(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-01
(54)【発明の名称】バンドリング配置を有するケーブルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H02G 3/04 20060101AFI20230125BHJP
G02B 6/44 20060101ALI20230125BHJP
【FI】
H02G3/04 062
G02B6/44 366
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022534309
(86)(22)【出願日】2020-12-04
(85)【翻訳文提出日】2022-06-06
(86)【国際出願番号】 US2020063412
(87)【国際公開番号】W WO2021113713
(87)【国際公開日】2021-06-10
(32)【優先日】2019-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519407091
【氏名又は名称】コムスコープ テクノロジーズ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】オスカー フェルナンド ブラン デ リオン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス マーコイラー
【テーマコード(参考)】
2H201
5G357
【Fターム(参考)】
2H201BB04
2H201BB22
2H201BB23
2H201BB25
2H201BB67
2H201BB70
2H201BB72
2H201BB80
2H201FF01
2H201FF06
2H201FF07
2H201KK08
5G357DB01
5G357DB10
5G357DC20
5G357DD01
5G357DD05
5G357DD10
5G357DE08
5G357DF10
(57)【要約】
本開示は、スリーブ、およびスリーブを通って延在する複数のケーブルを含む、ケーブルアセンブリに関する。ケーブルアセンブリはまた、スリーブ内の、スリーブの一端からオフセットされた位置に位置決めされた、グロメットを含む。グロメットは、ダム位置を形成する。ケーブルアセンブリは、ダム位置とスリーブの端部との間に位置するスリーブの領域を、少なくとも部分的に埋める接合材をさらに含む。接合材は、スリーブに対して光ファイバケーブルおよびグロメットを接合する。ケーブルは、グロメットおよび接合材を通って延在し、スリーブの端部を越えて外側に延在するブレークアウト部分を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルアセンブリであって、
第1の端部から第2の端部まで延在する長さを有するスリーブと、
前記スリーブの前記長さにわたって延在する複数の電力ケーブルであって、前記電力ケーブルの各々が、電気伝導体および前記電気伝導体を取り囲む電力ケーブルジャケットを含む、複数の電力ケーブルと、
前記スリーブの前記長さにわたって延在する少なくとも1つの光ファイバケーブルであって、前記光ファイバケーブルが、複数の光ファイバおよび少なくとも1つの強度要素を含み、前記光ファイバケーブルがまた、前記光ファイバおよび前記強度要素を取り囲む光ファイバケーブルジャケットを含む、少なくとも1つの光ファイバケーブルと、
前記スリーブ内の、前記スリーブの前記第1の端部からオフセットされた位置に位置決めされたグロメットであって、前記グロメットが、前記スリーブ内にダム位置を形成する、グロメットと、
前記スリーブに対して前記光ファイバケーブル、前記電力ケーブル、および前記グロメットを接合するために、前記ダム位置と前記スリーブの前記第1の端部との間に位置する前記スリーブの領域を少なくとも部分的に埋める、接合材と、を備え、
前記電力ケーブルおよび前記光ファイバケーブルが、前記グロメットおよび前記接合材を通って延在し、前記スリーブの前記第1の端部を越えて外側に延在するブレークアウト部分を含む、ケーブルアセンブリ。
【請求項2】
前記スリーブの前記第2の端部が、開放構成を有する、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項3】
前記接合材が、エポキシを含む組成物を有し、前記グロメットが、ゴムを含む組成物を有する、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項4】
前記スリーブが、波形プラスチック管である、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項5】
前記スリーブが、メッシュ構造を有し、前記第1の端部から前記第2の端部まで前記スリーブの前記長さに沿って延在するスリットを含む、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項6】
前記接合材が、前記メッシュ構造を通って貫通する、請求項5に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項7】
前記接合材が、前記スリーブ内に位置決めされた内側部分と、前記スリーブの外面を円周方向に取り囲む外側円周部分と、を含む、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項8】
前記接合材が、前記スリーブの前記第1の端部から軸方向外側に延在し、かつ前記電力ケーブルおよび前記光ファイバケーブルに屈曲保護を提供する、外側軸部分を含む、請求項1または7に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項9】
前記接合材の前記外側軸部分が、テーパ状のブーツを形成する、請求項8に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項10】
前記接合材の前記内側部分、前記外側円周部分、および前記外側軸部分が、一体の成形片として一緒に形成されている、請求項7~9のいずれか一項に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項11】
前記電力ケーブルおよび前記光ファイバケーブルに屈曲保護を提供するために、前記スリーブの前記第1の端部の上に取り付けられたブーツをさらに備える、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項12】
前記光ファイバケーブルの前記強度要素が、繊維強化ポリマーを含む構造を有する、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項13】
前記グロメットが、前記光ファイバケーブルを受容するための、前記グロメットの中心に位置決めされた光ファイバケーブル開口部と、前記電力ケーブルを受容するための、前記光ファイバケーブル開口部の円周方向周囲に位置決めされた複数の電力ケーブル開口部と、を含む、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項14】
前記光ファイバケーブル開口部が、前記電力ケーブル開口部の各々によって画定された第2の直径よりも大きい、第1の直径を有する、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項15】
前記第1の直径が、前記第2の直径の少なくとも2倍の大きさである、請求項14に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項16】
前記グロメットが、前記光ファイバケーブル開口部および前記電力ケーブル開口部の各々に対応するケーブル側面挿入スロットを画定する、請求項13に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項17】
前記グロメットが、軸方向長さを有し、前記光ファイバケーブル開口部および前記電力ケーブル開口部が、前記軸方向長さに沿って延在し、前記ケーブル側面挿入スロットが、前記軸方向長さに沿って延在し、前記グロメットの外面が、前記軸方向長さに沿って主端部から副端部までテーパ状になっている、請求項16に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項18】
前記グロメットが、前記グロメットの前記主端部が前記グロメットの前記副端部よりも、前記スリーブの前記第1の端部の近くに位置決めされている状態で、前記スリーブ内に位置決めされている、請求項17に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項19】
前記スリーブが、スプール上にコイル状に巻かれており、前記スリーブの前記第1の端部に隣接する前記ケーブルアセンブリを引くことによって、前記ケーブルアセンブリが前記スプールから払い出されるように前記スプールが回転し、それによって前記ケーブルアセンブリが前記スプールから払い出されることができるようになっている、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【請求項20】
前記スリーブが、箱に梱包されており、前記ケーブルアセンブリが、前記スリーブの前記第1の端部に隣接する前記ケーブルアセンブリを引くことによって前記箱から繰り出されることができるようになっている、請求項1に記載のケーブルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概してケーブルアセンブリに関する。より具体的には、本開示は、光ファイバケーブルおよび電力ケーブルを含む、ケーブルアセンブリに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、PCT国際特許出願として2020年12月4日付で出願されており、2019年12月6日付で出願された米国特許出願第62/944,609号の利益を主張するものであり、この開示の全体が参照によって本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
リモート無線ヘッド(RRH)は現在、アンテナタワーから信号を送信するための分散基地局アーキテクチャにおいて、一般的に使用されている。リモート無線ヘッドは典型的には、アンテナタワーの上部に隣接して取り付けられる。リモート無線ヘッドに接続し、電力を供給するために、光ファイバおよび電力伝導体を、アンテナタワーをのぼってリモート無線ヘッドまで配線することが一般的である。これは多くの場合、1つのケーブルジャケット内に包有され、かつケーブルジャケット内のコア内に統合された、電気伝導体および光ファイバを含む、ハイブリッド光ファイバケーブルの使用によって達成される。
【発明の概要】
【0003】
本開示の一態様は、第1の端部から第2の端部まで延在する長さを有するスリーブを含む、ケーブルアセンブリに関する。ケーブルアセンブリはまた、スリーブの長さにわたって延在する電力ケーブルを含む。電力ケーブルの各々は、電気伝導体、および電気伝導体を取り囲む電力ケーブルジャケットを含む。ケーブルアセンブリはまた、スリーブの長さにわたって延在する少なくとも1つの光ファイバケーブルを含む。光ファイバケーブルは、複数の光ファイバおよび少なくとも1つの強度要素を含む。光ファイバケーブルはまた、光ファイバおよび強度要素を取り囲む、光ファイバケーブルジャケットを含む。ケーブルアセンブリは、スリーブ内の、スリーブの第1の端部からオフセットされた位置に位置決めされたグロメットをさらに含む。グロメットは、スリーブ内にダム位置を形成する。ケーブルアセンブリはさらに、スリーブに対して光ファイバケーブル、電力ケーブル、およびグロメットを接合するために、ダム位置とスリーブの第1の端部との間に位置するスリーブの領域を少なくとも部分的に埋める、接合材を含む。グロメットおよび接合材を通って延在し、かつスリーブの第1の端部を越えて外側に延在するブレークアウト部分を含む、電力ケーブルおよび光ファイバケーブル。
【0004】
様々な追加の態様が、以下の説明に記載されることになる。態様は、個々の特徴および特徴の組み合わせに関連し得る。前述した一般的説明および以下の詳細な説明の両方は、例示および説明のためのみであり、本明細書に開示する例が基づく広範な発明の概念を制限するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
以下の図面は、本開示の特定の例の例示であり、したがって本開示の範囲を限定しない。本開示の例は、以下、添付図面と併せて記載され、同様の数字は同様の要素を示す。
【0006】
【
図1】本開示の原理に従ったケーブルアセンブリを示し、ケーブルアセンブリの大部分が、スプールの周りにコイル状に巻かれて示されている。
【
図2】
図1のケーブルアセンブリのブレークアウト端部を示す斜視図である。
【
図3】ケーブルアセンブリの大部分が箱内に梱包された状態の、
図1のケーブルアセンブリを示す。
【
図5】接合材が仮想線で示されている、
図2および
図4のブレークアウト端部の別の斜視図である。
【
図6】断面線が、ケーブルアセンブリのスリーブ内に位置決めされたグロメットを切断している、
図5の切断線6-6に沿って切り取られた断面図である。
【
図7】スリーブを通して配線されたケーブル間の空隙領域を埋める、ケーブルアセンブリのスリーブ内に位置決めされた接合材を示す、切断線7-7に沿って切り取られた断面図である。
【
図8】ケーブルアセンブリのスリーブの端部から外側にオフセットされた方向に位置する切断線8-8に沿って切り取られた断面図である。
【
図9】スリーブのブレークアウト端部に隣接する、ケーブルアセンブリのスリーブ内に取り付けられたグロメットの斜視図である。
【
図12】ケーブルアセンブリのスリーブのブレークアウト端部にケーブルアセンブリの接合材を装着するために使用される型を示す、上面図である。
【
図13】切断線13-13に沿って切り取られた断面図である。
【
図14】
図12のケーブルアセンブリおよび型の端面図である。
【
図15】
図14の切断線12-12に沿って切り取られた断面図である。
【
図16】本開示の原理に従ったケーブルアセンブリに組み込むことができる、代替的なスリーブを示す。
【
図17】
図16のスリーブで利用することができる、代替的なブーツを示す。
【
図18】本開示の原理に従ったケーブルアセンブリの一部として組み込むことができる、例示的な光ファイバケーブルの断面図である。
【
図19】本開示の原理に従ったケーブルアセンブリの一部として組み込むことができる、例示的な電力ケーブルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
様々な例が、図面を参照して詳細に記載され、同様の参照番号は、いくつかの図を通して同様の部品およびアセンブリを表す。
【0008】
本開示の一態様は、少なくとも1つの光ファイバケーブルおよび複数の別個の電力ケーブルを含む複数の個々のケーブルを一緒にグループ化し、それによって個々のケーブルをユニットとして輸送および配備することができる、バンドリング配置を有するケーブルアセンブリに関する。特定の例では、ケーブルアセンブリは、個々のケーブルを取り囲むスリーブを含み得る。特定の例では、ケーブルのブレークアウト部分は、スリーブの端部を越えて外側に延在し得る。特定の例では、ケーブルは、スリーブの端部領域を少なくとも部分的に埋める接合材によって、スリーブの一端に固定され得る。特定の例では、グロメットは、スリーブ内の、ケーブルのブレークアウト部分がそこから延在するスリーブの端部から、オフセットされた位置に、位置決めされ得る。グロメットは、接合材を塗布する間にスリーブ内に流れ得る接合材の距離を限定するために、スリーブ内にダム位置を形成することができる。特定の例では、接合材は、時間とともに固くなる硬化性材料である。特定の例では、接合材はまた、スリーブの端部から外側に突出して、ケーブルを過屈曲から保護する、ケーブル屈曲保護特徴(例えば、ひずみ緩和ブーツ)を形成することもできる。特定の例では、光ファイバケーブルは、少なくとも2、4、8、12、24、36、またはそれ以上の光ファイバを含み得る。特定の例では、ケーブルアセンブリの構成は、ケーブルアセンブリをアンテナタワー上にユニットとして容易に装着することを可能にする。特定の例では、ケーブルのブレークアウト部分は、直接、または中間接続箱およびジャンパケーブルを介して、リモート無線ヘッドに接続することができる。特定の例では、光ファイバケーブルの光ファイバは、シングルまたはマルチファイバコネクタ(例えば、強固型または非強固型)によって終端され得る。特定の例では、電力ケーブルは、DC電力ケーブルを含み得る。特定の例では、ケーブルのブレークアウト部分は、リモート無線ヘッドまたはリモート無線ヘッドに対応する接続箱へのケーブルの接続を容易にし、ケーブルアセンブリの反対側の端部は、必要に応じた長さに切断することができる。
【0009】
図1および
図2は、本開示の原理に従ったケーブルアセンブリ20を示している。ケーブルアセンブリ20は、スリーブ24によって一緒に束ねられ、グループ化され、またはバンドルされた、複数の個々のケーブル22を含む。ケーブル22は各々、個々の密封および保護を提供するために、各々がそれら自身のジャケットを有する別個の独立ケーブルであることが好ましい。ケーブル22は、自己密封型の独立ケーブルであるため、スリーブ24を環境的に密封する必要はない。代わりに、スリーブは主に、ケーブル22がユニットとして一緒に扱われ、梱包され、かつ配備され得るように、一緒にケーブル22をグループ化するためのバンドリング機能を提供する。
【0010】
図1の実施形態では、その中にケーブル22を有するスリーブ24は、スプール26の周りにコイル状に巻かれている。ケーブルアセンブリ20は、スプール26の周りにコイル状に巻かれており、ケーブルアセンブリ20のブレークアウト端部28がコイルの外部に位置し、開放端部30がコイルの中に位置している。スプール26がマンドレルまたは類似の装置上にあるときにブレークアウト端部28を引くことによって、スプール26はマンドレルの周りを回転することができ、それによって、ケーブル22を有するスリーブ24がスプール26から繰り出されることを可能にする。このようにして、ケーブル22をユニットとして配備することができ、それによって配備プロセスを容易にする。
【0011】
図3は、ケーブルアセンブリ20の別の梱包配置を示している。
図3の例では、ケーブル22をその中に有するスリーブ24は、箱32内に
図8のパターンで梱包されている。ケーブルアセンブリ20のブレークアウト端部28は、箱32の開口部34を通って外に延在する。ブレークアウト端部28を引くことによって、ケーブルアセンブリ20を箱32から引き、配備することができる。箱32内の
図8のスリーブ24のパターンは、ケーブルアセンブリ20の配備中におけるねじれの影響を排除する。
【0012】
図1を再び参照すると、スリーブ24は、ブレークアウト端部28から開放端部30まで延在する長さを有する。好ましくは、ケーブル22は、スリーブ24の実質的全長にわたって延在し、スリーブ24は、ケーブル22の各々の実質的全長を覆う。しかしながら、
図1に示すように、ケーブル22のブレークアウト部分34は、スリーブ24のブレークアウト端部28を越えて延在しており、それゆえ、スリーブ24内に包囲されていないか、または包まれていない。代わりに、ブレークアウト部分34は、スリーブ24のブレークアウト端部28を越えて軸方向に延在する。ケーブル22は個々のケーブルであり、ブレークアウト部分34はスリーブ24によって一緒に束ねられていないため、ブレークアウト部分34は好ましくは互いに対して独立して移動可能であることが理解されよう。
【0013】
ケーブル22は、複数の電力ケーブル22aを含むことが好ましい(
図5~
図8を参照)。
図19は、電力ケーブル22aのうちの1つを通る断面図である。
図19に示すように、電力ケーブル22aの各々は、絶縁誘電体ジャケット38によって取り囲まれた電気伝導体36を含む。特定の例では、電気伝導体36は、電気を伝導するのに好適な組成物を有する材料から作製されている。好ましい例では、電気伝導体は、銅を含む組成物を有する。伝導体36は、一体構造または編組構造を有し得ることが理解されよう。
【0014】
ケーブル22はまた、少なくとも1つの光ファイバケーブル22bを含む(
図5~
図8および
図18を参照)。
図5~
図8の図示されたケーブルアセンブリ20では、1つの光ファイバケーブル22bのみが図示されている。他の例では、2つ以上の光ファイバケーブルがケーブルアセンブリに含まれてもよい。
図18で最もよく示されているように、光ファイバケーブル22bは、ケーブルジャケット42内に位置決めされた複数の光ファイバ40を含む。光ファイバ40は、ケーブルジャケット42の内側に位置する緩衝管43内に任意選択的に位置決めされ得る。光ファイバケーブル22bは、光ファイバケーブル22bを強化するための少なくとも1つの強度要素46を含むことが好ましい。特定の例では、2つ以上の強度要素46が提供され得る。強度要素46は、光ファイバケーブル22bを強化するように適合されている。特定の例では、強度要素または複数の強度要素は、張力および/または圧縮において光ファイバケーブル22bを強化するように適合されている。図示の例では、緩衝管46の対向する側に位置決めされた2つの強度要素46が示されている。強度要素46は、繊維強化ポリマーを含む組成物を有するロッドなどの補強ロッドとして構築することができる。他の例では、強度要素46は、よりストリング状の構造を有することができ、アラミド糸などの補強糸タイプの構造を含むことができる。
【0015】
光ファイバケーブル22bは、複数の光ファイバ40を含むことが好ましい。特定の例では、光ファイバケーブルは、2、4、6、8、10、12、24、26、またはそれ以上の光ファイバを含み得る。図示の例では、ケーブルジャケット42は、丸い断面形状を有する。他の例では、ケーブルジャケット42は平坦な構造を有し得る。
【0016】
図4の分解図を参照すると、ケーブルアセンブリ20はまた、スリーブ24内でケーブル22を受容し、かつ位置決め/編成するグロメット48を含む。
図15に示すように、グロメット48は、スリーブ24内の、スリーブ24のブレークアウト端部28からオフセット間隔Sだけオフセットされた位置に位置決めされている。グロメット48は、スリーブ24内のケーブル22を位置決めし、またスリーブ24内にダム位置を形成するように機能することが理解されよう。ダム位置は、接合材の硬化前の接合材の初期塗布中に、スリーブ24の開放端部30に向かう方向に接合材がスリーブ内でグロメット48を通過して流れるのを防止するように構成されている。
【0017】
グロメット48は、ゴムを含む組成物を有することが好ましい。
図9および
図11に示すように、グロメット48は、光ファイバケーブル22bを受容するための、グロメット48の中心に位置決めされた光ファイバケーブル開口部50と、電力ケーブル22aを受容するための、光ファイバケーブル開口部の円周方向周囲に位置決めされた複数の電力ケーブル開口部52と、を含む。図示の例では、光ファイバケーブル開口部50は、電力ケーブル開口部52の各々によって画定された第2の直径D2よりも大きい、第1の直径D1を有する。一例では、第1の直径D1は、第2の直径D2の少なくとも2倍の大きさである。このようにして、光ファイバケーブル開口部50は、電力ケーブル22aの直径よりも大きな直径を有する光ファイバケーブル22bを収容することができる。図示の例では、光ファイバケーブル22bの外径は、電力ケーブル22aの各々の外径の少なくとも2倍の大きさである。
【0018】
図9および
図11で最もよく示されているように、グロメット48は、光ファイバケーブル開口部50に対応する側面挿入スロット54を画定し、また電力ケーブル開口部52の各々に対応する側面挿入スロット56を画定する。側面挿入スロット54は、光ファイバケーブル22bが光ファイバケーブル開口部50内に横方向に挿入されることを可能にし、側面挿入スロット56は、電力ケーブル22bが電力ケーブル開口部52内に横方向に挿入されることを可能にする。
【0019】
図10を参照すると、グロメット48は、軸方向長さLを有する。光ファイバケーブル開口部50および電力ケーブル開口部52は、軸方向長さLに沿って延在する。側面挿入スロット54、56もまた、軸方向長さLに沿って延在する。グロメット48は、グロメット48の外面が、グロメット48の主端部60から副端部62まで、軸方向長さLに沿ってテーパ状になるように構成されている。グロメット48がスリーブ24の内部に位置決めされているとき、グロメットの主端部60は、スリーブ24のブレークアウト端部28に向かって面し、グロメット48の副端部62は、ブレークアウト端部28とは反対側に面する。
図15に示すように、グロメット48の主端部60は、ケーブルアセンブリ20のダム位置を形成するように機能する。
【0020】
ケーブルアセンブリ20は、グロメット48によって画定されたダム位置とスリーブのブレークアウト端部28との間に位置するスリーブ24の領域を少なくとも部分的に埋める、接合材64(
図2および
図5~
図8を参照)をさらに含む。特定の例では、接合材64は、光ファイバケーブル22b、電力ケーブル22a、およびグロメット48を互いに対して、およびスリーブ24に対して接合する。特定の例では、接合材は、エポキシなどの硬化性材料を含む組成物を有し得る。特定の例では、接合材64は、ケーブル22間の空隙領域を埋め、ケーブル22をスリーブ24に接合する、スリーブ24内に位置決めされた内側部分64aを含む(
図7を参照)。接合材64はまた、スリーブ24の外面を円周方向に取り囲む外側円周部分64bを含む(
図6および
図7を参照)。接合材64はまた、スリーブ24のブレークアウト端部28から軸方向外側に延在し、スリーブ24のブレークアウト端部28に隣接するケーブル22に屈曲保護を提供するように適合されている、外側軸部分64c(
図2、
図5、および
図8を参照)を含む。特定の例では、外側軸部分64cは、テーパ状の構造を有してもよく、テーパ状のブーツを形成し得る。特定の例では、硬化接合材64は、ケーブル22からの側方負荷に応答して曲がることができる、弾性構造を有する。
【0021】
特定の例では、スリーブ24は、その開放端部30で開放構成を有する。開放構成とは、ケーブル22が、端部30に接合または別の方法で固定されておらず、端部が塞がっていないことを意味する。このように、アセンブリの端部30は、現場で必要な長さに容易に切断することができる。
【0022】
特定の例では、スリーブ24はメッシュ構造を有してもよく、ブレークアウト端部28から開放端部30までスリーブ24の長さに沿って延在するスリット70を含み得る。スリーブ24は、スリット70を閉鎖位置に向けて付勢する弾性構造を有し得る。スリット70は、ケーブル20およびグロメット48をスリーブ24の内部に横方向に装填することを可能にする。特定の例では、スリーブ24のメッシュ構造は、接合材がスリーブ24内に(例えば、成形プロセスを介して)最初に塗布/装着されるとき、接合材64が、スリーブ24の厚さを通って横方向にウィッキングするかまたは別の方法で貫通することを可能にする。
【0023】
接合材64は、成形プロセスによって最初にケーブルアセンブリ20に塗布されることが好ましい。例えば、
図12~
図15は、スリーブ24に対して所望の形状に接合材を形成するのに好適な、例示的な型80を示している。型80は、スリーブ24のブレークアウト端部28の上に取り付けられており、ケーブル22は、型80を越えて外側軸方向に延在している。型は、2つの半片80a、80bを含み得、半片80a、80bはともに、型片80aと80bとの間に位置決めされたスリーブ24と嵌合する。型80は、開放端部82および閉鎖端部84を有する。閉鎖端部84は、スリーブの周りにしっかりとフィットし、したがって、型がスリーブの上に取り付けられたときに閉鎖される。スリーブ24のブレークアウト端部28の上に型80を定位置に置いた状態で、接合材64は、型の開放端部82を通して注ぐことができ、それによって、接合材がスリーブ24の内部の空隙領域をグロメット48まで埋めることを可能にする。型80の内部はまた、スプール26の外面よりもわずかに大きく、それによって、接合材の一部がスリーブ24の外面の周りに流れて、外側円周部分64bを形成することを可能にする。型80の内部は、接合材の外側軸部分64cを形成するために、スリーブ24のブレークアウト端部28を越えて軸方向に延在するテーパ状部分88をさらに含む。接合材64を型80内に注いだら、接合材を硬化させることが好ましい。硬化後、型80は除去される。他の例では、射出成形などの他のタイプの成形プロセスを利用することができる。成形プロセスによって、接合材64の内側部分64a、外側円周部分64b、および外側軸部分64cがすべて、一体の成形片として一緒に形成される。
【0024】
特定の例では、ケーブル22のブレークアウト部分64は、ブレークアウト端部28からスリーブ24の接合材を通って軸方向外側に延在し、互いに対して個別に移動可能である。特定の例では、ブレークアウト部分34は各々、3~12フィートの範囲の長さを有する。ブレークアウト部分34の端部は、コネクタ付きまたは非コネクタ付きであり得ることが理解されよう。光ファイバケーブルに関して、光ファイバは、マルチファイバコネクタ(例えば、二重コネクタ、MPOコネクタなど)、またはシングルファイバコネクタによって終端され得る。光ファイバコネクタは、強固型または非強固型のいずれかであり得ることが理解されよう。
【0025】
図16は、ケーブル22を取り囲むための代替的なスリーブ124を示している。スリーブ124は、波形プラスチック管として構築されている。図示の例では、スリーブ124は長手方向スロットを有していない。したがって、
図16のスリーブ124の場合、ケーブル22は、スリーブ124の内部に軸方向に装填される必要がある。
図17は、スリーブ124のブレークアウト端部の上に取り付けられて、ケーブル22に屈曲半径保護を提供することができる、例示的なブーツ127を示している。図示の例では、ブーツ127は、スリーブ124の端部の上に取り付けられている別個の部品である。他の例では、ブーツ127は、スリーブ124の内部の一部を少なくとも部分的に埋め、かつスリーブ124内のケーブル22間の空隙領域を埋める、接合材で一体的に形成され得る。
【国際調査報告】