IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソリッド インコーポレイテッドの特許一覧

特表2023-504256ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法
<>
  • 特表-ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法 図1
  • 特表-ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法 図2
  • 特表-ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法 図3
  • 特表-ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法 図4
  • 特表-ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法 図5
  • 特表-ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法 図6
  • 特表-ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-02
(54)【発明の名称】ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 7/00 20060101AFI20230126BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20230126BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20230126BHJP
【FI】
H04L7/00 990
H04W56/00 110
H04W16/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022532004
(86)(22)【出願日】2019-12-03
(85)【翻訳文提出日】2022-05-27
(86)【国際出願番号】 KR2019016952
(87)【国際公開番号】W WO2021107241
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0157660
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517223668
【氏名又は名称】ソリッド インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ドンヒ
(72)【発明者】
【氏名】ホン,フピョ
【テーマコード(参考)】
5K047
5K067
【Fターム(参考)】
5K047AA18
5K047GG56
5K067AA21
5K067DD25
5K067EE12
(57)【要約】
本発明の実施形態による通信ネットワークの同期化方法は、通信ネットワーク内の通信ノードに連結されている少なくとも2以上の同期ソースの品質パラメータ及び前記同期ソースと連結されている通信ノードの容量パラメータを獲得するステップと、獲得した前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいた優先順位によって、前記少なくとも2以上の同期ソースから前記通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択するステップと、選択された同期ソースから提供された同期信号を用いて、前記通信ネットワークの同期化を行うステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク内の通信ノードに連結されている少なくとも2以上の同期ソースの品質パラメータ及び前記同期ソースと連結されている通信ノードの容量パラメータを獲得するステップと、
獲得した前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいた優先順位によって、前記少なくとも2以上の同期ソースから前記通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択するステップと、
選択された同期ソースから提供された同期信号を用いて、前記通信ネットワークの同期化を行うステップと、を含む、通信ネットワークの同期化方法。
【請求項2】
前記品質パラメータ及び前記容量パラメータは、
前記通信ネットワークを管理するネットワーク管理システムにテーブル形態に保存される、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項3】
前記優先順位は、
前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいて流動的に定められる、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項4】
前記品質パラメータは、
同期ソースのホールドオーバ時間、温度安定性、動作温度範囲、階層レベル、周波数品質、及び位相品質のうち少なくともいずれか一つに基づいて定められる、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項5】
前記容量パラメータは、
同期ソースが連結されている通信ノードがマスタノードとして動作する時に収容可能なスレーブノードの数に基づいて定められる、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項6】
前記通信ネットワークの同期化方法は、
前記容量パラメータを前記通信ネットワーク内の前記通信ノードそれぞれから受信するステップをさらに含む、請求項5に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項7】
前記優先順位は、
前記品質パラメータ及び前記容量パラメータそれぞれに加重値を反映して定められる、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項8】
前記通信ネットワークの同期化方法は、
前記通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択するステップ以後に、
選択された同期ソースと、前記通信ネットワーク内の前記通信ノードそれぞれの特性情報に基づいて、前記通信ノードそれぞれの同期化モードを定めるステップをさらに含む、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項9】
前記通信ノードそれぞれの前記特性情報は、
前記通信ノードそれぞれの特定同期化モードの支援如何、連結されている通信ノードのトラッキング可否、スレーブノードの収容容量、該通信ノードに現在連結されている通信ノードの数、及び該通信ノードに相応するスレーブノードの数のうち少なくともいずれか一つを含む、請求項8に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項10】
前記該通信ノードに現在連結されている通信ノードの数は、
IEEE 1588 PTPプロトコルの連結トラッキング機能を用いて獲得される、請求項9に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項11】
前記同期化モードは、
IEEE 1588 PTPプロトコルの透明クロックモード(transparent clock mode)または境界クロックモード(boundary clock mode)である、請求項8に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項12】
前記通信ネットワークは、
ヘッドエンド装置、拡張装置、及びリモート装置のうち少なくともいずれか一つを備え、
前記同期ソースのうち少なくともいずれか一つは前記拡張装置または前記リモート装置に連結される、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項13】
前記通信ネットワークの同期化方法は、
選択された前記同期ソースの障害如何をモニタリングするステップと、
選択された前記同期ソースに障害が発生した場合、前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいて再び計算された優先順位によって、前記通信ネットワークの同期化に使う他の同期ソースを選択するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項14】
前記通信ネットワークの同期化方法は、
障害が発生した同期ソースの障害が復旧された場合、障害の発生以前に選択された同期ソースを前記通信ネットワークの同期化に使うかどうかを判断するステップをさらに含む、請求項13に記載の通信ネットワークの同期化方法。
【請求項15】
通信ネットワーク内の通信ノードに連結されている少なくとも2以上の同期ソースの品質パラメータ及び前記同期ソースと連結されている通信ノードの容量パラメータを獲得して保存するメモリと、
前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいた優先順位によって、前記少なくとも2以上の同期ソースから前記通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択するプロセッサと、
選択された同期ソースから提供された同期信号を用いて通信ネットワークの同期化を行うための設定信号を前記通信ネットワークに伝送する通信インターフェースと、を備える、ネットワーク管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法に係り、さらに詳細には、同期ソースの品質パラメータ及び前記同期ソースに連結されている通信ノードの容量パラメータに基づいた優先順位によって、通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択することができるネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている分散アンテナシステム(Distributed Antenna System、DAS)は、ヘッドエンド装置で外部基準クロック情報を受信して他のノード(例えば、拡張装置、またはリモート装置など)に基準クロックを伝達する形態を持つ。
【0003】
しかし、ヘッドエンド装置はサイズ及び重量がかなり大きく、かつ別途の電源を供給せねばならないという理由で、ほとんど分散アンテナシステムが設けられる建物内の別途の空間に配置されることが一般的である。このような構造で外部基準クロック情報を受信するためには、遠く離れて配置されたクロックソースとヘッドエンド装置とをケーブルで連結せねばならないという点で、構造的に非効率的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、同期ソースの品質パラメータ及び前記同期ソースに連結されている通信ノードの容量パラメータに基づいた優先順位によって、通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択することができるネットワーク管理システム及び通信ネットワークの同期化方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態による通信ネットワークの同期化方法は、通信ネットワーク内の通信ノードに連結されている少なくとも2以上の同期ソースの品質パラメータ及び前記同期ソースと連結されている通信ノードの容量パラメータを獲得するステップと、獲得した前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいた優先順位によって、前記少なくとも2以上の同期ソースから前記通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択するステップと、選択された同期ソースから提供された同期信号を用いて、前記通信ネットワークの同期化を行うステップと、を含む。
【0006】
一部の実施形態で、前記品質パラメータ及び前記容量パラメータは、前記通信ネットワークを管理するネットワーク管理システムにテーブル形態に保存される。
【0007】
一部の実施形態で、前記優先順位は、前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいて流動的に定められる。
【0008】
一部の実施形態で、前記品質パラメータは、同期ソースのホールドオーバ時間、温度安定性、動作温度範囲、階層レベル、周波数品質、及び位相品質のうち少なくともいずれか一つに基づいて定められる。
【0009】
一部の実施形態で、前記容量パラメータは、同期ソースが連結されている通信ノードがマスタノードとして動作する時に収容可能なスレーブノードの数に基づいて定められる。
【0010】
一部の実施形態で、前記通信ネットワークの同期化方法は、前記容量パラメータを前記通信ネットワーク内の前記通信ノードそれぞれから受信するステップをさらに含む。
【0011】
一部の実施形態で、前記優先順位は、前記品質パラメータ及び前記容量パラメータそれぞれに加重値を反映して定められる。
【0012】
一部の実施形態で、前記通信ネットワークの同期化方法は、前記通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択するステップ以後に、選択された同期ソースと、前記通信ネットワーク内の前記通信ノードそれぞれの特性情報に基づいて、前記通信ノードそれぞれの同期化モードを定めるステップをさらに含む。
【0013】
一部の実施形態で、前記通信ノードそれぞれの前記特性情報は、前記通信ノードそれぞれの特定同期化モードの支援如何、連結されている通信ノードのトラッキング可否、スレーブノードの収容容量、該通信ノードに現在連結されている通信ノードの数、及び該通信ノードに相応するスレーブノードの数のうち少なくともいずれか一つを含む。
【0014】
一部の実施形態で、前記該通信ノードに現在連結されている通信ノードの数は、IEEE 1588 PTPプロトコルの連結トラッキング機能を用いて獲得される。
【0015】
一部の実施形態で、前記同期化モードは、IEEE 1588 PTPプロトコルの透明クロックモード(transparent clock mode)または境界クロックモード(boundary clock mode)である。
【0016】
一部の実施形態で、前記通信ネットワークは、ヘッドエンド装置、拡張装置、及びリモート装置のうち少なくともいずれか一つを備え、前記同期ソースのうち少なくともいずれか一つは前記拡張装置または前記リモート装置に連結される。
【0017】
一部の実施形態で、前記通信ネットワークの同期化方法は、選択された前記同期ソースの障害如何をモニタリングするステップと、選択された前記同期ソースに障害が発生した場合、前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいて再び計算された優先順位によって、前記通信ネットワークの同期化に使う他の同期ソースを選択するステップと、をさらに含む。
【0018】
一部の実施形態で、前記通信ネットワークの同期化方法は、障害が発生した同期ソースの障害が復旧された場合、障害の発生以前に選択された同期ソースを前記通信ネットワークの同期化に使うかどうかを判断するステップをさらに含む。
【0019】
本発明の実施形態によるネットワーク管理システムは、通信ネットワーク内の通信ノードに連結されている少なくとも2以上の同期ソースの品質パラメータ及び容量パラメータを獲得して保存するメモリと、前記品質パラメータ及び前記容量パラメータに基づいた優先順位によって、前記少なくとも2以上の同期ソースから前記通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択するプロセッサと、選択された同期ソースから提供された同期信号を用いて通信ネットワークの同期化を行うための設定信号を前記通信ネットワークに伝送する通信インターフェースと、を備える。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態による方法及び装置は、同期ソースの品質パラメータ及び前記同期ソースに連結されている通信ノードの容量パラメータに基づいた優先順位によって通信ネットワークの同期化に使う同期ソースを選択することで、同期ソースの状態及び通信ネットワークの状況に合う最適の同期信号を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の詳細な説明で引用される図面をさらに十分に理解するために各図面の簡単な説明が提供される。
図1】本発明の実施形態による通信システムの概念図である。
図2図1に示されている分散アンテナシステムの一実施形態によるブロック図である。
図3図1に示されているネットワーク管理システムの一実施形態によるブロック図である。
図4】同期ソースと連結されている通信ノードそれぞれに相応するパラメータを示す一実施形態によるテーブルである。
図5】通信ノードそれぞれの特性情報を示す一実施形態によるテーブルである。
図6】本発明の一実施形態による通信ネットワークの同期化方法のフローチャートである。
図7図6の通信ネットワークの同期化方法によって、通信ノードの同期化モードが設定される例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の技術的思想は、多様な変更を加えられ、かつ多様な実施形態を持つことができるところ、特定の実施形態を図面に例示し、これを詳細に説明する。しかし、これは、本発明の技術的思想を特定の実施形態によって限定しようとするものではなく、本発明の技術的思想の範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むと理解されねばならない。
【0023】
本発明の技術的思想を説明するに当って、係る公知技術についての具体的な説明が本発明の趣旨を不要に不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、本明細書の説明過程で用いられる数字(例えば、第1、第2など)は一つの構成要素を他の構成要素から区分するための識別記号に過ぎない。
【0024】
また、本明細書において、一構成要素が他の構成要素と「連結される」か、または「接続する」などと言及された時には、前記一構成要素が前記他の構成要素と直接連結されるか、または直接接続することもあるが、特に逆の記載が存在しない以上、中間にさらに他の構成要素を介して連結されるか、または接続することもあると理解されねばならない。
【0025】
また、本明細書に記載の「~部」、「~器」、「~子」、「~モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerate Processor Unit)、DSP(Drive Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアやソフトウェアまたはハードウェア及びソフトウェアの結合で具現され、少なくとも一つの機能や動作の処理に必要なデータを保存するメモリと結合される形態で具現されてもよい。
【0026】
そして、本明細書における構成部の区分は、各構成部が担当する主機能別に区分したことに過ぎないということを明らかにする。すなわち、以下で説明する二つ以上の構成部が一つの構成部に合わせられるか、または一つの構成部がさらに細分化した機能別に二つ以上に分化して備えられてもよい。そして、以下で説明する構成部それぞれは、自分の担当する主機能以外にも他の構成部が担当する機能のうち一部または全部の機能をさらに行ってもよく、構成部それぞれが担当する主機能のうち一部の機能が他の構成部によって専担されて行われてもよいということは言うまでもない。
【0027】
図1は、本発明の実施形態による通信システムの概念図である。
【0028】
図1を参照すれば、通信システム10は、コアネットワーク50と、基地局(Base Transceiver Station、BTS)100と、基地局100の通信信号を中継する分散アンテナシステム(DAS)200と、分散アンテナシステム200を管理及びモニタリングするNMS(Network Management System)300と、を備える。
【0029】
実施形態によって、通信システム10は、コアネットワーク50と、使用者端末をコアネットワーク50に接続させるアクセスネットワークを構成する基地局100と、分散アンテナシステム200とに分けられる。
【0030】
分散アンテナシステム200は、通信ネットワークの一例示として説明され、基地局100の少なくとも一部機能を直接行える。
【0031】
実施形態によって、分散アンテナシステム200は、ネットワーク管理システム300と一つの通信ネットワークを構成することができる。
【0032】
分散アンテナシステム200は、基地局100と通信的に連結され、かつヘッドエンドノードを構成するヘッドエンド装置210と、リモートノードを構成し、かつ他のリモートノードと連結されるか、または遠隔のそれぞれのサービスの位置に配置されて、使用者端末と通信的に連結される複数のリモート装置220a、220b、220c、220dと、拡張ノードを構成する拡張装置230a及び230bと、を備える。
【0033】
実施形態によって、分散アンテナシステム200は、アナログ分散アンテナシステムに具現される。
【0034】
他の実施形態によって、分散アンテナシステム200は、デジタル分散アンテナシステムに具現され、場合によっては、混合型(例えば、一部のノードはアナログ処理、残りのノードはデジタル処理を行う形態)に具現されてもよい。
【0035】
一方、図1は、分散アンテナシステム200のトポロジーの一例を示すものであり、分散アンテナシステム200は、設置領域及び適用分野(例えば、建物内(In-Building)、地下鉄、病院、競技場など)の特殊性に鑑みて多様な変形ができる。
【0036】
分散アンテナシステム200において、拡張装置230a及び230bは、設置の必要なリモート装置の数に比べて、ヘッドエンド装置210のブランチ数が制限的な場合に活用される。
【0037】
分散アンテナシステム200内のそれぞれのノード及びその機能についてさらに詳細に説明すれば、ヘッドエンド装置210は、基地局とのインターフェースの役割を行う。
【0038】
実施形態によって、ヘッドエンド装置210は、複数の基地局と連結されてもよい。
【0039】
実施形態によって、ヘッドエンド装置210は、メインヘッドエンド装置及びサブヘッドエンド装置で具現されて、特定事業者のサービス周波数帯域別またはそれぞれのセクター別の基地局と連結され、場合によって、メインヘッドエンド装置は、サブヘッドエンド装置によってカバレッジを補ってもよい。
【0040】
一般的に基地局から伝送されるRF(Radio Frequency)信号は、高電力の信号であるため、ヘッドエンド装置210は、このような高電力のRF信号を、それぞれのノードで処理するのに好適な電力の信号に減衰させる。ヘッドエンド装置210は、それぞれの周波数帯域別またはそれぞれのセクター別の高電力のRF信号を低電力に低める。ヘッドエンド装置210は、低電力のRF信号を結合し、結合された信号を拡張装置230aまたはリモート装置220aに分配する役割を行う。
【0041】
実施形態によって、ヘッドエンド装置210は、デジタルフォーマットの通信信号(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)、ORI(Open Radio Interface)、OBSAI(Open Baseband Remote Radiohead Interface)、またはe-CPRIなど)を基地局100から直接受信してもよい。
【0042】
リモート装置220a、220b、220c、220dそれぞれは、伝達されて結合された信号を周波数帯域別に分離して、増幅などの信号処理を行う。これによって、ぞれぞれのリモート装置220a、220b、220c、220dは、サービスアンテナ(図示せず)を通じて自分のサービスカバレッジ内のユーザ端末に基地局信号を伝送する。
【0043】
リモート装置220aとリモート装置220bとの間は、RFケーブルまたは無線通信を通じて連結され、必要に応じて、複数のリモート装置がカスケード構造で連結される。
【0044】
拡張装置230aは、伝達されて結合された信号を、拡張装置230aと連結されているリモート装置220cに伝達する。
【0045】
拡張装置230bは、リモート装置220aの一端に連結され、ダウンリンク通信でヘッドエンド装置210から伝達された信号を、リモート装置220aを通じて受信する。この時、拡張装置230bは、受信された信号を、拡張装置230bの後端に連結されているリモート装置220dに再び伝達する。
【0046】
一方、基地局100とヘッドエンド装置210とは、RFケーブル、光ケーブル、またはイーサネット・ケーブル(例えば、ツイスト・ケーブル、UTPケーブル)などを通じて互いに連結され、ヘッドエンド装置210の下位端では、リモート装置220aとリモート装置220bとの間を除いては、光ケーブルまたはイーサネット・ケーブル(例えば、ツイスト・ケーブル、UTPケーブル)などを通じて互いに連結され、各ノードの間の信号伝送媒体や通信方式は、これとは異なる多様な変形が可能である。
【0047】
実施形態によって、分散アンテナシステム200の内部構成が互いに光ケーブルで連結される場合、ヘッドエンド装置210と、リモート装置220a、220b、220c、220dと、拡張装置230a及び230bとは、電光変換/光電変換を通じて光タイプの信号を送受信するための光トランシーバモジュールを備えてもよく、単一の光ケーブルでノードが連結される場合には、WDM(Wavelength Division Multiplexing)素子を含んでもよい。
【0048】
このような分散アンテナシステム200は、ネットワークを通じて外部の管理装置(図示せず)、例えば、NMS(Network Management System)300、NOC(Network Operation Center)(図示せず)などと連結される。これによって、管理者は、遠隔で分散アンテナシステムのそれぞれのノードの状態及び問題をモニタリングして、遠隔でそれぞれのノードの動作を制御する。
【0049】
図1では、説明の便宜のために、通信ノードに連結されている同期ソースが省略された。
【0050】
図2は、図1に示されている分散アンテナシステムの一実施形態によるブロック図である。
【0051】
図1及び図2を共に参照すれば、分散アンテナシステム200Aは、ヘッドエンド装置210、リモート装置220-1ないし220-4、拡張装置230-1及び230-2、スモルセル400、及び同期ソース500-1ないし500-3を備える。
【0052】
通信ネットワークの一例としての分散アンテナシステム200Aは、複数の通信ノード(例えば、ヘッドエンド装置210、リモート装置220-1ないし220-4、及び拡張装置230-1及び230-2)を備える。
【0053】
分散アンテナシステム200Aは、同期ソース500-1ないし500-3が連結されている少なくとも2以上の通信ノード(例えば、220-1、220-3、及び220-4)を備える。
【0054】
分散アンテナシステム200Aの通信ノード(例えば、210、220-1ないし220-4、230-1ないし230-2、400)を管理するネットワーク管理システム300または分散アンテナシステム200Aのヘッドエンド装置210は、通信ノードに連結されている同期ソース500-1ないし500-3から分散アンテナシステム200Aの同期化に使う同期ソースを選択する。
【0055】
実施形態によって、ネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、同期ソース(例えば、500-1ないし500-3)の品質パラメータ及び同期ソース(例えば、500-1ないし500-3)と連結されている通信ノード(例えば、220-1、220-3、220-4)の容量パラメータを獲得し、獲得した品質パラメータ及び容量パラメータに基づいて同期ソース(例えば、500-1ないし500-3)の優先順位を定める。
【0056】
品質パラメータは、同期ソースによって提供される同期信号の正確性と安定性などを示す多様なパラメータを意味する。
【0057】
例えば、品質パラメータは、同期ソースのホールドオーバ時間、温度安定性、動作温度範囲、階層レベル、周波数品質、及び位相品質のうち少なくともいずれか一つに基づいて定められる。
【0058】
例えば、周波数品質は、信号の基準数のうち周波数エラーが発生した信号の数(例えば、16ppb)を示す品質指標でありうる。
【0059】
例えば、位相品質は、位相エラーが発生する時間範囲を示す品質指標(例えば、+/-5ns)である。
【0060】
容量パラメータは、同期ソースが連結されている通信ノードがマスタノードとして動作する時に収容可能なスレーブノードの数に基づいて定められる。
【0061】
例えば、容量パラメータは、通信ノードがマスタノードとして動作する時に最大で収容可能なスレーブノードの数に基づいて定められる。
【0062】
品質パラメータ及び容量パラメータの例示については、図4を共に参照して後述する。
【0063】
実施形態によって、優先順位は、変わる品質パラメータ及び容量パラメータに基づいて流動的に定められる。
【0064】
ネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、定められた優先順位によって複数の同期ソース500-1ないし500-3から同期化に使う同期ソースを選択する。
【0065】
同期ソース500-1ないし500-3は、同期信号を生成する。
【0066】
実施形態によって、同期ソース500-1ないし500-3は、GPS(Global Positioning System)アンテナを含んでもよく、この時、同期ソース500は、分散アンテナシステム200Aの外部からGPS信号を受信し、受信したGPS信号を同期信号として使う。
【0067】
実施形態によって、同期ソース500-1ないし500-3は、階層1(Stratum 1)のPRC(Primary Reference Clock)、PRS(Primary Reference Source)、階層2(Stratum 2)のSSU(Synchronization Supply Unit)、SASE(Stand-Alone Synchronization Equipment)、BITS(Building Integrated Timing Supply)、階層3(Stratum 3)のSEC(SDH Equipment Clock)などの同期クロックソースを用いてもよい。
【0068】
実施形態によって、同期ソース500-1ないし500-3のうち少なくともいずれか一つは、拡張装置またはリモート装置に連結されてもよい。
【0069】
図3は、図1に示されているネットワーク管理システムの一実施形態によるブロック図である。図4は、同期ソースと連結されている通信ノードそれぞれに相応するパラメータを示す一実施形態によるテーブルである。図5は、通信ノードそれぞれの特性情報を示す一実施形態によるテーブルである。
【0070】
図1ないし図3を参照すれば、ネットワーク管理システム300は、メモリ310、プロセッサ320、通信インターフェース330、クロック・ポリシー・ハンドラ340、クロック・ソース・モニタ350、及び通信ノードモニタ360を備える。
【0071】
メモリ310は、ネットワーク管理システム300の動作に必要なデータを保存する。
【0072】
実施形態によって、メモリ310は、ネットワーク管理システム300によって管理される通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200内の複数の同期ソース(例えば、500-1ないし500-3)のうち分散アンテナシステム200の同期化に使う同期ソースを選択するために必要なデータを保存してもよい。
【0073】
実施形態によって、メモリ310は、同期ソースの品質パラメータ及び同期ソースと連結されている通信ノードの容量パラメータを多様な形態、例えば、テーブル形態に保存してもよい。
【0074】
図4を共に参照すれば、品質パラメータ及び容量パラメータは、実施形態によって図4に図示されたテーブル形態に保存される。
【0075】
品質パラメータ及び容量パラメータを保存するためのテーブルは、通信ノードの識別情報(例えば、DAS unit Name)、通信ノードのIPアドレス(例えば、DAS Unit IP Address)、優先順位(例えば、Priority)、該通信ノードがIEEE 1588 PTPプロトコルのグランドマスタ(GM)として動作可能かどうか(例えば、Designated 1588 GM Role)、syncEのソース(またはルート)で動作可能かどうか(例えば、SyncE source role)、該通信ノードが収容可能な最大スレーブノードの数(例えば、Max 1588 Slave Capacity)、同期ソースの品質パラメータ(例えば、Oscillator Quality)、現在グランドマスタとして動作している通信ノードと連結されているスレーブノードの数(例えば、Current 1588 Slave Counts)、通信ノードの活性化状態(例えば、Unit State)、及び現在通信ノードが動作している同期化モード(例えば、Current 1588 Mode)に関する情報を含む。
【0076】
実施形態によって、品質パリメートルは、図4のテーブルで同期ソースの品質パラメータ(例えば、Oscillator Quality)を含んでもよい。
【0077】
実施形態によって、品質パリメートルは、図4のテーブルで、該通信ノードがIEEE 1588 PTPプロトコルのグランドマスタ(GM)として動作可能かどうか(例えば、Designated 1588 GM Role)、syncEのルートで動作可能かどうか(例えば、SyncE source role)、該通信ノードが収容可能な最大スレーブノードの数(例えば、Max 1588 Slave Capacity)、現在グランドマスタとして動作している通信ノードと連結されているスレーブノードの数(例えば、Current 1588 Slave Counts)、通信ノードの活性化状態(例えば、Unit State)、及び現在通信ノードが動作している同期化モード(例えば、Current 1588 Mode)に関する情報を含んでもよい。
【0078】
実施形態によって、図4のテーブルで、優先順位は、品質パラメータ及び容量パラメータを用いてプロセッサ320によって計算された値であってもよい。
【0079】
実施形態によって、優先順位は、品質パラメータ及び容量パラメータそれぞれに加重値を反映して定められてもよい。
【0080】
プロセッサ320は、ネットワーク管理システム300の全般的な動作を制御することができ、ネットワーク管理システム300から判断及び処理過程を行う。
【0081】
実施形態によって、プロセッサ320は、メモリ310に保存された品質パラメータ及び容量パラメータを用いて優先順位を判断してもよい。
【0082】
プロセッサ320は、判断された優先順位に基づいてネットワーク管理システム300によって管理される通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200内の複数の同期ソース(例えば、500-1ないし500-3)から分散アンテナシステム200の同期化に使う同期ソースを選択する。
【0083】
通信インターフェース330は、ネットワーク管理システム300と分散アンテナシステム200との間の通信をインタフェースする。
【0084】
クロック・ポリシー・ハンドラ340は、通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200内の通信ノードを設定するための設定信号を生成して出力する。
【0085】
実施形態によって、設定信号は、通信ノードで同期化に使うプロトコル(例えば、IEEE 1588 PTP、syncEなど)に関する情報、通信ノードで使う同期化モード(例えば、透明クロックモード、境界クロックモード、境界クロックモードでのマスタとスレーブの設定など)に関する情報を含んでもよい。
【0086】
実施形態によって、クロック・ポリシー・ハンドラ340は、プロセッサ320の同期ソースの選択結果によって通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200内の通信ノードを設定するための設定信号を、通信インターフェース330を通じて分散アンテナシステム200側に伝送してもよい。
【0087】
実施形態によって、クロック・ポリシー・ハンドラ340は、プロセッサ320の同期ソースの選択結果によって、選択された同期ソースに連結されている通信ノードを基準として相対的に近い通信ノードをマスタノード、相対的に遠い通信ノードをスレーブノードと設定してもよい。
【0088】
実施形態によって、設定信号は、通信ノードのSyncE情報設定、IEEE 1588 PTP情報設定などのための制御信号を含んでもよい。
【0089】
実施形態によって、クロック・ポリシー・ハンドラ340は、プロセッサ320の一部機能の形態に具現されてもよく、この場合、クロック・ポリシー・ハンドラ340はプロセッサ320に備えられる。
【0090】
実施形態によって、クロック・ポリシー・ハンドラ340は、クロック・ソース・モニタ350及び通信ノードモニタ360のモニタリング結果を用いて、新たな同期ソースが連結されている場合、または使用中の同期ソースまたは前記同期ソースに連結されている通信ノードに障害が発生した場合に、他の同期ソースを用いるように通信ノードを設定してもよい。
【0091】
クロック・ソース・モニタ350は、通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200内の同期ソースの状態(例えば、品質状態、動作状態、障害状態、同期ソースの追加連結または連結除去状態など)をモニタリングする。
【0092】
実施形態によって、クロック・ソース・モニタ350は、モニタリング結果を、メモリ310に保存されたテーブルに反映させて保存してよもよい。
【0093】
通信ノードモニタ360は、通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200内の通信ノードの状態(例えば、通信ノードの動作状態、障害状態、通信ノードの追加連結または連結除去状態など)をモニタリングする。
【0094】
実施形態によって、通信ノードモニタ360は、モニタリング結果を、メモリ310に保存されているテーブルに反映させて保存してもよい。
【0095】
図5を共に参照すれば、通信ノードモニタ360によるモニタリング結果は、図5に図示されたテーブル形態に保存またはアップデートされる。
【0096】
図5に図示されたテーブルは、通信ノードの特性情報を含む。通信ノードの特性情報を含むためのテーブルは、通信ノードの識別情報(例えば、DAS unit Name)、通信ノードのIPアドレス(例えば、DAS Unit IP Address)、IEEE 1588 PTP支援如何(例えば、1588 support)、syncE支援如何(例えば、syncE support)、IEEE 1588 PTPプロトコルの境界クロックモードの支援如何(例えば、1588 BC capability)、IEEE 1588 PTPプロトコルの連結トラッキング機能を支援するかどうか(例えば、1588 connection tracking enable)、該通信ノードで収容可能な最大スレーブノードの数(例えば、Max 1588 Slavecapacity)、該通信ノードで現在使用中のIEEE 1588 PTPプロトコルの同期化モード(例えば、Current 1588 Mode)、連結トラッキング機能を通じてトラッキングされたスレーブノードの数(例えば、current 1588 connection tracking counts)、該通信ノードに現在連結されているスレーブノードの数(例えば、Current 1588 Slave Counts)、該通信ノードの活性化状態(例えば、Unit State)、スレーブ・マスタ・インターフェース状態(例えば、Sync Slave InterfaceとSync Master Interface)を含む。
【0097】
図3では、ネットワーク管理システム300の構成について図示しているが、分散アンテナシステム200のヘッドエンド装置210が本発明の実施形態による通信ネットワークの同期化方法を行う場合、ヘッドエンド装置210は、図3の構成310ないし360を含んで等しい機能を行える。
【0098】
図6は、本発明の一実施形態による通信ネットワークの同期化方法のフローチャートである。図7は、図6の通信ネットワークの同期化方法によって、通信ノードの同期化モードが設定される例を示す図面である。
【0099】
図6を参照すれば、ネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、通信ネットワーク(例えば、分散アンテナシステム200)内の通信ノードに連結されている少なくとも2以上の同期ソースの品質パラメータと、同期ソースと連結されている通信ノードの容量パラメータを獲得する(S610)。
【0100】
ネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、獲得した品質パラメータ及び容量パラメータに基づいて優先順位を判断し、優先順位によって通信ネットワーク(例えば、分散アンテナシステム200)の同期化に使う同期ソースを選択する(S620)。
【0101】
ネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、S620ステップで選択された同期ソースを基準として通信ノードそれぞれの同期化モードを定める(S630)。
【0102】
実施形態によって、同期化モードは、透明クロックモードまたは境界クロックモード、境界クロックモードでのマスタとスレーブとに区分されてもよい。
【0103】
図7を共に参照すれば、S620ステップで、通信ネットワーク(例えば、分散アンテナシステム200)の同期化に使う同期ソースとして、複数の同期ソース500-1ないし500-3のうち一つの同期ソース500-1を選択する。
【0104】
この場合、選択された同期ソース500-1に連結されている通信ノード220-1はグランドマスタ(GM)になり、通信ノード220-1を基準として残りの通信ノードの同期化モードが定められる。
【0105】
実施形態によって、残りの通信ノードの同期化モードを定める時に、選択された同期ソースに連結されている通信ノード(例えば、220-1)に関する情報と、残りの通信ノード210、220-2ないし220-4、230-1、230-2、400の特性情報(境界クロックモード支援如何、境界クロックモード支援時に収容可能なスレーブノードの数など)に基づいて残りの通信ノードの同期化モードが定められてもよい。
【0106】
実施形態によって、ヘッドエンド装置210が境界クロックモードを支援する場合、図7のような形態に同期化モードが定められてもよい。
【0107】
実施形態によって、選択された同期ソース(例えば、500-1)に連結されている通信ノード(例えば、220-1)を基準として、最上位通信ノード(例えば、210)は境界クロックモードと設定してもよい。
【0108】
実施形態によって、選択された同期ソース(例えば、500-1)を基準として、最上位通信ノード(例えば、210)及び末端通信ノード220-2ないし220-4、400を除いた残りの通信ノード230-1及び230-2は透明クロックモードとして設定してもよい。
【0109】
図6に戻って、通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200は、選択された同期ソースから提供された同期信号を用いて同期化を行う(S640)。
【0110】
ネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、選択された同期ソースに障害が発生した場合に、通信ネットワーク、例えば、分散アンテナシステム200の同期化に使う同期ソース(例えば、500-1)を他の同期ソース(例えば、500-2)に切り替える(S650)。
【0111】
実施形態によって、S650ステップで同期ソースを他の同期ソースに切り替える場合、品質パラメータ及び容量パラメータに基づいて再び計算された優先順位によって、他の同期ソース(例えば、500-2と500-3)のうちいずれか一つの同期ソースを選択してもよい。
【0112】
ネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、障害の発生した同期ソースまたは前記同期ソースに連結されている通信ノードの障害状態をモニタリングし、障害が復旧された同期ソース(すなわち、障害発生以前に選択された同期ソース)を使うように元の状態に戻すかどうかを判断して定める(S660)。
【0113】
実施形態によって、S660ステップでネットワーク管理システム300またはヘッドエンド装置210は、障害の発生した同期ソースの障害が復旧された場合、障害が復旧された同期ソース(すなわち、障害発生以前に選択された同期ソース)の品質と現在使用中の同期ソースの品質との差が基準値を超過する場合、障害が復旧された同期ソースを使うように元の状態に戻してもよい。
【0114】
以上、本発明を望ましい実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の技術的思想及び範囲内で当業者によって様々な変形及び変更ができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】