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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-01
(54)【発明の名称】弾性モータ
(51)【国際特許分類】
   F03G 1/02 20060101AFI20230125BHJP
【FI】
F03G1/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529444
(86)(22)【出願日】2020-11-17
(85)【翻訳文提出日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 RO2020050011
(87)【国際公開番号】W WO2021101400
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】A201900756
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】RO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522196571
【氏名又は名称】サンジョルザン ミルチャ
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】サンジョルザン ミルチャ
(72)【発明者】
【氏名】サンジョルザン パウル
(72)【発明者】
【氏名】サンジョルザン パトリック
(57)【要約】
本発明は、連続回転運動を得るために使用可能な、環境に配慮した弾性モータに関する。弾性モータは、少なくとも第1の環状弾性部材を備え、第1の環状弾性部材は、第1の環状弾性部材に歪みを加えるための第1押付ブラケットと第2押付ブラケットとの間に配置された支持ブラケットにより構成される第1のブラケットアセンブリによって支持され、ブラケットは、ベースプレートの、弾性部材の円周の投影に沿った円形経路上に固定され、第2押付ブラケットと支持ブラケットとの間の距離は、第1押付ブラケットと支持ブラケットとの間の距離よりも大きい。第1および第2押付ブラケットは、複数の調節ねじを備え、その回転によって第1バランサに接続されたねじ付きブッシングを並進させ、第1バランサを動かし、第1の弾性部材に歪みを加え、第2押付ブラケットから第1押付ブラケットに向かって第1の弾性部材を移動させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性モータであって、
少なくとも第1の環状弾性部材(6)を備え、
前記少なくとも第1の環状弾性部材(6)は、該少なくとも第1の環状弾性部材(6)に歪みを加えるための第1押付ブラケット(10)と第2押付ブラケット(11)との間に配置された支持ブラケット(2)により構成される少なくとも第1のブラケットアセンブリ(2,10,11)によって支持され、
前記ブラケット(2,10,11)は、ベースプレート(1)の、前記弾性部材(6)の円周の投影に沿った円形経路上に固定され、
前記第2押付ブラケット(11)と前記支持ブラケット(2)との間の距離は、前記第1押付ブラケット(10)と前記支持ブラケット(2)との間の距離よりも大きく、
前記支持ブラケット(2)は、前記少なくとも第1の弾性部材(6)の支持突起(5)を有する少なくとも第1のシャフト(4)を備え、
各押付ブラケット(10,11)は、前記弾性部材(6)が前記支持突起(5)に当接している面とは反対側の前記少なくとも1つの第1の弾性部材(6)の面を押さえ付ける押付突起(8)が設けられた、少なくとも第1のシャフト(9)を備え、
前記第1押付ブラケット(10)、前記第2押付ブラケット(11)それぞれの第1のシャフト(9)は、前記第2押付ブラケット(11)、前記第1押付ブラケット(10)にそれぞれ固定されたシャフト(14)を中心に旋回する前記第2押付ブラケット(11)の第1バランサ(12)、前記第1押付ブラケット(10)の他の第1バランサ(13)にそれぞれ固定され、
1つは前記第2押付ブラケット(11)用の、別の1つは前記第1押付ブラケット(10)用の複数の調節ねじ(16)はそれぞれ、その回転によって前記第1バランサ(12,13)に接続されたねじ付きブッシング(15)を並進させ、前記第1バランサ(12,13)を動かして前記第1の弾性部材(6)に歪みを加え、
前記支持ブラケット(2)の前記第1のシャフト(4)における前記ベースプレート(1)の外側方向の端に位置する端部には、回転運動を消費側に伝達するためのギア(17)が設けられていることを特徴とする、弾性モータ。
【請求項2】
複数の弾性部材(6)がある場合、前記支持ブラケット(2)の各シャフト(4)における前記ベースプレート(1)の中心側の端に位置する端部には、前記シャフト(4)の回転運動を引き継ぐ部品(7)であって、かつ他のシャフト(4)の回転運動を引き継ぐ少なくとももう1つの隣接する部品(7)に接続している部品(7)が固定されており、前記部品(7)は、各シャフト(4)の回転運動を引き継ぎその回転運動を前記ギア(17)を介して消費側に伝達するための適切な機構を介して固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の弾性モータ。
【請求項3】
前記第2押付ブラケット(11)と前記支持ブラケット(2)との間の距離は、前記第1押付ブラケット(10)と前記支持ブラケット(2)との間の距離の2倍であることを特徴とする、請求項1および2に記載の弾性モータ。
【請求項4】
複数のブラケットアセンブリ(2,10,11)がある場合、前記支持ブラケット(2)は、前記弾性部材(6)の円周が投影された円形経路上に等距離の位置に配置されていることを特徴とする、請求項1から3に記載の弾性モータ。
【請求項5】
前記環状弾性部材(6)はバンドの形状であり、前記支持突起(5)、前記押付突起(8)にそれぞれ接触する前記バンドの面は、複数の前記突起(5,8)の凸型形状に対する位置決めのために、凹型の溝を呈することを特徴とする、請求項1から4に記載の弾性モータ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、連続回転運動を得るために利用可能な、環境に配慮した弾性モータに関する。
【0002】
当該技術分野では、回転シャフトを有する弾性モータであって、シャフトには糸状弾性部材の端部が固定され、弾性部材は十分に伸長されてシャフトに巻かれ、弾性部材の他方の端部は取り外し不可能な支持体に固定されている弾性モータが知られている。回転シャフトに巻かれた弾性部材を伸ばすことによって弾性力が蓄えられ、弾性力を解放することによって弾性部材が元のように短くなる、つまり巻くときとは反対方向のシャフトの回転が生じる。
【0003】
既知のモータは、糸状弾性部材の長さが比較的限られているため、ほどく時間が短く、その後、新たな巻き/ほどきのサイクルが必要になり、このモータの動作が不連続的になるという欠点がある。
【0004】
米国特許第2814907号は、ゴムバンド弾性モータによって駆動される飛翔玩具を開示している。当該飛翔玩具は、垂直のバーを有する長方形のベースフレームを備え、垂直のバーはゴムバンドが掛けられるフックと接触しており、反対側の端部には、中でシャフトが回転するベアリングが設けられており、シャフトは、一端には弾性バンドが固定されている第2のフックを、反対側の部分にはシャフトと一体のプロペラを有し、限られた回転運動を発生させる。
【0005】
本発明によって解決される技術的課題は、回転動作を有するモータであって、動作の不連続性を克服するモータを作ることにある。
【0006】
本発明に係る弾性モータは、上記の技術的課題を解決し、既知の弾性モータの欠点を克服する。当該弾性モータは、少なくとも第1の環状弾性部材を備え、少なくとも第1の環状弾性部材は、少なくとも第1の環状弾性部材に歪みを加えるための第1押付ブラケットと第2押付ブラケットとの間に配置された支持ブラケットにより構成される少なくとも第1のブラケットアセンブリによって支持され、ブラケットは、ベースプレートの、弾性部材の円周の投影に沿った円形経路上に固定され、第2押付ブラケットと支持ブラケットとの間の距離は、第1押付ブラケットと支持ブラケットとの間の距離よりも大きく、支持ブラケットは、少なくとも第1の弾性部材の支持突起を有する少なくとも第1のシャフトを備え、第1および第2押付ブラケットはそれぞれ、少なくとも第1の弾性部材の、支持突起と当接している面とは反対側の面を押さえ付けている押付突起が設けられた、少なくとも第1のシャフトを備え、第1押付ブラケット、第2押付ブラケットそれぞれの第1のシャフトは、第2押付ブラケット、第1押付ブラケットにそれぞれ固定されたシャフトを中心に旋回する第2押付ブラケットの第1バランサ、第1押付ブラケットの他の第1バランサにそれぞれ固定されて、1つは第2押付ブラケット用の、別の1つは第1押付ブラケット用の調節ねじは、その回転によって第2押付ブラケット、第1押付ブラケットそれぞれの第1バランサに接続されたねじ付きブッシングを並進させ、第1バランサを動かして第1の弾性部材に歪みを加え、支持ブラケットの第1のシャフトにおけるベースプレートの外側方向の端に位置する端部には、回転運動を図示しない消費側に伝達するためのギアが設けられている。
【0007】
本発明の一実施形態では、複数の弾性部材がある場合、支持ブラケットの各シャフトにおけるベースプレートの中心側の端に位置する端部には、シャフトの回転運動を引き継ぐ部品であって、かつ支持ブラケットに設けられた他のシャフトの回転運動を引き継ぐ少なくとももう1つの隣接する部品に接続している部品が固定されており、当該部品は、各シャフトの回転運動を引き継ぎその回転運動をギアを介して消費側に伝達するための適切な機構を介して固定されている。
【0008】
複数のシャフトの回転運動を引き継ぐための機構は、ギア、ベルト、または伝動チェーンを有するものであり得る。
【0009】
本発明の好ましい実施形態では、第2押付ブラケットと支持ブラケットとの間の距離は、第1押付ブラケットと支持ブラケットとの間の距離の2倍である。
【0010】
本発明のさらなる実施形態では、弾性部材を支持するために複数のブラケットアセンブリを用いる場合、支持ブラケットは、弾性部材の円周が投影された円形経路上に等距離で配置されている。
【0011】
環状弾性部材はバンド状であり、支持突起、押付突起にそれぞれ接触する面は、突起の凸型形状に対する位置決めのための凹型の溝を有する。
【0012】
ベースプレートは、複数の組立要素を用いて、図示されていないフレームに取り付けられている。
【0013】
本発明に係る弾性モータの動作に関して、初期段階では、1つまたは複数の弾性部材は支持ブラケットの支持突起に当接し、第1押付ブラケットおよび第2押付ブラケットの押付突起は、弾性部材の支持されている面とは反対側の面と接触している。第2段階では、第2押付ブラケットの調節ねじが回転し、第2押付ブラケットに対応するバランサを、シャフトの周りを揺動させて、押付突起が弾性部材を押すようにして、弾性部材を弾性変形させ、かつ弾性部材上に第2押付ブラケットにおいて接線成分を、また支持ブラケットにおいて反力を発生させる。このとき弾性部材の最も高い位置は、支持ブラケットの第1押付ブラケット側に非常に近くなる。回転運動を達成するには、支持ブラケットの位置と第1押付ブラケットの位置との間に含まれる弾性部材の部分の傾斜を、第3段階で第1押付ブラケットの調節ねじが駆動され、弾性部材の最も高い位置が支持ブラケットと第2押付ブラケットの間に位置する点に移動するまで、第1押付ブラケットに対応する2つのバランサを揺動させるように、変える必要がある。バランサの第1押付ブラケットへの配置のされ方、また歪みが加えられた段階において第1押付ブラケットと弾性部材とが接触している位置での押圧が弾性部材に対して垂直であるということに起因して、接線成分は何ら発生していない。この動作が行われた後に、弾性部材の回転運動が始まる。弾性部材の最も高い位置が支持ブラケットから離れるほど(ただし支持ブラケットと第2押付ブラケットとの間の距離の半分より遠くではない)、弾性部材はより大きな力を伴ってより速く回転する。これは支持ブラケットおよび第2押付ブラケットの各シャフトの間に含まれる弾性部材の部分で傾斜が生じ、傾斜部分における力の分解によって弾性部材を同じ方向に押す接線力が発生するからである。
【0014】
第1押付ブラケットと支持ブラケットとの間の距離が短いほど、弾性部材の歪みが大きくなり、また弾性リングの傾斜が大きくなって、傾斜部分に力が発生する。これは、傾斜部分に蓄えられたエネルギーによって、弾性部材が第2押付ブラケットの押付突起および支持ブラケットの支持突起それぞれから、接線力の発生によって、第1ブラケットの押付突起側に移動するまで起こる。
【0015】
弾性部材と支持ブラケットおよび第1、第2押付ブラケットの突起との間の力の分解、ならびに環状弾性部材の作用および反作用によって、弾性部材は連続的に移動する。弾性部材の回転によって支持ブラケットのすべてのシャフトが回転し、そこから、運動を伝達するための部材によって、図示されていない消費側に到達する。本発明に係るモータは連続回転運動を有し、その運動は、回転運動を伝達するための部材のレベルで得られる。
【0016】
本発明に係る弾性モータは、環状弾性部材の直径と弾性部材の数に応じて、1つまたは最大で50の複数の環状弾性部材と、1つのブラケットアセンブリまたは複数のブラケットアセンブリとで作ることが可能である。
【0017】
本発明に係る弾性モータの利点は、単純な構造を有し、実施が容易であり、操作者による調節を必要とせず、環境保護に配慮した連続的な動作を確保し、自動化してオン/オフボタンで開始することが可能である、という点である。
【0018】
以下では、図1~12に関連して、本発明に係る弾性モータの実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】歪みが加えられていない状態(初期)における、本発明に係る弾性モータの立体図である。
図2図1の弾性モータの第1押付ブラケット10の立体図である。
図3図1の弾性モータの第2押付ブラケット11の立体図である。
図4図1の弾性モータの支持ブラケット2の立体図である。
図5】歪みが加えられた状態における、本発明に係る弾性モータの立体図である。
図6】第2押付ブラケット11のねじ16を駆動した後の、弾性モータの縦断面拡大図である。
図7図6の詳細Gである。
図8図7の詳細Hである。
図9図7の詳細Kである。
図10】第1押付ブラケット10のねじ16を駆動した後の、弾性モータの縦断面拡大図である。
図11図10の詳細Mである。
図12図11の詳細Nである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明に係る弾性モータの実施形態を示す。弾性モータは、ベースプレート1と、2つのブラケットアセンブリ(2,10,11)、によって支持される2つの環状弾性部材(6)とを備え、各ブラケットアセンブリ(2,10,11)は、第1押付ブラケット(10)と第2押付ブラケット(11)との間に配置される支持ブラケット(2)で構成され、2つのブラケットアセンブリは、ベースプレート(1)上の円形経路の正反対の位置に固定されている。支持ブラケット2には2組のベアリング3が設けられ、2組のベアリング3の中には2本のシャフト4が配置され、シャフト4には、弾性部材6を支持し弾性部材6に接触する突起5が配置されている。各シャフト4におけるベースプレート1の中心側の端に位置する端部には、シャフト4の回転運動を引き継ぐギア状の部品7が強固に取り付けられており、これらの部品7は互いに噛み合っている。環状弾性部材6は、突起5に当接し、それと同時にベースプレート1に固定された第1押付ブラケット10、第2押付ブラケット11をそれぞれ含む複数の押付ブラケットのシャフト9に配置された、複数の押付突起8と接触する。第2押付ブラケット11は、支持ブラケット2から離れて配置されており、その距離は第1押付ブラケット10と支持ブラケット2との間の距離の2倍である。押付突起8は、支持突起部5とは反対側の弾性部材6の面に作用する。シャフト9は、第2押付ブラケット11の第1バランサ12、また第1押付ブラケット10の他の第1バランサ13の複数のベアリング3の中にそれぞれ固定されており、第1バランサ12および他の第1バランサ13は、第1バランサ12、他の第1バランサ13にそれぞれ接続されたねじ付きブッシング15の並進によって、第2押付ブラケット11、第1押付ブラケット10にそれぞれ固定された固有のシャフト14の周りを旋回可能であり、ねじ付きブッシング15は、回転可能であるが軸方向への移動が不可能な、左右方向のねじ山を有する調節ねじ16の回転によって駆動される。弾性部材6はバンド状であり、支持突起、押付突起とそれぞれ接触する面に、凹状溝aを有する。凹状溝aは、位置決めおよび駆動のために、支持突起5の凸型形状b、第2押付ブラケット11に対応する押付突起8の凸型形状b、第1押付ブラケット10に対応する押付突起8の凸型形状bとそれぞれ相互作用する。1本のシャフト4におけるベースプレートの外側方向の端に位置する端部には、図示されていない消費側に回転運動を伝達するためのギア17が取り付けられている。ベースプレート1は、複数の組立要素18を用いて、図示されていないフレームに取り付けられている。
【0021】
初期段階では、弾性部材6は支持突起5に当接し、押付突起8は弾性部材6の反対側の面に接触している。第2段階では、第2押付ブラケット11の調節ねじ16が回転し、第1バランサ12をシャフト14を中心に揺動させ、押付突起8が弾性部材6を力Fで押し、弾性部材6を弾性変形させ、弾性部材6上に、第2押付ブラケット11において接線成分F1tを、支持ブラケット2において反力Fr1を発生させて、このとき弾性部材6の最も高い位置A1が支持ブラケット2と第1押付ブラケットとの間に来るようにさせる。回転運動を達成するには、支持ブラケット2の位置と第1押付ブラケット10の位置との間に含まれる弾性部材6の部分の傾斜を、現在の傾斜とは反対の傾斜に変える必要がある。これが、第3段階において第1押付ブラケット10の調節ねじ16を駆動させ、弾性部材6の最も高い位置が支持ブラケット2と第2押付ブラケット11との間に位置する点A2に移動するまで、2つのバランサ13を揺動させて、第1押付ブラケット10において力F、支持ブラケット2において反力Fr2を、また接線成分F2tおよびFr2tを発生させる理由である。この動作が完了すると、弾性部材6の回転運動が始まる。最も高い位置A2が支持ブラケット2から離れるほど(ただし支持ブラケット2と第2押付ブラケット11との間の距離の半分より遠くではない)、弾性部材6はより早く回転し、より大きな力を有する。これは、第2押付ブラケット11および支持ブラケット2それぞれからの接線力F1tおよびFr2tが弾性部材6を同じ方向に押すからである。弾性部材6、弾性部材6の傾斜部分、および、ブラケット2および11の突起5および8それぞれの間の力の分解により、弾性部材6はすべてのシャフト4および9の突起と接触して連続回転する。弾性部材6の回転によってシャフト4が回転駆動され、そこから、ギア17によって、この回転運動が図示されていない消費側に伝達される。
【0022】
弾性部材6は、弾性特性を有する弾性材料、例えばばね鋼または他の同様の材料で、1mmから250mmの間の厚さ、および2mmから900mmの間の幅を有するバンド状に構成されている。
【0023】
弾性部材6の直径は、10mmから100mの間で構成される。
【0024】
本発明の例において、弾性部材6は、厚さ9mm、幅50mm、および直径990mmを有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】