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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-03
(54)【発明の名称】カテーテル接触力センサ
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20230127BHJP
【FI】
A61B18/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022533527
(86)(22)【出願日】2020-12-02
(85)【翻訳文提出日】2022-07-13
(86)【国際出願番号】 US2020070838
(87)【国際公開番号】W WO2021113862
(87)【国際公開日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】62/943,572
(32)【優先日】2019-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/953,578
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ロウス・コーリー
(72)【発明者】
【氏名】ヒッツェロ・マシュー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160KK03
4C160KK04
4C160KK36
4C160MM38
(57)【要約】
血管内カテーテルと共に使用可能なばねアセンブリは、管状本体、2つの取付面、及び圧縮性フレームワークを備えることができる。管状本体は、長手方向軸に沿って延び、血管系を横断するようにサイズ決めされている。各取付面は、実質的に平面の電気回路と係合するように構成することができ、管状本体内の各々長手方向軸に垂直なそれぞれの平面内に位置付けられ得る。取付面は、互いに反対方向を向いている。圧縮性フレームワークは、第1の取付面と第2の取付面との間に延びる。ばねアセンブリは、一対の取付面に取り付けられた一対の電気回路を更に含むことができる。各電気回路は、一対の電気回路が距離トランスデューサであるように誘導コイルを含むことができる。圧縮性フレームワークが圧縮及び/又は曲げられると、一対の電気回路間の距離の変化を検出することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ばねアセンブリであって、
長手方向軸に沿って延びる管状本体であって、前記管状本体は血管系を横断するようにサイズ決めされている、管状本体と、
実質的に平面の電気回路と係合するように構成された第1の取付面であって、前記第1の取付面は、前記長手方向軸に垂直に、前記管状本体内に位置決めされ、前記長手方向軸に平行な第1の方向に面している、第1の取付面と、
実質的に平面の電気回路に係合するように構成された第2の取付面であって、前記第2の取付面は、前記長手方向軸に垂直に、前記管状本体内に位置決めされ、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記第1の取付面に面している、第2の取付面と、
前記第1の取付面と前記第2の取付面との間に延びる圧縮性フレームワークと、
を備える、ばねアセンブリ。
【請求項2】
前記管状本体内の第1の開口部であって、前記第1の開口部は、前記第1の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第1の開口部と、
前記管状本体内の第2の開口部であって、前記第2の開口部は、前記第2の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第2の開口部と、
を更に備える、請求項1に記載のばねアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、前記圧縮性フレームワークの圧縮に応答して少なくとも部分的に折り畳み可能である、請求項2に記載のばねアセンブリ。
【請求項4】
前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた1つ以上の開口部を更に備え、前記1つ以上の開口部は、前記圧縮性フレームワークの圧縮に応答して少なくとも部分的に折り畳み可能である、
請求項1に記載のばねアセンブリ。
【請求項5】
各々が実質的に平面の電気回路に係合するようにそれぞれ構成され、前記管状本体内に位置決めされた第3の取付面、第4の取付面、第5の取付面、及び第6の取付面を更に備え、
前記第1の取付面、前記第3の取付面、及び前記第5の取付面は、前記長手方向軸に垂直な第1の平面内で同一平面上にあり、
前記第2の取付面、前記第4の取付面、及び前記第6の取付面は、前記長手方向軸に垂直な第2の平面内で同一平面上にあり、
前記第3の取付面及び前記第4の取付面は互いに対向しており、
前記第5の取付面及び前記第6の取付面は互いに対向している、請求項1に記載のばねアセンブリ。
【請求項6】
前記管状本体内の第1の開口部であって、前記第1の開口部は、前記第1の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第1の開口部と、
前記管状本体内の第2の開口部であって、前記第2の開口部は、前記第2の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第2の開口部と、
前記管状本体内の第3の開口部であって、前記第3の開口部は、前記第3の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第3の開口部と、
前記管状本体内の第4の開口部であって、前記第4の開口部は、前記第4の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第4の開口部と、
前記管状本体内の第5の開口部であって、前記第3の開口部は、前記第5の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第5の開口部と、
前記管状本体内の第6の開口部であって、前記第3の開口部は、前記第6の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第6の開口部と、
各々が前記圧縮性フレームワークによってそれぞれ取り囲まれた3つの開口部と、
を更に備える、請求項5に記載のばねアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の取付面、前記第2の取付面、前記第3の取付面、前記第4の取付面、前記第5の取付面、及び前記第6の取付面は、互いに実質的に同様のサイズを備えており、
前記第1の取付面、前記第3の取付面、及び前記第5の取付面は、前記長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に、互いに120°離間されており、
前記第2の取付面、前記第4の取付面、及び前記第6の取付面は、前記長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に、互いに120°離間されている、請求項5に記載のばねアセンブリ。
【請求項8】
前記第1の取付面は、上に複数のT字形のくぼみを備えており、
前記第2の取付面は、上に複数のT字形のくぼみを備えている、請求項1に記載のばねアセンブリ。
【請求項9】
前記管状本体の第1の端部から前記第1の方向に延びる第1の複数の係合延長部であって、前記第1の複数の係合延長部の各々は、前記長手方向軸を中心に円周方向に延びる突出部を備える、第1の複数の係合延長部と、
前記管状本体の第2の端部から前記第2の方向に延びる第2の複数の係合延長部であって、前記第2の複数の係合延長部の各々は、前記長手方向軸を中心に円周方向に延びる突出部を備える、第2の複数の係合延長部と、
を更に備える、請求項1に記載のばねアセンブリ。
【請求項10】
前記第1の複数の係合延長部は、3つの突出部からなり、
前記第2の複数の係合延長部は、3つの突出部からなる、請求項9に記載のばねアセンブリ。
【請求項11】
前記第1の取付面に取り付けられた第1の電気回路であって、前記第1の電気回路は第1の誘導コイルを含む、第1の電気回路と、
前記第2の取付面に取り付けられた第2の電気回路であって、前記第2の電気回路は第2の誘導コイルを含む、第2の電気回路と、
を更に備える、請求項1に記載のばねアセンブリ。
【請求項12】
前記第1の取付面に取り付けられた第1の電気回路であって、前記第1の電気回路は第1の誘導コイルを含む、第1の電気回路と、
前記第2の取付面に取り付けられた第2の電気回路であって、前記第2の電気回路は第2の誘導コイルを含む、第2の電気回路と、
前記第3の取付面に取り付けられた第3の電気回路であって、前記第3の電気回路は第3の誘導コイルを含む、第3の電気回路と、
前記第4の取付面に取り付けられた第4の電気回路であって、前記第4の電気回路は第4の誘導コイルを含む、第4の電気回路と、
前記第5の取付面に取り付けられた第5の電気回路であって、前記第5の電気回路は第5の誘導コイルを含む、第5の電気回路と、
前記第6の取付面に取り付けられた第6の電気回路であって、前記第6の電気回路は第6の誘導コイルを含む、第6の電気回路と、
前記管状本体の外面上に延び、前記第1の電気回路を前記第3の電気回路に接合する第1の電気回路セグメントと、
前記管状本体の外面上に延び、前記第3の電気回路を前記第5の電気回路に接合する第2の電気回路セグメントと、
前記管状本体の外面上に延び、前記第2の電気回路を前記第4の電気回路に接合する第3の電気回路セグメントと、
前記管状本体の外面上に延び、前記第4の電気回路を前記第6の電気回路に接合する第4の電気回路セグメントと、
を更に備える、請求項5に記載のばねアセンブリ。
【請求項13】
血管内力プローブであって、
近位管と、
非外傷性遠位端であって、前記近位管及び前記非外傷性遠位端は、前記力プローブが沿って延びる長手方向軸を画定する、非外傷性遠位端と、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第1の平面内に限定された第1の誘導コイルと、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第2の平面内に限定された第2の誘導コイルと、
前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを互いに向かって移動させるために、前記長手方向軸に平行に圧縮可能な圧縮性フレームワークと、
を備える、血管内力プローブ。
【請求項14】
前記近位管及び前記非外傷性遠位端に取り付けられたカテーテル連結器を更に備え、前記カテーテル連結器は、前記圧縮性フレームワークを含み、前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを構造的に支持する、請求項13に記載の血管内力プローブ。
【請求項15】
前記第1の誘導コイルを電気的に接続する第1の接続導体を更に備え、前記第1の接続導体は、前記第1の平面内で前記長手方向軸を中心に円周方向に延び、前記カテーテル連結器の外面の外側に位置決めされている、請求項14に記載の血管内力プローブ。
【請求項16】
前記第1の平面内に限定された第3の誘導コイルと、
前記第2の平面内に限定された第4の誘導コイルと、
前記第1の平面内に限定された第5の誘導コイルと、
前記第2の平面内に限定された第6の誘導コイルと、
を更に備える、請求項13に記載の血管内力プローブ。
【請求項17】
前記圧縮性フレームワークは、前記長手方向軸に屈曲部を画定するように更に屈曲可能であり、それによって前記第1の平面及び前記第2の平面を非平行にする、請求項13に記載の血管内力プローブ。
【請求項18】
前記第1の誘導コイルに電気的に接続された発電機と、
前記第2の誘導コイルに電気的に接続された電気測定ツールと、
を更に備える、請求項13に記載の血管内力プローブ。
【請求項19】
電気診断システムを更に備え、前記電気診断システムは、
前記第1の誘導コイルと前記第2の誘導コイルとの間の第1の距離に対応する第1の電気信号を受信することと、
前記第3の誘導コイルと前記第4の誘導コイルとの間の第2の距離に対応する第2の電気信号を受信することと、
前記第5の誘導コイルと前記第6の誘導コイルとの間の第3の距離に対応する第3の電気信号を受信することと、
前記非外傷性遠位端に加えられる力を表す3次元力ベクトルを決定することであって、前記力ベクトルは、前記第1の電気信号、前記第2の電気信号、及び前記第3の電気信号に少なくとも部分的に基づいて決定される、ことと、を行うように構成されている、
請求項16に記載の血管内力プローブ。
【請求項20】
カテーテルであって、
近位管と、
非外傷性遠位端であって、前記近位管及び前記非外傷性遠位端は長手方向軸を画定する、非外傷性遠位端と、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第1の平面内に限定された第1の誘導コイルと、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第2の平面内に限定された第2の誘導コイルと、
前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを互いに向かって移動させるために、前記長手方向軸に平行に圧縮可能な圧縮性フレームワークと、
前記近位管及び前記非外傷性遠位端に取り付けられたカテーテル連結器であって、前記カテーテル連結器は、前記圧縮性フレームワークを含み、前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを構造的に支持する、カテーテル連結器と、
前記近位管に取り付けられた細長いカテーテル管であって、前記第1の誘導コイルを取り囲み、前記第2の誘導コイルを取り囲み、前記圧縮性フレームワークを取り囲み、前記カテーテル連結器を取り囲み、前記カテーテルの近位端まで延びる、細長いカテーテル管と、
を備える、カテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、力、圧力、機械的張力、及び/又は機械的圧縮を測定する診断及び外科的目的のための器具に関し、より具体的には、心臓内の診断及び/又は外科的処置のためのカテーテルベースのプローブに関する。
【背景技術】
【0002】
心房細動などの心不整脈は、心臓組織の諸領域が隣接組織に電気信号を異常に伝導することによって正常な心周期を阻害し、非同期的な律動を引き起こす場合に発生する。
【0003】
不整脈を治療するための処置としては、不整脈の原因となる信号の発生源を外科的に破壊すること、及びそのような信号の伝導路を破壊することが挙げられる。カテーテルを介してエネルギーを印加して心臓組織を選択的に焼灼することによって、心臓の一部分から別の部分への望ましくない電気信号の伝播を阻止又は変更することが時に可能である。アブレーションプロセスは、非導電性の損傷部を形成することによって望ましくない電気経路を破壊するものである。
【0004】
1つ以上の圧力変換器を利用すること(特許第6,695,808号、同第6,241,724号)、心臓内の電気的活動を測定するために電極を利用すること(米国特許第6,915,149号)、電気機械的運動センサを利用すること(米国特許出願公開第2007/0100332号)、先端電極と戻り電極との間のインピーダンスを測定すること(米国特許第5,935,079号、同第5,836,990号、及び同第5,447,529号)、及び蛍光透視撮像を利用すること(米国特許出願公開第2005/0203597号)を含む、組織との電極接触を検証するための当技術分野における様々な試みが、試行又は提案されてきた。
【0005】
その全体があたかも完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる、優先権出願の米国特許出願第62/943,572号の付録に添付された、Govariらの米国特許出願公開第2009/0093806号は、カテーテルの遠位端に位置する弾性部材の圧力に応じた変形が、センサを使用して測定される、接触圧力測定の別の用途を記載している。
【0006】
その全体があたかも完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる優先権出願の米国特許出願第62/943,572号の付録に添付された、Glinerらの米国特許第9,168,004号は、カテーテル電極接触を決定するために、2つの電極間のインピーダンスに基づく機械学習を使用することを記載している。
【0007】
その全体があたかも完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる優先権出願の米国特許出願第62/943,572号の付録に添付された、Govariらの米国特許出願公開第2018/0256110号は、一対のばねコイルと、ばねコイルの両側に位置する送信機回路及び受信機回路を有するトランスデューサとを有する可撓性プローブを記載している。ばねコイルは、プローブの遠位先端に加えられる圧力に応答して変形して、送信機及び受信機回路を互いに対して移動させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のいくつかの実施形態によれば、血管内カテーテルと共に使用可能なばねアセンブリが提供される。ばねアセンブリは、管状本体と、実質的に平坦な電気回路に係合するように構成された第1の取付面と、実質的に平坦な電気回路に係合するように構成された第2の取付面と、第1の取付面と第2の取付面との間に延びる圧縮性フレームワークとを備えることができる。管状本体は、長手方向軸に沿って延びる。管状本体は、血管系を横断するようなサイズである。第1の取付面は、長手方向軸に垂直に、管状本体内に位置決めされ、長手方向軸に平行な第1の方向に面している。第2の取付面は、長手方向軸に垂直に、管状本体内に位置決めされ、第1の方向とは反対の第2の方向に第1の取付面に面している。
【0009】
いくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、管状本体内の第1の開口部及び管状本体内の第2の開口部を更に備える。第1の開口部は、第1の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。第2の開口部は、第2の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。第1の開口部及び第2の開口部は、圧縮性フレームワークの圧縮に応答して少なくとも部分的に折り畳み可能である。
【0010】
いくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、圧縮性フレームワークによって取り囲まれた1つ以上の開口部を更に備える。圧縮性フレームワークによって取り囲まれた1つ以上の開口部は、圧縮性フレームワークの圧縮に応答して少なくとも部分的に折り畳み可能であり得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、各々が実質的に平面の電気回路に係合するようにそれぞれ構成され、管状本体内に位置決めされた第3の取付面、第4の取付面、第5の取付面、及び第6の取付面を更に備える。第1の取付面、第3の取付面、及び第5の取付面は、長手方向軸に垂直な第1の平面内で同一平面上にある。第2の取付面、第4の取付面、及び第6の取付面は、長手方向軸に垂直な第2の平面内で同一平面上にある。第3の取付面及び第4の取付面は互いに対向している。第5の取付面及び第6の取付面は互いに対向している。
【0012】
いくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、第1の開口部、第2の開口部、第3の開口部、第4の開口部、及び第5の開口部を備える。管状本体内の第1の開口部は、第1の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。管状本体内の第2の開口部は、第2の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。管状本体内の第3の開口部は、第3の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。管状本体内の第4の開口部は、第4の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。管状本体内の第5の開口部は、第5の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。管状本体内の第6の開口部は、第6の取付面及び圧縮性フレームワークによって取り囲まれている。ばねアセンブリは、各々が圧縮性フレームワークによってそれぞれ取り囲まれた3つの追加の開口部を更に備え得る。
【0013】
第1の取付面、第2の取付面、第3の取付面、第4の取付面、第5の取付面、及び第6の取付面を含むいくつかの実施形態では、各取付面は、残りの取付面の各々と実質的に同様のサイズを有する。
【0014】
第1の取付面、第3の取付面、及び第5の取付面を含むいくつかの実施形態では、第1の取付面、第3の取付面、及び第5の取付面は、長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に互いに120°離間している。
【0015】
第2の取付面、第4の取付面、及び第6の取付面を含むいくつかの実施形態では、第2の取付面、第4の取付面、及び第6の取付面は、長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に互いに120°離間している。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1の取付面は、その上に複数のT字形のくぼみを備える、及び/又は第2の取付面は、その上に複数のT字形のくぼみを備える。取付面のいくつか又は全ては、その上に複数のT字形のくぼみを備える。
【0017】
いくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、管状本体の第1の端部から第1の方向に延びる複数の係合延長部と、管状本体の第2の端部から第2の方向に延びる複数の係合延長部とを更に備える。管状本体の両側の各係合延長部は、そこから長手方向軸を中心に円周方向に延びる突出部を備える。
【0018】
複数の係合延長部を備えるいくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、管状本体の第1の端部から第1の方向に延びる正確に3つの係合延長部と、管状本体の第2の端部から第2の方向に延びる正確に3つの係合延長部とを備える。
【0019】
いくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、第1の電気回路及び第2の電気回路を更に備える。第1の電気回路は、第1の取付面に取り付けられている。第1の電気回路は、第1の誘導コイルを備える。第2の電気回路は、第2の取付面に取り付けられている。第2の電気回路は、第2の誘導コイルを備える。
【0020】
第1の取付面、第2の取付面、第3の取付面、第4の取付面、第5の取付面、及び第6の取付面並びに第1及び第2の電気回路を備えるいくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、第3の電気回路、第4の電気回路、第5の電気回路、及び第6の電気回路を更に備える。第1の電気回路は、第1の取付面に取り付けられている。第1の電気回路は、第1の誘導コイルを備える。第2の電気回路は、第2の取付面に取り付けられている。第2の電気回路は、第2の誘導コイルを備える。第3の電気回路は、第3の取付面に取り付けられている。第3の電気回路は、第3の誘導コイルを備える。第4の電気回路は、第4の取付面に取り付けられている。第4の電気回路は、第4の誘導コイルを備える。第5の電気回路は、第5の取付面に取り付けられている。第5の電気回路は、第5の誘導コイルを備える。第6の電気回路は、第6の取付面に取り付けられている。第6の電気回路は、第6の誘導コイルを備える。
【0021】
第1の電気回路、第2の電気回路、第3の電気回路、第4の電気回路、第5の電気回路、及び第6の電気回路を含むいくつかの実施形態では、ばねアセンブリは、各々が管状本体の外面上に延びる、第1の電気回路セグメント、第2の電気回路セグメント、第3の電気回路セグメント、及び第4の電気回路セグメントを更に備えることができる。第1の電気回路セグメントは、第1の電気回路を第3の電気回路に接合する。第2の電気回路セグメントは、第3の電気回路を第5の電気回路に接合する。第3の電気回路セグメントは、第2の電気回路を第4の電気回路に接合する。第4の電気回路セグメントは、第4の電気回路を第6の電気回路に接合する。
【0022】
本開示のいくつかの実施形態によれば、管状セグメントと、管状セグメント内の第1の取付面と、管状セグメント内の第2の取付面と、第1の取付面と第2の取付面との間に延びる圧縮性フレームワークと、カテーテルと、非外傷性プローブ先端とを含む力プローブが更に提供される。管状セグメントは、長手方向軸に沿って延びる。管状セグメントは、血管系を横断するようなサイズである。第1の取付面は、実質的に平坦な電気回路と係合するように構成されている。第1の取付面は、長手方向軸に垂直に、管状セグメントの側壁に位置決めされ、長手方向軸に平行な第1の方向に面している。第2の取付面は、実質的に平坦な電気回路と係合するように構成されている。第2の取付面は、長手方向軸に垂直に、管状セグメントの側壁に位置決めされ、第1の方向とは反対の第2の方向に第1の取付面に面している。カテーテルは、管状セグメントの第1の端部に取り付けられている。非外傷性プローブ先端は、管状セグメントの第2の端部に取り付けられている。
【0023】
本開示のいくつかの実施形態によれば、近位管と、非外傷性遠位端と、第1の誘導コイルと、第2の誘導コイルと、圧縮性フレームワークとを備える血管内力プローブが更に提供される。近位部分は、血管系を横断するようにサイズ決めされた細長い本体を含む。近位管及び非外傷性遠位端は、力プローブが沿って延びる長手方向軸を画定する。第1の誘導コイル及び第2の誘導コイルは各々、近位管と非外傷性遠位端との間に取り付けられている。第1の誘導コイルは、長手方向軸に垂直な第1の平面内に限定されている。第2の誘導コイルは、長手方向軸に垂直な第2の平面内に限定されている。圧縮性フレームワークは、第1の誘導コイル及び第2の誘導コイルを互いに向かって移動させるために、長手方向軸に平行に圧縮可能である。
【0024】
いくつかの実施形態では、血管内力プローブは、近位管及び非外傷性遠位端に取り付けられたカテーテル連結器を更に備える。カテーテル連結器は、圧縮性フレームワークを含む。カテーテル連結器は、第1の誘導コイル及び第2の誘導コイルを構造的に支持する。
【0025】
いくつかの実施形態では、血管内力プローブは、第1の誘導コイルを電気的に接続する第1の接続導体を更に備える。第1の接続導体は、第1の平面内で長手方向軸を中心に円周方向に延び、カテーテル連結器の外面の外側に位置決めされる。
【0026】
いくつかの実施形態では、血管内力プローブは、第3の誘導コイル、第4の誘導コイル、第5の誘導コイル、及び第6の誘導コイルを更に備える。第3の誘導コイル及び第5の誘導コイルは、第1の平面内に限定されている。第4の誘導コイル及び第6の誘導コイルは、第2の平面内に限定されている。
【0027】
いくつかの実施形態では、圧縮性フレームワークは、長手方向軸に屈曲部を画定するように屈曲可能であり、それによって第1の平面及び第2の平面を非平行にする。
【0028】
いくつかの実施形態では、血管内力プローブは、発電機及び電気測定ツールを更に備える。発電機は、第1の誘導コイルに電気的に接続されている。電気測定ツールは、第2の誘導コイルに電気的に接続されている。
【0029】
いくつかの実施形態では、血管内力プローブは、電気診断システムを更に備え、電気診断システムは、第1の誘導コイルと第2の誘導コイルとの間の第1の距離に対応する第1の電気信号を受信することと、第3の誘導コイルと第4の誘導コイルとの間の第2の距離に対応する第2の電気信号を受信することと、第5の誘導コイルと第6の誘導コイルとの間の第3の距離に対応する第3の電気信号を受信することと、非外傷性遠位端に加えられた力を表す3次元力ベクトルを決定することであって、力ベクトルは、第1の電気信号、第2の電気信号、及び第3の電気信号に少なくとも部分的に基づいて決定される、ことと、を行うように構成されている。
【0030】
本開示のいくつかの実施形態によれば、近位管と、非外傷性遠位端と、第1の誘導コイルと、第2の誘導コイルと、圧縮性フレームワークと、カテーテル連結器と、細長いカテーテル管とを備えるカテーテルが更に提供される。
【0031】
近位管及び非外傷性遠位端は、長手方向軸を画定する。
【0032】
第1の誘導コイルは、近位管と非外傷性遠位端との間に取り付けられる。第1の誘導コイルは、長手方向軸に垂直な第1の平面内に限定されている。
【0033】
第2の誘導コイルは、近位管と非外傷性遠位端との間に取り付けられ、長手方向軸に垂直な第2の平面内に限定されている。
【0034】
圧縮性フレームワークは、第1の誘導コイル及び第2の誘導コイルを互いに向かって移動させるために、長手方向軸に平行に圧縮可能である。
【0035】
カテーテル連結器は、近位管及び非外傷性遠位端に取り付けられている。カテーテル連結器は、圧縮性フレームワークを含み、第1の誘導コイル及び第2の誘導コイルを構造的に支持する。
【0036】
細長いカテーテル管は、近位管に取り付けられ、第1の誘導コイルを取り囲み、第2の誘導コイルを取り囲み、圧縮性フレームワークを取り囲み、カテーテル連結器を取り囲み、カテーテルの近位端まで延びる。
【0037】
以下の本発明の実施形態の詳細な説明を図面と併せ読むことによって、本開示のより完全な理解が得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本開示のいくつかの実施形態によるばねアセンブリの図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、ばねアセンブリのカテーテル連結器の立面図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、カテーテル連結器の断面図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、立面図におけるばねアセンブリの図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、ばねアセンブリの電気回路の図である。
図6A】本開示のいくつかの実施形態による、ばねアセンブリに挿入するための電気回路を開くためのシーケンスの図である。
図6B】本開示のいくつかの実施形態による、ばねアセンブリに挿入するための電気回路を開くためのシーケンスの図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、歪み緩和のために成形された接続セグメントを有する電気回路の図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、ばねアセンブリの別の電気回路の図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、ばねアセンブリを含む部分的に組み立てられたカテーテルの力プローブの構成要素の図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による、ばねアセンブリを含む部分的に組み立てられたカテーテルの力プローブの構成要素の別の図である。
図11】本開示のいくつかの実施形態による、カテーテル及び力プローブを利用する医療処置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本明細書で使用される場合、任意の数値又は数値の範囲に対する「約」又は「およそ」という用語は、構成要素の部分又は構成要素の集合が、本明細書において説明されるその意図された目的に沿って機能することを可能にする、好適な寸法の許容誤差を示すものである。より具体的には、「約」又は「およそ」は、列挙された値の±10%の値の範囲を指すことがあり、例えば、「約90%」は、81%~99%の値の範囲を指すことがある。更に、本明細書で使用される場合、「患者」、「宿主」、「ユーザ」、及び「被験者」という用語は、任意のヒト又は動物被験体を指し、ヒト患者における本発明の使用が好ましい実施形態を表すが、システム又は方法をヒトの使用に限定することを意図するものではない。
【0040】
本明細書で使用される場合、「コンピューティングシステム」という用語は、スタンドアロンの機械若しくはデバイス、及び/又は機械、構成要素、モジュール、システム、サーバ、プロセッサ、メモリ、検出器、ユーザインタフェース、コンピューティングデバイスインタフェース、ネットワークインタフェース、ハードウェア要素、ソフトウェア要素、ファームウェア要素、及び他のコンピュータ関連ユニットの組み合わせを含むことを意図している。限定ではなく例として、コンピューティングシステムは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、プロセッサ、ポータブル電子デバイス、ポータブル電子医療機器、据え置き型若しくは半据え置き型電子医療機器、又は他の電子データ処理装置のうちの1つ以上を含むことができる。
【0041】
本明細書で使用される場合、「構成要素」、「モジュール」、「システム」、「サーバ」、「プロセッサ」、「メモリ」などの用語は、限定されるものではないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアなどの1つ以上のコンピュータ関連ユニットを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、オブジェクト、実行可能な、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよいが、これらに限定されない。例示として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーション及びコンピューティングデバイスの両方を構成要素とすることができる。1つ以上の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッド内に存在することができ、構成要素は、1つのコンピュータ上に局在化されてもよく、及び/又は2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。更に、これらの構成要素は、それに記憶された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。構成要素は、ローカルシステム、分散システム内の別の構成要素と対話する1つの構成要素からのデータなどの1つ以上のデータパケットを有する信号に従うなどして、ローカル及び/又はリモートプロセスによって、及び/又は他のシステムとのインターネットなどのネットワークを介して信号によって、通信することができる。コンピュータ可読媒体は非一時的であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電子的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、又はコンピュータ可読命令及び/又はデータを記憶するために使用することができる任意の他の有形の物理媒体が挙げられるが、それらに限定されない。
【0042】
本明細書で使用される場合、「トレース」という用語は、プリント回路に一体化された経路、個々のワイヤ、リボンケーブル内の導体、又は本開示の教示に従って当業者によって認識及び理解される他のそのような構造などの、電気回路内の導電経路を含む。
【0043】
本明細書で使用するとき、「管状」及び「管」という用語は、直円柱又は断面が厳密に円周である構造、又はその長さ全体にわたって均一な断面である構造に限定されない。例えば、管状構造又は管状システムは、概して、実質的な直円柱構造として図示される。しかしながら、管システムは、本開示の範囲から逸脱することなく、テーパ状外側表面、湾曲した外側表面、及び/又は部分的に平坦な外面を有し得る。
【0044】
図1は、カテーテル連結器190、遠位回路180、及び近位回路110を含むばねアセンブリ100を示す。ばねアセンブリ100は、血管系を横断するようにサイズ決めされる。従って、その全ての構成要素及び下位構成要素は、血管系を横断するようなサイズである。カテーテル連結器190は、遠位回路180と、近位回路110の対向部分114とを互いに対して移動させるように圧縮可能である。遠位回路180及び近位回路110は、遠位回路180と近位回路110の対向部分114との間の1つ以上の位置における1つ以上の距離(又は距離の変化)を示す電気信号を提供するように構成されている。
【0045】
カテーテル連結器190は、それを通って延びる長手方向軸L-Lを画定する管状本体を有する。カテーテル連結器190は、血管系を横断するようにサイズ決めされている。カテーテル連結器190は、長手方向軸L-Lに沿ってばねアセンブリ100に力が加えられたときに圧縮され得る圧縮性フレームワーク196を含み、圧縮性フレームワーク196はまた、長手方向軸に非平行な力によって撓み、それによって連結器190を曲げることができる。長手方向軸L-Lは、連結器190の管状本体によって画定されるため、連結器190の屈曲部は、それによって長手方向軸L-Lに屈曲部を作り出す。
【0046】
連結器190は、遠位回路180が取り付けられる遠位取付面206、210、224と、近位回路110の一部114が取り付けられる近位取付面204、208、222とを含む。取付面204、206、208、210、222、224は各々、遠位回路180、及び近位回路110の対向部分114など、実質的に平坦な電気回路に係合するように構成されている。各取付面204、206、208、210、222、224は、長手方向軸L-Lに対して実質的に垂直である。各近位取付面204、208、222は、各近位取付面206、210、224が長手方向軸に平行な第1の方向に向かって面し、各遠位取付面が、第1の方向とは反対で長手方向軸に平行な第2の方向にそれぞれの近位取付面204、208、222に向かって面するように、遠位取付面204、208、222のそれぞれの取付面に向かって面する。近位取付面204、208、222の各々は、対向する遠位取付面206、210、224の鏡像としてサイズ決め及び成形され得る。
【0047】
連結器190は、第1の平面P1において同一平面上にある3つの遠位取付面206、210、224と、第2の平面P2において同一平面上にある3つの近位取付面204、208、222とを含むことができる。第1の平面P1及び第2の平面P2は各々、長手方向軸L-Lに対して垂直である。第1の遠位面206は、第2の近位面204に対向して位置決めされる。第3の遠位面210は、第4の近位面208に対向して位置決めされ、第5の遠位面224は、第6の近位面222に対向して位置決めされる。第1の面206、第3の面210及び第5の面224は、第1の面P1において同一平面上にある。第2の面204、第4の面208及び第6の面222は、第2の面P2において同一平面上にある。第1の取付面204、第2の取付面206、第3の取付面208、第4の取付面210、第5の取付面222、及び第6の取付面224は、互いに実質的に同様のサイズを有する。第1の取付面206、第3の取付面210、及び第5の取付面224は、長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に、互いに120°離間されている。第2の取付面204、第4の取付面208、及び第6の取付面222は、長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に、互いに120°離間されている。
【0048】
各取付面204、206、208、210、222、224は、連結器190の管状本体の側壁に位置決めされる。
【0049】
圧縮性フレームワーク196は、近位取付面204、208、222から遠位取付面206、210、224まで延びる。
【0050】
カテーテル連結器190は、カテーテル14の二つの部分を接合するように更に構成される(図11参照)。カテーテル連結器190は、管状本体の遠位端まで延びる遠位係合延長部194と、管状本体の近位端まで延びる近位係合延長部192とを有する。
【0051】
遠位回路180と、近位回路110の対向部分114は、互いに対向して位置決めされた誘導コイルを含むことができる。各誘導コイルは、圧縮性フレームワーク196を間に挟んで別の誘導コイルに対向して位置決めすることができる。対向コイルは、送信機として作用する1つ以上のコイル(好ましくは近位回路110の部分114上)と、受信機として作用する1つ以上の対向コイル(好ましくは遠位回路180上)とを有する誘導距離センサとして作用するように構成することができる。ばねアセンブリ100を含む力プローブは、送信機として作用するコイル(複数可)に電気的に接続された発電機と、受信機として作用するコイル(複数可)に電気的に接続された電気測定ツールとを含むことができる。
【0052】
遠位回路180は、3つの誘導コイル184(図8参照)を含むことができ、近位回路110の対向部分114は、3つの誘導コイル116、118、120(図5参照)を含むことができる。遠位回路180上の誘導コイル184の各々は、近位回路110上のそれぞれの誘導コイル116、118、120に対向して位置決めすることができる。遠位回路180上の誘導コイル184は、連結器190の遠位取付面206、210、224(遠位取付面は、第1の平面P1において同一平面上にある)に取り付けられることによって、また、例えば平面コイルによって、長手方向軸L-Lに垂直な平面に限定することができる。近位回路110の対向部分114上の誘導コイル116、118、120は、連結器190の近位取付面204、208、222(近位取付面は、第2の平面において同一平面上にある)に取り付けられることによって、また、例えば平面コイルによって、長手方向軸L-Lに垂直な平面に限定することができる。
【0053】
血管内力プローブは、対になって3つの誘導距離センサを形成する6つの誘導コイル184、116、118、120を含むことができる。力プローブは、第1のコイル対、第2のコイル対、及び第3のコイル対の間の第1の距離、第2の距離、及び第3の距離にそれぞれ対応する第1の電気信号、第2の電気信号、及び第3の電気信号を受信するように構成された電気診断システムを更に含むことができる。電気診断システムは、第1の電気信号、第2の電気信号、及び第3の電気信号に少なくとも部分的に基づいて、力プローブの先端に加えられる力を表す3次元力ベクトルを決定するように更に構成することができる。
【0054】
連結器190は、誘導コイル184、116、118、120を構造的に支持することができる。
【0055】
近位回路110は、追加のセンサ及び/又はエネルギー源への接続のための追加の回路部124、134、142を更に含むことができる。(図5を参照)。
【0056】
図2は、カテーテル連結器190の立面図である。図3は、図2のカテーテル連結器190の断面図である。図2及び図3をまとめて参照すると、連結器190の管状本体は、圧縮性フレームワーク196の領域に開口部232、234、236を含む。図示のように、管状本体は、圧縮性フレームワーク196の近位取付面204、208、222のうちの1つ及びストラット226によって各々取り囲まれた3つの近位開口部232を含む。図示のように、管状本体は、圧縮性フレームワークの遠位取付面206、210、224のうちの1つ及びストラット226によって各々取り囲まれた3つの遠位開口部234を含む。図示のように、管状本体は、圧縮性フレームワーク196のストラット226によって各々取り囲まれた3つの中央開口部236を含む。
【0057】
圧縮性フレームワークのストラット226及び開口部232、234、236は、代替的に、ばねアセンブリ100がカテーテル力プローブの一部として操作されるときに圧縮性フレームワーク196の圧縮及び/又は屈曲を可能にするように構成することができる。ストラット236は、所定の移動長さ(長手方向軸L-L及び/又は軸外の方向)及び/又は所定のばね定数を提供するように、サイズ決め、成形、位置決め、ないしは別の方法で構成することができる。ばね定数及び/又は移動長さは、特定の用途又は用途の範囲に必要な臨床動作範囲に基づいて決定することができる。ストラット236は、特定の用途で必要とされる接触力(例えば、500g以下)の臨床動作範囲に基づいて、特定の移動長さ及びばね定数をもたらすように設計することができる。
【0058】
管状本体の開口部232、234、236の一部又は全ては、圧縮性フレームワーク196が圧縮されると折り畳まれ得る。取付面204、206、208、210、222、224のうちの1つによって部分的に取り囲まれた開口部232、234は、圧縮性フレームワーク196が圧縮されたときに折り畳むことができる。追加的又は代替的に、圧縮性フレームワーク196のストラット226によって取り囲まれた開口部236は、圧縮性フレームワーク196が圧縮されたときに折り畳むことができる。
【0059】
各取付面204、206、208、210、222、224は、遠位回路180及び近位回路110を接着するのに適した液体接着剤を受け取るように構成することができる。各取付面204、206、208、210、222、224は、接着剤が流れ込むことができるT字形のくぼみ228を含むことができる。T字形のくぼみ228は、滑らかな平坦な取付面と比較して、取付面204、206、208、210、222、224への接着の固定を改善することができる。あるいは、各取付面204、206、208、210、222、224は、本開示の教示に従って当業者によって認識及び理解されるように、接着を改善するために他の方法で処理することができる。
【0060】
連結器190は、長手方向軸L-Lに平行な、管状本体の第1の端部から延びる複数の係合延長部194と、長手方向軸L-Lに平行な、管状本体の第2の端部から延びる複数の係合延長部192とを更に含むことができる。管状本体の両側の各係合延長部192、194は、そこから長手方向軸を中心に円周方向に延びる突出部192、195を含むことができる。ばねアセンブリは、管状本体の第1の端部から延びる正確に3つの係合延長部192と、管状本体の第2の端部から延びる正確に3つの係合延長部194とを含み得る。
【0061】
図4は、ばねアセンブリ100内の遠位回路180及び近位回路110の対向部分114の位置の図を提供するための、ばねアセンブリ100の遠位部分の立面図である。この図では、連結器190の管状本体の外面の外側に延びる4つの電気回路セグメント132、136、186を見ることができる。
【0062】
遠位電気回路180は、図8により詳細に示されている。図4及び図8をまとめて参照すると、遠位電気回路180は、各々が連結器190の管状本体の外面上に延びる2つのセグメント186を含む。2つのセグメント186は各々、遠位電気回路180の3つのより大きな部分178が2つのセグメント186によって接続されるように、遠位電気回路180の2つのより大きな部分178を接続する。遠位回路180の誘導コイル184は、遠位回路180のより大きな部分178に位置決めされる。
【0063】
近位回路110は、図5により詳細に示されている。図4及び図5をまとめて参照すると、遠位回路180の反対側に位置決めされた近位回路110の部分114は、2つの接続セグメント132、136を含む。近位回路110の第1の接続セグメント132は、第1のより大きな部分164を第2のより大きな部分162に接合する。近位回路110の第2のセグメント136は、第2のより大きな部分162を第3のより大きな部分160に接合する。
【0064】
より大きな部分160、162、164、178は、それぞれの回路180、114が連結器190に取り付けられたときに、各それぞれの取付面204、206、208、210、222、224を横切って連結器190の内面によって画定される内腔212内に延びるように各々成形することができる。接続セグメント132、136、186は、連結器190の外面上に延びるように位置決めされる。各セグメント132、136、186及びその対となる隣接するより大きな部分160、162、164、178は、取付面204、206、208、210、222、224の間のストラットフレームワーク196の一部をその中に位置付けることができるノッチを形成する。このように構成されると、回路180、114を、長手方向軸L-Lに垂直な平面P1、P2(図1)内で互いに平行に整列させることができる。回路114、180は、いくつかの他の既知の力センサ設計と比較して、互いにより近くに位置決めすることができる。
【0065】
図5は、ばねアセンブリ100内の近位回路110として使用することができるフレキシブル回路110の図である。フレキシブル回路110をカテーテル内で使用して、力に関する信号を医師のコンソールのプロセッサに提供することができる。フレキシブル回路110はまた、位置に関する信号を提供する回路を含むことができる。フレキシブル回路110は、実質的に円形の部分114を含む実質的に平坦な基板112を含む。円形部分114は、図1及び図4に示すように、遠位回路180に対向するカテーテル連結器190に取り付けられるように成形されている。基板112は、長手方向軸L-Lの周りを包むように成形された追加部分124、134、142を含む。追加部分124、134、142は、図示又は他の形状のように実質的に長方形の形状を有することができる。部分114、124、134、142は、コネクタセグメント144、146、148によって接合することができる。長方形部分124、134、142及び関連するコネクタセグメント146、148の幅は、カテーテル、スリーブ、シース、又は他のそのような管状構造体内又はその周りに巻き付けられたときに、追加部分124、134、142が長手方向軸L-Lをほぼ完全に取り囲むようなサイズにすることができる。基板112は、非導電性であり、高温に耐えることができる適切な材料、例えばポリイミド、ポリアミド、又は液晶ポリマー(LCP)から形成することができる。あるいは、部分114、124、134、142及びセグメント144、146、148の一部又は全ては、基板112とは別の基板上に構築され、当業者に知られているプロセスによって回路110を形成するために接合され得る。
【0066】
回路110の円形部分114は、図4に関連して図示及び説明したように、3つのより大きな部分160、162、164及び2つの接続セグメント132、136を含む。3つのより大きな部分160、162、164の各々は、円形部分114の環状セクタである。環状セクタ160、162、164は、互いに実質的に同一の形状を有することができる。第1の環状セクタ164は、円形部分114の開口部122によって第3の環状セクタ160から分離されている。セグメント132、136は、円形部分114が連結器190に挿入するために開かれ、図4に示すように最終位置に位置決めされ得るように可撓性であり得る。
【0067】
図6Aは、図5に示すような緩んだ形状の円形部分114の立面図である。図6Bは、連結器190への挿入のために開かれた円形部分114の立面図である。
【0068】
円形部分114全体は、可撓性であり得る。あるいは、環状セクタ160、162、164は、剛性であり得、実質的に弾性変形可能でなくてもよい。製造時に環状セクタ160、162、164が剛性であるか可撓性であるかにかかわらず、連結器190に取り付けられると、環状セクタ160、162、164は、輸送、処置前取り扱い、及び処置中の操作の間に第2の平面P2内の誘導コイル(図1参照)の位置を維持するのに十分な剛性を有することができる。セグメント132、136は、円形部分114が連結器190内に設置されることを可能にするように十分に可撓性であり得る。
【0069】
セグメント132、136は、連結器190にしっかりと取り付けることができる。あるいは、セグメント132、136は可撓性であってもよく、環状セクタ178が連結器に取り付けられたときに環状セクタ178間の歪み緩和を提供する。例えば、セグメント132、136は、連結器190の外径に対して平坦に位置決めすることができるS構成を含むことができる。
【0070】
図7は、半径方向外側に延びるセグメント132a、136aを有する円形回路114aの立面図である。セグメント132a、136aは、歪み緩和を提供するように成形されている。円形回路114aが連結器190に取り付けられると、セグメント132a、136aは、各それぞれのセグメント132a、136aの長さの少なくとも一部にわたって連結器190の外面から分離される。セグメント132、136は、連結器190が曲がるにつれてセグメントが長くなることができるように代替的に成形することができる。
【0071】
各環状セクタ160、162、164は誘導コイル116、118、120を含む。コイル116、118、120は、図示のように互いに別個であってもよく、又はそれらは各々他のコイルの一方又は両方に接続されてもよい。図示のように、円形部分114上の各コイル116、118、120は、約5回の巻数を含む。しかしながら、信号強度は、巻数と相関しているため、巻数は、各セグメントのサイズ及びリソグラフィプロセスが達成できるピッチに基づいて最大化され得る。
【0072】
各セグメント132、136は、誘導コイル116、120のうちの1つ以上に電気的に接続された接続トレース166、176を含むことができる。接続セグメント132、136内のトレース166、176は、カテーテル連結器の外面の外側の位置で長手方向軸の周りに円周方向に延びることができる。図4及び図5に示すように、そのようなトレース166、176は、近位回路114が連結器190に取り付けられたときに、近位回路110の円形部分114上の誘導コイル116、118、120と同一平面内に限定されることができる。あるいは、接続トレース166、176が上部に配置される接続セグメント132、136が(例えば、歪み緩和のために成形されて)非平面である場合、トレース166、176は、それぞれの接続セグメント132、136の形状に追従する非平面形状を有することができる。
【0073】
回路110は、円形部分114を回路の長方形部分142に接合するコネクタセグメント144を含む。コネクタセグメント144は、平面形状から屈曲して約90°で曲がる曲線を含むのに十分な可撓性を有することができる。あるいは、回路110は、製造時にセグメント144に90°の曲線を含むことができる。各誘導コイル116、118、120が別個であるとき、セグメント144は3つのトレース166、174、176を含むことができ、各トレースは回路110の円形部分114内のそれぞれの誘導コイル116、118、120に電気的に接続される。2つ以上のコイル116、118、120が電気的に接続される場合、セグメント144は1つ又は2つのトレースを含むことができる。
【0074】
円形部分114に直接接続される長方形部分142は、はんだ接合部168を有する。3つのコイルが互いに別個である場合、それぞれの延長部166、174及び176は、別個のはんだ接合部168に接合される。あるいは、延長部166、174、176は、2つ以上のコイル116、118、120を接合することができ、その場合、より少ないはんだ接合部168を長方形部分142に含めることができる。コイル116、118、120が互いに分離している場合、各コイルにおいて生成される信号は、中心から外れた力又は力の軸外の方向の指示等、力の更なる詳細を提供するために使用され得る。
【0075】
遠位回路180、及び近位回路110の円形部分114は、連結器190に組み立てられたときに連結器の撓みを示す電気信号を提供することができる距離測定トランスデューサとして機能するのに十分である。圧縮性フレームワーク196の構造特性及びカテーテル力プローブの幾何学形状は既知であり得るので、圧縮性フレームワーク196の撓み及び/又は圧縮はカテーテル力プローブに加えられる力又は力ベクトルに関連付けられる。
【0076】
位置に関する信号を測定するために使用される平面コイル又はトレース(すなわち、位置コイル又はトレース)は、回路110の追加の長方形部分124、134に組み込むことができる。あるいは、力検知のみが望まれる場合には、コイル付きの長方形部分124、134を省略することができる。
【0077】
左長方形コイル128を左部分124に組み込むことができ、右コイル140を右部分134に組み込むことができる(図5の図に関して左右が方向付けられている)。回路110は、左部分124を中央長方形部分142に接合する接合セグメント146内に位置付けられた延長部156、154を含むことができる。延長部156、154は、左側の長方形コイル128を中央長方形部分142のはんだパッド168に接続する。同様に、回路110は、対向する接合セグメント148内に位置付けられ、右側の長方形コイル140をはんだパッド168に接続する延長部を含むことができる。図示のように、長方形部分124、134上の各コイル128、140は、約5回の巻数を含む。しかしながら、信号強度は、巻数と相関しているため、巻数は、長方形部分124、134のサイズ、並びにリソグラフィプロセスが達成できるピッチに基づいて最大化されてもよい。
【0078】
コイル116、118、120、128、140の巻線は、時計回り(すなわち、時計回りの向きを有する)又は反時計回りであり得る。コイルの向きは、本明細書に記載のセンサ機能を実行するために、当業者によって認識及び理解されるように選択することができる。
【0079】
基板112は単層とすることができる。あるいは、基板112は、2層~10層、例えば4層を含むことができる。このようにして、層を追加することによってコイルを厚くすることができる。しかしながら、層によって厚くすることで、信号収率の非線形性の増加がもたらされ得る。別の代替案として、回路110は、各々が1つ以上の誘導コイルを含む追加部分(図示せず)を含むことができる。追加部分はそれぞれ、図示された部分114、124、134に各々接続され、それぞれの図示された部分の下に位置付けられ得る。回路110は、追加部分と図示した部分との間の接続部(複数可)において、それぞれの図示した部分114、124、134の下に追加部分を配置するために360°曲がるのに十分な可撓性を有することができる。例えば、左右の長方形部分124、134から延びるタブ126、136、150、152は、図示の左右の長方形部分124、134の下に各々位置付けられた追加の左右の長方形部分に接合する折り畳まれたセグメントとすることができる。重なり合う部分内のコイルを整列させることができる。基板を積層することにより、面積が増加するしてパネル化密度が増加し得、組み合わされたコイルの収率は、基板内に積層されたコイルと広範に比較して非線形性の増加を招かないことがある。
【0080】
図8は、ばねアセンブリ100の遠位回路180として使用することができる円形回路180の図である。回路180は、図4に関連して図示及び説明したように、3つのより大きな部分178及び2つのセグメント186を含む。3つのより大きな部分178の各々は、回路180の環状セクタである。環状セクタ178のうちの2つは、回路180内の開口部188によって分離されている。
【0081】
セグメント186は、回路180を連結器190に挿入するために開き、図4に示すように位置決めすることができるように可撓性であり得る。回路180全体は可撓性であり得る。あるいは、環状セクタ178は、剛性であり得、実質的に弾性変形可能でなくてもよい。製造時に環状セクタ178が剛性であるか可撓性であるかにかかわらず、連結器190に取り付けられると、環状セクタ178は、輸送、処置前取り扱い、及び処置中の操作の間に第2の平面P2内の誘導コイル(図1参照)の位置を維持するのに十分な剛性を有することができる。セグメント186は、回路180が連結器190内に設置されることを可能にするように十分に可撓性であり得る。セグメント186は、連結器190にしっかりと取り付けることができる。あるいは、セグメント186は可撓性であってもよく、環状セクタ178間の歪み緩和を提供する。
【0082】
回路180は、図6A及び図6Bに示す円形部分114と同様に開くことができる。セグメント186は、図7に示され、円形部分114、114aの接続セグメント132、136に関連して別途説明された接続セグメント132a、136aと同様に歪みを緩和するように成形することができる。
【0083】
各環状セクタ178は誘導コイル184を含む。コイル184は、図示のように互いに別個であってもよく、又はそれらは各々他のコイルの一方又は両方に接続されてもよい。図示のように、各コイル184は、約5回の巻数を含む。しかしながら、信号強度は、巻数と相関しているため、巻数は、各セグメントのサイズ及びリソグラフィプロセスが達成できるピッチに基づいて最大化され得る。
【0084】
各セグメント186は、誘導コイル116、120のうちの1つ以上に電気的に接続されたトレースを含むことができる。
【0085】
遠位回路180は、コイル184にトレースをルーティングすることができる延長部181を更に含むことができる。延長部181は、連結器190の近位端を越えて、最終的にはんだ接合部(図示せず)まで長手方向に延びるように屈曲することができる。延長部181は、延長部を通って延びるトレースが近位回路110上のはんだ接合部168に接続されるように、近位回路110に接着ないしは別の方法で接合することができる。あるいは、遠位回路180は、はんだパッド部分及び/又は近位回路110の対応する部分142、124、134などの追加の誘導コイル部分を含むことができる。別の代替例として、位置検知がばねアセンブリに組み込まれていない場合、近位回路110及び遠位回路180の両方は、図8に示す例示的な遠位回路180と実質的に同様に構成することができ、はんだ接合部は延長部181内のトレースに接続する。
【0086】
図9及び図10は、組み立ての2つの異なるステップにおけるカテーテル14(図11参照)を示し、ばねアセンブリ100を含む力プローブの構成要素を示す。図9は、連結器190及び連結スリーブ200に組み立てられた近位フレキシブル回路110を示す。近位回路110及び遠位回路180の円形部分114は各々、図1及び図4に示すように連結器190に接着される。
【0087】
図10に示すように、力プローブは遠位部分18を含むことができ、遠位部分はアブレーション電極32(複数可)及び灌注開口部214を含むことができる。遠位部分の遠位端32は、非外傷性であり得る。力プローブは、管状近位部分を更に含むことができ、連結スリーブ200は、細長いカテーテル本体216内に配置されるようにサイズ決めされ、長方形部分124、134、142を上に取り付けることができるように成形される。力プローブは、近位部分200と非外傷性遠位端32との間に固定された一対の平面誘導コイルを含むことができ、その結果、対の各コイルは、長手方向軸L-Lに垂直な平面内にある。力プローブは、長手方向軸に平行に圧縮可能であり、対の誘導コイルを互いに向かって移動させる圧縮性フレームワーク196を含むことができる。
【0088】
力プローブは、カテーテル連結器190を更に含むことができる。連結器は、連結器190の遠位端から延びる係合延長部194を介してばねアセンブリ100に取り付けることができる。遠位係合延長部194の突出部195は各々、先端18の相補的特徴部と係合する。連結器190は、連結器190の近位端から延びる係合延長部192を介して管状近位部分200に取り付けることができる。近位係合延長部192の突出部193は各々、管状近位部分200の相補的特徴部と係合する。
【0089】
カテーテル14は、力プローブに接続するケーブルのセットを含むケーブル束198を含むことができ、これらケーブルは、見ることができないが、近位回路110の関連する長方形部分142上のはんだ接合部168に、従って近位回路110上の様々なコイル又はトレースに接続される。ケーブル束198はまた、遠位回路180のコイル184にトレースに接続されたケーブルを含む。
【0090】
近位回路110の長方形部分124、134、142は、連結スリーブ200の実質的に平坦な表面202に、直接接着されるか、又は表面202に接着された下にある層状基板の取り付けによって固定される。そのように組み立てられると、フレキシブル回路110のこれらの部分124、134、142は、長手方向軸L-Lに垂直な平面A-Aで見たときに三角形断面を有するものとして見ることができる。接続セグメント146、148は、図9に示す平面A-Aで見たときに平面部分124、134、142の三角形断面の角に配置されたスリーブ200の弓形表面に接着することができる。
【0091】
従って、組み立てるときに、フレキシブル回路110は、カテーテル14の外面を提供し、カテーテル14の構成要素(例えば、フレキシブル回路110、180、連結器190、スリーブ200)が内部に存在する内径を画定する、外管又はスリーブ216(図11)に容易に挿入され得る。本明細書に記載の全ての構成要素は、約15フレンチ以下のスリーブ216の内側に配置される。一方では近位回路110の長方形部分124、134、142の実質的に平坦な外面間の間隙から生じるスリーブ216の下の軟質スポット、及び他方ではスリーブ216の湾曲、の防止を助けるために、これらの間隙は、追加の材料、例えば接着剤及び/又はポリイミド層を長方形部分124、134、142上に含めることによって充填されてもよい。追加の材料は、フレキシブル回路110とは別個に製作され、フレキシブル回路110に固着されてもよく、又はフレキシブル回路110の残部と同じリソグラフィプロセス中に形成される、フレキシブル回路110の一体的な部分であってもよい。
【0092】
フレキシブル回路110は、以下のようにカテーテル14に組み込まれてよい。第1に、フレキシブル回路110が設けられてもよい。回路110の一部を折り畳んで層状基板を形成する場合、そのような部分は適切な方法で折り畳むことができる。接着剤は、連結器190の環状セクタ160、162、164及び/又は近位取付面204、208、222に塗布することができる。環状セクタ160、162、164は、接続セグメント132、136を屈曲させて開口部122を広げることによって広げることができる(図6A及び図6B)。各環状セクタ160、162、164は、圧縮性フレームワーク196の近位取付面204、208、222及び支柱226によって取り囲まれた連結器190の管状本体内の開口部232内にそれぞれ押し込まれ得る。接続セグメント132、136は、環状セクタ160、162、164を所定の位置に移動させるときに屈曲させる及び/又はねじることができる。接続セグメント132、136は、セクタ160、162、164が所定の位置に配置されると、応力のない形状に弛緩することができる。接着剤は、硬化して、近位回路110の各環状セクタ160、162、164を連結器190のそれぞれの取付面222、208、204に接合することができる。環状セクタ160、162、164は、連結器190に接着されたときに同一平面上にあり得る。接着剤は、長方形部分124、142、134及び/又はそれらの間の接続セグメント146、148の裏側に塗布することができる。近位回路110の円形部分114を、はんだ接合部168を上に有する部分142に接続するセグメント144は、約90°で曲げられ得る。長方形セグメント124、142、134は、連結スリーブ200の周りに巻き付けることができる。図9及び図10に示されるように、接着剤は、硬化して、長方形セグメント124、142、134及び接続セグメント146、148をスリーブ200に取り付けることができる。
【0093】
図11は、電気的活動を評価し、生体の心臓12に対して焼灼処置を実行するためのシステム10の絵図である。図示の処置は、ばねアセンブリ100を血管内力プローブとして使用することができる用途の一例を表す。
【0094】
図11に示すこのシステム10は、患者の血管系を通じて心臓12の室又は血管構造内に、操作者16によって経皮的に挿入されるカテーテル14を含む。通常は医師である操作者16が、カテーテルの遠位先端18を、例えば、アブレーション標的部位において、心臓壁と接触させる。例えば、心臓の電気的活動マップの評価によって異常と判定された領域は、熱エネルギーの印加によって、例えば、標的組織に高周波エネルギーを印加する遠位先端18の1つ以上の電極に、高周波電流をカテーテル内のワイヤを通じて流すことによって、アブレーションされ得る。エネルギーは組織に吸収されて、組織が永久にその電気興奮性を失う点(典型的には、50℃超)まで組織を加熱する。この処置により心臓組織内に非伝導性の損傷部が生じ、その損傷部は、不整脈を引き起こす異常な電気的経路を遮断する。かかる原理は、異なる心腔に適用されて、多数の異なるタイプの心不整脈を診断及び治療することができる。
【0095】
カテーテル14は、アブレーションのために必要に応じて、操作者16がカテーテルの遠位端を操縦、位置決め及び方向付けできるように好適に制御できるハンドル20を含み得る。操作者16を補助するために、カテーテル14の遠位部分18又はそれに近接する部分は、遠位部分18と組織との間の接触力(例えば力ベクトル)に関して操作者にフィードバックを提供する力センサとして作用するばねアセンブリ100を収容する。カテーテル14はまた、患者の内部解剖学的構造に対する遠位部分18の位置に関するフィードバックを提供するためにコンソール24内に配置されたプロセッサ22に信号を提供する位置センサ、例えば、トレース又はコイル(後述)を含むことができる。
【0096】
アブレーションエネルギー及び電気信号は、遠位先端18に又は遠位先端18付近に位置する1つ又は2つ以上のアブレーション電極32を通り、コンソール24に至るケーブル38を介して、心臓12に及び心臓12から伝達され得る。ペーシング信号及び他の制御信号は、コンソール24から、ケーブル38及び電極32を介して、心臓12へと伝達されてもよい。
【0097】
ワイヤ接続部35は、コンソール24を、身体表面電極30、並びにカテーテル14の位置及び向きの座標を測定するための位置決めサブシステムの他の構成要素と連結する。プロセッサ22又は別のプロセッサは、位置決めサブシステムの要素であってもよい。その全体があたかも完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる優先権出願の米国特許出願第62/943,572号の付録に添付された、Govariらに付与された米国特許第7,536,218号において教示されるように、電極32及び身体表面電極30は、アブレーション部位での組織インピーダンスを測定するために使用され得る。温度センサ(図示せず)、典型的には、熱電対又はサーミスタを、電極32の各々の上に、又は電極32の各々の付近に載置することができる。
【0098】
コンソール24は、典型的には、1つ以上のアブレーション発電機25を収容する。カテーテル14は、既知のアブレーション技法、例えば、高周波エネルギー、超音波エネルギー、冷熱エネルギー、及びレーザーにより生成された光エネルギーを使用して、心臓にアブレーションエネルギーを伝導するように適合され得る。そのような方法は、同一出願人による米国特許第6,814,733号、米国特許第6,997,924号、及び米国特許第7,156,816号に開示されており、これらは、あたかも完全に記載され、優先権出願の米国特許出願第62/943,572号の付録に添付されているかのように、参照によりその全体が本出願に組み込まれる。
【0099】
位置決めサブシステムはまた、カテーテル内に、典型的には先端に近接して配設されたコイル又はトレースを使用して、既定の作業体積内に磁場を生成し、カテーテルでのこれらの磁場を感知することによって、カテーテル14の位置及び向きを判定する、磁気位置追跡配置を含んでもよい。位置決めサブシステムは、参照によりその全体があたかも完全に記載されているかのように本出願に組み込まれ、優先権出願の米国特許出願第62/943,572号及び上記の米国特許第7,536,218号の付録に添付された、米国特許第7,756,576号に記載されている。
【0100】
操作者16は、コンソール24を介してカテーテル14の機能を観察し、調節することができる。コンソール24は、プロセッサ、好ましくは適当な信号処理回路を有するコンピュータを含む。プロセッサは、モニタ29を駆動するように結合されている。信号処理回路は、典型的には、カテーテル14において遠位に位置する電気センサ、温度センサ、及び接触力センサ等のセンサ、並びに複数の位置感知コイル又はトレースによって生成された信号を含む、カテーテル14からの信号を受信、増幅、フィルタリング、及びデジタル化する。デジタル化された信号は、コンソール24及び位置決めシステムによって受信され、カテーテル14の位置及び向きを算出し、電極及び接触力センサからの電気信号を分析するために使用される。
【0101】
コンソール24は、プロセッサと、命令を備えるプロセッサと通信するメモリとを含む電気診断システムを含むことができ、命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、ばねアセンブリ100内の第1の一対の誘導コイル184、116の間の第一の距離に対応する第1の電気信号を受信させ、ばねアセンブリ100内の第2の一対の誘導コイル184、118の間の第2の距離に対応する第2の電気信号を受信させ、ばねアセンブリ内の第3の一対の誘導コイル184、120の間の第3の距離に対応する第3の電気信号を受信させ、カテーテル14の非外傷性遠位端に加えられる力を表す3次元力ベクトルを決定させ、力ベクトルは、第1の電気信号、第2の電気信号、及び第3の電気信号に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0102】
本明細書に開示される主題は、アブレーションカテーテルのユーザ(例えば、電気生理学医)にフィードバックを提供するために使用され得るカテーテル14内のばねアセンブリ100を含む構造に関し、フィードバックは、カテーテルの先端及びその上に配設された任意の電極に加えられる力に関する。フィードバックは、カテーテル位置を更に含むことができる。これらの構造は、カテーテルの小さな内径(例えば、多くの場合、約0.1インチ以下)内に存在し、更にフィードバックを確実に提供するために、それに関連する様々な設計制約を克服しなければならない。例えば、金属コイルを使用して、磁場内の位置及び/又は別のコイルに対する相対位置を検出することができる。一般に、より多くの巻数を有するより大きくて厚いコイルは、より少ない巻数を有するより小さくて薄いコイルよりも検出が容易であり、コイルのサイズはカテーテル14の内部形状によって制限される。更に、かかるコイルが、リソグラフィプロセスを介して回路基板又はフレキシブル回路上のトレースとして製造される場合、このプロセスはトレースピッチを制限する。リソグラフィによって追加の層で回路の厚さを増加させるオプションが利用可能であるが、このオプションは2つの欠点を有する。第1に、製造コストは層の数に比例するため、高価である。すなわち、他の条件が同じなら、より多くの層を有するフレキシブル回路は、より少ない層を有するフレキシブル回路よりも製造コストがかかる。第2に、収率の非線形性も、層の数に比例する。すなわち、収率の非線形性はトレースの数と共に増加するため、コイルからの収率が損なわれる。これらの設計上の課題は、屈曲可能な連結器190及び灌注構造を含む位置トレースに近接した追加の構造を含めることによって増大する。更に、密な空間内に構造を詰め込むことから生じ得る漏話干渉を考慮するべきである。安全な製品及び肯定的な患者の転帰のために、組立及び配線の容易さの必要性も考慮するべきである。
【0103】
本明細書に含まれる記述は、本発明の実施形態の例であり、本発明の範囲を何ら制限するものではない。本明細書に記載されるように、本発明は、構成部品の代替材料、代替的な幾何学的構成、代替的な構築方法、及び代替的な使用方法を含む、カテーテル、ばねアセンブリ、及び力プローブの多くの変形及び修正を企図する。本開示の教示に従って当業者に明らかな修正及び変形は、以下の特許請求の範囲内であることが意図されている。
【0104】
〔実施の態様〕
(1) ばねアセンブリであって、
長手方向軸に沿って延びる管状本体であって、前記管状本体は血管系を横断するようにサイズ決めされている、管状本体と、
実質的に平面の電気回路と係合するように構成された第1の取付面であって、前記第1の取付面は、前記長手方向軸に垂直に、前記管状本体内に位置決めされ、前記長手方向軸に平行な第1の方向に面している、第1の取付面と、
実質的に平面の電気回路に係合するように構成された第2の取付面であって、前記第2の取付面は、前記長手方向軸に垂直に、前記管状本体内に位置決めされ、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記第1の取付面に面している、第2の取付面と、
前記第1の取付面と前記第2の取付面との間に延びる圧縮性フレームワークと、
を備える、ばねアセンブリ。
(2) 前記管状本体内の第1の開口部であって、前記第1の開口部は、前記第1の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第1の開口部と、
前記管状本体内の第2の開口部であって、前記第2の開口部は、前記第2の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第2の開口部と、
を更に備える、実施態様1に記載のばねアセンブリ。
(3) 前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、前記圧縮性フレームワークの圧縮に応答して少なくとも部分的に折り畳み可能である、実施態様2に記載のばねアセンブリ。
(4) 前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた1つ以上の開口部を更に備え、前記1つ以上の開口部は、前記圧縮性フレームワークの圧縮に応答して少なくとも部分的に折り畳み可能である、
実施態様1に記載のばねアセンブリ。
(5) 各々が実質的に平面の電気回路に係合するようにそれぞれ構成され、前記管状本体内に位置決めされた第3の取付面、第4の取付面、第5の取付面、及び第6の取付面を更に備え、
前記第1の取付面、前記第3の取付面、及び前記第5の取付面は、前記長手方向軸に垂直な第1の平面内で同一平面上にあり、
前記第2の取付面、前記第4の取付面、及び前記第6の取付面は、前記長手方向軸に垂直な第2の平面内で同一平面上にあり、
前記第3の取付面及び前記第4の取付面は互いに対向しており、
前記第5の取付面及び前記第6の取付面は互いに対向している、実施態様1に記載のばねアセンブリ。
【0105】
(6) 前記管状本体内の第1の開口部であって、前記第1の開口部は、前記第1の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第1の開口部と、
前記管状本体内の第2の開口部であって、前記第2の開口部は、前記第2の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第2の開口部と、
前記管状本体内の第3の開口部であって、前記第3の開口部は、前記第3の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第3の開口部と、
前記管状本体内の第4の開口部であって、前記第4の開口部は、前記第4の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第4の開口部と、
前記管状本体内の第5の開口部であって、前記第3の開口部は、前記第5の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第5の開口部と、
前記管状本体内の第6の開口部であって、前記第3の開口部は、前記第6の取付面及び前記圧縮性フレームワークによって取り囲まれた、第6の開口部と、
各々が前記圧縮性フレームワークによってそれぞれ取り囲まれた3つの開口部と、
を更に備える、実施態様5に記載のばねアセンブリ。
(7) 前記第1の取付面、前記第2の取付面、前記第3の取付面、前記第4の取付面、前記第5の取付面、及び前記第6の取付面は、互いに実質的に同様のサイズを備えており、
前記第1の取付面、前記第3の取付面、及び前記第5の取付面は、前記長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に、互いに120°離間されており、
前記第2の取付面、前記第4の取付面、及び前記第6の取付面は、前記長手方向軸を中心に回転方向に測定した場合に、互いに120°離間されている、実施態様5に記載のばねアセンブリ。
(8) 前記第1の取付面は、上に複数のT字形のくぼみを備えており、
前記第2の取付面は、上に複数のT字形のくぼみを備えている、実施態様1に記載のばねアセンブリ。
(9) 前記管状本体の第1の端部から前記第1の方向に延びる第1の複数の係合延長部であって、前記第1の複数の係合延長部の各々は、前記長手方向軸を中心に円周方向に延びる突出部を備える、第1の複数の係合延長部と、
前記管状本体の第2の端部から前記第2の方向に延びる第2の複数の係合延長部であって、前記第2の複数の係合延長部の各々は、前記長手方向軸を中心に円周方向に延びる突出部を備える、第2の複数の係合延長部と、
を更に備える、実施態様1に記載のばねアセンブリ。
(10) 前記第1の複数の係合延長部は、3つの突出部からなり、
前記第2の複数の係合延長部は、3つの突出部からなる、実施態様9に記載のばねアセンブリ。
【0106】
(11) 前記第1の取付面に取り付けられた第1の電気回路であって、前記第1の電気回路は第1の誘導コイルを含む、第1の電気回路と、
前記第2の取付面に取り付けられた第2の電気回路であって、前記第2の電気回路は第2の誘導コイルを含む、第2の電気回路と、
を更に備える、実施態様1に記載のばねアセンブリ。
(12) 前記第1の取付面に取り付けられた第1の電気回路であって、前記第1の電気回路は第1の誘導コイルを含む、第1の電気回路と、
前記第2の取付面に取り付けられた第2の電気回路であって、前記第2の電気回路は第2の誘導コイルを含む、第2の電気回路と、
前記第3の取付面に取り付けられた第3の電気回路であって、前記第3の電気回路は第3の誘導コイルを含む、第3の電気回路と、
前記第4の取付面に取り付けられた第4の電気回路であって、前記第4の電気回路は第4の誘導コイルを含む、第4の電気回路と、
前記第5の取付面に取り付けられた第5の電気回路であって、前記第5の電気回路は第5の誘導コイルを含む、第5の電気回路と、
前記第6の取付面に取り付けられた第6の電気回路であって、前記第6の電気回路は第6の誘導コイルを含む、第6の電気回路と、
前記管状本体の外面上に延び、前記第1の電気回路を前記第3の電気回路に接合する第1の電気回路セグメントと、
前記管状本体の外面上に延び、前記第3の電気回路を前記第5の電気回路に接合する第2の電気回路セグメントと、
前記管状本体の外面上に延び、前記第2の電気回路を前記第4の電気回路に接合する第3の電気回路セグメントと、
前記管状本体の外面上に延び、前記第4の電気回路を前記第6の電気回路に接合する第4の電気回路セグメントと、
を更に備える、実施態様5に記載のばねアセンブリ。
(13) 血管内力プローブであって、
近位管と、
非外傷性遠位端であって、前記近位管及び前記非外傷性遠位端は、前記力プローブが沿って延びる長手方向軸を画定する、非外傷性遠位端と、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第1の平面内に限定された第1の誘導コイルと、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第2の平面内に限定された第2の誘導コイルと、
前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを互いに向かって移動させるために、前記長手方向軸に平行に圧縮可能な圧縮性フレームワークと、
を備える、血管内力プローブ。
(14) 前記近位管及び前記非外傷性遠位端に取り付けられたカテーテル連結器を更に備え、前記カテーテル連結器は、前記圧縮性フレームワークを含み、前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを構造的に支持する、実施態様13に記載の血管内力プローブ。
(15) 前記第1の誘導コイルを電気的に接続する第1の接続導体を更に備え、前記第1の接続導体は、前記第1の平面内で前記長手方向軸を中心に円周方向に延び、前記カテーテル連結器の外面の外側に位置決めされている、実施態様14に記載の血管内力プローブ。
【0107】
(16) 前記第1の平面内に限定された第3の誘導コイルと、
前記第2の平面内に限定された第4の誘導コイルと、
前記第1の平面内に限定された第5の誘導コイルと、
前記第2の平面内に限定された第6の誘導コイルと、
を更に備える、実施態様13に記載の血管内力プローブ。
(17) 前記圧縮性フレームワークは、前記長手方向軸に屈曲部を画定するように更に屈曲可能であり、それによって前記第1の平面及び前記第2の平面を非平行にする、実施態様13に記載の血管内力プローブ。
(18) 前記第1の誘導コイルに電気的に接続された発電機と、
前記第2の誘導コイルに電気的に接続された電気測定ツールと、
を更に備える、実施態様13に記載の血管内力プローブ。
(19) 電気診断システムを更に備え、前記電気診断システムは、
前記第1の誘導コイルと前記第2の誘導コイルとの間の第1の距離に対応する第1の電気信号を受信することと、
前記第3の誘導コイルと前記第4の誘導コイルとの間の第2の距離に対応する第2の電気信号を受信することと、
前記第5の誘導コイルと前記第6の誘導コイルとの間の第3の距離に対応する第3の電気信号を受信することと、
前記非外傷性遠位端に加えられる力を表す3次元力ベクトルを決定することであって、前記力ベクトルは、前記第1の電気信号、前記第2の電気信号、及び前記第3の電気信号に少なくとも部分的に基づいて決定される、ことと、を行うように構成されている、
実施態様16に記載の血管内力プローブ。
(20) カテーテルであって、
近位管と、
非外傷性遠位端であって、前記近位管及び前記非外傷性遠位端は長手方向軸を画定する、非外傷性遠位端と、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第1の平面内に限定された第1の誘導コイルと、
前記近位管と前記非外傷性遠位端との間に取り付けられ、前記長手方向軸に垂直な第2の平面内に限定された第2の誘導コイルと、
前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを互いに向かって移動させるために、前記長手方向軸に平行に圧縮可能な圧縮性フレームワークと、
前記近位管及び前記非外傷性遠位端に取り付けられたカテーテル連結器であって、前記カテーテル連結器は、前記圧縮性フレームワークを含み、前記第1の誘導コイル及び前記第2の誘導コイルを構造的に支持する、カテーテル連結器と、
前記近位管に取り付けられた細長いカテーテル管であって、前記第1の誘導コイルを取り囲み、前記第2の誘導コイルを取り囲み、前記圧縮性フレームワークを取り囲み、前記カテーテル連結器を取り囲み、前記カテーテルの近位端まで延びる、細長いカテーテル管と、
を備える、カテーテル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】