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特表2023-505030駆動時間対称アルゴリズムが適用された薬液注入装置、駆動時間対称化方法及びその記録媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(54)【発明の名称】駆動時間対称アルゴリズムが適用された薬液注入装置、駆動時間対称化方法及びその記録媒体
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/142 20060101AFI20230201BHJP
   F04B 49/06 20060101ALI20230201BHJP
【FI】
A61M5/142
F04B49/06 321Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022530289
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-24
(86)【国際出願番号】 KR2020017238
(87)【国際公開番号】W WO2021125617
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0169187
(32)【優先日】2019-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518307802
【氏名又は名称】イオフロー カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンファン
(72)【発明者】
【氏名】パク ウンソン
【テーマコード(参考)】
3H145
4C066
【Fターム(参考)】
3H145AA03
3H145AA22
3H145CA21
3H145CA25
3H145EA20
3H145EA42
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD11
4C066QQ82
4C066QQ92
(57)【要約】
本発明は、駆動時間が対称化されたポンプモジュールを含む薬液注入装置、駆動時間対称化方法及びその記録媒体に関するものである。具体的に本発明は、一方向に沿って直線往復運動するシャフトを含むポンプモジュール、シャフトに接続される第1端及び直線往復運動によって回転往復運動する第2端を含む回転金具、第2端と接触する接触時刻情報を取得する少なくとも1つのセンサ、接触時刻情報に基づいてポンプモジュールの駆動時間を判断し、駆動時間に基づいてポンプモジュールの追加駆動時間を決定する制御部を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に沿って直線往復運動するシャフトを含むポンプモジュールと、
前記シャフトに接続される第1端及び前記直線往復運動によって回転往復運動する第2端とを含む回転金具と、
前記第2端に接触する接触時刻情報を取得する少なくとも1つのセンサと、
前記接触時刻情報に基づいて前記ポンプモジュールの駆動時間を判断し、前記駆動時間に基づいて前記ポンプモジュールの追加駆動時間を決定する制御部とを含む薬液注入装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのセンサは第1センサ及び第2センサを含み、
前記制御部は、前記第1センサと前記第2端が接触する第1接触時刻情報及び前記第2センサと前記第2端が接触する第2接触時刻情報に基づいて前記ポンプモジュールの第1駆動時間及び第2駆動時間を判断する、請求項1に記載の薬液注入装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1駆動時間または前記第2駆動時間に基づいて追加駆動時間を適用するか否かを判定し、前記追加駆動時間に応じて前記直線往復運動を実行するように前記ポンプモジュールを制御する、請求項2に記載の薬液注入装置。
【請求項4】
前記シャフトは、第1空間から第2空間に向かう第1方向及び前記第1方向の反対である第2方向に沿って往復運動し、
前記ポンプモジュールの内部に位置するメンブレンを基準に、前記第1空間及び前記第2空間が区分され、前記メンブレンを基準に前記シャフトから遠い空間が前記第1空間であり、前記シャフトと隣接した空間が前記第2空間である、請求項1に記載の薬液注入装置。
【請求項5】
薬液注入装置の駆動方法において、
一方向に沿って直線往復運動するシャフトを含むポンプモジュールのポンプを駆動するステップと、
前記シャフトに接続される第1端及び前記直線往復運動によって回転往復運動する第2端を含む回転金具及びセンサを用いて前記第2端と接触する接触時刻情報を取得するステップと、
前記接触時刻情報に基づいて前記ポンプモジュールの駆動時間を判断し、前記駆動時間に基づいて前記ポンプモジュールの追加駆動時間を決定するステップとを含む、薬液注入装置の駆動方法。
【請求項6】
請求項5に記載の薬液注入装置の駆動方法を実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプモジュールを含む薬液注入装置、駆動時間対称化方法及びその記録媒体に関するものである。具体的に本発明は、駆動時間対称アルゴリズムが適用された薬液注入装置、駆動時間対称化方法及びその記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、膵臓から分泌されるホルモンの一つであるインスリンが不足して発生する代謝異常に基づく疾患である。糖尿病患者は、積極的な方法の1つとして、インスリンを体内に注入する方法を使用することができる。患者の血糖変化に適切にインスリンが体内に注入されるように、インスリン注入装置(以下、薬液注入装置)を用いることができる。
【0003】
一方、薬液注入装置に含まれる電気浸透圧基盤のアクチュエータ(以下、ポンプモジュール)は、前進点と後進点に到達するためのプル(Pull)動作とプッシュ(Push)動作の駆動時間がポンプモジュールの特性によって異なるようになる。ポンプモジュールの特性は、摩擦力、長さ、温度、負荷、電気分解などがあり得る。
【0004】
プル(Pull)動作とプッシュ(Push)動作の駆動時間が非対称になると、ポンプモジュールは内部にガスが発生し、時間が経つにつれて性能が低下し、製品の寿命が短くなるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した必要性に応じたもので、駆動時間が対称化されたポンプモジュールを含む薬液注入装置、駆動時間対称化方法及びその記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
しかし、このような課題は例示的なものであり、これによって本発明の範囲が限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例に係る薬液注入装置は、一方向に沿って直線往復運動するシャフトを含むポンプモジュールと、前記シャフトに接続される第1端及び前記直線往復運動によって回転往復運動する第2端を含む回転金具と、前記第2端に接触する接触時刻情報を取得する少なくとも1つのセンサと、前記接触時刻情報に基づいて前記ポンプモジュールの駆動時間を判断し、前記駆動時間に基づいて前記ポンプモジュールの追加駆動時間を決定する制御部とを含む。
【0008】
また、前記少なくとも1つのセンサは、第1センサ及び第2センサを含み、前記制御部は、前記第1センサと前記第2端が接触する第1接触時刻情報及び前記第2センサと前記第2端が接触する第2接触時刻情報に基づいて前記ポンプモジュールの第1駆動時間及び第2駆動時間を判断する。
【0009】
一方、前記制御部は、前記第1駆動時間または前記第2駆動時間に基づいて追加駆動時間を適用するか否かを決定し、前記追加駆動時間に応じて前記直線往復運動を実行するように前記ポンプモジュールを制御する。
【0010】
また、前記シャフトは、第1空間から第2空間に向かう第1方向及び前記第1方向の反対である第2方向に沿って往復運動する。
【0011】
本発明の一実施例に係る薬液注入装置の駆動方法は、一方向に沿って直線往復運動するシャフトを含むポンプモジュールのポンプを駆動するステップと、前記シャフトに接続される第1端及び前記直線往復運動によって回転往復運動する第2端を含む回転金具及びセンサを用いて前記第2端と接触する接触時刻情報を取得するステップと、前記接触時刻情報に基づいて前記ポンプモジュールの駆動時間を判断し、前記駆動時間に基づいて前記ポンプモジュールの追加駆動時間を決定するステップとを含む。
【0012】
本発明の記録媒体は、前記薬液注入装置の駆動方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体であってもよい。
【0013】
前述したこと以外の他の態様、特徴、利点は、以下の発明を実施するための形態、特許請求の範囲及び図面から明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0014】
上述したよう、本発明の駆動時間対称化アルゴリズムによれば、対称的な駆動時間によって電気浸透圧基盤のアクチュエータ内部のガスは発生せず、寿命が増加するという効果がある。
【0015】
もちろん、このような効果によって本発明の範囲が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例に係る薬液注入装置を示す斜視図である。
図2図1の薬液注入装置の内部配置を示す斜視図である。
図3図2の薬液注入装置を示す平面図である。
図4】本発明の一実施例に係るポンプモジュールの斜視図である。
図5図4のII-II’線に沿った断面図である。
図6a-6b】本発明の一実施例に係るメンブレンを中心とした第1及び第2電極体における反応を示す模式図である。
図7a-7b】本発明の一実施例に係るシャフトの往復運動を説明する断面図である。
図8a】本発明の一実施例に係る薬液注入装置がポンプモジュール及び駆動ユニットを介して薬液を注入することを説明するための平面図である。
図8b】本発明の一実施例に係る薬液注入装置がポンプモジュール及び駆動ユニットを介して薬液を注入することを説明するための斜視図である。
図9】本発明の一実施例に係る駆動ユニットが動作することを説明するための平面図である。
図10】本発明の一実施例に係る薬液注入装置1の駆動時間対称化方法を説明するための簡単なフローチャートである。
図11】本発明の一実施例に係る薬液注入装置1が追加駆動時間を適用する方法を説明するためのフローチャートである。
図12】本発明の一実施例に係る薬液注入装置1が追加駆動時間を適用する別の方法を説明するためのフローチャートである。
図13a-13b】本発明の一実施例に係る対称化アルゴリズムを適用したポンプモジュールの駆動時間対称効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の様々な実施例が添付された図面と関連して記載される。本開示の様々な実施例は、様々な変更を加えることができ、複数の実施例を有することができるため、特定の実施例が図面に例示され、関連する詳細な説明が記載されている。しかし、これは本開示の様々な実施例を特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、本開示の様々な実施例の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更及び/または均等物乃至代替物を含むことと理解されるべきである。図面の説明に関して、類似の構成要素に対しては類似の参照番号が使用されている。
【0018】
本開示の様々な実施例において、「含む」または「有する」などの用語は、本明細書に記載の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであり、1つまたは複数の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものの存在または追加の可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0019】
本開示の様々な実施例において、「または」などの表現は、一緒に列挙された単語の任意、及びすべての組み合わせを含む。例えば、「AまたはB」は、Aを含むことも、Bを含むことも、またはAとBの両方を含むこともできる。
【0020】
本開示の様々な実施例で使用された「第1」、「第2」、「一つ目」、または「二つ目」などの表現は、様々な実施例の様々な構成要素を修飾することができるが、その構成要素を限定するものではない。例えば、前記表現は、該当構成要素の順序及び/または重要度などを限定するものではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されてもよい。
【0021】
ある構成要素が他の構成要素に「つながっている」または「接続されている」と言及されたときには、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接つながっているか、または接続されていてもよいが、前記ある構成要素と前記他の構成要素の間に新しい他の構成要素が存在する可能性もあることを理解する必要があるだろう。
【0022】
本開示の実施例において、「モジュール」、「ユニット」、「部(part)」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を実行する構成要素を指すための用語であり、そのような構成要素はハードウェアまたはソフトウェアで実装されたり、ハードウェア及びソフトウェアの結合で実装されることができる。また、複数の「モジュール」、「ユニット」、「部(part)」などは、それぞれが個別の特定のハードウェアで実装される必要がある場合を除いては、少なくとも1つのモジュールやチップに一体化され、少なくとも1つのプロセッサで実装されることができる。
【0023】
一般的に使われる辞書に定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上の意味に一致する意味として解釈されるべきであり、本開示の様々な実施例において明確に定義されない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されない。
【0024】
以下、添付された図面を用いて本発明の様々な実施例について具体的に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1を示す斜視図である。
【0026】
図1を参照すると、薬液注入装置1は、薬液注入対象体に付着され、内部に保存された薬液をユーザに設定された通りに定量注入することができる。選択的な実施例として、薬液注入装置1はユーザの身体に取り付けられることができる。また、他の選択的な実施例として、薬液注入装置1は、動物にも取り付けられ薬液を注入することができる。
【0027】
薬液注入装置1は、注入される薬液の種類に応じて様々な用途に用いることができる。例えば、薬液は、糖尿病患者のためのインスリン系の薬液を含むことができ、他の膵臓のための薬液、心臓用の薬液など、様々な種類の薬液を含むことができる。
【0028】
薬液注入装置1は、有線または無線で接続された遠隔装置2と接続することができる。ユーザは遠隔装置2を操作して薬液注入装置1を使用することができ、薬液注入装置1の使用状態をモニタリングすることができる。例えば、薬液注入装置1から注入される薬液の量、薬液の注入回数、リザーバー200に保存された薬液の量、ユーザのバイオ情報などをモニタリングすることができ、これに基づいてユーザが薬液注入装置1を駆動させることができる。
【0029】
一実施例として、遠隔装置2は、有無線通信環境でアプリケーションを利用することができる通信端末を意味する。ここで、遠隔装置2は、ユーザの携帯端末であってもよい。これをより詳細に説明すると、遠隔装置2は、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピューティングプラットフォーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピューティングデバイス(例えば、PDA、電子メールクライアントなど)、携帯電話の任意の形態、ユーザの身体に付着または取り付けて使用可能なウェアラブル(wearable)デバイスの形態、または他の種類のコンピューティングまたはコミュニケーションプラットフォームの任意の形態を含むことができるが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0030】
薬液注入装置1と遠隔装置2は、通信網を介して通信することができる。ここで、通信網とは、遠隔装置2がサービスサーバ(図示せず)に接続した後にデータを送受信できるように接続経路を提供する通信網を意味する。通信網は、例えば、LANs(Local Area Networks)、WANs(Wide Area Networks)、MANs(Metropolitan Area Networks)、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)などの有線ネットワークや、無線LANs、CDMA、ブルートゥース(登録商標)、衛星通信などの無線ネットワークを網羅することができるが、本発明の範囲がこれに限定されるものではない。
【0031】
図1によれば、遠隔装置2は単一のデバイスであるように示されているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、薬液注入装置1と通信することができる複数のデバイスを含むことができる。
【0032】
図2は、図1の薬液注入装置1の一実施例の内部配置を示す斜視図であり、図3は、図2の薬液注入装置1を示す平面図である。
【0033】
図1図3を参照すると、薬液注入装置1の一実施例は、外側を覆うハウジング5、ユーザの皮膚に隣接して位置する付着部6を備えることができる。薬液注入装置1は、外部ハウジング5と付着部6の間の内部空間に配置された複数の部品を含む。付着部6とユーザの皮膚との間には別の接合手段がさらに介在されることができ、接合手段により薬液注入装置1を皮膚に固定することができる。
【0034】
薬液注入装置1は、ベースボディ50、ポンプモジュール100、リザーバー200、ニードルアセンブリ300、駆動ユニット400、クラッチユニット500、トリガ部材600及びバッテリー700を含むことができる。
【0035】
ベースボディ50は、外部ハウジング5の基本的なフレームを形成し、外部ハウジング5の内部空間に取り付けられる。ベースボディ50は複数備えられてもよい。一実施例として、内部部品の上側を覆う第1ボディ50aと、内部部品の下側を覆う第2ボディ50bとを備えることができる。第1ボディ50aと第2ボディ50bとは組み立てられ、薬液注入装置1の内部部品を既定位置に固定させることができる。別の実施例として、ベースボディは一体型の1つのフレームで形成することができる。
【0036】
ベースボディ50は、トリガ部材600が回転運動することができる空間を提供することができる。ベースボディ50はトリガ部材600を支え、トリガ部材600がベースボディ50から突出した回動軸51を基準に回動することができる。
【0037】
ベースボディ50は、トリガ部材600の回動距離を制限するストッパーを備えることができる。ストッパーは複数備えられてもよく、トリガ部材600が既定の位置まで回動するよう、トリガ部材600の移動距離を制限することができる。一実施例によれば、前記ストッパーは第1ストッパー52及び第2ストッパー53を含むことができる。
【0038】
第1ストッパー52はベースボディ50から上部に突出して、ニードルアセンブリ300に隣接して配置される。第1ストッパー52は、トリガ部材600の第1端610に接触するように配置され、第1端610が一方向に回転した後に逆方向に回転しないように、回転方向と回転距離を制限することができる。
【0039】
詳細には、第1ストッパー52は、トリガ部材600と接触する面が傾斜して突出するように形成されてもよい。トリガ部材600の第1端610が一方向に回動する際、第1端610は第1ストッパー52の上面に沿って移動する。第1ストッパー52の上面はトリガ部材600の移動を案内するため、ニードルアセンブリ300が回転して滑らかにトリガ部材600を回動させることができる。
【0040】
第1ストッパー52は、トリガ部材600の回動方向を制限することができる。第1ストッパー52の側壁は、上面から延び、ベースボディ50の平面と実質的に垂直に形成されてもよい。側壁は、トリガ部材600が一方向に既定の回転距離で回転した後に、ニードルアセンブリ300とトリガ部材600が逆方向に回転することを防止して薬液注入装置1の安定性を確保することができる。
【0041】
第2ストッパー53は、リザーバー200、駆動ユニット400及びクラッチユニット500に隣接して配置される。第2ストッパー53は、ベースボディ50から上方に突出するように配置することができ、それにより、トリガ部材600の第2の端部620の移動距離を制限する。一実施例として、第2ストッパー53は、長手方向の延長線が回動軸51の中心を通過することができる。
【0042】
図4図7bは、本発明のポンプモジュールが動作することを説明するための図である。
【0043】
特に、図4は、本発明の一実施例に係るポンプモジュールの斜視図であり、図5は、図4のII-II’線に沿った断面図である。
【0044】
図4を参照すると、本発明のポンプモジュール100は、制御部800によって全体的な動作を実行することができる。具体的には、制御部800は、ポンプモジュール100でセンシングした情報に基づいてポンプモジュール100の駆動時間、追加駆動時間などを判断することができ、判定結果に基づいてポンプモジュール100のポンプ駆動電圧時間などを制御することができる。
【0045】
この時、図4では、制御部800はポンプモジュール100とは別の構成で実装されたものを示しているが、本発明のまた別の例によれば、制御部800は、ポンプモジュール100に含まれた構成で実装されてもよい。制御部800がポンプモジュール100とは別の構成で実装された場合には、薬液注入装置1に含まれることができ、遠隔装置2に含まれて薬液注入装置1と通信網を介して通信することができる。
【0046】
通信網は、例えば、LANs(Local Area Networks)、WANs(Wide Area Networks)、MANs(Metropolitan Area Networks)、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)などの有線ネットワークや、無線LANs、CDMA、ブルートゥース(登録商標)、衛星通信などの無線ネットワークを網羅することができるが、本発明の範囲がこれに限定されるものではない。
【0047】
また、制御部800は、デジタル信号を処理するデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor)(DSP)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、TCON(Time controller)で実装することができる。ただし、これに限定されるものではなく、中央処理装置(central processing unit(CPU))、MCU(Micro Controller Unit)、MPU(micro processing unit)、コントローラ(controller)、アプリケーションプロセッサ(application processor(AP))、またはコミュニケーションプロセッサ(communication processor(CP))、ARMプロセッサのうちの1つまたは複数を含むか、該当用語で定義することができる。また、制御部800は、プロセッシングアルゴリズムが組み込まれたSoC(System on Chip)、LSI(large scale integration)で実装されてもよく、FPGA(Field Programmable gate array)の形態で実装されてもよい。
【0048】
図4及び図5を参照すると、ポンプモジュール100の内部ハウジング110は、一側に備えられたシャフトホール112Hを含み、シャフトホール112Hを介して所定の長さを有するシャフト120が内部ハウジング110の外側に延びることができる。一実施例として、シャフトホール112Hは、内部ハウジング110の本体111に対して一側に延びた突出部112に形成されることができ、突出部112の直径は本体111の直径より小さく形成されることができる。
【0049】
シャフト120の第1部分121は内部ハウジング110の内部に配置され、第2部分122は上述のようにシャフトホール112Hを通過して内部ハウジング110の外部に延びる。シャフト120は、図4及び図5の上下方向(z方向)に沿って往復運動することができる。シャフト120の往復運動時に、第1部分121は、内部ハウジング110の内部空間、例えば突出部112に該当する内部空間で線形的に往復運動することができる。シャフト120の第1部分121の直径R1はシャフトホール112Hの直径R3より大きいため、第1部分121は内部ハウジング110の外部に抜けない。
【0050】
シャフト120の第2部分122は、シャフトホール112Hの直径R3より小さい直径R2を備えるが、この時第2部分122がシャフトホール112Hから抜けることを防止するよう、第2部分122は、内部ハウジング110の外部に配置された動力伝達部130と結合することができる。
【0051】
シャフト120の第1部分121の側面には第1シーリング材125が配置されることができる。内部ハウジング110の内部空間、例えば内部ハウジング110の内側面とシャフト120の内側面によって定義される空間は密閉された空間であり、内部空間には流体が存在し、第1シーリング材125は、内部ハウジング110とシャフト120の間の隙間に流体が漏れ(漏出)ることを防止することができる。図5では、説明の便宜上、流体を省略して示した。
【0052】
一実施例によれば、図5に示すように、第1シーリング材125は、O-リングの形態で第1部分121の側面を覆うことができ、第1シーリング材125によって内部ハウジング110の内部に存在する流体がシャフトホール112Hを介して内部ハウジング110の外部に漏れ(漏出)ることを防止することができる。流体の漏れは、シャフト120の第1部分121から動力伝達部130までの第1距離D1を突出部112の内側長さD2と同じかそれより小さく形成することで、さらに効果的に防止することができる。
【0053】
メンブレン140は、内部ハウジング110の内部空間、例えば本体111と対応する内部空間に配置されることができる。内部空間は、メンブレン140を中心に両側にそれぞれ位置する第1空間S1と第2空間S2とを含む。図2では、メンブレン140を基準としてシャフト120から遠い空間が第1空間S1であり、メンブレン140を基準としてシャフト120に隣接する空間を第2空間S2で示す。
【0054】
メンブレン140は、流体とイオンの移動が可能な多孔性構造を有することができる。メンブレン140は、例えば、球状シリカを熱で焼成して製造したフリット状メンブレンであってもよい。例えば、メンブレンの形成に使用する球状シリカは、約20nm~約500nmの直径を有することができ、具体的には、約30nm~約300nmの直径を有することができ、さらに具体的には、約40nm~約200nmの直径を有することができる。前記球状シリカの直径が前述した範囲を満たす場合、メンブレン140を通過する第1流体による圧力、すなわちシャフト120を移動させるのに十分な圧力を発生させることができる。
【0055】
前述した実施例において、メンブレン140が球状シリカを含むことを説明したが、メンブレン140がこれに限定されるものではない。別の実施例として、メンブレン140は、多孔性シリカまたは多孔性アルミナなどのゼータ電位(zeta potential)によるエレクトロキネティック(eletrokinetic)現象を引き起こす可能性がある材料であれば、その種類を限定するものではない。
【0056】
メンブレン140は、約20μm~約10mmの厚さを有することができ、具体的には、約300μm~約5mmの厚さを有することができ、さらに具体的には、約1,000μm~約4mmの厚さを有することができる。
【0057】
メンブレン140の両側には、第1電極体150と第2電極体160がそれぞれ配置される。第1電極体150は、メンブレン140の第1側に配置された第1多孔性プレート151及び第1電極ストリップ152を含むことができる。第2電極体160は、メンブレン140の第2側に配置された第2多孔性プレート161及び第2電極ストリップ162を含むことができる。
【0058】
第1及び第2多孔性プレート151、161は、それぞれメンブレン140の両側主面(main surface)と接触するように配置することができる。第1及び第2多孔性プレート151、161は、多孔構造を介して流体とイオンを効果的に移動させることができる。第1及び第2の多孔性プレート151、161は、多孔性ベース層に電気化学反応物質が形成された構造を有することができる。電気化学反応物質は、例えば、無電解メッキ、真空蒸着、コーティング、ゾルーゲルプロセスなどの方法で多孔性ベース層に電着またはコーティングすることによって形成されることができる。
【0059】
多孔性ベース層は絶縁体であってもよい。例えば、多孔性ベース層は、非導電性のセラミック、非導電性の高分子樹脂、非導電性のガラス及びそれらの組み合わせから選択された1つまたは複数を含むことができる。
【0060】
非導電性のセラミックは、例えば、岩綿、石膏、陶磁器、セメント及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つまたは複数を含むことができ、具体的には、岩綿、石膏及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つまたは複数を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0061】
非導電性高分子樹脂は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるもののような合成繊維と、羊毛、木綿及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるもののような天然繊維と、海綿と、生物体、例えば生物体の骨から由来する多孔性材料、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つまたは複数を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0062】
非導電性のガラスは、ガラスウール、ガラスフリット(glass frit)、多孔質ガラス及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つまたは複数を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0063】
多孔性ベース層は、約0.1μm~約500μmの気孔サイズを有することができ、具体的には、約5μm~約300μmの気孔サイズを有することができ、さらに具体的には、約10μm~約200μmの気孔を有することができる。多孔性支持体の気孔サイズが前述した範囲を満たす場合、流体とイオンを効果的に移動させ、ポンプモジュール100の安定性と寿命特性及び効率を向上させることができる。
【0064】
電気化学反応物質は、第1及び第2電極体150、160の電極反応時に酸化電極と還元電極が陽イオン、例えば、水素イオンをやりとりする一双の反応を成すことができ、同時に可逆的な電気化学反応を構成できる物質を含むことができる。電気化学反応物質は、例えば、銀/酸化銀、銀/塩化銀、MnO(OH)、ポリアニリン(polyaniline)、ポリピロール(polypyrrole)、ポリチオフェン(polythiophene)、ポリチオニン(polythionine)、キノン系ポリマー(quinone-based polymer)及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つまたは複数を含むことができる。
【0065】
第1及び第2ストリップ152、162は、第1及び第2多孔性プレート151、161の縁に配置することができ、内部ハウジング110の外部の第1及び第2端子153、163と接続することができる。第1及び第2ストリップ152、162は、銀、銅などの導電性材質を含むことができる。
【0066】
内部ハウジング110の内部空間に備えられた流体は、互いに異なる相(phase)を有する第1流体と第2流体を含むことができる。第1流体は水などの液体を含み、第2流体は空気などの気体を含むことができる。内部空間に存在する第1流体は、内部空間を全体的に満たさない。すなわち、内部空間の体積は、内部空間に存在する第1流体の体積より大きい。内部空間のうち、水が存在しない部分には第2流体が存在する。
【0067】
メンブレン140、第1電極体150、及び第2電極体160の構造物の両側には、第2シーリング材170が配置される。第2シーリング材170は、前述した構造物の端に対応する面積を有するリング形状であってもよい。前述した流体、例えば第1流体は、メンブレン140を通過するように、メンブレン140の厚さ方向に沿って第1空間S1から第2空間S2へ、またはその逆方向に移動するが、この時第2シーリング材170は、内部ハウジング110の内側面と前述した構造物との隙間を塞ぎ、液体がその隙間を通じて移動することを防止することができる。
【0068】
流体は、図4に示すように注入口180を介して内部空間に流入されることができる。一実施例として、両側の注入口180を介して第1流体を内部空間に全体的に充填した後、いずれかの注入口180を介して第1流体の一部を外部に抜き出した後に注入口180を閉じることによって、第1流体及び第2流体が内部ハウジング110の内部空間に存在することができる。
【0069】
以下では、図6a~図7bを参照して、流体の挙動及びそれによるシャフトの移動について説明する。
【0070】
図6a及び図6bは、メンブレンを中心とした第1及び第2電極体における反応を示す模式図である。
【0071】
図6a及び図6bを参照すると、第1電極体150及び第2電極体160は、それぞれ、第1及び第2端子153、163を介して電源部190と電気的に接続される。電源部190が供給する電圧の極性を交互に変更して供給することにより、水などの液体の移動方向を変えることができる。
【0072】
一実施例として、銀/酸化銀を電気化学反応物質として使用し、第1流体が水を含む溶液である場合を説明する。
【0073】
【0074】
第1電極体150での酸化反応によって生成された陽イオン(Mn+、例えば水素イオン)は、電圧差によってメンブレン140を通過して第2電極体160に向かって移動するが、その時陽イオンとともに水(H2O)が移動し、所定の圧力が発生する可能性がある。
【0075】
その後、図6bに示すように電源部190が供給する電圧の極性を逆に変えると、前に酸化電極として使われるときに消耗された電気化学的反応物質が還元電極として使われるときに回復され、還元電極の場合も同様回復され、第1及び第2電極体150、160は、電源部200の電圧供給によって継続的に反応が可能である。図3aの場合とは異なり、第1及び第2電極体150、160に供給される電圧の極性が変わると、図3bに示すように、陽イオン(Mn+、例えば、水素イオン)と水(H2O)が第2空間S2から第1空間S1に再び移動することになる。
【0076】
図7a及び図7bは、シャフトの往復運動を説明する断面図である。図7aはシャフトの移動前の状態であり、図7bはシャフトの移動後の状態である。図7aは、上記図6aを参照して説明した電源部190によって第1及び第2電極体150、160に電圧が印加される前の状態であることと理解できる。
【0077】
図7aを参照すると、内部ハウジング110の内部空間には水などの液体の第1流体が存在するが、内部空間に存在する第1流体の体積は内部空間の体積より小さい。内部空間のうち液体が存在しない部分には、空気などの気体を含む第2流体が存在する。
【0078】
例えば、第1及び第2空間S1、S2には、それぞれ第1流体が存在するが、第1空間S1には第1流体及び第2流体が共存するとともに、第1空間S1に存在する第1流体の体積は第1空間S1の体積より小さくてもよい。第2空間S2にも第1流体が存在するが、第1空間S1と異なり第2流体は存在しない。以下、説明の便宜上、第1空間S1のうち液体である第1流体が存在する空間を第1サブ空間SS1といい、気体である第2流体が存在する空間を第2サブ空間SS2という。第1サブ空間SS1と第2サブ空間SS2は、第1空間S1を成すことができる。例えば、第1空間S1から第1サブ空間SS1を除いた残りが第2サブ空間SS2であってもよい。
【0079】
図7aの状態で、図6aで説明したように電源部190が第1及び第2電極体150、160に電圧を供給すると、図6aを参照して説明した反応が起こり、陽イオン(例えば、水素イオン)が第1空間S1から第2空間S2に向かう第1方向(図4の-Z方向)に沿って移動する。この時、陽イオンとともに第1空間S1の第1流体(例えば、H2O)がメンブレン140を通って第1方向に沿って移動しながら圧力が生成され、圧力によって図4bに示すようにシャフト120は第1方向に沿って線形的に移動する。第1空間S1の第1流体(例えば、H2O)が第2空間S2に移動し、第1空間S1の体積に対する第1サブ空間SS1の体積の割合は減少する一方で、第1空間S1のうち第2サブ空間SS2が占める割合は増加する。
【0080】
逆に、図7bの状態で、図6bで説明したように電源部190が第1及び第2電極体150、160に電圧の極性を変えて供給すると、陽イオン(例えば、水素イオン)と第1流体(例えば、水)が第2空間S2から第1空間S1に向かう第2方向(図4のZ方向)に沿って移動し、シャフト120は再び図7aに示すように元の位置に移動する。
【0081】
電源部190が第1及び第2電極体150、160に印加する電圧の極性を交互に変えると、シャフト120は第1方向に移動してから第1方向の逆方向である第2方向に移動し、再び第1方向に移動するように往復運動することができる。
【0082】
シャフト120の往復運動は、第1空間S1のうち第2流体が存在する空間、すなわち第2サブ空間SS2の体積割合による変化として説明することができる。
【0083】
図8aは、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1がポンプモジュール100及び駆動ユニット400を介して薬液を注入することを説明するための平面図である。図8bは、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1がポンプモジュール100及び駆動ユニット400を介して薬液を注入することを説明するための斜視図である。図9は、本発明の一実施例に係る駆動ユニット400が動作することを説明するための平面図である。
【0084】
図8a~図9を参照すると、動力伝達部130は回転金具430に接続されたものであってもよい。この時、回転金具430は、第1端431、第2端432及び第3端433a、433bを含むことができる。第1端431は少なくとも1つのセンサ421、422と接触する部分であり、第2端432は動力伝達部130に接続される部分であり、第3端433a、433bは第1連結端401及び第2連結端402にそれぞれ接触する部分であってもよい。
【0085】
本発明の一実施例に係る少なくとも1つのセンサ421、422は、アンカーセンサ(Anchor sensor)であってもよいが、これに限定されず、接触動作を通じてセンシング可能なあらゆる種類のセンサを介して実装することができる。
【0086】
本発明のポンプモジュール100は、図4図7bで説明したように、シャフト120を直線往復運動させることができ、それによってシャフトの第2部分122に接続された動力伝達部130も同じ方向の直線往復運動を実行することができる。
【0087】
すなわち、動力伝達部130は、回転金具430の第2端432に接続することができ、動力伝達部130の直線往復運動に応じて第2端432もともに直線往復運動を実行することができる。
【0088】
図9の例のように、第1端431が第2センサ422に接触した状態でポンプモジュール100の往復運動によって第2端432が右方向(Y方向)に沿って直線運動を行うと、回転金具430が回転運動を行うことができる。回転金具430の第3端433bは、上方向(Z方向)に運動しながら第1連結端401のギアを加力して駆動ユニット400が回転することができる。また、回転金具430の第1端431は、第1センサ421に接触するまで左側(-Y方向)に回転運動を実行することができ、第1センサ421に接触することによって回転金具430の回転運動が停止される。
【0089】
同様に、第1端431が第1センサ421に接触した状態でポンプモジュール100の往復運動によって第2端432が左方向(-Y方向)に沿って直線運動を行うと、回転金具430が回転運動を実行することができる。回転金具430の第3端433aは、上方向(Z方向)に運動しながら第2連結端402のギアを加力して駆動ユニット400が回転することができる。また、回転金具430の第1端431は、第2センサ422に接触するまで右側(Y方向)に回転運動を実行することができ、第2センサ422に接触することによって回転金具430の回転運動が停止される。
【0090】
上述したように、駆動ユニット400においてリザーバー200方向に延びて形成された接続シャフト410は、駆動ユニット400と接続され、駆動ユニット400の回転に応じて回転することになる。
【0091】
すなわち、図8bのように、動力伝達部130を介して伝達されたポンプモジュール100における直線往復運動は、駆動ユニット400の回転往復運動に切り替わることができ、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1は、前記回転往復運動を介してリザーバー200に保存された薬液を注入することができる。
【0092】
本発明の一実施例に係る制御部800は、センサ421、422を介して感知した接触時刻情報を取得することができる。
【0093】
図9の例を見ると、制御部800は、第1端431が第2センサ422と接触分離される第1接触時刻情報を取得し、第1端431が第1センサ421と接触される第2接触時刻情報を取得することができる。その後、制御部800は、上述した第1及び第2接触時刻情報に基づいてポンプモジュール100の第1駆動時間を判断することができる。この時、第1駆動時間は、ポンプモジュール100のプッシュ(Push)動作を駆動するための駆動時間であってもよい。
【0094】
同様に、制御部800は、第1端431が第1センサ421と接触分離される第1接触時刻情報を取得し、第1端431が第2センサ422と接触される第2接触時刻情報を取得することができる。その後、制御部800は、上述した第1及び第2接触時刻情報に基づいてポンプモジュール100の第2駆動時間を判断することができる。この時、第2駆動時間は、ポンプモジュール100のプル(Pull)動作を駆動するための駆動時間であってもよい。
【0095】
一方、上述した第1駆動時間(Push駆動時間)及び第2駆動時間(Pull駆動時間)は、メンブレン、器具、摩擦力、長さ、温度、負荷、電気分解など多様な要素から影響を受け、これによって駆動時間が異なるようになるため、非対称的な駆動時間が誘発される可能性がある。駆動方向の駆動時間が非対称になると、ポンプモジュール100は内部にガスが発生し、時間が経つにつれて性能が低下し、製品の寿命が短くなる。
【0096】
本発明の薬液注入装置1は、ポンプモジュール100の駆動時間を対称化するためのアルゴリズムを適用することができる。これについて、図10図12を通じて詳細に説明する。
【0097】
図10は、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1の駆動時間対称化方法を説明するための簡単なフローチャートである。
【0098】
薬液注入装置1は、ポンプモジュール100を介してポンプを駆動することができる(S1010)。回転金具430は、ポンプモジュール100の直線往復運動に対応して往復運動を実行することができ、薬液注入装置1は、センサ421、422及び回転金具430を介して接触時刻情報を獲得することができる(S1020)。接触時刻情報は、回転金具430の第1端431が第1センサ421及び第2センサ422のそれぞれに接触及び/または分離される時間に関する情報であってもよい。
【0099】
薬液注入装置1は、上述した接触時刻情報に基づいてポンプモジュール100の駆動時間を判断することができる(S1030)。例えば、薬液注入装置1は、第1端431が第2センサ422と接触分離される第1接触時刻情報から第1端431が第1センサ421と接触される第2接触時刻情報までの時間をポンプモジュール100の第1駆動時間で判断することができる。この時、第1駆動時間は、ポンプモジュール100のプッシュ(Push)動作を駆動するための駆動時間であってもよいが、一例に過ぎず、実施例によってプル(Pull)動作を駆動する時間であってもよいということはもちろんである。
【0100】
薬液注入装置1は、第1駆動時間及び第2駆動時間を判断すると、これに基づいてポンプモジュール100の追加駆動時間を決定することができる(S1040)。具体的には、薬液注入装置1は、前記プッシュ(Push)動作及びプル(Pull)動作のそれぞれの駆動時間に対する追加駆動時間を決定することができる。すなわち、薬液注入装置1は、第1駆動時間に対する第1追加駆動時間及び第2駆動時間に対する第2追加駆動時間をそれぞれ決定することができる。
【0101】
本発明の一実施例によれば、薬液注入装置1は、ポンプモジュール100のプッシュ(Push)動作とプル(Pull)動作の往復運動が終了した後、追加駆動時間を決定することができる。具体的には、薬液注入装置1は、1回の往復運動が終了する度に、ポンプモジュール100の現在駆動時間の非対称度を意味する現在評価値を決定することができ、現在評価値に基づいて次回駆動時間の追加駆動時間を適用することができる。これについては、図11及び図12を通じて詳細に説明する。
【0102】
図11は、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1が追加駆動時間を適用する方法を説明するためのフローチャートである。
【0103】
図11を参照すると、薬液注入装置1は、駆動時間対称化アルゴリズムをi=0及びN=1に初期値設定することができる(S1110)。この時、iはポンプ駆動回数を意味することができ、Nはポンプ駆動往復回数を意味することができる。
【0104】
薬液注入装置1は、ポンプモジュール100を駆動し(S1120)、ポンプ駆動回数iを1だけ上昇するようにアップデートすることができる(S1130)。その後、薬液注入装置1は、該当回のポンプの駆動時間を判断することができる(S1140)。具体的に、薬液注入装置1は、少なくとも1つのセンサを介して取得した接触時刻情報に基づいてi番目のポンプ駆動の駆動時間を判断することができる。
【0105】
薬液注入装置1は、現在駆動の駆動時間と前の駆動の合計駆動時間とを比較し、現在駆動の駆動時間が前の駆動の合計駆動時間以下であるか否かを判断することができる(S1150)。
【0106】
例えば、薬液注入装置1は、N回目の第1ポンプ駆動の第1駆動時間と、N-1回目の第2ポンプ駆動の第2合計駆動時間を比較することができる。この時、第1ポンプ駆動はポンプモジュール100のプッシュ(Push)動作を意味することができ、この場合、第2ポンプ駆動はポンプモジュール100のプル(Pull)動作を意味することができる。ただし、これは一例に過ぎず、第1ポンプ駆動はプル(Pull)動作を、2ポンプ駆動はプッシュ(Push)動作を意味することができるということはもちろんである。
【0107】
N回目の第1ポンプ駆動の第1駆動時間がN-1回目の第2ポンプ駆動の第2合計駆動時間以下である場合(S1150-Y)、薬液注入装置1はN回目の第1ポンプ駆動に対し追加駆動時間を適用することができる(S1160)。一方、N回目の第1ポンプ駆動の第1駆動時間がN-1回目の第2ポンプ駆動の第2合計駆動時間より大きい場合(S1150-N)、薬液注入装置1はN回目の第1ポンプ駆動に対する追加駆動時間がないことと決定することができる。これについては、図12で詳細に説明する。
【0108】
その後、薬液注入装置1は、ポンプ駆動回数iが偶数であるか否かを判断することができる(S1170)。ポンプ駆動回数iが偶数であると判断した場合(S1170-Y)、薬液注入装置1は、N回目の評価値を算出することができる(S1180)。薬液注入装置1は、N回目の評価値算出後、N値を1だけ増加させた後(S1190)、N+1回目の第1ポンプ駆動を実行することができる(S1120)。
【0109】
この時、評価値は、ポンプモジュール100の駆動時間の非対称度を示すパラメータであってもよい。一方、本発明の一実施例に係る評価値は、下記の数式1及び数式2により算出されたものであってもよい。
【0110】
【0111】
一方、ポンプ駆動回数iが偶数でないと判断した場合(S1170-N)、薬液注入装置1は、N回目の第2ポンプ駆動を実行することができる(S1120)。
【0112】
図12は、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1が追加駆動時間を適用する別の方法を説明するためのフローチャートである。
【0113】
薬液注入装置1は、駆動時間対称化アルゴリズムをi=0及びN=1に初期値設定することができる(S1210)。この時、iはポンプ駆動回数を意味することができ、Nはポンプ駆動往復回数を意味することができる。
【0114】
薬液注入装置1は、ポンプモジュール100を駆動し(S1220)、ポンプ駆動回数iを1だけ上昇するようにアップデートすることができる(S1230)。その後、薬液注入装置1は、該当回のポンプの駆動時間を判断することができる(S1240)。具体的に、薬液注入装置1は、少なくとも1つのセンサを介して取得した接触時刻情報に基づいてi番目のポンプ駆動の駆動時間を判断することができる。
【0115】
薬液注入装置1は、現在駆動の駆動時間と前の駆動の合計駆動時間とを比較し、現在駆動の駆動時間が前の駆動の合計駆動時間以下であるか否かを判断することができる(S1250)。
【0116】
N回目の第1ポンプ駆動の第1駆動時間がN-1回目の第2ポンプ駆動の第2合計駆動時間より大きい場合(S1250-N)、薬液注入装置1はN回目の第1ポンプ駆動に対する追加駆動時間がないことと決定することができる。この時、薬液注入装置1は、iが偶数の場合(S1270-Y)、N回目の評価値を算出することができる(S1282)。その後、薬液注入装置1は、N値を1だけ増加させた後(S1283)、N+1回目の第1ポンプ駆動を実行することができる(S1220)。一方、薬液注入装置1は、iが偶数でない場合(S1270-N)、N回目の第2ポンプ駆動を実行することができる(S1220)。
【0117】
N回目の第1ポンプ駆動の第1駆動時間がN-1回目の第2ポンプ駆動の第2合計駆動時間より小さいか等しい場合(S1250-Y)、薬液注入装置1はiが偶数であるか否かを判断することができる(S1260)。
【0118】
iが偶数である場合(S1260-Y)、薬液注入装置1は、N-1番目の評価値が正数であるか否かを判断することができる(S1280)。N-1番目の評価値が正数である場合(S1280-Y)、薬液注入装置1は、N-1番目の評価値をi番目のポンプ駆動の追加駆動時間として適用することができる。一方、N-1番目の評価値が負数である場合(S1280-N)、i番目のポンプ駆動に対する追加駆動時間がないことと決定することができる。この時、評価値は、第1ポンプ駆動時間の合計及び第2ポンプ駆動時間の合計の差、すなわち非対称の尺度を示すパラメータであってもよい。
【0119】
本発明の一実施例に係る評価値の基準が第1ポンプ駆動である場合、評価値が負数であることは、1回目からN回目までの第1ポンプ駆動時間の合計が1回目からN回目までの第2ポンプ駆動時間の合計より短い状態で非対称が発生したことを意味する。この時、同様に評価値が正数であることは、1回目からN回目までの第1ポンプ駆動時間の合計が1回目からN回目までの第2ポンプ駆動時間の合計より長い状態で非対称が発生したことを意味する。
【0120】
これは一例に過ぎず、本発明の他の実施例によれば、評価値の基準が第2ポンプ駆動であってもよく、この場合、評価値が正数であることは1回目からN回目までの第1ポンプ駆動時間の合計が1回目からN回目までの第2ポンプ駆動時間の合計より短い状態で非対称が発生したことを意味する。
【0121】
一方、薬液注入装置1は、i番目のポンプ駆動、すなわちN回目の第2ポンプ運動が終了すると、前記数式1及び数式2を介して算出することができる(S1282)。具体的に、薬液注入装置1は、N回目の第1ポンプ駆動の合計駆動時間、N回目の第2ポンプ駆動の合計駆動時間及びN-1回目の評価値に基づいてN番目の評価値を算出することができる。さらに具体的に、薬液注入装置1は、N回目の第1ポンプ駆動の合計駆動時間からN回目のポンプ駆動の第2合計駆動時間を引いた値にN-1回目の評価値を加えた値をN回目の評価値として算出することができる。その後、薬液注入装置1は、N値を増加させることができ(S1283)、N+1回目の第1ポンプ駆動を実行することができる(S1220)。
【0122】
iが奇数である場合にも(S1260-N)、薬液注入装置1は、N-1番目の評価値が正数であるか否かを判断することができる(S1290)。N-1番目の評価値が正数である場合(S1290-Y)、薬液注入装置1はi番目のポンプ駆動に対する追加駆動時間がないことと決定することができ、薬液注入装置1はN回目の第2ポンプ駆動を実行するようにポンプモジュール駆動を実行することができる(S1220)。
【0123】
一方、N-1番目の評価値が負数である場合(S1290-N)、薬液注入装置1は、N-1番目の評価値の絶対値をi番目のポンプ駆動の追加駆動時間として適用することができる(S1291)。その後、薬液注入装置1は、N回目の第2ポンプ駆動を実行するようにポンプモジュール駆動を実行することができる(S1220)。
【0124】
一方、数式1及び数式2を参照すると、本発明の一実施例に係る薬液注入装置1は、一回目のポンプ駆動時(N=1)、評価値を0と決定することができる。この時、薬液注入装置1は、1回目の第1ポンプ駆動の駆動時間及び1回目の第2ポンプ駆動の駆動時間に対する追加駆動時間がないことと決定することができる。すなわち、1回目の第1合計駆動時間は1回目の第1駆動時間であり、1回目の第2合計駆動時間は1回目の第2駆動時間であってもよい。
【0125】
例えば、本発明の一実施例に係る駆動時間対称化アルゴリズムを適用すると以下の通りである。
駆動時間 = {(2, 3), (3, 3), (4, 2), (2, 3), (2, 3)}
合計駆動時間 = {(2, 3), (4, 3), (4, 2), (2, 3), (2, 3)}
評価値 = {-1, 0, 2, 1, 0}
【0126】
具体的に、薬液注入装置1は、1回目のポンプ駆動時(N=1)、評価値を0と決定することができ、評価値が0であるため、1回目の第1ポンプ駆動の駆動時間及び1回目の第2ポンプ駆動の駆動時間に対する追加駆動時間がない。したがって、1回目の往復ポンプ駆動を実行した後の1回目の評価値は-1(評価値=2-3+0)となる。
【0127】
つまり、2回目の往復ポンプ駆動での評価値は-1で始まる。前の合計駆動時間は、1回目(N=1)往復運動の第2ポンプ駆動の合計駆動時間を意味する。現在の合計駆動時間は、比較時点で追加駆動時間が計算されていないため、第1駆動時間となる。したがって、現在の合計駆動時間は3であり、前の合計駆動時間は3になる。すなわち、現在の合計駆動時間が前の合計駆動時間と同じで、追加駆動時間の適用条件となる。評価値が負数の場合、基準となる第1駆動時間が不足していることを意味するため、1秒だけ追加駆動時間が適用される。これにより、2回目の第1合計駆動時間は4秒に変更される。2回目の第2ポンプ駆動を見ると、現在の合計駆動時間は3で、前の合計駆動時間は4で、現在の合計駆動時間が前の合計駆動時間よりも短い。追加駆動時間の適用条件となるが、評価値が-1で、これは第2ポンプ駆動において駆動時間が1秒超過したことを意味するため、追加駆動時間を適用しない。したがって、合計駆動時間は変更されず、3秒になる。2回目の往復ポンプ駆動が終了すると、評価値を再計算することができる。この時、2回目の評価値は0(評価値=4-3+(-1))となる。
【0128】
3回目の往復ポンプ駆動において、評価値は0から始まる。すなわち、評価値が0であるため、3回目のポンプ駆動の場合、追加駆動時間がない。3回目の往復ポンプ駆動後の評価値は2(評価値=4-2+0)となる。
【0129】
4回目の往復ポンプ駆動において、評価値は2で始まる。4回目の第1ポンプ駆動の第1駆動時間は2で、前の合計駆動時間は2となる。現在の合計駆動時間が前の合計駆動時間と同じで追加駆動時間の適用条件になるが、評価値が正数であるため、第1駆動時間の追加駆動時間はない。一方、第2ポンプ駆動の場合、現在の第2駆動時間は3で、前の合計駆動時間は2であるため、前の合計駆動時間より現在の合計駆動時間が長いため追加駆動時間はない。4回目往復ポンプ駆動後の評価値は1(評価値=2 - 3+2)となる。
【0130】
5回目の往復ポンプ駆動において、評価値は1で始まる。第1ポンプ駆動の第1駆動時間は2で、前の合計駆動時間は3になる。現在の合計駆動時間が前の合計駆動時間より短いが、評価値が負数であるため、第1駆動時間の追加駆動時間はない。その後、第2ポンプ駆動において、第2駆動時間は3で、以前の合計駆動時間は2であり、これは前の合計駆動時間より現在の合計駆動時間が長いため追加駆動時間はない。5回目の往復ポンプ駆動完了後の評価値は0(評価値=2-3+1)となる。
【0131】
5回目の往復ポンプ駆動後、各回の第1駆動時間及び第2駆動時間の合計は両方とも14秒となる。上記の例のように、評価値は非対称尺度を示すパラメータの役割を果たし、上記のアルゴリズムを介して追加駆動時間を適用することによって、駆動時間はバランスを取るようになる。
【0132】
結局、本発明の駆動時間対称化アルゴリズムによれば、対称的な駆動時間によって電気浸透圧基盤のアクチュエータ内部のガスは発生せず寿命が増加するという効果がある。
【0133】
図13a~図13cは、本発明の一実施例に係る対称化アルゴリズムを適用したポンプモジュールの駆動時間対称効果を示す。
【0134】
図13aは、本発明の駆動時間対称化アルゴリズムを適用する前のプル(Pull)動作及びプッシュ(Push)動作に対する駆動回数別駆動時間を示すグラフである。図13bを参照すると、本発明の駆動時間対称化アルゴリズムを適用する前に、プル(Pull)動作及びプッシュ(Push)動作の累積駆動時間を比較すると、ポンプ駆動回数が増加するにつれて徐々に非対称的に駆動されることが確認できる。
【0135】
一方、図13cを参照すると、本発明の対称化アルゴリズムを適用した場合、プル(Pull)動作及びプッシュ(Push)動作の累積駆動時間は、駆動回数が増加しても対称的に増加することが確認できる。このように、本発明の駆動時間対称化アルゴリズムによれば、対称的な駆動時間でポンプモジュールが駆動することが確認できる。
【0136】
一方、上述した本発明の様々な実施例に係る方法は、既存の電子装置に設置可能なアプリケーション形態で実装することができる。
【0137】
さらに、上述した本発明の様々な実施例に係る方法は、既存の電子装置に対するソフトウェアアップグレード、またはハードウェアアップグレードだけでも実装することができる。
【0138】
また、上述した本発明の様々な実施例は、電子装置に備えられた組込みサーバ、または電子装置の外部サーバを介して実行されることも可能である。
【0139】
一方、本発明の一実施例によれば、以上で説明された様々な実施例は、ソフトウェア(software)、ハードウェア(hardware)、またはそれらの組み合わせを使用してコンピュータ(computer)または類似の装置で読み取り可能な記録媒体(computer readable recording medium)に記憶された命令語を含むソフトウェアで実装することができる。一部の場合によっては、本明細書に記載の実施例がプロセッサそのものとして実装されることができる。ソフトウェア的な実装によれば、本明細書に記載の手順及び機能などの実施例は、別々のソフトウェアモジュールで実装することができる。ソフトウェアモジュールのそれぞれは、本明細書に記載の1つまたは複数の機能及び動作を実行することができる。
【0140】
一方、コンピュータ(computer)または類似の装置は、記憶媒体から記憶された命令語を呼び出し、呼び出された命令語に従って動作可能な装置で、開示された実施例に係る装置を含むことができる。前記命令がプロセッサによって実行される場合、プロセッサは直接、または前記プロセッサの制御下で他の構成要素を使用して前記命令に対応する機能を実行することができる。命令は、コンパイラまたはインタプリタによって生成または実行されるコードを含むことができる。
【0141】
機器で読み取り可能な記録媒体は、非一時的記録媒体(non-transitory computer readable recording medium)の形態で提供することができる。ここで、「非一時的」とは、記憶媒体が信号(signal)を含まず、実在(tangible)することを意味するだけで、データが記憶媒体に半永久的または一時的に記憶されることを区別しない。ここで、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体とは、レジスタ、キャッシュ、メモリなどの短い瞬間の間にデータを記憶する媒体ではなく、半永久的にデータを記憶し、機器によって読み取り(reading)が可能な媒体を意味する。非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体の具体例としては、CD、DVD、ハードディスク、ブルーレイディスク、USB、メモリカード、ROMなどが挙げられる。
【0142】
このように、本発明は図に示された実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、このことから様々な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図13c
【国際調査報告】