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特表2023-506323ハードディスク固定装置及びホストコンピュータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-15
(54)【発明の名称】ハードディスク固定装置及びホストコンピュータ
(51)【国際特許分類】
   G11B 33/02 20060101AFI20230208BHJP
   G11B 33/12 20060101ALI20230208BHJP
【FI】
G11B33/02
G11B33/02 301F
G11B33/12 313C
G11B33/02 503
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022561219
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(85)【翻訳文提出日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2020142394
(87)【国際公開番号】W WO2021232821
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】202010443233.4
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522238815
【氏名又は名称】上海摩軟通訊技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI MORUAN TELECOM TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 302,Building 1, NO.399 Keyuan Road, Zhangjiang Hi-tech Park, Pudong New Area Shanghai 201203, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】郭 宇華
(72)【発明者】
【氏名】周 海晨
(57)【要約】
ハードディスク固定装置及びホストコンピュータであって、このハードディスク固定装置は、ハンドル(4)と、ロック部材(2)と、伝動部材(3)と、ハードディスクホルダ(5)とを含み、ハードディスクホルダ(5)の第一の側面には、ロック穴(52)が設けられ、ロック穴(52)は、ハードディスク(1)の固定部材(8)がハードディスクホルダ(5)から延出するために用いられ、ハンドル(4)と第一の側面との間が回転軸を介して接続され、伝動部材(3)は、ハンドル(4)に回転接続され、ロック部材(2)は、伝動部材(3)に回転接続され、伝動部材(3)がハンドル(4)に対して回転する時の回転中心線、及びロック部材(2)が伝動部材に対して回転する時の回転中心線は、いずれも回転軸の中心線と平行し、ロック部材(2)におけるロック係止口は、固定部材に係合される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハードディスク固定装置であって、
ハードディスクホルダであって、前記ハードディスクにはその最上部から底部へ延在するハードディスク収容キャビティが架設され、前記ハードディスク収容キャビティは、固定部材つきのハードディスクを取り付けるために用いられ、前記ハードディスクホルダの第一の側面には、前記ハードディスク収容キャビティに対向し且つ連通するロック穴が設けられ、前記ロック穴は、前記固定部材が前記ハードディスクホルダから延出するために用いられるハードディスクホルダと、
前記ハードディスクホルダの第一の側面との間が回転軸を介して接続されるハンドルと、
伝動部材であって、前記伝動部材は、前記ハンドルに回転接続され、前記伝動部材が前記ハンドルに対して回転する時の回転中心線は、前記回転軸の中心線と平行する伝動部材と、
ロック部材であって、前記ロック部材は、前記伝動部材に回転接続され、前記ロック部材が前記伝動部材に対して回転する時の回転中心線は、前記回転軸の中心線と平行し、前記ロック部材には、ロック係止口が設けられ、前記ロック係止口は、前記固定部材の前記ハードディスクホルダから延出する部分に係合されるロック部材とを含む、ハードディスク固定装置。
【請求項2】
前記ロック部材に貫通穴が設けられ、前記貫通穴は、前記ロック部材の厚さ方向に沿って前記ロック部材を貫通し、前記貫通穴の前記ハードディスクホルダの底部に向かう側に切り欠けが設けられ、前記切り欠けは、前記貫通穴と連通し、前記切り欠け及び前記貫通穴は、前記ロック係止口を構成する、請求項1に記載のハードディスク固定装置。
【請求項3】
前記ハードディスクの固定部材は、前記ハードディスクに接続される接続部と、前記接続部に接続され、且つ前記ハードディスクホルダの外に位置するヘッド部とを含み、
前記ロック部材に退避溝が設けられ、前記接続部が前記切り欠けから前記貫通穴に入る時、前記ヘッド部は、退避溝内に位置する、請求項2に記載のハードディスク固定装置。
【請求項4】
前記ハンドルは、押圧板を含み、前記押圧板の両側にそれぞれ支持部が設けられ、二つの前記支持部内にそれぞれ第一の軸穴が設けられ、
前記ハードディスクホルダの第一の側面に二つのラグが設けられ、二つのラグは、対向し且つ間隔をあけて設けられ、二つのラグ内にそれぞれ第二の軸穴が設けられ、
前記支持部と前記ラグとの間は、二つの前記第一の軸穴と二つの前記第二の軸穴に穿設される前記回転軸を介して接続される、請求項1~3のいずれか1項に記載のハードディスク固定装置。
【請求項5】
各前記ラグのそばに退避穴が設けられ、前記押圧板が前記回転軸の回りに回転する時、前記支持部は、前記退避穴内を回転する、請求項4に記載のハードディスク固定装置。
【請求項6】
二つの前記支持部にそれぞれ第三の軸穴が設けられ、前記第三の軸穴は、前記第一の軸穴の前記第一の側面から離れる側に位置し、
前記伝動部材は、開口を有する矩形フレームであり、前記矩形フレームは、対向して設けられる第一の辺と第二の辺を含み、前記開口は、前記第二の辺に位置し、前記第一の辺は、二つの前記第三の軸穴に穿設され、前記第二の辺の、前記開口に位置する両端は、それぞれ前記ロック部材にヒンジ接続される、請求項4に記載のハードディスク固定装置。
【請求項7】
前記ハンドルに皿頭穴が設けられ、前記第一の側面にボスが設けられ、前記ボスに雌ねじ穴が設けられ、前記ロック係止口が前記固定部材の前記ハードディスクホルダから延出する部分に係合される時、前記皿頭穴と雌ねじ穴とを接続するねじを介して、前記ハンドルと前記ボスとを接続する、請求項6に記載のハードディスク固定装置。
【請求項8】
前記ハードディスクホルダの第一の側面に前記ハードディスクホルダの外へ凹む第一のスライド溝が設けられ、前記第一のスライド溝は、前記ロック穴の前記ハードディスクホルダの底部から離れる側に位置し、前記第一のスライド溝は、前記ロック穴に対応し、前記ハードディスクの固定部材は、前記第一のスライド溝を介して前記ロック穴に入る、請求項1に記載のハードディスク固定装置。
【請求項9】
前記ハードディスクホルダは、前記第一の側面に対向する第二の側面を有し、前記第二の側面の前記ロック穴に対向する領域に第二のスライド溝が設けられる、請求項1又は8に記載のハードディスク固定装置。
【請求項10】
シャーシと、前記シャーシ内に設けられる請求項1~9のいずれか1項に記載のハードディスク固定装置とを含む、ホストコンピュータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、出願番号が202010443233.4であり、出願日が2020年5月22日である中国特許出願に基づき提出され、この中国特許出願の優先権を主張し、この中国特許出願の内容の全ては、ここに参照として本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は、コンピュータの技術分野に関し、特にハードディスク固定装置及びホストコンピュータに関する。
【背景技術】
【0003】
デジタルテクノロジーの急速な発展に伴い、市場では、コンピュータおよびサーバに対する演算能力とデータ格納能力に対する要求が向上しているため、一台のコンピュータ又はサーバに複数のハードディスクを配置することはかなり一般的である。ハードディスクが一般的にハードディスクホルダ内に取り付けられ、ハードディスクホルダにおけるハードディスクの固定は、一般的に、ネジ固定方式とネジなしのハードディスクブラケットの二つの方式を採用している。
【0004】
図1を参照すると、図1においてネジ固定方式を採用し、ハードディスク1の対向する二つの側壁にそれぞれねじ穴が設けられ、ハードディスクホルダ5のねじ穴に対向する領域にそれぞれ取り付け穴が設けられる。ハードディスク1をハードディスクホルダ5内に取り付ける必要がある時、ハードディスク1をハードディスクホルダ5内に入れ、ハードディスクホルダ5の取り付け穴をハードディスク1のねじ穴と位置合わせ、ネジ6を取り付け穴を介してねじ穴内に接続する。この固定方式を採用すると、一般的に、単一のハードディスクに二つ~四つのネジをロックする必要があるため、取り付け効率が低くなってしまう。なお、ハードディスクをメンテナンスする必要がある時、ツールを介して各ネジを取り外す必要があり、メンテナンス効率が低い。なお、ハードディスクホルダ5を取り付けるシャーシの操作スペースが限られている場合は、まずハードディスクホルダ5をシャーシから取り外す必要があり、メンテナンス効率をさらに低下させる恐れがある。
【0005】
ハードディスクブラケット取り付け方式を採用する場合、ハードディスクブラケット7には、ハードディスク1を固定するピンが設けられる。ハードディスク1をハードディスクホルダ5に取り付ける必要がある時、まず、図2に示すように、ハードディスク1をハードディスクブラケット7内に取り付け、そして図3に示すように、ハードディスクブラケット7をハードディスクホルダ5内に係着する。この固定方式を採用する場合、各ハードディスクをすべて対応するハードディスクブラケット7に取り付けてから、組み立てられたハードディスク1とハードディスクブラケット7をハードディスクホルダ5内に取り付ける必要があり、ハードディスクの取り付け過程が複雑であるため、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率が低くなってしまう。
【0006】
上記の二つのハードディスク固定方式は、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率が低い。
【発明の概要】
【0007】
上記問題に鑑みて、本出願の実施例は、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率が低い問題を解決するためのハードディスク固定装置及びホストコンピュータを提供する。
【0008】
上記目的を実現するために、本出願の一部の実施例は、以下の技術案を提供する。
【0009】
本出願の実施例は、ハードディスク固定装置を提供する。このハードディスク固定装置は、ハードディスクホルダと、ハンドルと、伝動部材と、ロック部材とを含み、前記ハードディスクにはその最上部から底部へ延在するハードディスク収容キャビティが架設され、前記ハードディスク収容キャビティは、固定部材つきのハードディスクを取り付けるために用いられ、前記ハードディスクホルダの第一の側面には、前記ハードディスク収容キャビティに対向し且つ連通するロック穴が設けられ、前記ロック穴は、前記固定部材が前記ハードディスクホルダから延出するために用いられ、前記ハンドルは、前記ハードディスクホルダの第一の側面との間が回転軸を介して接続され、前記伝動部材は、前記ハンドルに回転接続され、前記伝動部材が前記ハンドルに対して回転する時の回転中心線は、前記回転軸の中心線と平行し、前記ロック部材は、前記伝動部材に回転接続され、前記ロック部材が前記伝動部材に対して回転する時の回転中心線は、前記回転軸の中心線と平行し、前記ロック部材には、ロック係止口が設けられ、前記ロック係止口は、前記固定部材の前記ハードディスクホルダから延出する部分に係合される。
【0010】
本出願の実施例によるハードディスク固定装置では、ハンドルを回転させて、伝動部材を運動させることにより、ロック部材をハードディスクホルダに対して運動させて、ロック部材のロック係止口をハードディスクホルダにおけるロック穴に近接させ、それにより、ハードディスクに取り付けられる固定部材にロック部材のロック係止口を用いて係合することによって、ハードディスクホルダにおけるハードディスクの固定を実現する。ハンドルを逆方向に回転させる時、ハンドルは、伝動部材を逆方向へ運動させ、伝動部材は、ロック部材をハードディスクホルダに対して逆方向へ運動させて、ロック部材のロック係止口がハードディスクホルダにおけるロック穴から離れるようにし、ロック部材のロック係止口によるハードディスクのロックを解除することにより、ハードディスクとハードディスクホルダの緩みを実現する。上記ハードディスク固定装置を用い、ハードディスクホルダにハードディスクを取り付けたり、メンテナンスハードディスクを交換したりする時、ネジを複数回回す必要がなく、取り付けステップが比較的少ないため、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率が高い。
【0011】
一部の実施例において、前記ロック部材に貫通穴が設けられ、前記貫通穴は、前記ロック部材の厚さ方向に沿って前記ロック部材を貫通し、前記貫通穴の前記ハードディスクホルダの底部に向かう側に切り欠けが設けられ、前記切り欠けは、前記貫通穴と連通し、前記切り欠け及び前記貫通穴は、前記ロック係止口を構成する。
【0012】
一部の実施例において、前記ハードディスクの固定部材は、前記ハードディスクに接続される接続部と、前記接続部に接続され、且つ前記ハードディスクホルダの外に位置するヘッド部とを含み、前記ロック部材に退避溝が設けられ、前記接続部が前記切り欠けから前記貫通穴に入る時、前記ヘッド部は、退避溝内に位置する。
【0013】
一部の実施例において、前記ハンドルは、押圧板を含み、前記押圧板の両側にそれぞれ支持部が設けられ、二つの前記支持部内にそれぞれ第一の軸穴が設けられ、前記ハードディスクホルダの第一の側面に二つのラグが設けられ、二つのラグは、対向し且つ間隔をあけて設けられ、二つのラグ内にそれぞれ第二の軸穴が設けられ、前記支持部と前記ラグとの間は、二つの前記第一の軸穴と二つの前記第二の軸穴に穿設される前記回転軸を介して接続される。
【0014】
一部の実施例において、各前記ラグのそばに退避穴が設けられ、前記押圧板が前記回転軸の回りに回転する時、前記支持部は、前記退避穴内を回転する。
【0015】
一部の実施例において、二つの前記支持部にそれぞれ第三の軸穴が設けられ、前記第三の軸穴は、前記第一の軸穴の前記第一の側面から離れる側に位置し、前記伝動部材は、開口を有する矩形フレームであり、前記矩形フレームは、対向して設けられる第一の辺と第二の辺を含み、前記開口は、前記第二の辺に位置し、前記第一の辺は、二つの前記第三の軸穴に穿設され、前記第二の辺の、前記開口に位置する両端は、それぞれ前記ロック部材にヒンジ接続される。
【0016】
一部の実施例において、前記ハンドルに皿頭穴が設けられ、前記第一の側面にボスが設けられ、前記ボスに雌ねじ穴が設けられ、前記ロック係止口が前記固定部材の前記ハードディスクホルダから延出する部分に係合される時、前記皿頭穴と雌ねじ穴とを接続するねじを介して、前記ハンドルと前記ボスとを接続する。
【0017】
一部の実施例において、前記ハードディスクホルダの第一の側面に前記ハードディスクホルダの外へ凹む第一のスライド溝が設けられ、前記第一のスライド溝は、前記ロック穴の前記ハードディスクホルダの底部から離れる側に位置し、前記第一のスライド溝は、前記ロック穴に対応し、前記ハードディスクの固定部材は、前記第一のスライド溝を介して前記ロック穴に入る。
【0018】
一部の実施例において、前記ハードディスクホルダは、前記第一の側面に対向する第二の側面を有し、前記第二の側面の前記ロック穴に対向する領域に第二のスライド溝が設けられる。
【0019】
本出願の実施例は、ホストコンピュータをさらに提供する。前記ホストコンピュータは、シャーシと、前記シャーシ内に設けられる第一の方面に記載のハードディスク固定装置を含む。このホストコンピュータは、上記ハードディスク固定装置を含むため、ハードディスク固定装置の利点も有し、具体的には、上記の関連記述を参照するため、説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本出願の実施例又は従来技術の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、実施例又は従来技術の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、出願の何らかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
図1】関連技術におけるネジ固定方式を用いる取り付け概略図である。
図2】関連技術におけるハードディスクとハードディスクブラケットの取り付け概略図である。
図3】関連技術におけるハードディスクブラケットとハードディスクホルダの取り付け概略図である。
図4】本出願の実施例におけるハードディスク固定装置の組立図である。
図5】本出願の実施例におけるハードディスクホルダの構造概略図である。
図6】本出願の実施例における固定部材とハードディスクの取り付け概略図である。
図7】本出願の実施例におけるハードディスクの固定部材の概略図である。
図8】本出願の実施例におけるハードディスクとハードディスクホルダの取り付け概略図である。
図9】本出願の実施例におけるロック部材の初期位置の概略図である。
図10】本出願の実施例におけるロック部材と第一の側面とを分離させる概略図である。
図11】本出願の実施例におけるハンドルの構造概略図である。
図12】本出願の実施例におけるロック部材の構造概略図である。
図13】本出願の実施例における伝動部材とロック部材の運動概略図である。
図14】本出願の実施例におけるロック部材によるロック後の概略図である。
図15】本出願の実施例におけるハンドルの固定後の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ハードディスクの取り付けとメンテナンスの効率が低いという問題を解決するために、本出願の実施例は、ハードディスクホルダに対して移動可能なロック部材を利用して、固定部材が取り付けられたハードディスクをハードディスクホルダに係合して固定したり、ハードディスクに対する係合固定を解除したりすることにより、ハードディスクの取り付けとメンテナンス過程が簡単であり、ネジを複数回回す必要がなく、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率を向上させる。
【0022】
本出願の実施例の上記目的、特徴と及び利点をより明瞭かつ分かりやすくするために、以下は、本出願の実施例における添付図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0023】
図4を参照すると、本出願の実施例のハードディスク固定装置は、ロック部材2と、伝動部材3と、ハンドル4と、ハードディスクホルダ5とを含む。
【0024】
そのうち:ハードディスクホルダ5は、内部に空洞が設けられる立方体構造であってもよく、この空洞内は、若干のハードディスク収容キャビティ58に分けられてもよく、ハードディスク収容キャビティ58は、図4に示す破線の下方のスペースであってもよい。本実施例において、ハードディスクホルダ5内には、三つのハードディスクを収容できる三つのハードディスク収容キャビティ58が設けられる。ハードディスクホルダ5は、第一の側面54と第二の側面56とを含み、第一の側面54と第二の側面56とは、対向する。第一の側面54にロック穴52が設けられ、ロック穴52は、ハードディスクホルダ5の最上部から底部までの方向に沿って、上から下へ小さくなる穴である。例えば、図5を参照すると、図5におけるハードディスクホルダ5の方位を例にして、ロック穴52は、上方に位置する矩形穴部521と、矩形穴部の下方に位置する逆三角形穴部522とを含み、矩形穴部521は、図5における破線に示す領域であり、逆三角形穴部522は、矩形穴部521と連通する。このように設計することによって、ハードディスクにおける固定部材が矩形穴部521からハードディスクホルダの外へ延出するのを容易にし、また、逆三角形穴部522とロック部材2との嵌合を用いて、固定部材を係合固定し、ハードディスク1に対する固定効果を向上させる。
【0025】
各ハードディスク収容キャビティ58内に一つのハードディスクが取り付けられてもよく、ハードディスクの構造は、図6を参照することができ、ハードディスク1の形状は、矩形であってもよい。ハードディスク1の一方側に固定部材8が設けられ、図7を参照すると、固定部材8は、ハードディスク1に接続される接続部82と、接続部82に接続され、且つハードディスクホルダ5の外に位置するヘッド部81とを含む。例示的には、固定部材8は、ネジであってもよく、ネジのねじロッドは、接続部82であり、ナットは、ヘッド部81であり、ねじロッドは、ハードディスク1の側面にねじ接続され、ハードディスク1がハードディスク収容キャビティ58内に取り付けられた後、ネジのナットは、ロック穴52からハードディスクホルダ5の外へ延出する。ネジがロック穴52内に入り、且つハードディスク1がハードディスクホルダ5の底部へ移動する時、ネジのねじロッドは、矩形穴部521から逆三角形穴部522に滑り込む。
【0026】
なお、図4におけるハードディスク固定装置の方位を例にして、ハードディスクホルダ5の最上部とは、ハードディスクホルダ5の上部であり、ハードディスクホルダ5の底部とは、ハードディスクホルダ5の下部である。ハードディスク収容キャビティ58とは、ハードディスクホルダ5内の、各ハードディスクを置くことができる領域であり、ハードディスクホルダ5内に一つ、二つ又は二つ以上のハードディスク収容キャビティ58が設けることができ、各ハードディスク収容キャビティ58の最上部に開口があることで、ハードディスク1を容易に入れる。ハードディスクホルダ5の底部は、開けられてもよく、密閉されてもよい。本実施例ではこれについて限定されない。
【0027】
ハードディスクホルダ5の第一の側面54にさらにハンドル4が設けられ、ハンドル4とハードディスクホルダ5の第一の側面54との間が回転軸を介して接続され、ハンドル4は、設定された角度範囲内において回転軸に対して回転することができる。ハンドル4に伝動部材3が接続され、伝動部材3とハンドル4との間は、回転接続され、伝動部材3がハンドル4に対して回転する時の回転中心線は、回転軸の中心線と平行する。言い換えれば、伝動部材3がハンドル4に対して回転する回転軸線は、ハンドル4が回転する回転軸線と平行する。伝動部材3にロック部材2が接続され、ロック部材2は伝動部材3に回転接続され、ロック部材2が伝動部材3に対して回転する時の回転中心線は、回転軸の中心線と平行する。言い換えれば、ロック部材2が伝動部材3に対して回転する回転軸線は、ハンドル4に対して回転する回転軸線と平行する。ロック部材2にロック係止口21が設けられ、ロック係止口21は、固定部材8のハードディスクホルダ5から延出する部分に係合される。
【0028】
ハンドル4は、自由端と接続端とを含み、そのうち、接続端は、回転軸を介してハードディスクホルダ5の第一の側面54に回転接続され、自由端は、回転軸から離れる端である。ハンドル4の回転方向は、図4におけるA方向とB方向を含み、A方向とB方向とは、反対である。ハードディスクホルダ5内にハードディスク1が取り付けられていない時、又は、ハードディスクホルダ5内に取り付けされたハードディスク1を固定する必要がない時、ハンドル4、伝動部材3及びロック部材2は、初期位置に位置し、この時、ハンドル4とハードディスクホルダ5の第一の側面54との間は、第一のなす角となり、ロック部材2は、ハードディスクホルダ5の第一の側面54に貼り合わせている。
【0029】
ハードディスク1をハードディスクホルダ5内に取り付ける必要がある時、図8に示すように、ハードディスク1を1つの空いているハードディスク収容キャビティ58の最上部開口と位置合わせ、ハードディスク1は、固定部材8のハードディスクホルダ5の底部に向かう側面がロック穴52に係合するまで、自体の重力の作用又は外力の作用で、ハードディスク収容キャビティ58の最上部開口から入れることができる。
【0030】
ハードディスクホルダ5内に取り付けられたハードディスク1を固定する必要がある時、図4を参照すると、A方向に沿ってハンドル4を回転させることで、ハンドル4の自由端を第一の側面54に近接させ、ハンドル4が回転する時、ハンドル4に接続される伝動部材3も運動し、ロック部材2におけるロック係止口21を固定部材8のハードディスクホルダ5から延出する部分に係合するまで、ロック部材2を固定部材8に近接する方向へ運動させることにより、ロック部材2、伝動部材3、ハンドル4及びロック穴52を介して固定部材8を係合し、さらにハードディスク1をハードディスク5内に固定する。
【0031】
ロック部材2の緩みを防止するために、一可能な実施の形態では、ネジを介してハンドル4の自由端がハードディスクホルダ5の第一の側面54に固定されてもよく、例えば図8に示すように、第一の側面54にボス59が設けられ、ハンドル4の自由端に皿頭穴41が設けられ、ネジが皿頭穴41を貫通してボス59にねじ接続されることにより、ハンドル4の自由端がハードディスクホルダ5の第一の側面54上に固定され、このように、ハンドル4がB方向に沿って回転することを防止し、さらにロック部材2が固定部材8と分離することを防止し、ハードディスク1対する固定効果を向上させることができる。
【0032】
ハードディスク1をハードディスクホルダ5内から取り出す必要がある時、図4を参照すると、B方向に沿ってハンドル4を回転させ、即ちハンドル4の自由端を第一の側面54から離れる方向へ回転させ、ハンドル4は、伝動部材3を運動させることにより、ロック部材2を固定部材8から離れる方向へ運動させ、ロック部材2のロック係止口21を固定部材8から離脱させる。ロック部材2のロック係止口21が固定部材8から離脱した後、伝動部材3を引っ張ったり、動かしたりすることにより、ロック部材2を第一の側面54と分離させて、ロック部材2がハードディスク1における固定部材8と干渉することを防止し、ハードディスク1をハードディスクホルダ5内から容易に取り出すことができる。
【0033】
ハンドル4、伝動部材3とロック部材2が初期位置に位置する時、図9に示すように、この時、ロック部材2は、第一の側面54に貼り合わせ又は接触している。ロック部材2のロック係止口21が固定部材8から離脱した後、ロック部材2を第一の側面54と分離させることができ、図10に示すように、第一の側面54から離れるように伝動部材3を手動で引っ張ることで、ロック部材2を第一の側面54と分離させ、ロック部材2と第一の側面54との間の距離が固定部材8の第一の側面54から延出する長さよりも長くなる時、伝動部材3を引っ張ることを停止する。このように設計することによって、垂直方向に沿ってハードディスク1を引き出す時、ロック部材2が固定部材8と干渉することを防止し、ハードディスク1をハードディスクホルダ5内から順調に取り出すことができる。
【0034】
本出願の実施例によるハードディスク固定装置は、ハンドル4と、伝動部材3と、ロック部材2と、ハードディスクホルダ5とを含み、ハンドル4を(例えば、図4におけるA方向へ)回転させて、伝動部材3を運動させることにより、ロック部材2をハードディスクホルダ5に対して運動させて、ロック部材2のロック係止口21をハードディスクホルダ5におけるロック穴52に近接させ、ハードディスク1に取り付けられた固定部材8にロック部材2のロック係止口21を用いて係合することによって、ハードディスクホルダ5におけるハードディスク1の固定を実現する。ハンドル4を逆方向(例えば、図4におけるB方向)に回転させる時、ハンドル4は、伝動部材3を逆方向に運動させ、伝動部材3は、ロック部材2をハードディスクホルダ5に対して逆方向に運動させて、ロック部材2のロック係止口21がハードディスクホルダ5におけるロック穴52から離れるようにし、ロック部材2のロック係止口21によるハードディスク1のロックを解除することにより、ハードディスク1をハードディスクホルダ5内から容易に取り出す。上記ハードディスク固定装置を利用して、ハードディスクホルダ内にハードディスクを取り付けたり、ハードディスクを交換したりメンテナンスしたりする時、ネジを複数回回す必要がなく、取り付けステップが比較的少ないため、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率が高い。
【0035】
上記実施例において、ハードディスクホルダ5の第一の側面54のロック穴52は、上から下へ小さくなる穴であり、ハードディスク1をハードディスクホルダ5内に容易に入れるために、図8を参照すると、ロック穴52のハードディスクホルダ5の底部から離れる側に第一のスライド溝51が設けられ、第一のスライド溝51は、ハードディスクホルダ5の外側へ凹み、第一のスライド溝51は、ロック穴52に対応し、ハードディスク1の固定部材8は、第一のスライド溝51を通ってロック穴52内に入る。
【0036】
なお、別の実施例において、ロック穴52から第一の側面54の最上部まで第一のスライド溝51が設けられなくてもよい。例えば、ロック穴52と第一の側面54の最上部との間にロック穴52と連通する開口が設けられる。ハードディスク1をハードディスクホルダ5内に取り付ける時、ハードディスク1をハードディスクホルダのハードディスク収容キャビティ58と位置合わせ、固定部材8をロック穴52の上方の開口位置と合わせ、ハードディスクをハードディスクホルダの底部へ移動させてハードディスク収容キャビティ58に入れる時、固定部材8の接続部は、ロック穴52の上方の開口から徐々にロック穴52に滑り込み、固定部材8のヘッド部は、ハードディスクホルダ5の外に位置する。
【0037】
上記実施例において、ハードディスク1の一方側には、固定部材8が設けられ、ハードディスク収容キャビティ58内でのハードディスク1の揺れを防止するために、ハードディスク1の他方側にも固定部材8が設けられる。これに応じて、ハードディスクホルダ5の第二の側面56に第二のスライド溝55が設けられ、第二のスライド溝55は、ハードディスクホルダ5の内部に設けられ、第二のスライド溝55は、ロック穴52に対向する。第一のスライド溝51は、短いスライド溝であってもよく、第二のスライド溝55は、短いスライド溝であってもよいし、長いスライド溝であってもよい。第二のスライド溝55が長いスライド溝である場合、第二のスライド溝55は、ハードディスクホルダ5の最上部から底部まで延在する。
【0038】
ハードディスク1をハードディスクホルダ5に入れる時、そのうちの一方側にある固定部材8は、第一のスライド溝51を介してロック穴52内に滑り込み、ハードディスク1の他方側にある固定部材8は、第二のスライド溝55を介してハードディスク収容キャビティ58内に滑り込む。そのうちの一方側の固定部材8がロック穴52内に位置する時、第二のスライド溝55は、他方側の固定部材8と嵌合し、ハードディスクホルダ5内でのハードディスク1の左右揺れを防止する。例えば、図8を参照すると、第二のスライド溝55は、T字状スライド溝であり、ハードディスク1における第二のスライド溝55と嵌合する固定部8は、ネジであり、ネジのナットは、第二のスライド溝55の溝体を滑り、ナットのサイズが第二のスライド溝55の開口サイズよりも大きいことで、ナットが第二のスライド溝55の開口箇所から離脱することを防止し、それにより、ナットがハードディスクホルダ5の最上部から底部への方向に沿って運動し、ハードディスクホルダ5内でのハードディスク1の左右揺れを防止する。
【0039】
ハードディスクホルダ5の第一の側面54に二つのラグ53がさらに設けられ、二つのラグ53は、対向して間隔をあけて設けられ、二つのラグ53内にはそれぞれハンドル4を取り付けるための第二の軸穴が設けられる。各ラグ53のそばにそれぞれ退避穴57が設けられ、退避穴57は、図5に示す矩形穴であってもよい。ハンドル4がハードディスクホルダ5の第一の側面54に対して相対回転する時、ハンドル4の一部が退避穴57を貫通でき、ハンドル4がハードディスクホルダ5に対して回転する時の干渉を防止する。
【0040】
ハンドル4は、押圧板44と支持部45とを含み、図11を参照すると、押圧板44の両側にそれぞれ支持部45が設けられ、支持部45内にそれぞれ第一の軸穴43が設けられる。ハンドル4の第一の軸穴43がラグ53の第二の軸穴と揃え、回転軸が第一の軸穴43と第二の軸穴を貫通することによって、ハンドル4の支持部45とラグ53との間の回転接続を実現する。押圧板44の回転軸から離れる端を押圧したり引っ張ったりすることにより、押圧板44の他端を回転軸の周りに回転させることができ、ハンドル4の支持部45が退避穴57を貫通することができ、それにより、ハンドル4が回転軸の周りに第一の側面54に対して運動することを実現する。
【0041】
なお、支持部45は、弧形板を採用してもよい。図11に示すように、弧形板の弧面は、退避穴57内を回転する。二つのラグ53は、二つの支持部45の外側に設けられてもよいし、二つの支持部45の内側に設けられてもよい。ここでは、ラグ53と支持部45の相対位置が限定されない。また、ラグ53の数は、一つであってもよい。この場合、ラグ53が二つの支持部45の間に挟み込まれており、回転軸が二つの第一の軸穴43と一つの第二の軸穴を貫通し、ハンドル4の支持部45とラグ53との間の回転接続を実現する。
【0042】
ハンドル4の支持部45にさらにそれぞれ第三の軸穴42が設けられ、図11を参照すると、第三の軸穴42は、第一の軸穴43のハードディスクホルダ5の第一の側面54から離れる側に位置し、第三の軸穴42は、伝動部材3に回転接続される。ロック部材2に第四の軸穴24が設けられ、図12を参照すると、ロック部材2の二つの対向する側面にそれぞれ一つの第四の軸穴24が設けられ、第四の軸穴24は、伝動部材3に回転接続される。伝動部材3は、開口のある矩形フレームであり、矩形フレームは、対向して設けられる第一の辺と第二の辺を含み、開口が第二の辺に位置し、伝動部材3が第三の軸穴42と第四の軸穴24とを接続することにより、ロック部材2とハンドル4とを接続する。
【0043】
一可能な実施例において、伝動部材3の第一の辺は、ハンドル4における二つの第三の軸穴42を貫通し、伝動部材3の第二の辺の開口の両端は、それぞれロック部材2の第四の軸穴24内に設けられ、第四の軸穴24は、皿穴であってもよいし、貫通穴であってもよい。別の可能な実施例において、第四の軸穴24は、貫通穴であり、伝動部材3の第一の辺は、ロック部材2の第四の軸穴24を貫通し、伝動部材3の第二の辺の開口の両端は、それぞれ第三の軸穴42内に設けられている。伝動部材3の開口矩形フレームは、ロッド部材を連続的に折り曲げたものであってもよく、二つの屈曲端は、開口の両端である。
【0044】
ロック部材2に貫通穴211がさらに設けられ、貫通穴211は、ロック部材2の厚さ方向に沿ってロック部材2を貫通し、貫通穴211のハードディスクホルダ5の底部に向かう側に切り欠け212が設けられ、切り欠け212は、貫通穴211と連通し、切り欠け212と貫通穴211は、ロック係止口21を構成する。ロック部材2は、ロック係止口21の近くに退避溝23が設けられ、ハードディスク1の固定部材8の接続部が切り欠け212から貫通穴211に入る時、固定部材8のヘッド部が退避溝23内に位置し、固定部材8のヘッド部のサイズが貫通穴211のサイズよりも大きいことによって、ロック部材2が固定部材8から離脱することを防止する。
【0045】
ロック部材2にさらに押え部22が設けられ、図12を参照すると、押え部22は、ロック部材2の表面に設けられた、凹凸のある不平坦な縞であり、ロック部材2の表面の摩擦力を増大させることで、ロック部材2の押圧を容易にする。
【0046】
図13図15を参照すると、ハードディスク1の両側にいずれも固定部材8が設けられ、固定部材8がいずれもネジである場合を例にして、ハードディスク1をハードディスクホルダ5内に入れる過程、及び、ハードディスク1をハードディスクホルダ5から取り出す過程について詳しく説明する。ネジをハードディスクの固定部材とすると、占有スペースが小さい。
【0047】
記述の便宜上、ハードディスク1の一方側に設けられたねじ穴におけるネジを第一のネジと定義し、対向する側面のねじ穴に取り付けられたネジを第二のネジと定義する。本実施例において、第二のネジは、二つである。
【0048】
ハードディスク1をハードディスクホルダ5に入れる時、ハードディスク1を一つの空いているハードディスク収容キャビティ58の最上部開口と位置合わせ、ハードディスク1の第一のネジが第一のスライド溝51に入り、第二のネジが第二のスライド溝55に入り、ハードディスク1をハードディスク収容キャビティ58の最上部開口から入れ、ハードディスク1をハードディスクホルダ5内に入れた後、ハードディスク1の第一のネジのショルダ部は、ロック穴52内に位置し、第一のネジのヘッド部は、第一の側面54の外に位置する。第二のネジのヘッド部は、第二のスライド溝55内に位置する。本実施例において、ハードディスク収容キャビティ58の数は、三つであり、即ち一つのハードディスクホルダ5に三つのハードディスク1を入れることができ、それに応じて、ハードディスクホルダ5における第一のスライド溝、第二のスライド溝及びロック穴の数は、いずれも三つである。
【0049】
なお、ハードディスク1をハードディスクホルダ5に入れる前、ロック部材2は、初期位置に位置し、図9に示すように、ロック部材2は、第一の側面54と接触している。伝動部材3を引っ張ったり、動かしたりすることにより、ロック部材2を第一の側面54と分離させてから、図10に示すように、ハードディスク1を入れる。ハードディスク1をハードディスクホルダ5に入れた後、伝動部材3を引っ張ったり、動かしたりすることにより、ロック部材2をハードディスクホルダ5の第一の側面54と貼り合わせ、ロック部材2が初期位置に位置した後、ハンドル4を回転させる。
【0050】
図13に示す矢印方向に沿ってハンドル4を回転させ、ハンドル4を第一の側面54に近接する方向へ回転させ、ハンドル4が伝動部材3を運動させることにより、ロック係止口21が第一のネジのショルダ部に係合され、第一のネジのヘッド部がロック部材2の退避溝23内に位置し、第一のネジのヘッド部のサイズがロック係止口21の貫通穴211のサイズよりも大きくなるまで、ロック部材2をハードディスク1の第一のネジに近接する方向へ運動させる。この時、ハンドルが図14に示す位置に位置し、ロック部材2が第一のネジに係合され、伝動部材3が弾性変形することにより、ロック部材2がハードディスク1をさらにロックする。本実施例において、ロック係止口21と退避溝23の数は、いずれも三つであり、三つのハードディスクをいずれもハードディスクホルダ5に入れた後、各ロック係止口21は、いずれも一つのハードディスク1を係合して、三つのハードディスクを同時にハードディスクホルダ5内に固定することを実現することができる。
【0051】
ハンドル4に皿頭穴41が設けられ、第一の側面54の対応位置にボス59が設けられ、第三のネジが皿頭穴41を介してボス59にねじ接続されることにより、ハンドル4を第一の側面54に固定し、大きな衝撃時にハンドル4が緩むことを防止し、ハードディスク1がハードディスクホルダ5内に確実に取り付けられることを確保し、ハンドルを固定した後は、図15に示す通りである。
【0052】
ハードディスク1をハードディスクホルダ5内から取り出す必要がある時、ハンドル4における第三のネジを取り外してから、ハンドル4を第一の側面54から離れる方向へ回転させ、即ち図13に示す矢印の逆方向へハンドル4を回転させ、伝動部材3は、ロック部材2をハードディスク1の第一のネジから離れる方向へ運動させ、ロック部材2におけるロック係止口21が第一のネジから離脱し、伝動部材3を引っ張ったり、動かしたりすることにより、ロック部材2を第一の側面54と分離させ、ハードディスクホルダ5内からハードディスク1を取り出す。
【0053】
本出願の実施例によるハードディスク固定装置は、ハンドル4と、伝動部材3と、ロック部材2と、ハードディスクホルダ5とを含み、ハンドル4を回転させて、伝動部材3を運動させることにより、ロック部材2をハードディスクホルダ5に対して運動させて、ロック部材2のロック係止口21をハードディスクホルダ5におけるロック穴52に近接させ、ハードディスク1に取り付けられた固定部材8にロック部材2のロック係止口21を用いて係合することによって、ハードディスクホルダ5におけるハードディスク1の固定を実現する。ハンドル4を逆方向に回転させる時、ハンドル4は、伝動部材3を逆方向へ運動させ、伝動部材3は、ロック部材2をハードディスクホルダ5に対して逆方向へ運動させて、ロック部材2のロック係止口21がハードディスクホルダ5におけるロック穴52から離れるようにし、ロック部材2のロック係止口21によるハードディスク1のロックを解除することにより、ハードディスク1とハードディスクホルダ5の緩みを実現する。上記ハードディスク固定装置により、ハードディスクホルダにハードディスクを取り付けたり、メンテナンスハードディスクを交換したりする時、ネジを複数回回す必要がなく、取り付けステップが比較的少ないため、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率が高い。
【0054】
本出願の実施例の他の方面によれば、ホストコンピュータを提供する。ホストコンピュータは、シャーシを含み、シャーシに上記ハードディスク固定装置が設けられ、上記ハードディスク固定装置を用い、ハードディスクホルダにハードディスクを取り付けたり、メンテナンスハードディスクを交換したりする時、ネジを複数回回す必要がなく、取り付けステップが比較的少ないため、ハードディスクの取り付けとメンテナンス効率が高い。
【0055】
本明細書の各実施例又は実施の形態は漸進の方式で記述され、各実施例について重点として説明したのはいずれも他の実施例との相違点であり、各実施例の間の同じ類似部分は互いに参照すればよい。
【0056】
本明細書の記述では、参照用語「一実施の形態」、「いくつかの実施の形態」、「例示的な実施の形態」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」などの記述は、実施の形態又は例示を結び付けて記述された具体的な特徴、構造、材料、又は特点が本出願の少なくとも1つの実施の形態又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語に対する例示的な記述は、必ずしも同じ実施の形態又は例を指すものではない。また、記述された具体的な特徴、構造、材料又は特点は、いずれか一つ又は複数の実施の形態又は例においても適切な形態で組み合わせることができる。
【0057】
最後に、以上の各実施例は、制限性のあるものではなく、本出願の技術案を説明するためにのみ使用される。前記各実施例を参照して本出願について詳細に説明したが、当業者は、依然として前記各実施例に記載された技術案を修正したり、その一部又は全部の技術的特徴を同等に置き換えたりすることができることを理解すべきである。これらの修正又は置き換えは、対応する技術案の本質を本出願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させない。
【符号の説明】
【0058】
1:ハードディスク、2:ロック部材、3:伝動部材、4:ハンドル、5:ハードディスクホルダ、6:ネジ、7:ハードディスクブラケット、8:固定部材、21:ロック係止口、211:貫通穴、212:切り欠け、22:押え部、23:退避溝、24:第四の軸穴、41:皿頭穴、42:第三の軸穴、43:第一の軸穴、44:押圧板、45:支持部、51:第一のスライド溝、52:ロック穴、521:矩形穴部、522:逆三角形穴部、53:ラグ、54:第一の側面、55:第二のスライド溝、56:第二の側面、57:退避穴、58:ハードディスク収容キャビティ、59:ボス、81:ヘッド部、82:接続部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】