(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(54)【発明の名称】隣接チャネル干渉緩和のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20230127BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20230127BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20230127BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230127BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W56/00 130
H04W24/10
H04W72/04 131
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022533349
(86)(22)【出願日】2020-12-03
(85)【翻訳文提出日】2022-07-13
(86)【国際出願番号】 US2020063076
(87)【国際公開番号】W WO2021113487
(87)【国際公開日】2021-06-10
(32)【優先日】2019-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522219744
【氏名又は名称】セローナ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤヴズ メフメット
(72)【発明者】
【氏名】マハリンガム ナギ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067CC04
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL01
(57)【要約】
潜在的なクロスチャネル干渉源のTDD構成が、ソースが干渉するネットワーク内の受信信号によって検出される、クロスチャネル干渉を緩和するためのシステムおよび方法が開示される。TDD構成は、その後、干渉を低減するためにソースが干渉するネットワークからの送信を同期させるために使用される。さらに、干渉は、無線周波数環境調査の結果に基づいて適応的ガード帯域を提供すること、および/または干渉ユーザを別のチャネルに誘導することによって緩和される。サブチャネルは、無線周波数環境調査の結果およびトラフィックフローのサービス品質要件に基づいて割り当てられることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムであって、
a)干渉緩和ユニット(IMU)であって、
i.命令の少なくとも1つの受信者に、前記受信者が受信した信号を測定させるための無線周波数(RF)環境調査要求を出力することと、
ii.前記RF環境調査要求に応答して、潜在的なクロスチャネル干渉源に関する時分割複信(TDD)構成情報を受信することと、
iii.前記TDD構成情報を出力することと、を行うように構成された、干渉緩和ユニット(IMU)と、
b)前記IMUに結合されたネットワーク動作ユニットであって、
i.TDD構成情報を受信することと、
ii.前記受信したTDD構成情報に応答して、前記少なくとも1つの受信者に、前記受信したTDD構成と同期して動作するように命令するためのTDD同期命令を前記IMUに出力することと、を行うように構成された、ネットワーク動作ユニットと、を備える、通信システム。
【請求項2】
前記命令の前記受信者が、複数のターゲット基地局/アクセスポイント(BS/AP)のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記命令が、前記BS/APのうちの前記少なくとも1つに、所定の周波数範囲内の信号を測定させる、請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記IMUが、
a)前記RF環境を示す報告を受信することと、
b)前記受信した報告から、前記RF環境内に潜在的なクロスチャネル干渉源があるかどうかを決定することと、
c)潜在的なクロスチャネル干渉源が存在する場合にのみ前記TDD構成を出力することと、を行うようにされに構成されている、請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記IMUに結合されたサーバメディアアクセス制御副層モジュール(サーバMAC)をさらに含み、前記サーバMACが、
a)前記IMUから前記RF環境調査要求を受信することと、
b)前記RF環境調査要求の受信に応答して、RF環境調査命令を生成することと、
c)前記RF環境調査命令を前記少なくとも1つの受信者に送信することと、
d)前記RF環境調査命令の前記送信に応答して、前記RF環境を示す前記少なくとも1つの受信者からの測定値を受信することと、
e)前記測定値に基づいて報告を生成することと、
f)前記報告を前記IMUに提供することと、を行うように構成されている、請求項1に記載の通信システム。
【請求項6】
前記サーバMACが、
a)前記ネットワーク動作ユニットからTDD同期命令を受信することと、
b)受信した同期命令に応答して、少なくとも1つの受信者に前記受信したTDD構成と同期して動作させるために前記少なくとも1つの受信者に同期命令を送信することと、を行うようにさらに構成されている、請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記命令の前記受信者が、複数のユーザ機器(UE)のうちの少なくとも1つであり、前記命令が、前記複数のUEのうちの前記少なくとも1つに、所定の周波数範囲内の信号を測定させる、請求項1に記載の通信システム。
【請求項8】
通信システムであって、
a)干渉緩和ユニット(IMU)であって、
i.複数の受信者に所定の周波数範囲内で受信された信号を測定させるためのRF環境調査命令を出力することと、
ii.前記RF環境調査命令に応答して、前記RF環境を示す測定値を受信することと、
iii.送信においてガード帯域を使用するか否かを決定することと、
iv.前記ガード帯域を使用すると決定された場合、前記ガード帯域に関する情報を出力することと、を行うように構成された、干渉緩和ユニット(IMU)と、
b)前記IMUに結合されたネットワーク動作ユニットであって、
i.前記ガード帯域に関する情報を前記IMUから受信することと、
ii.前記受信したガード帯域情報に応答して、前記受信者のうちの少なくとも1つに前記ガード帯域によって送信させるための命令を出力することと、を行うように構成された、ネットワーク動作ユニットと、を備える、通信システム。
【請求項9】
前記複数の受信者が、基地局/アクセスポイント(BS/AP)を含む、請求項8に記載の通信システム。
【請求項10】
前記IMUによって出力された前記環境調査命令が、前記BS/APに所定の周波数範囲内の信号を測定させる、請求項9に記載の通信システム。
【請求項11】
前記複数の受信者が、ユーザ機器(UE)を含む、請求項8に記載の通信システム。
【請求項12】
前記IMUによって出力された前記環境調査命令が、前記UEに所定の周波数範囲内の信号を測定させる、請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
メディアアクセス制御副層モジュール(サーバMAC)であって、
a)前記IMUから前記RF環境調査命令を受信することと、
b)前記RF環境調査命令を前記複数の受信者に送信することと、
c)前記RF環境調査命令に応答して、前記複数の受信者のうちの前記少なくとも1つから測定値を受信することと、
d)前記受信した測定値に基づいて報告を作成することと、
e)前記報告を前記IMUに送信することと、
f)ネットワーク動作ユニットからガード帯域命令を受信することと、を行うように構成された、メディアアクセス制御副層モジュール(サーバMAC)をさらに含み、
前記IMUが、前記サーバMACによって作成された前記報告を受信し、前記報告において提供された情報に応答してガード帯域を使用するかどうかを決定するようにさらに構成されている、請求項8に記載の通信システム。
【請求項14】
通信システムであって、
a)干渉緩和ユニット(IMU)であって、
i.複数の受信者に所定の周波数範囲内で受信された信号を測定させるためのRF環境調査命令を出力することと、
ii.前記RF環境調査命令に応答して、前記ターゲットBS/APに関連する前記無線周波数(RF)環境を示す報告を受信することと、
iii.前記受信した報告から、前記RF環境内に潜在的なクロスチャネル干渉源があるかどうかを決定することと、
iv.前記受信した報告に基づいてトラフィックフローのサブチャネル割り当てを決定することと、
v.サブチャネル割り当てを出力することと、を行うように構成された、干渉緩和ユニット(IMU)と、
b)前記IMUに結合されたサーバメディアアクセス制御副層モジュール(サーバMAC)であって、前記サーバMACが、
i.前記IMUから前記RF環境調査命令を受信することと、
ii.前記命令を前記複数のターゲットBS/APに送信することと、
iii.前記ターゲットBS/APから測定値を受信することと、
iv.前記受信した測定値に基づいて報告を作成することと、
v.前記報告を前記IMUに送信することと、
vi.ネットワーク動作ユニットからサブチャネル割り当てを受信することと、を行うように構成された、サーバメディアアクセス制御副層モジュール(サーバMAC)と、
c)前記IMUに結合されたネットワーク動作ユニットであって、
i.前記サブチャネル割り当てを前記IMUから受信することと、
ii.前記受信したサブチャネル割り当てに応答して、前記サブチャネル割り当てにしたがって少なくとも1つのBS/APを動作させるための命令を前記サーバMACに出力することと、を行うように構成された、ネットワーク動作ユニットと、を備える、通信システム。
【請求項15】
通信システムであって、
a)干渉緩和ユニット(IMU)であって、
i.複数のターゲット基地局/アクセスポイント(BS/AP)に、所定の周波数範囲内で受信された信号を測定させるためのRF環境調査命令を出力することと、
ii.前記RF環境調査命令に応答して、前記ターゲットBS/APに関連する前記無線周波数(RF)環境を示す報告を受信することと、
iii.前記受信した報告から、前記RF環境内に潜在的なクロスチャネル干渉源があるかどうかを決定することと、
iv.現在の周波数割り当てからユーザ機器(UE)を誘導するかどうかを決定することと、
v.前記UEを前記現在の周波数割り当てから誘導するように命令することと、を行うように構成された、干渉緩和ユニット(IMU)と、
b)前記IMUに結合されたサーバメディアアクセス制御副層モジュール(サーバMAC)であって、前記サーバMACが、
i.前記IMUから前記RF環境調査命令を受信することと、
ii.前記命令を前記複数のターゲットBS/APに送信することと、
iii.前記ターゲットBS/APから測定値を受信することと、
iv.前記受信した測定値に基づいて報告を作成することと、
v.前記報告を前記IMUに送信することと、
vi.送信電力命令を受信することと、を行うように構成された、サーバメディアアクセス制御副層モジュール(サーバMAC)と、
c)前記IMUに結合されたネットワーク動作ユニットであって、
i.前記現在の周波数割り当てから前記UEを誘導するための命令を受信することと、
ii.前記受信した命令に応答して、前記UEを前記現在の周波数割り当てから誘導するために、前記送信電力命令を前記サーバMACに出力して、前記出力電力命令にしたがって少なくとも1つのBS/APを動作させることと、を行うように構成された、ネットワーク動作ユニットと、を備える、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年12月4日に出願された「Method and Apparatus for Adjacent Channel Interference Mitigation」という名称の米国特許出願第16/703,560号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
開示された方法および装置は、一般に、通信ネットワーク間の干渉を防止するためのシステムに関する。特に、開示された方法および装置は、第1の通信ネットワークの送信機による、隣接する周波数で動作する近くの第2のネットワークの受信機との干渉を防止する。
【背景技術】
【0003】
図1は、ユーザ機器(UE)が基地局/アクセスポイント(BS/AP)と通信する、「4G LTE」(第4世代ロングタームエボリューション)または「5G NR」(第5世代ニューラジオ)ネットワークなどの通信ネットワークの基本構成の図である。UEという用語は、携帯電話、モノのインターネット(IoT)デバイス
【0004】
、携帯電話、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット、および他の種類のパーソナル通信デバイスを含む、仮想現実ゴーグル、ロボットデバイス、自動運転マシン、スマートバーコードスキャナ、および通信機器など、無線接続を有する広範囲のデバイスを指す。本開示を通して、BS/APという用語は、少なくともLTE/5Gネットワークの拡張NodeB(eNB)またはgNB、セルラー基地局(BS)、シチズン・ブロードバンド・ラジオ・サービス・デバイス(CBSD)、WiFi(登録商標)アクセスノード、ローカルエリアネットワーク(LAN)アクセスポイント、ワイドエリアネットワーク(WAN)アクセスポイントなどを含むように広く使用され、複数の無線トランシーバによる無線アクセスをネットワークに提供する他のネットワーク受信ハブも含むと理解されるべきである。したがって、場合によっては、UE101は、BS/AP103を使用して、他のデバイスおよびサービスのネットワークにアクセスする。5G技術は、パブリックネットワークと、セルラーネットワークおよびエンタープライズネットワークなどのプライベートネットワークの双方をサポートする。プライベートネットワークは、認可されたユーザの限られたグループによる使用のために運用されるが、パブリックネットワークは、ネットワークオペレータによるサービスに加入する人による使用のためにオープンである。エンタープライズネットワークは、組織のメンバによる使用のために組織によって運用されるプライベートネットワークの1つの特定のタイプである。他のタイプのプライベートネットワークは、2つ以上の組織による使用のためにプライベートネットワーク管理者によって運用されてもよい。
【0005】
図1に示すネットワークなどのセルラーネットワークとプライベートネットワークの双方において、BS/AP103は、UE101から信号を受信し、UEに信号を送信することができる。BS/AP103は、典型的には、コアネットワーク105に結合される。コアネットワーク105は、ネットワークと、公衆交換電話網(PSTN)およびインターネット107などの他のネットワークとの間で情報が流れることを可能にする。そのようなネットワークは、コンピュータビジョン、IPビデオ、ロボット制御などの異なるIPアプリケーションの使用を容易にする。さらに、そのようなネットワークは、コンピューティングが分散される「エッジコンピューティング」を容易にする。場合によっては、エッジコンピューティングは、モバイルコンピューティングおよびモノのインターネット(IoT)技術を可能にする非中央集権型処理能力を特徴とするオープンITアーキテクチャを使用して実装される。エッジコンピューティングでは、データは、データセンタに送信されるのではなく、デバイス自体またはローカルコンピュータもしくはサーバによって処理される。
【0006】
UE101とBS/AP103との間の無線データ伝送は、割り当てられた周波数チャネルで行われる。TDD(時分割複信)モードで動作する4G LTEまたは5G NRシステムでは、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)の双方を介した無線送信は、同じ周波数(すなわち、チャネル)を使用する。これは、DL送信(すなわち、BS/APからUEへ)とは異なる時間にUL(すなわち、UEからBS/APへ)上で信号を送信することによって、干渉なしに行われることができる。一般にTDD構成と呼ばれる送信パターンは、特定のデバイスへのDL送信およびUL送信が行われる時間を決定するために使用される。TDD構成によれば、ULでの送信は、「Uサブフレーム」と呼ばれる所定のタイムスロットの間に発生し、DLでの送信は、所定の重複しない「Dサブフレーム」の間に発生する。さらに、特別な「Sサブフレーム」が、LTE-TDDシステムにおけるシグナリングのために使用される。例として、4G LTE-TDDでは、各サブフレームは、1msの長さである。
【0007】
図2は、7つの異なる構成のそれぞれについて1msのU、D、およびSサブフレームを有する4G LTE-TDD構成の表を示している。第1の構成(すなわち、「構成0」)は、
図3においてさらに詳述される。フレーム300の全長は10msであり、それぞれが1msの長さを有する10個のサブフレーム302に分割される。本開示全体を通して、アルファベットの接尾辞を有する参照符号(302aおよび302bなど)は、参照符号の数値部分(302など)によって集合的に参照されることに留意されたい。最初の5つのサブフレームのU、D、およびSサブフレームのパターンは、2番目の5つのサブフレームにおいて繰り返されることが分かる。したがって、フレーム300は、5msのダウンリンクからアップリンクへの切り替え点の周期性を有すると言われる。サブフレーム0は、1msのダウンリンクサブフレーム302aである。サブフレーム1は、1msの長さのシグナリングサブフレーム302bである。サブフレーム2は、1msの長さのアップリンクサブフレーム302cである。サブフレーム3および4は、さらに1msの長さのアップリンクサブフレーム302d、302eである。これら5つのサブフレーム302aから302eは、5msの合計持続時間を有し、10msのフレーム300の半分を構成する。フレーム300の後半では、サブフレーム302fからサブフレーム32jによって、U、D、およびSサブフレームの同一のシーケンスが繰り返される。
【0008】
図4は、構成5によるフレームの図である。構成5(
図2の表に示す)では、サブフレーム1は、1msの長さのシグナリングサブフレーム402bである。サブフレーム2は、1msの長さのアップリンクサブフレーム402cである。サブフレーム3および4は、さらに1msの長さのアップリンクサブフレーム402d、402eである。これら5つのサブフレーム402aから402eは、5msの合計持続時間を有し、10msのフレーム400の半分を構成する。しかしながら、構成0に準拠する
図3のフレーム300とは異なり、
図4のフレーム400の後半のサブフレーム402gから402jは、フレーム400の前半のパターンを繰り返していない。むしろ、後半では、全てがダウンリンクサブフレームである。したがって、U、D、およびSサブフレームのシーケンスは、(構成0の場合のように)5msごとではなく、10msごとに繰り返される。したがって、構成5は、10msのダウンリンクからアップリンクへの切り替え点の周期性を有すると言われる。
【0009】
多くのBS/APおよびUEを有する典型的なネットワークでは、各ノード(BS/APまたはUE)は、適切に動作するために、時間同期され、U、D、およびSサブフレームの割り当てられた構成によってレイアウトされた特定の時間間隔に従う必要がある。スペクトルは、限られたリソースであるため、異なるネットワークオペレータは、互いに隣接するチャネルにスペクトルを割り当てられることがある。それらは、隣接するチャネルで動作するため、第1のチャネルから隣接する第2のチャネルへの破壊的干渉の可能性がある。そのような干渉は、「隣接チャネル漏洩比」と呼ばれるパラメータによって特徴付けられ、BS/APとUEとの間の信号の「ブロック」をもたらす。破壊的干渉の大きさは、UEとBS/APとの互いの近接度、およびその信号が干渉する信号の電力に対する干渉信号の電力の大きさに依存する。
【0010】
最近、米国連邦政府は、シチズン・ブロードバンド・ラジオ・サービス(CBRS)と呼ばれる周波数スペクトルの領域の使用に関する規則を最終決定した。CBRSは、3.55GHzから3.7GHzの150MHzの広い周波数範囲で動作する。スペクトルへのアクセスは、以下の3つの異なる階層で提供される:(1)責務のある(incumbent)ユーザ、(2)優先アクセスライセンス(PAL)ユーザ、(3)一般許可アクセス(GAA)ユーザ。責務のあるユーザは、最も高い階層であり、軍事レーダーシステム、衛星地上局および無線ISPを含む。これらの責務のあるユーザは、常に他の2つの下位階層ユーザからの起こり得る干渉から保護される。
【0011】
PALユーザは、次に高い階層であり、GAAユーザよりも優先され、GAAユーザによる干渉から保護される。PALライセンスは、スペクトルオークションに基づいて割り当てられる。各PALライセンスは、所定の期間の単一のセンサス管の10MHzチャネルをカバーする。人口調査標準地域は、人口統計に基づいて定義された地理的領域である。人口調査標準地域の領域境界は、時間とともに大きく変化するとは予想されない。任意の所与の人口調査標準地域に対して、合計7つまでのPALライセンスが割り当てられることができる(すなわち、150MHzのCBRS帯域内の70MHzを含む、人口調査標準地域あたり7つの10MHzチャネル)。米国には7万を超えるそのような人口調査標準地域がある。場合によっては、PAL周波数範囲は、責務のあるユーザによるアクティビティに基づいてライセンスの過程で変化することがある。
【0012】
GAAユーザは、幅広い潜在的なユーザグループのための帯域へのオープンで柔軟なアクセスを許可するために規則ごとにライセンスされている。GAAユーザは、最低80MHzへのアクセスが保証され、より高い階層のユーザに割り当てられていない3.5GHz帯域の任意の部分を使用することが許可される。GAAユーザはまた、未使用の優先アクセスチャネルで都合よく動作することができる。
【0013】
CBRS帯域の使用、特にGAAユーザによる使用は、隣接するGAAチャネルのユーザ間の干渉の可能性を高める。より詳細には、場合によっては、CBRSネットワークは、より大きなパブリックネットワークのサブスペース内に確立されることがある。
【0014】
図5は、第1の周波数チャネルf1(例えば、10MHz周波数範囲に及ぶチャネル)で動作するワイドエリアネットワーク(WAN)を示している。WANネットワークは、比較的大きなカバレッジエリア504を有する。WANネットワークで動作するWAN BS/AP502は、周波数チャネルf1でカバレッジエリア504内のUE505と通信する。
【0015】
プライベートネットワークは、WANネットワークのカバレッジエリア504内に配置され、周波数チャネルf2(すなわち、周波数チャネルf1に隣接する10MHz周波数範囲に及ぶ第2のチャネル)上で動作する。プライベートネットワークで動作するプライベートネットワークBS/AP506は、WANネットワーク502のカバレッジエリア504よりも実質的に小さいカバレッジエリア508を有する。WANネットワークに登録されているUE505bとプライベートネットワークに登録されているUE510との双方は、プライベートネットワークのカバレッジエリア508内で見つけることができる。周波数チャネルf1およびf2は隣接しているため、周波数チャネルf1で伝送される信号と隣接する周波数チャネルf2で伝送される信号との間に干渉の可能性がある。これは、UE505bとBS/AP502との間の距離がUE510とBS/AP506との間の距離よりも大きい場合に特に当てはまる。すなわち、UE505bは、より大きな距離にわたって送信しなければならない場合があるため、UE505bが送信する送信電力は、UE510が送信する送信電力よりも実質的に大きくなる。2つのUE505b、510が互いに近接している場合、UE505b、510が異なるチャネル(すなわち、異なる周波数)で送信しているにもかかわらず、UE505bからの送信が、BS/AP506がUE510からの送信を明確に受信する能力に大きな干渉を与える可能性がある。
【0016】
図6は、以下からの干渉を含む、いくつかの干渉モードを示している:(1)BS/AP103からBS/AP603、(2)BS/AP103からUE601、(3)UE601からBS/AP103、(4)BS/AP603からUE101、(5)UE101からBS/AP603、および(6)UE101からUE601。
【0017】
干渉を緩和するために使用される1つの技術は、BS/AP103とBS/AP603との間に通信リンクを有することであり、この通信リンクを介して、2つのBS/APは、それらの送信を調整して、それらがそれぞれ使用するTDD構成を同期させることができ、それによって、双方のネットワークが同時にUL信号を送信し、同時にDL信号を送信する。しかしながら、このプロセスは、費用がかかり、異なるオペレータ間の緊密な調整を必要とする。さらにまた、それは、異なるネットワークを制御するオペレータに異なるUL-DL構成を動的に使用させる柔軟性を排除し、選択されたTDD構成は、送信の特定の時間における各オペレータのデータ通信ニーズに依存する。
【0018】
したがって、現在、隣接するチャネルで動作しているネットワーク間で生じ得る干渉を緩和するための効率的且つ効果的な方法および装置が必要とされている。
【発明の概要】
【0019】
ネットワークに関連する送信機および受信機(すなわち、BS/APのUE)の位置においてRF環境調査を実行させることによってクロスチャネル干渉が緩和される通信システムの様々な実施形態が開示される。そのような調査は、RF環境の性質(すなわち、クロスチャネル干渉が存在する可能性)を決定する。次いで、RF環境調査の結果は、クロスチャネル干渉を緩和するために以下の方法のうちの1つ以上で使用される。例えば、このRF環境調査は、その動作に隣接するチャネルでRF信号を測定するBS/APに実装された別個の受信機によって行われることができる。
【0020】
第1に、RF環境調査の結果が使用されて、クロスチャネル干渉が存在するかどうかを決定する。そうである場合、RF環境調査情報は、任意の潜在的なクロスチャネル干渉源の時分割複信(TDD)構成を決定するためにさらに使用される。潜在的なクロスチャネル干渉源のTDD構成およびタイミングに関する情報は、基地局/アクセスポイント(BS/AP)およびユーザ機器(UE)からの送信を、潜在的なクロスチャネル干渉源の同じTDD構成と同期させるために使用される。TDD構成を独立して検出することによって、隣接する周波数チャネルで動作する異なるネットワーク間の調整の必要性が排除される。
【0021】
第2に、開示された方法および装置は、調査によって検出されたRF環境の結果に基づいてサイズ設定されることができる適応的ガード帯域を使用する。周波数チャネルのエッジのガード帯域は、潜在的なクロスチャネル干渉の量に応じて、より広くされる、より狭くされる、または排除されることができる。さらに、RF環境調査中に取得された潜在的な干渉の量に関する情報は、互いに比較的物理的に近接して動作するネットワークまたは他のBS/AP間で交換されることができる。そのような交換は、オンデマンドで、要求に応答して、または特定のイベントに応答して行うことができる。
【0022】
第3に、開示された方法および装置は、隣接する干渉の量および所望されるパフォーマンスに基づいて、チャネル割り当てに関する決定がなされることを可能にする。したがって、より低い誤り率を必要とするユーザまたはBS/APには、RF環境調査から得られた情報によって決定される潜在的な干渉による影響が少ないチャネルが割り当てられることができる。いくつかのそのような実施形態では、ネットワークに許可された特定の周波数チャネル内の複数のサブチャネルまたは特定の周波数トーン(例えば、4G LTEにおけるPRB)が定義され、各加入者(すなわち、システム内の特定のUEのユーザ)の要件に基づいてそれらのサブチャネルの割り当てが行われることができる。特定のUE(または特定のトラフィックフロー)がより低い誤り率(例えば、より高いサービス品質(QoS))の要件を有する場合、著しいクロスチャネル干渉を受ける可能性が低いサブチャネルが割り当てられることができる。これは、実際のまたは予想されるクロスチャネル干渉に応じて、各トラフィックフローのダウンリンクおよびアップリンクデータ送信にどの特定の物理リソースブロック(PRB)(すなわち、最小の定義された周波数およびタイムスロット)を割り当てるかを識別することを含むことができる。そのような場合、RF環境調査は、PRBベースで干渉に関する情報を提供する。
【0023】
第4に、開示された方法および装置にしたがって動作する第1のネットワークは、第1のネットワークのアップリンクにおける第2のネットワークによる干渉を最小化するために、隣接する周波数チャネルで動作する第2のネットワークのUEを別の周波数チャネルへ導くことができる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークは、以下のうちの任意の1つ以上などによって、UEを別の周波数チャネルにバイアスすることによって、第2のネットワークのUEに、隣接していないチャネルを再選択させるように「誘導する」ことができる:(1)非隣接チャネル上のセルのセル個別オフセット(CIO)を変更すること、(2)強制ハンドオーバーを介して干渉元のUEを非隣接チャネルに移動させるように他のネットワークに要求すること、(3)UEがより少ない干渉を引き起こすチャネル(すなわち、第2のネットワークから第1のネットワークへのハンドオーバーが提供される)にアクセスすることができるように、UEがプライベートネットワークにローミングするのを容易にすること、(4)第1のネットワークのダウンリンク送信電力を増加させて、第2のネットワークのUEをトリガして別のチャネルへの周波数間ハンドオフを開始させること、および(5)アップリンク送信電力が発信干渉が閾値を超えないようにUEに電力キャップをすること。これは、閉ループ電力制御によって行われることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
開示された方法および装置は、1つ以上の様々な実施形態にしたがって、以下の図を参照して説明される。図面は、例示のみを目的として提供されており、開示された方法および装置のいくつかの実施形態の例を示すにすぎない。これらの図面は、開示された方法および装置の読者の理解を容易にするために提供される。それらは、特許請求される発明の広がり、範囲、または適用性を限定すると見なされるべきではない。説明を明確且つ容易にするために、これらの図面は、必ずしも縮尺通りに作成されていないことに留意されたい。
【0025】
【
図1】ユーザ機器(UE)が基地局/アクセスポイントと通信する、「4G LTE」(第4世代ロングタームエボリューション)または「5G NR」(第5世代ニューラジオ)ネットワークなどの通信ネットワークの基本構成の図である。
【
図2】7つの異なる構成のそれぞれについて、1msのU、D、およびSサブフレームを有するTDD構成の表を示している。
【
図3】
図2に示す第1の構成(すなわち、「構成0」)に関する詳細を提供している。
【
図4】TDD構成5にしたがうフレームの図である。
【
図5】第1の周波数チャネルf1で動作するワイドエリアネットワーク(WAN)を示している。
【
図7】開示された方法および装置が存在するシステムの図である。
【
図8】それぞれがCBRSシステムを動作させる3つの異なるオペレータによる使用のために指定された周波数スペクトルのセクションの図である。
【
図9】動作するWANネットワークのカバレッジエリアおよびプライベートネットワークのBS/APのカバレッジエリアの図である。
【
図10】開示された方法および装置のいくつかの実施形態にかかるサーバのより詳細なブロック図である。
【
図11】TDD構成同期を実施するために開示された方法および装置のいくつかの実施形態において生じるメッセージフローの図である。
【
図13】各スペクトルガード帯域が3MHz幅に拡張された周波数チャネル割り当ての図である。
【
図14】適応ガード帯域を実施するために開示された方法および装置のいくつかの実施形態において生じるメッセージフローの図である。
【
図15】開示された方法および装置のいくつかの実施形態にかかる、周波数チャネルf2内で定義されることができるサブチャネルの図である。
【0026】
図面は、網羅的であること、または特許請求される発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。開示された方法および装置は、変更および代替によって実施されることができ、本発明は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されるべきであることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0027】
概要
図7は、開示された方法および装置が存在するシステム700の図である。一実施形態では、システム700は、エンタープライズネットワーク(すなわち、プライベート通信ネットワーク)である。以後ユーザ機器(UE)702と呼ばれる認可されたデバイスは、システム700によって実装されるエンタープライズネットワークのアクセスポイントまたは基地局(BS/AP)704に無線で接続することができる。いくつかの実施形態では、UE702は、仮想現実ゴーグル702a、ロボットUE702b、自動運転マシン702c、スマートバーコードスキャナ702d、および携帯電話、コンピュータ、および他のタイプのパーソナル通信デバイスを含む通信機器702eなどの無線通信対応デバイスを含む。したがって、本明細書で使用されるUEという用語は、BS/AP704に無線で接続することができる任意の通信可能デバイスをカバーすることを意図した広義の用語であることが理解されよう。いくつかの実施形態では、BS/AP704は、LTE/5GネットワークのeNodeB、シチズン・ブロードバンド・ラジオ・サービス(CBRS)のシチズン・ブロードバンド・ラジオ・サービス・デバイス(CBSD)、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)のアクセスノードなどである。これらは、システム700によって実装されるプライベートネットワークでサービス/使用されることができる非常に多数の通信コンポーネントのほんの一部であることを理解されたい。
【0028】
UE702のそれぞれは、デバイスがBS/AP704と無線通信することを可能にするトランシーバを有する。UE702のトランシーバの詳細は、以下にさらに提供される。BS/AP704は、そのような通信が、システム700によって実装されたプライベートネットワーク内のリソースに、または例えばゲートウェイ(図示せず)を介してインターネットなどの他のネットワークで利用可能なリソースを用いて拡張されることを可能にする。
【0029】
いくつかの実施形態では、BS/AP704は、CBRS内のCBSDである。他の実施形態では、BS/AP704は、CBRS以外のプロトコルに準拠した周波数で動作するアクセスポイント、アクセスノード、eNodeB、または基地局である。したがって、BS/AP704は、任意の無線通信システム内の基地局または中央無線通信ハブであってもよい。一般に開示された方法および装置を論じるために、BS/APという用語は、そのような全ての通信ノードに使用される。いずれの場合も、いくつかの実施形態では、BS/APは、一般に、物理層モジュール(「PHY」)706および媒体アクセス制御副層モジュール(「BS/AP MAC708」)を有する。PHY706は、従来の7層開放型システム間相互接続(OSI)モデルのPHY層に関連する機能を実行する。MAC708は、OSIモデルのデータリンク層(「DLL」)のMAC副層に関連付けられた機能を実行する。
【0030】
そのような実施形態では、PHY706は、一般に、送信信号の生成、信号の伝播、および信号の受信を担う。したがって、PHY706には、アンプやフィルタなどの構成要素が設けられる。MAC708は、一般に、PHYによって受信されたコンテンツを受信し、PHY706の物理ハードウェアを制御する役割を担う。特に、MAC708は、チャネルの割り当て、送信される信号の一般的な構成などを決定する。場合によっては、MAC706は、コンテンツの特定のパケットの送信のためにどのチャネルを割り当てるべきかに関する指示を受信することができる。しかしながら、MACは、そのチャネル上で送信するために使用される特定の周波数を決定する。この特定の構成は、単なる一例であり、開示された通信ネットワークの各構成要素内の無線機の編成の特定の詳細は、開示された方法および装置に特に関連するものではなく、開示された方法および装置が使用されることができる1つの特定の状況の理解を支援するためにシステムが編成されることができる1つの方法の例としてのみここに提供されることを理解されたい。さらに、通信システムの構成要素の無線機内の機能の名称および論理的編成は、開示された方法および装置の性質から逸脱することなく大幅に変化することができる。
【0031】
サーバ710(「エッジ計算プラットフォーム」とも呼ばれることがある)は、BS/AP704とUE702との間の通信に使用される無線接続とは別個の接続を介してBS/AP704に結合される。いくつかの実施形態では、サーバ710は、専用インターフェースなどによる、または同軸ケーブル上のTR-069、イーサネット(登録商標)ケーブルなどの標準インターフェースを介した、BS/APへのハードワイヤ接続によって結合される。いくつかの実施形態では、BS/AP704は、オフィスビル内の部屋または製造施設内の工場フロアなどの施設内の天井に取り付けられる。しかしながら、システム700によって実装されるプライベートネットワークが設置される特定の環境は、開示された方法および装置に特に関連するものではなく、開示された方法および装置の理解を容易にするための文脈としてのみ提供される。
【0032】
いくつかの実施形態では、MAC機能は、BS/AP MAC708と、サーバ710内に存在するサーバMAC712との間で分散されることができる。他の実施形態では、MAC機能の全てがサーバ710によって実装されてもよい。いくつかの実施形態では、干渉軽減ユニット(IMU)714は、サーバ710内に存在する。IMU714は、従来のMACおよびPHYによって実行される従来の機能の範囲外にある機能(以下により詳細に記載される)を実行する。いくつかの実施形態では、サーバ710は、パケットコアユニット(PCU)715をさらに備える。いくつかのそのような実施形態では、PCU715は、4G LTEネットワークの進化型パケットコア(EPC)または5Gネットワークの5Gコア(5GC)によって実行されるものと同様の機能を実行する。
【0033】
いくつかの実施形態では、サービスオーケストレータ(SO)716は、追加の機能を提供する。いくつかのこのような実施形態では、SO716は、以下のユニットのうちの1つ以上を備える:(1)ネットワーク動作ユニット718、(2)加入者管理ユニット720、(3)分析および洞察ユニット722、および(4)アプリケーションインテリジェンスユニット724。
RF環境調査
【0034】
システム700は、システム700が動作している無線周波数(RF)環境のRF調査を実行する能力を有する。すなわち、開示された方法および装置のいくつかの実施形態によれば、サーバ710内のネットワーク動作ユニット718は、システム700によって実装されたプライベートネットワークに登録された各BS/AP704および各UE702がそれぞれのアンテナ(図示せず)を介してリッスンして、システム700の動作周波数範囲内にあるか、またはシステム700の動作周波数に十分に近い信号を検出することを要求することができ、そのような信号は、UE702のいずれかと任意のBS/AP704との間の通信を妨げる脅威をもたらす可能性がある。特に、これは、デバイスおよびBS/AP704が互いに通信する周波数に直接隣接する周波数を含む。いくつかのそのような実施形態では、ネットワーク動作ユニット718は、IMU714と協調して、BS/AP704およびUE702がそれぞれ関心周波数をリッスンし、それらの周波数で検出された信号の電力レベルを報告するプロセスを開始することができる。
【0035】
システム700がCBRS規格に準拠するいくつかの実施形態では、BS/AP704(すなわち、この例におけるCBSD)の登録中に、登録要求は、BS/AP704がグループ間のCBSD間干渉調整を必要としないことを示すスペクトルアクセスシステム(SAS)726に対して行われることができる。いくつかのそのような実施形態では、ネットワーク動作ユニット718は、RF環境が調査されるプロセスを制御する。他の実施形態では、IMU714は、プロセスを制御する。あるいは、BS/AP704は、SAS726がRF環境に関する情報の収集を調整し、その情報をサーバ710内のIMU714に提供することを可能にする方法で、SAS726に登録することができる。いずれの場合でも、いくつかの実施形態では、SO716内の分析および洞察ユニット722は、サーバ710、SAS726、またはその双方からIMU714によって受信され、SO716と共有された情報に基づいて、分析を実行し、システム700によって実装されたプライベートネットワークの動作に対する洞察を提供する。そのような分析および洞察は、RF環境に存在する干渉のレベル、そのような干渉が通信を妨げる可能性、予想され得る障害のレベルなどを決定することを含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、これらの要因のうちの1つ以上に関する報告は、システム700によって実施されるプライベートネットワークの監視および/または保守に関与するサービス要員に利用可能である。いくつかの実施形態では、そのような報告は、SO716がアクセスするクラウドサーバに保持されたデータベースを介して、またはサーバ710が存在する施設の端末を介して提供される。
【0036】
図8は、それぞれがCBRSシステムを動作させる3つの異なるオペレータによる使用のために指定された周波数スペクトル800のセクションの図である。CBRS周波数範囲は、システム700が現在開示されている方法および装置にしたがって動作することができる周波数範囲の例として提供される。CBRS周波数帯域内の3つの10MHz幅の周波数チャネル802、804、806は、3つの異なるオペレータに割り当てられているものとして示されている。一例では、第1のチャネル802は、3550MHzから3560MHzまでの周波数範囲でワイドエリアネットワーク(WAN)を運営するオペレータに優先アクセスライセンス(PAL)の下での使用が許可される。第2のチャネル804は、3560MHzから3570MHzまでの周波数範囲において一般許可アクセス(GAA)ユーザとしてシステム700によって実装されるプライベートネットワークを運用するオペレータによる使用のために割り当てられる。第3のチャネル806は、3570MHzから3580MHzまでの周波数範囲を使用するために、PALの下で第3のオペレータに割り当てられてもよい。
【0037】
図9は、第1のオペレータによってPALの下で動作されるWANネットワークのカバレッジエリア504およびシステム700によって実装されるプライベートネットワークのBS/AP704のカバレッジエリア900の図である。WANは、ネットワーク内にカバレッジエリア504を有するWAN BS/AP502を有する。さらに、携帯電話、ラップトップコンピュータなどを含むことができるモバイルデバイスなどのいくつかのUEデバイス505がWANカバレッジエリア504に存在する。プライベートネットワークBS/AP506は、第1のPALオペレータによって運営されるWAN基地局502のカバレッジエリア504内に完全にあるカバレッジエリア900を有する。
【0038】
デバイス505bがBS/AP704およびUE702に比較的近接しているため、デバイス505bからの送信は、サーバ710がRF調査を実行し始めるときにBS/AP704およびUE702のアンテナを介して検出される。特にシステム700によって実施されるプライベートネットワークによって使用される周波数f2内の送信の電力は、IMU714に提供される。
【0039】
図10は、サーバ710のより詳細なブロック図である。いくつかの実施形態では、IMU714は、干渉測定ユニット1002、ガード帯域割当ユニット1004、サブチャネル割当ユニット1006、およびリソース割当ユニット1008を有する。いくつかのそのような実施形態では、干渉測定ユニット1002は、上述したRF調査プロセスを制御する。いくつかのそのような実施形態では、干渉測定ユニット1002は、サーバMAC712(
図7を参照)に制御情報を通信する。いくつかの実施形態では、制御情報は、専用インターフェースまたはTR-069などの標準インターフェースを介して、サーバ710からBS/AP704のうちの1つ以上に通信される。情報は、サーバMAC712に命令する。いくつかの実施形態では、それらの命令は、サーバ710に関連付けられたBS/AP704のうちの1つ以上においてBS/AP MAC708によって受信および解釈される。次いで、BS/AP MAC708は、帯域内信号(すなわち、チャネルf2)を受信するようにBS/AP PHY706を制御する。BS/AP PHY706は、命令されたように信号を受信し、受信した信号の測定を行い(すなわち、検出された受信信号強度インジケータ/基準信号受信電力(RSSI/RSRP)を特定の閾値と比較すること)、これらの測定値をBS/AP MAC708へ提供し返す。さらに、いくつかの実施形態では、周波数チャネルf1、f3のどのサブバンドが測定閾値を超えるかを決定するために、隣接する周波数チャネルf1、f3の粒状チャンク(すなわち、所定の時間における指定周波数)に対して測定が行われる。BS/AP MAC708は、測定値をサーバMAC712に返す。いくつかの実施形態では、サーバMAC712は、測定値を解釈する役割を担う。例えば、いくつかの実施形態では、サーバMAC712は、受信電力の測定値などから干渉プラス雑音比(SINR)への信号を決定し、SINRが所定の閾値を超えるかどうかを決定する)。いくつかの実施形態では、閾値は、プライベートネットワークBS/AP704のダウンリンク送信電力の関数である。他の実施形態では、BS/AP MAC708は、サーバMAC712に情報を送信する前に測定値を解釈する。
【0040】
さらに、制御信号は、RF調査の一部として同様の測定を行うことができるUE702に命令するために、BS/AP704と無線通信しているUE702のうちの1つ以上にBS/AP704を介して送信される。次いで、結果として得られた測定値は、無線接続を介してBS/AP704に返され、次いでサーバ710に送られる。
TDD構成の同期
【0041】
いくつかの実施形態では、RF調査によって達成される情報は、システム700が動作している特定のRF環境において、システム700によって実装されるプライベートネットワークの時分割複信(TDD)構成をRF環境で送信する他のネットワークのTDD構成と同期させることによって緩和されることができる潜在的な干渉があるかどうかを決定するために使用される。上述した
図2は、周波数チャネルf1で動作するネットワークによって使用されることができるTDD構成の表の例を示し、一方、システム700によって実装されるプライベートネットワークは、隣接する周波数チャネルf2で動作する。いくつかの実施形態では、プライベートネットワーク内の特定のBS/AP704およびUE702によって受信されることができる電力量を決定することに加えて、IMU714内の干渉測定ユニット1002は、隣接する周波数チャネルf1で動作するWANネットワークのBS/AP502およびUE505によって使用されている特定のTDD構成を決定する。TDD構成を決定すると、IMU714は、情報をネットワーク動作ユニット718に提供する。いくつかのそのような実施形態では、次いで、ネットワーク動作ユニット718は、プライベートネットワーク内のBS/AP704のそれぞれからの送信を、WAN BS/AP502がアライメントされるTDD構成のタイミングと同期させるための命令をサーバMAC712に提供する。RF調査によってTDD構成を検出し、プライベートネットワークのTDD構成を隣接する周波数チャネルで動作するネットワークのTDD構成と同期させることによって有利に対処されることができる干渉があるかどうかを決定することは、プライベートネットワークが隣接する周波数チャネルで動作するネットワークと直接通信する必要性を排除し、プライベートネットワークを解放して、通信を隣接するネットワークのTDD構成に準拠するように制限するかどうかに関する決定を行う。
【0042】
図11は、TDD構成同期を実施するために開示された方法および装置のいくつかの実施形態において生じるメッセージフローの図である。最初に、IMU712は、RF環境調査を要求するためにサーバ710内のサーバMAC714に命令1102を提供する。しかしながら、いくつかの実施形態では、IMU712は、BS/AP704などの受信者に要求を直接送信する。次いで、サーバMAC714は、各BS/AP704に必要な命令1104を生成して、RF環境をリッスンし、環境の測定値を報告する。BS/AP704のそれぞれは、命令1104に応答して行われた測定値1106を返す。いくつかの実施形態では、サーバMAC714は、BS/AP704から報告された測定値1106に基づいて報告1108を作成する。他の実施形態では、サーバMAC714によって受信された測定値は、IMU712に送信される。さらに他の実施形態では、測定値は、BS/AP704からIMU712によって直接受信される。IMU712が測定値を受信する実施形態では、IMU712は、測定値から報告を作成する。いずれの場合も、IMU712は、クロスチャネル干渉のソースが存在するか否か、および存在する場合、BS/AP704のうちの1つ以上のTDD構成を同期させるために干渉を改善するか否かを決定する。そうである場合、IMU712は、TDD構成1110をネットワーク動作ユニット718に提供する。ネットワーク動作ユニット718は、命令1112を策定し、サーバMAC714に通信する。次いで、サーバMAC714は、TDD構成と同期して動作するようにBS/AP704に命令1114を送信する。
適応可能なスペクトルガード帯域
【0043】
いくつかの実施形態では、IMU714内のガード帯域割当ユニット1004は、チャネルf2周波数範囲の各側にスペクトルガード帯域を提供するためにコンテンツがチャネルf2上で変調される帯域幅を低減するために、システム700によって実装されたプライベートネットワーク内のBS/AP704のうちの1つ以上内のBS/AP PHY706に制御信号を提供することができる。
【0044】
図12は、スペクトルガード帯域1202、1204の図である。スペクトルガード帯域は、適応的である。すなわち、各ガード帯域1202、1204の周波数幅は、BS/AP704およびUE702によって受信された電力量を考慮して可能性のある潜在的な干渉の量に基づいて、ガード帯域割当ユニット1004によって決定される。したがって、開示された方法および装置のいくつかの実施形態では、ガード帯域割当ユニット1004は、BS/AP704およびUE702によって行われた隣接チャネル測定に基づいて、WANネットワークに対する適切な保護を提供するためにプライベートネットワークによって使用される必要があるスペクトルガード帯域の量を決定する。ガード帯域割当ユニット1004は、RF環境に関する情報を使用して、スペクトルガード帯域がどれだけ大きくなるべきか(すなわち、BS/AP704とUE702との間の送信のためにコンテンツが変調されない周波数範囲)を決定する。
図12に示す例では、ガード帯域1202、1204は、それぞれ1MHz幅である。周波数範囲804の各端部における2つのガード帯域1202、1204は、同じ幅である必要はないことに留意されたい。
【0045】
BS/AP704およびUE702によって測定された電力量に加えて、代替的または追加的に考慮されることができる要因のいくつかは、BS/AP704とUE702との間で通信されるコンテンツのパケット誤り率、およびBS/AP704およびUE702において測定されたSINR、無線リンク障害、平均ハイブリッド自動反復要求/自動反復要求(HARQ/ARQ)再送信カウントなどである。スペクトルガード帯域1202、1204の所望の幅を決定するのを支援するために、他の受信品質メトリックも使用されることができる。ガード帯域1202、1204は、BS/AP704およびUE702内の受信機および送信機内のフィルタの幅を制御することによって、ならびにBS/AP704およびUE702から送信するために使用されるキャリア上でコンテンツを変調するために使用される変調器内の発振器を制御することによって生成されることが当業者には理解されよう。
【0046】
いくつかの実施形態では、スペクトルガード帯域のサイズをUE702に示すために、BS/AP704から無線接続上のUE702に制御信号が送信される。あるいは、UE702内の送信機および受信機は不変のままであり、BS/AP704内の送信機のみがガード帯域1202、1204を用いて信号を送信する。
【0047】
いくつかの実施形態では、BS/AP704およびUE702によって収集された情報に加えて、BS/AP704およびWAN BS/AP502は、それらのそれぞれのPHYおよびUE702、505b、505c、502dによって、いくつかの実施形態では、特に共通カバレッジエリアのエッジ(すなわち、BS/APカバーエリア900のエッジ)にあるそれらのデバイスによって測定された干渉電力を周期的に交換する。いくつかの実施形態では、周波数チャネルf1、f2のエッジで測定された干渉電力の量に特に重要性が与えられる。いくつかの実施形態では、プライベートネットワークBS/AP704とWAN BS/AP502との間の情報交換は、X2などの標準インターフェースを介して行われる。あるいは、交換は、独自のインターフェースおよびプロトコルを使用してプライベートネットワークBS/AP704によって容易にされることができる。いくつかの実施形態では、交換は、標準的なX2プロトコルに「独自のベンダ拡張」を追加することによって容易にされる。いくつかの実施形態では、交換は、要求に応答して(すなわち、オンデマンドで)行われる。あるいは、交換は、干渉電力が閾値を超えるなどのトリガイベントに応答して行われる。いくつかの実施形態では、閾値は、SINR、パケット誤り率、無線リンク障害、平均ハイブリッド自動再送要求/自動再送要求(HARQ/ARQ)再送信カウント、またはBS/AP704もしくはUE702で測定された他のそのようなパフォーマンス測定基準に基づいて許容可能な干渉電力の量を含む、サービス品質測定基準に基づいて設定される。
【0048】
図13は、IMU714内のガード帯域割当ユニット1004に設定された基準に基づいて、各スペクトルガード帯域1302、1304が3MHz幅に拡張された周波数チャネル割り当ての図である。
【0049】
図14は、適応ガード帯域を実施するために開示された方法および装置のいくつかの実施形態において生じるメッセージフローの図である。最初に、RF環境調査を達成することに関連するフローの部分のメッセージフローは、
図11に示され、上述されたものと同じである。調査結果が報告されると1108、IMU712は、クロスチャネル干渉のソースがあるか否か、および、ある場合、BS/AP704とUE702との間の通信が改善されるか否かを決定する。そうである場合、IMU712は、ガード帯域命令1402をネットワーク動作ユニット718に提供する。ネットワーク動作ユニット718は、命令1404を策定し、サーバMAC714に通信する。次いで、サーバMAC714は、ガード帯域によって動作するようにBS/AP704に命令1406を送信する。
サブチャネルの選択
【0050】
システム700によって実装されたプライベートネットワークによる使用のために選択された特定のチャネルは、RF調査に応答して測定された干渉の量に基づいて影響または決定されることができる。さらに、プライベートネットワークが最初に割り当てられたそのチャネルを使用し続けるかどうかは、RF調査の結果に依存することができる。例えば、GAAのための周波数チャネルf2の選択は、選択が行われるときに適切とすることができる。しかしながら、将来のある時点(すなわち、短期的または長期的な将来のいずれか)で、RF調査は、新たな干渉システムが存在すること、またはRF環境が別の方法で変化したことを示すことができる。その場合、IMU714内のサブチャネル割当ユニット1006は、隣接チャネルクロス干渉からの干渉によってあまり影響を受けない可能性がある他の周波数チャネルが存在する可能性があると決定することができる。
【0051】
図15は、開示された方法および装置のいくつかの実施形態にかかる、周波数チャネル2内で定義されることができるサブチャネルの図である。したがって、プライベートネットワークが動作する周波数範囲804を選択することに加えて、サブチャネル1502が周波数チャネルf2内に定義される。図示の例では、周波数チャネルf2は、10個の等しいサブチャネル1502に分割される。各サブチャネル1502は、1MHz幅である。第1のサブチャネル1502aは、3560MHzで始まり、3561MHzで終わる。IMU714内のサブチャネル割当ユニット1006は、RF環境調査の結果および各トラフィックフローの特定のQoS要件に関する情報を使用して、特定のサブチャネル割り当てを決定する。
【0052】
図11および
図14に示すメッセージフローと同様のメッセージフローが、BS/AP704、サーバMAC714、IMU712、およびネットワーク動作ユニット718の間で発生し、RF環境調査の結果に基づいてサブチャネルを割り当てる。
潜在的な干渉を回避する誘導
【0053】
開示された方法および装置のいくつかの実施形態では、RF環境調査が、特定のUE505bがクロスチャネル干渉を引き起こしていると決定した場合、IMU714内のリソース割当ユニット1008は、潜在的な干渉を低減するために、UE505bを別のチャネルに移動させようと試みる。例えば、そのような1つのケースでは、UE505bは、BS/AP704によってサービスされるプライベートネットワーク内のUE702の動作に影響を及ぼすクロスチャネル干渉を引き起こしている。いくつかのそのような実施形態では、IMU714内のリソース割当ユニット1008は、UE505bがWANネットワークの異なるチャネルを介して通信することを優先してバイアスされるように、UE505bのネットワークによって使用されるUE固有のセル個別オフセット(CIO)パラメータをWANが拡大することを要求するためにUE505bが通信しているWANネットワークと通信する。別の実施形態では、サーバ710内のリソース割当ユニット1008は、WANネットワークと通信し、UE505bに関する情報の詳細を提供して、UE505bが周波数チャネル(f2)に隣接していない別の周波数チャネル(すなわち、周波数チャネルf4(図示せず))に移動することを要求する。別の代替実施形態では、サーバ710内のリソース割当ユニット1008は、BS/AP704の公衆陸上移動網(PLMN)を、UE505bにとって所定の時間にわたって許可されたローミングPLMNとなるように追加することを容易にする。サーバ710は、WANと連携して一時的にUE505bのBS/AP704へのハンドオーバーを行う。さらに別の実施形態では、サーバ710内のリソース割当ユニット1008は、そのダウンリンク送信電力を増加させるようにBS/AP704に指示する。そうすることは、別のチャネルへの周波数間ハンドオーバーを開始するようにUE505bを促すことができる。
【0054】
開示された方法および装置は、実施形態および実装形態の様々な例に関して上述されているが、個々の実施形態のうちの1つ以上に記載されている特定の特徴、態様および機能は、それらが記載されている特定の実施形態への適用性において限定されないことを理解されたい。したがって、特許請求される発明の広がりおよび範囲は、上記で開示された実施形態を説明する際に提供される例のいずれによっても限定されるべきではない。
【0055】
本明細書で使用される用語および語句、ならびにそれらの変形は、特に明示的に述べられていない限り、限定ではなくオープンエンドとして解釈されるべきである。前述の例として、用語「含む」は、「限定されないが、含む」などの意味として読まれるべきである。「例」という用語は、その網羅的または限定的なリストではなく、議論中の項目の例を提供するために使用される。「1つの(a)」または「1つの(an)」という用語は、「少なくとも1つの」、「1つ以上の」などを意味すると読まれるべきである。「従来の(conventional)」、「従来の(traditional)」、「通常の(normal)」、「標準的な(standard)」、「既知の(known)」などの形容詞および同様の意味の用語は、記載された項目を所与の期間または所与の時点で利用可能な項目に限定するものとして解釈されるべきではなく、代わりに、現在または将来のいつでも利用可能または既知であり得る従来の、従来の、通常の、または標準的な技術を包含するように読まれるべきである。同様に、本明細書が当業者に明らかであるかまたは知られている技術を指す場合、そのような技術は、現在または将来の任意の時点で当業者に明らかであるかまたは知られている技術を包含する。
【0056】
接続詞「および」と連結された項目のグループは、それらの項目のそれぞれおよび全てがグループ内に存在することを必要とすると解釈されるべきではなく、特に明記されない限り、「および/または」として解釈されるべきである。同様に、接続詞「または」と連結された項目のグループは、そのグループ間の相互排他性を必要とすると解釈されるべきではなく、特に明記されない限り、「および/または」としても解釈されるべきである。さらにまた、開示された方法および装置の項目、要素または構成要素は、単数形で記載または特許請求されることができるが、単数形に対する限定が明示的に述べられていない限り、複数形はその範囲内にあると考えられる。
【0057】
場合によっては、「1つ以上」、「少なくとも」、「しかしこれに限定されない」、または他の同様の語句などの拡大する単語および語句の存在は、そのような拡大する語句が存在しない場合がある場合に、より狭い場合が意図されるかまたは必要とされることを意味すると解釈されるべきではない。「モジュール」という用語の使用は、モジュールの一部として記載または特許請求される構成要素または機能が全て共通のパッケージ内に構成されることを意味しない。実際に、モジュールの様々な構成要素のいずれかまたは全ては、制御論理または他の構成要素にかかわらず、単一のパッケージに組み合わせられることができ、または別々に維持されることができ、さらに複数のグループまたはパッケージに、または複数の場所に分散されることができる。
【0058】
さらに、本明細書に記載の様々な実施形態は、ブロック図、フローチャートおよび他の図を用いて説明される。本明細書を読んだ後に当業者に明らかになるように、図示された実施形態およびそれらの様々な代替形態は、図示された例に限定されることなく実施されることができる。例えば、ブロック図およびそれらに付随する説明は、特定のアーキテクチャまたは構成を要求するものとして解釈されるべきではない。
【国際調査報告】