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特表2023-505210シフトバイワイヤトランスミッションのための機械的パーキング戻り特徴
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(54)【発明の名称】シフトバイワイヤトランスミッションのための機械的パーキング戻り特徴
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20230201BHJP
   F16H 61/28 20060101ALI20230201BHJP
   F16H 63/34 20060101ALI20230201BHJP
【FI】
B60K20/02 A
F16H61/28
F16H63/34
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022533381
(86)(22)【出願日】2020-12-03
(85)【翻訳文提出日】2022-06-17
(86)【国際出願番号】 IB2020061437
(87)【国際公開番号】W WO2021116845
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】62/945,414
(32)【優先日】2019-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516173429
【氏名又は名称】ジーエイチエスピー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】GHSP, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100096758
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100114845
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 雅和
(74)【代理人】
【識別番号】100148781
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 友和
(72)【発明者】
【氏名】ベイズ, ジェフリー リー
(72)【発明者】
【氏名】メリル ツー, フィリップ トレー
【テーマコード(参考)】
3D040
3J067
【Fターム(参考)】
3D040AA03
3D040AA10
3D040AA24
3D040AB01
3D040AC07
3D040AC15
3D040AC36
3D040AC58
3J067AA01
3J067AA21
3J067AB23
3J067BA51
3J067DA41
3J067DA52
3J067DB32
3J067FA84
3J067FB61
3J067FB78
3J067GA01
(57)【要約】
セレクタ機構は、戻り止め部材を有するセレクタインターフェースを含む。人工感触ポジショナは、セレクタインターフェースの選択可能な位置に対応する複数の人工感触位置を規定する。複数の人工感触位置は、人工感触ポジショナに沿って螺旋状に延在するスクリュー溝を介して接続されている。モータは、人工感触ポジショナを回転可能に動作させ、スクリュー溝を通して戻り止め部材を自動的に動作させて、戻り止め部材およびセレクタインターフェースを、戻り止め部材およびセレクタインターフェースの所望の位置まで移動させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セレクタ機構であって、
戻り止め部材を有するセレクタインターフェースと、
前記セレクタインターフェースの選択可能な位置に対応する複数の人工感触位置を規定する、人工感触ポジショナであって、前記複数の人工感触位置が、前記人工感触ポジショナに沿って螺旋状に延在するスクリュー溝を介して接続されている、人工感触ポジショナと、
前記人工感触ポジショナを回転可能に動作させ、前記スクリュー溝を通して前記戻り止め部材を自動的に動作させて、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースを、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースの所望の位置まで移動させる、モータと、を備える、セレクタ機構。
【請求項2】
前記セレクタインターフェースが、回転軸の周りで回転する、回転可能に動作可能な部材であり、前記所望の位置が、前記回転軸に対する前記セレクタインターフェースの所定の回転位置である、請求項1に記載のセレクタ機構。
【請求項3】
前記人工感触ポジショナの前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸と同心であるプロファイルを含む、請求項2に記載のセレクタ機構。
【請求項4】
前記セレクタインターフェースが前記回転軸の周りで回転するにつれて、前記戻り止め部材が前記スクリュー溝に連続的に係合する、請求項2または3に記載のセレクタ機構。
【請求項5】
前記セレクタインターフェースが、車両のギヤセレクタの一部である、請求項1~4のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項6】
前記セレクタインターフェースが、シフトバイワイヤ機構と結合されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項7】
前記シフトバイワイヤ機構が、パーキング戻り特徴を含み、前記パーキング戻り特徴の係合が、前記モータを作動させて、ポジショナ回転軸の周りで前記人工感触ポジショナを回転させる、請求項6に記載のセレクタ機構。
【請求項8】
前記人工感触ポジショナの回転が、前記スクリュー溝を通して前記戻り止め部材を案内して、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースをパーキング位置まで回転させる、請求項5~7のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項9】
前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記ポジショナ回転軸と同心であるアルキメデススクリューである、請求項2~8のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項10】
前記複数の人工感触位置のうちの1つの感触位置が、ホーム位置を規定し、前記ホーム位置が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に対する前記複数の人工感触位置の回転角度をリセットするように動作する、請求項2~9のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項11】
前記セレクタインターフェースが、前記セレクタインターフェースを前記回転軸に対する所定の回転位置に選択的に固定するロック機構を含む、請求項2~10のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項12】
車両用のセレクタ機構であって、
位置決め部材を有するセレクタインターフェースと、
前記セレクタインターフェースの複数の選択可能な位置を規定する連続スクリュー溝を有する、人工感触ポジショナであって、静止状態にある前記連続スクリュー溝が、前記位置決め部材と、前記セレクタインターフェースの回転軸に対する、前記複数の選択可能な位置の各選択可能な位置の対応する回転位置を規定する前記連続スクリュー溝との間の戻り止め関係を規定する、人工感触ポジショナと、
ポジショナ回転軸の周りで前記人工感触ポジショナを回転させる並進状態を規定するように動作するアクチュエータであって、前記アクチュエータの動作が、前記連続スクリュー溝を通して、前記セレクタインターフェースの前記回転軸の周りで前記位置決め部材を案内する、アクチュエータと、を備える、セレクタ機構。
【請求項13】
前記連続スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸の周りに同心状に配向されたプロファイルを含む、請求項12に記載のセレクタ機構。
【請求項14】
前記アクチュエータが、モータである、請求項12または13に記載のセレクタ機構。
【請求項15】
前記人工感触ポジショナが、前記連続スクリュー溝を画定する連続リッジを含み、前記静止状態にある前記連続リッジが、前記複数の選択可能な位置を分離して、前記複数の選択可能な位置の一貫した間隔を画定する、請求項12~14のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項16】
前記位置決め部材が、前記セレクタインターフェースが前記連続リッジに係合するにつれて撓み、前記人工感触ポジショナが前記静止状態にあるときに前記複数の選択可能な位置の間で動作する、戻り止めである、請求項15に記載のセレクタ機構。
【請求項17】
前記並進状態にある前記連続リッジが、前記連続スクリュー溝を通して、前記位置決め部材を前記複数の選択可能な位置のうちの所望の位置まで案内する、請求項15または16に記載のセレクタ機構。
【請求項18】
前記連続スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に同心であるアルキメデススクリューである、請求項12~17のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項19】
前記複数の選択可能な位置のうちの1つの感触位置が、ホーム位置を規定し、前記ホーム位置が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に対する前記複数の選択可能な位置のうちの前記対応する回転位置をリセットするように動作する、請求項12~18のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項20】
前記セレクタインターフェースが前記回転軸の周りで回転するにつれて、前記位置決め部材が前記連続スクリュー溝に連続的に係合する、請求項12~19のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項21】
前記セレクタインターフェースが、前記車両のギヤセレクタの一部である、請求項12~20のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項22】
前記セレクタインターフェースが、シフトバイワイヤ機構と結合されている、請求項12~20のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項23】
前記シフトバイワイヤ機構が、パーキングロックを含み、前記パーキングロックの係合が、前記モータを作動させて、ポジショナ回転軸の周りで前記人工感触ポジショナを回転させる、請求項22に記載のセレクタ機構。
【請求項24】
前記人工感触ポジショナの回転が、前記連続スクリュー溝を通して前記位置決め部材を案内して、前記戻り止めおよび前記セレクタインターフェースをパーキング位置まで回転させる、請求項21~23のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項25】
セレクタ機構であって、
戻り止め部材を有するセレクタインターフェースと、
連続スクリューリッジを有する人工感触ポジショナであって、静止状態にある前記連続スクリューリッジが、複数の人工感触位置を規定し、前記人工感触位置が、前記セレクタインターフェースの選択可能な位置に対応し、前記複数の人工感触位置が、前記人工感触ポジショナに沿って螺旋状に延在してスクリュー溝を画定する前記連続スクリューリッジを介して接続されている、人工感触ポジショナと、
前記人工感触ポジショナを回転可能に動作させて、並進状態を規定する、ポジショナアクチュエータであって、モータの動作が、前記戻り止め部材を前記連続スクリューリッジに沿って、前記スクリュー溝を通して並進させて、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースを、前記セレクタインターフェースの回転軸の周りで、前記回転軸に対する所望の回転位置まで並進させる、ポジショナアクチュエータと、を備える、セレクタ機構。
【請求項26】
前記セレクタインターフェースに結合されるロック機構をさらに備え、前記ロック機構が、前記回転軸に対する所定の回転位置に前記セレクタインターフェースを選択的に固定するロックアクチュエータを含む、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項27】
前記所定の回転位置および前記所望の回転位置が、前記セレクタインターフェースのホーム位置を規定する、請求項26に記載のセレクタ機構。
【請求項28】
前記連続スクリューリッジおよび前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸の周りに同心状に配向されたプロファイルを画定する、請求項25~27のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項29】
前記ポジショナアクチュエータが、モータである、請求項25~28のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項30】
前記ロックアクチュエータが、モータおよびソレノイドのうちの1つである、請求項26~29のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項31】
前記静止状態にある前記連続スクリューリッジが、前記選択可能な位置を分離している、請求項25~30のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項32】
前記人工感触ポジショナが前記静止状態にあるときに、前記セレクタインターフェースが前記選択可能な位置の間を並進するにつれて、前記戻り止め部材が撓む、請求項25~30のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項33】
前記複数の人工感触位置のうちの1つの感触位置が、ホーム位置を規定し、前記ホーム位置が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に対する前記複数の人工感触位置の対応する回転角度をそれぞれリセットするように動作する、請求項25~32のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項34】
前記セレクタインターフェースが前記回転軸の周りで回転するにつれて、前記戻り止め部材が前記スクリュー溝に連続的に係合する、請求項25~33のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項35】
前記セレクタインターフェースが、車両のギヤセレクタの一部である、請求項25~34のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項36】
前記セレクタインターフェースが、シフトバイワイヤ機構と結合されている、請求項25~35のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項37】
前記シフトバイワイヤ機構が、パーキングロックを含み、前記パーキングロックの係合が、前記モータを作動させて、ポジショナ回転軸の周りに前記人工感触ポジショナを回転させる、請求項36に記載のセレクタ機構。
【請求項38】
前記人工感触ポジショナの回転が、前記スクリュー溝を通して前記戻り止め部材を案内して、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースをパーキング位置まで回転させる、請求項35~37のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項39】
前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸と同心であるアルキメデススクリューである、請求項25~38のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、車両シフタに関し、より具体的には、回転可能に動作可能な人工感触ポジショナを有する機械的パーキング戻り機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両では、シフトバイワイヤ機構は、車両用のトランスミッションを複数のトランスミッションギヤの間でデジタル的に動作させる。この機構の一部として、ユーザがシフトバイワイヤ機構を動作させることを可能にするために、機械的シフタが組み込まれる。パーキング戻り機能などの特定の事例では、シフトバイワイヤ機構が自動的に動作して、トランスミッションをパーキング位置に配置する。この動作を行った視覚キューは、典型的には、電気ディスプレイに反映される。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様によれば、セレクタ機構は、戻り止め部材を有するセレクタインターフェースを含む。人工感触ポジショナは、セレクタインターフェースの選択可能な位置に対応する複数の人工感触位置を規定する。複数の人工感触位置は、人工感触ポジショナに沿って螺旋状に延在するスクリュー溝を介して接続されている。モータは、人工感触ポジショナを回転可能に動作させ、スクリュー溝を通して戻り止め部材を自動的に動作させて、戻り止め部材およびセレクタインターフェースを、戻り止め部材およびセレクタインターフェースの所望の位置まで移動させる。
【0004】
本発明の別の態様によれば、車両用のセレクタ機構は、位置決め部材を有するセレクタインターフェースを含む。人工感触ポジショナは、セレクタインターフェースの複数の選択可能な位置を規定する連続スクリュー溝を含む。静止状態にある連続スクリュー溝は、位置決め部材と連続スクリュー溝との間に戻り止め関係を規定する。複数の選択可能な位置の各選択可能な位置の、セレクタインターフェースの回転軸に対する、対応する回転位置が規定される。アクチュエータは、ポジショナ回転軸の周りで人工感触ポジショナを回転させる並進状態を規定するように動作する。アクチュエータの動作は、連続スクリュー溝を通して、セレクタインターフェースの回転軸の周りで位置決め部材を案内する。
【0005】
本発明の別の態様によれば、セレクタ機構は、戻り止め部材を有するセレクタインターフェースを含む。人工感触ポジショナは、連続スクリューリッジを含む。静止状態にある連続スクリューリッジは、複数の人工感触位置を規定する。人工感触位置は、セレクタインターフェースの選択可能な位置に対応する。複数の人工感触位置は、人工感触ポジショナに沿って螺旋状に延在してスクリュー溝を画定する連続スクリューリッジを介して接続されている。ポジショナアクチュエータは、人工感触ポジショナを回転可能に動作させて、並進状態を規定する。モータの動作は、戻り止め部材を連続スクリューリッジに沿って、スクリュー溝を通して並進させて、戻り止め部材およびセレクタインターフェースを、セレクタインターフェースの回転軸の周りで、回転軸に対する所望の回転位置まで並進させる。
【0006】
本発明のこれらのおよび他の態様、目的、および特徴は、以下の明細書、特許請求の範囲、および添付図面を研究することにより、当業者によって理解および認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】セレクタ機構の態様の上面斜視図である。
図2】外側ハウジングの一部分を除去した、図1のセレクタ機構の別の上面斜視図である。
図3】線III-IIIに沿って切断した、図1のセレクタ機構の断面図である。
図4図1のセレクタ機構の分解斜視図である。
図5】セレクタ機構の態様の側面図であり、ドライブ位置にあるセレクタを示す。
図6図5のセレクタ機構の別の側面図であり、パーキング位置にあるセレクタインターフェースを示す。
図7図5のセレクタ機構の上面斜視図である。
図8図5のセレクタ機構の別の上面斜視図である。
図9図5のセレクタ機構の底面斜視図である。
図10図5のセレクタ機構の側面図である。
図11図6のセレクタ機構の上面斜視図である。
図12図6のセレクタ機構の別の上面斜視図である。
図13図6のセレクタ機構の底面斜視図である。
図14図6のセレクタ機構の別の底面斜視図である。
図15】セレクタ機構の態様の側面図である。
図16図15のセレクタ機構の別の側面図である。
図17図15のセレクタ機構の上面斜視図であり、パーキング位置とドライブ位置との間のセレクタ機構の動作を示す。
図18図17のセレクタ機構の拡大斜視図であり、パーキング位置とドライブ位置との間のセレクタインターフェースの動作を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書における説明の目的で、「上部」、「下部」、「右」、「左」、「背面」、「前面」、「垂直」、「水平」という用語、およびそれら派生語は、図1に配向されたとおりに本発明に関連するものとする。しかしながら、反対のことが明示的に指定されている場合を除いて、本発明が様々な代替的な配向を想定し得ることを理解されたい。また、添付図面に例示され、以下の明細書で説明される特定の装置およびプロセスは、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、本明細書で開示される実施形態に関連する特定の寸法および他の物理的特性は、特許請求の範囲で別途明記されていない限り、限定するものと見なされるべきではない。
【0009】
図1図14に例示されるように、参照番号10は、概して、シフトバイワイヤ機構14のための機械的シフト装置12内に組み込まれる機械的パーキング戻り特徴を指す。機械的パーキング戻り特徴10は、機械的セレクタインターフェース18から延在する戻り止め部材16を含む。戻り止め部材16は、人工感触ポジショナ20に係合して、視覚および触覚フィードバックで、トランスミッションの選択位置22を規定する。これらの選択位置22は、典型的には、シフトバイワイヤ機構14の位置に対応する、パーキング位置、リバース位置、ニュートラル位置、ドライブ位置、および様々な手動シフト位置を含む。機械的セレクタインターフェース18は、人工感触ポジショナ20を通して、1つ以上の戻り止め部材16、典型的には1つの戻り止めを動作させて、トランスミッションの選択位置22の視覚的指示を提供する。このようにして、機械的セレクタインターフェース18は、選択位置22を反映することができる。加えて、機械的セレクタインターフェース18は、トランスミッションを動作させるためのシフトバイワイヤ機構14に電子的命令を提供して、トランスミッションの様々なギヤ位置70を規定することができる。シフトバイワイヤ機構14はまた、機械的シフト装置12と協働して、シフトバイワイヤ機構14がパーキング位置30を規定したときに作動させることができるパーキングロックを規定する。
【0010】
図1図14を再度参照すると、セレクタ機構は、戻り止め部材16を有するセレクタインターフェース18を含む。人工感触ポジショナ20は、セレクタインターフェース18の様々な選択可能な位置42に対応する、複数の人工感触位置40を規定する。複数の人工感触位置40は、人工感触ポジショナ20に沿って螺旋状に延在するスクリュー溝36を介して接続されている。このようにして、スクリュー溝36は、人工感触ポジショナ20の表面に沿って螺旋状に延在する連続溝および対応するスクリューリッジ130である。ポジショナアクチュエータ90、典型的にはモータは、人工感触ポジショナ20を回転可能に動作させ、スクリュー溝36を通して戻り止め部材16を自動的に動作させて、戻り止め部材16およびセレクタインターフェース18を、戻り止め部材16およびセレクタインターフェース18の所望の選択可能な位置42まで移動または別様に並進させる。セレクタインターフェース18は、セレクタ回転軸50の周りで回転する、回転可能に動作可能な部材である。複数の人工感触位置40の所望の選択可能な位置42は、セレクタ回転軸50に対するセレクタインターフェース18の所定の回転位置114である。
【0011】
図1図14を再度参照すると、人工感触ポジショナ20の回転を通した戻り止め部材16およびセレクタインターフェース18のこの並進に適合するために、人工感触ポジショナ20のスクリュー溝36は、セレクタインターフェース18のセレクタ回転軸50と同心である外側湾曲プロファイル60を含む。したがって、人工感触ポジショナ20がポジショナ回転軸34の周りで回転するにつれて、戻り止め部材16は、セレクタ回転軸50の周りを並進して、スクリュー溝36内で維持される。湾曲プロファイル60のこの同心配向を通して、セレクタインターフェース18がセレクタ回転軸50の周りで回転するにつれて、戻り止め部材16が連続的にスクリュー溝36に係合する。ポジショナアクチュエータ90は、第1のギヤトレイン92を介して、人工感触ポジショナ20に結合することができる。第1のギヤトレイン92は、ポジショナアクチュエータ90の回転運動を、シフト装置12のハウジング94内に再配向するために使用することができる。第1のギヤトレイン92はまた、ポジショナアクチュエータ90によって提供される速度および/または機械的利点を修正するために、ギヤ減速機構として使用することもできる。
【0012】
車両を停止させたとき、特定の場合では、車両のトランスミッションをパーキング位置30に自動的に戻すことが必要であり得る。シフトバイワイヤ機構14内で、これは、電子的に、かつ典型的に機械的シフト装置12のセレクタインターフェース18の係合を伴わずに生じる。シフトバイワイヤ機構14のこの自動操作の視覚および触覚のフィードバックを提供するために、機械的パーキング戻り特徴10は、人工感触ポジショナ20を利用して、機械的セレクタインターフェース18をパーキング位置30に戻す。これを達成するために、人工感触ポジショナ20は、戻り止め部材16に係合する螺旋スクリュー32を含む。人工感触ポジショナ20は、ポジショナ回転軸34の周りで回転可能に動作する。人工感触ポジショナ20が回転するにつれて、戻り止め部材16は、アルキメデススクリューなどのスクリュー溝36内を摺動可能に動作または並進し、人工感触ポジショナ20のスクリュー溝36に沿って操作される。戻り止め部材16が移動し、スクリュー溝36に沿って並進するにつれて、これはまた、機械的セレクタインターフェース18をセレクタ回転軸50の周りで付勢して、パーキング位置30に戻す。
【0013】
図1図14に例示されるように、戻り止め部材16は、典型的にはポジショナ回転軸34に対して垂直であるセレクタ回転軸50の周りで動作するので、人工感触ポジショナ20は、セレクタ回転軸50と同心である外側湾曲プロファイル60を含む。したがって、人工感触ポジショナ20のスクリュー溝36は、この湾曲プロファイル60を通して動作して、戻り止め部材16が、セレクタ回転軸50の周りで回転可能に動作し、同時に、人工感触ポジショナ20のスクリュー溝36に沿って並進することを可能にする。ここでも、人工感触ポジショナ20は、ポジショナ回転軸34の周りで回転し、スクリュー溝36は、セレクタ回転軸50と同心である湾曲プロファイル60に沿って戻り止め部材16を並進させるように動作する。
【0014】
スクリュー溝36を有する人工感触ポジショナ20は、直線動作セレクタインターフェース18とともに利用することができ、人工感触ポジショナ20は、直線動作セレクタが通って動作した直線軸に沿って位置決めされることが想到される。また、スクリュー溝36を有する人工感触ポジショナ20が、回転セレクタに対して動作することができることも想到される。そのような実施形態では、人工感触ポジショナ20は、典型的には、略水平構成で配向される。装置の様々な態様では、スクリュー溝36の湾曲プロファイル60は、セレクタインターフェース18のセレクタ回転軸50と同心である。
【0015】
人工感触ポジショナ20が静止状態110にあるとき、戻り止め部材16に面する人工感触ポジショナ20のプロファイルは、セレクタインターフェース18の様々なギヤ位置70を規定する。人工感触ポジショナ20は、回転することができるので、戻り止め部材16をパーキング位置30に、またはギヤ位置70の別の位置に戻すために、人工感触ポジショナ20が回転するにつれて、セレクタインターフェース18およびセレクタ回転軸50に対するギヤ位置70の正確な回転配置が経時的にわずかに変化し得る。したがって、様々な較正が定期的に生じ得る。これらの較正は、機械的セレクタインターフェース18に対する、様々なギヤ位置70の相対的回転位置114および場所を規定または再規定する役割を果たす。これらのギヤ位置70は、互いに対して一貫した間隔112または相対的な間隔112を維持するが、回転軸および各ギヤ位置70に対する戻り止め部材16の回転位置114は、経時的に変化し得る。様々なギヤ位置70を位置決めする際のこうしたわずかな変形を補償するために、セレクタインターフェース18の較正を使用することができる。
【0016】
本装置の様々な態様では、ギヤ位置70は、一貫した幅を有するスクリュー溝36およびスクリューリッジ130を有する人工感触ポジショナ20の使用を通じて、一貫した間隔112を含むことができる。また、人工感触ポジショナ20が可変ねじ山または不規則なねじ山を有することができることも想到される。これは、ギヤ位置70の間に可変距離を有するスクリュー溝36およびスクリューリッジ130を生成することができる。この実施形態では、人工感触ポジショナ20の動作は、ギヤ位置70の互いに対する相対的な間隔112を大幅に修正することなく、セレクタ回転軸50の周りのギヤ位置70の回転位置114を修正することができる。
【0017】
また、人工感触ポジショナ20が回転して、戻り止め部材16をパーキング位置30に戻した後に、ギヤ位置70がセレクタインターフェース18のセレクタ回転軸50に対して一貫した間隔112および一貫した回転位置114を維持し得るように、人工感触ポジショナ20を、一貫したホーム位置120に戻すことができることが想到される。ホーム位置120はまた、セレクタインターフェース18のセレクタ回転軸50に対する、人工感触ポジショナ20の複数の人工感触位置40の相対的な回転角度または配置をリセットする役割を果たすこともできる。
【0018】
追加的に、人工感触ポジショナ20が戻り止め部材16を戻して、セレクタインターフェース18がパーキング位置30にあるとき、パーキングロック機構102は、セレクタインターフェース18に係合して、パーキング位置30に固定することができる。
【0019】
人工感触ポジショナ20は、人工感触ポジショナ20をポジショナ回転軸34の周りで動作させる専用のポジショナアクチュエータ90を通して動作させることができる。人工感触ポジショナ20が回転するにつれて、スクリュー溝36は、セレクタ回転軸50の周りで戻り止め部材16を案内して、並進させる。このようにして、人工感触ポジショナ20のスクリュー溝36は、戻り止め部材16をパーキング位置30、ホーム位置120、またはセレクタ回転軸50に対する他の所望の回転位置114に自動的に戻す。このポジショナアクチュエータ90および人工感触ポジショナ20はまた、戻り止め部材16がパーキング位置30、ホーム位置120、または他の所望の回転位置114に到達したときを監視する、様々な位置決めセンサを含むことができる。したがって、戻り止め部材16が、スクリュー溝36を画定する連続スクリューリッジ130の上を滑る場合、ポジショナアクチュエータ90は、戻り止め部材16がパーキング位置30、ホーム位置120、または他の所望の回転位置114に到達するまで動作し続ける。機械的セレクタインターフェース18を遮る障害物により、パーキング位置30に到達することができない場合は、例えば、信号または他のアラートを作動させることができる。シフトバイワイヤ機構14は、機械的セレクタインターフェース18がパーキング位置30まで動作するかどうかにかかわらず、トランスミッションをパーキングギヤに戻すことを理解されたい。本明細書で説明されるパーキング戻り特徴10は、典型的には、トランスミッションがパーキングギヤに自動的に戻った旨の視覚的指示を提供するために使用される。
【0020】
装置の特定の態様では、シフトバイワイヤ機構14は、シフトバイワイヤ機構14および機械的セレクタインターフェース18をパーキング位置30または他の回転位置114に維持するようにパーキングロック機構102を動作させる、ロックアクチュエータ100を含むことができる。このロックアクチュエータ100は、パーキングロック機構102を作動させることができるソレノイド、モータ、または他のアクチュエータの形態とすることができることが想到される。また、パーキングロック機構102が、人工感触ポジショナ20と協働する別個の組立体であることも想到される。また、パーキングロック機構102にロックアクチュエータ100が組み込まれることも想到される。そのような実施形態では、ポジショナアクチュエータ90およびロックアクチュエータ100は、単一のアクチュエータであり得る。このような例では、ロックアクチュエータ100はまた、パーキングロック機構102を動作させている間、ポジショナ回転軸34の周りで人工感触ポジショナ20を操作するために使用することもできる。そのような実施形態では、自動パーキング戻り特徴10が利用される場合、ロックアクチュエータ100を使用して、パーキングロックレバー104をパーキングロック位置106に向かって付勢することができる。同時に、このロックアクチュエータ100は、スクリュー溝36を通して戻り止め部材16を操作するためにポジショナ回転軸34の周りで、および戻り止め部材16および機械的セレクタインターフェース18をパーキング位置30に戻すためにセレクタ回転軸50の周りで、人工感触ポジショナ20を操作するために使用することができる。装置のそのような態様では、パーキングロック機構102および人工感触ポジショナ20は、パーキングロック機構102および人工感触ポジショナ20の各々を操作するための共通のモータ、ソレノイド、または他の同様のアクチュエータによって動作させることができる。パーキングロック機構102はまた、ハウジング94内のロックアクチュエータ100の回転運動または軸方向運動を伝達する、第2のギヤトレイン118を含むこともできる。第2のギヤトレイン118はまた、ロックアクチュエータ100の速度および/または機械的利点を修正するために使用することもできる。
【0021】
ここで図15図18を参照すると、パーキングロック機構102は、略直線構成で作動するソレノイドの使用を通じて動作させることができる。この構成を通して、パーキングロックレバー104は、ソレノイドの作動を通して動作して、セレクタインターフェース18の一部分と係合および係合解除する。
【0022】
ここで図1図18を参照すると、装置の様々な態様によれば、人工感触ポジショナ20は、セレクタインターフェース18およびセレクタインターフェース18内に組み込まれる戻り止め部材16に対して様々な構成で配向することができる。これらの様々な構成は、特定のセレクタ機構およびその中に含まれる構成要素のサイズおよび寸法の制約に基づくことができる。したがって、人工感触ポジショナ20は、水平構成、垂直構成、またはセレクタインターフェース18の戻り止め部材16と人工感触ポジショナ20のスクリュー溝36との間の係合を可能にする他の角度構成で配向することができる。
【0023】
装置の特定の態様では、人工感触ポジショナ20の回転操作をワイヤ動作のシフト機構に利用することができることが想到される。そのような実施形態では、感触ポジショナの回転を使用して、戻り止め部材16をパーキング位置30に向かって操作することができる。戻り止め部材16のこの操作は、機械的セレクタインターフェース18を移動させるだけでなく、トランスミッションをパーキング位置30または別のギヤ位置70に戻すために、トランスミッションと結合されたシフト機構を動作させる。そのような実施形態では、戻り止め部材16が人工感触ポジショナ20のスクリュー溝36を通って移動するときに、戻り止め部材16がスクリュー溝36のギヤ位置70から滑り抜けることを防止するために、様々なロック機構または固定機構が戻り止め部材16内に含まれる。追加的に、トランスミッションを機械的に動作させるためにセレクタインターフェース18がワイヤと接続されるので、戻り止め部材16をパーキング位置30まで動作させるだけでなく、トランスミッションをパーキング位置30まで操作するためにトランスミッションのワイヤを機械的に動作させるためにも、感触ポジショナを動作させるためのポジショナアクチュエータ90は、典型的には、より高い出力のモータである。
【0024】
典型的には、スクリュー溝36を有する人工感触ポジショナ20がシフトバイワイヤ機構14内で利用される。したがって、スクリュー溝36と戻り止め部材16との係合は、戻り止め部材16をパーキング位置30まで動作させるように係合される。したがって、スクリュー溝36は、戻り止め部材16をパーキング位置30に戻すために、重力およびセレクタインターフェース18の任意の緩衝または触覚関連の特徴に打ち勝つことだけしか必要としなくなる。したがって、人工感触ポジショナ20およびスクリュー溝36を動作させるために、より低い出力のモータを利用することができる。本明細書で論じられるように、より低い出力のモータはまた、人工感触ポジショナ20をギヤ位置70のいずれかまで操作するために使用することもできる。そのような機能は、車両のための自動縦列駐車機能で実施され得る。
【0025】
自動縦列駐車機能の例示的な事例では、シフトバイワイヤ機構14は、ドライブギヤ位置とリバースギヤ位置70との間で自動的に操作することができる。シフトバイワイヤ機構14のこれらの自動操作中に、人工感触ポジショナ20は、セレクタインターフェース18の位置を通してこれらの操作を反映するように動作させることができる。最後に、自動縦列駐車機能が完了した後に、シフトバイワイヤ機構14がパーキング位置30に係合して、セレクタインターフェース18がこの動作を反映する。本明細書で論じられるように、人工感触ポジショナ20の動作は、様々なギヤ位置70の間でセレクタインターフェース18を動作させる。特定の場合では、自動感触ポジショナ20によるセレクタインターフェース18の操作を使用して、ドライブ、ニュートラル、およびリバースのギヤ位置70などの特定のギヤ位置70を選択することができる。パーキング位置30は、典型的には、シフトバイワイヤ機構14によって係合されて、セレクタインターフェース18の動作がこの変更を反映する。
【0026】
図1図18を再度参照すると、セレクタ機構は、車両(図示せず)内に位置決めすることができる。典型的には、セレクタ機構は、様々な歯車を選択するために、またはトランスミッションと関連付けられた様々な歯車の選択を反映するために、ギヤセレクタまたはギヤシフタと関連付けられる。セレクタインターフェース18は、典型的には戻り止め部材16の形態である位置決め部材を含む。人工感触ポジショナ20は、セレクタインターフェース18の複数の選択可能な位置42を規定する連続スクリュー溝36を含む。静止状態110にある連続スクリュー溝36は、戻り止め部材16と連続スクリュー溝36との間に戻り止め関係を規定する。静止状態110にある連続スクリュー溝36は、セレクタインターフェース18のセレクタ回転軸50に対する、複数の選択可能な位置42の各選択可能な位置42の対応する回転位置114を規定する。上で論じたように、人工感触ポジショナ20の回転位置114によって、セレクタ回転軸50に対する複数の選択可能な位置42の相対位置を変化させることができる。ポジショナアクチュエータ90は、人工感触ポジショナ20がポジショナ回転軸34の周りで回転する並進状態140を規定するように動作する。ポジショナアクチュエータ90の動作は、連続スクリュー溝36を通して、セレクタ回転軸50の周りで戻り止め部材16を案内する。上で論じたように、ポジショナアクチュエータ90は、典型的には、人工感触ポジショナ20をポジショナ回転軸34の周りで回転可能に動作させる、ステッパモータなどのモータである。このモータは、人工感触ポジショナ20を時計回り方向および反時計回り方向に動作させることができる2方向モータの形態とすることができる。装置の特定の態様では、ポジショナアクチュエータ90は、人工感触ポジショナ20だけを動作させ、次に、戻り止め部材16をパーキング位置30に向かって動作させるように構成される、単方向モータとすることができることが想到される。戻り止め部材16およびセレクタインターフェース18のパーキング位置30から離れる回転は、静止状態110にある人工感触ポジショナ20の選択可能な位置42を通したセレクタインターフェース18の戻り止め部材16の動作を通して達成することができる。
【0027】
図1図18を再度参照すると、人工感触ポジショナ20は、連続スクリュー溝36を画定する連続リッジを含む。静止状態110にある連続リッジは、複数の選択可能な位置42を分離して、複数の選択可能な位置42の一貫した間隔112を画定する。戻り止め部材16が複数の選択可能な位置42の間で動作するとき、戻り止め部材16は、連続スクリューリッジ130に係合するにつれて撓み、静止状態110にある複数の選択可能な位置42の間で動作する。人工感触ポジショナ20が並進状態140にあるときに、連続スクリューリッジ130は、典型的には戻り止め部材16の形態の位置決め部材を、連続スクリュー溝36を通して、複数の選択可能な位置42のうちの所望の位置まで案内する。
【0028】
図1図18を再度参照すると、セレクタ機構は、戻り止め部材16を有するセレクタインターフェース18を含む。人工感触ポジショナ20は、連続スクリューリッジ130を含む。静止状態110にある連続スクリューリッジ130は、複数の人工感触位置40およびそれらの間の一貫した間隔112を画定する。連続スクリューリッジ130の人工感触位置40は、セレクタインターフェース18の選択可能な位置42に対応する。複数の人工感触位置40は、スクリュー溝36を画定するために人工感触ポジショナ20に沿って螺旋状に延在する連続スクリューリッジ130を介して接続されている。ポジショナアクチュエータ90は、人工感触ポジショナ20を回転可能に動作させて、並進状態140を規定する。ポジショナアクチュエータ90の動作は、戻り止め部材16を、連続スクリューリッジ130に沿って、かつスクリュー溝36を通して並進させて、戻り止め部材16およびセレクタインターフェース18を、セレクタインターフェース18のセレクタ回転軸50の周りでセレクタ回転軸50に対する所望の回転位置114まで並進させる。
【0029】
装置の様々な態様によれば、図1図18に例示されるように、セレクタ機構は、任意選択的に、セレクタインターフェース18に結合されるロック機構を含むことができる。ロック機構は、セレクタ回転軸50に対してセレクタインターフェース18を所定の回転位置114に選択的に固定するロックアクチュエータ100を含む。ロック機構は、典型的には、パーキングロックレバー104を有するパーキングロック機構102の形態である。パーキングロックレバー104は、セレクタインターフェース18の一部分に係合するように動作して、セレクタインターフェース18を所定の回転位置114に固定する。典型的には、この所定の回転位置114は、セレクタインターフェース18のパーキング位置30となる。
【0030】
本発明の概念から逸脱することなく、上述した構造に対して変更および修正を行うことができることが理解され、さらに、そのような概念は、以下の特許請求の範囲がそれらの文言によって別途明記されていない限り、これらの特許請求の範囲によって網羅されるよう意図されることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-01-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セレクタ機構であって、
戻り止め部材を有するセレクタインターフェースと、
前記セレクタインターフェースの選択可能な位置に対応する複数の人工感触位置を規定する、人工感触ポジショナであって、前記複数の人工感触位置が、前記人工感触ポジショナに沿って螺旋状に延在するスクリュー溝を介して接続されている、人工感触ポジショナと、
前記人工感触ポジショナを回転可能に動作させ、前記スクリュー溝を通して前記戻り止め部材を自動的に動作させて、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースを、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースの所望の位置まで移動させる、モータと、を備える、セレクタ機構。
【請求項2】
前記セレクタインターフェースが、回転軸の周りで回転する、回転可能に動作可能な部材であり、前記所望の位置が、前記回転軸に対する前記セレクタインターフェースの所定の回転位置である、請求項1に記載のセレクタ機構。
【請求項3】
前記人工感触ポジショナの前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸と同心であるプロファイルを含む、請求項2に記載のセレクタ機構。
【請求項4】
前記セレクタインターフェースが前記回転軸の周りで回転するにつれて、前記戻り止め部材が前記スクリュー溝に連続的に係合する、請求項2に記載のセレクタ機構。
【請求項5】
前記セレクタインターフェースが、車両のギヤセレクタの一部である、請求項1に記載のセレクタ機構。
【請求項6】
前記セレクタインターフェースが、シフトバイワイヤ機構と結合されている、請求項1に記載のセレクタ機構。
【請求項7】
前記シフトバイワイヤ機構が、パーキング戻り特徴を含み、前記パーキング戻り特徴の係合が、前記モータを作動させて、ポジショナ回転軸の周りで前記人工感触ポジショナを回転させる、請求項6に記載のセレクタ機構。
【請求項8】
前記人工感触ポジショナの回転が、前記スクリュー溝を通して前記戻り止め部材を案内して、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースをパーキング位置まで回転させる、請求項5に記載のセレクタ機構。
【請求項9】
前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記ポジショナ回転軸と同心であるアルキメデススクリューである、請求項7に記載のセレクタ機構。
【請求項10】
前記セレクタインターフェースが、前記セレクタインターフェースを前記回転軸に対する所定の回転位置に選択的に固定するロック機構を含む、請求項2に記載のセレクタ機構。
【請求項11】
前記複数の人工感触位置のうちの1つの感触位置が、ホーム位置を規定し、前記ホーム位置が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に対する前記複数の人工感触位置の回転角度をリセットするように動作する、請求項2~10のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項12】
車両用のセレクタ機構であって、
位置決め部材を有するセレクタインターフェースと、
前記セレクタインターフェースの複数の選択可能な位置を規定する連続スクリュー溝を有する、人工感触ポジショナであって、静止状態にある前記連続スクリュー溝が、前記位置決め部材と、前記セレクタインターフェースの回転軸に対する、前記複数の選択可能な位置の各選択可能な位置の対応する回転位置を規定する前記連続スクリュー溝との間の戻り止め関係を規定する、人工感触ポジショナと、
ポジショナ回転軸の周りで前記人工感触ポジショナを回転させる並進状態を規定するように動作するアクチュエータであって、前記アクチュエータの動作が、前記連続スクリュー溝を通して、前記セレクタインターフェースの前記回転軸の周りで前記位置決め部材を案内する、アクチュエータと、を備える、セレクタ機構。
【請求項13】
前記連続スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸の周りに同心状に配向されたプロファイルを含む、請求項12に記載のセレクタ機構。
【請求項14】
前記アクチュエータが、モータである、請求項12に記載のセレクタ機構。
【請求項15】
前記人工感触ポジショナが、前記連続スクリュー溝を画定する連続リッジを含み、前記静止状態にある前記連続リッジが、前記複数の選択可能な位置を分離して、前記複数の選択可能な位置の一貫した間隔を画定する、請求項12に記載のセレクタ機構。
【請求項16】
前記位置決め部材が、前記セレクタインターフェースが前記連続リッジに係合するにつれて撓み、前記人工感触ポジショナが前記静止状態にあるときに前記複数の選択可能な位置の間で動作する、戻り止めである、請求項15に記載のセレクタ機構。
【請求項17】
前記並進状態にある前記連続リッジが、前記連続スクリュー溝を通して、前記位置決め部材を前記複数の選択可能な位置のうちの所望の位置まで案内する、請求項15に記載のセレクタ機構。
【請求項18】
前記連続スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に同心であるアルキメデススクリューである、請求項1に記載のセレクタ機構。
【請求項19】
前記複数の選択可能な位置のうちの1つの感触位置が、ホーム位置を規定し、前記ホーム位置が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に対する前記複数の選択可能な位置のうちの前記対応する回転位置をリセットするように動作する、請求項12に記載のセレクタ機構。
【請求項20】
前記セレクタインターフェースが、前記車両のギヤセレクタの一部である、請求項12に記載のセレクタ機構。
【請求項21】
前記セレクタインターフェースが、シフトバイワイヤ機構と結合されている、請求項12に記載のセレクタ機構。
【請求項22】
前記シフトバイワイヤ機構が、パーキングロックを含み、前記パーキングロックの係合が、前記モータを作動させて、ポジショナ回転軸の周りで前記人工感触ポジショナを回転させる、請求項21に記載のセレクタ機構。
【請求項23】
前記人工感触ポジショナの回転が、前記連続スクリュー溝を通して前記位置決め部材を案内して、前記戻り止めおよび前記セレクタインターフェースをパーキング位置まで回転させる、請求項20に記載のセレクタ機構。
【請求項24】
前記セレクタインターフェースが前記回転軸の周りで回転するにつれて、前記位置決め部材が前記連続スクリュー溝に連続的に係合する、請求項12~23のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【請求項25】
セレクタ機構であって、
戻り止め部材を有するセレクタインターフェースと、
連続スクリューリッジを有する人工感触ポジショナであって、静止状態にある前記連続スクリューリッジが、複数の人工感触位置を規定し、前記人工感触位置が、前記セレクタインターフェースの選択可能な位置に対応し、前記複数の人工感触位置が、前記人工感触ポジショナに沿って螺旋状に延在してスクリュー溝を画定する前記連続スクリューリッジを介して接続されている、人工感触ポジショナと、
前記人工感触ポジショナを回転可能に動作させて、並進状態を規定する、ポジショナアクチュエータであって、モータの動作が、前記戻り止め部材を前記連続スクリューリッジに沿って、前記スクリュー溝を通して並進させて、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースを、前記セレクタインターフェースの回転軸の周りで、前記回転軸に対する所望の回転位置まで並進させる、ポジショナアクチュエータと、を備える、セレクタ機構。
【請求項26】
前記セレクタインターフェースに結合されるロック機構をさらに備え、前記ロック機構が、前記回転軸に対する所定の回転位置に前記セレクタインターフェースを選択的に固定するロックアクチュエータを含む、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項27】
前記所定の回転位置および前記所望の回転位置が、前記セレクタインターフェースのホーム位置を規定する、請求項26に記載のセレクタ機構。
【請求項28】
前記連続スクリューリッジおよび前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸の周りに同心状に配向されたプロファイルを画定する、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項29】
前記ポジショナアクチュエータが、モータである、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項30】
前記ロックアクチュエータが、モータおよびソレノイドのうちの1つである、請求項26に記載のセレクタ機構。
【請求項31】
前記静止状態にある前記連続スクリューリッジが、前記選択可能な位置を分離している、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項32】
前記人工感触ポジショナが前記静止状態にあるときに、前記セレクタインターフェースが前記選択可能な位置の間を並進するにつれて、前記戻り止め部材が撓む、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項33】
前記複数の人工感触位置のうちの1つの感触位置が、ホーム位置を規定し、前記ホーム位置が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸に対する前記複数の人工感触位置の対応する回転角度をそれぞれリセットするように動作する、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項34】
前記セレクタインターフェースが前記回転軸の周りで回転するにつれて、前記戻り止め部材が前記スクリュー溝に連続的に係合する、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項35】
前記セレクタインターフェースが、車両のギヤセレクタの一部である、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項36】
前記セレクタインターフェースが、シフトバイワイヤ機構と結合されている、請求項25に記載のセレクタ機構。
【請求項37】
前記シフトバイワイヤ機構が、パーキングロックを含み、前記パーキングロックの係合が、前記モータを作動させて、ポジショナ回転軸の周りに前記人工感触ポジショナを回転させる、請求項36に記載のセレクタ機構。
【請求項38】
前記人工感触ポジショナの回転が、前記スクリュー溝を通して前記戻り止め部材を案内して、前記戻り止め部材および前記セレクタインターフェースをパーキング位置まで回転させる、請求項35に記載のセレクタ機構。
【請求項39】
前記スクリュー溝が、前記セレクタインターフェースの前記回転軸と同心であるアルキメデススクリューである、請求項25~38のいずれか1項に記載のセレクタ機構。
【国際調査報告】