内側パッケージ21も曲げる。このように内側パッケージ21に加えられた力が特定の値を超えると、1つ又は複数の破断開始点において、破断可能部分217の破断が形成される。この位置から、破断可能部分全体217がフランジ213の対向部分214のそれぞれの間で破壊経路全体に沿って破断するまで、破断は、より多くの破断点のうちの1つの外向きに伝わる。破断可能部分217が完全に破断されると、内側本体壁212に開口が形成される。次いで、液体製品25は、内側本体壁212の開口を通して外側空洞26に供給される。次いで、第1の製品24及び第2の製品25は、外側パッケージ22の本体部分236の空洞26内で混合する。内側パッケージ21の開口機構は、スナップ機構と類似している。内側パッケージ21の破断可能部分217を破断するための機構は、片手動作又は両手動作のいずれかであるように構成される。
【0081】
外側パッケージ22は、そこから、製品24、好ましくは、組み合わされた製品24及び25の混合物を供給するための手段を保有する。外側パッケージ22は、外側本体壁222に破断可能部分227を含む。破断可能部分227は、フランジ223の対向部分224の間で、外側本体壁の幅にわたる細長い屈曲部の形態である。破断可能部分227は、
図2Eから分かるように、外側パッケージ22の長手方向軸にある角度をなす平面に実質的に配置される。フランジ223の対向部分224はそれぞれ、前記対向部分224に直接隣接し、前記対向部分224の両側のフランジの部分と比較して、増加したフランジ幅を含む。外側パッケージ22は、ユーザによって外側パッケージ22に力が加えられたときに、破断可能部分227に沿って破断するように適合される。特に、外側本体22に加えられる力は、外側パッケージ22がその破断可能部分227に沿って破断された
図2Iに示される。対向部分224のフランジ223の増加した幅は、破断可能部分227の正確な破断、及び、外側パッケージ22への望ましい開口240の形成を可能にすることを支援することができ、対向部分224はヒンジとして効果的に働く。
【0082】
破断可能部分227は、外側パッケージ22を、第1の端部225の方の頭部235と、第2の端部226の方の本体部分236とに分ける。頭部235は、尾部237から外側パッケージ22の反対端225に位置する。ユーザが外側パッケージ22を開けるのを支援するために、頭部235は、外側本体壁222内に把持面228を含む。把持面228は、外側パッケージ22が開けられているときに、ユーザの親指又は指によって把持されるように適合される。尾部237は好ましくは、ユーザによる内側パッケージ21の破断を支援するために、類似した把持面も含む。
【0083】
外側パッケージ22は、好ましくは把持面228で、本体部分235をしっかりと保持しながら、頭部235に力を加えることによって開けられる。パッケージ22を開ける動作は、片手動作又は両手動作であってもよい。片手動作が選択された場合、手掌及び指で本体部分236を把持して、次いで、親指で把持面228に力を加えることが好ましい。類似の動作は、外側パッケージ22内の内側パッケージ21を破断するために利用されてもよい。頭部235で外側パッケージ22に加えられる力が特定の量に到達すると、1つ又は複数の破断開始点において、破断可能部分227の破断が形成される。この位置から、破断可能部分全体227がフランジ223の対向部分224のそれぞれの間で破壊経路に沿って破断されるまで、破断は、各破断点から外向きに広がる。破断可能部分227が完全に破断されると、破断可能部分に沿って外側本体壁222に開口240が形成される。外側パッケージ21のこの開口機構は、スナップ機構と類似していてもよい。次いで、製品24、並びに、好ましくは製品24及び25の混合物は、開口240を通して外側パッケージ22に供給されてもよい。
【0084】
好ましい実施形態によると、注ぎ口は、開口240が破断開口された後、外側パッケージ22の開口240の唇部に形成される。よって、1つ又は複数の製品24、25が供給されるとき、製品は、注ぎ口特徴部を介して、外側に注がれてもよい。製品24、25の一方又は両方が液体、又は粉末などの流動性物質である場合、注ぎ口は特に有利である。しかしながら、供給動作中により多くの注意が払われる場合、注ぎ口のない外側パッケージ22も、製品24、25を適切に供給するために使用される可能性がある。
【0085】
容器20が提供されると、ユーザは、製品24、25を組み合わせて、組み合わせた製品24、25を供給するために、以下のルーチンに従ってもよい。最初に、ユーザは、破断可能部分217に沿って内側パッケージ21を破断するために、外側パッケージ22の尾部237の輪郭233で、外側パッケージ22に力を加える。次に、ユーザは、第2の製品25を、内側パッケージ21の内側空洞27から、第2の製品25が第1の製品24と接触する外側パッケージ22の外側空洞26に放出することができ、ユーザは、第1の製品24を第2の製品25と混合する、又はそうでなければ、組み合わせることができてもよい。次に、ユーザは、外側パッケージ22の供給開口240を形成するために、外側パッケージ22の破断可能部分227を破断してもよい。最後に、ユーザは、外側パッケージ22の開口240から、組み合わせた第1の製品及び第2の製品を供給してもよい。
【0086】
図3A~3Iは、第3の実施形態による容器30、並びに、その内側パッケージ31及び外側パッケージ32の構造を示す。第3の実施形態の容器30の多くの態様は、第1及び第2の実施形態の容器10、20に関する上記の態様と類似している。他の実施形態における同様の特徴のそれらの説明が、繰り返されることなく、第3の実施形態に同様に適用可能であることが理解される。
【0087】
外側パッケージ32は、外側本体壁322と縁辺フランジ223とを含む。カバー321は、フランジ全体に取り付けられて、外側パッケージ32内の内部外側空洞36を封止する。外側パッケージ32は、外側本体壁322の幅にわたって、細長い屈曲部の形態の破断可能部分327を含む。破断可能部分327は、第1の端部325と第2の端部326との間の、その長手方向軸Xに沿った外側パッケージ32の略中央に位置付けられている。破断可能部分327は、この第3の実施形態ではサイズが略同じである、外側パッケージ32を頭部335と本体部分336とに分ける。頭部335は、内側パッケージ31を受けるように適合された受入領域330を含む。第3の実施形態の受入領域330は第1の実施形態に関する上記の受入領域131、132と同様に機能する。外側パッケージ32内の外側空洞36は、第1の製品34を保持するように適合される。
図3Eに示されるように、第1の製品34は、外側パッケージ32の本体部分336の中に保持される。
【0088】
内側パッケージ31は、第2の製品35を保持するように適合された内側空洞37を画定する内側本体壁312を含む。縁辺フランジ313が空洞37を囲んでいる。破断可能部分317は、内側パッケージ31の中央に位置し、フランジ313の対向部分314の間で、内側本体壁312の幅にわたる。カバー311は、内側空洞37内に第2の製品35を封止するために、フランジ313の上に取り付けることができる。
【0089】
図3C及び3Dに示されるように、内側パッケージ31が外側パッケージ32内に位置付けられるとき、内側パッケージ31の破断可能部分317は、外側パッケージ32の長手方向軸Xと実質的に一直線に並ぶ平面内にある。外側パッケージ32の破断可能部分327は、長手方向軸Xに垂直に対して鋭角である平面内にある。
【0090】
外側パッケージ32の本体部分336に、ある程度の強度及び安定性を提供するために、水平壁338が外側パッケージ32の第2の端部325に設けられる。水平壁338は、
図3Cに示される平面Yに実質的にある。水平壁338は、長手方向軸Xのまわりの方向に外側パッケージ32の本体部分336を曲げることを妨げる。
【0091】
頭部335をより柔軟にする、特に、長手方向軸Xのまわりを旋回又は屈曲するように適合されることを可能とするために、頭部335には、第2の端部326に設けられるような水平壁が設けられない。その代わりに、外側パッケージの第1の端部325の頭部335は、外側本体壁322にピーク339を有する。ピーク339は、頭部335の外側本体壁322の表面で設けられる尖頭幾何学的形状の部分である。ピークの339は、第1の端部325における頭部335の表面が平面Zに沿っていないことを意味する。平面Zに沿った第1の端部325に又は平面Zに沿った第1の端部325に隣接して表面又は物質を有すると、頭部335外側パッケージ32の柔軟性が妨げられ、外側パッケージ32を曲げることによって、ユーザが内側パッケージ31を正確に破断することを防ぐことがある。この尖頭幾何学的形状は、
図3F~3Hに示されるように、内側パッケージ31を破断するように望まれる方向への頭部335の必要な柔軟性を可能にする。内側パッケージ31を破断するために必要な破断機構及び動作は、上記の第1の実施形態のものと略同じである。
【0092】
破断可能部分327に沿って外側パッケージ32を破断するために、頭部335及び本体部分336は、破断可能部分327に隣接するフランジ323の対向部分324のまわりで互いに対して回転する。頭部335及び本体部分336のこの回転又は折り畳み動作は、
図3Iに示されるように、供給開口340が作られるまで力が維持されるときに伝わる、破断可能部分327の断裂を生成する。内側パッケージ31が破断されて第2の製品35を放出し、第1の製品36と混合させ、次いで、外側パッケージ32が破断開口されると、混合された製品35、36は、供給開口340を通して供給されてもよい。
【0093】
上記の第1、第2、及び第3の実施形態の容器10、20、30を製造する方法は、以下のステップを含んでもよい。内側パッケージの本体及びフランジ部分は、それらが必要とされる場合に、形成されてもよい。好ましくは、本体は、プラスチック又は高分子物質から形成される。内側パッケージは、熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、若しくは3Dプリント、又は任意の他の好適な製造方法のうちの任意の1つ又は複数から形成されてもよい。次いで、製品は、内側パッケージの空洞内に挿入及び収容されてもよい。カバー又は蓋部分は、内側空洞内に製品を封止するために、内側本体全体に取り付け及び封止されてもよい。カバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、若しくは別の種類の接着剤、又は、任意の好適な封止技術を含む任意の好適なプロセスによって、内側本体に接着及び封止することができる。外側パッケージも、好ましくは、プラスチック又は高分子材料から形成されてもよい。外側パッケージを形成する方法は、内側パッケージを形成するプロセスと同じであってもよく、又は、異なってもよく、熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、若しくは3Dプリント、又は任意の他の好適な製造方法を含んでもよい。別の製品は、外側パッケージの本体によって画定される空洞に挿入されてもよく、内側パッケージも外側本体に受け入れられてもよい。カバー又は蓋部分は、外側パッケージの空洞内に製品及び内側パッケージを封止するために、外側本体全体に取り付け及び封止されてもよい。カバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、若しくは別の種類の接着剤、又は、任意の好適な封止技術を含む、内側パッケージを封止するために使用されるのと同じ又は異なるプロセスによって、外側本体に接着及び封止することができる。パッケージの封止は製品の劣化又は汚染を防止又は減少させるために気密であることが好ましい。
【0094】
代替の実施形態によると、その破断可能部分に沿って外側パッケージを破断する動作はまた、その破断可能部分に沿って内側パッケージを同時に破断してもよい。たとえば、外側パッケージを破断する力を加える動作で、内側パッケージも破断し、それにより、内側パッケージ内の製品は外側パッケージ内に供給され、同時に外側パッケージに供給開口が作られる。そのような配置を容易にするために、内側パッケージは、いくつかの方法で、破断可能部分の近くに位置付けられて、方向付けられる。或いは、内側パッケージ及び外側パッケージの破断可能部分は、共通の平面に沿って実質的に位置付けられてもよく、それにより、この平面に垂直に力を適用することにより、両方の破断可能部分が同時に又は順々に破断する。容器内の両方の製品のうちの1つが、2つの製品が組み合わされる前に、外側パッケージの供給開口から漏れる可能性があるため、同時に破断するこれらの実施形態は好ましくない。
【0095】
さらなる実施形態は、2つより多いパッケージを有する容器を含んでもよい。たとえば、単一の外側パッケージは、1つより多い内側パッケージを収容するために利用されてもよい。外側パッケージ内に1つより多い内側パッケージを有するそのような実施形態は、内側パッケージのそれぞれの中に製品を収容し、(外側パッケージ内の内側パッケージの中の製品以外に)外側パッケージの中には製品を収容しなくてもよい。たとえば、
図4A~4Nに示される第4の実施形態は、外側パッケージ43内に2つの内側パッケージ41、42を有する容器40を提供する。本明細書に示されない他の可能な実施形態は、複数の内側パッケージ内に別々に保持される製品、及び、外側パッケージ内に保持されるさらなる製品を有してもよい。或いは、示されない他の可能な実施形態において、容器の2つより多いパッケージは、「マトリョーシカ」配置を有する可能性があり、ここで、必要であれば、複数のパッケージによって、第1のパッケージは第2のパッケージの中にあり、第2のパッケージは第3のパッケージの中にあるなどする。2つより多いパッケージを利用する任意の実施形態が、利用し、中の製品を組み合わせ、混合及び供給するために破断するユーザのために単純且つ直観的なままであることは重要である。
【0096】
先に説明したように、
図4A~4Nの第4の実施形態は、容器を一緒に形成する2つの内側パッケージ41、42及び外側パッケージ43から構成される3つのパッケージを有する。
図4Aは、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42を示す。
図4Kでも示される第1の内側パッケージ41は、対向端部406の間で延在する幅を有する形状を含む。第1の内側パッケージ41は、空洞47を画定するために形づくられる第1の内側本体壁402を含む。第1の内側パッケージ41の内側空洞47は、容器、第1の製品44に適している。
図4Aに示されるように、製品44は液体であり、それは、医薬組成物又は製薬組成物を含んでもよい、或いは、水又は別の水溶液であってもよい。第1の内側本体壁402は、第1の内側空洞47の周囲を囲むフランジ403を備える。たとえば、
図4Bに示されるように、フランジ403全体に封止及び接着されてもよいカバー401が設けられる。好ましくは、カバー401は、第1の内側空洞47内の製品44を効果的に封止するために気密であるように、フランジ403にわたって取り付けられる。
【0097】
内側本体壁402は、フランジ403の対向部分404、405の間で、第1の内側本体壁402の幅にわたる細長い屈曲部の形態の破断可能部分407を含む。本実施形態において、破断可能部分407は、2つの端部406の間の第1の内側パッケージ41の幅に略垂直に並べられる。1つの対向部分は、第1の内側本体壁402及びフランジ403の尖頭部分404に設けられる。第1の内側パッケージ41が破断可能部分407に沿って破断されると、第1の製品44が第1の内側空洞47の外側に通過する開口が作られる。尖頭部分404は、第1の内側パッケージ41からの、第1の製品44の供給動作を支援してもよく、第1の製品44が液体又は他の流動性物質である場合、第1の製品44の流れの誘導を支援してもよい。
【0098】
第1の内側パッケージ41の対向側部405、404は、破断可能部分407がフランジ403に接続するときの破断可能部分407の屈曲部の形状によるフランジ403の幅の局所的な増加を含んでもよい。対向部分405、404のフランジ403の増加した幅は、ヒンジとして働くことによって、破断可能部分407の正確な破断、及び、第1の内側パッケージ41への望ましい開口の形成を可能にすることを支援することができる。フランジ403が部分405、404で拡大されない場合、パッケージはさらに機能してもよく、部分405、404は望ましい方法でヒンジとしてさらに働いてもよい。内側パッケージ11、21、31に関する前述の特徴はいずれも、所望される場合、第4の実施形態の第1の内側パッケージ41において利用される可能性がある。
【0099】
図4A及び4Lは、内側容積部を有する第2の内側空洞48を画定する第2の内側本体壁412を含む第2の内側パッケージ42を示す。第2の内側空洞48は、容器、第2の製品45に適している。
図4Aに示されるように、第2の製品45は、粉末であってもよく、たとえば、医薬組成物又は製薬組成物である。錠剤の代わりに粉末を使用すると、より急速に又は容易に、第2の製品45を第1の製品44と混合することができる。他の実施形態によると、液体が第2の内側パッケージ42に収容されてもよく、粉末が第1の内側パッケージ41内に収容されてもよい。第1の製品44及び第2の製品45はそれぞれ、液体、粉末、錠剤、錠剤以外の固体、ガス、又は、前述のもの組合せを含む任意の他の望ましい製品の種類のいずれかから選択されてもよい。
【0100】
第2の内側本体壁412は、第2の内側空洞47の周囲を囲むフランジ部分413を備える。たとえば、
図4Bに示されるように、フランジ413全体に封止及び接着されてもよいカバー411が設けられる。好ましくは、カバー411は、第2の内側空洞47内の製品45を効果的に封止するために気密であるように、フランジ413にわたって取り付けられる。
【0101】
第2の内側パッケージ42は、一方の端部の保持領域414と、別の端部の分岐凸部415、416とを含む形状を有する。保持領域414は、第2の内側パッケージ42の長手方向に長さを伸ばし、第2の内側本体壁412に沿って湾曲形状を含む。使用時、保持領域の内部空洞48は、第2の製品45を保持する、又は、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42の破断可能部分407、417が破断された後、第1の製品44及び第2の製品45の混合物を保持する。分岐凸部415、416の形は、ウサギの耳又はイルカの尾と全体的に同じである。
【0102】
第1の破断可能部分417は、分岐凸部415、416の間で、第2の内側本体壁412上に設けられる。
図4Lから分かるように、第2の内側パッケージ42の第1の破断可能部分417は、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407と比較して、第1の破断可能部分417はフランジ413の部分419から始まるが、フランジ413から離れた第2の内側本体壁412上の略中央に位置する終端位置420を有するという点で独特である。終端位置420に隣接する第2の内側本体壁412は、湾曲突起442を含む表面構造を含む。湾曲突起442は、破断力が加えられたときの、終端位置420で実質的に終了する好適な破断の作成を支援するために、終端位置420における第2の内側本体壁412の剛性の増加を支援する。
【0103】
第2の内側パッケージ42は、分岐凸部を有している端部と保持領域414を有する端部との間に、第2の内側本体壁412にわたって略中央に位置する第2の破断可能部分418を含む。第2の破断可能部分418は、両側のフランジ413の部分の間で、第2の内側本体壁412の幅にわたる。第1の破断可能部分417及び第2の破断可能部分418はそれぞれ、第2の内側本体壁412の一部に沿って延在する第2の内側パッケージ42の表面の内向き屈曲部の形態である。
【0104】
図4Bは、第1の端部425と第2の端部426との間の、長手方向に実質的に細長い形状の外側パッケージ43を示す。外側パッケージ43は、外側パッケージ43の内部容積部を有する外側パッケージ空洞46を画定する外側本体壁422を備える。本実施形態において、外側本体壁422、したがって、外側パッケージ空洞46は、
図4Cに示されるように、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42を受けるように形づくられて、寸法決めされる。第1の内側パッケージ41は、外側パッケージ43の空洞46内に位置するとき、第2の内側パッケージ42に隣接して位置するように形づくられ、特に、第1の内側パッケージ41は、
図4Cに示されるように、第2の内側パッケージ42の分岐部分415、416の間に部分的に位置する。
【0105】
外側本体壁422は、第1の面431及び第2の面432をそれぞれ有する2つの内部突起430を含む。内部突起430は、一方側に、第2の端部426の外側本体壁422の形状と関連して、第1の内側パッケージ41を受けるための領域を提供するように位置して、形づくられる。第1の内側パッケージ41が外側パッケージ43内に位置付けられると、第1の内側本体壁402の対応する部分は、2つの内部突起430の第1の面431に接触して、係合する。同様に、2つの内部突起の他方側に、第1の端部425の外側本体壁422の形状と関連して、第2の内側パッケージ42を受けるための領域が提供される。第2の内側パッケージ42が外側パッケージ43の空洞46内に受けられると、分岐凸部415、416の第2の内側本体壁412の部分は、2つの内部突起430の第2の面432に接触して、係合する。
【0106】
外側本体壁422は、外側空洞46の周囲にフランジ423を備える。外側空洞16を封止するために、フランジ423に封止及び接着されるカバー421が設けられる。好ましくは、カバー421は、気密シールを提供するように、フランジ423に取り付けられる。カバー421は、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42が外側パッケージ43に挿入された後、外側パッケージ43のフランジ423に加えられ、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42が外側パッケージ12の空洞16内に封止されることが保証される。第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42の両方が外側パッケージ43の空洞46内に受け入れられると第1の内側パッケージ41のフランジ403及び第2の内側パッケージ42のフランジ413の一部が互いに重なる。この配置は、外側パッケージ43のサイズが、第1の内側パッケージ41のフランジ403及び第2の内側パッケージ42のフランジ413の一部が互いに重ならない場合よりもわずかに小さいことを意味する。
【0107】
第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42の破断可能部分は、外側パッケージ43内に収容されたとき、輸送及びその一般的な取扱いの間などに、意図しない破断が起こりにくいように適合される。第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージの第1の破断可能部分417を破断することが望ましいとき、ユーザは、その中の第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42に伝達される力を外側パッケージ43に加える。
【0108】
図4D、4E、及び4Fに示されるように、外側パッケージ43は、長手方向突起434上の外側本体壁422の表面が、外側パッケージ43の空洞46内の第1の内側パッケージ41の内側本体壁402及び第2の内側パッケージ42の内側本体壁412から離間しているような、外向きに延在する中央の長手方向突起434を含む。長手方向突起434は2つの目的を果たす。第一に、内側パッケージ41、42からの間隔は、長手方向突起の外側本体壁422が、内側パッケージ41、42の破断可能部分407、417の破断を妨害することを防ぐ。第二に、長手方向突起434の長手方向の性質は、その長手方向軸のまわりに折り重なり、実質的にヒンジとして働くことを可能にし、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージ42の破断可能部分417の破断が正確且つ正常に起きることを保証する。
【0109】
外側パッケージ43は、長手方向突起434の両側に耳状部435をさらに含む。耳状部435は、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージ42の破断可能部分417の破断を実施するとき、ユーザが外側パッケージ43上の把持してもよい位置として働く。各耳状部435は、外側本体壁422上の内部突起430の位置のまわりで外向きに延在する突出隆起436を含む。突出隆起436は、屈曲力が加えられたとき、突出隆起436の形状を実質的に保持するように、耳状部435における外側パッケージ43を強化するように働く。耳状部における外側パッケージ43の強度及び剛性により、加えられた屈曲力が、外側パッケージが長手方向突起434に沿って曲がるように中央に集中することを保証することが支援される。
【0110】
図4A~4Nの第4の実施形態と前述の第1~3の実施形態との1つの違いは、外側パッケージ43自体が製品を収容しないことである。その代わりに、本実施形態によると、第1の内側パッケージ41は第1の製品44を収容し、第2の内側パッケージ42は第2の製品45を収容する。したがって、外側パッケージ43は第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42の両方を収容する。この理由のために、外側本体壁422の一般的な外向きの形状は、その中に収容される第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42の形状を反映する。内側パッケージの1つ又は複数は、外側パッケージ内で入れ子にされてもよい。
【0111】
図4G~4Fに示されるように、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42が外側パッケージ43内に保持されると、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージの第1の破断可能部分417はそれぞれ、外側パッケージ43の長手方向軸と略一直線に並ぶ。
【0112】
図4D~4Jに示されるように、第2の内側パッケージ42が外側パッケージ43内に位置付けられると、外側パッケージ43の破断可能部分427及び第2の内側パッケージ42の第2の破断可能部分418は、互いに直接隣接して、互いに略平行に位置する。外側パッケージ43の破断可能部分427及び第2の内側パッケージ42の第2の破断可能部分418はそれぞれ、外側パッケージ43の長手方向軸に略垂直に整列する、又は、外側パッケージ43の破断可能部分427及び第2の内側パッケージ42の第2の破断可能部分418のそれぞれの少なくとも一部は、外側パッケージ43の長手方向軸に略垂直である。第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42及び外側パッケージ43のそれぞれの破断可能部分の位置決めは、パッケージ41、42、43のそれぞれの外形、及び、各破断可能部分407、417、418、427を破断するために加えられる力の方向に応じて選択されてもよい。
【0113】
第1の製品44及び第2の製品45を混合するために、第1の内側パッケージ41は、破断可能部分407に沿って破断しなければならず、第2の内側パッケージ42は、第1の破断可能部分417に沿って同時に破断しなければならない。
図4G~4Iに示されるように、これらの破断可能部分407、417を破断するために、外側パッケージが中央長手方向突起434に実質的に沿って曲がり、外側パッケージ43の側部が外側パッケージ43の後方(カバー421側)で互いの方に押されるように、耳状部435の近くで外側パッケージ43の両側に力が加えられる。外側パッケージ43上のこの屈曲力は、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42に力を伝える。第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42に加えられる力が十分な値を超えると、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージの第1の破断可能部分417において、1つ又は複数の破断開始点で破断が形成される。この位置から、外側パッケージ43上の屈曲力が加えられ続けると、それぞれの破断は、破断可能部分407、417のそれぞれに沿ってそれぞれの破断開始点から伝わり、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42のそれぞれにおいて開口408、409を形成する。
図4Mは、破断可能部分407が開口408を形成するために完全に破断されたときの第1の内側パッケージ41を示す。
図4Nは、破断可能部分417が開口409を形成するために完全に破断されたときの第2の内側パッケージ42を示す。次いで、第1の製品44は、
図4Hに示されるように、第1の内側パッケージ41の開口408を通して、そして、第2の内側パッケージ42の開口409を通して、第2の製品45と混合される第2の内側パッケージ空洞48に供給されてもよい。破断するとき、及び、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージ42の破断可能部分417が破断された後、第2の内側パッケージ42の保持領域414内に第1の製品44及び第2の製品45の混合物を維持し、製品の一方又は両方の損失を防ぐために、外側パッケージ43を略直立位置に維持することが望ましい。
【0114】
破断可能部分407、417が破断され、第1の製品44及び第2の製品45が第2の内側パッケージ空洞48内に収容されると、次いで、ユーザは、2つの製品44、45を供給するために、外側パッケージ43及び第2の内側パッケージ42を破断する動作をしてもよい。
図4Jは、外側パッケージ43が供給配置を作るために破断されたときの第4の実施形態を示す。外側パッケージ43及び第2の内側パッケージ42は、これらの破断可能部分427、418の両側で、
図4Jに示されるような方向に十分な力が外側パッケージに加えられたときに、それらのそれぞれの隣接する破断可能部分427、418に沿って破断するように適合される。第2の内側パッケージ42のフランジ413及び外側パッケージ43のフランジ423は、望ましい力が正確な方向に加えられたときにパッケージが曲がるヒンジとして働く。望ましい力を加えるために、力が、第2の内側パッケージ42の第2の破断可能部分418及び外側パッケージの破断可能部分427が1つ又は複数のそれぞれの破断開始点で破断するのに十分になるまで、ユーザは、外側パッケージの第1の端部425及び第2の端部426を保持して、力を加える。加えられた力が維持されると、第2の内側パッケージ42と外側パッケージのそれぞれのフランジ413、423との間で破断可能部分418、427の全長に沿って破断するまで、これらの破断可能部分418、427のそれぞれに沿って、破断は急速に広がる。この段階で、供給開口440は、本体壁412、422、第2の内側パッケージ42、及び外側パッケージ43を通して形成され、保持領域414内に収容された第1の製品44及び第2の製品45の混合物を供給することができる。
【0115】
図4A~4Nに示される第4の実施形態は、それぞれが外側パッケージ内のそれぞれの製品を別々に収容する2つの内側パッケージを有する容器のただ1つの可能な実施形態を示す。容器並びにそのそれぞれの内側パッケージ及び外側パッケージの多くの他の形状、構成、及び寸法は、本開示の範囲全体で可能である。
【0116】
第4の実施形態の1つの可能な利点は、混合される製品の一方が粉末であり、混合される製品の他方が液体である状況に関する。粉末が外側パッケージ内に収容され、液体が外側パッケージ内に保持される内側パッケージに収容される、それらの状況において、粉末は、外側パッケージの空洞内の、内側パッケージの背後に捕捉されることがある。粉末は医薬組成物又は薬物であり、供給される量が慎重に選択される場合、これは望ましくないことがある。特に、捕捉されて、液体製品と混合できない粉末を有することは望ましくない。外側パッケージ内に2つの内側パッケージを含み、
図4のさらなる実施形態などの、製品を外側パッケージの空洞ではなく内側パッケージのうちの1つの中で混合できる実施形態は、粉末製品が捕捉される可能性を防止する又は減少させることができる。
【0117】
図5A~5Dは、容器40の第4の実施形態と表面上同じである容器50の第5の実施形態を示す。容器50は、容器40に関する前述と同様に、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42を収容する。しかしながら、容器50は、外側パッケージ53上に破断可能部分を有しない。対照的に、容器50は、穿刺、スライシング、穿孔、ピーリング、破壊、破裂、若しくは同様のものなどの開封動作の1つ又は複数を外側パッケージ53の外側部分に加えることによって開けられる。たとえば、外側パッケージ53上での穿刺動作は、針によって実行されてもよい。スライシング又は穿孔動作は、ブレードによって実行されてもよい。そして、ピーリング、破壊、又は破裂動作は、手で実行されてもよい。
図5Dに示されるカバー521には、上記動作の1つ又は複数を支援するために、ミシン目又はフランジブルタブが設けられてもよい。
【0118】
弁及び/又はプラグが外側53に組み込まれる可能性があることも想定される。弁又はプラグは、第1の製品及び第2の製品の組合せを容器から供給できるようにするために作動させることができる。弁又はプラグは、外壁522を形成するとき、すなわち、成形プロセスの間に、外壁522に部分的に又は完全に形成することができる。或いは、弁又はプラグは、外壁522を形成した後に、外壁522と組み合わせることができる。弁又はプラグはまた、
図5Dに示されるようなカバー521に組み込むことができる。
【0119】
図5Bに示されるように、破断可能部分407、417を破断するために、外側パッケージが中央長手方向突起534に実質的に沿って曲がり、外側パッケージ53の側部が外側パッケージ53の後方(
図5Dに示されるカバー521側)で互いの方に押されるように、耳状部535の近くで外側パッケージ53の両側に力が加えられる。外側パッケージ53上のこの屈曲力は、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42に力を伝える。第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42に加えられる力が十分な値を超えると、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージの第1の破断可能部分417において、1つ又は複数の破断開始点で破断が形成される。この位置から、外側パッケージ53上の屈曲力が加えられ続けると、それぞれの破断は、破断可能部分407、417のそれぞれに沿ってそれぞれの破断開始点から伝わり、第1の内側パッケージ41及び第2の内側パッケージ42のそれぞれにおいて開口408、409を形成する。破断可能部分417が開口409を形成するために完全に破断されると、次いで、第1の製品44は、
図5Cに示されるように、混合物51を形成するために、第1の内側パッケージ41の開口408を通して、そして、第2の内側パッケージ42の開口409を通して、第2の製品45と混合される第2の内側パッケージ空洞48に供給されてもよい。破断するとき、及び、第1の内側パッケージ41の破断可能部分407及び第2の内側パッケージ42の破断可能部分417が破断された後、第2の内側パッケージ42の保持領域414内に第1の製品44及び第2の製品45の混合物51を維持し、製品の一方又は両方の損失を防ぐために、外側パッケージ53を略直立位置に維持することが望ましい。
【0120】
上記の実施形態の容器10、20、30、40、50を製造する方法は、以下のステップを含んでもよい。1つ又は複数の内側パッケージの本体及びフランジ部分は、それらが必要とされる場合、好ましくは、プラスチック又は高分子物質から形成されてもよい。1つ又は複数の内側パッケージは、熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、若しくは3Dプリント、又は任意の他の好適な製造方法のうちの任意の1つ又は複数から形成されてもよい。次いで、製品は、内側パッケージの空洞内に挿入及び収容されてもよい、又は、別個の製品は、容器が1つより多い内側パッケージを備える各パッケージの空洞内に挿入及び収容されてもよい。カバー又は蓋部分は、内側空洞内に製品を封止するために、各内側本体全体に取り付け及び封止されてもよい。カバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、若しくは別の種類の接着剤、又は、任意の好適な封止技術を含む任意の好適なプロセスによって、内側本体に接着及び封止することができる。
【0121】
外側パッケージも、好ましくは、プラスチック又は高分子材料から形成されてもよい。外側パッケージを形成する方法は、内側パッケージを形成するプロセスと同じであってもよく、又は、異なってもよく、熱成形、射出成形、圧縮成形、押出ブロー成形、ブロー成形、若しくは3Dプリント、又は任意の他の好適な製造方法を含んでもよい。別の製品は、必要とされる場合、外側パッケージの本体によって画定される空洞に挿入されてもよく、内側パッケージも外側本体に受け入れられてもよい。カバー又は蓋部分は、外側パッケージの空洞内に製品及び1つ又は複数の内側パッケージを封止するために、外側本体全体に取り付け及び封止されてもよい。カバーは、加熱、超音波溶接、感圧接着剤、熱作動接着剤、若しくは別の種類の接着剤、又は、任意の好適な封止技術を含む内側パッケージを封止するために使用されるのと同じ又は異なるプロセスによって、外側本体に接着及び封止することができる。パッケージの封止は製品の劣化又は汚染を防止又は減少させるために気密であることが好ましい。
【0122】
実施形態によると、内側本体壁及びフランジを含む内側パッケージ、及び/又は、外側本体壁及びフランジを含む外側パッケージは、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アモルファスポリウレタンテレフタレート(APET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリ乳酸(PLA)、バイオ材料、無機物充填材料、薄金属形成材料、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、環状オレフィン共重合体(COC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及びラミネートのうちの少なくとも1つを含む材料から形成されてもよい、
【0123】
実施形態によると、容器は、滅菌環境において、又は、滅菌製造工程を通して製造されてもよい。たとえば、内側本体及び/又は外側本体は滅菌されてもよい。滅菌製造工程は、無菌製造又は完全無菌製造を含んでもよい。或いは、容器、又は、内側本体及び/又は外側本体などの容器の任意の部分は、二次滅菌を受けてもよい。たとえば、容器、内側本体、又は外側本体は、ガンマ照射、エチレンオキシド(EtO)ガスによって処理されてもよく、又は、加熱処理されてもよい。
【0124】
本開示の解釈において、すべての用語は、文脈と一貫性のある最も広い合理的な方法で解釈されなければならない。たとえば、本明細書で使用されるとき、「備える(comprises/comprising)」及びその文法的変化は、記載された特徴、整数、ステップ、若しくは構成要素、又はその群の存在を特定すると解釈されるべきであるが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、構成要素、又はその群の存在又は追加を排除するものではない。
【0125】
図面に示されて、本明細書に記載される第1の、第2の、第3の、第4の、及び第5の実施形態は、本開示の範囲内の容器の非常に多くの可能な形状、構成、及び/又は実施形態のうちの5つにすぎない。本明細書の教示が複数の実施形態のうちの任意の1つで使用でき、特許請求の範囲に係る発明の範囲が本明細書に示される又は記載される特定の特徴によって限定されないことは当業者には明らかであろう。
【0126】
前述の説明は、本開示による変形可能なプローブの好ましい実施形態の特徴に関する。1つ又は複数の特徴は等価物又は代替の特徴と置き換えてもよいことが意図されている。したがって、多数の修正が例示的な例に行われてもよく、他の配置が技術の精神及び範囲から逸脱することなく考案されてもよいことが理解されるべきである。その最も広い意味で以下の特許請求の範囲に従う本発明は、添付図に示される又は本明細書に記載されるような特定の特徴に限定されるものではない。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、
外側本体空洞を画定する外側本体壁を有する外側本体と、
前記外側本体内に位置する第1の内側本体であって、前記第1の内側本体が第1の内側破断可能部分を有する第1の内側本体壁を有し、前記第1の内側本体壁が前記内側本体内に第1の内側空洞を画定する、第1の内側本体と、
前記内側本体の前記第1の内側空洞内に収容された第1の製品と、
前記第1の製品とは別に前記容器内に収容された第2の製品と
を備え、
前記第1の内側本体が、前記第1の製品が前記第1の内側空洞から放出されて前記第2の製品に接触することを可能とするために、前記第1の内側破断可能部分に沿って破断するように適合され、
前記外側本体が、前記第1の製品及び前記第2の製品の組合せが前記容器から供給されることを可能とするように適合され、
前記第1の内側本体の厚さが、前記第1の内側破断可能部分を含む前記第1の内側本体壁全体にわたって略一定であり、前記第1の内側本体が、前記第1の内側破断可能部分の破断が前記外側本体の撓曲又は屈曲を含む前記内側本体への力の適用によって開始されるように、前記外側本体内に位置付けられる、
容器。
【請求項2】
前記外側本体が、前記第1の製品及び前記第2の製品の前記組合せが前記容器から供給されることを可能とするために破断可能である外側破断可能部分を有する、
請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記外側本体上に位置する弁若しくはプラグの動作を含む開封動作によって、又は、穿刺、スライシング、穿孔、ピーリング、破壊、破裂、若しくは同様のものなどの1つ又は複数の開封動作を前記外側本体の外側部分に加えることによって、前記第1の製品及び前記第2の製品が前記容器から供給される、
請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記外側本体内に位置する第2の内側本体
をさらに備え、
前記第2の内側本体が、第2の内側破断可能部分を有する第2の内側本体壁を有し、
前記第2の内側本体壁が、第2の内側空洞を画定し、
前記第2の製品が、前記第2の内側空洞内に収容される、
請求項2に記載の容器。
【請求項5】
前記第1の内側本体及び前記第2の内側本体が、前記第2の内側破断可能部分及び前記第1の内側破断可能部分が前記第1の製品を前記第1の内側空洞から放出して前記第2の内側空洞で受けることを可能とするために同時に破断するように適合されるように、前記外側本体内に位置付けられて、位置合わせされる、
請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記第2の内側本体が、前記第1の製品及び前記第2の製品が供給されることを可能とするために破断するように適合された供給破断可能部分を備える、
請求項4又は5に記載の容器。
【請求項7】
前記供給破断可能部分が、前記供給破断可能部分及び前記外側破断可能部分が同時に破断して前記第2の内側本体及び前記外側本体に共存する供給開口を提供するように適合されるように、前記外側破断可能部分と位置合わせされる、
請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記供給破断可能部分が、約20°~約170°の前記第2の内側本体の第1の部分と前記第2の内側本体の第2の部分との間の角度を画定する、前記第2の内側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記角度が約70°~約90°である、
請求項6又は7に記載の容器。
【請求項9】
前記第2の内側破断可能部分が、約20°~約170°の前記第2の内側本体の第1の側と前記第2の内側本体の第2の側との間の角度を画定する、前記第2の内側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記第2の角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記第2の角度が約70°~約90°である、
請求項4~8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記第1の内側本体の前記第1の内側破断可能部分が、前記外側本体壁の対向部分から離間し、それにより、前記外側本体壁の前記対向部分が、その破断の間、前記第1の内側破断可能部分に干渉せず、前記第1の製品を、前記外側本体壁の前記対向部分からの干渉なしに、前記第1の内側空洞から放出することができる、
請求項1~9のいずれか一項に記載の容器。
【請求項11】
前記第1の内側本体が前記外側本体の端部の方に位置し、
前記外側本体の前記端部における前記外側本体壁が、尖頭幾何学的形状を備える、
請求項1~10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
前記第1の内側本体が、いずれかの端部に第1及び第2の端部を有する細長形状を備え、
前記第1の内側破断可能部分が、前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置する、
請求項1~11のいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
前記外側破断可能部分が、約20°~約170°の前記外側本体の第1の部分と前記外側本体の第2の部分との間の角度を画定する、前記外側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記角度が約70°~約90°である、
請求項2に記載の容器。
【請求項14】
前記第1の内側破断可能部分が、約20°~約170°の前記第1の内側本体の第1の部分と前記第1の内側本体の第2の部分との間の角度を画定する、前記第1の内側本体壁における細長い屈曲部の形態であり、好ましくは、前記第2の角度が約45°~約105°であり、より好ましくは、前記第2の角度が約70°~約90°である、
請求項1~13のいずれか一項に記載の容器。
【請求項15】
前記外側本体の厚さが、前記外側破断可能部分を含む前記外側本体壁全体にわたって略一定である、
請求項2に記載の容器。
【請求項16】
前記第2の内側本体の厚さが、前記第2の内側破断可能部分を含む第2の内側本体壁全体にわたって略一定である、
請求項4~8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項17】
前記外側破断可能部分及び/又は前記第1の内側破断可能部分が、少なくとも1つの破断導体を含み、前記少なくとも1つの破断導体が、前記屈曲部の深さの局所変化、前記屈曲部の断面形状の局所変化、及び/又は、前記それぞれの内側本体若しくは外側本体が結晶化可能材料から形成される結晶化の局所変化の1つ又は複数の形態である、
請求項2に記載の容器。
【請求項18】
前記第2の内側破断可能部分が、少なくとも1つの破断導体を含み、前記少なくとも1つの破断導体が、前記屈曲部の深さの局所変化、前記屈曲部の断面形状の局所変化、及び/又は、前記それぞれの内側本体若しくは外側本体が結晶化可能材料から形成される結晶化の局所変化の1つ又は複数の形態である、
請求項4~8、又は13のいずれか一項に記載の容器。
【請求項19】
前記第1の内側本体が、前記第1の内側本体が破断されていない状態のとき、前記第1の内側破断可能部分に隣接して前記錠剤を保持するように適合された少なくとも1つの構造的特徴を備える、
請求項1~18のいずれか一項に記載の容器。
【国際調査報告】