IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティドの特許一覧

特表2023-504872無線通信システムにおいてリソース割り当てを用いたシグナリング方法及び無線通信端末
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-07
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてリソース割り当てを用いたシグナリング方法及び無線通信端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20230101AFI20230131BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230131BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20230131BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20230131BHJP
   H04J 1/00 20060101ALI20230131BHJP
【FI】
H04W72/04
H04W72/04 132
H04W84/12
H04L27/26 100
H04L27/26 113
H04J1/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022534294
(86)(22)【出願日】2020-12-07
(85)【翻訳文提出日】2022-06-06
(86)【国際出願番号】 KR2020017733
(87)【国際公開番号】W WO2021112644
(87)【国際公開日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】10-2019-0160356
(32)【優先日】2019-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0005135
(32)【優先日】2020-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0016726
(32)【優先日】2020-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュヒョン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ゴンジュン・コ
(72)【発明者】
【氏名】ジンサム・カク
(72)【発明者】
【氏名】サンヒョン・キム
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067CC02
5K067CC04
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
無線通信システムにおいて端末がデータを受信する方法を提供する。端末はAP(Access point)から物理プロトコルデータユニット(Physical layer Protocol Data Unit:PPDU)を受信し、該受信したPPDUをデコードできる。このとき、前記PPDUは、U-SIG(Universal Signal)フィールド、及び少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むEHT(Extremely High Throughput)-SIGフィールドを含み、前記U-SIGフィールドは、前記PPDUが送信される全体帯域幅を指示する帯域幅フィールドを含むことができる。全体帯域幅は、少なくとも1つのセグメントに分けられ、前記少なくとも1つのコンテンツチャネルが第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルで構成される場合に、前記少なくとも1つのセグメントのうち同一のセグメント内で前記第1コンテンツチャネルと前記第2コンテンツチャネル間にリソースユニット割り当て(Resource Unit Allocation:RU Allocation)フィールドを除く同一のフィールドのうち少なくとも1つのフィールドは同一の情報を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムの端末であって、
通信モジュール;
前記通信モジュールを制御するプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
AP(Access point)から物理プロトコルデータユニット(Physical layer Protocol Data Unit:PPDU)を受信し、
前記受信したPPDUをデコードし、
前記PPDUは、U-SIG(Universal Signal)フィールド、及び少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むEHT(Extremely High Throughput)-SIGフィールドを含み、
前記PPDUは、前記APによるMU(Multi-user)送信動作によって複数個の端末に送信されるPPDUであり、
前記U-SIGフィールドは、前記PPDUが送信される全体帯域幅を指示する帯域幅フィールドを含み、
前記全体帯域幅は、少なくとも1つのセグメントに分けられ、
前記少なくとも1つのコンテンツチャネルが第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルで構成される場合に、前記少なくとも1つのセグメントのうち同一のセグメント内で前記第1コンテンツチャネルと前記第2コンテンツチャネル間にリソースユニット割り当て(Resource Unit Allocation:RU Allocation)フィールドを除く同一のフィールドのうち少なくとも1つのフィールドは同一の情報を含む、無線通信端末。
【請求項2】
前記少なくとも1つのフィールドは、LDPC(Low Density Parity Check Code)超過シンボルセグメント(Extra Symbol Segment)フィールド、STBC(space-time block coding)フィールド、Pre-FECパディングファクター(Padding Factor)フィールド又はGI+LTF(long training field)サイズ(size)フィールドのうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項3】
前記少なくとも1つのセグメントは、第1セグメント及び第2セグメントで構成され、
前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルのそれぞれは、前記第1セグメント又は前記第2セグメント内で一定の周波数帯域ごとに反復して送信される、請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項4】
前記第1セグメントで送信される少なくとも1つのコンテンツチャネルと同一のインデックスを有する前記第2セグメントで送信される少なくとも1つのコンテンツチャネルは互いに異なる情報を含む、請求項3に記載の無線通信端末。
【請求項5】
前記第1セグメントで第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルが送信され、前記第2セグメントで第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルが送信される場合に、前記第1セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルと前記第2セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、一定の周波数間隔で反復して送信される、請求項3に記載の無線通信端末。
【請求項6】
前記第1セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第1共通フィールドを含み、前記第2セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第2共通フィールドを含む、請求項5に記載の無線通信端末。
【請求項7】
前記第1共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドと前記第2共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドは、互いに異なる情報を含む、請求項6に記載の無線通信端末。
【請求項8】
前記第1セグメントで送信される前記PPDUの前記U-SIGフィールド及び/又は前記EHT-SIGフィールドは、前記第2セグメントで送信される前記PPDUの前記U-SIGフィールド及び/又は前記EHT-SIGフィールドと異なる値を有する、請求項3に記載の無線通信端末。
【請求項9】
前記PPDUは、前記端末に割り当てられた少なくとも1つのリソースユニットのパンクチャリングパターン(puncturing pattern)を指示するパンクチャリング情報(puncturing information)をさらに含む、請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項10】
前記少なくとも1つのリソースユニットは、前記パンクチャリング情報、リソースユニット割り当てフィールド及びSTA ID(station identifier)フィールドのうち少なくとも1つの組合せに基づいて前記端末に認識され、
前記リソースユニット割り当てフィールドは、前記PPDUが送信されるリソースユニットの構成を指示し、
前記STA IDフィールドは、前記リソースユニットの前記構成によるそれぞれのリソースユニットが割り当てられた端末のIDを指示する、請求項9に記載の無線通信端末。
【請求項11】
前記端末に複数個のリソースユニットが割り当てられる場合に、前記複数個のリソースユニットは同一であるか、互いに異なる個数のトーン(tone)で構成され、前記複数個のリソースユニットは不連続に割り当てられる、請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項12】
前記EHT-SIGフィールドは、共通フィールドを含み、
前記U-SIGフィールドは、EHT-SIGフィールドにリソースユニット割り当てのためのリソースユニット割り当てフィールドが含まれるか否かに関連した特定フィールドを含む、請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項13】
前記特定フィールドがnon-OFDMAの適用を示す場合に、前記リソースユニット割り当てフィールドは前記EHT-SIGに含まれない、請求項12に記載の無線通信端末。
【請求項14】
無線通信システムにおいて端末によってデータが受信される方法であって、
AP(Access point)から物理プロトコルデータユニット(Physical layer Protocol Data Unit:PPDU)を受信する段階;及び
前記受信したPPDUをデコードする段階を含み、
前記PPDUは、U-SIG(Universal Signal)フィールド、及び少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むEHT(Extremely High Throughput)-SIGフィールドを含み、
前記PPDUは、前記APによるMU(Multi-user)送信動作によって複数個の端末に送信されるPPDUであり、
前記U-SIGフィールドは、前記PPDUが送信される全体帯域幅を指示する帯域幅フィールドを含み、
前記全体帯域幅は、少なくとも1つのセグメントに分けられ、
前記少なくとも1つのコンテンツチャネルが第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルで構成される場合に、前記少なくとも1つのセグメントのうち同一のセグメント内で前記第1コンテンツチャネルと前記第2コンテンツチャネル間にリソースユニット割り当て(Resource Unit Allocation:RU Allocation)フィールドを除く同一のフィールドのうち少なくとも1つのフィールドは同一の情報を含む方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのフィールドは、LDPC(Low Density Parity Check Code)超過シンボルセグメント(Extra Symbol Segment)フィールド、STBC(space-time block coding)フィールド、Pre-FECパディングファクター(Padding Factor)フィールド又はGI+LTF(long training field)サイズ(size)フィールドのうち少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのセグメントは、第1セグメント及び第2セグメントで構成され、
前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルのそれぞれは、前記第1セグメント又は前記第2セグメント内で一定の周波数帯域ごとに反復して送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1セグメントで送信される少なくとも1つのコンテンツチャネルと同一のインデックスを有する前記第2セグメントで送信される少なくとも1つのコンテンツチャネルは、互いに異なる情報を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1セグメントで第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルが送信され、前記第2セグメントで第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルが送信される場合に、前記第1セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルと前記第2セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは一定の周波数間隔で反復して送信される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第1共通フィールドを含み、
前記第2セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第2共通フィールドを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドと前記第2共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドは、互いに異なる情報を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1セグメントで送信される前記PPDUの前記U-SIGフィールド及び/又は前記EHT-SIGフィールドは、前記第2セグメントで送信される前記PPDUの前記U-SIGフィールド及び/又は前記EHT-SIGフィールドと異なる値を有する、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記PPDUは、前記端末に割り当てられた少なくとも1つのリソースユニットのパンクチャリングパターン(puncturing pattern)を指示するパンクチャリング情報(puncturing information)をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つのリソースユニットは、前記パンクチャリング情報、リソースユニット割り当てフィールド及びSTA ID(station identifier)フィールドのうち少なくとも1つの組合せに基づいて前記端末に認識され、
前記リソースユニット割り当てフィールドは、前記PPDUが送信されるリソースユニットの構成を指示し、
前記STA IDフィールドは、前記リソースユニットの前記構成によるそれぞれのリソースユニットが割り当てられた端末のIDを指示する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記端末に複数個のリソースユニットが割り当てられる場合に、前記複数個のリソースユニットは同一であるか、互いに異なる個数のトーン(tone)で構成され、
前記複数個のリソースユニットは不連続に割り当てられる、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記EHT-SIGフィールドは、共通フィールドを含み、
前記U-SIGフィールドは、EHT-SIGフィールドにリソースユニット割り当てのためのリソースユニット割り当てフィールドが含まれるか否かに関連した特定フィールドを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
前記特定フィールドがnon-OFDMAの適用を示す場合に、前記リソースユニット割り当てフィールドは前記EHT-SIGに含まれない、請求項25に記載の無線通信端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて不連続チャネルを割り当てるための情報を送信するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、モバイル機器の普及が拡大されるにつれ、それらに速い無線インターネットサービスを提供し得る無線LAN(Wireless LAN)技術が脚光を浴びている。無線LAN技術は、近距離で無線通信技術に基づいてスマートフォン、スマートパッド、ラップトップPC、携帯型マルチメディアプレーヤー、インベデッド機器などのようなモバイル機器を家庭や企業、または特定サービス提供地域において、無線でインターネットに接続し得るようにする技術である。
【0003】
IEEE(Istitute of Electronics Engineers) 802.11は、2.4GHのz周波数を利用した初期の無線LAN技術を支援した以来、多様な技術の標準を実用化または開発中である。まず、IEEE 802.11bは2.4GHzバンドの周波数を使用し、最高11Mbpsの通信速度を支援する。IEEE 802.11bの後に商用化されたIEEE 802.11aは2.4GHzバンドではなく5GHzバンドの周波数を使用することで、相当混雑した2.4GHzバンドの周波数に比べ干渉への影響を減らしており、OFDM技術を使用して通信速度を最大54Mbpsまで向上させている。しかし、IEEE 802.11aはIEEE 802.11bに比べ通信距離が短い短所がある。そして、IEEE 802.11gはIEEE 802.11bと同じく2.4GHzバンドの週は酢を使用して最大54Mpbsの通真相度を具現し、下位互換性(backward compatibility)を満足していて相当な注目を浴びたが、通信距離においてもIEEE 802.11aより優位にある。
【0004】
そして、無線LANで脆弱点として指摘されていた通信速度に関する限界を克服するために制定された技術規格として、IEEE 802.11nがある。IEEE 802.11nはネットワークの速度と信頼性を増加させ、無線ネットワークの運営距離を拡張するのにその目的がある。詳しくは、IEEE 802.11nではデータ処理速度が最大540Mbps以上の高処理率(High Throughput、HT)を支援し、また、伝送エラーを最小化しデータの速度を最適化するために送信部と受信部の両端共に多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基盤している。また、この規格はデータの信頼性を上げるために重複する写本を複数個伝送するコーディング方式を使用している。
【0005】
無線LANの普及が活性化され、また、それを使用したアプリケーションが多様化するにつれ、IEEE 802.11nが支援するデータの処理速度より高い処理率(Very High Throughput、VHT)を支援するための新たな無線LANシステムに対する必要性が台頭している。そのうち、IEEE 802.11acは5GHz周波数で広い帯域幅(80MHz~160MHz)を支援する。IEEE 802.11ac標準は5GHz帯域でのみ定義されているが、従来の2.4GHz帯域の製品との下位互換性のために、初期11acチップセットは2.4GHz帯域での動作も支援すると考えられる。理論的に、この規格によると多重ステーションの無線LANの速度は最小1Gbps、最大単一リンク速度は最小500Mbpsまで可能になる。これはより広い無線周波数帯域幅(最大160MHz)、より多いMIMO空間的ストリーム(最大8個)、マルチユーザMIMO、そして、高い密度の変調(最大256QAM)など、802.11nで受け入れられた無線インタフェースの概念を拡張して行われる。また、従来の24GHz/5GHzに代わって60GHzバンドを利用してデータを伝送する方式として、IEEE 802.11adがある。IEEE 802.11adはビームフォーミング技術を利用して最大7Gbpsの速度を提供する伝送規格であって、大容量のデータや無圧縮HDビデオなど、高いビットレート動画のストリーミングに適合している。しかし、60GHz周波数バンドは障害物の通過が難しく、近距離空間でのデバイスの間でのみ利用可能な短所がある。
【0006】
一方、802.11ac及び802.11ad以後の無線LAN標準として、APと端末が密集した高密度環境における高効率及び高性能の無線LAN通信技術を提供するためのIEEE 802.11ax(High Efficiency WLAN,HEW)標準が開発され、完了段階にある。802.11axベース無線LAN環境では、高密度のステーションとAP(Access Point)の存在下に屋内/屋外で高い周波数効率の通信が提供される必要があり、これを具現するための様々な技術が開発されている。
【0007】
また、高画質ビデオ、実時間ゲームなどのような新しいマルチメディア応用を支援するために、最大送信速度を上げるための新しい無線LAN標準を開発し始めた。7世代無線LAN標準であるIEEE 802.11be(Extremely High Throughput,EHT)では、2.4/5/6GHzの帯域でより広い帯域幅と増加した空間ストリーム及び多重AP協調などによって最大で30Gbpsの送信率を支援することを目標に標準開発を進行している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述したように、新しいマルチメディア応用のための超高速の無線LANサービスを提供することにその目的がある。
【0009】
また、本発明は、端末のリソース割り当てにおいて不連続のチャネルを端末に割り当てるためのリソース割り当て方法及び装置を提供することにその目的がある。
【0010】
また、本発明は、複数個の端末にリソースを割り当てるとき、不連続に割り当てられたリソースを端末が認識するための情報を提供するためのデータフォーマットを提供することにその目的がある。
【0011】
本明細書で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
無線通信システムにおいて基地局に上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel:PUSCH)を送信する端末は、AP(Access point)から物理プロトコルデータユニット(Physical layer Protocol Data Unit:PPDU)を受信し、該受信したPPDUをデコードし、前記PPDUは、U-SIG(Universal Signal)フィールド、及び少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むEHT(Extremely High Throughput)-SIGフィールドを含み、前記PPDUは、前記APによるMU(Multi-user)送信動作によって複数個の端末に送信されるPPDUであり、前記U-SIGフィールドは、前記PPDUが送信される全体帯域幅を指示する帯域幅フィールドを含み、前記全体帯域幅は、少なくとも1つのセグメントに分けられ、前記少なくとも1つのコンテンツチャネルが第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルで構成される場合に、前記少なくとも1つのセグメントのうち同一のセグメント内で前記第1コンテンツチャネルと前記第2コンテンツチャネル間にリソースユニット割り当て(Resource Unit Allocation:RU Allocation)フィールドを除く同一のフィールドのうち少なくとも1つのフィールドは同一の情報を含む。
【0013】
また、本発明において、前記少なくとも1つのフィールドは、LDPC(Low Density Parity Check Code)超過シンボルセグメント(Extra Symbol Segment)フィールド、STBC(space-time block coding)フィールド、Pre-FECパディングファクター(Padding Factor)フィールド又はGI+LTF(long training field)サイズ(size)フィールドのうち少なくとも1つを含む。
【0014】
また、本発明において、前記少なくとも1つのセグメントは、第1セグメント及び第2セグメントで構成され、前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルのそれぞれは、前記第1セグメント又は前記第2セグメント内で一定の周波数帯域ごとに反復して送信される。
【0015】
また、本発明において、前記第1セグメントで送信される少なくとも1つのコンテンツチャネルと同一のインデックスを有する前記第2セグメントで送信される少なくとも1つのコンテンツチャネルは、互いに異なる情報を含む。
【0016】
また、本発明において、前記第1セグメントで第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルが送信され、前記第2セグメントで第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルが送信される場合に、前記第1セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルと前記第2セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、一定の周波数間隔で反復されて送信される。
【0017】
また、本発明において、前記第1セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第1共通フィールドを含み、前記第2セグメントで送信される前記第1コンテンツチャネル及び前記第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第2共通フィールドを含む。
【0018】
また、本発明において、前記第1共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドと前記第2共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドは、互いに異なる情報を含む。
【0019】
また、本発明において、前記第1セグメントで送信される前記PPDUの前記U-SIGフィールド及び/又は前記EHT-SIGフィールドは、前記第2セグメントで送信される前記PPDUの前記U-SIGフィールド及び/又は前記EHT-SIGフィールドと異なる値を有する。
【0020】
また、本発明において、前記PPDUは、前記端末に割り当てられた少なくとも1つのリソースユニットのパンクチャリングパターン(puncturing pattern)を指示するパンクチャリング情報(puncturing information)をさらに含む。
【0021】
また、本発明において、前記少なくとも1つのリソースユニットは、前記パンクチャリング情報、リソースユニット割り当てフィールド及びSTA ID(station identifier)フィールドのうち少なくとも1つの組合せに基づいて前記端末に認識され、前記リソースユニット割り当てフィールドは、前記PPDUが送信されるリソースユニットの構成を指示し、前記STA IDフィールドは、前記リソースユニットの前記構成によるそれぞれのリソースユニットが割り当てられた端末のIDを指示する。
【0022】
また、本発明において、前記端末に複数個のリソースユニットが割り当てられる場合に、前記複数個のリソースユニットは同一であるか、互いに異なる個数のトーン(tone)で構成され、前記複数個のリソースユニットは不連続に割り当てられる。
【0023】
また、本発明において、前記EHT-SIGフィールドは、共通フィールドを含み、前記U-SIGフィールドは、EHT-SIGフィールドにリソースユニット割り当てのためのリソースユニット割り当てフィールドが含まれるか否かに関連した特定フィールドを含む。
【0024】
また、本発明において、前記特定フィールドがnon-OFDMAの適用を示す場合に、前記リソースユニット割り当てフィールドは前記EHT-SIGに含まれない。
【0025】
また、本発明は、AP(Access point)から物理プロトコルデータユニット(Physical layer Protocol Data Unit:PPDU)を受信する段階;及び、該受信したPPDUをデコードする段階を含み、前記PPDUは、U-SIG(Universal Signal)フィールド、及び少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むEHT(Extremely High Throughput)-SIGフィールドを含み、前記PPDUは、前記APによるMU(Multi-user)送信動作によって複数個の端末に送信されるPPDUであり、前記U-SIGフィールドは、前記PPDUが送信される全体帯域幅を指示する帯域幅フィールドを含み、前記全体帯域幅は少なくとも1つのセグメントに分けられ、前記少なくとも1つのコンテンツチャネルが第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルで構成される場合に、前記少なくとも1つのセグメントのうち同一のセグメント内で前記第1コンテンツチャネルと前記第2コンテンツチャネル間にリソースユニット割り当て(Resource Unit Allocation:RU Allocation)フィールドを除く同一のフィールドのうち少なくとも1つのフィールドは同一の情報を含む方法を提供する。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施例によれば、不連続チャネル割り当て情報を効率的にシグナルすることができる。
【0027】
本発明の実施例によれば、競合ベースチャネル接近システムにおいて全体リソース使用率を増加させ、無線LANシステムの性能を向上させることができる。
【0028】
本発明の実施例によれば、不連続に割り当てられたリソースを認識するための情報を端末に知らせることによって、端末が、割り当てられたリソースを効率的に認識してデータを受信できる効果がある。
【0029】
また、本発明の実施例によれば、複数の端末にデータを送信する場合に、各端末に共通する情報は同一のパケットフォーマットを用いて送信することによって、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる効果がある。
【0030】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
図2】本発明の他の実施例による無線LANシステムを示す図である。
図3】本発明の一実施例によるステーションの構成を示す図である。
図4】本発明の一実施例によるアクセスポイントの構成を示す図である。
図5】STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
図6】無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)方法を示す図である。
図7】様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。
図8】本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
図9】本発明の実施例に係るEHT-SIGフィールドのエンコーディング構造及び送信方法の一例を示す。
図10】EHT SU PPDUの様々なBWモードの一例を示す。
図11】11ax及び11beで用いる20、40、80MHz別RU割り当て分布度を示す。
図12】EHT MU PPDUのBWモードの一例を示す。
図13】本発明の一実施例に係るBW活用率規則に従う不連続チャネル形態の一例を示す。
図14】本発明の一実施例であり、パンクチャリング解像度による不連続チャネル形態の一例を示す。
図15】本発明の一実施例であり、デコードされるRUの個数による不連続チャネル形態の一例を示す。
図16】本発明の一実施例に係る不連続チャネルにおけるPPDUフォーマットの一例を示す。
図17】本発明の一実施例に係る周波数分離(segment)によって分離された不連続チャネルの一例を示す。
図18】本発明の一実施例に係る単一ユーザ送信に対する不連続チャネルの一例を示す。
図19】本発明の一実施例に係る特定帯域幅に対する不連続チャネルの一例を示す。
図20】本発明の一実施例に係る極超高速(Extremely High Throughput,EHT)無線LANのPPDUフォーマットの一例を示す。
図21】本発明の一実施例に係るEHT PPDUのU-SIGフィールド及びU-SIGフィールドを構成するフィールドの一実施例を示す。
図22】本発明の一実施例に係る圧縮されていない形態のEHT-SIGに対する一実施例を示す。
図23】本発明の一実施例に係るリソースユニットを割り当てるためのフィールドによるリソースユニット構成の一例を示す。
図24】本発明の一実施例に係るnon-OFDMA PPDUが適用される場合のEHG-SIGフィールドの一例を示す。
図25】本発明の一実施例に係る単一ユーザ(single user:SU)PPDUが適用される場合のEHT-SIGフィールドの一例を示す。
図26】本発明の一実施例に係る大規模リソースユニット割り当て(Large RU Allocation)の一実施例を示す。
図27】本発明の一実施例に係るOFDMA MU PPDUに対する単一コンテンツチャネル(Single content channel)シグナリングの一例を示す。
図28】本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する2個のコンテンツチャネルシグナリングの一例を示す。
図29】本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する2個のコンテンツチャネルシグナリングのさらに他の例を示す。
図30】本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する2個のコンテンツチャネルシグナリングのさらに他の例を示す。
図31】本発明の一実施例に係る特定周波数帯域のOFDMA MU PPDUに対する4個のコンテンツチャネルの一例を示す。
図32】本発明の一実施例に係る特定周波数帯域のOFDMA MU PPDUに対する4個のコンテンツチャネルの一例を示す。
図33】本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する4個のコンテンツチャネルシグナリングのさらに他の例を示す。
図34】本発明の一実施例に係る互いに異なるサイズのリソースユニットが構成される方法の一例を示す。
図35】本発明の一実施例に係る互いに異なるサイズのリソースユニットが構成される方法のさらに他の例を示す。
図36】本発明の一実施例に係るコンテンツチャネルをシグナルする場合に、帯域幅内で反復されるEHT-SIGの一例を示す。
図37】本発明の一実施例に係るコンテンツチャネルをシグナルする場合に、帯域幅内で反復されるEHT-SIGのさらに他の例を示す。
図38】本発明の一実施例に係る端末のPPDU受信方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本明細書で使用される用語は、本発明での機能を考慮してできる限り現在広く使用されている一般的案用語を選択しているが、これは該当技術分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、このような場合は該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
【0033】
明細書全体にわたって、ある構成が他の構成と「連結」されているとすると、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を間に挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素が特定の構成要素を「含む」とすると、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素を更に含み得ることを意味する。加えて、特定臨界値を基準に「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替され得る。
【0034】
以下、本発明において、フィールドとサブフィールドは同じ意味で使われてよい。
【0035】
図1は、本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
【0036】
無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)を含むが、BSSは同期化に成功し互いに通信し得る機器の集合を示す。一般に、BSSはインフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分されるが、図1はこのうちインフラストラクチャBSSを示している。
【0037】
図1に示すように、インフラストラクチャーBSS BSS1,BSS2は、1つ又はそれ以上のステーションSTA1,STA2,STA3,STA4,STA5、分配サービス(Distribution Service)を提供するステーションであるアクセスポイントAP-1,AP-2、及び複数のアクセスポイントAP-1,AP-2を連結させる分配システム(Distribution System)DSを含む。
【0038】
ステーション(Station、STA)は、IEEE 802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インタフェースを含む任意のディバイスであって、広い意味では非アクセスポイントnon-APステーションのみならずアクセスポイントAPを全て含む。また、本明細書において、「端末」とはnon-APまたはAPを指すか、両者を全て指す用語として使用される。無線通信のためのステーションはプロセッサと通信部を含み、実施例によってユーザインタフェース部とディスプレーユニットなどを更に含む。プロセッサは無線ネットワークを介して伝送するフレームを生成するか、または前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理し、その他にステーションを制御するための多様な処理を行う。そして、通信部は前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信する。本発明において、端末はユーザ端末機(user equipment、UE)を含む用語として使用される。
【0039】
アクセスポイント(Access Point、AP)は、自らに結合された(associated)ステーションのために無線媒体を経由して分配システムDSに対する接続を提供する個体である。インフラストラクチャBSSにおいて、非APステーション間の通信はAPを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定されている場合は非APステーションの間でも直接通信が可能である。一方、本発明において、APはPCP(Personal BSS Coordination Point)を含む概念として使用されるが、広い意味では集中制御器、基地局(Base Station、BS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、またはサイト制御器などの概念を全て含む。本発明において、APはベース無線通信端末とも称されるが、ベース無線通信端末は、広い意味ではAP、ベースステーション(base station)、eNB(eNodeB)、及びトランスミッションポイントTPを全て含む用語として使用される。それだけでなく、ベース無線通信端末は複数の無線通信端末との通信で通信媒介体(medium)資源を割り当て、スケジューリング(scheduling)を行う多様な形態の無線通信端末を含む。
【0040】
複数のインフラストラクチャBSSは、分配システムDSを介して互いに連結される。この際、分配システムを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。
【0041】
図2は、本発明の他の実施例による無線LANシステムである独立BSSを示す図である。図2の実施例において、図1の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明を省略する。
【0042】
図2に示したBSS3は独立BSSであってAPを含まないため、全てのステーション(STA6、STA7)がAPと接続されていない状態である。独立BSSは分配システムへの接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)をなす。独立BSSにおいて、それぞれのステーション(STA6、STA7)はダイレクトに互いに連結される。
【0043】
図3は、本発明の一実施例によるステーション100の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるステーション100は、プロセッサ110、通信部120、ユーザインタフェース部140、ディスプレーユニット150、及びメモリ160を含む。
【0044】
まず、通信部120は、無線LANパケットなどの無線信号を送受信し、ステーション100に組み込まれる又は外付けられて具備されてよい。実施例によれば、通信部120は、互いに異なる周波数バンドを用いる少なくとも1つの通信モジュールを含むことができる。例えば、前記通信部120は、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzなどの異なる周波数バンドの通信モジュールを含むことができる。一実施例によれば、ステーション100は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてAP又は外部ステーションと無線通信を行うことができる。通信部120は、ステーション100の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。ステーション100が複数の通信モジュールを含む場合に、各通信モジュールはそれぞれ独立した形態で備えられてもよく、複数のモジュールが1つのチップとして統合して備えられてもよい。本発明の実施例において、通信部120は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
【0045】
次に、ユーザインタフェース140は、ステーション100に備えられた多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいてステーション100を制御する。また、ユーザインタフェース部140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づいた出力を行う。
【0046】
次に、ディスプレーユニット150は、ディスプレー画面にイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサン110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。また、メモリ160は、ステーション100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーション100がAPまたは外部のステーションと接続を行うのに必要な接続プログラムが含まれる。
【0047】
本発明のプロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、ステーション100内部のデータをプロセッシングする。また、前記プロセッサ110は上述したステーション100の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ110はメモリ160に貯蔵されたAPとの接続のためのプログラムを行い、APが伝送した通信設定メッセージを受信する。また、プロセッサ110は通信設定メッセージに含まれたステーション100の優先条件に関する情報を読み取り、ステーション100の優先条件に関する情報に基づいてAPに関する接続を要請する。本発明のプロセッサ110はステーション100のメインコントロールユニットを指してもよく、実施例によってステーション100の一部の構成、例えば、通信部120などを個別的に制御するためのコントロールユニットを指してもよい。つまり、プロセッサ110は通信部120から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部(modulator and/or demodulator)であってもよい。プロセッサ110は、本発明の実施例によるステーション100の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
【0048】
図3に示したステーション100は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。例えば、前記プロセッサ110及び通信部120は一つのチップに統合されて具現されてもよく、別途のチップで具現されてもよい。また、本発明の実施例において、前記ステーション100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部140及びディスプレーユニット150などはステーション100に選択的に備えられてもよい。
【0049】
図4は、本発明の一実施例によるAP200の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるAP200は、プロセッサ210、通信部220、及びメモリ260を含む。図4において、AP200の構成のうち図3のステーション100の構成と同じであるか相応する部分については重複する説明を省略する。
【0050】
図4を参照すると、本発明に係るAP 200は、少なくとも1つの周波数バンドにおいてBSSを運営するための通信部220を備える。図3の実施例において前述したように、前記AP 200の通信部220も、互いに異なる周波数バンドを用いる複数の通信モジュールを含むことができる。すなわち、本発明の実施例に係るAP 200は、異なる周波数バンド、例えば、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzのいずれかを用いる2つ以上の通信モジュールを共に備えることができる。好ましくは、AP 200は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてステーションと無線通信を行うことができる。前記通信部220は、AP 200の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。本発明の実施例において、通信部220は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
【0051】
次に、メモリ260は、AP200で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーションの接続を管理する接続プログラムが含まれる。また、プロセッサ210はAP200の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信の制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ210はメモリ260に貯蔵されたステーションとの接続のためのプログラムを行い、一つ以上のステーションに対する通信設定メッセージを伝送する。この際、通信設定メッセージには各ステーションの接続優先条件に関する情報が含まれる。また、プロセッサ210はステーションの接続要請に応じて接続設定を行う。一実施例によると、プロセッサ210は通信部220から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部である。プロセッサ210は、本発明の実施例によるAP200の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
【0052】
図5は、STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
【0053】
図5を参照すると、STA100とAP200間のリンクは大きくスキャニング(sanning)、認証(authentication)、及び結合(association)の3つのステップを介して設定される。まず、スキャニングステップは、AP200が運営するBSSの接続情報をSTA100が獲得するステップである。スキャニングを行うための方法としては、AP200が周期的に伝送するビーコン(beacon)メッセージS101のみを活用して情報を獲得するパッシブスキャニング(passive sanning)方法と、STA100がAPにプローブ要請(probe request)を伝送しS103、APからプローブ応答(probe response)を受信してS105、接続情報を獲得するアクティブスキャニング(active sanning)方法がある。
【0054】
スキャニングステップにおいて無線接続情報の受信に成功したSTA100は、認証要請(authentication request)を伝送しS107a、AP200から認証応答(authentication response)を受信してS107b、認証ステップを行う。認証ステップが行われた後、STA100は結合要請(association request)を伝送しS109a、AP200から結合応答(association response)を受信してS109b、結合ステップを行う。本明細書において、結合とは基本的に無線結合を意味するが、本発明はこれに限らず、広い意味での結合は無線結合及び有線結合を全て含む。
【0055】
一方、追加に802.1X基盤の認証ステップS111、及びDHCPを介したIPアドレス獲得ステップS113が行われる。図5において、サーバ300はSTA100と802.1X基盤の認証を処理するサーバであって、AP200に物理的に結合されて存在するか、別途のサーバとして存在してもよい。
【0056】
図6は、無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance) 方法を示す図である。
【0057】
無線LAN通信を行う端末は、データを伝送する前にキャリアセンシング(Carrier Sensing)を行ってチャネルが占有状態(busy)であるのか否かをチェックする。もし一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルが占有状態と判別され、前記端末は該当チャネル対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)といい、該当信号の感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。もし端末に受信されたCCA臨界値以上の無線信号が該当端末を受信者とすれば、端末は受信された無線信号を処理する。一方、該当チャネルから無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休状態(idle)と判別される。
【0058】
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある各端末は、各端末の状況によるIFS(Inter Frame Space)、例えば、AIFS(Arbitration IFS)、PIFS(PCF IFS)などの時間の後にバックオフ手順を行う。実施例によって、前記AIFSは従来のDIFS(DCF IFS)を代替する構成として使用される。各端末は、該当端末に決定された乱数(random number)だけのスロットタイムを前記チャネルの遊休状態の間隔(interval)の間に減少させながら待機し、スロットタイムを全て消尽した端末が該当チャネルに対するアクセスを試みる。このように、各端末がバックオフ手順を行う区間を競争ウィンドウ区間という。
【0059】
もし特定端末が前記チャネルのアクセスに成功すれば、該当端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。しかし、アクセスを試みた端末が他の端末と衝突すれば、衝突した端末はそれぞれ新しい乱数を割り当てられて更にバックオフ手順を行う。一実施例によると、各端末に新しく割り当てられる乱数は、該当端末が以前割り当てられた乱数の範囲(競争ウィンドウ、CW)の2倍の範囲(2*CW)内で決定される。一方、各端末は、次の競争ウィンドウ区間で更にバックオフ手順を行ってアクセスを試みるが、この際、各端末は以前の競争ウィンドウ区間に残ったスロットタイムからバックオフ手順を行う。このような方法で無線LAN通信を行う各端末は、特定チャネルに対する互いの衝突を回避することができる。
【0060】
<様々なPPDUフォーマットの実施例>
【0061】
図7には、様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。より具体的に、図7(a)は、802.11a/gに基づくレガシーPPDUフォーマットの一実施例、図7(b)は、802.11axに基づくHE PPDUフォーマットの一実施例を示し、図7(c)は、802.11beに基づくノン-レガシーPPDU(すなわち、EHT PPDU)フォーマットの一実施例を示す。また、図7(d)は、前記PPDUフォーマットで共通に用いられるL-SIG及びRL-SIGの細部フィールド構成を示す。
【0062】
図7(a)を参照すると、レガシーPPDUのプリアンブルは、L-STF(Legacy Short Training field)、L-LTF(Legacy Long Training field)及びL-SIG(Legacy Signal field)を含む。本発明の実施例において、前記L-STF、L-LTF及びL-SIGは、レガシープリアンブルと呼ぶことができる。
【0063】
図7(b)を参照すると、HE PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、HE-SIG-A(High Efficiency Signal A field)、HE-SIG-B(High Efficiency Signal B field)、HE-STF(High Efficiency Short Training field)、HE-LTF(High Efficiency Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、HE-STF及びHE-LTFは、HEプリアンブルと呼ぶことができる。HEプリアンブルの具体的な構成は、HE PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、HE-SIG-Bは、HE MU PPDUフォーマットのみにおいて用いられてよい。
【0064】
図7(c)を参照すると、EHT PPDUのプリアンブルは、前記レガシープリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、U-SIG(Universal Signal field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal A field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal B field)、EHT-STF(Extremely High Throughput Short Training field)、EHT-LTF(Extremely High Throughput Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、EHT-SIG-A、EHT-SIG-B、EHT-STF及びEHT-LTFは、EHTプリアンブルと呼ぶことができる。ノン-レガシープリアンブルの具体的な構成は、EHT PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、EHT-SIG-AとEHT-SIG-Bは、EHT PPDUフォーマットのうち一部のフォーマットのみにおいて用いられてよい。
【0065】
PPDUのプリアンブルに含まれたL-SIGフィールドは、64 FFT OFDMが適用され、総64個のサブキャリアで構成される。このうち、ガードサブキャリア、DCサブキャリア及びパイロットサブキャリアを除く48個のサブキャリアが、L-SIGのデータ送信用に用いられる。L-SIGにはBPSK、Rate=1/2のMCS(Modulation and Coding Scheme)が適用されるので、総24ビットの情報を含むことができる。図7(d)には、L-SIGの24ビット情報構成を示す。
【0066】
図7(d)を参照すると、L-SIG、は、L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドを含む。L_RATEフィールドは、4ビットで構成され、データ送信に用いられたMCSを示す。具体的に、L_RATEフィールドは、BPSK/QPSK/16-QAM/64-QAMなどの変調方式と1/2、2/3、3/4などの符号率を組み合わせた6/9/12/18/24/36/48/54Mbpsの送信速度のうち1つの値を示す。L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドの情報を組み合わせると当該PPDUの全長を示すことができる。ノン-レガシーPPDUフォーマットでは、L_RATEフィールドを最小速度である6Mbpsに設定する。
【0067】
L_LENGTHフィールドの単位はbyteであり、総12ビットが割り当てられて最大4095までシグナリング可能であり、L_RATEフィールドとの組合せで当該PPDUの長さを示すことができる。このとき、レガシー端末とノン-レガシー端末は、L_LENGTHフィールドを互いに異なる方法で解析できる。
【0068】
まず、レガシー端末又はノン-レガシー端末がL_LENGTHフィールドを用いて当該PPDUの長さを解析する方法は次の通りである。L_RATEフィールドが6Mbpsに設定された場合に、64FFTの1個のシンボルデューレーションである4usで3バイト(すなわち、24ビット)が送信されてよい。したがって、L_LENGTHフィールド値に、SVCフィールド及びテール(Tail)フィールドに該当する3バイトを足し、これを、1個のシンボルの送信量である3バイトで割ると、L-SIG以後の64FFT基準シンボル個数が取得される。取得されたシンボル個数に1個のシンボルデューレーションである4usをかけた後、L-STF、L-LTF及びL-SIGの送信にかかる20usを足すと、当該PPDUの長さ、すなわち、受信時間(RXTIME)が取得される。これを数式で表現すれば、下記の式1の通りである。
【0069】
【数1】
【0070】
このとき、
【数2】
は、xより大きい又は等しい最小の自然数を表す。L_LENGTHフィールドの最大値は4095であるので、PPDUの長さは、最大5.484msまでに設定されてよい。当該PPDUを送信するノン-レガシー端末は、L_LENGTHフィールドを下記の式2のように設定しなければならない。
【0071】
【数3】
【0072】
ここで、TXTIMEは、当該PPDUを構成する全体送信時間であり、下記の式3の通りである。このとき、TXは、Xの送信時間を表す。
【0073】
【数4】
【0074】
以上の式を参照すると、PPDUの長さは、L_LENGTH/3の切上げ値に基づいて計算される。したがって、任意のk値に対してL_LENGTH={3k+1,3k+2,3(k+1)}の3つの異なる値が、同一のPPDU長を指示する。
【0075】
図7(e)を参照すると、U-SIG(Universal SIG)フィールドは、EHT PPDU及び後続世代の無線LANのPPDUにおいて存続し、11beを含めてどの世代のPPDUであるかを区分する役割を担う。U-SIGは、64FFTベースのOFDMの2シンボルであり、総52ビットの情報を伝達することができる。このうち、CRC/テール9ビットを除く43ビットは、大きく、VI(Version Independent)フィールドとVD(Version Dependent)フィールドに区分される。
【0076】
VIビットは、現在のビット構成を後にも維持し続け、後続世代のPPDUが定義されても、現在の11be端末が、当該PPDUのVIフィールドから当該PPDUに関する情報を得ることができる。そのために、VIフィールドは、PHYバージョン、UL/DL、BSSカラー、TXOP、リザーブド(Reserved)フィールドで構成される。PHYバージョンフィールドは3ビットであり、11be及び後続世代の無線LAN標準を順次にバージョンで区分する役割を担う。11beは000bの値を有する。UL/DLフィールドは、当該PPDUが上りリンク/下りリンクPPDUのいずれであるかを区分する。BSSカラーは、11axで定義されたBSS別識別子を意味し、6ビット以上の値を有する。TXOPは、MACヘッダーで伝達されていた送信機会デュレーション(Transmit Opportunity Duration)を意味するが、PHYヘッダーに追加することにより、MPDUをデコードすることなく、当該PPDUが含まれたTXOPの長さを類推でき、7ビット以上の値を有する。
【0077】
VDフィールドは、11beバージョンのPPDUにのみ有用なシグナリング情報としてPPDUフォーマット、BWのように、如何なるPPDUフォーマットにも共通に用いられるフィールド、及びPPDUフォーマット別に異なるように定義されるフィールドで構成されてよい。PPDUフォーマットは、EHT SU(Single User)、EHT MU(Multiple User)、EHT TB(Trigger-based)、EHT ER(Extended Range)PPDUなどを区分する区分子である。BWフィールドは、大きく、20、40、80、160(80+80)、320(160+160)MHzの5個の基本PPDU BWオプション(20*2の冪乗の形態で表現可能なBWを基本BWと呼ぶことができる。)と、プリアンブルパンクチャリング(Preamble Puncturing)によって構成される様々な残りのPPDU BWをシグナルする。また、320MHzでシグナルされた後、一部の80MHzがパンクチャーされた形態でシグナルされてよい。また、パンクチャーされて変形されたチャネル形態は、BWフィールドで直接シグナルされてもよく、或いはBWフィールドとBWフィールド以後に現れるフィールド(例えば、EHT-SIGフィールド内のフィールド)を共に用いてシグナルされてもよい。仮に、BWフィールドを3ビットとする場合に、総8個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で3個をシグナルできる。仮にBWフィールドを4ビットとする場合に総16個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で11個をシグナルできる。
【0078】
BWフィールド以後に位置するフィールドは、PPDUの形態及びフォーマットによって異なり、MU PPDUとSU PPDUは同一のPPDUフォーマットでシグナルされてよく、EHT-SIGフィールドの前に、MU PPDUとSU PPDUを区別するためのフィールドが位置してよく、そのための追加のシグナリングが行われてよい。SU PPDUとMU PPDUは両方ともEHT-SIGフィールドを含んでいるが、SU PPDUで不要な一部のフィールドが圧縮(compression)されてよい。この時、圧縮が適用されたフィールドの情報は省略されるか、あるいはMU PPDUに含まれる本来フィールドのサイズよりも縮小したサイズを有してよい。例えば、SU PPDUの場合、EHT-SIGの共通フィールドが省略又は代替されるか、ユーザ特定フィールドが代替されるか、或いは1個に縮小するなど、異なる構成を有してよい。
【0079】
又は、SU PPDUは、圧縮されたか否かを示す圧縮フィールドをさらに含むことができ、圧縮フィールドの値によって一部のフィールド(例えば、RAフィールドなど)が省略されてよい。
【0080】
SU PPDUのEHT-SIGフィールドの一部が圧縮された場合に、圧縮されたフィールドに含まれる情報は、圧縮されていないフィールド(例えば、共通フィールドなど)で一緒にシグナルされてよい。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのPPDUフォーマットであるので、U-SIGフィールド以後にEHT-SIGフィールドが必須に送信される必要があり、シグナルされる情報の量が可変的であってよい。すなわち、複数個のMU PPDUが複数個のSTAに送信されるので、それぞれのSTAは、MU PPDUが送信されるRUの位置、それぞれのRUが割り当てられたSTA、及び送信されたMU PPDUが自分に送信されたか否かを認識しなければならない。したがって、APは、EHT-SIGフィールドに上のような情報を含めて送信しなければならない。そのために、U-SIGフィールドではEHT-SIGフィールドを効率的に送信するための情報をシグナルし、これは、EHT-SIGフィールドのシンボル数及び/又は変調方法であるMCSであってよい。EHT-SIGフィールドは、各ユーザに割り当てられたRUのサイズ及び位置情報を含むことができる。
【0081】
SU PPDUである場合、STAに複数個のRUが割り当てられてよく、複数個のRUは連続又は不連続してよい。STAに割り当てられたRUが連続しない場合、STAは、中間にパンクチャーされたRUを認識してこそ、SU PPDUを効率的に受信することができる。したがって、APは、SU PPDUに、STAに割り当てられたRUのうちパンクチャーされたRUの情報(例えば、RUのパンクチャリングパターンなど)を含めて送信できる。すなわち、SU PPDUの場合、パンクチャリングモードが適用されたか否か及びパンクチャリングパターンをビットマップ形式などで示す情報を含むパンクチャリングモードフィールドがEHT-SIGフィールドに含まれてよく、パンクチャリングモードフィールドは、帯域幅内で現れる不連続するチャネルの形態をシグナルできる。
【0082】
シグナルされる不連続チャネルの形態は制限的であり、BWフィールドの値と組み合わせてSU PPDUのBW及び不連続チャネル情報を示す。例えば、SU PPDUの場合、単一端末にのみ送信されるPPDUであるので、STAは、PPDUに含まれたBWフィールドから、自分に割り当てられた帯域幅が認識でき、PPDUに含まれたU-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドのパンクチャリングモードフィールドから、割り当てられた帯域幅のうちパンクチャーされたリソースが認識できる。この場合、端末は、パンクチャーされたリソースユニットの特定チャネルを除く残りのリソースユニットでPPDUを受信できる。このとき、STAに割り当てられた複数個のRUは、互いに異なる周波数帯域又はトーンで構成されてよい。
【0083】
制限された形態の不連続チャネル形態のみがシグナルされる理由は、SU PPDUのシグナリングオーバーヘッドを減らすためである。パンクチャリングは、20MHzサブチャネル別に行われてよいので、80、160、320MHzのように20MHzサブチャネルを複数個有するBWに対してパンクチャリングを行うと、320MHzの場合、プライマリーチャネルを除く残りの20MHzサブチャネル15個の使用有無をそれぞれ表現して、不連続チャネル(端部20MHzのみがパンクチーされた形態も不連続と見なす場合)形態をシグナルしなければならない。このように単一ユーザ送信の不連続チャネル形態をシグナルするために15ビットを用いることは、シグナリング部分の低い送信速度を考慮したとき、過大なシグナリングオーバーヘッドとなり得る。
【0084】
本発明は、SU PPDUの不連続チャネル形態をシグナルする手法を提案し、提案した手法によって決定された不連続チャネル形態を図示する。また、SU PPDUの320MHz BW構成においてプライマリー160MHzとセカンダリー160MHzのパンクチャリング形態をそれぞれシグナルする手法を提案する。上の不連続チャネル形態規定手法が適用された時に許容される不連続チャネル形態と、3ビットで不連続チャネル形態をシグナルする手法は、図17図19に示す。
【0085】
また、本発明の一実施例では、PPDUフォーマットフィールドに、シグナルされたPPDUフォーマットによって、プリアンブルパンクチャリングBW値が指示するPPDUの構成を異ならせる手法を提案する。BWフィールドが4ビットである場合を仮定し、EHT SU PPDU又はTB PPDUである場合には、U-SIG以後に1シンボルのEHT-SIG-Aをさらにシグナルするか、初めからEHT-SIG-Aをシグナルしなくてよいので、これを考慮して、U-SIGのBWフィールドのみを用いて最大で11個のパンクチャリングモードを完全にシグナルする必要がある。しかし、EHT MU PPDUである場合に、U-SIG以後にEHT-SIG-Bをさらにシグナルするので、最大で11個のパンクチャリングモードを、SU PPDUと異なる方法でシグナルできる。EHT ER PPDUの場合に、BWフィールドを1ビットに設定し、20MHz又は10MHzのいずれの帯域を使用するPPDUであるかをシグナルできる。前記PPDUタイプ別に細部的なパンクチャリングパターンは、図11及び図12で詳細に後述する。
【0086】
図7(f)には、U-SIGのPPDUフォーマットフィールドでEHT MU PPDUと指示された場合に、VDフィールドのフォーマット特異的(Format-specific)フィールドの構成を示す。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのシグナリングフィールドであるSIG-Bが必須であり、U-SIG後に別途のSIG-A無しでSIG-Bが送信されてよい。そのために、U-SIGではSIG-Bをデコードするための情報をシグナルしなければならない。このようなフィールドは、SIG-B MCS、SIG-B DCM、SIG-Bシンボルの数(Number of SIG-B Symbols)、SIG-B圧縮(SIG-B Compression)、EHT-LTFシンボルの数(Number of EHT-LTF Symbols)フィールドなどである。
【0087】
図8は、本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
【0088】
図8を参照すると、PPDUは、プリアンブルとデータ部分で構成されてよく、一つのタイプであるEHT PPDUのフォーマットは、プリアンブルに含まれているU-SIGフィールドによって区別されてよい。具体的に、U-SIGフィールドに含まれているPPDUフォーマットフィールドに基づき、PPDUのフォーマットがEHT PPDUであるか否かが指示されてよい。
【0089】
図8の(a)は、単一STAのためのEHT SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT SU PPDUは、APと単一STA間の単一ユーザ(Single User:SU)送信のために用いられるPPDUであり、U-SIGフィールド以後に追加のシグナリングのためのEHT-SIG-Aフィールドが位置してよい。
【0090】
図8の(b)は、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであるEHTトリガーベース(Trigger-based)PPDUフォーマットの一例を示す。EHTトリガーベースPPDUは、トリガーフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであり、トリガーフレームに対する応答のために用いられる上りリンクPPDUである。EHT PPDUは、EHT SU PPDUとは違い、U-SIGフィールド以後にEHT-SIG-Aフィールドが位置しない。
【0091】
図8の(c)は、多重ユーザのためのEHT PPDUであるEHT MU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT MU PPDUは、1つ以上のSTAにPPDUを送信するために用いられるPPDUである。EHT MU PPDUフォーマットは、U-SIGフィールド以後にHE-SIG-Bフィールドが位置してよい。
【0092】
図8の(d)は、拡張された範囲にあるSTAとの単一ユーザ送信のために用いられるEHT ER SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT ER SU PPDUは、図8の(a)で説明したEHT SU PPDUよりも広い範囲のSTAとの単一ユーザ送信のために用いられてよく、時間軸上でU-SIGフィールドが反復して位置してよい。
【0093】
図8の(c)で説明したEHT MU PPDUは、APが複数個のSTAに下りリンク送信のために用いることができる。このとき、EHT MU PPDUは、複数個のSTAがAPから送信されたPPDUを同時に受信できるようにスケジューリング情報を含むことができる。EHT MU PPDUは、EHT-SIG-Bのユーザ特定(user specific)フィールドを通じて送信されるPPDUの受信者及び/又は送信者のAID情報を、STAに伝達することができる。したがって、EHT MU PPDUを受信した複数個の端末は、受信したPPDUのプリアンブルに含まれたユーザ特定フィールドのAID情報に基づいて空間再使用(spatial reuse)動作を行うことができる。
【0094】
具体的に、HE MU PPDUに含まれたHE-SIG-Bフィールドのリソースユニット割り当て(resource unit allocation,RA)フィールドは、周波数軸の特定帯域幅(例えば、20MHzなど)におけるリソースユニットの構成(例えば、リソースユニットの分割形態)に関する情報を含むことができる。すなわち、RAフィールドは、STAがPPDUを受信するために、HE MU PPDUの送信のための帯域幅で分割されたリソースユニットの構成を指示できる。分割された各リソースユニットに割り当て(又は、指定)されたSTAの情報は、EHT-SIG-Bのユーザ特定フィールドに含まれてSTAに送信されてよい。すなわち、ユーザ特定フィールドは、分割された各リソースユニットに対応する1つ以上のユーザフィールドを含むことができる。
【0095】
例えば、分割された複数個のリソースユニットのうち、データ送信のために用いられる少なくとも1つのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、受信者又は送信者のAIDを含むことができ、データ送信に用いられない残りのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、既に設定されたヌル(Null)STA IDを含むことができる。
【0096】
図9は、本発明の実施例に係るEHT-SIGフィールドのエンコーディング構造及び送信方法の一例を示す。図9(a)は、EHT-SIG-Bがエンコードされるエンコーディング構造を示し、図9(b)は、40MHz帯域幅以上でEHT-SIG-Bの送信方法を示す。
【0097】
図9(a)を参照すると、EHT-SIG-Bは、共通ブロックフィールド(common block field)とユーザ特定フィールドで構成されてよい。ユーザ特定フィールドは、少なくとも1つのユーザフィールドを含むことができ、各ユーザフィールドは、共通ブロックフィールドのRA(Resource Allocation)フィールドが指示するリソースユニットの配列による割り当てられたユーザの順序で並べられてよい。
【0098】
ユーザ特定フィールドは、少なくとも1つのユーザフィールドで構成され、少なくとも1つのユーザフィールドは、ユーザブロックフィールド単位で送信される。前述したように、ユーザブロックフィールドは、2個のユーザフィールドとCRCフィールド及びテールフィールドの結合で構成される。ユーザフィールドの総個数が奇数である場合に、最後のユーザブロックフィールドは、1個のユーザフィールドのみを含むことができる。EHT-SIG-Bの最後には、OFDMシンボル境界によってパディングが追加されてよい。
【0099】
図9(b)を参照すると、EHT-SIG-Bは、各20MHz帯域において別個にエンコードされる。このとき、EHT-SIG-Bは、20MHz単位で最大で2個のコンテンツ、すなわち、EHT-SIG-Bコンテンツチャネル1及びEHT-SIG-Bコンテンツチャネル2で構成されてよい。図9(b)で、それぞれのボックスは20MHz帯域を表し、ボックス中の“1”及び“2”はそれぞれ、EHT-SIG-Bコンテンツチャネル1とEHT-SIG-Bコンテンツチャネル2を表す。総帯域においてそれぞれのHE-SIG-Bコンテンツチャネルは、物理的周波数帯域の順序に従って配列される。すなわち、最も低い周波数帯域ではHE-SIG-Bコンテンツチャネル1が送信され、その次の高い周波数帯域ではHE-SIG-Bコンテンツチャネル2が送信される。このようなコンテンツチャネル構成は、その次に高い周波数帯域でコンテンツ複製によって反復される。例えば、全体80MHz帯域を構成する周波数昇順の第1チャネル~第4チャネルに対して、第1チャネル及び第3チャネルではHE-SIG-Bコンテンツチャネル1が送信され、第2チャネル及び第4チャネルではHE-SIG-Bコンテンツチャネル2が送信される。同様に、全体160MHz帯域を構成する周波数昇順の第1チャネル~第8チャネルに対して、第1チャネル、第3チャネル、第5チャネル及び第7チャネルではHE-SIG-Bコンテンツチャネル1が送信され、第2チャネル、第4チャネル、第6チャネル及び第8チャネルではHE-SIG-Bコンテンツチャネル2が送信される。同様に、全体320MHz帯域を構成する周波数昇順の第1チャネル~第16チャネルに対して、第1チャネル、第3チャネル、第5チャネル、第7チャネル、第9チャネル、第11チャネル、第13チャネル、第15チャネルではHE-SIG-Bコンテンツチャネル1が送信され、第2チャネル、第4チャネル、第6チャネル、第8チャネル、第10チャネル、第12チャネル、第14チャネル、及び第16チャネルではHE-SIG-Bコンテンツチャネル2が送信される。端末は、少なくとも1つのチャネルを用いてHE-SIG-Bコンテンツチャネル1をデコードし、他の少なくとも1つのチャネルを用いてHE-SIG-Bコンテンツチャネル2をデコードできれば、総帯域幅のMU PPDU構成に関する情報を取得することができる。一方、総帯域幅が20MHzである場合には、1つのSIG-Bコンテンツチャネルのみが送信される。
【0100】
図10は、EHT SU PPDUの様々なBWモードの一例を示す。
【0101】
図10を参照すると、801.11beにおいてEHTは最大で320MHzの帯域幅でPPDUが送信されてよく、この場合、全チャネルがいずれもアイドル(idle)である場合に限ってPPDU送信が可能であるという問題点がある。直交周波数分割多重化接続(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access:OFDMA)を用いた11axの場合、APが複数のSTAにPPDUを送信するMU PPDUでは、MU PPDUが送信されるそれぞれの20MHzでCCAの結果がアイドルであるチャネルのみを結合させて送信するモードであるプリアンブルパンクチャリングモードが可能である。11beの場合、APが単一STAに送信するSU PPDUにおいてもこのようなプリアンブルパンクチャリングモードを用いることができる。すなわち、APは、複数のSTAにPPDUを送信するか、単一STAにPPDUを送信する場合に、全体帯域幅の全てのチャネルがアイドルでなくても、アイドルであるチャネルのみを結合させてPPDUを送信できる。SU PPDUの場合、単一STAに複数個のリソースユニットが割り当てられる場合に、このようなプリアンブルパンクチャリングモードを用いて、APは、アイドルであるリソースユニットのチャネルでのみPPDUを単一STAに送信できる。
【0102】
以下、PPDUの送信のための(最大)帯域幅を指示するBW指示子は、U-SIGの帯域幅フィールドによって送信されてよい。
【0103】
図10に示すように、BW=0~BW=4までのモードは、プリアンブルパンクチャリング無しで連続したチャネルの結合によってPPDUを送信する実施例である。BW=5~9までのモードは、全体80MHzチャネル帯域幅において主チャネル20MHzを除く残りの副チャネル20MHzチャネルのうち、ビジー(busy)であるチャネル以外のチャネルを結合させて送信するPPDUのBWモードである。BW=5~6の場合、最終的に送信されて占有されるチャネルは、40MHzであり、BW7~9の場合、60MHzを占有する。上記のように、最大80MHz帯域幅でSU PPDUのプリアンブルパンクチャリングを行うために、送信者は、各20MHz RU別に送信するデータであるA-MPDUをPSDUの形態で準備した後、送信直前のCCA結果によって利用可能なP20を含む20MHz帯域でのみPPDUを送信できる。このとき、20MHz帯域別に準備されるRUの形態は、11axの80MHz RU割り当て中の20MHz RUとは違う、個別の20MHz RU形態でなければならない。これは、80MHz RU割り当て中の20MHzに該当する242 RU割り当てでデータを送信する場合に、当該20MHz隣接チャネルがパンクチャーされると、パンクチャーされるチャネルでも干渉信号が流出することがあるためである。
【0104】
したがって、SU PPDUにおいて80MHz帯域で送信を準備するSTAは、仮にプリアンブルパンクチャリング送信を試みる場合、各20MHz帯域別に個別の20MHz送信と同じ形態のRUに該当するPSDUを4個準備した後、CCA結果によって、可用の20MHzチャネル上で準備したPSDUを送信できる。この場合、80MHzの送信RUを構成する4個の20MHz RUに該当する4個のPSDUを生成及び準備し、CCA結果によってパンクチャリングモードで送信すると、パンクチャーされるチャネルに干渉が発生することがある。以下、図11を例に挙げて説明する。
【0105】
図11には、11ax及び11beで用いる20、40、80MHz別RU割り当て分布度を示す。160MHzの場合、図11(c)の80MHz RUが2回反復される形態で具現されてよい。320MHzの場合、160MHzが2回反復されるか、同様に図11(c)の80MHz RUが4回反復される形態で具現されてよい。240MHzの場合、80+160又は160+80MHzの形態で具現されるので、図11(c)の80MHz RUが3回反復される形態で具現されてよい。
【0106】
図11(a)と図11(c)を比較すれば、20MHz RU割り当てが(a)全体20MHz帯域内で定義される場合に、242個のキャリアの左右にガードキャリアがあるのに対して、(c)全体80MHz帯域内で定義される場合に、242キャリアの左右にガードキャリア無しで送信されることが見られる。
【0107】
図10のBW=10~14までのモードは、全体160MHzチャネル帯域幅において主チャネル20MHzを含む40MHzチャネルを除く残りの副チャネルのうちビジーであるチャネル以外のチャネルを結合させて送信するPPDUのBWモードである。BW=10~11の場合、最終的に送信されて占有されるチャネルは、80MHzであり、BW12~14の場合、120MHzを占有する。上記のように、最大で160MHz帯域幅においてSU PPDUのプリアンブルパンクチャリングを行うために、送信者は、各40MHz RU別に送信するデータであるA-MPDUをPSDUの形態で準備した後、送信直前のCCA結果によってP40を含む可用の40MHz帯域でのみ送信する。このとき、40MHz帯域別に準備するRUの形態は、11axの160MHz RU割り当て中の40MHz RUではなく、個別の40MHz RUの形態でなければならない。これは、前述した通りの理由である。160MHz RUは、各80MHzチャネル別に、図11(c)の80MHz RUが反復される形態である。図11(b)と図11(c)を比較すれば、40MHz RU割り当てが(b)全体40MHz帯域内で定義される場合に、484個のキャリアの左右にガードキャリアがあるのに対して、(c)全体80MHz帯域内で定義される場合に、484キャリアの左右にガードキャリア無しで送信されることが見られる。
【0108】
BW=15~19までのモードは、全体320MHzチャネル帯域幅において主チャネル20MHzを含む80MHzチャネルを除く残りの副チャネルのうちビジーであるチャネル以外のチャネルを結合させて送信するPPDUのBWモードである。BW=15~16の場合、最終的に送信されて占有されるチャネルは160MHzであり、BW=17~19の場合、240MHzを占有する。上記のように、最大で320MHzの帯域幅においてSU PPDUのプリアンブルパンクチャリングを行うために、送信者は、各80MHz RU別に送信するデータであるA-MPDUをPSDUの形態で準備した後、送信直前のCCA結果によってP80を含む可用の80MHz帯域でのみ送信する。このとき、80MHz帯域別に準備するRUの形態は、図11(c)の80MHz RUである996個のキャリア形態である。
【0109】
図12は、EHT MU PPDUのBWモードの一例を示す。
【0110】
BW=0~BW=4までのモードは、プリアンブルパンクチャリング無しで連続したチャネルの結合によってPPDUを送信する実施例であり、SU PPDUと同一である。この場合、前述したように、PPDUの送信のための帯域幅を指示するBW指示子は、U-SIGフィールドに含まれるBWフィールドによってSTAに送信されてよい。
【0111】
BW=5~6までのモードは、全体80MHzチャネル帯域幅において主チャネル20MHzを除く残りの副チャネル20MHzチャネルのうちビジーであるチャネル以外のチャネルを結合させて送信するPPDUのBWモードである。BW=6モードのように2個のパンクチャリングモードが可能な理由は、U-SIGフィールドのBWフィールドのシグナリング以後に、SIG-Bフィールドの共通フィールドにおいてRU割り当てフィールドによって実際にいずれの20MHz副チャネルがパンクチャーされたかをシグナルできるためである。これは、SIG-Bフィールドのような追加のシグナリングフィールドを有するので、MU PPDUにおいてU-SIGフィールドのBWフィールドは概略のBWモードのみをシグナルできるという長所がある。
【0112】
BW=7~8までのモードは、全体160MHzチャネル帯域幅において主チャネル20MHzを除く残りの副チャネル20MHzチャネルのうちビジーであるチャネル以外のチャネルを結合させて送信するPPDUのBWモードである。BW=8モードのように3個のパンクチャリングモードが可能な理由は、先に言及した通り、SIG-Bフィールドの追加のシグナリングによって区分できるためである。
【0113】
BW=9~10までのモードは、全体320MHzチャネル帯域幅において主チャネル20MHzを除く残りの副チャネル20MHzチャネルのうちビジーであるチャネル以外のチャネルを結合させて送信するPPDUのBWモードである。BW=10モードのように3個のパンクチャリングモードが可能な理由は、先に言及した通り、SIG-Bのシグナリングによって区分できるためである。
【0114】
図13には、本発明の一実施例に係るBW活用率規則に従う不連続チャネル形態の一例を示す。
【0115】
図13を参照すると、U-SIGフィールドに含まれた帯域幅フィールドによって指示される総帯域幅とプリアンブルパンクチャリングが適用された後に用いられた帯域幅との比率は、一定比率以上にならなければならない。すなわち、プリアンブルパンクチャリングが適用されても、全体帯域幅において一定比率の帯域幅はPPDUの送信のために用いられる必要がある。
【0116】
例えば、図13の(a)は帯域幅が80MHzであり、(b)は帯域幅が160MHzであるPPDUの送信のために許容された不連続チャネルの形態である。帯域幅の50%以上が活用されるべき場合に、図13の(a)は、プリアンブルパンクチャリングが適用されると、全体80MHzの帯域幅のうち、パンクチャーされた20MHzを除く60MHzの帯域幅が利用でき、(b)は、プリアンブルパンクチャリングが適用されると、80MHzを除く80MHzの帯域幅が利用できる。図13の(a)は、パンクチャリング後に3/4(75%)の帯域幅を利用し、(b)は、パンクチャリング後に1/2(50%)の帯域幅を利用するので、最小帯域幅利用比率を満たすことができる。
【0117】
しかし、図13の(c)の場合、全体160MHzの帯域幅においてパンクチャーされる帯域幅が100MHzであるため、パンクチャリング後に利用できる帯域幅が50%を下回る。このため、図13の(c)は、許容されない不連続チャネルの形態である。
【0118】
図13の(a-1)及び(b-1)はそれぞれ、(a)と(b)に、連続した40MHzチャネルを1個のRUとして活用した実施例である。この場合にも、URのエンコーディング方法に関係なく、図13の(a)及び(b)のように、全体帯域幅に対比してパンクチャリング後に50%以上の帯域幅を利用できるので、許容可能な不連続チャネルの形態である。
【0119】
図14には、本発明の一実施例として、パンクチャリング解像度による不連続チャネル形態の一例を示す。
【0120】
図14を参照すると、PPDUの送信のための帯域幅にパンクチャリングが適用される場合に、パンクチャリング解像度は、全体帯域幅の一定比率以上でなければならない。すなわち、SU PPDU又はMU PPDUを送信するための帯域幅の一部チャネルがパンクチャーされる場合に、APは、PPDUの特定フィールド(例えば、パンクチャリングモードフィールドなど)により、パンクチャーされるRUのパターンをSTAに知らせることができる。ただし、帯域幅内でパンクチャーされる場合に、パンクチャリングの解像度は、全体帯域幅の一定比率以上でなければならない。
【0121】
例えば、単一パンクチャリングBW又はパンクチャリング解像度は、全体BWの一定比率(例えば、1/4)以上でなければならない。パンクチャリング解像度に制限を設定する理由は、BWが広くなるほど増加する不連続チャネル形態を正規化するためであり、結果的に、後述する本発明の実施例(図17図19)から確認できるように、BWに関係なく不連続チャネルの形態をシグナルすることによって全体帯域のチャネル形態を表現することができる。また、全体帯域幅においてプライマリーチャネルと隣接したパンクチャリングBWは、プライマリー20MHzを含んでいるものと計算できる。
【0122】
図14の(a)と(a’)は、全体帯域幅が160MHzである場合、許容される不連続チャネルを示している。全体BWが160MHzであるので、単一パンクチャリングは、最小で40MHz単位で適用されてよい。図14(b)は、総帯域幅が320MHzである場合の実施例である。全体帯域幅が320MHzであるので、単一パンクチャリングは最小で80MHz単位で適用されてよい。ただし、プライマリーチャネルにおいてパンクチャリングが行われる場合、プライマリー20MHzに対するパンクチャリング制約によって解像度規定を守ることができない場合が発生し得る。例えば、80MHzパンクチャリングをプライマリー80MHzで行うと、プライマリー20MHzを除くセカンダリー20、セカンダリー40MHzのみパンクチャリングが可能である。したがって、P20と連続した区間でパンクチャリングを行った場合、プライマリー20MHzを含むBWをパンクチャリングBWと見なすことができる。例えば、160MHzに対してセカンダリー20MHzのみがパンクチーされた場合に、プライマリー20MHzを含む40MHzがパンクチャーされたと見なすことができる。したがって、本発明の実施例のようにBWの1/4をパンクチャリング解像度と設定した場合にも、全体160MHzに対してセカンダリー20MHzのみがパンクチャーされた不連続チャネル形態が許容される(例えば、図15のモード7)。図14(c)の実施例は、160MHz BWの不連続チャネル形態を示しており、一部チャネルのパンクチャリングが20MHz単位で行われた形態であるので、パンクチャリングBW基準に許容されない不連続チャネル形態である。すなわち、図14の(c)において、全体帯域幅が160MHzと設定されている場合に、パンクチャリング帯域幅が40MHz単位で行われるように制限されてよい。しかし、図14の(c)では20MHzチャネルがパンクチャーされるため、パンクチャリングBW基準を満たさない不連続チャネルの形態である。したがって、このようなパンクチャリングは許容されなくてよい。
【0123】
図14(d)の場合も、320MHz全体BWに対して許容されない60MHz単位パンクチャリングを行った不連続チャネル形態であるがため、活用できない。
【0124】
図15には、本発明の一実施例として、デコードされるRUの個数による不連続チャネル形態の一例を示す。
【0125】
図15を参照すると、PPDUが送信される総帯域幅を基準にパンクチャーされる帯域幅及び/又はパターンが制限されてよい。
【0126】
具体的に、図15は、連続した20MHzチャネルに対して40MHz或いは80MHz RUにエンコードする場合に適用可能な不連続チャネル形態を示す。連続した20MHzチャネルを40MHz或いは80MHz RUとして活用する場合に、不連続するRUの総個数が減るので、不連続チャネルを受信する側にとってデコーディング負担が減少する。図11に示すように、20、40、80MHz RU割り当て分布度を見ると、各RUは、隣接チャネルからの干渉を避けるために両端にガードキャリアを設定しており、図13(a)のように20MHzチャネルをそれぞれのRUとして用いる場合、全ての20MHz RUの情報は独立にデコードされる。したがって、受信装置は、BW内の個別20MHzをそれぞれデコードしなければならず、320MHz BWに対して最大で16個の個別RUをデコードしなければならないという負担がある。このようなデコーディング負担を減らすために、不連続チャネルの形態が決定された後、送信装置は、連続した20MHzチャネルを結合させて40或いは80MHz単位のより大きいRUにエンコードでき、この場合、受信装置が同時にデコードすべき個別RUの個数が減るという効果がある。
【0127】
また、40MHz又は80MHzの帯域幅に対するRUを使用せず、個別20MHz RUを統合してデコードすることによって(パーシング、デインターリービングなどを利用)デコーディング負担を減らす手法が適用された場合にも、同一の効果を得ることができる。
【0128】
図15の実施例は、受信装置のデコーディング負担を減らすために、個別デコードされるべきRUの個数を制限する手法を示しており、本実施例で適用されたRU個数制限は、2個である。一実施例をよれば、特定帯域幅単位のRU個数が制限されてよい。より具体的に160MHz単位(又は、160MHz以下の単位)においてRU個数が2個に制限されてよい。本実施例は、送信装置が40、80MHz RUを活用することを仮定しているが、20MHz RUをエンコーディング過程で結合させてデコーディングRUの個数を減らした場合にも適用可能である。また、160MHz RUは2個の80MHz RU、320MHzは2個の160MHzで構成されていると仮定した。
【0129】
図15(a)及び図15(b)は、160MHz BWがパンクチャーされた後、不連続チャネル形態が2個の40MHz RUで構成され得るので、活用可能な不連続チャネル形態であり、図15(c)の場合は、不連続チャネルが2個の40MHz RUと1個の20MHz RUである総3個で構成されるため、適用不可である。
【0130】
図15(d)及び図15(e)の場合、320MHz BWがパンクチャーされた後、RUがそれぞれ3個ずつ構成されている。RU個数規定によってRUは2個以下で構成されなければならないが、EHTの320MHz動作は物理的に160MHz+160MHz構成であるので、160MHz BW内でRU 2個条件が満たされ、活用可能な不連続チャネル形態と仮定されてよい。一方、図15(f)は、図15(d)のように320MHz BWを構成する2160MHzにおいていずれも40MHzパンクチャリングがされたが、パンクチャリング後に各160MHzが2個の20MHzと1個の40MHz RUで構成され得る。このため、図15の(f)及び(d)は、許容されない不連続チャネル形態である。
【0131】
図16には、本発明の一実施例に係る不連続チャネルにおけるPPDUフォーマットの一例を示す。
【0132】
図16には、EHT PPDU及びEHT SU PPDUの基本フォーマット及び160MHzを超えるBWのEHT SU PPDUに対して適用可能な不連続チャネル形態分離シグナリング手法を示す。
【0133】
図16(a)は、EHTの多重ユーザ送信のためのMU PPDUフォーマットを示している。図16(a)に示すように、MU PPDUは、U-SIGフィールドがシグナルされた後にEHT-SIGフィールドがシグナルされる構造を有する。MU PPDUのEHT-SIGフィールドは、共通フィールド及びユーザフィールド(per-user)で構成され、EHT-SIGフィールドの共通フィールドは、LTF個数(Number of LTFs)、GI+LTFサイズ(GI+LTF size)、RU割り当て及び/又はパンクチャリングモードなどが含まれてよい。
【0134】
- LTF個数(Number of LTFs):EHTのロングトレーニングフィールド(Long Training Field)を構成するシンボルの個数を指示するフィールド。
【0135】
- GI+LTFサイズ(GI+LTF size):GI(Guard-Interval)デュレーション(duration)とEHT-LTFのサイズ情報を指示。
【0136】
- RU割り当て(RU allocation):PPDUの送受信のための総帯域幅に対するRUの構成情報
【0137】
- パンクチャリングモード:パンクチャリングモードの適用されか否か及び/又はパンクチャーされたRUを指示
【0138】
ユーザフィールドには、STA_ID、MCS、コーディング(coding)、NSTSなどが含まれてよい。図16(b)は、EHTの単一ユーザ送信のためのSU PPDUフォーマットを示している。図16(b)に示すように、SU PPDUのEHT-SIGフィールドは、MU PPDUの一部のコンテンツ/フィールドの内容が変更又は削除された形態で構成されてよい。一般の320MHz PPDUは、図16(b)のようなプリアンブルが全体320MHzに反復して現れるが、本発明は、SU PPDUに対して、図16(c)のように、セカンダリー160MHzに対してプライマリー160MHzと異なるEHT-SIGフィールドがシグナルされてよい。すなわち、プライマリー160MHzのEHT-SIG1フィールドは、プライマリー160MHz BWのパンクチャリングモードをシグナルし、セカンダリー160MHzのEHT-SIG2フィールドは、セカンダリー160MHz BWのパンクチャリングモードをそれぞれシグナルする。言い換えると、セカンダリー160MHzとプライマリー20MHzは複製される(duplicated)フィールドを除き、EHT-SIGは複製されずに個別に送信するので、セカンダリー160MHzとプライマリー20MHzで指示するパンクチャリングモードは異なり得る。このとき、プライマリー20MHzで送信されるSU PPDUは、最大4回まで反復して送信されてよい(160MHzまで)。
【0139】
言い換えると、全体帯域幅がプライマリーとセカンダリーに分割(segmentation)される場合に、それぞれのセグメントであるプライマリーとセカンダリーで送信されるそれぞれのPPDUのEHT-SIGフィールドは互いに異なる情報を含むことができる。
【0140】
具体的に、プライマリー160MHzのEHT-SIGフィールドは、セカンダリー160MHzのEHTフィールドとは異なるコンテンツを含むことができる。すなわち、PPDUの送信のための全体帯域幅が2個以上のセグメントに分離される場合に、それぞれのセグメントで送信されるEHTフィールドに含まれるコンテンツは互いに異なってよい。また、それぞれのセグメントにおいてEHT-SIGフィールドに含まれている少なくとも1つのフィールドは、一定の帯域ごとに複製されて反復されてよい。例えば、それぞれのセグメントの帯域幅が80MHzである場合に、U-SIGフィールド及び/又はEHT-SIGフィールドに含まれている少なくとも1つのフィールドは、20MHzごとに同一のコンテンツを含むことができる。すなわち、PPDUが320MHz帯域にわたって送信され、320MHzがそれぞれプライマリー160MHz(第1セグメント)及びセカンダリー160MHz(第2セグメント)に分割される場合に、プライマリー160MHz及びセカンダリー160MHzのそれぞれにおいて前記PPDUのプリアンブル(EHT-SIGフィールドを含む)が互いに異なるコンテンツを有するように構成されてよい。
【0141】
言い換えると、EHT-SIGフィールドは、少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むことができ、それぞれのコンテンツチャネルは、同一のセグメント(プライマリー20MHz又はセカンダリー160MHz)において互いに対応する少なくとも1つのフィールドは同一の値に設定され、互いに異なるセグメント間には、互いに対応する少なくとも1つのフィールドは互いに異なる値に設定されてよい。
【0142】
例えば、EHT-SIGフィールドが第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルで構成される場合に、少なくとも1つのセグメントのうち同一のセグメント内で第1コンテンツチャネルと前記第2コンテンツチャネル間に同一のフィールドのうち少なくとも1つのフィールドは同一の情報を含むことができる。このとき、リソースユニットの構成と関連した情報であるリソースユニット割り当て(Resource Unit Allocation:RU Allocation)フィールドは、コンテンツチャネルによって異なる値に設定されてよい。
【0143】
仮に、第1コンテンツチャネルと第2コンテンツチャネルが特定フィールドを含む場合に、同一のセグメントにおいて特定フィールドの値は同一に設定されてよいが、異なるセグメントでは異なるように設定されてよい。
【0144】
例えば、第1セグメントで送信される第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第1共通フィールドを含み、第2セグメントで送信される第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第2共通フィールドを含む場合に、第1共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドと前記第2共通フィールドに含まれた少なくとも1つのフィールドは互いに異なる情報を含むことができる。このとき、第1共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドと前記第2共通フィールドに含まれた少なくとも1つのフィールドは同一のタイプである。
【0145】
EHT-SIGフィールドは、少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むことができ、それぞれのコンテンツチャネルは、前述した共通フィールド、リソースユニット割り当てフィールド又はユーザ特定フィールドのうち少なくとも一つで構成されてよい。このとき、前記リソースユニット割り当てフィールドは共通フィールドに含まれてよい。
【0146】
それぞれのセグメントで送信されるフィールドの情報/値が異なるため、受信装置は、プライマリー160MHzに対するEHT-SIG1フィールドとセカンダリー160MHzに対するEHT-SIG2フィールドをすべて受信しなければならない。このため、受信装置は、セカンダリー160MHz帯域幅においてプリアンブルを受信できるチャネル(パンクチャリングされていない。)をあらかじめ知っていなければならない。そのために、EHT-SIG2フィールドを受信できるチャネルの情報はあらかじめ受信装置にシグナルされる必要があり、U-SIGフィールドのBWフィールド或いはBWフィールド後に現れるフィールドでシグナルされてよい(プライマリー160MHzのプリアンブルは、プライマリー20MHzで受信する。)。
【0147】
提案したセカンダリー160MHzのシグナリング手法を適用していない時には、160MHzを超えるBWのパンクチャリングモードをシグナルするために、以下に記述する160MHzのシグナリング(160MHz不連続チャネル形態情報)がEHT-SIG内で2回現れてよい。
【0148】
図17は、本発明の一実施例に係る周波数分離(segment)によって分離された不連続チャネルの一例を示す。
【0149】
図17は、不連続チャネル形態に対する制限が適用される場合に、許容される80MHz帯域幅の不連続チャネル形態とシグナリング方式を示している。
【0150】
図17に示すように、モード0は、80MHz帯域幅にパンクチャリングが適用されずに全体BWを全て使用する連続チャネル形態である。モード1は、80MHz帯域幅のうちセカンダリー20MHzのみがパンクチーされた形態の不連続チャネルであって、80MHz帯域幅のうちプライマリー20MHzの位置によってモード1の2つの場合のように(左右反転可能)、パンクチャーされる位置が変わってよい。受信装置は、プライマリー20、セカンダリー20、セカンダリー40MHzの位置を知っているので、セカンダリー20MHzがパンクチャーされたことを意味するモード1シグナリングにより、80MHz BWの不連続形態が確認できる。
【0151】
モード2、3は、セカンダリー40MHzのうち1つの20MHzサブチャネルがパンクチーされた不連続チャネル形態をシグナルすることができる。例えば、APは、パンクチャーされた不連続チャネル形態をビットマップ形式でU-SIG又はEHT-SIGに含めて受信装置に送信することができる。
【0152】
セカンダリー40MHzのうちパンクチーされた20MHzを区分するために、2個のモードが必要である。モード4、5は、セカンダリー20MHzとセカンダリー40MHzのうち1つの20MHzがパンクチーされた不連続チャネル形態をシグナルし、セカンダリー40MHzのうちセカンダリー20MHzと一緒にパンクチーされた20MHzを区分するために2個のモードが割り当てられている。
【0153】
図18は、本発明の一実施例に係る単一ユーザ送信に対する不連続チャネルの一例を示す。
【0154】
図18を参照すると、総帯域幅が160MHzである場合に、パンクチャーされるチャネルによってパンクチャーされて不連続するチャネルの形態が許容されてよい。
【0155】
具体的に、不連続チャネル形態規定手法を適用したとき、許容される160MHz BWの不連続チャネル形態は、図18のモード0~モード5の通りでよい。例えば、モード0は、160MHz帯域幅でパンクチャリングが適用されず、全体帯域幅が全て使用される連続したチャネルの形態である。モード1は、160MHz BWのうちセカンダリー40MHzのみがパンクチーされた形態の不連続チャネルであって、160MHz BWのうちプライマリー20MHzの位置によって、モード1の2つの場合のように(左右反転可能)変わってよい。受信装置は、プライマリー20、セカンダリー20、セカンダリー40、セカンダリー80MHzの位置を知っているので、セカンダリー40MHzがパンクチャーされたことを意味するモード1シグナリングにより、160MHz BWの不連続形態が確認できる。モード2、3は、セカンダリー80MHzのうち1つの40MHz副チャネルがパンクチーされた不連続チャネル形態をシグナルし、セカンダリー80MHzのうちパンクチーされた40MHzを区分するために2個のモードが必要である。モード4、5は、セカンダリー40MHzとセカンダリー80MHzのうち1つの40MHzがパンクチーされた不連続チャネル形態をシグナルし、セカンダリー80MHzのうちセカンダリー40MHzと一緒にパンクチーされた40MHzを区分するために2個のモードが割り当てられている。
【0156】
このようにパンクチャリングモード0~5は、全体帯域幅が異なる(80MHzと160MHz)以外は、同一形態の不連続チャネルをシグナルするので、同一シグナリングと表現されてよい。受信装置は、BWフィールドの値(80又は160、240、320MHz)とモード情報を組み合わせて全体帯域幅及び不連続チャネル形態を確認することができる。
【0157】
図19には、本発明の一実施例に係る特定帯域幅に対する不連続チャネルの一例を示す。
【0158】
図19を参照すると、PPDUの送信のための総帯域幅が160MHz以上である場合に、不連続チャネルは特定形態で構成されてよい。
【0159】
図19に示すように、モード6は、セカンダリー20MHzとセカンダリー40MHzがパンクチャーされた不連続チャネル形態を示す。モード7は、160MHz BWのうちセカンダリー20MHzのみがパンクチーされた不連続チャネル形態を意味する。
【0160】
上のモード0からモード7までの不連続チャネル形態は、3個のビットを用いてシグナルされ、160MHzを超えるBW(80+160、160+80、160+160)に対するシグナリングは、図16で説明したように、プライマリー80MHz或いは160MHzと、セカンダリー80或いは160MHzに対するパンクチャリングモードをそれぞれシグナルすることによって行う。すなわち、それぞれのセグメントされた帯域幅で送信されるPPDUの少なくとも1つのフィールドは、互いに異なる情報/コンテンツを含むことができる。言い換えると、それぞれのセグメントで送信されるU-SIGフィールド及び/又はEHT-SIGフィールドは、同一のフィールドで互いに異なる値を指示できる。例えば、それぞれのセグメントで送信されるPPDUはそれぞれ、互いに異なるパンクチャリングモードと関連したパンクチャリングパターンを指示するための指示子を含む特定フィールドを含むことができる。パンクチャリングパターンは、パンクチャリングモードによってパンクチャーされたチャネルをビットマップ形式で指示できる。
【0161】
図20は、本発明の一実施例に係る極超高速(Extremely High Throughput,EHT)無線LANのPPDUフォーマットの一例を示す。
【0162】
図20を参照すると、EHT無線LANのPPDUは、PPDUのタイプ及びPPDUが送信される端末の個数、OFDMAの適用有無によって、含むフィールドの構成が異なってよい。
【0163】
具体的に、図20(a)は、単一/多重ユーザ送信のためのPPDUフォーマットの一実施例を示し、図20(b)は、トリガーフレームによって開始されるPPDUであるトリガーベース(Trigger Based,TB)PPDUフォーマットの一実施例を示す。図20(c)は、802.11axに基づくHE PPDUフォーマットの一実施例を示す。
【0164】
図20(a)を参照すると、単一/多重ユーザ送信のためのSU/MU PPDUは、L-STF(Legacy Short Training field)、L-LTF(Legacy Long Training field)及びL-SIG(Legacy Signal field)、RL-SIG(Repeated Legacy Signa field)を含むことができる。これらの4個のフィールドは、図20(c)の11ax PPDUフォーマットにも含まれたレガシーフィールドである。
【0165】
U-SIGフィールドは、EHT通信標準である11beに新しく導入されたフィールドであり、11beを含む後続世代802.11標準PPDUに共通に含まれるフィールドである。U-SIG(Universal SIG)フィールドは、EHT PPDU及び後続世代の無線LANのPPDUに引き続き含まれてよく、11beを含めてどの世代のPPDUであるかを区分する役割を担う。U-SIGフィールドは、64FFTベースの2個のOFDMシンボルで構成されてよく、総52ビットの情報を伝達できる。U-SIGフィールドに含まれる一部のフィールドは、PPDUのタイプ及び多重ユーザ送信の有無、OFDMA送信の有無によって、その解析が変わってよく、図22の実施例を用いて詳細に説明する。
【0166】
例えば、SU/MU PPDUのU-SIGフィールドに含まれている少なくとも1つのフィールドの値によって、EHT-SIGフィールドに含まれるフィールドの構成が変わってよい。
【0167】
EHT-SIGフィールドは機能的に、EHT-VD共通フィールド、EHT-RU割り当てフィールド、EHT-ユーザ特定フィールドに区分され、PPDUのタイプ及び多重ユーザ送信の有無、OFDMA送信の有無によって、一部フィールドの解析が変わるか又は省略された形態で現れてよい。例えば、U-SIGフィールドに含まれているフィールドの値が、OFDMAが適用されないことを示すか、単一ユーザ送信を示す場合に、EHT-SIGフィールドにおいてリソースユニットを割り当てるためのフィールドが省略されて含まれなくてもよい。
【0168】
EHT-VD共通フィールドとEHT-RU割り当てフィールドを統合してEHT共通フィールドと呼ぶことができる。EHT-SIGフィールドの構成及び変形(圧縮或いは省略)形態は、図22の実施例を用いて詳細に説明する。
【0169】
図7(b)を参照すると、トリガーフレームに対する応答として送信されるEHTのTB PPDUは、レガシーフィールド以後にU-SIGフィールドのみが含まれ、EHT-SIGフィールドは含まれなくてよい。したがって、U-SIGフィールドに、EHT-SIGフィールドをデコードするための情報が含まれるMU/SU PPDUとは違い、U-SIGフィールドに、EHT-SIGフィールドをデコードするための情報が含まれなくてよい。TB PPDUは、空間再使用(Spatial reuse)フィールド及び前述した送信帯域幅を構成するRUのパンクチャリングの有無を示すパンクチャリングモード情報などが含まれてシグナルされてよい。図20(c)のTB PPDUのU-SIG構成及びSU/MUとの区分方法は、図21の実施例を用いて詳細に説明する。
【0170】
図21には、本発明の一実施例に係るEHT PPDUのU-SIGフィールド及びU-SIGフィールドを構成するフィールドの一実施例を示す。
【0171】
図21を参照すると、U-SIGフィールドに含まれているPPDUのタイプを指示する特定フィールドの値に基づいてPPDUのタイプが区別されてよく、U-SIGフィールドに含まれるフィールドの値によってEHT-SIGフィールドの構成が変わってよい。
【0172】
具体的に、図21(a)は、EHT PPDUに含まれるU-SIGフィールドのフォーマット構造の一例であり、U-SIGフィールドの52ビットのうち、CRC/テール9ビットを除く43ビットは、大きく、VI(Version Independent)フィールドとVD(Version Dependent)フィールドとに区分される。このとき、VDフィールドで提供しなければならない情報のうち、ビット数の制約によってシグナルできなかった情報は、EHT-SIGによってシグナルされてよい。すなわち、VDフィールドに含まれるべきフィールドのうち一部のフィールドがEHT-SIGフィールドに含まれて送信されてよく、この場合、EHT-SIGフィールドに含まれるVDフィールドに含まれるべきフィールドは、一定周波数帯域ごとに反復して送信されてよい。
【0173】
VIフィールドは、現在のビット構成を後にも維持され、後続世代のPPDUが定義されても、現在の11be端末が、当該PPDUのVIフィールドを用いて当該PPDUに関する情報を得ることができる。そのために、VIフィールドは、バージョン識別子(Version identifier)、UL/DL、TXOP、BSSカラー、PPDU BWフィールドで構成される。バージョン識別子(Version identifier)フィールドは、11be及び後続世代無線LAN標準を区分する役割を担う。11beの場合、バージョン識別子フィールドの値は000bとシグナルされてよい。UL/DLフィールドは、当該PPDUが上りリンク/下りリンクPPDUのいずれであるかを区分するために用いられる。TXOPフィールドは、MACヘッダーで伝達されていた送信機会デュレーション(Transmit Opportunity Duration)を意味するが、PHYヘッダーに追加することにより、MPDUをデコードすることなく、当該PPDUが含まれたTXOPの長さを類推可能にする働きをし、7ビット以上が割り当てられてよい。
【0174】
BSSカラーフィールドは、11axで定義されたBSSを識別するためのBSS別識別子を意味し、6ビット以上の値を有する。PPDU BWフィールドは、当該PPDUが占有している帯域幅を指示し、この時に示す帯域幅は、プリアンブルパンクチャリングが適用される前の帯域幅値であってよい。PPDU BWフィールドは、3ビット以上が割り当てられてよく、3ビットが割り当てられたとき、000b=20MHz、001b=40MHz、010b=80MHz、011b=160(80+80)MHz、100b=240(160+80、80+160)MHz、101b=320(160+160)MHzをシグナルできる。
【0175】
残っている110b、111bは、後続標準のBW(>320MHz)をシグナルするために活用されてよく、後続標準の帯域幅をシグナルするために、後続標準のVDフィールドの一部と結合して用いられてよい。
【0176】
VDフィールドは、後続標準が開発される過程で変化し得るフィールドであり、各標準に新しい技術が導入される過程やシグナリング効率を向上させる過程で変更されてよい。11beバージョンのVDフィールドは、PPDUタイプによってその構成が変わり、PPDUタイプをシグナルするためのフィールドを含む。したがって、VDフィールドは、PPDUタイプフィールドと、PPDUタイプフィールドによって構成及び解析が変わるPPDUタイプ特定フィールドとに区別できる。このとき、PPDUタイプフィールドは、PPDUタイプ特定フィールドの前、後、或いはPPDUタイプ特定フィールドを構成する各フィールドの間に位置してよい。本実施例は、PPDUタイプフィールドがPPDUタイプ特定フィールドの前に位置する例を挙げて説明する。
【0177】
EHTにおいてPPDUのタイプは、MU/SU PPDUとTB PPDUとに区分されてよく、PPDUタイプフィールドは、そのために1ビットで構成されてよい。この場合、PPDUタイプフィールドによってMU/SU PPDUとTB PPDUとに区別されてよい。又は、MU PPDU、SU PPDU、及びTB PPDUを個別にそれぞれ区別するために、PPDUタイプフィールドは2ビット以上で構成されてよい。本発明は、PPDUタイプフィールドが1ビットである場合を取り上げて説明する。
【0178】
図21(b)は、VDフィールドのPPDUタイプフィールドがMU/SU PPDUであることを示す時のPPDUタイプ特定フィールドの一実施例を示す。EHT-SIG MCSフィールドはU-SIGフィールド以後に位置し、EHT-SIGフィールドに適用されたMCSを意味し、4ビット以上が割り当てられてよい。空間再使用フィールドは、11axの空間再使用フィールドと同じ意味で使われてもよい。
【0179】
EHT-SIG圧縮フィールドは、EHT-SIGフィールドのうち、PPDUが送信される総帯域幅を構成するリソースユニットの構成を示すEHT-RU割り当てフィールドが圧縮(省略)された否かを指示し、1ビット又は2ビットが割り当てられる。1ビット実施例では、0は、EHT-RU割り当てフィールドが圧縮されず、現れることを意味し、1は、EHT-RU割り当てフィールドが圧縮されてEHT-SIGフィールドに含まれないことを指示できる。
【0180】
EHT圧縮フィールドが2ビットである場合に、00bは、EHT-RU割り当てフィールドが圧縮されず、現れることを意味し、01bは圧縮モード1、10bは圧縮モード2などを意味できる。また、EHT-SIG圧縮フィールドは、当該PPDUがOFDMAが適用されたOFDMA MU PPDUであるか否かをシグナルする。OFDMAが適用されたMU PPDUの場合、各STAにRUが割り当てられなければならないため、EHT-RU割り当てフィールドは圧縮できない。したがって、STAは、EHT-SIG圧縮フィールドによってEHT-RU割り当てフィールドが圧縮されたか否かを確認することにより、受信されるPPDUが、OFDMAが適用されたMU PPDUであるか否かが認知できる。また、OFDMAが適用されない場合に、MU PPDUである場合にもRUが同一トーンの個数(又は、周波数帯域)で構成されるので、STAに、別途にRUの構成を示すRU割り当てフィールドを送信しなくてもよい。したがって、この場合、EHT-SIG圧縮フィールドは、EHT-SIGフィールドにRU割り当てフィールドが含まれないことを指示できる。
【0181】
EHT-SIGシンボル又はMU-MIMOユーザの数(Number Of EHT-SIG Symbols Or MU-MIMO User)フィールドは、4ビット以上が割り当てられ、EHT-ユーザ特定フィールドの長さをシグナルして、EHT-ユーザ特定フィールドのデコーディングのために用いられてよい。EHT-SIGシンボル又はMU-MIMOユーザの数フィールドは、EHT-SIG圧縮フィールドが0でないときに、すなわち、圧縮モードが適用される場合に、MU-MIMOのユーザ(すなわち、STA)の数を意味し、0のときに、すなわち、圧縮モードが適用されない場合に、EHT-SIGフィールドを構成するシンボルの数を意味する。このとき、前記フィールドによって指示されるMU-MIMOのSTA又はユーザの数が1個を意味すると、当該PPDUはSU PPDUであることを示す。
【0182】
2つの異なるフィールドであるEHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性(Number of EHT-LTF Symbols And Midamble Periodicity)フィールドとNSTS及びミッドアンブル周期性(NSTS And Midamble Periodicity)フィールドとが重複して割り当てられたビットは、当該PPDUがSU PPDUであるか否かによって、指示する情報が決定される。
【0183】
すなわち、PPDUのタイプによってEHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性フィールド又はNSTS及びミッドアンブル周期性フィールドがそれぞれ含まれてよい。1ビット実施例において、EHT-SIG圧縮フィールドの値が1であり、MU-MIMOのユーザの数が1人である場合に、受信装置は、受信されるPPDUをSU PPDUとして認識し、前記ビットをNSTS及びミッドアンブル周期性フィールドと認識する。EHT-SIG圧縮(EHT-SIG Compression)フィールドが0であるか、EHT-SIGシンボル又はMU-MIMOの数(Number Of EHT-SIG Symbols Or MU-MIMO)フィールドの値が1シンボル又はMU-MIMOのユーザの数が1人を意味しない場合に、受信装置は、受信されるPPDUをMU PPDUとして認識し、前記ビットをEHT-LTFシンボルの数及びミッドアンブル周期性フィールドと認識する。
【0184】
図21(c)は、VDフィールドのPPDUタイプフィールドが受信されるPPDUがTB PPDUであることを指示する場合に、PPDUタイプ特定フィールドのフォーマットの一例を示す。TB PPDUの場合、空間再使用(Spatial Reuse)フィールドとパンクチャリングモード(Puncturing mode)フィールドのみで構成される。
【0185】
空間再使用フィールドは、帯域幅フィールドの値と共に解析されてよく、帯域幅フィールドが示す全体帯域幅のうち、空間再使用が可能な帯域及び空間再使用が適用される場合の送信パワー制限(transmit power limit)をシグナルする。BWフィールドが20MHzを意味する場合に、空間再使用フィールドが当該帯域の空間再使用可能の有無及び送信パワー制限をシグナルする。帯域幅フィールドが40MHzを意味する場合に、空間再使用1フィールドが1番目の20MHzに対して、空間再使用2フィールドが2番目の20MHzに対して空間再使用可能の有無及び送信パワー制限をシグナルする。
【0186】
帯域幅フィールドが80、160、240、320MHzを意味する場合に、空間再使用1、2、3、4フィールドはそれぞれ、帯域幅の1/4(160MHzの場合に40MHz、320MHzの場合に80MHz)に対する空間再使用可能の有無及び送信パワー制限をシグナルする。
【0187】
パンクチャリングモードフィールドは、TB PPDUで上りリンクMU OFDMAを行う時に生成されるパンクチャリングモードをシグナルし、隣接BSSのSTA及びAPは、自分が受信したUL PPDUのパンクチャリングモード情報を用いて、空間再使用に必要な追加情報を得ることができる。UL MU OFDMA送信が結合したPPDU形態は、(APが受信する最終形態)UL STAのCCA結果によって一部の帯域幅で実際上りリンク送信が発生せず、TB PPDUのパンクチャリングモードでシグナルされた形態と変わってよい。
【0188】
図22は、本発明の一実施例に係る圧縮されていない形態のEHT-SIGに対する一例を示す。
【0189】
図22(a)のEHT-SIGはOFDMA MU PPDUに活用され、共通フィールドとRU割り当てフィールド、ユーザ特定フィールドを含む。EHT-SIGフィールド内の各フィールド名称は変わってよく、フィールドの区分を特定しなくてよい。
【0190】
図22の(b)は、EHT-SIGフィールドに含まれる共通フィールドのフォーマットの一例を示す。共通フィールドは、U-SIGフィールドのVDフィールドのビットサイズの制限によって含まれなかった少なくとも1つのフィールドを含むことができる。例えば、共通フィールドは、LDPC超過シンボルセグメント(LDPC Extra Symbol Segment)、STBC、Pre-FEDパディングファクター(Pre-FED Padding Factor)、GI-LTFサイズ(GI-LTF Size)、及び/又はドップラ-(Doppler)などの11axのHE-SIG-Aフィールドに現れたフィールドと同じフィールド或いは同じ機能を有するフィールドを含むことができ、11axの同一のフィールドと同一である或いはより大きいビットが割り当てられてよい。EHT-SIG共通フィールドは、1個のシンボルで構成されてよく、そのために、EHT-SIG共通フィールドは26ビットが割り当てられてよく、MCS 0でコードされてよい。
【0191】
RU割り当て個数フィールドは、図22(c)のEHT-SIG RU割り当てフィールドに存在するRU割り当てフィールドの個数をシグナルし、4ビット或いは3ビットで構成されてよい。Number of RU割り当てフィールドは、11axとは違い、11beのRU割り当てサブフィールドが帯域幅によって固定した数字で現れないため必要である。
【0192】
11axの場合、PPDU帯域幅が40MHz以下である場合に、RU割り当てフィールドは、各コンテンツチャネル1、2において1個ずつ現れ、PPDU帯域幅が80MHzである場合に、各コンテンツチャネル1、2で2個ずつ現れ、PPDU帯域幅が160(80+80)MHzである場合に、各コンテンツチャネル1、2で4個ずつ現れる。一方、11beのRU割り当てフィールドは、各コンテンツチャネルlでPPDU帯域幅によって固定した数字のRU割り当てフィールドが現れず、帯域幅内のRU構成及び組合せによって流動的な数字のRU割り当てフィールドが含まれてよい。
【0193】
RU割り当て個数(Number of RU Allocation)フィールドに4ビットが割り当てられる場合に、EHT-SIG RU割り当てフィールドにRU割り当てフィールドが1個存在するということをシグナルするために、前記RU割り当て個数フィールドの値は0000(=1-0)であってよい。4ビット実施例において、EHT-SIG RU割り当てフィールドにRU割り当てフィールドが16個存在するということをシグナルするために、RU割り当て個数フィールドの値は1111(=16-1)であってよい。RU割り当て個数フィールドは、当該RU割り当て個数フィールドを含むコンテンツチャネルのRU割り当てフィールドの数を示す。したがって、RU割り当て個数フィールドは、互いに異なるコンテンツチャネルに現れるRU割り当てフィールドの数が異なるとき、各コンテンツチャネルにおいて異なるように現れてよい。
【0194】
図22(c)は、EHT-SIG RU割り当てフィールドのフォーマットの一例を示す。EHT-SIG RU割り当てフィールドは、OFDMA MU PPDUでのみ現れ、SU PPDU、TB PPDU、Full BW MU-MIMOのEHT-SIGフィールドでは圧縮されて現れなくてもよい。
【0195】
RU割り当てフィールドは、8ビット以上のビットが割り当てられてよい。EHT-SIG RU割り当てフィールドは、N個のRU割り当てフィールドを含み、NはEHT-SIG RU割り当てフィールド前に現れるRU割り当て個数フィールドによって指示されてよい。N個のRU割り当てフィールドは、各RU割り当てフィールドに含まれたRUのうち最も低い周波数のRUを含む順序に従ってEHT-SIG RU割り当てフィールドで早く現れてよい。
【0196】
RU割り当てフィールドに現れるフィールドの順序の例に、4個のRU割り当てフィールドがsubfield#1=[-1012:-771&-495:-254](242トーンRU 2個)、subfield#2=[-770:-529](242トーンRU)、subfield#3=[12:529&770:1012](484トーンRU、242トーンRU)、subfield#4=[-253:-12&529:770](242トーンRU 2個)をシグナルする場合を仮定する。この場合、-1012にRUを有しているsubfield#1がRU割り当てフィールドに最も早く現れ、-770にRUを有しているsubfield#2が2番目に現れ、次の低い周波数である-253にRUを有しているsubfield#4が3番目に現れ、RUの最も低い周波数が12であるsubfield#3は最後にRU割り当てフィールドに現れてよい。
【0197】
RU割り当てフィールドは、26、52、106トーンサイズのRUで構成された20MHz内のすもスモール(Small)RU構成をシグナルし、26及び52トーンRUが連続して現れるRUを一度で割り当てる78(26+52又は52+26)トーンRUと、26及び106トーンRUが連続して現れるRUを一度で割り当てる132(26+106又は106+26)トーンRUを含むことができる。また、前記RU割り当てサブフィールドは、242トーン以上のサイズを有するラージ(Large)RUをシグナルし、不連続して位置しているラージRUの組合せ及び位置をシグナルするために、各ラージRUを構成するRU組合せ及び構成RUの位置関係をシグナルできる。RU割り当てサブフィールドを用いてシグナルするRU構成及び割り当て方法は、図23の実施例を用いて説明する。中心26 RU(Center 26 RU)フィールドは、80、160、320MHzにそれぞれ存在する1、2、4個の中心26トーンRU(Center 26-tone RU)の使用の有無を示し、1ビット以上が割り当てられてよく、PPDU BWが40MHz以下である場合に圧縮されて現れなくてもよい。1ビット実施例において、80MHz PPDUの中心26トーンRU(Center 26-tone RU)フィールドは、80MHz中間に位置している中心26トーンRUの使用の有無を示し、全てのEHT-SIGコンテンツチャネルの中心26トーンRUフィールドに同一の値(例えば、1)が現れる。中心26トーンRUフィールドの値が1である場合、図22(d)のEHT-SIGユーザ特定フィールドに当該中心26トーンRUが割り当てられたSTAを指示するフィールドが含まれてよい。1ビット実施例において、160MHz PPDUの中心26トーンRUフィールドは、2個のEHT-SIGコンテンツチャネルにそれぞれ反復され、コンテンツチャネル1の中心26トーンRUフィールドは、相対的に低い周波数に存在する80MHzの中心26トーンRUの使用有無を示し、コンテンツチャネル2の中心26トーンRUフィールドは、相対的に高い周波数に存在する80MHzの中心26トーンRUの使用有無を指示できる。1ビット実施例として、240MHz及び320MHz PPDUに対して4個のチャネルが用いられる場合に、コンテンツチャネル1、2、3、4に存在する中心26トーンRUフィールドはそれぞれ、1番目、2番目、3番目、4番目(低い周波数順)の中心26トーンRUの使用有無を指示できる。
【0198】
2ビット実施例において、320MHz PPDUに存在する4個の中心26トーンRU使用の有無をシグナルするために、コンテンツチャネル1とコンテンツチャネル2に2ビット中心26トーンRUフィールドがそれぞれ現れてよい。コンテンツチャネル1の2ビット中心26トーンRUフィールドは、低い周波数基準で1番目と2番目、或いは1番目と3番目の中心26トーンRUの使用有無をシグナルするために、00、01、10、11のような値を有することができる。コンテンツチャネル2の2ビットは、3番目と4番目、或いは2番目と4番目の中心26トーンRU使用の有無を指示できる。例えば、1ビットの中心26トーンRUフィールドが1(使用)とシグナルされると、当該コンテンツチャネルに中心26トーンRUが割り当てられたSTAを指示するために、1個のEHT-SIGユーザ特定フィールドが現れる。又は、2ビットの中心26トーンRUフィールドが11とシグナルされると、当該コンテンツチャネルに中心26トーンRUが割り当てられた2個のSTAのEHT-SIGユーザ特定フィールドがそれぞれ現れる。
【0199】
図22(d)は、EHT-SIGユーザ特定フィールドの実施例を示す。前記EHT-SIGユーザ特定フィールドの基本的な機能は、11axのHE-SIG-Bユーザ特定フィールドと同一に用いられてよく、EHT-SIGユーザ特定フィールドに含まれる各フィールドも、11axの対応するフィールドと同一に用いられてよい。しかし、16個のストリームをシグナルするために、NSTSに4ビットが割り当てられる。
【0200】
図22(d)の実施例に表現された要素の他にも、1個以上のRUを単一ユーザ特定フィールドでシグナルするために、ユーザ特定フィールドに対応するRUの他にさらに割り当てられたRUの存在の有無に対する追加のRU指示子フィールドが含まれてよい。追加のRU指示子フィールドが、当該受信装置に割り当てられたRUがさらに存在することを指示する場合に、受信装置は、当該ユーザ特定フィールド以後に位置するユーザ特定フィールドを確認し、自分のSTA-IDに割り当てられた追加RUを確認する。
【0201】
図23には、本発明の一実施例に係るリソースユニットを割り当てるためのフィールドによるリソースユニット構成の一例を示す。
【0202】
図23を参照すると、端末には複数個のRUが割り当てられてよく、割り当てられた複数個のRUは互いにトーンの個数が異なるか或いは周波数帯域が異なってよい。
【0203】
具体的に、図23(a)は、RU割り当てフィールドによって指示され得る20MHz内のRU構成の一例を示す。本実施例において、26、52、106トーンサイズを基本スモールRUと仮定し、基本スモールRUの組合せで構成可能な78(26+52或いは52+26)、132(26+106或いは106+26)、158(52+106或いは106+52)トーンサイズRUをスモールRUと定義する。
【0204】
20MHz帯域内に存在するスモールRUの割り当てに関する一実施例として、20MHz帯域内のRUを9個の26トーンRUとシグナルし、それぞれのRUを9個の受信装置に一つずつ割り当てることができる。他の実施例として、26トーンRUと52トーンRUの組合せとして20MHz帯域をシグナルした後、受信装置に26トーンRUと52トーンRUを一つずつ割り当てるか、或いは特定受信装置に連続して配置された26トーンRUと52トーンRUを共に割り当てることができる。他の実施例として、26トーンRUと52、106トーンRUの組合せとして20MHz帯域をシグナルした後、受信装置に26トーンRUと52トーンRU、106トーンRUを一つずつ割り当てるか、或いは特定受信装置に連続して配置された26トーンRUと106トーンRUを共に割り当てることができる。本実施例において106トーンサイズRU或いは連続した形態の106+26トーンRU(或いは、26+106トーンRU)は、MU-MIMOによって1個以上の受信装置に反復して割り当てられてよい。本実施例において、78トーンRUと132トーンRUを受信装置に割り当てるために、RU割り当てフィールドには、78トーンRU(26+52或いは52+26形態)及び132トーンRU(26+106或いは106+26形態)を意味するビット組合せが定義される(含まれる)か、或いは、26、52、106トーンRUの組合せと20MHz帯域をシグナルした後、ユーザ特定フィールドを用いて受信装置に2個のRUが割り当てられてよい。
【0205】
又は、2個の基本スモールRUを受信装置に割り当てるために、低い周波数基準で1番目の基本RUと対応する前記受信装置のユーザ特定フィールドにおいて当該スモールRUと連続して位置している次の基本スモールRUの使用(割り当て)の有無をさらにシグナルできる。又は、連続して位置している次のスモールRUの使用の有無をシグナルするために、ユーザ特定フィールドは、1ビットで構成された追加RUフィールド(Additional RU indicator field)を含むことができる。
【0206】
図23(b)には、RU割り当てフィールドによって指示可能な20MHz以上のRUの構成を示す。図23(b)において、242トーンRU、484トーンRU、996トーン、996x2トーン、996x3トーン、996x4トーンRUを基本ラージRUと定義でき、基本ラージRUの組合せで構成できる242+484トーンRU、242+996トーンRU、484+996トーンRU、484+996x2トーンRU、484+996x3トーンRU、996x4トーンサイズRUをラージRUと定義できる。
【0207】
20MHz以上のラージRU割り当てに関する一実施例として、RU割り当てフィールドで20MHz(242トーンサイズ)のRUをシグナルした後、RU割り当てフィールドに対応する1個以上のユーザ特定フィールドをシグナルして、1個以上の受信装置に20MHzのRUを割り当てることができる。又は、40、80、160、240、320MHz(それぞれ484、996(或いは、484+484)、996x2、996x3、996x4トーン)RUの割り当ては、20MHz RUの割り当てと同じ方法で行われてよい。また、基本ラージRUを除くラージRUをシグナルするために、RU割り当てフィールドには、242+484トーンRU、242+996トーンRU、484+996トーンRU、484+996x2トーンRU、484+996x3トーンRUを意味するビット組合せが含まれてよい。
【0208】
図23(c)には、60MHz RU構成の一例を示す。60MHz RU割り当て実施例として、前記RU割り当てフィールドは、80MHz帯域にわたって位置した242+484トーンRU(60MHzサイズ)をシグナルするために、4個の20MHz帯域のうち(80MHz帯域を4個の20MHz帯域に区分したとき)除外された20MHz帯域の位置によって4種類の242+484トーンRUに区分する。このとき、除外された20MHzは、他の装置に割り当てられた帯域であってよい。
【0209】
例えば、484+242トーンのRUが、OFDMAが適用されない80MHzのEHT PPDUの送信のために割り当てられてよい。484+242トーンのRUは、80MHzのEHT PPDUにおいて4個の242トーンのRUのうち1つのRUがパンクチャーされることによって取得できる。484+242トーンのRUのデータ副搬送波は、484+242トーンのRUを構成する484トーン及び242トーンのRUのデータ副搬送波で構成される。
【0210】
すなわち、484+242トーンのRUは、80MHzのEHT PPDUのために割り当てられた4個の242トーンのRUのうち一つがパンクチャーされることによって構成されてよい。この場合、484トーンは、242トーンの2個のRUで構成されてよく、中間にパンクチャーされた242トーンのRUが位置してよい。
【0211】
又は、EHT PPDUにおいて4個の242トーンのRUのうちの一部RUが他の端末に割り当てられる場合に、端末には484+242トンのRUが割り当てられてよい。すなわち、484+242トーンのRUは、80MHzのEHT PPDUを2個の端末が受信する場合に、2個の端末のうち1個の端末に1個の242トーンのRUが割り当てられると、残りの端末には484+242トーンの不連続した多重RU(Multiple RU)が割り当てられてよい。
【0212】
図23(d)には、120MHz RU構成の実施例を示す。120MHz RU割り当て実施例として、RU割り当てフィールドは、160(或いは、80+80)MHz帯域にわたって位置している484+996トーンRU(120MHzサイズ)をシグナルするために、4個の40MHz帯域のうち(160MHz帯域を4個の40MHz帯域に区分したとき)、除外された40MHz帯域の位置によって4種類の484+996トーンにRUを区分できる。前述した60及び120MHz RU実施例と同じ方法で、160MHz帯域幅内の140MHz RU構成、240MHz帯域幅内の220、200MHz RU構成、320MHz帯域幅内の280MHz、240MHz RU構成は、除外された帯域のサイズ及び位置によって区分して指示されてよい。
【0213】
図23の実施例を挙げて説明したRU割り当てフィールドを用いると、2個の連続した基本スモールRUを割り当てるか、2個以上の基本ラージRUで構成されたラージRUを割り当てても、単一受信装置のユーザ特定フィールドは、全てのコンテンツチャネルのうち1個のコンテンツチャネルで1回のみ含まれてよい。
【0214】
例えば、996+484トーンのRUは、OFDMAが適用されない160/80+80(TBD)MHz EHT PPDUにおいて許容されてよい。996+484トーンのRUは、160/80+80(TBD)MHz EHT PPDUにおいて4個の484トーンのRUのうちの一つがパンクチャーされることによって取得できる。すなわち、484+242トーンのRUと類似に、996+484トーンのRUは、80MHzのEHT PPDUのために割り当てられた4個の484トーンのRUのうち一つがパンクチャーされることによって構成されてよい。この場合、996トーンは、2個の484トーンのRUで構成されてよく、中間にパンクチャーされた484トーンのRUが位置してよい。
【0215】
996+484トーンのRUのデータ副搬送波は、996+484トーンのRUを構成する996トーン及び484トーンのRUのデータ副搬送波で構成されてよい。
【0216】
すなわち、STAに単一RUのみが割り当てられるのではなく、複数個のRUが割り当てられてよく、この場合、割り当てられるRUのトーン数(又は、周波数帯域)は互いに異なってよい。この場合、互いに異なるトーン数のRUは、連続したRUの中間に特定RUがパンクチャーされることによって取得できる。
【0217】
図24には、本発明の一実施例に係るnon-OFDMA PPDUが適用される場合のEHG-SIGフィールドの一例を示す。
【0218】
図24(a)は、OFDMAが適用されないnon-OFDMA MU PPDUに含まれるEHT-SIGフィールドのフォーマットの一例を示す。図24(a)に示すように、non-OFDMA MU PPDUのEHT-SIGフィールドは、OFDMAが適用されるOFDMA MU PPDUのEHT-SIGフィールドとは違い、EHT-SIG RU割り当てフィールドが圧縮されてEHT-SIGフィールドに含まれなくてよい。
【0219】
すなわち、EHT-SIG RU割り当てフィールドは、U-SIGに含まれた圧縮フィールドによって圧縮モードが適用されないということが指示される場合に(非圧縮モード)、EHT-SIGフィールドに含まれてよい。この場合、EHT-SIG RU割り当てフィールドは、EHT-SIGフィールドに含まれる少なくとも1つのコンテンツチャネルに全て含まれてよい。
【0220】
具体的に、RU割り当てフィールドがEHT-SIGフィールドに含まれるか否かは、U-SIGフィールドのEHT-SIG圧縮フィールドによってシグナルされる。non-OFDMA MU PPDUは、OFDMAが適用されず、全ての受信装置に同一のRUを用いてMU PPDUが送信されるので、各受信装置に対して個別のRU割り当てを行わない。
【0221】
ただし、U-SIGフィールドでシグナルされたPPDU帯域幅内において、パンクチャリング(Preamble puncturing)が適用された形態のみがシグナルされ、受信装置がMU-PPDUの形態(RU構成)を認識できる。すなわち、OFDMAが適用されないnon-OFDMA PPDUが送信される場合に、U-SIGフィールドは、PPDUが送信される全体帯域幅においてパンクチャーされたRUのパターンを指示するパンクチャリングチャネル情報フィールドを含むことができる。STAはAPからnon-OFDMA PPDUを受信する場合に、non-OFDMA PPDUのU-SIGフィールドに含まれた特定フィールド(パンクチャリングチャネル情報フィールド)によって、PPDUが送信される全体帯域幅においてパンクチャーされたRUが認識でき、パンクチャーされたRUを除くRUでnon-OFDMA PPDUを受信することができる。このとき、パンクチャリングチャネル情報フィールドは、ビットマップ形式により、パンクチャーされたRUのパターンをSTAに指示できる。
【0222】
non-OFDMA PPDUのEHT-SIGフィールドは、2個以上16個以下のユーザ特定フィールドを含み、各ユーザ特定フィールドは、互いに異なる受信装置のSTA-IDを含む。ユーザ特定フィールドは、2個単位でCRCとテールを含むユーザブロックフィールドで構成されてよく、最後のユーザブロックフィールドは、1個のユーザ特定フィールドとCTC、テールで構成されてよい。
【0223】
図24(b)には、non-OFDMA MU PPDUのEHT-SIG共通フィールド#1の例を示す。non-OFDMA MU PPDUに含まれたEHT-SIG Common#1フィールドは、パンクチャリングモードフィールドを有し、パンクチャリングモードフィールドは、OFDMA PPDUに含まれたEHT-SIG共通(EHT-SIG Common)フィールドのRU割り当て個数フィールドが割り当てられたビット全体或いは一部に現れてよい。一実施例として、前記パンクチャリングモードフィールドは、OFDMA PPDU EHT-SIG共通フィールドのRU割り当て個数サブフィールド4ビットのうち3ビットを割り当ててシグナルすることができる。残りの1ビットは、リザーブド(Reserved)フィールドと現れてもよく、圧縮されて現れなくてもよい。
【0224】
パンクチャリングモードフィールドは、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドで指示された全体帯域幅のうち、当該non-OFDMA PPDUが送信されるチャネルのRUの不連続形態(パンクチャリングモード)をシグナルする。シグナリングは、定義されたパンクチャリングモードを用いて行われるか、全体帯域幅、又はプライマリー20MHzを除く帯域幅を、特定周波数領域単位(20、40、80MHz)に分けて、ビットマップでシグナルされてよい。
【0225】
U-SIGフィールドの帯域幅フィールド、EHT-SIGフィールドのRU割り当てフィールド及びパンクチャリングモードフィールドを用いて、受信装置は、自分が帯域幅内でPPDUを受信しなければならないRU組合せを認知できる。すなわち、STAは、U-SIGに含まれた帯域幅フィールドによって、PPDUが送信される全体帯域幅を認識でき、パンクチャリングモードフィールドによって、全体帯域幅においてパンクチャーされたRUを認識できる。このとき、OFDMAが適用されないと、MU-MIMOのSTAのためのRUが同一に分割されるので、RU割り当てフィールドは省略されてよい。しかしながら、OFDMAが適用される場合に、それぞれの端末にRUを割り当てるためのRUの構成を端末に指示するために、RU割り当てフィールドがEHT-SIGフィールドの共通フィールドに含まれてよく、RU割り当てフィールドによってSTAはRUの構成を認識することができる。
【0226】
STAは、このように、帯域幅フィールド及びパンクチャリングモードフィールドによって、PPDUが実際に送信されるRUを認識することができる。パンクチャリングモードフィールドを除く残りのフィールドは、OFDMA MU PPDU EHT-SIG共通フィールドを構成するフィールドと同じ構成及び機能を有する。
【0227】
図24(c)は、non-OFDMA MU PPDUのEHT-SIGユーザ特定フィールド#1の一例を示す。non-OFDMA MU PPDUのEHT-SIGユーザ特定フィールド#1には、U-SIGフィールドの帯域幅フィールドと前記EHT-SIG共通フィールドのパンクチャリングモードフィールドによってシグナルされた不連続チャネルを用いてPPDUを受信する装置のユーザ特定フィールドが、最大サービス可能なMU-MIMOユーザーの数字だけ現れてよい。
【0228】
したがって、11beの場合、16個のアンテナを使用する予定であるので、non-OFDMA MU PPDUのEHT-SIGユーザ特定#1フィールドは、互いに異なる受信装置のSTA-IDを含むユーザ特定フィールドが、最小2個から最大16個まで現れてよい。
【0229】
STA-IDフィールドは、当該non-OFDMA MU PPDUを受信すべき受信装置を識別するためのSTA-IDを含むことができ、11ビットが割り当てられてよい。MCSフィールドは、前記STA-IDに該当する受信装置のdataフィールドに適用された変調(Modulation)とコード体系(coding scheme)を示し、4ビットが割り当てられてよい。Codingフィールドは、1ビットが割り当てられ、BCCとLDPCのうち、使用されたコーディング手法を示すために、0又は1で示すことができる。空間設定(Spatial Configuration)フィールドは、STA-IDに該当する受信装置に割り当てられたMU-MIMO空間ストリーム(spatial stream)個数を示し、4ビットが割り当てられてよい。
【0230】
図25には、本発明の一実施例に係る単一ユーザ(single user:SU)PPDUが適用される場合のEHT-SIGフィールドの一例を示す。
【0231】
図25を参照すると、PPDUのタイプがSU PPDUである場合に、MU PPDUのフィールドのうち一部フィールドが省略されてよい。
【0232】
具体的に、図25(a)は、SU PPDUのEHT-SIGフィールドの一例を示し、SU PPDUのEHT-SIGフィールドは、non-OFDMA MU EHT-SIGと同様に、RU割り当てフィールドが圧縮されて含まれなくてよい。SU PPDUのユーザ特定フィールドには、1個のEHT-SIGユーザ特定フィールド#2が含まれてよい。具体的に、SU PPDUの場合、EHT-SIGフィールドにU-SIGフィールドのサイズの制約によって含まれることが不可能たったフィールド及びMU-MIMOのユーザの個数を示す特定フィールド(例えば、EHT-SIGシンボル又はMU-MIMOユーザの数フィールドなど)を含むことができる。このとき、特定フィールドの値が、STAの数(又は、ユーザの数)が1であると指示すれば、PPDUのタイプはSU PPDUとなり、特定フィールドの値がSTAの数が2以上であることを指示すれば、PPDUのタイプはMU PPDUとなっよく、STAの数によって、ユーザ特定フィールドに含まれるユーザフィールドの個数が決定されてよい。
【0233】
SU PPDUの場合、MU-MIMOに参加するSTAの個数が1であるので、ユーザ特定フィールドは1個のユーザフィールドを含むことができる。
【0234】
図25(b)には、SU PPDUのEHT-SIG共通フィールド#1の一例を示す。SU PPDU EHT-SIG共通フィールド#1は、non-OFDMA EHT-SIG共通フィールド#1と同一のフィールド構成及び機能を有することができる。SU PPDU EHT-SIG共通フィールド#1のパンクチャリングモードフィールドは、non-OFDMA EHT-SIG共通フィールド#1のパンクチャリングモードフィールドと同じモードを指示するか、或いは一部のモードが除去/追加/変更された形態を指示できる。
【0235】
図25(c)には、SU PPDUのEHT-SIGユーザ特定フィールド#2の一例を示す。SU PPDUの場合、1個のEHT-SIGユーザ特定フィールドが含まれてよい。STA-IDフィールドは、当該SU PPDUを受信しなければならない受信装置を識別するためのSTA-IDが含まれてよく、11ビットが割り当てられてよい。MCSフィールドは、SU PPDUのコーディングMCSが含まれてよく、4ビットが割り当てられてよい。コーディングフィールドは、1ビットが割り当てられ、BCCとLDPCのうち、使用されたコーディング手法を示すために、0又は1と示されてよい。リザーブドフィールドは、他のPPDUであるOFDMA MU PPDU及びnon-OFDMA MU PPDUのEHT-SIGユーザ特定フィールドと同じサイズ及び構造を有するために追加されるか、或いは圧縮されて含まれなくてよい。
【0236】
リザーブドフィールドが含まれる場合に、リザーブドフィールドに割り当てられたビットはSU PPDUのパンクチャリング解像度を向上させるために活用されてよい。例えば、リザーブドフィールドにEHT-SIG共通フィールドのパンクチャリングモードフィールドがもう一度現れてよく、共通フィールドのパンクチャリングモードフィールド及びユーザ特定フィールドのパンクチャリングモードはそれぞれ、プライマリー160MHzとセカンダリー160MHzの不連続チャネル形態を示すことができる。
【0237】
さらに他の例として、共通フィールドのパンクチャリングモードとユーザ特定フィールドのパンクチャリングモードが結合し、8ビットビットマップにより、帯域幅でRUの不連続形態を示すことができる。この場合、全体帯域幅のうち1/8に該当する帯域幅のそれぞれが1ビットに対応してよく、プライマリー20MHzを含む領域に対応するビット(1番目のビット)は、プライマリー20MHzを除く帯域幅に対応してよい。160MHz帯域幅の不連続形態を示す8ビットビットマップの一例として、160MHzの各20MHzはそれぞれ1ビットに対応し、8ビットビットマップを00110000又は11001111と示すことによって、セカンダリー40MHzがパンクチャーされたことを示すことができる。前記8ビットビットマップ実施例として、320MHz BWのうちセカンダリー20MHzチャネルのみがパンクチャーされたことをシグナルするために、1000 0000或いは0111 1111が8ビットビットマップとしてシグナルされてよい。
【0238】
この場合、320MHzを表現する8ビットのビットマップは、1番目のビットがセカンダリー20MHzと対応し、2番目のビットはセカンダリー40MHz、3番目はセカンダリー80MHzのうち低い周波数に該当する40MHzにそれぞれ対応する。前記8ビットビットマップの他の実施例として、320MHz BWのうちセカンダリー40MHzチャネルがパンクチャーされたことをシグナルするために、0100 0000或いは1011 1111が8ビットビットマップとしてシグナルされてよい。前記8ビットビットマップの実施例において、各ビットと対応するBW領域は、低い周波数順或いはプライマリー20MHzとの位置関係によって決定されてよい。
【0239】
図26には、本発明の一実施例に係る大規模リソースユニット割り当て(Large RU Allocation)の一例を示す。
【0240】
図26(a)は、PPDUの送信のための全体帯域幅が320MHzである場合に、OFDMAが適用されたMU PPDUの送信のための不連続ラージRUのサイズ及び構成(組合せ)の一例を示す。図26(a)で、OFDMA MU PPDUは、320MHzの帯域幅内で単一RU又は不連続12個のRUの組合せが受信装置に割り当てられてよい。最も低い周波数を含むRU#1は、80MHz内で2番目の20MHz RUが除外された20+40MHz RUの形態とシグナルされ、図26(b)に示すように、RU割り当てフィールドの1番目のRU割り当てフィールドに位置してよい。2番目に低い周波数を含むRU#2は、20MHz(242トーンサイズ)RUとシグナルされ、2番目のRU割り当てフィールドに位置してよい。3番目に低い周波数を含むRU#3は、80MHz(996トーンサイズ)RUとシグナルされ、3番目のRU割り当てフィールドに位置してよい。4番目に低い周波数を含むRU#4は、160MHz内で3番目の40MHzが除外された80+40MHz RUの形態とシグナルされ、4番目のRU割り当てフィールドに位置してよい。最も高い周波数に位置しているRU#5は、40MHz(484トーンサイズ)RUとシグナルされ、最後のフィールドに位置してよい。前記実施例は、5個のRU割り当てフィールドが含まれるので、図26(c)のように、EHT-SIG共通フィールドのRU割り当て個数サブフィールドは、5を指示する値に設定されてよい。
【0241】
図27は、本発明の一実施例に係るOFDMA MU PPDUに対する単一コンテンツチャネル(Single content channel)シグナリングの一例を示す。
【0242】
図27には、図26の320MHz OFDMA MU PPDUに対する単一コンテンツチャネルのシグナリング実施例を示す。図27で、#RU1が4個の受信装置に、#RU2、3、4、5がそれぞれ2個、5個、3個、1個の受信装置に同時に割り当てられたMU-MIMO送信を行うと仮定する。
【0243】
図27(a)は、単一コンテンツチャネルのRU割り当てフィールドの一例を示す。1番目のRU割り当てフィールドは、#RU1を割り当てる受信装置が4個であることをシグナルするために、RU割り当てフィールド(#RU1)に割り当てられたビットのうち一部を活用して、当該RU割り当てフィールドに対応するユーザ特定フィールドの個数から1を引いた値をシグナルできる。RU割り当てフィールド(#RU1)の一例として、RU割り当てフィールド(#RU1)はxxx xxxx0011(=4-1)の値を有することができ、xxx xxxxから、受信装置はRUの構成が80MHzのうち2番目の20MHzを除く(20+40)MHz RU構成で構成されることが分かり、最後の4ビットから、受信装置は、当該RUに対応するユーザ特定フィールドが4個含まれることが分かる。前記RU割り当てフィールド(#RU1)と同一に、RU割り当てフィールド(#RU2、3、4、5)はそれぞれ、yyy yyyy 0001(=2-1)、zzz zzzz 0100(=5-1)、qqq qqqq 0010(=3-1)、ttt tttt 0000(=1-1)と現れ、各RU割り当てフィールドにRUの構成及び対応するユーザ特定フィールドの数をシグナルできる。前記実施例において、各RU割り当てフィールドの最後の4ビットを除く7ビットは、各RU割り当てフィールドが意味するRUの構成及び位置を示す。
【0244】
図27(b)は、単一コンテンツチャネルのユーザ特定フィールドの一例を示す。ユーザ特定フィールドは、各RU割り当てフィールドがシグナルした受信装置の個数総合に基づく個数分だけ対応して現れる。したがって、受信装置は、ユーザ特定フィールド#RU1_1、ユーザ特定フィールド#RU1_2、ユーザ特定フィールド#RU1_3、ユーザ特定フィールド#RU1_4に現れたSTA-IDが、RU割り当てフィールド(#RU1)によって指示されたRU(20+40MHz)を使用するSTAのIDであることを認知できる。各受信装置は、RU割り当てフィールドを全て受信した後、低い周波数からRU割り当てフィールドがシグナルしたRU構成を埋めていくことにより、全体BW内の各RU構成及び位置を確認することができ、後に現れるユーザ特定フィールドのSTA-IDを確認し、自分に割り当てられたRUを確認することができる。
【0245】
図28には、本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する2つのコンテンツチャネルシグナリングの一例を示す。
【0246】
図28(a)は、2つのコンテンツチャネルに含まれたRU割り当てフィールドの一例を示す。図28(a)で、2つのコンテンツチャネル1と2は、0又は1以上の受信装置をシグナルする同一RU構成のRU割り当てフィールドを含むことができる。単一RUに対してあるコンテンツチャネルが0以外の受信装置をシグナルするか否かは、2つのコンテンツチャネルの長さを類似に合わせるためにEHT-SIGフィールドが構成される時に、送信装置によって決定される。一例として、コンテンツチャネル1に現れるRU割り当てフィールド(#RU1)は、xxx xxxx 0011(=4-1)とシグナルされ、コンテンツチャネル2に現れるRU割り当てサブフィールド(#RU1’)は、#RU1と同じRU構成+Null userを意味するビット組合せが現れてよい。
【0247】
図28(b)で、2つのコンテンツチャネルは、ユーザ特定フィールドが前記各コンテンツチャネルのRU割り当てフィールドにおいてシグナルされた受信装置の個数の合計数だけ対応して現れる。したがって、本実施例において、コンテンツチャネル1のRU割り当てフィールド(#RU1)に対するユーザ特定フィールドは、コンテンツチャネル1に4個が現れ、共通チャネル2のRU割り当てフィールド(#RU1’)に対するユーザ特定フィールドは、共通チャネル2に現れない。RU割り当てフィールドに対応するユーザがないにもかかわらず、各コンテンツチャネルに同一RU構成に対するRU割り当てフィールド(#RU1、#RU1’)が全て現れる理由は、受信装置が1個のコンテンツチャネルに現れたRU割り当てフィールドをデコードしても全体BWのRU構成及び位置を把握可能にするためである。
【0248】
図29には、本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する2つのコンテンツチャネルシグナリングのさらに他の例を示す
【0249】
図29(a)は、2つのコンテンツチャネルに対するRU割り当てフィールドの他の実施例を示す。
【0250】
図29(a)に示すように、コンテンツチャネル2には、受信装置の数が同一であるか、受信装置の数が1だけ異なる、同一RU構成のRU割り当てフィールドが現れる。一実施例として、コンテンツチャネル1に現れるRU割り当てフィールド(#RU1)は、xxx xxxx 0001(=2-1)とシグナルされ、コンテンツチャネル2に現れるRU割り当てフィールド(RU1)もxxx xxxx 0001(=2-1)とシグナルされる。一実施例として、コンテンツチャネル1に現れるRU割り当てフィールド(#RU3)はzzz zzzz 0010(=3-1)とシグナルされ、RU割り当てフィールド(#RU3’)は、zzz zzzz 0001(=2-1)とシグナルされてよい。
【0251】
図29(b)は、2つのコンテンツチャネルに含まれるユーザ特定フィールドのさらに他の例を示す。それぞれのコンテンツチャネルに現れるユーザ特定フィールドは、各コンテンツチャネル1のRU割り当てフィールドにおいてシグナルされた受信装置の個数の合計数だけ対応して現れる。したがって、本実施例において、RU割り当てフィールド(#RU1)に対するユーザ特定フィールドは、コンテンツチャネル1とコンテンツチャネル2にそれぞれ2個ずつ現れる。本実施例の場合、各RU割り当てフィールドに対するユーザ特定フィールドがコンテンツチャネル1と2に含まれて交互に現れるので、2つのコンテンツチャネル間にEHT-SIG長が類似に決定され、結果的に、両コンテンツチャネルの長さを一致させるためのパディング(padding)が減少し得る。また、同一のRU構成を示すRU割り当てフィールドがコンテンツチャネル1と2の両方にそれぞれ現れるので、受信装置は、1個のコンテンツチャネルに現れたRU割り当てフィールドのみをデコードしても全体BWのRU構成及び位置が把握できる。
【0252】
図30には、本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する2つのコンテンツチャネルシグナリングのさらに他の例を示す。
【0253】
図30は、図26で説明したPPDUの送信のための全体帯域幅である320MHzで送信されるOFDMA MU PPDUに対する2つのコンテンツチャネルの実施例を示す。
【0254】
図30の実施例は、320MHzを2つの160MHzに分け、各160MHzに対する単一コンテンツチャネルのシグナリングを行うことによって、結果的に、320MHzに対するOFDMA MU PPDUのシグナリングが2つのコンテンツチャネルを介して行われてよい。
【0255】
したがって、本実施例の理解のために、図27の単一コンテンツフィールド実施例を160MHzに対して適用することによって、省略された部分の説明に代えることができる。本実施例は、11beの320MHz(或いは、160MHz)動作が物理的に相当部分分離された2つの160MHz(或いは、80+80MHz)動作で行われる時に有効であり得る。前記実施例は、また、160+80MHz動作が物理的に相当部分分離された160MHz動作と80MHz動作で行われる時に有効であり得る。
【0256】
図30(a)は、2つのコンテンツチャネルに含まれて送信されるRU割り当てフィールドのさらに他の例を示す。図30の(a)で、2つのコンテンツチャネル1及びコンテンツチャネル2は、互いに異なる160MHzのシグナリングを行う。そのために、本実施例のEHT-SIG共通フィールドは、RU割り当て個数サブフィールドをプライマリー160MHzとセカンダリー160MHzに対してそれぞれ含めて送信することができる。すなわち、EHT-SIG共通フィールドから始まってプライマリー160MHzとセカンダリー160MHzのシグナリングが分離された構造を有し得る。コンテンツチャネル1に現れるRU割り当てフィールド(#RU1、2、3)はいずれも、プライマリー160MHzに含まれたRUの組合せで構成されたRUをシグナルし、コンテンツチャネル2に現れるRU割り当てフィールド(#RU4、5)はいずれも、セカンダリー160MHzに含まれたRUの組合せで構成されたRUがSTAに割り当てられてよい。
【0257】
#RU1、2、3は、プライマリー160内で低い周波数を含むRU構成順序で配置されてよく、#RU4、5は、セカンダリー160内で低い周波数を含むRU構成順序で配置されてよい。したがって、受信装置は、自分のSTA-IDが含まれたユーザ特定フィールドが現れる160MHz帯域のRU構成及び位置のみを把握した後、自分に割り当てられたRUを確認することができる。
【0258】
図30(b)には、2つのコンテンツチャネルにそれぞれ含まれたユーザ特定フィールドのさらに他の実施例を示す。図30(b)の場合、プライマリー160MHzとセカンダリー160MHzのコンテンツチャネルが分離された構造を有するので、コンテンツチャネル1と2の長さを合わせるためのパディングが省略されてよい。
【0259】
図31及び図32は、本発明の一実施例に係る特定周波数帯域のOFDMA MU PPDUに対する4個のコンテンツチャネルの一例を示す。
【0260】
図31及び図32を参照すると、図26で説明したPPDUの送信のための全体帯域幅が320MHzである場合に、OFMDA MU PPDUは4個のコンテンツチャネルを含むことができる。
【0261】
具体的に、図31は、図28で説明した2個のコンテンツチャネルに対する実施例を4個のコンテンツチャネルに拡張した場合であり、図32は、図16で説明した2個のコンテンツチャネルを4個のコンテンツチャネルに拡張した場合である。
【0262】
図33は、本発明の一実施例に係る特定周波数帯域に対する4個のコンテンツチャネルシグナリングのさらに他の例を示す。
【0263】
図33は、図29及び図30の実施例に結合した実施例であり、4個のコンテンツチャネルがMU PPUDに含まれてよい。具体的に、PPDUの送信のための総帯域幅が320MHzである場合に、320MHzは、2個のセグメント(プライマリー160MHz及びセカンダリー160MHz)に分割されてよい。各セグメントは、2つのコンテンツチャネルをそれぞれ含むことができ、2個のコンテンツチャネルは、RU割り当てサブフィールドに対応するユーザ特定フィールドを交互に含むことができる。
【0264】
図34には、本発明の一実施例に係る互いに異なるサイズのリソースユニットが構成される方法の一例を示す。
【0265】
図34を参照すると、PPDUの送信のための総帯域幅が320MHzであり、OFDMAが適用される場合に、OFDMA MU PPDUは、不連続ラージRUとスモールRUで構成されてよい。
【0266】
具体的に、図34(a)は、図26(a)と類似のラージRU構成及び単一20MHzのRUが7個のスモールRUに分離され、PPDUの送信のために用いられてよい。図34で、スモールRUとして用いられる#RU2は、単一RUが78個よりも小さい個数のトーンで構成されるため、MU-MIMMOのために用いられることが不可能であり、1個の78トーンRUと6個の26トーンRUはそれぞれ単一受信装置に割り当てられてよい。
【0267】
図35には、本発明の一実施例に係る互いに異なるサイズのリソースユニットが構成される方法のさらに他の例を示す。
【0268】
図35は、図34で説明した方法でRUが割り当てられ、2個のコンテンツチャネルがPPDUに含まれて送信される場合に、RU割り当てフィールドの一例を示す。
【0269】
図35に示すように、コンテンツチャネル1及び2はそれぞれ、これを受信する受信装置の個数が同一であるか、1だけ異なる同一ラージRUの構成及び/又はスモールRUの構成が利用されてよい。RU割り当てフィールドに対応するユーザ特定フィールドは、2つのコンテンツチャネルに交互に含まれて送信されてよく、含まれる順序は、以前RU割り当てフィールドの最後のユーザ特定フィールドが現れたコンテンツチャネル以外のコンテンツチャネルから始まって交互に現れる。例えば、コンテンツチャネル1は奇数番目のフィールドにRU割り当てフィールドが位置する場合に、コンテンツチャネル2は偶数番目のフィールドにRU割り当てフィールドが位置してよい。
【0270】
このとき、1番目のRU割り当てフィールドに対するユーザ特定フィールドは、コンテンツチャネル1又は2から始めて交互に位置するように設定されてよい。
【0271】
図35(b)は、図34で2個のコンテンツチャネルが含まれて送信される場合に、ユーザ特定フィールドのフォーマットのさらに他の例を示す。各コンテンツチャネルに含まれるユーザ特定フィールドの個数は、それぞれのコンテンツチャネルのRU割り当てフィールドによって設定されたラージRU及び106トーンサイズ以上のスモールRUが割り当てられた受信装置の個数+106トーンサイズ未満のスモールRUの個数の合計に基づいて決定されてよい。
【0272】
すなわち、ユーザ特定フィールドの個数は、RUが割り当てられた受信装置の総個数と同一であってよい。
【0273】
したがって、図35で、ラージRUをシグナルするRU割り当てフィールド(#RU1)に対応するユーザ特定フィールドは、コンテンツチャネル1とコンテンツチャネル2にそれぞれ2個、1個が含まれてよく、スモールRUをシグナルするRU割り当てフィールド(#RU2)に対応するユーザ特定フィールドは、コンテンツチャネル1と2にそれぞれ3個、4個が含まれてよい。
【0274】
図36は、本発明の一実施例に係るコンテンツチャネルをシグナルする場合に、帯域幅内で反復されるEHT-SIGの一例を示す。
【0275】
図36を参照すると、EHT-SIGフィールドに含まれる少なくとも1つのコンテンツチャネルは一定の周波数帯域ごとに反復して送信されてよい。
【0276】
具体的に、図36(a)は、図28及び図29に示す2つのコンテンツチャネルが含まれるEHT-SIGフィールドを送信するための第一の方法(Option 1)を示す。具体的に、図36(a)による第一の方法は、EHT-SIGフィールドの同一の共通フィールドが20MHzごとに反復して送信されてよい。すなわち、コンテンツチャネル1及び2は、20MHzごとに交互に反復して送信されてよく、コンテンツチャネル1及び2は、同一の共通フィールドを含むことができる。共通フィールド以後に位置するRU割り当てフィールドは、隣接した20MHzに、互いに異なるRU割り当てフィールド1、2が交差して送信されてよい。すなわち、コンテンツチャネル1及び2は、互いに異なるRU割り当てフィールドを含むことができる。
【0277】
RU割り当てフィールド1及び2に対応するユーザ特定フィールド1及び2は、それぞれ、対応するRU割り当てフィールドが位置するコンテンツチャネルに反復して含まれてよい。
【0278】
図36(b)は、図30に示す2つのコンテンツチャネルが含まれるEHT-SIGフィールドを送信するための第二の方法(Option 2)を示す。
【0279】
具体的に、図36(b)による第二の方法は、PPDUが送信される総帯域幅に対するそれぞれのセグメントで送信されるコンテンツチャネルは、互いに異なる情報を含む共通フィールドを含むことができ、それぞれのセグメント内では同一の情報を含む共通フィールドが一定の周波数帯域ごとに反復して送信されてよい。
【0280】
例えば、PPDUの送信のための総帯域幅が320MHzである場合に、160MHz単位で2つのセグメントに分割されてよい。このとき、分割された2つのセグメントのそれぞれは、プライマリー160及びセカンダリー160と呼ぶことができる。プライマリー160とセカンダリー160で送信されるコンテンツチャネルに含まれる共通フィールドは、互いに異なる情報を含み、それぞれの160MHzのセグメントでは、同一の共通フィールドが毎20MHzごとに反復してコンテンツチャネルに含まれて送信されてよい。
【0281】
すなわち、総帯域幅が160MHzである場合に、総帯域幅は、80MHzの2つのセグメントに分割されてよい。PPDUの特定フィールドは、それぞれの80MHzセグメントで互いに異なるコンテンツを含むことができ、それぞれのセグメントでは20MHzごとに同一のコンテンツを含むことができる。例えば、PPDUのU-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドの共通フィールドは、80MHzセグメントで互いに異なるコンテンツを含むことができ、それぞれのセグメントでは20MHzごとに同一のコンテンツを含むことができる。
【0282】
例えば、プライマリー160とセカンダリー160において共通フィールドは、RU割り当て個数サブフィールドフィールドにシグナルされた数が異なって現れてよい。その後、現れるRU割り当てフィールドは、プライマリー160とセカンダリー160MHzに互いに異なるRU割り当てフィールド1、2がそれぞれ現れ、各RU割り当てフィールドは、160MHzにわたって20MHzごとに反復して現れる。プライマリー160とセカンダリー160に現れる前記RU割り当てフィールド1とRU割り当てフィールド2に対応する各ユーザ特定フィールドは、各160MHz帯域においてRU割り当てフィールドと同様に反復して現れる。
【0283】
言い換えると、それぞれのコンテンツチャネルは、同一のセグメントにおいて互い対応する少なくとも1つのフィールドは同一の値に設定され、互いに異なるセグメント間には互いに対応する少なくとも1つのフィールドは互いに異なる値に設定されてよい。
【0284】
例えば、少なくとも1つのセグメントのうち同一のセグメント内で第1コンテンツチャネルと前記第2コンテンツチャネル間にリソースユニット割り当て(Resource Unit Allocation:RU Allocation)フィールドを除く同一のタイプ(又は、種類)フィールドのうち少なくとも1つのフィールドは同一の情報を含むことができる。すなわち、リソースユニット割り当て情報は、同一セグメントである場合にもコンテンツチャネルが異なってくる場合、異なるの値又は異なる情報に設定されてよい。
【0285】
仮に、第1コンテンツチャネルと第2コンテンツチャネルが特定フィールドを含む場合に、同一のセグメントで特定フィールドの値は同一に設定されてよいが、互いに異なるセグメントでは異なるように設定されてよい。
【0286】
例えば、第1セグメントで送信される第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第1共通フィールドを含み、第2セグメントで送信される第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルは、同一の値を含む少なくとも1つのフィールドを含む第2共通フィールドを含む場合に、第1共通フィールドに含まれた前記少なくとも1つのフィールドと前記第2共通フィールドに含まれた少なくとも1つのフィールド(同一のタイプ)は、互いに異なる値又は互いに異なる情報を含むことができる。
【0287】
図37は、本発明の一実施例に係るコンテンツチャネルをシグナルする場合に、帯域幅内で反復されるEHT-SIGのさらに他の例を示す。
【0288】
図37を参照すると、総帯域幅が分割されたそれぞれのセグメントにおいて同一のフィールドは互いに異なる情報を含むことができ、セグメント内では同一の情報を含み、一定の周波数帯域ごとに反復して送信されてよい。
【0289】
具体的に、図37(a)は、図32に示した4個のコンテンツチャネルが送信される場合に、適用可能なEHT-SIGフィールドの第一の送信方法(Optino 1)を示す。オプション1実施例によれば、同一の共通フィールドが毎20MHzごとに反復して現れる。後に現れるRU割り当てフィールドは、80MHz単位でRU割り当てフィールド1、2、3、4が反復して現れ、RU割り当てフィールド1が含まれるチャネルはコンテンツチャネル1、RU割り当てフィールド2が含まれるチャネルはコンテンツチャネル2、RU割り当てフィールド3が含まれるチャネルはコンテンツチャネル3、RU割り当てフィールド4含まれるチャネルはコンテンツチャネル4と命名できる。RU割り当てフィールドに含まれたRU割り当てフィールドに対応するユーザ特定フィールド1、2、3、4は、RU割り当てと同じコンテンツチャネルに含まれてよい。
【0290】
図37(b)は、図33に示す4個のコンテンツチャネルが送信される実施例に適用可能なEHT-SIGフィールドの送信のための第二の方法(Optiono 2)を示す。オプション2実施例によれば、総帯域幅が分割されたそれぞれのセグメントに送信されるPPDUは、互いに異なるコンテンツを含むことができ、それぞれのセグメント内では一定周波数帯域ごとに同一のコンテンツが反復して送信されてよい。
【0291】
例えば、総帯域幅が320MHzであり、それぞれ、160MHzの2つのセグメントに分割された場合に、1番目のセグメントであるプライマリー160と2番目のセグメントであるセカンダリー160MHzにおいて、互いに異なる共通フィールドが毎20MHzごとに反復してコンテンツチャネルに含まれて送信されてよい。共通フィールドはRU割り当て個数サブフィールドフィールドにシグナルされた数が異なって現れてよい。後に現れるRU割り当てフィールドは、プライマリー160とセカンダリー160に互いに異なるRU割り当てフィールド1、2とRU割り当てフィールド3、4がそれぞれコンテンツチャネルに含まれて送信されてよい。RU割り当てフィールド1、2は、プライマリー160MHzで40MHzごとに反復してコンテンツチャネルに含まれて送信されてよく、RU割り当てフィールド3、4は、セカンダリー160MHzで40MHzごとにコンテンツチャネルに含まれて送信されてよい。プライマリー160MHzに現れる前記2個のRU割り当てフィールド1、2と対応するユーザ特定フィールド1、2は、プライマリー160MHzで40MHzごとに1と2が反復して現れ、セカンダリー160MHzに現れる前記2個のRU割り当てフィールド3、4と対応するユーザ特定(User Specific)フィールド3、4は、セカンダリー160MHzで40MHzごとに反復して現れる。前記4種類のRU割り当てフィールド1、2、3、4とそれに対応するユーザ特定フィールド1、2、3、4が現れるチャネルをそれぞれ、コンテンツチャネル(content channel)1、2、3、4と命名できる。
【0292】
すなわち、言い換えると、EHT-SIGフィールドは、少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むことができ、それぞれのセグメントで送信されるコンテンツチャネルに含まれるフィールドは、互いに異なる値を有することができ、同一のセグメント内では一定の周波数帯域ごとに反復して送信されてよい。
【0293】
例えば、総帯域が160MHzであり、それぞれのセグメントが80MHzである場合に、それぞれのセグメントで2個のコンテンツチャネル(第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネル)が送信されてよい。
【0294】
この場合、第1セグメントで送信される第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルを構成するフィールドと第2セグメントで送信される第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルを構成するフィールドのタイプは同一であるが、それぞれのフィールドが含んでいるコンテンツは異なってよい。また、第1セグメント及び第2セグメントで送信される第1コンテンツチャネル及び第2コンテンツチャネルは、20MHzを占有しながら反復して送信されてよい。例えば、第1コンテンツチャネルが80MHzの最も低い20MHzで送信されると、第2コンテンツチャネルは次の20MHzで送信され、第1コンテンツチャネルはその次の20MHzで送信されてよい。
【0295】
すなわち、互いに異なる80MHzセグメントでは、同一のインデックスを有するコンテンツチャネルは同一のフィールド構成を有するが、それぞれのフィールドに含まれるコンテンツは互いに異なってよい。
【0296】
図38は、本発明の一実施例に係る端末のPPDU受信方法の一例を示すフローチャートである。
【0297】
図38を参照すると、端末はAPからPPDUを受信してデコードでき、この時、互いに異なる端末に送信されるPPDUの一部フィールドは、互いに異なる端末間に同一の値に設定されてよい。
【0298】
具体的に、端末はAP(Access point)から物理プロトコルデータユニット(Physical Protocol Data Unit:PPDU)を受信することができ(S38010)、受信したPPDUをデコードすることができる(S38020)。
【0299】
この時、受信したPPDUは、U-SIG(Universal Signal)フィールド、及び少なくとも1つのコンテンツチャネルを含むEHT(Extremely High Throughput)-SIGフィールドを含むことができ、前記APによるMU(Multi-user)-MIMO(Multi-Input Multi-Output)動作によって少なくとも1つの端末に送信された少なくとも1つのPPDUに含まれてよい。
【0300】
少なくとも1つのコンテンツチャネルは、少なくとも1つの端末に同一の値が設定される共通フィールド(common field)及び少なくとも1つの端末のそれぞれに個別に設定される端末特定フィールド(user specific field)を含むことができる。
【0301】
この場合、端末特定フィールドの少なくとも1つのフィールドは、前記少なくとも1つの端末間に同一の値に設定されてよい。
【0302】
前述した本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に記述した実施例はいずれの面においても例示的なものであり、限定的でないものとして理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に、分散していると説明されている構成要素も、結合した形態で実施されてもよい。
【0303】
本発明の範囲は、上記の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって表され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出される変更又は変形された形態がいずれも本発明の範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0304】
100 テーション
110 プロセッサ
120 通信部
140 ユーザインタフェース部
150 ディスプレーユニット
160 メモリ
200 AP
210 プロセッサ
220 通信部
260 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
【国際調査報告】