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特表2023-506251情報を送信するための方法およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-15
(54)【発明の名称】情報を送信するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/38 20120101AFI20230208BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022536662
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(85)【翻訳文提出日】2022-07-26
(86)【国際出願番号】 US2020064934
(87)【国際公開番号】W WO2021119618
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】17/121,510
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/948,136
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522235294
【氏名又は名称】クォーター,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ディーシュ、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】エネキング、ティム
(72)【発明者】
【氏名】ディーシュ、クリストファー
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA71
(57)【要約】
情報を転送するための方法およびシステムであって、第1のコンピューティングシステムの第1のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに第1のネットワーク機能要求を送信することと、第1のネットワーク機能要求が第1の情報を含む、第2のコンピューティングシステムの第2のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに第2のネットワーク機能要求を送信することと、第2のネットワーク機能要求が第2の情報を含む、を備える、方法およびシステム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1のコンピューティングシステムの第1のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに第1のネットワーク機能要求を送信することと、前記第1のネットワーク機能要求が第1の情報を含む、
第2のコンピューティングシステムの第2のコンピューティングデバイスによって、前記分散ネットワークに第2のネットワーク機能要求を送信することと、前記第2のネットワーク機能要求が第2の情報を含む、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年12月14日に出願された米国非仮出願第17/121,510号、および2019年12月13日に出願された米国仮出願第62/948,136号の利益を主張する。これらの出願の全体は、それらの全文が参照により組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1】本開示の態様による、投資する際に使用され得る様々な構造を示す図。
図2】本開示の態様による、投資する際に使用され得る様々な構造を示す図。
図3】本開示の態様による、投資する際に使用され得る様々な構造を示す図。
図4】本開示の態様による、投資する際に使用され得る様々な構造を示す図。
図5】本開示の態様による、例示的なコンピュータシステムを示す図。
図6】本開示の態様による、ブロックチェーンを使用するための例示的な方法を示す図。
図7】本開示の態様による、MRE計算フローの一例を示す図。
図8】本開示の態様による、投資するためにブロックチェーンを使用する一例を示す図。
図9】本開示の態様による、投資するための使用され得る様々な式を示す図。
図10】住宅をプラットフォーム上にボーディングするために使用され得る様々な当事者、トランザクションおよび要素を示す図。
図11】住宅をプラットフォーム上にボーディングするために使用され得る様々な当事者、トランザクションおよび要素を示す図。
図12】住宅をプラットフォーム上にボーディングするために使用され得る様々な当事者、トランザクションおよび要素を示す図。
図13】本開示の態様による、例示的なスクリーンショット。
図14】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図15】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図15A】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図16】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図17】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図18】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図19】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図20】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図21】本開示の他の例示的な態様を示す図。
図21A】本開示の他の例示的な態様を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0003】
住宅投資の例示的な代替形態
借り手のリスクプロファイルに適応するために価格設定(賃貸料)を調整せず、むしろ、最小保持エクイティ(MRE:minimum retained equity)を呼ばれるものを調整する代替リスクモデルを使用するためのシステムおよび方法について説明される。この手法は、住居を持つのに最も余裕のない人々が最も多くを支払う現在のパラダイムを変化させることによって、長期的に見て競争の場を公平なものにすることができる。
【0004】
ある問題(たとえば、高コストの資本)を別の問題(たとえば、高い頭金)に交換するのを回避するために、インパクト投資家は、すべての層の住宅所有者およびリスクプロファイルにわたって住宅資金調達を均質化することによって、リターン指向の投資家と一緒に参加することができる。
【0005】
本開示のいくつかの態様では、投資資本は、クォーターのMRE計算によって規定された額で住宅所有者によってまたはそのために供給される資本からセグメント化され得る。620のFICOスコアおよび45%の負債対収入比をもつ借り手が、$200,000の住宅を購入することを望むという例を挙げよう。14.25%のMREは、この借り手のリスクプロファイルに基づいて計算され得、これは、借り手が住宅を購入するために、$28,500または、$200,000購入価格の14.25%の頭金を有することができることを意味する。投資家は、投資がMRE計算およびリスクプールにより安全であるという保証付きで、住宅の残りの85.75%を$171,500で購入することができる。
【0006】
本開示のいくつかの態様では、借り手が、必要とされる頭金を有せず、代わりに賃貸料に望むとき、代替オプションが使用され得る。MRE要件を満たすための資本は、住宅所有者とサードパーティインパクト投資家の両方の組合せによって提供され得る。このタイプの居住用住宅資金調達モデルのインパクトの一例は、住宅所有者のより低い月極支払い義務であり得る。この場合、賃貸料は、たとえば、マーケット賃貸料と抵当の両方よりも25~35%低くなり得る。この差は、住宅所有者がMRE要件を満たすためにインパクト投資家によって保持された追加のエクイティを購入することを可能にする、裁定機会を提供することができる。住宅所有者は、最小エクイティしきい値が満たされるまで単にマーケット賃貸料を支払うことによって、経時的にインパクト投資家からエクイティを購入することができ、その後、それらの月極支払いは、ちょうど、85.75%保持者をサービスするのにちょうど必要とされる額に低下する。一方、MREが、住宅所有者、インパクト投資家または両方の何らかの組合せのいずれかによって継続的に満たされる限り、投資は、85.75%利権の保持者に対して、プラットフォーム上で任意の他の投資とまったく同じに見え得る。
【0007】
本開示のいくつかの態様では、マーケット賃貸料支払いおよび5年買戻しウィンドウを使用して計算された住宅所有者に対するインパクト投資家による10%エクイティ購入および再売却は、インパクト投資家のために20%より大きい年率換算のリターンを生成することができる。この場合、インパクト投資家は、住宅所有者とともに、住宅所有者デフォルトの場合に第1の損失を被り得る。
【0008】
本開示のいくつかの態様では、インパクト投資家がプラットフォームの設計とプラグアンドプレイすることを可能にするためのフレームワークが提供され得る。インパクト投資家が、(たとえば、所定のガイドライン内で)彼らの特定の必要に対するプログラムを容易に設計し、インフラストラクチャを可能な限り少ない労力で活用することを可能にし得る体験が彼らに提供され得る。たとえば、このフレームワークは、インフラストラクチャを活用するのが小売業者ではなくインパクト投資家であることを除いて、アマゾン体験と同様であり得る。いくつかの実施形態では、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが使用され得るが、当業者は、非ブロックチェーンベースのコントラクト(およびそれを実装するためのソフトウェア)も使用され得ることがわかるであろう。図6は、本開示の態様による、ブロックチェーンを使用するための例示的なプロセスを示す。
【0009】
投資するためにブロックチェーンベースのスマートコントラクトを使用すること
投資するためのトランザクションを実施するための方法およびシステムは、本明細書で説明されるように、アセットトークンおよびブロックチェーンベースのスマートコントラクトを介して行われ得る。ブロックチェーンに関する背景情報は、ウィキペディア上の2020年12月13日のブロックチェーン記事に見出され得る(https://en.wikipedia.org/wiki/Blockchain)。
【0010】
そのようなトランザクションを実施するための要求は、これらのアセットトークンでトランザクションを行うエンティティ(たとえば投資家)から受信され得る。アセットトークンは、アセット(たとえば不動産所有物)によってバックされ得る。本開示では不動産所有物アセットに関するトランザクションについて詳細に説明するが、教示は、他のアセット上で同様に実装され得る。
【0011】
例示的な実施形態では、アセットトークンは、アセットを一意に識別する情報の暗号ハッシュを使用して生成され得る。トークンは、追加の公開/秘密キーペアを使用する所有者を有することができる。所有者公開キーは、トークン所有者識別として設定され得、所有権証明は、所有者秘密キーによって生成され、トークンの所有者としてリスティングされた公開キーに対して検証された署名を提供することによって確立され得る。
【0012】
アセットトークンは、いくつかのアセット(たとえば不動産所有物)の所有権利権をデジタル化してアセットへのアクセスを向上させ、それらの特性に基づくアセットの追跡を可能にし、サプライチェーン管理および貿易金融において効率性を生じることができる。これらのトークンは、たとえば、決済、支払い、国際送金、投資、資金調達、および他のアクティビティにおいて、交換の媒体として、および不換通貨の代替として使用され得る。
【0013】
例示的な実施形態では、アセットトークンは、アセットのための確立された手順および交換に従って、アセットのインベントリの利用可能性に基づいて発行および/または交換され得る。アセットトークンのトランザクションは、アセットトークンの購入、アセットトークンの償還、アセットトークンの所有権の移転、アセットトークンをバックするアセットの提供などを含むことができる。アセットトークンおよび関連するトランザクションは、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトにおいて記録され得る。各アセットトークンは、アセットに対して実施され得るトランザクションを指定する、標準化されたスマートコントラクトに関連付けられ得る。
【0014】
本明細書で使用されるブロックチェーンは、ブロックチェーンベースのデータストレージのすべてのトランザクションの公開台帳であり得る。1つまたは複数のコンピューティングデバイスは、ブロックチェーン中のブロックの一部としてトランザクションを処理および記録するように構成され得る、ブロックチェーンネットワークを備え得る。ブロックが完成すると、ブロックはブロックチェーンに追加され、トランザクションレコードはそれによって更新される。
【0015】
ブロックチェーンは、時間順のトランザクションの台帳であり得るか、またはブロックチェーンネットワークによる使用に好適であり得る任意の順序で提示され得る。いくつかの構成では、ブロックチェーンに記録されたトランザクションは、ブロックチェーンが、特定のアドレスに起因し得る額を記録するように、宛先アドレスおよび額を含み得る。トランザクションは、金融情報であり得、および/またはソースアドレス、タイムスタンプなどの追加もしくは異なる情報を含み得る。
【0016】
ブロックチェーンはまた、改ざんおよびリビジョンに対して強化されたデータレコードの連続的に増大するリストを維持する改ざんに対して強化されたデータレコードの連続的に増大するリストを維持する分散データベースに置かれたトランザクションの形態としてデータを含み得、それに関連付けられた作業および/または任意の好適な検証技術の証明を通してブロックチェーンネットワークによって確認および検証され得る。
【0017】
いくつかの場合には、所与のトランザクションに関するデータは、トランザクションデータに付加されたトランザクションの直接的に一部ではない追加のデータをさらに含み得る。いくつかの事例では、ブロックチェーンにそのようなデータを含むことは、トランザクションを構成し得る。そのような事例では、ブロックチェーンにそのようなデータを含むことは、トランザクションを構成し得る。
【0018】
本明細書で使用されるスマートコントラクトは、書面契約または他のあらかじめ定義された条件によって定義され得るトランザクションをプログラム的に実行するコンピュータコードであり得る。コンピュータコードは、分散台帳にトランザクションを記録することをサポートするセキュアなプラットフォーム(たとえば、仮想マシンを提供する、イーサリアムプラットフォーム)において実行され得る。
【0019】
さらに、スマートコントラクト自体は、実行されるコンピュータコードが認証され得るように、コンピュータコードのハッシュ(すなわち、識別トークン)である識別トークンを使用して分散台帳にトランザクションとして記録され得る。展開されたとき、スマートコントラクトのコンストラクタが実行され、スマートコントラクトおよびそれの状態が初期化される。
【0020】
スマートコントラクトの状態は、分散台帳に永続的に記憶され得る。トランザクションがスマートコントラクトに対して記録されたとき、メッセージがスマートコントラクトに送られ得、スマートコントラクトのコンピュータコードは、トランザクションを実装する(たとえば、アカウントの残高から、ある額のアセットトークンを引き落とす)ために実行され得る。
【0021】
コンピュータコードは、トランザクションが分散台帳に記録される前に、すべてのあらかじめ定義された条件が満たされることを保証することができる。たとえば、スマートコントラクトは、アセットの売却をサポートし得る。アセットの一部分を売却するためのスマートコントラクトへの入力は、売り手、買い手、ならびにアセットおよび売却価格の識別トークンであり得る。コンピュータコードは、売り手がアセットの現在の所有者であること、および買い手が彼らのアカウントに十分な資金を有することを保証する。コンピュータコードは、次いで、アセットの所有権を買い手に移転するトランザクション、および買い手のアカウントから売り手のアカウントに売却価格を移転するトランザクションを記録する。
【0022】
例示的な実施形態では、アセットトークントランザクションは、所有物に居住する1人または複数の所有物入居者(たとえば住宅所有者)ならびに/あるいは所有物の金融利権を有する所有物の1人または複数の投資家の間の不動産所有物の一部分または全体の購入および売却に関係し得る。様々な入居者と様々な投資家との間の所有権の比率は、エンティティによって所有されるトークンおよびTIC利権の比率に基づき得る。
【0023】
そのようなトランザクションは、彼らの家屋を購入し、投資家との家屋の未分割フラクショナル所有権を有するために公認の投資家ではない住宅所有者に資本を提供することができる。たとえば、住宅所有者が購入価格の5%を資金調達し、投資家が購入価格の95%を資金調達した場合、住宅所有者は、毎月、投資家によって保持された95%利権のために投資家に賃貸料を支払う必要があり得る。繰り返される賃貸料支払いが、スマートコントラクトを介して投資家に行われ得る。したがって、投資家は、彼らの投資からのキャッシュフローを受け取ることができ、住宅所有者は、賃貸料支払いを条件として、家屋に生活する権利を有する。
【0024】
一例として、各住宅は、トランザクションのために鋳造された95,000個の非分割可能なアセットトークンを有することができる。住宅所有者になる人は、居住所有物の5%利権を購入し、住宅の5%TIC利権を受け取ることができる。投資家は、居住所有物の95%利権を購入し、95,000個のアセットトークンを受け取ることができる。この売却を促進するエンティティ(たとえば不動産財産ウェブサイト)は、住宅所有者および投資家によって支払われた考慮事項から、正味売却の売上金の手数料を受け取ることができる。
【0025】
住宅のフラクションを所有する住宅所有者が肯定的なマネーイベントを有する場合、住宅所有者は、投資家のコミュニティによって所有された住宅のより多くのフラクションを買うことができる。たとえば、住宅所有者が追加の$25,000を支払うことを希望した場合、すべての所有者のアセットトークン所有権ポジションは調整され得、アセットトークンの$25,000分は償還され、TIC所有権の$25,000分は住宅所有者に移転され得る。住宅所有者の新しい月極賃貸料支払いも、それに応じて低減され得る。代替的に、住宅所有者がより多くの金を必要とした場合、住宅所有者は、住宅のフラクションを取引することができる。そのような場合、住宅所有者の月極賃貸料支払いは、それに応じて増加され得る。
【0026】
例示的な実施形態では、住宅所有者のみが、家屋に生活する権利を有することができる。そのような入居権は、各居住所有物に固有であり得る入居者トークンによって立証され得る。入居者トークンを保持することは、スマートコントラクトを介した投資家への賃貸料の支払いを要求し得る。住宅所有者と投資家との間の同意に記載されている住宅所有者によるデフォルトのイベントがあった場合、入居者トークンは、投資家によって不随意に償還され得る。住宅所有者が家屋から出ることを望むとき、住宅所有者は、彼または彼女のアセットトークンおよび対応する入居者トークンを売却することができ、これらは、次いで、新しい住宅所有者に移転されることになろう。
【0027】
アセットバックトークントランザクションは、以下の仕方で構造化され得る:(i)共通財産権者(TIC:Tenant-in-Common)構造(たとえば、図1参照)、(ii)デラウェア州法上信託(DST:Delaware Statutory Trust)構造(たとえば、図2参照)、および(iii)有限責任会社(LLC:Limited Liability Company)構造(たとえば、図3参照)。(図4はハイブリッド構造を示す。) TIC構造の下では、トークンは、アセットの直接共通財産権者利権によって表され得る。DST構造の下では、トークンは、信託同意によって支配されるべきDSTの受益利権によって表され得る。この構造は、TIC利権の移転が行われるたびに所有権の変更を立証するために証書を記録する必要をなくすことができる。
【0028】
LLCおよび/またはDST構造の下では、トークンは、住宅所有者との共同財産権者であり得るLLCおよび/またはDSTのメンバーシップ利権によって表され得る。住宅所有者は、家屋の未分割フラクショナル(たとえば5%)TIC所有権利権と、それと一緒に投資家のLLCおよび/またはDSTの残りの(たとえば95%)TIC所有権利権とを所有し得る。一緒に、住宅所有者のTIC利権ならびに投資家LLCおよび/またはDST TIC利権は、そのような構造の下で「共同財産権者TIC利権」を集合的に構成することができる。
【0029】
そのような場合、住宅所有者と投資家LLCおよび/またはDSTの両方は、TIC同意を介して文書化され得る、投票および管理権を有することができる。投資家は、投資家LLCおよび/またはDSTにおけるLLCまたはDST利権の保持者であり得る。住宅所有者が、投資家LLCからまたは投資家LLCにそれの共同財産権者TIC利権を購入または売却することを望む場合、投資家LLCは、そのような購入または売却を促進し、それに応じて相対的に賃貸料支払いを調整することができる。住宅所有者が、投資家DSTからまたは投資家DSTに対してそれの共同財産権者TIC利権を購入することを望む場合、投資家DSTは、そのような購入を促進し、それに応じて相対的に賃貸料支払いを調整することができる。
【0030】
投資するためにブロックチェーンを使用する例
例示的な問題記述
現在、潜在的な住宅買い手のリスクが軽減され得るいくつかの方法は、最も高いリスククラスの住宅所有者が、所与のクレジットスコア、LTV、および/またはDTIにおける潜在的な損失を回復するためにより高い金利を与えられることにつながる。これは、最も小さい支払い能力をもつ住宅所有者が、毎月彼らの抵当でより多くを支払わなければならないことにつながり、デフォルトの尤度が増加し得る。
【0031】
住宅所有権のための新しいプラットフォームでは、彼らが彼らの住宅に保持するエクイティの額を調節することによって、住宅買い手に関連するリスクを低減することが可能であり得る。デフォルトが発生した場合、住宅所有者エクイティは、買い手に対する金融逼迫を払拭せずに損失を回復するために使用され得、および/または抵当空間に現存するリスクの層化を低減するためにネットワーク全体にわたって個々のアセットのリスクを共有することも可能であり得る。
【0032】
住宅買い手が彼らの家屋にどれくらいのエクイティを保持しなければならないかを決定することが有用であり得る。これは、最小保持エクイティ(MRE)と呼ばれ得る。本開示のいくつかの態様では、MREは、個々の住宅買い手のリスク、およびクォーターのグローバルリスクプールの履行に基づくことができる。
【0033】
例示的な定義
ローン対価値(LTV:Loan to Value)。LTVは、所有物の実際値に対して、所有物に対するローン額比率であり得る。
【0034】
最小保持エクイティ(MRE)。MREは、それ未満では住宅入居者がもはや彼らの家屋の部分を売却することを許可されない、住宅の所有権の額であり得る。
【0035】
負債対収入(DTE:Debt to Income)。DTEは、住宅買い手の負債と収入との間の比であり得る。
【0036】
例示的なMRE計算フロー
図7は、本開示の態様による、例示的なMRE計算フローを示す。
【0037】
クレジットスコア/LTV/DTIおよびデフォルトレートの間の関係を評価するために行われ得るいくつかのことがあり得る。プラットフォームモデルでは、(たとえば、ローンがないことがあり、代わりに住宅所有権が「フラクショナライズされ」得るので)LTVは存在しない。代わりに、LTV値は、MREとほぼ等価であり得、モデルのために使用すべき初期値を生成する目的でそのようなものとして扱われ得る。
【0038】
さらに、クレジットスコア/LTV/DTIおよびデフォルトレートの間の関係に関してより粒度の細かいデータを生成するために、データは、クレジットスコア/LTV/DTIの「ブロック」間のスコアがどのように挙動するかに関する決定を行うために、非線形モデルに適合され得る。それを上回るおよび/または下回ると、クレジットスコアまたはLTVのいずれかの変化がもはやデフォルトレートに対して明らかな影響を及ぼさないしきい値があるとき、非線形モデルは、モデル化されている関係が本質的に非線形になり得るように選定され得る。利用可能なデータブロックの適合から生じる関数は、我々が次のように表すことができる多変量式であり得る。
【0039】
【数1】
【0040】
ここで、Csは消費者のクレジットスコアであり得、Eminは最小保持エクイティであり得、Irは負債対収入比(DTI)であり得、および/またはD(Cs,Emin,Ir)は、利用可能な実世界データに基づく予想デフォルトレートであり得る。
【0041】
初期のD(Cs,Emin,Ir)関数が知られると、新しい関数がそれから導出され得、したがって、
【0042】
【数2】
【0043】
ここで、Dmはデフォルトの最大許容見込みであり得、Csは消費者のクレジットスコアであり得、Irは負債対収入比であり得、および/またはE(Dm,Cs)は、最大許容デフォルト変化を下回るように保つために消費者が有する必要があり得る最小保持エクイティに対して評価され得る。
【0044】
これは、E(Dm,Cs,Ih)の出力を、所与のクレジットスコアおよび/または既知のデフォルトレートにおける既知の実世界LTV値と比較することによって、実世界データで検証され得る。
【0045】
プラットフォームネットワークが成長し、追加のデータが利用可能になるにつれて、E(Dm,Cs,Ih)関数は、より正確なデータを提供するように再適合およびチューニングされ得る。
【0046】
例示的なリスクプールヘルス
プラットフォームは、ネットワークのあらゆる所有物のリスクを共有することができるリスクプールを有するように設計され得、リスクプールは、ネットワーク上の各住宅の価値の1%を保持することができ、これは、各所有物の賃貸料および/またはHPI経過利子の1%をそれに付与することができる。さらに、このリスクプールは、何らかのレートRにおいて回復可能であると仮定された所有物ごとにMREで評価され得る。総アセットは、リスクプールによって保持され得、式1に示されているように計算され得、ここで、Hhは、リスクプールによって保持されたHPIトークンの総数であり得、HvはHPIトークンの現在値であり得、Vhは住宅の価値であり得、Rhは住宅の賃貸料レートであり得、および/またはPhは、住宅の入居者によって行われた賃貸料支払いの数であり得る。
【0047】
このプールがカバーすることが可能である必要があり得るリスクは、デフォルトする可能性があり得る住宅所有者によって保持された回収不可能な住宅エクイティのすべてであり得る。これはUと呼ばれ得る。Uは、所有物ごとに次のように計算され得る。
【0048】
【数3】
【0049】
ここで、Rは、正規化された回復レートであり得、Ehは、所有物のMREであり得る。
【0050】
ネットワーク中の住宅ごとにこれらの値を評価し、(たとえばクレジットスコアの分析を使用して)デフォルトのそれらの尤度によってそれらを正規化することは、式2を使用してカバーリングの役目を果たすことができるリスクプールである総損失を提供することができる。
【0051】
式2について、Dは、クレジットスコアの分析において記述される関数であり得、Chは住宅所有者のクレジットスコアであり得、Ehは住宅所有者のMREであり得、Ihは住宅所有者の負債対収入比であり得、Uhは、上記に示したように計算され得る。
【0052】
totおよびAtotを使用して、我々は、次のようにリスクプールのヘルスのための単純なメトリックを計算することができる。
【0053】
【数4】
【0054】
このメトリックは、本開示のいくつかの態様では次のように解釈され得る。
health<1:プールは、予想される損失をカバーするのに十分なアセットを有しない。
health=1:プールは、予想される損失をカバーするのにちょうど十分なアセットを有する。
health>1:プールは、予想される損失よりも多くのアセットを有する。
【0055】
新しい住宅のMREを決定する例
所有物がプラットフォームに追加されているとき、見込みのある住宅買い手が彼らの住宅をネットワークに追加させるためにどんなMREを有しなければならないかを決定する必要があり得る。我々は、彼らの住宅を追加することがプラットフォームリスクプールの全体的なヘルスに及ぼす影響を評価することによって、これを行うことができる。我々は、所有物が導入することを可能にされたリスクプールのヘルスの最大許容変化を定義することを評価することによって、これを行うことができる。これはΔHmaxと呼ばれ得る。
我々は、次に、式3において、新しい住宅がリスクプール上で有することになる変化を計算することができる。
【0056】
式3において、Rhealthは、現在のリスクプールヘルスであり得、Utotは、リスクプールの予想される総損失であり得、D(Ch,Eh,Ih)は、所有物の予想されるデフォルト見込みであり得、Uhは、それがデフォルトすることになった場合、家屋の回復不可能な損失であり得、Atotは、リスクプールによって保持されたアセットの現在値であり得、および/またはVhは住宅の価値であり得る。
【0057】
Δhの値をΔHmaxに設定することによって、我々は、式4のEhについて解くことができる。
【0058】
hは、式5および式6に示されているようにUh=(1-R)Ehを代入することによって、回復され得ないMREの表現であり得ることを想起されたい。
【0059】
D(Ch,Eh,Ir)のための代入を行うことによって、我々は、上記の式におけるいくつかの調節可能な変数と、まだ今のところ計算されていないD(Ch,Eh,Ir)関数における隠れた変数の両方に基づいて、所与の住宅所有者のMREを計算することができる。
【0060】
投資するためのスマートコントラクトおよびブロックチェーンの例示的な使用
図9は、本開示の態様による、スマートコントラクトおよびブロックチェーンがどのように投資のために使用され得るかの一例を示す。1において、住宅の所有権は、権原担保捺印証書を介して共通財産権者として、入居者とSPEの両方に許可され得る。2において、スマートコントラクトは、SPEの所有権を表すことができ、ステップ1に従ってTIC利権の購入に資金調達するために投資家に売却され得る、アセットトークンを発行することができるSPEによって作成され得る。アセットトークンは、投資家に分配され、リスクプールにも分配され得る。3において、共通財産権者同意およびリースを含んでいることが可能であるスマートコントラクトは、入居者とSPEとの間で作成され得る。4において、スマートコントラクトは、入居者に入居トークンを発行することができるSPEによって作成され得る。5において、HPIアセットプールに住宅上昇を割り当てるための同意を含んでいることが可能であり、引き換えに、アセットトークンの売却に含まれ得るHPIトークンを発行することができる、スマートコントラクトが作成され得る。HPIトークンは、上昇権の所有権を表すことができ、アセットトークンをもつ投資家に、またプラットフォーム所有者/管理者に分配され得る。6において、トランザクションのすべては、ブロックチェーンに記録され得る。
【0061】
プラットフォーム上に住宅にボーディングする詳細な例
例示的な定義
ALTA:全米土地権原協会。
申込者:プラットフォーム上で住宅の住宅所有者および入居者になるための申込みを行い得る人。
バックエンドDTI:人の月収のどんな部分が負債の支払いのほうへ進むかを示す割合として表され得る比。
ベース賃貸料:他の項目(たとえば、税金、保険、HOA料金、サードパーティ義務のための他のエスクロウ押収またはパススルー支払い)を除いて入居者によって毎月支払われる必要があり得る額。
バーン:バーンは、循環から既存のトークンを永続的に除去することを指し得る。
資本改良:不動産所有物の価値を実質的に増やし、および/または不動産所有物の耐用年数をかなり延長し、および/または不動産所有物の一部になり得、および/または不動産所有物に永続的に固定され、したがって、除去は所有物に対して材料損傷を引き起こし得、したがって永続的設置になることが意図される、改良。
資本改良値:入居者によって住宅に対して行われ得る資本改良の計算された値。
現在の調整されたアセットトークン名目価値:不換通貨(USD)で表され得るアセットトークンの名目価値であり、その名目価値は、SPEによって所有される住宅の価値の減退の結果として、発行されて以来調整されていることがある。
現在の強化された評価:プラットフォームによって採用されたBPO、完全査定および/または他の評価方法など、強化された評価方法を使用することに基づき得る、記録の評価。
現在の評価:自動評価モデル(AVM)によって決定され得るネットワークにおける記録の評価。
強化された賃貸料:所与の住宅についてマーケット賃貸料から(たとえば、クォーターによって所有および/または運用される)プラットフォーム賃貸料を減じたものとして計算され得る、入居者によってインパクト投資家に支払われ得る追加の額。
余分のエクイティ:入居者の最小保持エクイティ(MRE)を超過している、彼らによって保持され得る、負担のないエクイティの額。
不換通貨:国の政府または中央銀行によって通常発行され得る国の通貨、たとえば米ドル。
HPIエクイティプール:プラットフォーム上の住宅のすべてのアグリゲート上昇を含むことができる住宅エクイティのプール。
HPI実現割合:アンロックされるべきHPIトークンの数を計算するために現在の期間の間にHPAに適用され得る、0と100との間の割合として述べられた量。
HPIトークン:プラットフォーム上の住宅のすべての住宅価格上昇によってバックされ得るプラットフォームによって発行されたトークン。
インパクト投資家:プラットフォーム上の住宅所有者になるのに適格となるための最小保持エクイティ(MRE)要件を満たす際に申込者を援助することができる人またはエンティティ。
初期保持者:プラットフォーム所有者/運営者から直接的に初期発行においてトークンを獲得した個人またはエンティティ。
投資家:アセットトークンの保持者
最小保持エクイティ:入居者が現在の引受け基準に基づいて保持する必要があり得る最小エクイティ。これは、所与の時間的瞬間における所有物および/または入居者プロファイルに基づいて変化することができ、デフォルトリスクを管理するために使用され得る、動的な数であり得る。
入居者:住宅所有者として指定され得、入居トークンを所有中であり得る、共通財産権者所有者。
元のアセットトークン名目価値:発行時におけるアセットトークンの、不換通貨(USD)で表された、名目価値。
有資格の機関投資家(QIB):自由裁量ベースで証券のある量(たとえば、少なくとも1億ドル)を管理することができ、および/または非提携証券のある量(たとえば、少なくとも1千万ドル)を投資する登録されたブローカーディーラーである、会社。
クォータープラットフォーム選好プロバイダ:住宅リスティングおよび/または売却サービスを提供するためにプラットフォームネットワークが契約をそれと交渉していることがある不動産財産代理人および/または仲買業。
クォータートランザクション料金:プラットフォームへの住宅の初期ボーディングおよび/またはプラットフォームからの住宅のエグジット、ならびに/あるいは住宅がプラットフォームにボーディングされたときの初期保持者によるアセットトークンの初期購入を除いて、プラットフォーム上で行われ得るすべてのトランザクションに関してプラットフォームによって課徴され得る固定料金。
クォーター不動産財産手数料資金:所有物所有者のために将来の不動産財産売却手数料を支払うために設定され得る資金。これは、賃貸料支払いが行われるときにプラットフォームによって徴収されたプラットフォーム料金から毎月資金調達され得る。
賃貸料:ベース賃貸料、プラットフォーム料金、ならびに適用可能なとき、税金、保険および/またはHOAエスクロウを含むことができる、入居者トークンの保持者によって毎月支払われる必要があり得る合計支払い。
保持されたリスクプール:入居者デフォルトリスクを軽減する目的でリスクプールを形成するためにネットワークによって保持され得るアセットトークンのプール。
特殊目的エンティティ(SPE:Special Purpose Entity):住宅の投資利権を保持するために特にセットアップされ得るエンティティ。投資家は、共通財産権者(TIC)証書に従って住宅の共同所有者であり得る、SPEの利権を所有することができる。
共通財産権者(TIC):所有物の2人以上の所有者が権原を保持することができる法的方法。共通財産権者利権は、保持され得、存続の権利を有しないことがある、所有物の合法的に未分割の利権であり得る。
共通財産権者同意:共通財産権者パートナーシップがどのように管理されるかを支配することができる法的同意。
トリプルネットリース:不動産財産税、建築物保険、および/または保守を含めて、財産権者または賃借人が所有物のすべての費用を支払うと約束する、所有物のために保持され得るリース合意。
【0062】
例示的なトークンおよび使用方法
本開示の態様は、以下のステップで説明される例示的なプロセスに従ってソフトウェアによって使用され得る様々なトークンを含む。
【0063】
入居トークン
1) 入居トークンは、TIC同意および/またはトリプルネットリースの入居者およびSPEによる実行、ならびに対象住居のTICエクイティ利権の購入のクロージング時に、SPEによって住宅所有者に発行され得る、非代替可能トークンであり得る。入居トークンは、本明細書で説明されるように、保持者にいくつかの権利および/または義務を与えることができる。
【0064】
a) 入居者は、たとえば、以下のプロビジョンを含んでいることが可能である、司法権利上の特定の共通財産権者同意および/またはトリプルネットリースに従って住宅に入居するための権利を有することができる。
【0065】
i) 項は、あらかじめ定義された項に従って終了されない限り、永久的であり得る。
【0066】
ii) 賃貸料は、ベース賃貸料、プラットフォーム料金、未収の延滞料金、および/または立替金の返済の合計として計算され得る額で、入居者によってプラットフォームを介してSPEに支払われ得る。
【0067】
(1) いくつかの場合には、賃貸料支払いは、税金、保険および/またはHOA料金の押収を含むこともできる。
【0068】
(a) エスクロウ勘定押収があるかどうかの決定は、様々な消費者および/または所有物データポイントならびに/あるいは地域の司法権利上の要件を使用するアルゴリズムに基づき得る。
【0069】
(b) 何らかの押収されたエスクロウ支払いは、サードパーティエスクロウサービスプロバイダに支払われ得る。
【0070】
iii) エスクロウ押収の一部として賃貸料支払いに埋め込まれていない限り、入居者は、賃貸料とは別個に、期限がくるときに、適切な課税、保険、および/またはHOA当局/エージェントに直接的に、所有物税、ハザード保険料および/またはHOA料金(罰金を含む)を支払い得る。
【0071】
iv) 本明細書に含まれている他の支払い要件に加えて、入居者は、水道および/または他の公共料金、規約執行罰金、特別課徴金、ならびに/あるいは住宅で作業またはサービスを実施するために入居者によって雇われた契約者を含むが、これらに限定はされない、所有物に対する先取特権になり得る何らかの義務を適時に支払う必要があり得る。
【0072】
v) 入居者は、TIC同意および/またはトリプルネットリース同意の項の下に提供され得る住宅保証の下でカバーされない所有物のすべての定期保守を実施しおよび/またはそれらのために支払う義務を有し得る。
【0073】
vi) 入居者が保守要件(たとえば、セクション1(a)(v))に従ってない場合、および/またはノンコンプライアンスの通知のあらかじめ定義された日数以内にノンコンプライアンスを矯正しない場合入居者は、違反していると見なされ得、および/またはサードパーティ契約者は、住宅をコンプライアンスに従った状態に戻すために必要な保守作業を実施するために、入居者のみの費用負担で雇われ得、そのコストは、入居者によって支払われるべきであり、次の賃貸料支払いに追加され得る。
【0074】
(1) 次のスケジュールされた賃貸料支払いより前に支払期限がきた、(たとえば、セクション1(a)(vi)の下の)雇われたサードパーティ契約者のための何らかの支払いは、保持されたリスクプールから立て替えられ得、入居者によって弁済され得る。
【0075】
vii) 何らかの住宅保証プログラムの項の下で生じた控除金額は、入居者によって支払われ得る。
【0076】
viii) 賃貸料支払いは、不換通貨で支払われ得る。
【0077】
ix) 延滞支払い条件(料金および/またはタイミング)が決定され得る。
【0078】
x) 入居者は、入居トークンのそれらの獲得の各年ごとの契約応答日に、何らかのコンピュータを使用して所有物の内外の写真を撮り、提出することを要求され得る。(システムの任意の要素は、任意のコンピュータまたはコンピュータの組合せ(たとえば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルコンピュータ)を使用して管理者によって管理され、および/またはユーザによってアクセスされ得ることに留意されたい。)
xi) 入居者が、所定の時間量内にプリセットされたルール(たとえば、セクション1(a)(x))に従わない場合、入居者は、彼らのノンコンプライアンスを通知され得る。入居者が、ノンコンプライアンスの通知の後の所定の時間量内に依然としてノンコンプライアンス状態である場合、サードパーティは、所有物および/または写真を検査し、写真をアップロードするための契約を結ばれることができる。(住宅またはシステムに関係する写真または任意の他の問題に関連するどんな余分のコストも、次の賃貸料支払いの額に追加され得る。)
【0079】
(1) 次のスケジュールされた賃貸料支払いより前に支払期限になり得る、あらかじめ定義された基準の下で雇われたサードパーティ契約者のための何らかの支払いは、保持されたリスクプールから立て替えられ得、入居者によって支払われたときに、保持されたリスクプールに弁済され得る。
【0080】
xii) 所定の時間量内に入居者によって支払われない、あらかじめ定義された基準の下の何らかの義務(たとえば、セクション1(a)(iii)、1(a)(iv)、1(a)(iv)、1(a)(vi)、1(a)(vii)および/または1(a0(xi))は、保持されたリスクプールから立て替えられた資金で入居者のために支払われ得、デフォルトになった支払いを立て替えるためにネットワークに弁済するのに十分な余分のエクイティの額の自動売却をトリガし得る。
【0081】
xiii) あらかじめ定義されたルール(たとえば、セクション1(a)(xii))に従って立替金のための保持されたリスクプールに十分に弁済するのに十分な余分のエクイティがない場合、先取特権は、額の不足のために、入居者の最小保持エクイティの一部または全体に課され得る。
【0082】
xiv) あらかじめ定義された日数内に入居者によって支払われない、あらかじめ定義されたルールによる何らかの支払い義務(たとえば、セクション1(a)(ii))は、保持されたリスクプールから立て替えられた資金で入居者のために支払われるものになり、デフォルトになった支払いを立て替えるためにネットワークに弁済するのに十分な余分のエクイティの額の自動売却をトリガし得る。
【0083】
xv) あらかじめ定義されたルールに従って立替金のためのネットワークに十分に弁済するのに十分な余分のエクイティがない場合、先取特権は、額の不足のために、入居者の最小保持エクイティの全体に課され得る。
【0084】
xvi) (たとえば、1(a)(xiii)または1(a)(xv)に従って)先取特権を課すことは、立ち退き手続き、入居トークンの取消し、住宅の売却、またはTIC同意の解消、あるいはそれらの任意の組合せをトリガすることができる。立ち退き手続きなどを決定するために地域法が使用され得る。
【0085】
b) 入居トークンは、次のように、フラクショナルエクイティを購入および/または売却するための権利を与え得る。
【0086】
i) 何らかのプットまたはコールの権利を行使するために、入居者は、すべてのリース義務に従っている必要があり得る。
【0087】
ii) 額($)または%(フラクショナル額)が、所定の額以上であるか、またはより高い場合は現在の強化された評価である場合、入居者は、任意の時間に現在の評価において彼らの住宅の追加のフラクションを購入することができる。
【0088】
iii) 移転されるべきエクイティの額は、(たとえば、現在のまたは強化された)関係する評価を、何らかの移転税または他の料金およびネットワーク移転料金を除いた支払いの不換通貨(たとえば、USD)の額で除算することによって計算され得る。エクイティは、(たとえば、現在のまたは強化された)評価の.001に分割可能であり得、TIC証書の補正によって移転され得る。行われる合計支払いは、エクイティ購入、プラス移転税または料金、およびネットワーク移転料金の合計であり得、入居者によって不換通貨(たとえば、USD)で支払われ得る。
【0089】
iv) 額($)または%(フラクショナル額)が、所定の額以上であるか、またはより高い場合は現在の強化された評価である場合、入居者はまた、任意の時間に現在の評価において彼らの住宅の余分のエクイティを売却することができる。
【0090】
v) 移転されるべきエクイティの額は、(たとえば、現在のまたは強化された)関係する評価を、住宅所有者が受け取ることを望むことができる不換通貨(たとえば、USD)の額、プラス何らかの移転税または料金、およびネットワーク移転料金で除算することによって計算され得る。エクイティは、.001に分割可能であり得、TIC証書を補正することによって移転され得、決済サービスのサードパーティ権原会社または他のプロバイダとのエスクロウ同意に従って記録され得る。入居者によって受け取られる資金の額は、正味の任意の移転税または料金、およびネットワーク移転料金であり得、入居者に対して不換通貨(たとえば、USD)で決済され得る。
【0091】
c) 入居トークンは、次のように、入居者に対して、住宅をそれの全体として売却するための権利を与えることができる。
【0092】
i) 入居者は、住宅を売却するという彼らの意図、および住宅がリスティングされるものとなる価格の通知を投資家に与えることができる。
【0093】
ii) 売却する意図および初期リスティング価格の受け取ると、投資家は、所定の時間量の間、初期リスティング価格で所有物を購入することに対する拒否の権利を有することができる。
【0094】
iii) 第1の拒否の権利の満了時に、入居者は、ネットワーク選好プロバイダである不動産業者とともに所有物をリスティングすることができる。
【0095】
iv) 本明細書のセクション1(c)(iii)にも関わらず、入居者が認可不動産業者である場合、彼らは、すべてのあらかじめ定義された契約条件に従っているという条件で、リスティングエージェントとして作用することができる。しかしながら、彼らは、住宅の彼らの比例TIC利権に基づく手数料のみを受け取り得る。さらに、彼らは、売却価格の所定の額(たとえば、%)以下の買い手エージェント手数料のみを提示し得る。
【0096】
v) 入居者は、(たとえば、特定の履行主張などの)リスティングおよび/または売却同意の入居者違反の結果として生じる何らかの責任を述べ得、住宅に付随することができず、リスティングおよび/または売却に関係する何らかの主張から投資家を解放しおよび/または他の方法で補償し得る、プラットフォームによって提供されたリスティングおよび購入契約補遺を使用し得る。
【0097】
vi) 入居者にとって許容できおよび/またはリスト価格を下回る提示の受取りの通知時に、投資家は、提示をマッチングするために、所定の時間量の間、第1の拒否の権利を有することができる。
【0098】
vii) セクション1(c)(vi)における第1の拒否の権利をトリガしない提示の受取りの入居者による通知時に、ならびに/あるいは投資家が第1の拒否の権利を断り、および/または新しい買い手が、プラットフォームを使用して住宅を購入することを望み、そうするための資格を与えられた場合、投資家は、彼らが彼らの利権を保持しおよび/またはそれを売却に含めることを望むかどうかを決定するための所定の時間量を有し得る。
【0099】
(1) 所有物の彼らの利権を保持するという投資家による決定は、彼らの保持の正確な額が、元の入居者が売却時に保持していたものに対して新しい入居者が購入する額に基づき得るので、彼らが以前に保持していたのと同じ割合の利権を彼らが保持することを保証しないことがある。エクイティ再割振りは、利権を保持することを望んでいるすべての以前の投資家の間で比例して行われ得る。
【0100】
viii) 住宅が、プラットフォームを使用する買い手に売却され得る場合、賃貸料およびベース賃貸料は、住宅の売却価格に基づいて再計算され得る。これは、既存の投資家が彼らの所有権利権を保持することを選定する場合でも当てはまり得る。
【0101】
ix) 所有物の売却のための不動産業者手数料は、最大96か月まで、入居者が彼らの入居トークンを保持している各月の契約売却価格の所定の額(たとえば、.00041677%)のクレジットで、入居者の決済売上金から差し引かれ得る。クレジットの資本は、不動産財産手数料資金から来ることができる。
【0102】
x) 入居者がプラットフォーム上で別の住宅を直ちに購入するために売上金を使用するのでない限り、入居者は、所定の額(たとえば、住宅の売却の1%)額でエグジット料金を課徴され得、その場合、料金は、所定の額(たとえば、住宅の売却の額の.5%)になるものである。
【0103】
xi) 住宅が、それらの獲得に資金調達するためにネットワークを使用しないことがある買い手に売却され得る場合、入居トークン(および/またはアセットトークン)は償還および/またはバーンされ得、TIC同意は終了され得、SPEは解消され得る。
【0104】
xii) 住宅売却の決済は、米国の不換通貨で行われ得る。
2) 入居トークンは、保持者に対して、住宅に資本改良を行い、それらの改良から恩恵を受けるための権利を与えることができる。
【0105】
a) 入居者は、住宅に資本改良を行うための何らかの計画に所定の時間量以上先立って、SPEの管理者として、プラットフォームに通知することができる。
【0106】
b) 現在の強化された評価は、資本改良値を計算するために、住宅の改良前および改良後の評価を決定するためにプラットフォームによって順序付けられ得る。改良後の評価は、作業が完了したことを確認するために、現場の検査を必要とすることが可能である。
【0107】
i) 入居者は、評価のためのコストを負担することができる。
【0108】
c) 資本改良値は、改良前の値から改良後の値を減算することによって計算され得る。
【0109】
d) TIC同意は、資本改良値を、入居者が住宅の売却時に受け取ることができる正味売上金に割り振るように補正され得る。
【0110】
アセットトークン
3) アセットトークンは、本明細書で説明される保持者にいくつかの権利および義務を与えることができるSPEによって発行された代替可能トークンであり得る。
【0111】
a) アセットトークンは、以下の任意の組合せについて住宅の所有権を表すことができる。
【0112】
i) SPEは、投資家のためのTIC証書上の指名されたエンティティであり得、不動産財産利権を保持することができる。
【0113】
ii) 特殊目的エンティティは、初期には有限責任会社(LLC)であり得るが、デラウェア州法定信託(DST)、シリーズLLC、土地信託、または住宅が位置する管轄内の不動産所有物を保持する権利を合法的に付与された他のエンティティでもあり得る。
【0114】
iii) 住宅のためにTIC証書上に指名された>1個のSPE、たとえばLLCとDSTの両方があり得る。
【0115】
iv) アセットトークンは、SPEにおける投資家の所有権と同じ比率の比例ベースで彼らに割り振られ得、SPEにおいて不換通貨投資(USD)と引き換えに発行され得る。
【0116】
(1) プラットフォームは、将来において安定したコインまたは他の不換通貨などの他の支払いを受け付けることを決定し得る。
【0117】
v) トークン保持者は、SPEにおける支配権を事前決定していることがある。
【0118】
b) アセットトークンの保持者は、以下の権利の任意の組合せを有し得る。
【0119】
i) ベース賃貸料と、セクション3(b)(1)に従って、何らかの延滞料金との合計に、所有されたアセットトークンの比例数を乗算することができる式を使用して計算されるように、SPEにおける彼らの比例所有権に従って賃貸料支払いを受け取るための権利。
【0120】
(1) 入居者に支払われた延滞料金は、延滞料金を生成した基礎をなす支払いが、保持されたリスクプールによって立て替えられ、その場合、延滞料金が、保持されたリスクプールに分配され得るのでない限り、アセットトークンの保持者に対して、彼らの保持に比例して分配され得る。
【0121】
(2) 支払いは、不換通貨(USD)で、または場合によっては、プラットフォームによって時々決定され得るように、USDCなどの他の暗号通貨で決済され得る。
【0122】
ii) アセットトークンの彼らの所有権と同じ比率の比例ベースでHPIトークンを受け取るための権利。
【0123】
iii) アセットトークンの彼らの所有権に比例して、SPEによって所有された住宅の何らかの売却からの正味売上金の支払い。
【0124】
iv) 不動産財産手数料なし売却は、以下のセクション3(b)(iii)(1)に規定されている場合を除いて、所有物全体の随意または不随意(たとえば、入居者デフォルト)の売却の場合に、SPEに提供され得る。
【0125】
(1) 不動産財産代理人もしくはブローカーがSPE所有者によって選定された場合(たとえば、そのような選定が許可または必要とされる限り)、および/またはそのような代理人もしくはブローカーがネットワーク選好プロバイダでない場合、手数料クレジットは、売却価格の最大4%に上限を定められるものとする。
【0126】
v) アセットトークン保持者は、入居者デフォルトの場合、保持されたリスクプールに保持されているアセットの限界までは、途切れない賃貸料支払いを受け取ることができる。
【0127】
vi) アセットトークン保持者は、保持されたリスクプールに保持されているアセットの限界までは、入居者デフォルトに関係して自己負担費用から何らかを資金調達するように要求され得ない。
【0128】
vii) (たとえば、セクション3(b)(iii)、3(b)(iv)、および3(b)(v)で詳述される)支払いおよび/または費用を立て替えるための資金は、保持されたリスクプールに保持されているアセットの任意の組合せを使用して、プラットフォームによってSPEのために提供され得る。
【0129】
viii) 米国証券法に従って提供され得るアセットトークンの初期保持者は、この保持者がQIBであり、その場合、彼らがいかなる保持期間もなしに別のQIBにトークンを再売却することができるのでない限り、所定の時間量(たとえば、12か月)の保持期間の後に再売却され得る。保持期間が満了した後に、保持者は、2次交換で、公認の投資家および/または非公認の投資家の両方と自由に取引することができる。
【0130】
ix) レバレッジ目的でアセットトークンを負担させるための権利があり得る。
【0131】
x) 入居者は、引受けガイドラインに従って、(たとえば、余分のエクイティとして知られる)彼らのTIC保持の一部分を売却するための権利を有することができる。アセットトークン保持者は、売却を通知され得、また、入居者からTIC利権を購入する資本を引き上げるためにSPEによって売却されている追加のアセットトークンを購入するための、義務ではなく権利を有することができる。2人以上のアセットトークン保持者が追加のアセットトークンを購入することを要求した場合、アセットトークンの額は、提案されるトランザクションの直前に所有されていたアセットトークンの額に基づいて、彼らの間で比例的に分割および/または売却され得る。
【0132】
c) アセットトークンの保持者は、以下の義務を有することが可能である。
【0133】
i) 彼らが、入居トークンの保持者としてすべての義務に従っている限り、入居者は、SPEから彼らの住宅の任意のフラクショナルTIC額を購入することを任意の時間に要求し得、これは、受け付けて支払われる必要があり得る。
【0134】
ii) セクション3(c)(i)に従って行われた何らかのトランザクションは、トランザクションの所定の額(たとえば、$または%(フラクショナル額)が所定の額を下回り、および/またはより高い場合は現在の強化された評価である場合(本明細書のセクション1(b)(ii)も参照されたい))、住宅の現在の評価においてトランザクションを行われ得る。
【0135】
iii) 下記のセクション3(c)(i)に従ってSPEによって行われた何らかの売却からの正味売上金は、比例ベースでアセットトークン保持者に分配され得る。正味売上金は、所定のルールの下で計算され得る。たとえば、入居者によって支払われた総額からトランザクション料金を引き、売却または移転の任意の他のコスト(記録料金、権原コスト、移転税など)を減じたものとして。
【0136】
iv) SPEから入居者へのTIC利権の移転は、補正された証書上に記録され、決済サービスのサードパーティ権原会社または他のプロバイダとのエスクロウ同意に従って記録され得る。
【0137】
HPIトークン
4) HPIトークンは、(HPIエクイティプールアセットを保持し、HPIトークンを発行する目的で存在することができる破産(BK:bankruptcy)リモートSPE、あるいは各SPEがHPIトークンを独立して発行することができるようにBKリモートSPEとの契約を有するSPE)によって発行された代替可能トークンであり得る。HPIトークンは、プラットフォーム上のあらゆる住宅(または住宅のサブセット)の上昇によって生成されたエクイティのプールによってバックされ得る。このエクイティの所有権は、アセットトークン保持者によって、HPIトークンと引き換えにHPIエクイティプールに移転され得る。
【0138】
a) HPIトークンは、住宅がプラットフォーム上に初期にボーディングされ得るとき、アセットトークンと同時に発行され得る。
【0139】
i) アセットトークンとともに発行されたHPIトークンは、発行されたときにロックされ得、および/またはそれらがこのセクションの4(d)(i)に従ってアンロックされない限りそのままであり得る。
【0140】
ii) ロックされたHPIトークンは、アセットトークンから分離可能でないことがあり、発行の後に行われる何らかの2次移転の一部として移転され得る。
【0141】
iii) プラットフォームからの住宅の売却およびエグジット時に収集され得る住宅上昇の価値をHPIアセットプールに割り当てることができる、所有物がボーディングされたときに、契約は、SPEで作成され得る。
【0142】
b) プラットフォームは、当該の期間中の各住宅の価値の変化を計算する目的で、それがプラットフォーム上で各住宅の評価を更新することができるとき、HPI間隔として知られる所定の時間期間を確立することができる。
【0143】
c) 各HPI間隔の終了における指定された時間において、住宅価格上昇(HPA:home price appreciation)または住宅価格下落(HPD:home price depreciation)が計算され得る。計算は、前のHPI間隔の終了時に行われた評価と、現在のHPI間隔の終了時に行われた評価との間の差であり得る。
【0144】
i) 住宅が、現在または直前のHPI間隔中にプラットフォーム上にボーディングされた場合、ならびに/あるいは入居トークンが、現在または直前のHPI間隔中に新しい入居者に移転された場合、ボーディングまたは移転の時間における住宅の評価は、前のHPI間隔評価の代わりに使用されるものとなる。
【0145】
(1) 第1の期間が所定の時間量内にある場合、比例調整が行われ得る。
【0146】
d) 現在のHPI間隔の終了時における評価が、現在のアセットトークン保持者の所有権の保有中に行われた何らかの前のHPI間隔の終了時における評価、ならびに/あるいはセクション4(c)(i)に記載されているボーディングおよび/または移転時の価値のいずれかを超える場合、この評価は、HPI高ウォーターマークとしても指定され得る。
【0147】
e) 現在のHPI間隔の間の評価がHPI高ウォーターマークを超えない場合、HPIトークンはアンロックされないことがある。
【0148】
f) 現在の評価が、HPDの1つまたは複数の期間の結果としてHPI高ウォーターマークを下回る場合、および/またはアセットトークンが、別の所有者に移転され得る場合:
i) 高ウォーターマークは削除され得る。
【0149】
ii) HPIトークンをアンロックするための新しい所有者の将来の権利は、新しい所有者への移転より前の直近のHPI間隔からの評価で開始して、セクション4(c)に従って計算されたHPAに基づくことができる。
【0150】
iii) 元のアセットトークン名目価値は、移転の時間における現在の評価および/または直近のHPI間隔の終了時の評価のうちのより小さい方に基づいてアセットトークンの比例値として計算され得る、現在の調整されたアセットトークン名目価値と交換され得る。
【0151】
g) 現在の期間のHPAが>0であり、期間の終了時における現在の評価が高ウォーターマークよりも大きい場合、HPIは、以下の公式に基づいてアンロックされ得る。
【0152】
i) アセットトークンごとにアンロックされるHPIトークンの数は、(たとえば、USDでの)総HPAから(たとえば、USDでの)HPI高ウォーターマークを引いたもの、または(たとえば、USDでの)総HPAのいずれかのうちのより小さい方を、(たとえば、やはりUSDでの)HPIトークンのマーケット価格で除算し、次いで、この商に(たとえば、初期に90%に設定された)HPI実現割合を乗算し、次いで、この積を、投資家によって保持されたアセットトークンの総数で除算することによって、計算され得る。
【0153】
h) このセクションに従ってHPIトークンの発行を引き起こすのに十分に上昇した住宅が売却されたとき、HPIトークンの発行に従ってHPIトークンプールがそれを受け取る権利を付与され得る売却からの正味売上金は、HPIトークンを購入するために利用され得、次いで、これらのHPIトークンはバーンされ得る。
【0154】
引受け手順
所有物ディリジェンス
5) あらゆる所有物に対するディリジェンスの標準セットは、次のようにネットワークへのそのような所有物のボーディングより前に行われ得る。
【0155】
a) 現在のマーケット価値は、様々な可能な方法を使用して決定され得る。本明細書で定義されるように、現在の評価および/または現在の強化された評価という、ネットワーク内で利用され得る評価の少なくとも2つの階層があり得る。
【0156】
i) 現在の評価は、システム内の記録のデフォルト評価であり得、および/または最高クラスの所定のサードパーティAVMを使用して実施され得る。
【0157】
ii) 強化された評価は、いくつかのトリガイベントが発生したとき、現在の評価の代わりに使用され得る。強化された評価は、AVM、物理的査定、ブローカー価格オピニオン、売却契約、アセットトークン売却、または他の所定の関係する入力の任意の組合せを含み得る。
【0158】
iii) すべての評価は、独立しており、非提携サードパーティによってネットワークに提供され得る。
【0159】
b) 所有物の物理的条件は、評価され、文書化され得る。司法権利上のレベルで決定され得る地域の慣例によって補足された所定の検査の標準セットがあり得る(たとえば、木を破壊する昆虫、ラドン試験、腐敗槽検査、水質、カビ、私設井戸検査)。検査の任意の組合せは、単一住宅保証検査証明書および/または証券に組み込まれ得る。
【0160】
i) 物理的条件は、独立したサードパーティプロバイダを利用する最高クラスの製品およびサービスを使用して決定され得る。
【0161】
c) 入居者および/またはSPEの両方が、クロージングが行われた後に負担のない利権を有し、権原に欠陥がある場合に保険によって保護され得ることを保証するために、所有物の権原は検査され得、権原保険証券が発行され得る。これは、新しい購入と、既存の住宅所有者が現在所有している住宅をプラットフォーム上にボーディングするときの両方において当てはまり得る。
【0162】
i) 新しい購入の場合、ALTA所有者の権原保険証券が購入される必要があり得る。
【0163】
ii) 既存の住宅所有者が現在所有している住宅をボーディングする場合、(たとえば、入居者がすでに権原にいると仮定してSPEがカバーされる必要がある限りのみ)ALTA所有者の権原保険証券も購入される必要があり得る。
【0164】
iii) 任意の必要な裏書き(たとえば、測量、洪水、環境など)が行われ得る。
【0165】
iv) 権原は、SPEおよび入居者に譲渡され得、証券は、所有権追跡のためのブロックチェーン台帳の開始ベースを形成することができる。
【0166】
v) 権原保険ベンダーは、独立しており、および/またはネットワークと非提携であることが可能である。
【0167】
d) このセクションで説明されるすべての所有物ディリジェンスは、プラットフォームおよび/またはそれの基礎をなすブロックチェーン内にアーカイブされ得る。
【0168】
入居者ディリジェンス
6) 以下のディリジェンスは、将来の入居者(および/または現在の申込者)がネットワーク上にボーディングすることを承認され、入居者トークンを発行される前の申込みプロセスの一部として、彼らごとに実施され得る。
【0169】
a) 申込者クレジットレビューは、以下を決定するために使用され得るサードパーティトライビューロークレジット報告を実行することによって行われ得る。
【0170】
i) FICO(FICOのどんなバージョンでも使用され得る)。最小値は、適格となるための所定の量(たとえば、620)であり得る。クレジットスコアは、保持され得、所定の当事者にとってアクセス可能であり得る。ベンダーは、所定の時間量の間、プラットフォームのためにこの情報を記憶することを要求され得る。
【0171】
b) 申込者の収入は、以下によって決定され得る。
【0172】
i) TrueConnect申込者の場合、資格付与のために必要とされる収入の唯一のソースである程度までの、給与支払名簿センサスファイル。
【0173】
ii) 独立したサードパーティ収入検証サービスを利用することによる。
【0174】
c) バックエンド負債対収入比は、以下の任意の組合せによって申込者/申込みごとに決定され得る。
【0175】
i) 申込みからのデータを収集すること。
【0176】
ii) クレジット報告書からのデータを収集すること。
【0177】
iii) 申込みおよび/またはクレジット報告書間の責任の不一致は、独立したサードパーティ検証サービスを使用することによって調停され得る。
【0178】
d) 最小保持エクイティの額は、入力として申込者クレジットスコア、バックエンドDTI、リスクプールコンポジション、または所有物固有データ、あるいはそれらの任意の組合せを使用することができる、アルゴリズムによって決定され得る。最小保持エクイティは、トランザクションをクロージングするために申込者によって必要とされる最小の頭金を計算するために使用され得る。
【0179】
i) 新しい購入の場合、申込者は、承認を進めるために、最小保持エクイティの価値に等しい不換通貨(たとえば、USD)の額を(たとえば、決済エージェントまたは別の当事者)に移転するための能力を有することができる。申込者は、実際に金を移転する必要があるか、アカウント中の資金を示す必要があるか、または、サードパーティ(たとえば、Finlocker、もしくはサードパーティアセット検証サービス)を用いて検証する必要があり得る。
【0180】
ii) 既存の住宅所有者が現在所有している住宅をボーディングする場合、クロージングの後に、最小保持エクイティ要件以上である所有物のエクイティがある必要があり得る。
【0181】
iii) 上記のセクション6(d)(i)および6(d)(ii)にもかかわらず、住宅所有者最小保持エクイティの一部分は、本明細書のセクション7に記載されているようにインパクト投資家によって部分的に提供され得る。
【0182】
プラットフォーム上でインパクト投資すること
7) 住宅を購入するのに通常ならば適格ではないであろう申込者による住宅購入を促進するために、プラットフォームは、インパクト投資家がそれらの申込者を援助するためのプラットフォームを活用することを可能にすることができるインフラストラクチャを有することができる。
【0183】
a) 入居者がセクション6(e)(i)に記載されているように最小保持エクイティを資金調達しなければならないという任意の要件は、インパクト投資家が最小保持エクイティを資金調達するのを援助することを可能にするように修正され得る。
【0184】
b) セクション6(a)(i)に記載されている最小クレジットスコア要件は、インパクト投資家が彼ら自身の最小資格付与基準を設定することを可能にするために、放棄され得る。
【0185】
c) インパクト投資家は、入居者が彼ら自身の資金から所定の額(たとえば、クロージングにおけるエクイティの%)以上を購入しなければならないという条件で、入居者によって購入されたエクイティの額を最小保持エクイティから減じたものとして計算された額でアセットトークンを購入し得る。
【0186】
i) インパクト投資家によって購入されたアセットトークンは、ロックされ得、以下の任意の組合せが行われたときのみアンロックされ得る。
【0187】
(1) 入居者が、インパクト投資家からエクイティを購入し、その場合、アセットトークンの対応する数は、アンロックされ、償還され、および/またはトレジャリーに移転され得るか、あるいは
(2) 入居者が、所有物を売却するための彼らの権利を行使することを選定し、その場合、アセットトークンは、(a)住宅がネットワークを離れた(たとえば、新しい購入者がプラットフォームを使用しないことを選定した)場合、所有物の売却の売上金の分配の後にアンロックされ、償還されおよび/またはバーンされ得るか、または(b)売却からの正味売上金の分配の後にアンロックされ、償還されおよび/またはトレジャリーに移転され得るか、あるいは
(3) 入居者がデフォルトになり、住宅が売却され、その場合、アセットトークンは、(a)住宅がネットワークを離れた(たとえば、新しい購入者がプラットフォームを使用しないことを選定した)場合、所有物の売却の売上金の分配の後にアンロックされ、償還されおよび/またはバーンされ得、ならびに/または(b)売却からの正味売上金の分配の後にアンロックされ、償還されおよび/またはトレジャリーに移転され得る。
【0188】
ii) インパクト投資家アセットトークンは、以下の公式に従って、セクション6(b)(i)(2)および6(b)(i)(3)による住宅の売却の場合に、正味売上金の比例分配の権利を付与され得る。
【0189】
(1) 本明細書のセクション3(b)(iii)、3(b)(iv)、および3(b)(v)に従ってプラットフォームによって行われた何らかの立替金を売却からの正味売上金から減じたもの+住宅における入居者のTIC利権の売却からの何らかの回収。
【0190】
d) インパクト投資家によって保持されたアセットトークンは、入居者によって支払われた賃貸料の彼らの比例分配+強化された賃貸料の100%の権利を付与され得る。
【0191】
i) 強化された賃貸料支払いの一部分は、SPEにおいてインパクト投資家の保持から住宅の追加のTIC利権を購入するために使用され得る。
【0192】
ii) SPEにおけるインパクト投資家保持の全体に等しいTIC利権の購入時に、入居者の強化された賃貸料支払い義務は、終了することができる。
【0193】
ネットワークへのボーディング
当事者および初期トランザクション
8) 図11は、住宅をプラットフォーム上にボーディングすることを要求され得る当事者およびトランザクションの図である。
【0194】
a) 売り手は、入居者およびSPEによって購入され得、プラットフォーム上にボーディングされ得る住宅を売却している個人またはエンティティであり得る。
【0195】
i) 売り手は、不動産財産クロージングに従って入居者から不換通貨(たとえば、USD)を受け取ることができ、2人の共通財産権者のうちの一方として入居者に対して保証証書を発行することができる。
【0196】
ii) 売り手は、不動産財産クロージングに従ってSPEから不換通貨(たとえば、USD)を受け取ることができ、および/または2人の共通財産権者のうちの一方としてSPEに対して保証証書を発行することができる。
【0197】
iii) 不動産財産トランザクション以外に、売り手は、プラットフォームまたはいずれかの他の当事者との提携および/または継続中の関係を有する必要がないことがある。
【0198】
b) 入居者は、所有物の獲得を開始しおよび/または入居者トークンの保持者になる消費者であり得る。
【0199】
i) 入居者は、不動産財産購入トランザクションに従って売り手に不換通貨(たとえばUSD)を支払うことができ、および/または見返りに、住宅の共通財産権者利権を入居者に許可する保証証書を受け取ることができる。
【0200】
ii) 当事者のすべての間の関係およびトランザクションを接続および/または管理するプラットフォームを所有する会社は、SPEをセットアップし、および/または他のSPE所有者のために継続中の管理機能を管理することができ、見返りに、SPEによってHPIトークンを割り振られ得る。
【0201】
c) 投資家は、SPEが入居者と一緒に住宅の利権を購入することを可能にすることができる、SPEへの資本の提供者であり得る。
【0202】
i) 投資家は、SPEからアセットおよびHPIトークンを購入することができ、これは不換通貨(USD)で支払われ得る。SPEは、投資家のために不動産財産利権を所有することができるエンティティであり得る。
【0203】
ii) SPEは、不換通貨(USD)でアセットトークンを購入することができる投資家にそれらを売却することができる。
【0204】
iii) SPEは、不換通貨で売り手から住宅の利権を購入することができ、見返りに、住宅の共通財産権者利権をSPEに許可する保証証書を受け取ることができる。
【0205】
iv) SPEは、入居者との共通財産権者同意および/またはトリプルネットリースを執行することができ、考慮して、入居トークンを発行することができる。
【0206】
v) SPEは、HPIプールに対するすべての将来の上昇の比例配分に対する権利を許可する契約を結ぶことができ、考慮して、HPIプールによってHPIトークンを発行され得る。
【0207】
d) HPIプールは、SPEにHPIトークンを発行することと引き換えに、SPEから将来のHPI利得のすべてを受け取ることができる、BKリモートSPEであり得る。
【0208】
e) リスクプールは、SPEに対して賃貸料およびデフォルトコストを立て替えるための契約を結ぶことができ、考慮して、SPEによってアセットトークンを発行され得る、BKリモートSPEであり得る。
【0209】
当事者およびトランザクション
9) 図12は、インパクト投資家プログラムにおいて住宅をプラットフォーム上にボーディングすることを要求され得る例示的な当事者および/またはトランザクションの図である。
【0210】
a) 売り手は、入居者およびSPEによって購入され得、クォータープラットフォーム上にボーディングされ得る住宅を売却している個人またはエンティティであり得る。
【0211】
i) 売り手は、不動産財産クロージングに従って入居者から不換通貨(たとえば、USD)を受け取ることができ、および/または2人の共通財産権者のうちの一方として入居者に対して保証証書を発行することができる。
【0212】
ii) 売り手は、不動産財産クロージングに従ってSPEから不換通貨(たとえば、USD)を受け取ることができ、および/または2人の共通財産権者のうちの一方としてSPEに対して保証証書を発行することができる。
【0213】
iii) 不動産財産トランザクション以外に、売り手は、プラットフォーム(またはプラットフォーム所有者および/もしくは管理者)あるいはいずれかの他の当事者とのどんな提携または継続中の関係も有する必要がないことがある。
【0214】
b) 入居者は、所有物の獲得を開始することができおよび/または入居者トークンの保持者になることができる消費者であり得る。
【0215】
i) 入居者は、不動産財産購入トランザクションに従って売り手に不換通貨(たとえば、USD)を支払うことができ、見返りに、住宅の共通財産権者利権を入居者に許可する保証証書を受け取ることができる。
【0216】
ii) 入居者は、以下を行うために、インパクト投資家および/またはSPEとの同意を得ることができる:
(1) SPEにおけるインパクト投資家の比例所有権に等しくなり得るSPEの利権の額を購入すること、および
(2) SPEに追加の額を毎月支払うこと、これの一部分は、セクション9(b)(ii)(1)に記載されている購入に資金調達するために使用され得、残高は、追加の賃貸料としてインパクト投資家に割り振られる。
【0217】
c) 当事者のすべての間の関係および/またはトランザクションを接続および/または管理することができるプラットフォームを所有する会社。
【0218】
i) この会社は、SPEをセットアップしおよび/または他のSPE所有者のために継続中の管理機能を管理することができ、見返りに、SPEによってHPIトークンを許可され得る。
【0219】
d) 投資家は、SPEが入居者と一緒に住宅の利権を購入することを可能にすることができる、SPEへの資本の提供者であり得る。
【0220】
i) 投資家は、SPEからアセットおよび/またはHPIトークンを購入することができ、これは不換通貨(たとえば、USD)で支払われ得る。
【0221】
e) インパクト投資家は、たとえば、入居者のMREに等しい額から、入居者が購入するTIC利権の額を減じたもの以上で、SPEからアセットトークンを購入することができる、SPEへの資本提供者および/または入居者の後援者であり得る。
【0222】
i) インパクト投資家は、以下の条件でSPEおよび/または入居者との同意を得ることができる。
【0223】
(1) インパクト投資家は、入居者の履行を保証し、および/もしくはそれが所有するアセットトークンをSPEに対して担保にすることができる。
【0224】
(2) 各月の補足賃貸料支払いと引き換えに、インパクト投資家は、入居者によって毎月購入されるTIC利権の額に等しい彼らのアセットトークンの一部分をSPEに売却することができる。
【0225】
(3) インパクト投資家は、所定の状況の下でHPIトークンに対する権利を付与されないことがある。
【0226】
f) SPEは、投資家のために不動産財産利権を所有するエンティティであり得る。
【0227】
i) SPEは、不換通貨(たとえば、USD)でアセットトークンを購入することができる投資家にそれらを売却することができる。
【0228】
ii) SPEはまた、不換通貨(たとえば、USD)でアセットトークンを購入することができるインパクト投資家にそれらを売却することができる。
【0229】
iii) SPEは、不換通貨で売り手から住宅の利権を購入することができ、および/または見返りに、住宅の共通財産権者利権を許可する保証証書を受け取る。
【0230】
iv) SPEは、入居者との共通財産権者同意および/またはトリプルネットリースを執行することができ、考慮して、入居トークンを発行する。
【0231】
v) SPEは、HPIプールに対するすべての将来の上昇の比例配分に対する権利を許可する契約を結ぶことができ、引き換えに、HPIプールによってHPIトークンを発行され得る。
【0232】
vi) SPEは、以下のプロビジョンの任意の組合せを有することができるインパクト投資家および入居者との同意を得ることができる。
【0233】
(1) SPEは、不換通貨(たとえば、USD)で支払われた追加の支払い額を入居者から毎月受け取ることができ、それの一部分は、購入の追加のTIC利権として指定され得、および/または残りは、アセットトークンの所有権に基づいてインパクト投資家に権利を付与された比例額への補足であり得る追加の賃貸料として彼らに支払われ得る。
【0234】
(2) セクション9(f)(vi)(1)に従って入居者から受け取られた不換通貨は、入居者によって購入されたTIC利権に比例してインパクト投資家によって所有されるアセットトークンを償還するために使用され得る。
【0235】
(3) インパクト投資家によって所有されるアセットトークンは、HPIトークンに対する権利を付与される必要がないことがある。
【0236】
(4) インパクト投資家によって所有されるアセットトークンは、入居者の履行を保証することを担保され得る。
【0237】
g) HPIプールは、SPEにHPIトークンを発行することと引き換えに、SPEから将来のHPI利得のすべてを受け取ることができる、BKリモートSPEであり得る。
【0238】
h) リスクプールは、SPEに対して賃貸料および/またはデフォルトコストを立て替えるための契約を結ぶことができ、考慮して、SPEによってアセットトークンを発行される、BKリモートSPEであり得る。
【0239】
サービス
10) 以下のサービスは、所有物および入居者をネットワーク上にボーディングするために提供され得る。
【0240】
a) 消費者ディリジェンス(たとえば、Evolveなどのサードパーティ引受け業者)
i) クレジット分析(たとえば、クレジット報告書およびスコア)
ii) 返済能力分析(たとえば、アセット減損の場合における収入検証/アセット)
iii) アセット検証(たとえば、頭金)
iv) 顧客確認(KYC:Know your customer)/アンチマネーロンダリング(AML)/など。
【0241】
b) 所有物ディリジェンス
i) 評価決定(たとえば、必要に応じてAVMなど)
ii) 所有物の状態(たとえば、検査)
【0242】
c) 決済エージェントは、以下のサービスのうちの1つまたは複数を提供することができる。
i) 文書プレップおよびレビュー(たとえば、TIC証書、クロージングステートメントなど)
ii) 先取特権支払い計算
iii) 税金および他の比例配分計算
iv) 公証人サービス
v) エスクロウ勘定への資金調達および払い出しの実行
vi) 文書記録
vii) 後置文書
【0243】
d) 権原保険会社
i) 権原試験およびコミットメント発行
ii) 証券発行
【0244】
e) 住宅保証
i) 証券または契約発行
【0245】
f) ハザード保険
i) 証券発行
【0246】
g) エスクロウ押収勘定
i) セットアップおよび資金調達
ii) 継続中の管理および報告
【0247】
h) サービシング
i) デフォルトでない場合、クォータープラットフォームを介する
ii) デフォルトの場合、特殊サービシング会社
【0248】
i) SPEセットアップおよび支配
i) クォーターは、SPEをセットアップおよび管理するのに必要なタスクを実施することができる。
(1) 地域に準拠
(2) 継続中の管理および支配
ii) トークン発行
(1) SPEは、(TDB)の受取り時に入居トークンおよびアセットトークンを発行することができる
(2) HPIアセットプールSPEは、HPIトークンを発行することができる。
【0249】
本開示の他の例示的な態様
アセットトークンおよびブロックチェーンベースのスマートコントラクトを介してトランザクションを実行するための方法およびシステムが提供され得、本方法は、アセットトークンのためのトランザクション要求を受信することと、アセットトークンに関連付けられたアセットのインベントリをチェックすることと、十分なインベントリが利用可能であるとき、トランザクション要求に関連付けられたトランザクションを実施することと、ここにおいて、トランザクションが、エンティティ間のアセットトークンの移転を含む、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトにトランザクションを記録することとを備える。これは、アセットトークンを売却することを希望するかまたは売却する義務がある人の要求を、アセットトークンを獲得することを希望するかまたは獲得する義務がある人の要求とマッチングさせることの自動化を可能にすることができる。これはまた、契約上の義務の自動化されたおよび/または強制力のある順守を可能にすることができる。これは、トランザクションの各々のセキュアおよび/またはイミュータブルな記録を作成し、したがって、異論を唱えることが困難な権原連鎖を作成することができる。これは、どのトークンがトランザクション請求に含まれ、どれを除外すべきかを決定するためのアルゴリズムの使用を可能にすることができる。たとえば、FIFO(先入れ先出し)、比例など。
【0250】
アセットトークンの移転は、エンティティによって行われ、それにより、エンティティによって所有されるアセットの比率が変化し得る。これは、手作業の労働集約的でオフラインのステップの多くを除去することによって、レガシー移転プロセスの自動化を可能にすることができ、したがって、移転プロセスを簡略化することの結果としてコストを低下させ、移転を完了するための時間の高速化すること、移転のための何らかの移転後アカウンティングおよび監査要件を簡略化し、所有権から導出された利益の迅速な再割振りを可能にすることのうちの少なくとも1つを行うことができる。
【0251】
アセットトークンは、不動産所有物に基づくことができる。これは、以前は非流動的であったアセットの流動性を作り出すこと、不動産財産移転に関連するトランザクションコストを低減すること、最小投資しきい値を低下させることによって不動産財産アセットにおける投資を大衆化するための機会を提供し、このようにしてはるかに多くの投資家が参加することを可能にすること、および世界的オーディエンスに機会を開くことのうちの少なくとも1つを行うことができる、不動産財産のための動的なマーケットプレイスの創出を可能にすることができる。これはまた、標準的な不動産財産トランザクションでは利用不可能であり得るファイナンシャルエンジニアリング構成体のための機会を創出するのを助け、それにより、参加者に対して資本のコストを低下させるかまたは再割り振りすることができる。これはまた、権原保険会社および評価会社などの事業参加者からの参加が、日内に行われ得る継続中の一連の小さいトランザクション(株式市場を考えられたい)と、それに対して、頻度が年単位で測定され得る、レガシーの不動産財産のより大きいが頻度の低い単一のトランザクション、たとえば住宅の購入とに参加することによって、それらのマーケットを拡張させることを可能にすることができる。
【0252】
トランザクションは、不動産所有物の入居者と、不動産所有物の投資家との間で実施され得る。これは、入居者によってTIC利権と引き換えに発行エンティティ(SPE)に支払われる不換通貨を使用することによって、間接的に行われ得る。SPEは、次いで、不換通貨を使用して投資家からアセットトークンを購入(たとえば、償還)し、それらを非アクティブにし、次いで、それらをトレジャリーに移転することができる。これは、非公認の入居者と、初期に公認の投資家であったアセットトークンの保持者との間のTIC利権の移転を可能にすることができる(米国ベースの場合)。
【0253】
トランザクションは、賃貸料支払いが、投資家によって所有されるアセットトークンの比率に基づくように、アセットトークンを移転することによる、入居者による投資家への賃貸料支払いを含むことができる。各投資家は、彼らが所有するアセットトークンの比率に基づいて入居者によって支払われる賃貸料の比率額に対する権利を付与され得る。これは、不換通貨、またはステーブルコイン、ビットコインなどの他の暗号通貨で行われ得る、アセットトークンの所有者に対する定期的な支払いまたは比例的賃貸料を可能にすることができる。これはまた、アセットトークンの所有権を追跡し、そのような支払いをイミュータブルなブロックチェーン台帳に記録することによって、支払いを促進することができる。これはまた、アセットトークン所有権の所有権に基づく複数のキャッシュフローウォータフォールの生成を可能にすることができる。これはまた、リスク軽減目的のために特に設計された資金および/またはプールにアセットトークンを割り振ることによって、リスク軽減ストラテジーの作成を可能にすることができる。
【0254】
賃貸料支払いは、入居者によって所有されるTICの比率の変化に基づいて変化することができる。これは、動的な賃貸料計算が行われることを可能にするのを助けることができる。義務の前払いまたは現在の残高にかかわらず支払いが固定になる傾向がある従来の不動産財産資金供給方法とは異なり、賃貸料支払いを、入居者によって所有されるTIC利権の比例額に基づかせることは、リアルタイムの支払い変化が生じることを可能にするのを助けることができる。たとえば、4.39%の年率で賃貸料を投資家に支払う住宅所有者は、彼らの住宅の追加のエクイティの$1,000を購入し、彼らのTIC利権の比率は直ちに変化し、彼らの月極支払いが毎月$3.66だけ直ちに下がるのを見ることができる。入居者の視点からは、これは、彼らが所有するTICの比率を増加させるにつれて彼らの賃貸料支払いがリアルタイムで低減されるので、彼らの投資での即時リターンを提供することができる。反面では、投資家も、彼らがアセットトークン購入を介してTICにおける彼らの比例保持を増加させたとき、即時リターンを実現することができる。両方の例において、逆のことも当てはまる。
【0255】
トランザクションは、入居者と投資家との間のTICの変化を含むことができる。これは、投資家が、まったく初めてでさえ、所有者が入居した単一ファミリー住宅用不動産財産のポジションを保持することを可能にするのを助けることができる。投資家が単一ファミリー住宅用不動産財産マーケットへのアクセスを獲得するための現在の方法は、賃貸所有物のポジションを直接的または間接的に保持することであり、これには、非所有者が入居する財産権を管理するための所有物管理および他の運用オーバーヘッドが必要になり得るので、このアセットクラスは現存しないことがある。これは、入居者が、リアルタイムでおよび例外的に低いコストで、最小所要エクイティしきい値を上回って彼らの住宅のエクイティにアクセスすることを可能にすることができる。これは、住宅所有権を現金に変換することによって、住宅の資金を補充するための必要をなくすことができる。
【0256】
所有者/管理者は、サーバおよび/またはモバイルアプリケーションを使用することができる。たとえば、図13のモバイルアプリケーションでは、入居者は、彼らの所有権ポジションをチェックし、要求に応じてエクイティを売却し、数秒内に不換通貨(USD)を彼らのアカウントに移転するために、デスクトップコンピュータなどの上でこのまたは同様のシステムを使用することができる。
【0257】
トランザクションはまた、複数の投資家間のアセットトークンの移転を含むことができる。これは、フラクショナル不動産財産所有権のための2次マーケットの発展を可能にすることができる。これは、以前には利用可能でなかった仕方で両方の価格発見のための機会を創出することができる。商業不動産財産シンジケートまたはREITなど、現在のレガシーフラクショナル所有権構成体は、それらの非流動性およびロバストな2次マーケットの欠如により、典型的には、それらが所有するアセットの価値に対してかなりのディスカウントで取引されていることがある。これは、発行者からアセットトークンを初期に購入した公認の投資家と、SEC規定の保持期間トールの後にアセットトークンを後で購入することができる非公認の投資家との間のトランザクションを可能にするによって、不動産財産投資の大衆化を可能にすることができる。これによってまた、権原会社などのサードパーティサービスの産業プロバイダは、アセットトークンが移転されるたびに、それに対して、所有物全体がレガシー環境でトランザクションを行われるときのみ、それらが製品およびサービスを提供するための機会を有するように、それらのマーケットを拡張するための機会を提供され得る。これはまた、投資家が、特定の多様化ターゲットに基づくアセットのカスタム構築ポートフォリオによってリスクを管理するための機会を提供することができる。たとえば、投資家は、高い住宅価格上昇を経験しているエリア中の住宅の彼らのポートフォリオについて、それらのエリア中の住宅のいくつかのアセットトークンを剥奪し、成長はより遅いが利回りはより高いエリア中の追加の投資に売上金を割り振ることによって、分散させることを決定し得る。
【0258】
アセットトークンは、静的な名目(たとえば、額面)価値を有し、上面の額は変化しないことがある(下面は、価格が下がることがあり得るので、別の話であり得る)。上昇コンポーネントは、住宅の上昇から導出された何らかの価値が、HPIトークンの発行者であり得るHPIアセットプール(たとえば、BKリモートエンティティの何らかの形態)に契約上移転され得るように、アセットトークンから取り去られ得る。たとえば、アセットトークンにおける$10の投資は、基礎をなす住宅が売却されたとき、売却の売上金から$10を保持者に戻すことができる。
【0259】
HPIアセットプールは、住宅のグループ中のすべての住宅の上昇を表すことができる。HPIアセットプールは、ネットワーク上のすべての住宅についての上昇のすべての上昇を、様々な金融エンジニアリング構成体において使用され得るHPIトークンの発行を可能にすることができる1つのロケーションにアグリゲートすることができる。
【0260】
住宅のグループ中のすべての住宅の上昇によって保証され得るHPIアセットトークンが発行され得る。HPIトークンを発行する行為は、住宅の売却時かまたはキャッシュアウト資金補充抵当を取得することのいずれかによってのみ通常ならばアクセス可能であり得る、未実現利得をアンロックすることができる。これは、プールに移転される基礎をなす住宅上昇権の価値に基づいて、HPIトークンの価値に下限を提供することができる。利息計算効果もあり得るが、一方、すでにプール内にあるアセットの価値に対して発生し得る将来のHPAまたはHPDがあり得る。実際の住宅によってバックされた真のHPI指数がなかったことを考慮すれば、これは、HPIトークンを使用して、住居マーケットの将来の動きを推測し、HPIトークンに基づいて追加の金融手段および/またはデリバティブをさらに作成するためのユニークな機会を創出することができる。
【0261】
あらかじめ定義された引受け基準に基づいて住宅入居者が保持しなければならないエクイティの最小額を備える最小保持エクイティが決定され得る。最小保持エクイティを計算することは、(入居者、リスクプール、および/またはインパクト投資家による)アセットトークン保持の使用によってリスクを管理するための基礎を提供することができ、より高い金利の使用によってキャッシュフローを増加させる傾向がより高くなり得る従来の抵当が運用されてきた仕方との別離であり得る。「成果を得るための投資(skin in the game)」を有することは、将来の消費者履行の予測器であり得、プラットフォームは、それを反映するようにMREモデルを設計した。それは、さらに、所有権を移転するための入居者の能力が構築されるコアコンポーネントのうちの1つとして働く。
【0262】
最小保持エクイティは、現在の所有物プロファイルおよび現在の入居者プロファイルに基づいて変化し、デフォルトリスクを管理するために使用される動的な数であり得る。リスク軽減ツールとしてのMREは、フラクショナル所有権構造と組み合わされたとき、同様の境遇にある消費者の群全体からより高い金利を介して余分のキャッシュフローを作成することによって、デフォルトしている消費者に補助金を支給する必要性は、なくなり得、プラットフォーム上のあらゆる住宅によって寄与されるアセットトークンのリスクプールと、所有物のTICエクイティの最小額を保持することを各住宅所有者に要求することとの組合せの使用によって置き換えられ得、そのどちらも、均等から入居者不履行に引き出され得るという点で、有用であり得る。要するに、各住宅所有者は、(抵当とまったく同様に)彼らが彼らのエクイティを失うことになったときに彼ら自身のデフォルトのリスクを耐えることができるが、彼らがデフォルトしなければ取り戻すことのないより高い支払いの形態で金を支払うことを要求されない。これは、個人の消費者ベースだけでなく、リスクプール全体内においても、よりはるかに動的なリスク軽減ストラテジーを可能にすることができる。これはまた、新しい申込みがレビューされ得、MREがリスクプールならびに個人の消費者統計に基づいて計算され得るように、リスクプールのヘルス全体上での引受け基準ベースにおける動的な調整を可能にすることができる。さらに、(MREを超過した入居者所有のエクイティとして定義された)現金に移転および/または譲渡するために利用可能な余分のエクイティの額を変化させることができる消費者のリスクプロファイルも変化することができるので、リアルタイムでエクイティを購入または売却するための能力が管理され得る。
【0263】
所有物についてのHPIアセットの所有権は、アセット保持者によってHPIアセットトークンと引き換えにHPIアセットプールに移転され得る。基礎をなすアセットからHPIを分離するための能力は、未実現利得が繰り越され、リアルタイムで流動性になることを可能にすることができる。
【0264】
HPIトークンは、住宅が、住宅のグループのためのプラットフォーム上に初期にボーディングされたとき、アセットトークンと同時に発行され得る。これは、米国(および潜在的には他の管轄の)証券法によって要求される保持期間が、住宅価格上昇が測定され得る期間(たとえば、HPI間隔)と並列に流れることを可能にすることができ、したがって、トークンが期間の終了時にアンロックされたとき、移転に対する制限は除去され得、トークンは、公認の投資家と非公認の投資家の両方に対して、トークン交換上で自由に移転され得る。保持期間のトーリングは、それが、非公認の投資家がHPIトークンを獲得し保持することを可能にするように、投資を大衆化することができる。これはまた、住宅価格変動に対するエクスポージャを低減するために、アセットトークン保持者がHPIトークンを直ちに移転(たとえば、売却)することが可能であるという点で、彼らにとってのリスクを低減することができる。保持期間のトーリングなしでは、それらは、12か月の保持期間に曝露されることになり得る。
【0265】
アセットトークンとともに発行されたHPIトークンは、発行されたときにロックされ得、それらがあらかじめ定義された条件の下でアンロックされない限り、ロックされたままである。これは、将来のHPA利得のためにアセットトークン保持者に支払う義務を満たすのに十分な量でHPIトークンが発行され得る程度まで、後続のトークン提供を行う必要性を低減するかまたはなくすことができる。
【0266】
ロックされたHPIトークンは、発行後に移転されるアセットトークンから分離可能でないことがある。これは、単一のトランザクションにおいて、将来のHPA利得に対する権利であり得るHPIトークンとともに、アセットトークンの移転を可能にすることができる。これはまた、アセットトークンが移転されるたびに新しいHPIトークンを発行する必要性をなくすことによって、保持期間をトーリングするのを助けることができる。
【0267】
更新された評価は、現在の期間中の各住宅の価値の変化を計算するために、プラットフォーム上の住宅のグループ中の各住宅について行われ得る。これは、HPIプールに移転される基礎をなす上昇アセットの価値の計算を可能にすることができる。これはまた、TIC利権の即時の価格設定と、入居者と投資家との間の移転とを可能することができる。これはまた、頻繁な評価が価格発見を援助し得る、アセットトークンのための2次マーケットの創出を可能にすることができる。
【0268】
各更新された評価の時間において、住宅価格上昇(HPA)または住宅価格下落(HPD)は、現在の期間について計算され得、ここにおいて、HPAまたはHPDは、前の期間の終了時に決定された評価と、現在の期間の終了時に決定された評価との間の差であり得る。これは、アセットトークンごとにアンロックされるべきHPIトークンの数を計算するための基礎を提供することができる。これは、HPIトークンが、プラットフォーム上の住宅を使用した真の住宅物価指数として働くことを可能にすることができる。
【0269】
住宅が、現在の期間中に、または現在の期間に先行するあらかじめ定義された時間量内にプラットフォーム上にボーディングされたとき、あるいは入居トークンが、現在の期間中に、または現在の期間に先行するあらかじめ定義された時間量内に新しい入居者に移転されたとき、ボーディング価値および/または移転価値は、前の期間の差の代わりに使用され得る。これは、HPIトークンを発行したとき、またはアセットトークンが移転されたとき、上昇を二重に計数するのを回避するための方法を可能にすることができる。これはまた、アセットトークンの投資家のベース価値および名目価値の自動追跡と、住宅価格下落時におけるアセットトークンの名目価値の調整とを可能にすることができる。これは、アセットトークンを保持する投資家が、それらがいつ購入されたか、および上記のことを行ってから住宅価格がどのように変動したかに基づいて、彼らのHPIトークン割振りを別様に追跡および/または計算させることを可能にすることができる。
【0270】
たとえば、第1の期間が短い場合(たとえば、所定の時間)、比例調整が行われ得る。2次移転が価値減退の後に行われたとき、リセットが行われ得る。HPIトークンのアンロックを介してHPI利得の頻繁な実現を促進するために、配当が株式とともに機能するのとまったく同じ仕方で、最小の保持時間が確立される必要があり得る。均等から価値減退において、アセットトークンの名目価値は、アセットトークンの保持者がHPAの二重支払いを受け取らないように、リセットされ得る。一例は、投資家保持が、アセットトークンが発行されたときは100Kに見積もられ、その後、150Kに上昇する住宅であろう。HPIトークンは、価値の50K上昇に基づいて定期的にアンロックされ得る。次いで、価値は120Kに戻り、次いで、140Kに再び上昇する。この期間中に彼または彼女のアセットトークンを売却しなかったアセットトークン所有者は、120Kから140Kへの価値の上昇に基づいて追加のHPIトークンをアンロックするための権利を付与されないことがある。高ウォーターマークは、評価が150Kの高ウォーターマークを上回るまで、HPIトークンがアンロックされ得ないように確立され得る。しかしながら、アセットトークン保持者が、減退の後に高ウォーターマークに達するより前に彼らのトークンを売却することを決定した場合(たとえば、彼らが100Kにおいて売却すると仮定しよう)、彼らは、彼らがこの場合には100Kのより低い評価に等しい正味売上金のみを受け取るようにリセットされたアセットトークンの名目価値を有し得る。しかしながら、アセットトークンの新しい所有者は、100Kにおいて開始し、したがって、100Kを上回る何らかの増加のためにHPIトークンをアンロックする権利を付与され得る。
【0271】
HPIは、現在の期間のHPAが>0であり、以下の条件を満たすとき、アンロックされ得る: アセットトークンごとにアンロックされるHPIトークンの数は、総HPAをHPIトークンのマーケット価格で除算することによって計算され、および/またはアセットトークンごとにアンロックされるHPIトークンの計算された数は、所定の額(たとえば、.9)で乗算され、投資家によって保持されるアセットトークンの総数で除算される。現在の期間にHPAはないことがあるが、代わりに、HPDがある場合、HPIトークンはアンロックされないことがある。これは、HPIトークンの価値の提案である。それらは、HPAとタンデムではアンロックされ、アセットトークンの保持者が、住宅を売却しおよび/または従来の抵当でそれに資金補充することなしには通常ならばアクセス不可能であり得る利得を実現することを可能にすることができる。さらに、これは、トランザクションに関連する料金およびコストがHPA利得の大部分を消費し得る資金補充または売却とは異なり、極めて小さい価格変動が実現されるための機会を創出することができる。
【0272】
HPIトークンの発行を引き起こすのに十分に上昇した住宅が売却されたとき、HPIトークンプールがHPIトークンの発行に従って受け取る権利を付与された売却売上金は、HPIトークンを購入するために利用され得、次いで、このHPIトークンはバーンされる。HPIトークンのバーンは、HPIトークンの価値に影響を及ぼすことから、インフレ圧力を管理することができる。これはまた、コストおよびアカウンティング/規制の負担を増加させ、最終的に投資家にとっての全体的なリターンの可能性を低減し得る、HPI上昇プールの基礎をなす住宅の売却からの売上金を分配する必要性をなくすことができる。
【0273】
最小保持エクイティは、入力として申込者のクレジットスコア、バックエンドDTI、リスクプールコンポジション、または所有物固有データ、あるいはそれらの任意の組合せを使用して決定され得る。
【0274】
最小保持エクイティは、住宅に関してクロージングするために入居者になることを望む申込者によって必要とされる最小の頭金を計算するために使用され得る。今日の金融マーケット(たとえば、不動産財産資金供給マーケット)は、危機管理のための第1のラインツールとして金利を使用することができる。最終結果は、それを持つのに最も余裕のない人々が、典型的には最も多くを支払うということになり得る。競争の場を公平なものにし、住宅所有へのよりアクセス可能な経路を創出するために、我々は、最小保持エクイティまたは「MRE」の概念を設計した。
【0275】
インパクト投資家によって購入されたアセットトークンは、以下までロックされ得る: 入居者が、インパクト投資家からエクイティを購入し、その場合、アセットトークンの対応する数は、アンロックされて、償還され、およびトレジャリーに移転され、ならびに/あるいは入居者が、所有物を売却するための彼らの権利を行使することを選定し、その場合、アセットトークンは、住宅がネットワークを離れた場合、アンロックされ、償還され、および所有物の売却の売上金の分配の後にバーンされるものになるか、または売却からの正味売上金の分配の後にアンロックされ、償還され、およびトレジャリーに移転されるものになり、ならびに/あるいは入居者がデフォルトになり、住宅が売却され、その場合、アセットトークンは、住宅がネットワークを離れた場合、所有物の売却の売上金の分配の後にアンロックされ、償還され、バーンされるものになるか、または売却からの正味売上金の分配の後にアンロックされ、償還され、およびトレジャリーに移転される。このようにして、インパクト投資家プログラム全体は、プラグアンドプレイであり得、これは、それがプラットフォームの全体的な設計内に適合し、アセットトークンの管理と調和することを意味する。インパクト投資家は、入居者が住宅所有者になるためのMRE要件を満たすために提供することができる資本を補足するために必要とされる資本を提供することができる。インパクト投資家保持を入居者とマージすることによって、インパクト投資家がいるアセット投資機会と、インパクト投資家がいないアセット投資機会とは、それらがリスク観点からはまったく同じに扱われ得るように、非インパクト投資家の視点の観点から十分に均質化され得る。それらは、上記で説明されたあらゆるものが自動化されることを可能にすることができるスマートコントラクトによって支配され得る。さらに、スマートコントラクトは、インパクト投資家が彼らのクライアントをより良くサービスすることに集中することを可能にするインパクト投資家の特定の必要を満たすようにカスタマイズされ得る。所有者/管理者は、社会を意識した資本がプラグインするためのターンキーインフラストラクチャを提供することができる。
【0276】
インパクト投資家のアセットトークンは、以下の状況のうちの少なくとも1つの下での住宅の売却の場合、正味売上金の比例分配に対する権利を付与され得る: a)インパクト投資家によって保持されたアセットトークンが、入居者によって支払われた賃貸料の彼らの比例分配+強化された賃貸料の100%に対する権利を付与される、b)強化された賃貸料支払いの一部分が、SPEにおいてインパクト投資家の保持から住宅の追加のTIC利権を購入するために使用されるものになる、c)SPEにおけるインパクト投資家保持の全体に等しいTIC利権の購入時に、入居者の強化された賃貸料支払い義務が終了する、d)インパクト投資家アセットトークンが、住宅の売却の場合、正味売上金の比例分配に対する権利を付与される、e)インパクト投資家によって保持されたアセットトークンは、入居者によって支払われた賃貸料の彼らの比例分配+強化された賃貸料の100%に対する権利を付与される、f)強化された賃貸料支払いの一部分が、SPEにおいてインパクト投資家の保持から住宅の追加のTIC利権を購入するために使用されるものになる、およびg)SPEにおけるインパクト投資家保持の全体に等しいTIC利権の購入時に、入居者の強化された賃貸料支払い義務が終了する。これは、それが、入居者に対する賃貸料の典型的な月極コストと、所与の郵便番号における典型的なマーケット賃貸料との間のデルタによって生じた裁定機会を提供することができるという点で、有用であり得る。これは、インパクト投資家が、博愛主義的エンティティと、優れた利回りを探し求める社会を意識した資本の両方を魅了することができる有意な利回りを享受することを可能にすることができる。アセットトークンを管理するための能力は、追加のリスクベースの価格設定を寄せ付けないようにするのに十分な全体的な投資機会を均質化するための基礎になり得る、入居者およびインパクト投資家保持をマージするための能力を提供することができる。さらに、スマートコントラクト自動化を通してコストを低減するための能力は、入居者に利益を提供するのを助けることができる。
【0277】
図14図21Aは、本開示の他の例示的な態様を示す。
【0278】
例示的コンピュータシステム
本開示の様々な実施形態について、図5の例示的なコンピュータシステムに関して説明される。この説明を読めば、どのように他のコンピュータシステムおよび/またはコンピュータアーキテクチャを使用して本開示を実装すべきかが当業者に明らかになろう。本開示は、コンピュータシステム上に、またはモバイルアプリケーション上に実装され得る。加えて、本開示は、ブロックチェーンを使用して、またはブロックチェーンを使用しないで実装され得る。動作は連続プロセスとして記述され得るが、動作のいくつかは、実際には、並列に、同時に、および/または分散環境で実施され得、プログラムコードは、シングルまたはマルチプロセッサマシンによるアクセスのためにローカルにまたはリモートで記憶され得る。加えて、いくつかの実施形態では、動作の順序は、開示される主題の趣旨から逸脱することなく並べ替えられ得る。
【0279】
プロセッサデバイスは、本明細書で論じられる機能を実施するように特に構成された専用または汎用プロセッサデバイスであり得る。プロセッサデバイスは、バス、メッセージキュー、ネットワーク、マルチコアメッセージパッシング方式などの通信インフラストラクチャに接続され得る。ネットワークは、本明細書で開示される機能を実施するのに好適な任意のネットワークであり得、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスネットワーク(たとえば、WiFi(登録商標))、モバイル通信ネットワーク、衛星ネットワーク、インターネット、光ファイバー、同軸ケーブル、赤外線、無線周波数(RF)、またはそれらの任意の組合せを含み得る。他の好適なネットワークタイプおよび構成は、当業者には明らかであろう。コンピュータシステムは、メインメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなど)をも含み得、2次メモリをも含み得る。2次メモリは、ハードディスクドライブ、およびフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュメモリなどのリムーバブルストレージドライブを含み得る。
【0280】
リムーバブルストレージドライブは、よく知られている様式でリムーバブルストレージユニットから読み取り、および/またはそれに書き込み得る。リムーバブルストレージユニットは、リムーバブルストレージドライブによって読み取られ、それによって書き込まれ得るリムーバブルストレージ媒体を含み得る。たとえば、リムーバブルストレージドライブがフロッピーディスクドライブまたはユニバーサルシリアルバスポートである場合、リムーバブルストレージユニットは、それぞれ、フロッピーディスクまたはポータブルフラッシュドライブであり得る。一実施形態では、リムーバブルストレージユニットは、非一時的コンピュータ可読記録媒体であり得る。
【0281】
いくつかの実施形態では、2次メモリは、コンピュータプログラムまたは他の命令がコンピュータシステムにロードされることを可能にするための代替手段、たとえば、リムーバブルストレージユニットおよびインターフェースを含み得る。そのような手段の例は、当業者には明らかであるように、(たとえば、ビデオゲームシステムにおいて見出されるような)プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース、リムーバブルメモリチップ(たとえば、EEPROM(登録商標)、PROMなど)および関連するソケット、ならびに他のリムーバブルストレージユニットおよびインターフェースを含み得る。
【0282】
コンピュータシステムに(たとえば、メインメモリおよび/または2次メモリに)記憶されたデータは、光ストレージ(たとえば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスクなど)または磁気テープストレージ(たとえば、ハードディスクドライブ)など、任意のタイプの好適なコンピュータ可読媒体に記憶され得る。データは、リレーショナルデータベース、構造化照会言語(SQL)データベース、分散データベース、オブジェクトデータベースなど、任意のタイプの好適なデータベース構成で構成され得る。好適な構成およびストレージタイプは、当業者には明らかであろう。
【0283】
コンピュータシステムはまた、通信インターフェースを含み得る。通信インターフェースは、ソフトウェアおよびデータがコンピュータシステムと外部デバイスとの間で転送されることを可能にするように構成され得る。例示的な通信インターフェースは、モデム、ネットワークインターフェース(たとえば、イーサネット(登録商標)カード)、通信ポート、PCMCIAスロットおよびカードなどを含み得る。通信インターフェースを介して転送されるソフトウェアおよびデータは、当業者には明らかであるように、電子信号、電磁信号、光信号、または他の信号であり得る、信号の形態であり得る。信号は、信号を搬送するように構成され得、ワイヤ、ケーブル、光ファイバー、電話回線、セルラーフォンリンク、無線周波数リンクなどを使用して実装され得る、通信経路を介して進み得る。
【0284】
コンピュータシステムは、ディスプレイインターフェースをさらに含み得る。ディスプレイインターフェースは、データがコンピュータシステムと外部ディスプレイとの間で転送されることを可能にするように構成され得る。例示的なディスプレイインターフェースは、高解像度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))、デジタルビジュアルインターフェース(DVI)、ビデオグラフィックスアレイ(VGA)などを含み得る。ディスプレイは、陰極線管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、容量性タッチディスプレイ、薄膜トランジスタ(TFT)ディスプレイなどを含む、コンピュータシステムのディスプレイインターフェースを介して送信されたデータを表示するための任意の好適なタイプのディスプレイであり得る。
【0285】
コンピュータプログラム媒体およびコンピュータ使用可能媒体は、メモリ半導体(たとえば、DRAMなど)であり得る、メインメモリおよび2次メモリなどのメモリを指し得る。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムにソフトウェアを提供するための手段であり得る。コンピュータプログラム(たとえば、コンピュータ制御論理)は、メインメモリおよび/または2次メモリに記憶され得る。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェースを介して受信され得る。そのようなコンピュータプログラムは、実行されたとき、コンピュータシステムが、本明細書で論じられるように本方法を実装することを可能にし得る。特に、コンピュータプログラムは、実行されたとき、プロセッサデバイスが、本明細書で論じられるように、本方法を実装することを可能にし得る。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムのコントローラを表し得る。本開示がソフトウェアを使用して実装される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に記憶され得、リムーバブルストレージドライブ、インターフェース、およびハードディスクドライブ、または通信インターフェースを使用してコンピュータシステムにロードされ得る。
【0286】
プロセッサデバイスは、コンピュータシステムの機能を実施するように構成された1つもしくは複数のモジュールまたはエンジンを備え得る。モジュールまたはエンジンの各々は、ハードウェアを使用して実装され得、いくつかの事例では、メインメモリまたは2次メモリに記憶されたプログラムコードおよび/またはプログラムに対応するものなどのソフトウェアをも利用し得る。そのような事例では、プログラムコードは、コンピュータシステムのハードウェアによる実行より前にプロセッサデバイスによって(たとえば、コンパイルモジュールまたはエンジンによって)コンパイルされ得る。たとえば、プログラムコードは、プロセッサデバイスおよび/またはコンピュータシステムの任意の追加のハードウェアコンポーネントによる実行のためにアセンブリ言語または機械コードなどの下位レベル言語に変換されるプログラミング言語で書かれたソースコードであり得る。コンパイルのプロセスは、字句解析、前処理、パース、意味解析、シンタックス指向変換、コード生成、コード最適化、および本明細書で開示される機能を実施するようにコンピュータシステムを制御するのに好適な下位レベル言語へのプログラムコードの変換のために好適であり得る任意の他の技法の使用を含み得る。そのようなプロセスは、上記で論じられた機能を実施するように一意にプログラムされた特別構成のコンピュータシステムであるコンピュータシステムをもたらすことが、当業者には明らかであろう。
【0287】
本開示に合致する技法は、特徴の中でも、アセットトークンおよびブロックチェーンベースのスマートコントラクトを介してトランザクションを実施するためのシステムおよび方法を提供する。
【0288】
結論
開示されるシステムおよび方法の様々な例示的な実施形態について上記で説明されたが、それらは、限定ではなく、単に例として提示されていることを理解されたい。それは、網羅的ではなく、本開示を開示される厳密な形態に限定しない。修正および変形は、広がりまたは範囲から逸脱することなく、上記の教示に従って可能であるか、または本開示の実践から取得され得る。
【0289】
本開示について多数の具体的な詳細に関して説明されたが、当業者は、本開示が、本開示の趣旨から逸脱することなく他の特定の形態で具現され得ることを認識されよう。加えて、いくつかの図はプロセスを示している。これらのプロセスの特定の動作は、図示および説明されている厳密な順序で実施されなくてよい。特定の動作は、連続的な一連の動作で実施されなくてよく、異なる実施形態では異なる特定の動作が実施されてよい。したがって、当業者は、本発明が上記の例示的な詳細によって限定されるべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることを理解されよう。
【0290】
様々な実施形態について上記で説明されたが、それらは、限定ではなく例として提示されていることを理解されたい。形態および詳細における様々な変更は、趣旨および範囲から逸脱することなく本明細書中で行われ得ることが、当業者には明らかであろう。実際には、上記の説明を読めば、代替実施形態をどのように実装すべきかは、当業者には明らかであろう。したがって、本実施形態は、上記で説明された実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0291】
加えて、機能および利点を強調するどんな図も、例示目的で提示されているにすぎないことを理解されたい。開示される方法およびシステムはそれぞれ、それらが図示されたもの以外の仕方で利用され得るように、十分にフレキシブルで構成可能である。
【0292】
さらに、本開示のどんな要約の目的も、一般には米国特許商標庁および国民と、詳細には特許または法律用語または語法に精通していない当技術分野の科学者、技術者および実務家とが、本出願の技術的開示の性質および本質をおおまなか閲覧から素早く決定することを可能にすることである。本開示の要約は、いかなる仕方でも本発明の範囲に関して限定的であることを意図されていない。
【0293】
「少なくとも1つ(at least one)」という用語が、本明細書、特許請求の範囲および図面においてしばしば使用されることがあるが、「a」、「an」、「the」、「said」などの用語も、本明細書、特許請求の範囲および図面において「少なくとも1つ」または「上記少なくとも1つ」を示す。
【0294】
さらに、本明細書、特許請求の範囲および図面における「含む」、「備える」という用語、または同様の用語は、「含むが、それらに限定はされない」を意味するものとしてとして解釈されたい。
【0295】
最後に、「ための手段」または「ためのステップ」という明示的な文言を含む請求項のみが、米国特許法212、項6の下で解釈されるべきことが、出願人の意図である。「ための手段」または「ためのステップ」という句を明示的に含まない請求項は、米国特許法212、項6の下で解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図15A
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図21A
【手続補正書】
【提出日】2022-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
プラットフォームを使用して、不動産財産所有物のための、フラクショナライズされたリスクプール、およびフラクショナライズされた住宅価格指数(HPI)プールを作成することと、前記フラクショナライズされたリスクプール、および前記フラクショナライズされたHPIプールが、アセットトークン、HPIトークン、および入居トークンを備え、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、ブロックチェーンを使用して発行される、
第1のコンピューティングシステムの第1のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに、アセットトークン保持者に対するアセットトークンの売却を備える第1のネットワーク機能要求を送信することと、ここにおいて、前記アセットトークンが、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
第2のコンピューティングシステムの第2のコンピューティングデバイスによって、前記分散ネットワークに第2のネットワーク機能要求を送信することと、前記第2のネットワーク機能要求が、HPIトークン保持者に対するHPIトークンの売却を備え、ここにおいて、前記HPIトークンが、ブロックチェーンを使用して前記アセットトークン保持者および前記HPIトークン保持者に支払いを分配するブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
を備え、
ここにおいて、前記入居トークンは、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが実行された後に、前記不動産財産所有物の入居者に前記不動産財産所有物の金融および入居権を付与し、
ここにおいて、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、再売却および/または再取引されるように構成された
方法。
【請求項2】
複数の不動産財産所有物が、前記フラクショナライズされたHPIプールにおいて一緒に組み合わされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アセットトークンが、アセットトークン保持者に前記不動産財産所有物の金融権を付与し、HPIトークンが、HPIトークン保持者に、前記フラクショナライズされたHPIプールの金融権を付与する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記HPIトークンが、フラクショナライズされたHPIプールに対する上昇権を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
プリセットされた条件が満たされた後に、HPIトークンがアンロックされ、アセットトークン保持者に移転される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
(最小保持エクイティ)MREエンジンが、前記入居者のリスクプロファイルのための最小エクイティしきい値を決定し、および/または前記ブロックチェーンによって証券化された前記不動産財産所有物の額の比率を決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
賃貸料が、入居者のリスクプロファイルに適応するように調整されない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、複数の入居者および入居者リスクプロファイルを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
MREエンジンは、投資資本が入居者資本からセグメント化されるようにMREを計算する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
MREエンジンは、前記入居者が追加のエクイティを購入することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、最小エクイティしきい値が満たされるまで、賃貸料および/または強化された賃貸料を支払うことによって、経時的に投資家からエクイティを購入することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、所定の最小エクイティしきい値が満たされた後に、月極支払いが所定の額に低下することを可能にする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
MREが投資家および/または前記入居者によって継続的に満たされる限り、投資が、所定の額の保持者に対して、前記プラットフォーム上で任意の他の投資と同じに見える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
MREエンジンは、投資家が、所定のガイドライン内でカスタマイズされたエクイティ援助および/またはエクイティ購入プログラムを設計することを可能にするためのフレームワークを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、様々な入居者と様々な投資家との間の所有権の比率が、エンティティおよび/または個人によって所有されるトークンおよび(共通財産権者)TIC利権の比率に基づくことを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記入居者が購入価格の所定の割合を資金調達し、投資家が前記購入価格の残りの割合を資金調達するとき、前記入居者が、前記購入価格の前記残りの割合に基づいて前記投資家に賃貸料を支払う必要がある、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、任意の入居者所有のTIC利権および/または前記入居トークンを売却することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
MREエンジンは、最小エクイティしきい値を決定し、高リスククラスの前記入居者が、より高い支払いを行うことを要求される代わりに、より多くのエクイティを保持することを要求されることを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記最小エクイティしきい値が、投資家と共有される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
MREが、前記入居者のリスクおよびグローバルリスクプール履行に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが(特殊目的エンティティ)SPEによって作成され、および/またはSPEエンティティが前記入居者に前記入居トークンを発行する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対して上昇を割り当てることに対する同意を含んでおり、引き換えにHPIトークンを発行する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
HPIトークンが、上昇権の所有権を表し、前記アセットトークンをもつ投資家におよび/またはプラットフォーム所有者に分配される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、前記プラットフォーム上のすべての所有物のアグリゲート上昇を備えるエクイティのプールである、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
MREが、所与の時間的瞬間における前記不動産財産所有物および/または入居者プロファイルに基づいて変化し、ならびに/あるいはデフォルトリスクを管理するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記フラクショナライズされたリスクプールが、入居者デフォルトリスクを軽減するために前記プラットフォームによって保持されるアセットトークンのプールを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記入居トークンが、入居者およびSPEによる実行時に前記SPEによって前記入居者に発行される非代替可能トークンを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
TIC同意が、前記不動産財産所有物の保守を備える入居者義務に関係する項を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記入居トークンは、
前記不動産財産所有物のフラクショナルエクイティを購入および/または売却するための権利、
前記額またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に現在の評価において前記不動産財産所有物の追加のフラクションを購入するための権利、
前記額またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に前記現在の評価において前記不動産財産所有物の余分のエクイティを売却するための権利、
前記プラットフォームを使用する買い手に前記入居者が前記不動産財産所有物を売却するための権利、
司法権利上の特定の共通財産権者同意による入居権利、
前記入居者が前記不動産財産所有物に対して資本改良を行い、何らかの資本改良から恩恵を受けるための権利、または
TIC保持の一部分を売却するための権利、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記アセットトークンが、アセットトークンの比率所有権に従って賃貸料支払いを受け取るための権利を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記HPIトークンが、前記プラットフォーム上のあらゆる不動産財産所有物の上昇によって生成されたエクイティプールによってバックされ、および/または前記エクイティプールの所有権が、HPIトークンと引き換えにアセットトークン保持者によってHPIエクイティプールに移転される、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記不動産財産所有物がボーディングされたときにSPEで作成され、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記HPIフラクショナライズされたプールに対して、前記プラットフォームから前記不動産財産所有物の前記売却およびエグジット時に収集された前記不動産財産所有物の上昇の値を割り当てる、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
その期間中の各不動産財産所有物の価値の変化を計算するために、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが前記プラットフォーム上で各不動産財産所有物の評価を更新したときに、HPI間隔を確定すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
各HPI間隔の終了時に、住宅価格上昇(HPA)または住宅価格下落(HPD)を計算することをさらに備え、ここにおいて、前記計算が、前のHPI間隔の終了時に行われた評価と、現在のHPI間隔の終了時に行われた評価との間の差を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項35】
MREエンジンが、申込者のクレジットスコア、バックエンド(負債対収入)DTI比、リスクプールコンポジション、または所有物固有データ、あるいはそれらの任意の組合せを使用してMREを決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
MREエンジンが、トランザクションをクロージングするために申込者によって必要とされる最小の頭金を計算するためにMREを使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記アセットトークンは、
前記入居者によって支払われた賃貸料の比例分配+強化された賃貸料の100%に対する権利、
SPEを介して投資家の保持から前記不動産財産所有物の追加のTIC利権を購入するために使用される強化された賃貸料支払いの一部分に対する権利、または
前記SPEを介した前記投資家保持の全体に等しいTIC利権の購入時に、前記入居者の強化された賃貸料支払い義務に対する権利が終了すること、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記入居者が、前記不動産財産所有物のTIC利権を獲得しおよび/または前記入居トークンの保持者になる、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
SPEが、前記入居者とのTIC同意および/またはトリプルネットリースを実行し、契約考慮事項として前記入居トークンを発行する、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
SPEが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対するすべての将来の上昇の比例分配に対する権利を許可する契約を結び、考慮して、HPIトークンが前記HPIプールによって発行される、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、SPEにHPIトークンを発行することと引き換えに前記SPEからすべての将来のHPI利得を受け取るBKリモートSPEである、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
前記入居者が、不動産財産購入トランザクションに従って売り手に不換通貨を支払い、見返りに、入居および共通財産権者利権を許可する証書を受け取る、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、
SPEにおける投資家の比例権利に等しい前記SPEの利権の額を購入すること、および/または
何らかの追加の支払いの一部分が、追加のTIC利権を購入するために使用され、残りが、アセットトークンの所有権に基づいて前記投資家に付与される比例額に対する補足支払いとして前記投資家に支払われるように、追加の支払いを提供すること
を行うために、前記投資家および/または前記SPEとの同意を得ることを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
投資家が、SPEへの資本提供者、および/または前記SPEからアセットトークンを購入する前記入居者の後援者である、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
投資家は、
前記入居者の履行を保証し、および/もしくはそれが所有する前記アセットトークンをSPEに対して担保にするか、
各月の補足賃貸料支払いと引き換えに、前記投資家は、前記入居者によって毎月購入されるTIC利権の額に等しい彼らのアセットトークンの一部分を前記SPEに売却するか、または
所定の状況の下でHPIトークンに対する権利を付与されるか、あるいは
それらの任意の組合せ
を行う、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
各投資家は、前記投資家が所有するアセットトークンの比率に基づいて前記入居者によって支払われる賃貸料の比例額を付与される、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
賃貸料が、前記入居者によって所有されるTIC利権の比率の変化に基づいて変化する、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
上昇は、前記不動産財産所有物の上昇から導出された何らかの価値がHPIアセットプールに契約上移転されるように、前記アセットトークンから取り去られる、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
HPIアセットプールは、前記所有物のすべての上昇を、HPIトークンの発行を可能にする1つのロケーションにアグリゲートする、請求項1に記載の方法。
【請求項50】
前記不動産財産所有物の更新された評価を決定することをさらに備え、ここにおいて、HPAまたはHPDが、現在の期間の間に計算され、およびここにおいて、各アセットトークンについてアンロックされるべきHPIトークンの数が計算される、
請求項1に記載の方法。
【請求項51】
システムであって、
プラットフォームを使用して、不動産財産所有物のための、フラクショナライズされたリスクプール、およびフラクショナライズされた住宅価格指数(HPI)プールを作成することと、前記フラクショナライズされたリスクプール、および前記フラクショナライズされたHPIプールが、アセットトークン、HPIトークン、および入居トークンを備え、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、ブロックチェーンを使用して発行される、
第1のコンピューティングシステムの第1のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに、アセットトークン保持者に対するアセットトークンの売却を備える第1のネットワーク機能要求を送信することと、ここにおいて、前記アセットトークンが、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
第2のコンピューティングシステムの第2のコンピューティングデバイスによって、前記分散ネットワークに第2のネットワーク機能要求を送信することと、前記第2のネットワーク機能要求が、HPIトークン保持者に対するHPIトークンの売却を備え、ここにおいて、前記HPIトークンが、ブロックチェーンを使用して前記アセットトークン保持者および前記HPIトークン保持者に支払いを分配するブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
を行うために構成されたプロセッサを備え、
ここにおいて、前記入居トークンは、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが実行された後に、前記不動産財産所有物の入居者に前記不動産財産所有物の金融および入居権を付与し、
ここにおいて、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、再売却および/または再取引されるように構成された、
システム。
【請求項52】
複数の不動産財産所有物が、前記フラクショナライズされたHPIプールにおいて一緒に組み合わされる、請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
アセットトークンが、アセットトークン保持者に前記不動産財産所有物の金融権を付与し、HPIトークンが、HPIトークン保持者に、前記フラクショナライズされたHPIプールの金融権を付与する、請求項51に記載のシステム。
【請求項54】
前記HPIトークンが、フラクショナライズされたHPIプールに対する上昇権を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項55】
プリセットされた条件が満たされた後に、HPIトークンがアンロックされ、アセットトークン保持者に移転される、請求項51に記載のシステム。
【請求項56】
(最小保持エクイティ)MREエンジンが、前記入居者のリスクプロファイルのための最小エクイティしきい値を決定し、および/または前記ブロックチェーンによって証券化された前記不動産財産所有物の額の比率を決定する、請求項51に記載のシステム。
【請求項57】
賃貸料が、入居者のリスクプロファイルに適応するように調整されない、請求項56に記載のシステム。
【請求項58】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、複数の入居者および入居者リスクプロファイルを備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項59】
MREエンジンは、投資資本が入居者資本からセグメント化されるようにMREを計算する、請求項51に記載のシステム。
【請求項60】
MREエンジンは、前記入居者が追加のエクイティを購入することを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項61】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、最小エクイティしきい値が満たされるまで、賃貸料および/または強化された賃貸料を支払うことによって、経時的に投資家からエクイティを購入することを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項62】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、所定の最小エクイティしきい値が満たされた後に、月極支払いが所定の額に低下することを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項63】
MREが投資家および/または前記入居者によって継続的に満たされる限り、投資が、所定の額の保持者に対して、プラットフォーム上で任意の他の投資と同じに見える、請求項51に記載のシステム。
【請求項64】
MREエンジンは、投資家が、所定のガイドライン内でカスタマイズされたエクイティ援助および/またはエクイティ購入プログラムを設計することを可能にするためのフレームワークを提供する、請求項51に記載のシステム。
【請求項65】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、様々な入居者と様々な投資家との間の所有権の比率が、エンティティおよび/または個人によって所有されるトークンおよび(共通財産権者)TIC利権の比率に基づくことを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項66】
前記入居者が購入価格の所定の割合を資金調達し、投資家が前記購入価格の残りの割合を資金調達するとき、前記入居者が、前記購入価格の前記残りの割合に基づいて前記投資家に賃貸料を支払う必要がある、請求項51に記載のシステム。
【請求項67】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、任意の入居者所有のTIC利権および/または前記入居トークンを売却することを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項68】
MREエンジンは、最小エクイティしきい値を決定し、高リスククラスの前記入居者が、より高い支払いを行うことを要求される代わりに、より多くのエクイティを保持することを要求されることを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項69】
前記最小エクイティしきい値が、投資家と共有される、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
MREが、前記入居者のリスクおよびグローバルリスクプール履行に基づいて決定される、請求項51に記載のシステム。
【請求項71】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが(特殊目的エンティティ)SPEによって作成され、および/またはSPEエンティティが前記入居者に前記入居トークンを発行する、請求項51に記載のシステム。
【請求項72】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対して上昇を割り当てることに対する同意を含んでおり、引き換えにHPIトークンを発行する、請求項51に記載のシステム。
【請求項73】
HPIトークンが、上昇権の所有権を表し、前記アセットトークンをもつ投資家におよび/またはプラットフォーム所有者に分配される、請求項51に記載のシステム。
【請求項74】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、前記プラットフォーム上のすべての所有物のアグリゲート上昇を備えるエクイティのプールである、請求項51に記載のシステム。
【請求項75】
MREが、所与の時間的瞬間における前記不動産財産所有物および/または入居者プロファイルに基づいて変化し、ならびに/あるいはデフォルトリスクを管理するために使用される、請求項51に記載のシステム。
【請求項76】
前記フラクショナライズされたリスクプールが、入居者デフォルトリスクを軽減するために前記プラットフォームによって保持されるアセットトークンのプールを備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項77】
前記入居トークンが、入居者およびSPEによる実行時に前記SPEによって前記入居者に発行される非代替可能トークンを備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項78】
TIC同意が、前記不動産財産所有物の保守を備える入居者義務に関係する項を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項79】
前記入居トークンは、
前記不動産財産所有物のフラクショナルエクイティを購入および/または売却するための権利、
前記額またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に現在の評価において前記不動産財産所有物の追加のフラクションを購入するための権利、
前記額またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に前記現在の評価において前記不動産財産所有物の余分のエクイティを売却するための権利、
前記プラットフォームを使用する買い手に前記入居者が前記不動産財産所有物を売却するための権利、
司法権利上の特定の共通財産権者同意による入居権利、
前記入居者が前記不動産財産所有物に対して資本改良を行い、何らかの資本改良から恩恵を受けるための権利、または
TIC保持の一部分を売却するための権利、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項80】
前記アセットトークンが、アセットトークンの比率所有権に従って賃貸料支払いを受け取るための権利を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項81】
前記HPIトークンが、前記プラットフォーム上のあらゆる不動産財産所有物の上昇によって生成されたエクイティプールによってバックされ、および/または前記エクイティプールの所有権が、HPIトークンと引き換えにアセットトークン保持者によってHPIエクイティプールに移転される、請求項51に記載のシステム。
【請求項82】
ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記不動産財産所有物がボーディングされたときにSPEで作成され、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記HPIフラクショナライズされたプールに対して、前記プラットフォームから前記不動産財産所有物の前記売却およびエグジット時に収集された前記不動産財産所有物の上昇の値を割り当てる、請求項51に記載のシステム。
【請求項83】
前記プロセッサは、
その期間中の各不動産財産所有物の価値の変化を計算するために、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが前記プラットフォーム上で各不動産財産所有物の評価を更新したときに、HPI間隔を確定する
ためにさらに構成された、請求項51に記載のシステム。
【請求項84】
前記プロセッサが、
各HPI間隔の終了時に、住宅価格上昇(HPA)または住宅価格下落(HPD)を計算するためにさらに構成され、ここにおいて、前記計算が、前のHPI間隔の終了時に行われた評価と、現在のHPI間隔の終了時に行われた評価との間の差を備える、
請求項51に記載のシステム。
【請求項85】
MREエンジンが、申込者のクレジットスコア、バックエンド(負債対収入)DTI比、リスクプールコンポジション、または所有物固有データ、あるいはそれらの任意の組合せを使用してMREを決定する、請求項51に記載のシステム。
【請求項86】
MREエンジンが、トランザクションをクロージングするために申込者によって必要とされる最小の頭金を計算するためにMREを使用する、請求項51に記載のシステム。
【請求項87】
前記アセットトークンは、
前記入居者によって支払われた賃貸料の比例分配+強化された賃貸料の100%に対する権利、
SPEを介して投資家の保持から前記不動産財産所有物の追加のTIC利権を購入するために使用される強化された賃貸料支払いの一部分に対する権利、または
前記SPEを介した前記投資家保持の全体に等しいTIC利権の購入時に、前記入居者の強化された賃貸料支払い義務に対する権利が終了すること、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項88】
前記入居者が、前記不動産財産所有物のTIC利権を獲得しおよび/または前記入居トークンの保持者になる、請求項51に記載のシステム。
【請求項89】
SPEが、前記入居者とのTIC同意および/またはトリプルネットリースを実行し、契約考慮事項として前記入居トークンを発行する、請求項51に記載のシステム。
【請求項90】
SPEが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対するすべての将来の上昇の比例分配に対する権利を許可する契約を結び、考慮して、HPIトークンが前記HPIプールによって発行される、請求項51に記載のシステム。
【請求項91】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、SPEにHPIトークンを発行することと引き換えに前記SPEからすべての将来のHPI利得を受け取るBKリモートSPEである、請求項51に記載のシステム。
【請求項92】
前記入居者が、不動産財産購入トランザクションに従って売り手に不換通貨を支払い、見返りに、入居および共通財産権者利権を許可する証書を受け取る、請求項51に記載のシステム。
【請求項93】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、
SPEにおける投資家の比例権利に等しい前記SPEの利権の額を購入すること、および/または
何らかの追加の支払いの一部分が、追加のTIC利権を購入するために使用され、残りが、アセットトークンの所有権に基づいて前記投資家に付与される比例額に対する補足支払いとして前記投資家に支払われるように、追加の支払いを提供すること
を行うために、前記投資家および/または前記SPEとの同意を得ることを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項94】
投資家が、SPEへの資本提供者、および/または前記SPEからアセットトークンを購入する前記入居者の後援者である、請求項51に記載のシステム。
【請求項95】
投資家は、
前記入居者の履行を保証し、および/もしくはそれが所有する前記アセットトークンをSPEに対して担保にするか、
各月の補足賃貸料支払いと引き換えに、前記投資家は、前記入居者によって毎月購入されるTIC利権の額に等しい彼らのアセットトークンの一部分を前記SPEに売却するか、または
所定の状況の下でHPIトークンに対する権利を付与されるか、あるいは
それらの任意の組合せ
を行う、請求項51に記載のシステム。
【請求項96】
各投資家は、前記投資家が所有するアセットトークンの比率に基づいて前記入居者によって支払われる賃貸料の比例額を付与される、請求項51に記載のシステム。
【請求項97】
賃貸料が、前記入居者によって所有されるTIC利権の比率の変化に基づいて変化する、請求項51に記載のシステム。
【請求項98】
上昇は、前記不動産財産所有物の上昇から導出された何らかの価値がHPIアセットプールに契約上移転されるように、前記アセットトークンから取り去られる、請求項51に記載のシステム。
【請求項99】
HPIアセットプールは、前記所有物のすべての上昇を、HPIトークンの発行を可能にする1つのロケーションにアグリゲートする、請求項51に記載のシステム。
【請求項100】
前記プロセッサが、
前記不動産財産所有物の更新された評価を決定するためにさらに構成され、ここにおいて、HPAまたはHPDが、現在の期間の間に計算され、およびここにおいて、各アセットトークンについてアンロックされるべきHPIトークンの数が計算される、
請求項51に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0295
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0295】
最後に、「ための手段」または「ためのステップ」という明示的な文言を含む請求項のみが、米国特許法212、項6の下で解釈されるべきことが、出願人の意図である。「ための手段」または「ためのステップ」という句を明示的に含まない請求項は、米国特許法212、項6の下で解釈されるべきではない。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
方法であって、
第1のコンピューティングシステムの第1のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに第1のネットワーク機能要求を送信することと、前記第1のネットワーク機能要求が第1の情報を含む、
第2のコンピューティングシステムの第2のコンピューティングデバイスによって、前記分散ネットワークに第2のネットワーク機能要求を送信することと、前記第2のネットワーク機能要求が第2の情報を含む、
を備える、方法。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
プラットフォームを使用して、不動産財産所有物のための、フラクショナライズされたリスクプール、およびフラクショナライズされた住宅価格指数(HPI)プールを作成することと、前記フラクショナライズされたリスクプール、および前記フラクショナライズされたHPIプールが、アセットトークン、HPIトークン、および入居トークンを備え、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、ブロックチェーンを使用して発行される、
第1のコンピューティングシステムの第1のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに、アセットトークン保持者に対するアセットトークンの売却を備える第1のネットワーク機能要求を送信することと、ここにおいて、前記アセットトークンが、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
第2のコンピューティングシステムの第2のコンピューティングデバイスによって、前記分散ネットワークに第2のネットワーク機能要求を送信することと、前記第2のネットワーク機能要求が、HPIトークン保持者に対するHPIトークンの売却を備え、ここにおいて、前記HPIトークンが、ブロックチェーンを使用して前記アセットトークン保持者および前記HPIトークン保持者に支払いを分配するブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
を備え、
ここにおいて、前記入居トークンは、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが実行された後に、前記不動産財産所有物の入居者に前記不動産財産所有物の金融および入居権を付与し、
ここにおいて、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、再売却および/または再取引されるように構成された、
方法。
【請求項2】
複数の不動産財産所有物が、前記フラクショナライズされたHPIプールにおいて一緒に組み合わされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アセットトークンが、アセットトークン保持者に前記不動産財産所有物の金融権を付与し、HPIトークンが、HPIトークン保持者に、前記フラクショナライズされたHPIプールの金融権を付与する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記HPIトークンが、フラクショナライズされたHPIプールに対する上昇権を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
プリセットされた条件が満たされた後に、HPIトークンがアンロックされ、アセットトークン保持者に移転される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
小保持エクイティMREエンジンが、入居者のリスクプロファイルのための最小エクイティしきい値を決定し、および/または前記ブロックチェーンによって証券化された前記不動産財産所有物の額の比率を決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
賃貸料が、入居者のリスクプロファイルに適応するように調整されない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、複数の入居者および入居者リスクプロファイルを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
MREエンジンは、投資資本が入居者資本からセグメント化されるようにMREを計算する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記MREエンジンは、前記入居者が追加のエクイティを購入することを可能にする、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、最小エクイティしきい値が満たされるまで、賃貸料および/または強化された賃貸料を支払うことによって、経時的に投資家からエクイティを購入することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、所定の最小エクイティしきい値が満たされた後に、月極支払いが所定の額に低下することを可能にする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
MREが前記投資家および/または前記入居者によって継続的に満たされる限り、投資が、前記所定の額の保持者に対して、前記プラットフォーム上で任意の他の投資と同じに見える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
MREエンジンは、投資家が、所定のガイドライン内でカスタマイズされたエクイティ援助および/またはエクイティ購入プログラムを設計することを可能にするためのフレームワークを提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、様々な入居者と様々な投資家との間の所有権の比率が、エンティティおよび/または個人によって所有されるトークンおよび共通財産権者TIC利権の比率に基づくことを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記入居者が購入価格の所定の割合を資金調達し、投資家が前記購入価格の残りの割合を資金調達するとき、前記入居者が、前記購入価格の前記残りの割合に基づいて前記投資家に賃貸料を支払う必要がある、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、任意の入居者所有のTIC利権および/または前記入居トークンを売却することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
MREエンジンは、最小エクイティしきい値を決定し、高リスククラスの前記入居者が、より高い支払いを行うことを要求される代わりに、より多くのエクイティを保持することを要求されることを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記最小エクイティしきい値が、投資家と共有される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
MREが、前記入居者のリスクおよびグローバルリスクプール履行に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが特殊目的エンティティSPEによって作成され、および/またはSPEエンティティが前記入居者に前記入居トークンを発行する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対して上昇を割り当てることに対する同意を含んでおり、引き換えにHPIトークンを発行する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記HPIトークンが、上昇権の所有権を表し、前記アセットトークンをもつ投資家におよび/またはプラットフォーム所有者に分配される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、前記プラットフォーム上のすべての所有物のアグリゲート上昇を備えるエクイティのプールである、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
MREが、所与の時間的瞬間における前記不動産財産所有物および/または入居者プロファイルに基づいて変化し、ならびに/あるいはデフォルトリスクを管理するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記フラクショナライズされたリスクプールが、入居者デフォルトリスクを軽減するために前記プラットフォームによって保持されるアセットトークンのプールを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記入居トークンが、入居者およびSPEによる実行時に前記SPEによって前記入居者に発行される非代替可能トークンを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
TIC同意が、前記不動産財産所有物の保守を備える入居者義務に関係する項を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記入居トークンは、
前記不動産財産所有物のフラクショナルエクイティを購入および/または売却するための権利、
またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に現在の評価において前記不動産財産所有物の追加のフラクションを購入するための権利、
前記額またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に前記現在の評価において前記不動産財産所有物の余分のエクイティを売却するための権利、
前記プラットフォームを使用する買い手に前記入居者が前記不動産財産所有物を売却するための権利、
司法権利上の特定の共通財産権者同意による入居権利、
前記入居者が前記不動産財産所有物に対して資本改良を行い、何らかの資本改良から恩恵を受けるための権利、または
TIC保持の一部分を売却するための権利、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記アセットトークンが、アセットトークンの比率所有権に従って賃貸料支払いを受け取るための権利を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記HPIトークンが、前記プラットフォーム上のあらゆる不動産財産所有物の上昇によって生成されたエクイティプールによってバックされ、および/または前記エクイティプールの所有権が、HPIトークンと引き換えにアセットトークン保持者によってHPIエクイティプールに移転される、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記不動産財産所有物がボーディングされたときにSPEで作成され、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記HPIフラクショナライズされたプールに対して、前記プラットフォームから前記不動産財産所有物の前記売却およびエグジット時に収集された前記不動産財産所有物の上昇の値を割り当てる、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
その期間中の各不動産財産所有物の価値の変化を計算するために、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが前記プラットフォーム上で各不動産財産所有物の評価を更新したときに、HPI間隔を確立すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
各HPI間隔の終了時に、住宅価格上昇(HPA)または住宅価格下落(HPD)を計算することをさらに備え、ここにおいて、前記計算が、前のHPI間隔の終了時に行われた評価と、現在のHPI間隔の終了時に行われた評価との間の差を備える、
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
MREエンジンが、申込者のクレジットスコア、バックエンド(負債対収入)DTI比、リスクプールコンポジション、または所有物固有データ、あるいはそれらの任意の組合せを使用してMREを決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
MREエンジンが、トランザクションをクロージングするために申込者によって必要とされる最小の頭金を計算するためにMREを使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記アセットトークンは、
前記入居者によって支払われた賃貸料の比例分配+強化された賃貸料の100%に対する権利、
SPEを介して投資家の保持から前記不動産財産所有物の追加のTIC利権を購入するために使用される強化された賃貸料支払いの一部分に対する権利、または
前記SPEを介した前記投資家保持の全体に等しいTIC利権の購入時に、前記入居者の強化された賃貸料支払い義務に対する権利が終了すること、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記入居者が、前記不動産財産所有物のTIC利権を獲得しおよび/または前記入居トークンの保持者になる、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
SPEが、前記入居者とのTIC同意および/またはトリプルネットリースを実行し、契約考慮事項として前記入居トークンを発行する、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
SPEが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対するすべての将来の上昇の比例分配に対する権利を許可する契約を結び、考慮して、HPIトークンが前記HPIプールによって発行される、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、SPEにHPIトークンを発行することと引き換えに前記SPEからすべての将来のHPI利得を受け取る破産(BKリモートSPEである、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
居者が、不動産財産購入トランザクションに従って売り手に不換通貨を支払い、見返りに、入居および共通財産権者利権を許可する証書を受け取る、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、
SPEにおける投資家の比例権利に等しい前記SPEの利権の額を購入すること、および/または
何らかの追加の支払いの一部分が、追加のTIC利権を購入するために使用され、残りが、アセットトークンの所有権に基づいて前記投資家に付与される比例額に対する補足支払いとして前記投資家に支払われるように、追加の支払いを提供すること
を行うために、前記投資家および/または前記SPEとの同意を得ることを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
投資家が、SPEへの資本提供者、および/または前記SPEからアセットトークンを購入する前記入居者の後援者である、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
投資家は、
前記入居者の履行を保証し、および/もしくはそれが所有する前記アセットトークンをSPEに対して担保にするか、
各月の補足賃貸料支払いと引き換えに、投資家は、前記入居者によって毎月購入されるTIC利権の額に等しい彼らのアセットトークンの一部分を前記SPEに売却するか、または
所定の状況の下でHPIトークンに対する権利を付与されるか、あるいは
それらの任意の組合せ
を行う、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
各投資家は、投資家が所有するアセットトークンの比率に基づいて前記入居者によって支払われる賃貸料の比例額を付与される、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
賃貸料が、前記入居者によって所有されるTIC利権の比率の変化に基づいて変化する、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
上昇は、前記不動産財産所有物の上昇から導出された何らかの価値が前記HPIアセットプールに契約上移転されるように、前記アセットトークンから取り去られる、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
前記HPIアセットプールは、前記所有物のすべての上昇を、HPIトークンの発行を可能にする1つのロケーションにアグリゲートする、請求項1に記載の方法。
【請求項50】
前記不動産財産所有物の更新された評価を決定することをさらに備え、ここにおいて、HPAまたはHPDが、現在の期間の間に計算され、およびここにおいて、各アセットトークンについてアンロックされるべきHPIトークンの数が計算される、
請求項1に記載の方法。
【請求項51】
システムであって、
プラットフォームを使用して、不動産財産所有物のための、フラクショナライズされたリスクプール、およびフラクショナライズされた住宅価格指数(HPI)プールを作成することと、前記フラクショナライズされたリスクプール、および前記フラクショナライズされたHPIプールが、アセットトークン、HPIトークン、および入居トークンを備え、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、ブロックチェーンを使用して発行される、
第1のコンピューティングシステムの第1のコンピューティングデバイスによって、分散ネットワークに、アセットトークン保持者に対するアセットトークンの売却を備える第1のネットワーク機能要求を送信することと、ここにおいて、前記アセットトークンが、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
第2のコンピューティングシステムの第2のコンピューティングデバイスによって、前記分散ネットワークに第2のネットワーク機能要求を送信することと、前記第2のネットワーク機能要求が、HPIトークン保持者に対するHPIトークンの売却を備え、ここにおいて、前記HPIトークンが、ブロックチェーンを使用して前記アセットトークン保持者および前記HPIトークン保持者に支払いを分配するブロックチェーンベースのスマートコントラクトを備える、
を行うために構成されたプロセッサを備え、
ここにおいて、前記入居トークンは、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが実行された後に、前記不動産財産所有物の入居者に前記不動産財産所有物の金融および入居権を付与し、
ここにおいて、前記アセットトークン、前記HPIトークン、および前記入居トークンが、再売却および/または再取引されるように構成された、
システム。
【請求項52】
複数の不動産財産所有物が、前記フラクショナライズされたHPIプールにおいて一緒に組み合わされる、請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
アセットトークンが、アセットトークン保持者に前記不動産財産所有物の金融権を付与し、HPIトークンが、HPIトークン保持者に、前記フラクショナライズされたHPIプールの金融権を付与する、請求項51に記載のシステム。
【請求項54】
前記HPIトークンが、フラクショナライズされたHPIプールに対する上昇権を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項55】
プリセットされた条件が満たされた後に、HPIトークンがアンロックされ、アセットトークン保持者に移転される、請求項51に記載のシステム。
【請求項56】
小保持エクイティMREエンジンが、入居者のリスクプロファイルのための最小エクイティしきい値を決定し、および/または前記ブロックチェーンによって証券化された前記不動産財産所有物の額の比率を決定する、請求項51に記載のシステム。
【請求項57】
賃貸料が、入居者のリスクプロファイルに適応するように調整されない、請求項56に記載のシステム。
【請求項58】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、複数の入居者および入居者リスクプロファイルを備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項59】
MREエンジンは、投資資本が入居者資本からセグメント化されるようにMREを計算する、請求項51に記載のシステム。
【請求項60】
前記MREエンジンは、前記入居者が追加のエクイティを購入することを可能にする、請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、最小エクイティしきい値が満たされるまで、賃貸料および/または強化された賃貸料を支払うことによって、経時的に投資家からエクイティを購入することを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項62】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、所定の最小エクイティしきい値が満たされた後に、月極支払いが所定の額に低下することを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項63】
MREが前記投資家および/または前記入居者によって継続的に満たされる限り、投資が、前記所定の額の保持者に対して、前記プラットフォーム上で任意の他の投資と同じに見える、請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
MREエンジンは、投資家が、所定のガイドライン内でカスタマイズされたエクイティ援助および/またはエクイティ購入プログラムを設計することを可能にするためのフレームワークを提供する、請求項51に記載のシステム。
【請求項65】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、様々な入居者と様々な投資家との間の所有権の比率が、エンティティおよび/または個人によって所有されるトークンおよび(共通財産権者)TIC利権の比率に基づくことを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項66】
前記入居者が購入価格の所定の割合を資金調達し、投資家が前記購入価格の残りの割合を資金調達するとき、前記入居者が、前記購入価格の前記残りの割合に基づいて前記投資家に賃貸料を支払う必要がある、請求項51に記載のシステム。
【請求項67】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、任意の入居者所有のTIC利権および/または前記入居トークンを売却することを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項68】
MREエンジンは、最小エクイティしきい値を決定し、高リスククラスの前記入居者が、より高い支払いを行うことを要求される代わりに、より多くのエクイティを保持することを要求されることを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項69】
前記最小エクイティしきい値が、投資家と共有される、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
MREが、前記入居者のリスクおよびグローバルリスクプール履行に基づいて決定される、請求項51に記載のシステム。
【請求項71】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが特殊目的エンティティSPEによって作成され、および/またはSPEエンティティが前記入居者に前記入居トークンを発行する、請求項51に記載のシステム。
【請求項72】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対して上昇を割り当てることに対する同意を含んでおり、引き換えにHPIトークンを発行する、請求項51に記載のシステム。
【請求項73】
前記HPIトークンが、上昇権の所有権を表し、前記アセットトークンをもつ投資家におよび/またはプラットフォーム所有者に分配される、請求項51に記載のシステム。
【請求項74】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、前記プラットフォーム上のすべての所有物のアグリゲート上昇を備えるエクイティのプールである、請求項51に記載のシステム。
【請求項75】
MREが、所与の時間的瞬間における前記不動産財産所有物および/または入居者プロファイルに基づいて変化し、ならびに/あるいはデフォルトリスクを管理するために使用される、請求項51に記載のシステム。
【請求項76】
前記フラクショナライズされたリスクプールが、入居者デフォルトリスクを軽減するために前記プラットフォームによって保持されるアセットトークンのプールを備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項77】
前記入居トークンが、入居者およびSPEによる実行時に前記SPEによって前記入居者に発行される非代替可能トークンを備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項78】
TIC同意が、前記不動産財産所有物の保守を備える入居者義務に関係する項を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項79】
前記入居トークンは、
前記不動産財産所有物のフラクショナルエクイティを購入および/または売却するための権利、
またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に現在の評価において前記不動産財産所有物の追加のフラクションを購入するための権利、
前記額またはフラクショナル額が所定の額よりも小さくおよび/または現在の強化された評価である場合、前記入居者が任意の時間に前記現在の評価において前記不動産財産所有物の余分のエクイティを売却するための権利、
前記プラットフォームを使用する買い手に前記入居者が前記不動産財産所有物を売却するための権利、
司法権利上の特定の共通財産権者同意による入居権利、
前記入居者が前記不動産財産所有物に対して資本改良を行い、何らかの資本改良から恩恵を受けるための権利、または
TIC保持の一部分を売却するための権利、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項80】
前記アセットトークンが、アセットトークンの比率所有権に従って賃貸料支払いを受け取るための権利を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項81】
前記HPIトークンが、前記プラットフォーム上のあらゆる不動産財産所有物の上昇によって生成されたエクイティプールによってバックされ、および/または前記エクイティプールの所有権が、HPIトークンと引き換えにアセットトークン保持者によってHPIエクイティプールに移転される、請求項51に記載のシステム。
【請求項82】
ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記不動産財産所有物がボーディングされたときにSPEで作成され、前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが、前記HPIフラクショナライズされたプールに対して、前記プラットフォームから前記不動産財産所有物の前記売却およびエグジット時に収集された前記不動産財産所有物の上昇の値を割り当てる、請求項51に記載のシステム。
【請求項83】
前記プロセッサは、
その期間中の各不動産財産所有物の価値の変化を計算するために、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが前記プラットフォーム上で各不動産財産所有物の評価を更新したときに、HPI間隔を確立する
ためにさらに構成された、請求項51に記載のシステム。
【請求項84】
前記プロセッサが、
各HPI間隔の終了時に、住宅価格上昇(HPA)または住宅価格下落(HPD)を計算するためにさらに構成され、ここにおいて、前記計算が、前のHPI間隔の終了時に行われた評価と、現在のHPI間隔の終了時に行われた評価との間の差を備える、
請求項83に記載のシステム。
【請求項85】
MREエンジンが、申込者のクレジットスコア、バックエンド(負債対収入)DTI比、リスクプールコンポジション、または所有物固有データ、あるいはそれらの任意の組合せを使用してMREを決定する、請求項51に記載のシステム。
【請求項86】
MREエンジンが、トランザクションをクロージングするために申込者によって必要とされる最小の頭金を計算するためにMREを使用する、請求項51に記載のシステム。
【請求項87】
前記アセットトークンは、
前記入居者によって支払われた賃貸料の比例分配+強化された賃貸料の100%に対する権利、
SPEを介して投資家の保持から前記不動産財産所有物の追加のTIC利権を購入するために使用される強化された賃貸料支払いの一部分に対する権利、または
前記SPEを介した投資家保持の全体に等しいTIC利権の購入時に、前記入居者の強化された賃貸料支払い義務に対する権利が終了すること、あるいは
それらの任意の組合せ
を備える、請求項51に記載のシステム。
【請求項88】
前記入居者が、前記不動産財産所有物のTIC利権を獲得しおよび/または前記入居トークンの保持者になる、請求項51に記載のシステム。
【請求項89】
SPEが、前記入居者とのTIC同意および/またはトリプルネットリースを実行し、契約考慮事項として前記入居トークンを発行する、請求項51に記載のシステム。
【請求項90】
SPEが、前記フラクショナライズされたHPIプールに対するすべての将来の上昇の比例分配に対する権利を許可する契約を結び、考慮して、HPIトークンが前記HPIプールによって発行される、請求項51に記載のシステム。
【請求項91】
前記フラクショナライズされたHPIプールが、SPEにHPIトークンを発行することと引き換えに前記SPEからすべての将来のHPI利得を受け取る破産(BKリモートSPEである、請求項51に記載のシステム。
【請求項92】
居者が、不動産財産購入トランザクションに従って売り手に不換通貨を支払い、見返りに、入居および共通財産権者利権を許可する証書を受け取る、請求項51に記載のシステム。
【請求項93】
前記ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、前記入居者が、
SPEにおける投資家の比例権利に等しい前記SPEの利権の額を購入すること、および/または
何らかの追加の支払いの一部分が、追加のTIC利権を購入するために使用され、残りが、アセットトークンの所有権に基づいて前記投資家に付与される比例額に対する補足支払いとして前記投資家に支払われるように、追加の支払いを提供すること
を行うために、前記投資家および/または前記SPEとの同意を得ることを可能にする、請求項51に記載のシステム。
【請求項94】
投資家が、SPEへの資本提供者、および/または前記SPEからアセットトークンを購入する前記入居者の後援者である、請求項51に記載のシステム。
【請求項95】
投資家は、
前記入居者の履行を保証し、および/もしくはそれが所有する前記アセットトークンをSPEに対して担保にするか、
各月の補足賃貸料支払いと引き換えに、投資家は、前記入居者によって毎月購入されるTIC利権の額に等しい彼らのアセットトークンの一部分を前記SPEに売却するか、または
所定の状況の下でHPIトークンに対する権利を付与されるか、あるいは
それらの任意の組合せ
を行う、請求項51に記載のシステム。
【請求項96】
各投資家は、投資家が所有するアセットトークンの比率に基づいて前記入居者によって支払われる賃貸料の比例額を付与される、請求項51に記載のシステム。
【請求項97】
賃貸料が、前記入居者によって所有されるTIC利権の比率の変化に基づいて変化する、請求項51に記載のシステム。
【請求項98】
上昇は、前記不動産財産所有物の上昇から導出された何らかの価値が前記HPIアセットプールに契約上移転されるように、前記アセットトークンから取り去られる、請求項51に記載のシステム。
【請求項99】
前記HPIアセットプールは、前記所有物のすべての上昇を、HPIトークンの発行を可能にする1つのロケーションにアグリゲートする、請求項51に記載のシステム。
【請求項100】
前記プロセッサが、
前記不動産財産所有物の更新された評価を決定するためにさらに構成され、ここにおいて、HPAまたはHPDが、現在の期間の間に計算され、およびここにおいて、各アセットトークンについてアンロックされるべきHPIトークンの数が計算される、
請求項51に記載のシステム。
【国際調査報告】