IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サークル,インコーポレイテッド.の特許一覧

特表2023-503977カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法
<>
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図1
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図2
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図3
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図4
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図5
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図6
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図7
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図8
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図9
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図10
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図11
  • 特表-カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-01
(54)【発明の名称】カートリッジベースの飲料製造システムのための濾過および関連する方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/00 20060101AFI20230125BHJP
   A47J 31/20 20060101ALI20230125BHJP
   A45F 3/16 20060101ALI20230125BHJP
【FI】
A47J31/00 305
A47J31/20
A45F3/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022530715
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(85)【翻訳文提出日】2022-05-24
(86)【国際出願番号】 US2020062521
(87)【国際公開番号】W WO2021108781
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】62/941,868
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517177154
【氏名又は名称】サークル,インコーポレイテッド.
【氏名又は名称原語表記】CIRKUL, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワゴナー,ギャレット
(72)【発明者】
【氏名】ゲイ,アンドルー
(72)【発明者】
【氏名】ウルバニーク,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ハウストン,コール
(72)【発明者】
【氏名】ジェロルモン,コーリー
【テーマコード(参考)】
2E181
4B104
【Fターム(参考)】
2E181CA01
2E181CD01
4B104AA09
4B104BA02
4B104BA43
4B104EA37
(57)【要約】
濾過システムは、ベース液体が容器からカートリッジを通って分配されるときに、添加剤(フレーバー)をベース液体(水)と混合するカートリッジベースの飲料分配システムとの使用および統合に適合される。支持フレームは、エンドキャップで固定され、カートリッジの一部を収容および取り囲む内部空洞を画定する環状チャコール布フィルタ要素を支持し得る。フィルタケージは、フィルタ要素を封入し得る。支持フレームは、フィルタアセンブリを容器の蓋に固定するためのバヨネットタイプのコネクタを含み得る。容器からカートリッジを通って流れるベース液体は、ユーザが容器から飲むときに、必然的に最初にフィルタ要素を通って流れる。フィルタアセンブリを組み立て、カートリッジ/蓋アセンブリにフィルタアセンブリを取り付けるための関連する方法も開示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジベースの添加剤送達システムで使用するためのフィルタアセンブリであって、前記添加剤送達システムが、容器の蓋に固定されるように適合されたカートリッジを有し、前記カートリッジが、ベース液体を受けるための少なくとも1つのカートリッジベース液体入口ポートを有し、前記フィルタアセンブリが、
ベース液体が前記カートリッジベース液体入口ポートに入るためにフィルタ要素を通って流れなければならないように、少なくとも1つのカートリッジを封入するように適合された内部空間を画定するフィルタ要素と、
前記フィルタアセンブリを前記容器の蓋に固定するための容器蓋インターフェースと、を備える、フィルタアセンブリ。
【請求項2】
前記フィルタ要素を前記フィルタアセンブリ上に保持するためのフィルタ支持フレームであって、前記フィルタ支持フレームが、前記カートリッジの少なくとも一部を受容して取り囲むように適合された内部空間を画定する、フィルタ支持フレーム、をさらに備える、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項3】
前記フィルタ要素をその上に保持するための前記フィルタ支持フレームと協働するエンドキャップをさらに備える、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項4】
前記容器蓋インターフェースが、前記フィルタアセンブリを前記蓋に固定するためのバヨネット接続を含む、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項5】
前記フィルタ要素を少なくとも部分的に封入するように適合されたフィルタケージをさらに備える、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項6】
前記フィルタケージが、スナップフィッティングで前記フィルタ支持フレームに固定されている、請求項5に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項7】
前記フィルタアセンブリを支持し、ベース液体の容器を封入するための容器蓋アセンブリをさらに備える、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項8】
前記容器蓋アセンブリが、前記フィルタアセンブリを前記蓋アセンブリに固定するためのフィルタ保持アダプタを含む、請求項7に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項9】
前記容器蓋インターフェースが、容器蓋への前記フィルタアセンブリの正の取り付け位置の触覚的指標を提供するように適合されている少なくとも1つの片持ち梁突起を含む、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項10】
前記フィルタ要素が、チャコールフィルタからなる、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項11】
前記フィルタ要素が、環状シリンダである、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項12】
容器の蓋および前記容器の蓋に固定されたフレーバーカートリッジをさらに備え、前記フレーバーカートリッジが、添加剤供給部を含み、前記フィルタアセンブリが、前記フレーバーカートリッジおよび前記添加剤供給部を少なくとも部分的に封入する、請求項1に記載のフィルタアセンブリ。
【請求項13】
カートリッジベースの添加剤送達システム用のフィルタアセンブリを組み立てる方法であって、
前記フィルタアセンブリを容器の蓋に固定するための容器蓋インターフェースを有する支持フレームを提供することと、
フィルタ要素を前記支持フレームに固定することと、
エンドキャップを前記支持フレームに固定して、前記フィルタ要素をその上に保持することと、を含む、方法。
【請求項14】
スナップフィッティングを使用して前記エンドキャップを前記支持フレームに固定することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記フィルタ要素が、円筒形要素である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記フィルタ要素が、フレーバーカートリッジを少なくとも部分的に封入するように適合されている、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
カートリッジベースの添加剤送達システム上にフィルタアセンブリを組み立てる方法であって、
添加剤カートリッジを容器の蓋に固定することと、
フィルタアセンブリを前記容器の蓋に固定することと、
ベース液体を包含する容器に前記容器の蓋を取り付けることと、を含む、フィルタアセンブリを組み立てる方法。
【請求項18】
前記添加剤カートリッジの少なくとも一部を前記フィルタアセンブリ内に封入することをさらに含む、請求項13に記載のフィルタアセンブリを組み立てる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願および優先権主張
本出願は、2019年11月28日に出願された、米国仮出願第62/941,868号、発明の名称「FILTRATION FOR CARTRIDGE-BASED BEVERAGE FORMING SYSTEMS AND RELATED METHODS」の優先権を主張し、その発明の主題は、参照によりその全体を本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、水などの液体を濾過するためのシステムおよび方法に関する。より具体的には、本開示は、カートリッジベースの飲料製造および分配システムにおいて、ベース液体、特に水を濾過するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
飲料添加剤送達システムおよびカートリッジベースの飲料システムに関連する技術において新たな進歩があり、例えば、2017年10月19日に公開された、米国特許公開第2017/0296988号、発明の名称「ADJUSTABLE ADDITIVE CARTRIDGE SYSTEMS AND METHODS」に記載されており、その発明の主題は、参照により本明細書にその全体を組み込まれている。そのようなシステムは、その中に組み込まれたカートリッジの独自の特徴のために、カートリッジを介して、ユーザによって消費される、ベース液体がベース液体容器から分配されるときに、制御され調整可能な方式で、フレーバー濃縮物または添加剤を伴うベース液体、典型的には水のフレーバリングが提供される。さらに、これらのシステムは、最先端の携帯型ハイドレーションおよび飲料分配およびフレーバーシステムで通常使用され、ユーザが容器からベース液体を分配するときにベース液体のフレーバリングを提供し、混合飲料の逆流を防止するので、容器の残存部にはフレーバリングされていないベース液体の供給部が残されたままである。このようなシステムは通常、ベース液体の流れおよびフレーバー濃縮物の流れの予測可能で一貫した流量(flow rate)および圧力に依存する革新的な混合および計量機能を備えたフレーバーカートリッジを利用する。
【0004】
いくつかの既知の濾過システムは、ピッチャーへの水の供給部のドリップ濾過を提供し、そこでは、第1のリザーバが濾過されていない水で満たされ、チャコールフィルタなどのフィルタを通して第2のリザーバに経時的に滴下することができる。しかしながら、そのような水の事前濾過は、消費者がシステムに含まれる水の各供給部を事前濾過するのに時間をかけたくないかもしれない最先端の携帯型フレーバーおよびハイドレーションシステムに容易に適応可能ではない。
【0005】
このようなシステムを利用する消費者は、塩素などの望ましくないレベルの汚染物質または添加剤を有し得る供給部を含む、様々な水源から水を入手する可能性がある。したがって、上述のような携帯型ハイドレーションシステムに濾過システムを有することが望ましい。
【0006】
既知の濾過システムは、上述のような最先端のフレーバーおよびハイドレーションシステムに容易に適応可能ではない。
【0007】
したがって、先行技術における前述の欠点および他の欠点に対処するシステムおよび方法を提供することは有利であろう。
【発明の概要】
【0008】
従来技術における前述の課題に対応して、本開示は、カートリッジベースの飲料分配システムで使用するための濾過システムの様々な実施形態、および関連する方法を提供する。
【0009】
本開示の一態様による濾過システムは、カートリッジベースの飲料分配システムの使用および統合を支持し得るフィルタアセンブリを含み得る。
【0010】
本開示の別の態様による濾過システムは、添加剤と混合する直前に、飲料が容器から分配されてユーザによって消費されるように、流動するベース液体に対して濾過およびフレーバリングが行われるような方法で、水などのベース液体の濾過を提供し得る。
【0011】
本開示の一態様による濾過システムは、ユーザが容器からベース液体を分配するときに濾過を提供し得る。このシステムは、上述のような「飲みながらのフレーバー」混合および分配システムと組み合わせて使用される場合、飲料の「飲みながらのフィルタおよびフレーバー」の送達を容易にし得る。このように、フィルタシステムは、ユーザが消費するベース液体の一部にのみ利用され、それにより、例えば、ベース液体の供給部全体が事前に濾過される場合と比較して、フィルタの寿命を延ばす。
【0012】
本開示の別の態様による濾過システムは、最先端のカートリッジベースの携帯型ハイドレーションおよびフレーバリングシステムとの容易な統合および改造を提供し得る。濾過システムは、フレーバーカートリッジの少なくとも一部を収容し、分配中にベース液体がカートリッジポートに入るためにフィルタを通過しなければならないようにフィルタカートリッジ入口ポートを隔離するための空洞またはレセプタクルを含み得る。これは、ユーザに分配されるフレーバー飲料には、濾過されたベース液体のみが使用されることを確実にする。
【0013】
本開示の別の態様による濾過システムは、添加剤(フレーバー)送達デバイスのフレーバー性能への最小の影響を確実にするために、最小の圧力降下を伴って、好適な流量において、好適な量のベース液体の濾過を提供し得る。濾過システムは、内部支持フレーム上に支持された環状チャコールフィルタ布を含み得、最先端のカートリッジシステムで通常利用される流量でベース液体を濾過するための好適な濾過表面積を提供する。
【0014】
濾過システムは、既存の送達システムに容易かつ取り外し可能に取り付けるように提供され得る。一例では、回転式のロックインターフェースが提供され、ユーザによる容器の蓋への容易な取り付けを容易にし、濾過アセンブリおよび容器の蓋は、フレーバーカートリッジを固定するためのねじ付きレセプタクルを形成する。
【0015】
一態様によれば、カートリッジベースの添加剤送達システムで使用するためのフィルタアセンブリであって、添加剤送達システムが、容器の蓋に固定されるように適合されたカートリッジを有し、カートリッジが、ベース液体を受けるための少なくとも1つのカートリッジベース液体入口ポートを有し、フィルタアセンブリが、ベース液体がカートリッジベース液体入口ポートに入るためにフィルタ要素を通って流れなければならないように、少なくとも1つのカートリッジを封入するように適合された内部空間を画定するフィルタ要素と、フィルタアセンブリを容器の蓋に固定するための容器蓋インターフェースと、を備え得る。
【0016】
さらなる態様によれば、フィルタアセンブリは、フィルタ要素をフィルタアセンブリ上に保持するためのフィルタ支持フレームであって、フィルタ支持フレームが、カートリッジの少なくとも一部を受容して取り囲むように適合された内部空間を画定する、フィルタ支持フレーム、を備え得る。さらなる態様によれば、フィルタアセンブリは、フィルタ要素をその上に保持するためのフィルタ支持フレームと協働するエンドキャップを備え得る。さらなる態様によれば、容器蓋インターフェースは、フィルタアセンブリを蓋に固定するためのバヨネット接続を含み得る。さらなる態様によれば、フィルタアセンブリは、フィルタ要素を少なくとも部分的に封入するように適合されたフィルタケージを備え得る。さらなる態様によれば、フィルタケージは、スナップフィッティングでフィルタ支持フレームに固定され得る。さらなる態様によれば、フィルタアセンブリは、フィルタアセンブリを支持し、ベース液体の容器を封入するための容器蓋アセンブリを備え得る。さらなる態様によれば、容器蓋アセンブリは、フィルタアセンブリを蓋アセンブリに固定するためのフィルタ保持アダプタを含み得る。さらなる態様によれば、容器蓋インターフェースは、容器の蓋へのフィルタアセンブリの正の取り付け位置の触覚的指標を提供するように適合されている少なくとも1つの片持ち梁突起を含み得る。別の態様によれば、フィルタ要素は、チャコールフィルタからなり得る。さらなる態様によれば、フィルタ要素は、環状シリンダであり得る。さらなる態様によれば、フィルタアセンブリは、容器の蓋および容器の蓋に固定されたフレーバーカートリッジであって、フレーバーカートリッジが、添加剤供給部を含み、フィルタアセンブリが、フレーバーカートリッジおよび添加剤供給を少なくとも部分的に封入する、容器蓋およびフレーバーカートリッジ、をさらに備え得る。
【0017】
さらなる態様によれば、カートリッジベースの添加剤送達システム用のフィルタアセンブリを組み立てる方法であって、フィルタアセンブリを容器の蓋に固定するための容器蓋インターフェースを有する支持フレームを提供することと、フィルタ要素を支持フレームに固定することと、エンドキャップを支持フレームに固定して、フィルタ要素をその上に保持することと、を含み得る。さらなる態様によれば、この方法は、スナップフィッティングを使用してエンドキャップを支持フレームに固定することをさらに含み得る。さらなる態様によれば、固定されたフィルタ要素は、円筒形要素であり得る。さらなる態様によれば、フィルタ要素は、フレーバーカートリッジを少なくとも部分的に封入するように適合され得る。
【0018】
さらなる態様によれば、カートリッジベースの添加剤送達システム上にフィルタアセンブリを組み立てる方法であって、添加剤カートリッジを容器の蓋に固定することと、フィルタアセンブリを容器の蓋に固定することと、ベース液体を包含する容器に容器の蓋を取り付けることと、を含み得る。さらなる態様によれば、フィルタアセンブリを組み立てる方法は、添加剤カートリッジの少なくとも一部をフィルタアセンブリ内に封入することを含み得る。
【0019】
本開示の他の態様および利点は、以下の詳細な説明から通常の技術者には明らかであり、上述の態様は、網羅的または限定的であると見なされるべきではない。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、本開示の本発明の態様の例を提供することを意図しており、添付の特許請求の範囲で定義される範囲を限定または制限するものとして決して解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の上記および他の付随する利点および特徴は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から明らかになるであろう。図面では、全体を通して同様の参照番号は同様の要素を表す。説明および実施形態は、本開示の態様による例示的な実施例として意図されるものであり、本明細書に添付される特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。以下の図の説明では、特に断りのない限り、すべての図は、本開示の態様による例である特徴に関係している。
【0021】
図1】蓋およびフィルタアセンブリの斜視図である。
図2図1の蓋およびフィルタアセンブリの別の斜視図である。
図3図1の蓋およびフィルタアセンブリの分解斜視図である。
図4図1のフィルタアセンブリの分解斜視図である。
図5図4の組み立てられたフィルタアセンブリの斜視図である。
図6図1の組み立てられたフィルタおよび蓋アセンブリの断面図である。
図7】カートリッジおよび容器と組み合わせた、図1の組み立てられたフィルタおよび蓋アセンブリの断面図である。
図8】カートリッジが付いた蓋にフィルタアセンブリを取り付ける方法の図式イラストレーションである。
図9図1のフィルタアセンブリの装着の詳細の別の詳細な斜視図である。
図10図1の蓋アセンブリおよびフィルタアセンブリの斜視図である。
図11図1の組み立てられたフィルタおよび蓋アセンブリの断面図である。
図12図1の蓋アセンブリの分解概観図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
容器蓋アセンブリおよびフィルタアセンブリの例示的な実施形態の詳細を、図1~12に示す。図1および2を参照すると、これらは、本開示の態様による例示的なフィルタアセンブリ100および例示的な容器蓋アセンブリ200を含む、組み立てられた例示的なフィルタおよび容器の蓋の組み合わせ300を示す斜視図である。蓋アセンブリは、そのスカート部分の周りに延在する把持バンドまたは表面212を有する蓋ベース210を含み得る。フィルタアセンブリ100は、外部フィルタケージ140およびエンドキャップ130を含み得る。フィルタアセンブリ100および蓋アセンブリ200の構成要素のさらなる詳細を以下に説明する。
【0023】
さらに図3および4を参照すると、例示的なフィルタアセンブリ100は、その上にフィルタ要素120を支持し得る内部支持フレーム110を含み得る。支持フレーム110は、その中に形成されたいくつかの窪み115を有する環状底部リング113を含む第1の(底部)端部112を含み得る。窪み115は、エンドキャップ130をフィルタ支持フレーム110にスナップフィッティングさせることを提供し得る。いくつかの放射状に配置された支柱116は、環状底部リング113から上部環状リング117まで延在し、これは、蓋アセンブリ200上の「バヨネット」タイプロッキングスロット236と相互作用する片持ち梁要素であり得る、いくつかの内向きに延在する突起またはタブ160を含む蓋接続インターフェース119を含む。蓋接続インターフェース119は、後述するように、支持フレーム110およびフィルタアセンブリ100を蓋アセンブリ200に接続するように機能する。上部環状リング117はまた、外側フィルタケージ140の上部分と協調および整列するために、その上にいくつかの突起111を有する半径方向外向きに延びるフランジ118を含む。フィルタケージは、突起111を受容し、フィルタケージ140と支持フレーム110との適切な位置合わせを確実にするために、その上に画定された同数の相補的な形状の窪み142を有し得る。これは、フィルタケージ構造および支持フレーム構造を通る一貫した流量およびパターンを確実にする。フィルタケージ140はまた、支持フレーム110上にフィルタケージ140を保持するために外向きに延びるフランジ118とスナップフィットを提供するように適合された上部の内向きに延びる保持リップ162を含む。
【0024】
エンドキャップ130は、支持フレーム110の第1の端部112と係合することができ、スナップフィットのために支持フレーム110の環状リング113上の相補的な形状の窪み115と係合する突起タブ132を含み得る。エンドキャップ130は、支持フレーム110上でフィルタ要素120を支持および保持する環状の外側隆起または肩部134を含み得る。エンドキャップ130はまた、支持フレーム110上で下部肩部114とシールを形成し、係合することができる内側隆起136を含む。
【0025】
フィルタ要素120は、環状シリンダとして成形され、支持フレーム110にぴったりと適合するサイズの可撓性の環状織チャコールフィルタであり得る。本開示から認識され、以下でさらに説明されるように、フィルタ要素は、容器からカートリッジに流れるすべてのベース液体がフィルタ要素を通過しなければならないように、フレーバーカートリッジの少なくとも一部を取り囲む、封入する、または包むように適合される。フレーバーカートリッジのフレーバリング性能への影響を最小限に抑えるために、フィルタ要素が十分な表面積を有し、フィルタ要素全体の圧力降下を最小限に抑えながら、それを通るベース液体の適切な流量(flow volume)を可能にすることが好ましい。
【0026】
さらに図12を参照すると、蓋アセンブリ200は、ベース液体容器と係合するためのねじ山付きスカートを有する蓋ベース210を含み得る。蓋ベース210は、それに固定されたスナップフィットハンドル220を有し得る。シールガスケット250は、ベース液体容器でシールするために蓋ベース210に取り付けられ得る。フィルタ保持アダプタ230は、スナップフィットで蓋ベース210の下側に固定され得る上部フランジ231を含み得、また、説明するように、フィルタアセンブリ100を蓋アセンブリ200に固定するためのインターフェースを提供し得る、切り欠き236を備えたバヨネットタイプの保持カラーを含み得る。シリコーンダックビル弁であり得る一方向ベント232は、蓋200上に提供され得、リテーナ234で固定されて、空気がベース液体容器の内部に入るのを可能にする一方で、液体の容器の外への流出を防止することができる。把持バンド212は、エラストマーバンドであり得、蓋ベース210に形成された窪みに受容され得る。
【0027】
フィルタアセンブリ100の組み立ては、フィルタ120の上部エッジがフランジ118に当接する程度まで、フィルタケージ110上にフィルタ120を載置することから開始し得る。次に、エンドキャップ130を支持フレーム110の下端部にスナップフィットさせることができ、フィルタ120の下端部が肩部134に係合し、フィルタ120が支持フレーム110に保持される。次に、外部フィルタケージ140をフィルタ/支持部材/エンドキャップサブアセンブリに、窪み142のうちの対応するもの、およびフランジ支持フレームフランジ118とのスナップフィット係合を提供するリップ162に位置合わせされる支持フレーム突起111を伴って、取り付けることができる。フィルタケージ140は、フィルタケージ140が支持フレーム110に取り付けられたときにエンドキャップ130を係合および受容するための下部円形切り欠き142を含み得る。エンドキャップ130の外面は、図7に最良に見られるように、フィルタケージ140の底部外面とフラッシュフィットを形成し得る。エンドキャップ130はまた、フィルタケージ140の底部とのシーリング係合を提供して、エンドキャップ/フィルタケージインターフェース表面を介したベース液体の流れを防止し、したがって、フレーバーカートリッジと相互作用するために、ベース液体のための流路のみが、フィルタ要素120を介するのを確実にし得る。フィルタケージ140はまた、フィルタケージ140を通ってフィルタ要素120に、支持フレーム110を通ってフィルタアセンブリ100の内部空洞に至るベース液体のための流路を提供する、いくつかの切り欠き144を含む。切り欠き144は、飲料システムが完全に組み立てられたときにフィルタアセンブリ100内に部分的に収容されるベース液体容器からフレーバーカートリッジへのベース液体の望ましい流れ特性および流量を提供するように製造および配置され得る。認識されるように、組み立てられると、支持フレーム110およびエンドキャップ130は、説明されるように、添加剤またはフレーバーカートリッジの下端部を受容するために、フィルタ要素120によって囲まれた内部空洞またはレセプタクル190を形成し得る。すなわち、内部レセプタクル190は、環状フィルタ要素120によって完全に囲まれるカートリッジ受容空間を画定し、それにより、カートリッジと相互作用するか、またはカートリッジを通って、すなわちカートリッジベース液体入口ポートを介して流れる、いかなるベース液体も、まず、フィルタ要素120を通して流れなければならないことを確実にする。
【0028】
本開示の態様によれば、容器蓋200へのフィルタアセンブリ100の取り付けは、蓋200に対するフィルタアセンブリ100の結合およびねじり運動を用いて、ユーザによって迅速かつ容易に行われ得る。さらに図5、6および9~11を参照すると、フィルタ保持アダプタ230は、その上に統合された「バヨネット」タイプのコネクタであり得るフィルタ接続インターフェースを含み得、これは、上部フランジ231から延在する環状カラー233の外面上に、いくつかの一般に反転された「L字型」切り欠き236(図3および12)を含み得る。切り欠き236の数は、支持フレーム110上の突起タブ160の数に対応し得る。支持フレーム110上の突起160は、片持ち梁式の弾力性のある要素であり得、各々が、その端部に窪み161を有する。蓋100のフィルタ接続インターフェース上の切り欠き236は、対応する形状の突起237(図12)を含み得る。
【0029】
図7は、フレーバーカートリッジ400およびベース液体容器500と組み合わせた本開示の態様による濾過システムの断面図を示している。カートリッジ400は、カートリッジへのベース液体の流れを可能にするために、その上に1つ以上のベース液体入口ポートを含み得る。カートリッジ400は、蓋200のねじ山付きカラーと係合し得る、カートリッジのねじ山付きキャップ410を使用して蓋200に取り付けられ得る。カートリッジ400の底部分は、支持フレーム110およびエンドキャップ130の内部によって部分的に画定されるレセプタクル内に延在する。図7は、本明細書に開示されるような例示的な蓋およびフィルタアセンブリとともに使用され得る、例えば、フレーバーカートリッジの一般的な形態ファクタを示す。濾過システムで使用されるフレーバーカートリッジは、2017年10月19日に公開された、米国特許公開第2017/0296988号、発明の名称「ADJUSTABLE ADDITIVE CARTRIDGE SYSTEMS AND METHODS」に記載されている、カートリッジおよび添加剤送達システムの属性を有し得、その発明の主題は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0030】
容器500が反転されると、ベース液体(水)がフィルタケージ140を通って流れ、カートリッジ400と相互作用し得る。水流は、フィルタケージの切り欠き144を通って、フィルタ要素120を通って、支持部材110およびフィルタ要素120の内部によって画定される内部レセプタクルに進む。次に、濾過された水は、カートリッジの外側ケーシングとフィルタ120の内部との間に画定された空間を流れて、カートリッジ400のポートに流れ得る。水がカートリッジを通って流れるときに、水がカートリッジに貯蔵されたフレーバリングされた濃縮物と混合される、カートリッジに画定された混合ゾーンに、濾過された水が入り得る、カートリッジキャップ410に流れが向かい得、次に混合飲料がカートリッジの注ぎ口を介して分配される。カートリッジ400は、混合ゾーンに延在するベース液体流路内のカートリッジへのベース液体の流入を可能にするために、その底部分に少なくとも1つの入口ポートを有し得る。認識されるように、水は、カートリッジを通して出され、混合飲料がベース液体容器から分配(飲用)されるときに濾過される。したがって、ベース液体の濾過およびフレーバリングの両方が、容器からカートリッジを通って流れるベース液体に応答して生じる。したがって、水は、分配されてフレーバリングと混合されている間だけ濾過される。容器内のベース液体の供給部は、それが容器から分配されるまで、濾過されず、フレーバリングされないままであり、ユーザによって消費される。
【0031】
さらに図8を参照すると、この図は、カートリッジ400がすでに固定されている蓋アセンブリにフィルタアセンブリ100を取り付けるためにユーザが着手することができる例示的な方法を概略的に示している。フィルタアセンブリ100を蓋に取り付けるために、ユーザは、支持フレーム110の上端部を環状カラー233と位置合わせし、突起160を蓋の切り欠き236と位置合わせし、フィルタアセンブリを環状カラー233上にスライドさせ、蓋200に対するフィルタアセンブリ100をねじり得る。各突起160の窪み161は、それらが突起237と係合するときに適所にカチッとはまる。この相互作用は、フィルタアセンブリが適切に取り付けられているという感覚的(触覚的および聴覚的)指標を、ユーザに提供し得る。
【0032】
本明細書に記載の構成の別の利点は、フィルタ要素が混合飲料に遭遇することがなく、したがって、ベース液体(水)のみにさらされたままであり、フレーバー濃縮物への曝露によって引き起こされる可能性のあるフィルタの汚染または目詰まりを防止することであり、それによって、フィルタの寿命を延ばす。
【0033】
本明細書に記載の構成の別の利点は、フィルタケージが、フィルタケージの切り欠きを通して見えるフィルタ要素の部分を備えた、蓋/カートリッジ/容器アセンブリの組み合わせに魅力的な美的品質を提供し得ることである。ベース液体がカートリッジと混合されてカートリッジを通して分配されるときにカートリッジに濾過された水供給を提供することに加えて、フィルタの美観はまた、利用可能な濾過機能のユーザの知覚を改善し、分配された飲料のユーザの楽しみを高めることができる。
【0034】
本発明の実施は特定の例示的実施形態を参照して記載されているが、特許請求の範囲に記載されている本発明のより広い主旨および範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に種々の修正および変更を加えることができることは明らかであろう。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】