(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(54)【発明の名称】拡張現実パブリックメッセージング体験
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20230127BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20230127BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06T19/00 600
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518338
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(85)【翻訳文提出日】2022-05-17
(86)【国際出願番号】 US2020051832
(87)【国際公開番号】W WO2021055959
(87)【国際公開日】2021-03-25
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522110142
【氏名又は名称】ファブリック グローバル ピービーシー
【氏名又は名称原語表記】FABRIC GLOBAL PBC
【住所又は居所原語表記】207 S Oakland Ave., Unit C, Pasadena, California 91101 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】弁理士法人相原国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガーリック, サウル
(72)【発明者】
【氏名】カシュ, サラ
(72)【発明者】
【氏名】インクス, ウリ
(72)【発明者】
【氏名】コーエン, モーセ
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
【Fターム(参考)】
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA07
5B050FA02
5B050FA13
5E555AA61
5E555AA64
5E555BA06
5E555BA78
5E555BB06
5E555BC10
5E555BD08
5E555BE17
5E555CA12
5E555CA45
5E555CB12
5E555CB82
5E555DB41
5E555DB57
5E555DC09
5E555FA00
(57)【要約】
表示およびナビゲーションの方法として、拡張現実を採用したパブリックメッセージングサービスが開示される。ユーザは、地理的場所または自分のモバイルデバイスのいずれかに自分のメッセージを繋ぐことができる。これらのメッセージは、その後で、近くにいる他のユーザのみによって視聴されてもよい。拡張現実の利用は、従来のソーシャルメディアのような仮想空間での談話を可能とするだけでなく、仮想のアイスブレーカとして機能することで現実世界の会話を促進することもできる。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張現実メッセージを生成するためのシステムであって、
少なくとも1つのユーザデバイスに関連付けられたプロセッサと、
1つ以上のプログラミング命令を含む非一時的なプロセッサ読み取り可能な記憶媒体と、を備え、
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、
・前記少なくとも1つのユーザデバイスから、ユーザ入力を受信する処理と、
・前記少なくとも1つのユーザデバイスから、少なくとも1つの機器特性を取得する処理と、
・前記ユーザ入力および前記少なくとも1つの機器特性に基づき、特定の地理的位置においてソーシャルメディア環境に拡張現実メッセージを公開する処理と、
を行わせるものであり、
前記公開されたメッセージの有効期限は、前記ユーザ入力に基づくものである、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの機器特性は、前記ユーザデバイスの地理的位置を含む、ことを特徴とする請求項1に記載システム。
【請求項3】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて、前記公開されたメッセージを前記ユーザデバイスに繋ぐ処理を行わせるものである、ことを特徴とする請求項2に記載システム。
【請求項4】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、
前記少なくとも1つのユーザデバイスから前記少なくとも1つのユーザデバイスのGPS座標を取得する処理と、
前記公開されたメッセージの前記特定の地理的位置を前記少なくとも1つのユーザデバイスの前記GPS座標に更新する処理と、
を行わせるものである、ことを特徴とする請求項3に記載システム。
【請求項5】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて、前記公開されたメッセージをネットワーク接続されたデバイスに繋ぐ処理を行わせるものであり、前記ネットワーク接続されたデバイスは、前記ユーザデバイスと異なるものである、ことを特徴とする請求項1に記載システム。
【請求項6】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、
前記ネットワーク接続されたデバイスから前記ネットワーク接続されたデバイスのGPS座標を取得する処理と、
前記公開されたメッセージの前記特定の地理的位置を前記ネットワーク接続されたデバイスの前記GPS座標に更新する処理と、
を行わせるものである、ことを特徴とする請求項7に記載システム。
【請求項7】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて、前記公開されたメッセージを地理的位置に繋ぐ処理を行わせるものである、ことを特徴とする請求項2に記載システム。
【請求項8】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記ユーザデバイスの前記GPS座標、前記ユーザデバイスの向き、および前記ユーザデバイスと前記地理的位置との間の推定距離に基づいて、前記地理的位置の座標を計算する処理を行わせるものである、ことを特徴とする請求項7に記載システム。
【請求項9】
前記地理的位置は、バーコード、QRコード、無線周波数識別タグ、短距離無線通信および長距離無線通信のうちの少なくとも1つによって識別可能である、ことを特徴とする請求項7に記載システム。
【請求項10】
前記公開されたメッセージは、前記特定の地理的位置から所定の距離内にある少なくとも1つの他のユーザデバイスで視聴可能である、ことを特徴とする請求項1に記載システム。
【請求項11】
前記公開されたメッセージは、前記少なくとも1つの他のユーザデバイスの前記地理的位置と前記メッセージの前記特定の地理的位置との間の距離に基づいて、前記少なくとも1つの他のユーザデバイス上で、サイズまたはカラーの少なくとも一つを含む表現の変更を受ける、ことを特徴とする請求項10に記載システム。
【請求項12】
二次的公開メッセージは、前記少なくとも1つの他のユーザデバイスと前記公開されたメッセージとの間の繋がれた地理的位置を有し、前記少なくとも1つの他のユーザデバイス上で前記公開された視聴可能な視界を部分的に遮る、ことを特徴とする請求項10に記載システム。
【請求項13】
前記公開されたメッセージは、前記少なくとも1つの他のユーザデバイスに購入を促す、ことを特徴とする請求項10に記載システム。
【請求項14】
前記購入は、前記拡張現実環境から離れることなく行われる、ことを特徴とする請求項13に記載システム。
【請求項15】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、所定の領域におけるユーザデバイスの密度に基づいて前記所定の距離を算出する処理を行わせるものである、ことを特徴とする請求項10に記載システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年9月20日に出願された「拡張現実パブリックメッセージング体験」と題する米国仮特許出願第62/903,396号の優先権の利益を主張し、この開示は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は、一般に、パブリックメッセージングサービスに適用される拡張現実(「AR」)に関するものである。
【背景技術】
【0003】
メッセージングとソーシャルメディアのための拡張現実の使用は、当該技術分野で知られている。先行の例は、落書きのようなスタイルで表面に掲示されるコンテンツ、または場所に関係なく視聴者の環境に現れるアニメーションコンテンツに焦点を合わせてきた。現在のARソーシャルメディアアプリケーションは、ARが視聴のための斬新なインターフェースのみを提供する非ARソーシャルメディアの基本的な枠組みを踏襲しているに過ぎない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらのモデルで見逃されているのは、見知らぬ人同士の会話など、現実世界の出来事をリアルタイムに促進するためにARを使用することである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を示し、記載内容とともに、本開示の原理、特性、および特徴を説明する役割を果たす。
【0006】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る、地理的位置に繋がれたメッセージを視聴する2人のユーザを示す図である。
【0007】
【
図2】
図2は、一実施形態に係る、他のユーザのモバイルデバイスに繋がれたメッセージを視聴するユーザを示す図である。
【0008】
【
図3A】
図3Aは、一実施形態に係る、鳥瞰図から見た、他の近くのユーザの投稿を視聴するユーザの例を示す図である。
【0009】
【
図3B】
図3Bは、
図3Aの実施形態に係る、三人称視点から見た、他の近くのユーザの投稿を視聴するユーザの例を示す図である。
【0010】
【
図4A】
図4Aは、一実施形態に係る、近くの投稿および投稿のクラスタリングの効果を視聴するユーザをトップダウンビューで例示した図である。
【0011】
【
図4B】
図4Bは、一実施形態に係る、近くの投稿および投稿のクラスタリングに対する移動の効果を視聴するユーザをトップダウンビューで例示した図である。
【0012】
【
図5】
図5は、例示的な実施形態の態様が実装された例示的なデータ処理システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、これらが変更され得ることから、記載された特定のシステム、装置及び方法に限定されるものではない。本説明で使用される用語は、特定のバージョンまたは実施形態を説明することのみを目的としたものであり、範囲を制限することを意図するものではない。
【0014】
本明細書で使用される場合、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈から明らかにそうではないと判断されない限り、複数形の参照を含む。別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。本開示のいかなる内容も、本開示に記載された実施形態が、先行発明により当該開示に先行する権利を有しないことを認めるものとして解釈されるものではない。本明細書で使用される用語「含む」は、「含むが、これに限定されない」を意味する。
【0015】
本開示の目的では、拡張現実、即ちARは、カメラまたは透明なディスプレイの使用を通して、ユーザの実世界のビュー(視界)、または景色にデジタルコンテンツを重畳することを意味する。カメラまたはディスプレイは、ハンドヘルド型、ヘッドマウント型、ウェアラブル型、固定型、または適切な拡張現実体験を可能にする任意の方法であってもよいことが理解されるべきである。
【0016】
本明細書において、投稿者、または投稿者団体という用語は、実施形態内で投稿、メッセージ、またはメディア創作物を作成するユーザ、または複数のユーザを意味する。同様に、本明細書で使用する、視聴者という用語は、投稿を視聴するユーザ、または複数のユーザを意味する。本明細書で使用する、モバイルデバイスという用語は、スマートフォンやウェアラブルARディスプレイ装置などを含む、ARを表示することができる任意のデバイスを含むことができる。投稿または送信されるマルチメディアメッセージは、テキスト、画像、オーディオ、ビデオ、及び/又はその他のデジタルコンテンツの任意の組み合わせであってもよい。
【0017】
ここで、
図1を参照すると、一実施形態の2人のユーザのための例示的なユースケースが示されている。いくつかの実施形態において、そして図示されているように、第1のユーザ100は、マルチメディアメッセージ102(例えば、彼らのモバイルデバイス103上のテキスト及び/又は画像ベースのメッセージ)を作成することができる。その後、ユーザ100は、メッセージ102をソーシャルメディアプラットフォーム(例えば、Facebook、twitter、組み込みプラットフォーム、スレッドなど)に投稿してもよく、又は他のユーザに直接投稿してもよい。更なる実施形態では、メッセージ102は、彼らの視界内の地理的位置(例えば、パン屋、店、レストラン、スポーツイベントなど)に繋がれてもよい。別の実施形態では、近くのユーザ(複数のユーザを含む)101は、その後、マルチメディアメッセージを、自分のモバイルデバイス103内のARディスプレイで視聴してもよい。いくつかの実施形態では、地理的位置に基づいた投稿は、壁、看板(billboard)、建物の入口、または広告が見えてもよい他の任意の場所に、例えば、場所の上の空間に浮かぶようにして現れるように構成されてもよい。
【0018】
図2は、第1のユーザ200がマルチメディアメッセージ202を再び作成したところの、別の例示的な実施形態を示している。しかしながら、マルチメディアメッセージを特定の地理的位置に関連付ける代わりに、ユーザ200は、メッセージ202を自分のモバイルデバイス203に繋ぐことを選んでもよい。その結果として、ユーザ200が自分のモバイルデバイスを携帯してその環境の中を動きまわると、メッセージ202はユーザの位置に関連して表示されることになる。したがって、いくつかの実施形態では、別のユーザ201が、第1のユーザ200、およびそのモバイルデバイスの所定の近接範囲内にいた場合、ARディスプレイを通して自分のモバイルデバイス204上でメッセージ202を視聴することができる。さらなる実施形態において、投稿されたメッセージ202は、所定の期間、及び/又はユーザがメッセージを無効化するまで、ユーザ200のモバイルデバイスの地理的位置に付き従ってもよい。
【0019】
別の実施形態では、ユーザ200は、メッセージ202を、別のモバイルデバイス(図示せず)、または他の接続されたデバイスに繋ぐことを選んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、自分のメッセージ202を、別のオブジェクト(例えば、別のユーザのモバイルデバイス、又はネットワーク接続及び識別機能を有する任意の他のオブジェクト)にタグ付け又は添付してもよい。非限定的な例として、ユーザは、パレードのフロート車、または屋台にメッセージ202をタグ付けすることが出来てもよい。したがって、ユーザ200は、場所に関連するメッセージを投稿してもよいだけでなく、オブジェクト(例えば、モバイルまたは非モバイル)に関連するメッセージをまた投稿してもよい。いくつかの実施形態では、投稿をオブジェクトと関連付けるとともに、オブジェクトが移動したときにメッセージがその位置を更新することを実現するために、識別の様々な方法(例えば、バーコード、QRコード(登録商標)、無線周波数識別タグ(Radio Frequency Identification Tag)、短距離及び/又は長距離無線通信など)がユーザのモバイルデバイスによって使用されてもよい。さらなる実施形態において、投稿されたメッセージ202は、所定の期間、及び/又はユーザがメッセージを無効化するまで、オブジェクトの地理的位置に付き従ってもよい。
【0020】
従って、1つ以上の実施形態では、ユーザは、投稿を、どのように、そしてどのくらいの早さで消滅させるか、を決定するために使用され得る有効期限(TTL)または消滅要因(decay factor)を選択するように促されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、投稿は、消滅要因またはTTLに基づいて、時間の経過とともにフェードしたり又は小さくなってもよい。また、色消失(losing color)、フェーディング(fading)、グラディエントフェーディング(gradient fading)、パターンアニメーションなどのような、しかし、これらに限定されない任意の他の視覚的なインジケータが使用されてもよいことが理解されるべきである。更なる実施形態では、前景、背景、テキスト、および/または画像は、異なる速度でフェードまたは散失してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、ユーザは、投稿がなくなるか又は削除されるときの様々な要因がどのように変更されるかを選択および/または決定することができてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、ユーザは、様々な入力(例えば、グラフィカルユーザインターフェースにおけるユーザ入力、ジェスチャー入力、タッチスクリーンパターン認識、音声コマンドなど)を介して、自分の投稿を繋ぐ方法を選択してもよい。例えば、ユーザは、自分のモバイルデバイスのAR空間内に投稿をドラッグしてもよく、そうすることで、その場所にメッセージを繋ぐことができる。付加的に、またはその代わりに、ユーザは、自分のモバイルデバイスに繋ぐためにメッセージを上方にスワイプしてもよい。上記は、ユーザが実施形態とどのように相互作用し得るかの、とても具体的かつ非限定的な例であることが理解されるべきである。その他、様々な入力方法(例えば、デバイスを振る、デバイスを回転させる、記憶したプリファレンスを用いる、など)が使用されてもよい。
【0022】
更なる実施形態において、ユーザは、特定の地理的領域を制御または保護してもよい。例えば、レストランのオーナーは、自分の店でシステムがどのように動作しているかの様々な側面をモニターし及び、又はコントロールすることができてもよい。例えば、ユーザは、自分のレストランに関連するメッセージの数、メッセージの内容、メッセージの存続期間(duration of messages)などを制限および/または制御することができてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、地理的位置に対する制御を特定のユーザが得ること、を許可する前に、何らかの形の検証を要求してもよい。例えば、ユーザは、自分の制御したい建物や施設が自己所有のものであることを証明する書類を提出しなくてはならないことがあり得る。代替的な実施形態では、ユーザのグループは、一定期間地理的領域に対する制御を与えられた特定のユーザを、選出または選択することができてもよい。したがって、地域のイベントや公共/政治集会などが行われる場合、多数のユーザが、アクセス権の制御を与えるユーザを1人以上選択することによって、制御された環境を作り出すことを可能としてもよい。
【0023】
別の実施形態では、原投稿者または投稿の任意の視聴者は、追加のマルチメディアメッセージで応答してもよい。いくつかの実施形態では、これは、ARディスプレイ内で投稿を選択し、返信オプションを選択することによって行われてもよい。ユーザ(例えば、新規ユーザまたはオリジナルユーザ)は、その後、原投稿者の裁量でメッセージを操作し、追加情報にアクセスすることができてもよい。更なる実施形態では、マルチメディアメッセージは、投稿されたトピックの拡張、投稿者に関する情報、投稿者と視聴者との間にシステムが見出した共通点などを含む追加情報を有してもよい。
【0024】
或る実施形態では、投稿は、任意のユーザがその投稿に地理的に近接している場合に、視聴および/または応答できるように構成されてもよい。他の実施形態では、ユーザは、ユーザプロファイル又はユーザプロファイルのグループ(例えば、友人リスト、従業員名簿など)をホワイトリスト及び/又はブラックリスト化することができ、それによって、彼らの視聴及び/又は応答する能力を制限することができてもよい。更なる実施形態において、システムは、ユーザが投稿者だけに非公開で投稿および/または返信することを可能にする更なる機能を含んでもよい。
【0025】
他の実施形態では、投稿は、ユーザベースの特定のサブセットによってのみ視聴可能であってもよい(例えば、投稿者がメンバーである選択されたユーザグループに所属するユーザ、ユーザと様々な特性および/または趣味を共有するユーザなど)。更なる実施形態では、ユーザまたは複数のユーザは、(例を挙げると、例えば、移動/位置データ、以前に視聴した投稿/スレッドなどのような、彼らの嗜好および/または行動に基づいて)ユーザグループに自動的に参加することができてもよい。この参加は、他のユーザによりメンバーシップを要求することで、または招待のみによって行うことができてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、ユーザは、自分のグループを作成してもよい。一実施形態では、グループは、制限された名簿サイズを有してもよい。付加的な実施形態では、ユーザは、投稿/スレッド/トピックへのアクセスを数値で制限することができてもよい。例えば、或る実施形態では、ユーザは、アクセスが許可されるユーザの数に制限または上限を設定してもよい。更なる実施形態では、彼らのアクセス権および/または権限に基づいて使用を制限することが可能であってもよい。例えば、ユーザは、投稿を視聴できる人の数か、その投稿にコメント及び/又は操作ができる人またはその数か、に対して制限を設定してもよい。更なる実施形態として、ユーザは、新規ユーザに対して、既存のメンバーまたは他の承認された団体からの「スポンサー」又は推薦を有することを要求してもよい。
【0027】
別の実施形態では、ユーザは、投稿、または投稿の一部(例えば、クーポンコード)が見えるようになる、すなわち「ライブになる」前に、一定数のユーザ/メンバーがいることを要求してもよい。非限定的な例として、商人、または小売業者は、投稿/スレッド/グループに登録した最初の50人に割引またはプロモーションを提供してもよい。したがって、すでに述べたように、グループのユーザ数の上限は50人となっている。しかし、付加的な実施形態では、商人は、例えば、プロモーションの50のスロットがすべて埋まるまで見えるようにならないクーポンコードを投稿に含めてもよい。更なる実施形態では、ユーザは「ウェイトリスト」機能を有効にしてもよい。この機能は、拒否されたユーザが、待ち行列(queue)を作成できるようにし、そして、おそらく後の時点でアクセスを受けることができるようにするものである。付加的な実施形態では、グループの形成またはグループ名簿サイズの増加は、プレミアムサービスであってもよい。
【0028】
殆んどの実施形態において、ユーザは、複数のユーザグループに所属するようにしてもよい。自分のユーザグループを視聴する際、ユーザは、共通のメンバーシップを有する他のユーザグループの表示がされることがある。これら共通のユーザのユーザ名は、ユーザが両方のグループに所属していない限り、隠されるようになっていてもよい。いくつかの実施形態では、投稿または投稿に応答するユーザは、自分が参加しているユーザグループを表示することを選ぶようにしてもよい。一実施形態では、ユーザは、特定のユーザグループのアクティブなユーザが近くに何人いるかを見ることができてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、ユーザは、自動的にデフォルトグループに参加する。ユーザがデフォルトグループから脱退することは任意であってもよい。デフォルトグループは、任意で、他のグループと共通のユーザを非表示にすることができてもよい。
【0030】
ここで、
図3Aおよび3Bを参照すると、一実施形態に係る、AR環境内の、鳥瞰図および三人称視点のそれぞれから見たユーザ300の例示的な視点が示されている。このように、或る実施形態では、1人以上のユーザ(例えば、図示のようにユーザ2、3、及び4)は、それぞれマルチメディアメッセージ/投稿を作成していてもよい。更なる実施形態において、および本明細書で説明するように、メッセージ/投稿は、地理的位置(例えば、ユーザ2のGPS位置、ユーザ3のGPS位置、ユーザ4のGPS位置など)に繋がれてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、投稿302/303/304の様々な特性(例えば、サイズ、色/カラー、テキストサイズ、画像サイズ、向きなど)は変更されてもよい。各種の特性は、例えば、スレッドの返信数、メッセージが作成されてからの経過時間、メッセージの地理的位置、メッセージの相対的距離などのような複数の要因に基づいて変更されてもよい。
【0032】
具体的な非限定的な例として、各種の特性はサイズであってもよく、そして要因はメッセージの相対的距離であってもよい。そこで、
図3Aを参照して簡単に説明すると、この非限定的な例では、ユーザ2の投稿302がユーザ1 300に物理的に近いので、投稿302は投稿303および/または304よりも大きく見える。更なる実施形態において、ユーザ3の投稿303は、最も遠くにあり、そのため、遠近感を強く与えるARディスプレイ内で最も小さく見えることになる。図示のように、ユーザ4の投稿304は、投稿302と303との間の距離にあり、その中間の大きさをとる。付加的な実施形態では、図示のように、或る投稿(例えば、ユーザ4の投稿304)は、視聴者300からの直接視界(direct line-of-sight)内にあるために、第2の投稿(例えば、ユーザ2の投稿302)によって見えないようにされてしまうことがある。このように、いくつかの実施形態では、或る投稿が他の投稿を部分的に、または完全に、覆い隠してしまう/見えなくしてしまうことがある。
【0033】
いくつかの実施形態では、ユーザから特定の距離内にある投稿が見える。その距離の外側にあり、より大きな特定の距離の範囲内にある投稿は、クラスタ化されてもよい。更なる実施形態では、ユーザは、(そこに)含まれる投稿の内容を視聴するために、投稿のクラスタを操作することができてもよい。
図4Aを参照して簡単に説明すると、トップダウンビューで例示した実施形態400は、ユーザ401が1つまたは複数の投稿404を視聴しているところを示している。図示のように、ユーザ401は、所定の半径402(例えば、10~100メートル)内の全ての投稿404を完全に見ることができる。
【0034】
更なる実施形態では、第1の半径402の外側であるが1つ以上のより大きな半径403(例えば、50~500メートル)の内側の1つ以上の投稿404は、1つ以上のクラスタ406としてユーザ404に見える。いくつかの実施形態では、クラスタは、より大きな半径403を細分化することによって定義されてもよい。例えば、或る実施形態では、システムは、視界を狭い角度に、即ち視野方向を制限してもよい。特定の視野角405(例えば、10度~60度)は、その空間内のすべての投稿404を、単一の仮想オブジェクトとしてクラスタ406とするようにしてもよい。いくつかの実施形態では、クラスタ406を表す仮想オブジェクトは、完全な投稿の短縮版または簡略版を含んでもよい。更なる実施形態では、ユーザは、さらに詳しい内容を視聴するために、クラスタ406の内から投稿404の1つ以上を選択してもよい。
【0035】
ここで
図4Bを参照すると、ユーザ401が、
図4Aでの自分の位置を基準にして、新しい位置に移動したところの一実施形態が示されている。いくつかの実施形態によれば、ユーザ401が移動すると、その視野角405は、1つ以上のクラスタ406を1つ以上の投稿404として再割り当て、再編成、および表示するために動的にシフトしてもよい。更なる実施形態では、再割り当ては、各クラスタ406に表示される任意の詳細についてもまた更新してもよい。
【0036】
別の実施形態では、視聴者は、投稿をどのように視聴するかをカスタマイズしてもよい。非限定的な或る例として、メッセージは、投稿者(例えば、友人、家族、同僚など)または視聴者との投稿の関連性(例えば、視聴者が以前に興味を示したトピックなど)に応じて、大きさが決められ(be sized)、ハイライトされ、または色付けされてもよい。いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように、ユーザの投稿は、また、ソーシャルメディア内で有用であると評価(レーティング)されてもよい。したがって、投稿者の評価は、視聴するユーザ向けのソート方法としてまた用いられてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、投稿は、システム内で設定された1つ以上の要因に基づいて自動的に削除(例えば、消滅など)されるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の要因は、1または複数のシステム管理者によって作成および/または生成されたものであってもよい。別の実施形態では、1つ以上の要因は、代わりに、投稿者またはユーザのグループ(例えば、1つ以上の要因の設定者を選出する)によって作成および/または生成されたものであってもよい。投稿は、いくつかの実施形態では、投稿から一定時間後、又は、応答がない場合に削除されてもよい。さらに、地理的位置を持つ投稿は、投稿者がオリジナルのメッセージ/投稿に関連する特定の近接領域から離れた場合に削除されてもよい。更なる実施形態では、1つ以上の免除が、任意で、関連するコスト(例えば、レストランが営業所で現在のメニューの投稿を維持する)とともに許可されてもよい。別の実施形態では、地理的位置の追跡は、ユーザが積極的にコンテンツを共有しているときにのみ有効であってもよい。更なる実施形態では、ユーザの投稿に関連する地理的位置データは、その投稿を視聴するために近接したユーザとのみ共有されてもよい。さらに、近接の要件に加えて、ユーザは、同様に、様々なユーザをブラックリスト又はホワイトリストにまた登録してもよい。
【0038】
開示されたシステムは、スタンドアロン(単独の)アプリケーションとして存在してもよいし、プラットフォームの一部として存在してもよい。或る実施形態では、ユーザは、ユーザ名およびパスワードを用いてシステムにログオンするようにしてもよい。別の実施形態では、ユーザ名は、本明細書で説明するような、追加の規則に基づく公開、非表示、またはハイブリッドのものであってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、ゲストまたはビジターとしてAR空間に入ってもよい。ゲストは、投稿および視聴のための完全なユーザ権限を持つことができてもよく、或いは、視聴のみに制限されてもよい。
【0039】
一実施形態によれば、コンテンツ及び/又はメタデータ(例えば、リダイレクト、およびメッセージ/投稿の位置)を含むメッセージ/投稿は、1つ又は複数のサーバに格納される。また、サーバは、利用可能な場合、ユーザおよび/またはオブジェクトの地理的位置データを格納してもよい。ソーシャルメディアプロファイルに関連する典型的な情報を含む、各ユーザの追加のソーシャルデータも、また、いくつかの実施形態によって格納および/または利用されてもよい。
【0040】
別の実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスとサーバとの間の通信を容易にするために、任意の通信インターフェースを使用してもよい。通信インターフェースは、イーサネット、IEEE 802.11無線、Bluetoothなどのような、有線および無線の通信インターフェースの両方を含むことができる。
【0041】
ここで
図5に示す、例示的な実施形態の態様が実装された例示的なデータ処理システム500のブロック図を参照して説明する。データ処理システム500は、本発明の例示的な実施形態に係る処理を実行するコンピュータ使用可能なコードまたは命令が配置された、サーバまたはクライアントなどのコンピュータの一例である。いくつかの実施形態では、データ処理システム500は、サーバコンピューティングデバイスであってもよい。例えば、データ処理システム500は、サーバまたは他の同様のコンピューティングデバイスに実装することができる。データ処理システム500は、例えば、ユーザ情報の送受信を行うように構成することができる。
【0042】
示した例では、データ処理システム500は、ノースブリッジ及びメモリコントローラハブ(NB/MCH)501およびサウスブリッジ及び入力/出力(I/O)コントローラハブ(SB/ICH)502を含むハブアーキテクチャを採用することができる。処理装置503、メインメモリ504、およびグラフィックプロセッサ505は、NB/MCH501に接続することができる。グラフィックプロセッサ505は、例えば、AGP(accelerated graphics port)を介してNB/MCH501に接続することができる。
【0043】
示した例では、ネットワークアダプタ506は、SB/ICH502に接続する。オーディオアダプタ507、キーボード、マウス、トラックパッド、またはタッチスクリーンアダプタ508、モデム509、ROM(read only memory)510、ハードディスクドライブ(HDD)511、光学ドライブ(例えば、CDまたはDVD)512、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートおよび他の通信ポート513、およびPCI/PCIeデバイス514は、バスシステム516を介してSB/ICH502に接続してもよい。PCI/PCIeデバイス514は、ノートブックコンピュータ用のイーサネットアダプタ、アドインカード、およびPCカードを含んでもよい。ROM510は、例えば、フラッシュBIOS(flash basic input/output system)であってもよい。HDD、SSD、またはフラッシュメモリ511および光学ドライブ512は、IDE(integrated drive electronics)、SATA(serial advanced technology attachment)またはeMMC(embedded multimedia card)インターフェースを使用することができる。スーパーI/O(SIO)デバイス515は、SB/ICH502に接続することができる。
【0044】
処理装置503上では、オペレーティングシステムを実行することができる。オペレーティングシステムは、データ処理システム500内の様々なコンポーネントの調整、及びそれらの制御を提供することができる。クライアントとして、オペレーティングシステムには、市販のオペレーティングシステムを使用することができる。Java(TM)プログラミングシステムなどのオブジェクト指向プログラミングシステムは、オペレーティングシステムと連携して動作することができ、データ処理システム500上で実行されるオブジェクト指向プログラムまたはアプリケーションからのオペレーティングシステムの呼び出しを提供することができる。サーバとして、データ処理システム500は、AIX(Advanced Interactive Executive)オペレーティングシステムまたはLinux(登録商標)オペレーティングシステムの動作するIBM(登録商標)のeServer(TM) System p(登録商標)とすることができる。データ処理システム500は、処理装置503に複数のプロセッサを含むことができる対称型マルチプロセッサ(SMP)システムとすることができる。それに代えて、シングルプロセッサシステムを採用してもよい。
【0045】
オペレーティングシステム、オブジェクト指向プログラミングシステム、およびアプリケーション又はプログラムのための命令は、HDD511などのストレージデバイスに配置され、処理装置503による実行のためにメインメモリ504に読みだされる。本明細書に記載された実施形態のための処理は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを使用して、処理装置503によって実行され得る。プログラムコードは、例えば、メインメモリ504、ROM510などのメモリ、または1つ以上の周辺デバイスに配置され得る。
【0046】
バスシステム516は、1つまたは複数のバスで構成することができる。バスシステム516は、ファブリックまたはアーキテクチャに取り付けられた異なるコンポーネントまたはデバイス間のデータの転送を提供することができる任意のタイプの通信ファブリックまたは通信アーキテクチャを使用して実装することができる。モデム509またはネットワークアダプタ506などの通信ユニットは、データの送受信に使用することができる1つまたは複数のデバイスを含むことができる。
【0047】
当業者であれば、
図5に示したハードウェアが、実装によって異なることがあることを理解するであろう。フラッシュメモリ、同等の不揮発性メモリ、または光ディスクドライブなどの、他の内部ハードウェアまたは周辺デバイスを、図示したハードウェアに追加して、またはそれに代えて使用してもよい。さらに、データ処理システム500は、クライアントコンピューティング装置、サーバコンピューティング装置、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、電話または他の通信装置、パーソナルデジタルアシスタントなどを含むがこれらに限定されない、多数の異なるデータ処理システムの任意の形態を取ることができる。本質的に、データ処理システム500は、アーキテクチャ上の制限のない、任意の既知の又は後に開発されたデータ処理システムであり得る。
【0048】
本明細書で使用される実行可能なアプリケーションは、例えば、ユーザコマンド、または入力に応答して、オペレーティングシステム、コンテキストデータ取得システムまたは他の情報処理システムなどの所定の機能を実行するようにプロセッサを条件付けるためのコードまたは機械可読命令を含む。実行可能な手続きとは、1つまたは複数の特定の処理を実行するためのコードのセグメントまたは機械可読命令、サブルーチン、またはコードの他の別個のセクションまたは実行可能なアプリケーションの一部のことをいう。これらのプロセスは、入力データ及び/又はパラメータを受け取ること、受け取った入力データに対する操作を実行すること及び/又は受け取った入力パラメータに応答して機能を実行すること、および結果の出力データ及び/又はパラメータを提供することを含んでもよい。
【0049】
本明細書で使用されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)は、ディスプレイプロセッサによって生成され、そして、プロセッサまたは他のデバイスおよび関連するデータ取得機能および処理機能に対するユーザ操作を可能にする、1つまたは複数の表示画像(ディスプレイイメージ)を含む。また、GUIは、実行可能な手続きや実行可能なアプリケーションを含む。実行可能な手続き又は実行可能なアプリケーションは、GUI表示画像を表す信号を生成するようにディスプレイプロセッサを条件付ける。これらの信号は表示装置に供給され、表示装置はユーザの見る画像(イメージ)を表示する。プロセッサは、実行可能な手続き又は実行可能なアプリケーションの制御の下、入力デバイスから受け取った信号に応答してGUI表示画像を操作する。このように、ユーザは、入力デバイスを使用して表示画像を操作することができ、それによって、プロセッサまたは他のデバイスに対する操作を行うことができる。
【0050】
本教示の原理を組み込んだ様々な例示的な実施形態が開示されているが、本教示は開示された実施形態に限定されるものではない。その代わりに、本出願は、本教示のあらゆる変形、使用、または適用を対象とし、その一般的原理を使用することを意図している。さらに、本出願は、これらの教示の関連する技術分野における既知または慣用の範囲内にあるような本開示からの逸脱を対象とすることを意図している。
【0051】
上記の詳細な説明においては、本明細書の一部を構成する添付の図面が参照される。図面では、特に断りがない限り、類似の記号は類似の構成要素を示している。本開示に記載された例示的な実施形態は、限定することを意図していない。本明細書に提示した主題の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態を用いてもよいし、他の変更を加えてもよい。本明細書に全般的に記載され、図に示される本開示の様々な特徴は、多種多様な異なる構成で配置、置換、組み合わせ、分離、および設計され得ることが容易に理解され、そのすべては本明細書で明確に企図されている。
【0052】
本開示は、本出願に記載された特定の実施形態に関して限定されるものではなく、様々な特徴の例示として意図されたものである。当業者には明らかなように、その精神と範囲から逸脱することなく、多くの修正と変形を行うことができる。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法および装置は、前述の説明から当業者には明らかであろう。本開示は、特定の方法、試薬、化合物、組成物または生物学的システムに限定されないことが理解され、それらはもちろん変形し得る。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0053】
本明細書における実質的に任意の複数および/または単数の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または用途に適切であるように、複数から単数および/または単数から複数に変換することが可能である。本明細書では、明確とするために、さまざまな単数形/複数形の並べ替えを明示することがある。
【0054】
一般に、本明細書で使用される用語は、「オープン」な用語として意図されていることが当業者には理解されよう(例えば、用語「含む」は「含むが限定されない」と解釈すべきであり、用語「有する」は「少なくとも有する」と解釈すべきであり、用語「含む」は「含むが限定されない」と解釈すべきである、等々)。様々な組成物、方法、および装置は、様々な成分またはステップ(「を含むが、これに限定されない」を意味すると解釈される)から「構成される」という用語で説明されるが、組成物、方法、および装置は、様々な成分およびステップから「本質的に構成される」または「構成される」こともでき、このような用語は、本質的に閉じたメンバーグループを定義すると解釈されるべきである。
【0055】
また、特定の数が明示的に記載されている場合でも、当業者は、そのような記載は少なくとも記載された数を意味すると解釈すべきであることを認識するであろう(例えば、他の修飾語を伴わない「2回」とのみの記載は、少なくとも2回、又は2回以上との記載を意味する)。さらに、「A、B、及びCの少なくとも1つ、など」と類似した慣用句が使用されている場合、一般的に、そのような構成は、当業者がその慣用句を理解する意味で意図されている(例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、および/またはA、B、Cを共に、などを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、又はCの少なくとも1つ、など」と類似した慣用句が使用されている場合、一般的に、そのような構成は、当業者がその慣用句を理解する意味で意図されている(例えば、「A、B、又はCの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、および/またはA、B、Cを共に、などを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。さらに当業者には、説明、実施形態例、または図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の分割的な単語および/またはフレーズは、用語の一方、用語のいずれか、または両方の用語を含む可能性を想定していると理解されるべきことが分かるであろう。例えば、「AまたはB」という表現は、「A」または「B」、「A」および「B」の可能性を含むと理解される。
【0056】
さらに、本開示の特徴がマ-カッシュ(Markush)群の観点から説明される場合、当業者は、本開示がそれによってMarkush群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点からも説明されることを認識するであろう。
【0057】
当業者には理解されるように、書面による説明を提供するという観点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示されるすべての範囲はまた、その部分範囲のあらゆる可能な部分範囲および組み合わせを包含する。どのような範囲であっても、少なくとも半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解して、十分に説明し、可能であることを容易に認識できる。非限定的な一例として、本明細書で説明する各範囲は、下位3分の1、中間3分の1、上位3分の1などに容易に分解することができる。また、当業者には理解されるように、「まで」、「少なくとも」などのすべての言葉は、記載されている数を含み、上述したように、その後に部分範囲に分解することができる範囲を意味する。最後に、当業者には理解されるように、範囲は個々の部材を含む。したがって、例えば、1~3個のセルを有するグループとは、1個、2個、または3個のセルを有するグループを意味する。同様に、1~5個のセルを有するグループとは、1、2、3、4、または5個のセルを有するグループなどを指す。
【0058】
本明細書で使用する「約」という用語は、例えば、現実世界における測定または取り扱い手順によって、これらの手順における不注意な誤りによって、組成物または試薬の製造、供給源または純度の差異によって、発生し得る数値量の変動を意味する。一般に、本明細書で使用する用語「約」は、記載された値または値の範囲よりも、記載された値の1/10だけ大きいか小さいことを意味し、例えば、±10%である。また、「約」という用語は、先行技術によって実施された既知の値を包含しない限り、当業者が同等であると認識するような変形を指す。また、「約」という用語が先行する各値または値の範囲は、記載された絶対値または値の範囲の実施形態を包含することを意図している。用語「約」によって修飾されているか否かにかかわらず、本開示において記載される定量的な値は、記載された値に対する等価物、例えば、起こり得るが、当業者によって等価物であると認識されるであろう当該値の数値量における変動、などを含む。
【0059】
上記の開示および他の特徴および機能、またはその代替物の様々なものは、他の多くの異なるシステムまたはアプリケーションに組み合わせることができる。当業者によって、その中の様々な現在予見されていない又は予想されていない代替案、修正、変形又は改良がその後なされ得るが、それらの各々はまた、開示された実施形態によって包含されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張現実メッセージを生成するためのシステムであって、
少なくとも1つのユーザデバイスに関連付けられたプロセッサと、
1つ以上のプログラミング命令を含む非一時的なプロセッサ読み取り可能な記憶媒体と、を備え、
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、
・前記少なくとも1つのユーザデバイスからユーザ入力を受信する処理と、
・前記少なくとも1つのユーザデバイスから少なくとも1つの機器特性を取得する処理と、
・前記ユーザ入力および前記少なくとも1つの機器特性に基づき、特定の地理的位置において
拡張現実ソーシャルメディア環境に拡張現実メッセージを公開する処理と、
・所定の領域におけるユーザデバイスの密度に基づいて所定の距離を算出する処理と、
を行わせるものであり、
前記公開されたメッセージの
消滅要因は、前記ユーザ入力に基づくものであ
り、前記公開されたメッセージは、前記特定の地理的位置から前記所定の距離内にある少なくとも1つの他のユーザデバイスで視聴可能である、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの機器特性は前記ユーザデバイスの
ユーザの地理的位置を含む、ことを特徴とする請求項1に記載システム。
【請求項3】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて、前記公開されたメッセージを前記ユーザデバイスに繋ぐ処理を行わせるものである、ことを特徴とする請求項2に記載システム。
【請求項4】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、
・前記少なくとも1つのユーザデバイスから前記少なくとも1つのユーザデバイスのGPS座標を取得する処理と、
・前記公開されたメッセージの前記特定の地理的位置を前記少なくとも1つのユーザデバイスの前記GPS座標に更新する処理と、を行わせるものである、ことを特徴とする請求項3に記載システム。
【請求項5】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて、前記公開されたメッセージをネットワーク接続されたデバイスに繋ぐ処理を行わせるものであり、前記ネットワーク接続されたデバイスは、前記ユーザデバイスと異なるものである、ことを特徴とする請求項1に記載システム。
【請求項6】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、
・前記ネットワーク接続されたデバイスから前記ネットワーク接続されたデバイスのGPS座標を取得する処理と、
・前記公開されたメッセージの前記特定の地理的位置を前記ネットワーク接続されたデバイスの前記GPS座標に更新する処理と、
を行わせるものである、ことを特徴とする請求項
5に記載システム。
【請求項7】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記少なくとも1つのユーザ入力に基づいて、前記公開されたメッセージを
前記特定の地理的位置に繋ぐ処理を行わせるものである、ことを特徴とする請求項2に記載システム。
【請求項8】
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、前記
少なくとも1つのユーザデバイスの
GPS座標、前記
少なくとも1つのユーザデバイスの向き、および前記
少なくとも1つのユーザデバイスと前記
特定の地理的位置との間の推定距離に基づいて、前記
特定の地理的位置の座標を計算する処理を行わせるものである、ことを特徴とする請求項7に記載システム。
【請求項9】
前記
特定の地理的位置は、バーコード、QRコード、無線周波数識別タグ、
及び短距離無線通信および長距離無線通信のうちの少なくとも1つによって識別可能である、ことを特徴とする請求項7に記載システム。
【請求項10】
前記公開されたメッセージは、前記少なくとも1つの他のユーザデバイスの
ユーザの地理的位置と前記メッセージの前記特定の地理的位置との間の距離に基づいて、前記少なくとも1つの他のユーザデバイス上で、サイズまたはカラーの少なくとも一つを含む表現の変更を受ける、ことを特徴とする請求項
1に記載システム。
【請求項11】
二次的公開メッセージは、前記少なくとも1つの他のユーザデバイスと前記公開されたメッセージとの間の繋がれた地理的位置を有し、前記少なくとも1つの他のユーザデバイス上で前記公開された視聴可能な視界を部分的に遮る、ことを特徴とする請求項
10に記載システム。
【請求項12】
前記
公開されたメッセージは、前記拡張現実
ソーシャルメディア環境
において前記少なくとも1つの他のユーザデバイスに購入のオファーを提供する、ことを特徴とする請求項
1に記載システム。
【請求項13】
1つ以上のプログラミング命令を含む非一時的なプロセッサ読み取り可能な記憶媒体を備えるシステムであって、
前記1つ以上のプログラミング命令は、実行されたときに前記プロセッサに、
・第1のユーザデバイスから第1の複数のユーザ入力を受信する処理と、
・第2のユーザデバイスから第2の複数のユーザ入力を受信する処理と、
・前記第1のユーザデバイスから第1の地理的位置データを受信する処理と、
・前記第2のユーザデバイスから第2の地理的位置データを受信する処理と、
・前記第1のユーザ入力および前記第2のユーザ入力と、前記第1の地理的位置データおよび前記第2の地理的位置データとに基づき、特定の地理的位置においてソーシャルメディア環境に複数の拡張現実メッセージを公開する処理と、
・前記第1の地理的位置データおよび前記第2の地理的位置データに基づいて、前記第1のユーザデバイスおよび前記第2のユーザデバイスと、前記複数の拡張現実メッセージの其々の前記特定の地理的位置との間の所定の距離を算出する処理と、
・前記所定の距離に基づいて、前記公開された複数の拡張現実メッセージの其々のための相対的な視認性およびサイズを決定する処理と、
・各メッセージの前記相対的な視認性およびサイズに基づいて、前記公開された複数の拡張現実メッセージの前記其々を前記複数のユーザデバイスの其々に公開する処理と、
を行わせるものである、ことを特徴とするシステム。
【請求項14】
前記複数の拡張現実メッセージは、前記第1のユーザデバイスおよび前記第2のユーザデバイス内の前記所定の距離および視野角に基づいてクラスタ化される、ことを特徴とする請求項13に記載の拡張現実ソーシャルメディア。
【請求項15】
拡張現実メッセージをソーシャルメディア環境に公開する方法であって、
サーバにおいて、複数のユーザデバイスから複数のユーザ入力を受信するステップと、
前記複数のユーザデバイスの其々に対応する地理的位置データを決定するステップと、
前記対応するユーザデバイスの前記地理的位置に基づいて前記複数のユーザ入力の其々に前記地理的位置データを割り当てるステップと、
前記複数のユーザ入力の其々と前記割り当てた地理的位置データとに基づいて特定の地理的位置で拡張現実メッセージを繋ぐステップと、
前記複数のユーザデバイスの其々と前記拡張現実メッセージとの間の距離を算出するステップと、
前記距離に基づいて特定領域における前記複数のユーザデバイスの密度を算出するステップと、
前記距離および前記密度に基づいて前記複数のユーザデバイスの其々のための前記拡張現実メッセージの相対的な視認性およびサイズを決定するステップと、
前記拡張現実メッセージの前記相対的な視認性およびサイズに基づいて前記拡張現実メッセージを前記複数のユーザデバイスの其々に公開するステップと、
を含む方法。
【請求項16】
前記複数のユーザデバイスの其々から移動データを受信するステップと、
前記移動データに基づいて前記特定の地理的位置データを更新するステップと、
前記移動データおよび前記特定領域における密度に基づいて前記拡張現実メッセージの前記視認性および前記サイズを動的に制御するステップと、
を更に含む、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ソーシャルメディア環境内で、前記複数のユーザデバイスの其々に、前記拡張現実メッセージの有用性のレーティングを提供するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記レーティングに対応する評価データを提供するステップと、
前記評価データを前記特定領域に近接する前記複数のユーザデバイスの1つだけに提供するステップと、
を更に含む、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【国際調査報告】