IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ センスタイム インターナショナル ピーティーイー.リミテッドの特許一覧

特表2023-504317ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体
<>
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図1
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図2
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図3
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図4
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図5
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図6
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図7
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図8
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図9
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図10
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図11
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図12
  • 特表-ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(54)【発明の名称】ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A63F 1/06 20060101AFI20230127BHJP
   A63F 11/00 20060101ALI20230127BHJP
   A63F 9/00 20060101ALI20230127BHJP
【FI】
A63F1/06 Z
A63F11/00 A
A63F9/00 513
A63F1/06 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549586
(86)(22)【出願日】2021-06-25
(85)【翻訳文提出日】2021-08-24
(86)【国際出願番号】 IB2021055669
(87)【国際公開番号】W WO2022096949
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】10202106733W
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
(71)【出願人】
【識別番号】520176212
【氏名又は名称】センスタイム インターナショナル ピーティーイー.リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SenseTime International PTE.LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オウヤン ミアオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン シンシン
(57)【要約】
本願の実施例は、ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。方法は、オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得することであって、ゲームテーブル上にゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである、ことと、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することと、画像フレームシーケンスに基づいて、第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識しあ場合、プロセス警告情報を出力することと、を含む。本願により、ゲーム用通貨状態検出の正確性は向上する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム用通貨状態検出方法であって、
オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得することであって、前記ゲームテーブル上にゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、前記オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである、ことと、
前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することと、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力することと、を含む、ゲーム用通貨状態検出方法。
【請求項2】
前記ゲーム用通貨情報は、ゲーム用通貨の数及び/又はゲーム用通貨の価値を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することは、
前記画像フレームシーケンスにおける第iフレームにおけるゲーム用通貨情報を認識し、第iゲーム用通貨情報を得ることであって、iは、1より大きい正整数である、ことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iゲーム用通貨情報と異なる場合、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識することと、
前記第1ターゲット領域及び前記第1領域に基づいて、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ターゲット領域及び前記第1領域に基づいて、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、
前記第1ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、第i-1フレームの第i-1ゲーム用通貨情報、及び、前記第i-1フレームに対応する第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームに対して変動した連続フレーム数を表すための第i-1変動値を取得することと、
前記第iゲーム用通貨情報が前記第i-1ゲーム用通貨情報と同じである場合、前記第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得ることと、
前記第i変動値が第1変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定し、前記ゲーム用通貨警告情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる場合、前記複数の領域のうちの第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる領域を第2ターゲット領域として認識することと、
前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属しない場合、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得ることと、を更に含むことを特徴とする
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、初期変動値を前記第i変動値と決定することを更に含むことを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より大きいことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、前記第1領域のゲーム用通貨数の減少及び/又はゲーム用通貨価値の低下を表すための第1ゲーム用通貨警告情報を出力することを含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より小さいことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より低いことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、第1領域のゲーム用通貨数の増加及び/又はゲーム用通貨価値の向上を表すための第2ゲーム用通貨警告情報を出力することを含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iゲーム用通貨情報と異なる場合、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識することは、
前記オリジナル画像フレームから、前記オリジナルゲーム用通貨数を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨数を認識することと、
前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定することと、
前記オリジナル画像フレーム及び前記第iフレームに基づいて、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を前記第1ターゲット領域として決定することと、を含むことを特徴とする
請求項3乃至8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が同じである場合、前記オリジナル画像フレームから、オリジナルゲーム用通貨価値を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨価値を認識することと、
前記オリジナルゲーム用通貨価値と前記第iゲーム用通貨価値が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定することと、を更に含むことを特徴とする
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、ゲーム状態を前記ゲーム一時停止状態からゲーム払出状態に切り替えることを更に含むことを特徴とする
請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力することは、
前記画像フレームシーケンスの第iフレームの前のm個の連続した画像フレームから、前記第1領域にゲーム用通貨操作物が現れることを検出した場合、前記ゲーム用通貨操作物の方向を認識することであって、前記mは、第1変動閾値より大きい正整数である、ことと、
前記操作方向が所定の方向である場合、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れると決定し、プロセス警告情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項3乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告を解除するよう前記ゲームテーブルに指示するためのゲーム用通貨警告解除情報を出力する、ことを更に含むことを特徴とする
請求項3乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、ゲーム用通貨警告解除情報を出力することは、
前記画像フレームシーケンスから、第pフレーム及び第p-1保持値を取得することであって、pは、i+1より大きい正整数である、ことと、
前記オリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と前記第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じである場合、第p-1保持値を第2所定値だけ増やして第p保持値を得ることであって、前記第p保持値は、前記第pフレームに対応するゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームと同じである連続フレーム数を表すためのものである、ことと、
前記第p保持値が第2変動閾値以上である場合、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定し、前記ゲーム用通貨警告解除情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得することは、
ゲームテーブル上に設置されている少なくとも2つのカメラにより収集された、ゲーム一時停止状態での少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを取得する、ことと、
前記少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを時刻順に応じて合成し、前記画像フレームシーケンスを得ることと、を含むことを特徴とする
請求項1乃至14のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ゲーム用通貨状態検出装置であって、
オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得するように構成される取得モジュールであって、前記ゲームテーブル上にゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、前記オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである、取得モジュールと、
前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力するように構成される第1出力モジュールと、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力するように構成される第2出力モジュールと、を備える、ゲーム用通貨状態検出装置。
【請求項17】
前記ゲーム用通貨情報は、ゲーム用通貨の数及び/又はゲーム用通貨の価値を含むことを特徴とする
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1出力モジュールは更に、
前記画像フレームシーケンスにおける第iフレームにおけるゲーム用通貨情報を認識し、第iゲーム用通貨情報を得て、iは、1より大きい正整数であり、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iゲーム用通貨情報と異なる場合、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識し、
前記第1ターゲット領域及び前記第1領域に基づいて、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告情報を出力するように構成されることを特徴とする
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1出力モジュールは更に、
前記第1ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、第i-1フレームの第i-1ゲーム用通貨情報、及び、前記第i-1フレームに対応する第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームに対して変動した連続フレーム数を表すための第i-1変動値を取得し、
前記第iゲーム用通貨情報が前記第i-1ゲーム用通貨情報と同じである場合、前記第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得て、
前記第i変動値が第1変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定し、前記ゲーム用通貨警告情報を出力するように構成されることを特徴とする
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1出力モジュールは更に、
前記第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる場合、前記複数の領域のうちの第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる領域を第2ターゲット領域として認識し、、
前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属しない場合、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得るように構成されることを特徴とする
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1出力モジュールは更に、
前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、初期変動値を前記第i変動値と決定するように構成されることを特徴とする
請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より大きいことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、前記第1領域のゲーム用通貨数の減少及び/又はゲーム用通貨価値の低下を表すための第1ゲーム用通貨警告情報を出力することを含むことを特徴とする
請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より小さいことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より低いことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、第1領域のゲーム用通貨数の増加及び/又はゲーム用通貨価値の向上を表すための第2ゲーム用通貨警告情報を出力することを含むことを特徴とする
請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記第1出力モジュールは更に、
前記オリジナル画像フレームから、前記オリジナルゲーム用通貨数を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨数を認識し、
前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定し、
前記オリジナル画像フレーム及び前記第iフレームに基づいて、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を前記第1ターゲット領域として決定するように構成されることを特徴とする
請求項18乃至23のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記第1出力モジュールは更に、
前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が同じである場合、前記オリジナル画像フレームから、オリジナルゲーム用通貨価値を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨価値を認識し、
前記オリジナルゲーム用通貨価値と前記第iゲーム用通貨価値が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定するように構成されることを特徴とする
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第2出力モジュールは更に、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、ゲーム状態を前記ゲーム一時停止状態からゲーム払出状態に切り替えるように構成されることを特徴とする
請求項16乃至25のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記第2出力モジュールは更に、
前記画像フレームシーケンスの第iフレームの前のm個の連続した画像フレームから、前記第1領域にゲーム用通貨操作物が現れることを検出した場合、前記ゲーム用通貨操作物の方向を認識し、前記mは、第1変動閾値より大きい正整数であり、
前記操作方向が所定の方向である場合、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れると決定し、プロセス警告情報を出力するように構成されることを特徴とする
請求項18乃至25のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記第1出力モジュールは更に、
前記画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告を解除するよう前記ゲームテーブルに指示するためのゲーム用通貨警告解除情報を出力するように構成されることを特徴とする
請求項18乃至25のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記第1出力モジュールは更に、
前記画像フレームシーケンスから、第pフレーム及び第p-1保持値を取得し、pは、i+1より大きい正整数であり、
前記オリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と前記第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じである場合、第p-1保持値を第2所定値だけ増やして第p保持値を得て、前記第p保持値は、前記第pフレームに対応するゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームと同じである連続フレーム数を表すためのものであり、
前記第p保持値が第2変動閾値以上である場合、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定し、前記ゲーム用通貨警告解除情報を出力するように構成されることを特徴とする
請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記取得モジュールは更に、
ゲームテーブル上に設置されている少なくとも2つのカメラにより収集された、ゲーム一時停止状態での少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを取得し、
前記少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを時刻順に応じて合成し、前記画像フレームシーケンスを得るように構成されることを特徴とする
請求項18乃至25のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
電子機器であって、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記第1メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行する場合、請求項1から15のうちいずれか一項に記載の方法を実現させるように構成されるプロセッサと、を備える、電子機器。
【請求項32】
コンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサにより実行されると請求項1から15のうちいずれか一項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項33】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータによる実行可能な命令を含み、該コンピュータによる実行可能な命令が実行されると、請求項1から15のうちいずれか一項に記載の方法におけるステップを実現可能である、前記コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年6月21日に提出された、出願番号が10202106733Wであり、発明名称が「ゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体」であるシンガポール特許出願に基づく優先権を主張し、その全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、コンピュータビジョン技術分野に関し、特にゲーム用通貨状態検出方法、装置、エッジ側機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ゲームテーブルにおける各ラウンドのゲームについて、プレイヤーがゲームを始める前に、ゲーム用通貨領域にゲーム用通貨を事前置く必要がある。ゲーム用通貨は、ゲーム結果が出た後、ゲーム用通貨清算を行うために用いられる。ゲームが始まったと、誰でもゲーム用通貨領域におけるゲーム用通貨を取り外したり又は追加したりすることができない。ゲーム結果が出た後、ゲームマスターは、ゲーム結果に応じてゲーム用通貨領域におけるゲーム用通貨を調整する。ゲーム結果が出るまでに、ゲームマスター又は参加者がゲーム用通貨領域におけるゲーム用通貨を取り外すか又は追加すればて、ゲーム用通貨異常を引き起こして、ゲームルールに違反し、更に、リゾート又はプレイヤーの損失を招いてしまう。現在、一般的には、ゲームプロセスを人工的に監督することでゲーム用通貨状態を決定する。このような方式は、ゲーム用通貨異常を見逃しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、ゲーム用通貨状態検出の正確率を向上させるゲーム用通貨状態検出方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の技術的解決手段は、以下のように実現する。
【0006】
本願の実施例は、ゲーム用通貨状態検出方法を提供する。前記方法は、
オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得することであって、前記ゲームテーブル上にはゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、前記オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである、ことと、前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することと、前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力することと、を含む。
【0007】
本願の実施例は、ゲーム用通貨状態検出装置を提供する。前記装置は、
オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得するように構成される取得モジュールであって、前記ゲームテーブル上にはゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、前記オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである、取得モジュールと、
前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告を行うよう前記ゲームテーブルに指示するためのゲーム用通貨警告情報を出力するように構成される、第1出力モジュールと、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力するように構成される第2出力モジュールと、を備える。
【0008】
本願の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記第1メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行する場合、上記ゲーム用通貨状態検出方法を実現させるように構成されるプロセッサと、を備える。
【0009】
本願の実施例は、プロセッサにより実行されると上記ゲーム用通貨状態検出方法を実現させるコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出システムの構造を示す概略図である。
図2】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図3】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図4】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図5】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図6】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図7】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図8】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図9】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図10】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図11】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。
図12】本願の実施例によるオプションの1つとなるゲーム用通貨状態検出装置の構造を示す概略図である。
図13】本願の実施例によるオプションの1つとなる電子機器の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明瞭かつ完全に説明する。勿論、記述される実施例は、本願の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。下記実施例は、本願を説明するためのものであり、本願の範囲を限定するものではない。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な労力なしに得られる全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に含まれる。
【0012】
下記記述において、「幾つかの実施例」があり、これは、全ての可能な実施例のサブ集合を示しているが、「幾つかの実施例」は、全ての可能な実施例の同一のサブ集合又は異なるサブ集合であってもよく、また、矛盾しない限り、互いに組み合わせられてもよいと理解されるべきである。
【0013】
下記記述において、係る用語「第1/第2/第3」は、類似した対象を区別するためのものであり、対象の特定の順番を説明するためのものではない。ここで説明した本願の実施例をここで示した又は説明した順番以外の順番で実施可能なものにするために、「第1/第2/第3」は、許される場合には特定の順番又は前後順序を互いに取り替えることができることは、理解されるべきである。
【0014】
別途定義しない限り、本明細書に用いられる全ての技術的用語及び科学的用語は、本願の実施例が属する分野における当業者が一般的に理解する意味と同じである。本明細書に用いられる用語は、本願の実施例の目的を説明するためのものだけであり、本願を限定するものではない。
【0015】
図1は、本願の実施例によるゲーム用通貨状態検出システムの構造を示す概略図である。図1に示すように、該システム100は、カメラユニット101と、電子機器102と、管理システム103と、を備えてもよい。カメラユニット101と電子機器102は通信可能に接続され、管理システム103と電子機器102は通信可能に接続される。
【0016】
本願の実施例において、カメラユニット101は、ゲームテーブルシーンのシーン画像を撮影し、シーン画像を電子機器102に送信するように構成される。電子機器102は、シーン画像に基づいてゲーム用通貨状態検出を行い、ゲームテーブルの複数の領域の内の第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を管理システム103に送信し、第1領域のゲーム情報が変動した場合、第1領域に所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れるかどうかを認識し、「はい」の場合に、プロセス警告情報を管理システム103に送信するように構成される。管理システム103は、ゲーム用通貨警告情報及びプロセス警告情報に基づいて警告を行う。
【0017】
本願の実施例において、カメラユニット101は、ゲームテーブルのシーンビデオをリアルタイムで撮影しても良く、所定の時間間隔に応じてゲームテーブルのシーンビデオを周期的に撮影しても良く、また、ゲームテーブルのシーンビデオをランダムかつ非周期的に撮影しても良い。カメラユニット101による撮影方式は、必要に応じて設定されてもよく、本願の実施例は、これを限定するものではない。
【0018】
本願の実施例において、カメラユニット101は、複数のカメラを含んでもよい。複数のカメラにより、ゲームテーブルのシーンビデオを撮影する。複数のカメラは、撮影角度が異なるように設置されることができる。これにより、カメラユニット101は、複数の角度でゲームテーブルを撮影することができる。
【0019】
本願の実施例において、電子機器102は、エッジ側機器としてもよい。各スマートゲームテーブルは、1つのエッジ側機器に対応する。複数のエッジ側機器は、1つのクラウド側と通信可能に接続され、クラウド側により構成更新を行い、更新された構成に基づいてゲーム用通貨状態検出を行う。
【0020】
本願の実施形態において、管理システム103は、ゲームテーブルの複数のゲーム領域マーカー、警告理由及びゲーム状態情報などを表示する表示機器を含んでもよい。
【0021】
本願の幾つかの実施例において、管理システム103は、発音装置、発光装置及び振動装置などの少なくとも1つを更に含んでもよい。これらの装置の少なくとも1つにより、警告を行う。例えば、ゲームテーブルに対して警告を行う場合、発音装置により、プレイヤーにリマインドする。
【0022】
本願の実施例において、カメラユニット101、電子機器102及び管理システム103は、別々に独立したものであってもよく、集積されてもよい。例えば、カメラユニット101と電子機器102は集積されてもよく、又は、電子機器102と管理システム103は集積されてもよい。本願の実施例は、これを限定しない。
【0023】
以下、本願の実施例で提供されるゲーム用通貨状態検出方法を説明する。該方法は、ゲーム一時停止状態でのゲームテーブル上のゲーム用通貨に対して状態検出を行い、ゲーム用通貨が変動した場合、警告を行うことができ、ゲーム用通貨状態検出の正確率を向上させる。
【0024】
本願の実施例は、ゲーム用通貨状態検出方法を提供する。図2に示すように、該方法は、S101~S103を含んでもよい。
【0025】
S101において、オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得し、ここで、ゲームテーブル上には、ゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである。
【0026】
本願の実施例において、電子機器は、ゲームを異なったゲーム段階に分け、異なったゲーム段階に対して対応するゲーム状態を設定することができる。これにより、異なったゲーム状態に対して、異なった状態決定方式を設定し、状態決定の柔軟性を向上させることができる。
【0027】
本願の実施例において、ゲームテーブル上のゲームは、バカラであってもよく、スリーカードポーカー、フィッシング、テキサスポーカー、スロット、スタッドポーカー、パイゴウ又は闘地主などであってもよい。ゲームテーブル上のゲームは、カードゲーム又は非カードゲームであってもよい。下記実施例において、カードゲームを例として説明する。
【0028】
本願の実施例において、ゲーム状態は少なくとも、ゲーム用通貨の置き状態、ゲーム中状態及びゲーム用通貨の払出状態を含んでもよい。ここで、ゲーム用通貨の置き状態では、各ゲーム参加者は、対応するゲーム用通貨領域にゲーム用通貨を置いたりゲーム用通貨を取り外したりすることでゲーム用通貨の価値を調整することができる。ゲーム用通貨参加者は、1つのゲームマスター又は複数のプレイヤーを含む。ゲーム中状態で、ゲームマスターは、ディールを開始する。ゲーム結果が出た後、ゲーム用通貨の払出状態に入る。ゲーム用通貨の払出状態で、ゲームマスターは各ゲーム用通貨領域内のゲーム用通貨に対して操作を行うことができ、例えば、ゲーム用通貨を取り外したり、ゲーム用通貨を置いたりする。ここで、ゲームマスターは、人間の管理者であってもよく、管理ロボットであってもよい。
【0029】
なお、いずれか1つのゲーム状態で、電子機器は、ゲームプロセスにおける、誤ったディール順番及び誤ったゲーム用通貨の置き領域などのような非規範的な操作を検出した場合、現在のゲーム状態をゲーム一時停止状態に切り替えることができる。ゲーム一時停止状態で、電子機器は、引き続きゲームプロセスに対して状態決定を行う必要がある。例えば、電子機器は、誤った領域に置かれたゲーム用通貨が正しい領域に戻されたという状態であると決定した後、ゲーム一時停止状態をゲーム中状態に切り替えることができる。
【0030】
本願の実施例において、電子機器は、カメラユニットにより撮影されたリアルタイムビデオフレームシーケンスを受信した後、リアルタイムビデオフレームシーケンスから、オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態での画像フレームシーケンスを取得することができる。
【0031】
本願の幾つかの実施例において、カメラユニットは、複数のカメラを含む。複数のカメラは、複数のリアルタイムビデオフレームシーケンスを撮影することができる。これにより、電子機器は、時刻順に応じて、複数のリアルタイムビデオフレームシーケンスに対して合成を行い、リアルタイム画像フレームシーケンスを得て、更に、リアルタイム画像フレームシーケンスから、オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態での画像フレームシーケンスを取得することができる。
【0032】
本願の幾つかの実施例において、複数のリアルタイムビデオフレームシーケンスに対して合成を行うことは、複数のリアルタイムビデオフレームシーケンスにおけるビデオフレームに対してステッチングを行うことを含む。例えば、複数のビデオフレームにおいて、ビデオフレームの左上隅領域が遮蔽されるビデオフレームがあるし、ビデオフレームの右側が遮蔽されるビデオフレームがある。電子機器は、複数のリアルタイムビデオフレームシーケンスをステッチングした後、遮蔽された箇所がないリアルタイム画像フレームシーケンスを得ることができる。
【0033】
本願の実施例において、ゲームテーブル上にはゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられる。複数の領域は、第1領域及び第2領域を含む。ここで、第2領域におけるゲーム用通貨は、ゲーム払出に影響を及ぼさないが、第1領域におけるゲーム用通貨は、ゲーム払出の根拠である。第1領域におけるゲーム用通貨は、ゲーム用通貨の置き状態が終了した後、ゲーム払出状態に入るまでに変化しないまま保持しなけらばならない
S102において、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力する。
【0034】
本願の実施例において、電子機器は、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームを取得した後、画像フレームシーケンスにおける画像フレームをオリジナル画像フレームと順次比較し、ゲームテーブル上の複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力し、ゲーム用通貨警告情報により、警告を行うようゲームテーブルに指示する。ここで、ゲーム用通貨警告情報は、ゲーム用通貨警告を行うようゲームテーブルに指示するためのものである。
【0035】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、画像フレームシーケンスにおけるゲーム用通貨情報をオリジナル画像フレームにおけるゲーム用通貨情報と比較し、画像フレームシーケンスにおけるゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームにおけるゲーム用通貨情報と異なる場合、ゲーム用通貨情報が変動した領域が第1領域であるかどうかを認識し、ゲーム用通貨が変動した領域が第1領域である場合、ゲーム用通貨警告情報を出力する。
【0036】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームにおける第1領域を認識し、画像フレームシーケンスにおける第1領域のゲーム用通貨情報及びオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報を取得し、画像フレームシーケンスにおける第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と異なる場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することができる。
【0037】
本願の実施例において、電子機器は、画像フレームシーケンスにおける各フレームをオリジナル画像フレームと順次比較し、ある1フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と異なる場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定することができる。また、該フレームシーケンスにおいて、該1フレームから、所定のフレーム数のゲーム用通貨情報が変化しないまま持続的に保持する場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定することもできる。本願の実施例は、これを限定しない。
【0038】
本願の実施例において、ゲーム用通貨情報は、ゲーム用通貨の数及び/又はゲーム用通貨の価値を含む。ここで、ゲーム用通貨の数が異なることは、ゲーム用通貨の数の増加又はゲーム用通貨の数の減少を含み、ゲーム用通貨の価値が異なることは、ゲーム用通貨の価値の増加又はゲーム用通貨の価値の減少を含む。
【0039】
例示的に、ゲーム用通貨の価値は、色により区分されてもよい。異なる色は、異なる価値に対応する。これにより、電子機器は、第1領域におけるゲーム用通貨の数及び色に基づいて、第1領域のゲーム用通貨情報を決定することができる。
【0040】
本願の幾つかの実施例において、ゲーム用通貨警告情報に、警告理由及び警告方式が含まれてもよい。ここで、警告理由は、ゲーム用通貨の増加又はゲーム用通貨の減少を含んでもよい。警告方式は、表示機器に警告理由を表示することと、発光装置により警報光を発すことと、発音装置により警報音を発すことと、又は振動方式により振動警報を行うこととのうちの少なくとも1つを含んでもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0041】
本願の幾つかの実施例において、複数の第1領域が含まれても良い。ここで、各第1領域は、1つのゲーム参加者に対応する。ゲーム用通貨警告情報には第1領域情報が更に含まれてもよい。第1領域情報により、ゲーム用通貨が変動した領域とゲーム参加者との対応関係を示す。
【0042】
例示的に、ゲームテーブルは、プレイヤーA、プレイヤーB、プレイヤーC及びプレイヤーDのために4つのプレイヤーポジションを提供することができる。ゲームテーブル上の第1領域は、領域A、領域B、領域C及び領域Dの4つの領域を含む。電子機器は、領域Aにおけるゲーム用通貨が変動したと決定した場合、警報情報を出力し、警報情報により、プレイヤーAに対応する指示灯が発光するように指示し、プレイヤーAに対応する領域Aにおけるゲーム用通貨が変動したことをリマインドする。
【0043】
S103において、画像フレームシーケンスに基づいて、第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力する。
【0044】
本願の実施例において、電子機器は、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力した後、画像フレームシーケンスにおける第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れるかどうかを認識できる。「はい」の場合、プロセス警告情報を出力する。
【0045】
本願の実施例は、所定の対象は、ゲームマスターのキャラクターであってもよく、中立的なNPC(non-player character)キャラクターであってもよい。ゲーム用通貨操作物は、ゲーム用通貨を操作するゲームマスターの体の部位又は物体であってもよい。例えば、人体の手、又は手持ち部材などであってもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0046】
例示的に、所定の対象が人物である場合、その顔及び人体部位(例えば、手)に対して関連付けを行い、人体部位と所定の対象の顔idを関連付け、所定の対象に関連付けられる手を得ることができる。これに対応して、ゲームに参加する各プレイヤー(他の対象)の手も自己の顔に対応的に関連付けられる。
【0047】
従って、電子機器は、画像フレームシーケンスを認識する場合、1つの手とゲーム用通貨が関連付けられていることを認識したと、例えば、ゲーム用通貨の置き領域から、1つの手がゲーム用通貨を操作していることを認識した場合、該1つの手に関連付けられている顔が誰の顔であるかを決定し、該1つの手が所定の対象の手であることを認識した場合、該手に関連付けられている第1領域におけるゲーム用通貨操作物が所定の対象の手であると決定することができる。
【0048】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、画像フレームシーケンスに基づいて、第1領域に現れる所定の方向の所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物を認識した場合、プロセス警告情報を出力することもできる。
【0049】
なお、ゲーム参加者は、例えば手のようなゲーム用通貨操作物(例えば、人体部位)で第1領域ゲーム用通貨を操作し、第1領域のゲーム用通貨情報を変動させる。これにより、画像フレームシーケンスにおける第1領域にはゲーム参加者の人体部位が現れる。ゲームテーブル上での、異なるゲーム参加者の位置は異なるため、異なるゲーム参加者の操作方向は異なる。ここで、所定の方向は、ゲームマスターの人体部位の方向である。電子機器は、第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、ゲームマスターが第1領域におけるゲーム用通貨に対して操作を行っており、第1領域のゲーム用通貨情報を変動させたと決定することができる。
【0050】
本願の実施例において、電子機器は、ゲームマスターが第1領域におけるゲーム用通貨に対して操作を行ったと決定した場合、ゲームマスターがゲーム用通貨の払出操作を開始することを示す。正常な払出操作は、ゲーム中状態がスムーズに完了してゲーム結果を得た後にゲーム払出状態で行わされるべきであるため、ゲーム一時停止状態での払出操作は、ゲームプロセスに異常が発生した後に行われる払出操作である。電子機器は、プロセス警告情報を出力することができる。
【0051】
本願の実施例において、プロセス警告情報は、該ゲームのプロセスに異常が発生したことを表すためのものである。ここで、電子機器は、各ゲームにおいて、プロセス警告情報を一回出力する。つまり、電子機器は、プロセス警告情報を一回出力した後、該ゲームの進行中において、ゲーム一時停止状態で、ゲームマスターが第1領域におけるゲーム用通貨に対して操作を行って第1領域のゲーム用通貨情報を変動させたことを再び検出しても、プロセス警告情報を出力しない。
【0052】
理解され得るように、電子機器は、ゲーム一時停止状態で、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したかどうかを決定し、第1領域のゲーム用通貨情報が変動した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力し、また、第1領域のゲーム用通貨情報の変動は、所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物による操作によりひきおこされたものである場合、ゲームプロセスに異常が発生した後のゲームマスターによるゲーム用通貨の払出操作を行うと決定し、プロセス警告情報を出力する。これにより、ゲーム一時停止状態でのゲーム用通貨状態検出の正確率を向上させ、ゲームプロセスに対する効率的な管理を実現させる。
【0053】
本願の幾つかの実施例において、S102において、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することは、図3に示すように、S201~S203を含んでもよい。
【0054】
S201において、画像フレームシーケンスにおける第iフレームにおけるゲーム用通貨情報を認識し、第iゲーム用通貨情報を得て、ここでiは、1より大きい正整数である。
【0055】
本願の実施例において、電子機器は、画像フレームシーケンスにおいて、各フレームをオリジナル画像フレームと順次比較し、更に、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したかどうかを決定することができる。
【0056】
本願の実施例において、電子機器は、1フレームを取得する毎に、該1フレームのゲーム用通貨情報を認識し、該1フレームのゲーム用通貨情報をオリジナル画像フレームのゲーム用通貨情報と比較することができる。電子機器は、第iフレームを取得した後、第iフレームのゲーム用通貨情報を認識し、第iゲーム用通貨情報を得ることができる。
【0057】
S202において、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が第iゲーム用通貨情報と異なる場合、複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識する。
【0058】
本願の実施例において、電子機器は、第iゲーム用通貨情報を得た後、第iゲーム用通貨情報をオリジナル画像フレームから認識されたオリジナルゲーム用通貨情報と比較する。電子機器は、第iゲーム用通貨情報がオリジナルゲーム用通貨情報と異なると決定した場合、第iフレーム及びオリジナル画像フレームにおいて、ゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識する。
【0059】
本願の実施例において、電子機器は、第iフレームにおける複数のゲーム用通貨領域(即ち、複数の領域)、及びオリジナル画像フレームにおける複数のゲーム用通貨領域を認識し、複数のゲーム用通貨領域のうちの各ゲーム用通貨領域のゲーム用通貨情報を取得し、第iフレームにおける複数のゲーム用通貨領域のゲーム用通貨情報をオリジナル画像フレームにおける複数のゲーム用通貨領域のゲーム用通貨情報とそれぞれ比較し、ゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として決定することができる。
【0060】
S203において、第1ターゲット領域及び第1領域に基づいて、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力する。
【0061】
本願の実施例において、電子機器は、第1ターゲット領域を決定した後、第1ターゲット領域及び第1領域に基づいて、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したかどうかを決定し、変動した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することができる。
【0062】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、第1ターゲット領域が第1領域に属する場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定することができる。
【0063】
本願の幾つかの実施例において、S203において、第1ターゲット領域及び第1領域に基づいて、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することは、図4に示すように、S301~S303を含んでもよい。
【0064】
S301において、第1ターゲット領域が第1領域に属する場合、第i-1フレームの第i-1ゲーム用通貨情報、及び、第i-1フレームに対応する第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームに対して変動した連続フレーム数を表すための第i-1変動値を取得する。
【0065】
本願の実施例において、電子機器は、第1ターゲット領域が第1領域に属すると決定した場合、第i-1フレームのゲーム用通貨情報である第i-1ゲーム用通貨情報、及び第i-1変動値を取得し、第i-1フレーム、第iフレーム及び第i-1変動値に基づいて、第i変動値を決定する。
【0066】
なお、電子機器は、ある1フレームにおいてゲームテーブル上のゲーム用通貨情報が変動したことを初めて検出したと共に、ゲーム用通貨情報の変動した領域が第1領域に属すると決定した後、当該フレームがゲーム用通貨情報の変動した1フレーム目となることを表す初期変動値を該1フレームの変動値とする。
【0067】
ここで、初期変動値は、1であってもよく、1以外の数値であってもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0068】
本願の実施例において、電子機器は、第1ターゲット領域が第1領域に属しないと決定した場合、オリジナル値を第i変動値とし、オリジナル値は、第iフレームの第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と同じであることを表すためのものである。
【0069】
本願の幾つかの実施例において、オリジナル値は、0であってもよい。
【0070】
S302において、第iゲーム用通貨情報が第i-1ゲーム用通貨情報と同じである場合、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得る。
【0071】
本願の実施例において、電子機器は、第i-1ゲーム用通貨情報及び第i-1変動値を取得した後、第i-1ゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が同じであるかどうかを決定し、第i-1ゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が同じである場合、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得る。ここで、第1所定値は、必要に応じて設定されてもよく、ここで、本願の実施例は、これを限定しない。
【0072】
なお、第iゲーム用通貨情報は第i-1ゲーム用通貨情報に対して変動しなかった場合、ゲームテーブル上のゲーム用通貨が取り外されていないか又は補充されていないことを表し、第1領域のゲーム用通貨情報が変動しないため、第iゲーム用通貨情報と第i-1ゲーム用通貨情報が同じである場合、電子機器は、第i-1フレームから第iフレームまで、第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定することができる。
【0073】
S303において、第i変動値が第1変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定し、ゲーム用通貨警告情報を出力する。
【0074】
本願の実施例において、電子機器は、第i変動値を得た後、第i変動値が第1変動閾値以上であるかどうかを決定し、第i変動値が変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームに対して変動したと決定し、ゲーム用通貨警告情報を出力する。
【0075】
本願の実施例において、電子機器は、ある1フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームに対して変動したことを検出した場合、このような変動を保持するフレーム数が第1変動閾値に対応するフレーム数に達するかどうかを決定する必要がある。「はい」の場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定する。
【0076】
ここで、第1変動閾値は、必要に応じて設定されてもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0077】
電子機器は、ある1フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定する場合、第1変動閾値に対応するフレーム数に亘ってこのような変動を保持したと決定した場合に限って、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定することができ、電子機器による第1領域のゲーム用通貨情報の変動の決定の正確率を向上させる。
【0078】
本願の幾つかの実施例において、S301の後、S303の前の実現形態は、図5に示すように、S401~S402を含んでもよい。
【0079】
S401において、第i-1ゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なる場合、第i-1フレームと第iフレームのゲーム用通貨情報が異なる領域を第2ターゲット領域として認識する。
【0080】
本願の実施例において、電子機器は、第i-1ゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定した場合、第i-1フレームと第iフレームのゲーム用通貨情報が異なる領域を第2ターゲット領域として認識する。
【0081】
S402において、第2ターゲット領域が第1領域に属しない場合、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得る。
【0082】
本願の実施例において、電子機器は、第2ターゲット領域を決定したら、第2ターゲット領域が第1領域に属するかどうかを決定する。第2ターゲット領域が第1領域に属しない場合、第iフレームにおける第1領域のゲーム用通貨変動値が変動しなかったことを表す。電子機器は、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得ることができる。
【0083】
電子機器は、第i-1ゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定した場合、ゲーム用通貨情報が変動した領域を認識でき、ゲーム用通貨情報の変動した領域が第1領域に属しない場合、第iフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と第i-1フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じであると決定することが、理解されるべきである。
【0084】
本願の幾つかの実施例において、S304において、第i-1ゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なる場合、第i-1フレームと第iフレームのゲーム用通貨情報が異なる領域を第2ターゲット領域として認識した後、電子機器は、第2ターゲット領域が第1領域に属する場合、初期変動値を第i変動値と決定することができる。
【0085】
本願の実施例において、第2ターゲット領域が第1領域に属する場合、電子機器は、第iフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と第i-1フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が異なると決定することができる。つまり、第iフレームにおける領域のゲーム用通貨情報は、オリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報に対して変動しており、且つ第iフレームは、このような変動に対応する1フレーム目である。従って、電子機器は、第i変動値を初期変動値と決定することができる。
【0086】
例示的に、初期変動値は1とし、オリジナル値は0とし、第1変動閾値は19とする。電子機器は、画像フレームシーケンスにおける各フレームを順次取得し、第11フレームを取得する場合、電子機器は、第11ゲーム用通貨情報がオリジナルゲーム用通貨情報と異なることを検出し、ゲーム用通貨情報が異なる領域を引き続き認識してターゲット領域とする。ターゲット領域が第1領域であると決定した場合、第11変動値が1であると決定する。続いて、電子機器は、第12フレームから第29フレームにおいて、各フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報がいずれも第11フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と同じであることを検出した場合、第29変動値が19であると決定することができる。これにより、電子機器は、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定することができる。
【0087】
本願の幾つかの実施例において、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より大きいこと、及び/又は、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より大きいこと、のうちの少なくとも1つを含む。ゲーム用通貨警告情報を出力することは、第1領域のゲーム用通貨数の減少及び/又はゲーム用通貨価値の低下を表すための第1ゲーム用通貨警告情報を出力することを含む。
【0088】
本願の実施例において、電子機器は、オリジナルゲーム用通貨数が第iゲーム用通貨数より大きく、及び/又は、オリジナル価値が第iゲーム用通貨価値より高い場合、ゲーム用通貨数が減少しており、及び/又は、ゲーム用通貨価値が低下したと決定する。これにより、電子機器は、ゲーム用通貨数が減少し、及び/又は、ゲーム用通貨価値が低下した領域が第1領域であると決定した場合、第1領域のゲーム用通貨数の減少及び/又はゲーム用通貨価値の低下を表す第1ゲーム用通貨警告情報を出力することができる。
【0089】
本願の幾つかの実施例において、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より小さいこと、及び/又は、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より低いこと、のうちの少なくとも1つを含む。ゲーム用通貨警告情報を出力することは、第1領域のゲーム用通貨数の増加及び/又はゲーム用通貨価値の向上を表すための第2ゲーム用通貨警告情報を出力することを含む。
【0090】
本願の実施例において、電子機器は、オリジナルゲーム用通貨数が第iゲーム用通貨数より小さく、及び/又は、オリジナル価値が第iゲーム用通貨価値より低い場合、ゲーム用通貨数が増加し、及び/又は、ゲーム用通貨価値が向上したと決定する。これにより、電子機器は、ゲーム用通貨数が増加し、及び/又は、ゲーム用通貨価値が向上した領域が第1領域であると決定した場合、第1領域のゲーム用通貨数の増加及び/又はゲーム用通貨価値の向上を表す第2ゲーム用通貨警告情報を出力することができる。
【0091】
本願の幾つかの実施例において、S202において、オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が第iゲーム用通貨情報と異なる場合、ゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識することは、図6に示すように、S501~S503を含んでもよい。
【0092】
S501において、オリジナル画像フレームから、オリジナルゲーム用通貨数を認識し、また、第iフレームから、第iゲーム用通貨数を認識する。
【0093】
本願の実施例において、電子機器は、オリジナル画像フレームからゲーム用通貨数を認識してオリジナルゲーム用通貨数とし、また、第iフレームから、ゲーム用通貨数を認識して第iゲーム用通貨数とすることができる。
【0094】
S502において、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨数が異なる場合、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定する。
【0095】
本願の実施例において、電子機器は、オリジナルゲーム用通貨数及び第iゲーム用通貨数を得た後、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨数が同じであるかどうかを決定し、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨数が異なる場合、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定する。
【0096】
S503において、オリジナル画像フレーム及び第iフレームに基づいて、ゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として決定する。
【0097】
本願の実施例において、電子機器は、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定した後、オリジナル画像フレームと第iフレームを比較し、ゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識することができる。
【0098】
電子機器は、まず、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨数が同じであるかどうかを判断し、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨数が異なる場合、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると直接的に決定し、これにより、第iフレームのゲーム用通貨情報が変動したと迅速に決定することができることが、理解されるべきである。
【0099】
本願の幾つかの実施例において、S501において、オリジナル画像フレームからオリジナルゲーム用通貨数を認識し、また、第iフレームから、第iゲーム用通貨数を認識した後、S503において、オリジナル画像フレーム及び第iフレームに基づいて、ゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として決定する前に、図7に示すように、S601~S602を含んでもよい。
【0100】
S601において、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨数が同じである場合、オリジナル画像フレームから、オリジナルゲーム用通貨価値を認識し、また、第iフレームから、第iゲーム用通貨価値を認識する。
【0101】
本願の実施例において、電子機器は、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨数が同じであると決定した場合、オリジナル画像フレームから、ゲーム用通貨価値をオリジナルゲーム用通貨価値として認識し、また、第iフレームから、ゲーム用通貨価値を第iゲーム用通貨価値として認識し、オリジナルゲーム用通貨価値及び第iゲーム用通貨価値に基づいて、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が同じであるかどかを決定することができる。
【0102】
S602において、オリジナルゲーム用通貨価値と第iゲーム用通貨価値が異なる場合、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定する。
【0103】
本願の実施例において、電子機器は、オリジナルゲーム用通貨価値及び第iゲーム用通貨価値を得た後、オリジナルゲーム用通貨価値と第iゲーム用通貨価値が異なる場合、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定することができる。
【0104】
電子機器は、オリジナルゲーム用通貨数と第iゲーム用通貨情報が同じである場合であっても、オリジナルゲーム用通貨価値と第iゲーム用通貨価値が異なる場合であっても、オリジナルゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が異なると決定することもでき、ゲーム用通貨情報の決定の正確度を向上させる。
【0105】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、画像フレームシーケンスに基づいて、第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、ゲーム状態をゲーム一時停止状態からゲーム払出状態に切り替える。
【0106】
本願の実施例において、電子機器は、状態切替(dealing sequence:DS)モジュールにより、ゲーム状態をゲーム一時停止状態からゲーム払出状態に切り替えることができる。
【0107】
本願の実施例において、電子機器は、第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、ゲームマスターが第1領域におけるゲーム用通貨に対して取り外し又は補充などの操作を行ったと決定することができる。従って、ゲームがゲーム払出状態に入って、ゲームマスターが第1領域におけるゲーム用通貨に基づいて払出を開始すると決定することができる。従って、電子機器は、DSモジュールにより、ゲーム状態切替を行い、ゲーム一時停止状態からゲーム払出状態に切り替えることができ、電子機器はゲーム払出状態に対応する状態決定方式に応じてゲーム中状態を検出することに寄与する。
【0108】
本願の幾つかの実施例において、S103において、前記画像フレームシーケンスに基づいて、第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力することは、図8に示すように、S701~S702を含んでもよい。
【0109】
S701において、画像フレームシーケンスの第iフレームの前のm個連続した画像フレームから、第1領域にゲーム用通貨操作物が現れることを検出した場合、ゲーム用通貨操作物の方向を認識し、操作方向を得て、ここでmは正整数である。
【0110】
本願の実施例において、電子機器は、第i変動値が第1変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した後、第iフレームの前のm個連続した画像フレームから、第1領域にゲーム用通貨操作物が現れるかどうかを検出し、第1領域にゲーム用通貨操作物が現れる場合、ゲーム用通貨操作物の方向を操作方向として認識することができる。ここで、mは、第1閾値より大きい正整数であり、mの値は、必要に応じて設定されてもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0111】
S702において、操作方向が所定の方向である場合、第1領域に所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れると決定し、プロセス警告情報を出力する。
【0112】
本願の実施例において、電子機器は、操作方向を認識した後、引き続き、操作方向が所定の方向であるかどうかを決定し、操作方向が所定の方向である場合、第1領域に所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れると決定することができ、この場合、プロセス警告情報を出力する。
【0113】
本願の実施例において、所定の方向は、ゲームマスターのゲーム用通貨操作物が第1領域を操作する時の方向である。ここで、所定の方向は、所定の角度範囲で表されてもよい。操作方向は、部位の角度で表されてもよい。これにより、部位の角度が所定の角度方位内である場合、電子機器は、ゲームマスターが第1領域におけるゲーム用通貨に対して操作を行ったと決定し、プロセス警告情報を出力することができる。
【0114】
電子機器は、第1領域におけるゲーム用通貨が変動した場合、第iフレームの前のm個連続した画像フレームから、第1領域に所定の方向のゲーム用通貨操作物が出現したかどうかを認識することで、第1領域のゲーム用通貨情報の変動がゲーム操作者による第1領域におけるゲーム用通貨の操作により引き起こされるものであるかどうかを決定し、「はい」の場合、プロセス警告情報を出力することができることが、理解されるべきである。
【0115】
本願の幾つかの実施例において、S102において、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力した後、更に以下のステップを含んでもよい。
【0116】
S104において、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、ゲーム用通貨警告を解除するようゲームテーブルに指示するためのゲーム用通貨警告解除情報を出力する。
【0117】
本願の実施例において、電子機器は、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定し、ゲーム用通貨警告情報を出力した後、引き続き、画像フレームシーケンスを取得し、ゲーム用通貨警告情報を出力した後、画像フレームシーケンスにおける第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と一致するように復元したかどうかを決定し、復元した場合、ゲーム用通貨警告解除情報を出力し、上記ゲーム用通貨警告を解除するようゲームテーブルに指示する。
【0118】
ここで、ゲームテーブに対する警告方式は、ゲーム用通貨警告解除方式に対応する。例えば、ゲームテーブル警告方式は、ディスプレイにゲーム用通貨警告を表示することであり、警告解除方式は、ディスプレイでゲーム用通貨警告を削除することであってもよく、ゲームテーブルに対する警告方式、振動によるリマインドであってもよく、警告解除方式は、振動解除であってもよい。
【0119】
電子機器が、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した後、変動がない状態に復元することは、第1領域のゲーム用通貨が取り外された後又は補充された後、復元されたことを表し、これによって、電子機器は、ゲーム用通貨警告解除情報を出力し、ゲーム用通貨警告を解除するようゲームテーブルに指示することができることが、理解されるべきである。
【0120】
本願の幾つかの実施例において、S104において、画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、ゲーム用通貨警告解除情報を出力することは、図9に示すように、以下のステップを含んでもよい。
【0121】
S801において、画像フレームシーケンスから、第pフレーム及び第p-1保持値を取得し、pは、i+1より大きい正整数である。
【0122】
本願の実施例において、電子機器は、第iフレームを取得した後、第i変動値が第1変動閾値以上であると決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力した後、引き続き、画像フレームシーケンスにおける第i+1フレームの画像フレーム(即ち第pフレーム)を取得し、nは正整数である。電子機器は、画像フレームシーケンスから、第pフレーム及び第p-1保持値を取得する。ここで、第p-1変動値は、第p-1フレームに対応するゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームと同じである連続フレーム数を表すためのものである。
【0123】
本願の実施例において、電子機器は、第p-1フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報とオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じであるかどうかを決定する必要がある。同じである場合、初期保持値を第p-1保持値とする。異なる場合、オリジナル保持値を第p-1保持値とする。ここで、初期保持値は、ゲーム用通貨情報が変動した後に復元した1フレーム目を表すためのものである。オリジナル保持値は、ゲーム用通貨情報が変動した後に復元していないことを表すためのものである。ここで、pは、i+1より大きい正整数である。
【0124】
幾つかの実施例において、オリジナル保持値は、0であってもよく、初期保持値は、1であってもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0125】
S802において、オリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じである場合、第p-1保持値を第2所定値だけ増やし、第p保持値を得て、第p保持値は、第pフレームに対応するゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームと同じである連続フレーム数を表すためのものである。
【0126】
本願の実施例において、第pフレームに対して、電子機器は、第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報とオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じであるかどうかを決定し、同じである場合、第p-1保持値を第2所定値だけ増やし、第p保持値を得ることができる。
【0127】
ここで、第2所定値は、ゲーム用通貨が復元したフレーム数を1フレーム増やすことを表し、第2所定値は、必要に応じて設定されてもよく、本願の実施例は、これを限定しない。
【0128】
本願の実施例において、電子機器は、第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報とオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が異なると決定した場合、オリジナル保持値を第p保持値とする。
【0129】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、第pフレームのゲーム用通貨情報とオリジナルゲーム用通貨情報が同じである場合、第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報とオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じであると決定することができる。
【0130】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、第pフレームのゲーム用通貨情報とオリジナルゲーム用通貨情報が異なる場合、第pフレームのゲーム用通貨情報の変動した領域が第1領域であるかどうかを決定し、第1領域ではない場合、第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報とオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じであると決定することができる。
【0131】
S803において、第p保持値が第2変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定し、ゲーム用通貨警告解除情報を出力する。
【0132】
本願の実施例において、電子機器は、第p保持値を取得した後、第p保持値が第2変動閾値以上であるかどうかを決定し、第2変動値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定し、つまり、変動が発生した第1領域のゲーム用通貨情報が復元したと決定する。電子機器は、ゲーム用通貨警告解除情報を出力する。第2変動閾値は、第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報とオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じである連続フレーム数を表すためのものである。
【0133】
電子機器は、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、引き続き、第1領域のゲーム用通貨情報が復元したかどうかを決定し、1フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と同じである場合、引き続き、該1フレームの後のビデオフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が持続的に同じであるかどうかを決定し、該1フレームの後の、オリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と同じである連続フレーム数が第2変動閾値に対応するフレーム数に達する場合、第1領域のゲーム用通貨情報が復元したと決定する。第1領域のゲーム用通貨情報の状態の決定の正確性は向上した。
【0134】
本願の幾つかの実施例において、電子機器は、カメラユニットにより、ゲーム一時停止状態で、少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを取得することができる。ここで、カメラユニットは、少なくとも2つのカメラを含み、カメラユニットは、ゲームテーブル上に設置される。ここで、1つのカメラにより、1つのビデオフレームシーケンスを取得することができる。電子機器は、少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを時刻順に応じて合成し、ゲーム一時停止状態での画像フレームシーケンスを得ることができる。
【0135】
本願の実施例において、電子機器は、合成プロセスにおいて、遮蔽されている箇所又は不明瞭な箇所を排除し、遮蔽されていない明瞭な画像フレームシーケンスを得ることができ、電子機器による画像フレームシーケンスの認識の正確度を向上させる。
【0136】
本願の実施例は、カジノに適用されるゲーム用通貨状態検出シーンを提供する。ゲームマスターは、ディーラーであってもよく、ゲームテーブルは、カジノテーブルであってもよく、ゲーム用通貨は、チップを含んでもよい。各カジノテーブルは、カジノ管理システム(Casinos Management System:CMS)により管理されてもよい。CMSにより、電子機器から出力された警告情報を受信し、警告を行うよう対応するカジノテーブルに指示することができる。
【0137】
本願の実施例において、カジノに、1つのクラウド側機器及び複数の拡張可能なエッジ側機器(AI node)が設けられる。各エッジ側機器において1セットのスマートカジノサービスを実行している。これは、ゲームテーブル(カジノテーブルとも呼ばれる)上のゲームの全体的な進捗を把握し、誤ったディール順番、ディール開始後のチップの取り外しなどのような、ディーラー又はプレイヤーの不正行為を検出し、状態を決定し、不正行為を発見した後、直ぐに警告を行い、ゲーム用通貨状態の検出の正確度を向上させるように構成され、それと共に、カジノの全体ゲーム状況(収入、使用されたテーブルの数)に対して自動的に統計を行い、管理者による意思決定を支援するように構成される。
【0138】
本願の実施例において、バカラゲーム(カードゲーム)を例として説明する。図10は、ゲーム状態移行図を示す。図10に示すように、ゲーム状態は、ゲームアイドル状態1001(idle)、ゲームベット状態1002(betting)、ゲーム中状態1003(gaming)、ゲーム払出状態1004(payout)及びゲーム一時停止状態1005(halt)という5個の段階を含む。ゲームベット状態1002で、全てのプレイヤーは、ベット領域にチップを最終的な払出根拠として億ことができる。ゲーム中状態1003で、ディーラー(所定の対象)は、ディールを行う。プレイヤーは、インシュアランス領域以外の他のベット領域にベットしたチップを変動させることができない。ゲーム払出状態1004で、ゲーム結果を得る。ディーラーは、ゲーム結果及びベット領域におけるチップに基づいて、各プレイヤー及びバンカーに対して払出を行う。ここで、ゲーム一時停止状態1005は、例えば、ディーラーによるディール順番が誤るような、ゲームプロセスにおける異常操作の後に入る状態である。ゲームアイドル状態で、電子機器は、ゲームプロセスに対してゲーム用通貨状態検出を行わなくてもよい。つまり、警告情報を出力しない。なお、ゲームベット状態1002、ゲーム中状態1003、ゲーム払出状態1004はいずれもゲーム一時停止状態1005に切り替わることができる。ゲーム一時停止状態1005で、電子機器は、ゲームプロセスに対してゲーム用通貨状態の検出を行う必要がある。
【0139】
本願の実施例において、電子機器は、3つのカメラにより3つのビデオフレームシーケンスを取得した後、3つのビデオフレームシーケンスを合成して画像フレームシーケンスを得て、画像フレームシーケンスにおける各フレームをキューに記憶することができる。ここで、電子機器は、解析層及びビジネス層を含み、解析層により、キューから画像フレームシーケンスにおける各フレームを取得し、各フレームに対して画像認識を行い、認識結果を得る。ここで、認識結果は、ゲームテーブル上のゲーム用通貨情報、プレイヤー、ディーラー、プレイヤー及びディーラーの人体部位(ゲーム用通貨操作物)であってもよい。例えば、手又は腕などであってもよい。続いて、解析層は、認識結果をビジネス層にプッシュし、ビジネス層により、認識結果に基づいて、ゲーム用通貨状態の検出を行う。例えば、ゲームテーブル上のゲーム用通貨情報とディーラーがカード引取りを行う前のゲームテーブル上のゲーム用通貨情報を比較し、ゲーム用通貨情報が変動したかどうかを決定し、ゲーム用通貨情報の変動状況に基づいて、警告情報を出力する。幾つかの実施例において、解析層は、認識結果をキャッシュメモリに記憶することもできる。ビジネス層は、1フレームの認識結果を用いる必要がある場合、キャッシュメモリから該1フレームの認識結果を取得する。
【0140】
図11は、ゲーム用通貨状態検出方法を示すフローチャートである。図11に示すように、該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0141】
S901において、画像フレームシーケンスにおける第iフレームを取得する。
【0142】
S902において、第iフレームにおけるゲーム用通貨情報を認識し、第iゲーム用通貨情報を得る。
【0143】
本願の実施例において、画像フレームシーケンスは、キューに記憶される。電子機器は、解析層により、キューから、第iフレームを取得し、第iフレームにおけるゲーム用通貨情報を認識して第iゲーム用通貨情報を得ることができる。
【0144】
本願の実施例において、電子機器は、解析層により、第iゲーム用通貨情報を認識した後、第iゲーム用通貨情報をキャッシュ層に記憶することができる。
【0145】
S903において、第iゲーム用通貨情報とオリジナルゲーム用通貨情報が同じであるかどうかを決定し、ここで、オリジナルゲーム用通貨情報は、オリジナル画像フレームにおけるゲーム用通貨情報である。「はい」の場合に、S904を実行し、「いいえ」の場合に、S905~S906を実行する。
【0146】
本願の実施例において、オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである。電子機器は、オリジナル画像フレームに対して認識を行うことで、オリジナル画像フレームにおけるゲーム用通貨情報を得る。つまり、オリジナルゲーム用通貨情報を得る。
【0147】
S904において、オリジナル変動値を取得し、オリジナル変動値を第i変動値とし、ここで、第i変動値は、ゲーム用通貨情報が異なる場合に第iフレームに対応する連続フレーム数を表すためのものである。
【0148】
S905において、第iフレーム及びオリジナル画像フレームに基づいて、ゲーム用通貨情報が変動した領域を認識し、第1ターゲット領域を得る。
【0149】
S906において、第1ターゲット領域が第1領域であるかどうかを決定し、「はい」の場合に、S907~S908を実行し、「いいえ」の場合に、S904を実行する。
【0150】
S907において、第i-1フレーム及び第i-1変動値を取得する。
【0151】
S908において、第i-1フレームのゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が同じであるかどうかを決定し、「はい」の場合に、S909~S911を実行し、「いいえ」の場合に、S914を実行する。
【0152】
S909において、第i-1変動を1増やして第i変動値を得る。
【0153】
本願の実施例において、第1所定値は1とする。電子機器は、第i-1フレームのゲーム用通貨情報と第iゲーム用通貨情報が同じであると決定した場合、第i-1変動値を1増やして第i変動値を得る。
【0154】
S910において、第i変動値が第1変動閾値より大きいかどうかを決定し、「はい」の場合に、S911及びS917を実行する。
【0155】
S911において、第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数とオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数が同じであるかどうかを決定し、「はい」の場合に、S912を実行し、「いいえ」の場合に、S916を実行する。
【0156】
本願の実施例において、電子機器は、第i変動値が第1変動閾値より大きい場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定することができる。この場合、電子機器は、第1領域におけるゲーム用通貨変動がゲーム用通貨数及び/又はゲーム用通貨価値の増加であるかそれともゲーム用通貨数及び/又はゲーム用通貨価値の減少であるかを決定することができる。
【0157】
本願の実施例において、電子機器は、まず、第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数とオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数が同じであるかどうかを決定し、同じではないと、ゲーム用通貨数の増加又は減少に基づいて、出力されるべき警告情報を決定することができる。同じであると、第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値がオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値と異なることを表す。従って、ゲーム用通貨価値の向上又は低下に基づいて、出力されるべき警告情報を決定することができる。
【0158】
S912において、第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値がオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値より高いかどうかを決定する。「はい」の場合に、S913を実行する。「いいえ」の場合に、S914を実行する。
【0159】
S913において、第2ゲーム用通貨警告情報を出力する。
【0160】
本願の実施例において、第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値がオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値より高いこと又は第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数がオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数より大きいことは、第1領域でのゲーム用通貨のベットを完了した後、引き続き第1領域でベットすることがあり、第1領域のゲーム用通貨数の増加又は価値の向上を引き起こすことを表す。この場合、電子機器は、第2ゲーム用通貨警告情報を出力することができる。
【0161】
本願の幾つかの実施例において、第2ゲーム用通貨警告情報は、late bet(遅延ベット)警告情報であってもよい。
【0162】
S914において、第1ゲーム用通貨警告情報を出力する。
【0163】
本願の実施例において、第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値がオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨価値より低いこと又は第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数がオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数より小さいことは、第1領域でのゲーム用通貨のベットを完了した後、第1領域におけるゲーム用通貨が取り外されたことがあり、第1領域のゲーム用通貨数の減少又は価値の低下を引き起こすことを表す。この場合、電子機器は、第1ゲーム用通貨警告情報を出力することができる。
【0164】
本願の幾つかの実施例において、第1ゲーム用通貨警告情報は、chip remove警告情報であってもよい。
【0165】
S915において、第iフレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数がオリジナル画像フレームにおけるターゲット領域のゲーム用通貨数より大きいかどうかを決定する。「はい」の場合に、S913を実行する。「いいえ」の場合に、S914を実行する。
【0166】
S916において、初期変動値を第i変動値とする。
【0167】
S917において、第iフレームの前のm個の画像フレームにおいて、第1領域に所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れる場合、プロセス警告情報を出力する。
【0168】
本願の幾つかの実施例において、プロセス警告情報は、sequence error ignore警告情報であってもよい。
【0169】
本願の実施例において、電子機器は、まず、第1領域におけるゲーム用通貨情報が変動したかどうかを決定する。変動したと決定する場合、第1領域におけるゲーム用通貨数が変動したかどうかを決定する。変動したと決定する場合、第1領域におけるゲーム用通貨数が増加したかそれとも減少したかどうかを決定する。増加した場合、第2ゲーム用通貨警告情報を出力し、減少した場合、第1ゲーム用通貨警告情報を出力する。第1領域におけるゲーム用通貨情報が変動しなかった場合、第1領域におけるゲーム用通貨価値に基づいて警告情報を出力する。ゲーム用通貨価値が向上した場合、第2ゲーム用通貨警告情報を出力し、ゲーム用通貨価値が低下した場合、第1ゲーム用通貨警告情報を出力する。また、第1領域におけるゲーム用通貨数が変動した場合、電子機器は、画像フレームシーケンスにおける第1領域にゲームマスターの手が現れたかどうかを検出する必要もある。現れた場合、プロセス警告情報を出力する。これにより、ゲーム用通貨状態検出の正確率を向上させる。
【0170】
上記実施例によれば、本願の実施例は、ゲーム用通貨状態検出装置を更に提供する。図12に示すように、前記装置19は、取得モジュール1901と、第1出力モジュール1902と、第2出力モジュール1903と、を備える。
【0171】
前記取得モジュール1901は、オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得するように構成され、前記ゲームテーブル上にゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、前記オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである。
【0172】
前記第1出力モジュール1902は、前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力するように構成される。
【0173】
前記第2出力モジュール1903は、前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力するように構成される。
【0174】
幾つかの実施例において、前記ゲーム用通貨情報は、ゲーム用通貨の数及び/又はゲーム用通貨の価値を含む。
【0175】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記画像フレームシーケンスにおける第iフレームにおけるゲーム用通貨情報を認識し、第iゲーム用通貨情報を得て、iは、1より大きい正整数であり、前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iゲーム用通貨情報と異なる場合、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識し、前記第1ターゲット領域及び前記第1領域に基づいて、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告情報を出力するように構成される。
【0176】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記第1ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、第i-1フレームの第i-1ゲーム用通貨情報、及び、前記第i-1フレームに対応する第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームに対して変動した連続フレーム数を表すための第i-1変動値を取得し、前記第iゲーム用通貨情報が前記第i-1ゲーム用通貨情報と同じである場合、前記第i-1変動値を第1所定値だけ増やしてt第i変動値をて、前記第i変動値が第1変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定し、前記ゲーム用通貨警告情報を出力するように構成される。
【0177】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる場合、前記複数の領域のうちの第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる領域を第2ターゲット領域として認識し、t前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属しない場合、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得るように構成される。
【0178】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、初期変動値を前記第i変動値と決定するように構成される。
【0179】
幾つかの実施例において、前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より大きいことと、前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、ゲーム用通貨警告情報を出力することは、前記第1領域のゲーム用通貨数の減少及び/又はゲーム用通貨価値の低下を表すための第1ゲーム用通貨警告情報を出力することを含む。
【0180】
幾つかの実施例において、前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より小さいことと、前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より低いことと、のうちの少なくとも1つを含み、前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、第1領域のゲーム用通貨数の増加及び/又はゲーム用通貨価値の向上を表すための第2ゲーム用通貨警告情報を出力することを含む。
【0181】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記オリジナル画像フレームから、前記オリジナルゲーム用通貨数を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨数を認識し、前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定し、前記オリジナル画像フレーム及び前記第iフレームに基づいて、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を前記第1ターゲット領域として決定するように構成される。
【0182】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が同じである場合、前記オリジナル画像フレームから、オリジナルゲーム用通貨価値を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨価値を認識し、前記オリジナルゲーム用通貨価値と前記第iゲーム用通貨価値が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定するように構成される。
【0183】
幾つかの実施例において、前記第2出力モジュール1903は更に、前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、ゲーム状態を前記ゲーム一時停止状態からゲーム払出状態に切り替えるように構成される。
【0184】
幾つかの実施例において、前記第2出力モジュール1903は更に、前記画像フレームシーケンスの第iフレームの前のm個の連続した画像フレームから、前記第1領域にゲーム用通貨操作物が現れることを検出した場合、前記ゲーム用通貨操作物の方向を認識し、前記mは、第1閾値より大きい正整数であり、前記操作方向が所定の方向である場合、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れると決定し、プロセス警告情報を出力するように構成される。
【0185】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告を解除するよう前記ゲームテーブルに指示するためのゲーム用通貨警告解除情報を出力するように構成される。
【0186】
幾つかの実施例において、前記第1出力モジュール1902は更に、前記画像フレームシーケンスから、第pフレーム及び第p-1保持値を取得し、pは、i+1より大きい正整数であり、前記オリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と前記第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じである場合、第p-1保持値を第2所定値だけ増やして第p保持値を得て、前記第p保持値は、前記第pフレームに対応するゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームと同じである連続フレーム数を表すためのものであり、前記第p保持値が第2変動閾値以上である場合、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定し、前記ゲーム用通貨警告解除情報を出力するように構成される。
【0187】
幾つかの実施例において、前記取得モジュール1901は更に、ゲームテーブル上に設置されている少なくとも2つのカメラにより収集された、ゲーム一時停止状態での少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを取得し、前記少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを時刻順に応じて合成し、前記画像フレームシーケンスを得るように構成される。
【0188】
本願の実施例は、上記方法の実施例に記載のゲーム用通貨状態検出方法を実行するように構成される電子機器を提供する。図13は、本願の実施例による電子機器のハードウェアエンティティを示す概略図である。図13に示すように、前記電子機器102は、メモリ2001と、プロセッサ2002と、を備え、前記メモリ2001に、プロセッサ2002で実行されることが可能であるコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサ2002は、前記プログラムを実行する時、本願の実施例のいずれか1つに記載のゲーム用通貨状態検出方法におけるステップを実現させる。
【0189】
メモリ2001は、プロセッサ2002で実行されるコンピュータプログラム及びアプリケーションを記憶するように構成され、また、プロセッサ2002及び第2エッジ側機器における各モジュールの処理されるべき又は処理済みのデータ(例えば、画像データ、オーディオデータ、音声通信データ及びビデオ通信データ)をキャッシュすることもできる。フラッシュ(FLASH)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)により実現してもよい。
【0190】
プロセッサ2002はプログラムを実行する時、上記いずれか1つのゲーム用通貨状態検出方法のステップを実現させる。プロセッサ2002は一般的には、電子機器102の全体操作を制御する。
【0191】
上記プロセッサは、特定用途向け集積回路(Application Specific Intergrated Circuit:ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processing Device:DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device:PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array:FPGA)、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサのうちの少なくとも1つであってもよい。上記プロセッサ機能を実現させる電子機器は、他のものであってもよく、本願の実施例は、これを具体的に限定しないことが、理解されるべきである。
【0192】
上記コンピュータ記憶媒体/メモリは、読み出し専用メモリ(Read-only Memory:ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)、磁気ランダムアクセスメモリ(Ferromagnetic Random Access Memory:FRAM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気面メモリ、光ディスク又はコンパクトディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory:CD-ROM)などのメモリであってもよく、上記メモリのうちの1つ又は任意の組み合わせを含む種々の電子機器であってもよく、例えば、携帯電話、コンピュータ、タブレット、パーソナルデジタルアシスタントなどである。
【0193】
本願の実施例は、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供する。該コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、コンピュータ命令を含み、該コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されており、コンピュータ機器のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体から該コンピュータ命令を読み取り、プロセッサは、該コンピュータ命令を実行し、コンピュータ機器に、本願の実施例に記載のゲーム用通貨状態検出方法を実行させる。
【0194】
幾つかの実施例において、実行可能な命令は、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、スクリプト又はコードの形態で、任意の形式のプログラミング言語(コンパイラ又はインタプリタ型言語、宣言型又は手続き型言語を含む)で書かれ、任意の形式で配置されてもよい。独立したプログラムとして配置されてもよく、モジュール、ユニット、サブルーチン又はコンピューティング環境に適用される他のユニットとして配置されてもよい。
【0195】
例として、実行可能な命令は、ファイルシステムにおけるファイルに対応してもよいが、これに限定されない。他のプログラム又はデータを記憶するファイルの一部に記憶されてもよい。例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML:Hyper Text Markup Language)ドキュメントにおける1つ又は複数のスクリプトに記憶され、検討されるプログラム専用の単一のファイルに記憶され、又は、複数のコラボレーションファイル(例えば、1つ又は複数のモジュール、サブプログラム又はコードを記憶するファイル)に記憶される。
【0196】
例として、実行可能な命令は、1つのコンピューティング機器で実行されてもよく、1つのサイトに位置する複数のコンピューティング機器で実行されてもよく、又は、複数のサイトに分布して通信ネットワークを介して相互接続される複数のコンピューティング機器で実行されてもよい。
【0197】
上記記憶媒体及び機器の実施例に関する記述は、上記方法の実施例に関する記述と類似しており、方法の実施例と同様な有益な効果を持つ。本願の記憶媒体及び機器の実施例に開示されていない技術的細部について、本願の方法の実施例に関する記述を参照しながら理解すべきであることに留意されたい。
【0198】
以上は本願の実施例に過ぎず、本願の保護範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本願に開示された技術範囲内で容易に想到しうる修正、均等物による置き換え及び改良などはいずれも、本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2021-08-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム用通貨状態検出方法であって、
オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得することであって、前記ゲームテーブル上にゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、前記オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである、ことと、
前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することと、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力することと、を含む、ゲーム用通貨状態検出方法。
【請求項2】
前記ゲーム用通貨情報は、ゲーム用通貨の数及び/又はゲーム用通貨の価値を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力することは、
前記画像フレームシーケンスにおける第iフレームにおけるゲーム用通貨情報を認識し、第iゲーム用通貨情報を得ることであって、iは、1より大きい正整数である、ことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iゲーム用通貨情報と異なる場合、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識することと、
前記第1ターゲット領域及び前記第1領域に基づいて、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ターゲット領域及び前記第1領域に基づいて、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、
前記第1ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、第i-1フレームの第i-1ゲーム用通貨情報、及び、前記第i-1フレームに対応する第1領域のゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームに対して変動した連続フレーム数を表すための第i-1変動値を取得することと、
前記第iゲーム用通貨情報が前記第i-1ゲーム用通貨情報と同じである場合、前記第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得ることと、
前記第i変動値が第1変動閾値以上である場合、第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定し、前記ゲーム用通貨警告情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる場合、前記複数の領域のうちの第iゲーム用通貨情報と前記第i-1ゲーム用通貨情報が異なる領域を第2ターゲット領域として認識することと、
前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属しない場合、第i-1変動値を第1所定値だけ増やして第i変動値を得ることと、を更に含むことを特徴とする
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第2ターゲット領域が前記第1領域に属する場合、初期変動値を前記第i変動値と決定することを更に含むことを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より大きいことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より大きいことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、前記第1領域のゲーム用通貨数の減少及び/又はゲーム用通貨価値の低下を表すための第1ゲーム用通貨警告情報を出力することを含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨情報と異なることは、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨数が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨数より小さいことと、
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨価値が前記第iフレームにおける第iゲーム用通貨価値より低いことと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記ゲーム用通貨警告情報を出力することは、第1領域のゲーム用通貨数の増加及び/又はゲーム用通貨価値の向上を表すための第2ゲーム用通貨警告情報を出力することを含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記オリジナル画像フレームにおけるオリジナルゲーム用通貨情報が前記第iゲーム用通貨情報と異なる場合、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を第1ターゲット領域として認識することは、
前記オリジナル画像フレームから、前記オリジナルゲーム用通貨数を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨数を認識することと、
前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定することと、
前記オリジナル画像フレーム及び前記第iフレームに基づいて、前記複数の領域のうちのゲーム用通貨情報が異なる領域を前記第1ターゲット領域として決定することと、を含むことを特徴とする
請求項3乃至8のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記オリジナルゲーム用通貨数と前記第iゲーム用通貨数が同じである場合、前記オリジナル画像フレームから、オリジナルゲーム用通貨価値を認識し、また、前記第iフレームから、前記第iゲーム用通貨価値を認識することと、
前記オリジナルゲーム用通貨価値と前記第iゲーム用通貨価値が異なる場合、前記オリジナルゲーム用通貨情報と前記第iゲーム用通貨情報が異なると決定することと、を更に含むことを特徴とする
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、ゲーム状態を前記ゲーム一時停止状態からゲーム払出状態に切り替えることを更に含むことを特徴とする
請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力することは、
前記画像フレームシーケンスの第iフレームの前のm個の連続した画像フレームから、前記第1領域にゲーム用通貨操作物が現れることを検出した場合、前記ゲーム用通貨操作物の方向を認識することであって、前記mは、第1変動閾値より大きい正整数である、ことと、
前記操作方向が所定の方向である場合、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れると決定し、プロセス警告情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項3乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、
前記画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、前記ゲーム用通貨警告を解除するよう前記ゲームテーブルに指示するためのゲーム用通貨警告解除情報を出力する、ことを更に含むことを特徴とする
請求項3乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記画像フレームシーケンス及びオリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定した場合、ゲーム用通貨警告解除情報を出力することは、
前記画像フレームシーケンスから、第pフレーム及び第p-1保持値を取得することであって、pは、i+1より大きい正整数である、ことと、
前記オリジナル画像フレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報と前記第pフレームにおける第1領域のゲーム用通貨情報が同じである場合、第p-1保持値を第2所定値だけ増やして第p保持値を得ることであって、前記第p保持値は、前記第pフレームに対応するゲーム用通貨情報がオリジナル画像フレームと同じである連続フレーム数を表すためのものである、ことと、
前記第p保持値が第2変動閾値以上である場合、前記第1領域のゲーム用通貨情報が変動しなかったと決定し、前記ゲーム用通貨警告解除情報を出力することと、を含むことを特徴とする
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得することは、
ゲームテーブル上に設置されている少なくとも2つのカメラにより収集された、ゲーム一時停止状態での少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを取得する、ことと、
前記少なくとも2つのビデオフレームシーケンスを時刻順に応じて合成し、前記画像フレームシーケンスを得ることと、を含むことを特徴とする
請求項1乃至14のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ゲーム用通貨状態検出装置であって、
オリジナル画像フレーム及びゲーム一時停止状態でのゲームテーブルシーンの画像フレームシーケンスを取得するように構成される取得モジュールであって、前記ゲームテーブル上にゲーム用通貨を置く複数の領域が設けられ、前記オリジナル画像フレームは、ゲーム用通貨の置きを完了した後の画像フレームである、取得モジュールと、
前記画像フレームシーケンス及び前記オリジナル画像フレームに基づいて、前記複数の領域のうちの第1領域のゲーム用通貨情報が変動したと決定した場合、ゲーム用通貨警告情報を出力するように構成される第1出力モジュールと、
前記画像フレームシーケンスに基づいて、前記第1領域には所定の対象に関連付けられているゲーム用通貨操作物が現れることを認識した場合、プロセス警告情報を出力するように構成される第2出力モジュールと、を備える、ゲーム用通貨状態検出装置。
【請求項17】
電子機器であって、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記第1メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行する場合、請求項1から15のうちいずれか一項に記載の方法を実現させるように構成されるプロセッサと、を備える、電子機器。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサにより実行されると請求項1から15のうちいずれか一項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータによる実行可能な命令を含み、該コンピュータによる実行可能な命令が実行されると、請求項1から15のうちいずれか一項に記載の方法におけるステップを実現可能である、前記コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】