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特表2023-505886センサの電子ノイズを補正するための画像センサ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-13
(54)【発明の名称】センサの電子ノイズを補正するための画像センサ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20230206BHJP
   H04N 25/70 20230101ALI20230206BHJP
【FI】
H01L27/146 C
H04N5/369
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022535770
(86)(22)【出願日】2020-12-09
(85)【翻訳文提出日】2022-08-08
(86)【国際出願番号】 EP2020085381
(87)【国際公開番号】W WO2021116232
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】1914199
(32)【優先日】2019-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513257535
【氏名又は名称】イソルグ
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ブティノン,ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,ピエール
(72)【発明者】
【氏名】バロット,ノエミ
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA05
4M118BA14
4M118CA02
4M118CB06
4M118CB14
4M118CB20
4M118EA14
4M118FA06
4M118FB13
4M118FB23
4M118GB09
4M118HA25
4M118HA27
5C024CX03
5C024GX07
5C024GX16
5C024GY31
(57)【要約】
本開示は、センサの電子ノイズを補正するための画像センサに関し、画像センサは、第1の画素と、第1の画素とは異なる第2の画素(23)とを備える。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画素(21)と、該第1の画素とは異なる第2の画素(23)とを備える画像センサ(19)であって、前記第1の画素及び第2の画素は、第1の電極(35、35’)と、活性層(33)と、導電性トラック(47)に電気的に結合される第2の電極(31)とを備え、前記第2の画素の第1の電極(35’)は、第1の画素の第1の電極(35)から離れている、
画像センサ。
【請求項2】
第1の画素(21)と、該第1の画素とは異なる第2の画素(23)とを備える画像センサ(19)であって、前記第1の画素は、第1の電極(35)と、活性層(33)と、導電性トラック(47)に電気的に結合される第2の電極(31)とを備え、前記第2の画素は、少なくとも第1の電極を備えない、
画像センサ。
【請求項3】
各第2の画素(23)は、前記第1の画素(21)を形成する要素のうち、より少ない数で選択された一または複数の要素で形成されている、
請求項2に記載の画像センサ。
【請求項4】
前記第2の画素(23)は活性層(33)を備えない、
請求項2または3に記載の画像センサ。
【請求項5】
前記第1の画素(21)には、前記第2の電極が導電性ビア(53)を介して前記導電性トラック(47)に結合されている、
請求項1から4のいずれか1つに記載の画像センサ。
【請求項6】
前記第2の画素(23)には、前記第2の電極(31)が導電性ビア(53)を介して前記導電性トラック(47)に結合されていない、
請求項2から4のいずれか1つに従属する請求項5に記載の画像センサ。
【請求項7】
前記第1の画素(21)及び前記第2の画素(23)は、並置され、行及び列で編成されている、
請求項1から6のいずれか1つに記載の画像センサ。
【請求項8】
前記第2の画素(23)は隣接する列で編成されており、該列は、画像センサ(19)の1つの縁部に位置し、または画像センサ(19)の2つの縁部に分布されている、
請求項7に記載の画像センサ。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1つに記載の画像センサの製造方法であって、
スタック(39)の表面上に前記第2の電極(31)を形成するステップと、
前記表面側の前記第2の電極(31)上に前記活性層(33)を形成するステップと、
前記表面側の前記活性層(33)上に前記第1の電極(35)を形成するステップと、を含み、これにより、第1の画素(21)を形成する、
方法。
【請求項10】
前記第1の電極(35)の全部もしくは一部、または、前記第1の電極(35)及び前記活性層(33)の全部もしくは一部を除去するステップをさらに含み、これにより、前記第2の画素(23)を形成する、
請求項2に従属する請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の画素(23)を形成することは、前記ステップの一部のみを含み、これにより、請求項2に記載の画像センサ(19)を得る、
請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は画像取得システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像取得システムは、一般的に、画像センサと光学システムとを備え、光学システムは、画像センサの感光部と画像化される物体との間に介在し、画像センサの感光部に画像化される物体の鮮明な画像を形成することができる。
【0003】
画像センサは、一般的に、受けた光強度に比例した信号を生成することが可能な光検出器のアレイを備える。
【発明の概要】
【0004】
画像取得システムを改良する必要がある。
【0005】
一実施形態では、画像取得システムの欠点の全てまたは一部を克服する。
【0006】
一実施形態では、画像センサを提供する。画像センサは、第1の画素と、第1の画素とは異なる第2の画素とを備え、第1の画素及び第2の画素は、第1の電極と、活性層と、導電性トラックに電気的に結合される第2の電極とを備え、第2の画素の第1の電極は、第1の画素の第1の電極から離れている。
【0007】
一実施形態では、画像センサを提供する。画像センサは、第1の画素と、第1の画素とは異なる第2の画素とを備え、第1の画素は、第1の電極と、活性層と、導電性トラックに電気的に結合される第2の電極とを備え、第2の画素は少なくとも第1の電極を備えない。
【0008】
一実施形態では、画像センサを提供する。画像センサは、第1の画素と、第1の画素とは異なる第2の画素とを備える。
【0009】
一実施形態によれば、各第2の画素は、第1の画素を構成する要素のうち、より少ない数で選択された一または複数の要素で形成されている。
【0010】
一実施形態によれば、各第2の画素は、第1の電極と第2の電極との間の電気絶縁領域を備える。
【0011】
一実施形態によれば、第2の画素の第1の電極は、第1の画素の第1の電極から離れている。
【0012】
一実施形態によれば、第1の画素は、以下の要素を備える:
第1の電極、
活性層、
第2の電極、及び
第2の電極を導電性トラックに結合する導電性ビア。
【0013】
一実施形態によれば、各第2の画素は、第1の画素と同じ要素を備える。
【0014】
一実施形態によれば、絶縁領域は、第1の電極と活性層との間に位置する。
【0015】
一実施形態によれば、絶縁層は、第2の電極と活性層との間に位置する。
【0016】
一実施形態によれば、第2の画素は第1の電極を備えない。
【0017】
一実施形態によれば、第2の画素は活性層を備えない。
【0018】
一実施形態によれば、第2の画素は導電性ビアを備えない。
【0019】
一実施形態によれば、第1の画素及び第2の画素は、並置され、行及び列で編成されている。
【0020】
一実施形態によれば、第2の画素は隣接する列で編成されており、列は、センサの1つの縁部に位置し、またはセンサの2つの縁部に分布されている。
【0021】
一実施形態では、画像センサの製造方法を提供する。方法は、
スタックの表面上に第2の電極を形成するステップ、
前記表面側の下部電極上に活性層を形成するステップ、及び
前記表面側の前記活性層上に第1の電極を形成するステップ
を含み、これにより、第1の画素を形成する。
【0022】
一実施形態によれば、方法は、さらに、第1の電極の全部もしくは一部、または第1の電極及び活性層の全部もしくは一部を除去するステップを含み、これにより、第2の画素を形成する。
【0023】
一実施形態によれば、第2の画素を形成することは、前記ステップの一部のみを含み、これにより、センサを得る。
【0024】
一実施形態によれば、方法は、さらに、絶縁層を堆積させるステップを含み、これにより、第2の画素を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
上記及び他の特徴及び利点は、添付図面を参照して本発明を限定するものではない実例として与えられる以下の特定の実施形態に詳細に記載されている。
【0026】
図1】画像取得システムの一実施形態を示す部分概略断面図である。
図2】画像センサの一実施形態を示す部分概略上面図である。
図3】画像センサの他の実施形態を示す部分概略上面図である。
図4】画像センサの通常の画素及びその読出回路を示す部分模式図である。
図5】通常の画像センサの画素の一例を示す部分概略断面図である。
図6】画像センサの一例を示す部分概略上面図(A)及び部分概略断面図(B)である。
図7図6の画像センサの画素の一実施形態を示す部分概略断面図である。
図8図6の画像センサの画素の他の実施形態を示す部分概略断面図である。
図9】画像センサの画素の別の実施形態を示す部分概略断面図である。
図10】画像センサの画素の別の実施形態を示す部分概略断面図である。
図11】画像センサの画素の別の実施形態を示す部分概略断面図である。
図12】画像センサの他の例を示す部分概略上面図(A)及び部分概略断面図(B)である。
図13図12の画像センサの画素の一実施形態を示す部分概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
同様の特徴は、様々な図面で同様の参照符号によって指定されている。特に、様々な実施形態の間で共通である構造的および/または機能的特徴は、同じ参照符号を有し得、同一の構造的、寸法的および材料的特性を有し得る。
【0028】
明確にするために、本明細書に記載された実施形態の理解に有用なステップ及び要素のみが図示され、詳細に説明されている。特に、光学フィルタの形成及び画像センサ以外の要素の形成は詳述されておらず、説明される実施形態及び実施態様は、フィルタ及びこれらの他の要素の通常の形成と互換性がある。
【0029】
特に明記されていない限り、接続された2つの要素に言及する場合、これは、導体以外のいかなる中間要素も伴わない直接接続を意味し、結合された2つの要素と言及する場合、これは、これら2つの要素を接続することができる、または、それらが1つ以上の他の要素を介して結合されることができることを意味する。
【0030】
以下の開示では、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」などの絶対位置を述べる用語、または、「の上」、「の下」、「上方」、「下方」などの相対位置を述べる用語、または、「水平」、「垂直」などの方向を述べる用語に言及する場合、特に明記されていない限り、図面に示されている向きへの参照がなされる。
【0031】
特に明記しない限り、「およそ」、「約」、「実質的に」および「程度」という表現は、10%以内、好ましくは5%以内を意味する。
【0032】
以下の説明では、「可視光」は、400nm~700nmの範囲内の波長を有する電磁放射を指し、「赤外線」は、700nm~1mmの範囲内の波長を有する電磁放射線を指す。赤外線では、700nm~1.7μmの範囲内の波長を有する近赤外線を特に識別することができる。
【0033】
図1は、画像取得システムの一実施形態を示す部分概略断面図である。
【0034】
画像取得システム1は、上から下へ、
放射線13を放射する光源11と、
物体15と、
光学フィルタ17と、
画像センサ19と
を備え、画像センサ19は、例えば、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサ、または薄膜トランジスタ(TFT)に基づくセンサであり、無機フォトダイオード(CMOSセンサの結晶シリコン、もしくはTFTセンサのアモルファスシリコン)または有機フォトダイオードに結合され得る。
【0035】
画像取得システム1は、さらに、画像センサ19により提供された信号を処理するための回路(不図示)を備え、例えば、マイクロプロセッサを備える。
【0036】
光源11は、物体15の上方に図示されているが、変形例として、物体15と光学フィルタ17との間に位置してもよい。
【0037】
放射線13は、例えば、可視範囲及び/または赤外線範囲にあるが、単一の波長の放射線、または複数の波長(または波長範囲)の放射線であってもよい。
【0038】
画像センサ19のフォトダイオードは、一般的に、画素化されたアレイを形成する。各フォトダイオードは、例えば、画像センサ19の画素を定義する。アレイ内では、フォトダイオードは、例えば行及び列で位置合わせされている。
【0039】
本開示では、「画素」という用語は、少なくとも1つの画素選択トランジスタとフォトダイオードを形成する要素の全てまたは一部とを備える画像センサ19の構造の一部を指すために使用される。
【0040】
アレイの画素のいくつかは、一般的に、画像センサ19及びその電子システムのノイズを検出し記録するためのみの基準として使用される。そして、画像センサ19の他の画素によって捕捉された信号からノイズを推定して補正する。
【0041】
以下の説明では、「有用画素」という表現は、特に、取得された画像の有用な信号を伝えるフォトダイオード(2つの電極及び1つの活性層)を備える画素を指すために使用される。「基準画素」という表現は、有用画素とは異なる画素を指すために使用される。より正確に、基準画素は画像センサ19のノイズを代表する信号を提供する。
【0042】
図2は、画像センサ19の一実施形態を示す部分概略上面図である。
【0043】
より詳細には、図2は、画像センサ19内の有用画素21または第1の画素の分布、及び基準画素23または第2の画素の分布の例を示している。
【0044】
画素21及び23は、行及び列で位置合わせされていることが好ましい。例えば6インチ即ち約15cmの画面を有する携帯電話に適応可能な画像センサ19の場合、500ドット/インチ(dpi)の解像度、即ち50.8μmの画素ピッチを有するイメージャに対して、画素21及び23は例えば約2500行及び約1300列で編成される。画像解像度は、例えば、254dpi(即ち、100μmの画素ピッチ)及び1,000dpi(即ち、25μmの画素ピッチ)の間で変化してもよい。
【0045】
画素21及び23は、1行につき少なくとも1つの基準画素23が存在するように、アレイに編成されている。基準画素23は全て同じ列に位置合わせされている。例えば、約4列から約64列までは基準画素23のみを備える。好ましくは、約16列から約32列までは基準画素23のみを備える。
【0046】
図2に示す実施形態では、基準画素23の列は、全て並置され、画像センサ19の1つの縁部(図2の向きで、画像センサ19の左側)に位置する。
【0047】
図3は、画像センサ19の他の実施形態を示す部分概略上面図である。
【0048】
図3に示す実施形態は、図2に示す実施形態と実質的に同一であるが、基準画素23の列が画像センサ19の対向する両側に位置する点で異なる。好ましくは、画像センサ19の各縁部に同じ数の基準画素23の列が存在する。
【0049】
図2及び図3の実施形態では、ノイズは基準画素23のフォトダイオードのアセンブリによって検出される。同じ行の基準画素23のフォトダイオードによって検出された電子ノイズは平均化される。そして、平均化されたノイズは、同じ行の有用画素21のフォトダイオードによって検出された有用信号の補正に使用される。
【0050】
図4は、画像センサの通常の画素及びその読出回路を部分的に、かつ模式的に示している。
【0051】
より詳細には、図4は、画像センサ19の有用画素21及びその読み取り電子システムの一例を示す電気回路図を示している。
【0052】
各有用画素21はフォトダイオード211を備え、フォトダイオード211は、そのカソード211cによって、金属酸化物半導体(MOS)トランジスタ214を介して、導電性トラック213のノード212に結合されている。導電性トラック213は、一般的に、同じ列の画素の全てのトランジスタ214に結合され、好ましくは接続されている。
【0053】
フォトダイオード211のアノード211aは、バイアス電位Vbiasを印加するノードに結合されている。MOSトランジスタ214のゲートは、導電性トラック215に結合され、好ましくは接続されている。導電性トラック215は、一般的に、同じ行の画素21のトランジスタ214の全てのゲートに結合され、好ましくは接続されている。MOSトランジスタ214のゲートは、行選択信号TFT_SELを受信することを目的とする。
【0054】
図4に示された電気回路図は、各列についてオペアンプ216を備え、オペアンプ216は、その反転入力(-)が導電性トラック213に結合され、その非反転入力(+)が基準電位Vrefのソースに結合され、その出力が電位VSを供給する。オペアンプ216の出力は、並列接続されたコンデンサ217及びスイッチ218を介してその反転入力(-)に結合されている。
【0055】
初期化段階の期間では、スイッチ214及び218がオンとされ、コンデンサ217及びフォトダイオード211を放電する。積分段階の期間では、トランジスタ214がオフとされ、電位Vbiasが逆バイアス電圧に設定され、受信した光の強度に比例してフォトダイオード211に電荷が蓄積される。読出段階では、トランジスタ214がオンになり、フォトダイオード211の電荷が読出アンプに転送され(スイッチ218はオフ)、より正確には積分コンデンサ217に転送される。
【0056】
センサ及びその電子システムのノイズは、トラック213及び215と、オペアンプ216、コンデンサ217及びスイッチ218を備える読出回路とによって発された全てのノイズに対応するものである。
【0057】
このノイズを検出するために、基準画素23の電気回路は、図4に示す電気回路と異なり、画素23は、光照射に関連する成分を有する信号を提供しないため、信号の主成分はノイズとなる。
【0058】
図5は、通常の画像センサの画素の一例を示す部分概略断面図である。
【0059】
より詳細には、図5は画像センサ19の有用画素21を示している。
【0060】
以下の説明では、図5の向きで、構造体または層の上面は前面であると考えられ、図5の向きで、構造体または層の下面は背面であると考えられる。
【0061】
各有用画素21は第1のスタック30を備え、第1のスタック30には、光検出器(例えばOPDとも呼ばれる有機フォトダイオード)が形成されている。
【0062】
スタック30は、
下部電極31(第2の電極)、
電極31に接触し、フォトダイオードの活性領域が形成された第1の活性層33、及び
層33に接触する上部電極(第1の電極)35
を備える。
【0063】
例えば、スタック30は、電極31の下に金属層32をさらに備える。層32は、例えば2つのサブ層(不図示)で形成されている。層32の第1のサブ層は、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)のような金属酸化物で形成され、電極31が所望の仕事関数を有することを可能にさせる。層32の第2のサブ層は、例えば、トランジスタ214(図4)のチャネル45のための放射線バリアを形成する。第2のサブ層は、例えば金属で作られ、好ましくはモリブデン(Mo)で作られる。
【0064】
層45の材料は、画像センサに照射する光に対して鈍感であってもよく、この場合、スタック30は金属層32を備えず、電極31は透明である。
【0065】
各有用画素は、金属層32の下に、下から上へ、
単層または多層の構造を有し得る支持体または基板37、及び
選択トランジスタ(24、図4)が形成された第2のスタック39
をさらに備える。
【0066】
例えば、スタック39は、
支持体37上に載置され、トランジスタのゲート導体を形成する第1の電気伝導性トラック41と、
支持体37及びトラック41を覆い、特にトランジスタ(214、図4)のゲート絶縁体を形成する誘電体材料の第2の層43と、
活性領域45と、
誘電体層43の表面に延在し、活性領域45に接触し、トランジスタのドレイン及びソースを形成する2つの第2の電気伝導性トラック47であって、一方のトラック47が導電性接触ビア53を介して下部電極31に結合され、他方のトラック47が例えば電気伝導性ビア(不図示)を介してトラック213(図4)に電気的に結合される2つの第2の電気伝導性トラック47と、
誘電体材料の第3の層49と、
層49を覆い、上に電極31が載置される樹脂の第4の層51と
を備える。
【0067】
下部電極31は電子注入層(EIL)に対応する。上部電極35は正孔注入層(HIL)に対応する。電極31及び35の仕事関数は、界面層がカソード31及びアノード35のどちらの役割を果たすかによって、正孔及び/または電子の遮断、収集、または注入に適合される。より正確には、界面層がアノードの役割を果たす場合、正孔注入層及び電子遮断層に対応する。界面層がカソードの役割を果たす場合、電子注入層及び正孔遮断層に対応する。
【0068】
カソード31は、例えば、第1のn導電型の材料で作られる。アノード35は、例えば、第1の導電型と異なる第2のp導電型の材料で作られる。アノードは、例えば、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)とポリ(スチレンスルホン酸)ナトリウムとの混合物(PEDOT:PSS)で作られる。
【0069】
基板37は、リジッド基板であってもよいし、フレキシブル基板であってもよい。基板37は、単層の構造を有してもよいし、少なくとも2つの層のスタックに対応してもよい。リジッド基板の一例として、シリコン基板、ゲルマニウム基板、またはガラス基板が挙げられる。好ましくは、基板37はフレキシブル膜である。フレキシブル膜の一例として、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、TAC(セルローストリアセテート)、COP(シクロオレフィンコポリマー)、もしくはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)で作られた膜、または、PI膜の裏側をPET膜で保護するようにそれらの膜を組み合わせてなる膜が挙げられる。基板37は、例えばガラス製の無機層を備えてもよく、該無機層は、例えばPEN、PET、PI、TAC、COP製の有機層によって覆われている。基板37の厚さは、5μm~1,500μmの範囲であってもよい。一実施形態によれば、基板37は、10μm~500μmの厚さ、好ましくは20μm~300μmの厚さ、特に75μm程度の厚さを有してもよく、柔軟な挙動を有してもよく、即ち、基板37は、外力の作用下で、破損や引き裂きなしに変形し、特に曲がることができる。
【0070】
導電性トラック41及び47は、金属材料を含んでもよいし、金属材料で作られてもよい。金属材料としては、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クローム(Cr)、及びモリブデン(Mo)が挙げられる。導電性トラック41及び47は、単層または多層の構造を有してもよい。
【0071】
スタック39の各絶縁層43、49及び51は、例えば酸化シリコン(SiO)または窒化シリコン(SiN)などの無機材料で作られてもよいし、例えば有機樹脂で作られた絶縁有機層であってもよい。
【0072】
フォトダイオードが形成された層33は、小分子、オリゴマー、またはポリマーを含んでもよい。それらは、有機材料であってもよいし、無機材料であってもよい。層33は、両極性半導体材料を含んでもよいし、n型半導体材料及びp型半導体材料の混合物を、例えば、バルクヘテロ接合を形成すべくナノメートルスケールで積層の形態もしくは均質な混合物の形態で含んでもよい。層33の厚さは、50nmから2μmの範囲で、例えば500nm程度であってもよい。
【0073】
層33を形成可能なp型半導体ポリマーの例として、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)(P3HT)、ポリ[N-9’-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4,7-di-2-チエニル-2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)](PCDTBT)、ポリ[(4,8-bis-(2-エチルヘキシルオキシ)-ベンゾ[1,2-b;4,5-b’]ジチオフェン)-2,6-ジイル-alt-(4-(2-エチルヘキサノイル)-チエノ[3,4-b]チオフェン))-2,6-ジイル](PBDTTT-C)、ポリ[2-メトキシ-5-(2-エチル-ヘキシルオキシ)-1,4-フェニレン-ビニレン](MEH-PPV)、又はポリ[2,6-(4,4-bis-(2-エチルヘキシル)-4H-シクロペンタ[2,1-b;3,4-b’]ジチオフェン)-alt-4,7(2,1,3-ベンゾチアジアゾール)](PCPDTBT)が挙げられる。
【0074】
層33を形成可能なn型半導体材料の例として、フラーレン、特にC60、[6,6]-フェニル-C61-メチルブタノエート([60]PCBM)、[6,6]-フェニル-C71-メチルブタノエート([70]PCBM)、ペリレンジイミド、酸化亜鉛(ZnO)、又は量子ドットを形成可能なナノ結晶が挙げられる。
【0075】
活性領域45は、ポリシリコン、特に低温多結晶シリコン(LTPS)、アモルファスシリコン(aSi)、亜鉛-ガリウム-インジウム酸化物(IGZO)、ポリマーで作られてもよく、または、有機薄膜トランジスタ(OTFT)の形成のための既知の方法に用いられる小分子を含んでもよい。
【0076】
画像センサ19のスケールで有用画素21を製造する方法は、例えば、以下の連続するステップを含む:
スタック39の表面に第2の電極31(カソード)を形成し、層51及び層49を通って電極31及びトラック47の一部を結合するビア53を形成するステップ;
電極31の表面及び層51の表面に第1の活性層33を堆積させるステップ;及び
層33の表面に第1の電極35(アノード)を堆積させるステップ。
【0077】
電極31は、図5に示される実施形態によれば、局所的であってよい。従って、1つの画素21は、局所的に堆積された電極31を1つ備える。
【0078】
全ての画素21は、ウエハ全面に堆積される同一の電極31を共有してもよい。本開示の残りの部分では、電極31が局所的である構造を例とする。しかし、記載された実施形態は、全ての画素21及び23が同一の電極31を共有する構造に容易に適合する。そして、電極31を形成する材料は、画素21間の短絡を回避するために、横方向に無視できる導電性を有するように選択される。電極31は、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、ポリエチレンイミン(PEI)、またはエトキシ化ポリエチレンイミン(PEIE)で作られる。
【0079】
有用画素21の製造方法は、スタック39の製造をさらに含み、スタック39の製造は、例えば、以下の連続するステップを含む:
基板37上に第1のトラック41を形成するステップ;
トレンチに第2のトラック47及び活性領域45が形成される第2の層43を堆積させるステップ;
層43、領域45及びトラック47の表面に第3の層49を堆積させるステップ;及び
層49の表面に第4の層51を堆積させるステップ。
【0080】
考慮された材料によれば、画素21の少なくとも特定の層を形成する方法は、例えば、所望の位置に、有機層を形成する材料を、特にゾルゲル形態で、例えば、インクジェット印刷、フォトグラビア、シルクスクリーン、フレキソグラフィ、スプレーコーティング、またはドロップキャストによって直接印刷する、いわゆるアディティブプロセスに対応してもよい。考慮された材料によれば、画素21の層を形成する方法は、有機層を形成する材料を、構造体全体(ウエハ全面)にわたって堆積させ、その後、例えばフォトリソグラフィまたはレーザアブレーションによって非使用部分を除去する、いわゆるサブトラクティブ法に対応してもよい。特に、スピンコーティング、スプレーコーティング、ヘリオグラフィ、スロットダイコーティング、ブレードコーティング、フレキソグラフィ、またはシルクスクリーンなどの方法を使用してもよい。層が金属である場合、金属は、例えば、支持体全体にわたって蒸着またはカソードスパッタリングにより堆積され、金属層はエッチングにより区切られる。
【0081】
有利には、画素21の層の少なくとも一部は、印刷技術によって形成されてもよい。前述した層の材料は、液体の形態で(例えば、インクジェットプリンタによって導電性インク及び半導体インクの形態で)堆積されてもよい。ここで、「液体の形態の材料」は、印刷技術によって堆積可能なゲル材料をも指す。異なる層の堆積の間にアニールステップを提供してもよいが、アニールはアニール温度が150°Cを超えない場合に発生し得、堆積及び可能なアニールは大気圧で実施され得る。
【0082】
図6は、画像センサの一例を示す部分概略上面図(A)及び部分概略断面図(B)である。
【0083】
より詳細には、図6(A)は、画像センサのアーキテクチャの一例を示し、図6(B)は、図6(A)におけるBB断面の概略図である。
【0084】
図6は、有用画素21及び基準画素23を備える図を示している。図6の例における基準画素23は、基準画素23のフォトダイオード231を構成するウエハ全面に堆積されたアノード(図6(A)におけるハッチング)、活性層33(図6(B))及びカソード31を備える。
【0085】
同じ行のフォトダイオード211、231は、それらのカソード31及び行導電体215によって、読出回路(図4)に結合される。各列導電体213は、同じ列の画素21及び23のトランジスタのゲートに結合する。
【0086】
図6(B)に示す例では、各画素21、23は、カソード31(それが関連するフォトダイオードの表面積と実質的に等しい表面積を有する)を備える。カソード31は、例えば、基板37(図5)及びスタック39(図5)を備えるスタック34上に載置されている。
【0087】
全ての画素21及び23は、同一のアノード35を共有するため、全てのフォトダイオード211及び213は、同じ電位Vbiasでアノード35によってバイアスされる。
【0088】
図7は、図6の画像センサの画素の一実施形態を示す部分概略断面図である。
【0089】
より詳細には、図7は、基準画素23を示しており、該基準画素23は、図5に示す有用画素21と実質的に同一であるが、層33及びアノード35の間に第5の層または領域55を備える点で異なる。図7に示す画素23は、図6に示す画像センサ19に統合されてもよい。
【0090】
層55は、電気的に絶縁されている。層55は、例えば、酸化シリコンもしくは窒化シリコンなどの無機材料、または絶縁有機層で作られ、例えば、有機樹脂で作られる。
【0091】
図7に示す実施形態によれば、層55は、例えば画素23の表面全体にわたって堆積されている。層55の厚さは、例えば、10nm~10μmの範囲であり、好ましくは10nm~500nmの範囲である。
【0092】
変形例として、層55は、局所的に堆積され、層55の部分に分割されている。層55の部分は、層55の各部分が単一の画素23と関連付けられるように、基準画素23のカソード31に対向して配置されている。層55の各部分は、画素23と垂直方向において位置合わせされ、該画素23のカソード31の表面積と実質的に等しい表面積を有する。
【0093】
一実施態様によれば、図7に示す画素23の形成方法は、図5に示す画素21の形成方法の全てのステップを含む。図7に示す画素23の形成方法は、さらに、例えばスピンコーティングまたは遠心分離によってウエハ全面に層55を堆積させるステップ、及び、有用画素21の前部における層55を局所的に除去するフォトリソグラフィステップ(必要に応じてエッチングステップを含んでもよい)という追加のステップを含む。層55は、基準画素23の前部においてのみ残される。この追加のステップは、電極35を堆積させる前に実施される。
【0094】
層55は、変形例として、例えば、シルクスクリーン、インクジェット、または蒸着法によって、画素23の前部に局所的に堆積されてもよい。
【0095】
活性層33に電界がないため、フォトダイオード(231、図6)がバイアスされない。よって、図7に示す画素は基準画素23である。
【0096】
図8は、図6の画像センサの画素の他の実施形態を示す部分概略断面図である。
【0097】
より詳細には、図8は、基準画素23を示しており、該基準画素23は、図7に示す基準画素23と実質的に同一であるが、下部電極31及び層33の間に第3の層55が配置されている点で異なる。
【0098】
層55は、画素23の各電極31の上面を覆い、場合によって、電極31の横方向の縁部及び電極31間の層51を覆う。
【0099】
図7において層55を層55の部分に分割した代替実施形態は、図8に示す実施形態にも適用され得る。
【0100】
図8に示す画素は、フォトダイオードがバイアス電界を生成しないため、基準画素23である。
【0101】
図9は、画像センサの画素の他の実施形態を示す部分概略断面図である。
【0102】
より詳細には、図9は、基準画素23を示しており、該基準画素23は、図5に示す有用画素21と実質的に同一であるが、下部電極31がビア(53、図5)を介してトラック47に結合されていない点で異なる。
【0103】
ビアがないため、フォトダイオード231(図6)が開回路状態である。活性層33が電荷を生成し、この電荷は、活性層33で再結合するため、読出回路によって収集されない。
【0104】
図9に示す画素23は、図4に示すような画素21と比較して、トランジスタ214及びフォトダイオード211の間のリンクが切断されたため、基準画素である。よって、フォトダイオードは読出回路に信号を伝送しない。
【0105】
図10は、画像センサの画素の他の実施形態を示す部分概略断面図である。
【0106】
より詳細には、図10は、基準画素23を示しており、該基準画素23は、図5に示す有用画素21と実質的に同一であるが、上部電極またはアノード35を備えない点で異なる。
【0107】
一実施態様によれば、図10に示す画素23の形成方法は、図5に示す画素21の形成方法の全てのステップと、電極35(図5)を局所的に除去する追加のステップとを含む。好ましくは、電極31の前側に当該電極31の表面積と同等以上の表面積にわたって電極35をエッチングする。電極35は、例えば、フォトリソグラフィ法によって局所的にエッチングされる。画像センサ19のスケールでは、有用画素21及び基準画素23が並置され、基準画素23のフォトダイオードの位置で、電極35が局所的に除去されている。
【0108】
他の実施態様によれば、図10に示す画素23の形成方法は、画素21の形成方法の一部のステップを含む。よって、画素23の形成方法は、電極35を堆積させるステップを含まない。画像センサ19のスケールでは、有用画素21及び基準画素23が並置され、電極35が有用画素21の位置で局所的に堆積されている。
【0109】
図10に示す画素は、アクティブフォトダイオードを備えないため、基準画素23である。
【0110】
図11は、画像センサの画素の他の実施形態を示す部分概略断面図である。
【0111】
より詳細には、図11は、基準画素23を示しており、該基準画素23は、図5に示す有用画素21と実質的に同一であるが、上部電極35及び活性層33を備えない点で異なる。
【0112】
一実施態様によれば、図11に示す画素23の形成方法は、画素21の形成方法の全てのステップと、電極35及び層33を局所的に除去する追加のステップとを含む。好ましくは、電極31の前側に当該電極31の表面積と同等以上の表面積にわたって電極35及び層33をエッチングする。電極35及び層33は、例えば、フォトリソグラフィ法によって局所的にエッチングされる。画像センサ19のスケールでは、有用画素21及び基準画素23が並置され、電極35及び層33が基準画素23のフォトダイオードの位置で局所的に除去されている。
【0113】
他の実施態様によれば、図11に示す画素23の形成方法は、図5に示す画素21の形成方法の一部のステップを含む。画素23の形成方法は、電極35を堆積させるステップも、層33を堆積させるステップも含まない。画像センサ19のスケールでは、有用画素21及び基準画素23が並置され、電極35及び層33が有用画素21の位置で局所的に堆積されている。
【0114】
図11に示す画素は、アクティブフォトダイオードを備えないため、基準画素23である。
【0115】
図9図11に示す実施形態では、基準画素23は、通常の画素21を形成する要素のうち、より少ない数で選択された一又は複数の要素で形成されている。言い換えれば、画素23は、第1の電極35(下部電極)及び/または活性層45及び/または第2の電極31(上部電極)及び/または導電性ビア53を備える。
【0116】
図12は、画像センサの他の例を示す部分概略上面図(A)及び部分概略断面図(B)である。
【0117】
より詳細には、図12(A)は、画像センサのアーキテクチャの例を示し、図12(B)は、図12(A)のBB断面の概略図である。
【0118】
図12に示すセンサのアーキテクチャは、フォトダイオード211及び213のアノード35が画素21及び23に対して共通でない点で、図6に図示されたセンサのアーキテクチャと異なる。実際に、第1のアノード35は、全ての有用画素21に対して共通であり、アノード35から離れた第2のアノード35’は、基準画素23に対して共通である。第1のアノード35及び第2のアノード35’は、構造的に同一であるが、結合されていない。
【0119】
よって、アノード35及び35’が電気的に分離することを考慮すると、アノード35に印加されたバイアス電位Vbiasは、アノード35’に印加されないことがある。そして、フォトダイオード231のアノードはフローティング状態である。そして、フォトダイオード231は、開回路状態であり、電荷を蓄積しない。
【0120】
図13は、図12の画像センサの画素の一実施形態を示す部分概略断面図である。
【0121】
より詳細には、図13は、基準画素23を示しており、該基準画素23は、図5に示す有用画素21と実質的に同一であるが、上部電極35’が隣接した画素(好ましくは、隣接した有用画素21)の上部電極35に結合されていない点で異なる。図13に示す画素23は、図12に示すような画像センサ19に統合されてもよい。
【0122】
図13に示す画素23の形成方法は、図5に示す画素21の形成方法の全てのステップと、その縁部から上部電極35の一部を除去する追加のステップとを含む。
【0123】
説明した実施形態の利点は、画像センサ及びその電子システムによって誘発されたノイズを補正することを可能にすることである。
【0124】
説明した実施形態の他の利点は、形成された画像センサが通常の光学フィルタと互換性があることである。
【0125】
様々な実施形態及び変形例が説明された。当業者は、これらの様々な実施形態及び変形例の特定の特徴を組み合わせてもよく、他の変形例も当業者により想起されることを理解するであろう。特に、同じセンサ内では、異なる図示された実施形態に従って形成された基準画素が組み合わされてもよい。説明された実施形態は、例えば、ここで言及された寸法の例及び材料の例に限定されるものではない。
【0126】
最後に、本明細書で説明した実施形態及び変形例の実用的実現は、本明細書で提供した機能表示に基づいて、当業者の能力の範囲内である。
【0127】
本特許出願は、参照によって本明細書に組み込まれる仏国特許出願第19/14199号明細書の優先権を主張している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6(A)】
図6(B)】
図7
図8
図9
図10
図11
図12(A)】
図12(B)】
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-08-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画素(21)と、該第1の画素とは異なる第2の画素(23)とを備える画像センサ(19)であって、前記第1の画素は、第1の電極(35)と、活性層(33)と、導電性トラック(47)に電気的に結合される第2の電極(31)とを備え、前記第2の画素は、2つ未満の電極を備え、少なくとも第1の電極を備えない、
画像センサ。
【請求項2】
各第2の画素(23)は、前記第1の画素(21)を形成する要素のうち、より少ない数で選択された一または複数の要素で形成されている、
請求項に記載の画像センサ。
【請求項3】
前記第2の画素(23)は活性層(33)を備えない、
請求項に記載の画像センサ。
【請求項4】
前記第1の画素(21)には、前記第2の電極が導電性ビア(53)を介して前記導電性トラック(47)に結合されている、
請求項1に記載の画像センサ。
【請求項5】
前記第2の画素(23)には、前記第2の電極(31)が導電性ビア(53)を介して前記導電性トラック(47)に結合されていない、
請求項に記載の画像センサ。
【請求項6】
前記第1の画素(21)及び前記第2の画素(23)は、並置され、行及び列で編成されている、
請求項1に記載の画像センサ。
【請求項7】
前記第2の画素(23)は隣接する列で編成されており、該列は、画像センサ(19)の1つの縁部に位置し、または画像センサ(19)の2つの縁部に分布されている、
請求項に記載の画像センサ。
【請求項8】
請求項1に記載の画像センサの製造方法であって、
スタック(39)の表面上に前記第2の電極(31)を形成するステップと、
前記表面側の前記第2の電極(31)上に前記活性層(33)を形成するステップと、
前記表面側の前記活性層(33)上に前記第1の電極(35)を形成するステップと、を含み、これにより、第1の画素(21)を形成する、
方法。
【請求項9】
前記第1の電極(35)の全部もしくは一部、または、前記第1の電極(35)及び前記活性層(33)の全部もしくは一部を除去するステップをさらに含み、これにより、前記第2の画素(23)を形成する、
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の画素(23)を形成することは、前記ステップの一部のみを含み、これにより、請求項に記載の画像センサ(19)を得る、
請求項に記載の方法。
【国際調査報告】