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特表2023-505927産業用ロボティクスのためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-14
(54)【発明の名称】産業用ロボティクスのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   E21C 35/24 20060101AFI20230207BHJP
   B25J 5/00 20060101ALI20230207BHJP
   B25J 9/08 20060101ALI20230207BHJP
   E02F 9/20 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
E21C35/24
B25J5/00 E
B25J9/08
E02F9/20 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022523121
(86)(22)【出願日】2020-10-14
(85)【翻訳文提出日】2022-06-14
(86)【国際出願番号】 US2020055514
(87)【国際公開番号】W WO2021076577
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】62/923,357
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/923,376
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522154342
【氏名又は名称】オフワールド,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カラヴァラ,ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】カヴェラース,アリシア テレサ
(72)【発明者】
【氏名】マーレイ,ジェームズ ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ナール,マーク ユージーン
(72)【発明者】
【氏名】アイゼンバーグ,ジョシュア ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】コリパラ,アマレシュ
【テーマコード(参考)】
2D003
2D065
3C707
【Fターム(参考)】
2D003AA02
2D003BA03
2D003DC07
2D065BA11
2D065DB16
3C707AS21
3C707BS26
3C707CS01
3C707CS08
3C707JS01
3C707JS02
3C707LS20
3C707LV02
3C707MT11
3C707WA12
3C707WA16
3C707WA17
3C707WA24
3C707WL08
(57)【要約】
産業用ロボティクスのためのシステムおよび方法。産業用ロボットの分隊が自律的に通信し協働する。制御センタが自律動作を監視し得る。制御センタ、分隊、およびロボットのレベルのソフトウェアが、様々なシステムを監視するためにプラットフォームに関連する様々なデータを分析する分散制御システムを形成する。機械学習などの人工知能が、インテリジェントな意思決定によって駆動される群行動のために、制御センタ、分隊、および/またはロボットのレベルで実施される。各ロボットは、タスク固有のツーリングシステムに取り付けられたユニバーサルプラットフォームを含む。ロボットは、ユニバーサルフレームワークに取り付けられ、採掘タスク用に構成された採掘専用ツーリングシステムを有する採掘ロボットであり得る。プラットフォームはモジュール式であり、建設、衛星群、燃料生産、災害復旧、通信、遠隔電力などの他の産業用途および/またはロボットタイプに使用され得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業用ボットを動作させるためのシステムであって、
1つまたは複数のコロニーを含み、
各コロニーが、
1つまたは複数の分隊であって、各分隊が複数のボットを含み、各ボットは自律的に動作するように構成され、各ボットはペイロードスタックに結合されたユニバーサルプラットフォームを含み、前記ペイロードスタックは、前記ユニバーサルプラットフォームが結合され得る複数のペイロードスタックのうちの1つであり、各ボットは、前記ペイロードスタックを使用してペイロード固有の産業タスクを実行するように構成される、1つまたは複数の分隊と、
前記1つまたは複数の分隊と遠隔通信するように構成されたコロニー制御センタと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記複数のボットが、コロニー通信ネットワークを介して互いにおよび前記コロニー制御センタと通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
2つ以上の前記分隊が、コロニー通信ネットワークを介して互いに通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ユニバーサルプラットフォームが、各ボットを移動させるように構成されたモビリティシステムをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記モビリティシステムが、軌道付きシステム、車輪付きシステム、または脚付きシステムを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユニバーサルプラットフォームが、ロボット制御アルゴリズムによって動作するように構成された制御システムを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ロボット制御アルゴリズムが、人工知能または機械学習パッケージを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ユニバーサルプラットフォームがデータ処理システムを含み、各データパケットが、各ボットに関連する識別情報を含むデータパケットヘッダを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記識別情報が、コロニー識別子、小隊識別子、分隊識別子、ボット識別子、ボット地点識別子、ボット位置識別子、健康データ、パフォーマンスデータ、動作データ、ハウスキーピングデータおよび/またはセンサデータのうちの1つまたは複数を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユニバーサルプラットフォームがハードウェアプラットフォームスタックおよびソフトウェアプラットフォームスタックを含み、前記ユニバーサルプラットフォームが、前記ハードウェアプラットフォームスタックおよび前記ソフトウェアプラットフォームスタックを使用することにより、前記ペイロードスタックを自律的に動作させて前記ペイロード固有の産業タスクを実行し、他のボットおよび/または前記コロニー制御センタと通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記コロニー制御センタが、
コロニー通信ネットワークを介して、前記1つまたは複数のコロニーから動作データを受信し、前記1つまたは複数のコロニーに更新データを送信するように構成された通信システムと、
前記複数のボットを監視およびサポートし、システムを初期化し、例外管理を実行し、前記動作データを分析し、前記動作データの分析に基づいて前記更新データを生成するように構成されたコマンドおよび制御システムと、
ユーザが前記1つまたは複数のコロニーを監視および制御することを可能にするように構成されたユーザインターフェースと、
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つまたは複数のコロニーのそれぞれの前記コロニー制御センタを介して前記1つまたは複数のコロニーと通信するように構成された遠隔制御センタをさらに備え、
前記遠隔制御センタが、
遠隔通信ネットワークを介して、前記1つまたは複数のコロニーからコロニーデータを受信し、前記それぞれのコロニー制御センタにコロニー更新データを送信するように構成された通信システムと、
前記コロニーデータを分析し、前記コロニーデータの分析に基づいて前記コロニー更新データを生成するように構成されたコマンドおよび制御システムと、
ユーザが前記1つまたは複数のコロニー制御センタを監視および制御することを可能にするように構成されたユーザインターフェースと、
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記遠隔制御センタが、前記それぞれのコロニー制御センタに前記コロニー更新データを送信する前に、前記コロニー更新データを使用して前記1つまたは複数のコロニーの動作をシミュレートするように構成されたシミュレーションシステムを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記コロニー更新データが、1つまたは複数のボットに対する更新されたロボット制御アルゴリズムを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記コロニー更新データが機械学習に基づく、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
自律型産業用ボットを動作させるためのシステムであって、
制御センタと、
第1の産業タスクを自律的に実行するように構成された複数の第1の産業用ボットと、
前記第1の産業タスクとは異なる第2の産業タスクを自律的に実行するように構成された複数の第2の産業用ボットと、
を備え、
前記複数の第1の産業用ボットのうちの1つまたは複数および前記複数の第2の産業用ボットのうちの1つまたは複数が、互いにおよび前記制御センタと自律的に通信するように構成され、前記複数の第1の産業用ボットのうちの1つまたは複数および前記複数の第2の産業用ボットのうちの1つまたは複数が、前記第1の産業タスクおよび前記第2の産業タスクの実行から生じる協働的な産業目標を達成するために自律的に協働するように構成される、システム。
【請求項17】
前記複数の第1の産業用ボットの各第1の産業用ボットが、第1のペイロードスタックに結合されたユニバーサルプラットフォームを含み、前記複数の第2の産業用ボットの各第2の産業用ボットが、第2のペイロードスタックに結合された前記ユニバーサルプラットフォームを含み、前記第1および第2のペイロードスタックは、前記ユニバーサルプラットフォームが結合され得る複数のペイロードスタックのうちの1つであり、各第1の産業用ボットが、前記第1のペイロードスタックを使用して第1のペイロード固有の産業タスクを実行するように構成され、各第2の産業用ボットが、前記第2のペイロードスタックを使用して第2のペイロード固有の産業タスクを実行するように構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数の第1の産業用ボットが複数の第1の採掘ボットを含み、前記複数の第2の産業用ボットが複数の第2の採掘ボットを含み、前記協働的な産業目標が協働的な採掘目標を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
自律型産業用ボットを使用する方法であって、
第1の産業用ボットと第2の産業用ボットとの間に自律通信を確立する工程と、
前記自律通信に応答して前記第1の産業用ボットと自律的に第1の産業タスクを実行する工程と、
前記自律通信に応答して前記第2の産業用ボットと自律的に第2の産業タスクを実行する工程であって、前記第2の産業タスクが前記第1の産業タスクとは異なり、前記第1および第2の産業タスクを実行することの結果として協働的な産業目標を達成する、実行する工程と、
前記第1または第2の産業用ボットを使用して前記協働的な産業目標に関連する第1のデータを制御センタと自律的に通信する工程と、
を含む、方法。
【請求項20】
前記第1の産業用ボットが採掘ボットであり、前記協働的な産業目標が協働的な採掘目標である、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年10月18日に出願された「SYSTEMS AND METHODS FOR INDUSTRIAL ROBOTICS」と題する米国特許出願第62/923376号明細書の利益、および2019年10月18日に出願された「INDUSTRIAL ROBOTIC PLATFORMS」と題する米国特許出願第62/923357号明細書の利益を主張し、これらの各々の全体は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する。
【0002】
産業用ロボティクスの特徴、特に、採掘ロボットなどの自律的なタスク固有のロボットの群を動作させるためのアーキテクチャ、手法、および方法が記載される。
【背景技術】
【0003】
ロボットは、様々なタスクを実行するために使用される。ロボットの使用は、人間に対するリスクを低減しながら、収益性および効率を改善することができる。しかしながら、産業タスクを実行するための既存の解決策は、頻繁な修理を必要とし、面倒であり、高度な密接な人間の関与を必要とし、その結果、非効率的で高価である。したがって、この分野の改善が望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に開示された実施形態はそれぞれいくつかの態様を有し、そのうちの1つだけが本開示の望ましい属性を単独で担うことはない。本開示の範囲を限定することなく、そのより顕著な特徴について以下簡潔に説明する。この説明を考慮した後、特に「発明を実施するための形態」と題されたセクションを読んだ後、本明細書に記載された実施形態の特徴が産業用ロボティクスへの既存の手法を超える利点をどのように提供するかを理解するであろう。
【0005】
産業用ロボットシステムプラットフォームのためのシステムおよび方法が説明される。ロボットのコロニーは、個々のユニットとして自律的に、周囲のロボットと様々な度合いで協調して動作することができる。ロボットは、ロボットの分隊(スクワッド、Squad)またはグループに編成されてもよく、ロボットは、次に小隊(プラトーン、platoon)に編成およびグループ化されて、全体的なコロニー階層構造を形成してもよい。制御センタは、人間の監視および動作例外管理を可能にするためにロボットのコロニーと通信するが、制御センタは、名目上または能動的にコロニーを遠隔操作しなくてもよい。制御センタ、小隊、分隊、およびロボットのレベルのソフトウェアは、様々なシステムの監視、通信、および制御のために、プラットフォームおよび外部環境に関連する様々なデータを分析することができる。機械学習などの人工知能は、インテリジェントな意思決定によって駆動される個々のロボットおよび群(スウォーム、swarm)の行動のために、制御センタ、小隊、分隊、およびロボットのレベルで実装されてもよい。ロボットは、産業タスクを完了するために自律的に作業するために、互いにおよび制御センタと通信することができる。地理的に共同配置されていない遠隔制御センタは、複数のコロニー制御センタと通信することができる。
【0006】
さらに、各ロボットは、タスク固有のツーリングシステムと一体化されたユニバーサルプラットフォームから構成されてもよい。ロボットは、本明細書ではフレームワークなどとも呼ばれるユニバーサルプラットフォームに取り付けられ、採掘タスクのために構成された採掘専用のツーリングシステムを有する採掘ロボットであってもよい。プラットフォームはモジュール式であり、建設、製造、解体、衛星群、燃料生産、災害復旧、通信、遠隔電力などの他の産業用途および/またはロボットタイプに使用することができ、地上および水中、自由空間、月、火星および他の天体に配備され得る。種の群ロボットアーキテクチャカタログ内の種の組に新しい種が追加されることが識別されると、新しい種を満たすための専用のペイロードモジュールが、ハードウェアレベルおよびソフトウェアレベルの両方でロボットユニバーサルプラットフォームと統合されるように開発され得る。ロボットアーキテクチャがハードウェアおよびソフトウェアサブシステムレベルでモジュール化されるという事実は、新しい機能および産業タスクを実行するために、新しいロボット種を既存および新しいコロニーに容易に構築および統合する能力を加速することができる。ハードウェア層では、例えば、電力、熱管理、モビリティ、データ処理、構造的支持などの重要なサブシステムをユニバーサルプラットフォームでモジュール化することができる。ソフトウェア層では、システムは、ファームウェアおよびユニバーサルおよびペイロード機能専用のソフトウェアモジュールが、CAN、RS232、ROS、UDP、TCP/IPなどの動作プロトコルの異なる層を処理することができるAPIを介してデータ処理層とインターフェースする分散階層アーキテクチャを含むことができる。
【0007】
システムで処理されるすべての動作およびテレメトリは、均一に処理することができる。プロセスを管理し、データ処理を監督し、ハウスキーピングを実行し、データのロギングを行うためのモジュールは、複雑さの異なる層のSWアーキテクチャの一部であってもよく、新しいペイロードモジュールのスケーラビリティ、柔軟性、および統合の容易さのために完全にモジュール化されてもよい。コロニーは、ロボットが個々のユニット、分隊、小隊またはコロニー自体として完全に自律的に動作できるように構築される。各ロボットは、人間の介入を必要とせずに産業タスクを自律的に実行するように構成されたハードウェアおよびソフトウェアスタックを含むことができる。アルゴリズムおよび制御(例えば、ハードコード、コンピュータビジョン、線形、非線形、機械学習など)ならびにデータ処理インフラストラクチャ全体は、通信ネットワーク状態およびセンサデータを介してブロードキャストしながら、システムの自律動作を処理することができる。特定の産業タスクを実行するために、ロボットを分隊にグループ化することができ、その結果、各分隊は、タスクを実行するために特定の種の最適化された数のボットを備える。分隊ロボットは、グループとして自律的に協働し、産業タスクの成功した実行を達成するために、互いの間でボットデータを共有するようにタグ付けされることができる。配備現場の特定の領域で同じまたは異なる産業タスクを実行するか、または配備現場全体にわたって特定の機能を果たす分隊は、小隊に編成されてもよい。同じ小隊に属するボットは、グループとして自律的に協調タスクを実行するためにそれらの間でデータを共有できるようにタグ付けされる。
【0008】
すべての関連情報ならびにボット、分隊、小隊およびコロニー識別子を有するデータパケットは、分散データアーキテクチャ内のコロニー間で共有され得る。各ロボットユニットのアルゴリズムおよび制御は、同じ分隊、小隊およびコロニー内のボットによって共有される関連データパケットをフィルタリングおよび分析する。同じ分隊内で協働するボットは、分隊専用のデータパケットを自律的に送受信することができ、分隊レベルでの動作を維持するために、小隊またはコロニー専用のデータパケットよりも動作の近接性に基づいてより高い頻度および量で共有され得る。同じ小隊で協働するボットは、小隊専用のデータパケットを自律的に送受信することができる。同じコロニーで協働するボットは、コロニー専用のデータパケットを自律的に送受信することができる。制御センタは、主に自律動作を監視するためのものである。制御センタは、データパケットに含まれる情報の優先度レベルに応じて、低または高頻度レートでネットワーク内のすべてのデータパケットを監視することができる。制御センタは、手動介入、例外管理、試験または訓練動作を実行するために、任意の所与の時間にコロニー内の任意のボットユニットの制御を引き継ぐ能力を有する。
【0009】
一態様では、産業用ボットを動作させるためのシステムが記載される。システムは、1つまたは複数のコロニーを含む。各コロニーは、1つまたは複数の分隊を含む。分隊は、小隊にグループ化されてもされなくてもよい。各分隊は複数のボットを含む。各ボットは自律的に動作するように構成され、各ボットはペイロードスタックに結合されたユニバーサルプラットフォームを含み、ペイロードスタックは、ユニバーサルプラットフォームが結合され得る複数のペイロードスタックのうちの1つであり、ボットは、ペイロードスタックを使用してペイロード固有の産業タスクを実行するように構成される。システムは、1つまたは複数の分隊と遠隔通信するように構成されたコロニー制御センタをさらに含むことができる。
【0010】
様々な態様の様々な実施形態を実施することができる。いくつかの実施形態では、複数のボットは、コロニー通信ネットワークを介して互いにおよびコロニー制御センタと通信するように構成され得る。2つ以上の分隊が、コロニー通信ネットワークを介して互いに通信することができる。ユニバーサルプラットフォームは、各ボットを移動させるように構成されたモビリティシステムをさらに含み得る。別の実施形態によれば、モビリティシステムは、軌道付きシステム、車輪付きシステム、または脚付きシステムを含むことができる。ユニバーサルプラットフォームは、ロボット制御アルゴリズムによって動作するように構成された制御システムを含むことができる。ロボット制御アルゴリズムは、人工知能または機械学習パッケージを含むことができる。ユニバーサルプラットフォームは、データ処理システムを含むことができ、各データパケットは、各ボットに関連する識別情報を含むデータパケットヘッダを含む。識別情報は、コロニー識別子、小隊識別子、分隊識別子、ボット識別子、ボット場所識別子、ボット位置識別子、健康データ、パフォーマンスデータ、動作データ、ハウスキーピングデータおよび/またはセンサデータのうちの1つまたは複数を含むことができる。ユニバーサルプラットフォームはハードウェアプラットフォームスタックおよびソフトウェアプラットフォームスタックを含むことができ、ユニバーサルプラットフォームは、ハードウェアプラットフォームスタックおよびソフトウェアプラットフォームスタックを使用することにより、ペイロードスタックを自律的に動作させてペイロード固有の産業タスクを実行し、他のボットおよび/またはコロニー制御センタと通信するように構成される。通信システムが、コロニー通信ネットワークを介して、1つまたは複数のコロニーから動作データを受信し、1つまたは複数のコロニーに更新データを送信することができる。コマンドおよび制御システムが、複数のボットを監視およびサポートし、システムを初期化し、例外管理を実行し、動作データを分析し、動作データの分析に基づいて更新データを生成することができる。ユーザインターフェースが、ユーザが1つまたは複数のコロニーを監視および制御することを可能にし得る。
【0011】
別の態様によれば、自律型産業用ボットを動作させるためのシステムが記載される。システムは、制御センタと、第1の産業タスクを自律的に実行するように構成された複数の第1の産業用ボットと、第1の産業タスクとは異なる第2の産業タスクを自律的に実行するように構成された複数の第2の産業用ボットとを備える。複数の第1の産業用ボットのうちの1つまたは複数および複数の第2の産業用ボットのうちの1つまたは複数は、互いにおよび制御センタと自律的に通信するように構成され、複数の第1の産業用ボットのうちの1つまたは複数および複数の第2の産業用ボットのうちの1つまたは複数は、第1の産業タスクおよび第2の産業タスクの実行から生じる協働的な産業目標(collaborative industrial objective)を達成するために自律的に協働するように構成される。
【0012】
様々な態様の様々な実施形態を実施することができる。いくつかの実施形態では、複数の第1の産業用ボットの各第1の産業用ボットは、第1のペイロードスタックに結合されたユニバーサルプラットフォームを含むことができ、複数の第2の産業用ボットの各第2の産業用ボットは、第2のペイロードスタックに結合されたユニバーサルプラットフォームを含むことができる。第1および第2のペイロードスタックは、ユニバーサルプラットフォームが結合され得る複数のペイロードスタックのうちの1つであることができ、各第1の産業用ボットは、第1のペイロードスタックを使用して第1のペイロード固有の産業タスクを実行することができ、各第2の産業用ボットは、第2のペイロードスタックを使用して第2のペイロード固有の産業タスクを実行することができる。別の実施形態によれば、複数の第1の産業用ボットは、複数の第1の採掘ボットを含み得る。複数の第2の産業用ボットは、複数の第2の採掘ボットを含み得る。協働的な産業目標は、協働的な採掘目標(collaborative mining objective)を含み得る。
【0013】
別の態様では、産業用ボットが記載される。ボットは、群ロボットシステム内で自律的に動作して、協働的な産業目標を完了するように構成される。産業用ボットは、ボット固有の産業タスクを実行するように構成されたペイロードスタックと、ユニバーサルプラットフォームスタックであって、ユニバーサルおよびペイロードハードウェアスタックを支持するように構成されたフレームを備えるロボットハードウェアプラットフォームと、フレームに結合され、採掘ボットを移動させるように構成されたモビリティシステムと、ユニバーサルおよびペイロードスタックシステムに電力を供給するように構成された電力システムとを備えるユニバーサルプラットフォームスタックとを備える。ボットは、ロボットハードウェアプラットフォームおよびロボットソフトウェアプラットフォームを動作させるように構成されたオンボードプロセッサと、コロニー通信ネットワークを介してデータを送受信するように構成された通信システムと、オンボードプロセッサおよび1つまたは複数のハードウェアプラットフォーム制御モジュールとインターフェースするように構成されたデータバスとを備える制御システムをさらに含む。ボットは、ロボット固有の産業タスクを実行するためにロボットハードウェアプラットフォームを動作させるようにロボット制御および/または機械学習アルゴリズムを実行するように構成されたロボットオペレーティングシステムと、アルゴリズム、健全性およびハウスキーピング、ロギングおよび動作モジュールならびにヒューマンマシンインターフェースのうちの1つまたは複数のハードウェアプラットフォーム制御モジュールのファームウェアとインターフェースするように構成されたデータ処理モジュールと、ロボットハードウェアプラットフォームおよびロボットソフトウェアプラットフォームの動作データを記憶するように構成されたデータベースと、ユーザがロボットにリモートアクセスして制御することを可能にするように構成されたユーザインターフェースモジュールとを備えるロボットソフトウェアプラットフォームをさらに含む。
【0014】
別の態様では、自律型産業用ボットを使用する方法が記載される。本方法は、第1の産業用ボットと第2の産業用ボットとの間に自律通信を確立することと、自律通信に応答して第1の産業用ボットと自律的に第1の産業タスクを実行することと、自律通信に応答して第2の産業用ボットと自律的に第2の産業タスクを実行することであって、第2の産業タスクが第1の産業タスクとは異なり、第1および第2の産業タスクを実行することの結果として協働的な産業目標を達成する、実行することと、第1または第2の産業用ボットを使用して協働的な産業目標に関連する第1のデータを制御センタと自律的に通信することとを含む。
【0015】
別の態様では、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると自律型産業用ボットを使用して採掘する方法を実行する命令の1つまたは複数のセットを記憶する1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体が記載される。本方法は、第1の産業用ボットと第2の産業用ボットとの間に自律通信を確立することと、自律通信に応答して第1の産業用ボットと自律的に第1の産業タスクを実行することと、自律通信に応答して第2の産業用ボットと自律的に第2の産業タスクを実行することであって、第2の産業タスクが第1の産業タスクとは異なり、第1および第2の産業タスクを実行することの結果として協働的な産業目標を達成する、実行することと、第1または第2の産業用ボットを使用して協働的な産業目標に関連する第1のデータを制御センタと自律的に通信することとを含む。
【0016】
別の態様では、自律型産業用ボットを使用して採掘するためのシステムが記載される。システムは、メモリと通信するプロセッサを備え、メモリは、プロセッサによって実行されると自律型産業用ボットを使用する方法を実行する命令を記憶する。本方法は、第1の通信を第1の産業用ボットに送信することと、第1の通信に応答して第1の産業用ボットと第2の採掘ボットとの間に自律通信を確立することであって、自律通信が、第1の産業用ボットに第1の産業タスクを自律的に実行させ、第2の産業用ボットに第1の産業タスクとは異なる第2の産業タスクを自律的に実行させ、第1の産業タスクおよび第2の産業タスクがともに協働産業目標を定義する、確立することとを含む。
【0017】
別の態様では、自律型産業用ボットを使用する方法が記載される。本方法は、第1の通信を第1の産業用ボットに送信することと、第1の通信に応答して第1の産業用ボットと第2の産業用ボットとの間に自律通信を確立することであって、自律通信が、第1の産業用ボットに第1の産業タスクを自律的に実行させ、第2の産業用ボットに第1の産業タスクとは異なる第2の産業タスクを自律的に実行させ、第1の産業タスクおよび第2の産業タスクがともに協働産業目標を定義する、確立することとを含む。
【0018】
別の態様では、プロセッサによって実行されると自律型産業用ボットを使用する方法を実行する命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が記載される。本方法は、第1の通信を第1の産業用ボットに送信することと、第1の通信に応答して第1の産業用ボットと第2の産業用ボットとの間に自律通信を確立することであって、自律通信が、第1の産業用ボットに第1の産業タスクを自律的に実行させ、第2の産業用ボットに第1の産業タスクとは異なる第2の産業タスクを自律的に実行させ、第1の産業タスクおよび第2の産業タスクがともに協働産業目標を定義する、確立することとを含む。いくつかの実施形態では、第1の産業用ボットは採掘ボットであってもよく、協働的な産業目標は協働的な採掘目標を含んでもよい。
【0019】
別の態様では、群ロボットシステムで自律的に動作して協働的な産業目標を完了するように構成された産業用ボットが記載される。産業用ボットは、ユニバーサルおよびペイロードスタックを支持するように構成されたフレームを備えるロボットハードウェアプラットフォームを備えるユニバーサルプラットフォームスタックと、フレームに結合され、産業用ボットを移動させるように構成されたモビリティシステムと、モビリティシステムおよびペイロードスタックに電力を供給するように構成された電力システムとを備える。ボットは、ロボットハードウェアプラットフォームおよびロボットソフトウェアプラットフォームを動作させるように構成されたオンボードプロセッサと、コロニー通信ネットワークを介してデータを送受信するように構成された通信システムと、オンボードプロセッサおよび1つまたは複数のハードウェアプラットフォーム制御モジュールとインターフェースするように構成されたデータバスとを備える制御システムをさらに備える。ボットは、ボット固有のロボットタスクを実行するためにロボットハードウェアプラットフォームを動作させるようにロボット制御アルゴリズムを実行するように構成されたロボットオペレーティングシステム(ROS:robot operating system)と、1つまたは複数のハードウェアプラットフォーム制御モジュールのファームウェアとインターフェースするように構成されたハードウェアプロセッサモジュールと、ロボットハードウェアプラットフォームおよびロボットソフトウェアプラットフォームの動作データを記憶するように構成されたデータベースと、ユーザがロボットオペレーティングシステムにリモートアクセスして制御することを可能にするように構成されたユーザインターフェースモジュールとを備えるロボットソフトウェアプラットフォームをさらに備える。ボットは、ボット固有の産業タスクを実行するように構成されたペイロードスタックをさらに備え得る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の上記および他の特徴は、添付の図面と併せて以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は、開発に応じたいくつかの実施形態のみを示しており、その範囲を限定すると見なされるべきではないことを理解して、開発は、添付の図面を使用することによって追加の具体性および詳細を伴って説明される。以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付の図面を参照する。図面では、文脈上別段の指示がない限り、類似の記号は通常、類似の構成要素を識別する。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載された例示的な実施形態は、限定を意味するものではない。本明細書に提示される主題の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。本明細書で一般的に説明され、図に示されているように、本発明の態様は、多種多様な異なる構成で配置、置換、組合せ、および設計することができ、そのすべてが明示的に企図され、本開示の一部をなすことは容易に理解されよう。
【0021】
図1】遠隔制御センタと複数のコロニーとを含む産業用ロボットシステムの一実施形態の概略図であり、各コロニーは、複数のロボット分隊と通信するコロニー制御センタを有し、各分隊は、様々な産業固有のタスクを実行するように構成された複数の産業用ロボットを有する。
【0022】
図2図1のシステムとともに使用することができる遠隔制御センタ、コロニー制御センタ、およびロボットソフトウェアプラットフォームの一実施形態のブロック図である。
【0023】
図3A図1のシステムとともに使用することができる、コロニー制御センタ、コロニー通信ネットワーク、および様々な産業固有のタスクを実行するように構成された複数の産業用ロボットを有する複数のロボット分隊を含む産業用ロボットシステムの一実施形態のブロック図である。
【0024】
図3B図1および図3Aのシステムとともに使用することができるコロニー制御センタ、コロニー通信ネットワーク、および産業用ロボットの一実施形態のブロック図である。
【0025】
図4図1図3Bのシステムとともに使用することができるロボットハードウェアプラットフォームの一実施形態のブロック図である。
【0026】
図5A図4のロボットハードウェアプラットフォームおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができるユニバーサルロボットプラットフォームスタックの一実施形態の概略図である。
【0027】
図5B図5Aのユニバーサルロボットプラットフォームスタックおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができる、ボット固有の産業タスクを実行するように構成された様々なペイロードスタックを有する様々な産業用ロボット種の様々な実施形態の概略図である。
図5C図5Aのユニバーサルロボットプラットフォームスタックおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができる、ボット固有の産業タスクを実行するように構成された様々なペイロードスタックを有する様々な産業用ロボット種の様々な実施形態の概略図である。
図5D図5Aのユニバーサルロボットプラットフォームスタックおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができる、ボット固有の産業タスクを実行するように構成された様々なペイロードスタックを有する様々な産業用ロボット種の様々な実施形態の概略図である。
【0028】
図6A】それぞれが様々なペイロードスタックを有する産業用ロボットを有する様々な産業用ロボット分隊の様々な実施形態の概略図であり、各分隊は、協働的な産業目標を実行するように構成され、図5Aのユニバーサルロボットプラットフォームスタックおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができる。
図6B】それぞれが様々なペイロードスタックを有する産業用ロボットを有する様々な産業用ロボット分隊の様々な実施形態の概略図であり、各分隊は、協働的な産業目標を実行するように構成され、図5Aのユニバーサルロボットプラットフォームスタックおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができる。
図6C】それぞれが様々なペイロードスタックを有する産業用ロボットを有する様々な産業用ロボット分隊の様々な実施形態の概略図であり、各分隊は、協働的な産業目標を実行するように構成され、図5Aのユニバーサルロボットプラットフォームスタックおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができる。
図6D】それぞれが様々なペイロードスタックを有する産業用ロボットを有する様々な産業用ロボット分隊の様々な実施形態の概略図であり、各分隊は、協働的な産業目標を実行するように構成され、図5Aのユニバーサルロボットプラットフォームスタックおよび図1図3Bのシステムとともに使用することができる。
【0029】
図7A】協働的な採掘目標を達成するために1つまたは複数の採掘ボット固有の産業タスクを実行する産業用採掘ロボットの1つまたは複数の分隊を有するコロニーの様々な実施形態の概略図である。
図7B】協働的な採掘目標を達成するために1つまたは複数の採掘ボット固有の産業タスクを実行する産業用採掘ロボットの1つまたは複数の分隊を有するコロニーの様々な実施形態の概略図である。
図7C】協働的な採掘目標を達成するために1つまたは複数の採掘ボット固有の産業タスクを実行する産業用採掘ロボットの1つまたは複数の分隊を有するコロニーの様々な実施形態の概略図である。
図7D】協働的な採掘目標を達成するために1つまたは複数の採掘ボット固有の産業タスクを実行する産業用採掘ロボットの1つまたは複数の分隊を有するコロニーの様々な実施形態の概略図である。
図7E】協働的な採掘目標を達成するために1つまたは複数の採掘ボット固有の産業タスクを実行する産業用採掘ロボットの1つまたは複数の分隊を有するコロニーの様々な実施形態の概略図である。
【0030】
図8】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともにそれぞれ使用することができるユニバーサルプラットフォームおよびペイロードスタックを含むモジュール式産業用ボットの一実施形態の分解図である。
【0031】
図9A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャで使用することができる、掘削ボットの一実施形態の正面斜視図であり、ツールアームが収容された状態を示す。
図9B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャで使用することができる、掘削ボットの一実施形態の正面斜視図であり、ツールアームが展開された状態を示す。
【0032】
図10A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるスイーパ/破砕機ボットおよびその構成要素の一実施形態の様々な斜視図である。
図10B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるスイーパ/破砕機ボットおよびその構成要素の一実施形態の様々な斜視図である。
図10C】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるスイーパ/破砕機ボットおよびその構成要素の一実施形態の様々な斜視図である。
【0033】
図11A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる浮選ボットの実施形態の斜視図である。
図11B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる浮選ボットの実施形態の斜視図である。
【0034】
図12A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるスイーパ/破砕機ボットの他の実施形態の斜視図を示す。
図12B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるスイーパ/破砕機ボットの他の実施形態の斜視図を示す。
図12C】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるスイーパ/破砕機ボットの他の実施形態の斜視図を示す。
図12D】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるスイーパ/破砕機ボットの他の実施形態の斜視図を示す。
【0035】
図13A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる掘削ボットの一実施形態の斜視図である。
図13B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる掘削ボットの一実施形態の斜視図である。
図13C】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる掘削ボットの一実施形態の斜視図である。
【0036】
図14A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるドーザボットの実施形態の斜視図である。
図14B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる吸引ボットの実施形態の斜視図である。
図14C】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる3D建設ボットの実施形態の斜視図である。
図14D】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができるマニピュレータボットの実施形態の斜視図である。
【0037】
図15A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる探査ボットの別の例の斜視図である。
図15B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる探査ボットの別の例の斜視図である。
図15C】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる探査ボットの別の例の斜視図である。
【0038】
図16A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる月面タンカーボットの一実施形態の斜視図である。
図16B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる月面ドーザボットの一実施形態の斜視図である。
図16C】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる月面掘削ボットの一実施形態の斜視図である。
図17A】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる微小重力サービスボットの一実施形態の斜視図である。
図17B】本明細書に記載の様々なアーキテクチャとともに使用することができる運搬ボットの一実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の詳細な説明は、開発の特定の具体例を対象とする。本明細書における「一例」、「例」、または「いくつかの実施態様では」への言及は、例に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が本発明の少なくとも1つの例に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所における「一例」、「例」、または「いくつかの実施態様では」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ例を参照しているわけではなく、別個の例または代替例が他の例と必ずしも相互排他的ではない。さらに、いくつかの例によって示され、他の例によって示されない様々な特徴が記載される。同様に、いくつかの例の要件であり得るが、他の例の要件ではない可能性がある様々な要件が記載される。
【0040】
ここで、添付の図面を参照して様々な例を説明するが、全体を通して同様の符号は同様の要素を指す。本明細書で提示される説明で使用される用語は、単に開発の特定の具体例の詳細な説明と併せて利用されているため、限定的または制限的な方法で解釈されることを意図しない。さらに、開発の例は、いくつかの新規な特徴を含むことができ、そのうちの1つだけがその望ましい属性に単独で責任を負うものでも、本明細書に記載の発明を実施するのに不可欠なものでもない。
【0041】
A.群ロボットアーキテクチャ
図1は、産業用ロボットシステム10の概略図である。システム10は、遠隔制御センタ100と、複数のコロニー110、140、170とを含む。各コロニー110、140、170は、それぞれの複数のロボット分隊と通信するそれぞれのコロニー制御センタ112、142、172を有する。コロニー110は、分隊114、122、130を含み、コロニー140は、分隊144、152、160を含み、コロニー170は、分隊174、182、190を含む。ロボット分隊はまた、小隊にグループ化されてもよく、これは次に、コロニー内の残りの分隊または小隊とコロニー内のより高い階層レベルでより協調的(または協働的)に機能する。
【0042】
システム10は、ユニットレベルで高度にインテリジェントな分散型自律システムであってもよく、ボットは、個別にまたは協調して群として分散アーキテクチャで動作し、特定のタスクに関連するサブグループに編成され、制御センタは、主に、監視者として機能し、例えば群の独立した動作を監視およびサポートする。したがって、制御センタは、行動の指揮者ではなく、観察エンティティであってもよい。いくつかの実装形態では、例外または異常(現状の動作ではない)のために動作が標準から逸脱するまれな場合にのみ、制御センタの役割は短期間の監視制御に変わる。また、ボット(またはボットの組合せの任意の順列)がタスクまたは一連のタスクの実行について制御センタからの確認を必要とするまれな例があり得る。いくつかの実装形態では、コロニーは制御センタなしで配備される。したがって、本明細書に記載のシステムは、ボットの自律的でインテリジェントな動作、ならびにそれに対応して、ボットの組合せの様々な順列間の自律的でインテリジェントな動作および協調を含み得る。
【0043】
本明細書に記載された様々なシステムおよび方法は、本明細書とともに提出された付録A、B、CおよびDに記載されたシステムおよび方法に記載された特徴とともに使用されてもよく、またはそのいずれかを使用してもよく、その各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれ、あらゆる目的のために本明細書の一部を形成する。
【0044】
各分隊は、様々な産業固有のタスクを実行するように構成されたそれぞれの複数の産業用ロボットまたは「ボット」を含む。ボットはそれぞれ、交換可能なペイロードコンポーネントと結合された、共通の構造的、機械的、電気的およびコンピューティングシステムを有するユニバーサルプラットフォームを含む。各ペイロードコンポーネントは、ユニバーサルプラットフォームと統合され、特定の産業タスクがボットによって実行されるように構成される。ボットは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると産業タスクを実行する命令を記憶する1つまたは複数のメモリと通信する1つまたは複数のプロセッサを含む。タスクは、全体的な協働的な産業目標を達成するために、ボットによって自律的に、および/または他の自律型ボットと協働して実行され得る。システム10は、ボットの管理および制御を可能にする。
【0045】
産業目標に応じて、任意の数のコロニー、小隊、分隊、およびボットを実装することができる。図示のように、コロニー110内で、分隊114はボット116、118、120を含み、分隊122はボット124、126、128を含み、分隊130はボット132、134、136を含む。図示のように、コロニー140内で、分隊144はボット146、148、150を含み、分隊152はボット154、156、158を含み、分隊160はボット162、164、166を含む。図示のように、コロニー170内で、分隊174はボット176、178、180を含み、分隊182はボット184、186、188を含み、分隊190はボット192、194、196を含む。
【0046】
システム10は、3つのコロニー110、140、170を含む。システム10は、3つより少ないまたはより多いコロニーを含み得る。1個、2個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、20個、30個、40個、50個、100個、500個、1000個、またはそれ以上のコロニーがあってもよい。2つ以上のコロニーは互いに同じであってもよい。コロニーの一部または全部は、他のコロニーと異なっていてもよい。
【0047】
ボットは、自律動作のために互いに通信することができる。制御センタは、上述のように監視などに使用することができる。制御センタは、監視または他の目的のために、ボット、分隊、小隊などに関連する通信を受信することができる。したがって、遠隔制御センタ100は、各コロニー110、140、170と通信するように構成されてもよい。センタ100は、それぞれのコロニー制御センタ112、142、172と通信することができる。コロニー制御センタ112、142、172は、それぞれのコロニーの分隊のうちの1つまたは複数とそれぞれ通信することができる。特定のコロニー内の分隊のそれぞれは、コロニー内の他の分隊の1つまたは複数と通信することができる。図示のように、分隊114は分隊122と通信し、分隊122は分隊130と通信している。分隊144は分隊152と通信し、分隊152は分隊160と通信している。分隊174は分隊182と通信し、分隊182は分隊190と通信している。分隊はそれぞれ、2つ以上の他の分隊と通信することができる。各分隊は、特定のコロニー内の他のすべての分隊と通信することができる。分隊は、他のコロニー内の1つまたは複数の分隊と連通することができる。例えば、分隊130は、分隊144などと通信することができる。分隊は、説明したように、コロニー通信ネットワークを介して、および/または分隊内のボットを介して、互いに通信することができる。
【0048】
システム10は、産業目標を達成するために使用することができる。いくつかの実装形態では、システム10は採掘に使用することができ、その場合、ボットは採掘目標を達成するように構成された採掘ボットである。システム10は、建設、製造、解体、衛星群、燃料生産、災害復旧、通信、遠隔電力、およびその他のために使用されることができ、地上および水中、自由空間、月、火星、および他の天体に配備され得る。
【0049】
システム10は、ソフトウェアベースの手法を使用して、ボットとサポートインフラストラクチャとの選択された組合せを使用してこれらおよび他の産業タスクを実行することができる。各コロニーは、特定の現場に配備され、協働的な産業目標を達成するために関連するタスクを実行するように個別におよび/または協調的に動作し、サポートする通信ならびに動作するソフトウェアおよびハードウェアインフラストラクチャと絡み合った、分隊のグループを含むことができる。システム10およびその制御特徴は、大量生産することができ、産業タスクへの人間の関与の大幅な低減を可能にするモジュール式の群の小型フォームファクタロボットに使用することができる。ボットは、任意のサイズであってもよい。分割統治型の群手法は、産業タスクのサイズおよび範囲にかかわらず、任意のサイズのボットを可能にすることができる。ボットは、細菌から「宇宙空母ギャラクティカ」までのサイズの範囲であり得る。システム10の例示的なハードウェアおよびソフトウェア構成のさらなる詳細は、例えば図2に関して本明細書で提供される。
【0050】
いくつかの実装形態では、システム10は、遠隔制御センタ100を含まなくてもよい。例えば、システム10は、1つまたは複数のコロニー110、140、170と通信、監視、およびサポートする1つまたは複数のコロニー制御センタ112、142、172を含むだけでもよい。例えば、コロニー制御センタ112を使用して、コロニー110、140、170を監視およびサポートすることができる。コロニー制御センタを使用した1つまたは複数のコロニーの監視およびサポートのさらなる詳細は、例えば図3A図3Bに関して本明細書に記載される。したがって、本明細書に記載の様々な「制御」センタは、ボットの能動的制御とは対照的に、主に自律型ボットの監視に使用され得る。
【0051】
各コロニー110、140、170は、特定の地理的現場に位置することができる。各コロニー110、140、170は、他のコロニーのうちの1つまたは複数とは異なる場所にあってもよい。コロニー制御センタは、それぞれのコロニーと共同配置されてもよいし、異なる場所にあってもよい。遠隔制御センタ100は、コロニー110、140、170のうちの1つまたは複数とは異なる地理的現場に位置してもよい。遠隔制御センタ100は、コロニー110、140、170のうちの1つまたは複数と共同配置されてもよい。
【0052】
システム10は、各ボットが特定の機能を実行して全体的な目標を達成する、ボット116の分隊114などの移動ロボットユニットの群を用いて複雑な産業タスクを実行するために使用することができる。各ボットは、例えば図4図6Cに関して本明細書でさらに説明するように、タスクを実行するためのハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを含むユニバーサルプラットフォームスタック(例えば、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェア)およびペイロードスタック(すなわち、ペイロードツールまたはツールのセット)を有するすべてのボットにわたる共通プラットフォームを含む。各ボットは、ユニバーサルおよび/またはペイロードスタックの一部である標準モジュールから組み立てられてもよい。
【0053】
同じペイロードスタックを有するボットは、例えば図5B図5Dに関して本明細書でさらに説明するように、ロボット種の一部である。ボットの1つまたは複数の種は、分隊にグループ化され得る。各分隊は、全体的な産業目標または特定のタスクを達成するために協調機能または相互接続機能のセットを実行するボットのグループとして定義することができる。
【0054】
例えば図6A図6Dに関して本明細書でさらに説明するように、産業目標を達成するために異なる機能を実行するために、異なるタイプの分隊が定義される。各分隊は、分隊機能を実行するために必要な種ごとに最適化された数のボットを有することができる。特定の地理的現場に配備された分隊の総数は、現場コロニーとして定義され得る。コロニーに配備された各タイプの分隊の総数は、性能および経済的メトリックに基づいて最適化され得る。エンドツーエンドの産業目標を実行するために必要なボットの最小セットは、最小実行可能小隊(MVP:minimum viable platoon)と呼ばれることがある。
【0055】
いくつかの実装形態では、システム10は、産業タスクおよび全体的な目標の一部またはすべてを実行するためにいかなる固定インフラストラクチャにも依存しなくてもよい。非可動構成要素(例えば、水道管、電気ケーブル、バッテリバンクなど)は、特定の現場で産業目標を実行するために必要な限り、一時的にボットによって配置され、産業目標が達成されると除去されてもよい。採掘に関する例示的な産業目標のさらなる詳細は、例えば図7A図7Eを参照して本明細書で説明される。
【0056】
B.群ロボットアーキテクチャ:遠隔制御センタ、コロニー制御センタ、および産業用ボットのための例示的なハードウェア/ソフトウェア
図2は、産業用ロボットシステム200の一例のブロック図である。産業用ロボットシステム200は、さらに説明するように、ボットソフトウェアプラットフォームおよび制御センタアーキテクチャを含むことができる。産業用ロボットシステム200は、図1の産業用ロボットシステム10と同じまたは類似の特徴を有することができ、その逆も可能である。図2は、遠隔制御センタ280、コロニー制御センタ250、およびコロニー内に配備された複数のボットのうちの1つのボット210を含む産業用ロボットシステム200のブロック図を示しており、これらはシステム10とともに使用することもでき、それぞれ図1の遠隔制御センタ100、コロニー制御センタ112、142、173、およびボット116などと同じまたは同様の特徴を有することができ、逆もまた同様である。
【0057】
ボット210は、様々なモジュールを有するブロック図として示されている。各ボットまたはボットの「種」について、特定のユニバーサルおよびペイロードスタック(例えば、ペイロード固有のツールまたはツールのセット)に必要なハードウェアおよびソフトウェアモジュールの構成を生成して、ハードウェアおよびソフトウェアレベルでボットを組み立てることができる。すべてのシステムは、ハードウェアおよびソフトウェアの機能アセンブリの単純さがボットの種全体にわたって持続するようにモジュール化され得る。標準的なインターフェースは、統合オーバーヘッドが構造的、電力的、およびデータインターフェースにとって最小になるように実装され得る。いくつかの実装形態では、ユニバーサルインターフェースは、モジュール間のデータ、電力、および消耗品の流れを制御することができる。
【0058】
ボット210は、ソフトウェア処理フレームワークとして示されるプロセッサ212を含む。プロセッサ212は、例えば、データ完全性、最小レイテンシ、配信保証、アーカイブおよび視覚化を保証する、異なるアーキテクチャモジュールにわたるデータ処理を管理する主要な構造アーキテクチャであり得る。プロセッサ212は、ボット210を制御および/または管理するための1つまたは複数のモジュールと通信することができる。図示されるように、プロセッサ212は、コントローラエリアネットワーク(CAN:controller area network)処理モジュール214と通信する。CAN処理モジュール214は、CANバスに統合されたハードウェアモジュール用のファームウェアコントローラとインターフェースする。図示のように、CAN処理モジュール214は、センサファームウェア216、ペイロードファームウェア218、電力ファームウェア220、および熱ファームウェア222とインターフェースする。
【0059】
いくつかの実装形態では、基礎となるデータ処理アーキテクチャは、データ管理モジュールを含むことができる。データ管理モジュールは、redisデータベースなどのデータベース、キャッシュ、およびメッセージブローカとして使用される、オープンソースのメモリ内データ構造ストアを含むことができる。データ管理モジュールは、CAN、ロボットオペレーティングシステム(ROS)、およびボット210内の他の処理フレームワークと動作およびテレメトリを取引するように構成されたインターフェースおよびAPIを含むことができる。アーキテクチャはまた、ロボットミッションを動作させるためのヒューマンマシンインターフェース(HMI:human machine interface)、influx DBリレーショナルデータベースへのインジェクタ、または動作データを視覚化するための同等物を含むことができる。処理/HMIアーキテクチャは、例えば、複数のボットクライアントがコロニー制御センタ250および/または遠隔制御センタ280で同時に視覚化され得るように、サーバ/クライアントアーキテクチャ設計に従うことができる。
【0060】
プロセッサ212は、ロボットオペレーティングシステム(ROS)処理モジュール224とさらに通信する。ROS処理モジュール224は、ROSに統合されたセンサおよびパッケージのための1つまたは複数の処理モジュールとインターフェースする。図示のように、ROSプロセッサ224は、カメラ/センサトピックとして示されるセンサモジュール226、およびペイロードトピック(ロボティクス/制御/機械学習)として示されるペイロードモジュール228と通信する。
【0061】
いくつかの実装形態では、ペイロードモジュール228は、ロボットソーまたはロボソーモジュールを含むことができる。ロボットソーまたはロボソーモジュールを使用して、例えば掘削ボットを用いた材料切断のためのソーまたはソー状ツールを制御することができる。ロボットソーまたはロボソーモジュールは、市販のシェルフソーまたはカスタムソーなどのソーの自律的なロボット動作のために構成されてもよい。ロボットソーまたはロボソーモジュールは、ソーと一体化されたロボットアームを制御するように構成されてもよい。ロボットソーまたはロボソーモジュールは、力、電力、RGBDカメラ、および/または他の入力を使用してフィードバックループに基づいて動作を調整するための制御システムを含む、ソーを動作させるためのソフトウェアパッケージ、スクリプト、およびファイルを含むことができる。
【0062】
いくつかの実装形態では、ペイロードモジュール228は、ロボットチゼルモジュールまたはロボチゼルモジュールを含むことができる。ロボソーモジュールについて説明したのと同じまたは類似の特徴を、ロボチゼルモジュールに適用することができるが、材料掘削または解体のための、例えば掘削ボットを用いたチゼルまたはチゼル状ツールの動作に適用することができる。ロボチゼルモジュールは、採掘、建設、およびアーキテクチャおよびボットが適用される他の状況の過程で岩石、コンクリート、または他の材料を除去するためのチゼルまたは同様のツールを自律的に制御するように構成することができる。ロボチゼルモジュールは、力、電力、RGBDカメラ、および/または他の入力を使用してフィードバックループに基づいて動作を調整するための制御システムを含む、チゼルを動作させるためのソフトウェアパッケージ、スクリプト、およびファイルを含むことができる。チゼルに取り付けられたロボットアームも制御することもできる。
【0063】
プロセッサ212は、アルゴリズム処理モジュール230とさらに通信する。アルゴリズム処理モジュール230は、機械学習(ML)パッケージとして示される人工知能モジュール232、およびロボティクス/制御パッケージとして示される制御モジュール234と通信する。いくつかの実装形態では、ロボティクス、制御、およびMLパッケージは、PythonまたはC++のメイン処理フレームワークに直接埋め込まれてもよい。
【0064】
機械学習などの人工知能(AI)は、コロニー全体にわたって持続し得る。人工知能は、ロバストなロボティクスおよび制御アルゴリズムならびに機械学習、例えば強化学習、深層強化学習、および/または他の方法論によって実装されてもよい。機械学習エージェントは、ボット、分隊および/またはコロニーレベルで埋め込まれてもよい。全体としての分隊および/または全体としてのコロニーは、コロニー内のすべてのレベルで行われるインテリジェントな意思決定によって駆動される群として振る舞うことができる。
【0065】
いくつかの実装形態では、ボット210は、象限マネージャモジュールを含み得る。象限マネージャモジュールは、人工知能モジュール232、制御モジュール234、または他のモジュールの一部であってもよい。象限マネージャモジュールは、掘削パネルの地形のボットによって収集された画像を掘削のために隣接する個々のパネルに自律的に分解するように構成することができる。象限寸法は、オペレータ入力に基づいて構成可能であり得る。
【0066】
いくつかの実装形態では、ボット210は、標的化モジュールを含み得る。標的化モジュールは、人工知能モジュール232、制御モジュール234、または他のモジュールの一部であってもよい。標的化モジュールは、パネル内の領域をインテリジェントに標的化して掘削/解体するために、ロボットアームおよび/または解体ハンマーなどの様々なツールまたはそれらの組合せを使用するためのMLまたは他のAIアルゴリズムを含むことができる。
【0067】
プロセッサ212は、1つまたは複数のデータベース236とさらに通信する。データベース236は、データが記憶されるメモリであってもよい。データ処理フレームワーク構成データ、リアルタイム動作データ、および/または他のデータは、リアルタイム動作、後処理、視覚化などのために、1つまたは複数のデータベース236に記憶およびアーカイブすることができる。いくつかの実装形態では、データベース236のうちの1つまたは複数は、コロニー制御センタ250またはコロニー通信ネットワークなど、ボット210から遠隔に(262として識別される)配置されてもよい。
【0068】
プロセッサ212は、ユーザインターフェースモジュール238とさらに通信する。ユーザインターフェースモジュール238は、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)モジュール240、データ分析モジュール242、および/または仮想現実/拡張現実(VR/AR)モジュール244と通信する。これらのおよび/または他のモジュールは、ユーザがボット310にアクセスして、ボット310および/またはコロニーを監視および制御することを可能にすることができる。ユーザインターフェースモジュール238は、オンボードプロセッサ内で直接アクセスされてもよく、仮想プライベートネットワーク(VPN)または安全な暗号化接続を介して遠隔的にアクセスされてもよい。
【0069】
ボット210は、例えば、ボット210および/またはコロニーの監視およびサポートのために、例えば無線アドホックネットワークなどのコロニー通信ネットワークを介してコロニー制御センタ250にデータを送信することができる。データは、動作の監視制御を実行する人間のオペレータによって全体的または部分的に監視および管理されてもよい。
【0070】
コロニー制御センタ250では、追加のソフトウェアモジュールが統合される。コロニー制御センタ250は、管理制御(M&C:management and control)モジュール254、データベース262およびユーザインターフェースモジュール264と通信する、データ処理フレームワークとして示されるプロセッサ252を含む。M&Cモジュール254は、コロニーM&Cモジュール256、訓練およびシャドウ動作モジュールとして示されているシミュレーションモジュール258、およびアルゴリズム試験モジュール260と通信する。M&Cモジュール254は、コロニー制御センタおよびコロニー(制御センタコンピュータ、アンテナ、サーバ、データベース、コロニーワイヤレスネットワークデバイスなど)の動作に必要なハードウェアおよびソフトウェアインフラストラクチャを監視および制御する。訓練およびシャドウ動作モジュール258は、オペレータの訓練をサポートし、コロニーシャドウ動作が、コロニーのリアルタイム動作を妨げることなく、新しい機能を訓練および/または試験することを可能にする。アルゴリズム試験モジュール260は、コロニー全体への推進前に性能を検証し、動作を最適化し、アップグレードを試験するために、コロニーの仮想環境または試験分隊におけるコロニー動作のシミュレーションを実行する。
【0071】
ユーザインターフェースモジュール264は、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)モジュール266、データ分析モジュール268、および仮想現実/拡張現実(VR/AR)モジュール270と通信し、HMIモジュール240、データ分析モジュール242、およびVR/ARモジュール244とそれぞれ同じまたは類似の特徴を有し得る。いくつかの実装形態では、モジュールユーザインターフェースモジュール264は、種、分隊、状態によって、またはオペレータのコロニー状況認識を向上させることができる任意の他の意味のある方法で編成された、240、242および244のような特定のボットのみとは対照的に、複数のボットを監視およびサポートすることができる。ユーザインターフェースモジュール264の様々なモジュールは、強化された状況認識のための異なるタイプのインターフェースをサポートすることができる。いくつかの実装形態では、ユーザインターフェースモジュール264によってサポートされるユーザインターフェースは、人間とコロニー250との間の唯一のインターフェースであり得る。コロニー制御センタ250は、現場に配備された1つまたは複数のテレオペレータコンピュータを含むことができ、最大でマルチサイト、マルチコンピュータ、マルチテレオペレータコントロールセンタ250を含むことができる。したがって、制御センタ250は、部分的または全体的に共同配置されてもよく、または部分的または全体的に分散されてもよい。
【0072】
従来の現場へのボット310の1つまたは複数の分隊の初期または部分的な配備などのいくつかの実装形態では、人間は、例えばそれぞれのボットによって対処されない他の機能を提供するなど、サポート役割でボット210と対話することができる。計画されたおよび計画されていないメンテナンスは、サービスのために構成されたボット210の代わりに、これらの場合に人間によって実行されてもよい。
【0073】
コロニー250は、遠隔制御センタ280にデータを送信することができる。コロニー250は、地上または衛星通信ネットワークを介してデータを送信することができる。遠隔制御センタ280では、人間は、他のタスクの中でもとりわけ、コロニー現場にわたる群性能を監視し、偶発事故および例外管理中に異なるコロニーをサポートし、訓練を実行し、シミュレーションで新しい機能を開発および試験することができる。いくつかの実装形態では、ボットは、すべて単独で無線ネットワークを生成し、コロニーと共同配置されるか、そうでなければ遠隔に位置しない制御センタへのこのネットワーク全体のデータのピアツーピア中継を使用することができる。
【0074】
遠隔制御センタ280は、データ処理フレームワークとして示されるプロセッサ282を含むことができる。プロセッサ282は、シミュレーションモジュール284、シミュレーションデータベース291、実ミラーコピーデータベース292、およびユーザインターフェースモジュール293と通信する。シミュレーションモジュール284は、MLシミュレーションモジュール286、ロボティクス/制御シミュレーションモジュール288、およびネットワークハウスキーピングおよびシミュレーションモジュール290と通信する。シミュレーションモジュール284およびその構成要素は、異なる配備現場コロニーから収集されたデータに基づいて、新しいML、ロボティクス/制御、およびネットワーク機能の仮想環境でシミュレーションを実行することができる。異なる独立したコロニーから収集されたデータを使用して、1つまたはすべてのコロニーの個々のまたは集合的な挙動に基づいて、異なるコロニーにわたる挙動および性能最適化のパターンを識別することができる。ユーザインターフェースモジュール293は、HMIモジュール294、データ分析モジュール296、およびVR/ARモジュール298と通信しており、これらはそれぞれ、HMIモジュール266、データ分析モジュール268、およびVR/ARモジュール270と同じまたは類似の特徴を有することができ、逆もまた同様である。
【0075】
いくつかの実装形態では、遠隔制御センタは、遠隔通信システム、コマンドおよび制御システム、ならびに/またはユーザインターフェースを含むことができる。遠隔通信システムは、すべてのデータをコロニー制御センタから受信し、遠隔通信ネットワークを介して更新データをコロニー制御センタに送信するように構成され得る。コマンドおよび制御システムは、コロニーデータを監視、制御、処理、記憶および更新するように構成された1つまたは複数のコンピュータ、サーバ、スイッチ、データベースなどを含み得る。ユーザインターフェース(例えば、ディスプレイ、HMI、AR、VRなど)は、ユーザがコロニーおよび/またはコロニー制御センタを遠隔で監視および制御することを可能にするように構成され得る。
【0076】
コロニー制御センタ250は、コロニー通信ネットワーク/通信システムを含み得る。コロニー通信ネットワーク/通信システムは、任意の数のボット、分隊、小隊、コロニーから様々なタイプのデータを受信することができる。コマンドおよび制御システムは、一般的な目標を達成するために、(他のタスクの中でも)着信データを監視および分析し、それに基づいて更新データを生成することができる。更新データは、既存のコマンド、優先順位、行動、ミッション、計画、タスク、動作閾値、仮想フェンス、環境データ(例えば、降雨、温度など)、および/または一般的な高レベル動作命令に対する修正を含むことができる。更新データの例として、鉱山の陥没または鉱山の停止または建設現場の緊急事態などの異常のために、「進行指示が与えられるまですべての動作を停止する」などの停止指示が、ボットおよび/またはシステムの他のノードに送信され得る。別の例として、ボットミッションエリアは、コマンド「現在のものの代わりに別の適切なエリアを見つける」などによって、1つの指定された鉱山象限またはパネルから別のものに更新されてもよい。別の例として、ボットミッションエリアは、「金の代わりに銀を探しに行く」など、金を採掘することから銀を採掘することに更新されてもよい。別の例として、システムは、「監視検査の人間プロセスステップが追いつくことができるように掘削を10%減速する」などの人間プロセスステップとのインターフェースに起因して、タスク/行動速度を加速または減速するように命令されてもよい。別の例として、例えば、タブレット、携帯電話、ラップトップなどのためのインターフェースを使用して、ユーザが建設現場の周囲でボットを案内/駆動することを可能にする遠隔操作データが指示されてもよい。これらおよび他の種類の更新データは、コロニー通信ネットワーク/通信システムを介して任意の数のボット、分隊、小隊、および/またはコロニーに通信することができる。更新データの通信は、連続的(例えば、シリアルではない)であってもよい。更新データの通信は、リアルタイムで行われてもよく、無数の並列ストリームが多方向に通信される。
【0077】
システム内の単一のノードがアーキテクチャの全体的な制御を担当しないように、全体的な制御システムを分散させることができる。制御システムは、任意の数のボット、分隊、小隊、コロニーおよび/または他のノードにわたって分散されてもよい。コロニー制御センタは、直接的な「コマンドおよび制御」タイプのシステムではなく、代わりに「監視ガイダンス」システムであってもよく、一般的な指示が提供され、システムはそれらの一般的な指示を完了する最良の方法を決定する。「産業目標」は、提供される全体的な監視ガイダンスの一例であり得る。任意の特定の産業目標を達成するのを助けるために、より具体的なガイダンスが提供されてもよく、既存のタスク、行動、ミッション、計画の改訂を含んでもよい。産業目標またはそのタスクの例は、軟岩硬度を有する壁を位置決めしてはつり作業のための監督、閾値岩硬度を超える岩から離れるように移動するための監督、より柔らかい岩および/または特定の種類の岩を見つけるための監督、動作する仮想ジオフェンスのサイズおよび形状を決定するための監督、他の適切な監視、またはそれらの組合せことを含むことができる。
【0078】
特定の実装形態では、制御センタ250によって提供される監視ガイダンス(例えば、本明細書に記載の「監視ガイダンス」)を実行する単一の制御センタは存在しない。制御センタ250は、すべてのボット、ノード、ネットワークセンタなどの間に分散され、それらの集合体によって形成されてもよい。いくつかの実施形態は、システム内の各ノードで行われる「エッジ」コンピューティングを使用することができる。エッジコンピューティングは、例えば応答時間を改善し、帯域幅を節約するために、計算およびデータストレージを必要とされる場所により近づける分散コンピューティングパラダイムを含むことができる。
本明細書に記載の群動作のための分割統治型手法は、単一の生物がすべてを行う必要がなく、ただ1つのサイズである必要もないシステムを含むことができる。専門化は、各ボットが1つまたは選択された数のタスクを熟練して行うことを可能にする。したがって、機能の協調に柔軟性がある1つの機能を訓練することは容易であり得る。システムは、特定の産業目標の実行における変化または進行に迅速に応答するために、各機能の重み付けの迅速な再構成を可能にすることができる。これらは、例えば、必要に応じて各ボットの機能を変更するだけでなく、労働力を仕事のサイズに恒久的に適応させ、改善し、特に適切にサイズ決定することで、決して過剰容量がないようにするなど、様々な方法で明らかになり得る。
【0079】
C.群ロボットアーキテクチャ:コロニー制御センタおよび産業用ボットの分隊のための例示的なハードウェア/ソフトウェア
図3Aは、産業用ロボットシステム300の一例のブロック図である。システム300は、システム10、200と同じまたは類似の特徴または機能を有することができ、逆もまた同様である。システム300は、システム10、200とともに使用することができる。システム300は、コロニー250またはコロニー110、140、170として使用することができる。システム300は、1つまたは複数のコロニーを制御するために使用されるスタンドアロンシステムであってもよい。システム300は、例えば、システム300のうちの1つまたは複数が遠隔制御センタ100または280などの遠隔制御センタと通信する、より大きなシステムの一部として含まれてもよい。
【0080】
システム300は、コロニー制御センタ302、コロニー通信ネットワーク316、および複数のロボット分隊320、330を含む。各分隊320、330は、それぞれ複数の産業用ボット322、324および332、334を有し、様々な産業固有のタスクを実行するように構成されている。
【0081】
コロニー制御センタ302は、メモリ306と通信するプロセッサ304を含む。メモリ306は、プロセッサ304によって実行されるとコロニーおよび/またはボットを監視し、サポートするための様々な方法を実行する命令を記憶することができる。メモリ306は、コロニー制御センタ302と共同配置されてもよく、または遠隔に配置されてもよい。プロセッサ304によってアクセスされる複数のメモリが存在し得る。複数のプロセッサ304が存在してもよい。プロセッサ304またはメモリ306などのコロニー制御センタ302は、それぞれデータプロセッサ282またはデータベース262、または図2に示され、図2に関して説明された他のモジュールなど、コロニー制御センタ250に関して説明された特徴を含むことができる。
【0082】
プロセッサ304は、通信システム314と通信している。通信システム314は、コロニー通信ネットワーク316を介して分隊320、330と通信、例えば無線通信するように構成される。
【0083】
プロセッサ304は、様々なモジュール308、310、312と通信する。第1および第2のモジュール308、310は、図2のコロニー制御センタ250に関して説明したような様々な機能を提供するように構成され得る。モジュールN 312によって示されるように、任意の数「N」個のモジュールが存在し得る。
【0084】
分隊320および330はそれぞれ、図示のように、それぞれ2つのボット322、324および332、334を含む。上述したように、分隊320、330はそれぞれ、1からNまでの任意の数のボットを含むことができる。さらに、任意の数の分隊320、330が存在してもよい。分隊320、330およびボット322、324、332、334は、図1に示され、図1に関して説明されたような分隊およびボットとそれぞれ同じまたは類似の特徴を有することができる。
【0085】
分隊および/またはボットは、互いに通信することができる。図示のように、分隊320は分隊330と通信している。分隊320は、コロニー通信ネットワークを介して分隊330と通信することができる。分隊320、330は、各分隊320、330の1つまたは複数のボットを介して互いに通信することができる。図示のように、各ボットは他のすべてのボットと通信している。したがって、ボット322はボット324、332、334と通信し、ボット324はボット322、332、334と通信し、ボット332はボット322、324、334と通信し、ボット334はボット322、324、332と通信する。さらに、ボット322、324、332、334のそれぞれは、コロニー通信ネットワークと通信している。これらの様々な通信経路の任意の組合せが実装されてもよい。この組合せは、産業タスクまたは目標が完了すると、ロボットがコロニー内を移動すると、保守または修理などにより変化し得る。いくつかの実装形態では、コロニー通信ネットワーク316が存在しなくてもよく、例えば、ボットに直接実装されたハードウェアおよびソフトウェアによって、ボットのうちの1つまたは複数が互いに、およびコロニー制御センタ302と直接通信する。
【0086】
図3Bは、産業用ロボットシステム350の一例のブロック図である。産業用ロボットシステム350は、図3Aの産業用ロボットシステム300として使用することができ、その逆も可能である。産業用ロボットシステム350は、図3Aの産業用ロボットシステム300と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。産業用ロボットシステム350は、コロニー制御センタ380、コロニー通信ネットワーク370、および産業用ボット352を含み、これらは、それぞれコロニー制御センタ302、コロニー通信ネットワーク316、およびボット322、324、332、334のうちの1つまたは複数として使用され得る、および/または同じもしくは類似の特徴および/または機能を有し得る。
【0087】
ボット352は、サブシステムファームウェア354を含む。サブシステムファームウェアは、動作モジュール360と、状態モジュール362と、位置モジュール364と、センサまたはセンサモジュール366とを含む。サブシステムデータは、ボットサブシステムファームウェア内で生成され、様々なモジュールを使用して分析され得る。動作モジュール360は、採掘サブシステムデータ、例えば掘削パラメータなど、ボット352の動作状態に関連するデータを含むサブシステムデータを分析することができる。状態モジュール362は、ボットシステムハウスキーピング、温度、障害状態などに関連するデータを含むサブシステムデータを分析することができる。位置モジュール364は、ボットの地理的場所、アーム、脚、ツールなどの関節構成要素の位置または向きなどの相対的なサブシステム位置に関するデータを含むサブシステムデータを分析することができる。センサモジュール366は、ビデオおよびデータストリームに関連するデータを含むサブシステムデータを分析することができる。
【0088】
ボット352は、バス処理システム356を含む。バス処理システム356は、その後の動作のためにデータを配信するプラットフォームバスである。バス処理システム356は、ボット352のサブシステムファームウェア354から受信されたファームウェアデータへの群アルゴリズムの適用に基づいてデータを処理することができる。データは、ボット352から、および/または隣接するボット、同じ分隊および/またはコロニー内のボットなどの他のボットから受信することができる。データは、コロニーまたは遠隔制御センタなどの1つまたは複数の制御センタから受信されてもよく、本明細書に記載の通信ネットワークのうちの1つまたは複数を介してもよい。
【0089】
ボット352は、通信システム358を含む。通信システム358は、ボット352との間で様々なデータを送受信するように構成され得る。通信システム358は、送信のためにデータをパッケージ化することができる。通信システム358は、受信したデータ、例えば隣接するボットから受信したデータを中継することができる。通信システム358は、バス処理システム356による処理のために受信された関連データを識別および/または復元することができる。通信システム358は、コロニー通信ネットワーク370と通信することができる。
【0090】
コロニー通信ネットワーク370は、ボット352と通信している。本明細書で説明されるように、通信ネットワークに対する様々な手法が実施され得る。図示のように、コロニー通信ネットワーク370は、MANET/Meshネットワークを含むことができる。コロニー通信ネットワーク370は、ボットからボットへ、分隊から隣接する分隊へ、例えば、それぞれボット116、118および/または120を介してボット124、126および/または128(図1を参照)へのように分隊114から分隊122へ、ホッピングするデータパケットを送信することができる。データは、ボット352から、コロニー通信ネットワーク370、およびコロニー制御センタ380に送信され得る。データは、コロニー制御センタ380からデータを受信することができるコロニー通信ネットワーク370から、ボット352によって受信することができる。
【0091】
産業用採掘作業の文脈では、そのようなデータ送信は、鉱山シャフト(垂直、傾斜、螺旋または他の形状)、ストープ、パネル、トンネルまたは同等物内の1つまたは複数のボット352から、隣接またはアクセスシャフト(垂直、傾斜、螺旋または他の形状)、ストープ、パネル、トンネルまたは同等物内の1つまたは複数のボット352へ、ボットからボットへのおよび/または通信ネットワーク370を介した通信によって、地上のコロニー制御センタ380までのすべてにわたって行うことができる。コロニー制御センタ380は、地上または衛星中継通信ネットワークを介して遠隔制御センタに通信することができる。いくつかの実装形態では、図に示すような送信経路および受信経路は、鉱山現場ではるかに大きい帯域幅を必要とする場合がある。ケーブルまたは通信ボットは、帯域幅を増加させるために、鉱山シャフト(垂直、傾斜、螺旋または他の形状)、ストープ、パネル、トンネルまたは同等物に配備されてもよい。採掘作業におけるシステムの例示的な使用のさらなる詳細は、本明細書において、例えば、図7A図7Eを参照して提供される。
【0092】
コロニー制御センタ380は、コマンドおよび制御モジュール382を含む。コマンドおよび制御モジュール382は、データを受信し、ビッグデータ記憶システムに記憶するためにデータを処理する。コマンドおよび制御モジュール382は、アルゴリズムおよび他のシステム更新/アップグレードなどの試験および更新のための制御および監視などのユーザサービス、ならびに制御センタおよび鉱山現場などのコロニーにおける必要に応じたインフラストラクチャ要素などのネットワーク企業管理のための視覚的ユーザインターフェースを提供することができる。コマンドおよび制御モジュール382はまた、鉱山現場などのコロニーにデータ、例えばコマンド、更新、およびアップグレードを送信する。
【0093】
コロニー制御センタ380は、シミュレーションモジュール384を含む。シミュレーションモジュール384は、コマンドおよび制御モジュール382によって記憶されたビッグデータに基づいて仮想世界を生成する。シミュレーションモジュール384は、さらなるロボット制御および機械学習評価のための並列シナリオを作成して、動作を改良および最適化することができる。
【0094】
コロニー制御センタ380は、機械学習モジュール386を含む。機械学習モジュール386は、群アルゴリズム(制御または機械学習ベース)を改良、更新、およびアップグレードして、機能性および生産性を改善する。機械学習モジュール386は、他の方法の中でも特にシミュレーションモジュール384によって、新しいまたは更新されたアルゴリズムが分析され準備ができているとみなされた後に、改善された動作のために、ボット352に、例えばバス処理システム356に送信されるべきコマンドおよび制御モジュール382に、それらのアルゴリズムを昇格させることができる。
【0095】
データは、ボット352、コロニー通信ネットワーク370、およびコロニー制御センタ380との間で送受信され得る。本明細書で説明されるように、通信ネットワークに対する様々な手法が実施され得る。コロニー通信ネットワーク370または316、遠隔通信ネットワーク、ボット間直接通信、およびシステム全体で使用される他の通信システムは、様々な異なる手法またはそれらの組合せを使用することができる。
【0096】
いくつかの実装形態では、ネットワーキングはモバイルアドホックネットワークによって達成される。ネットワーキングは固定ネットワークであってもよい。ネットワークは、人間によって、または1つもしくは複数のボットによって設定され得る。すべてまたは一部のデータ転送は、アーキテクチャのボット、分隊および/またはコロニーレベルでサポートされ得る。
【0097】
各ボットは、データパケットボットノードサブスクリプションを含み得る。各データパケットは、ボット、分隊、小隊、およびパケットタイプに関連する識別情報を提供するヘッダを有することができる。分隊内の隣接するボットは、群行動に必要なデータパケットをサブスクライブ、受信、処理、および送信することができる。小隊内などのコロニー内の隣接する分隊は、分隊レベルなどの中規模の状況認識に必要なデータパケットをサブスクライブ、受信、処理、および送信することができる。コロニー内の隣接する小隊は、小隊レベルなどの中規模の状況認識に必要なデータパケットをサブスクライブ、受信、処理、および送信することができる。隣接するコロニーは、コロニーレベルなどのマクロスケールの状況認識に必要なデータパケットをサブスクライブ、受信、処理、および送信することができる。
【0098】
通信ネットワークは、システムが実装され使用されるにつれて進化し得る。いくつかの実装形態では、例えば従来の現場での初期または部分配備では、ネットワークは人間による固定インフラストラクチャを介して確立され得る。より成熟したコロニーの場合、アドホックネットワークグリッドは、ネットワークペイロードを有するボットによって確立され得る。ネットワークは、コロニー内の高密度動作領域、例えば特定の配備現場で、常に必要な帯域幅などでサポートされるように動的に更新され得る。本明細書に記載のコロニー制御センタなどの有人制御センタは、コロニー現場に配備されてもよく、ボットに対する唯一のヒューマンインターフェースであってもよい。コロニー制御センタは、コロニー通信ネットワークを介してコロニー内のボットに接続することができる。コロニー制御センタはまた、衛星または地上波ネットワークを介して、例えば現場外に位置する遠隔制御センタに接続されてもよい。コロニー制御センタは、人間が監視および例外管理ならびに他のオフラインサポート機能を実行する場所であり得る。
【0099】
遠隔制御センタ、例えば遠隔制御センタ100は、すべてのコロニーによって生成されたデータの中央リポジトリであってもよい。遠隔制御センタ100は、システム10の性能、例えば個々のコロニーの性能を最適化することができる。そのような最適化は、機械学習によって駆動される新しい機能の開発によって、および/またはシミュレーションで実行されるロボットおよび制御アルゴリズムを使用して達成することができる。新たな機能が配備の準備が整うと、遠隔制御センタは、機能を標的コロニーに公開する。アルゴリズムは、リアルタイム動作に昇格される前に、局所シミュレーションにおいて、またはコロニーの選択された領域における実際の動作において試験され得る。
【0100】
D.産業用ロボット:産業用ボットの例示的なコンピューティングハードウェア
図4は、ボット400の一例のブロック図である。ボット400は、システム10、200、300、350などの本明細書に記載の様々なシステムのいずれかとともに使用することができる。ボット400は、図1図3Aのこれらの他のシステム10、200、300、350に示され、それに関して説明されたボットと同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も同様であり、ならびに図1図3Bのシステムとともに使用することができるロボットハードウェアプラットフォームと同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができる。
【0101】
ボット400は、全体的なハードウェアプラットフォーム412を含む。ハードウェアプラットフォーム412は、ハードウェアサブシステムを統合し、その各々は、210に記載されているように構築することができるサブシステムおよび構造ハードウェア、コンピュータハードウェア、および/またはソフトウェアを含むことができる。
【0102】
ボット400は、モビリティプラットフォーム414を含む。モビリティプラットフォーム414は、2軌道モジュール416、N輪モジュール418、N脚モジュール420、およびハイブリッドモジュール422のうちの1つまたは複数を含むことができる。ハイブリッドモジュール422は、軌道、車輪および/または脚の組合せを含むことができる。モビリティプラットフォーム414は、軌道、車輪、脚などを移動させるようにアクチュエータに命令することなどによって、ボット400を移動させるように動作するように構成される。様々なモビリティモジュールは、ボット400の移動専用である。異なるタイプのモジュールが、ユニバーサルプラットフォーム構造フレームと統合されてもよい。
【0103】
ボット400は、電力プラットフォーム424を含む。電力プラットフォーム424は、電力バスおよびセンサモジュール426、電圧/電流アップ/ダウンコンバータモジュール428、ならびに1つまたは複数の電力制御モジュール430のうちの1つまたは複数を含むことができる。様々な電力モジュールは、電力バスおよび/または配線ハーネス、コントローラ、ならびに過/不足電流、短絡、および静電放電(ESD)に対する必要な保護を伴って、適切な電圧で異なるハードウェアモジュールに電力を供給するためのハードウェアを含むことができる。
【0104】
ボット400は、バスとして示されているデータプラットフォーム432を含む。データプラットフォーム432は、以下のうちの1つまたは複数を含むことができる:CANバスおよびプロセッサモジュール434、1つまたは複数のオンボードプロセッサモジュール436、データハーネスモジュール438、ならびに通信信号を送信および/または受信するための1つまたは複数のアンテナモジュール440。データプラットフォーム432は、CAN、UDP、RS232、TCP/IPもしくは同等物、または上記のタイプのバスの組合せであってもよい。様々なデータバスモジュールは、データ処理コントローラおよびファームウェア、ボット400内のすべてのモジュールを制御および動作させるために必要なオンボードプロセッサ、ならびに/またはデータを送受信するためのアンテナなどの通信構成要素を含むことができる。
【0105】
ボット400は、構造プラットフォーム442を含む。構造プラットフォーム442は、以下、すなわち、エンクロージャなどのペイロードラックモジュール444、およびペイロード支持モジュール446のうちの1つまたは複数を含むことができる。構造プラットフォーム442は、産業目標を達成するための特定のタスクに使用される異なるツールなど、様々な異なるタスク固有ペイロードを支持するように構成されたユニバーサルプラットフォームを提供することができる。構造プラットフォーム442は、側壁およびカバーを有するフラットベッドなどのペイロードラックエンクロージャを含むことができ、ペイロードおよびユニバーサルモジュールなどの他のモジュールは、環境制御などのために、その中またはそれとともに一体化され密閉され得る。
【0106】
ボット400は、熱プラットフォーム448を含む。熱プラットフォーム448は、以下、すなわち、冷凍モジュールとして示されている熱管理モジュールまたは1組のモジュール450、および熱センサモジュール452のうちの1つまたは複数を含むことができる。モジュール450は、加熱モジュールであってもよい。熱センサモジュール452は、熱管理モジュール450が様々な構成要素への加熱または冷却を増加または減少させるために使用することができるボット400の様々な構成要素の温度に関するデータを提供する様々な熱センサを含むことができる。様々な熱モジュールは、ハードウェアプラットフォーム412のハードウェアモジュールを熱的に制御するために必要な加熱または冷却ユニット、管または導管、および/または熱センサを含むことができる。
【0107】
ボット400は、ペイロードプラットフォーム454を含む。ペイロードプラットフォーム454は、1つまたは複数のペイロードモジュール456を含む。ペイロードモジュール456は、1つまたは複数の特定の産業タスクを実行するために、同じ構造上に並置されてもされなくてもよい1つまたは複数のペイロードツールを含むことができる。各ツールは、特定の産業タスクを実行するために使用することができ、他の特定の産業タスクを実行する他のボット400と協働して、本明細書でさらに説明するように、産業目標、例えば採掘を達成するために実行することができる。様々なペイロードモジュールは、そのペイロードの特定のタスクを実行するためにユニバーサルプラットフォームスタックと統合することができる。
【0108】
いくつかの実装形態では、ボット400は、ロボットハードウェアプラットフォームを含むユニバーサルプラットフォームを含むことができる。ロボットハードウェアプラットフォームは、ユニバーサルプラットフォームおよびペイロードスタック/ツールを支持するように構成された構造フレームを含むことができる。ロボットハードウェアプラットフォームは、フレームに結合され、ボット400を移動させるように構成されたモビリティプラットフォーム414を含むことができる。ロボットハードウェアプラットフォームは、モビリティプラットフォーム414およびペイロードプラットフォーム454に電力を供給するように構成された電力システム424を含むことができる。ロボットハードウェアプラットフォームは、ユニバーサルおよびペイロードスタックを熱的に制御するように構成された熱システム448を含むことができる。ロボットハードウェアプラットフォームは、ユニバーサルおよびペイロードスタックを制御するように構成されたデータ処理システム432を含むことができる。ロボットハードウェアプラットフォームは、ボット400からの第1のデータを送信し、ボットへの第2のデータを受信するように構成されたアンテナモジュール440を含むことができる。ロボットハードウェアプラットフォームは、データ処理システム432とインターフェースするように構成されたデータバスを含むことができる。
【0109】
いくつかの実装形態では、ボット400は、ロボットソフトウェアプラットフォームを含むユニバーサルプラットフォームを含むことができる。ボット400は、ハードウェアプラットフォームおよびソフトウェアプラットフォームを含むことができる。ロボットソフトウェアプラットフォームは、ボット210に記載されたモジュールから構成されてもよい。ロボットソフトウェアプラットフォームは、ユニバーサルおよびペイロード制御アルゴリズムを使用してユニバーサルおよびペイロードスタックを動作させるように構成されたファームウェアを有するコントローラ層を備えることができる。ロボットソフトウェアプラットフォームは、ユニバーサルおよびペイロード制御アルゴリズムからのデータを監視し、ハードウェアファームウェアコントローラにデータを送信するように構成された1つまたは複数のデータプロトコル層を含むアーキテクチャスタックを備えることができる。ロボットソフトウェアプラットフォームは、ユニバーサルおよびペイロードハードウェアを制御、監視、および操作して、ボット固有のロボットタスクを実行するための専用のロボット制御アルゴリズム層を備えることができる。ロボットソフトウェアプラットフォームは、システムの動作をサポートし、システムの動作データを記憶および処理するように構成された専用のソフトウェアパッケージおよびコンポーネントをサポートするためのデータベースシステムを備えることができる。
【0110】
図5A図5Dは、図1図4に関して図示および説明したシステムおよび方法など、本明細書に記載のシステムおよび方法とともに使用することができる様々なボットの概略図である。さらに、本明細書に記載のシステムおよび方法は、様々な異なる産業タスクおよび目標に適用可能である。様々な例示的な例は、採鉱産業タスクに関して本明細書で説明される。システムおよび方法は、建設、製造、解体、衛星群、燃料生産、災害復旧、通信、遠隔電力などの他の産業タスクに使用されてもよく、地上および水中、自由空間、月、火星および他の天体に配備され得る。
【0111】
いくつかの実装形態では、システムおよび方法は、群ロボット採掘(SRM:swarm robotic mining)に使用することができる。SRMは、図1図4に関して示され説明されたシステムおよび方法などの群ロボットアーキテクチャ概念の採鉱産業タスクへの適用を指すことができる。SRMコロニーは、エンドツーエンドの採掘機能を実行する機能的な分隊を含み得る。主要分隊は、さらに説明するように、複数の「種」を含み得る採掘分隊であり得る。機能的分隊は、小隊にグループ化されてもよく、同じまたは異なる機能の分隊は、現場の地形およびコロニーについて定義された経済的性能メトリックに基づいてグループ化される。
【0112】
採掘分隊は、従来の採掘手法のドリルブラスト採掘および一次濃縮機能を置き換えるために使用することができる。マクロブラストは必要とされなくてもよい。代わりに、群分隊は、超精密採掘に最適化された異なるペイロード技術を使用して岩石を事前調整し掘削するために鉱山パネルに展開する。採掘に続いて、鉱山から移動させることができる、または材料の現場浮選のために流動床に供給することができる微粒子濃縮物に粉砕することによって、材料の現場濃縮が行われる。浮選生成物は、鉱山からスイーパ(掃き取り、sweeper)/運搬ボットによって、ハイドロホイスト、搬送、または輸送される。
【0113】
いくつかの実装形態では、さらに説明するように、1つまたは複数のボットは、岩石を事前調整して破壊するように構成された掘削ボットであってもよい。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のボットは、岩石を収集および/または破砕するように構成された破砕ボットであってもよい。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のボットは、濃縮粒子を浮遊させて標的材料を抽出するように構成された浮選ボットであってもよい。他の濾過手法が実施されてもよい。
【0114】
E.産業用ロボット:例示的なモジュール式ボット分隊および種
図5Aは、ユニバーサルプラットフォーム500の一例の概略図である。ユニバーサルプラットフォーム500は、採掘の状況または他の状況における様々なタイプのボットに使用することができる。ユニバーサルプラットフォーム500は、図4のロボットハードウェアプラットフォーム412などのボット400とともに使用することができる。ユニバーサルプラットフォーム500は、図1図3Bのシステムに示され、図1図3Bのシステムに関して説明されたボットとともに使用することができる。例えば、ユニバーサルプラットフォーム500は、システム10のボット114などとともに、システム200のボット310とともに、システム300のボット322、324、332、334とともに、および/またはシステム350のボット352とともに使用することができる。
【0115】
ユニバーサルプラットフォーム500は、均一な構造、コンピューティング、および支持システムを有し、様々な異なる交換可能なペイロードと結合するように構成された単一のシステムを提供することができる。このようにして、図1図4に示され、図1図4に関して説明された様々な制御システムアーキテクチャは、各々がユニバーサルプラットフォーム500を使用するが異なる特定のペイロードを有する多数のボットとともに使用することができる。これにより、自由空間、月、火星、および他の天体で地上および水中に配備される、採掘、建設、製造、解体、衛星群、燃料生産、災害復旧、通信、遠隔電力などの多数のボットを必要とする産業目標を達成するために、共通バスシステムの大量生産が可能になり、結果として低コストになる。ユニバーサルプラットフォーム500は、本明細書でさらに説明するように、様々な異なるペイロードに交換可能に取り付けるための共通の機械的インターフェースを有することができる。
【0116】
図5B図5Dは、ロボット固有の産業タスクを実行するように構成された様々なペイロードを有する様々な産業用ロボット分隊501、530、560の様々な例の概略図である。分隊501、530、560、または他の分隊のうちの1つまたは複数は、ユニバーサルプラットフォーム500および図1図3Bのシステムと統合された、特定の産業タスクを実行する同じまたは異なる種類のボットの組合せを含むことができる。以下は、どのようにボット種が分隊にグループ化され得るか、およびどのように分隊501、530、560が構成され得るかの一例である。分隊501、530、560内に任意の数のボットが存在し得る。本明細書で明示的に説明されているもの以外に、他の機能が分隊501、530、560内の他のボットによって提供されてもよい。
【0117】
各ボットは、ハードウェアプラットフォームおよびソフトウェアプラットフォームを有し、特定のペイロードモジュールと統合されてボット種機能を果たすユニバーサルプラットフォーム500を含むことができる。したがって、ユニバーサルプラットフォーム500は、多種多様な異なるタイプのペイロードで使用するためにモジュール化される。ボット用のこのモジュール式プラットフォーム設計は、柔軟性、スケーラビリティ、操作性、信頼性、堅牢性、およびインテリジェンスなどの多くの群ロボットアーキテクチャ設計ドライバを可能にする。他の利点の中でも、設計は高性能および低コストを保証する。
【0118】
図5Bは、この例では採掘分隊である第1のボット分隊501の概略図である。第1の分隊種501は、例えば、掘削ボット502、破砕ボット506、浮選または濃縮ボット510、スイーパ/運搬ボット514、およびバッテリボット518を含む5つの異なるボットを含み、それぞれが、掘削ペイロード502、破砕ペイロード508、浮選/濃縮ペイロード512、運搬ペイロード516、およびバッテリペイロード520にそれぞれ結合されたユニバーサルプラットフォーム500を含む。
【0119】
図5Cは、この例では輸送分隊である第2のボット分隊530の概略図である。第2の分隊530は、例えば、スイーパ/運搬ボット532、ポンプボット536、パイプボット540、ケーブルボット544、エネルギーボット548、電力ボット552、および貯蔵ボット556を含む7つの異なるボットを含み、それぞれが、運搬ペイロード534、ポンプペイロード538、パイプペイロード542、ケーブルペイロード546、エネルギーペイロード550、電力ペイロード554、および貯蔵ペイロード558にそれぞれ結合されたユニバーサルプラットフォーム500を含む。
【0120】
図5Dは、この例では輸送分隊である第3のボット分隊560の概略図である。第3の分隊560は、例えばサービスボット562、探査ボット566、ビルドボット570、ピラーボット574、および通信ボット578を含む5つの異なるボットを含み、それぞれが、それぞれサービスペイロード564、探査ペイロード568、ビルドペイロード572、ピラーペイロード576、および通信ペイロード580と結合されたユニバーサルプラットフォーム500を含む。
【0121】
本明細書に記載の特定の分隊501、530、560は、例示のみを目的としており、図1図4のシステムおよび方法で使用することができる分隊およびボットの範囲を限定するものではない。さらに説明するように、様々な分隊501、530、560からのボットの様々な組合せは、特定のタスクのために実施することができる。追加のボットが分隊501、530、560に含まれてもよい。
【0122】
自律型ボットを使用するアーキテクチャシステムおよび方法には、様々な独自に望ましい特徴がある。例えば、必要なインフラストラクチャは、例えば、ループ内の人間が少ないために最小化され得る。人間が少ないため、安全コストが大幅に削減される可能性がある。採掘の状況では、経済的理由および他の理由で現在アクセスできない鉱石体にアクセスするより大きな能力があり得る。人間の採鉱者が現在アクセスできない鉱石体にアクセスするより大きな能力があり得る。
【0123】
さらなる例として、採掘の状況で、ボットは、最小限の廃棄物掘削で鉱石体に追従することができるように、鉱石体およびペイロード要件に基づいてボットフォームファクタを最適化することができる。この手法は、従来の採掘に勝るいくつかの重要な利点を可能にする。例えば、マクロブラストの必要性を回避することは、鉱山の構造的完全性への影響が少ないことを意味し、鉱山構造に対するボルト締めおよびブレーシングが少なくなる。さらに、従来の採掘は、人間の採掘者および重機へのアクセスを構造的に提供することを必要とする。対照的に、本明細書に記載のロボットアプローチは、ボットフォームファクタおよび超精密採掘による廃棄岩掘削を最小限に抑え、生産性の向上および鉱山構造の複雑さの低減を可能にする。さらに、現場での濃縮は、掘削された材料を鉱山から移動させ、時には大きな距離を離して濃縮プラントにトラック輸送する必要がなく、むしろ現場で行われて材料輸送の複雑さを低減することができることを意味する。最小限の廃棄岩が掘削されることを考えると、移動される岩の総体積も減少する。さらに、いくつかの実装形態での現場浮選の使用は、掘削された岩石がさらに濃縮され、鉱石中の標的物質のみが鉱山から移動することを意味する。これにより、鉱山から掘削された材料の総体積がさらに減少し、掘削された鉱石全体のごく一部になることもある。
【0124】
図6A図6Dは、それぞれが様々なペイロードツールを有する様々な産業用ボットを有し、それぞれの分隊のための協働的な産業目標を実行するようにともに構成された様々な産業用ロボット分隊600、602、604、606の様々な例の概略図である。分隊600、602、604、606は、図1図3Bに示し、図1図3Bに関して説明した分隊として使用することができる。例えば、分隊600、602、604、606のうちの1つまたは複数を分隊114、122、130、144、152、160、174、182、190、320および330のうちの1つまたは複数として用いてもよい。
【0125】
分隊600、602、604、606は、図5B図5Dに示され、図5B図5Dに関して説明された様々なボット分隊501、530、560内の様々なボットの任意の組合せを含むことができる。分隊600、602、604、606は、種501、530、560に関して説明したもの以外の他のボットを含むことができる。したがって、以下は、分隊600、602、604、606を構成することができる方法の一例である。分隊600、602、604、606内に任意の数のボットが存在し得る。本明細書で明示的に説明されているもの以外に、他の機能が分隊600、602、604、606内の他のボットによって提供されてもよい。さらに、本明細書に明示的に記載されているもの以外に、他の分隊が存在してもよい。
【0126】
図6Aは、この例では採掘分隊として示されている第1の分隊600の概略図である。第1の分隊600は、例えば、掘削ボット502、破砕ボット506、および選別ボット510を含む3つの異なるボットを含み、選別ボット510は浮選ボットであり得る。第1の分隊600は、例えば、地下から岩石を掘削してそこから資源を採掘するために使用することができる。掘削ボット502は、岩石を破壊し、岩石を掘削することができる。破砕ボット506は、破壊された岩石を収集し、さらなる処理のためにそれを破砕することができる。選別ボット510は、破砕された岩石を収集し、所望の材料を1箇所に迂回させ、望ましくない材料を第2の箇所に迂回させるためにそれを選別することができる。
【0127】
図6Bは、この例ではトンネル分隊として示されている第2の分隊602の概略図である。第2の分隊602は、例えば、掘削ボット502、スイーパ/運搬ボット532、ショットクリートボット582、溶接ボット584、マニピュレータボット586、ボルト締めボット588、およびポンプボット536を含む7つの異なるボットを含む。第2の分隊602は、群ロボットアーキテクチャならびに本明細書に記載の他のシステムおよび方法をトンネル掘削タスクに適用することができる。第2の分隊602は、例えば、地下の鉱山現場にトンネルを形成するためのトンネル掘進に使用されてもよい。掘削ボット502は、トンネルを掘削するために岩石を事前調整して破壊することができる。スイーパ/運搬ボット532は、掘削された岩石を収集して輸送することができる。スイーパ/運搬ボット532は、掘削ボット502によって掘り出された岩石を掃き上げ、および/または運び去ることができる。ショットクリートボット582は、セメント質材料をトンネルに適用することができ、これは正確に適用することができる。ショットクリートボット582は、地下の鉱山現場を安定させるために、ショットクリートなどの構造補強を提供することができる。溶接ボット584は、鉱山現場内の選択された位置で溶接または他の構造的補強を提供することができる。溶接ボット584は、鉄筋を清掃、修理、および補強することができる。マニピュレータボット586は、ビーム、ボルトなどの建築材料を操作するために使用することができる。溶接ボットおよびマニピュレータボット586は、一緒にトンネル補強トラス溶接を実行することができる。ボルト締めボット588は、ボルトまたは他の締結具を締結して、他のボットによって組み立てられた構造を固定することができる。ポンプボット536は、水または他の廃棄物、例えば破片、使用不可能な物質などをトンネルの外に送り出すことができる。
【0128】
図6Cは、この例では解体分隊として示されている第3の分隊604の概略図である。第3の分隊604は、例えば、掘削ボット502、スイーパ/運搬ボット532、および吸引ボット590を含む、3つの異なるボットを含む。第3の分隊604は、例えば、選択的橋梁デッキ解体に使用することができる。第3の分隊604は、群ロボットアーキテクチャならびに本明細書に記載の他のシステムおよび方法を選択的橋梁デッキ解体タスクに適用することができる。掘削ボット502は、ブリッジデッキまたは他の構造をのこぎりで切断することができる。スイーパ/運搬ボット532は、解体されたデッキ屑を収集して輸送することができる。吸引ボット590は、デッキコンクリートスラブを収集および/または運び去ることができ、および/または例えば採掘作業が完了した後に、第3の分隊604によって除去される構造の様々な特徴を保持および/または固定するための吸引機能を提供することができる。
【0129】
図6Dは、この例では修復分隊として示されている第4の分隊606の概略図である。第4の分隊606は、例えば、掘削および吸引ボット591、スイーパ/運搬ボット532、サンドブラスタおよび吹き付けボット592、鉄筋修理ボット593、ならびにショットクリートボット582を含む、5つの異なるボットを含む。第3の分隊604は、例えば、選択的な橋梁柱およびビームの修復に使用することができる。第3の分隊604は、選択的な橋梁およびビームの修復タスクに、群ロボットアーキテクチャならびに本明細書に記載の他のシステムおよび方法を適用することができる。掘削および吸引ボット591は、チゼルまたは他のツールを柱またはビームの修復領域まで上昇させ、コンクリート吸引カップで柱またはビームに固定し、露出したまたは損傷したコンクリート領域を選択的に削り取ることができる。スイーパ/運搬ボット532は、欠けたコンクリートを収集して輸送することができる。サンドブラスタおよび吹き付けボット592は、腐食を除去し、および/または不動態化コーティングを様々な構造に適用することができる。ショットクリートボット582は、修復を完了するために、修復された領域に選択的にショットクリート混合物を適用することができる。
【0130】
他の分隊およびボットが実装されてもよい。さらに、様々なボットは、トンネルの構造的完全性を連続的に監視するように構成されたセンサを装備することができる。探査ボットはまた、掘削前に潜在的な問題/障害物を判定するためにトンネル面のより能動的な探査を実行し、ならびに適切なトンネルの向きおよび整列を確実にするために正確な測定を実行するために配備され得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、完全稼働のSRM鉱山のためのエンドツーエンド採掘機能をサポートするために、追加の分隊を使用することができる。例えば、廃棄された濃縮材料をパネルの背面に移動させるバックフィル分隊を使用して、材料の膨張および圧縮を処理することができ、そのため、標的材料が鉱山から運び出されると、サポートを提供し、廃棄材料の移動を最小限に抑えることが残される。コロニー内のロボットにサービスを提供するサービス分隊を使用することができる。一時的なケーブルおよびバッテリバンクを敷設し、各ボット内のロボットバッテリを交換することによってコロニーにエネルギーを供給するエネルギー分隊を使用することができる。マッピングおよび地盤調査などの鉱山探査機能を実行する探査分隊を使用することができる。追加の分隊およびロボット種は、給水および配管、ネットワークなどの追加の機能をサポートするように定義されてもよい。
【0132】
F.群ロボットアーキテクチャ:産業採掘への応用例
図7A図7Eは、協働的な採掘目標を達成するために1つまたは複数の採掘プラント固有の産業タスクを実行する産業採掘ボットの1つまたは複数の分隊を有するコロニーの様々な例の概略図である。図1図6Dに示され、図1図6Dに関連して説明されたシステム、方法、およびボットは、図7A図7Eのコロニーで使用され得る。採掘分隊は、鉱山アーキテクチャ設計に基づいて、シャフト(垂直、傾斜、螺旋または他の形状)、ストープ、パネル、トンネルまたは同等物に配備されることができ、その結果、各パネルは、衝突または作業の中断がないことを保証するように動作するいくつかの採掘分隊を有する。図7A図7Eに示される特定の採掘パネルは、単にいくつかの例であり、それらは、本明細書に記載される分隊およびボットの組合せ、ならびに関連する機能のいずれかを含むことができる。
【0133】
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、地上採掘、例えば地上オープンキャスト、露天掘りおよび地下採掘、例えば白金、キンバーライト、例えばダイヤモンド鉱石、銅および金採掘に使用することができる。システムおよび方法は、これらおよび他の採掘作業の効率を改善するために現場処理に使用することができる。従来の地上採掘は、地下または露天採掘場のいずれかから大体積かつ大質量の廃棄岩を除去することを伴う。本明細書に記載のシステムおよび方法は、他の利点の中でもとりわけ、廃棄岩の大部分を除去する必要性を排除し、したがってエネルギーコストを大幅に削減することができる。
【0134】
いくつかの実施形態では、掘削ボット、スイーパ/破砕ボット、および選別または浮選ボットを使用することができる。これらおよび他のボットは、鉱山の岩場で人間の代わりに大量生産され得る小型フォームファクタ採掘ボットであり得る。いくつかの実施態様では、処理は、現場金属精錬を含み得る。例えば、数日または数週間ではなく、数分以内に起こり得る金属の99%以上の回収を達成するために、分子分離技術の利用を実施することができる。いくつかの実装形態では、システムおよび方法は、例えば、キンバーライト、例えばダイヤモンド鉱石、銅および金などの貴金属およびダイヤモンドのナゲットなどのより大きな材料を現場で直接採掘するために使用することができる。
【0135】
図7Aは、掘削ボット502および破砕ボット504を含む分隊を含むコロニー700またはその一部の例の概略図である。コロニーは、岩石床702、岩石面704、および岩石天井706を有する採掘パネルを含む。明確にするために、床702、面704、および天井706の一部のみが示されている。例えば、天井706は、床702などの全体にわたって延びてもよい。
【0136】
掘削ボット502および破砕ボット504は、鉱山に配備される。ボットは、新たに掘られた鉱山または既に群ロボット採掘機能を供給している鉱山に配備されてもよい。掘削ボット502および破砕ボット504は、既存の鉱山技術計画または群鉱山技術計画によって推進され得る堆積物の形状および経済的測定基準に基づいてサイズが決められた鉱山パネルに配備され得る。掘削ボット502は岩石面704に沿って岩石を掘削し、掘削された材料を残し、破砕ボット504がそれを収集することができるようにする。ボットは、従来のプロセスチェーン内の指定されたタスクのうちの1つを実行するために個別に、または産業機能におけるタスクのすべてを自律的に実行するエンドツーエンドシステムとして配備され得る。
【0137】
掘削ボット502が移動する前のある時点で掘削された総材料は、「掘削象限」と呼ぶことができ、これは、ロボットが次の場所に移動する前の任意の所与の時点で掘削された岩石面704の幅、高さ、および深さとして定義することができる。掘削象限寸法は、本明細書に記載のシステムおよび方法を使用して最適化することができ、鉱山の性能および経済指標、ならびに岩石面の局所的な地形に基づくことができる。
【0138】
図7Bは、掘削ボット502、破砕ボット504、および選別ボット510を含む分隊を含むコロニー710またはその一部の例の概略図であり、選別ボット510は浮選ボットであり得る。ボットは、岩石天井714を有する岩石床712上に示されており、掘削ボット502は岩石面713を掘削している。掘削ボット502は岩石面713に沿って移動しており、破砕ボット504が後方に追従して砕石を破砕している。破砕ボット504は、ホースまたはパイプ716を介して選別ボット510に接続される。破砕された岩石は、例えばポンプまたはハイドロホイストを使用して、破砕ボット504から選別ボット510に送られる。選別ボット510は、採掘される標的鉱物を選鉱または濃縮し、例えば破砕された岩石を、例えば浮選技術を用いて濾過して、望ましくない材料から所望のものを分離する。次いで、所望の材料を、さらなる処理のために第1のホース718に沿って送ることができる。望ましくない材料は、廃棄物として、または他の目的のために、例えば表面の収集器、パネルの背面の位置、または以前に処理された領域などに、第2のホースまたはパイプ720に沿って送られ得る。破砕ボットは、ホースまたはパイプを使用する代わりに、材料を選別ボットに直接投入することができる。追加のボット種、運搬ボットは、選別ボットから材料を収集して、鉱山から、またはパネルの背面または以前に処理された領域などの場所に材料を移動させることができる。
【0139】
図7Cは、複数の掘削ボット502および破砕ボット504を含む分隊を含むコロニー722またはその一部の例の概略図である。4つの掘削ボット502および2つの破砕ボット504がある。任意の数の各ボットが存在してもよい。1つまたは複数の破砕ボット504が、1つまたは複数の掘削ボット502からの砕石を処理することができる。図示のように、単一の破砕ボット504が、2つの掘削ボット502からの破壊された岩にサービスを提供する。他の組合せが実施されてもよい。
【0140】
図7Dは、複数の掘削ボット502、破砕ボット504、および選別ボット510を含む分隊を含むコロニー724またはその一部の例の概略図である。図示のように、第1の破砕ボット504Aは、掘削ボット502によって砕かれた岩にサービスを提供し、第1のホース716Aを介して第1の選別ボット510Aに接続される。第2の破砕ボット504Bは、掘削ボット502によって砕かれた岩にサービスを提供し、第2のホース716Aを介して第2の選別ボット510Aに接続される。破砕ボットは、ホースまたはパイプを使用する代わりに、材料を選別ボットに直接投入することができる。追加のボット種、運搬ボットは、選別ボットから材料を収集して、鉱山から、またはパネルの背面または以前に処理された領域などの場所に材料を移動させることができる。
【0141】
図7Eは、複数の分隊724A、724B、724C、724D、724Eを含むコロニー726またはその一部の例の概略図である。分隊は、図7A図7Dに関して説明した分隊と同様であってもよい。各分隊は、1つまたは複数の掘削ボット502、粉砕ボット504、および/または選別ボット510を含むことができる。各分隊は、鉱山現場の一部またはパネルにサービスすることができる。ボットは、鉱山現場の様々な場所にアクセスするためのトンネル728、730、732、734を作成することができる。ホースまたはパイプは、トンネルに沿って延びてもよい。次に、サービスされていないパネル733が、例えば分隊724Eなどの分隊によってサービスされ得る。
【0142】
本明細書に記載の様々なアーキテクチャのいずれかは、図7A図7Eの採掘コロニーなどの多種多様な産業用ロボットシステムを管理および動作させるために使用することができる。例えば、システム10をコロニー726に適用することができる。遠隔制御センタ100は、コロニー726に配置することができるコロニー制御センタ112と通信することができる。分隊724Aは、ボット116、210、322、352、502などを含むことができる。ボットは、図2のプロセッサ212および/または図4のハードウェアプラットフォーム412を含み得る。処理モジュール214および/または224および/または230は、撮像、熱、環境、および他のセンサを使用して、例えば図7Aの面704上の岩石を見つけ、標的とし、掘削することができる。処理モジュール214は、ソー、チゼル、および/または他のツールを制御して、例えば掘削ボット502で岩石を掘削することができる。処理モジュール214、224および230は、掘削ペイロードスタック機能およびユニバーサルプラットフォーム機能を含む掘削機を制御することができる。アルゴリズム230は、破砕ボット506などの他のボットと連携したインテリジェントな協働的な採掘動作に使用することができる。分隊724Aのボット502、506は、隣接する分隊724B、724C、724Dおよび/または724Eからのボットと通信することができる。通信システム358は、通信のためにボットによって使用され得る。ボットは、ボットを移動させ、ボットを構造的に支持し、ボットに電力を供給し、データを分析し、ボットを熱的に管理し、および/またはチゼルもしくはソーなどのペイロードサブシステム/ツールを統合するための図4のハードウェアプラットフォーム414、424、432、442、448および/または454を含み得る。
【0143】
さらなる例として、コロニー制御センタ142、250、302または380は、コロニー726に配置されてもよい。分隊およびコロニー制御センタは、コロニー通信ネットワーク316を介して通信することができる。ネットワークは、図3Bのネットワーク370であってもよい。ネットワーク316は、分隊724Aのボットなどとともに配置された通信システムによって提供されてもよい。コロニー726内のボットは、図3Aのボット322、324、332、334によって示されるように、互いにおよび/またはネットワーク316と通信することができる。ネットワーク316は、ネットワーキングまたは通信ボットによって展開され得るトンネル728、730、732、734に沿って配置され得る。図3Aのボットモジュール308、310、312は、分隊および/またはボットによって提供されるデータを分析するために使用することができる。図2のシミュレーションモジュール284は、分隊またはボットに適用される制御アルゴリズムを改善するために、分隊またはボットのシミュレーションを実行するために使用することができる。モジュール286、288、290は、機械学習アルゴリズム、ロボット制御シミュレーション、およびネットワーキングシミュレーションをシミュレートするために使用することができ、これは、分隊724Aなどの制御に適用することができる。コロニー制御センタは、このデータおよび他のデータを遠隔制御センタ100、分隊もしくはボット、および/または他のコロニー制御センタに通信することができる。採掘作業の進行は、このようにして監視、分析、および支援されて、産業目標、例えば、採掘現場の位置特定、採掘現場の形成、採掘現場の掘削、および採掘現場の閉鎖を完了することができる。これらおよび他の動作は、計画、監視、および例外管理の方法以外では、制御センタからのユーザ入力がほとんどまたは全くない状態で、分隊およびボットによって自律的に実行され得る。
【0144】
G.群ロボットアーキテクチャ:「サービスとしてのロボティクス」
本明細書に記載の産業用ロボットのためのシステムおよび方法は、採掘などの特定の産業プロジェクトのためのサービスパッケージ(例えば、ソフトウェアおよびボットを含む)として実施することができる。いくつかの実装形態では、本明細書に記載のアーキテクチャを使用して、「サービスとしてのロボティクス」(RaaS:Robotics-as-a-Service)パッケージを実装することができる。様々な管理および制御アーキテクチャおよびシステムは、特定のユースケースのためのソフトウェアとして配信またはアクセス可能であり得る。ボットは、RaaSパッケージの一部として含まれても含まれなくてもよい。
【0145】
例えば、建設部門内では、1つのRaaSサービスパッケージは具体的な解体ソフトウェアパッケージであってもよい。特定の要件に基づいて、手元のサービスを達成するためにボットの分隊を配備することができる。
【0146】
本明細書に記載のシステムおよび方法を使用するRaaS手法は、いくつかの利点を提供する。例えば、顧客は、ロボット操作に精通していなくてもよい。ロボットの資本コストを負担したり、ロボットの所有権に対処したりする必要はない。ユーザへのサービス提供の責任およびリスクを低減することができる。ユーザからのリアルタイム需要に応じて、ユニバーサルプラットフォームおよびペイロードスタックを再利用および使用する柔軟性があり得る。コロニーおよび分隊展開のサイズおよび構成をカスタマイズする柔軟性があり得る。ロボットコスト中心の価格設定ではなく、特定のタスクのサービス提供の市場価格を反映する価値ベースの価格設定を使用することができる。
【0147】
H.例示的な採掘ボット:例示的なモジュール式産業用ボット
図8は、モジュール式採掘ボット1100の一例を示す。採掘ボット1100は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。ユニバーサルプラットフォーム1105は、上述したユニバーサルプラットフォーム500の一例であってもよく、その同じまたは類似の特徴および/または機能を有してもよく、逆もまた同様である。ユニバーサルプラットフォーム1105は、ボット400および本明細書に記載の他のボットとともに使用することができる。ユニバーサルプラットフォーム1105は、様々な交換可能なペイロードスタックと結合するように構成された均一な構造、コンピューティング、およびサポートシステムを有する単一のシステムを提供することができる。
【0148】
ユニバーサルプラットフォーム1105は、構造フレームまたはプラットフォーム1106を含むことができる。構造プラットフォーム1106は、上述の構造プラットフォーム442と同様であってもよい。構造プラットフォーム1106は、様々な異なる機械的および電気的取り付け位置および構成を有する上部エンクロージャ1106Aおよび下部支持フレーム1106Bを含むことができる。フレーム1106Bは、ユニバーサルバスなどのユニバーサルプラットフォームの様々なモジュールおよび他の構成要素を支持することができる。エンクロージャ1106Aは、様々なモジュールおよび構成要素を収容することができる。
【0149】
ユニバーサルプラットフォーム1105は、データモジュール1107をさらに含むことができる。データモジュール1107は、上述のデータプラットフォーム432と同様であってもよい。データモジュール1107は、1つまたは複数のバスおよびプロセッサならびに命令を記憶するためのメモリシステムと、他のボットおよび/またはコロニー制御システムなどの他の中央または非集中制御システムと通信するための1つまたは複数のアンテナおよび通信モジュールとを含むことができる。データモジュール1107の様々な構成要素は、採掘ボット1100に接続されたすべてのモジュールを動作させるためのファームウェア内のコントローラを含むことができる。
【0150】
ユニバーサルプラットフォーム1105は、電力モジュール1108をさらに含むことができる。電力モジュール1108は、上述の電力プラットフォーム424と同様であってもよい。電力モジュール1108は、電源(例えば、1つまたは複数のバッテリ)、配線および/または電力バス、電圧または電流コンバータモジュール、コントローラ、ならびにボット1100の様々な他のモジュールに電力を供給するためのハードウェアのうちの1つまたは複数を含むことができる。電力モジュール1108はまた、電源1115を含むことができる。任意選択的に、電源1115は、モビリティプラットフォーム1110内などのユニバーサルプラットフォーム1105の他のモジュールとともに取り付けられてもよい。
【0151】
ユニバーサルプラットフォーム1105は、熱モジュール1109を含むことができる。熱モジュール1109は、上述の熱プラットフォーム448と同様であってもよい。熱モジュール1109は、図示のようにデータモジュールとともに、または別個にもしくはプラットフォームの他の構成要素とともに配置されてもよい。熱モジュール1109は、冷凍または熱センサモジュールなどの熱管理モジュールまたはモジュールのセットのうちの1つまたは複数を含むことができる。任意選択的に、モジュールは加熱モジュールを含んでもよい。熱モジュール1109は、一般に、1つまたは複数の加熱または冷却構成要素を含むことができる採掘ボット1100の温度を管理するように機能することができる。
【0152】
ユニバーサルプラットフォーム1105は、モビリティプラットフォーム1110と接続することができる。モビリティプラットフォーム1110は、上述したモビリティプラットフォーム414と同様とすることができる。モビリティプラットフォーム1110は、構造プラットフォーム1106と結合されてもよい。モビリティプラットフォームの3つの異なる可能な構成要素が示されている。モビリティプラットフォーム1110は、軌道付きモジュール1111、車輪付きモジュール1112、および/または脚付きモジュール1113を備えることができる。ユニバーサルプラットフォーム1106の両側に部分を有する完成した軌道モジュール1111が示されている。明確にするために、車輪付きモジュール1112および脚付きモジュール113の片側のみが示されている。様々に、モビリティモジュールの各々は、産業用ボット500にモビリティを提供するための任意の数の必要な軌道、車輪、または脚(またはこれらのシステムのいずれかのハイブリッド)を備えることができる。モビリティプラットフォーム1110は、モビリティモジュール1111~1113のいずれかが、採掘ボット1100にモビリティを提供する構造プラットフォーム1106と結合されることを可能にすることができる。したがって、構造プラットフォーム1106は、モビリティモジュールを設置するための必要な共通の機械的および電気的接続点を含むことができる。
【0153】
ユニバーサルプラットフォーム1105は、ロボットソフトウェアプラットフォームを備えてもよい。ロボットソフトウェアプラットフォームは、上述のボット210のソフトウェアプラットフォームと同様であってもよい。ロボットソフトウェアプラットフォームは、本明細書で説明するように、ユニバーサルおよびペイロード制御アルゴリズムなどを使用してユニバーサルおよびペイロードスタックを動作させるように構成されたファームウェアを有するコントローラ層を備えることができる。
【0154】
ボットの特定の実施形態では、ユニバーサルプラットフォーム1105は、異なるサイズ(例えば、大、中、または小サイズ)で提供され得る。利用されるサイズは、特定のボットの用途に依存し得る。ペイロードスタック1120およびモビリティプラットフォーム1110はまた、異なるサイズであってもよく、ユニバーサルプラットフォーム1105の対応するサイズのそれぞれについて交換可能であってもよい。組み立てられたときの全体的なボットのサイズおよびサイズの範囲の例は、長さ約1フィート~約15フィート、幅約1フィート~約10フィート、および高さ約2フィート~約10フィートを含む。いくつかの実施形態では、ボットは、長さ約5~7フィート、および/または幅3~5フィート、および/または高さ2~4フィートであってもよい。
【0155】
採掘ボット1100は、ペイロードスタック1120を含むことができる。ペイロードスタック1120は、特定の産業タスクを実行するためのペイロードツールのうちの1つまたはセットを含むことができる。ペイロードツールは、特定の採掘タスク(例えば、掘削、スイープなど)などの産業目標を達成するために使用することができる。ペイロードスタック1120は、ユニバーサルプラットフォーム1105の様々な領域に統合されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ペイロードスタックの構成要素は、その前部後部頂部、底部、または側部で構造プラットフォーム1106と結合されてもよい。任意選択的に、ペイロードスタック1120の構成要素のうちの1つまたは複数は、モビリティプラットフォーム1110またはそのモジュールのいずれかと結合されてもよい。特定の例に示すように、ペイロードスタック1120は、掘削ツール(例えば、ロボットチゼル、ロボットソー、ロボットドリルなど)を含む掘削モジュール1121、関節運動可能なジョイントおよび接続リンク機構を含むロボットアームモジュール1122、ブレードおよびリフト機構を含むドーザモジュール1123、回転可能であり得る容器を含むミキサモジュール1124(例えば、セメント質混合物の場合)、および/または流体搬送容器を含む流体コンテナモジュール1125を含むことができる。
【0156】
ペイロードスタック1120は、特定の採掘ボット1100によって実行される特定の産業タスクに従って選択することができる。図9A図17Bに示され、図9A図17Bを参照して説明される採掘ボットの以下の例は、各々、ユニバーサルプラットフォーム1105を含み、複数の異なるペイロードスタックタイプから選択された異なるペイロードスタック1120を搬送することができる。さらに、採掘ボットはまた、選択されたモビリティプラットフォーム1110および/または複数のモビリティプラットフォームタイプおよび複数のモジュールタイプからそれぞれ選択された上記のモジュールのうちの他のモジュールにおいて変化してもよい。
【0157】
図9Aは、掘削ボット1200の一実施形態を示す。掘削ボット1200は、上述の掘削ボット502と同じまたは類似の特徴および/または機能を有してもよく、逆もまた同様である。掘削ボット1200は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含む。図示のように、ユニバーサルプラットフォーム1105は、モビリティプラットフォーム1110に取り付けられている。モビリティプラットフォーム1110は、2軌道システムとして示される軌道付きモジュール1111として実装される。掘削ボット1200は、掘削ペイロードスタック1220を含むことができる。掘削ペイロードスタック1220は、掘削ツール1221を含むことができ、掘削ツール1221は、ロボット岩石除去ツールを含むことができる。ロボット岩石除去ツールは、(例えば、岩石面から)機械的に岩石を破壊するためのドリルもしくはチゼルまたは同様のツールであってもよい。掘削ツール1221は、電気式、空気圧式、または他の方法で動力供給されてもよい。掘削ツール1221は、ドリルまたはチゼルの先端部に往復動作を提供することができる。
【0158】
掘削ペイロードスタック1220は、ロボットアーム1222をさらに含むことができる。掘削ツール1221は、ロボットアーム1222に取り付けられてもよい。ロボットアーム1222は、複数の関節運動可能なジョイントおよびリンク機構を備えることができる。ロボットアーム1222のジョイントは、サーボ作動回転または並進ジョイントを含むことができる。ロボットアーム1222は、ユニバーサルプラットフォーム1105に取り付けられてもよい。
【0159】
掘削ペイロードスタック1220は、センサ1223をさらに含むことができる。センサ1223は、光学、赤外線、レーザ、または任意の他のタイプのセンサであってもよい。センサ1223は、岩石面または他の環境的特徴をマッピングするために使用することができる。センサ1223は、掘削ツール1221を使用して岩石面の掘削物の除去を容易にするための機械学習アルゴリズムとともに使用することができる。
【0160】
掘削ペイロードスタック1220を含むボットの特定の実施形態では、単一のロボットアーム1222および掘削ツール1221のみが含まれる。掘削ボット1201の別の実施形態が図9Bに示されており、掘削ペイロードスタック1220は切削ツール1225をさらに含むことができる。切削ツール1225は、岩石面を切削し、その岩石を破壊するための往復運動または回転するブレードを含むことができる。切削ツール1225は、電気モータまたは他のタイプのアクチュエータによって動力供給されてもよい。切削ツール1225は、ロボットアーム1226に取り付けられている。ロボットアーム1226は、切削ツール1225の位置を関節運動させるための複数のジョイントおよびリンク機構を含むことができる。掘削ペイロードスタック1220は、岩石もしくはコンクリートまたは任意の他の建材を事前調整し、岩石、コンクリートまたは任意の他の建材を破壊することを含む、ボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0161】
掘削ペイロードスタック1220はまた、第2のセンサ1227を含んでもよい。第2のセンサ1227は、第2のロボットアーム1226に取り付けられてもよい。第1のセンサ1223と同様に、第2のセンサ1227は、岩石面をマッピングし、切削ツール1225を制御するために使用されてもよい。任意選択的に、センサ1223/1227は、ユニバーサルプラットフォーム1105の別の部分に直接取り付けられてもよい。
【0162】
図10A図10Cは、スイーパボット1300およびその構成要素の一例を示す。スイーパボット1300は、上述のスイーパ/運搬ボット514と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。スイーパボット1300は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。スイーパボット1300は、モビリティプラットフォーム1110を含むことができる。モビリティプラットフォーム1310は、軌道付きモジュール1111を含むことができる。軌道モジュール1111は、回転する車輪またはプーリに沿って延在して取り囲み、ボット1300を前後に推進することができる。スイーパボット1300は、スイーパペイロードスタック1320を含むことができる。スイーパペイロードスタック1320は、掘削された岩石などのばらばらの材料を収集することができる。岩石は、掘削ボット1200によって岩石面から掘削された材料であり得る。
【0163】
スイーパペイロードスタック1320は、第1のスイーパ1321を含むことができる。第1のスイーパ1321は、スクレーパまたは傾斜部1321aに取り付けられてもよい。傾斜部1321aは、略平面状の部材であってもよい。傾斜部1321aは、ある角度で下向きに配向され、地面と接触することができる。スイーパ1321は、複数の外向きのブラシ部材を含むことができる。スイーパ1321は、材料を傾斜部1321a上にスイープするように回転することができる。スイーパ1321は、反時計回り方向に回転してもよい。スイーパペイロードスタック1320は、第2のスイーパ1322を含むことができる。第2のスイーパ1322は、第1のスイーパ1321の反対側で傾斜部1321aに取り付けられてもよい。第2のスイーパ1322は、時計回り方向に回転して、第1のスイーパ1321と第2のスイーパ1322との間で材料を概ねスイープしてもよい。
【0164】
スイーパペイロードスタック1320は、コンベヤ1323を含むことができる。コンベヤ1323は、概して第1および第2のスイーパ1321、1322の間に配置されてもよい。コンベヤ1323は、傾斜部1321aからスイープされた岩石材料を集め、それをレセプタクルの内側に堆積させるために、1つまたは複数のローラに取り付けられたベルトを含んでもよい。レセプタクルは、スイーパボット1300の上または中に配置されてもよい。スイーパペイロードスタック1320は、掘削目的のために掘削ボット1200とともに使用することができる。スイーパペイロードスタック1320は、掘削された岩石、コンクリートまたは任意の他の建材を収集し、掘削された岩石、コンクリートまたは任意の他の建材を輸送することを含む、工場固有の産業タスクに使用することができる。
【0165】
図10Bおよび図10Cに示すように、スイーパペイロードスタック1320は、破砕機1324をさらに含むことができる。あるいは、破砕機1324は、スイーパボット1300とは別個の採掘ボットに取り付けられてもよい(例えば、専用の破砕ボット)。集められた岩石材料はコンベヤ1323によって破砕機1324に搬入されてもよい。岩石材料は、破砕機1324のチップ同伴ドラムへの入口1327内に受け入れられてもよい。チップ同伴ドラムは、出口1328を含むことができる。出口1328は、材料バッグ1329と接続することができる。破砕機1324は、内部ロータ1325を含むことができる。ロータ1325は、回転可能に取り付けられ、モータ1326によって動力供給されてもよい。ロータ1325は、破砕機1324の内容物を破砕するための1つまたは複数の粉砕または破砕要素を含むことができる。破砕機1324は、ロータ1325の回転によって岩石片をより小さな断片に粉砕することができる。破砕機1324の破砕物は、材料回収バッグ1329に吹き込まれてもよい。破砕ペイロードスタックは、掘削された岩石を濾過/濃縮することを含む、工場固有の産業タスクに使用することができる。
【0166】
図11Aは、浮選ボット1400を示す。浮選ボット1400は、上述の選別ボット510と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。.浮選ボット1400は、ユニバーサルプラットフォーム1105およびモビリティプラットフォーム1110を含むことができる。浮選ボット1400は、軌道付きモジュール1111を含むことができる。浮選ボット1400は、浮選ペイロードスタック1420をさらに含むことができる。浮選ペイロードスタック1420は、浮選ユニット1421を含むことができる。浮選ユニット1421は、砕石材料を標的材料と望ましくない材料とに分離するために使用することができる。破砕された岩石材料は、浮選ペイロードスタック1420内に受け入れられてもよい。次いで、破砕された岩石材料は、ホースを介して浮選ユニット1421を通って圧送されてもよい。浮選ユニット1421は、望ましい材料と望ましくない材料とを分離することができる。望ましい材料は、第1の管またはホースに沿って送られてもよい。望ましくない材料は、別の管またはホースに沿って送られてもよい。浮選ペイロードスタック1420は、鉱山内の別の場所または領域などに廃棄物または望ましくない物質を送ることができる。浮選ペイロードスタック1420は、掘削された岩石の濾過/濃縮を含むボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0167】
図11Bは、吸引ボット1500の一例を示す。吸引ボット1500は、上述の掘削および吸引ボット591と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。吸引ボット1500は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。吸引ボット1500は、モビリティプラットフォーム1110を含むことができる。モビリティプラットフォームは、軌道付きモジュール1111を含むことができる。吸引ボット1500は、吸引ペイロードスタック1520をさらに含むことができる。吸引ペイロードスタック1520は、吸引部材1521を含むことができる。吸引部材1521は、ロボットアーム1522に取り付けられてもよい。ロボットアーム1522は、吸引部材1521の位置を関節運動および操作するための複数のジョイントおよびリンク機構を備えることができる。任意選択的に、第2の吸引部材および/またはロボットアーム1523が含まれてもよい。吸引ペイロードスタック1520は、材料(例えば、コンクリートスラブ)を輸送および/または持ち上げるために使用することができる。吸引ボット1500は、例えば、ツールまたは材料をその中に固定するための位置に持ち上げることができる。例えば、それらは補強材料を上昇させることができ、その後、修理分隊内の他のタイプのボットによって適所に固定することができる。解体分隊の一部として、吸引ボット1500は、作動領域の内側にあることが望ましくない材料を掃き出して運び去ることができる。吸引ペイロードスタック1520は、岩石、コンクリート、または任意の他の建材を吸引または支持することを含む、ボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0168】
図12Aは、スイーパボット1600の別の例を示す。スイーパボット1600は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。スイーパボット1600は、モビリティプラットフォーム1110および/または軌道付きモジュール1111を含むことができる。スイーパボット1600は、スイーパペイロードスタック1620を含むことができる。スイーパペイロードスタック1620はスイーパペイロードスタック1320と同一であってもよく、以下の特徴を有する:第1のスイーパ部材1621、第2のスイーパ部材1622、第1および第2のスイーパ部材1621、1622が取り付けられるスクレーパ1626、および/または第1および第2のスイーパ部材1621、1622の間でスクレーパ1626と結合されたコンベヤ1623。スイーパペイロードスタック1620は、第1のアーム1624をさらに含んでもよい。第1のアーム1624は、複数のリンク機構およびジョイントを有してもよい。第1のアーム1624は、スクレーパ1626に取り付けられてもよい。第1のアーム1624は、一般に、材料を回収し、それらを第1のスイーパ1621に押し込むように関節運動可能であってもよい。第1のアーム1624の遠位端は、スイーパ1621から外向きに延び、材料を集め、スイーパ1621の剛毛の中に押し込むことができる。これは、コンベヤ1623への材料のより迅速かつより効率的な回収を容易にすることができる。同様に、第2の側は、第2のスイーパ1622に対して第1のロボットアームと同様に動作する第2のロボットアーム1625を含んでもよい。
【0169】
図12Bは、ショットクリートボット1700の一例を示す。ショットクリートボット1700は、上述のショットクリートボット582と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。ショットクリートは、吹き付けコンクリート化合物または他の吹き付け硬化化合物を含んでもよい。ショットクリートボット1700は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。ショットクリートボット1700は、モビリティプラットフォーム1110および/または軌道付きモジュール1111を含むことができる。ショットクリートボット1700は、ショットクリートペイロードスタック1720を含むことができる。ショットクリートペイロードスタックは、ショットクリート化合物を吹き付けるためのノズル1721を含むことができる。ノズル1721は、複数のジョイントおよびリンク機構を含むロボットアーム1722によって制御可能であってもよい。ショットクリートペイロードスタック1720は、供給ホース1723をさらに含むことができる。供給ホース1723は、供給ホース1723を介してショットクリートボット1700または別のボットもしくは他の供給源のいずれかでショットクリート化合物のリザーバと結合することができる。ショットクリートペイロードスタック1720は、一般に、セメント質材料を鉱山セクション(例えば、パネルまたはトンネル)に適用するなどの建設に使用することができる。ショットクリートペイロードスタック1720は、トンネル形成/修復分隊または他のタイプの分隊の一部を形成することができる。ショットクリートペイロードスタック1720は、セメント質材料を岩石、コンクリートまたは任意の他の建材を支持するために適用すること、鉄筋を補強すること、および不動態化コーティングを適用することを含む、ボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0170】
図12Cは、ボルト締めボット1800の一例を示す。ボルト締めボット1800は、上述したボルト締めボット588と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。ボルト締めボット1800は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。ボルト締めボット1800は、モビリティプラットフォーム1110および/または軌道付きモジュール1111を含むことができる。ボルト締めボット1800は、ボルトペイロードスタック1820を含むことができる。ボルトペイロードスタック1820は、ボルトインサータ1821を含むことができる。ボルトインサータ1821は、ボルト、ねじ、釘、アンカーなどの機械的締結具のマガジンを備えることができる。機械的ファスナは、マガジンによってアクチュエータに供給されてもよい。アクチュエータは、締結具を基板に挿入するために締結具に力を加えることができる。ボルトインサータ1821は、ロボットアームを介して関節運動可能であってもよく、1つ以上のジョイントおよびリンク機構を備えてもよい。ボルト締めボット1800は、トンネルまたは修理ロボット分隊または他のタイプの分隊の一部を形成することができる。ボルトペイロードスタック1820は、一般に、鉱山セクション(例えば、パネルまたはトンネル)をボルト締めする補強を挿入するために使用することができる。ボルト締めペイロードスタック1820は、岩石、コンクリートまたは任意の他の建材を支持する補強ボルト締めを含む、ボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0171】
図12Dは、溶接ボット1900の一例を示す。溶接ボット1900は、上述した溶接ボット584と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。溶接ボット1900は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。溶接ボット1900は、モビリティプラットフォーム1110および/または軌道付きモジュール1111を含むことができる。溶接ボット1900は、溶接ペイロードスタック1920を含むことができる。溶接ペイロードスタック1920は、溶接ヘッド1921を含むことができる。溶接ヘッド1921は、電源によって電力供給され、1つまたは複数のワイヤでそれに接続された1つまたは複数の溶接部材を備えることができる。溶接ヘッド1921は、ロボットアーム1922によって関節運動可能であってもよい。ロボットアーム1922は、溶接ヘッド1921の位置を操作するための1つまたは複数のジョイントおよびリンク機構を備えることができる。溶接ペイロードスタック1920は、金属材料に接続するための溶接ユニットとして機能することができる。溶接ボット1900は、トンネル形成、修理、または同様のタイプのロボット分隊の一部を形成することができる。溶接ペイロードスタック1920は、鉄筋またはトンネル支持材料の溶接または修理および補強を含むボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0172】
図13A図13Cは、それぞれ、掘削ボット2000、2001、2002の3つの異なる実施形態を示す。掘削ボット2000、2001、2002は、ユニバーサルプラットフォーム1105およびモビリティプラットフォーム1110を含むことができる。掘削ボット2000、2001、2002は、掘削ペイロードスタック2020を含むことができる。掘削ペイロードスタック2020は、上述のような掘削ツールを含むことができる。図13Aに示すように、掘削ボット2000は、軌道付きモジュール1111を含むモビリティプラットフォーム1110を有することができる。図13Bに示すように、掘削ボット2001は、車輪付きモジュール1112を含むモビリティプラットフォーム2010bを有することができる。図示の例では、車輪付きモジュール1112の各側は、3つの車輪を含む。図13Cに示すように、掘削ボット2002は、脚付きモジュール1113を含むモビリティプラットフォーム1110を含むことができる。脚付きモジュール1113の各側は、掘削ボット2002にモビリティを提供するために関節接合され得る3つの脚を含む。モビリティプラットフォーム1110の異なるモビリティモジュールの各々は、同じユニバーサルプラットフォーム1105および掘削ペイロードスタック2020と交換可能であってもよい。
【0173】
図14Aは、ドーザボット2100の一例を示す。ドーザボット2100は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。ドーザボット2100は、モビリティプラットフォーム1110および/または軌道付きモジュール1111を含むことができる。ドーザボット2100は、ドーザペイロードスタック2120を含むことができる。ドーザペイロードスタック2120は、ブレードおよび/またはリフトモジュール2121を含むことができる。ドーザペイロードスタック2120は、一般に、砕石などのばらばらの材料を移動させるために使用することができる。ドーザペイロードスタック2120は、トンネル形成、解体、修理、および清掃分隊などの様々なロボット分隊で使用することができる。
【0174】
図14Bは、ポンプボット2200の一実施形態を示す。ポンプボット2200は、上述のポンプボット536と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。ポンプボット2200は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。ポンプボット2200は、車輪付きモジュール1112を有するモビリティプラットフォーム1110を含むことができる。ポンプボット2200は、流体ペイロードスタック2220を含むことができる。流体ペイロードスタック2220は、吸引ノズル2221を含むことができる。流体ペイロードスタック2220は、ロボットアーム2222を含むことができる。吸引ノズル2221は、ロボットアーム2222に取り付けられてもよい。流体ペイロードスタック2220は、1つまたは複数のリザーバ2223を含むことができる。リザーバ2223は、吸引ノズル2221に取り付けられたホースと結合することができ、吸引ノズル2221を使用して流体を流体リザーバ2223に吸い上げることができる。代替的または追加的に、吸引ノズル2221はスプレーノズルであってもよい。流体ペイロードスタック2220は、トンネル形成、解体、修理、および清掃分隊などの様々なロボット分隊で使用することができる。流体ペイロードスタック2220は、鉱山セクション(例えば、ストープまたはトンネル)から水を吸引するために使用することができる。別の実施形態では、ポンプボット2200は、サンドブラスタおよび吹き付けボット(図示せず)として構成されてもよい。サンドブラスタ&吹き付けボットは、掘削、洗浄、または他の採掘関連作業を支援するために物質を吹き付けるように構成されたノズルを含むことができる。流体ペイロードスタック2220は、水の吸引または汲み上げ、洗浄、および不動態化コーティングの適用を含むボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0175】
図14Cは、3D建設ボット2300を示す。3D建設ボット2300は、上述したビルドボット570と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。3D建設ボット2300は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。3D建設ボット2300は、モビリティプラットフォーム1110および/または軌道付きモジュール1111を含むことができる。3D建設ボット2300は、3D建設ペイロードスタック2320を含むことができる。3D建設ペイロードスタック2320は、ノズル2321を含むことができる。ノズル2321は、ロボットアーム2322に取り付けられてもよい。ロボットアーム2322は、ノズル232を移動させるための1つまたは複数のジョイントおよびリンク機構を備えることができる。ホースが、ロボットアーム2322に沿って延び、ノズル2321と結合することができる。ホースは、3D化合物リザーバ2323と結合されてもよい。リザーバ2323は、3D建築化合物をノズル2321に圧送するためのポンプと結合されてもよい。3D建築化合物は、新しい材料の建築、隙間の充填、接着剤の塗布、および同様の活動に使用されるセメント、ポリマー、または他の種類の化合物であってもよい。3D建設ボット2300は、トンネル形成および修復分隊などの様々なロボット分隊で使用することができる。3D建設ペイロードスタック2320は、セメント質材料または補強材を岩石、コンクリートまたは任意の他の建材を支持するために適用することを含む、ボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0176】
図14Dは、マニピュレータボット2400の一例を示す。マニピュレータボット2400は、上述したマニピュレータボット586と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。マニピュレータボット2400は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。マニピュレータボット2400は、モビリティプラットフォーム1110および/または軌道付きモジュール1111を含むことができる。マニピュレータボット2400は、修復ペイロードスタック2420を含むことができる。修復ペイロードスタック2420は、ロボットマニピュレータ2421を含むことができる。ロボットマニピュレータ2421は、他の物体を把持および操作するためのクランプ機構などの1つまたは複数の関節運動可能な部材を含むことができる。ロボットマニピュレータ2421は、ロボットアーム2423と結合されてもよい。ロボットアーム2423は、ロボットマニピュレータ2421を移動させるための複数のジョイントおよびリンク機構を含むことができる。任意選択的に、修復ペイロードスタック2420は、第2のロボットマニピュレータ2422およびロボットアーム2424を含んでもよい。マニピュレータボット2400は、トンネル形成、解体、修理、および清掃などの様々なロボット分隊で使用することができる。修理ペイロードスタック2420は、洗浄、修理、鉄筋の補強、および腐食の除去を含むボット固有の産業タスクに使用することができる。
【0177】
図15A図15Cは、それぞれ、探査ボット2500、2501、2502の例示的な実施形態を示す。探査ボット2500、2501、2502は、上述した探査ボット566と同じまたは類似の特徴および/または機能を有することができ、その逆も可能である。探査ボット2500、2501、2502は、ユニバーサルプラットフォーム1105およびモビリティプラットフォーム1110を含むことができる。探査ボット2500、2501、2502は、探査ペイロードスタック2520を含むことができる。探査ペイロードスタック2520は、探査モジュール2521を含むことができる。探査モジュール2521は、探査タスクを実行するためのレーザ、赤外線、GPSなどの1つまたは複数のセンサを含むことができる。探査ペイロードスタック2520は、ロボットアーム2522をさらに含むことができる。ロボットアーム2522は、エンドエフェクタ2523を含むことができる。エンドエフェクタ2523は位置決めシステムを含むことができ、エンドエフェクタ2523の端部が他の物体および環境の測定を行うために、探査ボット2500のこれらの探査タスクと併せて使用され得る。図15Aは、軌道付きモジュール1111を含むモビリティプラットフォーム1110を有する探査ボット2500を示す。図15Bは、車輪付きモジュール1112を含むモビリティプラットフォーム1110を有する探査ボット2501を示す。図15Cは、脚付きモジュール1113を有するモビリティプラットフォーム1110を有する探査ボット2502を示す。
【0178】
図16Aは、月面タンカーボット2600の一例を示す。月面タンカーボット2600は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。月面タンカーボット2600は、モビリティプラットフォーム1110を含むことができる。モビリティプラットフォーム1110は、そこから延び、月面環境で使用するように構成された複数のフランジを有する1対の軌道を含む月面軌道付きモジュール1114を含むことができる。月面タンカーボット2600は、流体ペイロードスタック2220と同様の流体ペイロードスタック2620を含むことができる。
【0179】
図16Bは、月面ブルドーザ2700の一例を示す。月面ブルドーザ2700は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。月面ブルドーザ2700は、モビリティプラットフォーム1110を含むことができる。モビリティプラットフォーム1110は、各側に1つまたは複数の車輪を有する月面車輪付きモジュール1115を含むことができる。車輪は、中心輻から外側に延びるフランジを含むことができる。車輪は、月の表面で使用するように設計されてもよい。月面ブルドーザ2700は、ドーザペイロードスタック2120と同様のドーザペイロードスタック2720を含むことができる。
【0180】
図16Cは、月面掘削ボット2800の一例を示す。月面掘削ボット2800は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。月面掘削ボット2800は、モビリティプラットフォーム1110を含むことができる。モビリティプラットフォーム1110は、月面車輪付きモジュール1115を含むことができる。月面掘削ボット2800は、上述の掘削ペイロードスタック1220と同様の掘削ペイロードスタック2820を含むことができる。
【0181】
図17Aは、微小重力サービスボット2900を示す。微小重力サービスボット2900は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。微小重力サービスボット2900は、モビリティプラットフォーム21110を含むことができる。モビリティプラットフォーム1110は、前側、後側、左側、右側、上側および/または下側に複数のブースタを有するブースタモジュール1116を含むことができる。ブースタモジュール1116は、月または小惑星などの微小重力環境において推進およびナビゲーションを提供するように構成することができる。微小重力サービスボット2900は、修復ペイロードスタック2920を含むことができる。修復ペイロードスタック2920は、修復ペイロードスタック2420と同様に、対応するロボットアームに結合された1つまたは複数のロボットグリッパを含むことができる。
【0182】
図17Bは、運搬ボット3000の一例を示す。運搬ボット3000は、ユニバーサルプラットフォーム1105を含むことができる。運搬ボット3000は、ブースタモジュール1116を有するモビリティプラットフォーム1110を含むことができる。運搬ボット3000は、太陽光ペイロードスタック3020を含むことができる。太陽光ペイロードスタック3020は、1つまたは複数の太陽電池アレイを介して太陽光エネルギーを収集するように構成される。
【0183】
上記の詳細な説明は、様々な例に適用される開発の新規な特徴を示し、説明し、指摘してきたが、図示されたシステムまたはプロセスの形態および詳細の様々な省略、置換、および変更は、開発の精神から逸脱することなく当業者によって行われ得ることが理解されよう。認識されるように、本開発は、いくつかの特徴が他の特徴とは別個に使用または実施され得るので、本明細書に記載された特徴および利益のすべてを提供しない形態で具体化され得る。本発明の範囲は、上記の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等物の意味および範囲内にあるすべての変更は、それらの範囲内に包含されるべきである。したがって、システム、装置、および方法は、多くの方法で実施することができる。
【0184】
一実施例に含まれる部品は他の実施例と交換可能であることも当業者には理解されよう。図示された例からの1つまたは複数の部品は、任意の組合せで他の図示された例とともに含まれてもよい。例えば、本明細書に記載され、および/または図面に示されている様々な構成要素のいずれかは、他の例と組み合わされ、置き換えられ、または除外されてもよい。見出しの使用は、単に読みやすくするためのものであり、決して本開示の範囲を限定することを意味するものではない。1つの見出しセクションからの任意の特徴または例を、他の見出しセクションの任意の他の特徴または例に適用することができる。
【0185】
フローチャートシーケンスは例示的なものにすぎない。当業者は、本明細書に記載されたフローチャートに具体化されたステップ、決定、およびプロセスが、本明細書に記載された順序以外の順序で実行されてもよいことを理解するであろう。したがって、特定のフローチャートおよび説明は、関連するプロセスが記載された特定の順序で実行されることに限定することを意図するものではない。
【0186】
本明細書における実質的に任意の複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または用途に適切であるように、複数形から単数形へ、および/または単数形から複数形へと変換することができる。様々な単数/複数の置換は、明確にするために本明細書に明示的に記載され得る。
【0187】
一般に、本明細書で使用される用語は、一般に、(例えば、「含む(including)」という用語は、「含むがこれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は、「含むがこれに限定されない(includes but not limited to)」と解釈されるべきである、など)「オープン」な用語として意図されることが当業者によって理解されよう。本明細書で使用される「備える(comprising)」という用語は、「含む(including)」、「含有する(containing)」または「によって特徴付けられる(characterized by)」と同義であり、包括的またはオープンエンドであり、追加の列挙されていない要素または方法ステップを排除しない。
【0188】
特定の数の導入された請求項の記載が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者によってさらに理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲は、特許請求の範囲の記載を導入するための導入句「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」の使用を含むことができる。しかしながら、そのような語句の使用は、不定冠詞「a」または「an」による請求項列挙の導入が、そのような導入された請求項列挙を含む任意の特定の請求項を、同じ請求項が導入句「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」および「a」または「an」などの不定冠詞(例えば、「1つの(a)」および/または「1つの(an)」は、典型的には、「少なくとも1つの(at least one)」または「1つまたは複数の(one or more)」を意味すると解釈されるべきである)を含む場合であっても、1つのそのような列挙のみを含む例に限定することを意味すると解釈されるべきではない。特許請求の範囲の記載を導入するために使用される定冠詞の使用についても同じことが当てはまる。さらに、たとえ特定の数の導入された請求項記載が明示的に記載されているとしても、当業者は、そのような記載が典型的には少なくとも記載された数(例えば、他の修飾語を含まない「2つの列挙」の裸の列挙は、典型的には、少なくとも2つの列挙、または2つ以上の列挙を意味する)を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう。
【0189】
さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した記法が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者がその記法を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとを一緒に、AとCとを一緒に、BとCとを一緒に、および/またはAとBとCとを一緒に有するシステムなどを含むが、これらに限定されない)。「A、B、またはCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した記法が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者が記法を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとを一緒に、AとCとを一緒に、BとCとを一緒に、および/またはAとBとCとを一緒に有するシステムなどを含むが、これらに限定されない)。2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の選言的な単語および/または句は、明細書、特許請求の範囲、または図面のいずれかにかかわらず、用語の1つ、用語のいずれか、または両方の用語を含む可能性を考慮すると理解されるべきであることが当業者によってさらに理解されるであろう。例えば、「AまたはB」という句は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解される。
【0190】
本明細書および特許請求の範囲で使用される量を表すすべての数字は、特に明記しない限り、すべての場合において「約」という用語によって修飾されると理解されるべきである。したがって、反対のことが示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、本発明によって得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、特許請求の範囲に対する均等論の適用を制限する試みとしてではなく、各数値パラメータは、有効数字の数および通常の丸め手法に照らして解釈されるべきである。例えば、約(about)、約(approximately)、実質的に(substantially)などの用語は、様々な例において、±1%、±5%、±10%、または±20%の百分率相対偏差を表すことができる。
【0191】
本明細書で引用されるすべての参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれる刊行物および特許または特許出願が本明細書に含まれる開示と矛盾する限り、本明細書は、そのような矛盾する材料に取って代わる、および/または優先することを意図している。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図14D
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
【手続補正書】
【提出日】2021-08-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業用ボットを動作させるためのシステムであって、
1つまたは複数のコロニーを含み、
各コロニーが、
1つまたは複数の分隊であって、各分隊が複数のボットを含み、各ボットは自律的に動作するように構成され、各ボットはペイロードスタックに結合されたユニバーサルプラットフォームを含み、前記ペイロードスタックは、前記ユニバーサルプラットフォームが結合され得る複数の交換可能なペイロードスタックのうちの1つであり、各ボットは、前記ペイロードスタックを使用してペイロード固有の産業タスクを実行するように構成され、前記ユニバーサルプラットフォームは、各ボットを移動させるように構成されたモビリティシステムをさらに含み、前記モビリティシステムは、前記ユニバーサルプラットフォームが結合可能である複数の交換可能なモビリティシステムのうちの1つであり、前記複数のモビリティシステムは、軌道付きシステムおよび車輪付きシステムを含む、1つまたは複数の分隊と、
前記1つまたは複数の分隊と遠隔通信するように構成されたコロニー制御センタと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記複数のボットが、コロニー通信ネットワークを介して互いにおよび前記コロニー制御センタと通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
2つ以上の前記分隊が、コロニー通信ネットワークを介して互いに通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記モビリティシステムが脚付きシステムをさらに含む、請求項に記載のシステム。
【請求項5】
前記ユニバーサルプラットフォームが、ロボット制御アルゴリズムによって動作するように構成された制御システムを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ロボット制御アルゴリズムが、人工知能または機械学習パッケージを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユニバーサルプラットフォームがデータ処理システムを含み、各データパケットが、各ボットに関連する識別情報を含むデータパケットヘッダを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記識別情報が、コロニー識別子、小隊識別子、分隊識別子、ボット識別子、ボット地点識別子、ボット位置識別子、健康データ、パフォーマンスデータ、動作データ、ハウスキーピングデータおよび/またはセンサデータのうちの1つまたは複数を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項9】
前記ユニバーサルプラットフォームがハードウェアプラットフォームスタックおよびソフトウェアプラットフォームスタックを含み、前記ユニバーサルプラットフォームが、前記ハードウェアプラットフォームスタックおよび前記ソフトウェアプラットフォームスタックを使用することにより、前記ペイロードスタックを自律的に動作させて前記ペイロード固有の産業タスクを実行し、他のボットおよび/または前記コロニー制御センタと通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記コロニー制御センタが、
コロニー通信ネットワークを介して、前記1つまたは複数のコロニーから動作データを受信し、前記1つまたは複数のコロニーに更新データを送信するように構成された通信システムと、
前記複数のボットを監視およびサポートし、システムを初期化し、例外管理を実行し、前記動作データを分析し、前記動作データの分析に基づいて前記更新データを生成するように構成されたコマンドおよび制御システムと、
ユーザが前記1つまたは複数のコロニーを監視および制御することを可能にするように構成されたユーザインターフェースと、
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記1つまたは複数のコロニーのそれぞれの前記コロニー制御センタを介して前記1つまたは複数のコロニーと通信するように構成された遠隔制御センタをさらに備え、
前記遠隔制御センタが、
遠隔通信ネットワークを介して、前記1つまたは複数のコロニーからコロニーデータを受信し、前記それぞれのコロニー制御センタにコロニー更新データを送信するように構成された通信システムと、
前記コロニーデータを分析し、前記コロニーデータの分析に基づいて前記コロニー更新データを生成するように構成されたコマンドおよび制御システムと、
ユーザが前記1つまたは複数のコロニー制御センタを監視および制御することを可能にするように構成されたユーザインターフェースと、
を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記遠隔制御センタが、前記それぞれのコロニー制御センタに前記コロニー更新データを送信する前に、前記コロニー更新データを使用して前記1つまたは複数のコロニーの動作をシミュレートするように構成されたシミュレーションシステムを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記コロニー更新データが、1つまたは複数のボットに対する更新されたロボット制御アルゴリズムを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記コロニー更新データが機械学習に基づく、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
自律型産業用ボットを動作させるためのシステムであって、
制御センタと、
第1の産業タスクを自律的に実行するように構成された複数の第1の産業用ボットと、
前記第1の産業タスクとは異なる第2の産業タスクを自律的に実行するように構成された複数の第2の産業用ボットと、
を備え、
前記複数の第1の産業用ボットのうちの1つまたは複数および前記複数の第2の産業用ボットのうちの1つまたは複数が、互いにおよび前記制御センタと自律的に通信するように構成され、前記複数の第1の産業用ボットのうちの1つまたは複数および前記複数の第2の産業用ボットのうちの1つまたは複数が、前記第1の産業タスクおよび前記第2の産業タスクの実行から生じる協働的な産業目標を達成するために自律的に協働するように構成され
前記複数の第1の産業用ボットの各第1の産業用ボットが、岩石を掘削するように構成された掘削ペイロードスタックに結合されたユニバーサルプラットフォームを含み、前記複数の第2の産業用ボットの各第2の産業用ボットが、掘削された岩石を収集するように構成されたスイーパペイロードスタックに結合された前記ユニバーサルプラットフォームを含み、
前記協働的な産業目標が協働的な採掘目標を含む、システム。
【請求項16】
自律型産業用ボットを使用する方法であって、
第1の産業用ボットと第2の産業用ボットとの間に自律通信を確立する工程と、
前記自律通信に応答して前記第1の産業用ボットと自律的に第1の産業タスクを実行する工程と、
前記自律通信に応答して前記第2の産業用ボットと自律的に第2の産業タスクを実行する工程であって、前記第2の産業タスクが前記第1の産業タスクとは異なり、前記第1および第2の産業タスクを実行することの結果として協働的な産業目標を達成する、実行する工程と、
前記第1または第2の産業用ボットを使用して前記協働的な産業目標に関連する第1のデータを制御センタと自律的に通信する工程と、
を含み、
前記第1の産業用ボットが掘削ボットであり、前記第1の産業タスクが岩石の掘削を含み、
前記第2の産業用ボットがスイーパボットであり、前記第2の産業タスクが掘削された岩石の収集を含み、
前記協働的な産業目標が協働的な採掘目標である、方法。
【国際調査報告】