(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(54)【発明の名称】フローセルで使用するための作動システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G01N 35/08 20060101AFI20230201BHJP
G01N 35/04 20060101ALI20230201BHJP
【FI】
G01N35/08 A
G01N35/04 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021557240
(86)(22)【出願日】2020-12-07
(85)【翻訳文提出日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 IB2020061594
(87)【国際公開番号】W WO2021116880
(87)【国際公開日】2021-06-17
(32)【優先日】2019-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520512579
【氏名又は名称】イルミナ・シンガポール・プライベイト・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Illumina Singapore Pte Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【氏名又は名称】江間 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シュン ロン
(72)【発明者】
【氏名】アン,ベン ケオン
【テーマコード(参考)】
2G058
【Fターム(参考)】
2G058EA14
2G058GA06
(57)【要約】
本発明は、フローセルで使用するための作動装置及び方法に関する。本装置は、少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルと、フローセルに動作可能に流体連結され、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットを有するガスケットアセンブリと、を備えるフローセルアセンブリを備える。装置は試薬カートリッジを更に備え、該試薬カートリッジは、フローセルアセンブリを受容するように適合されており、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートを含む。本装置は、試薬カートリッジレセプタクルと、リフトプレート、リフトプレートによって保持され、複数のシステムプランジャを含むシステムプランジャアセンブリ、及びリフトプレートに動作可能に連結されたリフトプレート駆動アセンブリを含むリフトプレートアセンブリとを更に備え、試薬カートリッジが、複数の試薬カートリッジプランジャを有する試薬カートリッジプランジャアセンブリを備え、各試薬カートリッジプランジャは、試薬カートリッジが試薬カートリッジレセプタクル内に受容されたときに、システムプランジャアセンブリの対応するシステムプランジャ及びフローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットと位置合わせするように適合されている。本装置及び方法は、核酸をシーケンシングするために使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
リフトプレートと、前記リフトプレートによって保持されるシステムプランジャアセンブリとを、リージェントカートリッジの試薬カートリッジプランジャアセンブリに向かって直線的に移動させることであって、前記システムプランジャアセンブリが少なくとも1つのシステムプランジャを含み、前記試薬プランジャアセンブリが少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを含む、直線的に移動させることと、
前記少なくとも1つのシステムプランジャが前記少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャに接触したことに応答して、前記少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを第1の所定の距離だけ作動させて、フローセルアセンブリのガスケットアセンブリに接触させることであって、前記フローセルアセンブリは、少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルと、前記フローセル入口に流体連結された第1の流体継手と、前記フローセル出口に流体連結された第2の流体継手と、前記第1及び第2の流体継手に流体連結されている前記ガスケットアセンブリであって、貫通ボアを有するかつ前記第1の流体継手を介して前記フローセル入口に流体連結されている入口ガスケットと、貫通ボアを有するかつ前記第2の流体継手を介して前記フローセル出口に流体連結されている出口ガスケットと、を有する前記ガスケットアセンブリとを含む、接触させることと、
前記少なくとも1つのシステムプランジャが前記少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを第2の所定の距離だけ作動させることに応答して、前記入口ガスケットを前記試薬カートリッジの第1の試薬カートリッジポートに流体連結し、前記出口ガスケットを前記試薬カートリッジの第2の試薬カートリッジポートに流体連結して、前記フローセル入口及び前記フローセル出口を介して前記試薬カートリッジポートと前記フローセルとの間で流体連通を可能にすることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記フローセルアセンブリの前記第1の流体継手及び前記第2の流体継手がそれぞれ、汎用流体継手であり、そのため、前記フローセルが、前記ガスケットアセンブリに対して垂直方向、長手方向、又は横方向のうちの少なくとも1つに移動可能であり、その間、前記入口ガスケットが、前記試薬カートリッジの前記第1の試薬カートリッジポートに流体連結され、前記出口ガスケットが、前記試薬カートリッジの前記第2の試薬カートリッジポートに流体連結される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記システムプランジャを、前記リフトプレートの移動方向と反対の方向に、かつばね力に抗して移動させることを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記リフトプレートが、試薬カートリッジ本体に第1の圧縮力を適用するとともに、前記ばね力及び前記システムプランジャが、前記入口ガスケット及び前記出口ガスケットに第2の異なる圧縮力を適用する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の流体継手と前記第2の流体継手とが組み合わされている、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
装置であって、
システムであって、
試薬カートリッジレセプタクルと;
リフトプレートと、前記リフトプレートによって保持され、複数のシステムプランジャを含むシステムプランジャアセンブリと、前記リフトプレートに動作可能に連結されたリフトプレート駆動アセンブリと、を含むリフトプレートアセンブリと;
フローセルアセンブリであって、
少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルと、
前記フローセル入口及び前記フローセル出口のそれぞれに流体連結された流体継手と、
前記流体継手に流体連結されているガスケットアセンブリであって、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットを有し、前記フローセル入口ガスケットは、貫通ボアを有し、前記流体継手を介して前記フローセル入口に流体連結され、前記フローセル出口ガスケットは、貫通ボアを有し、前記流体継手を介して前記フローセル出口に流体連結されている、ガスケットアセンブリと、を含むフローセルアセンブリと;
前記試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能な試薬カートリッジであって、
複数の試薬カートリッジプランジャを有する試薬カートリッジプランジャアセンブリであって、各試薬カートリッジプランジャは、前記試薬カートリッジが前記試薬カートリッジレセプタクル内に受容されたときに、前記システムプランジャアセンブリの対応するシステムプランジャ及び前記フローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットと位置合わせするように適合されている、試薬カートリッジプランジャアセンブリと、
前記フローセル入口ガスケット及び前記フローセル出口ガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートと、を含む試薬カートリッジと;を含むシステムを備える、装置。
【請求項7】
前記リフトプレート駆動アセンブリが、前記リフトプレート及び前記システムプランジャを直線的に移動させ、前記システムプランジャが前記試薬カートリッジプランジャと係合し、前記試薬カートリッジプランジャを移動させ前記ガスケットアセンブリと係合させて、前記フローセル入口及び前記フローセル出口を介して前記一対の試薬カートリッジポートと前記フローセルとの間の流体連通を可能にする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記システムプランジャが一対のシステムプランジャを備え、前記試薬カートリッジプランジャが一対の試薬カートリッジプランジャを備える、請求項6又は7に記載の装置。
【請求項9】
前記フローセルアセンブリが、レベラーガスケットを更に備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記システムプランジャがレベラーシステムプランジャを備え、前記試薬カートリッジプランジャがレベラー試薬カートリッジプランジャを更に備え、前記試薬カートリッジが試薬カートリッジ係合面を備える、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記リフトプレート駆動アセンブリが、前記リフトプレートを直線的に移動させて、前記レベラーシステムプランジャを前記レベラー試薬プランジャと係合し、前記レベラー試薬プランジャを移動させ前記ガスケットアセンブリと係合させて、前記レベラーガスケットと前記試薬カートリッジ係合面との間の係合を可能にするように適合されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記レベラーガスケット、前記フローセル入口ガスケット、及び前記フローセル出口ガスケットが、三角形のパターンで配列されている、請求項10~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記フローセルアセンブリが、前記フローセル、前記流体継手、及び前記ガスケットアセンブリを保持するフローセルハウジングを有する、請求項6~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記フローセルハウジングが、寸法エンベロープを有し、前記ガスケットアセンブリが、前記フローセルハウジングの前記寸法エンベロープ内に配置されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記フローセルハウジングが、各フローセルガスケットに対応する開口部を含む、請求項13又は14に記載の装置。
【請求項16】
前記試薬カートリッジプランジャが前記ガスケットアセンブリを所定の距離だけ移動させた後に、前記フローセルガスケットが前記フローセルハウジングの前記寸法エンベロープから突出することを可能にするように、前記開口部が配列されている、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記フローセルガスケットが平坦な表面を有し、前記試薬カートリッジが、前記試薬カートリッジのフローセルレセプタクルに面する試薬カートリッジ係合面を備える、請求項6~16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記フローセルガスケットの前記平坦な表面が、前記試薬カートリッジ係合面に係合して、前記一対の試薬カートリッジポートを前記フローセルと流体連結するように配列されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記試薬カートリッジが、前記試薬カートリッジのフローセルレセプタクルに面する位置合わせレセプタクルを備え、前記ガスケットアセンブリが、前記位置合わせレセプタクルによって受容されるように適合された位置合わせ突起を有する、請求項6~18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記ガスケットアセンブリが、対応するプランジャレセプタクルを備える複数の係合突起を有し、各プランジャレセプタクルが、対応する試薬カートリッジプランジャの遠位端によって係合又は取り囲まれるように適合されている、請求項6~19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記リフトプレートがプランジャボアを備え、各システムプランジャが、対応するプランジャボア内に摺動可能に配置されている、請求項6~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記プランジャボアのそれぞれに配置されたばねを更に備える、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記ばねが、前記システムプランジャに作用し、前記システムプランジャの遠位端に勢いを与え、対応する試薬カートリッジプランジャと係合させる、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記システムプランジャによって保持されるシールを更に備える、請求項21~23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記試薬カートリッジが、前記フローセルアセンブリを受容するように適合されたフローセルレセプタクルを備える、請求項6~24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
装置であって、
フローセルアセンブリであって、
少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルと、
前記フローセルに動作可能に流体連結されているガスケットアセンブリであって、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットを有し、前記フローセル入口ガスケットは、貫通ボアを有し、前記フローセル入口に流体連結され、前記フローセル出口ガスケットは、貫通ボアを有し、前記フローセル出口に流体連結されている、ガスケットアセンブリと、を含むフローセルアセンブリと;
フローセルアセンブリを受容するように適合された試薬カートリッジであって、前記フローセル入口ガスケット及び前記フローセル出口ガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートを含む試薬カートリッジと;を備える、装置。
【請求項27】
前記フローセル入口と前記フローセル入口ガスケットとを流体連結し、前記フローセル出口と前記フローセル出口ガスケットとを流体連結する、汎用流体継手を更に備える、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
複数の試薬カートリッジプランジャを有する試薬カートリッジプランジャアセンブリを更に備え、各試薬カートリッジプランジャが、前記フローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットに対応するように位置付けられている、請求項26又は27に記載の装置。
【請求項29】
前記フローセルアセンブリがレベラーガスケットを更に備え、前記試薬カートリッジが、前記レベラーガスケットによって係合されるように適合された試薬カートリッジ係合面を備える、請求項26~28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記フローセル入口ガスケット、前記フローセル出口ガスケット、及び前記レベラーガスケットが、三角形のパターンで配列されている、請求項29に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年12月10日に出願された米国仮出願第62/946,361号の優先権を主張するものであり、その内容は、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
試薬を保持する流体カートリッジ及びフローセルは、流体システムと関連して使用されることがある。流体カートリッジは、フローセルに流体連結され得る。流体カートリッジには、試薬がフローセルに流れる流体ラインが含まれる。
【発明の概要】
【0003】
第1の実装形態によれば、本方法は、リフトプレートと、リフトプレートによって保持されるシステムプランジャアセンブリとを、リージェントカートリッジの試薬カートリッジプランジャアセンブリに向かって直線的に移動させることを備える又は含む。システムプランジャアセンブリは、少なくとも1つのシステムプランジャを備える又は含む。試薬プランジャアセンブリは、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを備える又は含む。本方法は、少なくとも1つのシステムプランジャが少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャに接触することに応答して、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを第1の所定の距離だけ作動させて、フローセルアセンブリのガスケットアセンブリに接触させることを含む。フローセルアセンブリは、少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルを備える又は含む。第1の流体継手はフローセル入口に流体連結され、第2の流体継手はフローセル出口に流体連結される。ガスケットアセンブリは、第1及び第2の流体継手に流体連結され、貫通ボアを備える又は有するかつ第1の流体継手を介してフローセル入口に流体連結されている入口ガスケットと、貫通ボアを備える又は有するかつ第2の流体継手を介してフローセル出口に連結されている出口ガスケットと、を備える又は有する。本方法は、少なくとも1つのシステムプランジャが少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを第2の所定の距離だけ作動させることに応答して、入口ガスケットを試薬カートリッジの第1の試薬カートリッジポートに流体連結し、出口ガスケットを試薬カートリッジの第2の試薬カートリッジポートに流体連結して、フローセル入口及びフローセル出口を介して試薬カートリッジポートとフローセルとの間で流体連通を可能にすることを備える又は含む。
【0004】
第2の実装形態によれば、装置はシステムを備える又は含み、該システムは試薬カートリッジレセプタクルとリフトプレートアセンブリとを備える又は含み、該リフトプレートアセンブリは、リフトプレートと、リフトプレートによって保持され、複数のシステムプランジャを備える又は含むシステムプランジャアセンブリと、リフトプレートに動作可能に連結されたリフトプレート駆動アセンブリとを備える又は含む。装置は、少なくとも1つのチャネルと、フローセル入口と、フローセル出口と、を備える又は含むフローセルを備える又は含むフローセルアセンブリを備える又は含む。フローセルアセンブリは、フローセル入口及びフローセル出口のそれぞれに流体連結された流体継手と、流体継手に流体連結され、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットを有するガスケットアセンブリと、を備える又は含む。フローセル入口ガスケットは、貫通ボアを備える又は有し、流体継手を介してフローセル入口に流体連結されている。フローセル出口ガスケットは、貫通ボアを備える又は有し、流体継手を介してフローセル出口に流体連結されている。装置は、試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能な試薬カートリッジを備える又は含む。試薬カートリッジは、複数の試薬カートリッジプランジャを有する試薬カートリッジプランジャアセンブリを備える又は含む。各試薬カートリッジプランジャは、試薬カートリッジが試薬カートリッジレセプタクル内に受容されたときに、システムプランジャアセンブリの対応するシステムプランジャ及びフローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットと位置合わせするように適合されている。試薬カートリッジは、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートを含む。
【0005】
第3の実装形態によれば、装置は、少なくとも1つのチャネルと、フローセル入口と、フローセル出口と、を備える又は含むフローセルを備える又は含むフローセルアセンブリを備える又は含む。フローセルアセンブリは、フローセルに動作可能に流体連結され、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットを備える又は有するガスケットアセンブリを備える又は含む。フローセル入口ガスケットは、貫通ボアを備える又は有し、フローセル入口に流体連結されている。フローセル出口ガスケットは、貫通ボアを備える又は有し、フローセル出口に流体連結されている。装置は試薬カートリッジを備える又は含み、該試薬カートリッジは、フローセルアセンブリを受容するように適合され、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートを備える。
【0006】
第4の実装形態によれば、本方法は、リフトプレートと、リフトプレートによって保持されるシステムプランジャアセンブリとを、リージェントカートリッジの試薬カートリッジプランジャアセンブリに向かって直線的に移動させることを備える又は含む。システムプランジャアセンブリは、複数のシステムプランジャを備える又は含む。試薬プランジャアセンブリは、複数の試薬カートリッジプランジャを備える又は含む。本方法は、試薬カートリッジプランジャ及びシステムプランジャを係合させることを備える又は含む。本方法は、試薬カートリッジプランジャとシステムプランジャとの間の係合、並びにリフトプレート及びシステムプランジャアセンブリの移動に基づいて、試薬カートリッジプランジャをフローセルアセンブリのガスケットアセンブリに向かって移動させることを備える又は含む。フローセルアセンブリは、少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルを備える又は含む。流体継手は、フローセル入口及びフローセル出口のそれぞれに連結されている。ガスケットアセンブリは、流体継手に連結され、複数のフローセルガスケットを備える又は含む。フローセルガスケットのうちの1つは、貫通ボアを備える又は含み、流体継手を介してフローセル入口に連結されている。フローセルガスケットのうちのもう1つは、貫通ボアを備える又は含み、流体継手を介してフローセル出口に連結されている。本方法は、試薬カートリッジプランジャ及びフローセルガスケットを係合させることを備える又は含む。本方法は、リフトプレート及びシステムプランジャアセンブリの係合及び移動に基づいて、貫通ボアを有するフローセルガスケットを、試薬カートリッジの一対の試薬カートリッジポートに向かって移動させることを備える又は含む。本方法は、フローセルガスケット及び試薬カートリッジポートを係合させて、フローセル入口及びフローセル出口を介して、一対の試薬カートリッジポートとフローセルとの間の流体連通を可能にすることを備える又は含む。
【0007】
第5の実装形態によれば、装置は、システム、フローセルアセンブリ、及び試薬カートリッジを備える又は含む。システムは、試薬カートリッジレセプタクル;リフトプレートと、リフトプレートによって保持され、複数のシステムプランジャを含むシステムプランジャアセンブリと、リフトプレートに動作可能に連結されたリフトプレート駆動アセンブリと、を含むリフトプレートアセンブリを備える又は含む。フローセルアセンブリは、少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルを備える又は含む。フローセルアセンブリは、フローセル入口及びフローセル出口のそれぞれに連結された流体継手を備える又は含む。フローセルアセンブリは、ガスケットアセンブリを備える又は含み、該ガスケットアセンブリは、流体継手に連結され、複数のフローセルガスケットを備える又は含む。フローセルガスケットのうちの1つは、貫通ボアを備える又は含み、流体継手を介してフローセル入口に連結されている。フローセルガスケットのうちのもう1つは、貫通ボアを備える又は含み、流体継手を介してフローセル出口に連結されている。試薬カートリッジは、試薬カートリッジレセプタクル内で受容可能である。試薬カートリッジは、フローセルアセンブリを受容するように適合されたフローセルレセプタクルを備える又は含む。試薬カートリッジは、複数の試薬カートリッジプランジャを備える又は含む試薬カートリッジプランジャアセンブリを備える又は含む。試薬カートリッジが試薬カートリッジレセプタクル内に受容され、フローセルがフローセルレセプタクル内に受容されたときに、各試薬カートリッジプランジャは、システムプランジャアセンブリの対応するシステムプランジャ、及びフローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットに対応するように位置付けられている。試薬カートリッジは、貫通ボアを有するフローセルガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートを備える又は含む。
【0008】
第6の実装形態によれば、装置は、フローセルアセンブリ及び試薬カートリッジを備える又は含む。フローセルアセンブリは、少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルを備える又は含む。フローセルアセンブリは、フローセル入口及びフローセル出口のそれぞれに連結された流体継手を備える又は含む。フローセルアセンブリは、ガスケットアセンブリを備える又は含み、該ガスケットアセンブリは、流体継手に連結され、複数のフローセルガスケットを備える又は含む。フローセルガスケットのうちの1つは、貫通ボアを備える又は含み、流体継手を介してフローセル入口に連結されている。フローセルガスケットのうちのもう1つは、貫通ボアを備える又は含み、流体継手を介してフローセル出口に連結されている。試薬カートリッジは、試薬カートリッジレセプタクル内で受容可能である。試薬カートリッジは、フローセルアセンブリを受容するように適合されたフローセルレセプタクルを備える又は含む。試薬カートリッジは、複数の試薬カートリッジプランジャを備える又は含む試薬カートリッジプランジャアセンブリを備える又は含む。各試薬カートリッジプランジャは、フローセルがフローセルレセプタクル内に受容されたときに、フローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットと位置合わせするように適合されている。試薬カートリッジは、貫通ボアを有するフローセルガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートを備える又は含む。
【0009】
更に、前述の第1、第2、第3、第4、第5、及び/又は第6の実装形態では、装置及び/又は方法は、以下のうちのいずれか1つ以上を更に備え得る、又は含み得る。
【0010】
一実装形態では、フローセルアセンブリの第1の流体継手及び第2の流体継手はそれぞれ、汎用流体継手であり、そのため、フローセルは、ガスケットアセンブリに対して垂直方向、長手方向、又は横方向のうちの少なくとも1つに移動可能であり、その間、入口ガスケットは、試薬カートリッジの第1の試薬カートリッジポートに流体連結され、出口ガスケットは、試薬カートリッジの第2の試薬カートリッジポートに流体連結されている。
【0011】
別の実装形態では、本方法は、システムプランジャを、リフトプレートの移動方向と反対の方向に、かつばね力に抗して移動させることを備える又は含む。
【0012】
別の実装形態では、リフトプレートは、試薬カートリッジ本体に第1の圧縮力を適用するとともに、ばね力及びシステムプランジャは、入口ガスケット及び出口ガスケットに第2の異なる圧縮力を適用する。
【0013】
別の実装形態では、第1の流体継手と第2の流体継手とが組み合わされている。
【0014】
別の実装形態では、流体継手は、第1の流体継手及び第2の流体継手を備える又は含む。
【0015】
別の実装形態では、リフトプレート駆動アセンブリは、リフトプレート及びシステムプランジャを直線的に移動させ、システムプランジャが試薬カートリッジプランジャと係合し、試薬カートリッジプランジャを移動させガスケットアセンブリと係合させて、フローセル入口及びフローセル出口を介して一対の試薬カートリッジポートとフローセルとの間の流体連通を可能にするように適合されている。
【0016】
別の実装形態では、システムプランジャは、一対のシステムプランジャを備える又は含み、試薬カートリッジプランジャは、一対の試薬カートリッジプランジャを備える又は含む。
【0017】
別の実装形態では、フローセルアセンブリは、レベラーガスケットを更に備える又は含む。
【0018】
別の実装形態では、システムプランジャは、レベラーシステムプランジャを備える又は含む。試薬カートリッジプランジャは、レベラー試薬カートリッジプランジャを更に備える又は含み、試薬カートリッジは、試薬カートリッジ係合面を備える又は含む。
【0019】
別の実装形態では、リフトプレート駆動アセンブリは、リフトプレート及びレベラーシステムプランジャを直線的に移動させて、レベラー試薬プランジャと係合し、レベラー試薬プランジャを移動させガスケットアセンブリと係合させて、レベラーガスケットと試薬カートリッジ係合面との間の係合を可能にするように適合されている。
【0020】
別の実装形態では、レベラーガスケット、フローセル入口ガスケット、及びフローセル出口ガスケットは、三角形のパターンで配列されている。
【0021】
別の実装形態では、フローセルアセンブリは、フローセル、流体継手、及びガスケットアセンブリを保持するフローセルハウジングを備える又は有する。
【0022】
別の実装形態では、フローセルハウジングは、寸法エンベロープを備える又は有し、ガスケットアセンブリは、フローセルハウジングの寸法エンベロープ内に配置されている。
【0023】
別の実装形態では、フローセルハウジングは、各フローセルガスケットに対応する開口部を備える又は含む。
【0024】
別の実装形態では、試薬カートリッジプランジャがガスケットアセンブリを所定の距離だけ移動させた後、フローセルガスケットがフローセルハウジングの寸法エンベロープから突出することを可能にするように、開口部は配列されている。
【0025】
別の実装形態では、フローセルガスケットは、平坦な表面を備える又は有し、試薬カートリッジは、試薬カートリッジのフローセルレセプタクルに面する試薬カートリッジ係合面を備える又は含む。
【0026】
別の実装形態では、フローセルガスケットの平坦な表面は、試薬カートリッジ係合面に係合して、一対の試薬カートリッジポートをフローセルと流体連結するように配列されている。
【0027】
別の実装形態では、試薬カートリッジは、試薬カートリッジのフローセルレセプタクルに面する位置合わせレセプタクルを備える又は含み、ガスケットアセンブリは、位置合わせレセプタクルによって受容されるように適合された位置合わせ突起を備える又は有する。
【0028】
別の実装形態では、ガスケットアセンブリは、対応するプランジャレセプタクルを備える又は含む複数の係合突起を備える又は有する。各プランジャレセプタクルは、対応する試薬カートリッジプランジャの遠位端に係合又は取り囲まれるように適合されている。
【0029】
別の実装形態では、リフトプレートはプランジャボアを備える又は含み、各システムプランジャは、対応するプランジャボア内に摺動可能に配置されている。
【0030】
別の実装形態では、ばねは、プランジャボアのそれぞれに配置されている。
【0031】
別の実装形態では、ばねは、システムプランジャに作用し、システムプランジャの遠位端に勢いを与え、対応する試薬カートリッジプランジャと係合させる。
【0032】
別の実装形態では、装置は、システムプランジャによって保持されるシールを備える又は含む。
【0033】
別の実装形態では、試薬カートリッジは、フローセルアセンブリを受容するように適合されたフローセルレセプタクルを備える又は含む。
【0034】
別の実装形態では、汎用流体継手は、フローセル入口とフローセル入口ガスケットとを連結し、フローセル出口とフローセル出口ガスケットとを連結する。
【0035】
別の実装形態では、試薬カートリッジプランジャアセンブリは、複数の試薬カートリッジプランジャを備える又は有する。各試薬カートリッジプランジャは、フローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットと位置合わせするように適合されている。
【0036】
別の実装形態では、フローセルアセンブリは、レベラーガスケットを更に備える又は含み、試薬カートリッジは、レベラーガスケットによって係合されるように適合された試薬カートリッジ係合面を備える又は含む。
【0037】
別の実装形態では、フローセル入口ガスケット、フローセル出口ガスケット、及びレベラーガスケットは、三角形のパターンで配列されている。
【0038】
以下でより詳細に説明される、前述の概念及び更なる概念の全ての組み合わせは(かかる概念が相互に矛盾しないという前提で)、本明細書に開示される主題の一部であると考えられ、かつ/又は特定の態様の特定の利益を達成するように組み合わせることができることを理解されたい。具体的には、本開示の終わりに現れる特許請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書に開示される主題の一部であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1A】本開示の第1の例によるシステムの一実装形態の概略図を示す。
【0040】
【
図1B】
図1Aのシステムの別の例示的実装形態の概略図を示す。
【0041】
【
図1C】
図1Aのシステムのフローセルアセンブリ及び試薬カートリッジの別の例示的実装形態の概略図を示す。
【0042】
【
図2】
図1Aのフローセルアセンブリの例示的実装形態の等角平面図である。
【0043】
【
図3】
図2に示すフローセルアセンブリの等角底面図である。
【0044】
【
図4】
図2のフローセル、流体継手、及びガスケットアセンブリの等角平面図である。
【0045】
【
図5】
図2のフローセル、流体継手、及びガスケットアセンブリの等角底面図である。
【0046】
【
図6】
図1Aのリフトプレートアセンブリ及び試薬カートリッジの例示的実装形態の等角平面図である。
【0047】
【
図7】付勢プレートの例示的実装形態を含む、
図6のリフトプレートアセンブリの等角平面図である。
【0048】
【
図8】付勢プレートが取り除かれた、
図6のリフトプレートアセンブリの等角平面図である。
【0049】
【
図9】
図6の試薬カートリッジの等角底面図である。
【0050】
【
図10】
図6の試薬カートリッジプランジャアセンブリを示す試薬カートリッジの等角拡大断面図である。
【0051】
【
図11】
図6の試薬カートリッジ係合面、試薬カートリッジポート、及び位置合わせレセプタクルを示す試薬カートリッジの等角拡大断面図である。
【0052】
【
図12】
図6の試薬カートリッジ、フローセルアセンブリ、及びリフトプレートアセンブリの断面図であり、リフトプレートアセンブリが下降位置にあり、試薬カートリッジが試薬カートリッジレセプタクル内に受容されている。
【0053】
【
図13】
図6の試薬カートリッジ、フローセルアセンブリ、及びリフトプレートアセンブリの別の断面図であり、リフトプレート駆動アセンブリがシステムプランジャアセンブリ及び付勢プレートを試薬カートリッジに向けて移動させた後、付勢プレートが試薬カートリッジの底面と係合している状態を示している。
【0054】
【
図14】
図6の試薬カートリッジ、フローセルアセンブリ、及びリフトプレートアセンブリの別の断面図であり、リフトプレート駆動アセンブリがシステムプランジャアセンブリ及び試薬カートリッジを矢印で概ね示す方向に更に移動させた後、試薬カートリッジの上面がシステムの内部試薬カートリッジレセプタクル表面に係合及び/又は隣接していることを示している。
【0055】
【
図15】
図6の試薬カートリッジ、フローセルアセンブリ、及びリフトプレートアセンブリの別の断面図であり、フローセルに隣接してヒーターが位置付けられ、システムプランジャのプランジャ段差がプランジャボア内に設けられた停止部に係合している状態を示している。
【0056】
【
図16】
図6の試薬カートリッジ、フローセルアセンブリ、及びリフトプレートアセンブリの別の断面図であり、リフトプレートアセンブリがリフトプレートを矢印で概ね示される方向に更に移動させた後、システムプランジャの遠位端が対応する試薬カートリッジプランジャに係合している状態を示している。
【0057】
【
図17】
図6の試薬カートリッジ、フローセルアセンブリ、及びリフトプレートアセンブリの別の断面図であり、試薬カートリッジプランジャがフローセルガスケットを対応する試薬カートリッジポートと係合するように付勢している状態を示している。
【0058】
【
図18】
図6のリフトプレートアセンブリ及びシステムプランジャのうちの1つにおける別の実装形態の拡大等角断面図である。
【0059】
【
図19】
図6の試薬カートリッジ及びフローセルアセンブリの拡大等角断面図であり、試薬カートリッジプランジャが伸長位置にあり、フローセルガスケットを対応する試薬カートリッジポートと係合するように付勢している状態を示している。
【0060】
【
図20】
図1Aのフローガスケットアセンブリ及び試薬カートリッジを流体連結する方法、又は本明細書に開示された他の実装形態のいずれかを実行するためのフローチャートを示す。
【0061】
【
図21】
図1Aのフローガスケットアセンブリ及び試薬カートリッジを流体連結する方法、又は本明細書に開示された他の実装形態のいずれかを実行するための別のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下のテキストは、方法、装置、及び/又は製品の実装形態の詳細な説明を開示しているが、所有権の法的範囲は、本特許の最後に記載された特許請求の範囲によって定義されることを理解されたい。したがって、以下の「発明を実施するための形態」は、例としてのみ解釈されるべきであり、可能な全ての実装形態を説明することは、不可能ではないにしても、非現実的であろうことから、可能な全ての実装形態を説明しているわけではない。現在の技術又は本特許の出願日の後に開発された技術のいずれかを使用して、多数の代替的な実装形態が実装され得る。そのような代替的な例は、依然として特許請求の範囲内に含まれることが想定される。
【0063】
本明細書に開示される実装形態は、流体継手を有するフローセルカートリッジに向けられている。流体継手は、システム(シーケンシングシステム)のリフトプレートアセンブリを介して試薬カートリッジの対応する試薬カートリッジポートと流体連通するように移動可能である。一実装形態では、リフトプレートアセンブリは、少なくとも1つのシステムプランジャを含むシステムプランジャアセンブリを保持するリフトプレートを含む。試薬カートリッジは、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを含む試薬カートリッジプランジャアセンブリを含む。試薬カートリッジプランジャは、フローセルアセンブリの対応するシステムプランジャ及び対応するフローセルガスケットと位置合わせするように適合されている。
【0064】
システムのリフトプレートが駆動アセンブリを介して試薬カートリッジに向かって直線的に移動すると、システムプランジャは、試薬カートリッジプランジャと係合し、試薬カートリッジプランジャを移動させ、試薬カートリッジプランジャがフローセルガスケットを含むガスケットアセンブリを移動させることができる。フローセルガスケットは、汎用流体継手を介してなど、フローセルに連結されている。フローセルガスケットを移動させることにより、汎用流体継手を介してなど、一対の試薬カートリッジポートとフローセルとの間で流体連通が可能になる。ばねは、システムプランジャを付勢することができる。ばねは、システムプランジャがフローセルガスケットを、閾値量を超えて圧縮するのを防ぐように適合させることができる。
【0065】
図1Aは、本開示の第1の例によるシステム100の実装形態の概略図を示している。システム100を使用して、1つ以上の対象とするサンプルに対して分析を実行することができる。サンプルは、一本鎖DNA(single stranded DNA、sstDNA)を形成するように線形化された1つ以上のDNAクラスターを含み得る。示される実装形態では、システム100は、試薬カートリッジ102を受容するように適合された試薬カートリッジレセプタクル101を含む。試薬カートリッジ102は、フローセルアセンブリ103を保持する。
【0066】
示される実装形態では、システム100は、リフトプレートアセンブリ104と、駆動アセンブリ106と、コントローラ108と、撮像システム110と、廃棄物リザーバ112と、を部分的に含む。コントローラ108は、リフトプレートアセンブリ104、駆動アセンブリ106、及び撮像システム110に電気的にかつ/又は通信的に連結されており、リフトプレートアセンブリ104、駆動アセンブリ106、及び/又は撮像システム110に、本明細書に開示されるような様々な機能を実行させるように適合されている。廃棄物リザーバ112は、システム100の廃棄物リザーバレセプタクル113内に選択的に受容可能であってもよく、試薬カートリッジ102の一部であってもよい。
【0067】
試薬カートリッジ102及び/又はフローセルアセンブリ103は、対象の1つ以上のサンプルを保持することができる。リフトプレートアセンブリ104は、試薬カートリッジ102とインターフェースして、試薬カートリッジ102をシステム100内に装填する。駆動アセンブリ106は、試薬カートリッジ102とインターフェースして、試薬カートリッジ102及び/又はフローセルアセンブリ103を通じてサンプルと相互作用する1つ以上の試薬(例えば、A、T、G、Cヌクレオチド)を流動させる。
【0068】
一実装形態では、可逆的ターミネータが試薬に取り付けられて、サイクルごとにsstDNAによって単一のヌクレオチドが組み込まれることを可能にする。いくつかのそのような実装形態では、ヌクレオチドのうちの1つ以上は、励起されると色を発する固有の蛍光標識を有する。色(又はその欠如)を使用して、対応するヌクレオチドを検出する。示される実装形態では、撮像システム110は、識別可能な標識(例えば、蛍光標識)のうちの1つ以上を励起し、その後、識別可能な標識の画像データを取得するように適合されている。標識は、入射光及び/又はレーザによって励起され得、画像データは、励起に応答してそれぞれの標識によって放たれる1つ以上の色を含み得る。画像データ(例えば、検出データ)は、システム100によって分析され得る。撮像システム110は、対物レンズ及び/又は固体撮像装置を含む蛍光分光光度計であり得る。固体撮像装置は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)及び/又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)を含み得る。
【0069】
画像データが取得された後、駆動アセンブリ106は、試薬カートリッジ102とインターフェースして、試薬カートリッジ102及び/又はフローセルアセンブリ103を通じて別の反応成分(例えば、試薬)を流動させ、その後反応成分は、廃棄物リザーバ112によって受容される、及び/又は他の方法で試薬カートリッジ102によって排出される。反応成分は、蛍光標識及び可逆的ターミネータをsstDNAから化学的に切断するフラッシング動作を行う。次いで、sstDNAは、別のサイクルのために準備される。
【0070】
示される実装形態におけるリフトプレートアセンブリ104を参照すると、リフトプレートアセンブリ104は、リフトプレート114、システムプランジャアセンブリ116、及びリフトプレート駆動アセンブリ118を含む。システムプランジャアセンブリ116は、作動システムと呼ばれてもよく、及び/又は作動システムの一部であってもよい。システムプランジャアセンブリ116は、リフトプレート114によって保持され、複数のシステムプランジャ120、121を含む。システムプランジャ120、121は、システムピン又はシステムアクチュエータと呼ばれることがある。1つ以上のシール119は、システムプランジャ120、121を取り囲むことができる。シール119は、例えば、リフトプレート114及び/又はリフトプレートアセンブリ104の他の構成要素とシール係合して、流体がシステム100及び/又はリフトプレートアセンブリ104に入るのを抑止するように適合され得る。いくつかの実装形態では、リフトプレートアセンブリ104は、対応するシール119が嵌合することができる1つ以上のシートを含む。
【0071】
リフトプレート駆動アセンブリ118は、リフトプレート114に動作可能に連結されている。別の実装形態では、システムプランジャ120、121は、1つ以上の接触点を有する単一で幅広のプランジャに組み合わせることができる。例えば、システムプランジャ120、121は、3つの等間隔の突起部を備えた単一のプランジャとして実装され得る。他の構成及び/又は間隔の配列が好適であることが確認され得る。
【0072】
フローセルアセンブリ103は、フローセル122、流体継手124、125、及びガスケットアセンブリ126を含む。いくつかの実装形態では、流体継手124、125は省略されてもよく、フローセル122はガスケットアセンブリ126と一体化されてもよく、及び/又は他の方法で、本明細書に記載されたフローセルガスケット134、136など、ガスケットアセンブリ126の1つ以上の構成要素をフローセル122と直接一体化してもよい。フローセル122は、少なくとも1つのチャネル128、フローセル入口130、及びフローセル出口132を含む。チャネル128は、U字型であってもよいし、直線状でフローセル122を横切って延びていてもよい。チャネル128の他の構成が好適であることが確認され得る。2つ以上のチャネル128が設けられている場合、チャネル128の各々は、専用のフローセル入口130及び専用のフローセル出口132を有し得る。単一のフローセル入口130は、代替的に、例えば入口マニホールドを介して、2つ以上のチャネル128に流体連結され得る。単一のフローセル出口132は、代替的に、例えば出口マニホールドを介して2つ以上のチャネルに連結され得る。
【0073】
流体継手124、125は、フローセル入口130及びフローセル出口132の各々に連結されている。流体継手124は、第1の流体継手124及び第2の流体継手125を含み得る。流体継手124、125は、組み合わせることができる。例えば、流体継手124、125は、単一の基板で形成されていてもよいし、他の方法で取り付けられていてもよい。あるいは、流体継手124、125は分離されていてもよい(例えば、
図4を参照)。
【0074】
一実装形態では、流体継手124、125は、汎用流体継手である。例えば、流体継手124、125は、積層構造によって形成され得る。積層構造は、対応する流路を画定することができる。流体継手124、125は、比較的脆弱であり得る。したがって、閾値を超える力が流体継手124、125に適用される場合、流体継手124、125は損傷する可能性がある。更に、閾値を超える力が適用される場合、試薬カートリッジ102とフローセルアセンブリ103との間にシールが構築されない場合がある。いくつかの実装形態では、流体継手124、125は省略されてもよく、フローセル122は、本明細書に記載されるガスケットアセンブリ126及び/又はフローセルガスケット134、136に直接連結されてもよい。
【0075】
開示された例は、流体継手124、125を損傷することなく、試薬カートリッジ102とフローセルアセンブリ103の流体継手124、125との間に流体接続を構築することができるように適応され得る。流体継手124、125は、汎用性のものであってもよいが、他の方法で形成されてもよい。例えば、流体継手124、125は、固定のものでもよいし、汎用性が低くてもよい。他の実装形態では、流体継手124、125を取り外して、ガスケットアセンブリ126をフローセル122に直接連結することができる。流体継手124、125が設けられていない場合、又はアプローチが好適であることが確認され得る場合、リフトプレートアセンブリ104は、ガスケットアセンブリ126に適用される圧縮とは異なる圧縮を試薬カートリッジ102及び/又はフローセルアセンブリ103に適用することができる。そのようにして、試薬カートリッジ102/フローセルアセンブリ103を固定することができ、ガスケットアセンブリ126を損傷しないようにすることができる。
【0076】
示される実装形態では、ガスケットアセンブリ126は、流体継手124、125に連結されている。ガスケットアセンブリ126は、複数のフローセルガスケット134、136を含む。フローセルガスケット134、136は弾性ガスケットであり得る。フローセルガスケット134(フローセル入口ガスケットと呼ばれることがある)のうちの1つは、貫通ボア138を有し、流体継手124を介してフローセル入口130に連結されている。フローセルガスケット136(フローセル出口ガスケットと呼ばれることがある)のうちのもう1つは、貫通ボア138を含み、流体継手125を介してフローセル出口132に連結されている。貫通ボア138を有するフローセルガスケット136は、試薬カートリッジ102の流体インターフェース142の一対の試薬カートリッジポート140と選択的に流体連通するように適合され得る。
【0077】
フローセルガスケット136のうちのもう1つは、レベラーフローセルガスケットと呼ばれることがある。レベラーフローセルガスケット136は、流体インターフェース142の試薬カートリッジ係合面144と係合するように適合され得る。試薬カートリッジ係合面144は、試薬カートリッジ102のフローセルレセプタクル146に面している。フローセルガスケット134は、三角形のパターンで配列され得る(例えば、
図2を参照)。三角形のパターンにより、フローセルガスケット134と試薬カートリッジポート140との間に反復可能な流体連結が構築できる場合がある。また、三角形のパターンにより、ガスケットアセンブリ126のフローセルガスケット134、136が、試薬カートリッジ係合面144と平面になること、又は試薬カートリッジ係合面144に対して平坦になることを可能にし得る。三角形のパターンにより、ガスケットアセンブリ126が試薬カートリッジ係合面144に、力を均等に分散かつ/又は一貫して適用できる場合がある。レベラーフローセルガスケット136により、フローセルガスケット134が試薬カートリッジポート140と同一平面上に係合できる場合がある。
【0078】
示される実装形態では、試薬カートリッジ102は、フローセルレセプタクル146、試薬カートリッジプランジャアセンブリ148、及び一対の試薬カートリッジポート140を含む。試薬カートリッジプランジャアセンブリ148は、作動システムと呼ばれてもよく、及び/又は作動システムの一部であってもよい。フローセルレセプタクル146は、フローセルアセンブリ103を受容するように適合されている。試薬カートリッジプランジャアセンブリ148は、複数の試薬カートリッジプランジャ150、151を含む。試薬カートリッジプランジャ150、151は、試薬カートリッジピン又は試薬カートリッジアクチュエータと呼ばれることがある。いくつかの実装形態では、試薬カートリッジプランジャアセンブリ148は省略してもよく、そのため、システムプランジャアセンブリ116がガスケットアセンブリ126と直接係合する。
【0079】
試薬カートリッジ102が試薬カートリッジレセプタクル101内に受容され、フローセルアセンブリ103がフローセルレセプタクル146内に受容されると、示されるように、各試薬カートリッジプランジャ150、151は、対応するシステムプランジャ120、121、及び対応するフローセルガスケット134、136と位置合わせする。一対の試薬カートリッジポート140は、貫通ボア138を有するフローセルガスケット134に流体連結されるように適合されている。他の実装形態では、試薬カートリッジ102は、試薬カートリッジプランジャアセンブリ148を含まなくてもよい。
【0080】
動作中、リフトプレート駆動アセンブリ118は、リフトプレート114及びシステムプランジャ120、121を直線的に移動させるように適合されている。リフトプレートアセンブリ104及び/又はリフトプレート駆動アセンブリ118は、試薬カートリッジ102及びフローセルアセンブリ103の様々な構成要素の移動を同期/調整するように適合され得る。リフトプレートアセンブリ104及び/又はリフトプレート駆動アセンブリ118は、例えば試薬カートリッジ102に適用されるクランプ力を同期/調整させて、試薬カートリッジ102を試薬カートリッジレセプタクル101内にクランプするように、かつ/又はフローセルレセプタクル146内のフローセルアセンブリ103をクランプするように適合され得る。
【0081】
リフトプレート114の移動により、システムプランジャ120、121を試薬カートリッジプランジャ150、151と係合し、試薬カートリッジプランジャ150、151を移動させガスケットアセンブリ126と係合するか、又は他の方法でインターフェースする。試薬カートリッジプランジャ150、151が取り外される実装形態では、システムプランジャ120、121は、ガスケットアセンブリ126と直接接触するか、又は他の方法でインターフェースするように配列され得る。試薬カートリッジプランジャ150とガスケットアセンブリ126との間の係合により、フローセルガスケット134、136に勢いを与え、試薬カートリッジポート140と係合する。試薬カートリッジプランジャ150とガスケットアセンブリ126との間の係合により、フローセル入口130及びフローセル出口132を介して、一対の試薬カートリッジポート140とフローセル122との間の流体連通を可能にする。したがって、システムプランジャ120、121は、試薬カートリッジプランジャ150、151を作動させるように適合されている。試薬カートリッジプランジャ150、151は、フローセルガスケット134、136を作動させて、試薬カートリッジポート140との流体接続を構築するように適合されている。いくつかの例では、フローセルガスケット134と試薬カートリッジポート140との間に密封シールが形成される。密封シールにより、試薬カートリッジ102とフローセルアセンブリ103との間において流体連通できる場合がある。
【0082】
システムプランジャ120は、一対のシステムプランジャ120を含み、試薬カートリッジプランジャ150は、一対の試薬カートリッジプランジャ150を含み、フローセルガスケット134は、貫通ボア138を有する一対のフローセルガスケット134を含む。一対のシステムプランジャ120、一対の試薬カートリッジプランジャ150、及び一対のフローセルガスケット134は、フローセル122及び一対の試薬カートリッジポート140を流体連結することに関連している。一対のシステムプランジャ120、一対の試薬カートリッジプランジャ150、及び一対のフローセルガスケット134は、
図1Aの概略図では、システムプランジャアセンブリ116、試薬カートリッジプランジャアセンブリ148、及びガスケットアセンブリ126の左側及び右側に示されている。しかし、一対のシステムプランジャ120、一対の試薬カートリッジプランジャ150、及び一対のフローセルガスケット134は、異なる配列であり得る。
【0083】
示される実装形態では、システムプランジャ120、121は、レベラーシステムプランジャ121を含み、試薬カートリッジプランジャ150、151は、レベラー試薬カートリッジプランジャ151を含む。リフトプレート駆動アセンブリ118は、リフトプレート114及びレベラーシステムプランジャ121を直線的に移動させてガスケットアセンブリ126に係合し、レベラー試薬カートリッジプランジャ151を移動させてガスケットアセンブリ126と係合するように適合されている。レベラー試薬カートリッジプランジャ151とガスケットアセンブリ126との間の係合により、レベラーフローセルガスケット136が試薬カートリッジ係合面144と係合し、試薬カートリッジ102に対するガスケットアセンブリ126の安定性を得ることができる。
【0084】
また、リフトプレートアセンブリ104は、付勢プレート153を含む。付勢プレート153は、試薬カートリッジ102と係合するように適合されている。付勢プレート153と試薬カートリッジ102との間の係合により、試薬カートリッジ102を試薬カートリッジレセプタクル102内に固定することができる。
【0085】
示される実装形態では、リフトプレートアセンブリ104は、ヒーター154を含む。コントローラ108は、ヒーター154に電気的及び/又は通信可能に連結されて、本明細書に開示される様々な機能を実行する。リフトプレート駆動アセンブリ118は、リフトプレート114及びヒーター154をフローセル122に向かって直線的に移動させるように適合されている。ヒーター154は、フローセル122とインターフェースして、システム100の1つ以上の動作及び/又は行われる分析の間、フローセル122の温度を制御することができる。
【0086】
試薬カートリッジ102に戻ると、示される実装形態では、試薬カートリッジ102は、試薬リザーバ155、試薬カートリッジ本体156、1つ以上のバルブ158、及び流体ライン160を含む。試薬リザーバ155は、流体(例えば、試薬及び/又は別の反応成分)を収容してもよく、バルブ158は、流体ライン160を通る流体の流動を制御するために選択的に作動可能であってもよい。バルブ158のうちの1つ以上は、ロータリーバルブ、ピンチバルブ、フラットバルブ、ソレノイドバルブ、逆止バルブ、圧電バルブなどによって実装され得る。試薬カートリッジ本体156は、射出成形技術及び/又は積層造形技術を用いて固体プラスチックで形成され得る。いくつかの実装形態では、試薬リザーバ155は、試薬カートリッジ本体156と一体化して形成されている。他の実装形態では、試薬リザーバ155は、別個に形成され、試薬カートリッジ本体156に連結されている。
【0087】
試薬カートリッジ102は、例えば、一対の試薬カートリッジポート140とフローセルガスケット134、136との間の相互作用を介して、フローセルアセンブリ103と流体連通することができる。示される実装形態では、フローセルアセンブリ103は、試薬カートリッジ102に挿入され、試薬カートリッジ102によって保持され得、フローセルレセプタクル146に受容されている。あるいは、フローセルアセンブリ103は、試薬カートリッジ102と一体化することができる。そのような実装形態では、フローセルレセプタクル146は含まれなくてもよく、又は、少なくとも、フローセルアセンブリは、試薬カートリッジ102内に取り外し可能に受容可能でなくてもよい。
【0088】
ここで駆動アセンブリ106を参照すると、示されている実装形態では、駆動アセンブリ106は、ポンプ駆動アセンブリ162及びバルブ駆動アセンブリ164を含む。ポンプ駆動アセンブリ162は、1つ以上のポンプ166とインターフェースして、試薬カートリッジ102を通して流体をポンプ輸送するように適合されている。ポンプ166は、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、ダイアフラムポンプなどによって実装され得る。ポンプ166は、フローセルアセンブリ103と廃棄物リザーバ112との間に位置付けられてもよいが、他の実装形態では、ポンプ166は、フローセル122の上流に位置付けられてもよいし、完全に省略されてもよい。
【0089】
バルブ駆動アセンブリ164は、1つ以上のバルブ158とインターフェースして、バルブ158の位置を制御するように適合されている。一実装形態では、バルブ158は、フローセル122への流れを遮断する第1の位置と、試薬リザーバ155からフローセル122への流れを可能にする第2の位置とを有するロータリーバルブによって実装される。しかし、バルブ158は、第1の試薬、緩衝試薬、第2の試薬などのうちの任意の1つ以上をフローセル122に流動させるために、任意の数の位置に位置付けることができる。そのような実装形態では、バルブ駆動アセンブリ164は、バルブ158を作動させて、試薬リザーバ155のうちの1つ以上からの試薬がフローセル122を通じて流れる動作を実行するシャフトを含み得る。
【0090】
コントローラ108を参照すると、示される実装形態では、コントローラ108は、ユーザーインターフェース168、通信インターフェース170、1つ以上のプロセッサ172、及び、開示される実装形態を含む様々な機能を実行するための、1つ以上のプロセッサ172によって実行可能な命令を記憶するメモリ174、を含む。ユーザーインターフェース168、通信インターフェース170、及びメモリ174は、1つ以上のプロセッサ172に電気的かつ/又は通信可能に連結されている。
【0091】
一実装形態では、ユーザーインターフェース168は、ユーザーからの入力を受信し、システム100の動作及び/又は行われる分析に関連付けられた情報をユーザーに提供するように適合されている。ユーザーインターフェース168は、タッチスクリーン、ディスプレイ、キーボード、スピーカ、マウス、トラックボール、及び/又は音声認識システムを含み得る。タッチスクリーン及び/又はディスプレイは、グラフィカルユーザーインターフェース(graphical user interface、GUI)を表示し得る。
【0092】
一実装形態では、通信インターフェース170は、ネットワークを介してシステム100と遠隔システム(例えば、コンピュータ)との間の通信を可能にするように適合されている。ネットワークとしては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(local-area network、LAN)、広域ネットワーク(wide-area network、WAN)、同軸ケーブルネットワーク、無線ネットワーク、有線ネットワーク、衛星ネットワーク、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)ネットワーク、セルラーネットワーク、Bluetooth接続、近距離無線通信(near field communication、NFC)接続などを挙げることができる。遠隔システムに提供される通信の一部は、システム100によって生成された、又は別の方法で取得された、分析結果、撮像データなどに関連付けられ得る。システム100に提供される通信のうちの一部は、システム100によって実行される流体分析動作、患者記録、及び/又はプロトコルに関連付けられてもよい。
【0093】
1つ以上のプロセッサ172及び/又はシステム100は、プロセッサベースのシステム又はマイクロプロセッサベースのシステムのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実装形態では、1つ以上のプロセッサ172及び/又はシステム100は、プログラマブルプロセッサ、プログラマブルコントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、縮小命令セットコンピュータ(reduced-instruction set computer、RISC)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、フィールドプログラマブル論理デバイス(field programmable logic device、FPLD)、論理回路、及び/又は本明細書に記載されるものを含む様々な機能を実行する別の論理ベースデバイスのうちの1つ以上を含む。
【0094】
メモリ174は、半導体メモリ、磁気読み取り可能メモリ、光学メモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、光学記憶ドライブ、ソリッドステート記憶デバイス、ソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、不揮発性RAM(non-volatile RAM、NVRAM)メモリ、コンパクトディスク(compact disc、CD)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)、Blu-rayディスク、独立ディスクの冗長アレイ(redundant array of independent disks、RAID)システム、キャッシュ、及び/又は任意の持続時間にわたって(例えば、永続的に、一時的に、長期にわたって、バッファリングのために、キャッシングのために)情報が記憶される任意の他の記憶デバイス若しくは記憶ディスクのうちの1つ以上を含むことができる。
【0095】
図1Bは、
図1Aのシステム100の別の例示的実装形態の概略図を示す。
図1Bに示される実装形態では、システム100は、試薬カートリッジレセプタクル101及びリフトプレートアセンブリ104を含む。リフトプレートアセンブリ104は、リフトプレート114、システムプランジャアセンブリ116、及びリフトプレート駆動アセンブリ118を含む。システムプランジャアセンブリ116は、リフトプレート114によって保持され、複数のシステムプランジャ120を含む。リフトプレート駆動アセンブリ118は、リフトプレート114に動作可能に連結されている。
【0096】
フローセルアセンブリ103は、少なくとも1つのチャネル128、フローセル入口130、及びフローセル出口132を含むフローセル122を含む。また、フローセルアセンブリ103は、フローセル入口130及びフローセル出口132のそれぞれに連結された流体継手124、125を含む。フローセルアセンブリ103は、流体継手124、125に連結されたガスケットアセンブリ126を含む。ガスケットアセンブリ126は、フローセル入口ガスケット134及びフローセル出口ガスケット134を含む。フローセル入口ガスケット134は、貫通ボア138を含み、流体継手124、125を介してフローセル入口130に連結されている。フローセル出口ガスケット134は、貫通ボア138を含み、流体継手124、125を介してフローセル出口132に連結されている。
【0097】
示される実装形態では、試薬カートリッジ102は、試薬カートリッジレセプタクル101内に受容可能であり、試薬カートリッジプランジャアセンブリ148及び一対の試薬カートリッジポート140を含む。試薬カートリッジプランジャアセンブリ148は、複数の試薬カートリッジプランジャ150を含む。各試薬カートリッジプランジャ150は、試薬カートリッジ102が試薬カートリッジレセプタクル101内に受容されたときに、システムプランジャアセンブリ116の対応するシステムプランジャ120及びフローセルアセンブリ103の対応するフローセルガスケット134と位置合わせするように適合されている。一対の試薬カートリッジポート140は、フローセル入口ガスケット134及びフローセル出口ガスケット134に流体連結されるように適合されている。
【0098】
図1Cは、
図1Aのシステム100のフローセルアセンブリ103及び試薬カートリッジ102の別の例示的実装形態の概略図を示している。示される実装形態では、フローセルアセンブリ103は、フローセル122及びガスケットアセンブリ126を含む。フローセル103は、少なくとも1つのチャネル128、フローセル入口130、及びフローセル出口132を含む。ガスケットアセンブリ126は、フローセル103に動作可能に連結され、フローセル入口ガスケット134及びフローセル出口ガスケット134を含む。フローセル入口ガスケット134は、貫通ボア138を含み、フローセル入口130に連結されている。フローセル出口ガスケット134は、貫通ボア138を含み、フローセル出口132に連結されている。試薬カートリッジ102は、フローセルアセンブリ103を保持するように適合され、一対の試薬カートリッジポート140を含む。試薬ポート140は、フローセル入口ガスケット134及びフローセル出口ガスケット134に流体連結されるように適合されている。
【0099】
図2は、
図1Aのフローセルアセンブリ103の例示的実装形態の等角平面図である。フローセルアセンブリ103は、フローセルハウジング176を含む。フローセルハウジング176は、上部ハウジング表面178、底部ハウジング表面180、及び側部ハウジング表面182を含む。上部ハウジング表面178、底部ハウジング表面180、及び側部ハウジング表面182は、筐体を形成する。示されるように、筐体は、1つ以上の開口部を有し得る。示される実装形態では、上部ハウジング表面178は、1つ以上の平面内の表面を含み得る。
【0100】
フローセルハウジング176は、フローセル122、流体継手124、125(
図4により明確に示される)、及びガスケットアセンブリ126を保持する。示される実装形態では、フローセルハウジング176は、寸法エンベロープを有し、ガスケットアセンブリ126は、フローセルハウジング176の寸法エンベロープ内に配置されている。フローセルハウジング176の寸法エンベロープ内にガスケットアセンブリ126を位置付けることにより、ガスケットアセンブリ126及び/又はフローセルガスケット134、136が筐体から突出しないように位置付けることができるので、ガスケットアセンブリ126及び/又はフローセルガスケット134、136が損傷することなく、フローセルアセンブリ103を、フローセルレセプタクル146内に受容する及び/又はフローセルレセプタクル146内に保持することができる。例えば、ガスケットアセンブリ126がフローセルハウジング176の寸法エンベロープの外側に延びた場合、フローセルガスケット134、136は、アセンブリ及び/又は輸送中に試薬カートリッジ102の構造と不用意に係合し、ガスケットアセンブリ126と一対の試薬カートリッジポート140との間に構築された流体接続可能な状態に損傷及び/又はそうでなければ影響を与える。
【0101】
また、フローセルハウジング176は、フローセルガスケット134、136のそれぞれに対応する開口部184、186を含む。開口部184、186は、三角形のパターンで配列されている。上部ハウジング表面178は、開口部184、186を画定している。示される実装形態では、開口部184は円形であり、開口部186は長円形及び/又は涙滴形状である。上部ハウジング表面178によって画定される開口部184、186は、試薬カートリッジプランジャ150がガスケットアセンブリ126を所定の距離だけ移動させた後に、フローセルガスケット134、136がフローセルハウジング176の寸法エンベロープから突出することを可能にするように配列されている。
【0102】
フローセルガスケット134、136は、円形の断面を有する。また、フローセルガスケット134、136は、平坦な表面188を含む。フローセルガスケット134、136の平坦な表面188は、一対の試薬カートリッジポート140がフローセル入口130及びフローセル出口132を介してフローセル122と連通するときに、試薬カートリッジ係合面144に対して係合及び/又は圧縮するように配列され得る。フローセルガスケット134、136の平坦な表面188は、試薬カートリッジ係合面144に対して同一平面上に押し付けられるように適合され得る。平坦な表面188と試薬カートリッジ係合面144との間の相互作用により、ガスケットアセンブリ126によって適用される力を、試薬カートリッジ係合面144に対して均等に分散できる場合がある。平坦な表面188と試薬カートリッジ係合面144との間の相互作用により、フローセルガスケット134と試薬カートリッジポート140との間に密封シールを形成できる場合がある。
【0103】
また、ガスケットアセンブリ126は、位置合わせ突起190を含む。位置合わせ突起190は、試薬カートリッジ102の位置合わせレセプタクル191(
図1Aを参照)によって受容されるように適合されている。位置合わせ突起190は、ガスケット表面192から上部ハウジング表面178に向かって延び、フローセルガスケット134に近接して位置付けられている。長円形開口部186は、位置合わせ突起190が長円形開口部186を通じて延びることができるように寸法決めされている。例えば、位置合わせ突起190は、試薬カートリッジプランジャ150、151がガスケットアセンブリ126に係合し、フローセルガスケット134、136を閾値距離だけ移動させた後に、長円形開口部186を通じて、フローセルハウジング176の寸法エンベロープの外側に勢いを与えることができる。したがって、位置合わせ突起190は、試薬カートリッジ102の位置合わせレセプタクル191と係合して、ガスケットアセンブリ126のフローセルガスケット134の貫通ボア138を、密封シール又は実質的な密封シールを形成する前又は同時に、試薬カートリッジポート140の対応する開口部と位置合わせすることができる。
【0104】
図3は、
図2に示すフローセルアセンブリ103の等角底面図である。フローセルアセンブリ103の底部ハウジング表面180は、開口部193を含む。開口部193は、本実装形態では円形であるが、スロット、楕円形などの他の幾何学形状の開口部を使用することができる。開口部193は、上部ハウジング表面178の開口部184、186と対向する。開口部193は、三角形のパターンで配列されている。開口部193は、試薬カートリッジプランジャ150、151を受容して、試薬カートリッジプランジャ150、151がガスケットアセンブリ126とインターフェースできるように適合されている。また、底部ハウジング表面180は、ヒーター開口部194を含む。ヒーター開口部194は、ヒーター154がフローセル122及び/又はフローセル122を支持するキャリアプレートとインターフェースすることを可能にするように適合され得る。例えば、ヒーター開口部194は、ヒーター154を受容するように適合され得る。
【0105】
図4は、筐体を取り外した状態の、
図2のフローセル122、流体継手124、125、及びガスケットアセンブリ126の等角平面図である。示される実装形態では、位置合わせ突起190は、円錐形である、又は円錐形の端部を含む。位置合わせ突起190の円錐形の端部は、位置合わせレセプタクル191内に受容可能である。位置合わせ突起190の円錐形の端部は、ガスケットアセンブリ126が試薬カートリッジ係合面144に向かって移動しているときに、ガスケットアセンブリ126及びフローセルガスケット134、136を位置合わせするように適合させることができる。
【0106】
図5は、
図2のフローセル122、流体継手124、125、及びガスケットアセンブリ126の等角底面図である。示される実装形態では、ガスケットアセンブリ126は、複数の係合突起195を含む。係合突起195は、ガスケットアセンブリ126の下面196から延びている。係合突起195は、交差するリブによって形成されている。係合突起195は、プランジャレセプタクル198を含み得る。プランジャレセプタクル198は、リブの交差部に位置付けられている。プランジャレセプタクル198は、試薬カートリッジプランジャ150、151及び/又はシステムプランジャ120、121の遠位端200(
図18を参照)を受容するように適合され得る。別の実装形態では、プランジャレセプタクル198は、試薬カートリッジプランジャ150、151及び/又はシステムプランジャ120、121の遠位端200によって取り囲まれている。試薬カートリッジプランジャ150、151の遠位端200は、ボアシリンダであり得る。遠位端200のボアシリンダは、係合突起195のリブと係合して、プランジャレセプタクル198とインターフェースし、かつ/又は取り囲むことができる。ボアシリンダを含む遠位端200と係合突起195を係合させることにより、試薬カートリッジプランジャ150及び/又は151によって加えられる力と、係合突起195に対して加えられる力をより均等に分散できる場合がある。いくつかの実装形態では、係合突起195は省略されてもよく、試薬カートリッジプランジャ150、151の遠位端200は、ガスケットアセンブリ126の底面と直接係合してもよい。
【0107】
図6は、
図1Aのリフトプレートアセンブリ104及び試薬カートリッジ102の例示的実装形態の等角平面図である。示される実装形態では、リフトプレートアセンブリ104は、リフトプレート114を含む。試薬カートリッジ102は、示されているフローセルアセンブリ103が試薬カートリッジ102に挿入された状態で、リフトプレート114の上に位置付けられている。試薬カートリッジ102は、フローセルアセンブリ103を受容するように適合されたフローセルレセプタクル146を含む。
【0108】
図7は、付勢プレート153の例示的実装形態を含む、
図6のリフトプレートアセンブリ104の等角平面図である。示される実装形態では、付勢プレート153は、複数の付勢プレート貫通ボア204を含む。システムプランジャ120、121は、付勢プレート貫通ボア204を通じて延びるように配列され、システムプランジャ120、121が対応する試薬カートリッジプランジャ150、151と位置合わせされ、インターフェースすることを可能にする。付勢プレート貫通ボア204は、三角形のパターンで配列されている。また、リフトプレートアセンブリ104は、複数のばね206を含む。ばね206のうちの1つ以上は、ヒーター154を保持するヒーターアセンブリとリフトプレート114との間に配置されている。ばね206は、ヒーター154、付勢プレート153、及び/又はシステムプランジャ120、121が、試薬カートリッジ102の対応する部分に向かって移動及び/又は係合する際に、逆方向の力を増加させるように適合され得る。ばね206は、対応する部分の損傷を防止するために、及び/又は、試薬カートリッジ102とフローセルアセンブリ103との間に密封シールが構築されることを促すために、ばねに関するフックの法則に基づいて、ばね力を有し得る。
【0109】
図8は、付勢プレート153が取り外された状態の、
図6のリフトプレートアセンブリ104の等角平面図である。したがって、システムプランジャアセンブリ116及びシステムプランジャ120、121が示されている。リフトプレート114は、プランジャボア207を画定する。システムプランジャ120、121のそれぞれは、プランジャボア207の対応する1つの内部に摺動可能に配置されている。ばね208(例えば、
図12を参照されたい)は、プランジャボア207のそれぞれの内部に収容され得る。ばね208は、システムプランジャ120、121に作用して、システムプランジャ120、121のそれぞれの遠位端210が、対応する試薬カートリッジプランジャ150、151と係合するように移動すると、逆方向の力が増加するように配列され得る。システムプランジャ120、221に作用するばね208は、システムプランジャ120、121が、ばねのフックの法則に基づく閾値量を超えて、対応するフローセルガスケット134、136を圧縮するのを防ぐように適合され得る。フローセルガスケット134、136を圧縮しすぎると、損傷を引き起こす可能性、及び/又は、シールが構築されるのを妨げる可能性がある。
【0110】
図9は、
図6の試薬カートリッジ102の等角底面図である。示される実装形態では、試薬カートリッジ102は底面211を含む。底面211は、複数の試薬カートリッジボア212を画定する。システムプランジャ120、121は、試薬カートリッジボア212を通じて延び、試薬カートリッジ102内に保有された試薬カートリッジプランジャ150、151とインターフェースするように配列されている。試薬カートリッジボア212は、システムプランジャ120、121のパターンに対応するように三角形のパターンで配列されている。また、試薬カートリッジ102は、レセプタクル214を含む。レセプタクル214は、ヒーター154を受容するように、並びに/又はヒーター154がフローセル122及び/若しくはフローセル122が取り付けられているキャリアプレートとインターフェースすることを可能にするように配列され得る。
【0111】
図10は、試薬カートリッジプランジャアセンブリ148を示す、
図6の試薬カートリッジ102の等角拡大断面図である。示される実装形態では、試薬カートリッジ102の試薬カートリッジ本体156は、プランジャボア216を含む。プランジャボア216は、試薬カートリッジボア212と位置合わせされている。プランジャボア216は、試薬カートリッジプランジャ150、151を収容する。試薬カートリッジ102は突起218を含む。突起218は、プランジャボア216を画定する。しかし、試薬カートリッジプランジャ150、151は、異なる方法で試薬カートリッジ102によって保持され得る。試薬カートリッジプランジャ150、151の遠位端200は、シート222を含み得る。シート222は、ガスケットアセンブリ126のプランジャレセプタクル198を受容及び/又は他の方法でインターフェースするように適合され得る。試薬カートリッジプランジャ150、151は、システムプランジャ120、121の遠位端210と係合する遠位端200とは反対側の近位端(図示せず)を含む。
【0112】
図11は、
図6の試薬カートリッジ102の等角拡大断面図であり、流体インターフェース142、試薬カートリッジ係合面144、試薬カートリッジポート140、及び位置合わせレセプタクル191を示している。位置合わせレセプタクル191は、位置合わせ突起190の円錐面に対応する円錐面を有し得る。示される実装形態では、試薬カートリッジ係合面144は、シート224を含み得る。シート224は、貫通ボア138を含まないフローセルガスケット136を受容するように適合され得る。試薬カートリッジポート140は、ポートシート226を含み得る。ポートシート226は、フローセルガスケット136を受容するように適合され得る。ポートシート226は、貫通ボア138を有するフローセルガスケット136で密封シールが形成されるのを容易にし得る。
【0113】
図12~
図17は、試薬カートリッジ102を試薬カートリッジレセプタクル101内に装填/固定し、試薬カートリッジ102とフローセルアセンブリ103との間の流体接続を構築するプロセスを示す。
【0114】
図12は、
図6の試薬カートリッジ102、フローセルアセンブリ103、及びリフトプレートアセンブリ104の断面図であり、リフトプレートアセンブリ104が下降位置にあり、試薬カートリッジ102が試薬カートリッジレセプタクル101内に受容されている。フローセルアセンブリ103は、試薬カートリッジ102のフローセルレセプタクル146内に受容されている。示される実装形態では、システムプランジャ120は、幅広の部分228及び幅狭の部分230を含む。幅広の部分228は、円形の断面を有し得る。幅狭の部分は、円形の断面を有し得る。しかし、幅広の部分228及び/又は幅狭の部分230のいずれかは、異なる断面を有し得る。プランジャ段差232は、幅広の部分228と幅狭の部分230との間に形成されている。
【0115】
図13は、
図6の試薬カートリッジ102、フローセルアセンブリ103、及びリフトプレートアセンブリ104の別の断面図であり、リフトプレート駆動アセンブリ118がシステムプランジャアセンブリ116及び付勢プレート153を試薬カートリッジ102に向かって移動させた後の、試薬カートリッジ102の底面211と係合する付勢プレート153を示す。リフトプレート114は、リフトプレート駆動アセンブリ118のねじ駆動を使用して、リフトプレートアセンブリ104のベース233から持ち上げられる。試薬カートリッジ102の上面234は、付勢プレート153が試薬カートリッジ102の底面211と係合したときに、最初はシステム100の内部試薬カートリッジレセプタクル表面236から間隔を空けている。
【0116】
図14は、
図6の試薬カートリッジ102、フローセルアセンブリ103、及びリフトプレートアセンブリ104の別の断面図であり、リフトプレート駆動アセンブリ118がシステムプランジャアセンブリ116及び試薬カートリッジ102を矢印238で概ね示される方向に更に移動させた後に、試薬カートリッジ102の上面234がシステム100の内部試薬カートリッジレセプタクル表面236と係合及び/又は隣接している状態を示す。すなわち、リフトプレートアセンブリ104が垂直方向に駆動されると(矢印238を参照)、付勢プレート153及び内部試薬カートリッジレセプタクル表面236は共に、その間に試薬カートリッジ102をクランプする。いくつかの実装形態では、バルブ駆動アセンブリ164及び/又はポンプ駆動アセンブリ162の構成要素は、対応するバルブ158及び/又はポンプ166と係合することができる。
【0117】
図15は、
図6の試薬カートリッジ102、フローセルアセンブリ103、及びリフトプレートアセンブリ104の別の断面図であり、ヒーター154がフローセル122に隣接して位置付けられ、システムプランジャ120のプランジャ段差232が、プランジャボア207内のばねがシステムプランジャ120の幅広の部分228をプランジャ段差232に対して付勢した結果、プランジャボア207内に設けられた停止部240と係合している状態を示している。すなわち、リフトプレートアセンブリ104が垂直方向に駆動されると(矢印238を参照)、ヒーター154の表面は、フローセル122を保持するキャリアプレート241と接触して、フローセルアセンブリ103内のフローセル122及びキャリアプレート241を持ち上げる又は浮かせることができる。システムプランジャ120の遠位端210は、対応する試薬カートリッジプランジャ150から間隔を空けているが、対応する試薬カートリッジボア212と位置合わせされている。ヒーター154は、フローセルアセンブリ103のキャリアプレート241に係合していることが示されている。
【0118】
図16は、
図6の試薬カートリッジ102、フローセルアセンブリ103、及びリフトプレートアセンブリ104の別の断面図であり、リフトプレートアセンブリ104がリフトプレート114を矢印238で概ね示される方向に更に移動させた後に、システムプランジャ120の遠位端210が対応する試薬カートリッジプランジャ150の対応する近位端に係合している状態を示している。すなわち、リフトプレートアセンブリ104が垂直方向に駆動されると(矢印238を参照)、対応する試薬カートリッジプランジャ150の遠位端200は、ガスケットアセンブリ126の対応するプランジャレセプタクル198に位置合わせされて、フローセルガスケット134と対応する試薬カートリッジポート140とを流体連結し始める。
【0119】
図17は、
図6の試薬カートリッジ102、フローセルアセンブリ103、及びリフトプレートアセンブリ104の別の断面図であり、試薬カートリッジプランジャ150がフローセルガスケット134を対応する試薬カートリッジポート140との係合に付勢している状態を示している。すなわち、リフトプレートアセンブリ104が垂直方向に駆動されると(矢印238を参照)、各試薬カートリッジプランジャ150は、ガスケットアセンブリ126の対応するプランジャレセプタクル198及び/又はガスケットアセンブリ126の表面と係合する。位置合わせ突起190は、最初に位置合わせレセプタクル191と係合して自己位置合わせを行い、それによってフローセルガスケット134の貫通ボア138を試薬カートリッジポート140と位置合わせする。リフトプレートアセンブリ104が垂直方向に駆動され続けると、フローセルガスケット134は、試薬カートリッジポート140に対して圧縮され、圧縮シールを形成する。圧縮シールは、密封シールであり得る。フローセルガスケット134の過剰な圧縮を避けるために、プランジャボア207内のばねは、システムプランジャ120のプランジャ段差232がプランジャボア207内に設けられた停止部240から間隔を空けた状態で示されるように、システムプランジャ120がプランジャボア207内のばねを圧縮できるようなばね定数を有するように選択することができる。特に、システムプランジャ120は、リフトプレート114の移動方向と反対の方向に移動し(矢印238を参照)、ばね208のばね力に抗して、システムプランジャ120がフローセルガスケット134を、閾値量を超えて圧縮することを防止している。ばね208は、フローセルガスケット134に勢いを与え対応する試薬カートリッジポート140と係合させ、試薬カートリッジポート140とフローセルガスケット134との間の流体連通を可能にするのに十分なばね力を有し得る。ばね208のばね力は、フローガスケット134と対応する試薬カートリッジポート140との間に密封シールが構築されることを可能にし得る。
【0120】
図18は、
図6のリフトプレートアセンブリ104及びシステムプランジャ120のうちの1つにおける別の実装形態の拡大等角断面図である。示される実装形態では、システムプランジャ120はシール119を保持している。シール119は、ガスケットと呼ばれることがある。シール119は、プランジャボア207の入口242においてリフトプレート114とシール係合するように適合されている。シール119とリフトプレート114との間の係合により、流体がプランジャボア207に入るのを防ぐことができる。
【0121】
付勢プレート153は、付勢プレートシート243を含む。付勢プレートシート243は、リフトプレート114に面している。付勢プレートシート243は、試薬カートリッジプランジャ150が伸長位置にあるときに、シール119を受容できる(例えば、
図16を参照)。
【0122】
シール119は、代替的に、システムプランジャ120に沿って異なる位置にあってもよい。これらの他の構成では、付勢プレートシート243は、それに応じて異なる位置に配置され得る。例えば、シール119は、システムプランジャ120の遠位端200に隣接して連結され得る。そのような実装形態では、シール119は、付勢プレート153の付勢プレート表面246とシール係合するように配列され得る。また、付勢プレートシート243は、付勢プレート表面246においてシール119を受容するように配列され得る。他の配列が好適であることが確認され得る。システムプランジャ120は、プランジャ溝248を画定する。シール119は、シール119がシステムプランジャ120を取り囲むことを可能にする貫通孔250を含む。シール119は、プランジャ溝248内に受容されている。
【0123】
図19は、
図6の試薬カートリッジ102及びフローセルアセンブリ103の拡大等角断面図であり、試薬カートリッジプランジャ150が伸長位置にあり、フローセルガスケット134を付勢して対応する試薬カートリッジポート140と係合している状態を示す。伸長位置は、作動位置と呼ばれることがある。試薬カートリッジプランジャ150は、フランジ252を含む。フランジ252は、プランジャボア216の一部分を画定する突起218の停止部254と係合するように適合されている。フランジ252は、
図19に示される向きに対して下向きのリップ256を含む。リップ256は、傘の形状を有し得る。リップ256は、停止部254を取り囲むように配列され得る。
【0124】
図20及び
図21は、
図1Aのフローガスケットアセンブリ126及び試薬カートリッジ102を流体連結する方法、又は本明細書に開示される他の実装形態のいずれかを実行するためのフローチャートを示す。
図20のフローチャートでは、実線で囲まれたブロックは、プロセス900の実装形態に含まれ得、破線で囲まれたブロックは、プロセス900の実装形態において任意選択的であり得る。しかし、ブロックの境界が
図20及び21に提示される方式にかかわらず、ブロックの実行順序は変更されてもよく、並びに/又は説明されるブロックのうちの一部は、変更されてもよく、排除されてもよく、組み合わされてもよく、及び/若しくは複数のブロックに細分化され得る。
【0125】
図20のプロセス300は、リフトプレート114と、及びリフトプレート114によって保持されるシステムプランジャアセンブリ116とを、試薬カートリッジ102の試薬カートリッジプランジャアセンブリ148に向かって直線的に移動させることから始まる。(ブロック302)。システムプランジャアセンブリ116は、少なくとも1つのシステムプランジャ120を含み、試薬プランジャアセンブリ148は、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150を含む。少なくとも1つのシステムプランジャ120が少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150に接触することに応答して、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150は、フローセルアセンブリ103のガスケットアセンブリ126に接触するように、第1の所定の距離だけ作動する。(ブロック304)。
【0126】
フローセルアセンブリ103は、少なくとも1つのチャネル128、フローセル入口130、及びフローセル出口132を含むフローセル122を含む。第1の流体継手124は、フローセル入口130に連結され、第2の流体継手125は、フローセル出口132に連結されている。いくつかの実装形態では、第1の流体継手124と第2の流体継手125とが組み合わされている。例えば、第1及び第2の流体継手124、125は、フローセルガスケット134及びフローセル122を連結するための流体ラインを有する単一の基板で形成され得る。基板は汎用性のものであり得る。いくつかの実装形態では、第1及び第2の流体継手124、125は省略されてもよく、フローセルガスケット134及びフローセル122は、直接流体接続されてもよい。
【0127】
ガスケットアセンブリ126は、第1及び第2の流体継手124、125に連結されている。ガスケットアセンブリ126は、貫通ボア138を有する入口ガスケット134を含み、第1の流体継手124を介してフローセル入口130に連結されている。また、ガスケットアセンブリ126は出口ガスケット134を含み、出口ガスケット134は、貫通ボア138を有し、第2の流体継手125を介してフローセル出口132に連結されている。
【0128】
少なくとも1つのシステムプランジャ120が少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150を第2の所定の距離だけ作動させることに応答して、入口ガスケット134は、試薬カートリッジ102の第1の試薬カートリッジポート140に流体連結され、出口ガスケット134は、試薬カートリッジ102の第2の試薬カートリッジポート140に流体連結されて、フローセル入口130及びフローセル出口132を介して試薬カートリッジポート140とフローセル103との間の流体連通を可能にする(ブロック306)。システムプランジャ120は、リフトプレート114の移動方向とは反対の方向に、かつばね力に抗して移動することができる。(ブロック308)。ばね力は、ばね206によって適用され得る。リフトプレート114は、試薬カートリッジ本体156に第1の圧縮力を適用するとともに、ばね力及びシステムプランジャ120は、入口ガスケット134及び出口ガスケット134に第2の異なる圧縮力を適用することができる。したがって、ばね206、208は、異なるばね力を有していてもよいし、他の方法で対応する構成要素に異なる力を適用してもよく、そのため、試薬カートリッジ102がリフトプレートによってしっかりとクランプされ、その間、フローセルガスケット134は試薬カートリッジポート140に対して過度に圧縮されていない。
【0129】
いくつかの実装形態では、フローセルアセンブリ103の第1の流体継手124及び第2の流体継手124は、汎用流体継手であり、そのため、フローセル103が垂直方向、長手方向、又は横方向のうちの少なくとも1つに移動可能であり、その間、入口ガスケット134は、試薬カートリッジ102の第1の試薬カートリッジポート140に流体連結され、出口ガスケット134は、試薬カートリッジ102の第2の試薬カートリッジポート140に流体連結されている。
【0130】
図21のプロセス400は、リフトプレート114と、及びリフトプレート114によって保持されるシステムプランジャアセンブリ116とを、試薬カートリッジ102の試薬カートリッジプランジャアセンブリ148に向かって直線的に移動させることから始まる。(ブロック402)。システムプランジャアセンブリ116は、少なくとも1つのシステムプランジャ120を含み、試薬プランジャアセンブリ148は、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150を含む。少なくとも1つのシステムプランジャ120が少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150に接触することに応答して、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150は、フローセルアセンブリ103のガスケットアセンブリ126に接触するように、第1の所定の距離だけ作動する。(ブロック404)。
【0131】
フローセルアセンブリ103は、少なくとも1つのチャネル128、フローセル入口130、及びフローセル出口132を含むフローセル122を含む。第1の流体継手124は、フローセル入口130に連結され、第2の流体継手125は、フローセル出口132に連結されている。ガスケットアセンブリ126は、第1及び第2の流体継手124、125に連結されている。ガスケットアセンブリ126は入口ガスケット134を含み、入口ガスケット134は、貫通ボア138を有し、第1の流体継手124を介してフローセル入口130に連結されている。また、ガスケットアセンブリ126は出口ガスケット134を含み、出口ガスケット134は、貫通ボア138を有し、第2の流体継手125を介してフローセル出口132に連結されている。いくつかの実装形態では、第1及び第2の流体継手124、125は省略されてもよく、フローセルガスケット134及びフローセル122は、直接流体接続されてもよい。
【0132】
少なくとも1つのシステムプランジャ120が少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャ150を第2の所定の距離だけ作動させることに応答して、入口ガスケット134は、試薬カートリッジ102の第1の試薬カートリッジポート140に流体連結され、出口ガスケット134は、試薬カートリッジ102の第2の試薬カートリッジポート140に流体連結し、フローセル入口130及びフローセル出口132を介して、一対の試薬カートリッジポート140とフローセル103との間の流体連通を可能にする(ブロック406)。
【0133】
リフトプレートと、リフトプレートによって保持されるシステムプランジャアセンブリとを、リージェントカートリッジの試薬カートリッジプランジャアセンブリに向かって直線的に移動させることであって、システムプランジャアセンブリが少なくとも1つのシステムプランジャを含み、試薬プランジャアセンブリが少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを含む、直線的に移動させることと;少なくとも1つのシステムプランジャが少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャに接触したことに応答して、少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを第1の所定の距離だけ作動させて、フローセルアセンブリのガスケットアセンブリに接触させることであって、フローセルアセンブリは、少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルと、フローセル入口に流体連結された第1の流体継手と、フローセル出口に流体連結された第2の流体継手と、第1及び第2の流体継手に流体連結されているガスケットアセンブリであって、貫通ボアを有するかつ第1の流体継手を介してフローセル入口に連結されている入口ガスケット、及び貫通ボアを有するかつ第2の流体継手を介してフローセル出口に流体連結されている出口ガスケットを有するガスケットアセンブリと、を含む、接触させることと;少なくとも1つのシステムプランジャが少なくとも1つの試薬カートリッジプランジャを第2の所定の距離だけ作動させることに応答して、入口ガスケットを試薬カートリッジの第1の試薬カートリッジポートに流体連結し、出口ガスケットを試薬カートリッジの第2の試薬カートリッジポートに流体連結して、フローセル入口及びフローセル出口を介して試薬カートリッジポートとフローセルとの間で流体連通を可能にすることと;を含む、方法。
【0134】
フローセルアセンブリの第1の流体継手及び第2の流体継手がそれぞれ、汎用流体継手であり、そのため、フローセルが、ガスケットアセンブリに対して垂直方向、長手方向、又は横方向のうちの少なくとも1つに移動可能であり、その間、入口ガスケットが、試薬カートリッジの第1の試薬カートリッジポートに流体連結され、出口ガスケットが、試薬カートリッジの第2の試薬カートリッジポートに流体連結されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0135】
システムプランジャを、リフトプレートの移動方向と反対の方向に、かつばね力に抗して移動させることを更に含む、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0136】
リフトプレートが、試薬カートリッジ本体に第1の圧縮力を適用するとともに、ばね力及びシステムプランジャが、入口ガスケット及び出口ガスケットに第2の異なる圧縮力を適用する、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0137】
第1の流体継手と第2の流体継手とが組み合わされている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の方法。
【0138】
試薬カートリッジレセプタクルと;リフトプレートと、リフトプレートによって保持され、複数のシステムプランジャを含むシステムプランジャアセンブリと、リフトプレートに動作可能に連結されたリフトプレート駆動アセンブリと、を含むリフトプレートアセンブリと;少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルと、フローセル入口及びフローセル出口のそれぞれに流体連結された流体継手と、流体継手に流体連結されているガスケットアセンブリであって、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットを有し、フローセル入口ガスケットは、貫通ボアを有し、流体継手を介してフローセル入口に流体連結され、フローセル出口ガスケットは、貫通ボアを有し、流体継手を介してフローセル出口に連結されている、ガスケットアセンブリと、を含むフローセルアセンブリと;試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能な試薬カートリッジであって、複数の試薬カートリッジプランジャを有する試薬カートリッジプランジャアセンブリであって、各試薬カートリッジプランジャは、試薬カートリッジが試薬カートリッジレセプタクル内に受容されたときに、システムプランジャアセンブリの対応するシステムプランジャ及びフローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットと位置合わせするように適合されている、試薬カートリッジプランジャアセンブリと、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートとを含む、試薬カートリッジと;を含むシステムを備える、装置。
【0139】
リフトプレート駆動アセンブリが、リフトプレート及びシステムプランジャを直線的に移動させ、システムプランジャが試薬カートリッジプランジャと係合し、試薬カートリッジプランジャを移動させガスケットアセンブリと係合させて、フローセル入口及びフローセル出口を介して一対の試薬カートリッジポートとフローセルとの間の流体連通を可能にする、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0140】
システムプランジャが一対のシステムプランジャを備え、試薬カートリッジプランジャが一対の試薬カートリッジプランジャを備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0141】
フローセルアセンブリがレベラーガスケットを更に備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0142】
システムプランジャがレベラーシステムプランジャを備え、試薬カートリッジプランジャがレベラー試薬カートリッジプランジャを更に備え、試薬カートリッジが試薬カートリッジ係合面を備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0143】
リフトプレート駆動アセンブリが、リフトプレートを直線的に移動させて、レベラーシステムプランジャをレベラー試薬プランジャと係合し、レベラー試薬プランジャを移動させガスケットアセンブリと係合させて、レベラーガスケットと試薬カートリッジ係合面との間の係合を可能にするように適合されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0144】
レベラーガスケット、フローセル入口ガスケット、及びフローセル出口ガスケットが、三角形のパターンで配列されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0145】
フローセルアセンブリが、フローセル、流体継手、及びガスケットアセンブリを保持するフローセルハウジングを有する、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0146】
フローセルハウジングが寸法エンベロープを有し、ガスケットアセンブリがフローセルハウジングの寸法エンベロープ内に配置されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0147】
フローセルハウジングが、各フローセルガスケットに対応する開口部を備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0148】
試薬カートリッジプランジャがガスケットアセンブリを所定の距離だけ移動させた後に、フローセルガスケットがフローセルハウジングの寸法エンベロープから突出することを可能にするように、開口部が配列されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0149】
フローセルガスケットが平坦な表面を有し、試薬カートリッジが、試薬カートリッジのフローセルレセプタクルに面する試薬カートリッジ係合面を備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0150】
フローセルガスケットの平坦な表面が、試薬カートリッジ係合面に係合して、一対の試薬カートリッジポートをフローセルと流体連結するように配列されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0151】
試薬カートリッジが、フローセルレセプタクルのフローセルレセプタクルに面する位置合わせレセプタクルを備え、ガスケットアセンブリが、位置合わせレセプタクルによって受容されるように適合された位置合わせ突起を有する、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0152】
ガスケットアセンブリが、対応するプランジャレセプタクルを備える複数の係合突起を有し、各プランジャレセプタクルが、対応する試薬カートリッジプランジャの遠位端によって係合又は取り囲まれるように適合されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0153】
リフトプレートがプランジャボアを備え、各システムプランジャが、対応するプランジャボア内に摺動可能に配置されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0154】
プランジャボアのそれぞれに配置されたばねを更に備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0155】
ばねが、システムプランジャに作用し、システムプランジャの遠位端に勢いを与え、対応する試薬カートリッジプランジャと係合させる、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0156】
システムプランジャによって保持されるシールを更に含む、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0157】
試薬カートリッジが、フローセルアセンブリを受容するように適合されたフローセルレセプタクルを備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0158】
少なくとも1つのチャネル、フローセル入口、及びフローセル出口を含むフローセルと、フローセルに動作可能に流体連結されているガスケットアセンブリであって、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットを有し、フローセル入口ガスケットは、貫通ボアを有し、フローセル入口に流体連結され、フローセル出口ガスケットは、貫通ボアを有し、フローセル出口に流体連結されている、ガスケットアセンブリと、を含むフローセルアセンブリと;フローセルアセンブリを受容するように適合された試薬カートリッジであって、フローセル入口ガスケット及びフローセル出口ガスケットに流体連結されるように適合された一対の試薬カートリッジポートを含む試薬カートリッジと;を備える、装置。
【0159】
フローセル入口とフローセル入口ガスケットとを流体連結し、フローセル出口とフローセル出口ガスケットとを流体連結する、汎用流体継手を更に備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0160】
複数の試薬カートリッジプランジャを有する試薬カートリッジプランジャアセンブリを更に備え、各試薬カートリッジプランジャが、フローセルアセンブリの対応するフローセルガスケットに対応するように位置付けられている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0161】
フローセルアセンブリがレベラーガスケットを更に備え、試薬カートリッジが、レベラーガスケットによって係合されるように適合された試薬カートリッジ係合面を備える、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0162】
フローセル入口ガスケット、フローセル出口ガスケット、及びレベラーガスケットが三角形のパターンで配列されている、前述の実装形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実装形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0163】
前述の説明は、当業者が本明細書に記載される様々な構成を実践することを可能にするために提供される。対象技術は、様々な図及び構成を参照して特に説明されてきたが、これらは例示目的のみのためであり、対象技術の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0164】
本明細書で使用するとき、単数形で記載され、かつ単語「a」又は「an」に続く要素又は工程は、かかる除外が明示的に記載されていない限り、複数のこれらの要素又は工程を除外しないものとして理解されるべきである。更に、「1つの実装形態」への言及は、また記載された特徴を組み込む追加の実装形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。更に、反対に明示的に記載されない限り、特定の特性を有する1つの要素又は複数の要素を「備える(comprising)」、「含む(including)」、又は「有する(having)」実装形態は、その特性を有するか否かにかかわらず、追加の要素を含み得る。更に、用語「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などは、本明細書において互換的に使用される。
【0165】
本明細書全体を通して使用される用語「実質的に」、「およそ」、及び「約」は、処理のばらつきなどによる小さな変動を説明及び考慮するために使用される。例えば、それらは、±5%以下、例えば±2%以下、例えば±1%以下、例えば±0.5%以下、例えば±0.2%以下、例えば±0.1%以下、例えば±0.05%以下)を指すことができる。
【0166】
主題技術を実施するための多くの他の方法が存在し得る。本明細書に記載される様々な機能及び要素は、主題技術の範囲から逸脱することなく、示されるものとは異なって分割され得る。これらの実装形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義される一般的な原理は、他の実装形態に適用することができる。したがって、主題技術の範囲から逸脱することなく、当業者によって、多くの変更及び修正を主題技術に行うことができる。例えば、異なる数の所与のモジュール又はユニットが用いられ得、異なる種類若しくは複数の種類の所与のモジュール又はユニットが用いられ得、所与のモジュール又はユニットが追加され得、あるいは所与のモジュール又はユニットが省略され得る。
【0167】
下線付き及び/又はイタリック体の見出し及び副見出しは、便宜上のみのために使用され、主題技術を限定するものではなく、主題技術の説明の解釈と関連して言及されない。当業者に既知である、又は後に知られることになる、本開示全体を通して記載される様々な実装形態の要素に対する全ての構造的及び機能的等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、主題技術に包含されることが意図される。更に、本明細書に開示された何物も、そのような開示が上記の説明において明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公開専用であることを意図するものではない。
【0168】
以下でより詳細に考察される、前述の概念及び更なる概念の全ての組み合わせが、(かかる概念が相互に矛盾しないことを提供する)本明細書に開示される発明の主題の一部であると企図されることを理解されたい。具体的には、本開示の終わりに現れる特許請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書に開示される発明の主題の一部であると企図される。
【国際調査報告】