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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-01
(54)【発明の名称】電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20230125BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20230125BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20230125BHJP
【FI】
H04M1/02 C
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
G09F9/00 312
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022530833
(86)(22)【出願日】2020-10-21
(85)【翻訳文提出日】2022-05-25
(86)【国際出願番号】 CN2020122473
(87)【国際公開番号】W WO2021114882
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】201911282316.3
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】イン ビン
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
5K023
【Fターム(参考)】
5C094AA51
5C094BA00
5C094DA06
5C094HA08
5G435BB00
5G435CC09
5G435EE02
5G435EE14
5G435EE20
5G435LL07
5K023AA07
5K023BB11
5K023DD06
5K023HH06
5K023LL06
(57)【要約】
本開示は、電子デバイスを開示する。電子デバイスは、ハウジングと、リールと、フレキシブル表示スクリーンアセンブリとを備える。ハウジングは、互いに相対的に移動するように構成された第1の部分と第2の部分とを含む。リールは、第1の部分に回転可能に配置されている。フレキシブル表示スクリーンアセンブリは、第2の部分に接続された一端と、リールに結合された他端とを有する。リールは、第1の部分と第2の部分とが互いに離れて移動するときに回転してフレキシブル表示スクリーンアセンブリを解放するように構成されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに相対的に移動するように構成された第1の部分(12)と第2の部分(14)とを含むハウジング(10)と;
前記第1の部分(12)に回転可能に配置されているリール(20)と;
前記第2の部分(14)に接続された一端と、前記リール(20)に結合された他端とを有するフレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)と;
を備え、
前記リール(20)は、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに回転して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を解放するように構成されている電子デバイス(100)。
【請求項2】
前記リール(20)はさらに、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに向かって移動するときに回転して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を巻き取るように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス(100)。
【請求項3】
駆動機構(70)をさらに備え、前記駆動機構(70)は、前記第2の部分(14)と接続されており、前記第2の部分(14)を前記第1の部分(12)から離れて移動させるように駆動して、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を移動させるように駆動するように構成されている、請求項1又は2に記載の電子デバイス(100)。
【請求項4】
前記駆動機構(70)は、モータ(71)と、前記モータ(71)および前記第2の部分(14)と接続された第1の伝達構造体(72)とを含み、前記モータ(71)は、前記第1の伝達構造体(72)で前記第2の部分(14)を前記第1の部分(12)に対して移動させるように駆動するように構成されている、請求項3に記載の電子デバイス(100)。
【請求項5】
前記第1の伝達構造体(72)は、
前記モータ(71)と接続された第1の伝達ギヤ(722)と;
前記第2の部分(14)に固定され、前記第1の伝達ギヤ(722)と噛み合わされるラック部(724)とを含む、請求項4に記載の電子デバイス(100)。
【請求項6】
前記駆動機構(70)は、前記リール(20)および前記第1の伝達ギヤ(722)と接続された第2の伝達構造体(74)を含み、前記モータ(71)は、前記第2の部分(14)を前記第1の部分(12)から離れて移動させるように駆動しながら、前記第2の伝達構造体(74)で前記リール(20)を回転駆動して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を解放するように構成されている、請求項5に記載の電子デバイス(100)。
【請求項7】
前記第2の伝達構造体(74)は、
前記リール(20)に固定され、かつ前記リール(20)と同心である第2の伝達ギヤ(724)と;
前記第1の部分(12)に回転可能に配置され、前記第2の伝達ギヤ(724)および前記第1の伝達ギヤ(722)と噛み合わされる第3の伝達ギヤ(744)とを含む、請求項6に記載の電子デバイス(100)。
【請求項8】
前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)は、フレキシブル表示スクリーン(32)と、前記フレキシブル表示スクリーン(32)と積み重ねられ固定的に接続されたフレキシブルサポート(34)とを含み、前記フレキシブルサポート(34)は前記リール(20)と接続されており、かつ前記フレキシブルサポート(34)は前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに前記第1の部分(12)に当接して、前記フレキシブル表示スクリーン(32)を平らに保つようにする、請求項1~7のいずれか一項に記載の電子デバイス(100)。
【請求項9】
前記第1の部分(12)は、第1の天板(122)を含み、前記フレキシブルサポート(34)は、前記フレキシブル表示スクリーン(32)と前記第1の天板(122)との間に配置されて、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに前記フレキシブル表示スクリーン(32)と前記第1の天板(122)との間のギャプを埋めるように構成されている、請求項8に記載の電子デバイス(100)。
【請求項10】
前記第2の部分(14)は、前記第1の天板(122)上に貼り付けられ、前記フレキシブル表示スクリーン(32)と前記第1の天板(122)との間に配置されている第2の天板(142)を含む、請求項9に記載の電子デバイス(100)。
【請求項11】
前記フレキシブル表示スクリーン(32)は、
前記第2の天板(142)上に固定され、かつ前記第2の天板(142)に重畳する第1の領域(322)と;
前記第1の領域(322)に接続され、かつ前記第1の部分(12)の内に少なくとも部分的に配置されている第2の領域(324)とを含む、請求項10に記載の電子デバイス(100)。
【請求項12】
前記フレキシブルサポート(34)は、前記第2の領域(324)の底部に配置され、かつ前記第2の領域(324)を超えており、前記フレキシブルサポート(34)の超える部分は前記リール(20)に接続されている、請求項11に記載の電子デバイス(100)。
【請求項13】
前記第1の部分(12)は、その内側に収容室(120)を画定し、前記リール(20)は、前記収容室(120)内に配置され、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)の一部は、前記収容室(120)内に配置され、
前記電子デバイス(100)はカバー本体(50)をさらに備え、前記カバー本体(50)は、前記第1の部分(12)と接続され、かつ前記収容室(120)を覆っており、
前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)の表示部分は、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに展開されるように構成されており、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)の前記展開された表示部分は、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに向かって移動するときに、前記収容室(120)内に受け入れられるように構成されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の電子デバイス(100)。
【請求項14】
前記カバー本体(50)は、第1の接続部(52)と、前記第1の接続部(52)に対して移動可能な第2の接続部(54)とを含み、前記第1の接続部(52)は前記第1の部分(12)と固定的に接続され、前記第2の接続部(54)は前記第2の部分(14)と固定的に接続されている、請求項13に記載の電子デバイス(100)。
【請求項15】
前記第1の部分(12)の収容室(120)内に配置されたカメラ(60)をさらに備え、
前記カバー本体(50)は、前記カメラ(60)に対応する光透過部(56)を含み、前記カメラ(60)は、光透過部(56)を通して画像を取得するように構成されている、請求項13又は14に記載の電子デバイス(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子技術の分野に関し、より詳細には、電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザによるモバイル端末の利用頻度はますます高まり、利用シーンは多様化している。携帯型インテリジェントモバイル端末の多くは、持ち運びを容易にするために、スクリーンサイズが通常7インチ未満と比較的小さいため、タブレットなどの製品と比較するとスクリーンの表示領域が制限されており、したがってユーザの操作感が悪い。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施形態は、電子デバイスを提供する。前記電子デバイスは、互いに相対的に移動するように構成された第1の部分と第2の部分とを含むハウジングと;前記第1の部分に回転可能に配置されているリールと;前記第2の部分に接続された一端と、前記リールに結合された他端とを有するフレキシブル表示スクリーンアセンブリとを備える。前記リールは、前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに離れて移動するときに回転して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリを解放するように構成されている。
【0004】
いくつかの実施形態では、前記リールはさらに、前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに向かって移動するときに回転して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリを巻き取るように構成されている。
【0005】
いくつかの実施形態では、前記電子デバイスは駆動機構をさらに備え、前記駆動機構は、前記第2の部分と接続されており、前記第2の部分を前記第1の部分から離れるて移動させるように駆動して、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリを移動させるように駆動するように構成されている。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記駆動機構は、モータと、前記モータおよび前記第2の部分と接続された第1の伝達構造体とを含み、前記モータは、前記第1の伝達構造体により前記第2の部分を前記第1の部分に対して移動させるように駆動するように構成されている。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記第1の伝達構造体は、前記モータと接続された第1の伝達ギヤと;前記第2の部分に固定され、前記第1の伝達ギヤと噛み合わされるラック部とを含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記駆動機構は、前記リールおよび前記第1の伝達ギヤと接続された第2の伝達構造体を含み、前記モータは、前記第2の部分を前記第1の部分から離れて移動させるように駆動しながら、前記第2の伝達構造体で前記リールを回転駆動して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリを解放するように構成されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記第2の伝達構造体は、前記リールに固定され、かつ前記リールと同心である第2の伝達ギヤと;前記第1の部分に回転可能に配置され、前記第2の伝達ギヤおよび前記第1の伝達ギヤと噛み合わされる第3の伝達ギヤとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリは、フレキシブル表示スクリーンと、前記フレキシブル表示スクリーンと積み重ねられ固定的に接続されたフレキシブルサポートとを含み、前記フレキシブルサポートは前記リールと接続されており、かつ前記フレキシブルサポートは前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに離れて移動するときに前記第1の部分に当接して、前記フレキシブル表示スクリーンを平らに保つようにする。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記第1の部分は、第1の天板を含み、前記フレキシブルサポートは、前記フレキシブル表示スクリーンと前記第1の天板との間に配置されて、前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに離れて移動するときに前記フレキシブル表示スクリーンと前記第1の天板との間のギャプを埋めるように構成されている。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記第2の部分は、前記第1の天板上に貼り付けられ、前記フレキシブル表示スクリーンと前記第1の天板との間に配置されている第2の天板を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記フレキシブル表示スクリーンは、前記第2の天板上に固定され、かつ前記第2の天板に重畳する第1の領域と;前記第1の領域に接続され、かつ前記第1の部分の内に少なくとも部分的に配置されている第2の領域とを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記フレキシブルサポートは、前記第2の領域の底部に配置され、かつ前記第2の領域を超えており、前記フレキシブルサポートの超える部分は前記リールに接続されている。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記第1の部分は、その内側に収容室を画定し、前記リールは、前記収容室内に配置され、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリの一部は、前記収容室内に配置されている。前記電子デバイスは、カバー本体をさらに備え、前記カバー本体は前記第1の部分と接続され、かつ前記収容室を覆っている。前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリの表示部分は、前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに離れて移動するときに展開されるように構成されており、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリの前記展開された表示部分は、前記第1の部分と前記第2の部分とが互いに向かって移動するときに、前記収容室内に受け入れられるように構成されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記カバー本体は、第1の接続部と、前記第1の接続部に対して移動可能な第2の接続部とを含み、前記第1の接続部は前記第1の部分と固定的に接続され、前記第2の接続部は前記第2の部分と固定的に接続されている。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記電子デバイスは前記第1の部分の収容室内に配置されたカメラをさらに備え、前記カバー本体は、前記カメラに対応する光透過部を含み、前記カメラは、光透過部を通して画像を取得するように構成されている。
【0018】
本実施形態の電子デバイスでは、第1の部分と第2の部分とが互いに離れて移動するときに、リールが回転してフレキシブル表示スクリーンアセンブリを解放することで、フレキシブル表示スクリーンアセンブリの表示部分を展開する。このようにして、電子デバイスのスクリーン表示領域のサイズは自由に調整されることができる。大画面を必要としないとき、表示部分が展開されなくても良いので、電子デバイスの全体サイズが小さく、電子デバイスを持ち運びやすくとなる。大画面を必要とするとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリの表示部分はユーザの操作感を向上するように展開されることができる。
【0019】
本開示の実施形態の追加の態様及び利点は、以下の説明で部分的に与えられたり、以下の説明から部分的に明らかになったり、又は本開示の実施形態の実行から習得されたりするようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示の上記および/または追加の態様および利点は、以下の添付図面を参照した実施形態についての説明において明白にかつ理解しやすくなる。
図1】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの概略図である。
図2】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの別の概略図である。
図3】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの分解斜視図である。
図4】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの平面図である。
図5図4のV-V線に沿った電子デバイスの断面図である。
図6】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの別の平面図である。
図7図6のVII-VII線に沿った電子デバイスの断面図である。
図8】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの部分概略図である。
図9】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのハウジングの第2の部分の概略図である。
図10】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのハウジングの第2の部分の別の概略図である。
図11】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのまた別の概略図である。
図12】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図13】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図14】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図15】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの別の断面図である。
図16】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのまた別の断面図である。
図17】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の断面図である。
図18】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの復元機構の概略図である。
図19】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの位置制限構造体の概略図である。
図20】本開示の一実施形態に係る電子デバイスの位置制限構造体の別の概略図である。
図21】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図22】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図23】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図24】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図25】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の概略図である。
図26】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の断面図である。
図27】本開示の一実施形態に係る電子デバイスのさらに別の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の実施形態についてさらに説明する。実施形態の例は、添付図面に例示される。同じ又は類似の要素、及び同じ又は類似の機能を有する要素には、説明全体を通して、同様の参照番号が表記される。
【0022】
添付図面を参照して以下に説明する実施形態は例示的であり、本開示を詳しく説明するために使用されることを意図しており、本開示を限定するものとして解釈されない。
【0023】
以下の説明では、本開示の異なる構造を実現するために様々な実施形態および例を提供する。本開示を簡略化するために、ある要素及び配置について説明する。しかしながら、これらの要素や設定はあくまでも例であり、本開示を限定することを意図するものではない。また、本開示における異なる例において参照番号が繰り返されても良い。この繰り返しは、簡略化および明確化のためのものであり、異なる実施形態および/または配置の間の関係を指すものではない。
【0024】
図1図3に例示するように、本開示の一実施形態に係る電子デバイス100は、ハウジング10と、リール20と、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30と、制限部材40と、カバー本体50と、カメラ60と、メインボード101と、駆動機構70とを備える。リール20、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30、制限部材40、カバー本体50、カメラ60、メインボード101、および駆動機構70は、ハウジング10内に配置されてもよい。本開示の実施形態に係る電子デバイス100は、携帯電話およびタブレットなどのモバイル端末、または他の携帯型電子デバイスを含むが、これに限定されないことを理解し得る。ここでは、電子デバイス100は、携帯電話を例に挙げて例示する。
【0025】
図4図7に例示するように、この実施形態では、ハウジング10は、互いに相対的に移動するように構成された第1の部分12と第2の部分14とを含む。この実施形態では、第1の部分12と第2の部分14とが摺動可能に接続されている。換言すれば、第2の部分14は、第1の部分12に対して摺動可能である。
【0026】
図3図7に例示するように、一実施形態では、第1の部分12は、実質的な矩形状を有してもよく、収容室120を画定している。収容室120は、リール20、制限部材40、カメラ60、メインボード101及び駆動機構70等の部品を収容するように構成されてもよい。もちろん、図4及び図6に例示するように、収容室120には、バッテリー102やサブボード103などの電子デバイス100の他の電気部品が積み重ねられ配置されてもよいし、サブボード103には、スピーカやマイクロホン等の電子デバイス100の電気部品が配置されてもよい。
【0027】
軽量化や薄型化を達成するために、電子デバイス100において電気部品を積み重ねるためのスペースは非常に限られている。本開示の実施形態では、第1の部分12にリール20が配置されてフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を貯蔵するため、ほとんどスペースを占有せず、他の電気部品の積み重ね設計のための大きなスペースを提供する。
【0028】
図3及び図8に例示するように、第1の部分12は、第1の開口1222および第2の開口1224が設けられた第1の天板122を含み、第1の開口1222および第2の開口1224は収容室120に連通している。第1の開口1222の方向は、第2の開口1224の方向と直交している。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一端は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の当該端がリール20と接続されるように第1の開口1222を通過し、駆動機構70は、第2の開口1224を通して収容室120の外に露出して第2の部分14と接続される。
【0029】
図3及び図8に例示するように、この実施形態では、第1の開口1222が電子デバイス100の縦方向に沿って画定されてもよく、第2の開口1224が、電子デバイス100の横方向に沿って画定されてもよい。第2の開口1224は2つ設けられてもよく、2つの第2の開口1224は、第1の天板122の2つの側に位置し、縦方向に沿って対称に配置されている。
【0030】
第2の部分14は、電子デバイス100の横方向に第1の部分12に対して移動してもよい。また、第1の部分12には、摺動溝124が設けられており、この摺動溝124は、第2の部分14が第1の部分12に対して摺動できるように第2の部分14と嵌合するように構成されている。
【0031】
本開示の明細書において、理解すべきは、「中央」、「縦」、「横」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、および「外」などの用語は、説明の便宜上または本開示の説明の簡略化のためにのみ、図面に例示されたオリエンテーションまたは位置関係に基づいてオリエンテーションまたは位置関係を示したものであり、言及されたデバイスまたは要素が必ず特定のオリエンテーションを有するか、または具体的なオリエンテーションで組立および操作されることを単独で示すまたは暗示するものではなく、したがって、本開示に対する限定として解釈されない。また、「第1の」および「第2の」で定義される特徴は、この特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。本開示の説明において、「複数の」という用語は、特に規定しない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。
【0032】
図3図5及び図7に例示するように、第2の部分14は第1の部分12上に配置されており、かつ第2の部分14も実質的な矩形状を有してもよい。第2の部分14は、摺動部144と第2の天板142とを含む。摺動部144は2つ設けられており、それぞれ第2の天板142の2つの縦側に接続され、かつ実質的に対称に配置されている。摺動部144は、第1の部分12の摺動溝124と嵌合して第1の部分12と第2の部分14との摺動接続を達成するように構成されており、第2の天板142は第1の天板122に貼り付けられている。なお、ここで、「貼り付ける」とは、両者がその間の摺動に影響を与えずに互いに接触しているという意味として理解され得るか、または、両者の間のギャップがアセンブリ誤差の範囲内にあるという意味として理解され得る。
【0033】
なお、本開示において、特に明示的に規定及び限定しない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にある構造は、第1の特徴が第2の特徴と直接接触している実施形態を含んでもよいし、第1の特徴と第2の特徴が互いに直接接触していないが、その間に形成された追加の特徴を介して接触している実施形態を含んでもよい。さらに、第1の特徴が第2の特徴の「上に」、「上方に」、或いは「上部に」あることは、第1の特徴が、第2の特徴の直ぐまたは斜め「上に」、直ぐまたは斜め「上方に」、或いは直ぐまたは斜め「上部に」ある実施形態を含んでもよく、または単に第1の特徴が第2の特徴よりも高い高さにあるのを意味し;その一方、第1の特徴が第2の特徴の「下に」、「下方に」、或いは「底部に」あることは、第1の特徴が、第2の特徴の直ぐまたは斜め「下に」、直ぐまたは斜め「下方に」、或いは直ぐまたは斜め「底部に」ある実施形態を含んでもよく、または単に第1の特徴が第2の特徴よりも低い高さにあるのを意味する。
【0034】
この実施形態では、第2の部分14は、第1の部分12に対して摺動して、第1の部分12に対して離れてまたは近接して移動しても良いことを理解し得る。この実施形態では、「第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動する」とは、第2の部分14が第1の部分12に対して摺動し、その摺動方向が第1の部分12から離れる向きであるという意味として理解され得る。また、この実施形態では、第1の部分12と第2の部分14とが互いに向かって移動しても良く、「これら両者が互いに向かって移動する」とは、第2の部分14が第1の部分12に対して摺動し、その摺動方向が第1の部分12に向かう向きであるという意味として理解され得る。
【0035】
なお、本開示の説明において、特に規定または限定しない限り、「取り付けられた」、「結合された」、「接続された」という用語は、広義に用いられる。これら用語は、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、または一体接続を示してもよいし、機械的接続、直接接続、中間媒体を介した間接接続を示してもよいし、また、2つの要素の内部連通や2つの要素間の相互作用を示してもよい。本開示の実施形態における用語の具体的な意味は、当業者によって特定の状況に応じて理解され得る。
【0036】
図1図4及び図5に例示するように、この開示では、第1の部分12と第2の部分14とが互いに向かって限界位置に移動するとき(すなわち、第1の部分12と第2の部分14とが互いに近接して、第1の部分12と第2の部分14が嵌合されたまで移動するとき)、第1の部分12及び第2の部分14は、実質的矩形状を有するハウジング10を一緒に形成する。図2図6及び図7に例示するように、第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動するとき(すなわち、これら両者が互いに離れて移動するとき)、第2の部分14は、第1の部分12から離れて移動する。
【0037】
図3、5及び図7に例示するように、リール20は、第1の部分12内に回転可能に配置されている。この実施形態では、リール20は、収容室120内に回転可能に配置されている。換言すれば、リール20は、第1の部分12内に取り付けられ、かつ第1の部分12に対して回転可能である。リール20は、駆動機構70と接続されており、したがって、リール20は駆動機構70によって第1の部分12に対して回転できるように駆動され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放または巻き取るようになる。
【0038】
リール20が第1の部分12内に回転可能に配置されていることは、リール20が第1の部分12内に直接取り付けられているか、またはリール20が他の媒体を介して第1の部分12内に取り付けられているのを指すことが理解され得る。
【0039】
また、図5および図7にさらに例示するように、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第2の部分14に接続されている。この実施形態では、この端が第2の部分14と固定的に接続されている。他の実施形態では、この端が、可動機構を介して第2の部分14に接続されてもよい。例えば、上記の可動機構は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30のタイトネスを調整するための構造体であってもよい。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端はリール20に結合されており、したがって、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一部はリール20に巻き取られてもよい。リール20は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を巻き取るおよび解放するように構成されてもよい。第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動するとき、リール20は回転してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放し、それによって、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する。この実施形態では、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第2の部分14と固定的に接続され、その他方の端は、第1の部分12の第1の開口1222を通過してから、収容室120内に配置されたリール20と接続される。
【0040】
このようにして、第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動するときに、リール20は回転してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放し、それによって、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する。このようにして、電子デバイス100のスクリーン表示領域のサイズは自由に調整され得る。大画面を必要としないとき、表示部分301が展開されなくてもよいので、電子デバイス100の全体サイズが小さく、したがって電子デバイス100は持ち運びが容易である。大画面を必要とするとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301はユーザの操作感を向上するように展開されることができる。
【0041】
図5に例示するように、第1の部分12と第2の部分14とが互いに隣接し接続されている場合、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301が展開されず、展開されていない表示部分301の一部が収容室120内に受け入れられており、電子デバイス100は狭画面モードにあることを理解し得る。この場合、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一部はリール20に巻き取られ、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他の一部は、第1の天板122(または、第2の天板142が第1の天板122に実質的に重畳するため、この第2の天板142)の上方に位置し、表示のためにハウジング10から露出している。なお、この実施形態では、「フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301」とは、第1の部分12の第1の天板122及び/又は第2の部分14の第2の天板142の上方に位置する部分、すなわちハウジング10から露出している部分と理解され得る。
【0042】
図7に例示するように、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は展開される必要があるとき、第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動する。このように、第2の部分12は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を伸張させるように駆動する。このようにして、リール20は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301が拡大するようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放してもよく、それによって、ユーザの操作感および求めをさらに向上させる。この場合、電子デバイス100は展開モードにある。
【0043】
第2の部分14と第1の部分12とが互いに離れて移動するとき、別の限界位置があることを理解し得る。この限界位置にあるとき、電子デバイス100の表示領域は最大であり、つまり、ハウジング10から露出しているフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の領域は最大である。すなわち、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は、最大の面積を有する(図7に例示する通りである)。第1の部分12と第2の部分14とが互いに隣接し接続されているとき、電子デバイス100の表示領域は最小であり、つまり、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は最小である。すなわち、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は、最小の面積を有する(図5に例示する通りである)。
【0044】
この実施形態では、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端が第2の部分14に固定的に接続されており、これは、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端が第2の部分14に直接固定されているか、またはフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端が他の媒体を介して第2の部分14に固定されているのを指しても良い。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第2の部分14に対して移動することができない。
【0045】
本開示の実施形態では、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の第1のエッジを指し、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の第2のエッジを指し、第2のエッジは、第1のエッジと対向している。
【0046】
図3図5及び図7に例示するように、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30は、フレキシブル表示スクリーン32とフレキシブルサポート34とを含み、フレキシブル表示スクリーン32とフレキシブルサポート34とが積み重ねられ固定的に接続されている。
【0047】
図5に例示するように、フレキシブル表示スクリーン32は、第1の領域322と、第1の領域322に接続された第2の領域324とを含む。第1の領域322は、第2の天板142に貼り付けられ、第2の天板142に対応する、すなわち第2の天板142に重畳している。第1の領域322は、光学透明接着剤(OCA)で第2の天板142と固定的に接続されてもよい。第2の領域324は少なくとも一部が、第1の部分12の収容室120内に位置し、フレキシブルサポート34に貼り付けられている。
【0048】
フレキシブルサポート34は、第2の領域324の底部に配置され、かつ第2の領域324を全面的に覆っている。フレキシブルサポート34も光学透明接着剤(OCA)で第2の領域324と固定的に接続されてもよい。図5及び図7に例示する例では、フレキシブルサポート34は、第2の領域324を全面的に覆ってさらに超えており、フレキシブルサポート34の超える部分は、リール20と接続されている。すなわち、超える部分はリール20に巻き取られている。図5に例示するように、電子デバイス100が狭画面モードにあるとき、フレキシブルサポート34はリール20に巻き取られており、フレキシブル表示スクリーン32は略「U」の形状を有する。このようにして、フレキシブルサポート34の支持面積が比較的大きく、押圧されることに起因するフレキシブル表示スクリーン32の変形を低減するようになる。
【0049】
このようにして、電子デバイス100が狭画面モードにあるとき(すなわち、第1の部分12と第2の部分14とが互いに向かって限界位置に移動するとき)には、フレキシブルサポート34のみがリール20によって巻き取られ、フレキシブル表示スクリーン32がリール20によって直接巻き取られない。このように、フレキシブル表示スクリーン32の曲げ角度および曲げ回数は低減されることができ、フレキシブル表示スクリーン32の耐用年数を向上するようになる。当然ながら、他の実施形態では、フレキシブル表示スクリーン32およびフレキシブルサポート34の両方は、リール20がフレキシブルサポート34およびフレキシブル表示スクリーン32の両方を同時に巻き取るおよび解放することができるように、フレキシブル表示スクリーン32がフレキシブルサポート34に全面的に重畳した後にリール20と接続されてもよく、具体的な配置はここに限定されない。また、フレキシブルサポート34は、第2の領域324を全面的に覆っており、フレキシブルサポート34の支持面積が比較的大きく、押圧されることに起因するフレキシブル表示スクリーン32の変形を低減するようになる。
【0050】
また、この実施形態では、フレキシブル表示スクリーン32は、略「U」の形状を有するので、メインボード101、バッテリ102、サブボード103、およびセンサなどの電子デバイス100の電気部品はフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30で囲まれたスペースに貯蔵されてもよい。このようにして、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の配置は、メインボード101やバッテリ102などの電気部品の配列に影響を与えず、したがって、スペース利用を効果的に向上し、メインボード101やバッテリ102などの電気部品の積み重ねおよび配列を容易にする。
【0051】
図5及び図7に例示するように、この実施形態では、第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動するとき、フレキシブルサポート34が第1の部分12に当接してフレキシブル表示スクリーン32の表示部分301を平らに保つようにする。
【0052】
第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れるとき、フレキシブルサポート34は第1の天板122に対向して貼り付けられる。フレキシブルサポート34は、フレキシブル表示スクリーン32と第1の天板122との間に位置し、フレキシブル表示スクリーン32と第1の天板122との間のギャップを埋める。換言すれば、フレキシブルサポート34の厚さは、第1の部分12の上面と第2の部分14の上面との間の距離に等しい。
【0053】
図7に例示するように、第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動するとき、第1の天板122の上面と第2の天板142の上面との間に高度差があり、フレキシブル表示スクリーン32が第2の天板142の上面に固定的に接続されていることを理解し得る。しかも、フレキシブルサポート34は、第1の部分12の第1の天板122に当接する、すなわち、フレキシブルサポート34は、フレキシブル表示スクリーン32と第1の天板122との間のギャップを埋める。換言すれば、第1の天板122が第2の天板142に貼り付けられ、かつ、フレキシブル表示スクリーン32が第2の天板142の上面に固定的に接続されているため、フレキシブルサポート34の厚さは、第2の天板142の厚さと等しく、第1の天板122と第2の天板142との間の高度差を埋める、すなわちフレキシブル表示スクリーン32と第1の天板122との間のギャップを埋めるようになり、それによって、フレキシブル表示スクリーン32が移動する際に平らに保たれることができる。このように、電子デバイス100が展開モードにあるとき、フレキシブル表示スクリーン32がタッチ及び押圧で潰れることは防止でき、それによってユーザの操作感を向上する。
【0054】
また、図3、5及び図7に更に例示するように、第1の歯部342は、フレキシブルサポート34の底部に設けられており、制限部材40がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を支持し、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が円滑に移動するのを保つことができるように、制限部材40と噛み合うように構成されている。
【0055】
また、この実施形態では、フレキシブルサポート34は磁性材料で形成されてもよいし、第1の天板122は磁化可能な金属材料で形成されてもよいか、または、第1の天板122はその表面にコートされた磁化可能な金属層を含んでもよい。このようにして、第2の部分14が第1の部分12から離れて移動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開するときに、フレキシブルサポート34は第1の天板122に吸収されることができ、したがって、操作中のフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の転位や揺れを防止する。
【0056】
図5図7及び図8に例示するように、制限部材40は、第1の部分12の収容室120内に回転可能に配置され、第1の開口1222から露出し、この制限部材40の周りにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の中間部分が巻き取られており、制限部材40は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の形態を制限するように構成されている。
【0057】
この実施形態において、制限部材40は円筒形状を有し、第2の歯部42はこの制限部材40の周面上に設けられており、フレキシブルサポート34の第1の歯部342と噛み合って、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を支持し、かつフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の展開を案内するようにするように構成されている。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の中間部分は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の二つ端の間に位置する部分として解釈されても良いことを理解し得る。
【0058】
このような制限部材40はフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301が平坦な状態にあっても良いようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の形態を制限することができる。すなわち、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30は、「U」字型の状態に保たれてもよい。また、制限部材40は、フレキシブルサポート34と噛み合って、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を支持するとともに、第2の部分14がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を移動させるように駆動するときにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を案内し、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の安定した移動を保つようにする。
【0059】
この実施形態において、制限部材40はガイドギヤであり、制限部材40は第1の開口1222に対応する位置に配置されており、この制限部材40の周りにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の中間部分が巻き取られ、かつフレキシブルサポート34の第1の歯部342が第2の歯部42と噛み合っている。換言すれば、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第2の部分14と固定的に接続され、その他方の端は、第1の開口1222を通過し、制限部材40の周りに巻き取られた後にリール20と接続されている。第2の部分14がフレキシブル表示スクリーン32の一方の端を移動させるように駆動するとき、制限部材40はフレキシブルサポート34の駆動下で徐々に回転し、リール20はフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端、すなわちフレキシブルサポート34の一端を徐々に解放する。
【0060】
他の実施形態では、制限部材40は、第2の歯部42を設けず、直接、平滑な軸やローラーであってもよいことを理解し得る。フレキシブルサポート34も、第1の歯部342を設けなくてもよいし、制限部材40とフレキシブルサポート34とが直接巻き可能に接続されてもよく、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が平滑な軸やローラーの周りに直接巻き取られ、それによって、制限部材40は、フレキシブル表示スクリーン32を支持し案内することもできる。
【0061】
図5図7及び図10に例示するように、この実施形態では、カメラ60は第1の部分12の収容室120内に配置されてもよく、カバー本体50は第1の部分12と接続されて収容室120を覆っており、カメラ60はカバー本体50を通して画像を取得できる。換言すれば、この実施形態では、第1の部分12とカバー本体50とが全体として形成されている。第2の部分14が第1の部分12に対して移動するとき、カメラ60は一緒に移動しない。展開モードのとき、カメラ60は、フレキシブル表示スクリーン32全体の中央に位置している。
【0062】
この実施形態では、カバー本体50は第1の部分12と取り外し可能に接続されており、それによって、カバー本体50を取り外してメインボード101、バッテリ102又はセンサ等の収容室120内に積み重ねられた電気部品を修理・交換することに便利である。他の実施形態では、カバー本体50と第1の部分12とは、一体構造として構成されている、すなわち一体に形成されていてもよく、具体的な配置はここに限定されないことを理解し得る。
【0063】
また、図11及び図12に例示するように、カバー本体50は、カメラ60に位置的に対応する光透過部56を含み(すなわち、光透過部56がカメラ60と位置合わせされている)、光が光透過部56を通してカメラ60によって受け入れられてもよく、それによって、カメラ60は外部を撮影するためにカバー本体50を通して画像を取得できる。このようにして、光透過部56は、カメラ60の撮影効果に影響を与えることなくカメラ60を保護してもよく、カメラ60がハウジング10の外に直接露出することに起因して思わずに傷がつくのを防止するようになる。この場合、カメラ60は携帯電話のリアカメラであってもよく、このリアカメラはカバー本体50の光透過部56を通して画像を取得することができる。いくつかの実施形態では、カメラ60は、携帯電話のフロントカメラであってもよいことを理解し得る。この場合、カメラ60は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30またはハウジング10に形成された穴を通して画像を取得してもよい。または、押出機構や摺動機構を採用してもよい。フロントカメラを使用する必要があるとき、カメラ60は、押出機構または摺動機構によってハウジング10の外に押出されまたは摺動されてもよく、それによって、電子デバイス100の画面対本体比を増加する。
【0064】
図13および図14に例示するように、他の実施形態では、カメラ60は、第2の部分14に固定的に接続され、かつ第2の部分14を介して画像を取得しても良いことを理解し得る。この実施形態において、第2の部分14は、カメラ60が配置された貯蔵室140を画定している。光は、第2の部分14を通過してカメラ60によって受け入れられてもよく、それによって、カメラ60は、第2の部分60を通して画像を取得してもよい。第2の部分14が第1の部分12に対して移動するとき、カメラ60も第2の部分14とともに移動する。このようにして、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示領域301のサイズは、カメラ60の撮影・撮像機能に影響を与えることなく調整されることができ、それによって、ユーザがどのような場合においても便利に撮影することができる。
【0065】
図15に例示するように、この実施形態では、第2の部分14はまた、底板146を含み、底板146は、第2の天板142と対向して配置されており、貯蔵室140を画定している。換言すれば、カメラ60は、第2の天板142と底板146との間の貯蔵室140に配置されてもよく、かつカメラ60は、第2の部分14の底板146を通して画像を取得してもよい。当然ながら、カメラ60の正常の撮影・撮像機能を達成できる限り、カメラ60は貯蔵室140内に部分的にのみ位置してもよく、具体的な配置はここに限定されないことを理解し得る。
【0066】
加えて、この実施形態では、カメラ60が正常に撮影・撮像できるために、底板146は、カメラ60に対応する貫通孔を有するか、又は、カメラ60に対応する光透過領域を含む。カメラ60は、貫通孔から露出したり、光透過領域を通して画像を取得したりする。すなわち、光は、貫通孔又は光透過領域を通過してカメラ60によって受け入れられてもよい。光透過領域は、ガラス等の光透過材料で形成されてもよい。
【0067】
また、図15及び図16に例示するように、この実施形態では、カバー本体50は、第1の接続部52と第2の接続部54とを含み、第1の接続部52は、第1の部分12の底部に固定的に接続され、収容室120を囲んでいる。第2の接続部54は、第2の部分14の底部に固定的に接続され、かつカメラ60は、第2の接続部54を通して画像を取得してもよい。換言すれば、第1の接続部52は第1の部分12と固定的に接続され、第2の接続部54は第2の部分14と固定的に接続され、第2の接続部54は第1の接続部52に対して移動可能であり、カメラ60は第2の部分14とともに移動可能である。
【0068】
この実施形態において、第2の接続部54は、底板146に固定的に又は取り外し可能に接続されてもよい。第2の接続部54は、貫通孔又は光透過領域に対応する光透過部56を含む。換言すれば、カメラ60と、貫通孔(又は光透過領域)と、光透過部56とは、互いに対応している。このようにして、カメラ60は、貫通孔(又は光透過領域)及び光透過部56を通して受光して画像を取得することができる。
【0069】
図13及び図15に例示するように、電子デバイス100が狭画面モードにあるとき、すなわち、第1の部分12と第2の部分14とが互いに向かって限界位置に移動するとき、第1の接続部52と第2の接続部54とは、電子デバイス100のカバー本体50を形成するように合わさる。図14及び図16に例示するように、第2の部分14が第1の部分12から離れて移動するとき、第2の接続部54は第2の接続部52から離間される。
【0070】
図13及び図14に例示するように、この実施形態では、第1の接続部52が円弧形状の凹形部分522を有し、第2の接続部54は凹形部分522に合致する凸形部分542を有し、凸形部分542も円弧形状を有する。電子デバイス100が狭画面モードにある(図13及び図15に例示する通りである)とき、凹形部分522と凸形部分542とは合わさって、第1の接続部52と第2の接続部54の接続を達成する。第1の接続部52及び第2の接続部54は、他の形態にしてもよいことを理解し得る。例えば、これら両者は矩形状を有し、カバー本体50に直接合わさってもよい。別の例として、これら両者のうちの一方は、その上に規則的に配置された突起を設けてもよく、他方は、この突起に対応する溝を有してもよく、それによって、電子デバイス100が展開モードにあるとき、ハウジング1の形態は美しくなって美感を向上してもよい。
【0071】
さらに、この実施形態において、第1の接続部52と第2の接続部54とは異なる2色を有するように設計されてもよく、このように、電子デバイス100の外観を美しくする。
【0072】
図3図5及び図7に例示するように、この実施形態では、駆動機構70が、第1の部分12の収容室120内に配置され、第2の部分14と接続されてもよい。駆動機構70は、第2の部分14を第1の部分12から離れて移動させるように駆動して、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を伸張させるように駆動するように構成されている。
【0073】
また、図5及び図7に例示するように、前記実施形態では、駆動機構70がリール20とも接続されてもよい。駆動機構70が第2の部分14を第1の部分12から離れて移動させるように駆動するとき、駆動機構70も同時にリール20を回転駆動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放し、それによってフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開してもよい。
【0074】
この実施形態において、駆動機構70は、モータ71と、第1の伝達構造体72と、第2の伝達構造体74とを含んでもよく、モータ71が、第1の部分12の収容室120内に固定的に配置されてもよい。第1の伝達構造体72は、第2の部分14およびモータ71と接続され、第2の伝達構造体74は、第1の伝達構造体72およびリール20と接続され、モータ71は、第1の伝達構造体72で第2の部分14を第1の部分12に対して移動させるように駆動し、第1の伝達構造体72および第2の伝達構造体74でリール20を回転駆動するように構成されている。
【0075】
第1の伝達構造体72は、第1の伝達ギヤ722とラック部724とを含む。第1の伝達ギヤ722は、第2の伝達構造体74と接続され、モータ71のモータ軸711に固定され、ラック部724は、第2の部分14と固定的に接続され、第1の伝達ギヤ722と噛み合っている。このようにして、この実施形態では、駆動にギヤ・ラック駆動を採用しており、構造は簡単であるとともに、伝達は安定し信頼性が高い。
【0076】
この実施形態において、ラック部724は、第2の部分14の第2の天板142と一体に形成されている。換言すれば、ラック部724は、第2の天板142の下面に直接一体に形成されてもよい。このようにして、第2の天板142の上にはラック部724が、直接加工されてもよく、整合性がよく、加工が容易である。他の実施形態では、ラック部724と第2の部分14とは別々に形成されてから、溶接等によって互いに固定的に接続されてもよく、具体的な配置はここに限定されないことを理解し得る。
【0077】
再び図5及び図7に例示するように、第2の伝達構造体74は、リール20及び第1の伝達ギヤ722と接続されている。第2の伝達構造体74は、第2の伝達ギヤ742と第3の伝達ギヤ744とを含み、第2の伝達ギヤ742はリール20の上に固定され、かつリール20と同心であり、第3の伝達ギヤ744は第1の部分12に回転可能に配置され、かつ第3の伝達ギヤ744は第2の伝達ギヤ742および第1の伝達ギヤ722と接続されている。すなわち、第3の伝達ギヤ744は、第2の伝達ギヤ742及び第1の伝達ギヤ722のそれぞれと噛み合っており、第1の伝達ギヤ722及び第2の伝達ギヤ742は、それぞれ、第3の伝達ギヤ744の対向側に位置する。
【0078】
この実施形態では、モータ71は、第1の伝達ギヤ72で第2の部分14を第1の部分12に対して移動させるように駆動するように構成されている。加えて、モータ71は、第2の部分14を第1の部分12から離れて移動させるように駆動しながら、第2の伝達構造体74でリール20を回転駆動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放するようにも構成されている。このようにして、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の伸張およびリール20の同期解放により、比較的安定に移動することができ、このように、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30に皺が入りにくい。
【0079】
電子デバイス100の表示領域は展開される必要があるとき、すなわちフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は展開される必要があるとき、モータ71は第1の伝達ギヤ722を回転駆動し、第1の伝達ギヤ722はラック部724で第2の部分14を第1の部分12から離れて移動させるように駆動する。第2の部分14は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を伸張させるように駆動する、すなわち、第2の部分14は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端を第1の部分12から離れて移動させるように駆動する。しかも、第1の伝達ギヤ722はまた、第3の伝達ギヤ744を同期回転駆動し、第3の伝達ギヤ744がリール20を回転駆動することで、リール20がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を同期的に解放でき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開するようになる。
【0080】
フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は縮小される必要があるとき、モータ71は、第2の部分14を第1の部分12に向かって移動させるように駆動するために逆回転するだけでよい。このような場合、第2の部分14はフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を徐々に解放し、リール20はフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を徐々に巻き取ることもできる。
【0081】
第2の部分14の移動の変位は、単位時間におけるリール20の回転によって解放されるフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の長さに等しいことを理解し得る。換言すれば、第2の部分14の引っ張りによるフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端による移動距離は、まさにリール20の回転によって解放されるフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の長さであり、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30がしわなく安定して移動できることを確保するようになる。
【0082】
この実施形態では、第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動するとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分は展開されることができ、第1の部分12と第2の部分14とが互いに向かって移動するとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の展開された表示部分は収容室120内に受け入れられることができることを理解し得る。
【0083】
また、いくつかの実施形態では、リール20がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を安定的に巻き取ったり解放したりすることを確保するために、2つの駆動機構70および2つのリール20が設けられていることを理解し得る。2つの駆動機構70は、収容室120内に電子デバイス100の縦方向に沿って対称に配置され、それぞれ第2の部分14と接続され、それぞれ2つのリール20とも接続されても良い。このようにして、2つの同じ駆動機構70の同期駆動により、2つのリール20の同期的かつ安定した回転および第2の部分14の円滑な移動は達成されることができ、電子デバイス100がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する際の電子デバイス100の移動の信頼性を確保するようになる。
【0084】
さらに、いくつかの他の実施形態において、駆動機構70は、第1の部分12上に配置された2つの同期モータ71を含んでもよい。一方のモータ71は、第2の部分14を第1の部分12に対して移動させるように駆動するように構成され、他方のモータ71はリール20を回転駆動し、このように、第2の部分14とリール20とは別々のモータ71によって駆動される。このようにして、2つのモータ71の同期移動によっても、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の移動の安定性および信頼性を確保することが可能である。
【0085】
加えて、この実施形態において、駆動機構70は、ギヤ伝達及びギヤ-ラック伝達を利用して第2の部分14及びリール20を駆動する。他の実施形態において、駆動機構70は、ベルト伝達とギア-ラック伝達との組み合わせ、またはチェーン伝達とギア-ラック伝達との組み合わせを利用して、第2の部分14およびリール20を駆動しても良いことを理解し得る。例えば、第1の伝達構造体72はギヤ-ラック伝達を採用し、第2の伝達構造体74はベルト伝達又はチェーン伝達を採用してもよいが、ここに限定されるものではない。
【0086】
また、いくつかの実施形態において、駆動機構70は、第1の部分12上に配置されたモータ71と、モータ71と接続された第1の伝達構造体72のみを含んでもよく、モータ71は、第1の伝達構造体72で第2の部分14を第1の部分12に対して移動させるように駆動してもよい。さらに、電子デバイス100はまた、リール20に接続された復元機構80を備えてもよく、復元機構80は、フレキシブル表示スクリーン32がリール20に巻き取られる傾向を保つように、リール20でフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30に力を加えるように構成されている。
【0087】
図17に例示するように、駆動機構70は、第1の部分12上に配置されたモータ71と、モータ71と接続された第1の伝達構造体72とを含む。モータ71は、第1の伝達構造体72で第2の部分14を第1の部分12に対して移動させるように駆動するように構成され、そして、第2の伝達構造体74は省略される。
【0088】
加えて、図17図20に例示するように、電子デバイス100はまた復元機構80を備えてもよく、復元機構80も、収容室120内に配置されてもよい。復元機構80は、リール20と接続されており、フレキシブル表示スクリーン32がリール20に巻き取られる傾向を保つようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30に復元力を加えるように構成されている。
【0089】
復元機構80は、リール20に復元力を加え、リール20は、この復元力で、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30がリール20に巻き取られる傾向を保つ。換言すれば、第2の部分14が第1の部分12に対して移動させる外力を受けていないとき、リール20は復元機構80の復元力で回転し、それによって、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端はリール20に巻き取られる。この場合、第1の部分12と第2の部分14とは完全に嵌合され、電子デバイス100は狭画面モードにある。
【0090】
第2の部分14が外力(例えば、駆動機構70によって第2の部分14にかかる作用力)を受け、かつその外力が復元機構80の復元力以上であるとき、第2の部分14は第1の部分12から離れて移動し、復元力に逆らってフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放するようにリール20を回転駆動するようにし、それにより、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ301の表示部分30を展開する。
【0091】
復元機構80の存在に起因して、フレキシブル表示スクリーン32の表示部分301の展開中、復元機構80は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30に張力を継続的に加え、その結果、フレキシブル表示スクリーン32はバランスよく巻き取られたり解放されたりできる、すなわち、フレキシブル表示スクリーン32は、常に平らに保たれることを理解し得る。
【0092】
他の実施形態では、電子デバイス100が復元機構80を備える場合でも、駆動機構70は、上記実施形態におけるモータ、第1の伝達構造体72および第2の伝達構造体74を含んでもよく、第1の伝達構造体72は、第2の部分14およびモータと接続され、第2の伝達構造体74は、第1の伝達構造体72およびリール20と接続されていることも理解され得る。この実施形態では、表示領域301は縮小される必要があるとき、モータが動作しなくても良い一方、復元機構80の復元力が、リール20を逆回転駆動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を巻き取ること、および第2の部分14を第1の部分12に向かって移動させる、すなわち第1の部分12に近接して移動させるように駆動することに使用される。
【0093】
加えて、図18に例示するように、復元機構80は、リール20に接続されており、リール20に復元力を加えるように構成された弾性要素を含んでもよい。この弾性要素は、図18に例示したようなねじりばねなどのばねであってもよい。もちろん、この弾性要素は、ゴムなどの弾性リゾート力を有する要素であってもよく、ここに限定されるものではない。
【0094】
加えて、図19に例示するように、この実施形態において、電子デバイス100はまた、位置制限構造体90を備えてもよい。位置制限構造体90は、ハウジング10に配置されており、第2の部分14が第1の部分12に対して所定の位置に移動するときにリール20の回転を制限するように構成されている。換言すれば、第2の部分14が第1の部分12に対して所定の位置に移動するとき、位置制限構造体90は、第2の部分14およびフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が復元機構80の復元力の作用下で後退することを防止できる。
【0095】
図19に例示するように、この実施形態では、位置制限構造体90は、第1の部分12上に設けられた位置制限ブロック92と、第2の部分14に形成された位置制限溝94とを含む。第2の部分14が第1の部分12に対して所定の位置に移動するとき、位置制限ブロック92は位置制限溝94に係合される。このようにして、第2の部分14への外力が除去されても、位置制限ブロック92と位置制限溝94との係合に起因して、第2の部分14及びフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が復元機構80の復元力の作用下で後退することはなく、電子デバイス100を展開モードにすることが確保されるようになる。
【0096】
なお、上記「所定の位置」は、第2の部分14と第1の部分12とが互いに離れて限界位置に移動するときのこれら両者の相対位置であってもよいし、限界位置の前の任意の位置であってもよい。
【0097】
図20に例示するように、他の実施形態では、位置制限溝94が第1の部分12に形成されてもよく、位置制限ブロック92が第2の部分14に設けられてもよいことを理解し得る。また、いくつかの実施形態では、位置制限ブロックが第1の部分12に設けられてもよく、位置制限溝がリール20に形成されてもよい。第2の部分14が所定の位置に移動するとき、位置制限ブロックは位置制限溝に係合される。このような場合、位置制限ブロックは、手動押圧または電気駆動によって位置制限溝に係合されてもよく、したがって、リールが第1の部分に対して回転せず、このように、第2の部分14およびフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が復元機構80の作用下で後退することはない。当然ながら、他の実施形態では、位置制限構造体90はまた、ストッパを含んでもよく、かつ復元機構80は、ねじりばねを含んでもよい。第2の部分14が所定の位置に移動するとき、ストッパは、ねじりばねを停止させてねじりばねの復元力に対抗することができる。また、いくつかの実施形態では、位置制限構造体90はまた、第1の部分12に配置された弾性アセンブリと、第2の部分14に形成された第1のスナップ部とを含んでも良いことも理解され得る。弾性アセンブリは、押圧部材、ばねおよび第2のスナップ部を含んでもよく、押圧部材は、第1の部分12に取り付けられ、ばねは、押圧部材及び第2のスナップ部と接続され、かつ押圧部材は、外力でばねにより第2のスナップ部を移動させるように駆動して、第1のスナップ部とスナップさせるようにし、それにより第1の部分12と第2の部分14との相対位置を制限するように構成されている。このように、第2の部分14が所定の位置に移動するとき、ユーザは押圧部材を押圧することができ、すると、第1のスナップ部は第2のスナップ部とスナップし、それにより、第2の部分14が復元機構80の復元力で後退することを防止して、電子デバイス100を展開モードに保つようにする。押圧部材が再び押圧されるとき、第1のスナップ部と第2のスナップ部とは分離され、その結果、第2の部分14およびフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30は復元機構80の作用下で後退することができ、このように電子デバイス100は展開モードから狭画面モードに戻ることを理解し得る。
【0098】
以下、本実施形態の電子デバイス100の動作原理を紹介する。
図4図7に例示するように、上述したように、電子デバイス100は、狭画面モードと展開モードとを切り替えることができる。図4及び図5に例示した状態で、電子デバイス100は、狭画面モードにあり、図6及び図7に例示した状態で、電子デバイス100は、展開モードにある。狭画面モードでは、第1の部分12と第2の部分14とが嵌合されてハウジング10を形成する。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第2の部分14と接続され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端は、リール20に巻き取られている。この場合、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30のごく一部のみがハウジング10から露出しているため、表示部分301は狭く、それによりユーザが電子デバイス100を持ち運ぶことに便利である。
【0099】
ユーザが大きな表示部分301を必要とするとき、第2の部分14は、駆動機構70によって第1の部分12から離れて移動するように駆動されてもよい。この場合、第2の部分14は、フレキシブル表示スクリーン32の一方の端を移動させるように駆動し、駆動機構70もリール20を回転駆動して、したがってフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放する。このように、ハウジング10の内部に隠れているフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一部は、第2の部分14によって徐々に引き出され(すなわち、図4に例示した状態から図6に例示した状態に移動)、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する目的が達成されるようになる。このように、表示部分301の面積が比較的大きく、それによりユーザの操作を容易にし、ユーザの操作感を向上させる。
【0100】
電子デバイス100は展開モードから狭画面モードに切り替える必要があるとき、駆動機構70のモータ71は、第2の部分14を第1の部分12に向かって移動させるように駆動することでフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放するために逆回転するだけでよい。リール20もそれに応じて逆回転され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を同期的に巻き上げるようになる。第1の部分12と第2の部分14とが互いに向かって限界位置に移動するとき、モータ71は作動を停止し、電子デバイス100は狭画面モードに戻る。換言すれば、第1の部分12と第2の部分とが互いに離れて移動するとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分は展開され、第1の部分12と第2の部分とが互いに向かって移動するとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の展開された表示部分は収容室120内に受け入れられることができる。
【0101】
また、図5及び図7に例示した実施形態では、第2の部分14が第1の部分12から離れて移動するとき、リール20が駆動機構70により時計回りに回転駆動され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放するようになり、それによってフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する。第2の部分14が第1の部分12に向かって移動するとき、リール20が駆動機構70により反時計回りに回転駆動され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を巻き取るようになり、それによってフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を縮小する。図21に例示するように、他の実施形態では、第2の部分14が第1の部分12から離れて移動するとき、リール20が駆動機構70により反時計回りに回転駆動され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放するようになり、このようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開しても良いことが理解され得る。第2の部分14が第1の部分12に向かって移動するとき、リール20が駆動機構70により時計回りに回転駆動され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を巻き取るようになり、このようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を縮小しても良い。駆動機構70は、図21に図示されていない。換言すれば、図21に例示した例におけるフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の巻取りおよび解放時のリール20の回転方向は、図5および図7に例示した例における回転方向と逆である。
【0102】
本開示の電子デバイス100の別の実施形態は、図22図27に例示されている。電子デバイス100は、ハウジング10と、リール20と、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30と、制限部材40と、カバー本体50と、カメラ60と、駆動機構とを備える。リール20、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30、制限部材40、カバー本体50、カメラ60および駆動機構は、いずれもハウジング10内に配置されており、駆動機構は図22図27に図示されていない。
【0103】
図23図25に例示するように、この実施形態では、ハウジング10は、第1の部分11と、第2の部分13と、第3の部分15とを含む。第1の部分11及び第2の部分13は、それぞれ第3の部分15の2つ対向側に位置しており、第1の部分11及び第2の部分13の両方が第3の部分15に対して移動可能である。
【0104】
この実施形態において、第1の部分11は第3の部分15と摺動可能に接続されており、第2の部分13も第3の部分15と摺動可能に接続されている。第1の部分11と第2の部分13は、実質的に同一の構造を有し、第3の部分15の2つの側に対称に配置されている。
【0105】
加えて、図26及び図27に例示するように、第1の部分11は、実質的な中空立方体形状を有し、その内側に第1の貯蔵室110を画定しており、第1の貯蔵室110の底部が開口している。第1の貯蔵室110は、リール20、制限部材40、および駆動機構などの部品を受け入れるように構成されている。第1の部分11は、第1の摺動部113と第1の天板111とを含む。第1の摺動部113は2つ設けられ、それぞれ第1の天板111の縦方向において第1の天板111の2つの対称な側に接続されており、第1の摺動部113は第3の部分15と嵌合して、第1の部分11と第3の部分15との摺動接続を達成する。
【0106】
第1の天板111には、第1の貯蔵室110と連通する第1の開口1111が設けられている。第1の開口1111は、電子デバイス100の縦方向に沿って配置されてもよく、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一端は、第1の開口1111を通過してリール20と接続されている。
【0107】
図26及び図27に例示するように、この実施形態において、第2の部分13は、第2の摺動部133と第2の天板131とを含む。第2の摺動部133は2つ設けられ、それぞれ第2の天板131の縦方向において第2の天板131の2つの対称な側に接続されており、第2の摺動部133は第3の部分15と嵌合して、第2の部分13と第3の部分15との摺動接続を達成する。
【0108】
第2の天板131には、第2の部分13の内に画定された第2の貯蔵室130と連通する第2の開口1311が設けられている。第2の開口1311も、電子デバイス100の縦方向に沿って配置されてもよく、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他端は、第2の開口1311を通過してリール20と接続されている。
【0109】
さらに図24図27に例示するように、第3の部分15は、実質的な中空立方体形状を有し、その内側に受入室150を画定している。受入室150の底部は開口しており、カバー本体50は受入室150の底部を覆っている。受入室150は、カメラ60およびメインボード101などの部品を受け入れるように構成されている。もちろん、受入室150は、サブボード103、プロセッサ、センサ、バッテリ102などのような電子デバイス100の他の電気要素を積み重ねて配置するように構成されても良い。
【0110】
第3の部分15には、さらに摺動溝153が設けられており、摺動溝153は、第1の部分11及び第2の部分13が第3の部分15に対して摺動できるように、第1の部分11及び第2の部分13と摺動可能に嵌合するように構成されている。第3の部分15は、第3の天板151を含み、第3の天板151は、第1の天板111及び第2の天板131の下に位置し、第1の天板111及び第2の天板131に実質的に貼り付けられている。第1の天板11と第2の天板13との構造は実質的に同じであり、第1の天板111と第2の天板131との厚さも同じであり、第3の天板151の上面は第1の天板111の下面および第2の天板131の下面に実質的に貼り付けられている。なお、文脈上、「貼り付ける」とは、両者がその間の摺動に影響を与えずに互いに接触しているという意味として理解され得るか、または、両者の間のギャップがアセンブリ誤差の範囲内にあるという意味として理解され得る。
【0111】
この実施形態では、第1の部分11は、第3の部分15に対して摺動して第3の部分15の一側に対して離れるか又は近接するようになってもよく、第2の部分13も、第3の部分15に対して摺動して第3の部分15の他側に対して離れるか又は近接するようになってもよい。図23及び図27に例示するように、この実施形態において、「第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動する」とは、第1の部分11が第3の部分15の一側に対して摺動し、その摺動方向が第3の部分15からの離れる向きであり、第2の部分13は、第3の部分15の他側に対して摺動し、その摺動方向が第3の部分15からの離れる向きであり、例えば、図22および図26に例示した状態から図24および図27に例示した状態に移動するという意味として理解され得る。また、この実施形態では、第1の部分12と第2の部分13とが互いに向いて移動してもよく、これは、第1の部分11と第2の部分13とがそれぞれ第3の部分15の2つの側に対して摺動し、その摺動方向が第3の部分15への向きであり、例えば、図24および図27に例示した状態から図22および図26に例示した状態に移動するという意味として理解され得る。
【0112】
理解され得るのは、他の実施形態において、「第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動する」とは、第1の部分11が第3の部分15に対して静止し、第2の部分13が第3の部分15から離れて移動するか、または第1の部分11が第3の部分15から離れて移動し、第2の部分13が第3の部分15に対して静止するという意味としても理解され得る。
【0113】
図26に例示するように、この実施形態では、第1の部分11と第2の部分13とが第3の部分15に向かって限界位置に移動するとき(すなわち、第1の部分11と第2の部分13が第3の部分15に近接してそれら3つが嵌合されるまで移動するとき)、第1の部分11、第2の部分13及び第3の部分15の3つが、実質的な立方体形状を有するハウジング10を形成している。
【0114】
図26及び図27に例示するように、この実施形態において、リール20は、第1のリール21と第2のリール23とを含む。第1のリール21は、第1の部分11に回転可能に配置され、第1の貯蔵室110内に位置している。換言すれば、第1のリール21は、第1の貯蔵室110内に取り付けられてもよく、第1の部分11に対して回転可能である。第1のリール21は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端に接続され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放したり巻き取ったりするようになる。
【0115】
第2のリール23と第1のリール21との構造は実質的に同じであり、第2のリール23と第1のリール21とはハウジング10の中心に対して対称に配置されており、第2のリール23は、第2の部分13に回転可能に配置され、第2の貯蔵室130内に位置している。換言すれば、第2のリール23は、第2の貯蔵室130内に取り付けられてもよく、第2の部分13に対して回転可能である。第2のリール23は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端に接続され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放したり巻き取ったりするようになる。換言すれば、第1のリール21と第2のリール23は、それぞれフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の2つの端に接続されている。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30は、ハウジング10の中心に対して対称に配置されている。換言すれば、第1のリール21に巻き取られたフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一部は、第2のリール23に巻き取られたフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の別の一部と対称である。
【0116】
理解され得るのは、第1のリール21が第1の部分11に回転可能に配置されていることは、第1のリール21が第1の部分11に直接取り付けられているか、または第1のリール21が他の媒体を利用して第1の部分11に取り付けられていることを指してもよく、そして、第2のリール23が第2の部分13に回転可能に配置されていることは、第2のリール23が第2の部分13に直接取り付けられているか、または第2のリール23が他の媒体を利用して第2の部分13に取り付けられていることを指してもよい。
【0117】
図26及び図27に例示するように、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の2つの端は、それぞれ第1のリール21及び第2のリール23に接続されている。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第1の部分11の第1の開口1111を通過してから第1のリール21と接続され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端は、第2の部分13の第2の開口1311を通過してから第2のリール23と接続されている。第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動するとき、すなわち、第1の部分11と第2の部分13の両方が第3の部分15から離れて移動するとき、第1のリール21と第2のリール23とは、同時に回転してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を徐々に解放することができ、それによって、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する。
【0118】
このようにして、電子デバイス100のスクリーン表示領域のサイズは自由に調整されることができる。大画面を必要とするとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301はユーザの操作感を向上するように展開されることができる。大画面を必要としないとき、表示部分301が展開されなくてもよいので、電子デバイス100の全体サイズが小さく、電子デバイス100を持ち運びやすくとなる。
【0119】
他の実施形態では、「第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動する」について第1の部分11が第3の部分15に対して静止し、第2の部分13が第3の部分15から離れて移動するという意味として理解されるとき、第2のリール23のみが回転して、表示部分301を展開するようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の端を解放することが理解され得る。また、「第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動する」について第1の部分11が第3の部分15から離れて移動し、第2の部分13が第3の部分15に対して静止するという意味として理解されるとき、第1のリール21のみが回転して、表示部分301を展開するようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の端を解放する。
【0120】
また、この実施形態では、第1の部分11および第2の部分13が第3の部分15に隣接し、完全に嵌合された場合、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は展開されず、電子デバイス100は狭画面モードに(図22及び図26に例示した状態のように)あることを理解し得る。しかも、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は第1のリール21に巻き取られ、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端は第2のリール23に巻き取られ、かつハウジング10から露出しているその一部(すなわち、表示部分301)は表示に用いられる。
【0121】
フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は展開される必要があるとき、第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動する。このように、第1の部分11と第2の部分13とは互いに離れて移動し、第1のリール21と第2のリール23とも互いに離れて移動する。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の2つの端は、それぞれ第1のリール21及び第2のリール23と接続されているので、第1のリール21と第2のリール23とは互いに離れて移動しながら同時に回転して、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の2つの端を解放し、それによって、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する。このような場合、電子デバイス100は、展開モード(例えば、図24及び図27に例示した状態)にある。
【0122】
第2の部分13と第1の部分11とが互いに離れて移動するとき、限界位置、例えばこれら両者が第3の部分15から離れて移動することにおける限界位置があることを理解し得る。この限界位置において、電子デバイス100の表示領域は最大であり、つまり、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は最大である(図24に例示した通りである)。第1の部分11および第2の部分13が第3の部分15に隣接し、完全に嵌合されたとき、電子デバイス100の表示領域は最小であり、つまり、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は最小である(図22に例示した通りである)。
【0123】
なお、この実施形態において、「フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301」とは、ハウジング10から露出しているその一部としても理解され得る。
【0124】
図26及び図27に例示するように、この実施形態において、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30は、フレキシブル表示スクリーン31と、フレキシブル表示スクリーン31と積み重ねられ固定的に接続されたフレキシブルサポート33とを含む。
【0125】
フレキシブル表示スクリーン31は、第1の領域315と、第2の領域311と、第3の領域313とを含み、第2の領域311及び第3の領域313は、それぞれ第1の領域315の2つの端に接続されている。第1の領域315は、第1の天板111及び第2の天板131の上方に位置し、第1の領域315のサイズは、第1の天板111及び第2の天板131の面積の合計と実質的に等しい。第2の領域311は少なくとも一部が、第1の部分11の第1の貯蔵室110に位置し、フレキシブルサポート33と接続されている。
【0126】
第3の領域313は少なくとも一部が、第2の部分13の第2の貯蔵室130に位置し、フレキシブルサポート33と接続されている。この実施形態において、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301が展開されることは、第1の貯蔵室110に位置する第2の領域311や第2の貯蔵室130に位置する第3の領域313が引き出されるか、またはこれら両者が共に同時に引き出され、ハウジング10から露出するようになり、それによってフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示に用いられる表示部分301を展開する、すなわち電子デバイス100の表示領域を展開するという意味として理解され得る。
【0127】
フレキシブルサポート33は、フレキシブル表示スクリーン31の底部に配置され、かつフレキシブル表示スクリーン31の下面を覆っている。フレキシブルサポート33は、光学透明接着剤でフレキシブル表示スクリーン31と固定的に接続されてもよい。図26及び図27に例示する例では、フレキシブルサポート33の両端がフレキシブル表示スクリーン31を超えており、フレキシブルサポート33の超える部分がそれぞれ第1のリール21及び第2のリール23と接続されている。図26に例示するように、電子デバイス100が狭画面モードにあるとき、フレキシブルサポート33の一方の端は第1のリール21に巻き取られ、その他方の端は第2のリール23に巻き取られる。フレキシブル表示スクリーン31は、おおよそ滑走路の形状を有している。メインボード101、サブボード103、センサ及びバッテリ102などの電子デバイス100の電気部品は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30で囲まれたスペースに貯蔵されてもよい。このようにして、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の配置は、メインボード101およびバッテリ102などの電気部品の配列に影響を与えないので、スペース利用を効果的に向上し、メインボード101およびバッテリ102などの電気部品の積み重ねおよび配列を容易にする。
【0128】
また、電子デバイス100が狭画面モードにあるとき、第1のリール21及び第2のリール23はフレキシブルサポート33の2つの端のみを巻き取る一方、フレキシブル表示スクリーン31が第1のリール21及び第2のリール23によって直接巻き取られることはなく、このようにフレキシブル表示スクリーン31の耐用年数を向上する。当然ながら、他の実施形態では、フレキシブル表示スクリーン31がフレキシブルサポート33と完全に対応された後に、それぞれ第1のリール21および第2のリール23と接続されることもできるのを理解し得る。
【0129】
図26及び図27に例示するように、この実施形態では、第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動するとき、フレキシブルサポート33は第1の部分11及び第2の部分13に当接してフレキシブル表示スクリーン31を平らに保つ。第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動するとき、フレキシブルサポート33は第1の部分11及び第2の部分13に貼り付けられる。このように、フレキシブルサポート33は、フレキシブル表示スクリーン31の強度を増加させ、フレキシブル表示スクリーン31が移動中に平坦で安定した状態にあることを確保し、フレキシブル表示スクリーン31が大きな力で破損することを防止できる。
【0130】
また、第1の歯部331は、フレキシブルサポート34の底部に設けられており、制限部材40がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を支持し、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が円滑に移動するのを保つことができるように、制限部材40と噛み合うように構成されている。
【0131】
図26および図27にさらに例示するように、制限部材40は、第1の制限部材41および第2の制限部材43を含む。第1の制限部材41は、第1の部分11に回転可能に配置され、第1の貯蔵室110内に位置している。第1の制限部材41は円筒形状を有し、かつ第1の制限部材41の周面上には第2の歯部411が設けられている。
【0132】
第2の制限部材43は、第2の部分13に回転可能に配置され、第2の貯蔵室130内に位置している。第2の制限部材43は、第1の制限部材41と対称である。第2の制限部材43も円筒形状を有し、かつ第2の制限部材43の周面上には第3の歯部431が設けられている。
【0133】
第2の歯部411と第3の歯部431の両方は、フレキシブルサポート33の第1の歯部331と噛み合って、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を支持し、かつフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の展開を案内するようにするように構成されている。
【0134】
このようにして、第1の制限部材41及び第2の制限部材43は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301が平坦な状態にあり得る、すなわちフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が滑走路形状の状態に保たれることができるようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の形態を制限することができる。また、第1の制限部材41及び第2の制限部材43は、フレキシブルサポート33と噛み合ってフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を支持し、かつ第1のリール21及び第2のリール23がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放している間にフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を案内し、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30が安定して展開されることを確保するようにする。
【0135】
この実施形態において、第1の制限部材41はガイドギヤであり、第1の制限部材41は第1の開口1111に対応する位置に配置されており、この第1の制限部材41の周りにフレキシブルサポート33の一方の端が巻き取られ、かつフレキシブルサポート33の第1の歯部331が第2の歯部411と噛み合っている。第2の制限部材43もガイドギヤであってもよく、第2の制限部材43は第2の開口1311に対応する位置に配置されており、この第2の制限部材43の周りにフレキシブルサポート33の他方の端が巻き取られ、かつフレキシブルサポート33の第1の歯部331が第3の歯部431と噛み合っている。換言すれば、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第1の開口1111を通過し、第1の制限部材41の周りに巻き取られ、第1のリール21と接続されており、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端は、第2の開口1311を通過し、第2の制限部材43の周りに巻き取られ、第2のリール23と接続されている。第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動するとき、第1の制限部材41及び第2の制限部材43は、フレキシブルサポート33の駆動下で徐々に回転し、第1のリール21及び第2のリール23は、フレキシブルサポート33を徐々に解放し、その結果、フレキシブル表示スクリーン31のより多くの部分がハウジング10の外に露出されて表示部分301を展開する目的を達成する。また、図26に例示するように、この実施形態では、第1の制限部材41と第2の制限部材43との構造は実質的に同じである。
【0136】
他の実施形態では、第1の制限部材41および第2の制限部材43は、歯部を設けず、直接、平滑な軸やローラーであってもよく、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30はローラーの周りに直接巻き取られてもよいことを理解し得る。このようにして、第1の制限部材41および第2の制限部材43は、フレキシブル表示スクリーン31を支持し案内することもできる。
【0137】
図26及び図27に例示するように、この実施形態では、カメラ60が第3の部分15の受入室150内に配置され、カバー本体50が第3の部分15の底部を覆って受入室150を囲む。換言すれば、この実施形態では、第2の部分13が第1の部分11に対して移動するとき、カメラ60は一緒に移動せず、電子デバイス100が展開モードにあるとき、カメラ60は、フレキシブル表示スクリーン32全体の中央に位置している。
【0138】
カバー本体50は第3の部分15と取り外し可能に接続されており、それによって、カバー本体50を取り外してメインボード101、バッテリ102又はセンサなどの受入室150内に積み重ねられた電気部品を修理・交換することに便利である。
【0139】
また、カバー本体50には、カメラ60に対応する光透過部56が設けられており、カメラ60はこの光透過部56を通して撮影することができる。このようにして、カメラ60は、カメラ60の撮影効果に影響を与えることなく保護されることができ、カメラ60がハウジング10の外に直接露出されることに起因して思わずに傷がつくのを防止するようになる。
【0140】
図23図25及び図26に例示するように、この実施形態では、カバー本体50は、第1の接続部51と、第2の接続部53と、第3の接続部55とを含み、第1の接続部51は、第1の部分11と固定的に又は取り外し可能に接続され、第1の貯蔵室110を囲んでおり、第2の接続部53は、第2の部分13と固定的に又は取り外し可能に接続され、第2の貯蔵室130を囲んでおり、第2の接続部53は、第3の部分15と固定的に又は取り外し可能に接続され、受入室150を囲んでいる。
【0141】
図23に例示するように、電子デバイス100が狭画面モードにあるとき、すなわち、第1の部分11と第2の部分13とが互いに向かって限界位置に移動し、第3の部分15と完全に嵌合されたとき、第1の接続部51と、第2の接続部53と第3の接続部55とが電子デバイス100のカバー本体50を形成するように合わさる。図23図24及び図26に例示するように、この実施形態では、第1の接続部51と第2の接続部53は、第3の接続部55に対して対称である。第1の接続部51及び第2の接続部53は、凸形円弧部分を含み、第3の接続部55の2つの側は、凸形円弧と合致する凹形円弧を含む。電子デバイス100が狭画面モードにあるとき、凹形円弧部分と凸形円弧部分とは、第1の接続部51と第3の接続部55の接続、および第2の接続部53と第3の接続部55の接続を達成するように合わさる。第1の接続部51、第2の接続部53及び第3の接続部55は、他の形態にしてもよいことを理解し得る。例えば、これら3つはいずれも矩形状を有し、カバー本体50に直接合わさる。別の例として、第3の接続部55の2つの対称な側には、その上に規則的に配置された突起が設けられており、第1の接続部51および第2の接続部53は、この突起に対応する溝を有し、それによって、電子デバイス100が展開モードにあるとき、ハウジング10の形態は美しくなって美感を向上することができる。
【0142】
加えて、この実施形態において、第1の接続部52と、第2の接続部53と、第3の接続部55とは種々の異なる色を有するように設計されてもよく、このように電子デバイス100の外観を美しくする。
【0143】
この実施形態では、駆動機構(図示せず)が2つ設けられており、これら2つの駆動機構が第1の貯蔵室110及び第2の貯蔵室130内にそれぞれ配置されている。第1の貯蔵室110内に配置された駆動機構は、第1の天板111および第1のリール21と接続されており、第1の部分11を第3の部分15から離れて移動させるように駆動するとともに、第1のリール21を回転駆動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端を解放するように構成されている。
【0144】
第2の貯蔵室130内に配置された駆動機構は、第2の天板131および第2のリール23と接続されており、第2の部分13を第3の部分15から離れて移動させるように駆動するとともに、第2のリール23を回転駆動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の他方の端を解放するように構成されている。
【0145】
この実施形態において、駆動機構の具体的な構造は、例えば、図5及び図7に例示するような、上記実施形態における駆動機構70の構造と実質的に一致してもよく、ここでは冗長性を避けるためその詳細な説明を省略する。
【0146】
この実施形態において、電子デバイス100の表示領域は展開される必要があるとき、すなわちフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は展開される必要があるとき、第1の部分11は、第1の貯蔵室110に配置された駆動機構によって、第3の部分15及び第2の部分13から離れて移動させるように駆動されてもよい。しかも、駆動機構がまた第1のリール21を回転駆動することで、第1のリール21がフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を徐々に解放し、このように、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する目的が達成される(例えば、図26に例示した状態から図27に例示した状態に移動する)。
【0147】
フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は縮小される必要があるとき、駆動機構のモータ71は、第1の部分11を第3の部分15に向かって移動させるように駆動するために逆回転するだけでよい。このような場合、第1のリール21も駆動機構の駆動下で逆回転し、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の端を徐々に巻き取るようにする(例えば、図27に例示した状態から図26に例示した状態に移動する)。
【0148】
この実施形態において、第1の部分11の移動の変位は、単位時間における第1のリール21の回転によって解放されるフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の長さに等しいことを理解し得る。換言すれば、第1の部分11による移動距離は、まさに第1のリール21の回転によって解放されるフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の長さであり、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30がしわなく安定して移動できることを確保するようになる。
【0149】
同様に、電子デバイス100の表示領域は展開される必要があるとき、第2の部分13も、第2の貯蔵室130に配置された駆動機構によって、第3の部分15及び第1の部分11から離れて移動させるように駆動されてもよく、駆動機構がまた第2のリール23を回転駆動することで、第2のリール23はフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を徐々に解放し、それによって、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する目的が達成できる。
【0150】
この実施形態において、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は展開される必要があるとき、2つの駆動機構のうちの1つだけは、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を展開する目的の達成のために、第1の部分11または第2の部分13を第3の部分15から離れて移動させるように駆動することに使用されてもよいことを理解し得る。もちろん、2つの駆動機構はいずれも、同じ目的を達成するために、それぞれ第1の部分11および第2の部分13を第3の部分15から離れて移動させるように駆動することに使用されてもよい。この実施形態では、2つの駆動機構が、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301の展開を達成するために、第1の部分11と第2の部分13とを第3の部分15から離れて移動させるように同期駆動することに使用されている。
【0151】
以下、2つの駆動機構が第1の部分11と第2の部分13とを同時に移動させるように駆動する例を挙げて、この実施形態の電子デバイス100の動作原理を紹介する。
図22、23、26及び27に例示するように、上述したように、電子デバイス100は、狭画面モードと展開モードとを切り替えることができる。図22及び図26に例示した状態で、電子デバイス100は、狭画面モードにあり、図24及び図27に例示した状態で、電子デバイス100は、展開モードにある。狭画面モードでは、第1の部分11と、第2の部分13と第3の部分15とが嵌合されてハウジング10を形成する。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第1のリール21に巻き取られ、その他方の端は、第2のリール23に巻き取られている。この場合、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30のごく一部のみがハウジング10の外に露出され、表示部分301は狭く、それによりユーザが電子デバイス100を持ち運ぶことに便利である。
【0152】
ユーザが大きな表示部分301を必要とするとき、第1の部分11及び第2の部分13はそれぞれ、2つの機構によって第3の部分15から離れて移動するように駆動され、かつ第1の部分11と第2の部分13との移動方向は逆である。同時に、駆動機構はまた第1のリール21及び第2の回転軸23を回転駆動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放し、これにより、第1の貯蔵室110の内に隠れているフレキシブル表示スクリーン31の第2の領域311が徐々に引き出され、同様に、第2の貯蔵室130の内に隠れているフレキシブル表示スクリーン31の第3の領域313が徐々に引き出される。このようにして、ハウジング10から露出するフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一部の面積は増加され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する目的が達成されるようになる。表示部分301の面積は比較的大きいため、ユーザの操作を容易にし、ユーザの操作感を向上する。
【0153】
電子デバイス100は展開モードから狭画面モードに切り替える必要があるとき、駆動機構のモータ71は、それぞれ第1の部分11及び第2の部分13を第3の部分15に向かって移動させるように駆動するために逆回転するだけでよい。この場合、第1のリール21及び第2のリール23もそれに応じて逆回転し、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を同期的に巻き取る。第1の部分11および第2の部分13が第3の部分15に向かって限界位置に移動する(すなわち、これら3つが完全に嵌合された)とき、モータ71は作動を停止し、電子デバイス100は狭画面モードに戻る。
【0154】
要約すると、本開示の実施形態に係る電子デバイス100は、ハウジング10、リール20およびフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を備える。ハウジング10は、互いに相対的に移動するように構成された第1の部分11と第2の部分13とを含む。リール20は、第1の部分11に回転可能に配置されている。フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一方の端は、第2の部分13に固定的に接続され、その他方の端は、リール20に巻き取られている。リール20は、第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動するときに回転してフレキシブル表示スクリーンアセンブリを解放することで、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開することができる。
【0155】
以上をまとめると、本開示の前記実施形態に係る電子デバイス100では、ハウジング10の第1の部分11と第2の部分13とが互いに離れて移動するとき、リール20は回転してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放することで、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開することができる。このようにして、電子デバイス100のスクリーン表示領域のサイズは自由に調整されることができる。大画面を必要とするとき、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301はユーザの操作感を向上するように展開されることができる。大画面を必要としないとき、表示部分301が展開されなくてもよいので、電子デバイス100の全体サイズが小さく、電子デバイス100を持ち運びやすくとなる。
【0156】
本明細書全体を通して、「何らかの実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「一例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」に言及すると、実施形態または例に関連して説明される特定の特徴、構造、材料、または特性が本願の少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。この明細書において、前述の用語の例示的な説明は、必ずしも同じ実施形態または例に例示したとおりではない。さらに、特定の特徴、構造、材料、または特性は、1つ以上の実施形態または例において任意の適切な方式で組み合わされても良い。
【0157】
以上、本開示の実施形態を例示し、説明したが、上記の実施形態は単なる説明的であり、本開示を限定すると解釈されることはできず、当業者にとって、本開示の範囲を逸脱することなく、実施形態に変更、代替、および修正をかかることができることを理解し得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
【手続補正書】
【提出日】2022-05-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに相対的に移動するように構成された第1の部分(12)と第2の部分(14)とを含むハウジング(10)と;
前記第1の部分(12)に回転可能に配置されているリール(20)と;
前記第2の部分(14)に接続された一端と、前記リール(20)に結合された他端とを有するフレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)と;
を備え、
前記リール(20)は、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに回転して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を解放するように構成されている電子デバイス(100)。
【請求項2】
前記リール(20)はさらに、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに向かって移動するときに回転して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を巻き取るように構成されている、請求項1に記載の電子デバイス(100)。
【請求項3】
駆動機構(70)をさらに備え、前記駆動機構(70)は、前記第2の部分(14)と接続されており、前記第2の部分(14)を前記第1の部分(12)から離れて移動させるように駆動して、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を移動させるように駆動するように構成されている、請求項1又は2に記載の電子デバイス(100)。
【請求項4】
前記駆動機構(70)は、モータ(71)と、前記モータ(71)および前記第2の部分(14)と接続された第1の伝達構造体(72)とを含み、前記モータ(71)は、前記第1の伝達構造体(72)で前記第2の部分(14)を前記第1の部分(12)に対して移動させるように駆動するように構成されている、請求項3に記載の電子デバイス(100)。
【請求項5】
前記第1の伝達構造体(72)は、
前記モータ(71)と接続された第1の伝達ギヤ(722)と;
前記第2の部分(14)に固定され、前記第1の伝達ギヤ(722)と噛み合わされるラック部(724)とを含む、請求項4に記載の電子デバイス(100)。
【請求項6】
前記駆動機構(70)は、前記リール(20)および前記第1の伝達ギヤ(722)と接続された第2の伝達構造体(74)を含み、前記モータ(71)は、前記第2の部分(14)を前記第1の部分(12)から離れて移動させるように駆動しながら、前記第2の伝達構造体(74)で前記リール(20)を回転駆動して前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)を解放するように構成されている、請求項5に記載の電子デバイス(100)。
【請求項7】
前記第2の伝達構造体(74)は、
前記リール(20)に固定され、かつ前記リール(20)と同心である第2の伝達ギヤ(724)と;
前記第1の部分(12)に回転可能に配置され、前記第2の伝達ギヤ(724)および前記第1の伝達ギヤ(722)と噛み合わされる第3の伝達ギヤ(744)とを含む、請求項6に記載の電子デバイス(100)。
【請求項8】
前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)は、フレキシブル表示スクリーン(32)と、前記フレキシブル表示スクリーン(32)と積み重ねられ固定的に接続されたフレキシブルサポート(34)とを含み、前記フレキシブルサポート(34)は前記リール(20)と接続されており、かつ前記フレキシブルサポート(34)は前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに前記第1の部分(12)に当接して、前記フレキシブル表示スクリーン(32)を平らに保つようにする、請求項1~7のいずれか一項に記載の電子デバイス(100)。
【請求項9】
前記第1の部分(12)は、第1の天板(122)を含み、前記フレキシブルサポート(34)は、前記フレキシブル表示スクリーン(32)と前記第1の天板(122)との間に配置されて、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに前記フレキシブル表示スクリーン(32)と前記第1の天板(122)との間のギャプを埋めるように構成されている、請求項8に記載の電子デバイス(100)。
【請求項10】
前記第2の部分(14)は、前記第1の天板(122)上に貼り付けられ、前記フレキシブル表示スクリーン(32)と前記第1の天板(122)との間に配置されている第2の天板(142)を含む、請求項9に記載の電子デバイス(100)。
【請求項11】
前記フレキシブル表示スクリーン(32)は、
前記第2の天板(142)上に固定され、かつ前記第2の天板(142)に重畳する第1の領域(322)と;
前記第1の領域(322)に接続され、かつ前記第1の部分(12)の内に少なくとも部分的に配置されている第2の領域(324)とを含む、請求項10に記載の電子デバイス(100)。
【請求項12】
前記フレキシブルサポート(34)は、前記第2の領域(324)の底部に配置され、かつ前記第2の領域(324)を超えており、前記フレキシブルサポート(34)の超える部分は前記リール(20)に接続されている、請求項11に記載の電子デバイス(100)。
【請求項13】
前記第1の部分(12)は、その内側に収容室(120)を画定し、前記リール(20)は、前記収容室(120)内に配置され、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)の一部は、前記収容室(120)内に配置され、
前記電子デバイス(100)はカバー本体(50)をさらに備え、前記カバー本体(50)は、前記第1の部分(12)と接続され、かつ前記収容室(120)を覆っており、
前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)の表示部分は、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに離れて移動するときに展開されるように構成されており、前記フレキシブル表示スクリーンアセンブリ(30)の前記展開された表示部分は、前記第1の部分(12)と前記第2の部分(14)とが互いに向かって移動するときに、前記収容室(120)内に受け入れられるように構成されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の電子デバイス(100)。
【請求項14】
前記カバー本体(50)は、第1の接続部(52)と、前記第1の接続部(52)に対して移動可能な第2の接続部(54)とを含み、前記第1の接続部(52)は前記第1の部分(12)と固定的に接続され、前記第2の接続部(54)は前記第2の部分(14)と固定的に接続されている、請求項13に記載の電子デバイス(100)。
【請求項15】
前記第1の部分(12)の収容室(120)内に配置されたカメラ(60)をさらに備え、
前記カバー本体(50)は、前記カメラ(60)に対応する光透過部(56)を含み、前記カメラ(60)は、前記光透過部(56)を通して画像を取得するように構成されている、請求項13又は14に記載の電子デバイス(100)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
図7に例示するように、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301は展開される必要があるとき、第1の部分12と第2の部分14とが互いに離れて移動する。このように、第2の部分1は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を伸張させるように駆動する。このようにして、リール20は、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301が拡大するようにフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放してもよく、それによって、ユーザの操作感および求めをさらに向上させる。この場合、電子デバイス100は展開モードにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
図13および図14に例示するように、他の実施形態では、カメラ60は、第2の部分14に固定的に接続され、かつ第2の部分14を介して画像を取得しても良いことを理解し得る。この実施形態において、第2の部分14は、カメラ60が配置された貯蔵室140を画定している。光は、第2の部分14を通過してカメラ60によって受け入れられてもよく、それによって、カメラ60は、第2の部分14を通して画像を取得してもよい。第2の部分14が第1の部分12に対して移動するとき、カメラ60も第2の部分14とともに移動する。このようにして、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示領域301のサイズは、カメラ60の撮影・撮像機能に影響を与えることなく調整されることができ、それによって、ユーザがどのような場合においても便利に撮影することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
図13及び図15に例示するように、電子デバイス100が狭画面モードにあるとき、すなわち、第1の部分12と第2の部分14とが互いに向かって限界位置に移動するとき、第1の接続部52と第2の接続部54とは、電子デバイス100のカバー本体50を形成するように合わさる。図14及び図16に例示するように、第2の部分14が第1の部分12から離れて移動するとき、第2の接続部54は第の接続部52から離間される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
図13及び図14に例示するように、この実施形態では、第1の接続部52が円弧形状の凹形部分522を有し、第2の接続部54は凹形部分522に合致する凸形部分542を有し、凸形部分542も円弧形状を有する。電子デバイス100が狭画面モードにある(図13及び図15に例示する通りである)とき、凹形部分522と凸形部分542とは合わさって、第1の接続部52と第2の接続部54の接続を達成する。第1の接続部52及び第2の接続部54は、他の形態にしてもよいことを理解し得る。例えば、これら両者は矩形状を有し、カバー本体50に直接合わさってもよい。別の例として、これら両者のうちの一方は、その上に規則的に配置された突起を設けてもよく、他方は、この突起に対応する溝を有してもよく、それによって、電子デバイス100が展開モードにあるとき、ハウジング1の形態は美しくなって美感を向上してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0093】
加えて、図18に例示するように、復元機構80は、リール20に接続されており、リール20に復元力を加えるように構成された弾性要素を含んでもよい。この弾性要素は、図18に例示したようなねじりばねなどのばねであってもよい。もちろん、この弾性要素は、ゴムなどの弾性復元力を有する要素であってもよく、ここに限定されるものではない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0152】
ユーザが大きな表示部分301を必要とするとき、第1の部分11及び第2の部分13はそれぞれ、2つの駆動機構によって第3の部分15から離れて移動するように駆動され、かつ第1の部分11と第2の部分13との移動方向は逆である。同時に、駆動機構はまた第1のリール21及び第2のリール23を回転駆動してフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30を解放し、これにより、第1の貯蔵室110の内に隠れているフレキシブル表示スクリーン31の第2の領域311が徐々に引き出され、同様に、第2の貯蔵室130の内に隠れているフレキシブル表示スクリーン31の第3の領域313が徐々に引き出される。このようにして、ハウジング10から露出するフレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の一部の面積は増加され、フレキシブル表示スクリーンアセンブリ30の表示部分301を展開する目的が達成されるようになる。表示部分301の面積は比較的大きいため、ユーザの操作を容易にし、ユーザの操作感を向上する。
【国際調査報告】