(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(54)【発明の名称】パネルのための機械的ロックシステム
(51)【国際特許分類】
F16B 12/10 20060101AFI20230201BHJP
F16B 12/12 20060101ALI20230201BHJP
F16B 5/10 20060101ALI20230201BHJP
A47B 47/04 20060101ALI20230201BHJP
【FI】
F16B12/10 Z
F16B12/12 B
F16B5/10 Z
A47B47/04 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022532687
(86)(22)【出願日】2020-12-11
(85)【翻訳文提出日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 EP2020085775
(87)【国際公開番号】W WO2021116413
(87)【国際公開日】2021-06-17
(32)【優先日】2019-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504033441
【氏名又は名称】ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグ
【氏名又は名称原語表記】VAELINGE INNOVATION AB
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】ジミー、ブルーノ
(72)【発明者】
【氏名】ゾーラン、シムニッチ
【テーマコード(参考)】
3B054
3J001
3J024
【Fターム(参考)】
3B054BA05
3B054BA10
3B054BA15
3B054BA17
3B054BB04
3B054BB09
3B054BB14
3B054BB16
3B054BC03
3B054BC07
3B054BC12
3B054BC14
3J001FA07
3J001GA06
3J001GA10
3J001GB01
3J001JD01
3J001JD02
3J001KA19
3J001KA21
3J001KB03
3J024AA13
3J024BA02
3J024BA03
3J024CA05
3J024CA13
(57)【要約】
第1主平面を有する第1パネル(1)と第2主平面を有する第2パネル(2)とを含むパネルのセット。第1パネル(1)及び第2パネル(2)には、接合平面(J)における第2パネル(2)の第2エッジ(21)に対する第1パネル(1)の第1エッジ(11)のロックのための機械的ロック装置が設けられ、第1主平面は第2主平面に対して本質的に垂直であり、接合平面(J)は、第1主平面と第2主平面との間で第1主平面及び第2主平面に対して斜めに延びている。第2エッジ(21)は、第1エッジ舌部(23)を含み、第1パネル(1)の第1パネル面(16)は、エッジ溝(12)を備え、第1エッジ舌部(23)は、第2主平面に垂直な第1方向(D1)に第1エッジ(11)及び第2エッジ(21)を一緒にロックするためにエッジ溝(12)と協働するよう構成され、第2エッジ(21)は、第2エッジ舌部(24)を含み、第2エッジ舌部(24)は、舌部溝(22)を含み、第1エッジ(11)はロック要素(60)を備えることによって、パネルのセットは特徴付けられている。ロック要素(60)は、第1主平面に対して垂直な第2方向(D2)において第1エッジ(11)及び第2エッジ(21)を一緒にロックするために舌部溝(22)と協働するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主平面を有する第1パネル(1)と第2主平面を有する第2パネル(2)とを含むパネルのセットであって、前記第1パネル(1)及び前記第2パネル(2)には、接合平面(J)における前記第2パネル(2)の第2エッジ(21)に対する前記第1パネル(1)の第1エッジ(11)のロックのための機械的ロック装置が設けられ、前記第1主平面は前記第2主平面に対して本質的に垂直であり、前記接合平面(J)は、前記第1主平面と前記第2主平面との間で前記第1主平面及び前記第2主平面に対して斜めに延びており、前記第2エッジ(21)は、第1エッジ舌部(23)を含み、
前記第1パネル(1)の第1パネル面(16)は、エッジ溝(12)を備え、前記第1エッジ舌部(23)は、前記第2主平面に垂直な第1方向(D1)に前記第1エッジ(11)及び前記第2エッジ(21)を一緒にロックするために前記エッジ溝(12)と協働するよう構成され、
前記第2エッジ(21)は、第2エッジ舌部(24)を含み、
前記第2エッジ舌部(24)は、舌部溝(22)を含み、
前記第1エッジ(11)はロック要素(60)を備え、前記ロック要素(60)は、前記第1主平面に対して垂直な第2方向(D2)において前記第1エッジ(11)及び前記第2エッジ(21)を一緒にロックするために前記舌部溝(22)と協働するように構成される、
前記ロック要素(60)は、挿入溝(13)に配置された可撓性舌部(30)を含み、前記接合平面(J)は、前記挿入溝(13)を通って延び、
前記第1エッジ舌部(23)は第1エッジ舌部面(26)を有し、前記第1エッジ舌部面(26)と前記第2主平面との間の角度(β)は好ましくは約45°であり、
前記第1エッジ舌部(23)は第2エッジ舌部面(27)を有し、前記第2エッジ舌部面(27)は第2パネル面(28)と本質的に平行であり、
前記エッジ溝(12)は第3ロック面(17)を有し、前記第3ロック面(17)及び前記第2エッジ舌部面(27)は、本質的に平行であり、前記第1パネル(1)及び前記第2パネル(2)がロックされる位置にある場合に前記第1方向(D1)にロックするために協働するように構成され、前記第3ロック面(17)及び前記第2エッジ舌部面(27)は好ましくは本質的に前記第2方向(D2)に延びる、
ことを特徴とするパネルのセット。
【請求項2】
前記可撓性舌部(30)は、前記第1パネル(1)の中心平面(C)を通って延びる、請求項1に記載のパネルのセット。
【請求項3】
前記接合平面(J)と前記第2主平面との間の角度(α)は、約45°である、請求項1又は2に記載のパネルのセット。
【請求項4】
前記第1エッジ舌部(23)は、前記接合平面(J)を通って延びていない、請求項1~3のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項5】
前記第1エッジ(11)は、第3エッジ舌部(14)を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項6】
前記第3エッジ舌部(14)の第1ロック面(15)は、前記第2方向(D2)にロックするために前記第2エッジ舌部(24)の第2ロック面(25)と協働するように構成される、請求項7に記載のパネルのセット。
【請求項7】
前記第1エッジ舌部面(26)は、前記第2パネル(2)の前記第2パネル面(28)から延びる、請求項10に記載のパネルのセット。
【請求項8】
前記機械的ロック装置は、前記第2エッジ(21)における少なくとも1つのロッド状要素(40)と、前記第1パネル面(16)における少なくとも1つの挿入溝(50)とをさらに備え、前記ロッド状要素(40)は、前記挿入溝(50)内に挿入されるように構成され、前記ロッド状要素(40)は、前記第2パネル面(28)と本質的に平行に延び、前記挿入溝(50)は、前記第1パネル面(16)に対して本質的に垂直な角度で前記第1パネル面(16)内に延びる、請求項1~7のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項9】
前記ロッド状要素(40)は、前記第2ロック面(25)が前記ロック要素(60)に接触する前に、前記挿入溝(50)に入る、請求項13に記載のパネルのセット。
【請求項10】
前記第2エッジ舌部(24)の厚さTと、前記第1パネル及び/又は前記第2パネル(1、2)の厚さYとの間の比率は、約0.1~約0.5の範囲内であり、好ましくは約0.2~約0.4の範囲内であり、より好ましくは約0.3である、請求項1~9のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の技術分野
本発明の実施形態は、機械的ロック装置で一緒にロックされるように構成されるパネルに関する。パネルは、本棚、食器棚、ワードローブ、箱、引き出し又は家具部品などの家具製品を得るために一緒に組み立てられうる及びロックされうる、及びその後解体されうるパネルとしうる。機械的ロック装置は、可撓性舌部を含みうる。
【背景技術】
【0002】
技術的背景
WO2015/038059又はWO2017/131574によって証明されるように、機械的ロック装置が設けられる家具製品が当技術分野において知られている。先に説明された家具製品は、挿入溝において可撓性舌部を有する機械的ロック装置によって第2パネルに垂直に接続された第1パネルを含む。
【0003】
様々な既知の態様の上記の記述は、そのような出願人の特徴付けであり、上記の記述のいずれかが先行技術として見なされることを認めるものではない。
【0004】
本発明の実施形態は、機械的ロック装置の改善された剛性及び強度を有する、組み立てられることが可能な及び解体されることが可能なパネルを提供する必要性に対処する。
【発明の概要】
【0005】
本発明のある態様の目的は、上述した技術及び既知技術に対する改良を提供することである。具体的な目的は、機械的ロック装置によって一緒にロックされる、家具パネルなどのパネルの組み立てを改善することである。パネルは、家具部品、引き出し、食器棚、本棚、ワードローブ、キッチン器具、又は箱などの家具製品の一部であってもよい。
【0006】
本発明の少なくともある態様のさらなる目的は、製造すること及び使用することが容易なロック装置で組み立てるように構成されるパネルの組み立て及び分解を容易にすることである。
【0007】
本発明の少なくともある態様のさらなる目的は、使用すること及び取り付けることが容易なロック装置であって、その誤った取り付けのリスクを低減するロック装置を用いて組み立てられるように構成されるパネルの組み立てを容易にすることである。
【0008】
本発明の少なくともある態様のさらなる目的は、より安定的且つ美的なやり方で組み立てられるように構成されるパネルの組み立てを容易にすることである。
【0009】
説明から明らかになるこれらの目的及び他の目的及び利点のうちの少なくともいくつかは、第1主平面を有する第1パネル及び第2主平面を有する第2パネルを備えるパネルのセットによって達成され、第1パネル及び第2パネルは、接合平面における第2パネルの第2エッジに対する第1パネルの第1エッジのロックのための機械的ロック装置とともに設けられ、第1主平面は第2主平面に対して本質的に垂直であり、接合平面は、第1主平面と第2主平面との間で第1主平面及び第2主平面に対して斜めに延在し、第2エッジは第1エッジ舌部を有し、第1パネルの第1パネル面はエッジ溝を有し、第1エッジ舌部は、第2主平面に垂直な第1方向に第1パネル及び第2パネルとを一緒にロックするためにエッジ溝と協働するように構成され、第2エッジは第2エッジ舌部を有し、第2エッジ舌部は舌部溝を有し、第1エッジはロック要素を有し、前記ロック要素は、第1主平面に垂直な第2方向に第1エッジと第2エッジとを一緒にロックするために舌部溝と協働するように構成される。
【0010】
ある態様によれば、ロック要素は、挿入溝に配置される可撓性舌部を含む。
【0011】
ある態様によれば、接合平面は、挿入溝を通って延びる。
【0012】
ある態様によれば、可撓性舌部は、第1パネルの中心平面を通って延びる。
【0013】
ある態様によれば、接合平面と第2主平面との間の角度は、約45°である。
【0014】
接合平面と第2主平面との間の角度は、好ましくは約45°である。第1パネル及び第2パネルの異なる厚みを有するセットに関して、異なる角度が好まれうる。その角度は、好ましくは、接合平面が、第1パネルの外側面及び第2パネルの外側面の交差点を通って、第1パネルの内側面及び第2パネルの内側面の交差点まで延びるように適合される。第1パネルの内側面は、第2パネルの内側面に対向している。第1パネルの外側面は、第1パネルの内側面とは反対側にある。第2パネルの外側面は、第2パネルの内側面とは反対側にある。
【0015】
ある態様によれば、第1エッジ舌部は、接合平面を通って延在しない。
【0016】
ある態様によれば、第1エッジは、第3エッジ舌部を含む。
【0017】
ある態様によれば、第3エッジ舌部の第1ロック面は、第2方向にロックするために第2エッジ舌部の第2ロック面と協働するように構成される。
【0018】
ある態様によれば、第2エッジ舌部の厚さTと、第1パネル及び/又は第2パネルの厚さYとの間の比率は、約0.1~約0.5の範囲内であり、好ましくは約0.2~約0.4の範囲内であり、より好ましくは約0.3である。
【0019】
ある態様によれば、第2エッジ舌部の第2ロック面の最外端部は、第2エッジの底面から距離Xに位置し、Xは約0.5~1.5Yであり、好ましくは約0.75~1.25Yであり、より好ましくはX=Yであり、第2ロック面と第2主平面との間の角度は好ましくは約45°である。
【0020】
ある態様によれば、エッジ溝の外側開口部は、第1エッジから距離Zに配置され、Zは約0.2~0.8Yであり、好ましくは約0.35~0.7Yであり、より好ましくは約0.5~0.6Yである。
【0021】
ある態様によれば、第1エッジ舌部は第1エッジ舌部面を有し、第1エッジ舌部面と第2主平面との間の角度は、好ましくは約45°である。
【0022】
ある態様によれば、第1エッジ舌部は第2エッジ舌部面を有し、第2エッジ舌部面は第2パネル面と本質的に平行である。
【0023】
ある態様によれば、第2エッジ舌部面は、第2エッジの底面から距離L延びており、Lは約1mm~約3mmの範囲内であり、好ましくは約1.5mm~約2.5mmの範囲内であり、より好ましくは約2mmである。
【0024】
ある態様によれば、第1エッジ舌部面は、第2パネルの第2パネル面から延びる。
【0025】
ある態様によれば、エッジ溝は第3ロック面を有し、第3ロック面及び第2エッジ舌部面は本質的に平行であり、第1パネル及び第2パネルがロック位置にあるときに第1方向にロックするために協働するように構成され、第3ロック面及び第2エッジ舌部面は好ましくは本質的に第2方向に延在する。
【0026】
ある態様によれば、第3ロック面は、第1パネル内に距離B延在し、Bは、約1.2mm~約3.2mmの範囲内であり、好ましくは約1.7mm~約2.7mmの範囲内であり、より好ましくは約2.2mmである。
【0027】
ある態様によれば、機械的ロック装置は、第2エッジにおける少なくとも1つのロッド状要素と、第1パネル面における少なくとも1つの挿入溝とをさらに備え、ロッド状要素は挿入溝に挿入されるように構成され、ロッド状要素は第2パネル面と本質的に平行に延び、挿入溝は第1パネル面に対して本質的に垂直である角度で第1パネル面内に延びる。
【0028】
ある態様によれば、ロッド状要素は、第1エッジ舌部と第2エッジ舌部との間に配置され、挿入溝は、エッジ溝と第1エッジとの間に配置される。
【0029】
ある態様によれば、ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部において配置され、挿入溝は、部分的にエッジ溝において配置される。
【0030】
ある態様によれば、ロッド状要素は、第2エッジの底面においてロッド要素溝に配置される。
【0031】
ある態様によれば、第1パネル及び第2パネルは、パーティクルボードを含む。
【0032】
ある態様によれば、第1パネル及び第2パネルは、本質的にパーティクルボードからなり、装飾コーティングを含むことも可能である。
【0033】
ある態様によれば、第1パネル及び第2パネルがロックされた位置にある場合、第2エッジ舌部は、第1エッジをカバーする。
【0034】
ある態様によれば、ロッド状要素は、第2ロック面がロック要素に接触する前に、挿入溝に入る。
【0035】
ある態様によれば、第1パネルのコア及び/又は第2パネルのコアは、木質系コアであってもよく、好ましくは、MDF、HDF、OSB、WPC、合板又はパーティクルボードで作られる。また、コアは、熱硬化性プラスチック又は熱可塑性プラスチック、例えばビニル(vinyl)、PVC、PU又はPETを含むプラスチックコアであってもよい。プラスチックコアは、フィラーを含んでいてもよい。
【0036】
また、第1パネル及び/又は第2パネルは、無垢材であってもよい。
【0037】
第1パネル及び/又は第2パネルは、一面又は複数面において箔やベニヤ(veneer)単板などの装飾層が設けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
発明の実施形態が可能であるこれらの及び他の態様、特徴及び利点は、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態及び態様の以下の説明から明らかになって解明され、当該図面において、
【
図1】
図1は、非ロック位置における第1パネル及び第2パネルの実施形態を示し、ロック要素は、挿入溝に配置された可撓性舌部を含む。
【
図2】
図2は、第1パネル及び第2パネルが非ロック位置にある実施形態を示す。
【
図3】
図3は、挿入溝に配置された可撓性舌部を有する第1パネルの部分斜視図である。
【
図4A】
図4A~4Cは、組み立て中及びロック位置における発明の実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に配置される。
【
図4B】
図4A~4Cは、組み立て中及びロック位置における発明の実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に配置される。
【
図4C】
図4A~4Cは、組み立て中及びロック位置における発明の実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に配置される。
【
図5】
図5は、非ロック位置にある第1パネル及び第2パネルの実施形態を示し、ロック装置は、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部において位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝において位置する。ロック要素は、パネルの芯材で形成される。
【
図6】
図6は、第2エッジにおいて2つのロッド状要素を含む第2パネルの部分斜視図を示す。
【
図7A】
図7A~7Cは、組み立て中及びロック位置における発明の実施形態を示し、ロック装置は、第2エッジにおけるロッド状要素及び第1パネル面における挿入溝を含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部において位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝において位置する。ロック要素は、パネルの芯材で形成される。
【
図7B】
図7A~7Cは、組み立て中及びロック位置における発明の実施形態を示し、ロック装置は、第2エッジにおけるロッド状要素及び第1パネル面における挿入溝を含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部において位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝において位置する。ロック要素は、パネルの芯材で形成される。
【
図7C】
図7A~7Cは、組み立て中及びロック位置における発明の実施形態を示し、ロック装置は、第2エッジにおけるロッド状要素及び第1パネル面における挿入溝を含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部において位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝において位置する。ロック要素は、パネルの芯材で形成される。
【
図8】
図8は、非ロック位置における第1パネル及び第2パネルの実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置が第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。挿入溝は、エッジ溝と第1エッジとの間に位置する。
【
図9A】
図9A~9Cは、組み立て中及びロック位置における発明のある実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置が、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。挿入溝は、エッジ溝と第1エッジとの間に位置する。
【
図9B】
図9A~9Cは、組み立て中及びロック位置における発明のある実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置が、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。挿入溝は、エッジ溝と第1エッジとの間に位置する。
【
図9C】
図9A~9Cは、組み立て中及びロック位置における発明のある実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置が、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。挿入溝は、エッジ溝と第1エッジとの間に位置する。
【
図10】
図10は、非ロック位置における第1パネル及び第2パネルのある実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置はまた、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部に位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝に位置する。
【
図11A】
図11A-11Cは、組み立て中及びロック位置における発明のある実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置が、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部に位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝に位置する。
【
図11B】
図11A-11Cは、組み立て中及びロック位置における発明のある実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置が、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部に位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝に位置する。
【
図11C】
図11A-11Cは、組み立て中及びロック位置における発明のある実施形態を示し、可撓性舌部が挿入溝に位置し、ロック装置が、第2エッジにおけるロッド状要素と第1パネル面における挿入溝とを含む。ロッド状要素は、部分的に第1エッジ舌部に位置し、挿入溝は、部分的にエッジ溝に位置する。
【
図12A】
図12A~12Cは、発明による第1パネル及び第2パネルの様々な実施形態を示す。
【
図12B】
図12A~12Cは、発明による第1パネル及び第2パネルの様々な実施形態を示す。
【
図12C】
図12A~12Cは、発明による第1パネル及び第2パネルの様々な実施形態を示す。
【
図13】
図13は、組み立てられた状態の発明によるパネルのセットのある実施形態を示す。
【
図14】
図14は、組み立てられた状態の発明によるパネルのセットのある実施形態の3D-ビューを示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
詳細な説明
発明の具体的な実施形態が、添付図面を参照して説明される。しかし、この発明は、多くの様々な形態で具現化されうるものであり、ここに述べられる実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない;むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的且つ完全であり、当業者に発明の範囲を十分に伝えるように提供される。添付図面に示された実施形態の詳細な説明で使用される用語は、発明を限定することを意図していない。図面において、同様の番号は同様の要素に言及する。
【0040】
ここで使用される用語は、本開示の特定の態様を説明するためのものであり、本開示を限定することを意図するものではない。ここで使用される場合、「a」、「an」及び「the」の単数形は、文脈上明らかに異なることが示されない限り、複数形を同様に含むことが意図される。
【0041】
「含む」という単語は、記載されている以外の要素やステップの存在を必ずしも排除するものではなく、要素の前に「a」又は「an」という単語があっても、そのような要素の複数の存在を排除するものではないことに留意されるべきである。さらに、任意の参照符号は特許請求の範囲を限定しないこと、例示的な態様はハードウェアとソフトウェアの両方によって少なくとも部分的に実施されうること、及びいくつかの「手段」、「ユニット」又は「装置」がハードウェアの同じアイテム(item)によって表されうることに留意されるべきである。
【0042】
ここに開示された発明の様々な態様、代替及び実施形態は、ここに記載された他の態様、代替及び実施形態の1つ又は複数に組み合わせられることができる。2つ以上の態様を組み合わせることができる。
【0043】
発明の第1実施形態は、第1主平面を有する第1パネル1と第2主平面を有する第2パネル2とを備えるパネルのセットを含む
図1~2に例えば示されている。第1パネル1及び第2パネル2には、接合平面Jにおける第2パネル2の第2エッジ21に対する第1パネル1の第1エッジ11のロックのための機械的ロック装置が設けられる。第1主平面は第2主平面に対して本質的に垂直であり、接合平面Jは、第1主平面と第2主平面との間で第1主平面及び第2主平面に対して斜めに延在する。第2エッジ21は、第1エッジ舌部23を含む。第1パネル1の第1パネル面16はエッジ溝12を含み、第1エッジ舌部23は、第2主平面に垂直な第1方向D1に第1パネル1及び第2パネル2を一緒にロックするためにエッジ溝12と協働するように構成される。第2エッジ21は第2エッジ舌部24を有し、第2エッジ舌部24は舌部溝22を有し、第1エッジ11はロック要素60を有する。ロック要素60は、第1主平面に垂直な第2方向D2において第1エッジ11と第2エッジ21とを一緒にロックするために舌部溝22と協働するように構成される。
【0044】
一実施形態では、例えば
図1及び3~4Cに示すように、ロック要素60は、可撓性舌部30を含みうる。可撓性舌部30は挿入溝13に配置されてもよい。
【0045】
図4A~4Cは、家具製品などのパネルのセットの組み立て中の第1パネル1及び第2パネル2の実施形態を示す。可撓性舌部30は挿入溝13に配置されている。第2パネル2は、第1パネル1に対して第2の第1パネル2を第1パネル面16に直交する方向に変位させることによって組み立てられてもよい。機械的ロック装置は、第1ロック面15が第2ロック面25に接触して配置されると、第2パネル2を第1パネル1に対して自動的にロックするように構成される。
【0046】
接合平面Jは挿入溝13を通って延在していてもよい。可撓性舌部30は、(例えば、ロック前の状態、及びロック状態の両方において)第1パネル1の中心平面Cを通って延びていてもよい。挿入溝13の内側開口部は、第1パネル1の第1パネル面16から第1距離Dに位置してもよく、第1距離Dは、好ましくは約3mm~約15mmの範囲内であり、好ましくは約5mm~約10mmの範囲内であり、より好ましくは約7mm~約8mmの範囲内である。挿入溝13のこの位置づけによって、及びそれによって挿入溝13において位置決めされる可撓性舌部30によって、機械的ロック装置の強度が向上し、第1エッジ11の一部が破損するリスクが低下する。
【0047】
組立及び分解の間における挿入溝13での可撓性舌部30の圧縮及び変位を可能にするように、可撓性舌部30は可撓性材料を含みうる。
【0048】
可撓性舌部30は、組立の間における挿入溝13での可撓性舌部30の圧迫及び変位を可能にするような可撓性を有する要素と、ロック強度を向上させるために可撓性がより低い別の要素と、を含んでもよい。
【0049】
図5~7Cは、本発明によるパネルのセットの実施形態を示し、機械的ロック装置は、第2エッジ21における少なくとも1つのロッド状要素40と、第1パネル面16における少なくとも1つの挿入溝50と、を含んでもよい。その少なくとも1つのロッド状要素40は、第1パネル面16にあってもよく、少なくとも1つの挿入溝50は、第2エッジ21にあってもよい(図示せず)。ロッド状要素40は、挿入溝50内に挿入されるように構成されてもよい。ロッド状要素40は、第2パネル面28と本質的に平行に延びていてもよく、挿入溝50は、第1パネル面16に対して本質的に垂直である角度で第1パネル面16内に延在していてもよい。
図5及び7A~7Cに示すような実施形態によれば、ロック要素60は、可撓性舌部30を有しないが、それはパネルの芯材で形成される。
【0050】
図8~
図11Cは、本発明によるパネルのセットの実施形態を示し、機械的ロック装置は、第2エッジ21における少なくとも1つのロッド状要素40と、第1パネル面16における少なくとも1つの挿入溝50とを含んでもよい。その少なくとも1つのロッド状要素40は、第1パネル面16にあってもよく、その少なくとも1つの挿入溝50は、第2エッジ21にあってもよい(図示せず)。ロッド状要素40は、挿入溝50内に挿入されるように構成されてもよい。ロッド状要素40は、第2パネル面28と本質的に平行に延びていてもよく、挿入溝50は、第1パネル面16に対して本質的に垂直である角度で第1パネル面16内に延びていてもよい。
図8~
図11Cに示すような実施形態によれば、ロック要素60は、挿入溝13に配置された可撓性舌部30を含む。
【0051】
接合平面Jは、挿入溝13を通って延在していてもよい。可撓性舌部30は、(例えば、ロック前の状態、及びロック状態の両方において)第1パネル1の中心平面Cを通って延びていてもよい。挿入溝13の内側開口部は、第1パネル1の第1パネル面16から第1距離Dに位置してもよく、第1距離Dは、約3mm~約15mmの範囲内であり、好ましくは約5mm~約10mmの範囲内であり、より好ましくは約7mm~約8mmの範囲内である。挿入溝13のこの位置づけによって、それによって挿入溝13に位置決めされる可撓性舌部30よっても、機械的ロック装置の強度が増大し、第1エッジ11の一部が破損するリスクが低下する。
【0052】
可撓性舌部30は、組立及び分解の間における挿入溝13での可撓性舌部30の圧迫及び変位を可能にするような可撓性材料を含んでもよい。
【0053】
可撓性舌部30は、組立時における挿入溝13での可撓性舌部30の圧迫及び変位を可能にするような可撓性を有する要素と、ロック強度を向上させるために可撓性がより低い別の要素とを、含んでもよい。
【0054】
図5~11Cに示すように、ロッド状要素40及び挿入溝50は、正しい場所におけるパネルのセットの様々な部品の誘導によって、パネルのセットの組み立てを容易にする。
【0055】
ロッド状要素40は、第1エッジ舌部23と第2エッジ舌部24との間に配置されてもよい。挿入溝50は、エッジ溝12と第1エッジ11との間に配置されてもよい。これを示す実施形態が、
図8~
図9Cに示されている。
【0056】
ロッド状要素40は部分的に第1エッジ舌部23に配置されていてもよく、挿入溝50は部分的にエッジ溝12に配置されていてもよい。これを示す複数の実施形態が、
図5、7A~7C、及び10~11Cに示されている。
【0057】
上述した複数の実施形態のロッド状要素40は、第2エッジ21の底面29におけるロッド要素溝41に配置されてもよい。
【0058】
ロッド状要素40は、ロッド要素溝41に接着されるように構成されていてもよい。
【0059】
ロッド状要素40は、摩擦接続によって、又はねじ山などの機械的接続によって、又はかかり(barb)などのロック要素60によって、ロッド要素溝41においてロックされるように構成されてもよい。
【0060】
ロッド状要素40は、第2ロック面25がロック要素60に接触する前に、挿入溝50に進入してもよい。例えば、第2ロック面が可撓性舌部30に接触する前である。これにより、組み立て中に、第1パネル1及び第2パネル2を正しい位置に誘導することが容易になる。
【0061】
図12A~12Cは、本発明の第1パネル及び第2パネル1、2の様々な実施形態を示す。
図12Aのパネル1’’は、2つの前記第2エッジ21を備える。
図12Bのパネル1’’は、2つの前記第1エッジ11を備える一方で、
図12Cのパネル1は、1つの前記第1エッジ11及び1つの前記第2エッジ21を備える。
【0062】
図12Aによる2つのパネル1’’は、例えば、箱の組み立てのために
図12Bによる2つのパネル1’とともに使用されることができ、その一方で、例えば、
図12Cによる4つのパネル1は、箱などの家具製品の組み立てのために使用されることができる。あるいは、
図12Aによる1つのパネル1’’、
図12Bによる1つのパネル1’、及び
図12Dによる2つのパネル1は、箱などの家具製品の組み立てのために使用されることができる。
【0063】
図13は、箱61を作るロックされた位置における
図12Cに示されるような4つのパネル1のセットを示す。
【0064】
図14は、家具製品62を作るロックされた位置における本発明の実施形態による4つのパネル1の3D図である。この実施形態において、パネルが組み立てられた場合に機械的ロック装置は見えないので、非常に美的な結果を与える。
【0065】
上述した本発明の様々な実施形態について、第1パネル1及び第2パネル2は、好ましくは家具製品のためのパネルであり、家具製品のフレームの一部であってもよい。
【0066】
家具製品に関し、そのセットは、好ましくは、第1パネル面16が第2パネル面28に対して垂直な又は本質的に垂直な状態で、第1パネル1を第2パネル2にロックするように構成される。
【0067】
接合平面Jと第2主平面との間の角度αは、15~75°の範囲であってもよく、30~60°の範囲であってもよく、及び約45°であってもよい。
【0068】
第1エッジ舌部23は、好ましくは、接合平面Jを通って延在しない。
【0069】
第1エッジ11は、第3エッジ舌部14を含んでいてもよい。第3エッジ舌部14は、第1ロック面15を含んでもよく、第1ロック面15は、第2方向D2にロックするために第2エッジ舌部24の第2ロック面25と協働するように構成される。
【0070】
第1パネル及び/又は第2パネル1,2は、厚さYを有していてもよい。厚さYは、約6mm~約30mmの範囲内であってもよく、好ましくは約12mm~約24mmの範囲内であってもよく、より好ましくは約16mm~約19mmの範囲内であってもよい。第1パネル及び/又は第2パネル1,2は、同じ厚さを有していてもよいし、異なる厚さを有していてもよい。
【0071】
第2エッジ舌部24の第2ロック面25の最外端部は、第2エッジ21の底面29からの距離Xに位置してもよく、ここでXは約0.5~1.5Yであり、好ましくは約0.75~1.25Yであり、より好ましくはX=Yである。第2ロック面25と第2主平面との間の角度γは、15~75°の範囲にあってもよく、30~60°の範囲にあってもよく、好ましくは約45°であってよい。
【0072】
第2エッジ舌部24は、厚さTを有していてもよい。
【0073】
厚さTと厚さYとの間の比は、約0.1~約0.5の範囲内であってもよく、好ましくは約0.2~約0.4の範囲内であってもよく、より好ましくは約0.3であってもよい。
【0074】
エッジ溝12の外側開口部は、第1エッジ11からの距離Zに位置してもよく、ここでZは約0.2~0.8Yであり、好ましくは約0.35~0.7Yであり、より好ましくは約0.5~0.6Yである。
【0075】
第1エッジ舌部23は、第1エッジ舌部面26を有していてもよい。第1エッジ舌部面26と第2主平面との間の角度βは、15~75°の範囲であってもよく、30~60°の範囲であってもよく、好ましくは約45°であってもよい。
【0076】
第1エッジ舌部23は、第2エッジ舌部面27を有していてもよい。第2エッジ舌部面27は、第2パネル面28と本質的に平行であってよい。
【0077】
第2エッジ舌部面27は、第2エッジ21の底面29から距離L延びていてもよい。Lは、約1mm~約3mmであってもよく、好ましくは約1.5mm~約2.5mmであってもよく、より好ましくは約2mmであってもよい。
【0078】
第1エッジ舌部面26は、第2パネル2の第2パネル面28から延びていてもよい。
【0079】
エッジ溝12は、第3ロック面17を有してもよい。第3ロック面17及び第2エッジ舌部面27は、本質的に平行であってよく、第1パネル1及び第2パネル2がロック位置にある場合に第1方向D1にロックするために協働するように構成される。第3ロック面17及び第2エッジ舌部面27は、好ましくは、本質的に第2方向D2に延びていてもよい。第3ロック面17は、第1パネル1内に距離B延在していてもよい。距離Bは、約1.2mm~約3.2mmの範囲内であってもよく、好ましくは約1.7mm~約2.7mmの範囲内であってもよく、より好ましくは約2.2mmであってもよい。
【0080】
第1パネル1及び第2パネル2がロック位置にある場合、第2エッジ舌部24は第1エッジ11を覆ってもよい。
【0081】
第1パネル1及び/又は第2パネル2の芯は、木質系芯であってもよく、好ましくは、MDF、HDF、OSB、WPC、合板又はパーティクルボードから作られる。またコアは、熱硬化性プラスチック又は熱可塑性プラスチック、例えばビニル(vinyl)、PVC、PU又はPETを含むプラスチックコアであってもよい。プラスチックコアは、フィラーを含んでいてもよい。
【0082】
また第1パネル1及び/又は第2パネル2は、無垢材であってもよい。
【0083】
第1パネル1及び/又は第2パネル2は、一面又は複数面において箔やベニヤなどの装飾層が設けられてもよい。
【0084】
第1パネル面16は装飾層を含んでもよく、エッジ溝12は装飾層を貫通して延びていてもよい。
【0085】
エッジ溝12、舌部溝22及び/又は挿入溝13は、フライス加工や鋸引きなどの機械的な切削加工によって形成されてもよい。
【0086】
上述した様々な態様、実施形態及び代替は、他の記載された態様、実施形態及び代替のうちの1つ以上と組み合わされうる。
【0087】
発明のさらなる実施形態が以下で説明される:
1. 第1主平面を有する第1パネル(1)と第2主平面を有する第2パネル(2)とを含むパネルのセットであって、前記第1パネル(1)及び前記第2パネル(2)には、接合平面(J)における前記第2パネル(2)の第2エッジ(21)に対する前記第1パネル(1)の第1エッジ(11)のロックのための機械的ロック装置が設けられ、前記第1主平面は前記第2主平面に対して本質的に垂直であり、前記接合平面(J)は、前記第1主平面と前記第2主平面との間で前記第1主平面及び前記第2主平面に対して斜めに延びており、
前記第2エッジ(21)は、第1エッジ舌部(23)を含み、
前記第1パネル(1)の第1パネル面(16)は、エッジ溝(12)を備え、前記第1エッジ舌部(23)は、前記第2主平面に垂直な第1方向(D1)に前記第1エッジ(11)及び前記第2エッジ(21)を一緒にロックするために前記エッジ溝(12)と協働するよう構成され、
前記第2エッジ(21)は、第2エッジ舌部(24)を含み、
前記第2エッジ舌部(24)は、舌部溝(22)を含み、
前記第1エッジ(11)はロック要素(60)を備え、前記ロック要素(60)は、前記第1主平面に対して垂直な第2方向(D2)において前記第1エッジ(11)及び前記第2エッジ(21)を一緒にロックするために前記舌部溝(22)と協働するように構成される、パネルのセット。
【0088】
2. 前記ロック要素(60)は、挿入溝(13)に配置された可撓性舌部(30)を含む、実施形態1に記載のパネルのセット。
【0089】
3. 前記接合平面(J)は、前記挿入溝(13)を通って延びる、実施形態2に記載のパネルのセット。
【0090】
4. 前記可撓性舌部(30)は、前記第1パネル(1)の中心平面(C)を通って延びる、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0091】
5. 前記接合平面(J)と前記第2主平面との間の角度(α)は、約45°である、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0092】
6. 前記第1エッジ舌部(23)は、前記接合平面(J)を通って延びていない、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0093】
7. 前記第1エッジ(11)は、第3エッジ舌部(14)を備える、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0094】
8. 前記第3エッジ舌部(14)の第1ロック面(15)は、前記第2方向(D2)にロックするために前記第2エッジ舌部(24)の第2ロック面(25)と協働するように構成される、実施形態7に記載のパネルのセット。
【0095】
9. 前記第1エッジ舌部(23)は第1エッジ舌部面(26)を有し、前記第1エッジ舌部面(26)と前記第2主平面との間の角度(β)は好ましくは約45°である、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0096】
10. 前記第1エッジ舌部(23)は第2エッジ舌部面(27)を有し、前記第2エッジ舌部面(27)は第2パネル面(28)と本質的に平行である、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0097】
11. 前記第1エッジ舌部面(26)は、前記第2パネル(2)の前記第2パネル面(28)から延びる、実施形態10に記載のパネルのセット。
【0098】
12. 前記エッジ溝(12)は第3ロック面(17)を有し、前記第3ロック面(17)及び前記第2エッジ舌部面(27)は、本質的に平行であり、前記第1パネル(1)及び前記第2パネル(2)がロックされる位置にある場合に前記第1方向(D1)にロックするために協働するように構成され、前記第3ロック面(17)及び前記第2エッジ舌部面(27)は好ましくは本質的に前記第2方向(D2)に延びる、実施形態10又は実施形態11に記載のパネルのセット。
【0099】
13. 前記機械的ロック装置は、前記第2エッジ(21)における少なくとも1つのロッド状要素(40)と、前記第1パネル面(16)における少なくとも1つの挿入溝(50)とをさらに備え、前記ロッド状要素(40)は、前記挿入溝(50)内に挿入されるように構成され、前記ロッド状要素(40)は、前記第2パネル面(28)と本質的に平行に延び、前記挿入溝(50)は、前記第1パネル面(16)に対して本質的に垂直な角度で前記第1パネル面(16)内に延びる、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0100】
14. 前記ロッド状要素(40)は、前記第2ロック面(25)が前記ロック要素(60)に接触する前に、前記挿入溝(50)に入る、実施形態13に記載のパネルのセット。
【0101】
15. 前記第2エッジ舌部(24)の厚さTと、第1パネル及び/又は第2パネル(1、2)の厚さYとの間の比が、約0.1~約0.5の範囲内であり、好ましくは約0.2~約0.4の範囲内であり、より好ましくは約0.3である、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0102】
16. ロッド状要素(40)は、部分的に前記第1エッジ舌部(23)に配置され、前記挿入溝(50)は、部分的に前記エッジ溝(12)に配置されている、実施形態13に記載のパネルのセット。
【0103】
17. 前記ロッド状要素(40)は、前記第2エッジ(21)の前記底面(29)においてロッド要素溝(41)に配置される、実施形態13、14又は16のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0104】
18. 前記第2エッジ舌部(24)の厚さTと、前記第1パネル及び/又は前記第2パネル(1、2)の厚さYとの間の比率は、約0.1~約0.5の範囲内であり、好ましくは約0.2~約0.4の範囲内であり、より好ましくは約0.3である、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0105】
19. 前記第2エッジ舌部(24)の前記第2ロック面(25)の最外端部は、前記第2エッジ(21)の底面(29)から距離Xに配置され、Xは約0.5~1.5Yであり、好ましくは約0.75~1.25Yであり、より好ましくはX=Yであり、前記第2ロック面(25)と前記第2主平面との間の角度(γ)は好ましくは約45°である、実施形態18に記載のパネルのセット。
【0106】
20. 前記エッジ溝(12)の外側開口部は、前記第1エッジ(11)から距離Zで配置され、Zは約0.2~0.8Yであり、好ましくは約0.35~0.7Yであり、より好ましくは約0.5~0.6Yである、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0107】
21. 前記第2エッジ舌部面(27)は、前記第2エッジ(21)の前記底面(29)から距離L延び、Lは約1mm~約3mmの範囲内であり、好ましくは約1.5mm~約2.5mmの範囲内であり、より好ましくは約2mmである、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0108】
22. 前記第1エッジ舌部面(26)は、前記第2パネル(2)の前記第2パネル面(28)から延びる、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0109】
23. 前記第1パネル及び前記第2パネル(1、2)は、パーティクルボードを含む、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0110】
24. 前記第1パネル及び前記第2パネル(1、2)は、本質的にパーティクルボードからなり、場合によっては装飾コーティングを含む、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【0111】
25. 前記第1パネル(1)及び前記第2パネル(2)がロックされた位置にある場合に、前記第2エッジ舌部(24)は、前記第1エッジ(11)を覆う、先の実施形態のいずれか1つに記載のパネルのセット。
【国際調査報告】