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特表2023-504426微生物の逆流を低減する飲料分配導管
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(54)【発明の名称】微生物の逆流を低減する飲料分配導管
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/04 20060101AFI20230127BHJP
   F16K 15/14 20060101ALI20230127BHJP
【FI】
B67D1/04 F
F16K15/14 C
F16K15/14 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022531560
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(85)【翻訳文提出日】2022-07-26
(86)【国際出願番号】 NL2020050748
(87)【国際公開番号】W WO2021107780
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】2024345
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(31)【優先権主張番号】2024346
(32)【優先日】2019-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(31)【優先権主張番号】2026380
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591211799
【氏名又は名称】ハイネケン サプライ チェーン ベー.フェー.
【氏名又は名称原語表記】Heineken Supply Chain B.V.
【住所又は居所原語表記】Tweede Weteringplantsoen21 1017 ZD Amsterdam The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】カリーヌ・ゴデフリーダ・マリア・カタート
(72)【発明者】
【氏名】ペトロネッラ・ヨハンナ・ゼーヘルス
(72)【発明者】
【氏名】ペーテル・アンリ・サミュエル・ウィグマン
(72)【発明者】
【氏名】ヨハン・アントニウス・ヘラルドゥス・ウィルヘルムス・ジグマンズ
【テーマコード(参考)】
3E082
3H058
【Fターム(参考)】
3E082AA04
3E082BB01
3E082CC01
3E082FF05
3H058AA14
3H058AA16
3H058BB28
3H058CA02
3H058CD25
3H058CD26
3H058EE02
(57)【要約】
飲料容器201と飲料ディスペンサとの間に流体接続を提供するための流体導管100であって、容器側103、および使用時に容器側103の下流にあるディスペンサ側105を備える導管本体102であって、導管本体102は、容器側103とディスペンサ側105との間に流体導管100を通る流路107を画定する、導管本体102と、容器側103からディスペンサ側105への流体の流れを可能にし、ディスペンサ側105から容器側103へと導管本体102を介して微生物が通過することを少なくとも実質的に制限するように構成された、流路に設けられた流れ制限器104と、を備える、流体導管100が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料容器と飲料ディスペンサの分配管路との間に流体接続を提供するための流体導管であって、容器側、および使用時に前記容器側の下流にあるディスペンサ側を備える導管本体であって、前記導管本体は、前記容器側と前記ディスペンサ側との間に前記流体導管を通る流路を画定する、導管本体と、前記容器側から前記ディスペンサ側への流体の流れを可能にし、前記ディスペンサ側から前記容器側へと前記導管本体を介して微生物が通過することを少なくとも制限するように構成される、前記流路に設けられた流れ制限器と、を備える、流体導管。
【請求項2】
前記流れ制限器は、前記ディスペンサ側から前記容器側へとフィルタを通して微生物が通過することを少なくとも実質的に制限するための前記フィルタを備える、請求項1に記載の流体導管。
【請求項3】
前記フィルタは、0.2μm~40μmの間の細孔サイズを有する細孔を有する、請求項2に記載の流体導管。
【請求項4】
前記流れ制限器は、一方向弁を備え、前記一方向弁は、前記一方向弁の前記容器側での下流の流体圧力により動作可能である、請求項1に記載の流体導管。
【請求項5】
前記一方向弁は、ダックビル弁である、請求項4に記載の流体導管。
【請求項6】
前記ダックビル弁は、開いた状態において、実質的に卵形の流れ通過エリアを提供する、請求項5に記載の流体導管。
【請求項7】
前記一方向弁は、傘弁である、請求項4に記載の流体導管。
【請求項8】
前記流体導管は、飲料容器の抽出器管ヘッドに嵌合するように構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の流体導管。
【請求項9】
前記導管本体の前記容器側には、本質的に野生酵母が存在しない、請求項1から8のいずれか一項に記載の流体導管。
【請求項10】
前記分配管路に結合するための前記導管本体の結合端部における前記流路は、シールにより封止される、請求項1から9のいずれか一項に記載の流体導管。
【請求項11】
前記シールは、ピールシールを含む、請求項10に記載の流体導管。
【請求項12】
飲料容器に嵌合するように構成された使い捨てのカプラであって、前記飲料容器の流体出口に嵌合するように構成されたカプラ本体と、飲料のための流路を提供するために、前記カプラ本体から延びる飲料分配管路と、前記飲料分配管路の前記流路に設けられた、請求項1から9のいずれか一項に記載の流体導管と、を備える、使い捨てのカプラ。
【請求項13】
飲料を収容するための保管本体を備える飲料容器と、前記保管本体の内側の飲料のための流体出口を提供するように構成され、抽出器管ヘッドを備える抽出器管と、請求項1から9のいずれか一項に記載の流体導管と、を備える飲料容器組立体であって、前記流体導管は、前記流体出口と流体接続状態にある前記抽出器管ヘッドに嵌合される、飲料容器組立体。
【請求項14】
飲料を収容するための保管本体を備える飲料容器と、前記保管本体の内側の飲料のための流体出口を提供するように構成され、抽出器管ヘッドを備える抽出器管と、前記飲料容器を分配管路に結合するように構成された使い捨てのカプラであって、前記抽出器管ヘッドに嵌合されるカプラ本体を備える、使い捨てのカプラと、前記使い捨てのカプラを通る流路を提供するように、前記抽出器管の前記流体出口と流体接続状態で提供される、前記カプラ本体から延びる飲料チャネルと、前記使い捨てのカプラを通る前記流路に設けられた、請求項1から9のいずれか一項に記載の使い捨ての流体導管と、を備える、飲料容器組立体。
【請求項15】
前記飲料容器は、
炭水化物を含む飲料と、
2%未満の体積含有率でアルコールを含む飲料と、
0.2%未満の体積含有率でアルコールを含む飲料と、
のうちの1つを含む、請求項13または14に記載の飲料容器組立体。
【請求項16】
飲料容器と、飲料を分配するための出口開口部を備えるディスペンサと、前記飲料容器と前記ディスペンサとの間に設けられて、前記飲料容器から前記分配開口部への飲料の流れを可能にする流路を形成するように構成される分配管路であって、請求項1から9のいずれか一項に記載の流体導管を備える、分配管路と、を備える、飲料分配組立体。
【請求項17】
前記分配管路は、カプラを備え、前記使い捨ての流体導管は、前記飲料容器と前記カプラとの間に設けられる、請求項16に記載の飲料分配組立体。
【請求項18】
前記飲料容器は、2%以下の体積百分率でアルコールを有する飲料を収容する、請求項16または請求項17に記載の飲料分配組立体。
【請求項19】
前記飲料は、本質的に無アルコールである、請求項18に記載の飲料分配組立体。
【請求項20】
前記飲料は、無アルコールの麦芽ベース飲料である、請求項19に記載の飲料分配組立体。
【請求項21】
請求項13から15のいずれか一項に記載の飲料容器を再充填するための方法であって、
前記飲料容器から、前記流体導管を取り外すステップと、
前記飲料容器を
炭水化物を含む飲料、
2%未満の体積含有率でアルコールを含む飲料、および
0.2%未満の体積含有率でアルコールを含む飲料
のうちの1つである飲料を用いて再充填するステップと、
請求項1から11のいずれか一項に記載の新しい流体導管を前記飲料容器の前記流体出口に提供して、前記流体導管が、前記ディスペンサ側から前記容器側へ前記導管本体を通って前記飲料容器の中へ微生物が通過することを少なくとも実質的に制限するステップと、
を含む、方法。
【請求項22】
請求項14または15に記載の飲料容器組立体の飲料容器を再充填するための方法であって、
前記飲料容器から、前記使い捨てのカプラを取り外すステップと、
前記飲料容器を
炭水化物を含む飲料、
2%未満の体積含有率でアルコールを含む飲料、および
0.2%未満の体積含有率でアルコールを含む飲料
のうちの1つである飲料を用いて再充填するステップと、
請求項12に記載の新しい使い捨てのカプラを、前記飲料容器の流体出口に嵌合させるステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体導管、飲料容器、および飲料分配組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
知られている飲料分配組立体において、飲料は、典型的には、加圧可能なケグなどの飲料容器内に保持され、飲料容器は、分配管路を介して、例えば、注出口などのディスペンサに流体結合される。ディスペンサは、所望に応じて、飲用グラスまたはカップなどの適切な入れ物に飲料を分配するために、ある量の飲料を、容器から分配管路を介してディスペンサの分配開口部へと流すように動作することができる。通常、飲料容器は、飲料容器の交換を可能にするために、分配管路およびディスペンサに取外し可能に結合される。例えば、飲料容器が空になると、すなわち、分配のために残っている飲料がなくなるか、または十分な飲料がなくなると、ディスペンサを用いてさらなる飲料の分配ができるように、このような容器は、分配管路から外されて、新たな一定量の飲料を保持する飲料容器に交換され得る。使用時のその存続期間中に、分配組立体は、分配組立体の環境に存在する微生物にさらされる。これらの微生物は、例えば、飲料容器の交換中に、外された分配管路がその結合端部で開放され、したがって、環境にさらされたとき、特に分配管路に入り込む危険性を生ずる。分配管路を、ある量の新たな飲料を保持する新しい飲料容器に結合した後、このような微生物は、飲料容器中に保持された飲料の中に、分配管路から移動する可能性があり、この飲料は、微生物が増殖により急速に増えるための適切かつ十分な栄養源を形成する。これは、飲料を汚染させる問題を生ずる。その結果、飲料容器内に収容されるこのような飲料の保存寿命、すなわち、容器内の飲料が正常に適切に消費され得る期間が減少する可能性があり、かつ/またはその他の形で、飲料が時期尚早に損なわれるおそれがある。さらに、飲料が体積百分率で低アルコールを有する場合、または完全にアルコールがない場合、および/またはいくつかの無アルコールビールなど、比較的高い糖含有量を有する場合、飲料は、野生酵母などの微生物を発酵させることによる汚染を特に受けやすく、それは、発酵に起因して飲料におけるアルコール含有量の望ましくない増加を生ずる可能性がある。
【0003】
知られた飲料分配組立体は、飲料容器およびその中に保持される飲料を冷却するようにし、したがって、容器の汚染が生じた場合、適用された低温により、飲料内の微生物の成長および繁殖率を最小化する、または阻止し、汚染水準を許容可能な限度内に維持する。
【0004】
知られた飲料分配組立体は、したがって、少なくとも飲料容器を、特に摂氏4°以下の温度まで冷却するように構成された冷蔵庫などの冷却手段を必要とする。これらの知られている組立体の欠点は、飲料容器の近くにこのような冷却手段を設けるために必要とされる余分な空間であり、それは利用できないことが多い。さらに、飲料を有する飲料容器全体を冷却することはまた、時間がかかり、エネルギーを消費することであり、それは、容器が、比較的大きな容積を有し、かつ/または規則的に置き換える必要がある場合は、特に不利である。飲料容器を冷却するこの時間中は、飲料容器を、飲料容器内の飲料を汚染させる危険性なしに、汚染されている可能性のある飲料ディスペンサに接続することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、飲料を損なう速度を低下させる飲料分配組立体を提供することである。特に、そのような分配組立体の飲料容器の微生物汚染を阻止することが本発明の目的である。より具体的には、飲料容器を冷却する必要なしに、飲料容器内でのアルコール形成を阻止する飲料分配組立体を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、飲料容器と飲料ディスペンサとの間に流体接続を提供するための流体導管であって、容器側、ならびに使用時に容器側の下流および/またはその反対にあるディスペンサ側を備える導管本体であって、導管本体は、容器側とディスペンサ側との間に流体導管を通る流路を画定する、導管本体と、容器側からディスペンサ側への流体の流れを可能にし、ディスペンサ側から容器側へと導管本体を介して微生物が通過することを少なくとも実質的に制限するように構成された、流路に設けられた流れ制限器と、を備える、流体導管を提供する。
【0007】
流れ制限器は、したがって、飲料が飲料容器から外に出て下流に飲料ディスペンサへと流れるようにするが、容器から飲料が何も流出しないとき、すなわち、飲料分配組立体が休止しているとき、または飲料分配組立体の別の分配動作の間にあるとき、野生酵母などの微生物が、飲料のための流路と同じ流路を通って飲料容器に入ることを制限する、実質的に制限する、かつ/または阻止することができる。
【0008】
微生物は、酵母、細菌、および/または菌類とすることができる。特に、酵母は、サッカロミセス・セレビシエ・ディアスタティクス、サッカロミセス・ユーバヤヌス、および/またはサッカロミセス・パストリアヌスなどのサッカロミセス種とすることができる。
【0009】
流体導管は、使い捨てのものとすることができる。使い捨てであることは、流体導管が比較的安価であり、かつ/または製作するのが容易であって、それを使用した後に処分する、例えば、廃棄できることを示唆し得る。したがって、流体導管は、例えば、シリコーンなど、飲料の流れがそこを通るのに適したポリマーから全体的に作ることができる。したがって、流体導管は、プラスチック管を備える、またはプラスチック管から作ることができる。流体導管は、任意選択で、再生利用可能である、または再生利用可能な材料から作ることができる。
【0010】
一実施形態では、流れ制限器は、ディスペンサ側から容器側へと導管本体を介して微生物としての酵母が通過することを、少なくとも実質的に制限するように構成される。
【0011】
さらなる実施形態では、流れ制限器は、ディスペンサ側から容器側へと導管本体を介して微生物としての野生酵母が通過することを完全に制限する、かつ/または阻止するように構成される。完全に制限することおよび/または阻止することは、流体導管が使用されるとき、野生酵母細胞が、ディスペンサ側から流体導管の容器側に達することはできないことを示唆することができる。
【0012】
流れ制限器は、特にメッシュスクリーンおよび/または薄膜であるフィルタを備える、またはフィルタからなり、ディスペンサ側から容器側へとフィルタを通る微生物の通過を少なくとも実質的に制限する、かつ/または阻止することができる。フィルタは、流体導管の流路に設けることができる。
【0013】
フィルタの実施形態は、微生物の通過を制限するが、飲料の流れは可能にするように適合された細孔サイズを有する細孔を有することができる。特に、フィルタの実施形態は、0.2μmから40μmの間、特に、0.2μm~30μmの間、5μm~20μmの間、および/または7μm~10μmの間の細孔サイズを備える細孔を、ならびに/または例えば、サッカロミセス種に属する酵母の酵母細胞など、酵母細胞の寸法より小さい細孔サイズを有する細孔を有することができる。細孔サイズは、フィルタを通過できる、例えば、微生物である粒子の最大サイズを決定することができる。最大サイズは、例えば、粒子の最大幅、長さ、および/もしくは深さ、または最大直径とすることができる。
【0014】
実施形態では、流れ制限器は、流体導管の容器側での流体圧力により動作可能な一方向弁を備える、または一方向弁から構成され得る。一方向弁は、流体導管の流路に設けることができる。容器側での流体圧力がディスペンサ側での流体圧力を超えたとき、一方向弁は、容器側から一方向弁を通ってディスペンサ側に下流方向への飲料の流れを可能にする。
【0015】
容器側での流体圧力は、飲料容器に供給されるCO2またはNO2などの加圧ガスにより、ディスペンサ側での流体圧力を超えることができる。加圧ガスにより加えられる圧力は、例えば、飲料ディスペンサとしてのビール栓が、ビールを分与するために開かれたとき、ディスペンサ側における周囲圧力を超えることができる。
【0016】
流体導管の容器側およびディスペンサ側での流体圧力が等しくなる、実質的に等しくなった後、および/またはディスペンサ側での圧力が、容器側での圧力を超えた後、一方向弁は、ディスペンサ側から容器側への流体の流れを制限する。したがって、使用時に、流体が飲料容器の中へと上流に逆流することが阻止される、または少なくとも実質的に阻止され得る。野生酵母など、飲料ディスペンサに存在する微生物が、それにより、飲料容器の内部の飲料を汚染することができなくなる。
【0017】
一実施形態では、一方向弁は、ダックビル弁とすることができる。ダックビル弁は、開いた状態において、特定の実施形態では、実質的に卵形の流れ通過エリアを提供することができる。
【0018】
使い捨ての流体導管を、例えば、ビールケグなどの飲料容器に結合するために、流体導管の実施形態は、飲料容器の容器本体に取り付けるための取付け手段を備えることができる。例えば、流体導管は、容器本体の流体出口において、容器本体に嵌合するよう構成されたカプラ本体を備えることができる。流体導管は、例えば、ケグなどの飲料容器のケグスピア(keg spear)またはダウンチューブ(down tube)としても知られる抽出器管のヘッドに嵌合されるように特に構成され得る。
【0019】
プラスチック管または他の流体導管は、分配管路に結合するために、カプラ本体から結合端部まで延びる。流体導管は、結合端部において、ディスペンサに結合するための結合手段を備えることができる。流体導管は、特にディスペンサの分配管路部分に結合され得る。例えば、結合手段は、分配管路部分の対応するスナップ嵌め手段に結合するためのスナップ嵌めコネクタを備えることができる。流体導管は、ディスペンサの第2の分配管路部分の結合端部における結合手段の空洞部の中にスナップ嵌めするように構成された解放可能な、または可逆性のスナップ嵌め手段を備える結合端部に嵌合される第1の分配管路部分とすることができ、第1の分配管路部分および第2の分配管路部分の結合および結合解除を可能にする。好ましくは、飲料分配組立体は、容器本体に取り付けられた使い捨ての流体導管を備える飲料容器を、第2の分配管路部分に結合することにより提供される。流体導管および容器本体は、飲料容器を形成するように事前に組み立てることができる。流体導管および容器本体は、その事前組立の後、殺菌される、かつ/または好ましくは、無菌環境内で事前に組み立てることができる。流体導管および容器本体は、飲料分配組立体を形成するように、第2の分配管路部分および/またはディスペンサにそれを結合するまで、無菌状態に維持される、すなわち、環境から分離されることが好ましい。例えば、第2の分配管路部分に結合するための流体管路の自由な結合端部は、例えば、シールによるなど、結合前に閉じることができる。シールは、流体導管および第2の分配管路部分を結合した後、分配管路を通る飲料の流れを可能にするように、少なくとも部分的に開放可能である、または取り外すことができる。シールは、例えば、流体導管の自由な結合端部に取り付けられ、その上に広がる金属箔を備えることができる。金属箔は、例えば、分配管路を通る流路を開くために、第2の分配管路部分に結合されると穴が開けられる、または第2の分配管路部分に結合される前に、流体導管の結合端部から手動で剥がすことができる。
【0020】
第2の分配管路部分は、例えば、分配開口部を備える、注出口などのディスペンサに接続される通常のビール管によって形成され得る。第2の分配管路部分は、ディスペンサに取外し可能に接続することができる。第2の分配管路部分およびディスペンサは、事前に組み立てることができる。
【0021】
前述のものによる使い捨ての流体導管は、バーなどの現場において、分配管路またはディスペンサの第2の部分に存在し得る微生物、または結合中に分配管路の第2の部分に入る可能性のある微生物が、結合された飲料容器の飲料チャンバの中に移動することの危険性を低減させた状態で、既存のディスペンサに、飲料容器の結合および結合の解除を可能にする、すなわち、交換できるようにする。
【0022】
好ましい実施形態では、流体導管は、導管本体の容器側において、本質的にまたは全く野生酵母が存在しないものである。
【0023】
さらなる態様は、飲料容器組立体を提供し、飲料容器組立体は、飲料を収容するための飲料チャンバを備える容器本体を備える飲料容器と、保管本体の内側の飲料のための流体出口を提供するように構成され、かつ抽出器管ヘッドを備える抽出器管と、第1の態様による使い捨ての流体導管と、を備え、流体導管は、抽出器管のヘッドに嵌合され、流体導管は、流体出口導管と流体接続して提供され、したがって、流体導管の容器側は、流体出口導管の方向を向いている。
【0024】
容器本体は、抽出器管のヘッドおよび/または流体導管の容器側を汚染させるおそれのある野生酵母が存在しない、または実質的に存在しないことを保証するように清浄化された施設において、第2の態様による飲料容器組立体を形成するように、使い捨ての流体導管と事前に組み立てることができる。
【0025】
第3の態様は、飲料を収容するための保管本体と、保管本体の内側の飲料のための流体出口を提供するように構成され、抽出器管ヘッドを備える抽出器管と、を備える飲料容器を備える、飲料容器組立体を提供する。第3の態様による飲料容器組立体は、飲料容器を分配管路に結合するように構成された使い捨てのカプラをさらに備え、使い捨てのカプラは、抽出器管のヘッドに嵌合されるカプラ本体と、使い捨てのカプラを通る流路を提供するように、抽出器管の流体出口を流体接続されて提供される、カプラ本体から延びる飲料管と、使い捨てのカプラを通る流路に設けられた、第1の態様による流体導管と、を備える。
【0026】
カプラまたはカプラ本体をヘッドに嵌合させるために、例えば、ヘッドに対するカプラの回転運動が必要になり得る。
【0027】
第4の態様は、飲料容器に嵌合されるように構成された使い捨てのカプラであって、飲料容器の流体出口に嵌合されるように構成されたカプラ本体と、カプラ本体から延びて飲料のための流路を提供する飲料管と、飲料管の流路に設けられた、第1の態様による流体導管と、を備える、使い捨てのカプラを提供する。
【0028】
流体導管は、飲料管の近位端に、もしくはその近くに、飲料管の遠位端に、もしくはその近くに、および/または飲料管それ自体の一部として設けることができる。したがって、導管本体は、飲料管により含まれ得る。
【0029】
第5の態様は、飲料を分配するための出口開口部を備えるディスペンサと、飲料容器とディスペンサとの間に設けられて、容器から分配開口部への飲料の流れを可能にする流路を形成するように構成された分配管路と、を備える飲料分配組立体であって、分配管路には、第1の態様による流体導管が設けられ、分配管路を通る流路は、流体導管を通過する、飲料分配組立体を提供する。
【0030】
実施形態では、第5の態様による飲料分配組立体は、飲料を保持するように構成された飲料容器をさらに備える。
【0031】
第5の態様による飲料分配組立体を用いると、微生物の飲料容器に向かう上流への移動が、流体導管の流れ制限器により少なくとも実質的に阻止され得る。この上流への移動は、普通であれば、飲料容器とディスペンサとの間の分配管路により提供される流路を介して行われるはずであり、その分配管路は、野生酵母などの微生物で汚染されている可能性がある。
【0032】
分配管路がカプラを備える場合、流体導管は、飲料容器とカプラとの間に設けることができる。カプラは、飲料容器を分配管路に接続するために使用することができる。例えば、カプラは、ビールケグの抽出器管のヘッドに接続されるように構成され得る。
【0033】
カプラ、分配管路、および/またはディスペンサは、野生酵母などの微生物で汚染される可能性がある。飲料容器とカプラとの間に流体導管を設けることにより、微生物が、汚染された構成要素のうちの1つから飲料容器の中に移動することが阻止される、または少なくとも実質的に阻止され得る。
【0034】
飲料容器は、2%以下、1.2%以下、0.5%以下の体積百分率でアルコールを有する飲料、または本質的に無アルコールの飲料を含むことができる。飲料は、例えば、無アルコールビールなど、無アルコールもしくは体積で低アルコールの麦芽飲料、または例えば、無アルコールのサイダーなど、無アルコールの発酵させた果物飲料とすることができる。飲料は、炭水化物を含むことができ、それは、野生酵母によって、CO2およびアルコールへと変換され得る。
【0035】
第6の態様は、再使用可能な飲料容器を再充填するための方法であって、飲料容器から、第1の態様による使い捨ての流体導管を取り外すステップと、炭水化物を含む飲料、2%未満の体積含有率でアルコールを有する飲料、および0.2%未満の体積含有率でアルコールを有する飲料のうちの1つである飲料を用いて飲料容器を再充填するステップと、第1の態様による新しい流体導管を飲料容器の流体出口に提供して、流体導管が、ディスペンサ側から容器側へ、導管本体を通って飲料容器の中へと微生物が通過することを少なくとも実質的に制限するステップと、を含む、方法を提供する。
【0036】
新しい流体導管を飲料容器の流体出口に提供することにより、流体導管の容器側は、環境から実質的に封止することができ、したがって、特に野生酵母である微生物による汚染から保護することができる。
【0037】
第7の態様は、再使用可能な飲料容器を再充填するための方法であって、飲料容器から、第2の態様による使い捨てのカプラを取り外すステップと、炭水化物を含む飲料、2%未満の体積含有率でアルコールを有する飲料、および0.2%未満の体積含有率でアルコールを有する飲料のうちの1つである飲料を用いて飲料容器を再充填するステップと、第2の態様による新しい使い捨てのカプラを飲料容器の流体出口に嵌合させるステップと、を含む、方法を提供する。
【0038】
新しい使い捨てのカプラを飲料容器の流体出口に嵌合させることにより、流体導管の容器側は、環境から実質的に封止することができ、したがって、特に野生酵母である微生物による汚染から保護することができる。
【0039】
第6および第7の態様による方法は、流体導管の容器側の汚染を阻止するために、本質的に微生物のいない、または特に本質的に野生酵母のいない環境において実施することができる。
【0040】
第1の態様による流体導管の一般的な本発明のコンセプトは、飲料容器に関する様々な状況において適用することができ、また野生酵母などの微生物による飲料容器内部の飲料の汚染を阻止する、または少なくとも実質的に阻止することが理解されよう。流体導管は、したがって、飲料容器の一部として、飲料容器との組立体において、飲料分配管路において、使い捨てカプラの一部として、および/または容器側からディスペンサ側へと流体の流れを可能にし、かつディスペンサ側から容器側への導管本体を通る微生物の通過を少なくとも実質的に制限できるようにする同じ一般的なコンセプトを用いる飲料分配システムにおいて提供され得る。
【0041】
様々な態様および実施形態が、諸図と併せてさらに詳細に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1A】閉じた状態の流体導管の実施形態を示す図である。
図1B】開いた状態の流体導管の実施形態を示す図である。
図1C】閉じた状態の流体導管のさらなる実施形態を示す図である。
図1D】開いた状態の流体導管のさらなる実施形態を示す図である。
図2A】閉じた状態のダックビル弁の実施形態の正面図である。
図2B】閉じた状態のダックビル弁の実施形態の横断面図である。
図2C】開いた状態のダックビル弁の実施形態の正面図である。
図2D】開いた状態のダックビル弁の実施形態の横断面図である。
図3A】閉じた状態のダックビル弁の別の実施形態の正面図である。
図3B】閉じた状態のダックビル弁の別の実施形態の横断面である。
図3C】開いた状態のダックビル弁の別の実施形態の正面図である。
図3D】開いた状態のダックビル弁の別の実施形態の横断面図である。
図4】飲料分配組立体の実施形態の一部を示す図である。
図5】飲料分配組立体の別の実施形態の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図1Aおよび図1Bは、飲料容器と飲料ディスペンサとの間の流体接続を提供する流体導管として1個の配管100を示す。配管100は、容器側103およびディスペンサ側105を備える導管本体としての配管本体102を備える。配管本体102は、図1Bで示されるように、開いた状態にあり、容器側103とディスペンサ側105との間で配管100を通る流体流路107を画定する。図1Aで示されるように閉じた状態において、流れ制限器としてのダックビル弁104は、ディスペンサ側105から容器側103への配管本体102を通る酵母などの微生物の通過を少なくとも実質的に制限する。
【0044】
図1Cおよび図1Dは、流体導管としての1個の配管100のさらなる実施形態を示しており、ここで、流れ制限器は傘弁104である。傘弁104は、閉じた状態と開いた状態とで、それぞれ図1Cおよび図1Dに示されており、ここで、閉じた状態において、傘弁104は、ディスペンサ側105から容器側103へと配管本体102を通る、酵母などの微生物の通過を実質的に制限する。開いた状態において、傘弁104は、容器側103とディスペンサ側105との間で配管100を介する流体の流路107をもたらす。
【0045】
ダックビル弁の傘弁とは異なる流れ制限器104が実施される流体導管のさらなる実施形態も考えられる。例えば、流れ制限器は、ディスペンサ側から容器側へとフィルタを通る微生物の通過を少なくとも実質的に制限するためのフィルタを備えることができる。他の例では、流れ制限器は、一方向弁、逆止弁、不還弁、還流弁、保持弁、羽打弁、流れを制限するように構成された任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
【0046】
直列に、並列に、またはそれらの組合せで提供される複数の流れ制限器を備える流体導管の実施形態もまた考えられる。このような実施形態では、本明細書で開示される流れ制限器の実施形態の1つまたは複数のものによる1つまたは複数の流れ制限器を使用することができる。
【0047】
例えば、図1Aおよび図1B図1Cおよび図1Dでそれぞれ示されたダックビル弁104および傘弁104として実施された流れ制限器は、容器側103における流体の圧力と、ディスペンサ側105における流体の圧力と、の間の圧力差により動作することができる。容器側103における流体の圧力が、ディスペンサ側105における流体の圧力よりも高い場合、流れ制限器は、この圧力差により加圧されて開いた状態になり得る。フィルタが流れ制限器として使用される場合、フィルタは開閉することができず、フィルタに対する圧力差にかかわらず単一の状態に留まる。
【0048】
図2A図2B図2C、および図2Dにおいて、ダックビル弁104の実施形態が示されている。図2Aおよび図2Cは、それぞれ、閉じた状態および開いた状態にあるダックビル弁104の正面図を示す。図2Bおよび図2Dは、それぞれ、閉じた状態および開いた状態にあるダックビル弁104の横断面図を示す。
【0049】
ダックビル弁104は、ベース191および口部192を備える。閉じた状態では、口部192は、微生物の通過を少なくとも実質的に制限することができる。図2A図2B図2C、および図2Dの特定の実施形態で、また開いた状態において、口部192は、影を付けて示された実質的に卵形の流れ通過エリア193を提供する。したがって、ダックビル弁104は、流れ方向107に対して直角な実質的に卵形の形状を有する流れ通過エリアを有する。ダックビル弁104のこの特定の実施形態のベース191もまた、実質的に卵形である。
【0050】
図3A図3B図3C、および図3Dでは、ダックビル弁104の別の実施形態が示されている。図3Aおよび図3Cは、それぞれ、閉じた状態および開いた状態にあるダックビル弁104の正面図を示す。図3Bおよび図3Dは、それぞれ、閉じた状態および開いた状態にあるダックビル弁104の横断面図を示す。
【0051】
ダックビル弁104は、ベース191および口部192を備える。閉じた状態において、口部192は、微生物の通過を少なくとも実質的に制限することができる。図3A図3B図3C、および図3Dの特定の実施形態では、開いた状態において、口部192は、影を付けて示された実質的に卵形の流れ通過エリア193を提供する。したがって、ダックビル弁104は、流れ方向107に対して直角な実質的に卵形の形状を有する流れ通過エリアを有する。ダックビル弁104のこの特定の実施形態のベース191は、実質的に円形である。したがって、流れ通過エリアは、ベース191における実質的な円形から、口部192における実質的な卵形へと推移する。
【0052】
卵形の形状は、容器側における圧力が、これ以上ディスペンサ側における圧力を超えないとき、一方向弁の迅速な閉鎖を可能にすることができ、したがって、汚染の危険性をさらに減少することができる。
【0053】
一方向弁の他の実施形態では、ベース191と口部192との間の任意の点における流れ通過エリアは、実質的に丸いもしくは円形の形状、長方形の形状、任意選択で丸みを帯びた縁部を有するもの、任意の他の形状、またはそれらの任意の組合せなど、異なる形状を有することができる。
【0054】
図4は、飲料容器としてビールケグ201を備える、飲料分配組立体200の実施形態の一部を示す。ケグ201は、搬送リム203を備えた、飲料としてビールを収容するための保管本体としてのケグ本体202を備える。ケグ201は、ケグ本体202内のビールのための流体出口206を提供するように構成された抽出器管204をさらに備える。抽出器管204の少なくとも一部は、ケグ本体202の中に挿入される。抽出器管204は、ヘッド208を備え、それは、この特定の実施形態では任意選択であるが、ケグ本体202の外へと延びる。
【0055】
ケグ201を、分配管路220に接続し、また分配管路220を介してディスペンサとしての栓230へと接続するように構成されたカプラ210が、ヘッド208に接続される。図の明確化および簡潔化のために。分配管路220および栓230は、概略的に示されているに過ぎない。
【0056】
カプラ210は、ケグ201の流体出口206から、流体として飲料を受け取るように構成された流体入口212を備える。カプラ210は、加圧ガス入口214をさらに備え、カプラ210がケグ201に結合されたとき、加圧ガス入口214を介して、加圧ガスが、ケグ本体202内の飲料を加圧するために、ケグ本体202の中に供給され得る。
【0057】
図4で示される特定の実施形態では、流体導管100は、ケグ201の流体出口206と、カプラ210の流体入口212と、の間に設けられる。流体導管100は、導管本体102と、流れ制限器としてのダックビル弁104と、を備える。ダックビル弁104は、図4では閉じた状態で示されている。閉じた状態において、ダックビル弁104は、微生物が、ディスペンサ側から容器側へと導管本体102を介して通過することを少なくとも実質的に制限する。
【0058】
ケグ本体202内の飲料へのガス圧により、栓230が開いた場合、飲料は、抽出器管204を介して、ケグ流体出口206を通り、ダックビル弁104へと流れることができ、弁は、加圧された飲料により開くことになる。飲料は、次いで、流体導管100から流出して、カプラ流体入口212の中に入り、カプラ210および分配管路220を経由して栓230の外に流れる。
【0059】
栓230が再度閉じられたとき、飲料の流れは停止され、またダックビル弁104の両側に対する圧力は、実質的に等しくなる。ダックビル弁104に含まれた弾性材料により、ダックビル弁は、閉じた状態に戻り、この閉じた状態において、微生物が、導管本体102のディスペンサ側から容器本体202の容器側へと導管本体102を介して通過することを実質的に、もしくは完全に制限する、または阻止する。
【0060】
ケグ201が長時間にわたり使用されず、ケグ201が冷却されない場合であっても、微生物が、ケグ流体出口206を介してケグ201の中に移動するための経路は提供されず、それは、流体導管を通る微生物の流れが、少なくとも実質的に制限される、かつ/または阻止されるからである。
【0061】
カプラ210が、ケグ201から外され、かつ分配管路220内になお流体が残されている場合に、ビールがカプラ流体入口212を通ってカプラ210の外に流れるのを阻止するために、カプラ210は、チェックボール216を備えることができる。
【0062】
カプラ210がケグ201に結合されていないとき、チェックボール216の一部およびカプラ210の他の部分は、野生酵母細胞および/または他の微生物を含むおそれのある周囲の空気に露出される可能性があり、または自分の手に野生酵母細胞、および/または他の微生物を有する可能性のある、カプラ210を扱う人が触る可能性もある。したがって、カプラ210のチェックボール216および/または他の部分は汚染され得る。
【0063】
汚染されたチェックボール216および/または他の部分を有するカプラ210が、再度ケグ201に結合されたとき、第1の態様による流体導管100は、野生酵母などの汚染物質がケグ201の中に移動しないように阻止する、または少なくとも実質的に制限することができる。
【0064】
図5は、飲料分配組立体200の別の実施形態の一部を示す。飲料分配組立体200は、飲料として、例えば、無アルコールのビールなどを収容するための保管本体としてケグ本体202を備える飲料容器としてのケグ201を備える。ケグ201は、ケグ流体出口206を提供する抽出器管204と、この特定の実施形態では、ケグ本体202の外へと延びるヘッド208と、を備える。
【0065】
ケグ201を分配管路220へと結合するように構成された使い捨てのカプラ210が、ケグ本体202のヘッド208に嵌合される。使い捨てのカプラ210は、組立体200が組み立てられたとき、ヘッド208に嵌合されるカプラ本体231を備える。
【0066】
使い捨てのカプラ210は、カプラ本体231から延びる飲料管としてビール管211をさらに備え、そのビール管211は、カプラ210がケグ201に結合されたとき、ケグ流体出口206と流体接続状態に提供される。
【0067】
使い捨てのカプラ210は、ここでは、ビール管211の遠位端に設けられ、したがって、使い捨てのカプラ210を通る飲料のための流路に設けられた流体導管100の実施形態を備える。図5で示される流体導管100は、流れ制限器としてダックビル弁104を備え、閉じた状態で示されている。
【符号の説明】
【0068】
100 配管、流体導管
102 配管本体、導管本体
103 容器側
104 ダックビル弁、傘弁、流れ制限器
105 ディスペンサ側
107 流体流路
191 ベース
192 口部
193 流れ通過エリア
200 飲料分配組立体
201 ビールケグ、ケグ
202 ケグ本体
203 搬送リム
204 抽出器管
206 流体出口
208 ヘッド
210 カプラ
211 ビール管
212 流体入口
214 加圧ガス入口
216 チェックボール
220 分配管路
230 栓
231 カプラ本体
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
【国際調査報告】