(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(54)【発明の名称】送電線のシールド導体のための接続デバイス
(51)【国際特許分類】
H01R 4/48 20060101AFI20230201BHJP
H01R 4/58 20060101ALI20230201BHJP
【FI】
H01R4/48 C
H01R4/58 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022534800
(86)(22)【出願日】2020-12-03
(85)【翻訳文提出日】2022-08-04
(86)【国際出願番号】 EP2020084382
(87)【国際公開番号】W WO2021115902
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】102019133530.2
(32)【優先日】2019-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504019733
【氏名又は名称】フェニックス コンタクト ゲーエムベーハー ウント コムパニー カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン・ベルクハーン
(72)【発明者】
【氏名】ハインツ・ライプケ
(57)【要約】
本発明は、電位コレクタ(3)上に適合され得る筐体(10)であって、その筐体(10)内には、シールド導体(20)を有する送電線(2)が挿入され得る、筐体(10)と、ばね要素(11)と、を含む、送電線(2)のシールド導体(20)のための接続デバイス(1)に関し、ばね要素(11)は、筐体(10)上に移動可能に配置され、クランプレッグ(111)を有し、クランプ位置において筐体(10)に挿入された送電線(2)のシールド導体(20)にクランプレッグ(111)により作用するように開位置からクランプ位置に筐体(10)に対して移動可能である。ロック要素(13)が提供され、ロック要素(13)は、電位コレクタ(3)上に適合された筐体(10)が電位コレクタ(3)にロックされるロック位置と、筐体(10)を電位コレクタ(3)から解放するためのロック解除位置と、の間で筐体(10)に対して移動可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電線(2)のシールド導体(20)のための接続デバイス(1)であって、
電位コレクタ(3)に取り付けられ得る筐体(10)であって、前記筐体(10)内には、前記シールド導体(20)を有する前記送電線(2)が挿入され得る、筐体(10)と、
前記筐体(10)上に調整可能に配置されたばね要素(11)であって、クランプレッグ(111)を有し、クランプ位置において、前記筐体(10)に挿入された前記送電線(2)の前記シールド導体(20)に前記クランプレッグ(111)により作用するように開位置から前記クランプ位置に前記筐体(10)に対して移動可能である、ばね要素(11)と、
前記電位コレクタ(3)に取り付けられた前記筐体(10)が前記電位コレクタ(3)とロックされるロック位置と、前記筐体(10)を前記電位コレクタ(3)から解放するためのロック解除位置と、の間で前記筐体(10)に対して調整可能であるロック要素(13)と、
を含むことを特徴とする、接続デバイス(1)。
【請求項2】
前記電位コレクタ(3)を受け入れるための凹部(101)が、前記筐体(10)上に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の接続デバイス(1)。
【請求項3】
前記ロック位置における前記ロック要素(13)は、前記筐体(10)の前記凹部(101)によって画定される受容部をロックすることを特徴とする、請求項2に記載の接続デバイス(1)。
【請求項4】
前記ロック要素(13)は、前記筐体(10)上の少なくとも1つのガイド(105)内で案内されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項5】
前記筐体(10)は、取り付け方向において前記電位コレクタ(3)に取り付けられ得、前記ロック要素は、前記取り付け方向に直角の変位方向において前記筐体(10)に対して変位可能であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項6】
前記ばね要素(11)は、枢動軸(S)周りに前記筐体(10)に対して枢動可能であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項7】
前記ばね要素(11)は、前記筐体(10)に対して前記ロック要素(13)を調整するように構成されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項8】
前記クランプレッグ(111)は、前記ばね要素(11)が前記クランプ位置から前記開位置に動かされるとき前記ロック要素(13)を押して前記ロック解除位置にするように設計されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項9】
前記ばね要素(11)が前記クランプ位置から前記開位置に動かされる場合、前記クランプレッグ(110)は、最初に、挿入されたシールド導体(20)から持ち上げられ、次いで、前記ロック要素(13)の作動セグメント(132)に作用することを特徴とする、請求項8に記載の接続デバイス(1)。
【請求項10】
前記ばね要素(11)は、前記筐体(10)上に枢動可能に配置された作動レッグ(110)を含み、前記作動レッグは、前記クランプレッグ(111)の方に曲げられ、前記作動レッグ(110)は、前記ばね要素(13)が前記開位置から前記クランプ位置に動かされる場合、前記ロック要素(13)を押して前記ロック位置にするように設計されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項11】
前記筐体(10)は、互いに平行にかつ横方向に沿って互いに離隔されて延びる2つの平行な側壁(100)であって、前記側壁の間に受入空間(12)が形成される、側壁(100)と、前記側壁(100)を互いに接続する接続セグメント(104)と、を有し、少なくとも1つのガイド(105)が前記側壁(100)の各々上に設けられることを特徴とする、請求項4を引用する、請求項1から10のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項12】
前記接続デバイス(1)は、前記ばね要素(11)と前記電位コレクタ(3)との間に前記クランプ位置において前記送電線(2)の前記シールド導体(20)を受け入れるように設計されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)。
【請求項13】
シールド導体(20)を含む送電線(2)と、電位コレクタ(3)と、請求項1から12のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)と、を有する、アセンブリ。
【請求項14】
前記電位コレクタ(3)は、サポートレールまたはバスバーのうちの構成要素であることを特徴とする、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
送電線(2)のシールド導体(20)のための接続デバイス(1)、特に請求項1から12のいずれか一項に記載の接続デバイス(1)のための筐体(10)であって、前記筐体(10)は電位コレクタ(3)に取り付け可能であり、前記シールド導体(20)を有する前記送電線(2)は前記筐体(10)に挿入可能であり、前記筐体(10)は前記筐体(10)上でばね要素(11)を調整可能に搭載するための少なくとも1つの支承点(103)と、少なくとも1つのガイド(105)と、を有し、前記少なくとも1つのガイド(105)は、ロック要素(13)が、前記電位コレクタ(3)に取り付けられた前記筐体(10)が前記電位コレクタ(3)にロックされるロック位置と、前記筐体(10)を前記電位コレクタ(3)から解放するためのロック解除位置と、の間で前記少なくとも1つのガイド(105)に沿って前記筐体(10)に対して調整可能であるように設計される、筐体(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルによる、送電線のシールド導体を電位コレクタに接続するための接続デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
そのような接続デバイスは、電位コレクタに取り付けられ得る筐体を含み、その筐体内には、シールド導体を有する送電線が挿入され得る。さらに、そのような接続デバイスは、筐体上で調整可能であるように配置されたばね要素を含み、ばね要素はクランプレッグを有し、クランプ位置において筐体に挿入された送電線のシールド導体にクランプレッグにより作用するように開位置からクランプ位置に筐体に対して移動可能である。
【0003】
そのような接続デバイスは、シールドクランプとも呼ばれ、シールド導体を大面積にわたって電位コレクタ、たとえば、バスバー、サポートレール、または電気設備(たとえば、スイッチキャビネット)の筐体壁と接触させる役割を果たす。接触は、本明細書では、電気設備の耐用年数にわたってシールド導体の信頼できる電位シールドを生み出すために、耐久性、特に耐熱性および耐食性(侵食環境においても)および耐震性がなければならない。
【0004】
従来の接続デバイスは、比較的複雑な構造を有し、複数の構成要素を使用し、それに応じて生産コストが高い。さらに、複数の組立ステップまたは分解ステップが、通常、シールド導体の接続において必要であり、たとえば、バスバーが複数のそのような接続デバイスを有すると仮定すると、それは、かなりの努力を意味する可能性がある。
【0005】
特許文献1から知られている構造的端子では、金属導体の形態の電位コレクタおよび送電線が、筐体に挿入され得る。クランプねじが筐体上に配置され、それを介して送電線が、クランプ方式で金属導体と接触され得る。
【0006】
特許文献2は、シールド導体を接触させるための接触デバイスを説明しており、前記接触デバイスは、受入空間を取り囲む筐体を含み、筐体は、電位コレクタが受入空間内に延びるように、電位コレクタに取り付けられ得る。加えて、ばね要素が設けられ、ばね要素は、枢動軸周りに枢動することができるように筐体上に配置され、開位置からクランプ位置に枢動され得る。これは、送電線のシールド導体と電位コレクタとの信頼性および耐久性がある接触を可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国実用新案第202015102037号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第102016110393号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、送電線のシールド導体と電位コレクタ(たとえば、バスバー、サポートレール、または電気設備の筐体エッジ)との最適に確実な接触を可能にし、それでもなお動作が簡単な接続デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1の特徴を有する物品によって達成される。
【0010】
したがって、接続デバイスは、ロック位置とロック解除位置との間で筐体に対して調整可能であり、特に変位可能であるロック要素を有し、電位コレクタに取り付けられた筐体は、ロック位置において電位コレクタとロックされ、ロック解除位置において筐体は電位コレクタから除去するために解放される。
【0011】
したがって、接続デバイスはロック要素を有し、ロック要素を用いて、接続デバイスは簡単に電位コレクタにロックされ得、それにより、接続デバイスは電位コレクタ上に拘束され、特に確実に保持される。それゆえ、たとえば、接続デバイスをねじなどの締結要素によって電位コレクタに固定する必要はない。それにより、接続デバイスは、動作が簡単でありながら、電位コレクタに確実に固定され得る。
【0012】
ばね要素が、筐体上に調整可能に、特に枢動可能に配置され、送電線のシールド導体とクランプレッグによって接触され得、前記シールド導体は、接続デバイスの受入空間に挿入される。ばね要素は、たとえばばね鋼から作ることができ、本質的に弾性であり得、それにより、シールド導体と電位コレクタとの間のクランプ接触を生み出すことができ、たとえば、シールド導体または電位コレクタの形状の経年劣化による変化は、シールド導体と電位コレクタとの間の接触が機能低下することなく補償され得る。
【0013】
これによって、特にEMC互換の大面積接触のための、シールド導体(それは、特に送電線の形状に対応する円筒形の基本形状を有することができる)に対するクランプレッグの有利な接触を可能にするために、クランプレッグは接触部を有することができ、その接触部を介してクランプレッグは、シールド導体と(平面)接触することができ、接触部は、シールド導体に関してその形状に適合される。したがって、接触部は、湾曲したまたは角のある接触輪郭(シールド導体が接続デバイスの筐体の受入空間に軸に沿って挿入され得る縦軸に直角の平面内で見られる)を形成し、それにより、接触部は、縦軸周りの円周方向に見るとき、少なくとも部分的にシールド導体に対してフラットに置かれ得る。シールド導体との有利なフラットな接触による力の有利な印加が、これによって可能になる。加えて、接続デバイスの筐体内でのシールド導体の確実な着座が改善され得る。なぜならば、シールド導体は、同じく、線の縦軸に直角に延びる平面内の接触輪郭を介して筐体内の適所に保持され、したがって、クランプレッグに対して、縦軸に対して横に(電位コレクタに対して接線方向に)動かされ得ないからである。
【0014】
たとえば、ばね要素が一体的に形成される。代替または追加として、筐体が一体的に形成され得る。たとえば、筐体および/またはばね要素は、それぞれ、型打ちした曲げ部品として実行される。
【0015】
電位コレクタを受け入れるための凹部が、筐体上に形成され得る。筐体の側壁が、特に凹部を有することができる。凹部は、それらの形状を電位コレクタの形状に適合され得、したがって、電位コレクタ、たとえば断面が長方形の金属導体を、特に正確に適合して収容する。送電線のシールド導体と電位コレクタとを電気的に接触させるために、被覆を剥がされたシールド導体を有する送電線が、最初に接続デバイスの筐体に挿入されることが好ましい。次いで、筐体が、その上に配置された送電線と一緒に、電位コレクタ、たとえば接地としての役割を果たすバスバー、サポートレール、または電気設備、たとえばスイッチキャビネットなどの筐体壁のセグメントに取り付けられ得る。筐体が電位コレクタに取り付けられている場合、電位コレクタは、筐体の側壁がその方向に沿って互いに離隔される横方向に沿って受入空間を通って延びることが好ましい。
【0016】
一実施形態では、ロック位置において、ロック要素が、筐体の(特に筐体の側壁の)凹部によって画定される受容部をロックし、たとえば部分的にまたは完全にロックし、それにより、凹部内に収容された電位コレクタが凹部内に確実に保持されることが提供される。このようにして、接続デバイスの電位コレクタへの確実な接続が、接続デバイスの簡単な設計が与えられれば可能になる。
【0017】
たとえば、ロック要素が、筐体上の少なくとも1つのガイド内で案内される。少なくとも1つのガイドが、側壁のうちの1つの上に、特にスロットの形で形成され得る。したがって、簡単で同時にロバストな設計が可能になる。任意選択で、ロック要素に対して少なくとも1つのガイドスロット、特にガイドスロットのそれぞれのペアが、2つの側壁の各々において形成される。これによって、正確な案内が提供され得る。ロック要素は、ガイドスロットに対して予めテンションをかけられ(pretentioned)得、それにより、筐体上のその位置は、非ポジティブに保持され、ロック要素は、筐体に対して不注意に動くこと、または振動の結果としてガタつくことはない。
【0018】
筐体は、取り付け方向において電位コレクタに取り付けられ得る。ロック要素が、取り付け方向に直角の変位方向において、筐体に対して変位可能であることが提供され得る。それゆえ、送電線に対する引っ張りが、ロック要素の意図しない変位を生じることはない。筐体の側壁は、取り付け方向に直角に、かつ変位方向に直角に向けられる横方向に互いに離隔され得る。
【0019】
一実施形態では、ばね要素が、枢動軸周りに枢動可能になるように筐体上に搭載される。枢動可能に搭載するために、2つの対向するヒンジプレートがばね要素上に形成され得、そのプレートはばね要素から突出し、たとえば、筐体上に配置された枢動ピンと係合され、それにより、ばね要素は、関節接合で筐体に接続される。ばね要素が筐体上に枢動可能に搭載されるという点で、ばね要素は、簡単な方式で作動され得る。枢動することによって、ばね要素は、たとえば、シールド導体と筐体に取り付けられた電位コレクタとを接触させるために、または導体を接続デバイスから解放するために、開位置とクランプ位置との間で簡単に調整され得る。
【0020】
ばね要素が、筐体に対してロック要素を調整するように構成されることが提供され得る。たとえば、筐体に対するばね要素の少なくとも1つの位置および/または運動が、筐体に対するロック要素の少なくとも1つの位置および/または運動を決定する。これは、特に、接続デバイスの簡単な動作を可能にする。
【0021】
任意選択で、クランプレッグは、ばね要素がクランプ位置から開位置に動かされる場合に、ロック要素を押してロック解除位置にするように設計される。この実施形態によって、唯一の作動プロセスを使用して、クランプレッグをシールド導体から持ち上げることと、電位コレクタにおける筐体のロックを取り消すことと、の両方が可能であり、それは、特に簡単な動作を可能にする。電位コレクタ上にロックを設けたにも拘わらず、接続デバイスは、その結果、1つの操作ステップで電位コレクタから取り外され得る。
【0022】
一発展において、ばね要素がクランプ位置から開位置に移される場合、クランプレッグの一端が、最初に、受入空間に挿入される送電線のシールド導体から持ち上げられ、次いで、ロック要素の作動セグメントに作用することが提供され得る。これによって、送電線は、最初に、取り外され得るように解放されるが、接続デバイスは、それによって、電位コレクタ上に保持され続けることが達成される。開運動が継続されてロック要素もロック解除される場合にのみ、接続デバイスは、電位コレクタから分離され得る。これは、快適で安全な操作を可能にし、部品の一方が誤って落下する危険性が低減される。
【0023】
たとえば、ばね要素は、筐体上に枢動可能に搭載された作動レッグを有することができ、その作動レッグは、クランプ方式で受入空間に挿入された送電線のシールド導体と接触することができるクランプレッグに接続され、前記クランプレッグの方に曲げられる。作動レッグは、クランプ位置にある筐体に対してばね要素の位置を固定するために、筐体にラッチ可能であり得る。作動レッグを介して、ユーザは、たとえば、シールド導体と電位コレクタとを電気的に接触させるために、手動でまたは工具を用いてばね要素に作用して、そのクランプ位置の方向にばね要素を押すことができる。これによって、ばね要素は、クランプレッグを介してシールド導体と接触し、それにより、シールド導体は、電位コレクタに押し付けられてそれと接触し、シールド導体と電位コレクタとの間の電気的接触が、それによって生み出される。
【0024】
任意選択で、作動レッグは、ばね要素が開位置からクランプ位置に動かされる場合に、ロック要素を押してロック位置にするように設計される。これは、シールド導体のクランプとロック要素のロックとを1つだけの操作ステップで可能にする。それによって、ロック要素は、ばね要素がクランプ位置に配置される場合に、ばね要素の作動セグメントによってロック位置に固定される。
【0025】
クランプ位置において、ばね要素を筐体にラッチすることは、作動レッグを介して行われることが好ましい。この目的のために、作動レッグは、たとえば、クランプレッグから遠い作動レッグの終端部のラッチ突起で形成され得るラッチデバイスを有することが好ましい。ラッチ突起を介して、作動レッグは、たとえば、筐体上のラッチ突起とラッチし、それにより、作動レッグは、そのクランプ位置に確実に固定され、その結果、クランプ位置に保持される。ばね要素が予想外に開くことが、これによって防止される。
【0026】
接続デバイスを閉じるために、ばね要素は、たとえば作動レッグを押すことによって、クランプ位置の方向に押される。クランプ位置において、ばね要素は、送電線のシールド導体を筐体に取り付けられた電位コレクタにクランプし、それにより、シールド導体は、電位コレクタと電気的に接触される。ばね要素は、たとえば、ユーザが、作動レッグの端部セグメント上の工具係合部に工具、たとえばねじ回しを係合させ、このようにして作動レッグのラッチ突起と筐体のラッチ突起との間のラッチを解放することで、閉位置から解放され得る。ラッチが解放されると、ばね要素は、(送電線のシールド導体への接触によって生じる)クランプレッグに弾性的に予めテンションをかけることに起因してクランプ位置から飛び出し、それにより、接続デバイスが開かれ、送電線は筐体から取り除かれ得る。ばね要素が開位置の終端位置までさらに動くことによって、ロック要素もロック解除され、筐体が、電位コレクタから取り除かれ得る。しかしながら、工具を使用せずにばね要素を手動で開くことも考えられ、可能である。
【0027】
たとえば、筐体は一体的に形成され得る。一実施形態では、筐体は、たとえば、互いに平行に延びかつ横方向に沿って互いに離隔される2つの側壁であって、それらの壁の間に受入空間が形成される、側壁と、側壁を互いに接続する接続セグメントと、を有することができる。それによって、たとえば、ロック要素のための少なくとも1つのそれぞれのガイドが、側壁の各々の上に設けられる。したがって、筐体は、たとえばU字形の断面を有する形状を有することができ、その形状内に被覆を剥がされたシールド導体を有する送電線が挿入され得る。
【0028】
接続された状態において、送電線および電位コレクタは、筐体に対して異なる方向に沿って延びる。送電線は、筐体を通る縦軸に沿って位置するが、電位コレクタは、横方向に沿って受入空間を通って送電線に対して横に延びる。したがって、筐体は、電位コレクタが横方向に沿って受入空間を通って延びるように、電位コレクタに取り付けられる。たとえば、シールド導体は、クランプ位置において、シールド導体が側壁の間で縦軸に沿って受入空間を通って延びるように、筐体に挿入され得る。これによって、シールド導体は、筐体が電位コレクタに取り付けられる前に、たとえば、縦軸に対して横の、かつ側壁がその方向に沿って互いに離隔される横方向に対して横の挿入方向に、受入空間に挿入され得る。したがって、送電線は、必ずしも筐体を通り抜ける必要はなく、代わりに、挿入方向に沿って簡単に筐体に挿入され得、それにより、シールド導体は、筐体の受入空間内に置かれる。
【0029】
クランプ位置において、ばね要素は、送電線の(被覆を剥がされた)シールド導体の片側に置かれ、電位コレクタは別の側に置かれることが好ましい。したがって、シールド導体は、ばね要素と電位コレクタとの間に受け入れられ、シールド導体に対するばね要素のクランプ接触を介して押され、電位コレクタと直接、電気的に接触する。
【0030】
一態様によれば、本明細書で説明される実施形態のうちのいずれかによる、シールド導体を有する送電線と、電位コレクタと、接続デバイスと、を有するアセンブリが提供される。
【0031】
それによって、電位コレクタは、特に、サポートレールまたはバスバーの構成要素であり得る。
【0032】
一態様によれば、筐体が、送電線のシールド導体のための接続デバイスのために、特に本明細書で説明される任意の実施形態による接続デバイスのために設けられる。筐体が電位コレクタに取り付けられ得、シールド導体を有する送電線が筐体に挿入され得る。それによって、筐体は、筐体上のばね要素の調整可能な搭載のための少なくとも1つの支承点と、少なくとも1つのガイドと、を有する。少なくとも1つのガイドは、少なくとも1つのガイドに沿って、ロック要素が、電位コレクタに取り付けられた筐体が電位コレクタにロックされるロック位置と、筐体を電位コレクタから解放するためのロック解除位置と、の間で、筐体に対して調整可能であるように設計される。
【0033】
本発明の基本を形成する発想が、図に示される例示的な実施形態を使用して以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1A】送電線のシールド導体と、たとえば電気的バスバーの形のまたは電気設備の筐体エッジの形の電位コレクタと、を電気的に接触させるための接続デバイスであって、電位コレクタに取り付けられてロックされ、しっかりとクランプされたシールド導体を有する状態において示される、接続デバイスの斜視図である。
【
図2A】開いたロック解除状態における、送電線を有しない、電位コレクタ上の接続デバイスの斜視図である。
【
図2B】閉じられて電位コレクタにロックされている状態の、
図2Aの接続デバイスの斜視図である。
【
図4A】開いたロック解除状態における、電位コレクタおよび送電線を有しない接続デバイスの斜視図である。
【
図4B】閉じられてロック状態にある、
図4Aの接続デバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は、送電線2の導電性編組シールド(または導電性シールド箔)の形のシールド導体20と電気的に接触する役割を果たす接続デバイス1を、概略図で示す。
【0036】
たとえば、送電線2は、たとえば、編組シールドの形のシールド導体20(それらは任意選択で互いに対して電気的に絶縁され得るかまたは互いに接続され得る)によって取り囲まれる複数の電気ケーブル線22を有する。これによって、シールド導体20は、電気的に絶縁するシース21によって外に対して覆われ、それにより、シールド導体20は、被覆を剥がされない場所は外から電気的に絶縁される。
【0037】
接続デバイス1によって、送電線2のシールド導体20は、金属導体、たとえばバスバー、サポートレール、または電気設備の筐体壁の形の電位コレクタ3と電気的に接触され得る。これによって、シールド導体20は、たとえば、電位コレクタ3の接地電位に接続され得、それにより、シールド導体20の接地が、接続デバイス1を介してもたらされる。
【0038】
原理的には、複数の送電線2が、特に、
図1Aの複数の接続デバイス1を介して電位コレクタ3において配置され、電気的に接地され得る。
【0039】
示される例示的な実施形態では、接続デバイス1は、
図1~
図7Bに見られるように、横方向に沿って互いに離隔される2つの平行な側壁100と、側壁100を互いに接続する接続セグメント104と、から形成される筐体10を有する。筐体10は、たとえば、金属シートから型打ちした曲げ部品として、一体設計として製造されることが好ましい。
【0040】
作動レッグ110と、作動レッグ110の方に曲がったクランプレッグ111と、を有するばね要素11が、枢動軸S周りに筐体10に対して枢動可能であるように筐体10上に配置される。ばね要素11は、たとえば、ばね鋼から型打ちした曲げ部品として作られ、本質的に弾性であり、それにより、作動レッグ110およびクランプレッグ111は、それらのそれぞれの位置決めにおいて互いに対して弾性的に調整可能であり得る。
【0041】
図1Aおよび
図1Bは、クランプ位置にあるばね要素11を示しており、ばね要素11は、クランプレッグ111を介して、送電線2の部分的に被覆を剥がされたシールド導体20とクランプ接触しており、シールド導体20を押して、筐体10を通って延びる電位コレクタ3と電気的に接触させる。このクランプ位置において、ばね要素11は、ラッチ突起114を介して、対向する側壁100上のラッチ突起102により作動レッグ110の端部セグメント113にラッチされ、その端部セグメントは、クランプレッグ111から遠くにあり、それにより、ばね要素11は、筐体10に対してそのクランプ位置において確実に保持される。
【0042】
このクランプ位置において、クランプレッグ111の接触部117は、送電線2のシールド導体20に寄りかかる。この接触部117の領域において、(枢動軸Sに直角の平面内の)クランプレッグ111は、クランプレッグ111の鋭いエッジの領域(特に、枢動軸Sから遠いその端部エッジ)がシールド導体20に寄りかからないように曲げられ、その結果、シールド導体20に対するクランプレッグ111の平面接触がもたらされる。
【0043】
クランプ位置において、ばねレッグ111は、作動レッグ110に対して弾性的にテンションをかけられ、ばね要素11は、クランプ位置に押し付けられ、このクランプ位置において、作動レッグ110を介して筐体10にラッチされる。ばね要素11の弾性に起因して、送電線2のシールド導体20の(経年劣化による)弱化が補償され得、たとえば、シールド導体20と電位コレクタ3との電気的接触が弱化によって損なわれることはない。
【0044】
作動レッグ110上で、ばね要素11は、2つの対向するヒンジプレート112を有し、2つの対向するヒンジプレート112は、筐体10の側壁100のうちの1つに関節接合でそれぞれ接続され、この目的のために、側壁100の枢動ピン103上において関節接合で配置される。したがって、ばね要素11は、枢動ピン103周りに枢動可能であり、特に、ばね要素11が閉止方向Zに反してクランプ位置から開かれる開位置(たとえば、
図2A参照)と、クランプ位置(たとえば、
図1A参照)と、の間で調整され得る。
【0045】
たとえば
図1Aおよび
図2Aに見られるように、互いに対向して位置する凹部101が筐体10の側壁100上に形成され、その凹部内に電位コレクタ3が収容され得、電位コレクタ3は、筐体10に接して置かれる位置において、側壁100の間に形成された、筐体10の受入空間12を通って横方向に沿って延びる。
【0046】
凹部101の各々は、それぞれの筐体壁100内に、スロットの形で形成される。スロットは、互いに平行に伸びる。
【0047】
対照的に、送電線2は、部分的に被覆を剥がされたシールド導体20が、筐体10の接続セグメント104から離れて面する側から挿入方向E(たとえば、
図4A参照)において、受入空間12に挿入され得、それにより、挿入された位置にある送電線2は、筐体10の受入空間12を通って横方向に対して横に、かつ挿入方向Eに対して横に、縦軸L(特に、
図1A参照)に沿って延びる。
【0048】
送電線2のシールド導体20と電位コレクタ3とを電気的に接触させるために、部分的に被覆を剥がされたシールド導体20を有する送電線2は、最初に、挿入方向Eに(代替的に、挿入方向Eに対してかつ横方向に対して直角に、または横方向に対して直角にかつ挿入方向Eに対して斜めに)、受入空間12に挿入される。これによって、ばね要素11は、通常、その開位置(たとえば、
図4A参照)に設置され、開位置から、ばね要素11は、閉止方向Zに沿ってクランプ位置に動かされ得る。
【0049】
次いで、接続デバイス1は、その上に配置された送電線2とともに、筐体10を凹部101を介して電位コレクタ3と係合させることによって電位コレクタ3に取り付けられる。したがって、電位コレクタ3は、筐体10の受入空間12を通って延び、それにより、ばね要素11および電位コレクタ3は、送電線2の異なる側に寄りかかる。
【0050】
代替的に、筐体10が最初に電位コレクタ3に押し付けられ、次いで、送電線2が、ばね要素11と接地要素3との間の受入空間12に挿入され得る。
【0051】
ここで、作動レッグ110への圧力を介して、ばね要素11は、特に
図1A、
図1B、
図2Bおよび
図3に示されるクランプ位置に移され、この目的のために、作動レッグ110が、端部セグメント113上に配置されたそのラッチ突起114を介して筐体10の側壁100上のラッチ突起102とラッチするまで、閉止方向Zに押される。このようにして、ばねレッグ111は、シールド導体20とクランプ接触して弾性的に固定され、それにより、シールド導体20は、十分な接触力で押されて電位コレクタ3と接触する。
【0052】
送電線2が電位コレクタ3から取り除かれる場合、ユーザは、作動レッグ110の端部セグメント113上の開口の形の工具係合部115内に好適な工具、たとえば、ねじ回しを係合させ、それによって、(現在曲がっている)端部セグメント113の(弾性的)曲がりを介して作動レッグ110と筐体10とのラッチを解放することができる。ばねレッグ111に予めテンションがかけられていることに起因して、ばね要素11は、次いで、そのクランプ位置から跳ね上がり、それにより、接続デバイス1が開かれる。
【0053】
接続デバイス1が意図せずに電位コレクタ3から解放されるのを防止するために、接続デバイス1は、筐体10に調整可能に搭載されたロック要素13を有するロックデバイスをさらに含む。
【0054】
ロック要素13は、電位コレクタ3に取り付けられた筐体10が電位コレクタ3にロックされるロック位置と、筐体10を電位コレクタ3から解放するためのロック解除位置と、の間で筐体10に対して変位可能である。
【0055】
ロック要素13は、本例では、金属シートから型打ちした曲げ部品として一体的に形成される。ロック要素13は、全体的にU字形である。それは、筐体壁100に対して平行にそれぞれ延びる2つの側面部133を有する。側面部133は、U字型のレッグを形成する。側面部133の各々は、少なくとも1つのスライドセグメント、ここでは2つのスライドセグメント130を有する。スライドセグメント130の各々は、それぞれの側面部133から突き出る(曲がった)プレートの形に設計される。スライドセグメント130は、それぞれ、筐体10のガイド105内に係合する。本例では、ガイド105は、それぞれ、筐体の対応する側壁100内のスロットとして設計される。スライドセグメント130は、ガイド105より短く、それにより、スライドセグメント130は、両端部の長さの間で変位軸V(特に、
図3参照)に沿って変位可能である。変位軸Vは、横方向に対して直角に、かつ凹部101の主延長方向に直角に伸びる。
【0056】
スライドセグメント130は、ガイド105の中で受入空間12の内側から外側に係合する。ロック要素13の側面部133は、作動セグメント132を介して互いに接続される。それによって、側面部133は、外側に予めテンションをかけられ、それにより、スライドセグメント130は、ガイド105内に押し入れられる。代替または追加として、スライドセグメント130は、ガイド105に対して予めテンションをかけられる。ロック要素13は、筐体10に対してガイド105に沿って直線的に(のみ)変位可能である。
【0057】
作動セグメント132は、U字形断面(たとえば、
図3参照)を有し、筐体10の接続セグメント104の一部を取り囲むように配置される。ロック要素13は、筐体10に対して両端の位置の間で、すなわちロック位置とロック解除位置との間で変位可能である。
【0058】
突起131が、側面部133の各々から(変位軸Vの方向に)突き出る。ロック要素13のロック位置において、突起131は、電位コレクタ3が凹部101から凹部101の主延長軸の方向に取り除かれるのをブロックする。突起131は、それぞれ、障害物としての役割を果たす。凹部101は、電位コレクタ3を3辺で取り囲み、突起131は、電位コレクタ3の第4の辺に沿ってロック位置内に延びる。したがって、たとえば、
図1A、
図1B、
図2B、
図3、
図4B、および
図6A~
図7Bを見ると、電位コレクタ3は、ロック要素13がロック位置に配置される場合、その主延長軸に直角のいずれの方向にも、凹部101から除去され得ない。
【0059】
特に
図5B、
図6Bおよび
図7Bを使用して見られるように、ロック要素13は、筐体10に対するばね要素11の相対運動に起因して、筐体10に対して変位可能である。この目的のために、ロック要素13の作動セグメント132は、ばね要素11の作動レッグ110およびクランプレッグ111が、作動セグメント132に作用することができるように配置され、設計される。
【0060】
ばね要素11が筐体10に対して開位置からクランプ位置に枢動される場合、作動レッグ110は、筐体10にラッチされるその端部位置に到達する少し前に、ロック要素13の作動セグメント132と接触する。ばね要素11をラッチされる端部位置の方にさらに動かすと、作動レッグ110が作動セグメント132を、および従ってロック要素13を、筐体10の凹部101によって画定される、電位コレクタ3のための受容部の方向に押す。これによって、ロック要素13は、そのロック位置に変位させられる。作動レッグ110がそのラッチされる端部位置に設置される場合、たとえば、
図6A~
図7Bに見られるように、作動レッグ110は、ロック要素13をロック位置に固定する。
【0061】
作動レッグ110が、手動でまたは工具によってラッチから解放され、開位置に(手動で、工具によって、および/またはクランプ位置におけるばね要素11のばね弾性で予めテンションをかける結果として)動かされる場合、ばね要素11の作動レッグ110は、ロック要素13の作動セグメント132から離れて移動し、ガイド105に沿ったそれらの移動を可能にする。しかしながら、筐体10に対してロック要素13に予めテンションをかける結果として、前記ロック要素は、依然として、筐体10に対する摩擦係合の形で保持され、追加の力の印加がなければロック位置にとどまる。これによって、接続デバイス1は、作動レッグ110が開かれた後でも、電位コレクタ3上に確実に保持されたままである。
【0062】
ばね要素11が閉止方向Zに反してさらに開かれる場合、ばね要素11の、クランプ位置における領域とは異なる領域が、ロック要素13と接触する位置に到達する。本例では、クランプレッグ111は、最初に、線2のシールド導体20から離昇され、次いで、ロック要素13の作動セグメント132に作用する。それによって、クランプレッグ111は、作動レッグ110がばね要素11のクランプ位置において作用する、作動セグメント132の面の反対に位置する一面において、ロック要素13の作動セグメント132と接触する。言い換えれば、作動レッグ110は、作動セグメント132を上からクランプ位置の方に押す一方で、クランプレッグ111は、作動セグメント132を下から開位置の方に押す。これによって、ばね要素11が完全に開位置に到達するほんの少し前に、ロック要素13がロック解除され、それにより、接続デバイス1が、電位コレクタ3から取り除かれ得ることが達成される。
【0063】
接続デバイス1が与えられると、その結果、ロック要素13の形の追加の構成要素が設けられ、その構成要素は電位コレクタ3への確実な着座を確実にする。
【0064】
ばね要素11が、ラッチされたクランプ位置に配置されない限りにおいて、ロック要素13も、任意選択で、ロック位置とロック解除位置との間で筐体10上を手動で動かされ得る。この目的のために、作動セグメント132は、たとえば、簡単に押し引きされ得る。これは、たとえば、接続デバイスを電位コレクタ3に予備的に固定することを可能にする。
【0065】
任意選択で、図に示されるベベルは、前記コレクタを同様に保持するために非ポジティブに、さらに、たとえば、接続デバイス1に対して電位コレクタ3の横変位を防止するためにポジティブに、ロック位置における突起131の各々において電位コレクタ3に作用する。
【0066】
本発明の基礎をなす発想は、上記で説明された例示的な実施形態に限定されず、全く異なる方式においても実現され得る。
【0067】
提供された接続デバイスは、簡単な設計を有することができ、ほんの少しの構成要素を使用する。接続デバイスは、基本的に、特に筐体部、ばね要素およびロック要素によって作られ得る。さらなる構成要素は省略され得る。コンパクトな設計による簡単でコスト効率のよい製造が、その結果である。
【0068】
接続デバイスは、付加的に、シールド導体と電位コレクタとを電気的に接触させるために有利で信頼できる、耐久性のある接触力を提供することができ、同時に、電位コレクタとの確実なロックを生み出す。接続デバイスは、動作が簡単で直感的であり得、同じく、接触の解放を可能にする。
【0069】
接続デバイスは、同じく、原理上、本明細書で説明されたものとは異なる設計もなされ得る。たとえば、筐体は、異なる形状を有することができる。
【0070】
筐体は、たとえば型打ちした曲げ部品として金属で作られ得ることが好ましい。しかしながら、これが絶対に必要であるとは限らない。原理上、筐体をプラスチックで形成することも想定され得、可能である。
【0071】
参照符号のリスト
1 接続デバイス
10 筐体
100 側壁
101 凹部
102 ラッチ突起
103 枢動ピン(支承点)
104 接続セクション
105 ガイド
11 ばね要素
110 作動レッグ
111 クランプレッグ
112 ヒンジプレート
113 端部セクション
114 ラッチ突起
115 工具係合部
117 接触セグメント
12 受入空間
13 ロック要素
130 スライドセグメント
131 突起
132 作動セクション
133 側面セグメント
2 線
20 網状シールド(シールド導体)
21 シース
22 ケーブル線
3 電位コレクタ
E 挿入方向
L 縦軸
S 枢動軸
V 変位軸
Z 閉止方向
【符号の説明】
【0072】
1 接続デバイス
2 送電線
3 電位コレクタ
10 筐体
11 ばね要素
12 受入空間
13 ロック要素
20 編組シールド(シールド導体)
21 シース
22 電気ケーブル線
100 側壁
101 凹部
102 ラッチ突起
103 枢動ピン
104 接続セグメント
105 ガイド
110 作動レッグ
111 クランプレッグ
112 ヒンジプレート
113 端部セグメント
114 ラッチ突起
115 工具係合部
117 接触部
130 スライドセグメント
131 突起
132 作動セグメント
133 側面部
E 挿入方向
L 縦軸
S 枢動軸
V 変位軸
Z 閉止方向
【国際調査報告】