(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-07
(54)【発明の名称】圧力容器及び車両
(51)【国際特許分類】
F16J 12/00 20060101AFI20230131BHJP
F17C 13/00 20060101ALI20230131BHJP
【FI】
F16J12/00 Z
F17C13/00 301Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519787
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(85)【翻訳文提出日】2022-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2020116807
(87)【国際公開番号】W WO2021057717
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910917542.8
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522123393
【氏名又は名称】未勢能源科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジーガー, アンドレアス
【テーマコード(参考)】
3E172
3J046
【Fターム(参考)】
3E172AB01
3E172BA01
3E172BB03
3E172BB12
3E172BD03
3E172DA41
3E172EA02
3E172JA06
3J046AA07
3J046AA09
3J046AA14
3J046BA01
3J046BC15
3J046BC16
3J046DA05
(57)【要約】
圧力容器(100)及び車両であって、圧力容器(100)は、ハウジング(1)、ボトルバルブ(2)、バルブシート(3)、及びライナー(4)を備え、ハウジング(1)内に貯蔵空間(6)を有し、ハウジング(1)は貯蔵空間(6)と外部を連通させる連通チャネル(8)を有し、ボトルバルブ(2)は連通チャネル(8)に設けられ、連通チャネル(8)の開口程度を調整するために使用され、バルブシート(3)の少なくとも一部はボトルバルブ(2)と連通チャネル(8)との間に支持され、ハウジング(1)の内壁面にライナー(4)が設けられ、ボトルバルブ(2)はライナー(4)を貫き出し、ライナー(4)はボトルバルブ(2)の外周面を取り囲むように貼りつけるのに適する貼付部(42)を更に有し、前記バルブシート(3)の内壁面に前記ボトルバルブ(2)の外周面に貼り付けるようにリミットするのに適するリミット部(33)が設けられる。このように設置することによって、ライナー(4)とボトルバルブ(2)との間のシールを確保するだけで、ボトルバルブ(2)と連通チャネル(8)との間のシールを実現することができ、これにより、シール難度を低減させ、加工コストを削減し、ボトルバルブ(2)と連通チャネル(8)との間のシールの信頼性が強くなる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力容器(100)であって、ハウジング(1)、ボトルバルブ(2)、バルブシート(3)、及びライナー(4)を備え、前記ハウジング(1)内に貯蔵空間(6)を有し、前記ハウジング(1)は前記貯蔵空間(6)と外部を連通させる連通チャネル(8)を有し、前記ボトルバルブ(2)は前記連通チャネル(8)に設けられ、前記連通チャネル(8)の開口程度を調整するために使用され、前記バルブシート(3)の少なくとも一部は前記ボトルバルブ(2)と前記連通チャネル(8)との間に支持され、前記ハウジング(1)の前記貯蔵空間(6)に向かう内壁面に前記ライナー(4)が設けられ、前記ライナー(4)と前記ハウジング(1)との間にライナー接続部(5)を形成し、前記ボトルバルブ(2)は前記ライナー(4)を貫き出し、前記ライナー(4)は前記ボトルバルブ(2)の外周面を取り囲むように貼りつけるのに適する貼付部(42)を更に有し、前記バルブシート(3)の内壁面に前記ボトルバルブ(2)の外周面に貼り付けるようにリミットするのに適するリミット部(33)が設けられることを特徴とする圧力容器(100)。
【請求項2】
前記バルブシート(3)は、第1の支持部(31)と第2の支持部(32)を備え、前記第1の支持部(31)は前記連通チャネル(8)内にあり、且つ前記連通チャネル(8)と前記ボトルバルブ(2)との間に挟まれるように位置決めされ、前記第2の支持部(32)は前記貯蔵空間(6)内にあり、且つ前記ハウジング(1)の前記内壁面に当接され、前記第1の支持部(31)が前記第2の支持部(32)に接続され、前記第2の支持部(32)が前記ライナー接続部(5)内にあることを特徴とする請求項1に記載の圧力容器(100)。
【請求項3】
前記ボトルバルブ(2)の前記連通チャネル(8)方向に沿って前記貯蔵空間(6)に伸び込む深さは前記バルブシート(3)の前記連通チャネル(8)方向に沿って前記貯蔵空間(6)に伸び込む深さを超えなく、前記ライナー(4)は貯蔵空間(6)に向かって突起した湾曲部(41)を有し、前記湾曲部(41)の内側に前記ライナー接続部(5)を形成し、前記湾曲部(41)は前記ボトルバルブ(2)を穿設するための穿設口を有し、前記穿設口の周縁に前記貼付部(42)が取り囲まれ、前記貼付部(42)は前記ライナー接続部(5)内にあり、且つ前記ボトルバルブ(2)と前記バルブシート(3)との間に挟まれることを特徴とする請求項1に記載の圧力容器(100)。
【請求項4】
前記ボトルバルブ(2)の前記連通チャネル(8)方向に沿って前記貯蔵空間(6)に伸び込む深さは前記バルブシート(3)の前記連通チャネル(8)方向に沿って前記貯蔵空間(6)に伸び込む深さを超え、前記ライナー(4)は貯蔵空間(6)に向かって突起した湾曲部(41)を有し、前記湾曲部(41)の内側に前記ライナー接続部(5)を形成し、前記湾曲部(41)は前記ボトルバルブ(2)を穿設するための穿設口を有し、前記穿設口の周縁に前記貼付部(42)が取り囲まれ、前記貼付部(42)は前記ボトルバルブ(2)の前記ライナー接続部(5)から伸び出す部分に貼り付けるのに適することを特徴とする請求項1に記載の圧力容器(100)。
【請求項5】
前記貼付部(42)の自由端に環状シール溝(43)を形成し、前記環状シール溝(43)内に前記ボトルバルブ(2)と前記貼付部(42)をシールするための第1のシール部材(71)が嵌設されることを特徴とする請求項3または4に記載の圧力容器(100)。
【請求項6】
前記環状シール溝(43)内にまた、前記ボトルバルブ(2)と前記貼付部をシールするためのスペアシール部材(72)が嵌設されることを特徴とする請求項5に記載の圧力容器(100)。
【請求項7】
前記バルブシート(3)は前記湾曲部(41)に貼り付けて固定されることを特徴とする請求項3または4に記載の圧力容器(100)。
【請求項8】
車両であって、請求項1-7のいずれかに記載の圧力容器(100)が設けられることを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は圧力機器製造の分野に関し、具体的に、圧力容器及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、圧力容器はさまざまな用途を有することができ、例えば、燃料電池自動車または天然ガス自動車などの新エネルギー車に使用することができ、車両の燃料貯蔵装置として使用することができる。圧力容器内の燃料ガスが漏れると、爆発のリスクがあるため、圧力容器は確実なシール性能が必要である。
【0003】
従来の圧力容器A0、例えば開示番号がCN101548128Bの特許では、
図4に示すように、バルブシートA1はボトルバルブA2の外部に嵌設してシールされ、ライナーA3はバルブシートA1の外部に嵌設してシールされ、容器のシール性を確保するために、当該手段では、バルブシートA1とボトルバルブA2との間のシール性を確保するように、バルブシートA1とボトルバルブA2との間に第1のシールリングA5を設置する必要があると同時に、ライナーA3とバルブシートA1との間のシール性を確保するように、ライナーA3とバルブシートA1との間に第2のシールリングA6を設置する必要があり、2箇所のシールを同時に確保する必要があるため、ボトルバルブA2と連通チャネルA4との間のシールを実現することができ、第1のシールリングA5と第2のシールリングA6のいずれかがシールに失敗すると、圧力容器A0全体のシール失敗を引き起こす可能性があるため、当該手段ではシールの信頼性が低い。
【発明の概要】
【0004】
これを鑑みて、本願の第1の目的は、ボトルバルブと連通チャネルとの間のシールの信頼性を少なくとも一定の程度で向上させることができる圧力容器を提出することである。
【0005】
上記の目的を達成するために、本願の技術的手段は以下のように実現される。
【0006】
圧力容器であって、ハウジング、ボトルバルブ、バルブシート、及びライナーを備え、前記ハウジング内に貯蔵空間を有し、前記ハウジングは前記貯蔵空間と外部を連通させる連通チャネルを有し、前記ボトルバルブは前記連通チャネルに設けられ、前記連通チャネルの開口程度を調整するために使用され、前記バルブシートの少なくとも一部は前記ボトルバルブと前記連通チャネルとの間に支持され、前記ハウジングの前記貯蔵空間に向かう内壁面に前記ライナーが設けられ、前記ライナーと前記ハウジングとの間にライナー接続部を形成し、前記ボトルバルブは前記ライナーを貫き出し、前記ライナーは前記ボトルバルブの外周面を取り囲むように貼りつけるのに適する貼付部を更に有し、前記バルブシートの内壁面には前記ボトルバルブの外周面に貼り付けるようにリミットするのに適するリミット部が設けられる。
【0007】
さらに、前記バルブシートは、第1の支持部と第2の支持部を備え、前記第1の支持部は前記連通チャネル内にあり、且つ前記連通チャネルと前記ボトルバルブとの間に挟まれるように位置決めされ、前記第2の支持部は前記貯蔵空間内にあり、且つ前記ハウジングの前記内壁面に当接され、前記第1の支持部は前記第2の支持部に接続され、前記第2の支持部は前記ライナー接続部内にある。
【0008】
さらに、前記ボトルバルブの前記連通チャネル方向に沿って前記貯蔵空間に伸び込む深さは前記バルブシートの前記連通チャネル方向に沿って前記貯蔵空間に伸び込む深さを超えなく、前記ライナーは貯蔵空間に向かって突起した湾曲部を有し、前記湾曲部の内側に前記ライナー接続部を形成し、前記湾曲部は前記ボトルバルブを穿設するための穿設口を有し、前記穿設口の周縁に前記貼付部が取り囲まれ、前記貼付部は前記ライナー接続部内にあり、且つ前記ボトルバルブと前記バルブシートとの間に挟まれる。
【0009】
さらに、前記ボトルバルブの前記連通チャネル方向に沿って前記貯蔵空間に伸び込む深さは前記バルブシートの前記連通チャネル方向に沿って前記貯蔵空間に伸び込む深さを超え、前記ライナーは貯蔵空間に向かって突起した湾曲部を有し、前記湾曲部の内側に前記ライナー接続部を形成し、前記湾曲部は前記ボトルバルブを穿設するための穿設口を有し、前記穿設口の周縁に前記貼付部が取り囲まれ、前記貼付部は前記ボトルバルブの前記ライナー接続部から伸び出す部分に貼り付けるのに適する。
【0010】
さらに、前記貼付部の自由端には環状シール溝を形成し、前記環状シール溝内に前記ボトルバルブと前記貼付部をシールするための第1のシール部材が嵌設される。
【0011】
さらに、前記環状シール溝内にまた、前記ボトルバルブと前記貼付部をシールするためのスペアシール部材が嵌設される。
【0012】
さらに、前記バルブシートは前記湾曲部に貼り付けて固定される。
【0013】
従来の技術と比べて、本願に記載の圧力容器は以下の利点を有する。
【0014】
本願の圧力容器によれば、ライナー接続部を設置することによって、ライナーとボトルバルブとの間のシールを確保するだけで、ボトルバルブと連通チャネルとの間のシールを実現することができ、これにより、シール難度を低減させ、加工コストを削減し、ボトルバルブと連通チャネルとの間のシール信頼性が強くなる。バルブシートの内壁面にボトルバルブの外周面に貼り付けるようにリミットするのに適するリミット部が設けられることによって、ボトルバルブへのバルブシートの安定した支持を確保することができる。
【0015】
本願の第2の目的は、上記のいずれかに記載の圧力容器を備える車両を提出することである。
【0016】
従来の技術と比べて、本願に記載の車両は、以下の利点を有する。
【0017】
本願の車両によれば、圧力容器を設けることによって、圧力容器内の燃料が漏れにくく、車両の燃料の漏れによる燃焼や爆発を回避し、車両は確実に作動する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願の一部を構成する添付の図面は、本願のさらなる理解を提供するために使用され、本願の例示的な実施例及びその説明は本願を解釈するためのものであり、本願の不適切な制限を構成しない。図面では、
【
図1】本願の第1の実施例による圧力容器の構造模式図である。
【
図3】本願の第2の実施例による圧力容器の構造模式図である。
【
図4】従来の技術における圧力容器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
なお、衝突がない場合、本願における実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0020】
以下、図面を参照しながら実施例を組み合わせて本願を詳細に説明する。
【0021】
以下、
図1-
図3を参照しながら実施例を組み合わせて、本願の実施例による圧力容器100を詳細に説明する。
【0022】
図1-
図3に示すように、圧力容器100はハウジング1、ボトルバルブ2、バルブシート3、及びライナー4を備えてもよい。ハウジング1内に貯蔵空間6を有し、貯蔵空間6はガス、液体などの流体を貯蔵するために使用される。ハウジング1は貯蔵空間6と外部を連通させる連通チャネル8を有し、ボトルバルブ2は連通チャネル8に設けられ、連通チャネル8の開口程度を調整するために使用され、ボトルバルブ2を開く場合、外部流体はボトルバルブ2を介して連通チャネル8を通って圧力容器100内に入り、或いは流体はボトルバルブ2を介して連通チャネル8を通って圧力容器100から流出することができる。ボトルバルブ2を閉める場合、ボトルバルブ2は圧力容器100内の流体が連通チャネル8を通って外部と流体を交換することを禁止する。
【0023】
図1-
図3に示すように、バルブシート3の少なくとも一部はボトルバルブ2と連通チャネル8との間に支持され、連通チャネル8でのバルブシート3の強度を増加し、圧力容器100内の流体圧力が高く過ぎるため、圧力容器100内の流体圧力と外気との間の圧力差の作用下でボトルバルブ2が変形するのを防止する。
【0024】
図1-
図3に示すように、ハウジング1の貯蔵空間6に向かう内壁面にライナー4が設けられ、ライナー4はバルブシート3及びボトルバルブ2の支持をさらに強化することができ、ボトルバルブ2が圧力下で変形するのを防止する。ライナー4とハウジング1との間にライナー接続部5を形成し、バルブシート3の少なくとも一部はライナー接続部5内に収納され、ボトルバルブ2はライナー接続部5からライナー4を通って貯蔵空間6まで貫き出し、ライナー4はボトルバルブ2の外周面を取り囲むように貼りつけるのに適する貼付部42を更に有する。
【0025】
貼付部42とライナー4をシールすることによって、ライナー接続部5内にあるバルブシート3は貯蔵空間6から離間することができ、これによって、バルブシート3とライナー4との間にシール手段を設置する必要せずに、ボトルバルブ2と連通チャネル8との間のシールを確保することができる。本手段では、貼付部42とライナー4をシールするだけでよいので、シール信頼性がより強い。なお、貼付部42とライナー4をシールするため、バルブシート3とボトルバルブ2をシールする必要もなく、貯蔵空間6のシール性を確保することができる。
【0026】
具体的に、
図2に示すように、バルブシート3の内壁面にボトルバルブ2の外周面に貼り付けるようにリミットするのに適するリミット部33が設けられる。これにより、リミット部33はボトルバルブ2へのバルブシート3の安定した支持を確保することができる。
【0027】
具体的に、
図1-
図3に示すように、バルブシート3は第1の支持部31と第2の支持部32を備え、第1の支持部31は連通チャネル8内にあり、且つ連通チャネル8とボトルバルブ2との間に挟まれるように位置決めされ、連通チャネル8内でのボトルバルブ2の回転を防止し、ボトルバルブ2の取付が確実である。第2の支持部32は貯蔵空間6内にあり、且つハウジング1の内壁面に当接され、第1の支持部31は第2の支持部32に接続され、第2の支持部32がバルブシート3の強度を強化することができ、これにより、ボトルバルブ2へのバルブシート3の安定作用を確保し、第2の支持部32はライナー接続部5内にあることができる。
【0028】
いくつかの具体的な実施例において、
図1-
図2に示すように、ボトルバルブ2の連通チャネル8方向に沿って貯蔵空間6に伸び込む深さはバルブシート3の連通チャネル8方向に沿って貯蔵空間6に伸び込む深さを超えなく、ライナー4は貯蔵空間6に向かって突起した湾曲部41を有し、湾曲部41の内側とハウジング1の内壁面との間にライナー接続部5を形成し、湾曲部41はボトルバルブ2を穿設するための穿設口を有し、穿設口の周縁に貼付部42が取り囲まれ、貼付部42はライナー接続部5内にあり、且つボトルバルブ2とバルブシート3との間に挟まれ、貼付部42とボトルバルブ2を貼り付けて固定させ、貼付部42とボトルバルブ2とのシール性を確保すると同時に、バルブシート3を貯蔵空間6の外部からシールすることができる。
【0029】
他のいくつかの具体的な実施例において、
図3に示すように、ボトルバルブ2の連通チャネル8方向に沿って貯蔵空間6に伸び込む深さはバルブシート3の連通チャネル8方向に沿って貯蔵空間6に伸び込む深さを超えてもよく、ライナー4は貯蔵空間6に向かって突起した湾曲部41を有し、湾曲部41の内側にライナー接続部5を形成し、湾曲部41はボトルバルブ2を穿設するための穿設口を有し、穿設口の周縁に貼付部42が取り囲まれ、貼付部42はライナー接続部5の外部にあり、且つボトルバルブ2のライナー接続部5から伸び出した部分と貼り付け、貼付部42とボトルバルブ2のシール性を確保すると同時に、バルブシート3を貯蔵空間6の外部からシールすることができる。
【0030】
具体的に、
図2に示すように、貼付部42の自由端は、段階的な環状になり、環状シール溝43を形成することができ、環状シール溝43内にボトルバルブ2と貼付部42をシールするための第1のシール部材71が嵌設され、第1のシール部材71はシールリングであってもよく、ボトルバルブ2と貼付部42との間に嵌設して固定され、ボトルバルブ2と貼付部42との間のシール性を強化する。
【0031】
具体的に、
図2に示すように、環状シール溝43内にまた、ボトルバルブ2と貼付部42をシールするためのスペアシール部材72が嵌設され、スペアシール部材72はシールリングであってもよく、ボトルバルブ2と貼付部42との間に嵌設して固定され、スペアシール部材72が第1のシール部材71に対してボトルバルブ2の軸方向に貯蔵空間6から背離する一側にあることができるため、スペアシール部材72を第1のシール部材71として使用することができ、第1のシール部材71が失敗した後、ボトルバルブ2と貼付部42との間のより良好なシール性を確保する。
【0032】
具体的に、ボトルバルブ2は柱状であり、貼付部42はボトルバルブ2に貼り合う環状部材である。湾曲部41と貼付部42はいずれもライナー4を折り曲げることによって形成されることができる。
【0033】
具体的に、
図1-
図3に示すように、バルブシート3は湾曲部41に貼り付けて固定される。これにより、湾曲部41はバルブシート3を固定することができ、ボトルバルブ2へのバルブシート3の支持安定性を向上させる。
【0034】
以下、本願の実施例による車両を説明する。
【0035】
本願の実施例による車両には、本願の上記のいずれかの実施例に記載の圧力容器が設けられる。
【0036】
本願の実施例の車両によれば、圧力容器を設けることによって、圧力容器内の燃料が漏れにくく、車両の燃料の漏れによる燃焼や爆発を回避し、車両は確実に作動する。
【0037】
以上で本願の好ましい実施例だけであり、本願を制限するためのものではなく、本願の精神と原則から逸脱しない限り、行った任意の修正、等価置換、改善等は、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきである。
【0038】
本願は、出願日が2019年9月26日であり、出願番号が201910917542.8、特許出願の名称が「圧力容器及び車両」の優先権を主張する。
【符号の説明】
【0039】
圧力容器100、ハウジング1、ボトルバルブ2、バルブシート3、第1の支持部31、第2の支持部32、リミット部33、ライナー4、湾曲部41、貼付部42、環状シール溝43、ライナー接続部5、貯蔵空間6、第1のシール部材71、スペアシール部材72、連通チャネル8。
【国際調査報告】