(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-14
(54)【発明の名称】運転支援システム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/36 20060101AFI20230207BHJP
B60L 3/00 20190101ALI20230207BHJP
B60L 15/20 20060101ALI20230207BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20230207BHJP
B60L 58/12 20190101ALI20230207BHJP
B60L 58/16 20190101ALI20230207BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20230207BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230207BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20230207BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20230207BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20230207BHJP
G16Y 20/30 20200101ALI20230207BHJP
【FI】
G01C21/36
B60L3/00 S
B60L15/20 J
B60L50/60
B60L58/12
B60L58/16
G08G1/00 D
G06Q50/10
H02J7/00 P
H02J7/00 X
H02J7/00 Y
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y20/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022544434
(86)(22)【出願日】2020-12-12
(85)【翻訳文提出日】2022-07-21
(86)【国際出願番号】 IN2020051025
(87)【国際公開番号】W WO2021149072
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】202041003447
(32)【優先日】2020-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521196110
【氏名又は名称】ティーヴィーエス モーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TVS MOTOR COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バラバヌー ウマサンカー,カルパナ
(72)【発明者】
【氏名】ディパンジャン,マズムダー
(72)【発明者】
【氏名】サムラジュ ジャベッツ,ディナガー
【テーマコード(参考)】
2F129
5G503
5H125
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129BB26
2F129DD13
2F129DD15
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2F129FF67
2F129FF68
2F129FF71
2F129GG28
2F129HH12
5G503EA05
5G503EA08
5G503FA06
5G503GD05
5H125AA01
5H125AC12
5H125BC18
5H125CC04
5H125CC07
5H125CD02
5H125DD01
5H125EE27
5H125EE29
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5H125EE52
5H125EE55
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
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5H181FF15
5H181FF27
5H181FF33
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL17
5L049CC11
(57)【要約】
本発明は、一般に、車両108のための運転支援システム100および方法に関する。運転支援システム100は、複数のセンサを有する車両108と、車両レベルデータを前記車両108の周囲に通信するためのテレマティクスユニット104と、車両レベルデータを表示するための表示デバイス105と、サーバ106と、スマートデバイス107とを含む。スマートデバイス107は、第1のネットワーク上でサーバ106と通信し、第2のネットワーク上で前記表示デバイス105と通信する。車両108、前記サーバ106、および前記スマートデバイス107は、通信ネットワークを介して、相互を通して通信する。本発明は、スマートデバイス107が種々の通信デバイスとインタフェースして、リアルタイムの車両データ、環境データ、およびユーザ関連データをユーザに提供することに基づく。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを支援するための運転支援システム(100)であって、
車両レベルデータを受け取るための複数のセンサを有する車両(108)と、
サーバ(106)と、
スマートデバイス(107)と
を備え、
前記車両(108)、前記サーバ(106)、および前記スマートデバイス(107)が1つまたは複数の通信ネットワークを介して相互に通信する、運転支援システム(100)。
【請求項2】
前記車両が、
前記車両レベルデータを前記車両(108)の周囲に通信するためのテレマティクスユニット(104)と、
前記センサからの前記車両レベルデータをユーザ支援のために表示するための表示デバイス(105)と
を備える、請求項1に記載の運転支援システム(100)。
【請求項3】
前記表示デバイス(105)が薄膜トランジスタクラスタで構成された、請求項2に記載の運転支援システム(100)。
【請求項4】
前記サーバ(106)が第1のネットワーク(109)を介して前記テレマティクスユニット(104)と通信し、
前記スマートデバイス(107)が第2のネットワーク(110)上で前記サーバ(106)と通信し、
前記スマートデバイス(107)が第3のネットワーク(111)上で前記表示デバイス(105)と通信する、請求項1又は2に記載の運転支援システム(100)。
【請求項5】
前記車両(108)が、
バッテリ管理システム(101)と、
車両制御ユニット(103)と、
モータ制御ユニット(102)と
を備え、
前記バッテリ管理システム(101)、前記車両制御ユニット(103)、および前記モータ制御ユニット(102)が、相互に双方向接続されて、前記車両レベルデータを感知し前記テレマティクスユニット(104)に通信する、請求項1に記載の運転支援システム(100)。
【請求項6】
前記サーバ(106)が、
プロセッサ(106(a))であって、環境関連データおよびユーザ関連データを前記スマートデバイス(107)から受け取り前記車両レベルデータを前記テレマティクスユニット(104)から受け取るように構成され、前記環境関連データ、前記ユーザ関連データ、および前記車両関連データを処理するように構成されたプロセッサ(106(a))と、
データを記憶するためのメモリ(106(b))と、
前記車両(108)の前記テレマティクスユニット(104)との通信、および前記車両(108)に接続された前記スマートデバイス(107)との通信を行うためのネットワーキングデバイス(106(c))と
を備える、請求項1又は2に記載の運転支援システム(100)。
【請求項7】
車両(108)のユーザを支援するための運転支援動作の方法であって、前記方法が運転支援システム(100)によって実装され、
制御ユニット(102、103)を使用して前記車両(108)の車両レベルデータを決定しテレマティクスユニット(104)に通信するステップと、
テレマティクスユニット(104)を使用して前記車両レベルデータをサーバ(106)に送信して、前記車両レベルデータを処理するステップと、
前記サーバ(106)によって前記車両(108)の外部環境に関する環境関連データおよびユーザ関連データをスマートデバイス(107)から取得して分析するステップと、
前記サーバ(106)によって、前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを前記スマートデバイス(107)に通信するステップと、
前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを、前記スマートデバイス(107)を介して表示デバイス(105)に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項8】
前記車両レベルデータが、充電率、バッテリ健康状態、セル温度、のうちの1つまたは複数を含む、請求項7に記載の運転支援動作の方法。
【請求項9】
前記テレマティクスユニット(104)によって、第1のネットワーク(109)を介して前記車両レベルデータを前記サーバ(106)に通信するステップを含む、請求項7に記載の運転支援動作の方法。
【請求項10】
前記車両(108)の外部環境に関する前記環境関連データを取得するステップを含み、前記環境関連データが、移動の目的地、移動距離、平均速度、前記車両(108)の運転モード、乗車詳細、バッテリの電荷の現在ステータス、最後に駐車した場所、ジオフェンシング、前記車両(108)のライブトラッキング、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の運転支援動作の方法。
【請求項11】
前記サーバ(106)によって、前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを、第2のネットワーク(110)を介して前記スマートデバイス(107)に通信するステップと、
前記サーバ(106)によって、前記第2のネットワーク(110)を介して前記環境関連データおよび前記ユーザ関連データを前記スマートデバイス(107)から受け取るステップと
を含む、請求項7に記載の運転支援動作の方法。
【請求項12】
前記スマートデバイス(107)によって、前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを、第3のネットワーク(111)を介して前記表示デバイス(105)に送信するステップを含む、請求項7に記載の運転支援動作の方法。
【請求項13】
ユーザによって前記スマートデバイス(107)上のユーザインタフェースにログインするステップと、
前記サーバ(106)によって前記車両(108)の前記ユーザの識別を認証するステップと、
前記スマートデバイス(107)の前記ユーザインタフェースによって前記ユーザの乗車履歴を前記サーバ(106)からフェッチするステップと、
前記サーバ(106)中のユーザデータベースに照会するステップであって、前記ユーザデータベースが、前記ユーザの履歴運転パターン、前記ユーザによって使用された運転モード、前記ユーザによって使用された車両の推定航続可能距離、前記ユーザによって使用された前記車両(108)の充電パターン、のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
分析された情報を前記表示デバイス(105)に送信するステップと
を含む、請求項12に記載の運転支援動作の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に車両に関する。排他的にではないがより詳細には、本発明は、車両の運転支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電気車両またはハイブリッド車両においては、バッテリが、車両を走らせるためにモータを駆動する動力源である。電気車両の誕生以来、バッテリ技術は、バッテリの保護、バッテリ寿命の向上、およびバッテリのコスト削減のための、電気車両の実際的なプロセスを制限してきており、これは電気車両バッテリ技術研究開発の核であった。したがって、より良いサービスシステムをこのような車両のユーザに提供するという著しい要求がある。
【0003】
純粋な電気車両を駆動するための唯一の動力源は、バッテリである。前照灯、方向指示器、表示デバイスなどのような他の電気的構成要素も、動作状態であるためにバッテリから電力を時々引き出す。表示デバイスは、車両の重要なパラメータを表示する。例えば、バッテリからの電荷を必要とする前記電気車両の動作全体を通して、車両動作のモード、平均速度、バッテリ中に残された電荷、車両の充電状態などを表示する。四輪電気車両と比較して、二輪電気車両は、電気車両の動作のためのより多くのバッテリセットまたはより大きいバッテリを収容するための空間がはるかに少ない。したがって、既存のバッテリは、車両の駆動システムとすべての電気的構成要素とに電力を提供することを担う。
【0004】
添付の図と共に、車両中で実装される実施形態を参照しながら詳細について述べる。図面を通して、類似の特徴および構成要素を参照するのには同じ番号が使用される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】運転支援システムのブロック図を例示的に示す図である。
【
図2】運転支援システムの構成要素間でのデータの交換を示すデータ流れ図を例示的に示す図である。
【
図3】車両に関連する車両データおよび環境データを示すデータ流れ図を例示的に示す図である。
【
図4】車両について運転支援システムによって実行されるステップを含むフローチャートを例示的に示す図である。
【
図5a】ユーザのログインページを示す、車両に接続された表示デバイスを例示的に示す図である。
【
図5b】スマートデバイスに接続されていないときの表示デバイスのグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5c】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5d】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5e】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5f】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5g】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5h】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5i】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5j】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5k】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図5l】スマートデバイスに接続されているときの表示デバイスの種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図6a】スマートデバイスのユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図6b】スマートデバイスのユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【
図6c】スマートデバイスのユーザインタフェースを例示的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
車両の乗り手および/または製造業者は、移動中の電気車両におけるどんな障害も回避するために、バッテリ充電率(SOC)、バッテリ健康状態(SOH)、セル温度などを定期的にチェックし続けなければならない。車両を運転する人は、充電ステーション/ポイントに到達する前に、さらには目的地に到着する前にバッテリが電力不足になって立ち往生する可能性を心配することがある。上記の状況を回避するために、車両のユーザは、移動全体を前もって計画しなければならないことになる。ユーザは、進むことになる距離、道路条件、および他のそのようなパラメータをメモしなければならないであろう。
【0007】
ユーザによって移動が計画された際の種々のパラメータの動的性質は、電気車両のユーザにとって大きな難題である。というのは、ユーザは、途中で変更や改変をリアルタイムで行うことはできないことがあるからである。また、ユーザが車両の近くにいない場合、車両の充電ステータスを知るのは困難である。さらに、このような車両を交通条件の中で安全に運転するには、または車両を狭い駐車場に停めるには、車両のユーザは非常に注意深くする必要がある。したがって、バッテリ充電率やバッテリの健康をユーザに知らせ続け、また、移動の計画、車両のナビゲーション、および車両の駐車において車両レベルデータおよび環境条件または交通条件に基づいてリアルタイムでユーザを支援するシステムが、必要とされている。当技術分野で知られている解決法において、支援システムは複雑で高価な性質があり、そのため、サドルタイプの二輪または三輪車両において実装されるのは経済的に実行不可能である。また、既知の技術における設計は、組立て、点検修理、ならびに保守が容易でない。したがって、既知の技術の上記問題ならびに他の問題のすべてを克服しながら、ユーザの様々な要件を満たす必要がある。
【0008】
本発明は、車両のための改善された運転支援システムである。車両は、電気車両またはハイブリッド車両であり得る。この発明は特に、スマートデバイスが種々の通信デバイスとインタフェースして、リアルタイムの車両データ、環境データ、およびユーザ関連データをユーザに提供することに基づく。このリアルタイムデータが分析されて、任意の進行中の移動または来たるべき移動においてより良い乗車体験がユーザに提供される。運転支援システムは、車両のリアルタイム充電ステータスのような種々のパラメータについての入力を乗り手に提供し、車両のバッテリの健康を監視し、より良い車両動作範囲についての運転提案を提供する。運転支援システムは、車両レベルデータ、ユーザの履歴運転パターン、および環境条件に基づいて、車両が空燃料になるまでの距離を予測して乗り手に示す。運転支援システムは、移動を、車両のユーザにとって煩わしくないものにする。移動の全体的な分析が、運転支援システムの表示デバイス上に動的に表示されて、車両のナビゲーションおよび駐車のためにユーザを支援する。ユーザが所持するスマートデバイスは、車両の健康のリモート監視を容易にする。
【0009】
本発明の態様によれば、ユーザを支援するための運転支援システムは、車両レベルデータを受け取るための複数のセンサを有する車両と、サーバと、スマートデバイスとを含む。車両、サーバ、およびスマートデバイスは、1つまたは複数の通信ネットワークを介して相互に通信する。
【0010】
本発明の態様によれば、車両は、車両レベルデータを前記車両の周囲に通信するためのテレマティクスユニットと、前記センサからの車両レベルデータをユーザ支援のために表示するための表示デバイスとを備える。
【0011】
本発明の態様によれば、表示デバイスは、薄膜トランジスタクラスタで構成される。
【0012】
本発明の態様によれば、サーバは、第1のネットワークを介して前記テレマティクスユニットと通信する。スマートデバイスは、第2のネットワーク上でサーバと通信する。スマートデバイスは、第3のネットワーク上で表示デバイスと通信する。
【0013】
本発明の態様によれば、車両は、バッテリ管理システムと、車両制御ユニットと、モータ制御ユニットとを備える。バッテリ管理システム、車両制御ユニット、およびモータ制御ユニットは、相互に双方向接続されて、車両レベルデータを感知しテレマティクスユニットに通信する。
【0014】
本発明の態様によれば、サーバは、プロセッサと、メモリと、ネットワーキングデバイスとを備える。プロセッサは、環境関連データをスマートデバイスから受け取り、車両レベルデータをテレマティクスユニットから受け取るように構成される。プロセッサは、環境関連データおよび前記車両関連データを処理するように構成される。メモリは、データを記憶するように構成される。ネットワーキングデバイスは、前記車両のテレマティクスユニットとの通信、および車両に接続されたスマートデバイスとの通信を行うように構成される。
【0015】
本発明の態様によれば、車両のユーザを支援するための運転支援動作の方法が開示され、前記方法は、運転支援システムによって実装される。方法は、制御ユニットを使用して車両レベルデータを決定しテレマティクスユニットに通信するステップと、テレマティクスユニットを使用して車両レベルデータをサーバに送信して、車両レベルデータを処理するステップと、前記サーバによって車両の外部環境に関する環境関連データをスマートデバイスから取得して分析するステップと、サーバによって、分析された車両レベルデータおよび環境関連データを、車両に接続された前記スマートデバイスに通信するステップと、前記スマートデバイスを介して前記車両レベルデータおよび環境関連データを表示デバイスに送信するステップとを含む。
【0016】
本発明の態様によれば、車両レベルデータは、充電率、バッテリ健康状態、セル温度、のうちの1つまたは複数を含む。
【0017】
本発明の態様によれば、方法は、テレマティクスユニットによって、第1のネットワークを介して車両レベルデータをサーバに通信するステップを含む。
【0018】
本発明の態様によれば、方法は、車両の外部環境に関する環境関連データを取得するステップを含み、前記環境関連データは、移動の目的地、移動距離、平均速度、車両の運転モード、乗車詳細、バッテリの電荷の現在ステータス、最後に駐車した場所、ジオフェンシング、車両のライブトラッキング、のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
本発明の態様によれば、方法は、サーバによって、前記分析された車両レベルデータおよび環境関連データを、第2のネットワークを介してスマートデバイスに通信するステップと、サーバによって、前記第2のネットワークを介して環境関連データをスマートデバイスから受け取るステップとを含む。
【0020】
本発明の態様によれば、方法は、スマートデバイスによって、前記分析された車両レベルデータおよび環境関連データを、第3のネットワークを介して表示デバイスに送信するステップを含む。
【0021】
本発明の態様によれば、方法は、ユーザによってスマートデバイス上のユーザインタフェースにログインするステップと、サーバによって車両のユーザの識別を認証するステップと、スマートデバイスのユーザインタフェースによってユーザの乗車履歴をサーバからフェッチするステップと、サーバ中のユーザデータベースに照会するステップであって、前記ユーザデータベースが、ユーザの履歴運転パターン、ユーザによって使用された運転モード、ユーザによって使用された車両の推定航続可能距離、ユーザによって使用された車両の充電パターン、のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、分析された情報を表示デバイスに送信するステップとを含む。次に、添付図面と共に車両における実施形態を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に述べる。しかし、本発明はこれらの実施形態に限定されない。本発明について添付の図を参照しながらさらに述べる。記述および図は、本発明の原理を例証するにすぎないことに留意されたい。本明細書で明示的に記述または図示されないが本発明の原理を包含する、様々な構成が考案され得る。さらに、本明細書における、本発明の原理、態様、および例、ならびにその具体例を説明するすべての言明は、その均等物を包含するものとする。
【0022】
図1は、車両108のユーザのための運転支援システム100のブロック図を示す。運転支援システム100は、車両108、サーバ106、およびスマートデバイス107を含む。車両108、サーバ106、およびスマートデバイス107は、相互に通信している状態に留まる。例示的に示されるように、車両108は、バッテリ管理システム(以下、BMS)101と、少なくとも制御ユニット102および103と、テレマティクスユニット104と、表示デバイス105とを備える。車両108のテレマティクスユニット104は、第1のネットワークを介してサーバ106と通信し、表示デバイス105は、第3のネットワークを介してスマートデバイス107と通信する。運転支援システム100のアーキテクチャは、性質上、離散的である。各ユニットは、別々に配置され、一体化されたユニットではない。運転支援システム100の各構成要素、例えば101、102、103、104、105、106、および107は、離散的に位置決めされ、構成要素の相互作用が、移動の計画、ナビゲーション、および車両108の駐車において車両108のユーザを支援する。この離散的アーキテクチャは運転支援システムの複雑性を低減し、それにより、このシステムを車両上で組み立てるのがより容易になり、保守可能性の容易さが高まる。また、離散的アーキテクチャは、運転支援システム100の全体的なコストを削減する。一実施形態では、サーバ106は、受け取られたデータを処理するためのプロセッサ(106(a))と、データを記憶するためのメモリ(106(b))と、前記車両108のテレマティクスユニット104との通信のためおよび車両108に接続されたスマートデバイス107との通信のためのネットワーキングデバイス(106(c))とを備える。
【0023】
本発明のアーキテクチャによれば、
図1に描かれるように、車両108のBMS101、テレマティクスユニット104、モータ制御ユニット102、および表示デバイス105は、車両108中の通信ネットワークを介して車両制御ユニット103に双方向接続される。車両108中のバッテリ(図示せず)、モータ(図示せず)、モータ制御ユニット102、テレマティクスユニット104、表示デバイス105に関係するパラメータが、1つまたは複数のセンサを使用して、車両108中の通信ネットワークを介して車両制御ユニット103に通信される。テレマティクスユニット104は、車両108の通信ネットワークに接続された、マイクロコントローラ(図示せず)、加速度計(図示せず)、全地球測位システム(GPS)モジュール(図示せず)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM)モジュール(図示せず)、RFアンテナ付きワイヤレス送受信機(図示せず)、およびコントローラエリアネットワーク(以下、CAN)送受信機(図示せず)で構成される。
【0024】
表示デバイス105(計器クラスタとも呼ばれる)は、通常、車両108のフレームのヘッドパイプ(図示せず)の付近に搭載される。表示デバイス105は、制御ユニット103およびスマートデバイス107と通信して、表示デバイス107のユーザインタフェース上で視覚および音声のアラートまたは通知を提供してユーザの注意を引く。視覚的通知は、
図5a~5lに例示的に示されるように、英数字、グラフィックス、および警告インジケータを含む視覚的画像を含む。本発明の最良の実施形態では、表示デバイス105は、薄膜トランジスタ(TFT)、フラットパネルディスプレイまたはスクリーンである。TFTディスプレイは、トランジスタの大きいシートを使用して作成され、各シートは独立して制御される。TFTスクリーンは、「アクティブマトリックス」スクリーンであり、ディスプレイの各画素は独立して照明される。TFTディスプレイは、一般的なLCDディスプレイよりも鮮明で明るく、通常のLCDディスプレイよりも素早くリフレッシュし、動きをより円滑に見せる。TFTディスプレイは、通常のLCDディスプレイよりも高い表示品質を有する。表示デバイス105は、コントローラと、グラフィックスエンジンと、画像処理ユニットと、ユーザインタフェースと、コントローラに結合されたワイヤレス送受信機(図示せず)とを備える。
【0025】
表示デバイス105は、次のものに限定されないがBluetooth、赤外線、近接場通信(NFC)、ウルトラバンド、ZigBee、およびWi-Fiなどの通信手段を使用して、車両レベルデータをスマートデバイス107のユーザインタフェースにワイヤレス通信する。スマートデバイス107は、車両108のユーザによって所持される。ユーザインタフェースは、スマートデバイス107上で提供され、スマートデバイス107の表示ユニット上でグラフィカルユーザインタフェースを提供する。スマートデバイス107のユーザインタフェースは、スマートデバイス107中の他のアプリケーションからデータをフェッチする。このデータは、次のものに限定されないが、連絡先、着信電話、着信メッセージ、デバイス場所、およびGPSデータである。
【0026】
前記車両108のユーザは、スマートデバイス107のユーザインタフェースを使用して移動を計画し、ユーザのニーズに従って移動に適した種々のパラメータを設定/チェックする。前記パラメータは、移動の目的地、移動距離、平均速度、車両108の運転モード、乗車詳細、バッテリの電荷の現在ステータス、最後に駐車した場所、ジオフェンシング、車両108のライブトラッキングなどを含み得る。
【0027】
前記パラメータは、車両がオンに切り替えられたときに前記表示デバイス105上に表示される。ユーザによって供給されたパラメータに従って、スマートデバイス107のユーザインタフェースは、推定総マイル数、推定ナビゲーション時間、およその交通条件、目的地への推定到着時間、車両108に残っているエネルギー量の推定値を表示し、上記のすべての推定値を用いて可能なルートが取られることが可能である。
【0028】
スマートデバイス107は、サーバ106からスマートデバイス107に利用可能にされたパラメータに従って、より良い航続可能距離のための運転提案をユーザに提供し、バッテリの健康を監視し、定期的な保守チェックを実施し、車両108の部品の損耗を予測する。スマートデバイス107上に表示される前記パラメータはまた、車両108のユーザが車両108に乗りながらスマートデバイス107を使用する必要がないように、車両走行中に車両108上にも表示され、それにより安全性が高まる。
【0029】
スマートデバイス107と、テレマティクスデバイス104を通した表示デバイス105とは、サーバ106に接続され、したがって、ライブ情報がすべてのプラットフォームにわたって共有される。サーバ106は、テレマティクスユニット104を介して車両108から収集されるデータの送信と受信の両方の通信を有し、車両レベルデータを処理する。サーバ106はさらに、スマートデバイス107上のユーザインタフェースから環境データおよびユーザ関連データを収集し、環境データおよびユーザ関連データを車両レベルデータと共に処理し、分析されたデータを、第2のネットワークを介したスマートデバイス107のユーザインタフェースと第3のネットワークを介した表示デバイス105のユーザインタフェースとを通してユーザに通信する。
【0030】
車両レベルデータは、
図3に例示的に示されるように、車両の場所、バッテリ充電率(SOC)、バッテリ健康状態(SOH)、バッテリのセル温度、車両の速度プロファイル、車両の補助電力損失、車両の制動損失、車両のタイヤ空気圧、車両のパワートレインの健康、車両の質量、車両の空気力学、車両の転がり抵抗、車両の加速度および減速度、のうちの少なくとも1つを含む。車両レベルデータを使用して、サーバ106は、車両の定期保守チェックまでに残っている時間または距離、車両の平均速度、車両の運転モード、車両によって進んだ総距離、車両の総マイル数、バッテリのフル充電までの推定時間、その他、のうちの少なくとも1つを計算する。サーバ106は、このような計算されたデータをスマートデバイス107のユーザインタフェースに通信し、その後、表示デバイス105に通信する。サーバ106は、クラウドネットワークとすることができる。
【0031】
さらに、表示デバイス105は、車両108の車両制御ユニット103からの、車両の速度、バッテリの電荷ステータス、バッテリの充電ステータス、表示デバイス105上の機能をイネーブルにするためのインターロックのステータス、車両における回生制動のステータス、その他、のうちの少なくとも1つにアクセスする。表示デバイス105のコントローラは、車速、平均速度、運転モード、車両の総マイル数、車両のバッテリのステータス、回生制動のステータス、前進または後進方向の駐車支援モードの標識、のうちの少なくとも1つを表示デバイス105のユーザインタフェース上に表示する。表示デバイス105上の機能をイネーブルにするためのインターロックのステータスに基づいて、ユーザは、車両108を動かすためにパワーモードとエコノミーモードとの間で選択できるようにされ、また、駐車支援モードで車両108の所定速度の前進ナビゲーションと後進ナビゲーションとの間で選択できるようにされる。
【0032】
表示デバイス105は、車両108の充電ステータスに基づいて、バッテリ中の現在の電荷レベルとバッテリのフル充電までの推定時間とを示す動的充電スクリーンを、表示デバイス105のユーザインタフェース上にレンダリングする。表示デバイス105はまた、表示デバイス105のBluetooth送受信機などのワイヤレス送受信機のステータスを決定し、表示デバイス105のユーザインタフェース上に表示する。表示デバイス105のBluetooth送受信機は、スマートデバイス107のBluetooth送受信機に接続する。
【0033】
環境データは、車線分岐、リアルタイム交通、道路勾配、道路条件、道路湾曲、天気、周囲温度、抗力損失、および風などの、外因子を含む。サーバ106は、スマートデバイス107のユーザインタフェースから環境データおよびユーザ関連データを受け取る。さらに、サーバ106は、スマートデバイス107のユーザインタフェースに関連するユーザプロファイルを受け取る。ユーザ関連データは、スマートデバイス107上の連絡先、スマートデバイス107のバッテリレベル、バッテリの健康、スマートデバイス107の信号強度、スマートデバイス107上のワイヤレス送受信機(例えばBluetooth送受信機)のステータス、ユーザインタフェースのバージョン、スマートデバイス107上のメッセージングアプリケーション、スマートデバイス107の通話アプリケーションなどを含み、ユーザがスマートデバイス107を車両108に接続したときにサーバによって受け取られる。サーバ106は、ユーザによって入力された所望の目的地をユーザインタフェースから受け取り、環境条件および車両レベルデータに基づいて、車両108のバッテリの残り電荷を使用した目的地への推定到着時間を伴う現在地から目的地までのルートを計画するのを補助する。計画されたルートは、スマートデバイス107に出力され、その後、表示デバイス105に出力される。表示デバイス105上には、動的なナビゲーションルートが表示される。一実施形態では、目的地への車両のターンバイターンナビゲーションが、表示デバイス105上に表示される。各ターンの前に、操作までの距離が示される。これはまた、次の交通信号待ち時間、話題になっている近くのゾーン、事象および事故なども示す。
【0034】
表示デバイス105はまた、燃料/バッテリレベルが低い場合に、近くの燃料ステーションまたは/およびバッテリ充電ステーションを表示することになる。これは、ユーザがどんな遅延または立ち往生もせずに目的地に到着する助けとなる。一実施形態では、ユーザには可聴アラートも提示される。サーバ106はまた、目的地までの途中にある充電ポイントの利用可能性に基づいてバッテリの残り電荷量で目的地に到着できない場合に、車両108の表示デバイス105を通して車両のバッテリの電荷ステータスについてユーザに警告し、車両を動かなくする。表示デバイス105は、メッセージ通知、電話通知、およびリアルタイムクロック、のうちの少なくとも1つを、スマートデバイス107と通信しているユーザインタフェース上に表示する。一実施形態では、スマートデバイス107のユーザインタフェースは、ユーザによって入力されたパラメータに基づいて画定された、ジオフェンスで囲まれた領域の外で、ジオフェンシングが車両108の動きを妨げることができるようにする。サーバ106は、車両108の現在地を決定し、車両108がジオフェンスの境界外に持っていかれた場合に、リモートユーザの所持するスマートデバイス107中でアラートを提供する。一実施形態では、サーバ106は、表示デバイス105上に表示される警告を送って、ジオフェンスの境界とジオフェンスの境界外のナビゲーションとについて車両108のユーザに警告する。一実施形態では、車両108がジオフェンスの境界外にある場合、サーバ106は、車両108を動かなくする。一実施形態では、サーバ106は、車両108の場所をライブトラッキングし、それにより車両108を窃盗に対して万全にする。
【0035】
一実施形態では、表示デバイス105は、車両108の周囲の明るさを感知することに基づいて、日中モードまたは夜間モードで機能する。夜間モードでは、表示デバイス105のコントローラは、グラフィカルユーザインタフェースの明るさを低減して、車両108のユーザにグラフィカルユーザインタフェースがはっきりと見えるようにし、したがって、ユーザがどの時刻でも車両108を容易に使用するのに適するようにする。
【0036】
図2は、運転支援システム100の構成要素間でのデータの交換を示すデータ流れ図を例示的に示す。BMS101は、バッテリの健康を車両制御ユニット103に通信する。モータ制御ユニット102もまた、車両制御ユニット103と通信する。テレマティクスユニット104は、車両制御ユニット103に接続される。車両制御ユニット103は、車両レベルデータへのアクセスを有する。表示デバイス105もまた、車両制御ユニット103と通信する。スマートデバイス107のユーザインタフェースは、表示デバイス105およびサーバ106と通信する。テレマティクスユニット104はさらに、車両レベルデータをサーバ106に通信する。サーバ106は、車両レベルデータを収集し、テレマティクスユニット104からの車両レベルデータを処理することになる。サーバ106は、他の環境データおよびユーザ関連データをスマートデバイス107のユーザインタフェースから受け取ることになる。サーバ106は、車両108およびスマートデバイス107からデータを収集し、データを処理し、データを分析することになり、分析の出力は、スマートデバイス107を通してユーザに通信されることになる。そしてスマートデバイス107は、表示デバイス105に通信する。代替の実施形態では、データの分析は、スマートデバイス107によって行われ得る。
【0037】
図4は、車両108について運転支援システム100によって実行されるステップを含むフローチャート300を例示的に示す。車両108のユーザは、スマートデバイス107上のユーザインタフェース107にログインする。サーバ106は、車両108のユーザの識別を認証し、対応するユーザプロファイルがサーバ106からフェッチされる。スマートデバイス107のユーザインタフェースは、ユーザの乗車履歴をサーバ106からフェッチする。ユーザの乗車履歴はまた、車両108を使用したシェアドモビリティの間にも助けとなる。一実施形態では、ユーザは、スマートデバイス107を通して、自分のユーザプロファイルにログインすることができ、シェアドモビリティ用の全車両中のいずれかの車両に接続することができる。
【0038】
シェアドモビリティ用の全車両中の車両、または個人の車両において、スマートデバイス107のユーザインタフェースからサーバ106中のユーザデータベースにクエリが送られて、ユーザの履歴運転パターン、ユーザによって使用された運転モード、ユーザによって使用された車両の推定航続可能距離、ユーザによって使用された車両の充電パターン、その他、のうちの少なくとも1つが得られる。さらに、サーバ106は、車両108およびスマートデバイス107からの、車両レベルデータ、ならびに環境データおよびユーザ関連データにアクセスする。
【0039】
一実施形態では、車両108は、サーバ106に継続的に接続され、所定時にテレマティクスユニット104を通して車両レベルデータを送信する。一実施形態では、車両は、サーバ106に断続的に接続され、車両レベルデータをサーバ106に断続的に送信する。サーバ106は、ユーザの現在のおよび履歴の運転パターンに基づいて、車両レベルデータ、ならびに環境データおよびユーザ関連データを処理および分析する。サーバ106は、車両のユーザ、すなわち車両の乗り手または同乗者のために、分析されたデータをスマートデバイス107のユーザインタフェースに通信する。そしてスマートデバイス107は、データを表示デバイス105に通信して、ユーザによってカスタマイズ可能なテキスト、グラフィカル警告アラート/通知、および/または可聴通知の形で、データを動的に表示する。一実施形態では、車両108のユーザは、バッテリの電源がオンにされていないとき、車両108の電荷ステータスをリモートで監視する。分析されたデータはまた、車両108の将来のアップグレードおよび改善のために、製造業者によって使用されることも可能である。
【0040】
一実施形態では、車両制御ユニット103またはサーバ106は、車両108のユーザが、車両108の速度を所定値に低減することなく、表示デバイス105のユーザインタフェース上で進行中にパワーモードとエコノミーモードとの間およびその逆で選択および変更できるようにする。一実施形態では、車両制御ユニット103またはサーバ106は、車両108のユーザが、駐車支援モードで、車両108上で提供されるインターロックの作動に基づいて前進方向と後進方向との間でトグルできるようにする。車両制御ユニット103またはサーバ106は、駐車支援モードで車両108の速度を所定値に制限して、ユーザが狭い空間で車両108を容易に駐車するのを助ける。
【0041】
図5aは、車両108の表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、ユーザに対する許可ページを示す。ユーザのログイン詳細がサーバ106によって認証されると、スマートデバイス107は車両108に接続される。スマートデバイス107は、履歴運転パターンなどのユーザ詳細をサーバ106からデバイスにロードすることになり、また、他のユーザ関連詳細もロードすることになる。
【0042】
図5bは、スマートデバイス107に接続されていないときの表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す。表示デバイス105は、バッテリの残り電荷などに応じて車両108がカバーできる航続可能距離を示す。表示デバイス105はさらに、移動距離A/Bを示す。移動Aは、目的地に到着するためにカバーされることになる距離を示し、移動Bは、現在地から目的地まで行って現在地に戻るためにカバーされることになる総距離を示す。例示的に示されるように、表示デバイス105は、車両108の平均速度と、車両108がこれまでにカバーした総距離とを示す。
【0043】
図5c~5lは、スマートデバイス107に接続されているときの表示デバイス105の種々のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示す。表示デバイス105は、バッテリ中の電荷のステータスを示す。表示デバイス105はさらに、日付、日、年、リアルタイムクロック、および車両108の現在地、のうちの少なくとも1つを表示する。表示デバイス105はさらに、スマートデバイス107によって受信されたメッセージのメッセージ通知も示す。
図5dは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、スマートデバイス107の通話アプリケーションからの着信電話および発信者名を示す。着信電話、不在着信通知、および未読メッセージ通知もまた、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェース上に表示される。
【0044】
図5eは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、ターンバイターンナビゲーション支援と目的地への推定到着時間とを車両108のユーザに示す。
図5fは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、車両108における回生制動のステータスを示す。
図5gは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、車両108の運転モード、例えばパワーモードまたはエコノミーモードを示す。バッテリの残り電荷と共に運転モードに基づいて、車両の航続可能距離、または車両108の空燃料までの距離が、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェース上に表示される。
図5hは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、車両108における駐車支援モードがイネーブルにされて、ユーザが前進方向と後進方向との間で選択できるようにされているのを示す。
図5iは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、バッテリの充電ステータス、およびフル充電までの残り時間を示す。表示デバイス105はまた、利用可能なバッテリ電荷で車両108がカバーできる航続可能距離も示す。
図5jは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、バッテリのフル充電済み状態と、フル充電済み状態の車両108によってカバーできる航続可能距離とを示す。
図5kは、表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、バッテリの残り電荷が少ないことをユーザにアラートする。車両108の速度、および車両108が現在のバッテリ状況でカバーできる航続可能距離もまた表示される。
図5lは、夜間モードにおける表示デバイス105のグラフィカルユーザインタフェースを例示的に示すものであり、日中モードと同じすべての機能を、表示デバイスの表示ユニットの明るさを低減して表示して、車両108のユーザの眼精疲労を低減し、レンダリングされたグラフィカルユーザインタフェースがはっきりと見えるようにする。
【0045】
図6a~6cは、スマートデバイス107のユーザインタフェースを例示的に示す。一実施形態では、スマートデバイス107は、ナビゲーションにおいて車両108のユーザが所持し得る。一実施形態では、スマートデバイス107は、駐車場に停められた車両108のユーザなど、車両108のリモートユーザによって所持される。例示的に示されるように、ユーザインタフェースは、車両のジオフェンスの構成、構成済みジオフェンスのリスト、車両108のライブ場所、および、サーバ106中のユーザデータベースから取り出されたユーザプロファイル詳細を表示する。
【0046】
一実施形態では、車両108が遊休/ロックスクリーン状態にあるとき、車両108の表示デバイス105は、ウェルカムページをユーザに対して表示する。一実施形態では、クラスタは、表示デバイス105の搭載ダッシュボード上でスクリーンをナビゲートするためのナビゲーションスイッチとインタフェースされる。このナビゲーションスイッチは、ユーザがスクリーンを上下左右にナビゲートしオプションを選択するのを補助することになる。このスイッチは、次のものに限定されないがコントローラエリアネットワーク(CAN)などの有線接続を通して、クラスタに通信されることになる。本発明の範囲を逸脱することなく、他の多くの改善および修正も本明細書に組み込まれ得る。
【符号の説明】
【0047】
100 運転支援システム
101 108のバッテリおよびバッテリ管理システム(BMS)
102 108のモータ制御ユニット(MCU)
103 108の車両制御ユニット(VCU)
104 108のテレマティクスユニット
105 108のTFTクラスタ(スマート表示デバイス)
106 100のサーバ
106(a) 106のプロセッサ
106(b) 106のメモリ
106(c) 106のネットワーキングデバイス
107 100のスマートデバイス
108 車両
109 104と106との間の第1のネットワーク
110 106と107との間の第2のネットワーク
111 107と105との間の第3のネットワーク
201 108のモータ/車両制御ユニット
【手続補正書】
【提出日】2022-09-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(108)のユーザを支援するための運転支援システム(100)であって、
複数のセンサと、
サーバ(106)と、
スマートデバイス(107)と
を備え、
前記車両(108)は、前記複数のセンサから車両レベルデータを受け取ることができ、
前記車両(108)、前記サーバ(106)、および前記スマートデバイス(107)
は、1つまたは複数の通信ネットワークを介して相互に通信する
ように構成され、
前記サーバ(106)は、前記スマートデバイス(107)から環境関連データおよびユーザ関連データを受け取るように構成され、前記サーバ(106)は、前記車両(108)から前記車両レベルデータを受け取るように構成され、
サーバ(106)は、前記車両(108)のユーザの現在のおよび履歴の運転パターンに基づいて、前記車両レベルデータ、環境データおよび前記ユーザ関連データを処理および分析することができ、前記処理および分析に基づいて、前記運転支援システム(100)は、動的ルートを前記スマートデバイス(107)および前記車両(108)の表示デバイス(105)に表示するように構成された、
運転支援システム(100)。
【請求項2】
前記車両
(108)が、
前記車両レベルデータを前記車両(108)の周囲に通信するためのテレマティクスユニット(104)と、
前記
複数のセンサから
受け取った前記車両レベルデータを
前記ユーザ支援のために表示するための
前記表示デバイス(105)と
を備える、請求項1に記載の運転支援システム(100)。
【請求項3】
前記表示デバイス(105)が薄膜トランジスタクラスタ
(TFT)で構成された、請求項2に記載の運転支援システム(100)。
【請求項4】
前記サーバ(106)が第1のネットワーク(109)を介して前記テレマティクスユニット(104)と通信し、
前記スマートデバイス(107)が第2のネットワーク(110)
を介して前記サーバ(106)と通信し、
前記スマートデバイス(107)が第3のネットワーク(111)
を介して前記表示デバイス(105)と通信する、請求
項2に記載の運転支援システム(100)。
【請求項5】
前記車両(108)が、
バッテリ管理システム(101)と、
車両制御ユニット(103)と、
モータ制御ユニット(102)と
を備え、
前記バッテリ管理システム(101)、前記車両制御ユニット(103)、および前記モータ制御ユニット(102)が、相互に双方向接続されて、前記車両レベルデータを感知し前記テレマティクスユニット(104)に通信する、請求項1に記載の運転支援システム(100)。
【請求項6】
前記サーバ(106)が、
プロセッサ(106(a))であって、環境関連データおよびユーザ関連データを前記スマートデバイス(107)から受け取り
処理して、前記車両レベルデータを前記テレマティクスユニット(104)から受け取
り処理するように構成さ
れたプロセッサ(106(a))と、
前記環境関連データ
、ユーザ関連データおよび車両レベルデータを記憶するためのメモリ(106(b))と、
前記車両(108)の前記テレマティクスユニット(104)との通信、および前記車両(108)に接続された前記スマートデバイス(107)との通信を行うためのネットワーキングデバイス(106(c))と
を備える、請求
項2に記載の運転支援システム(100)。
【請求項7】
車両(108)
を運転するための、
ユーザ支
援の方法であって、前記方法が運転支援システム(100)によって実装され、
制御ユニット(102、103)を使用して
、前記車両(108)の車両レベルデータを決定しテレマティクスユニット(104)
を介して前記サーバ(106)に通信するステップと、
テレマティクスユニット(104)
により前記車両レベルデータをサーバ(106)に送信して、前記車両レベルデータを処理するステップと、
前記サーバ(106)によって
、前記車両(108)
の環境に関する環境関連データおよびユーザ関連データをスマートデバイス(107)から取得して分析するステップと、
前記サーバ(106)によって、前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを前記スマートデバイス(107)に通信するステップと、
前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを、前記スマートデバイス(107)を介して表示デバイス(105)に送信するステップと
を含む、方法。
【請求項8】
前記車両レベルデータが、充電率、バッテリ健康状態、
および電池のセル温度、のうちの1つまたは複数を含む、請求項7に記載の
ユーザ支
援の方法。
【請求項9】
前記テレマティクスユニット(104)によって、第1のネットワーク(109)を介して前記車両レベルデータを前記サーバ(106)に通信するステップを含む、請求項7に記載の
ユーザ支
援の方法。
【請求項10】
前記車両(108)の外部環境に関する前記環境関連データを取得するステップを含み、前記環境関連データが、移動の目的地、移動距離、平均速度、前記車両(108)の運転モード、乗車詳細、バッテリの電荷の現在ステータス、最後に駐車した場所、ジオフェンシング、前記車両(108)のライブトラッキング、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の
ユーザ支
援の方法。
【請求項11】
前記サーバ(106)によって、前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを、第2のネットワーク(110)を介して前記スマートデバイス(107)に通信するステップと、
前記サーバ(106)によって、前記第2のネットワーク(110)を介して前記環境関連データおよび前記ユーザ関連データを前記スマートデバイス(107)から受け取るステップと
を含む、請求項7に記載の
ユーザ支
援の方法。
【請求項12】
前記スマートデバイス(107)によって、前記分析された車両レベルデータ、環境関連データ、およびユーザ関連データを、第3のネットワーク(111)を介して前記表示デバイス(105)に送信するステップを含む、請求項7に記載の
ユーザ支
援の方法。
【請求項13】
ユーザによって前記スマートデバイス(107)上のユーザインタフェースにログインするステップと、
前記サーバ(106)によって前記車両(108)の前記ユーザの識別を認証するステップと、
前記スマートデバイス(107)の前記ユーザインタフェースによって前記ユーザの乗車履歴を前記サーバ(106)からフェッチするステップと、
前記サーバ(106)中のユーザデータベースに照会するステップであって、前記ユーザデータベースが、前記ユーザの履歴運転パターン、前記ユーザによって使用された運転モード、前記ユーザによって使用された車両の推定航続可能距離、前記ユーザによって使用された前記車両(108)の充電パターン、のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
分析された情報を前記表示デバイス(105)に送信するステップと
を含む、請求項12に記載の
ユーザ支
援の方法。
【国際調査報告】