(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(54)【発明の名称】画像処理方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06V 10/764 20220101AFI20230127BHJP
G06V 20/52 20220101ALI20230127BHJP
【FI】
G06V10/764
G06V20/52
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549540
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2021-08-23
(86)【国際出願番号】 IB2021055663
(87)【国際公開番号】W WO2022096948
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】10202106587X
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520176212
【氏名又は名称】センスタイム インターナショナル ピーティーイー.リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SenseTime International PTE.LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グオ ジーヤン
(72)【発明者】
【氏名】ワン シンシン
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096BA08
5L096CA02
5L096CA24
5L096DA03
5L096FA02
5L096FA09
5L096FA52
5L096FA59
5L096FA62
5L096FA64
5L096FA69
5L096FA77
5L096GA17
5L096GA51
5L096HA02
5L096HA11
5L096JA11
5L096JA16
(57)【要約】
本願の実施例は、画像処理方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体を提供する。該方法は、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得することと、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することであって、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む、ことと、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成することと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理方法であって、
少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得することと、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することであって、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成することと、を含む、画像処理方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することであって、前記ゲームプラットフォーム画像領域分割情報は、前記ゲームプラットフォームに対して領域分割を行うことで得られた複数の前記ターゲット領域の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することと、を更に含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品が少なくとも2つのターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することを含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品が少なくとも2つの所定のターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することであって、前記所定のターゲット領域は、前記ターゲット領域における、前記資金代替物品が位置するように許容される領域を含むこと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積を決定することであって、前記所定のターゲット領域は、前記資金代替物品が位置するように許容されるターゲット領域を表す、ことと、
ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であることに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記資金代替物品の位置情報は、前記資金代替物品の中心点の位置を含み、
前記方法は、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記中心点が位置するターゲット領域を決定することと、
前記中心点が非所定のターゲット領域に位置することに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することであって、前記非所定のターゲット領域は、資金代替物品の配置が許容されない領域を表す、ことと、を更に含むことを特徴とする
請求項2-5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することは、
前記資金代替物品の位置情報及び寸法情報が前記資金代替物品の検出枠で表される条件の下で、前記資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行うことと、
分割後の各メッシュ内から、前記資金代替物品の所定の数の特徴点を抽出することと、
分割により得られた各メッシュ内から抽出された前記複数の特徴点のうちの各特徴点が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することと、を含むことを特徴とする
請求項2-5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記検出結果は、資金代替物品の属性情報を更に含み、
前記方法は、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、前記ゲームプラットフォーム画像に基づいて、前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することと、
前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することと、を更に含むことを特徴とする
請求項1-7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記属性情報は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像を含み、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することは、
スライディングウィンドウを利用してN個のフレームのゲームプラットフォーム画像をその都度決定する条件の下で、前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することであって、前記Nは、1より大きい整数である、ことを含むことを特徴とする
請求項1-9のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することは、
ターゲットトラッキングにより、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、又は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報を決定し、前記信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報から、ターゲットトラッキングにより、同じグループの資金代替物品の属性情報を決定することと、
前記同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定し、前記ターゲットフレーム画像における検出結果を、前記出現回数が最も多い属性情報と決定することであって、前記ターゲットフレーム画像は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちのいずれか1つのフレームの画像である、ことと、を含むことを特徴とする
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
画像処理装置であって、
少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得するように構成される取得モジュールと、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得するように構成される第1処理モジュールであって、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む、第1処理モジュールと、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成するように構成される第2処理モジュールと、を備える、画像処理装置。
【請求項13】
前記第2処理モジュールは更に、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することであって、前記ゲームプラットフォーム画像領域分割情報は、前記ゲームプラットフォームに対して領域分割を行うことで得られた複数の前記ターゲット領域の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することと、を実行するように構成されることを特徴とする
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品が少なくとも2つのターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成されることを特徴とする
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品が少なくとも2つの所定のターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成され、前記所定のターゲット領域は、前記ターゲット領域における、前記資金代替物品が位置するように許容される領域を含むことを特徴とする
請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積を決定することであって、前記所定のターゲット領域は、前記資金代替物品が位置するように許容されるターゲット領域を表す、ことと、
ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であることに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することと、を実行するように構成されることを特徴とする
請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記資金代替物品の位置情報は、前記資金代替物品の中心点の位置を含み、
前記第2処理モジュールは更に、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記中心点が位置するターゲット領域を決定し、
前記中心点が非所定のターゲット領域に位置することに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成され、前記非所定のターゲット領域は、資金代替物品の配置が許容されない領域を表すことを特徴とする
請求項13-16のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品の位置情報及び寸法情報が前記資金代替物品の検出枠で表される条件の下で、前記資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行い、
分割後の各メッシュ内から、前記資金代替物品の所定の数の特徴点を抽出し、
分割により得られた各メッシュ内から抽出された前記複数の特徴点のうちの各特徴点が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定するように構成されることを特徴とする
請求項13-16のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記検出結果は、資金代替物品の属性情報を更に含み、
前記方法は、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、前記ゲームプラットフォーム画像に基づいて、前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することと、
前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することと、を更に含むことを特徴とする
請求項12-18のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記属性情報は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像を含み、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することは、
スライディングウィンドウを利用してN個のフレームのゲームプラットフォーム画像をその都度決定する条件の下で、前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することであって、前記Nは、1より大きい整数であることを含むことを特徴とする
請求項12-20のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することは、
ターゲットトラッキングにより、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、又は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報を決定し、前記信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報から、ターゲットトラッキングにより、同じグループの資金代替物品の属性情報を決定することと、
前記同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定し、前記ターゲットフレーム画像における検出結果を、前記出現回数が最も多い属性情報と決定することであって、前記ターゲットフレーム画像は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちのいずれか1つのフレームの画像である、ことと、を含むことを特徴とする
請求項21に記載の装置。
【請求項23】
電子機器であって、
プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1-11のうちいずれか一項に記載の画像処理方法を実行するように構成されるプロセッサと、を備える、電子機器。
【請求項24】
コンピュータに、請求項1-11のうちいずれか一項に記載の画像処理方法を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
コンピュータプログラムに、請求項1-11のうちいずれか一項に記載の画像処理方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年6月18日にシンガポール特許庁に提出された、出願番号が10202106587Xであり、発明名称が「画像処理方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体」であるシンガポール特許出願に基づく優先権を主張し、該シンガポール特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、コンピュータビジョン処理技術に関し、画像処理方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0003】
ゲームプラットフォームにおいて、資金代替物品は、ゲームプレイヤー又はゲーム管理者により、任意の位置に配置される可能性がある。しかしながら、幾つかのゲームにおいて、資金代替物品の配置位置に対して一定の制約を行う。例えば、資金代替物品の配置位置はプレイヤーが複数の選択可能なゲーム参加者から1つを選択したことを表すというゲームシーンにおいて、資金代替物品の配置位置が要件に合致するかどうかを検出する必要がある。資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定する場合、一般的に肉眼で観察する。これは、人件費及び時間コストをある程度増やす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、関連技術における人件費及び時間コストが高いという問題を解決できる画像処理方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、画像処理方法を提供する。前記方法は、
少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得することと、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することであって、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成することと、を含む。
【0006】
幾つかの実施例において、前記方法は、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することであって、前記ゲームプラットフォーム画像領域分割情報は、前記ゲームプラットフォームに対して領域分割を行うことで得られた複数の前記ターゲット領域の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することと、を更に含む。
【0007】
上記から分かるように、本願の実施例において、資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することができる。資金代替物品が位置するターゲット領域は一般的には、資金代替物品の実際の位置に対する制約要件に関わる。従って、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを正確に判断することにある程度寄与する。
【0008】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品が少なくとも2つのターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することを含む。
【0009】
上記から分かるように、本願の実施例において、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する領域が複数のターゲット領域を含むと、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザにリマインドすることに寄与する。
【0010】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品が少なくとも2つの所定のターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することであって、前記所定のターゲット領域は、前記ターゲット領域における、前記資金代替物品が位置するように許容される領域を含むこと、を含む。
【0011】
上記から分かるように、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する領域が複数の所定のターゲット領域を含むと、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、第1警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザに直ぐにリマインドすることに寄与する。
【0012】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積を決定することであって、前記所定のターゲット領域は、前記資金代替物品が位置するように許容されるターゲット領域を表す、ことと、
ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であることに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することと、を含む。
【0013】
上記から分かるように、本願の実施例において、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であると、一般的に、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、第1警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザに直ぐにリマインドすることに寄与する。
【0014】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品の位置情報は、前記資金代替物品の中心点の位置を含み、
前記方法は、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記中心点が位置するターゲット領域を決定することと、
前記中心点が非所定のターゲット領域に位置することに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することであって、前記非所定のターゲット領域は、資金代替物品の配置が許容されない領域を表す、ことと、を更に含む。
【0015】
上記から分かるように、本願の実施例において、資金代替物品の中心点位置がゲームプラットフォームの非所定のターゲット領域に位置すると、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、第1警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザに直ぐにリマインドすることに寄与する。
【0016】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することは、
前記資金代替物品の位置情報及び寸法情報が前記資金代替物品の検出枠で表される条件の下で、前記資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行うことと、分割後の各メッシュ内から、前記資金代替物品の所定の数の特徴点を抽出することと、分割により得られた各メッシュ内から抽出された前記複数の特徴点のうちの各特徴点が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することと、を含む。
【0017】
上記から分かるように、本願の実施例は、資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行うことができ、資金代替物品が位置するターゲット領域を正確に決定することに寄与する。
【0018】
幾つかの実施例において、前記検出結果は、資金代替物品の属性情報を更に含み、
前記方法は、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、前記ゲームプラットフォーム画像に基づいて、前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することと、
前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することと、を更に含む。
【0019】
上記から分かるように、本願の実施例において、資金代替物品の属性情報が、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することができる。これにより、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件に応じて資金代替物品を再配置するようユーザにリマインドすることに寄与する。
【0020】
幾つかの実施例において、前記属性情報は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
上記から分かるように、本願の実施例は、資金代替物品の額面、タイプ、数などの属性が、該当する属性制約条件を満たすかどうかを正確に判断することができる。
【0022】
幾つかの実施例において、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像を含み、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することは、
スライディングウィンドウを利用してN個のフレームのゲームプラットフォーム画像をその都度決定する条件の下で、前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することであって、前記Nは、1より大きい整数である、ことを含む。
【0023】
上記から分かるように、本願の実施例において、スライディングウィンドウ内の複数フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を利用して、各フレームのゲームプラットフォーム画像の資金代替物品情報を決定することができる。複数フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に、より多くてより正確である資金代替物品情報が含まれるため、本願の実施例は、各フレームのゲームプラットフォーム画像の資金代替物品情報を正確に取得し、資金代替物品の検出精度を効果的に向上させることができる。
【0024】
幾つかの実施例において、前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することは、
ターゲットトラッキングにより、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、又は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報を決定し、前記信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報から、ターゲットトラッキングにより、同じグループの資金代替物品の属性情報を決定することと、
前記同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定し、前記ターゲットフレーム画像における検出結果を、前記出現回数が最も多い属性情報と決定することであって、前記ターゲットフレーム画像は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちのいずれか1つのフレームの画像である、ことと、を含む。
【0025】
現場の照明の明暗による影響、資金代替物品同士の遮蔽、プレイヤーがゲームをする過程における資金代替物品の遮蔽、資金代替物品の移動などの要因により、ターゲットフレーム画像における資金代替物品情報が正確ではない可能性があることは、理解されるべきである。本願の実施例において、選出方式で、複数フレームのゲームプラットフォーム画像の資金代替物品情報から、出現回数が最も多い資金代替物品情報を選出することで、ターゲットフレーム画像における資金代替物品情報の正確性をある程度向上させることができる。
【0026】
本願の実施例は、画像処理装置を更に提供する。前記装置は、
少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得するように構成される取得モジュールと、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得するように構成される第1処理モジュールであって、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む、第1処理モジュールと、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成するように構成される第2処理モジュールと、を備える。
【0027】
幾つかの実施例において、第2処理モジュールは更に、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することであって、前記ゲームプラットフォーム画像領域分割情報は、前記ゲームプラットフォームに対して領域分割を行うことで得られた複数の前記ターゲット領域の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することと、を実行するように構成される。
【0028】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品が少なくとも2つのターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成される。
【0029】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品が少なくとも2つの所定のターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成され、前記所定のターゲット領域は、前記ターゲット領域における、前記資金代替物品が位置するように許容される領域を含む。
【0030】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積を決定することであって、前記所定のターゲット領域は、前記資金代替物品が位置するように許容されるターゲット領域を表す、ことと、
ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であることに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することと、を実行するように構成される。
【0031】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品の位置情報は、前記資金代替物品の中心点の位置を含み、
前記第2処理モジュールは更に、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記中心点が位置するターゲット領域を決定し、
前記中心点が非所定のターゲット領域に位置することに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成され、前記非所定のターゲット領域は、資金代替物品の配置が許容されない領域を表す。
【0032】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュールは具体的には、
前記資金代替物品の位置情報及び寸法情報が前記資金代替物品の検出枠で表される条件の下で、前記資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行い、分割後の各メッシュ内から、前記資金代替物品の所定の数の特徴点を抽出し、分割により得られた各メッシュ内から抽出された前記複数の特徴点のうちの各特徴点が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定するように構成される。
【0033】
幾つかの実施例において、前記検出結果は、資金代替物品の属性情報を更に含み、
前記第2処理モジュールは更に、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、前記ゲームプラットフォーム画像に基づいて、前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定し、
前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成するように構成される。
【0034】
幾つかの実施例において、前記属性情報は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
幾つかの実施例において、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像を含み、
前記第1処理モジュールは具体的には、
スライディングウィンドウを利用してN個のフレームのゲームプラットフォーム画像をその都度決定する条件の下で、前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定するように構成され、前記Nは、1より大きい整数である。
【0036】
幾つかの実施例において、前記第1処理モジュールは具体的には、
ターゲットトラッキングにより、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、又は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報を決定し、前記信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報から、ターゲットトラッキングにより、同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、
前記同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定し、前記ターゲットフレーム画像における検出結果を、前記出現回数が最も多い属性情報と決定するように構成され、前記ターゲットフレーム画像は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちのいずれか1つのフレームの画像である。
【0037】
本願の実施例は、電子機器を更に提供する。前記電子機器は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行して、上記いずれか1つの画像処理方法を実行するように構成される。
【0038】
本願の実施例は、コンピュータ記憶媒体を更に提供する。前記コンピュータ記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、上記プロセッサに上記いずれか1つの画像処理方法を実現させる。
【0039】
本願の実施例は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読命令を含み、前記コンピュータ可読命令が機器のプロセッサで実行されると、前記プロセッサに、上記いずれか1つの画像処理方法を実現させる。
【発明の効果】
【0040】
本願の実施例で提供される画像処理方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体において、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得し、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得し、検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含み、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成する。
【0041】
上記から分かるように、本願の実施例において、ゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、資金代替物品の位置情報を決定し、更に、資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定することができる。関連技術において、肉眼による観察で資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定するという解決手段に比べて、人件費を低減させ、資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定することを更に速くすることができる。
【0042】
上記の一般的な説明及び後述する細部に関する説明は、例示及び説明のためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】本願の実施例による画像処理方法を示すフローチャートである。
【
図2A】本願の実施例によるゲームプラットフォーム画像の基準を示す概略図である。
【
図2B】
図2Aを基に得られた資金代替物品領域の分割を示す図である。
【
図2C】本願の実施例による資金代替物品と資金代替物品領域との位置関係を示す図である。
【
図3】本願の実施例による画像処理装置の構造を示す概略図である。
【
図4】本願の実施例による電子機器の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
ここで添付した図面は、明細書に引き入れて本明細書の一部分を構成し、本願に適合する実施例を示し、かつ、明細書とともに本願の技術的解決手段を解釈することに用いられる。
【0045】
以下、図面及び実施例を参照しながら、本願の実施例を更に詳しく説明する。ここで提供される実施例は、本願の実施例を解釈するためのものに過ぎず、本願の実施例を限定するものではないことを理解すべきである。なお、以下に提供される実施例は、本願の一部の実施例を実行するためのものであり、本願の全ての実施例を実行するためのものではない。矛盾しない限り、本願の実施例に記載の技術的解決手段を任意の組み合わせで実行することができる。
【0046】
本願の実施例において、用語「含む」、「備える」、またはそれらの他のいずれかの変形は、非排他的包含を包括するように意図される。従って、一連の要素を含む方法又は装置は、明確に記載された要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含み、又は、このような方法又は装置に固有の要素も含む。更なる限定が存在しない場合、“・・・を含む”なる文章によって規定される要素は、該要素を有する方法又は装置内に、別の関連要素(例えば、方法におけるステップ又は装置におけるユニットであり、ユニットは、例えば、一部の回路、一部のプロセッサ、一部のプログラム又はソフトウェアなどであってもよい)が更に存在することを排除しない。
【0047】
例えば、本願の実施例で提供される画像処理方法は、一連のステップを含むが、本願の実施例で提供される画像処理方法は、記載したステップに限定されない。同様に、本願の実施例で提供される画像処理装置は、一連のモジュールを備えるが、本願の実施例で提供される装置は、明確に記載されたモジュールを備えるものに限定されず、関連情報の取得、又は情報に基づいた処理に必要なモジュールを更に備えてもよい。
【0048】
本明細書において、用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するためのものであり、3通りの関係が存在することを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することという3つの場合を表す。また、本明細書において、用語「少なくとも1つ」は、複数のうちのいずれか1つ又は複数のうちの少なくとも2つの任意の組み合わせを表す。例えば、A、B、Cのうちの少なくとも1つを含むことは、A、B及びCからなる集合から選ばれるいずれか1つ又は複数の要素を含むことを表す。
【0049】
本願の実施例は、ゲームシーンのエッジコンピューティング機器に適用され、多くの他の汎用又は専用コンピュータシステム環境又は構成と協働することができる。ここで、エッジコンピューティング機器は、シンクライアント、シッククライアント、ハンドヘルド又はラップトップデバイス、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラマブル消費者向け電子製品、ネットワークパソコン、小型コンピュータシステムなどであってもよい。
【0050】
エッジコンピューティング機器は、命令を実行するプログラムモジュールを含んでもよい。一般的には、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、ターゲットプログラム、ユニット、ロジック、データ構造などを含んでもよい。それらは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象的データタイプを実現させる。コンピュータシステム/サーバは、分散型クラウドコンピューティング環境で実行される。分散型クラウドコンピューティング環境において、タスクは、通信ネットワークを通じてリンクされたリモート処理デバイスによって実行される。分散型クラウドコンピューティング環境において、プログラムモジュールは、記憶装置を含むローカル又はリモートコンピューティングシステム記憶媒体に位置してもよい。
【0051】
関連技術において、ゲームシーンでは、ゲーム結果の演算、資金代替物品の警告検出(例えば、資金代替物品の最小額面、資金代替物品の最大額面)などの場合、いずれも資金代替物品の位置情報を用いる必要がある。資金代替物品に関わる警告検出を正確に実行するために、正確な資金代替物品の位置を取得しなければならない。しかしながら、関連技術において、資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定する場合、一般的に肉眼で観察する。これは、人件費及び時間コストをある程度増やす。
【0052】
上記技術的課題について、本願の幾つかの実施例において、ゲームシーンに適用可能な画像処理技術的解決手段を提供する。
【0053】
以下、本願の実施例の適用シーンを例示的に説明する。
【0054】
ゲームシーンにおいて、コンピュータビジョン処理技術により、種々のゲームの稼働状態に対してモニタリングを行うことができる。ここで、種々のゲームの稼働は、資金代替物品に関わってもよい。
【0055】
幾つかの実施例において、ゲームシーンにおけるゲームは、ゲームプラットフォームにおけるプレイングカードゲーム又は他のゲームであってもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0056】
本願の実施例において、コンピュータビジョン(Computer vision)は、如何にマシンに「見てもらう」のかを研究する科学であり、人間の肉眼の代わりにカメラ及びコンピュータを使用して目標に対して識別、トラッキング及び測定を行い、画像処理をする技術である。ゲームプロセスにおいて、3つのカメラを利用してゲームプラットフォーム上で発生する事を検出し、更に分析を行うことができる。ゲームプラットフォームは、実体のテーブル面プラットフォーム又は他の実体プラットフォームであってもよい。
【0057】
図1は、本願の実施例による画像処理方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、該プロセスは、以下を含んでもよい。
【0058】
ステップ101において、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得する。
【0059】
本願の実施例において、少なくとも1つのカメラを利用してゲームプラットフォームを撮影し、ビデオデータ又は画像データを取得し、続いて、ビデオデータ又は画像データから、すくなくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得することができる。幾つかの実施例において、ゲームプラットフォームを撮影するカメラは、ゲームプラットフォームの直上に位置する、ゲームプラットフォームの上面図を撮るためのカメラであってもよく、他の角度でゲームプラットフォームを撮影するためのカメラであってもよい。これに対応して、各フレームのゲームプラットフォーム画像は、上面図又は他の視野角でのゲームプラットフォーム画像であってもよい。別の幾つかの実施例において、各フレームのゲームプラットフォーム画像は、上面図と他の視野角でのゲームプラットフォーム画像をフュージョン処理することで得られた画像であってもよい。
【0060】
ステップ102において、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得し、検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む。
【0061】
本願の実施例において、各フレームのゲームプラットフォーム画像を得た後、コンピュータビジョン処理技術により、各フレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することができる。幾つかの実施例において、各フレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、各フレームのゲームプラットフォーム画像におけるターゲット対象を取得することができる。該ターゲット対象は少なくとも資金代替物品を含む。例示的に、ターゲット対象は、ゲームプラットフォームのマーカー、人体、プレイングカードを更に含んでもよい。ターゲット対象における人体は、人体全体を含んでもよく、手、顔などの人体の一部を含んでもよい。ターゲット対象におけるプレイングカードは、スペード、ハート、ダイヤ、クラブなどのタイプのカードであってもよい。各フレームの画像におけるターゲット対象を得た後、各フレームの画像におけるターゲット対象に基づいて、該当する検出結果を決定することができる。ここで、検出結果は、ターゲット対象の位置情報を含んでもよい。
【0062】
幾つかの実施例において、上記検出結果は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0063】
本願の実施例において、資金代替物品の数は、1グループの資金代替物品のうちの資金代替物品の数であり、1グループの資金代替物品は、1つの資金代替物品であってもよく、複数の資金代替物品を含んでもよい。ここの複数の資金代替物品は、1束の資金代替物品を構成することができる。資金代替物品の権利の帰属情報は、資金代替物品の所有者の情報を表すためのものである。資金代替物品の所有者の情報は、資金代替物品の所有者の身分情報を含んでもよい。
【0064】
幾つかの実施例において、資金代替物品画像を分析することで、資金代替物品の額面、資金代替物品のタイプ、資金代替物品の数などの情報を決定することができる。資金代替物品と接触する人体画像に基づいて、資金代替物品の帰属情報を決定することができる。
【0065】
ステップ103において、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成する。
【0066】
幾つかの実施例において、所定の警告条件は、実際の需要に応じて事前決定された情報であってもよい。幾つかの実施例において、エッジコンピューティング機器は、事前決定された構成ファイルを受信する。構成ファイルに所定の警告条件が含まれてもよい。従って、エッジコンピューティング機器は、構成ファイルに基づいて、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することができる。
【0067】
幾つかの実施例において、第1警告情報は、表示される文字情報、音声警告情報又は他のタイプの警告情報であってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0068】
幾つかの実施例において、エッジコンピューティング機器を利用して、画像収集機器から送信された少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を受信することができる。上記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、画像収集機器により収集された画像である。画像収集機器は、少なくとも1つの上記カメラを含んでもよい。
【0069】
これに対応して、エッジコンピューティング機器を利用して、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得する。資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、エッジコンピューティング機器を利用して、第1警告情報を生成する。
【0070】
実際の適用において、ステップ101からステップ103は、エッジコンピューティング機器におけるプロセッサにより実現してもよい。上記プロセッサは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、デジタル信号処理機器(Digital Signal Processing Device:DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array:FPGA)、中央演算装置(Central Processing Unit:CPU)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0071】
上記から分かるように、本願の実施例において、ゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、資金代替物品の位置情報を決定し、更に、資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定することができる。関連技術において、肉眼による観察で資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定するという解決手段に比べて、人件費を低減させ、資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを決定することを更に速くすることができる。
【0072】
更に、本願の実施例は、プレイングカードゲームシーンに適用可能であるだけでなく、資金代替物品を用いる種々のシーンにも適用可能である。従って、資金代替物品を用いる種々のシーンにおいて、資金代替物品の位置が要件に合致するかどうかを迅速に判断することができ、実現しやすいという特徴を有する。
【0073】
幾つかの実施例において、上記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像を含み、Nは、1より大きい整数である。
これに対応して、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することは、スライディングウィンドウを利用してN個のフレームのゲームプラットフォーム画像をその都度決定する条件の下で、スライディングウィンドウ内のN個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することを含んでもよい。
【0074】
幾つかの実施例において、構成ファイルによって、スライディングウィンドウのサイズを事前設定することができる。つまり、構成ファイルにより、Nの値を設定することができる。各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を得た後、時間順に応じて、各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果をスライディングウィンドウに順次保存することができる。幾つかの実施例において、各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果は、メッセージキューに位置する。メッセージキューにおける各フレームの検出結果を消費することで、消費した各フレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウに順次保存することができる。スライディングウィンドウにおける検出結果の数がNになった場合、メッセージキューにおける新たな1つのフレームの画像の検出結果を消費しようとすると、スライディングウィンドウは移り、ターゲットフレーム画像を押し出し、ターゲットフレーム画像の検出結果を取得する。ターゲットフレーム画像は、スライディングウィンドウが移った後、スライディングウィンドウ内からスライディングウィンドウ外へ変動する1つのフレームの画像を表す。本願の実施例において、ターゲットフレーム画像は、スライディングウィンドウが移らない場合のN個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちのいずれか1つのフレームの画像である。
【0075】
上記から分かるように、本願の実施例において、スライディングウィンドウ内の複数フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を利用して、各フレームのゲームプラットフォーム画像の資金代替物品情報を決定することができる。複数フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に、より多くてより正確である資金代替物品情報が含まれるため、本願の実施例は、各フレームのゲームプラットフォーム画像の資金代替物品情報を正確に取得し、資金代替物品の検出精度を効果的に向上させることができる。
【0076】
幾つかの実施例において、上記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像は、非連続的なN個のフレームの画像であってもよく、連続的なN個のフレームの画像であってもよい。上記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像は、連続的なN個のフレームの画像である場合、本願の実施例は、連続的なN個のフレームの画像の資金代替物品情報に基づいて、ターゲットフレーム画像における資金代替物品情報をより正確に取得することができる。
【0077】
幾つかの実施例において、上記ターゲットフレーム画像は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの最も古い1つのフレームの画像であってもよい。従って、本願の実施例は、N個のフレームの画像のうちの最も古い1つのフレームの画像の資金代替物品情報を取得し、正確な資金代替物品情報を直ぐに取得することができる。
【0078】
一実現形態において、Nの値は、5であり、1番目のフレームの画像から5番目のフレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウに保存することができる。スライディングウィンドウ内の検出結果の数が5になった場合、6番目のフレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウに保存しようとすると、スライディングウィンドウの右縁は、右へ移り、1番目のフレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウ外に押し出す。この場合、1番目のフレームの画像は、上記ターゲットフレーム画像である。上記1番目のフレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウ外に押し出した場合、スライディングウィンドウ内のデータは、2番目のフレームから6番目のフレームの画像の検出結果である。その後、7番目のフレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウに保存しようとすると、スライディングウィンドウの右縁は、右へ移り、2番目のフレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウ外に押し出す。この場合、2番目のフレームの画像は、上記ターゲットフレーム画像である。2番目のフレームの画像の検出結果をスライディングウィンドウ外に押し出した場合、スライディングウィンドウ内のデータは、3番目のフレームから7番目のフレームの画像の検出結果である。このように類推して、スライディングウィンドウのスライディングメカニズムにより、複数のターゲットフレーム画像を順次決定することができる。
【0079】
幾つかの実施例において、スライディングウィンドウ内のN個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することは、
ターゲットトラッキングにより、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定することと、同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定することと、ターゲットフレーム画像における検出結果を、前記出現回数が最も多い属性情報と決定することと、を含んでもよい。
【0080】
本願の実施例において、資金代替物品の属性情報は、資金代替物品の位置を含み、資金代替物品の属性情報は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを更に含んでもよい。
【0081】
本願の実施例において、上記同じグループの資金代替物品は、少なくとも1つの資金代替物品を含む。N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に対して、ターゲットトラッキング方法で、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における1グループの資金代替物品の属性情報を決定することができる。幾つかの実施例において、ターゲット検出方法で、ターゲットフレーム画像における1グループの資金代替物品のトラッキングid(track identity document)を決定する。続いて、ターゲットフレーム画像における1グループの資金代替物品のトラッキングidを基準として、スライディングウィンドウ内のN個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果において、ターゲットトラッキングを行うことで、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定する。
【0082】
幾つかの実施例において、属性情報は、資金代替物品の額面を含む場合、同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い額面データを決定することができる。例えば、Nの値は、5であり、スライディングウィンドウ内のデータは、1番目のフレームの画像から5番目のフレームの画像の検出結果であり、ターゲットフレーム画像は、1番目のフレームの画像である。1番目のフレームの画像から5番目のフレームの画像の検出結果に基づいて、1番目のフレームの画像から5番目のフレームの画像における各グループの資金代替物品の額面を決定することができる。1番目のフレームの画像、2番目のフレームの画像、3番目のフレームの画像、4番目のフレームの画像、5番目のフレームの画像においてidが同じである1グループの資金代替物品の額面をトラッキングし、それぞれ200、200、300、300及び300と識別した場合、選出方式で、出現回数が最も多い額面が300であると判断することができる。これにより、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の額面が正しくないと認められ、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の額面を300に更新することができる。1番目のフレームの画像、2番目のフレームの画像、3番目のフレームの画像、4番目のフレームの画像、5番目のフレームの画像においてidが同じである1グループの資金代替物品の額面をトラッキングし、それぞれ400、400、400、400及び300と識別した場合、選出方式で、出現回数が最も多い額面が400であると判断することができる。これにより、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の額面が正しいと認められ、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の額面を400に保持することができる。
【0083】
幾つかの実施例において、属性情報が資金代替物品の数を含む場合、同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い資金代替物品の数情報を決定することができる。例えば、Nの値は、5であり、スライディングウィンドウ内のデータが1番目のフレームの画像から5番目のフレームの画像の検出結果であり、ターゲットフレーム画像が1番目のフレームの画像であり、1番目のフレームの画像から5番目のフレームの画像の検出結果に基づいて、1番目のフレームの画像から5番目のフレームの画像における各グループの資金代替物品の数を識別することができる。1番目のフレームの画像、2番目のフレームの画像、3番目のフレームの画像、4番目のフレームの画像、5番目のフレームの画像においてidが同じである1グループの資金代替物品の数をトラッキングし、それぞれ3、3、4、4及び4と識別した場合、選出方式で、出現回数が最も多い資金代替物品の数が4であると判断することができる。これにより、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の数が正しくないと認められ、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の数を4に更新することができる。1番目のフレームの画像、2番目のフレームの画像、3番目のフレームの画像、4番目のフレームの画像、5番目のフレームの画像においてidが同じである1グループの資金代替物品の数をトラッキングし、それぞれ4、4、4、4及び3と識別した場合、選出方式で、出現回数が最も多い資金代替物品の数が4であると判断することができる。これにより、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の数が正しいと認められ、1番目のフレームの画像における該当する1グループの資金代替物品の数を4に保持することができる。
【0084】
幾つかの実施例において、スライディングウィンドウ内のN個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することは、
N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報を決定し、信頼度が信頼度閾値以上である各部資金代替物品の属性情報から、ターゲットトラッキングにより、同じグループの資金代替物品の属性情報を決定することと、
同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定し、ターゲットフレーム画像における検出結果を、出現回数が最も多い属性情報と決定することと、を含んでもよい。
【0085】
ここで、信頼度閾値は、実際の適用需要に応じて事前設定されてもよい。例示的に、信頼度閾値は、0.9又は1であってもよい。選出方式で出現回数が最も多い属性データを決定するための実現形態は、上述に記載されており、ここで、詳細な説明を省略する。
【0086】
現場の照明の明暗による影響、資金代替物品同士の遮蔽、プレイヤーがゲームをする過程における資金代替物品の遮蔽、資金代替物品の移動などの要因により、ターゲットフレーム画像における資金代替物品情報が正確ではない可能性があることは、理解されるべきである。本願の実施例において、選出方式で、複数フレームのゲームプラットフォーム画像の資金代替物品の属性情報から、出現回数が最も多い資金代替物品の属性情報を選出することで、ターゲットフレーム画像における資金代替物品の属性情報の正確性をある程度向上させることができる。
【0087】
幾つかの実施例において、ターゲットフレーム画像における手検出枠と資金代替物品検出枠を決定することができる。手検出枠と資金代替物品検出枠が重なり合わない場合、ターゲットフレーム画像における資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定する。
【0088】
本願の実施例において、ターゲットフレーム画像に対して手検出及び資金代替物品検出を行うことで、ターゲットフレーム画像の手検出枠及び資金代替物品検出枠を決定することができる。幾つかの実施例において、ターゲットフレーム画像を手検出のための第1ニューラルネットワーク及び資金代替物品検出のための第2ニューラルネットワークにそれぞれ入力し、第1ニューラルネットワーク及び第2ニューラルネットワークを利用して、ターゲットフレーム画像に対して処理を行い、ターゲットフレーム画像の手検出枠及び資金代替物品検出枠を取得することができる。本願の実施例は、第1ニューラルネットワーク及び第2ニューラルネットワークのネットワーク構造を限定しない。例えば、第1ニューラルネットワーク及び第2ニューラルネットワークはいずれもシングルショットマルチボックス検出器(Single Shot MultiBox Detector:SSD)、YOLO(You Only Look Once)、高速領域畳み込みニューラルネットワーク(Faster Region-Convolutional Neural Networks:Faster RCNN)又は深層学習に基づく他のニューラルネットワークであってもよい。
【0089】
本願の実施例は、ターゲットフレーム画像における手検出枠及び資金代替物品検出枠に基づいて、ターゲットフレーム画像における手検出枠と資金代替物品検出枠の重複度を算出し、重複度が0より大きい場合、ターゲットフレーム画像における手検出枠と資金代替物品検出枠に重なり合いが存在すると認められ、重複度が0に等しい場合、ターゲットフレーム画像における手検出枠と資金代替物品検出枠が重なり合わないと認められる。
【0090】
幾つかの実施例において、手検出枠と資金代替物品検出枠に重なり合いが存在する場合、ターゲットフレーム画像の検出結果から、該資金代替物品検出枠に対応する資金代替物品情報を取得することは、信頼できない。つまり、該資金代替物品検出枠に対応する資金代替物品位置情報に基づいて所定の警告条件を満たすかどうかを決定することはない。
【0091】
一実現形態において、手検出枠と資金代替物品検出枠が重なり合わない場合、ターゲットフレーム画像における該当する資金代替物品が、識別性が安定した資金代替物品であると判断することができる。この場合、ターゲットフレーム画像における資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することができる。
【0092】
幾つかの実施例において、資金代替物品の位置情報、事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することができる。ここで、ゲームプラットフォーム画像領域分割情報は、ゲームプラットフォームに対して領域分割を行うことで得られた複数の前記ターゲット領域の位置情報を含む。資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定する。
【0093】
幾つかの実施例において、各フレームのゲームプラットフォーム画像における資金代替物品を識別し、識別した資金代替物品と事前決定さえたゲームプラットフォーム画像領域分割情報とのマッピング関係を確立し、資金代替物品が位置するターゲット領域を取得することができる。
【0094】
例示的に、
図2Aは、本願の実施例によるゲームプラットフォーム画像の基準を示す概略図である。
図2Bは、
図2Aを基に得られた資金代替物品領域の分割を示す図である。
図2Bに第1資金代替物品領域201が示されることは明らかである。
【0095】
図2Bを参照すると、ターゲット対象が1グループの資金代替物品である場合、幾つかの実施例において、1グループの資金代替物品全体は、
図2Bにおける資金代替物品領域201に位置すると、資金代替物品の位置が要件に合致すると認められる。
【0096】
上記から分かるように、本願の実施例において、資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することができる。資金代替物品が位置するターゲット領域は一般的には、資金代替物品の実際の位置に対する制約要件に関わる。従って、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを正確に判断することにある程度寄与する。
【0097】
幾つかの実施例において、資金代替物品が少なくとも2つのターゲット領域に位置する場合、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断する。
【0098】
上記から分かるように、本願の実施例において、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する領域が複数のターゲット領域を含むと、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、第1警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザにリマインドすることに寄与する。
【0099】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品が少なくとも2つの所定のターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断する。
【0100】
本願の実施例において、ゲームプラットフォームに対して領域分割を行い、複数のターゲット領域を取得する場合、複数のターゲット領域を所定のターゲット領域と非所定のターゲット領域に分けることができる。ここで、所定のターゲット領域は、複数のターゲット領域のうちの、前記資金代替物品が位置するように許容される領域を含み、非所定のターゲット領域は、複数のターゲット領域のうちの、資金代替物品が位置することを許容しない領域を含む。
【0101】
本願の実施例において、ゲームの異なる段階に基づいて、異なる所定のターゲット領域を設定することができる。これにより、現在の時点でのゲーム段階に基づいて、該当する所定のターゲット領域を決定することができる。
【0102】
幾つかの実施例において、資金代替物品は、1つの所定のターゲット領域に位置すべきである。ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する領域は、複数の隣接する所定のターゲット領域を含むと、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。
【0103】
図2Cを参照すると、第1資金代替物品202は、第2資金代替物品領域203と第3資金代替物品領域204との間に位置する。第2資金代替物品領域203及び第3資金代替物品領域204が所定のターゲット領域である場合、ゲームプラットフォームにおける、第1資金代替物品202が位置する領域は、複数の隣接する所定のターゲット領域を含む。この場合、第1資金代替物品202の位置は、要件に合致せず、第1資金代替物品202を再配置するようユーザにリマインドするための第1警告情報を生成することができる。
【0104】
第2資金代替物品205は、第3資金代替物品領域204と第4資金代替物品領域206との間に位置する。第3資金代替物品領域204及び第4資金代替物品領域206が所定のターゲット領域である場合、ゲームプラットフォームにおける、第2資金代替物品205が位置する領域は、複数の隣接する所定のターゲット領域を含む。この場合、第2資金代替物品205の位置は、要件に合致せず、第2資金代替物品205を再配置するようユーザにリマインドするための第1警告情報を生成することができる。
【0105】
第3資金代替物品207は、第4資金代替物品領域206と第5資金代替物品領域208との間に位置する。第4資金代替物品領域206及び第5資金代替物品領域208が所定のターゲット領域である場合、ゲームプラットフォームにおける、第3資金代替物品207が位置する領域は、複数の隣接する所定のターゲット領域を含む。この場合、第3資金代替物品207の位置は、要件に合致せず、第3資金代替物品207を再配置するようユーザにリマインドするための第1警告情報を生成することができる。
【0106】
上記から分かるように、本願の実施例において、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する領域が複数のターゲット領域を含むと、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、第1警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザにリマインドすることに寄与する。
【0107】
幾つかの実施例において、資金代替物品に対して検出を行うことで、ゲームプラットフォーム画像における資金代替物品の検出枠を取得し、資金代替物品の検出枠を利用して、資金代替物品の位置情報を表すことができる。ゲームプラットフォーム画像における資金代替物品の検出枠を得た後、資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行い、分割後の各メッシュ内から、前記資金代替物品の所定の数の特徴点を抽出し、分割により得られた各メッシュ内から抽出された前記複数の特徴点のうちの各特徴点が位置するターゲット領域に基づいて、資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することができる。
【0108】
例示的に、上記資金代替物品と重なり合う各ターゲット領域に対して、上記抽出された全ての特徴点のうちの、該当するターゲット領域に位置する特徴点の数をそれぞれ統計する。例えば、資金代替物品の検出枠を10個のメッシュに等分し、各メッシュから資金代替物品の10個の特徴点を抽出する。資金代替物品と重なり合う各ターゲット領域に対して、取り出された計100個の特徴点のうちの、該ターゲット領域に位置する特徴点の数をそれぞれ統計し、更に、統計された各ターゲット領域内に位置している特徴点の数又は割合に基づいて、資金代替物品と各ターゲット領域との重なり合い面積を決定する。更に、1つのターゲット領域に対応する重なり合い面積が所定の面積閾値又は所定の面積割合に達した場合、資金代替物品が該ターゲット領域に配置されたと判断する。
【0109】
上記から分かるように、本願の実施例は、資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行うことができ、資金代替物品が位置するターゲット領域を正確に決定することに寄与する。
【0110】
幾つかの実施例において、資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積を決定し、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であることに応答して、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することができる。
【0111】
幾つかの実施例において、面積閾値は、事前決定された構成ファイルにおける数値であってもよく、資金代替物品の総面積に基づいて決定された値であってもよい。面積閾値は、資金代替物品の総面積と所定の割合との積であってもよい。例えば、所定の割合は、20%未満の正数であってもよい。
【0112】
ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であると、資金代替物品の一部が他の所定のターゲット領域又は非所定のターゲット領域に位置することを表し、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められることは、理解されるべきである。
【0113】
幾つかの実施例において、ターゲット領域における、分割されたメッシュの数、及び各メッシュの面積に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する少なくとも1つのターゲット領域の面積を決定することができる。
【0114】
幾つかの実施例において、資金代替物品の検出枠に対して均一なメッシュ分割又は不均一なメッシュ分割を行うことができる。例示的に、資金代替物品の検出枠のコーナー点の座標位置(例えば、左上隅及び右下隅の座標位置を含んでもよい)に基づいて、資金代替物品の検出枠を横方向及び縦方向に10*10の均一なメッシュに分割し、続いて、ゲームプラットフォームにおける、該100個のメッシュの領域位置に基づいて、所定のターゲット領域に位置しているメッシュ面積を決定することができる。つまり、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する所定のターゲット領域の面積を決定する。
【0115】
上記から分かるように、本願の実施例において、ゲームプラットフォームにおける、資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であると、一般的に、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、第1警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザに直ぐにリマインドすることに寄与する。
【0116】
幾つかの実施例において、上記資金代替物品の位置情報は、資金代替物品の中心点の位置を含む。
【0117】
これに対応して、上記方法は、資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、上記中心点が位置するターゲット領域を決定することと、中心点が非所定のターゲット領域に位置することに応答して、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することと、を更に含む。
【0118】
幾つかの実施例において、資金代替物品の検出枠の中心点位置を資金代替物品の中心点位置とすることができる。
【0119】
幾つかの実施例において、現在の時点でのゲーム段階に基づいて、該当する所定のターゲット領域を決定し、更に、非所定のターゲット領域を決定することができる。
【0120】
上記から分かるように、本願の実施例において、資金代替物品の中心点位置がゲームプラットフォームの非所定のターゲット領域に位置すると、資金代替物品の位置が要件に合致しないと認められる。この場合、第1警告情報を生成することで、資金代替物品の位置をリセットするようユーザに直ぐにリマインドすることに寄与する。
【0121】
幾つかの実施例において、上記検出結果は、資金代替物品の属性情報を更に含み、上記方法は、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、ゲームプラットフォーム画像に基づいて、資金代替物品の属性情報が、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することと、
前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することと、を更に含む。
【0122】
幾つかの実施例において、各ターゲット領域に対応する属性制約条件は、事前決定された構成ファイルに記憶される。これにより、エッジコンピューティング機器は、構成ファイルを取得することで、各ターゲット領域に対応する属性制約条件を取得することができる。従って、資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、資金代替物品の属性情報が、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することができる。
【0123】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件は、ターゲット領域におけるベッティングを許容する資金代替物品のタイプ、ターゲット領域におけるベッティングを許容する資金代替物品の額面などであってもよい。上記は、ターゲット領域に対応する属性制約条件を例示的に説明するためのものだけであり、本願の実施例は、これに限定されない。
【0124】
資金代替物品の属性情報は、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たす場合、正常なゲームプロセスに応じてゲームをすることができることに留意されたい。
【0125】
本願の実施例において、資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することができる。これにより、対応する属性制約条件に応じて資金代替物品を再配置するようユーザにリマインドすることに寄与する。
【0126】
以下、適用シーンを参照しながら、本願の実施例を例示的に説明する。該適用シーンにおいて、ゲームシーンは、スマートカジノシーンであり、ゲームプラットフォームは、カジノテーブルであり、資金代替物品は、チップである。
【0127】
スマートカジノシーンは、ポーカーゲームであってもよい。ポーカーゲームの稼働段階は、アイドル(idle)段階、ベッティング(betting)段階、ディール(gaming)段階、払出(payout)段階及び停止(halt)段階を含んでもよい。アイドル段階は、エッジコンピューティング機器などに給電して起動した後の段階であり、該段階で、サービス処理結果又は警告情報をカジノ管理システムに送信しない。ベッティング段階は、ディーラーがディールする前にベッティングを行う段階である。払出段階は、ゲームが終了した後、ディーラーが払出又は受取を行う段階である。ディーラーによるディール操作がゲームルール又はカジノの規定に従わないと、停止段階に入る。停止段階で、カジノテーブル物体の検出及び識別を依然として行い、検出及び識別結果に基づいてサービス処理を行い、サービス処理結果又は警告情報をカジノ管理システムに送信することができる。
【0128】
アイドル段階、払出段階及び停止段階で、プレイヤーによるベッティングを許容しない。ベッティング段階で、プレイヤーによるベッティングを許容する。ディール段階で、ディーラーは、ディールを行う。幾つかの例において、ディール段階で、プレイヤーによるベッティングを許容する。別の幾つかの例において、ディール段階で、プレイヤーによるベッティングを許容しない。
【0129】
例示的に、ポーカーゲームは、バカラ又は他のタイプのゲームであってもよい。バカラゲームシーンにおいて、ディーラー(Dealer)は、シャッフルされた3~8デッキから4~6枚のカードを取り出し、ルールに応じて、勝敗結果を出力する。勝敗結果は、プレイヤー、バンカー、タイ(tie)、スーパーシックス(super six)などを含んでもよい。プレイヤー及びカジノは、1ゲームあたりの勝敗結果、様々なシーンでのオッズ及び手数料を引くかどうかに基づいて、それぞれの金銭の得失を算出する。ディーラーによるディール及びプレイヤーによるスクイーズについて、一定のルールが設定されており、ルールに違反すると、モニタリングシステムは、警告情報を出す必要がある。
【0130】
スマートカジノシーンにおいて、カメラにより、複数フレームのカジノテーブル画像を収集し、続いて、収集された複数フレームのカジノテーブル画像をスマートカジノのエッジコンピューティング機器に送信することができる。エッジコンピューティング機器において、少なくとも1つのフレームのカジノテーブル画像のうちの各フレームのカジノテーブル画像に対して検出を行い、各フレームのカジノテーブル画像の検出結果を取得することができる。各フレームのカジノ画像の検出結果は、チップの位置情報を含んでもよい。
【0131】
エッジコンピューティング機器は、チップの位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することができる。チップの位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成する。
【0132】
幾つかの実施例において、エッジコンピューティング機器は、チップの位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、資金代替物品の属性情報が、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定し、資金代替物品の属性情報が、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することもできる。
【0133】
幾つかの実施例において、所定の警告条件及び各ターゲット領域に対応する属性制約条件はいずれも構成ファイルに設けられてもよい。例示的に、チップの位置情報が所定の警告条件を満たすか又は資金代替物品の属性情報が、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしないと、プレイヤーによるベッティングが無効なベッティングであると認められる。例えば、構成ファイルに、各ベッティング領域ゲームで規定された額面下限が設けられている。1つのターゲット領域におけるチップのベッティング額面が、対応するベッティング領域ゲームで規定された額面下限未満であると、検出結果が該ターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしないと認められる。上記から分かるように、第1警告情報又は第2警告情報を生成することで、プレイヤーによるチップのベッティングが要件に合致するかどうかをディーラーにリマインドすることができ、払出場合にプレイヤーとのトラブルを避けることができ、ベッティング位置を調整するようユーザに直ぐにリマインドすることができる。
【0134】
幾つかの実施例において、エッジコンピューティング機器は、メッセージングミドルウェアにより、カジノ管理システムから配信された構成ファイルをモニタリングし、構成ファイルをリアルタイムで更新し、更新された構成ファイルのコンテンツに基づいて、チップの位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定し、又は、資金代替物品の属性情報が、資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することができる。
【0135】
幾つかの実施例において、ベッティング段階及びディール段階で、チップの位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定し、又は、資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することができる。幾つかの実施例において、ディール段階で、4枚のフェースアップ(face up)カード及び5枚のフェースアップカードの場合、チップがインシュランスベッティング領域に位置すると、チップの位置情報が所定の警告条件を満たしないことを表す。チップがインシュランスベッティング領域に位置しないと、チップの位置情報が所定の警告条件を満たすことを表す。幾つかの実施例において、ベッティング段階で、チップの位置情報がインシュランスベッティング領域外のベッティング領域に位置すると、チップの位置情報が所定の警告条件を満たさないことを表す。チップの位置情報がインシュランスベッティング領域又は非ベッティング領域に位置すると、チップの位置情報が所定の警告条件を満たすことを表す。
【0136】
幾つかの実施例において、プレイヤーが複数のベッティング領域にベッティングする場合、チップの位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することができる。例えば、チップが同時にバンカー(banker)領域及びプレイヤー(player)領域に位置する場合、チップの位置が所定の警告条件を満たしていると判断することができる。
【0137】
幾つかの実施例において、所定のターゲット領域におけるチップの面積が面積閾値未満である。例示的に、チップが位置する領域は1つのみの所定のターゲット領域(非所定のターゲット領域を含んでもよい)を含む。チップが位置する所定のターゲット領域の面積が面積閾値未満であると、チップの位置情報が所定の警告条件を満たすことを表す。例示的に、面積閾値は、チップの総面積の5%又は100%であってもよい。
【0138】
幾つかの実施例において、チップの位置情報が所定の警告条件を満たす場合、該当するチップをフィルタリングすることができる。つまり、該チップに対して払出を行わない。
【0139】
幾つかの実施例において、フィルタリング後のチップを決定することができる。フィルタリング後のチップは、位置情報が所定の警告条件を満たしないチップである。続いて、配信された構成ファイルに基づいて、各ベッティング領域の最小ベッティング額面を読み取り、フィルタリング後のチップをトラバースし、各フィルタリング後のチップのベッティング領域に基づいて、該当するベッティング領域にベッティングしたチップ額面を決定し、該ベッティング領域にベッティングしたチップの額面と該ベッティング領域の最小ベッティング額面を比較する。該ベッティング領域にベッティングしたチップ額面が該ベッティング領域の最小ベッティング額面未満であると、第2警告情報を生成する。
【0140】
具体的な実施形態の上記方法において、各ステップの記述順番は、厳しい実行順番として実施過程を限定するものではなく、各ステップの具体的な実行順番はその機能及び考えられる内在的論理により決まることは、当業者であれば理解すべきである。
【0141】
前記実施例で提供される画像処理方法を基に、本願の実施例は、画像処理装置を提供する。
【0142】
図3は、本願の実施例による画像処理装置の構造を示す概略図である。
図3に示すように、該装置は、取得モジュール301と、第1処理モジュール302と、第2処理モジュール303と、を備えてもよく、
取得モジュール301は、少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得するように構成され、
第1処理モジュール302は、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得するように構成され、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含み、
第2処理モジュール303は、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成するように構成される。
【0143】
幾つかの実施例において、第2処理モジュール303は更に、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することであって、前記ゲームプラットフォーム画像領域分割情報は、前記ゲームプラットフォームに対して領域分割を行うことで得られた複数の前記ターゲット領域の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することと、を実行するように構成される。
【0144】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュール303は具体的には、
前記資金代替物品が少なくとも2つのターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成される。
【0145】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュール303は具体的には、
前記資金代替物品が少なくとも2つの所定のターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成され、前記所定のターゲット領域は、前記ターゲット領域における、前記資金代替物品が位置するように許容される領域を含む。
【0146】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュール303は具体的には、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積を決定することであって、前記所定のターゲット領域は、前記資金代替物品が位置するように許容されるターゲット領域を表す、ことと、
ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であることに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することと、を実行するように構成される。
【0147】
幾つかの実施例において、前記資金代替物品の位置情報は、前記資金代替物品の中心点の位置を含み、
前記第2処理モジュール303は更に、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記中心点が位置するターゲット領域を決定し、
前記中心点が非所定のターゲット領域に位置することに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断するように構成され、前記非所定のターゲット領域は、資金代替物品の配置が許容されない領域を表す。
【0148】
幾つかの実施例において、前記第2処理モジュール303は具体的には、
前記資金代替物品の位置情報及び寸法情報が前記資金代替物品の検出枠で表される条件の下で、前記資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行い、分割後の各メッシュ内から、前記資金代替物品の所定の数の特徴点を抽出し、分割により得られた各メッシュ内から抽出された前記複数の特徴点のうちの各特徴点が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定するように構成される。
【0149】
幾つかの実施例において、前記検出結果は、資金代替物品の属性情報を更に含み、
前記第2処理モジュール303は更に、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、前記ゲームプラットフォーム画像に基づいて、前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定し、
前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成するように構成される。
【0150】
幾つかの実施例において、前記属性情報は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0151】
幾つかの実施例において、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像を含み、
前記第1処理モジュール302は具体的には、
スライディングウィンドウを利用してN個のフレームのゲームプラットフォーム画像をその都度決定する条件の下で、前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定するように構成され、前記Nは、1より大きい整数である。
【0152】
幾つかの実施例において、前記第1処理モジュール302は具体的には、
ターゲットトラッキングにより、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、又は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報を決定し、前記信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報から、ターゲットトラッキングにより、同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、
前記同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定し、前記ターゲットフレーム画像における検出結果を、前記出現回数が最も多い属性情報と決定するように構成され、前記ターゲットフレーム画像は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちのいずれか1つのフレームの画像である。
【0153】
実際の適用において、取得モジュール301、第1処理モジュール302及び第2処理モジュール303はいずれも電子機器におけるプロセッサにより実現してもよく、上記プロセッサは、ASIC、DSP、DSPD、PLD、FPGA、CPU、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0154】
なお、本願の各実施例における各機能モジュールは一つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよいし、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。上記集積したユニットはハードウェアの形態として実現してもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態として実現してもよい。
【0155】
集積したユニットがソフトウェア機能モジュールの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本願の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の全て又は一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置など)又はprocessor(プロセッサ)に、本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0156】
具体的には、本実施例における画像処理方法に対応するコンピュータプログラム命令は、光ディスク、ハードディスク、USBメモリなどの記憶媒体に記憶されてもよい。記憶媒体における、画像処理方法に対応するコンピュータプログラム命令が電子機器により読み出されるか又は実行される場合、前記実施例のいずれか1つの画像処理方法を実現させる。
【0157】
前記実施例と同様な技術的構想を基に、本願の実施例による電子機器4を示す
図4に示すように、電子機器4は、メモリ401と、プロセッサ402と、を備えてもよく、
前記メモリ401は、コンピュータプログラム及びデータを記憶するように構成され、
前記プロセッサ402は、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行し、前記実施例のいずれか1つの画像処理方法を実現させるように構成される。
【0158】
実際の適用において、上記メモリ401は、RAMのような揮発性メモリ(volatile memory)、又は、ROM、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスク(Hard Disk Drive:HDD)又はソリッドステートドライブ(Solid-State Drive:SSD)のような不揮発性メモリ(non-volatile memory)、又は上記メモリの組み合わせであってもよい。該メモリは、プロセッサ402に命令及びデータを提供する。
【0159】
上記プロセッサ402は、ASIC、DSP、DSPD、PLD、FPGA、CPU、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサのうちのすくなくとも1つであってもよい。様々な機器について、上記プロセッサ機能を実現させるための電子機器は他のものであってもよく、本願の実施例は、これを具体的に限定するものではないことは、理解されるべきである。
【0160】
幾つかの実施例において、コンピュータプログラム製品を更に提供する。該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読命令を含み、前記コンピュータ可読命令が機器のプロセッサで実行される時、前記プロセッサは、前記実施例のいずれか1つの画像処理方法を実現させる。
【0161】
幾つかの実施例において、本願の実施例で提供される装置の機能又はモジュールは、上記方法実施例に記載の方法を実行するために用いられ、その具体的な実現は、上記方法実施例の説明を参照されたい。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0162】
各実施例に関する上記説明において、各実施例の相違点を強調する傾向があり、その同一あるいは類似の部分は相互参照することができる。簡潔化のために、ここで詳細な説明を省略する。
【0163】
矛盾が生じない限り、本願で提供される各方法の実施例で開示された方法を互いに任意に組み合わせて、新たな方法の実施例を取得することができる。
【0164】
矛盾が生じない限り、本願で提供される各製品の実施例で開示された特徴を互いに任意に組み合わせて、新たな製品の実施例を取得することができる。
【0165】
矛盾が生じない限り、本願で提供される各方法又は機器の実施例で開示された特徴を互いに任意に組み合わせて、新たな方法又は機器の実施例を取得することができる。
【0166】
上記実施形態の説明により、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必須な汎用ハードウェアプラットフォームとの組み合わせで実現することができ、勿論、ハードウェアにより実現することもできるが、多くの場合、前者は、より好適な実施形態であることを当業者が理解すべきである。このような理解のもと、本願の実施例の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形態で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶しても良く、また、一台のコンピュータ機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク装置等)に、本願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0167】
以上は図面を参照しながら、本願の実施例を説明した。本願は、上記具体的な実施形態に限定されず、上記具体的な実施形態は模式的なものに過ぎず、本願を限定するものではない。当業者は、本願に基づいて、本願の実施例要旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、多くの実施形態を想到しうる。これらは、いずれも本願の実施例の保護範囲内に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理方法であって、
少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得することと、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することであって、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成することと、を含む、画像処理方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することであって、前記ゲームプラットフォーム画像領域分割情報は、前記ゲームプラットフォームに対して領域分割を行うことで得られた複数の前記ターゲット領域の位置情報を含む、ことと、
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することと、を更に含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品が少なくとも2つのターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することを含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品が少なくとも2つの所定のターゲット領域に位置していると判断する条件の下で、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することであって、前記所定のターゲット領域は、前記ターゲット領域における、前記資金代替物品が位置するように許容される領域を含むこと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記資金代替物品が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たすかどうかを決定することは、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積を決定することであって、前記所定のターゲット領域は、前記資金代替物品が位置するように許容されるターゲット領域を表す、ことと、
ゲームプラットフォームにおける、前記資金代替物品が位置する各所定のターゲット領域の面積がいずれも面積閾値未満であることに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記資金代替物品の位置情報は、前記資金代替物品の中心点の位置を含み、
前記方法は、
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記中心点が位置するターゲット領域を決定することと、
前記中心点が非所定のターゲット領域に位置することに応答して、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしていると判断することであって、前記非所定のターゲット領域は、資金代替物品の配置が許容されない領域を表す、ことと、を更に含むことを特徴とする
請求項2-5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記資金代替物品の位置情報、及び事前決定されたゲームプラットフォーム画像領域分割情報に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することは、
前記資金代替物品の位置情報及び寸法情報が前記資金代替物品の検出枠で表される条件の下で、前記資金代替物品の検出枠に対してメッシュ分割を行うことと、
分割後の各メッシュ内から、前記資金代替物品の所定の数の特徴点を抽出することと、
分割により得られた各メッシュ内から抽出された前記複数の特徴点のうちの各特徴点が位置するターゲット領域に基づいて、前記資金代替物品が位置するターゲット領域を決定することと、を含むことを特徴とする
請求項2-5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記検出結果は、資金代替物品の属性情報を更に含み、
前記属性情報は、額面、タイプ、数、帰属情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記方法は、前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たしない条件の下で、前記ゲームプラットフォーム画像に基づいて、前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たすかどうかを決定することと、
前記資金代替物品の属性情報が、前記資金代替物品が位置するターゲット領域に対応する属性制約条件を満たしない条件の下で、第2警告情報を生成することと、を更に含むことを特徴とする
請求項1-7のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像は、N個のフレームのゲームプラットフォーム画像を含み、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得することは、
スライディングウィンドウを利用してN個のフレームのゲームプラットフォーム画像をその都度決定する条件の下で、前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することであって、前記Nは、1より大きい整数である、ことを含むことを特徴とする
請求項1-
8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記スライディングウィンドウ内の前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果に基づいて、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を決定することは、
ターゲットトラッキングにより、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における同じグループの資金代替物品の属性情報を決定し、又は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果における信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報を決定し、前記信頼度が信頼度閾値以上である各グループの資金代替物品の属性情報から、ターゲットトラッキングにより、同じグループの資金代替物品の属性情報を決定することと、
前記同じグループの資金代替物品の属性情報から、選出方式で、出現回数が最も多い属性情報を決定し、前記ターゲットフレーム画像における検出結果を、前記出現回数が最も多い属性情報と決定することであって、前記ターゲットフレーム画像は、前記N個のフレームのゲームプラットフォーム画像のうちのいずれか1つのフレームの画像である、ことと、を含むことを特徴とする
請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
画像処理装置であって、
少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像を取得するように構成される取得モジュールと、
前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像に対して検出を行い、前記少なくとも1つのフレームのゲームプラットフォーム画像のうちの各フレームのゲームプラットフォーム画像の検出結果を取得するように構成される第1処理モジュールであって、前記検出結果は、少なくとも、資金代替物品の位置情報を含む、第1処理モジュールと、
前記資金代替物品の位置情報が所定の警告条件を満たす場合、第1警告情報を生成するように構成される第2処理モジュールと、を備える、画像処理装置。
【請求項12】
電子機器であって、
プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1-
10のうちいずれか一項に記載の画像処理方法を実行するように構成されるプロセッサと、を備える、電子機器。
【請求項13】
コンピュータに、請求項1-
10のうちいずれか一項に記載の画像処理方法を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
コンピュータプログラムに、請求項1-
10のうちいずれか一項に記載の画像処理方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】