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  • 特表-射出成型用成型具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-06
(54)【発明の名称】射出成型用成型具
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/27 20060101AFI20230130BHJP
【FI】
B29C45/27
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022533529
(86)(22)【出願日】2020-12-02
(85)【翻訳文提出日】2022-08-01
(86)【国際出願番号】 EP2020084224
(87)【国際公開番号】W WO2021110722
(87)【国際公開日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】PA201970745
(32)【優先日】2019-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】594012623
【氏名又は名称】レゴ エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ランベク,イェンス スタンプ
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202AR11
4F202AR13
4F202CA11
4F202CB01
4F202CK02
4F202CN05
(57)【要約】
プラスチックの加工物の自動成型のための射出成型装置に取り付けるための射出成型具は、前記成型空洞につながる2以上の分枝ランナーチャンネルに分岐するランナーチャンネル分枝と前記湯口チャンネルとの間に延在する少なくとも一つの主ランナーチャンネル9を形成し、前記湯口チャンネルの下流の前記少なくとも一つの主ランナーチャンネル9は、前記湯口チャンネルの下流の主ランナーの合流点において互いに結合される2つの流れチャンネル12を備え、前記主ランナーの合流点までの前記2つの流れチャンネル12は直線であって、互いに平行に延在し、真っすぐの分離壁13により一部または全部が分離されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックの加工物の自動成型のための射出成型装置に取り付けるための射出成型具であって、前記射出成型具はその閉鎖位置において、一式の成型空洞を形成する少なくとも2つの分離成型部品を備える射出成型具であって、
前記分離成型部品は、
成型注入口を有する注入口成型部品と、
前記射出成型装置からの液体プラスチックの射出のための湯口チャンネルと、
第2成型部品と、備え、
前記分離成型部品は共通成型分離面に対向する当接側面を有し、
前記当接側面は少なくとも一つの主ランナーチャンネルであって、前記成型空洞につながる2以上の分枝ランナーチャンネルに分岐するランナーチャンネル分枝と前記湯口チャンネルとの間に延在する少なくとも一つの主ランナーチャンネルを形成し、
前記湯口チャンネルの下流の前記少なくとも一つの主ランナーチャンネルは、前記湯口チャンネルの下流の主ランナーの合流点において互いに結合される2つの流れチャンネルを備え、
前記主ランナーの合流点までの前記2つの流れチャンネルは直線であって、互いに平行に延在し、真っすぐの分離壁により一部または全部が分離されている射出成型具。
【請求項2】
請求項1に記載の射出成型具であって、さらに、閉鎖部品を備え、
前記第2成型部品は前記注入口成型部品と前記閉鎖部品との間に配置され、
前記閉鎖部品と前記第2成型部品とは、第2共通成型分離面に対向する第2当接側面を備え、
前記第2当接側面は前記成型空洞を形成する射出成型具。
【請求項3】
請求項1または2に記載の射出成型具であって、
前記2つの流れチャンネルは、その断面が少なくとも部分的に、前記2つの流れチャンネルにおける流れの方向と垂直な方向において、円形、半円形、楕円形、半楕円形、多角形である射出成型具。
【請求項4】
請求項3に記載の射出成型具であって、
前記2つの平行な流れチャンネルは、前記湯口チャンネルから延在し、前記ランナー合流点は前記ランナー分枝により形成されている射出成型具。
【請求項5】
請求項3または4に記載の射出成型具であって、
前記分離壁は、前記2つの流れチャンネルは、互いに最も接近する流れチャンネルの横で、互いに開口する射出成型具。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の射出成型具であって、前記ランナーチャンネルはコールドランナーを形成する射出成型具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプラスチックの加工物の自動成型のための射出成型装置に取り付けるための射出成型具に関し、前記射出成型具は、一式の成型空洞を形成する少なくとも2つの分離成型部品を備える射出成型具であって、前記分離成型部品は、成型注入口を有する注入口成型部品と、前記射出成型装置からの液体プラスチックの射出のための湯口チャンネルと、第2成型部品と、備え、前記分離成型部品は共通成型分離面に対向する当接側面を有し、前記当接側面は前記成型注入口と前記成型空洞との間に延在する一式のランナーチャンネルを形成し、前記ランナーチャンネルは2つの流れチャンネルであって、前記2つの流れチャンネルの下流端の合流点で互いに連結する2つの流れチャンネルを備える。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、上述のタイプの射出成型具について開示している。ここでは、離間して配置されるチャンネルが互いに角度をもって交差して断面流を生成し、それにより交差する流れチャンネルにおいて材料流れの混合が促進される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0047943号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに基づいて、本願発明の目的は、溶融材料の射出圧または温度の不要な増加なく、または離型前に射出ランナーにおいて材料を冷却するための不要な長い冷却時間なしに、コールドランナーチャンネルまたは射出ランナーチャンネルが素早く溶融材料をすべての成型空洞に移送することを可能とする或る側面を可能とするコールドランナーを有する射出成型具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に規定する本願発明によってなしとげられるものは、合流点までの2つの流れチャンネルは直線であって、互いに平行に延在し、真っすぐな分離壁により一部または全部が分離されている。
【0006】
好ましい実施の形態によれば、成型具は、さらに、閉鎖部品を備え、前記第2成型部品は前記注入口成型部品と前記閉鎖部品との間に配置され、前記閉鎖部品と前記第2成型部品とは、第2共通成型分離面に対向する第2当接側面を備え、前記第2当接側面は前記成型空洞を形成する。
【0007】
2つの流れチャンネルは、流れチャンネルを通して効率的に溶融材料を移送する流れチャンネルにおける流れの方向と垂直な方向において、円形、半円形、楕円形、半楕円形、多角形、またはその他の形状の断面を持つようにしてもよい。
【0008】
有利な面としては平行な2つの流れチャンネルが、また選択的には分離壁が、成型注入口およびすべての経路からランナー分枝へと延在する。
【0009】
さらに、分離壁が2つの流れチャンネルは互いに最も接近する流れチャンネルの横において互いに開口するようになっているならば、有利である。それにより、離型された分配部はより硬く、より離型が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】射出成型における分配器またはランナーチャンネルの基本的な斜視図を示している。
図2図1における主ランナーチャンネルの異なる実施の形態における断面図を示している。
図3図1における主ランナーチャンネルの異なる実施の形態における断面図を示している。
図4図1における主ランナーチャンネルの異なる実施の形態における断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、3つの分離成型部品群2,3,4を有する射出成型具1の基本構造を示す基本図である。3つの分離成型部品群2,3,4は、注入口成型部2と、中間/第2成型部3と、閉鎖成型部4と、を備える。
【0012】
注入口成型部2は、成型注入口5と一式の主ランナーチャンネル11との間に延在する湯口チャンネル6を有している。一式の主ランナーチャンネル11の各々は湯口チャンネル6の各々から延在し、ランナー分枝10を介して一式の分枝ランナーチャンネル11へと下流で結合する。一式の分枝ランナーチャンネル11は、再度、複数の成型空洞(不図示)へと直接、または多くのさらなるランナー分枝および分岐されたランナーチャンネル(不図示)を介して、つながる。
【0013】
この実施の形態において、射出成型具1は、上述の3つの成型部を備え、注入口成型部2と中間/第2成型部3とは、ランナーチャンネル(コールドランナー)が形成されている成型分離面7を形成する当接側面を有している。同様に、中間成型部3と閉鎖成型部4とは、成型品を形成する成型空洞(不図示)が配置される第2成型分離面8を形成する当接側面を有する。しかし、本願発明が2つの分離成型品のみ、挙げると注入口成型部2および中間/第2成型部3、を有する射出成型具に関連して使用されることは当業者にとっては自明である。この最後に言及した実施の形態において、成型空洞(不図示)はランナーチャンネル9,11(コールドランナー)と同じ成型分離面7に配置される。
【0014】
溶融プラスチックの成型空洞への効率的な分布を保証するために、そして図1に示すような主ランナーチャンネル9は分枝ランナーチャンネル11の断面よりも大きい断面を有している。
【0015】
図2,3および4は、図1に示す主ランナーチャンネル9における溶融プラスチックの流れ方向に垂直な主ランナーチャンネルの異なる実施の形態を示している。それぞれの実施の形態は真っすぐな分離壁13により分離される2つの真っすぐな流れチャンネル12を有していて、主ランナーチャンネル9を通して流れる溶融プラスチック材料は主に2つの分離連続流に分割される。
【0016】
図2,3および4に示される実施の形態において、真っすぐな分離壁13は2つの流れチャンネル12に完全に分離はされず、それにより主ランナーチャンネル9によって形成されるランナーがより安定し、主ランナーチャンネル9からランナーの離型がより信頼性が高くなる。しかし、真っすぐな分離壁はすべて主ランナーチャンネル9の断面を横切る経路で延在し、それにより流れチャンネル12と、主ランナーチャンネル9により形成されるランナーとが、完全に分離されることは、当業者にとって自明である。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】