(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-10
(54)【発明の名称】マイクロプラスチック圧縮機およびマイクロプラスチックを圧縮する方法
(51)【国際特許分類】
B01D 25/12 20060101AFI20230203BHJP
D06F 39/10 20060101ALI20230203BHJP
B01D 25/19 20060101ALI20230203BHJP
B09B 3/32 20220101ALI20230203BHJP
B09B 5/00 20060101ALI20230203BHJP
【FI】
B01D25/12 A
D06F39/10 D ZAB
B01D25/14
B09B3/32
B09B5/00 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022534637
(86)(22)【出願日】2020-12-09
(85)【翻訳文提出日】2022-07-14
(86)【国際出願番号】 IB2020061691
(87)【国際公開番号】W WO2021116933
(87)【国際公開日】2021-06-17
(32)【優先日】2019-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522226535
【氏名又は名称】インヘリティング アース リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルート,アダム
(72)【発明者】
【氏名】ケトル アイアース,ルーベン
(72)【発明者】
【氏名】ルデル,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】コッキノス,ンタニ
【テーマコード(参考)】
3B166
4D004
4D116
【Fターム(参考)】
3B166AA01
3B166BA26
3B166CB01
3B166CB11
3B166DA03
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3B166DB03
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3B166DE07
4D004AA07
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4D116CC02
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4D116CC32
4D116CC44
4D116CC46
4D116FF12B
4D116GG21
(57)【要約】
本発明は、マイクロプラスチックが環境に入るのを防止することに関する。本発明は、任意の廃水からマイクロプラスチックを濾過および圧縮することを対象とするが、詳細には、洗濯機及び他の電気製品の廃水からマイクロファイバを濾過および圧縮することを対象とする。しかし、本発明はまた、例えば、繊維製品の工業製造、または道路の雨水の取り扱いにおいて、あるいは微小粒子が扱われる場所、例えば、廃水処理施設など、微小粒子が生成される任意の産業で適用され得る。本発明は、マイクロプラスチックを廃水から自動的に抽出および圧縮する圧縮機であり、圧縮機は、入口を有するチャンバと、非圧縮位置と圧縮位置との間を移動可能なチャンバ内の少なくとも1つのプレートおよび少なくとも1つのプレートを駆動する駆動ユニットと、圧縮されたマイクロプラスチックの自動排出を可能にするように配置された排出口とを備える。
【選択図】
図6a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃水からマイクロプラスチックを抽出し圧縮するための圧縮機であって、
チャンバと、
廃水を前記チャンバに供給する入口と、
非圧縮位置と圧縮位置との間を移動可能な前記チャンバ内の少なくとも1つのプレートと、
前記非圧縮位置と前記圧縮位置との間で前記少なくとも1つのプレートを駆動する駆動ユニットと、
圧縮されたマイクロプラスチックの排出を可能にするように配置された排出口と、を備え、
使用の際、前記圧縮機が、廃水から前記マイクロプラスチックを抽出および圧縮するように動作可能であり、前記少なくとも1つのプレートが、前記圧縮されたマイクロプラスチックを前記排出口に移動するように配置され、前記圧縮機が、使用の際、前記圧縮されたマイクロプラスチックが前記少なくとも1つのプレートの移動によって前記排出口を介して前記圧縮機から自動的に排出されるように配置される、圧縮機。
【請求項2】
廃水をその間に受けて圧縮できるように互いに間隔を開けた一対の協働するプレートを備え、前記プレートが、互いの間で移動可能である、請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
第1のプレートが、第2のプレートとの間で前記駆動ユニットによって駆動される、請求項2に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記第2のプレートが、前記第1のプレートとの間で前記駆動ユニットによって駆動される、請求項3に記載の圧縮機。
【請求項5】
前記第1のプレートが、前記第2のプレートを圧縮位置に移動し、前記第2のプレートが、前記第2のプレートを前記非圧縮位置に戻すための付勢要素を備える、請求項3に記載の圧縮機。
【請求項6】
前記付勢要素が、ばねである、請求項5に記載の圧縮機。
【請求項7】
前記駆動要素が、前記プレートを前記チャンバの端部に対して駆動するように配置される、請求項1に記載の圧縮機。
【請求項8】
前記チャンバの前記端部が、開放可能であり、前記排出口を形成する、請求項7に記載の圧縮機。
【請求項9】
前記駆動ユニットが、リニアアクチュエータを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項10】
前記リニアアクチュエータが、直線往復動作を有する駆動されるラムである、請求項9に記載の圧縮機。
【請求項11】
前記駆動ユニットが、レバーまたはプッシュロッドを含む手動で動作されるドライブである、請求項1~10のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項12】
前記駆動ユニットが、洗濯機の引出しに結合される、請求項1~11のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項13】
前記駆動ユニットが、油圧アクチュエータである、請求項1~12のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項14】
前記油圧アクチュエータが、使用の際、前記洗濯機から加圧された水道に動作可能に連結される、請求項13に記載の圧縮機。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプレートが、透過性材料を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項16】
前記チャンバの壁が、透過性材料を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項17】
前記透過性材料がメッシュである、請求項15または16に記載の圧縮機。
【請求項18】
前記チャンバが、前記チャンバから廃水を排水するように配置された廃水出口を備える、請求項1~17のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項19】
前記出口および入口が逆止弁を含む、請求項18に記載の圧縮機。
【請求項20】
前記チャンバが実質的に円筒形である、請求項1~19のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項21】
前記排出口が、圧縮されたマイクロプラスチックを重力下で排出するように配置された前記チャンバの下部壁内にある、請求項1~20のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項22】
前記排出口が取り外し可能な蓋を備える、請求項1~21のいずれか一項に記載の圧縮機。
【請求項23】
請求項1~22のいずれか一項に請求された種類の圧縮機を含む、洗濯機。
【請求項24】
請求項1~23に請求された種類の圧縮機を動作する方法であって、
廃水の流れを受けるステップと、
前記廃水から水を分離し、結果として生じるマイクロプラスチックを含む材料を圧縮するため、非圧縮位置から圧縮位置に前記廃水を介してプレートを駆動するステップと、
前記プレートを非圧縮位置に戻すステップと、
前記圧縮されたマイクロプラスチックを排出するステップと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロプラスチックが環境に入るのを防止することに関する。本発明は、任意の廃水からマイクロプラスチックを濾過および圧縮することを対象とするが、詳細には、洗濯機及び他の電気製品または産業機器もしくは廃水処理施設の廃水から圧縮されたマイクロファイバを濾過、圧縮、及び自動的に排出することを対象とする。
【背景技術】
【0002】
マイクロファイバは、河川及び海洋におけるマイクロプラスチック汚染の最たる形態である。その微小スケールにより、マイクロファイバは、プランクトンから最上部の捕食者まで食物連鎖のすべてのレベルで生物によって食べられる。摂取されると、プラスチックは、飼料効率(間違った飽食)を低減し、動物の消化管に損傷を与え、PCB、農薬、難燃剤などの有害な添加物をそれを消費した動物に伝達し得る。食物連鎖の低部の動物が消費したプラスチックはまた、日々、大量の汚染された獲物を消費するそれらの捕食者に影響を与える。食物連鎖においてマイクロファイバの広播性は、当然人間へのその伝達に関する懸念をもたらし、汚染は、人間の食用向けの甲殻類、軟体動物及び魚種にみられるようになった。
【0003】
化粧品及び洗浄剤から用意に除外されるマイクロビーズとは異なり、マイクロファイバは、衣服の破損を通して形成される。海洋中のすべてのマイクロプラスチックの3分の1は、化繊布の洗濯に起因する。石油化学製品由来の合成繊維は、すべての繊維製品の65%を構成する。洗濯機内の研磨力が引き起こす摩耗及び引き裂きにより、家庭及び排水ネットワークから海洋へ流れる、長さ5mm未満の数十万のマイクロファイバを形成する合成繊維を粉々にする。
【0004】
廃水処理施設は、毎日それを通る何百万のファイバを除去できない。現在、二次レベルの水処理は、それを通過するマイクロプラスチックの約98%を除去する。しかし、いまだ逃れるごく一部は、毎日処理毎に幾千万のファイバに等しい。
【0005】
さらに、廃水処理施設は、「下水汚泥」を生成し、プラスチックマイクロファイバは、自然環境に放出された場合、排出時に見つかり、汚泥が農地に広がると、したがって、マイクロファイバは食物連鎖、廃棄物利用エネルギー(ファイバを破壊できるが、有害な気体を放出する)か、または河川もしくは海洋への排出に進む。
【0006】
現在の洗濯機のフィルタは、洗濯機のポンプを破壊する硬貨及びボタンを停止するように設計されている。マイクロファイバを停止するように要求される濾過は、80マイクロメートル(um)未満で、それは、およそ髪の毛の幅である。
【0007】
根源で問題を止めるメッシュフィルタを提供することが知られている。例えば、豪国特許出願公開第AU2019100807号明細書に記載のフィルタは、メッシュフィルタを有する。しかし、メッシュフィルタは、堆積したマイクロファイバにより急速に詰まり、これが起きると、その効果は大きく下がる。これにより、圧力が落ち、流量が減少し、ポンプおよびシステムの他の要素に損傷をもたらし、浸水を引き起こし得る。これらのメッシュフィルタが、何らかの方法でマイクロファイバ廃棄物を収集する方向に進み、したがって、環境に到達しないようにする一方で、メッシュフィルタは、通常、堆積した廃棄製品の処理のための都合の良い手段を備えていない。
【0008】
典型的な家庭用洗濯機が、
図1に概略形式に示されている。機械100は、洗濯される衣類を受けるための回転可能な密閉型ドラムユニット101を含む。密閉型ドラムユニット101は、静的防水シュラウド内に取り付けられた穿孔された円筒形の回転可能なドラムを有する。上水が、元栓に連結された、通常1バールの元栓の圧力下の冷水入口102を介してドラム101内に注ぎ込まれる。ドラム101に入る水は、CPU104の制御下の電子弁によって管理される。入口102は、液体または粉末洗剤がユーザによって追加され得る引出し105に連結される。引出しは、ドラムユニット101につながる出口を有する。ドラムユニットは、CPUの制御下のヒータを含んで、典型的には最大摂氏90度である、所望の洗濯温度に水を加熱することができる。
【0009】
ドラムは、CPU104の制御下の電気モータ106により通常5~1600rpmの速度で回転可能である。ドラムユニットは、両方ともCPUによって制御される電子的に操作される排水弁107および排水ポンプ108を有する出口を介して空にされ得る。排水ポンプは、所与の定格電力で、その出力において既知の圧力を生成する。排水ポンプは、家庭用または産業用排水、そして最終的に廃水ネットワークに連結される出口109に注ぎ込む。
【0010】
使用に際して、汚れた洗濯物は、ドラム内に配置されて、洗浄サイクルはユーザによって開始される。CPUは、冷水が引出しを介して流れて洗剤と混合し、次いで水が加熱されるドラム内に流れるようにする。水、洗剤および洗濯物組み合わせは、ドラムを回転することによって攪拌される。このプロセス中、泥および油脂は、水中に放出され、衣類からのファイバも同様である。衣類が合成品の場合、マイクロファイバは、通常布が互いにこすれると放出される。洗浄サイクルの終了時に結果として得られる廃水は、デブリ、泥、油脂およびマイクロファイバの混合物ならびに潜在的に硬貨または衣類に残される爪などの大きい物体の混合物である。この廃水は、その後、通常2ガロン/分の速度で排水されてドラムから汲み出される。上水による第2または第3のすすぎのサイクルが実施され、汚染物質の濃度が低い廃水になる。
【0011】
典型的な洗濯では、高濃度のマイクロファイバは、5mm~150umの範囲であるが、環境に有害なより短いマイクロファイバが存在する。すべてのサイズが50umの長さに至るまで99%のマイクロファイバを除去するように要請される場合、50umの開口を有するメッシュは、論理的にはこれに達することができる。しかし、実際には、廃水の流れに直接配置されるこうしたメッシュは、ほぼすぐ詰まり、フィルタは、使用不能になる。これにより出口での圧力消費の増大を引き起こし、潜在的にポンプに損傷を与える。
【0012】
このデバイスを開けて手でメッシュを清掃し、メッシュが効果的に動作する水準に、すなわち、その圧力消費を再生するように、その圧力消費を戻すことが必要である。代替として、フィルタをさらに水で流して、流された廃水を方向付けて汚水溜めに収集する。また、これらの汚水溜めは、定期的に手で洗浄する必要がある。両方の選択肢とも、ユーザにとって退屈で面倒なプロセスを提示している。代替では、この廃棄物は、機械内の1つまたは複数の汚水溜めに堆積する。汚水溜めは、度々空にする必要があり、機械の効率を確保するため洗浄される必要がある。また、これらはこの廃棄物が環境から入ることを防止するという問題を直接解決することにはならないだけでなく、効率的な処理のためこうしたマイクロファイバを取り扱うという課題に対処することにならない。したがって、本発明は、マイクロプラスチック廃棄物を廃水の廃棄流から分離する問題を克服することおよびこの廃棄製品の都合の良い処理を求める。
【0013】
別個の洗浄-流体再生ユニットを備える洗濯機を提供することが知られており、例えば、欧州出願公開第EP1528139号明細書の開示を参照されたい。ここでは、濃縮物を押下するための圧縮機を有するフィルタが開示され、抽出溶液を通過させる排出口があるが、圧縮デブリは、ユーザの手で除去される必要がある。
【0014】
洗濯機または食器洗い機の廃水からの固形食および脂肪の除去用の装置が、WO89/08163に記載されている。フィルタの上部は、スポンジ様であり、スポンジから圧搾され、出口から排出され得る脂肪を保持する。しかし、個体の自動除去のための機能はない。
【発明の概要】
【0015】
本発明は、マイクロプラスチック廃棄物を廃水の廃棄流から分離する問題を克服することおよびユーザの介在を最小化する自動化プロセスでこの廃棄製品の都合の良い処理を求める。
【0016】
本発明の態様によれば、チャンバと、廃水をチャンバ内に供給するための入口と、非圧縮位置と圧縮位置との間を移動可能なチャンバ内の少なくとも1つのプレートと、非圧縮位置と圧縮位置との間の少なくとも1つのプレートを駆動する駆動ユニットと、圧縮されたマイクロプラスチックの排出を可能にするように配置された排出口と、を備え、少なくとも1つのプレートは、使用の際、廃水からのマイクロプラスチックを抽出および圧縮するように動作可能であり、少なくとも1つのプレートは、圧縮されたマイクロプラスチックを排出口に移動するように配置され、圧縮機は、使用の際、圧縮されたマイクロプラスチックが、少なくとも1つのプレートの動きによって排出口を介して圧縮機から自動的に排出されるように配置される、廃水からマイクロプラスチックを抽出および圧縮するための圧縮機が提供される。ユーザは、これは、1つまたは複数のプレートの行為によって自動的に実行されるので、機器から分離されたマイクロプラスチックを物理的に洗浄するか、又はその他の方法で除去する必要がない。
【0017】
圧縮機は、廃水をその間に受けて圧縮することができるように互いに間隔を空けた一対の協働するプレートを備えることができ、プレートは、共通の軸線に沿って有利に互いの間を移動できる。
【0018】
第1のプレートは、第2のプレートとの間を駆動ユニットによって駆動され得る。第2のプレートは、第1のプレートとの間を駆動ユニットによって駆動され得る。第1のプレートは、第2のプレートを圧縮位置に移動でき、第2のプレートは、第2のプレートを非圧縮位置に戻す付勢要素を備え得る。付勢要素は、ばね、ラッチ付きカム、またはその他の保存された位置エネルギー(すなわち圧縮流体)であってよい。駆動ユニットは、リニアアクチュエータであってよい。リニアアクチュエータは、直線往復動作を有する駆動されるラムであってよい。駆動手段は、レバーまたはプッシュロッドなどの手動で操作された駆動であってよい。駆動ユニットは、洗濯機の粉末洗剤の引出しの一部であり得る。
【0019】
駆動ユニットは、チャンバの端部に対してプレートを駆動するように配置され得る。チャンバの端部は、遊離可能に排出口を形成し得る。
【0020】
駆動ユニットは、油圧アクチュエータであってよい。油圧アクチュエータは、使用の際、洗濯機からの加圧された水道に動作可能に連結され得る。
【0021】
少なくとも1つのプレートは、透過性材料を含み得る。チャンバの壁は、透過性材料を含み得る。透過性材料は、メッシュであってよい。チャンバは、チャンバから廃水を排水するように配置された廃水出口を備え得る。チャンバは、実質的に円筒形であってよい。排出口は、重力下で圧縮されたマイクロプラスチックを排出するように配置されたチャンバの低壁内にあってよい。排出口は、取り外し可能な蓋を備え得る。出口および入口は、逆止弁を含み得る。
【0022】
本発明の別の態様によれば、提供されている、本明細書に開示された種類の圧縮機を含む洗濯機が提供される。本発明の別の態様によれば、提供されている、本明細書に開示された種類の圧縮機を動作する方法が提供され、方法は、
廃水の流れを受けるステップと、
廃水を液体成分と固形成分とに分離し、結果として生じるマイクロプラスチックを含む個体材料を圧縮するため非圧縮位置から圧縮位置に廃水を通してプレートを駆動するステップと、
プレートを非圧縮位置に戻すステップと、
圧縮されたマイクロプラスチックを排出するステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の実施形態を例としてのみ、添付図面を参照して、以下に説明する。
【0024】
【
図1】
図1は、標準的な洗濯機の内部機構の図である。
【
図2a】
図2aは、
図1の洗濯機内に設置された本発明の実施形態の図である。
【
図2b】
図2bは、
図1の洗濯機の外側に設置される本発明の実施形態の図である。
【
図3a】
図3aは、非圧縮位置にある、本発明の実施形態の側面断面図である。
【
図3b】
図3bは、圧縮位置にある、
図3aに示す実施形態の側面断面図である。
【
図3c】
図3cは、ペレット放出位置にある、
図3aに示す実施形態の側面断面図である。
【
図3d】
図3dは、別の実施形態の側面断面図である。
【
図3e】
図3eは、別の実施形態の側面断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図6a】
図6aは、マイクロプラスチックを圧縮し排出する段階を示す、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図6b】
図6bは、マイクロプラスチックを圧縮し排出する段階を示す、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図6c】
図6cは、マイクロプラスチックを圧縮し排出する段階を示す、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図6d】
図6dは、マイクロプラスチックを圧縮し排出する段階を示す、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図7】
図7は、チャンバの後端部が開いて圧縮されたマイクロプラスチックを放出する、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図8】
図8は、洗濯機の粉末洗剤の引出しがプランジャに連結される、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図9】
図9は、廃水をチャンバからポンプで排出するように配置された、本発明の別の実施形態の側面断面図である。
【
図10】
図10は、洗濯機引出しに連結された圧縮機システムの一実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の説明は衣類用の洗濯機に集中する一方で、回転式乾燥機、染色機、切断機、リサイクル機械、ドライクリーニング機械などの乾燥機などであるが、それに限定されない、他の処理機器に等しく適応するので、本明細書の教示は、洗濯機での使用に制限されないことを理解されたい。本明細書の教示はまた、例えば、繊維製品の工業製造で使用する設備など、微小粒子が、品目の処理の結果として生成され得る他の産業で使用され得る。したがって、本明細書の洗濯機への参照は、本明細書で企図される種類の任意の同様の機器を含むものと理解されたい。
【0026】
本明細書の教示は、こうした材料が混入され得る下水を含む任意の廃水のマイクロファイバを含む、マイクロプラスチックの除去を必要とする任意の用途に適することがさらに認識されよう。こうした他の用途には、廃水処理施設または道路の排水システム内の道路からの雨水の取り扱いが含まれる。
【0027】
図1に示す典型的な家庭用洗濯機は、デブリ、泥、油脂、マイクロファイバおよび汚れた洗濯物からのその他の砕屑物の混合物を除去する。ドラムから排水される、洗浄サイクルの終了時に結果として得られる廃水は、排水の前に汚染物質の大半を除去しようとして、様々な濾過プロセスの対象となる。廃棄物のうちより大きな品目は、フィルタによって容易に捕捉されることができ、ユーザによる除去のためチャンバ内で収集されることができるが、そのサイズにより、マイクロファイバは、濾過することがはるかに難しい廃棄物であることを示す。これは、約80umのサイズのマイクロファイバを止めることができる従来のフィルタは、100~400umの範囲のより大きいデブリですぐに目が詰まるため、それらの使用を非現実的にする効率的にゼロにその有効性を低減する。メッシュフィルタおよび膜フィルタは、通常使い捨てのカートリッジである。しかし、これは、プラスチック廃棄物の処理の問題を増やすことになる。というのも、約1グラムのマイクロファイバでいっぱいの場合、カートリッジは、度々交換が必要であるが、それ自体の重さが150グラム以上あるためである。例えば、英国特許出願第GB1914545.7号に記載の多段式メッシュベースの濾過システムは、マイクロファイバを廃水流から分離するのに非常に効率的であり、分離されたマイクロファイバは、汚水溜めに堆積される。これらの汚水溜めは、機械から排出することが困難な汚れた廃水を含む。汚水溜めは、多くの場合下水溝に捨てられ、廃棄物が家庭の排水システムに入ってくるので、分離プロセスの目的が覆される。
【0028】
本発明の実施形態は、家庭廃棄物収集を通じて処理を容易にするため、汚水溜めの中に含まれる廃水から堆積したマイクロプラスチックファイバを除去し、これらのマイクロファイバをペレット状に圧縮する
図2aに示すマイクロプラスチックの抽出および圧縮チャンバを提供する。これにより、梱包サイズおよび重量を低減して、ファイバを循環経済に送り出す能力を向上させる。廃水から分離された物からすべての水分を除去した後、非常に効率よく取り扱うことができる軽量の材料のパックが残る。
【0029】
図2aは、家庭用洗濯機100の一部としての圧縮機200の一実施形態を示す。この圧縮機200は、製造業者によって洗濯機100の機構内に組み込まれ得る。代替で、圧縮機200は、
図2bに示す既存の洗濯機100の廃水出口に追加され得る独立型ユニットであり、典型的には外部フィルタユニット110と共に、フィルタユニット110から濾過された廃棄物を受けて処理する。フィルタユニット110は、英国特許出願第GB1914545.7号および第GB1914548.1号に記載の種類のものであってよい。圧縮機200は、廃水203を洗濯機100またはフィルタユニット110内の任意の汚水溜めまたは濾過された廃水出口から受けるように構成される。この圧縮機200は、廃水203からペレットの形態で圧縮されたマイクロプラスチック207廃棄製品を生成する。圧縮機200は、すべてのマイクロプラスチック粒子を除去し、家庭用排水システムに連結されるのに適した廃水出口208からの廃水209をもたらす、廃水に対する追加の濾過プロセスを提供する。次いで、結果として得られる圧縮されたペレットは、ユーザが都合よく取り扱うことができ、例えば、リサイクル施設にペレットを送ることによるなど、環境的に責任をもって処理することができる。
【0030】
図3a~3cは、入口202を通る廃水203を受けるためチャンバ201を備える基本的な形態の圧縮機200の一実施形態を示す。排出口206は、チャンバ201内に設けられる。プレート204は、チャンバ201内に配置され、駆動ユニット205に結合される。
図3aは、駆動手段に係合する前の後退位置または非圧縮位置にあるプレートを示す。入口弁は、チャンバ201への廃水の流れを制御し得る入口202の近くに設けられる(図示せず)。廃水の流れは、連続的ではなく、入口弁によって制御されて、チャンバを充填し、その後閉止する。代替で、入口弁は、分離器の汚水溜めがチャンバ201内に向けて空にされるように動作され、次いで汚水溜めが再度充填し得るように閉止され得る。
【0031】
排出口206は、開閉され得る。動作サイクル中、入口弁は、廃水をチャンバ201内に入れるように開放され、同時に、廃水が逃げることができないように出口は閉止される。プレート204は、チャンバ201内に入った廃水203を介して駆動ユニット205によって駆動され得、具体的には
図3bに示すように、特にプレート204とチャンバ201の壁との間で圧縮されることによって、マイクロプラスチック物を圧縮する。マイクロプラスチック物は、廃水203から効果的に収集され、圧搾され、すべての液体を取り除き、結果として圧縮されたマイクロプラスチックの個体が得られる。プレート204は、反対方向に駆動ユニット205の動作によって引っ張られて、
図3cに示すように個体を解放する。出口は、圧縮されたマイクロプラスチックおよび分離された流体の両方を解放するため開放される。圧縮されたマイクロプラスチックは、容易にかつ都合よくユーザによって処理され得る形態である。
【0032】
排出口206は、排出口206が開くと、圧縮されたマイクロプラスチック207の個体が重力でチャンバ201から出ていくようにチャンバ201内に構成され得る。代替で、図示していないが、排出機構が、チャンバ201内に組み込まれて、圧縮されたマイクロプラスチック207を排出口を通して押し出すことができる。
【0033】
圧縮機200の要素は、チャンバが圧縮される間、水が流れ出ることができるように透過性である。透過性構造の細孔は、このサイズより大きいマイクロファイバが通過できないように約50マイクロメートルの直径であってよい。以下に論じるように、他のサイズが可能である。透過性構造は、プレート204であってよく、プレートは、剛性メッシュ製またはフレームワークによって支持される柔軟なメッシュ製であってよい。この実施形態では、水は、
図3dに示すように排水チャネル208を通ってプレート204の背後のチャンバの後部から流れ出る。代替で、チャンバ201の後部壁211は、透過性であってよく、
図3eに示すように、排水チャネル212が備えられて廃水を圧縮機から移動することができる。代替でまたは追加で、排出口206は、
図3dおよび3eに示すように、透過性フラップ213を備えて開閉可能であってよく、フラップは、廃水の圧縮中に閉位置にあり、圧縮されたペレットが出ていくことができるように開く。フラップ214は、入口に設けられて、圧縮フェーズ中に廃水が入口から流れ出るのを防ぐ。
【0034】
適切な透過性材料には、メッシュが含まれる。理想的なメッシュの開口は、80umであり、25umのサイズのマイクロファイバの99.4%を停止し得る。しかし、小さい開口サイズは、より早く目が詰まり、また流量が減少することを意味する。大きいサイズのメッシュは、どの場所でも最大400umまで使用され得る。より大きいメッシュの開口を使用する利点は、小さい開口のメッシュより丈夫なことおよび成形により安価に製造できることである。しかし、このメッシュによって除去された水は、かなりの割合のマイクロファイバを含有するので、分離のため濾過段階に戻ることが必要であろう。
【0035】
駆動ユニット205は、非圧縮位置から圧縮位置にプレート204を移動するためのリニアアクチュエータを備え得る。リニアアクチュエータは、直線往復動作をする、駆動されるラムであってよい。前方ストロークでは、プレート204は、チャンバ201内の任意の廃水203を介して非圧縮位置から圧縮位置に移動し、任意の堆積された廃棄物を収集し、この堆積した廃棄物をチャンバ201の壁に移動して圧搾する。反転ストロークでは、プレート204は、圧縮位置から非圧縮位置に戻るように移動し、今圧縮された廃棄物を開放し、廃棄物は排出口206を通って排出するための位置に付勢される。
【0036】
駆動ユニット205は、非圧縮位置から圧縮位置にプレート204を移動するのに必要とされる直線往復動作をするための油圧アクチュエータを備え得る。この流体モータは、洗濯機または元栓の水圧からの加圧水を供給され得る。
【0037】
圧縮機200は、廃棄物を圧縮するため単一のプレート204を組み込み得る。代替で、圧縮機200は、廃棄物を圧縮するため追加のプレートを備え得る。プレート204は、メッシュなどの透過性材料で形成され得る。この透過性材料は、廃水203を通過すると同時に、廃水203からマイクロプラスチックファイバを抽出するように構成され、標準的排水システムを介して処理するため、すなわち、
図2aおよび2bに示される洗濯機の装備内の出口109に連結されて、今マイクロプラスチックファイバがない、結果として得られる廃水がプレート204を通過できるようにしながら、これらのマイクロプラスチックファイバをその平坦な圧縮面に保持する。
【0038】
本発明のこの実施形態およびすべての他の実施形態では、出口および入口は、好ましくは逆止弁を含む。
【0039】
図4は、チャンバ201内に一対の協働するプレート204aおよび204bを備えるときの圧縮機200を示す、本発明の別の実施形態を示す。非圧縮構成のこの対の協働するプレート204aおよび204bは、互いに離間して廃水203をその間に受けることを可能にする。廃水203は、入口202を通って供給される。一対の協働するプレート204aおよび204bは、互いに面する平坦面を有して実質的に平行であり、この実施形態における共通の軸線に沿って互いの間を移動可能である。
【0040】
プレート204aおよび204bはそれぞれ、それぞれ駆動ユニット205aおよび205bによって駆動されるように構成される。駆動ユニット205aおよび205bは、プレート204aおよび204bを互いの方に駆動するのに適する、リニアアクチュエータまたは油圧アクチュエータの任意の組み合わせであってよい。プレート204aおよび204bは、廃水203の圧縮時に、廃水209が、廃水出口207を通過するように透過性材料で形成された。
【0041】
堆積したマイクロプラスチックは、プレート204aと204bとの間で圧縮されて、圧縮個体パックを形成する。プレート204aおよび204bは、その非圧縮位置に戻り、そのようにする際に、駆動ユニット204aおよび204bの適切な作動によって排出口206を通る排出のために位置合わせされるように圧縮されたマイクロプラスチック207を移動する。
【0042】
図5は、第1のプレート204aが駆動ユニット205によって駆動され、第2のプレート204bが付勢要素210によって所定の位置で支持される、圧縮機200の別の実施形態を示す。第1のプレート204aは、駆動ユニット205aによって第2のプレート204bに向かって駆動され、その間のマイクロプラスチックを圧縮する。第1のプレート204aは、付勢要素210によって生成された抵抗力に対して第2のプレート204bを同じ方向に移動させる。ラッチが、第2のプレート204bが、開位置でラッチできるように設けられる(図示せず)。圧縮フェーズが終了すると、第1のプレート204aは、その非圧縮位置に戻り、第2のプレート204bは、開位置に留まる。圧縮されたマイクロプラスチック207が、両方のプレートから自由になり、排出口206と一直線になると、脱落し得る。次に第2のプレート204bは、ラッチを開放することによってリセットされることができ、それにより、付勢手段210によって駆動されてその元の非圧縮位置に戻る。付勢要素210は、ばねを備え得る。
【0043】
排出口206を通る圧縮されたマイクロプラスチック207および廃水出口208を通る廃水209の排出を支援するため、チャンバ201は、
図6a、6bおよび6cに示す角度で取り付けられるように構成され得る。この角度により、任意の追加の機械的要素を要求することなく、圧縮されたマイクロプラスチック207の排出が重力下で可能になる。また、ユーザにとってはるかに都合よく、圧縮機200の洗浄作業を行う。
【0044】
図6a、6bおよび6cは、その非圧縮構成にあるとき、その圧縮構成にあるとき、およびその排出構成にあるときの、圧縮機200を通る廃水203の通路を示す。廃水203は、洗濯機の汚水溜めが空になると、入口202を通って、または図示していない廃棄ホースを通って圧縮機200のチャンバ201に入る。駆動手段205は、チャンバ201に沿って第1のプレート204aを駆動するように作動され、そのメッシュ型プレートが移動するとき廃水203内からマイクロプラスチックファイバを収集する。濾過された水または廃水209は、廃水出口208を通る排出のため、プレート204aを通過する。堆積したマイクロプラスチックファイバは、
図6bに示すように、一緒に押し流され、互いの中に押し流され、そして第2のプレート204b内に押し流される。マイクロプラスチックファイバをプレート204aと204bとの間に圧縮することによって、すべての残りの液体も絞られて、ファイバ自体が圧縮され、個体またはパックを形成する。この個体は、圧搾を介して効果的に乾燥された圧縮されたマイクロプラスチック207を含み、したがって、ペレット又はパックを形成する。
【0045】
第1のプレート204aは、第2のプレート204bが開位置でラッチする点であるその移動端に到達するまで、第2のプレート204bをさらにチャンバ201に沿って付勢要素210に対して駆動する。
【0046】
駆動手段205aが反転すると、第1のプレート204aは、第2のプレート204bから遠ざけられ、
図6cに示すように、第1のプレート204aは、その開始位置に戻る。ラッチされた第2のプレートは、今いる場所にとどまり、次に圧縮されたマイクロプラスチックペレットが自由に排出口206から落下する。サイクルは、そのラッチされていない開始位置に戻る第2のプレートによってリセットされる。これは、第1のプレート204aがその開始位置に戻ると、ラッチを開放するプッシュロッドで達成され得る。
【0047】
ユーザは、図示されていないトラップドアまたは取り外し可能蓋のいずれかを開けることによって、チャンバ201から圧縮されたマイクロプラスチック207を回収する。他の実施形態では、圧縮されたマイクロプラスチック207の排出は、プロセスの自動化された部分であってもよく、それにより、第1のプレート204aの復路およびすべての残りの廃水209の排水が、排出口206を開くか、またはそうするため把持を解除する。圧縮されたマイクロプラスチック207は、圧縮機200のチャンバ201から脱落する。
【0048】
図6dに示す実施形態では、チャンバは、斜めに取り付けられて、廃水を出口208から排水できるようにするが、プレート204a、204bは、垂直に向けられ、それにより、チャンバの側面と平行四辺形を形成する。これにより、圧縮されたペレットが第1のプレート204aの面から重力下で容易に開放されるようになる。
【0049】
図7は、プレート204aが非多孔性である本発明の別の実施形態を示す。チャンバ201の低部壁は、メッシュ構造705を備え、その下には水を出口208に送る捕集トラフ704が存在する。チャンバ201の端壁は、個体フラップ702であり、チャンバ201の内部にアクセスできるように揺動し得るヒンジ継手703を有する。チャンバは、ラッチ701を有して、フラップを閉じたままにする。ラッチ701は、プレート204aに連結されたプッシュロッド(図示せず)によって作動され、その結果、プレートがその移動の全長に到達すると、ラッチを作動させて、ドアが揺れて開くようになる。機構(図示せず)は、フラップ702を閉めてラッチを再度閉じるように設けられる。使用の際、廃水は、入口202を通ってチャンバ201に入り、アクチュエータ205aは、チャンバを通ってピストン204aを移動させ、ピストン204aがフラップ702にしっかり圧迫されて、マイクロファイバを含む廃棄材料のペレットまたはパックを形成するまで、メッシュ705を通過して、出口208から出る廃水から水を圧搾する。この時点で、ラッチ701は、動作し、フラップは開いてペレットがその後の処理のため取り出される。その後アクチュエータ205aは、次のサイクルの準備でピストンを後退させ、フラップを閉め、ラッチを再度閉じる。
【0050】
図8は、入口および出口それぞれに逆止弁801、802の追加およびフラップ702に向かって移動された入口を含む、本発明の別の実施形態を示す。この配置では、その圧縮ストロークの後のピストンを後退させる動作は、チャンバ201内に廃水を引き込む効果を有する。その圧縮ストローク中のピストンを押す動作は、入口の逆止弁801を閉じ、出口208から廃水をくみ出す。
図9において、この配置の使用により、廃水から抽出された水は、パイプ804を介して、必要に応じて再濾過され得るシステムにポンプで戻され得ることが分かり得る。これは、メッシュ705の開口が、例えば400umなど、大きい場合に、要求される場合がある。この配置は、事実上、潜在的に洗濯機のポンプを置き換えることができるポンプである。ユーザは、洗濯機のドラムの廃水が空になるまで、繰り返し、引出しを動作させることができるか、または、これは駆動上のピストンとして自動化することができ、廃水は、洗濯機からなくなった廃液から抽出された結果として得られた個体材料を除去およびリサイクルするため、濾過および圧縮段階を通過した。
【0051】
図8に示すさらなる追加は、ユニットが洗濯機に設置されている場合、粉末洗剤の引出し803に連結されているピストン204aである。ユーザが引出しを開く動作により、廃水がチャンバ201に吸い込まれる一方、ユーザが引出しを閉じる動作により、プレート204aは廃水を通って移動され、フラップが開放し、ペレットが放出されるまで、水を圧搾し、水をフラップ702に押し付けて圧縮する。
【0052】
圧縮サイクルが洗濯機の粉末洗剤の引出しを開閉する動作によって駆動される装備が、
図10に示される。引出し1001は、ガイドレール1007上を移動し、その端部は、アクチュエータ1002を押圧する。アクチュエータは、シリンダ1003内のピストンに連結される。廃水は、入口(図示せず)を通って入り、抽出された水は、出口(図示せず)を通って出て、次の洗濯に使用されるため洗濯機ドラムに潜在的に戻る。シリンダ1003の端部は、ラッチ1005が動作すると、跳ねて開くようになるばねを含むフラップ1004を有する。ラッチ1005は、引出し1001に連結されるアクティベータ1006によって開放される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0053】
【特許文献1】豪国特許出願公開第AU2019100807号明細書
【特許文献2】欧州出願公開第EP1528139号明細書
【国際調査報告】