(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-15
(54)【発明の名称】高圧ガスタンク用,特に自動車用水素燃料電池システム用オン/オフバルブ
(51)【国際特許分類】
F16K 31/06 20060101AFI20230208BHJP
F16K 1/44 20060101ALI20230208BHJP
H01M 8/04 20160101ALI20230208BHJP
【FI】
F16K31/06 305L
F16K31/06 305M
F16K31/06 305N
F16K31/06 385F
F16K1/44 D
H01M8/04 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022526070
(86)(22)【出願日】2020-11-02
(85)【翻訳文提出日】2022-06-02
(86)【国際出願番号】 IB2020060263
(87)【国際公開番号】W WO2021090139
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】102019000020462
(32)【優先日】2019-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522176953
【氏名又は名称】オエンメビ・サレリ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ-ソチエタ・ベネフィット
【氏名又は名称原語表記】OMB SALERI S.P.A.- SOCIETA’ BENEFIT
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【氏名又は名称】山田 卓二
(72)【発明者】
【氏名】モンディネッリ,フランチェスコ
【テーマコード(参考)】
3H052
3H106
5H127
【Fターム(参考)】
3H052AA01
3H052BA02
3H052BA25
3H052BA26
3H052CA04
3H052CA13
3H052CA17
3H052CB12
3H052CB18
3H052EA01
3H106DA07
3H106DA23
3H106DB02
3H106DB12
3H106DB23
3H106DB32
3H106DC02
3H106DC17
3H106DD02
3H106EE34
3H106EE35
3H106EE40
3H106GB09
3H106GB11
3H106GB18
3H106KK12
3H106KK17
5H127AB04
5H127AC02
5H127BA02
5H127BA22
5H127BA59
5H127EE13
5H127EE19
(57)【要約】
自動車用燃料電池システムの高圧水素タンク用の電動式オン/オフバルブは、バルブ本体(2)と、ソレノイド群(100)と、第1段シールを実現する第1ゲート(26)と、第2段シールを実現する主シール面(42)を備えたシール要素(40)とを備えている。第1段シールと第2段シールは、いずれもシール要素(40)によって実現される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧ガスタンク用の電動式オン/オフバルブであって、
主座部(8)と、入口ポート(4a)において前記主座部(8)に開口する入口ダクト(4)と、出口ポート(6b)において前記主座部(8)から始まる出口ダクト(6)とを含むバルブ本体(2)と、
前記バルブ本体(2)に接続された電気的に作動可能なソレノイド群(100)であって、前記ソレノイド群(100)の作動により並進移動され得る可動コア(24)を備えるソレノイド群(100)と、
前記可動コア(24)により移動可能な第1ゲート(26)と、
シール要素(40)とを備えており、
前記シール要素(40)は、
i)第1段階のシールを達成するために前記第1ゲート(26)が密封的に係合する開口(46)を有する要素通路(44)、および
ii)第2段階のシールを達成するために前記出口ダクト(6)の前記出口ポート(6b)を密封的に係合するよう構成された主シール面(42)を備えるシール要素(40)を備え、
前記シール要素(40)は、前記第1段階のシールと前記第2段階のシールが両方とも前記シール要素(40)によって達成されるように、ポリマー材料で一体に作られている、オン/オフバルブ。
【請求項2】
前記シール要素(40)の高分子材料は熱可塑性の、例えばPEEK、PAI、VESPEL(登録商標)等である、請求項1に記載のオン/オフバルブ。
【請求項3】
前記可動コア(24)は、前記可動コア(24)の端部(24b)と一体に作られた第1ゲート(26)を担持する、請求項1又は2に記載のオン/オフバルブ。
【請求項4】
前記第1ゲート(26)は、前記可動コア(24)の前記端部(24b)から突出した鋭い突起で構成されている、請求項3に記載のオン/オフバルブ。
【請求項5】
前記主シール面(42)はフレア状である、請求項1~4のいずれか1項に記載のオン/オフバルブ。
【請求項6】
前記要素通路(44)は、前記主シール面(42)の内側領域と前記開口(46)とを連通する、請求項1~5のいずれか1項に記載のオン/オフバルブ。
【請求項7】
前記主座部(8)に摺動可能に収容され、前記第1ゲート(26)が摺動可能に収容される内部区画を有するドロワ(30)を備え、
前記シール要素(40)は、前記シール要素を担持し、
前記開口(46)は前記ドロワ(30)の前記内部区画で開口する、請求項1~6のいずれか1つに記載のオン/オフバルブ。
【請求項8】
前記ドロワ(30)の端部(30a)に外部からねじ止め可能な締結体(50)を備え、
前記密封要素(40)が前記締結体(50)と前記端部分(30a)との間に封じ込められる、請求項7に記載のオン/オフバルブ。
【請求項9】
前記主座部(8)に密封収容される端部(18)を有し、全体が中空の固定ジャケット(16)を備え、
前記固定ジャケット(16)の内部に前記ドロワ(30)が摺動可能かつ密封収容され、
前記可動コア(24)が前記固定ジャケット(16)内で摺動可能である、請求項7または8記載のオン/オフバルブ。
【請求項10】
前記ソレノイド群(100)は、前記バルブ本体(2)の外側で、前記ジャケット(16)内に収容された固定コア(22)を有する、請求項9に記載のオン/オフバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用水素燃料電池システムにおける高圧水素の流れを管理するために、通常は車両に搭載されるタンクに適用されるバルブに関する。
【0002】
特に、本発明は、水素がタンクから出ることを許容または抑制するための電気的に制御可能なオン/オフバルブに関する。
【背景技術】
【0003】
自動車用水素システムのガスは、通常700バールに達する非常に高い圧力でタンク内に貯蔵される。
【0004】
このことは、オン/オフバルブの製造が、特に、例えばバルブゲートでのガス漏れを回避するために必要な工夫に関して、高精度でなければならないことを意味する。
【0005】
この点で、特定の分野において2つの対照的なニーズが指摘される。すなわち、一方では、漏れの発生を回避するために効果的なシールを備えたゲートを提供する必要があり、他方では、高圧水素の作用に耐えるために十分に硬い材料からそのようなシールを作る必要がある。しかし、硬い材料で作られたシールは、より正確な加工作業が要求されるため、漏れが発生することはない。ある種の実施形態は、文書US-A1-2016/305572、US-A1-2014/04232及びUS5205531に開示されている。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、先行技術を参照して示された欠点を克服しつつ、現場のニーズを満たす高圧水素タンク用のオン/オフバルブを製造することである。
【0007】
このような目的は、請求項1に従って提供されるオン/オフバルブによって達成される。従属請求項では、本発明のさらに有利な実施形態が特定される。
【0008】
本発明によるオン/オフバルブの特徴および利点は、添付の図面に従って、非限定的な例によって与えられる以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態によるオン/オフバルブの、閉鎖状態の断面を示す。
【
図3】
図3は、中間または第1段階の開放状態にある、
図1のオン/オフバルブを示す。
【
図5】
図5は、
図1のオン/オフバルブが開口または第2段階の開放状態であることを示す図である。
【
図7】
図7a~
図7cは、本発明の実施形態によるバルブのシール要素を示す。
【
図8】
図8a~
図8cは、本発明の実施形態によるバルブのドロワ部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照すると、高圧ガス、特に水素を含むタンクのための電気的に作動するオン/オフバルブが、全体として数字1で示されている。自動車システムに適用する場合、水素は、一般に700バールの圧力でタンク内に貯蔵される。
【0011】
バルブ1は、例えばネジ付きネックによってタンクに適用されるバルブ本体2を有する。バルブ本体2には、タンク内部と連通する入口ダクト4、タンクの下流の自動車システムの構成要素と連通する出口ダクト6、及び主座部8が設けられ、主座部8において入口ダクト4が開き、そこから出口ダクト6が続いている。
【0012】
好ましい実施形態によれば、入口ダクト4は特に、第1の軸線X上に、入口ポート4bで主座部8に開口する端部4aを有する。出口ダクト6は、第2の軸線Yを有し、ポート6bで主座部8に通じる初期部分6aを有する。
【0013】
第1の軸Xは、好ましくは第2の軸Yと直交している。
【0014】
主座部8は、好ましくは、円筒形であり、第2の軸線Yと同軸である。
【0015】
弁1は、主座部8にアクセスするための開口においてバルブ本体2の外側に設けられる、内側が中空のケーシング10をさらに備える。 ケーシング10は、弁の開度を制御するための電気接続用のソケット12を含む。
【0016】
バルブ1は、例えば銅からなる巻線14をさらに備えている。巻線14は、ケーシング10内に収容され、ソケット12に電気的に接続されており、ソケット12への電流の供給により巻線14の周囲に磁場を形成し、バルブ1の開度を磁気的に制御する。
【0017】
さらに、弁1は、好ましくは、管状の固定ジャケット16を有する。固定ジャケット16は、巻線14内に延び、ケーシング10から突出して、バルブ本体2の主座部8内に延びる。
【0018】
特に、ジャケット16は、全体が主座部8に収容された管状の端部分18を有する。端部分18には、例えば端部分18の厚さを通る貫通孔として得られた複数のジャケット通路20が設けられている。通路20は、入口ダクト4をジャケット16の端部分18内の空間と連絡させるように構成されている。
【0019】
シーリングリングからなるジャケットシール21が、端部18と主座部8の表面との間に配置されており、外部環境へ向かう高圧ガスの漏れを防止するようにされている。
【0020】
弁1は、主座部8の外側でジャケット16に収容された磁化可能な固定コア22と、ジャケット16に収容された磁化可能な可動コア24を有する。可動コア24は、固定コア22に近接する部分24aからジャケット16の端部分18の内部に達するまで延びる。
【0021】
ケーシング10、巻線14、固定コア22および可動コア24は、バルブ1の操作により電気的に励磁可能なソレノイド群100を形成している。
【0022】
可動コア24は、固定コア22に対して遠位部に第1ゲート26を担持する。第1ゲートは、例えば可動コア24の端部24bと一体に作られ、端部24bから突出した鋭い突出部を有する。
【0023】
弁1は、ジャケット16の端部18に摺動可能かつ密封可能に収容されたドロワ30をさらに備え、ドロワ30は、第1ゲート26が突出する、可動コア24の端部24bに装着されることが好ましい。
【0024】
ドロワ30は、ドロワシール32を担持する。ドロワシール32は、環状座部に収容され、例えばリップを有するシールリングから構成され、ドロワ30と、ジャケット16の端部18の内面18iとの間に、摺動シールを得るように構成されている。
【0025】
ドロワシール32により、端部分18の内部の区画は、出口ダクト6の初期部分6aの側に配置された下流領域34と、上流領域36とから分離したままである。
【0026】
ドロワ30は、下流領域34を上流領域36と連通させる、較正ドロワ通路38をさらに含む。
【0027】
バルブ1は、好ましくは高分子材料、例えば熱可塑性材料、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PAI(ポリアミドイミド)又はVESPELで一体に作られたシール要素40をさらに含む。
【0028】
シール要素40は、出口ダクト6の初期部分6aのポート6bに近接するドロワ30の端部30aでドロワ30によって担持される。
【0029】
シール要素40は、出口ダクト6の初期部分6aのポート6bと協働するとき、特に当該ポート6bの周縁に対して強制的に突き当たった状態で加圧ガスのシールを達成するように適合されたメインフレアシール面42を前方に備えている。
【0030】
シール要素40は、さらに、要素通路44を備えている。要素通路44は、主シール面42の内側領域を第1ゲート26が収容されるドロワ30内の区画と連通する。
【0031】
要素通路44は、開口46で区画内ドロワ30に開口する。第1ゲート26は、要素通路44を密封的に閉鎖するために、開口46に係合可能である。
【0032】
さらに、シール要素40をドロワ30にロックするために、バルブ1は、好ましくは、締結体50を備える。締結体50は、シール要素40が締結体50と端部30aとの間に封じ込められるように、ドロワ30の端部30aの外側にねじ込み可能である。
【0033】
バルブ1は、ソレノイド群100を付勢する手段を有する。この手段は、可動コア24に常時作用して、第1ゲートを閉鎖位置に保持するように構成されている。この状態で、第1ゲート26は、シール要素40の開口46を閉じる。したがって、シール要素40はドロワ30と一体であるので、付勢手段は、出口ダクト6の初期部分6aのポート6bにシール要素40を強制的に当接させた状態で保持するように動作する。
【0034】
好ましい実施形態によれば、前記付勢手段は、例えば固定コア22の内部の区画に収容され、ジャケット16の底部16bに突き当たるように配置されたスプリング60と、スプリング60と可動コア24の間を延びて前記固定コア22を横断するステム62とから構成される。
【0035】
オン/オフバルブ1の通常の動作では、初期状態または閉鎖状態(
図1および
図2)において、ソケット12への電流の供給はなく、それによって固定コア22および可動コア24は磁気的に引き寄せられない。
【0036】
このような状態では、付勢手段が可動コア24に働きかけ、可動コアから押し退けるので、可動コア24と一体である第1ゲート26がシール要素40の開口46に密封的に係合し、したがってシール通路44を閉鎖している。第1ゲート26は、開口46との間でいわゆる「第1段階のシール」を形成する。
【0037】
従って、シール要素40はドロワ30の端部30aと一体であり、当該ドロワ30はジャケット16の端部18の内部の区画を密封して摺動するので、シール要素40は付勢手段によって運ばれ、出口ダクト6の初期部分分6aのポート6bの周縁に対して強制的に当接される。
【0038】
シール要素40の主シール面42は、このようにポートは、ポート6bに密封的に係合し、出口ダクト6へのアクセスを閉鎖する。主シール面42は、ポート6bとの間でいわゆる「第2段階のシール」を形成する。
【0039】
この状態では、入口ダクト4内に、また、ジャケット通路20を経て、ポート6b上にシール要素40によって形成されたシールによって出口ダクト6の初期部分6aから分離されている下流領域34に、高圧ガスが存在する。
【0040】
高圧ガスはまた、ドロワ通路38を介して、上流領域36を占有する。上流領域36は、要素通路44の開口と第1ゲート26によって形成されるシールによって、要素通路44及び出口ダクト6から分離されている。
【0041】
ソケット12へ電流が供給されると、巻線14は磁場を発生させる。この磁場は、互いに引き合うように固定コア22及び可動コア24を反対の極性に磁化する。したがって、固定コア22と可動コア24が引き合い、可動コア24は固定コア22に近づき、これにより付勢手段の反対の作用に打ち勝つ。
【0042】
このようにして、弁1は、中間又は第1段階の開放状態(
図3及び
図4)に移行し、その状態で、第1ゲート26はシール要素40から十分に離れ、開口46とのいかなるシールも得られないようになる。
【0043】
従って、高圧ガスは要素通路44を横断し、出口ダクト6の初期部分6aに達する。
【0044】
これにより、ドロワ30に対する作用のアンバランスが生じ、ドロワ30は上昇し、それによりシール要素40が持ち上げられる。その結果、シール要素40と初期部分6aのポート6bとの間のシールがなくなる。
【0045】
したがって、弁1は、開放状態又は第2段階の開放状態(
図5及び
図6)に切り替えられる。この状態で、シール要素40の主シール面42は、出口ダクト6の初期部分6aのポート6bの縁から分離され、これにより、高圧ガスが入口ダクト4から出口ダクト6に向かって流れ得る。
【0046】
ソケット12への電気供給がない場合、可動コア24に対する付勢手段の作用により、可動コア24が再び固定コア22から離れ、第1ゲート26が要素通路44を閉じ、初期状態の条件が復元される。
【0047】
本発明の代替的な実施形態によれば、第1ゲートは、可動コアとは別個であるがそれと一体である、またはそれによって便利に移動するように付勢されているコンポーネントで構成される。
【0048】
本発明の更なる代替的な実施形態によれば、シール要素は、単一の要素を得るように、機械的に又は他の方法で互いに接続された複数の構成要素からなる。
【0049】
革新的に、本発明によるオン/オフバルブは、入口と出口との間の高圧ガスの漏れに対する優れた密閉性を保証し、かつ、この分野のニーズに合致している。第1段シールと第2段シールが同じ部品(シール要素)でかつバルブの限られた領域で得られるので、入口と出口間の高圧ガスの優れたシールを保証し、この分野の欠点を克服している。
【0050】
これにより、小さな表面におけるシール要素の完全なセンタリングに必要な機械的加工作業を集中させることができ、したがって、バルブの製造のためのコストを低減することができる。
【0051】
偶発的なニーズを満たすために、当業者は上記のバルブに変更を加えることができることは明らかであり、これらはすべて以下の請求項によって定義される保護範囲に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧ガスタンク用の電動式オン/オフバルブであって、
主座部(8)と、入口ポート(4a)において前記主座部(8)に開口する入口ダクト(4)と、出口ポート(6b)において前記主座部(8)から始まる出口ダクト(6)とを含むバルブ本体(2)と、
前記バルブ本体(2)に接続された電気的に作動可能なソレノイド群(100)であって、前記ソレノイド群(100)の作動により並進移動
可能な可動コア(24)を備えるソレノイド群(100)と、
前記可動コア(24)により移動可能な第1ゲート(26)と、
シール要素(40)とを備えており、
前記シール要素(40)は、
i)第1段階のシールを達成するために前記第1ゲート(26)が密封的に係合する開口(46)を有する要素通路(44)、および
ii)第2段階のシールを達成するために前記出口ダクト(6)の前記出口ポート(6b)を密封的に係合する
ために適した主シール面(42)を備えるシール要素(40)を備え、
前記シール要素(40)は、前記第1段階のシールと前記第2段階のシールが両方とも前記シール要素(40)によって達成されるように、ポリマー材料で一体に作られ
、
前記オン/オフバルブは、前記主座部(8)に摺動可能に収容され、前記第1ゲート(26)が摺動可能に収容される内部区画を有するドロワ(30)を備え、
前記シール要素(40)は、前記ドロワ(30)に担持されて連結され、
前記開口(46)は前記ドロワ(30)の前記内部区画で開口する、オン/オフバルブ。
【請求項2】
前記シール要素(40)の高分子材料は熱可塑性の、例えばPEEK、PAI、VESPEL(登録商標)等である、請求項1に記載のオン/オフバルブ。
【請求項3】
前記可動コア(24)は、前記可動コア(24)の端部(24b)と一体に作られた第1ゲート(26)を担持する、請求項1又は2に記載のオン/オフバルブ。
【請求項4】
前記第1ゲート(26)は、前記可動コア(24)の前記端部(24b)から突出した鋭い突起で構成されている、請求項3に記載のオン/オフバルブ。
【請求項5】
前記主シール面(42)はフレア状である、請求項1~4のいずれか1項に記載のオン/オフバルブ。
【請求項6】
前記要素通路(44)は、前記主シール面(42)の内側領域と前記開口(46)とを連通する、請求項1~5のいずれか1項に記載のオン/オフバルブ。
【請求項7】
前記ドロワ(30)の端部(30a)に外部からねじ止め可能な締結体(50)を備え、
前記密封要素(40)が前記締結体(50)と前記端部分(30a)との間に封じ込められる、請求項1~6のいずれかに記載のオン/オフバルブ。
【請求項8】
前記主座部(8)に密封収容される端部(18)を有し、全体が中空の固定ジャケット(16)を備え、
前記固定ジャケット(16)の内部に前記ドロワ(30)が摺動可能かつ密封収容され、
前記可動コア(24)が前記固定ジャケット(16)内で摺動可能である、請求項1~7のいずれかに記載のオン/オフバルブ。
【請求項9】
前記ソレノイド群(100)は、前記バルブ本体(2)の外側で、前記ジャケット(16)内に収容された固定コア(22)を有する、請求項8に記載のオン/オフバルブ。
【国際調査報告】