IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハーの特許一覧

特表2023-506311スライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-15
(54)【発明の名称】スライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E05C 19/02 20060101AFI20230208BHJP
   F16M 13/00 20060101ALI20230208BHJP
   E05F 11/12 20060101ALI20230208BHJP
   E05D 15/12 20060101ALI20230208BHJP
   F16B 5/10 20060101ALI20230208BHJP
   F16B 12/10 20060101ALI20230208BHJP
   E05D 15/10 20060101ALN20230208BHJP
【FI】
E05C19/02 A
F16M13/00 Z
E05F11/12
E05D15/12
F16B5/10 H
F16B12/10 Z
E05D15/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022537849
(86)(22)【出願日】2020-12-11
(85)【翻訳文提出日】2022-08-17
(86)【国際出願番号】 AT2020060454
(87)【国際公開番号】W WO2021119692
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】A51121/2019
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルーム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Julius Blum GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1, 6973 Hoechst, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マークス イアガング
(72)【発明者】
【氏名】ギュンター シュヴァーツマン
【テーマコード(参考)】
2E034
3J001
3J024
【Fターム(参考)】
2E034GA02
3J001FA03
3J001GB01
3J001JD16
3J001KA19
3J001KB03
3J024AA50
3J024CA18
(57)【要約】
スライドドアまたはフォールディングスライドドアを家具壁においてガイドするためのアセンブリであって、家具壁に取り付けるべき少なくとも1つのガイドと、スライドドアまたはフォールディングスライドドアを取り付けるべき支持体と、少なくとも1つのガイド体とを有しており、支持体は少なくとも1つのガイド体に連動するように接続可能であってまたは接続されていて、少なくとも1つのガイド体を介して支持体はガイドに摺動可能に支持されているまたは支持可能であって、この場合、少なくとも1つの固定装置が設けられており、固定装置は、支持体および/またはガイド体に接続されたまたは接続可能な第1の組付け本体と、ガイドおよび/または家具壁に接続されたまたは接続可能な第2の組付け本体と、少なくとも1つの固定エレメントとを含み、少なくとも1つの固定エレメントは、両組付け本体を、固定位置では互いに相対的に固定し、解除位置では、両組付け本体が互いに相対的に可動であるように解放する、アセンブリ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドドアまたはフォールディングスライドドア(2)を家具壁(3)においてガイドするためのアセンブリ(1)であって、前記家具壁(3)に取り付けるべき少なくとも1つのガイド(4,5)と、前記スライドドアまたはフォールディングスライドドア(2)を取り付けるべき支持体(8)と、少なくとも1つのガイド体(6,7)とを有しており、前記支持体(8)は前記少なくとも1つのガイド体(6,7)に連動するように接続可能であってまたは接続されていて、前記少なくとも1つのガイド体を介して前記支持体(8)は前記ガイド(4,5)に摺動可能に支持されているまたは支持可能であるアセンブリ(1)において、
少なくとも1つの固定装置(9)が設けられており、前記固定装置は、前記支持体(8)および/または前記ガイド体(6,7)に接続されたまたは接続可能な第1の組付け本体(9a)と、前記ガイド(4,5)および/または前記家具壁(3)に接続されたまたは接続可能な第2の組付け本体(9b)と、少なくとも1つの固定エレメント(9c)とを含み、前記少なくとも1つの固定エレメント(9c)は、前記両組付け本体(9a,9b)を、固定位置では互いに相対的に固定し、解除位置では、前記両組付け本体(9a,9b)が互いに相対的に可動であるように解放することを特徴とする、アセンブリ(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの固定装置(9)は、前記固定エレメント(9c)に力を加えることができる蓄力器(16)を、好ましくはばねを含んでいる、請求項1記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の組付け本体(9a)および/または前記第2の組付け本体(9b)および/または前記固定エレメント(9c)は一体に形成されている、請求項1または2記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の組付け本体(9a)および/または前記第2の組付け本体(9b)および/または前記固定エレメント(9c)は複数の部分から形成されている、請求項1または2記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の組付け本体(9a)および前記第2の組付け本体(9b)および/または前記固定エレメント(9c)は同じ材料から、好ましくはプラスチックまたは金属から製造されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の組付け本体(9a)および前記第2の組付け本体(9b)および/または前記固定エレメント(9c)は異なる材料から、好ましくはプラスチックおよび/または金属から製造されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの固定装置(9)は、前記固定装置(9)を操作するための操作エレメント(9d)を有しており、前記操作エレメント(9d)は好ましくは前記固定エレメント(9c)に配置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記操作エレメント(9d)は、ねじ頭駆動部の形態で形成されている、請求項7記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの固定エレメント(9c)は、旋回レバーとして形成されていて、かつ/または少なくとも1つの斜面を含んでおり、前記第1の組付け本体(9a)は、前記斜面を介して前記少なくとも1つの固定エレメント(9c)を乗り越えることができる、請求項1から8までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記アセンブリ(1)は、前記少なくとも1つのガイド(4,5)を、前記家具壁(3)に対して相対的に調節するための少なくとも1つの調節装置(17)を含む、請求項1から9までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記調節装置(17)は、前記家具壁(3)に取り付け可能な少なくとも1つの組付け装置(17a)と、前記少なくとも1つのガイド(4,5)に連結可能な少なくとも1つの連結装置(17b)とを含み、前記少なくとも1つの連結装置(17b)を、前記組付け装置(17a)に対して相対的に調節可能な、少なくとも1つの、好ましくは回転可能に支持された操作エレメント(17c)が設けられている、請求項10記載のアセンブリ。
【請求項12】
少なくとも2つのガイド(4,5)、少なくとも2つのガイド体(6,7)、および少なくとも2つの固定装置(9)が設けられている、請求項1から11までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記アセンブリ(1)は、前記支持体(8)および/または前記支持体に配置された前記スライドドアまたはフォールディングスライドドア(2)の、傾倒軸線を中心とした傾倒モーメントを補償するための補償装置(10)を含む、請求項1から12までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記補償装置(10)は、少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)および/または少なくとも1つの旋回レバー機構(12)を有しており、前記少なくとも1つの旋回レバー機構(12)は、互いに枢着された少なくとも2つの旋回レバー(12a,12b)を含んでおり、前記旋回レバーは、前記支持体(8)の運動時に、前記両ガイド(4,5)およびガイド体(6,7)によって、前記家具壁(3)に沿って互いに相対的に旋回可能である、請求項13記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも2つの旋回レバー(12a,12b)は、各位置で、1つの共通の中央平面に配置されている、請求項14項記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記支持体(8)は、前記少なくとも2つの旋回レバー(12a,12b)のうちの少なくとも1つの旋回レバーの端部を摺動可能に支持するための少なくとも1つのガイド(13)を有していて、好ましくは、前記少なくとも1つのガイド(13)は、前記支持体(8)の実質的に真ん中に配置されていて、かつ/または前記支持体(8)の全長の実質的に1/5にわたって延在している、請求項14または15記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)は、少なくとも1つの、好ましくはちょうど1つのケーブル(11a)を有していて、前記ケーブルは、一方の端部で、好ましくは両端部で、前記支持体(8)に取り付けられている、請求項14から16までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)は、前記少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)の前記ケーブル(11a)の張力を調節することができる少なくとも1つのケーブルテンション装置を有しており、好ましくは、前記少なくとも1つのケーブルテンション装置は前記支持体(8)に配置されている、請求項17記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)は、好ましくは変向ローラを備えた少なくとも1つの変向装置(11b)を有しており、前記変向装置によって、前記少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)のケーブル(11a)を変向させることができ、好ましくは、前記少なくとも1つの変向装置(11b)は、前記少なくとも2つの旋回レバー(12a,12b)のうちの少なくとも1つの旋回レバーの端部に、かつ/または前記両ガイド(4,5)のうちの1つのガイドに、かつ/または前記家具壁(3)に、かつ/または前記第2の組付け本体(9b)に配置されている、または配置可能である、請求項17または18記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記補償装置(10)は、前記アセンブリ(1)の出荷状態で、少なくとも部分的に、好ましくは完全に前記支持体(8)に予め組み付けられている、請求項13から19までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記少なくとも1つの固定装置(9)は、前記アセンブリ(1)の出荷状態で、少なくとも部分的に、好ましくは完全に前記支持体(8)に予め組み付けられている、請求項1から20までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項22】
家具(100)であって、少なくとも1つの家具壁(3)、少なくとも1つのスライドドアまたはフォールディングスライドドア(2)、および前記少なくとも1つの家具壁(3)に沿って前記少なくとも1つのスライドドアまたはフォールディングスライドドア(2)をガイドするための、請求項1から21までのいずれか1項記載の少なくとも1つのアセンブリ(1)を備えており、好ましくは、前記少なくとも1つの家具壁(3)は、前記家具(100)のスロット状の中空室(101)を少なくとも部分的に画定しており、前記中空室内には、前記少なくとも1つのスライドドアまたはフォールディングスライドドア(2)が配置可能である、家具(100)。
【請求項23】
請求項1から21までのいずれか1項記載のアセンブリ(1)を家具壁(3)に組み付ける方法であって、以下の方法ステップ、すなわち、
-少なくとも1つのガイド(4,5)を前記家具壁(3)に取り付けるステップ、
-支持体(8)を、少なくとも1つのガイド体(6,7)を介して前記ガイド(4,5)に接続するステップ、
-少なくとも1つの固定装置(9)の第2の組付け本体(9b)を前記ガイド(4,5)および/または前記家具壁(3)に接続するステップ、および
-前記少なくとも1つの固定装置(9)を固定位置から解除位置へと移行させるステップ、
を有していることを特徴とする方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つの固定装置(9)を固定位置から解除位置へと移行させる前に、少なくとも1つの旋回レバー機構(12)の、互いに枢着された少なくとも2つの旋回レバー(12a,12b)を、前記少なくとも2つの旋回レバー(12a,12b)が実質的に互いに平行に配置されている平行位置から、前記少なくとも2つの旋回レバー(12a,12b)が互いに0°よりも大きい角度をなす少なくとも1つの拡開位置へと移行させ、好ましくはこの際に、少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)の少なくとも1つのケーブル(11a)を、ケーブルリザーバから繰り出す、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの固定装置(9)を固定位置から解除位置へと移行させる前に、前記少なくとも1つのケーブル牽引装置(11)の前記少なくとも1つのケーブル(11a)のケーブル張力を調節する、請求項23または24記載の方法。
【請求項26】
さらなる方法ステップで、スライドドアまたはフォールディングスライドドア(2)を前記支持体(8)に組み付ける、請求項23から25までのいずれか1項記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念の特徴を有する、スライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのアセンブリに関する。さらに本発明は、少なくとも1つのこのようなアセンブリを備えた家具、およびこのようなアセンブリを組み付ける方法に関する。
【0002】
スライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのアセンブリは、従来技術により公知である。本出願人によるオーストリア国特許出願第50618/2019号明細書(AT50618/2019)には、スライドドアまたはフォールディングスライドドアに作用する傾倒モーメントを補償するための補償装置を備えた、スライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのアセンブリが開示されている。
【0003】
このようなアセンブリの欠点は、アセンブリの支持体が、ガイドシステムを介して、家具壁に自由に運動可能に支持されているので、アセンブリの組付けおよびアセンブリの搬送が困難であることにある。つまり、組付けの際には、組付け作業者は、支持体を常に手で位置保持していなければならず、アセンブリの搬送のためには、支持体もしくはスライドドアまたはフォールディングスライドドアを、ずれないように固定しなければならない。
【0004】
本発明の課題は、従来技術の欠点を解消し、従来技術に対して改善された、スライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのアセンブリを提供することである。さらなる課題は、少なくとも1つのこのようなアセンブリを備えた家具、およびこのようなアセンブリを組み付ける方法を提供することである。
【0005】
この課題は、独立請求項1、22および23に記載の特徴により解決される。
【0006】
すなわち、アセンブリに関しては、少なくとも1つの固定装置が設けられており、固定装置は、支持体および/またはガイド体に接続されたまたは接続可能な第1の組付け本体と、ガイドおよび/または家具壁に接続されたまたは接続可能な第2の組付け本体と、少なくとも1つの固定エレメントとを含み、少なくとも1つの固定エレメントは、両組付け本体を、固定位置では互いに相対的に固定し、解除位置では、両組付け本体が互いに相対的に可動であるように解放することが想定されている。
【0007】
固定装置が固定位置にある場合には、組付け本体、ひいては少なくとも1つのガイドもしくは家具壁および支持体もしくはフォールディングドアまたはフォールディングスライドドアは、互いに相対的に固定されている。この位置では、アセンブリを、問題なく搬送することができる、もしくは組み付けることができる。アセンブリが所定の場所に位置すると、もしくはアセンブリの組付けが完了すると、固定装置は解除位置に移行されてよい。組付け本体、ひいてはガイドもしくは家具壁および支持体もしくはスライドドアまたはフォールディングスライドドアも、今や、互いに相対的に運動可能である。
【0008】
本発明による固定装置は、固定装置全体がアセンブリにとどまることができるので、従来技術により公知の固定装置(ねじ、コッターピン等)よりも極めて有利である。すなわち、ねじまたはコッターピン等を、廃棄したり、捕集したり、保管したりする必要がない。
【0009】
有利にはさらに、支持体および少なくとも1つのガイド体を少なくとも1つのガイドもしくは家具壁に組み付ける際に、ガイド体をガイド内に導入する際の導入補助手段として、本発明による固定装置を利用することができる。
【0010】
本発明によるアセンブリを組み付ける方法に関しては、以下の方法ステップ、すなわち、
-少なくとも1つのガイドを家具壁に取り付けるステップ、
-支持体を、少なくとも1つのガイド体を介してガイドに接続するステップ、
-少なくとも1つの固定装置の第2の組付け本体をガイドおよび/または家具壁に接続するステップ、および
-少なくとも1つの固定装置を固定位置から解除位置へと移行させるステップ、
を有していることが想定されている。
【0011】
さらに、少なくとも1つの家具壁、少なくとも1つのスライドドアまたはフォールディングスライドドア、および少なくとも1つの家具壁において少なくとも1つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするための少なくとも1つの本発明によるアセンブリを備えた家具であって、好ましくは、少なくとも1つの家具壁は、家具のスロット状の中空室を少なくとも部分的に画定しており、中空室内には、少なくとも1つのスライドドアまたはフォールディングスライドドアが配置可能である家具が設けられている。
【0012】
本発明の有利な別の構成は、従属請求項に規定されている。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの固定装置は、固定エレメントに力を加えることができる蓄力器を、好ましくはばねを含んでいる。これにより、固定装置が固定位置から解除位置へと、または解除位置から固定位置へと、振動等により意図に反して移行することを防止することができる。
【0014】
さらに、第1の組付け本体および/または第2の組付け本体および/または固定エレメントが一体に形成されていると、かつ/または第1の組付け本体および/または第2の組付け本体および/または固定エレメントが複数の部分から形成されていると有利であることが実証されている。組付け本体が一体的に形成されていて、固定エレメントが複数の部分から形成されている実施形態は特に有利である。
【0015】
第1の組付け本体および/または第2の組付け本体および/または固定エレメントは異なる材料から、好ましくはプラスチックおよび/または金属から製造されていることが想定されていてもよい。したがって、各構成部品のために、必要な基準に関してこれらの構成部品に最も適している材料を設けることができる。
【0016】
好ましくは、少なくとも1つの固定装置は、この固定装置を操作するための操作エレメントを有しており、この操作エレメントは好ましくは固定エレメントに配置されていることが想定されていてよい。
【0017】
操作エレメントが、ねじ頭駆動部の形態で形成されているならば特に有利であることがわかっている。これにより、固定装置の簡単で直感的な操作が、すなわち固定位置から解除位置へのまたはその逆の固定装置の移行が可能である。しかしながら、操作エレメントは、基本的に任意に形成されていてよく、例えばボルト、押しボタン等の形態で形成されてもよい。
【0018】
本発明のさらなる実施形態によれば、少なくとも1つの固定エレメントが、旋回レバーとして形成されていて、かつ/または少なくとも1つの斜面を含んでおり、第1の組付け本体は、この斜面を介して少なくとも1つの固定エレメントを乗り越えることができることが想定されていてよい。このような固定エレメントの代替的な実施形態により、各状況に対して適切な固定エレメントを選択することができる。
【0019】
さらに、少なくとも1つのガイドを、家具壁に対して相対的に調節するための少なくとも1つの調節装置が設けられていてよい。この場合、調節装置は、家具壁に取り付け可能な少なくとも1つの組付け装置と、少なくとも1つのガイドに連結可能な少なくとも1つの連結装置とを含んでいてよく、少なくとも1つの連結装置を、組付け装置に対して相対的に調節可能な、少なくとも1つの、好ましくは回転可能に支持された操作エレメントが設けられていてよい。
【0020】
本発明のさらなる態様によれば、少なくとも2つのガイド、少なくとも2つのガイド体、および少なくとも2つの固定装置が設けられていてよい。これにより、家具壁におけるスライドドアまたはフォールディングスライドドアの安定的かつ確実なガイドが得られる。
【0021】
アセンブリが、支持体または支持体に配置されたスライドドアまたはフォールディングスライドドアの、傾倒軸線を中心とした傾倒モーメントを補償するための補償装置を含むならば特に有利であることがわかっている。
【0022】
この場合、補償装置は、少なくとも1つのケーブル牽引装置および/または少なくとも1つの旋回レバー機構を有しており、この少なくとも1つの旋回レバー機構は、互いに枢着された少なくとも2つの旋回レバーを含んでおり、これらの旋回レバーは、支持体の運動時に、両ガイドおよびガイド体によって、家具壁に沿って互いに相対的に旋回可能であることが想定されていてよい。
【0023】
これにより、改善された安定性および強度を備えた、スライドドアまたはフォールディングスライドドアをガイドするためのアセンブリが得られる。
【0024】
本発明のさらなる態様によれば、補償装置は、アセンブリの出荷状態で、少なくとも部分的に、好ましくは完全に支持体に予め組み付けられていることが想定されていてよい。
【0025】
これにより、本発明によるアセンブリの組付けが著しく簡単になる。少なくとも1つの固定装置が、アセンブリの出荷状態で、少なくとも部分的に、好適には完全に支持体に予め組み付けられていても、組付けはさらに簡単になる。
【0026】
本発明による当該方法では、少なくとも1つの固定装置を固定位置から解除位置へと移行させる前に、少なくとも1つの旋回レバー機構の、互いに枢着された少なくとも2つの旋回レバーを、少なくとも2つの旋回レバーが実質的に互いに平行に配置されている平行位置から、少なくとも2つの旋回レバーが互いに0°よりも大きい角度をなす少なくとも1つの拡開位置へと移行させ、好ましくはこの際に、少なくとも1つのケーブル牽引装置の少なくとも1つのケーブルを、ケーブルリザーバから繰り出すことが想定されていてよい。
【0027】
さらに、少なくとも1つの固定エレメントを固定位置から解除位置へと移行させる前に、少なくとも1つのケーブル牽引装置の少なくとも1つのケーブルのケーブル張力を調節することが想定されていてもよい。
【0028】
さらに、さらなる方法ステップで、スライドドアまたはフォールディングスライドドアを支持体に組み付けることが想定されていてよい。
【0029】
本発明のさらなる詳細および利点を、図面の説明に基づき図面を参照しながら以下により詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1a】本発明によるアセンブリの固定装置を第1の位置で示す斜視図である。
図1b】本発明によるアセンブリの固定装置を第2の位置で示す斜視図である。
図2a】本発明によるアセンブリの固定装置を第2の位置で示す、図2bの切断線A-Aに沿った断面図である。
図2b】本発明によるアセンブリの固定装置を第2の位置で示す平面図である。
図2c】本発明によるアセンブリの固定装置を第1の位置で示す、図2dの切断線A-Aに沿った断面図である。
図2d】本発明によるアセンブリの固定装置を第1の位置で示す平面図である。
図3】本発明によるアセンブリの固定装置の分解図である。
図4a】本発明によるアセンブリを組み付ける方法の1つのステップを示す前側から見た斜視図である。
図4b】本発明によるアセンブリを組み付ける方法のさらなるステップを示す後ろ側から見た斜視図である。
図4c】本発明によるアセンブリを組み付ける方法のさらなるステップを示す後ろ側から見た斜視図である。
図4d】本発明によるアセンブリを組み付ける方法のさらなるステップを示す後ろ側から見た斜視図である。
図4e】本発明によるアセンブリを組み付ける方法のさらなるステップを示す前側から見た斜視図である。
図5a図4aの細部Bを示す図である。
図5b図4aの細部Aを示す図である。
図6a】アセンブリを組み付ける方法の1つのステップにおける本発明によるアセンブリの固定装置を示す斜視図である。
図6b】アセンブリを組み付ける方法のさらなるステップにおける本発明によるアセンブリの固定装置を示す斜視図である。
図6c】アセンブリを組み付ける方法のさらなるステップにおける本発明によるアセンブリの固定装置を示す斜視図である。
図6d】アセンブリを組み付ける方法のさらなるステップにおける本発明によるアセンブリの固定装置を示す斜視図である。
図6e】アセンブリを組み付ける方法のさらなるステップにおける本発明によるアセンブリの固定装置を示す斜視図である。
図6f図4eの細部Cを示す図である。
図7】本発明によるアセンブリを備えた家具を示す図である。
図8】調節装置を備えた本発明による固定装置の代替的な実施形態を示す分解図である。
図9a】固定位置にある代替的な本発明による固定装置を備えたアセンブリの一部を示す図である。
図9b】固定位置にある代替的な本発明による固定装置を含む、図9aの細部Aを示す図である。
【0031】
図1aは、本発明によるアセンブリの固定装置を第1の位置において斜視図で示している。第1の組付け本体9a、第2の組付け本体9b、および固定エレメント9cが見て取れる。この場合、固定エレメント9cは、2つの固定ピン9eを有しており、固定ピンのうちの一方9eは開口15内に係合している。しかしながら基本的には、任意の数の固定ピン9eが設けられていてよい。
【0032】
両組付け本体のうちの一方9aまたは9bが、他方の組付け本体9aまたは9bに対して相対的に摺動させられると、この運動は、固定エレメント9cの固定ピン9eによって阻止される。固定エレメント9cには、見えていない蓄力器16によって力を加えることができるので、固定ピン9eは、開口15の凹部15a内に保持することができ、これにより、固定エレメント9cの意図しない操作を防止することができる。
【0033】
拡開装置14は、ねじの形態で形成された操作装置14aと、成形体14bと、拡開領域14cとを有している。成形体14bは、ガイド4における成形体14bのネガ型成形体4a内に導入することができる。操作装置14aの操作により、成形体14bは、拡開領域14cにおいて拡開され、ひいては、ネガ型成形体4aと成形体14bとの間に、ひいてはガイド4と第2の組付け本体9bとの間に摩擦接続式の接続部を形成する。この場合、操作エレメントは、基本的に任意に、例えば拡開楔として形成されていてよい。
【0034】
この実施例では、成形体はT字形成形体として形成されている。しかしながら、適切なあらゆる種類の成形体、例えばL字形成形体、三角形成形体、矩形成形体、円形または楕円形成形体、または多角形成形体が設けられてよい。成形体は、さらに面取り部の形態の導入補助手段を有している。
【0035】
図1bでは、固定エレメント9cが操作されていないことが見て取れる。つまり、固定エレメント9cの固定ピン9eは、開口15内に係合していない。すなわち両組付け本体9a,9bを互いに相対的に摺動させることができる。固定エレメント9cには、やはり、蓄力器16によって力が加えられ、したがって、意図しない操作は防止されている。
【0036】
操作エレメント14aが操作されていることが見て取れる。成形体14bは、拡開領域14cにおいて拡開されている。
【0037】
図2aは、図2bの切断線A-Aによる固定装置9の断面図を示している。固定エレメント9cは操作されていないことがわかる。圧縮ばねの形態で形成された蓄力器16は、固定エレメント9cの望ましくない操作を阻止する。操作エレメント14aは操作されている。
【0038】
図2bには、固定装置9が再度、平面図で示されている。
【0039】
図2cは、図2dの切断線A-Aによる固定装置9の断面図を示している。固定エレメント9cが操作されていることがわかる。圧縮ばねの形態で形成された蓄力器16は、圧縮されている。固定エレメント9cの望ましくない操作は、開口15の凹部15a内に固定ピン9eが係合することにより阻止される。操作エレメント14aは操作されていない。
【0040】
図2dには、固定装置9が再度、平面図で示されている。
【0041】
図3は、固定装置9を分解図で示している。第1の組付け本体9a、第2の組付け本体9b、固定エレメント9c、操作エレメント9d、および固定ピン9eを確認することができる。
【0042】
この図から、操作エレメント9dがねじ頭駆動部の形態で、特にスリットの形態で形成されていることがわかる。したがって、操作エレメント9dの操作は、固定エレメント9cの回転によって行われる。
【0043】
さらに、取付け装置14、操作装置14a、成形体14b、拡開領域14cならびに蓄力器16が図示されている。
【0044】
図4a~図4eにつき、本発明による方法を一般的に説明する。
【0045】
本発明に係る方法では、本実施例において、第1のステップで、2つのガイド4,5が、互いに垂直方向の間隔を置いて家具壁3に取り付けられる。家具壁3へのガイド4,5の取付けは、好ましくはねじ固定により行われるが、すべての別の適切な方法も考えられてよい。
【0046】
さらなるステップでは、支持体8が、支持体8に予め組み付けられたガイド体6,7を介してガイド4,5に配置される。その際、固定装置9は、ガイド体6,7をガイド4,5内に導入するための導入補助手段として働く。このような方法ステップは、図4aに、前側から見た斜視図で示されている。
【0047】
図4aに示された細部AおよびBは、図5aおよび図5bに示されている。
【0048】
さらなる方法ステップでは、支持体8が、固定装置9を介してガイドレール4,5に固定される。この一連の方法において、ケーブルリザーバ(図示せず)を有する変向装置11bも、ガイド4の上方で家具壁3に組み付けられる。
【0049】
さらなる方法ステップでは、支持体8に予め組み付けられていてかつ支持体8内に配置された旋回レバー機構12が、支持体8の内部から引き出され、かつ旋回レバー12a,12bが互いに0°よりも大きな角度をなす拡開位置へと移行させられる。ケーブル牽引装置11も既に支持体8に予め組み付けられている。しかしながら基本的には、アセンブリ1のどの部分も予め組み付けられていなくてもよい。
【0050】
このとき別の変向装置11bは、第1の旋回レバー12aの一方の端部に配置されている。予め組み付けられたケーブル11aは、したがって変向装置11bを通って旋回レバー12a,12bと一緒に移動する。これにより、ケーブル11aは、図示されていないケーブルリザーバから引き出される。
【0051】
さらなる方法ステップでは、旋回レバー機構12が完全に開放旋回されて、第1の旋回レバー12aの端部を介して第1のガイド5に取り付けられる。ケーブル11は、この過程で完全にケーブルリザーバから引き出される。次いでケーブル11を、アセンブリ1の最良の安定性と強度とを保証するために、図示されていないケーブルテンション装置を介して緊張させる。
【0052】
これらの方法ステップ後のアセンブリ1の状態は、図4bに示されている。支持体8は、さらに、固定装置9によってガイド4,5に固定されている。この場合、支持体8には示されていない、第1の旋回レバー12aの端部を摺動可能に支持するためのガイド13が配置されている。
【0053】
図4cには、さらなる方法ステップが示されていて、このステップでは、フォールディングスライドドア2が支持体8に組み付けられる。しかしながら基本的には、本発明によるアセンブリ1と共に使用するために、ドアのすべての適切な実施形態を考えることができる。
【0054】
図4dに示された方法ステップでは、固定装置9が固定位置から解除位置へと移行させられる。支持体8、およびこの支持体と共にフォールディングスライドドア2は、今や、ガイド4,5に摺動可能に支持されている。アセンブリ1は完全に組み付けられている。
【0055】
図4eは、フォールディングスライドドア2の摺動後、再度、アセンブリ1を、完全に組み付けられた状態で斜視図において示している。細部Cは、図6fに示されている。
【0056】
図5aは、図4aの細部Bを示している。ケーブル牽引装置11の変向装置11bが支持体8の上方の領域で支持体8に予め取り付けられていることがわかる。変向装置11bはこの場合、変向ローラを有している。しかしながら、ケーブル11aの変向のための別の手段が設けられていてもよい。
【0057】
支持体8には、変向装置11bの上方でガイド体7が配置されていて、このガイド体7の上方で固定装置9が配置されている。
【0058】
図5bは、図4aの細部Aを示している。この場合も、ガイド体6が支持体8に配置されている。支持体8には、ガイド体6の上方で固定装置9が配置されている。固定装置9には別の変向装置11bが組み付けられている。この変向装置11bはこの場合、支持体8には取り付けられていない。
【0059】
図6a~図6fを参照しながら、この方法を固定装置9に関して再度説明する。この場合、図6a~図6fにはそれぞれ、支持体8の下端部における、図5bに示した固定装置9が示されている。この方法は、他方の固定装置9に関しても、もしくは3つ以上の固定装置9が設けられている場合には、その他の固定装置9に関しても実質的に変更はない。
【0060】
図6aは、ガイド体6をガイド4内に導入する前の固定装置9を示している。固定装置9に加えて付加的に、ガイド4と、成形体12bを導入することができるネガ型成形体4aとが見て取れる。第1の組付け本体9aは、支持体8に配置されており、第2の組付け本体9bは、操作された固定エレメント9cを介して第1の組付け本体9aに着脱可能に接続されている。変向装置11bは、第2の組付け本体9bに配置されていて、支持体8に直接的には接触していない。
【0061】
成形体12bと第1の組付け本体9aとにより、固定装置9を、ガイド体6をガイド4内に導入するための導入補助手段として用いることができる。
【0062】
図6bは、さらなる方法ステップにおける固定装置9を示している。ガイド体6がガイド4内に導入されていることを認めることができる。成形体12bは、ネガ型成形体4aに導入されている。取付け装置12は操作されていない。
【0063】
図6cは、さらなる方法ステップにおける固定装置9を示している。取付け装置12は操作されている。すなわち、成形体12bは、拡開領域12cにおいて拡開されており、これにより第2の組付け本体9bとガイド4との間に摩擦接続式の接続部が形成されている。固定エレメント9cはさらに操作されており、したがって固定装置9は、固定位置にある。
【0064】
次いで、アセンブリを、図4bに示した状態へと移行させる方法ステップが行われる。これらの方法ステップの間、固定装置9は、固定位置に留まる。図6dは、固定装置9を、図4bに示した状態で示している。フォールディングスライドドア2が支持体8に組み付けられたことがわかる。
【0065】
図6eは、さらなる方法ステップにおける固定装置9を示している。この方法ステップでは、固定装置9が固定位置から解除位置へと移行させられる。固定エレメント9cが操作装置9dを介して操作されたことがわかる。支持体8が、したがってフォールディングスライドドア2も、ガイド体6,7を介して摺動可能にガイド4,5に、ひいては家具壁3に支持されている。アセンブリ1は完成状態で組み付けられている。
【0066】
この場合、固定装置9は、アセンブリ1にとどまっていてよく、アセンブリ1が場合によっては搬送される場合に、搬送固定装置として使用することができる。
【0067】
さらに、固定装置9の第2の組付け本体9bを介して、変向装置11bがガイド4に、ひいては家具壁3に取り付けられる。これについては再度、図6fに明瞭に示されている。
【0068】
図6fは、図4eの細部Cを示している。ガイド4に沿って支持体8もしくはフォールディングスライドドア2が摺動する際に、第2の組付け本体9b、ひいては変向装置11bがとどまっていることがわかる。
【0069】
図7には、家具100が概略的な斜視図で示されており、この家具は、例えば家具100の内部における複数の仕切りパネルのような様々な構成部分を含むことができる。
【0070】
家具100の側方には中空室101が設けられており、この中空室は互いに間隔を置いて位置する2つの家具壁3から成っている。この中空室101には、フォールディングスライドドア2が折り畳まれた状態で挿入可能である。フォールディングスライドドア2が拡開されている場合は、このフォールディングスライドドアは、家具100の内部を遮蔽する。
【0071】
フォールディングスライドドア2は2つの戸から成っていて、これらの戸は図7に示した位置では折り畳まれている。このような折り畳まれた位置から、フォールディングスライドドア2は、拡開位置へと移行することができ、拡開位置では、部分フラップは、0°よりも大きな角度を形成している。
【0072】
中空室101には、家具100の別の部分が、例えば棚が、接続されて配置されている。フォールディングスライドドア2が拡開位置にあり、家具100の別の部分が閉鎖されている場合、フォールディングスライドドア2と家具100の別の部分とは、一貫した家具フロント面を形成している。
【0073】
図8は、調節装置17を備えた本発明による固定装置9の代替的な実施形態の分解図を示している。調節装置17を家具壁3に組み付けるための組付け装置17aが見て取れる。連結装置17bと、固定装置9の第2の組付け本体9bとは互いに一体に形成されている。
【0074】
第2の組付け本体9b内には、ばねの形態の蓄力器16と、固定エレメント9cとが配置されていて、この場合、固定エレメント9cには、蓄力器16によって力が加えられる。固定エレメント9cは、さらに、斜面を有している。
【0075】
さらに、調節装置を操作するための操作エレメント17cと、固定装置9を固定位置から解除位置へと移行させるための操作エレメント9dとを確認することができる。
【0076】
図9aは、固定位置にある代替的な本発明による固定装置9を備えたアセンブリ1の一部を示している。固定エレメント9cが係合している第1の組付け本体9aが支持体8に接続されていることがわかる。
【0077】
この場合、支持体8に配置された第1の組付け本体9aは、固定エレメント9cの斜面を乗り越えることができ、ひいては固定エレメント9cを、蓄力器16により加えられる力に抗して、第2の組付け本体9b内へ沈めることができる。固定エレメント9cの斜面を乗り越えた後、第1の組付け本体9aは、固定エレメント9cの凹部に係合する。これにより固定装置9は、固定位置に位置する。
【0078】
図9bは、固定位置にある代替的な本発明による固定装置9を含む、図9aの細部Aを示している。この図によりさらに、固定エレメント9cが第1の組付け本体9aに係合し、蓄力器16によって固定位置に保持される様子が明らかである。
【符号の説明】
【0079】
1 アセンブリ
2 スライドドア/フォールディングスライドドア
3 家具壁
4 ガイド
4a 成形体
5 ガイド
6 ガイド体
7 ガイド体
8 支持体
9 固定装置
9a 第1の組付け本体
9b 第2の組付け本体
9c 固定エレメント
9d 操作エレメント
9e 固定ピン
10 補償装置
11 ケーブル牽引装置
11a ケーブル
11b 変向装置
12 旋回レバー機構
12a 第1の旋回レバー
12b 第2の旋回レバー
13 ガイド
14 固定装置の取付け装置
14a ねじ
14b 成形体
14c 拡開区分
15 開口
15a 凹部
16 蓄力器
17 調節装置
17a 組付け装置
17b 連結装置
17c 操作エレメント
100 家具
101 中空室
図1a
図1b
図2a
図2b
図2c
図2d
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図6f
図7
図8
図9a
図9b
【国際調査報告】