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▶ ケンブリッジ グリコサイエンス エルティーディーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-16
(54)【発明の名称】低糖の多相食料品
(51)【国際特許分類】
   A23L 27/00 20160101AFI20230209BHJP
   A21D 2/18 20060101ALI20230209BHJP
   A21D 13/80 20170101ALI20230209BHJP
   A21D 13/10 20170101ALI20230209BHJP
   A23G 3/50 20060101ALI20230209BHJP
   A23G 3/42 20060101ALI20230209BHJP
   A23G 9/34 20060101ALI20230209BHJP
   A23G 9/48 20060101ALI20230209BHJP
   A23G 1/54 20060101ALI20230209BHJP
   A23G 1/40 20060101ALI20230209BHJP
   A23C 9/123 20060101ALI20230209BHJP
   A23C 9/156 20060101ALI20230209BHJP
   A23C 9/20 20060101ALI20230209BHJP
   A23L 9/10 20160101ALI20230209BHJP
   A23L 21/10 20160101ALI20230209BHJP
   A23L 29/30 20160101ALI20230209BHJP
【FI】
A23L27/00 E
A21D2/18
A21D13/80
A21D13/10
A23G3/50
A23G3/42
A23G9/34
A23G9/48
A23G1/54
A23G1/40
A23C9/123
A23C9/156
A23C9/20
A23L9/10
A23L21/10
A23L29/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022535543
(86)(22)【出願日】2020-12-11
(85)【翻訳文提出日】2022-08-08
(86)【国際出願番号】 EP2020085810
(87)【国際公開番号】W WO2021116437
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】62/947,433
(32)【優先日】2019-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/978,696
(32)【優先日】2020-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520316911
【氏名又は名称】ケンブリッジ グリコサイエンス エルティーディー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シモンズ, トーマス ジェイ.
【テーマコード(参考)】
4B001
4B014
4B025
4B032
4B041
4B047
【Fターム(参考)】
4B001AC02
4B001AC03
4B001EC01
4B001EC05
4B014GB04
4B014GB06
4B014GB18
4B014GB21
4B014GE02
4B014GK03
4B014GL10
4B014GL11
4B025LB17
4B025LG26
4B025LG27
4B025LK03
4B032DB01
4B032DB05
4B032DB06
4B032DB13
4B032DB16
4B032DB21
4B032DB22
4B032DK15
4B032DK18
4B032DK45
4B032DK47
4B032DK54
4B032DL04
4B041LC01
4B041LD01
4B041LD04
4B041LD08
4B041LH08
4B041LH11
4B041LK09
4B041LK10
4B041LK11
4B041LK12
4B047LB08
4B047LB09
4B047LE10
4B047LF02
4B047LF08
4B047LF09
4B047LF10
4B047LG21
4B047LG22
4B047LG23
4B047LG26
4B047LG29
(57)【要約】
高カロリー食料品と少なくとも同程度に甘い甘味がヒトに知覚される、オリゴ糖またはその混合物を含む低カロリー多相食料品が、本明細書において提供される。一部の場合では、食料品は、甘味料を乾燥重量で5%から50%までで含み得る。一部の場合では、食料品は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を乾燥重量で5%から75%までで含み得る。一部の場合では、第1の相の第2の相に対する比率は、乾燥重量で10:1から1:10までであり得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖、およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む第1の相であって、前記セロオリゴ糖および前記キシロオリゴ糖を乾燥重量で5%~95%までで含む、第1の相;ならびに
グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、またはラクトースのうちの少なくとも1つを含む甘味料を含む第2の相であって、前記甘味料を乾燥重量で10%から100%までで含む、第2の相
を含む食料品。
【請求項2】
前記セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖が、前記食料品に5:95~95:5のw/wでの比率で存在する、請求項1に記載の食料品。
【請求項3】
前記セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖が、前記第1の相に5:95~95:5のw/wでの比率で存在する、請求項1に記載の食料品。
【請求項4】
前記セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖が、前記第2の相に5:95~95:5のw/wでの比率で存在する、請求項1に記載の食料品。
【請求項5】
前記第1の相が、前記甘味料を乾燥重量で25%未満で含む、請求項1に記載の食料品。
【請求項6】
前記第2の相が、前記セロオリゴ糖および前記キシロオリゴ糖を乾燥重量で50%未満で含む、請求項1または請求項2に記載の食料品。
【請求項7】
前記食料品が、前記甘味料を乾燥重量で5%から50%までで含む、請求項1に記載の食料品。
【請求項8】
前記食料品が、前記セロオリゴ糖および前記キシロオリゴ糖を乾燥重量で5%から75%までで含む、請求項1または請求項7に記載の食料品。
【請求項9】
前記第1の相の前記第2の相に対する比率が、乾燥重量で10:1から1:10までである、請求項1に記載の食料品。
【請求項10】
前記第1の相が、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物、またはベーカリー組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項11】
前記第2の相が、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物、またはベーカリー組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項12】
前記第1の相がベーカリー組成物であり、前記第2の相が脂肪に基づく組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項13】
前記第1の相がベーカリー組成物であり、前記第2の相が水に基づく組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項14】
前記第1の相が脂肪に基づく組成物であり、前記第2の相が水に基づく組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項15】
前記第2の相がベーカリー組成物であり、前記第1の相が脂肪に基づく組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項16】
前記第2の相がベーカリー組成物であり、前記第1の相が水に基づく組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項17】
前記第2の相が脂肪に基づく組成物であり、前記第1の相が水に基づく組成物である、請求項1に記載の食料品。
【請求項18】
a)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;
b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;
c)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;
d)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;および
e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;
から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相、
ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の相
を含む食料品。
【請求項19】
前記第1の相が:
a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;
b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;
c)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;
d)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;および
e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖
から選択される少なくとも2つの型のオリゴ糖を含む、請求項18に記載の食料品。
【請求項20】
前記第1の相が、前記第2の相とは異なる、請求項18または請求項19に記載の食料品。
【請求項21】
前記第1の相の平均密度が、前記第2の相の平均密度より低い、請求項18から20のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項22】
前記第2の相の平均密度が、前記第1の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高い、請求項21に記載の食料品。
【請求項23】
前記第2の相の平均密度が、前記第1の相の平均密度より低い、請求項18または請求項19に記載の食料品。
【請求項24】
前記第1の相の平均密度が、前記第2の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高い、請求項23に記載の食料品。
【請求項25】
前記第1の相のw/wでの平均甘味レベルが、前記第2の相のw/wでの平均甘味レベルより低い、請求項18から24のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項26】
前記甘味レベルが、ヒト対象による甘味の知覚である、請求項25に記載の食料品。
【請求項27】
前記第2の相が、前記第1の相より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍甘い、請求項18から26のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項28】
前記第1の相中の前記少なくとも1つの型のオリゴ糖の総質量が、前記第2の相中の前記少なくとも1つの単糖または二糖の総質量の少なくとも1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、4.5倍、5.0倍に等しい、請求項18から27のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項29】
前記第1の相が、前記食料品全体に実質的に均一に分散している、請求項18から28のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項30】
前記第2の相が、前記食料品全体に不均一に分散している、請求項18から28のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項31】
前記第2の相が、前記第1の相全体に不均一に分散している、請求項18から28のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項32】
前記第2の相が、厚さ1mmから20mmまで、2mmから16mmまで、または3mmから12mmまでの粒子を含む、請求項18から31のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項33】
前記第2の相が、前記第1の相の外部表面の一部の上に配置される、請求項18から32のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項34】
前記第2の相が、前記第1の相の外部表面の一部の上にコーティングされる、請求項18から32のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項35】
前記第2の相が、前記食料品の外部表面の一部の上に配置される、請求項18から32のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項36】
前記第2の相が、前記食料品の外部表面の一部の上にコーティングされる、請求項18から32のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項37】
前記第2の相が、前記第1の相の一部内に配置される、請求項18から32のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項38】
前記第2の相が、前記食料品の一部内に配置される、請求項18から32のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項39】
前記第2の相が、厚さ1mmから10mmまで、1.5mmから8mmまで、または2mmから6mmまでの層を形成する、請求項18から28のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項40】
前記食料品中で、前記第1の相の体積が、前記第2の相の体積より大きい、請求項18に記載の食料品。
【請求項41】
前記食料品中で、前記第1の相の前記体積が、前記第2の相の体積より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きい、請求項40に記載の食料品。
【請求項42】
前記食料品中で、前記第1の相の質量が、前記第2の相の質量より大きい、請求項18に記載の食料品。
【請求項43】
前記食料品中で、前記第1の相の前記質量が、前記第2の相の前記質量より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きい、請求項42に記載の食料品。
【請求項44】
前記食料品が多糖を含み、前記多糖が、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体である、請求項18から43のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項45】
前記第1の相が、多糖を含み、前記多糖が、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体である、請求項18から43のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項46】
前記第2の相が、多糖を含み、前記多糖が、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体である、請求項18から43のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項47】
前記多糖が、セルロース系多糖である、請求項44から46のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項48】
前記ヘミセルロース系多糖が、キシランである、請求項44から46のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項49】
前記ヘミセルロース系多糖が、マンナンである、請求項44から46のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項50】
前記多糖誘導体が、カルボキシメチルセルロースである、請求項44から46のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項51】
前記多糖凝集体が、リグノセルロース材料、例えばオリゴ糖が生成される酵素反応などによって部分的に消化されたリグノセルロース材料である、請求項44から46のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項52】
前記食料品が、前記多糖を乾燥重量で15%未満で含む、請求項44から51のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項53】
前記第1の相が、前記多糖を乾燥重量で15%未満で含む、請求項44から51のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項54】
前記第2の相が、前記多糖を実質的に含まない、請求項44から51のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項55】
前記第1の相が、褐変反応に供されたオリゴ糖を含む、請求項18から54のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項56】
前記第1の相が、カラメル化またはメイラード反応に供されたオリゴ糖を含む、請求項55に記載の食料品。
【請求項57】
前記第1の相および/または前記第2の相が、1つまたは複数のアレルゲンを実質的に含まず、前記1つまたは複数のアレルゲンが、小麦グルテン、ナッツ、乳製品、または卵から選択される、請求項18から56のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項58】
前記第1の相が、生地、バッター、ペースト、クッキー、ビスケット、ケーキ、スポンジ、スコーン、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、ゼリー、ジャム、またはその組合せから形成される、請求項18から57のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項59】
前記第1の相が、焼いた生地、クッキー、パン、ケーキ、ビスケット、スコーン、ペストリー、パイ、ブラウニー、クロワッサン、チーズケーキ、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ファンネルケーキ、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、またはその組合せを含む、請求項18から57のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項60】
前記第2の相が、ヌガー、フルーツ、ドライフルーツ、Funfetti(登録商標)、マシュマロ、ビスケット、クッキー、クッキー生地、ジャム、プリザーブ、マシュマロ、バタークリーム、メレンゲ、プラリネ、アイシング用砂糖、砂糖、カカオ、カカオパウダー、ナッツ、カラメル、カラメル化したナッツ、カラメル化したフルーツ、練乳、エバミルク、ソース、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せから形成される、請求項18から59のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項61】
前記フルーツが、生のフルーツまたはドライフルーツを含む、請求項60に記載の食料品。
【請求項62】
前記第2の相が、ヌガー、フルーツ、ドライフルーツ、Funfetti(登録商標)、マシュマロ、ビスケット、クッキー、クッキー生地、ジャム、プリザーブ、マシュマロ、バタークリーム、メレンゲ、プラリネ、アイシング用砂糖、砂糖、カカオ、カカオパウダー、ナッツ、カラメル、カラメル化したナッツもしくはカラメル化したフルーツなどのカラメル化した製品、練乳、エバミルク、ソース、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せを含む、請求項18から61のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項63】
前記フルーツが、生のフルーツまたはドライフルーツを含む、請求項62に記載の食料品。
【請求項64】
ケーキ、カップケーキ、チーズケーキ、クッキー、クロワッサン、クロナッツ、ブラウニー、ブルーキー、パイ、コブラー、ペストリー、丸いパン、スコーン、パン、ロールパン、デニッシュ、ドーナツ、トルテ、マフィン、カップケーキ、ミルクセーキ、アイスクリーム、フローズンヨーグルト、カスタード、ジェラート、ワッフル、パンケーキ、ジャム、ゼリー、マカロン、タルト、クイニーアマン、ダフィン、ペカン、マドレーヌ、クグロフ、ベニエ、ブリオッシュ、バントケーキ、ファンネルケーキ、パンナコッタ、ファッジ、スコーン、またはその組合せである、請求項18から63のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項65】
前記食料品が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、請求項18から64のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項66】
前記第1の相が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、請求項18から64のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項67】
前記第2の相が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、請求項18から64のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項68】
前記食料品が、ポリオールを実質的に含まない、請求項18から64のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項69】
前記第1の相が、ポリオールを実質的に含まない、請求項18から64のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項70】
前記第2の相が、ポリオールを実質的に含まない、請求項18から64のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項71】
前記第2の相が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含む、請求項18に記載の食料品。
【請求項72】
前記単糖、二糖、または両方が、前記第1の相の乾燥重量で10%未満である、請求項18から71のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項73】
前記単糖、二糖、または両方が、前記第1の相の乾燥重量で5%未満、4%未満、3%未満、2.5%未満、2%未満、または1%未満である、請求項18から71のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項74】
前記第1の相が、単糖、二糖、または両方を実質的に含まない、請求項18から71のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項75】
前記第1の相が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、およびラクトースを実質的に含まない、請求項18から71のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項76】
前記第1の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも1%で含む、請求項18から75のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項77】
前記第1の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、または少なくとも15%で含む、請求項18から75のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項78】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から6までのセロオリゴ糖を含む、請求項18から77のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項79】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む、請求項18から77のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項80】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖を含む、請求項18から77のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項81】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのマンノオリゴ糖を含む、請求項18から77のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項82】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖を含む、請求項18から77のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項83】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を含む、請求項18から77のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項84】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびマンノオリゴ糖を含む、請求項18から77のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項85】
前記セロオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項18から84のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項86】
前記セロオリゴ糖が、50%よりも多く、60%よりも多く、70%よりも多く、80%よりも多く、または90%よりも多くのセロビオースを含む、請求項85に記載の食料品。
【請求項87】
前記キシロオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項18から84のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項88】
前記キシロオリゴ糖が、30%よりも多く、40%よりも多く、50%よりも多く、70%よりも多く、または75%よりも多くのキシロビオースを含む、請求項87に記載の食料品。
【請求項89】
前記マンノオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項18から84のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項90】
前記マンノオリゴ糖が、30%よりも多く、40%よりも多く、50%よりも多く、70%よりも多く、または75%よりも多くの二糖を含む、請求項89に記載の食料品。
【請求項91】
前記キシロオリゴ糖が、1つまたは複数の側鎖分枝を有するキシロオリゴ糖を含む、請求項18から90のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項92】
前記1つまたは複数の側鎖分枝が、グルクロノシル側鎖分枝、メチルグルクロノシル側鎖分枝、アラビノシル側鎖分枝、またはその組合せを含む、請求項91に記載の食料品。
【請求項93】
前記キシロオリゴ糖が、キシロースおよびアラビノース単量体を20:1から2:1まで、18:1から4:1まで、または16:1および6:1の比率で含む、請求項91または請求項92に記載の食料品。
【請求項94】
前記マンノオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項18から93のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項95】
前記混合結合グルカンオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項18から80のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項96】
前記キシログルカンオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項18から80のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項97】
前記第2の相が、前記単糖、前記二糖、または両方を乾燥重量で少なくとも1%、乾燥重量で少なくとも2%、乾燥重量で少なくとも3%、乾燥重量で少なくとも5%、乾燥重量で少なくとも8%、乾燥重量で少なくとも10%、または乾燥重量で少なくとも15%で含む、請求項18から96のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項98】
前記第2の相がグルコースを含む、請求項18から97のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項99】
前記第2の相がフルクトースを含む、請求項18から97のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項100】
前記第2の相がスクロースを含む、請求項18から97のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項101】
前記第2の相がガラクトースを含む、請求項18から97のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項102】
前記第2の相がマルトースを含む、請求項18から97のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項103】
前記第2の相がラクトースを含む、請求項18から97のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項104】
前記第2の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を10%、5%、2%、または1%未満で含む、請求項18から103のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項105】
前記第2の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を実質的に含まない、請求項18から104のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項106】
前記食料品が、フェノール化合物を含む、請求項18から105のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項107】
前記フェノール化合物が、リグニン、リグニン分解産物、フェルラ酸、フェルラ酸誘導体、またはその任意の組合せを含む、請求項106に記載の食料品。
【請求項108】
前記第1の相が、前記フェノール化合物を含む、請求項106または請求項107に記載の食料品。
【請求項109】
前記第2の相が、前記フェノール化合物を実質的に含まない、請求項106または請求項107に記載の食料品。
【請求項110】
前記第1の相が、油、小麦粉、卵、マーガリン、バター、ショートニング、重曹、ベーキングパウダー、イースト、またはコーンスターチをさらに含む、請求項18から109のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項111】
前記第2の相が、パーム油、カカオバター、バター、ショートニング、マーガリン、牛乳、またはクリームをさらに含む、請求項18から109のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項112】
前記第1の相の前記少なくとも1つの型のオリゴ糖または前記少なくとも2つの型のオリゴ糖が、非結晶形である、請求項18から111のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項113】
前記第2の相の前記単糖、前記二糖、または両方が、結晶形または半結晶形である、請求項18から112のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項114】
前記第1の相中の前記少なくとも1つの型のオリゴ糖または前記少なくとも2つの型のオリゴ糖が、非結晶形であり、前記第2の相の前記単糖、前記二糖、または両方が、結晶形または半結晶形である、請求項18から111のいずれか一項に記載の食料品。
【請求項115】
重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖、およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む第1の相;ならびに
グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含む第2の相
を含む食料品。
【請求項116】
食料品を調製する方法であって:
a)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;
DPが2から12までのキシロオリゴ糖;
DPが2から12までのマンノオリゴ糖;
DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;および
DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;
から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相を提供すること;ならびに
b)単糖、二糖、または両方を含む第2の相を提供すること;ならびに
c)前記第1の相および前記第2の相を互いに混合する、合わせる、つなぐ、および/またはコーティングすること
を含む方法。
【請求項117】
前記第1の相および前記第2の相を合わせた後、前記食料品が、焼かれる、調理される、グリルされる、炒められる、冷凍される、加熱される、または何か他のやり方で処理される、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記第1の相および前記第2の相が、前記食料品中で共に物理的にくっついている、請求項116または請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記第1の相および前記第2の相が、前記食料品中で共に物理的にくっついていない、請求項116または請求項117に記載の方法。
【請求項120】
前記第1の相が、前記第2の相とは異なる、請求項116から119のいずれか一項に記載の方法。
【請求項121】
前記第1の相の平均密度が、前記第2の相の平均密度より低い、請求項116から120のいずれか一項に記載の方法。
【請求項122】
前記第2の相の前記平均密度が、前記第1の相の前記平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高い、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記第2の相の平均密度が、前記第1の相の平均密度より低い、請求項116から120のいずれか一項に記載の方法。
【請求項124】
前記第1の相の前記平均密度が、前記第2の相の前記平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高い、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記第1の相の平均甘味レベルが、前記第2の相の平均甘味レベルより低い、請求項116から124のいずれか一項に記載の方法。
【請求項126】
前記甘味レベルが、対象による甘味の知覚である、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
前記第2の相が、前記第1の相より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍甘い、請求項116から126のいずれか一項に記載の方法。
【請求項128】
前記食料品中で、前記第1の相の体積が、前記第2の相より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きい、請求項116から127のいずれか一項に記載の方法。
【請求項129】
前記食料品中で、前記第1の相の質量が、前記第2の相の質量より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きい、請求項116から127のいずれか一項に記載の方法。
【請求項130】
前記第1の相が、生地、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、またはその組合せを含む、請求項116から129のいずれか一項に記載の方法。
【請求項131】
前記第2の相が、フルーツ、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せから形成される、請求項116から130のいずれか一項に記載の方法。
【請求項132】
前記フルーツが、生のフルーツまたはドライフルーツを含む、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記第2の相が、フルーツ、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せを含む、請求項116から130のいずれか一項に記載の方法。
【請求項134】
前記フルーツが、生のフルーツまたはドライフルーツを含む、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記食料品が、ケーキ、カップケーキ、チーズケーキ、クッキー、クロワッサン、クロナッツ、ブラウニー、ブルーキー、パイ、コブラー、ペストリー、丸いパン、スコーン、パン、ロールパン、デニッシュ、ドーナツ、トルテ、マフィン、カップケーキ、ミルクセーキ、アイスクリーム、フローズンヨーグルト、カスタード、ジェラート、ワッフル、パンケーキ、ジャム、ゼリー、マカロン、タルト、クイニーアマン、ダフィン、ペカン、マドレーヌ、クグロフ、ベニエ、ブリオッシュ、バントケーキ、ファンネルケーキ、パンナコッタ、ファッジ、スコーン、またはその組合せである、請求項116から134のいずれか一項に記載の方法。
【請求項136】
前記食料品が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、請求項116から135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項137】
前記食料品が、ポリオールを実質的に含まない、請求項116から135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項138】
前記食料品が、多糖を含み、前記多糖が、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体である、請求項116から135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項139】
前記多糖が、セルロース系多糖である、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
前記ヘミセルロース系多糖が、キシランである、請求項138に記載の方法。
【請求項141】
前記多糖誘導体が、カルボキシメチルセルロースである、請求項138に記載の方法。
【請求項142】
前記多糖凝集体が、消化されていないリグノセルロース材料である、請求項138に記載の方法。
【請求項143】
前記食料品が、前記多糖を乾燥重量で15%未満で含む、請求項138から142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項144】
前記第1の相が、前記多糖を乾燥重量で15%未満で含む、請求項138から142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項145】
前記第2の相が、前記多糖を実質的に含まない、請求項138から142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項146】
前記第1の相が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、請求項116から135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項147】
前記第2の相が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、請求項116から135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項148】
前記第1の相が、ポリオールを実質的に含まない、請求項116から135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項149】
前記第2の相が、ポリオールを実質的に含まない、請求項116から135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項150】
前記第2の相が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含む、請求項116に記載の方法。
【請求項151】
前記単糖、二糖、または両方が、前記第1の相の乾燥重量で10%未満である、請求項116から150のいずれか一項に記載の方法。
【請求項152】
前記単糖が、前記第1の相の乾燥重量で5%未満、4%未満、3%未満、2.5%未満、2%未満、または1%未満である、請求項116から150のいずれか一項に記載の方法。
【請求項153】
前記第1の相が、単糖、二糖、または両方を実質的に含まない、請求項116から150のいずれか一項に記載の方法。
【請求項154】
前記第1の相が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、およびラクトースを実質的に含まない、請求項116から150のいずれか一項に記載の方法。
【請求項155】
前記第1の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも1%で含む、請求項116から154のいずれか一項に記載の方法。
【請求項156】
前記第1の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、または少なくとも15%で含む、請求項116から154のいずれか一項に記載の方法。
【請求項157】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から6までのセロオリゴ糖を含む、請求項116から156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項158】
前記少なくとも2つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む、請求項116から156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項159】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖を含む、請求項116から156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項160】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのマンノオリゴ糖を含む、請求項116から156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項161】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖を含む、請求項116から156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項162】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を含む、請求項116から156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項163】
前記少なくとも1つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびマンノオリゴ糖を含む、請求項116から156のいずれか一項に記載の方法。
【請求項164】
前記セロオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項116から163のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記セロオリゴ糖が、50%よりも多く、60%よりも多く、70%よりも多く、70%よりも多く、80%よりも多く、または90%よりも多くのセロビオースを含む、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
前記キシロオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項116から165のいずれか一項に記載の方法。
【請求項167】
前記キシロオリゴ糖が、1つまたは複数の側鎖分枝を有するキシロオリゴ糖を含む、請求項116から166のいずれか一項に記載の方法。
【請求項168】
前記1つまたは複数の側鎖分枝が、グルクロノシル側鎖分枝、メチルグルクロノシル側鎖分枝、アラビノシル側鎖分枝、またはその組合せを含む、請求項167に記載の方法。
【請求項169】
前記キシロオリゴ糖が、キシロースおよびアラビノース単量体を20:1から2:1まで、18:1から4:1まで、または16:1から6:1までの比率で含む、請求項167または請求項168に記載の方法。
【請求項170】
前記マンノオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項116から169のいずれか一項に記載の方法。
【請求項171】
前記混合結合グルカンオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項116から169のいずれか一項に記載の方法。
【請求項172】
前記キシログルカンオリゴ糖が、前記食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、請求項116から169のいずれか一項に記載の方法。
【請求項173】
前記第2の相が、前記単糖、二糖、または両方を乾燥重量で少なくとも1%、乾燥重量で少なくとも2%、乾燥重量で少なくとも3%、乾燥重量で少なくとも5%、乾燥重量で少なくとも8%、乾燥重量で少なくとも10%、または乾燥重量で少なくとも15%で含む、請求項116から169のいずれか一項に記載の方法。
【請求項174】
前記第2の相がグルコースを含む、請求項116から173のいずれか一項に記載の方法。
【請求項175】
前記第2の相がフルクトースを含む、請求項116から173のいずれか一項に記載の方法。
【請求項176】
前記第2の相がスクロースを含む、請求項116から173のいずれか一項に記載の方法。
【請求項177】
前記第2の相がガラクトースを含む、請求項116から173のいずれか一項に記載の方法。
【請求項178】
前記第2の相がマルトースを含む、請求項116から173のいずれか一項に記載の方法。
【請求項179】
前記第2の相がラクトースを含む、請求項116から173のいずれか一項に記載の方法。
【請求項180】
前記第2の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を10%、5%、2%、または1%未満で含む、請求項116から179のいずれか一項に記載の方法。
【請求項181】
前記第2の相が、前記少なくとも1つの型のオリゴ糖を実質的に含まない、請求項116から179のいずれか一項に記載の方法。
【請求項182】
前記食料品が、フェノール化合物を含む、請求項116から181のいずれか一項に記載の方法。
【請求項183】
前記フェノール化合物が、リグニン、リグニン分解産物、フェルラ酸、フェルラ酸誘導体、またはその任意の組合せを含む、請求項182に記載の方法。
【請求項184】
前記第1の相が、前記フェノール化合物を含む、請求項182に記載の方法。
【請求項185】
前記第2の相が、前記フェノール化合物を実質的に含まない、請求項182に記載の方法。
【請求項186】
前記第1の相が、油、小麦粉、卵、マーガリン、バター、ショートニング、重曹、ベーキングパウダー、イースト、またはコーンスターチをさらに含む、請求項116から185のいずれか一項に記載の方法。
【請求項187】
前記第2の相が、パーム油、カカオバター、バター、ショートニング、マーガリン、牛乳、またはクリームをさらに含む、請求項116から186のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、その各々の全体がこれにより参照により本明細書に組み込まれる、2019年12月12日出願の米国仮特許出願第62/947,433号および2020年2月19日出願の米国仮特許出願第62/978,696号の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
背景
砂糖が入った食品および飲料は、世界中の文化的習慣および生活様式習慣の重要な一部分であるが、それらに含有される砂糖は、人における肥満症、糖尿病、歯の健康不良、および破壊的行動に結びつけられている。そのため、消費者の選好は砂糖含有食品から離れており、また、政府はより少ない砂糖の消費を奨励する規制の実施を増やしている。
【0003】
このように、産業では、食品および飲料中の砂糖に代わる妥当な低カロリーの甘味料が何十年にもわたって探索されている。残念ながら、多くの砂糖代用品は非天然リソースから製造され、多くの場合、それらの甘味と共に苦味の潜在的要素または他の不愉快な味覚があり、これらはどちらも消費者にとって魅力がない。さらに、多くの甘味料は食品および飲料中の砂糖の甘味を模倣することができるが、砂糖が食品中で果たす広範囲にわたる役割、例えば、増量すること、テクスチャーをモジュレートすること、構造をもたらすこと、保存料として作用すること、ならびにカラメル化およびメイラード反応を通じて色および風味をモジュレートすることなどを模倣することができるものはわずかである。さらに、これらの砂糖の物性を模倣することができる増量甘味料の多くには胃腸耐容性の問題があり、これは、それらの使用を、標準的な西洋食中の砂糖を置き換えるために必要とされる量を大きく下回るレベルに限定するものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
一部の場合では、食料品は、重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む第1の相であって、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を乾燥重量で5%から95%までで含む、第1の相;ならびにグルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、またはラクトースのうちの少なくとも1つを含む甘味料を含む第2の相であって、甘味料を乾燥重量で10%から100%までで含み得る、第2の相を含み得る。一部の場合では、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖は、食料品に5:95~95:5のw/wでの比率で存在し得る。
【0005】
一部の場合では、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖は、第1の相に5:95~95:5のw/wでの比率で存在し得る。一部の場合では、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖は、第2の相に5:95~95:5のw/wでの比率で存在し得る。一部の場合では、第1の相は、甘味料を乾燥重量で25%未満で含み得る。一部の場合では、第2の相は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を乾燥重量で50%未満で含み得る。
【0006】
一部の場合では、食料品は、甘味料を乾燥重量で5%から50%までで含み得る。一部の場合では、食料品は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を乾燥重量で5%から75%までで含み得る。一部の場合では、第1の相の第2の相に対する比率は、乾燥重量で10:1から1:10までであり得る。
【0007】
一部の場合では、第1の相は、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物、またはベーカリー組成物であり得る。一部の場合では、第2の相は、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物、またはベーカリー組成物であり得る。一部の場合では、第1の相はベーカリー組成物であり得、第2の相は脂肪に基づく組成物であり得る。一部の場合では、第1の相はベーカリー組成物であり得、第2の相は水に基づく組成物であり得る。一部の場合では、第1の相は脂肪に基づく組成物であり得、第2の相は水に基づく組成物であり得る。一部の場合では、第2の相はベーカリー組成物であり得、第1の相は脂肪に基づく組成物であり得る。一部の場合では、第2の相はベーカリー組成物であり得、第1の相は水に基づく組成物であり得る。一部の場合では、第2の相は脂肪に基づく組成物であり得、第1の相は水に基づく組成物であり得る。
【0008】
ある特定の場合では、食料品は、重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相;ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の相を含み得る。
【0009】
ある特定の場合では、第1の相は、DPが2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも2つの型のオリゴ糖を含み得る。
【0010】
ある特定の場合では、第1の相は、第2の相とは異なり得る。第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より低くてもよい。第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高くてもよい。第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より低くてもよい。第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高くてもよい。
【0011】
ある特定の場合では、第1の相のw/wでの平均甘味レベルは、第2の相のw/wでの平均甘味レベルより低くてもよい。甘味レベルは、ヒト対象による甘味の知覚であり得る。
【0012】
ある特定の場合では、第2の相は、第1の相より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍甘くてもよい。ある特定の場合では、第1の相中の少なくとも1つの型のオリゴ糖の総質量は、第2の相中の少なくとも1つの単糖または二糖の総質量の少なくとも1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、4.5倍、5.0倍に等しくてもよい。
【0013】
ある特定の場合では、第1の相は、食料品全体に実質的に均一に分散していてもよい。第2の相は、食料品全体に不均一に分散していてもよい。第2の相は、第1の相全体に不均一に分散していてもよい。第2の相は、厚さ1mmから20mmまで、2mmから16mmまで、または3mmから12mmまでの粒子を含み得る。
【0014】
ある特定の場合では、第2の相は、第1の相の外部表面の一部の上に配置されてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、第1の相の外部表面の一部の上にコーティングされてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、食料品の外部表面の一部の上に配置されてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、食料品の外部表面の一部の上にコーティングされてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、第1の相の一部内に配置されてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、食料品の一部内に配置されてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、厚さ1mmから10mmまで、1.5mmから8mmまで、または2mmから6mmまでの層を形成し得る。
【0015】
ある特定の場合では、食料品中で、第1の相の体積は、第2の相の体積より大きくてもよい。ある特定の場合では、食料品中で、第1の相の体積は、第2の相の体積より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。ある特定の場合では、食料品中で、第1の相の質量は、第2の相の質量より大きくてもよい。ある特定の場合では、食料品中で、第1の相の質量は、第2の相の質量より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。ある特定の場合では、食料品は、多糖を含んでもよく、多糖は、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体であってもよい。ある特定の場合では、第1の相は、多糖を含んでもよく、多糖は、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体であってもよい。
【0016】
ある特定の場合では、第2の相は、多糖を含んでもよく、多糖は、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体であってもよい。ある特定の場合では、多糖は、セルロース系多糖であってもよい。ある特定の場合では、ヘミセルロース系多糖は、キシランであってもよい。ある特定の場合では、ヘミセルロース系多糖は、マンナンであってもよい。ある特定の場合では、多糖誘導体は、カルボキシメチルセルロースであってもよい。ある特定の場合では、多糖凝集体は、リグノセルロース材料、例えばオリゴ糖が生成される酵素反応などによって部分的に消化されたリグノセルロース材料であってもよい。
【0017】
ある特定の場合では、食料品は、多糖を乾燥重量で15%未満で含み得る。ある特定の場合では、第1の相は、多糖を乾燥重量で15%未満で含み得る。ある特定の場合では、第2の相は、多糖を実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第1の相は、褐変反応に供されたオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、第1の相は、カラメル化またはメイラード反応に供されたオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、第1の相および/または第2の相は、1つまたは複数のアレルゲンを実質的に含まなくてもよく、1つまたは複数のアレルゲンは、小麦グルテン、ナッツ、乳製品、または卵から選択され得る。
【0018】
ある特定の場合では、第1の相は、生地、バッター、ペースト、クッキー、ビスケット、ケーキ、スポンジ、スコーン、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、ゼリー、ジャム、またはその組合せから形成され得る。ある特定の場合では、第1の相は、焼いた生地、クッキー、パン、ケーキ、ビスケット、スコーン、ペストリー、パイ、ブラウニー、クロワッサン、チーズケーキ、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ファンネルケーキ、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、またはその組合せを含み得る。ある特定の場合では、第2の相は、ヌガー、フルーツ、ドライフルーツ、Funfetti(登録商標)、マシュマロ、ビスケット、クッキー、クッキー生地、ジャム、プリザーブ、マシュマロ、バタークリーム、メレンゲ、プラリネ、アイシング用砂糖、砂糖、カカオ、カカオパウダー、ナッツ、カラメル、カラメル化したナッツ、カラメル化したフルーツ、練乳、エバミルク、ソース、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せから形成され得る。ある特定の場合では、フルーツは、生のフルーツまたはドライフルーツを含み得る。
【0019】
ある特定の場合では、第2の相は、ヌガー、フルーツ、ドライフルーツ、Funfetti(登録商標)、マシュマロ、ビスケット、クッキー、クッキー生地、ジャム、プリザーブ、マシュマロ、バタークリーム、メレンゲ、プラリネ、アイシング用砂糖、砂糖、カカオ、カカオパウダー、ナッツ、カラメル、カラメル化したナッツもしくはカラメル化したフルーツなどのカラメル化した製品、練乳、エバミルク、ソース、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せを含み得る。ある特定の場合では、フルーツは、生のフルーツまたはドライフルーツを含み得る。
【0020】
ある特定の場合では、食料品は、ケーキ、カップケーキ、チーズケーキ、クッキー、クロワッサン、クロナッツ、ブラウニー、ブルーキー、パイ、コブラー、ペストリー、丸いパン、スコーン、パン、ロールパン、デニッシュ、ドーナツ、トルテ、マフィン、カップケーキ、ミルクセーキ、アイスクリーム、フローズンヨーグルト、カスタード、ジェラート、ワッフル、パンケーキ、ジャム、ゼリー、マカロン、タルト、クイニーアマン、ダフィン、ペカン、マドレーヌ、クグロフ、ベニエ、ブリオッシュ、バントケーキ、ファンネルケーキ、パンナコッタ、ファッジ、スコーン、またはその組合せであり得る。ある特定の場合では、食料品は、高甘味度甘味料を実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第1の相は、高甘味度甘味料を実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、高甘味度甘味料を実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、食料品は、ポリオールを実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第1の相は、ポリオールを実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、ポリオールを実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第2の相は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含み得る。
【0021】
ある特定の場合では、単糖、二糖、または両方は、第1の相の乾燥重量で10%未満であり得る。ある特定の場合では、単糖、二糖、または両方は、第1の相の乾燥重量で5%未満、4%未満、3%未満、2.5%未満、2%未満、または1%未満であり得る。ある特定の場合では、第1の相は、単糖、二糖、または両方を実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第1の相は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、およびラクトースを実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第1の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも1%で含み得る。ある特定の場合では、第1の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、または少なくとも15%で含み得る。
【0022】
ある特定の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが2から6までのセロオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが2から12までのキシロオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが2から12までのマンノオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、セロオリゴ糖およびマンノオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、セロオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する。ある特定の場合では、セロオリゴ糖は、50%よりも多く、60%よりも多く、70%よりも多く、80%よりも多く、または90%よりも多くのセロビオースを含む。ある特定の場合では、キシロオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。
【0023】
ある特定の場合では、キシロオリゴ糖は、30%よりも多く、40%よりも多く、50%よりも多く、70%よりも多く、または75%よりも多くのキシロビオースを含み得る。ある特定の場合では、マンノオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。ある特定の場合では、マンノオリゴ糖は、30%よりも多く、40%よりも多く、50%よりも多く、70%よりも多く、または75%よりも多くの二糖を含み得る。ある特定の場合では、キシロオリゴ糖は、1つまたは複数の側鎖分枝を有するキシロオリゴ糖を含み得る。ある特定の場合では、1つまたは複数の側鎖分枝は、グルクロノシル側鎖分枝、メチルグルクロノシル側鎖分枝、アラビノシル側鎖分枝、またはその組合せを含み得る。ある特定の場合では、キシロオリゴ糖は、キシロースおよびアラビノース単量体を20:1から2:1まで、18:1から4:1まで、または16:1から6:1までの比率で含み得る。ある特定の場合では、マンノオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。
【0024】
ある特定の場合では、混合結合グルカンオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。ある特定の場合では、キシログルカンオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。ある特定の場合では、第2の相は、単糖、二糖、または両方を乾燥重量で少なくとも1%、乾燥重量で少なくとも2%、乾燥重量で少なくとも3%、乾燥重量で少なくとも5%、乾燥重量で少なくとも8%、乾燥重量で少なくとも10%、または乾燥重量で少なくとも15%で含み得る。
【0025】
ある特定の場合では、第2の相はグルコースを含み得る。ある特定の場合では、第2の相はフルクトースを含み得る。ある特定の場合では、第2の相はスクロースを含み得る。ある特定の場合では、第2の相はガラクトースを含み得る。ある特定の場合では、第2の相はマルトースを含み得る。ある特定の場合では、第2の相はラクトースを含み得る。ある特定の場合では、第2の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を10%、5%、2%、または1%未満で含み得る。ある特定の場合では、第2の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を実質的に含まなくてもよい。
【0026】
ある特定の場合では、食料品は、フェノール化合物を含んでもよい。ある特定の場合では、フェノール化合物は、リグニン、リグニン分解産物、フェルラ酸、フェルラ酸誘導体、またはその任意の組合せを含んでもよい。ある特定の場合では、第1の相は、フェノール化合物を含んでもよい。ある特定の場合では、第2の相は、フェノール化合物を実質的に含まなくてもよい。ある特定の場合では、第1の相は、油、小麦粉、卵、マーガリン、バター、ショートニング、重曹、ベーキングパウダー、イースト、またはコーンスターチをさらに含んでもよい。ある特定の場合では、第2の相は、パーム油、カカオバター、バター、ショートニング、マーガリン、牛乳、またはクリームをさらに含んでもよい。
【0027】
ある特定の場合では、第1の相の少なくとも1つの型のオリゴ糖または少なくとも2つの型のオリゴ糖は、非結晶形であり得る。ある特定の場合では、第2の相の単糖、二糖、または両方は、結晶形または半結晶形であり得る。ある特定の場合では、第1の相中の少なくとも1つの型のオリゴ糖または少なくとも2つの型のオリゴ糖は、非結晶形であり、第2の相の単糖、二糖、または両方は、結晶形または非結晶形であり得る。
【0028】
様々な場合では、食料品は、重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖、およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む第1の相;ならびにグルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含む第2の相を含み得る。
【0029】
一部の場合では、食料品を調製する方法は、重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相を提供すること;ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の相を提供すること;ならびに第1の相および第2の相を互いに混合する、合わせる、つなぐ、および/またはコーティングすることを含み得る。
【0030】
一部の場合では、第1の相および第2の相を合わせた後、食料品を、焼く、調理する、グリルする、炒める、冷凍する、加熱する、または何か他のやり方で処理してもよい。一部の場合では、第1の相および第2の相は、食料品中で共に物理的にくっついていてもよい。一部の場合では、第1の相および第2の相は、食料品中で共に物理的にくっついていなくてもよい。一部の場合では、第1の相は、第2の相とは異なり得る。一部の場合では、第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より低くてもよい。一部の場合では、第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高くてもよい。一部の場合では、第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より低くてもよい。一部の場合では、第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高くてもよい。
【0031】
一部の場合では、第1の相の平均甘味レベルは、第2の相の平均甘味レベルより低くてもよい。一部の場合では、甘味レベルは、対象による甘味の知覚であり得る。一部の場合では、第2の相は、第1の相より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍甘くてもよい。一部の場合では、食料品中で、第1の相の体積は、第2の相より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。一部の場合では、食料品中で、第1の相の質量は、第2の相の質量より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。
【0032】
一部の場合では、第1の相は、生地、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、またはその組合せを含み得る。一部の場合では、第2の相は、フルーツ、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せから形成され得る。一部の場合では、フルーツは、生のフルーツまたはドライフルーツを含み得る。
【0033】
一部の場合では、第2の相は、フルーツ、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せを含み得る。一部の場合では、フルーツは、生のフルーツまたはドライフルーツを含み得る。
【0034】
一部の場合では、食料品は、ケーキ、カップケーキ、チーズケーキ、クッキー、クロワッサン、クロナッツ、ブラウニー、ブルーキー、パイ、コブラー、ペストリー、丸いパン、スコーン、パン、ロールパン、デニッシュ、ドーナツ、トルテ、マフィン、カップケーキ、ミルクセーキ、アイスクリーム、フローズンヨーグルト、カスタード、ジェラート、ワッフル、パンケーキ、ジャム、ゼリー、マカロン、タルト、クイニーアマン、ダフィン、ペカン、マドレーヌ、クグロフ、ベニエ、ブリオッシュ、バントケーキ、ファンネルケーキ、パンナコッタ、ファッジ、スコーン、またはその組合せであり得る。
【0035】
一部の場合では、食料品は、高甘味度甘味料を実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、食料品は、ポリオールを実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、食料品は、多糖を含んでもよく、多糖は、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体であってもよい。一部の場合では、多糖は、セルロース系多糖であってもよい。一部の場合では、ヘミセルロース系多糖は、キシランであってもよい。一部の場合では、多糖誘導体は、カルボキシメチルセルロースであってもよい。一部の場合では、多糖凝集体は、消化されていないリグノセルロース材料であってもよい。
【0036】
一部の場合では、食料品は、多糖を乾燥重量で15%未満で含み得る。一部の場合では、第1の相は、多糖を乾燥重量で15%未満で含み得る。一部の場合では、第2の相は、多糖を実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、第1の相は、高甘味度甘味料を実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、第2の相は、高甘味度甘味料を実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、第1の相は、ポリオールを実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、第2の相は、ポリオールを実質的に含まなくてもよい。
【0037】
一部の場合では、第2の相は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含み得る。一部の場合では、単糖、二糖、または両方は、第1の相の乾燥重量で10%未満であり得る。一部の場合では、単糖は、第1の相の乾燥重量で5%未満、4%未満、3%未満、2.5%未満、2%未満、または1%未満であり得る。一部の場合では、第1の相は、単糖、二糖、または両方を実質的に含まなくてもよい。
【0038】
一部の場合では、第1の相は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、およびラクトースを実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、第1の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも1%で含んでもよい。一部の場合では、第1の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、または少なくとも15%で含んでもよい。一部の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが2から6までのセロオリゴ糖を含み得る。一部の場合では、少なくとも2つの型のオリゴ糖は、DPが2から12までのキシロオリゴ糖を含み得る。一部の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖を含み得る。一部の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが2から12までのマンノオリゴ糖を含み得る。一部の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖を含み得る。一部の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を含み得る。一部の場合では、少なくとも1つの型のオリゴ糖は、セロオリゴ糖およびマンノオリゴ糖を含み得る。
【0039】
一部の場合では、セロオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。一部の場合では、セロオリゴ糖は、50%よりも多く、60%よりも多く、70%よりも多く、80%よりも多く、または90%よりも多くのセロビオースを含み得る。一部の場合では、キシロオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。一部の場合では、キシロオリゴ糖は、1つまたは複数の側鎖分枝を有するキシロオリゴ糖を含み得る。一部の場合では、1つまたは複数の側鎖分枝は、グルクロノシル側鎖分枝、メチルグルクロノシル側鎖分枝、アラビノシル側鎖分枝、またはその組合せを含み得る。一部の場合では、キシロオリゴ糖は、キシロースおよびアラビノース単量体を20:1から2:1まで、18:1から4:1まで、または16:1から6:1までの比率で含み得る。一部の場合では、マンノオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。
【0040】
一部の場合では、混合結合グルカンオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。一部の場合では、キシログルカンオリゴ糖は、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成し得る。一部の場合では、第2の相は、単糖、二糖、または両方を乾燥重量で少なくとも1%、乾燥重量で少なくとも2%、乾燥重量で少なくとも3%、乾燥重量で少なくとも5%、乾燥重量で少なくとも8%、乾燥重量で少なくとも10%、または乾燥重量で少なくとも15%で含み得る。
【0041】
一部の場合では、第2の相はグルコースを含み得る。一部の場合では、第2の相はフルクトースを含み得る。一部の場合では、第2の相はスクロースを含み得る。一部の場合では、第2の相はガラクトースを含み得る。一部の場合では、第2の相はマルトースを含み得る。一部の場合では、第2の相はラクトースを含み得る。一部の場合では、第2の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を10%、5%、2%、または1%未満で含み得る。一部の場合では、第2の相は、少なくとも1つの型のオリゴ糖を実質的に含まなくてもよい。一部の場合では、食料品は、フェノール化合物を含んでもよい。一部の場合では、フェノール化合物は、リグニン、リグニン分解産物、フェルラ酸、フェルラ酸誘導体、またはその任意の組合せを含んでもよい。一部の場合では、第1の相は、フェノール化合物を含んでもよい。一部の場合では、第2の相は、フェノール化合物を実質的に含まなくてもよい。
【0042】
一部の場合では、第1の相は、油、小麦粉、卵、マーガリン、バター、ショートニング、重曹、ベーキングパウダー、イースト、またはコーンスターチをさらに含んでもよい。一部の場合では、第2の相は、パーム油、カカオバター、バター、ショートニング、マーガリン、牛乳、またはクリームをさらに含んでもよい。
【0043】
本発明の新規の特色は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている。本発明の原理が利用される例示的な実施形態が記載されている以下の詳細な説明、および添付の図面を参照することによって、本発明の特色および利点のより良好な理解が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1図1は、様々なレベルのスクロースを含むバッターを用いて作製されたクッキーと比較した、オリゴ糖を含み、スクロースを欠き、スクロースを用いて作製されたアイシングを含むバッターを用いて作製されたサンドイッチクッキー(ビスケット)の知覚された甘味を例示する。データは、4回の測定の平均+/-標準誤差である。
【0045】
図2図2は、様々なレベルのスクロースを含むバッターを用いて作製されたマフィンと比較した、オリゴ糖を含み、スクロースを欠き、スクロースを用いて作製されたチョコレートチップを含むバッターを用いて作製されたチョコレートチップマフィンの知覚された甘味を例示する。データは、4回の測定の平均+/-標準誤差である。
【0046】
図3図3は、様々なレベルのスクロースを含むバッターを用いて作製されたマフィンと比較した、オリゴ糖を含み、スクロースを欠き、天然糖を有するブルーベリーを含むバッターを用いて作製されたブルーベリーマフィンの知覚された甘味を例示する。データは、4回の測定の平均+/-標準誤差である。
【0047】
図4図4は、様々なレベルのスクロースを含むバッターを用いて作製されたマフィンと比較された、オリゴ糖を含み、スクロースを欠き、天然糖を有するクランベリーを含むバッターを用いて作製されたクランベリーマフィンの知覚された甘味を例示する。データは、4回の測定の平均+/-標準誤差である。
【0048】
図5図5は、様々なレベルのスクロースを含むバッターを用いて作製されたケーキと比較された、オリゴ糖を含み、スクロースを欠き、スクロースを用いて作製されたジャムを含み、天然糖を含むバッターを用いて作製されたジャムレイヤーケーキの知覚された甘味を例示する。データは、4回の測定の平均+/-標準誤差である。
【0049】
図6図6は、オリゴ糖混合物を作製するために使用されたキシロオリゴ糖組成物(上部)およびセロオリゴ糖組成物(下部)を含む糖類を例示するHPLC追跡を示す。オリゴ糖混合物は、45%(w/w)キシロオリゴ糖、40%(w/w)セロオリゴ糖および15%(w/w)微結晶セルロースを含む。
【0050】
図7図7は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてクッキー(ビスケット)を、砂糖含有相としてチョコレートトッピングを含む食品を示す。
【0051】
図8図8は、本開示の態様に従う、砂糖含有相としてチョコレートチップがちりばめられたオリゴ糖含有相としてクッキー(ビスケット)を含む食品を示す。
【0052】
図9図9は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてショートブレッドクッキー(ビスケット)を、砂糖含有相としてフルーツジャムトッピングを含む食品を示す。
【0053】
図10図10は、本開示の態様に従う、砂糖含有相としてサルタナがちりばめられたオリゴ糖含有相としてビーガンクッキーを含む食品を示す。
【0054】
図11図11は、本開示の態様に従う、砂糖含有相としてサルタナがちりばめられたオリゴ糖含有相としてクッキーを含む食品を示す。
【0055】
図12図12は、本開示の態様に従う、第1のオリゴ糖含有相としてニンジンカップケーキを、砂糖含有相としてクリームチーズトッピングを含む食品を示す。
【0056】
図13図13は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてチョコレートオレンジケーキを、砂糖含有相としてガナッシュを含む食品を示す。
【0057】
図14図14は、本開示の態様に従う、第1のオリゴ糖含有相としてケーキを、砂糖含有相としてストロベリーを、第2のオリゴ糖含有相としてマスカルポーネクリームを含む食品を示す。
【0058】
図15図15は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてグラノーラを、砂糖含有相としてベリーを含む食品を示す。
【0059】
図16図16は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてアーモンドバターグラノーラバーを、砂糖含有相としてチョコレートチップを含む食品を示す。
【0060】
図17図17は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてオーツ麦バー層を、砂糖含有相としてブレンドされたデーツを含む食品を示す。
【0061】
図18図18は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてマスカルポーネクリームを、砂糖含有相としてレディーフィンガークッキーを含む食品を示す。
【0062】
図19図19は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてカスタードを、砂糖含有相としてラズベリーを含む食品を示す。
【0063】
図20図20は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてパンナコッタを、砂糖含有相としてカラメルシロップを含む食品を示す。
【0064】
図21A図21Aは、本開示の態様に従う、オリゴ糖を用いて作製されたアイスクリームを示す。
【0065】
図21B図21Bは、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてアイスクリームを、砂糖含有相としてチョコレートチップを含む食品を示す。
【0066】
図22図22は、本開示の態様に従う、オリゴ糖含有相としてクッキー(ビスケット)を、砂糖含有相としてチョコレートチップを含む食品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0067】
詳細な説明
本明細書において、低いカロリー含有量を有し得るが、高カロリーの砂糖の多い食料品と少なくともほぼ等価であり得ると知覚される甘味を有する多相食料品を記載する。本明細書において意図される食料品の型は、天然に存在するまたは抽出された単糖および/または二糖、例えばグルコースまたはスクロースを使用して通常、焼く、製造する、混合する、冷凍する、および/または加工する食料品である。多相食料品は、例えばフロステッドケーキ、チョコレートチップクッキー、オートミールレーズンクッキー、サンドイッチクッキー、ブルーベリーマフィン、クリーム入りペストリーなどを含み得る。多相を利用することによって、低いカロリー含有量を有するが、砂糖の多い食料品の知覚される甘味を含む食料品を作製することができる。
【0068】
本明細書に提供される開示に従って、ケーキなどの1つの相は、通常使用される単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を置き換えるオリゴ糖などの低カロリー甘味料を含み得るが、ケーキのフロスティングなどの別の相は、ほとんどのレシピで一般に使用されるスクロースを含む。しばしば、高カロリーの砂糖を含む相は、食料品の体積および/または質量に対して微量の構成成分(例えば、フロスティング、アイシング、チョコレートチップ、またはフルーツ)であり、オリゴ糖を含む相は、食料品の体積および/または質量に対して主な構成成分(例えば、ケーキまたはクッキー)を構成する。
【0069】
本明細書で使用される場合、「食品」および「食料品」とは一般に、消費されることになっている任意の品目を指し、ヒトによって、または任意の他の動物によって消費されるものであり得る。「食品」および「食料品」は、食品、飼料、飲料、または上記のもののいずれかの製造に使用される成分であり得る。
【0070】
本明細書で使用される場合、「機能性食品」とは一般に、ヒトまたは他の動物に栄養を供給する目的で、摂取、注射、吸収、または任意の他の方法のいずれによるものかを問わず、ヒトまたは他の動物に導入される任意の組成物を指す。そのような機能性食品の使用は、食物繊維が添加された飲料、プレバイオティクス添加剤、ピルもしくは他のカプセル剤、または任意の他の適切な使用の形態を取り得る。
【0071】
本明細書で使用される場合、「多糖」は、一般に、約20残基よりも長い任意の長さの糖類ポリマーを指す。多糖は、高度に分枝したもの、軽度に分枝したもの、または分枝していないものであり得る。多糖は、任意の組合せno
例えば任意の数のαまたはβ連結の任意の様式のグリコシド結合、およびグルコース、グルコサミン、マンノース、キシロース、ガラクトース、フコース、フルクトース、グルクロン酸、アラビノース、またはその誘導体などの単量体型の任意の組合せ、例えば、アセチル基または他の基で装飾された上記の単量体の任意の組合せなどを含み得る。多糖は、セルロース系またはヘミセルロース系ポリマーであり得る。ヘミセルロース系ポリマーは、キシラン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、グルコマンナン、およびキシログルカンを含むと想定された。一部の実施形態では、好ましいセルロース系ポリマーはセルロースである。
【0072】
本明細書で使用される場合、「リグノセルロース」は一般に、植物細胞壁材料である、またはそれに由来する、多糖を含む凝集体を指す。例えば、リグノセルロースは、一緒に結びついた以下の多糖のうちの1つまたは複数を含み得る:セルロース、キシラン、マンナン、および混合結合グルカン。
【0073】
本明細書で使用される場合、「高度に分枝した」、「軽度に分枝した」および「分枝していない」とは一般に、糖類の主鎖のひと続き当たりの側鎖の数を指す。高度に分枝した糖類は、主鎖残基10個当たり平均4個から10個までの側鎖を有し、わずかに分枝した糖類は、主鎖残基10個当たり平均1個から3個までの側鎖を有し、分枝していない糖類は、1つの主鎖のみを有し、側鎖は有さない。平均は、糖類の側鎖の数を主鎖残基の数で割ることによって算出される。
【0074】
本明細書で使用される場合、「糖類」は一般に、任意の多糖および/またはオリゴ糖、例えば単糖および/または二糖を指す。
【0075】
本明細書で使用される場合、「オリゴ糖」は一般に、糖類残基約20個未満または約20個に等しい鎖長を有する糖類ポリマーを指す。オリゴ糖は、高度に分枝したもの、軽度に分枝したもの、または分枝していないものであり得、αまたはβ連結が任意の数、任意の組合せであるグリコシド結合、およびグルコース、グルコサミン、マンノース、キシロース、ガラクトース、フコース、フルクトース、グルクロン酸、アラビノース、またはその誘導体などの単量体型の任意の組合せを含み得る。適切な誘導体としては、アセチル基または他の基を含む上記の単量体が挙げられる。
【0076】
本明細書で使用される場合、「単糖」および「二糖」とは一般に、それぞれ1つまたは2つの残基からなる糖類化合物を指す。単糖は、グルコース、グルコサミン、キシロース、ガラクトース、フコース、フルクトース、グルクロン酸、アラビノース、ガラクツロン酸などの化合物;またはそれらのエピマーもしくは他の誘導体である。適切な誘導体としては、アセチル基または他の基が挙げられる。二糖は、任意のグリコシド結合によって接合した2つの単糖からなる化合物である。
【0077】
本明細書で使用される場合、「セロオリゴ糖」は一般に、β-1,4-グリコシド結合によって連結した1つまたは複数のグルコース残基で構成され、それと酸化、還元、エステル化、エピマー化、または別の化学修飾によって化学的に関連し得るオリゴ糖を指す。
【0078】
本明細書で使用される場合、「キシロオリゴ糖」は一般に、主にキシロース残基で構成され(典型的にはβ-1,4-グリコシド結合によって連結した)、グルクロン酸残基および/もしくはアラビノース残基ならびに/またはアセチル基および/もしくは任意の他の修飾も含有し得、それと酸化、還元、エステル化、エピマー化、または別の化学修飾によって化学的に関連し得るオリゴ糖を指す。
【0079】
本明細書で使用される場合、「混合結合グルカンオリゴ糖」は一般に、少なくとも1つのβ-1,3-グリコシド結合および少なくとも1つのβ-1,4-グリコシド結合によって連結した1つまたは複数のグルコース残基で構成され、それと酸化、還元、エステル化、エピマー化、または別の化学修飾によって化学的に関連し得るオリゴ糖を指す。
【0080】
本明細書で使用される場合、「マンノオリゴ糖」は一般に、1つまたは複数のマンノース残基で構成され、必要に応じて1つまたは複数のグルコースおよび/またはガラクトース残基を含有し、それと酸化、還元、エステル化、エピマー化、または別の化学修飾によって化学的に関連し得るオリゴ糖を指す。
【0081】
本明細書で使用される場合、「キトオリゴ糖」は一般に、1つまたは複数のグルコサミンおよび/またはN-アセチル-グルコサミン残基で構成され、それと酸化、還元、エステル化、エピマー化、または別の化学修飾によって化学的に関連し得るオリゴ糖を指す。
【0082】
本明細書で使用される場合、「セルロース」は一般に、β-1,4-グリコシド結合によって連結したグルコース残基の多糖、およびその誘導体を指す。「キシラン」は、キシロース残基の骨格で構成される多糖を指し、グルクロン酸残基および/もしくはアラビノース残基ならびに/またはアセチル基および/もしくは任意の他の修飾も含有し得る。「混合結合グルカン」は、β-1,3-グリコシド結合およびβ-1,4-グリコシド結合によって連結したグルコース残基で構成される多糖を指す。「マンナン」は、40%を超えるマンノース残基で構成され、必要に応じてグルコースおよび/またはガラクトース残基を含有する多糖を指す。「キチン」または「キトサン」は、グルコサミンおよび/またはN-アセチル-グルコサミン残基で構成される多糖を指す。
【0083】
「約」という用語は、本明細書で使用される場合、1または1よりも大きい標準偏差の範囲内に入ることを意味し得る。あるいは、「約」は、所与の値から10%まで、5%まで、または1%までの範囲を意味し得る。例えば、約は、所与の値から±10%まで、±9%まで、±8%まで、±7%まで、±6%まで、±5%まで、±4%まで、±3%まで、±2%まで、または±1%までを意味し得る。
【0084】
本明細書で使用される場合、「高甘味度甘味料」は、一般に、スクロースより何倍も甘いと知覚される甘味を保有する甘味構成成分を指す。高甘味度甘味料としては、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(Ace-K)、スクラロース、ネオテーム、およびアドバンテームが挙げられる。高甘味度甘味料としてはまた、ステビア植物(Stevia rebaudiana(Bertoni)Bertoni)の葉から得られたステビオール配糖体などの抽出物およびSiraitia grosvenorii Swingle果実(ラカンカまたはモンクフルーツとしても公知である)から得た抽出物も含む。
【0085】
本明細書で使用される場合、「糖アルコール」という用語は、一般に、ポリオール甘味剤を指す。食品を甘味付けするために使用される一般的な糖アルコールは、ソルビトール、キシリトール、およびラクチトールを含む。本明細書で使用される場合、「ポリオール」という用語は、一般に、糖アルコールなどのポリオール甘味剤を指す。食品を甘味付けするために使用される一般的なポリオールは、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、およびラクチトールを含む。
【0086】
本明細書で糖アルコール、ポリオール、または高甘味度甘味料に関して使用される場合、「実質的に含まない」という用語は、一般に、糖アルコール、ポリオール、または高甘味度甘味料が添加される食料品の知覚される甘味に寄与する量より少ない量を指す。一般に、高甘味度甘味料またはポリオールを実質的に含まない食料品は、微量またはそれよりも少ない量を有する。例えば、(例えば、食料品の)第1の相、第2の相、または構成成分は、糖アルコール、ポリオール、または高甘味度甘味料を乾燥重量で5%、4.5%、4%、3.5%、3%、2.5%、2%、1.5%、1%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.01%、0.001%または0.0001%未満で有し得る。別の例では、(例えば、食料品の)第1の相、第2の相、または構成成分は、オリゴ糖を乾燥重量で5%、4.5%、4%、3.5%、3%、2.5%、2%、1.5%、1%、0.9%、0.8%、0.7%、0.6%、0.5%、0.4%、0.3%、0.2%、0.1%、0.01%、0.001%、または0.0001%未満で有し得る。
【0087】
緒言
本明細書において、少なくとも2つの相を含み得る多相食料品を記載する。第1の相は、食料品の主要な相であり得る。一部の例では、第1の相は、食料品にかさ、土台、および/または構造を提供し得る。例えば、第1の相は、生地、バッター、プディング、カスタード、ヨーグルト、アイスクリーム、ソルベ、シャーベット、ジェラート、または食料品の別の適した主要な構成成分であり得る。第1の相は、以下にさらに詳しく記載される。第2の相は、食料品の二次相であり得る。第2の相は、食料品に対照的な風味、テクスチャー、および/または色を提供し得る。すなわち、第2の相の風味、テクスチャー、および/または色は、第1の相の風味、テクスチャー、および/または色とは異なり得る。第1の相は、第2の相を保持および/または支え得る。様々な例では、第2の相は、第1の相と結合させてまたは合わせて食料品を形成する、追加で中に入れるものまたは追加で上にのせるものであり得る。例えば、第2の相は、生のフルーツ、ドライフルーツ、チョコレートチップ、アイシング、フロスティング、キャンディ片、シロップ、または食料品の別の適した二次構成成分であり得る。言い換えれば、第2の相は、第1の相全体に分散していてもよく、第1の相の中に配置されてもよく、および/または第1の相の少なくとも一部に配置されてもよい。
【0088】
一部の場合では、第1の相は、第2の相と比較して体積および/または質量が大きくてもよい。例えば、食料品がチョコレートチップカップケーキである実施形態では、第1の相は、焼いたバッターであり得、第2の相は、チョコレートチップであり得る。チョコレートチップカップケーキの総体積および/または質量の部分として、焼いたバッターは、チョコレートチップカップケーキのチョコレートチップより、総体積および/または質量の大きい部分であり得る。加えて、ある特定の実施形態では、食料品は、第3、第4、第5、第6、第7、第8の相、またはそれより多くの相などの追加の相を含み得る。例えば、チョコレートシロップおよびカラメルシロップがアイスクリームの中で混合されたバニラアイスクリームは、第1の相(アイスクリーム)、第2の相(チョコレートシロップ)、および第3の相(カラメルシロップ)を含み得る。
【0089】
第1の相および第2の相という用語(および関連する用語、例えば、第3の相、第4の相など)は、本開示全体を通して便宜上使用される。本明細書に提供される実施形態のいずれにおいても、そうではないことを明らかに示していない限り、第1の相の特徴、構成成分、または特色を、第2の相に適用してもよく、その逆を適用してもよい(同じことが、本明細書に提供される他の相にも当てはまる)。例えば、一部の実施形態では、第1の相は、第2の相と比較して体積および/または質量がより大きくてもよいが、一部の他の実施形態では、第2の相が、第1の相と比較して体積および/または質量がより大きくてもよい。
【0090】
さらに、食料品の第1の相と第2の相との間の移行は段階的であってもよい。言い換えれば、移行は突然でなくてもよい。食料品を調製する、焼く、および/または一定期間寝かせる際に、第1の相は、第2の相を少なくとも部分的に置き換えてもよく、もしくは第2の相の少なくとも一部の中に移動してもよく、またはその逆も同様である。したがって、第1の相と第2の相との間に移行域が存在し得る。例えば、食料品がチョコレートチップカップケーキである一実施形態では、第2の相を形成する1つまたは複数のチョコレートチップは、チョコレートチップカップケーキを焼く間、少なくとも部分的に融けてもよい。したがって、1つまたは複数のチョコレートチップの少なくとも一部は、第1の相の一部、例えば第2の相で第1の相の一部にまたは第2の相に隣接する第1の相の一部にしみこんでもよい。言い換えれば、第2の相の一部は、第1の相の一部の中に溶けてもよく、にじみ出てもよく、浸してもよく、もしくはそれ以外の方法でしみこんでもよく、またはその逆も同様である。
【0091】
相は、相の1つまたは複数の基本成分の混合物である食料品の明瞭なまたは実質的に明瞭な構成成分であり得る。言い換えれば、相は、別の相に対して、または別の相と比較して1つまたは複数の明瞭な特徴、構成成分、または特色(例えば、明瞭な体積、質量、融解温度など)を有する別個のドメインであり得る。例えば、第1の相は、第1の別個の融解温度を有してもよく、第2の相は、第2の別個の融解温度を有してもよく、第1の別個の融解温度は、第2の別個の融解温度とは異なる。
【0092】
相は、一般に、相の個々の基本成分、例えば卵、小麦粉、甘味料、牛乳、クリームなどではなく、相は、焼いたものであるか、冷凍したものであるか、室温のものであるかによらず、1つまたは複数のそのような基本成分の混合物、例えば生地、バッター、またはアイスクリームであり得る。相はまた、基本成分の混合物ではなく、焼いた製品に通常添加される(例えば、全部または実質的に全部が添加される)天然に存在する成分も含み得る。そのような成分としては、生のフルーツ、ドライフルーツ、抽出物、シロップ、ジャム、ゼリー、コンポート、プリザーブ、ナッツ、および/またはキャンディーナッツが挙げられ、これらは食料品に望ましい風味、テクスチャー、および/または色を加える。一般に、相は、ヒトに対して口当たりがよいものであり得るが、基本成分そのものは口当たりがよくなくてもよい。例えば、焼いていないクッキー生地またはアイシングのないケーキは、一般に、ヒトによって消費されることになるが、生卵、小麦粉、および/または甘味料は、ヒトによって消費されないことがある。相は、これだけに限定されないが、生地、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、フルーツ、シロップ、アイシング、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、タフィー、クリーム、ピーナッツバター、アーモンドバター、カシューバター、キャンディーナッツ、ヘーゼルナッツチョコレートスプレッド、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、またはバタースコッチ菓子を含み得る。他の適した相もまた、本開示の範囲内である。
【0093】
あるいは、単一の相が2つまたはそれより多くの異なる甘味構成成分を含む食料品が、本明細書に記載される。そのような甘味構成成分は、オリゴ糖構成成分、ならびに単糖および/または二糖構成成分を含み得る。
【0094】
多相食料品
本明細書に記載される食料品は、一般に、スイーツ、デザート、キャンディ、または朝食品目であると考えられる食料品であり、非限定的な例として、ケーキ、カップケーキ、チーズケーキ、クッキー、クロワッサン、クロナッツ、ブラウニー、ブルーキー、パイ、コブラー、ペストリー、丸いパン、スコーン、パン、ロールパン、デニッシュ、ドーナツ、トルテ、マフィン、カップケーキ、ミルクセーキ、アイスクリーム、フローズンヨーグルト、カスタード、ジェラート、ワッフル、パンケーキ、ジャム、ゼリー、マカロン、タルト、クイニーアマン、ダフィン、ペカン、マドレーヌ、クグロフ、ベニエ、ブリオッシュ、バントケーキ、ファンネルケーキ、パンナコッタ、ファッジ、スコーン、またはその組合せが挙げられる。
【0095】
本明細書に記載される食料品は、ヒト消費のために、冷凍する、焼く、炒める、茹でる、または他のやり方で適切に調製することができる。本明細書に記載される食料品はまた、事前に作製または混合され、最終消費者が焼くまたは調理するだけでよいものであり得る。例えば、焼くだけでよい、事前に作製されたケーキバッターまたはクッキー生地が、消費者に供給される。同様に、一般に1つまたは複数の湿潤成分、例えば油、バター、牛乳、クリーム、または卵の添加を必要とする箱入り混合物も意図される。同様に、消費する前に消費者が解凍および/または加熱する必要がある丸ごとの冷凍または冷蔵食料品も意図される。
【0096】
一態様では、少なくとも第1の相および第2の相を有する多相食料品は、第1の相と混合した第2の相を含み得る。ある特定の実施形態では、第2の相を、第1の相の中にまたは第1の相の一部の中に不均一に混合することができる。ある特定の実施形態では、第2の相を、第1の相の中に均一に混合することができる。これらの態様では、第2の相、または第2の相の断片は、ブルーベリーマフィン中のブルーベリーまたはチョコレートチップクッキー中のチョコレートチップのように、その本質的な特性を維持することができる。追加の相をまた混合して、第3、第4、第5、第6、第7、または第8の相を含む食料品をもたらすこともできる。これらの相のいずれか1つまたは複数を、第1の相の中に不均一にまたは均一に混合することができる。
【0097】
別の態様では、多相食料品の第2の相は、フィリング、アイシング、および/またはフロスティングとして機能することができる。ある特定の実施形態では、第2の相は、アイシングしたおよび/またはフロスティングしたケーキのように、第1の相または第1の相の一部の上または周囲に配置することができる。第2の相が第1の相の上に配置される場合、第2の相は、第1の相を完全もしくは部分的にコーティングすることができ、第1の相の上部を完全もしくは部分的に覆うことができ、または第1の相の上部および側面を完全もしくは部分的に覆うことができる。ある特定の実施形態では、第2の相は、パイまたはゼリーまたはクリーム入りの、ペストリーのように、第1の相の内部に配置することができる。ある特定の実施形態では、第2の相は、層の間にフロスティングが配置された層状のケーキのように、2つの相の間に配置することができる。追加の相もまた、第1の相の上または相内に配置することができ、第3、第4、第5、第6、第7、または第8の相を含む食料品をもたらすことができる。これらの相のいずれか1つまたは複数を、いずれか1つまたは複数の相の内部に、完全にもしくは部分的に囲むように、完全にもしくは部分的にその上部に、完全にもしくは部分的に上部および側面に、または間に配置することができる。
【0098】
一部の場合では、相(例えば、第1の相、第2の相、第3の相など)は、生成プロセスにおいて2つ(またはそれより多く)の相を食料品(例えば、最終製品または最終多相製品)へと合わせる前に混合される構成成分または成分で構成され得る。ある特定の場合では、相を、生成プロセスにおいて最終製品へと合わせる前に、加熱、調理、焼く、茹でる、炒める、冷ます、または何らかの他のやり方で処理してもよい。様々な場合では、相は、最終製品中で共に物理的にくっついていてもよい。一部の場合では、相は、最終製品中で共に物理的にくっついていなくてもよい(例えば、ミューズリーは、共にくっついていない異なる相を含み得る)。ある特定の場合では、相は、例えば最終製品を焼いている間に、1つの相と他の相との界面で融合してもよい(例えば、チョコレートチップが、焼いている間に周辺のクッキー生地の少なくとも一部の中に部分的に溶け込む場合など)。
【0099】
一部の実施形態では、第1の相は、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物、またはベーカリー組成物であり得る。ある特定の実施形態では、第2の相は、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物またはベーカリー組成物であり得る。脂肪に基づく組成物は、砂糖またはオリゴ糖が分散している主要な構成成分が脂肪で構成されている組成物を指し得る。脂肪に基づく組成物の例としては、チョコレート、アイスクリーム、クリーム、およびチーズが挙げられ得る。水に基づく組成物は、砂糖またはオリゴ糖が分散している主要な構成成分が水で構成されている(例えば、主要な構成成分が水性である)組成物を指し得る。水に基づく組成物の例としては、フルーツ、コンポート、ドリズル、ソース、およびアイシングが挙げられ得る。ベーカリー組成物は、生地またはバッターで作製される組成物を指し得、典型的には、焼くことによって調理される。ベーカリー組成物の例としては、パン、クッキー、ケーキ、ドーナツ、およびペストリーが挙げられ得る。
【0100】
一部の例では、第2の相は、食料品全体に実質的に均一に分散していてもよい。ある特定の例では、第1の相は、食料品全体に不均一に分散していてもよい。様々な例では、第1の相は、第1の相全体に不均一に分散していてもよい。一部の場合では、第1の相は、第2の相の外部表面の一部の上に配置されてもよい。ある特定の場合では、第1の相は、第2の相の外部表面の一部の上にコーティングされてもよい。
【0101】
一部の実施形態では、第2の相は、食料品の外部表面の一部の上に配置されてもよい。第2の相は、食料品の外部表面の一部の上にコーティングされてもよい。第2の相は、第1の相の一部内に配置されてもよい。第2の相は、食料品の一部内に配置されてもよい。
【0102】
ある特定の実施形態では、第1の相は、食料品の外部表面の一部の上に配置されてもよい。第1の相は、食料品の外部表面の一部の上にコーティングされてもよい。第1の相は、第2の相の一部内に配置されてもよい。第1の相は、食料品の一部内に配置されてもよい。
【0103】
様々な実施形態では、食料品中で、第1の相の体積は、第2の相の体積より大きくてもよい。食料品中で、第1の相の体積は、第2の相より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。食料品中で、第2の相の体積は、第1の相の体積より大きくてもよい。食料品中で、第2の相の体積は、第1の相より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。
【0104】
一部の実施形態では、食料品中で、第1の相の質量は、第2の相の質量より大きくてもよい。食料品中で、第1の相の質量は、第2の相より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。食料品中で、第2の相の質量は、第1の相の質量より大きくてもよい。食料品中で、第2の相の質量は、第1の相より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きくてもよい。
【0105】
多相食料品の異なる相は、各相の甘味(例えば、ヒト消費者によって知覚される甘味)に基づいて区別することができる。ある特定の実施形態では、第1の相の平均甘味は、第2の相の平均甘味より強くてもよい。ある特定の実施形態では、第1の相の平均甘味は、第2の相の平均甘味より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、または少なくとも約10倍強くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均甘味は、第1の相の平均甘味より強くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均甘味は、第1の相の平均甘味より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、または少なくとも約10倍強くてもよい。様々な実施形態では、第1の相の平均甘味は、第2の相の平均甘味より強くてもよい。一部の実施形態では、第1の相の平均甘味は、第2の相の平均甘味より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍強くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均甘味は、第1の相の平均甘味より強くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均甘味は、第1の相の平均甘味より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍強くてもよい。
【0106】
多相食料品の異なる相は、各相の密度に基づいて区別することができる。ある特定の実施形態では、第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より高くてもよい。ある特定の実施形態では、第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、または少なくとも約10倍高くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より高くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、または少なくとも約10倍高くてもよい。
【0107】
様々な実施形態では、第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より高くてもよい。一部の実施形態では、第1の相の平均密度は、第2の相の平均密度より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍高くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より高くてもよい。様々な実施形態では、第2の相の平均密度は、第1の相の平均密度より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、または少なくとも10倍高くてもよい。
【0108】
多相食料品の異なる相は、各相の粘度に基づいて区別することができる。ある特定の実施形態では、第1の相の平均粘度は、第2の相の平均粘度より高くてもよい。ある特定の実施形態では、第1の相の平均粘度は、第2の相の平均粘度より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、または少なくとも約100倍高くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均粘度は、第1の相の平均粘度より高くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均粘度は、第1の相の平均粘度より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、または少なくとも約100倍高くてもよい。
【0109】
様々な実施形態では、第1の相の平均粘度は、第2の相の平均粘度より高くてもよい。一部の実施形態では、第1の相の平均粘度は、第2の相の平均粘度より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、または少なくとも100倍高くてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均粘度は、第1の相の平均粘度より高くてもよい。様々な実施形態では、第2の相の平均粘度は、第1の相の平均粘度より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、または少なくとも100倍高くてもよい。
【0110】
多相食料品の異なる相は、各相の体積および/または質量に基づいて区別することができる。ある特定の実施形態では、第1の相の平均体積および/または質量は、第2の相の平均体積および/または質量より大きくてもよい。ある特定の実施形態では、第1の相の平均体積および/または質量は、第2の相の平均体積および/または質量より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、少なくとも約20倍、少なくとも約30倍、少なくとも約40倍、少なくとも約50倍、または少なくとも約100倍大きくてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均体積および/または質量は、第1の相の平均体積および/または質量より大きくてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均体積および/または質量は、第1の相の平均体積および/または質量より少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、少なくとも約10倍、少なくとも約20倍、少なくとも約30倍、少なくとも約40倍、少なくとも約50倍、または少なくとも約100倍大きくてもよい。ある特定の実施形態では、例えば第2の相がアイシング、フロスティング、またはグレーズであり得る場合、第1または第2の相は、第1の相の平均体積および/または質量より少なくとも約100倍、少なくとも約200倍、少なくとも約300倍、少なくとも約400倍、少なくとも約500倍、少なくとも約600倍、少なくとも約700倍、少なくとも約800倍、少なくとも約900倍、または少なくとも約1000倍大きくてもよい。
【0111】
様々な実施形態では、第1の相の平均体積および/または質量は、第2の相の平均体積および/または質量より大きくてもよい。一部の実施形態では、第1の相の平均体積および/または質量は、第2の相の平均体積および/または質量より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、または少なくとも100倍大きくてもよい。ある特定の実施形態では、第2の相の平均体積および/または質量は、第1の相の平均体積および/または質量より大きくてもよい。様々な実施形態では、第2の相の平均体積および/または質量は、第1の相の平均体積および/または質量より少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、または少なくとも100倍大きくてもよい。一部の実施形態では、例えば第2の相が、アイシング、フロスティング、またはグレーズであり得る場合、第1または第2の相は、第1の相の平均体積および/または質量より少なくとも100倍、少なくとも200倍、少なくとも300倍、少なくとも400倍、少なくとも500倍、少なくとも600倍、少なくとも700倍、少なくとも800倍、少なくとも900倍、または少なくとも1000倍大きくてもよい。
ある特定の実施形態では、多相食料品の第1の相は、褐変反応に供されてもよく、または供されたことがあってもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、酵素による褐変反応でなくてもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、カラメル化反応であってもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、メイラード反応であってもよい。ある特定の実施形態では、第1の相は、褐変反応に供されてもよく、または供されたことがあってもよく、第2の相は、褐変反応に供されなくてもよく、または供されたことがなくてもよい。
ある特定の実施形態では、多相食料品の第2の相は、褐変反応に供されてもよく、または供されたことがあってもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、酵素による褐変反応でなくてもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、カラメル化反応であってもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、メイラード反応であってもよい。ある特定の実施形態では、第2の相は、褐変反応に供されてもよく、または供されたことがあってもよく、第1の相は、褐変反応に供されなくてもよく、または供されたことがなくてもよい。
ある特定の実施形態では、第1の相および第2の相は、褐変反応に供されてもよく、または供されたことがあってもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、酵素による褐変反応でなくてもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、カラメル化反応であってもよい。ある特定の実施形態では、褐変反応は、メイラード反応であってもよい。
ある特定の実施形態では、多相食料品の第1の相は、褐変反応の副産物を含み得る。ある特定の実施形態では、副産物は、カラメル化反応の副産物であってもよい。ある特定の実施形態では、副産物は、メイラード反応の副産物であってもよい。ある特定の実施形態では、第1の相は、褐変反応の副産物を含んでもよく、第2の相は、褐変反応の副産物を含まなくてもよい。
ある特定の実施形態では、多相食料品の第2の相は、褐変反応の副産物を含み得る。ある特定の実施形態では、副産物は、カラメル化反応の副産物であってもよい。ある特定の実施形態では、副産物は、メイラード反応の副産物であってもよい。ある特定の実施形態では、第2の相は、褐変反応の副産物を含んでもよく、第1の相は、褐変反応の副産物を含まなくてもよい。
【0112】
ある特定の実施形態では、第2の相は、褐変反応の副産物を含んでもよく、第1の相は、褐変反応の副産物を含んでもよい。
【0113】
ある特定の実施形態では、第1の相、第2の相、または両方は、グルテン(例えば、小麦グルテン)フリーであり得るか、または実質的にグルテンフリーであり得る。加えて、第1または第2の相は、グリアジン、ラクトース、乳製品、卵、ナッツなどの食事アレルゲンフリーであり得る。
【0114】
ある特定の態様では、本明細書に記載される多相食料品は、第1の相がオリゴ糖を含む、少なくとも2つの相を含み得る。第1の相のオリゴ糖は、(a)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;(b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;(c)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;(d)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;(e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;または(f)その任意の組合せから選択することができる。食料品は、必要に応じて、単糖および/または二糖(例えば、焼き菓子用砂糖、グラニュー糖、フルクトース、アルロース、タガトース、デキストロース、高フルクトースコーンシロップ、マルトース、ラクトース、スクロース、ゲンチオビオース、ソホロース、ラミナリビオース、アロース、グルコース、マンノース、ガラクトース、イドース、アルトース、グロース、タロース、キシロース、リキソース、リボース、もしくはアラビノース、または他の任意の適した単糖/二糖の砂糖/甘味料)を含む第2の相を含み得る。単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖、またはその組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、第1の相は、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよく、第2の相は、オリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。一部の実施形態では、第2の相は、少なくとも1種の高カロリーの単糖(例えば、グルコース、フルクトース、およびガラクトースから選択される)および/または少なくとも1種の高カロリーの二糖(例えば、スクロース、マルトース、およびラクトースから選択される)を含み得る。ある特定の実施形態では、第1の相は、少なくとも1種の高カロリーの単糖(例えば、グルコース、フルクトース、およびガラクトースから選択される)および/または少なくとも1種の高カロリーの二糖(例えば、スクロース、マルトース、およびラクトースから選択される)を10w/w%未満で含み得る。様々な実施形態では、第1の相は、少なくとも1種の高カロリーの単糖を10w/w%、9w/w%、8w/w%、7w/w%、6w/w%、5w/w%、4w/w%、3w/w%、2w/w%または1w/w%未満で含み得る。一部の実施形態では、第1の相は、少なくとも1種の高カロリーの二糖を10w/w%、9w/w%、8w/w%、7w/w%、6w/w%、5w/w%、4w/w%、3w/w%、2w/w%または1w/w%未満で含み得る。
【0115】
ある特定の態様では、第1の相中のオリゴ糖の量は、重量/重量ベースで、第1の相中の単糖および/または二糖の量より多い。様々な態様では、第2の相中のオリゴ糖の量は、重量/重量ベースで、第2の相中の単糖および/または二糖の量より少ない。
【0116】
様々な態様では、本明細書に記載される食料品は、少なくとも2つの相、例えばオリゴ糖を含む第1の相、ならびに単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相を含み得る。第1の相のオリゴ糖は、(a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;(b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;(c)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;(d)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;(e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;または(f)その任意の組合せから選択することができる。単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖、またはその組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、第1の相は、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよく、第2の相は、オリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。
【0117】
一部の場合では、本明細書に記載される食料品は、少なくとも2つの相、例えば、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第1の相、およびオリゴ糖を含む第2の相を含み得る。第1の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖、またはその組合せを含み得る。第2の相のオリゴ糖は、(a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;(b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;(c)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;(d)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;(e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;または(f)その任意の組合せから選択することができる。ある特定の実施形態では、第2の相は、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよく、第1の相は、オリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。
【0118】
一部の実施形態では、食料品は、重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む第1の相を含み得る。第1の相は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を、乾燥重量で5%から95%まで、10%から90%まで、15%から85%まで、20%から80%まで、30%から70%まで、40%から60%まで、15%から95%まで、20%から95%まで、30%から95%まで、40%から95%まで、50%から95%まで、60%から95%まで、70%から95%まで、80%から95%まで、5%から85%まで、5%から75%まで、5%から65%まで、5%から55%まで、5%から45%まで、5%から35%まで、5%から25%まで、または5%から15%までで含み得る。食料品は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、またはラクトースのうちの少なくとも1つを含む甘味料を含む第2の相をさらに含み得る。第2の相は、甘味料を乾燥重量で10%から100%まで、5%から95%まで、10%から90%まで、15%から85%まで、20%から80%まで、30%から70%まで、40%から60%まで、15%から95%まで、20%から95%まで、30%から95%まで、40%から95%まで、50%から95%まで、60%から95%まで、70%から95%まで、80%から95%まで、5%から85%まで、5%から75%まで、5%から65%まで、5%から55%まで、5%から45%まで、5%から35%まで、5%から25%まで、または5%から15%までで含み得る。
【0119】
一部の場合では、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖は、食料品中に5:95~95:5、10:90~90:10、20:80~80:20、30:70~70:30、または40:60~60:40のw/wでの比率で存在し得る。セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖は、第1の相中に5:95~95:5、10:90~90:10、20:80~80:20、30:70~70:30、または40:60~60:40のw/wでの比率で存在し得る。セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖は、第2の相中に5:95~95:5、10:90~90:10、20:80~80:20、30:70~70:30、または40:60~60:40のw/wでの比率で存在し得る。
【0120】
第1の相は、甘味料を乾燥重量で25%、20%、15%、10%、5%、または1%未満で含み得る。第2の相は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を乾燥重量で50%、40%、30%、20%、10%、または5%未満で含み得る。食料品は、甘味料を乾燥重量で5%から50%まで、10%から50%まで、15%から50%まで、20%から50%まで、30%から50%まで、40%から50%まで、5%から40%まで、5%から30%まで、5%から25%まで、5%から20%まで、5%から15%まで、10%から40%まで、15%から35%まで、または20%から30%までで含み得る。食料品は、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を乾燥重量で5%から75%まで、15%から75%まで、25%から75%まで、35%から75%まで、45%から75%まで、55%から75%まで、65%から75%まで、5%から65%まで、5%から55%まで、5%から45%まで、5%から35%まで、5%から25%まで、5%から15%まで、15%から65%まで、25%から55%まで、または35%から45%までで含み得る。
【0121】
ある特定の例では、第1の相の第2の相に対する比率は、乾燥重量で10:1から1:10までであり得る。第1の相の第2の相に対する比率は、少なくとも10:1、9:2、8:3、7:4、6:5、1:1、5:6、4:7、3:8、2:9、または1:10であり得る。第1の相の第2の相に対する比率は、最大で10:1、9:2、8:3、7:4、6:5、1:1、5:6、4:7、3:8、2:9、または1:10であり得る。
【0122】
第1の相は、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物、またはベーカリー組成物であり得る。第2の相は、脂肪に基づく組成物、水に基づく組成物、またはベーカリー組成物であり得る。第1の相はベーカリー組成物であり得、第2の相は脂肪に基づく組成物であり得る。第1の相はベーカリー組成物であり得、第2の相は水に基づく組成物であり得る。第1の相は脂肪に基づく組成物であり得、第2の相は水に基づく組成物であり得る。第2の相はベーカリー組成物であり得、第1の相は脂肪に基づく組成物であり得る。第2の相はベーカリー組成物であり得、第1の相は水に基づく組成物であり得る。第2の相は脂肪に基づく組成物であり得、第1の相は水に基づく組成物であり得る。
【0123】
本明細書で記載される任意の相は、甘味構成成分を含むことに加えて、1つまたは複数の他の構成成分または成分をさらに含むことができる。そのような構成成分または成分としては、例えば、バター、マーガリン、ショートニング、油、パーム油、ベーキングパウダー、重曹、卵、イースト、コーンスターチ、牛乳、クリーム、バターミルク、小麦粉、塩、または他の任意の適した成分が挙げられ得る。
【0124】
食料品のためのまたはオリゴ糖混合物中の本明細書で使用されるセロオリゴ糖は、約50%よりも多く、約60%よりも多く、約70%よりも多く、約70%よりも多く、約80%よりも多く、または約90%よりも多くのセロビオースを含み得る。食料品のためのまたはオリゴ糖混合物中の本明細書で使用されるセロオリゴ糖は、50%よりも多く、55%よりも多く、60%よりも多く、65%よりも多く、70%よりも多く、75%よりも多く、80%よりも多く、85%よりも多く、90%よりも多く、95%よりも多く、または99%よりも多くのセロビオースを含み得る。食料品のためのまたはオリゴ糖混合物中の本明細書で使用されるセロオリゴ糖は、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または少なくとも99%のセロビオースを含み得る。食料品のためのまたはオリゴ糖混合物中の本明細書で使用されるセロオリゴ糖は、上記で開示したパーセンテージ(例えば、50%から90%までのセロビオース)の間の任意の範囲を含み得る。
【0125】
食料品のためのまたはオリゴ糖混合物中の本明細書で使用されるキシロオリゴ糖は、1つまたは複数の側鎖分枝を有するキシロオリゴ糖を含み得る。1つまたは複数の側鎖分枝は、グルクロノシル側鎖分枝、メチルグルクロノシル側鎖分枝、アラビノシル側鎖分枝、またはその組合せを含み得る。
【0126】
本明細書に記載される食料品は、多糖をさらに含んでもよく、多糖は、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体である。ある特定の実施形態では、多糖は、セルロース系多糖である。ある特定の場合では、ヘミセルロース系多糖は、キシランである。様々な場合では、多糖誘導体は、カルボキシメチルセルロースである。一部の場合では、多糖凝集体は、消化されていないリグノセルロース材料である。ある特定の場合では、食料品は、多糖を乾燥重量で約15%未満で含む。一部の場合では、第1の相は、多糖を乾燥重量で約15%未満で含む。様々な場合では、第2の相は、多糖を約5%、約4%、約3%、約2%、約1%、または約0.5%未満で含む。一部の場合では、第2の相は、多糖を含まないか、または実質的に含まない。一部の場合では、食料品は、多糖を乾燥重量で15%未満で含む。ある特定の場合では、第1の相は、多糖を乾燥重量で15%未満で含む。様々な場合では、第2の相は、多糖を5%、4%、3%、2%、1%、または0.5%未満で含む。一部の場合では、第2の相は、多糖を含まない。
【0127】
本明細書に記載される食料品は、フェノール化合物をさらに含み得る。フェノール化合物は、リグニン、リグニン分解産物、フェルラ酸、フェルラ酸誘導体、またはその任意の組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、第1の相は、フェノール化合物を含む。様々な実施形態では、第2の相は、フェノール化合物を含まないか、または実質的に含まない。
【0128】
一部の場合では、1種または複数種のオリゴ糖(例えば、第1の相中の)は、非結晶形または実質的に非結晶形であり得る。ある特定の場合では、単糖、二糖、または両方(例えば、第2の相中の)は、結晶形または半結晶形であり得る。様々な実施形態では、1種または複数種のオリゴ糖は、非結晶形または実質的に非結晶形であり得、単糖、二糖、または両方は、結晶形または半結晶形であり得る。
【0129】
様々な態様では、本明細書に記載される食料品は、少なくとも2つの相、例えば少なくとも1種のオリゴ糖を含む第1の相、ならびに単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相を含み得る。第1の相の少なくとも1種のオリゴ糖は、(a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;(b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;(c)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;(d)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;(e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;または(f)その任意の組合せから選択することができる。単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖、またはその組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、第1の相は、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよく、第2の相は、オリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。
【0130】
多相食料品の第2の相は、単糖および/もしくは二糖の砂糖/甘味料、または単糖もしくは二糖の砂糖/甘味料の任意の組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖および/もしくは二糖のうちの任意の1つまたは複数、またはその組合せから選択され得る。ある特定の実施形態では、第2の相はグルコースを含み得る。様々な実施形態では、第2の相はフルクトースを含み得る。一部の実施形態では、第2の相はスクロースを含み得る。ある特定の実施形態では、第2の相はガラクトースを含み得る。様々な実施形態では、第2の相はマルトースを含み得る。一部の実施形態では、第2の相はラクトースを含み得る。ある特定の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
様々な実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。一部の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。様々な実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
【0131】
第2の相は、単糖、二糖、またはその任意の組合せを使用して作製することができる。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を乾燥重量で約10%、約5%、約2%、または約1%未満で含み得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。様々な実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を乾燥重量で10%、5%、2%、または1%未満で含み得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を含まなくてもよい。
【0132】
本明細書に記載される多相食料品の第1の相は、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物を含み得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
様々な実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。一部の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。様々な実施形態では、2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
【0133】
少なくとも2種のオリゴ糖は、第1のオリゴ糖および第2のオリゴ糖のミックスを含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約5w/w%および第2のオリゴ糖を約95w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約10w/w%および第2のオリゴ糖を約90w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約15w/w%および第2のオリゴ糖を約85w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約20w/w%および第2のオリゴ糖を約80w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約25w/w%および第2のオリゴ糖を約75w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約30w/w%および第2のオリゴ糖を約70w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約35w/w%および第2のオリゴ糖を約65w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約40w/w%および第2のオリゴ糖を約50w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約45w/w%および第2のオリゴ糖を約55w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約50w/w%および第2のオリゴ糖を約50w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約55w/w%および第2のオリゴ糖を約45w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約60w/w%および第2のオリゴ糖を約30w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約65w/w%および第2のオリゴ糖を約35w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約70w/w%および第2のオリゴ糖を約30w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約75w/w%および第2のオリゴ糖を約25w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約80w/w%および第2のオリゴ糖を約20w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約85w/w%および第2のオリゴ糖を約15w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約90w/w%および第2のオリゴ糖を約10w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を約95w/w%および第2のオリゴ糖を約5w/w%で含み得る。
【0134】
オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を5w/w%および第2のオリゴ糖を95w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を10w/w%および第2のオリゴ糖を90w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を15w/w%および第2のオリゴ糖を85w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を20w/w%および第2のオリゴ糖を80w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を25w/w%および第2のオリゴ糖を75w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を30w/w%および第2のオリゴ糖を70w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を35w/w%および第2のオリゴ糖を65w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を40w/w%および第2のオリゴ糖を50w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を45w/w%および第2のオリゴ糖を55w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を50w/w%および第2のオリゴ糖を50w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を55w/w%および第2のオリゴ糖を45w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を60w/w%および第2のオリゴ糖を30w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を65w/w%および第2のオリゴ糖を35w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を70w/w%および第2のオリゴ糖を30w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を75w/w%および第2のオリゴ糖を25w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を80w/w%および第2のオリゴ糖を20w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を85w/w%および第2のオリゴ糖を15w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を90w/w%および第2のオリゴ糖を10w/w%で含み得る。オリゴ糖混合物は、第1のオリゴ糖を95w/w%および第2のオリゴ糖を5w/w%で含み得る。一部の例では、第1のオリゴ糖はセロオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖はキシロオリゴ糖であり得る。ある特定の例では、第1のオリゴ糖はセロオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖はマンノオリゴ糖であり得る。様々な例では、第1のオリゴ糖はキシロオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖はマンノオリゴ糖であり得る。第1のオリゴ糖および第2のオリゴ糖の他の組合せもまた、本開示の範囲内である。
オリゴ糖混合物は、2種またはそれより多くのオリゴ糖、すなわち第1のオリゴ糖および第1のオリゴ糖とは異なり得る第2のオリゴ糖を含み得る。例えば、第1のオリゴ糖は、キシロオリゴ糖、セロオリゴ糖、マンノオリゴ糖、または本明細書に提供される別のオリゴ糖であり得る一方で、第2のオリゴ糖は、第1のオリゴ糖としては使用されない、キシロオリゴ糖、セロオリゴ糖、マンノオリゴ糖、または別のオリゴ糖であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:1であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:2であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:3であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:4であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:5であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:6であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:7であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:8であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:9であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:1であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:2であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:3であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:4であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:5であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:6であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:7であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:8であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:9であり得る。
【0135】
混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約2:1であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約2:3であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約2:5であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約2:7であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約2:9であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、2:1であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、2:3であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、2:5であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、2:7であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、2:9であり得る。オリゴ糖は、セロオリゴ糖、マンノオリゴ糖、キシロオリゴ糖、キシログルカンオリゴ糖、混合結合オリゴ糖、キトオリゴ糖、または本明細書で提供される他のオリゴ糖であり得、第1のオリゴ糖は、第2のオリゴ糖とは異なるオリゴ糖であるように選択され得る。
【0136】
混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は約3:1であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は約3:2であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は約3:4であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は約3:5であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は約3:7であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は約3:8であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、3:1であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、3:2であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、3:4であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、3:5であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、3:7であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、3:8であり得る。オリゴ糖は、セロオリゴ糖、マンノオリゴ糖、キシロオリゴ糖、キシログルカンオリゴ糖、混合結合オリゴ糖、キトオリゴ糖、または本明細書で提供される他のオリゴ糖であり得、第1のオリゴ糖は、第2のオリゴ糖とは異なるオリゴ糖であるように選択され得る。
2種またはそれより多くのオリゴ糖を含むオリゴ糖混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:9から9:1までであり得る。第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:4から4:1までであり得る。第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:3から3:1までであり得る。第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、2:3から3:2までであり得る。オリゴ糖は、セロオリゴ糖、マンノオリゴ糖、キシロオリゴ糖、キシログルカンオリゴ糖、混合結合オリゴ糖、キトオリゴ糖、または本明細書で提供される他のオリゴ糖であり得、第1のオリゴ糖は、第2のオリゴ糖とは異なるオリゴ糖であるように選択され得る。
【0137】
ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から6までのセロオリゴ糖およびDPが2から6までのセロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から6までのセロオリゴ糖およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から6までのセロオリゴ糖およびDPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から6までのセロオリゴ糖およびDPが2から12までのマンノオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から6までのセロオリゴ糖およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのキシロオリゴ糖およびDPが2から6までのセロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのキシロオリゴ糖およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのキシロオリゴ糖およびDPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのキシロオリゴ糖およびDPが2から12までのマンノオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのキシロオリゴ糖およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖およびDPが2から6までのセロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖およびDPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖およびDPが2から12までのマンノオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのマンノオリゴ糖およびDPが2から6までのセロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのマンノオリゴ糖およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのマンノオリゴ糖およびDPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのマンノオリゴ糖およびDPが2から12までのマンノオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが2から12までのマンノオリゴ糖およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖およびDPが2から6までのセロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖およびDPが2から12までのキシロオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖およびDPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖およびDPが2から12までのマンノオリゴ糖から選択され得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖は、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択され得る。
【0138】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約80%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~80%w/wであり得る。DPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。DPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、一部の場合では、より高く、例えば、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%w/wに至るまでであり得る。
【0139】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが3のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが3のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0140】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが4のキシロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが4のキシロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0141】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが5のキシロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが5のキシロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0142】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが6のキシロオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが6のキシロオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0143】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが7のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが7のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが7のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、17%、または20%w/wであり得る。
【0144】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが8のキシロオリゴ糖の濃度は、約1%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが8のキシロオリゴ糖の濃度は、1%~15%w/wであり得る。DPが8のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0145】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが9のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが9のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが9のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0146】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが10のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが10のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが10のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0147】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが11のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが11のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが11のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0148】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが12のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが12のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが12のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0149】
セロオリゴ糖混合物中のDPが2のセロオリゴ糖の濃度は、約2%~約80%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが2のセロオリゴ糖の濃度は、2%~80%w/wであり得る。DPが2のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。DPが2のセロオリゴ糖の濃度は、一部の場合では、より高く、例えば、少なくとも35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%w/wであり得る。
【0150】
セロオリゴ糖混合物中のDPが3のセロオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが3のセロオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0151】
セロオリゴ糖混合物中のDPが4のセロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが4のセロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0152】
セロオリゴ糖混合物中のDPが5のセロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが5のセロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0153】
セロオリゴ糖混合物中のDPが6のセロオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが6のセロオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0154】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが2のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約30%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが2のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~30%w/wであり得る。DPが2のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。
【0155】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが3のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが3のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0156】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが4のマンノオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが4のマンノオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0157】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが5のマンノオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが5のマンノオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0158】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが6のマンノオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが6のマンノオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0159】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが7のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが7のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが7のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、17%、または20%w/wであり得る。
【0160】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが8のマンノオリゴ糖の濃度は、約1%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが8のマンノオリゴ糖の濃度は、1%~15%w/wであり得る。DPが8のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0161】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが9のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが9のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが9のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0162】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが10のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが10のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが10のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0163】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが11のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが11のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが11のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0164】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが12のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが12のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが12のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0165】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが4のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが4のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0166】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが5のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが5のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0167】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが6のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが6のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0168】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが7のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが7のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが7のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、17%、または20%w/wであり得る。
【0169】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが8のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約1%~約15%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが8のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、1%~15%w/wであり得る。DPが8のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0170】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが9のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが9のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが9のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0171】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが10のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが10のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが10のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0172】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが2の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約30%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが2の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、2%~30%w/wであり得る。DPが2の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。
【0173】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが3の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが3の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0174】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが4の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが4の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。DPが4の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0175】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが5の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが5の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0176】
別の態様では、本明細書に記載される食料品は、少なくとも2つの相を含み得、第1の相は、少なくとも3種、少なくとも4種、少なくとも5種、またはそれよりも多くのオリゴ糖を含む。上で議論したように、第1の相のオリゴ糖は、(a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;(b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;(c)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;(d)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;(e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;および(f)その任意の組合せから選択され得る。食料品は、必要に応じて、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相を含み得、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖、またはその組合せを含む。ある特定の実施形態では、第1の相は、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよく、第2の相は、オリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。
【0177】
別の態様では、本明細書に記載される食料品は、少なくとも2つの相、すなわち、少なくとも3種、少なくとも4種、少なくとも5種、またはそれよりも多くのオリゴ糖を含む第1の相ならびに単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相を含む。第1の相のオリゴ糖は、(a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;(b)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;(c)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;(d)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;(e)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;または(f)その任意の組合せから選択され得る。単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖、またはその組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、第1の相は、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよく、第2の相は、オリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。
【0178】
多相食料品の第2の相は、単糖、二糖、または単糖および/もしくは二糖(単糖および/もしくは二糖の砂糖/甘味料)の任意の組合せを含み得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖のうちいずれか1種もしくは複数、またはその組合せから選択され得る。ある特定の実施形態では、第2の相は、グルコースを含み得る。種々の実施形態では、第2の相は、フルクトースを含み得る。一部の実施形態では、第2の相は、スクロースを含み得る。ある特定の実施形態では、第2の相は、ガラクトースを含み得る。種々の実施形態では、第2の相は、マルトースを含み得る。一部の実施形態では、第2の相は、ラクトースを含み得る。ある特定の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。種々の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
種々の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。一部の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の相の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。種々の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
【0179】
第2の相は、単糖、二糖、またはその任意の組合せを使用して作製され得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を乾燥重量で約10%、約5%、約2%、または約1%未満で含み得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。種々の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を乾燥重量で10%、5%、2%、または1%未満で含み得る。一部の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相は、多糖またはオリゴ糖を含まなくてもよい。
【0180】
本明細書に記載される多相食料品の第1の相は、3種、4種、5種またはそれよりも多くのオリゴ糖の混合物を含み得る。ある特定の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。種々の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。一部の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、第1の相の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。種々の実施形態では、オリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
【0181】
オリゴ糖混合物は、3つ、4つ、5つ、またはそれよりも多くの形態のオリゴ糖を含み得る。例えば、第1のオリゴ糖、第2のオリゴ糖、第3のオリゴ糖、第4のオリゴ糖、第5のオリゴ糖など。3つの形態のオリゴ糖を含むオリゴ糖混合物は、約20%w/wの第1のオリゴ糖、約40%w/wの第2のオリゴ糖、および約40%w/wの第3のオリゴ糖;約30%w/wの第1のオリゴ糖、約30%w/wの第2のオリゴ糖、および約40%w/wの第3のオリゴ糖;約10%w/wの第1のオリゴ糖、約10%w/wの第2のオリゴ糖、および約80%w/wの第3のオリゴ糖;約20%w/wの第1のオリゴ糖、約20%w/wの第2のオリゴ糖、および約60%w/wの第3のオリゴ糖;約20%w/wの第1のオリゴ糖、約30%w/wの第2のオリゴ糖、および約50%w/wの第3のオリゴ糖、を含み得る。3つの形態のオリゴ糖を含むオリゴ糖混合物は、20%w/wの第1のオリゴ糖、40%w/wの第2のオリゴ糖、および40%w/wの第3のオリゴ糖;30%w/wの第1のオリゴ糖、30%w/wの第2のオリゴ糖、および40%w/wの第3のオリゴ糖;10%w/wの第1のオリゴ糖、10%w/wの第2のオリゴ糖、および80%w/wの第3のオリゴ糖;20%w/wの第1のオリゴ糖、20%w/wの第2のオリゴ糖、および60%w/wの第3のオリゴ糖;20%w/wの第1のオリゴ糖、30%w/wの第2のオリゴ糖、および50%w/wの第3のオリゴ糖、を含み得る。一部の実施形態では、第1のオリゴ糖は、マンノオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖は、キシロオリゴ糖であり得、第3のオリゴ糖は、セロオリゴ糖であり得る。一部の他の実施形態では、第1のオリゴ糖は、キシログルカンオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖は、キシロオリゴ糖であり得、第3のオリゴ糖は、セロオリゴ糖であり得る。第1のオリゴ糖、第2のオリゴ糖、および第3のオリゴ糖の他の組合せもまた、本開示の範囲内である。同様に、第1のオリゴ糖、第2のオリゴ糖、第3のオリゴ糖、第4のオリゴ糖、第5のオリゴ糖、および/または任意の他の適切な数のオリゴ糖のうち少なくとも2つの任意の組合せもまた、本開示の範囲内である。
【0182】
一部の実施形態では、オリゴ糖と単糖および/または二糖の砂糖/甘味料との組合せは、単一の食料品、または多相食料品の単一の相に添加され得る。
【0183】
別の態様では、食料品は、(a)(i)DPが2から6までのセロオリゴ糖;(ii)DPが2から12までのキシロオリゴ糖;(iii)DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;(iv)DPが2から12までのマンノオリゴ糖;(v)DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖;および(vi)その任意の組合せから選択される少なくとも2つの型のオリゴ糖を含む第1の甘味料構成成分;ならびに(b)単糖、二糖、または両方を含む第2の甘味料構成成分を含み得る。第1および第2の甘味料構成成分は、単一の相、例えば、生地、バッター、またはミックス中で組み合わされ得る。ある特定の実施形態では、生地、バッター、またはミックスは、バター、マーガリン、ショートニング、油、パーム油、ベーキングパウダー、重曹、卵、イースト、コーンスターチ、牛乳、クリーム、バターミルク、小麦粉、食塩、および/または任意の他の適切な成分のうちいずれか1種または複数をさらに含む。食料品は、高甘味度甘味料を完全に含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。食料品は、糖アルコールまたはポリオールを完全に含まなくてもよく、または実質的に含まなくてもよい。
【0184】
ある特定の実施形態では、第1および第2の甘味料構成成分は、異なる融解温度を有し得る。例えば、第1の甘味料構成成分の融解温度は、第2の甘味料構成成分の融解温度より少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、または少なくとも約50%高くてもよい。種々の実施形態では、第1の甘味料構成成分の融解温度は、第2の甘味料構成成分の融解温度より少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、または少なくとも約50%低くてもよい。一部の実施形態では、第1の甘味料構成成分の融解温度は、第2の甘味料構成成分の融解温度より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、または少なくとも50%高くてもよい。ある特定の実施形態では、第1の甘味料構成成分の融解温度は、第2の甘味料構成成分の融解温度より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、または少なくとも50%低くてもよい。
【0185】
食料品の第2の甘味料構成成分は、単糖、二糖、または単糖および/もしくは二糖(単糖および/もしくは二糖の砂糖/甘味料)の任意の組合せを含み得る。一部の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、別の適した単糖もしくは二糖のうちいずれか1種もしくは複数、またはその組合せから選択され得る。ある特定の実施形態では、第2の相はグルコースを含む。種々の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
種々の実施形態では、第2の相の単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、第2の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。一部の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、単糖および/または二糖の砂糖/甘味料は、食料品の乾燥重量で0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
【0186】
第1の甘味料構成成分は、少なくとも2種のオリゴ糖、または少なくとも2種のオリゴ糖の混合物を含み得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。種々の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも約1%、少なくとも約2.5%、少なくとも約5%、少なくとも約7.5%、少なくとも約10%、少なくとも約12.5%、少なくとも約15%、少なくとも約17.5%、または少なくとも約20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも約0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
種々の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。一部の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、第1の甘味料構成成分の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。ある特定の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも1%、少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも7.5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、少なくとも15%、少なくとも17.5%、または少なくとも20%を構成し得る。種々の実施形態では、少なくとも2種のオリゴ糖の混合物は、食料品の乾燥重量で少なくとも0.5%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%、5%、5.5%、6%、6.5%、7%、7.5%、8%、8.5%、9%、9.5%、10%、10.5%、11%、11.5%、12%、12.5%、13%、13.5%、14%、14.5%、15%、15.5%、16%、16.5%、17%、17.5%、18%、18.5%、19%、19.5%、または20%を構成し得る。
第1の甘味料構成成分の少なくとも2種のオリゴ糖は、第1のオリゴ糖と第2のオリゴ糖とのミックスを含み得る。オリゴ糖混合物は、約5%w/wの第1のオリゴ糖および約95%w/wの第2のオリゴ糖;約10%w/wの第1のオリゴ糖および約90%w/wの第2のオリゴ糖;約15%w/wの第1のオリゴ糖および約85%w/wの第2のオリゴ糖;約20%w/wの第1のオリゴ糖および約80%w/wの第2のオリゴ糖;約25%w/wの第1のオリゴ糖および約75%w/wの第2のオリゴ糖;約30%w/wの第1のオリゴ糖および約70%w/wの第2のオリゴ糖;約35%w/wの第1のオリゴ糖および約65%w/wの第2のオリゴ糖;約40%w/wの第1のオリゴ糖および約50%w/wの第2のオリゴ糖;約45%w/wの第1のオリゴ糖および約55%w/wの第2のオリゴ糖;約50%w/wの第1のオリゴ糖および約50%w/wの第2のオリゴ糖;約55%w/wの第1のオリゴ糖および約45%w/wの第2のオリゴ糖;約60%w/wの第1のオリゴ糖および約30%w/wの第2のオリゴ糖;約65%w/wの第1のオリゴ糖および約35%w/wの第2のオリゴ糖;約70%w/wの第1のオリゴ糖および約30%w/wの第2のオリゴ糖;約75%w/wの第1のオリゴ糖および約25%w/wの第2のオリゴ糖;約80%w/wの第1のオリゴ糖および約20%w/wの第2のオリゴ糖;約85%w/wの第1のオリゴ糖および約15%w/wの第2のオリゴ糖;約90%w/wの第1のオリゴ糖および約10%w/wの第2のオリゴ糖;約95%w/wの第1のオリゴ糖および約5%w/wの第2のオリゴ糖;またはこれらの値の間の任意の他の範囲を含み得る。
オリゴ糖混合物は、5%w/wの第1のオリゴ糖および95%w/wの第2のオリゴ糖;10%w/wの第1のオリゴ糖および90%w/wの第2のオリゴ糖;15%w/wの第1のオリゴ糖および85%w/wの第2のオリゴ糖;20%w/wの第1のオリゴ糖および80%w/wの第2のオリゴ糖;25%w/wの第1のオリゴ糖および75%w/wの第2のオリゴ糖;30%w/wの第1のオリゴ糖および70%w/wの第2のオリゴ糖;35%w/wの第1のオリゴ糖および65%w/wの第2のオリゴ糖;40%w/wの第1のオリゴ糖および50%w/wの第2のオリゴ糖;45%w/wの第1のオリゴ糖および55%w/wの第2のオリゴ糖;50%w/wの第1のオリゴ糖および50%w/wの第2のオリゴ糖;55%w/wの第1のオリゴ糖および45%w/wの第2のオリゴ糖;60%w/wの第1のオリゴ糖および30%w/wの第2のオリゴ糖;65%w/wの第1のオリゴ糖および35%w/wの第2のオリゴ糖;70%w/wの第1のオリゴ糖および30%w/wの第2のオリゴ糖;75%w/wの第1のオリゴ糖および25%w/wの第2のオリゴ糖;80%w/wの第1のオリゴ糖および20%w/wの第2のオリゴ糖;85%w/wの第1のオリゴ糖および15%w/wの第2のオリゴ糖;90%w/wの第1のオリゴ糖および10%w/wの第2のオリゴ糖;95%w/wの第1のオリゴ糖および5%w/wの第2のオリゴ糖;またはこれらの値の間の任意の他の範囲を含み得る。
【0187】
一部の実施形態では、第1のオリゴ糖は、セロオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖は、キシロオリゴ糖であり得る。ある特定の実施形態では、第1のオリゴ糖は、セロオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖は、マンノオリゴ糖であり得る。種々の実施形態では、第1のオリゴ糖は、キシロオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖は、マンノオリゴ糖であり得る。第1のオリゴ糖および第2のオリゴ糖の他の組合せもまた、本開示の範囲内である。
【0188】
オリゴ糖混合物は、2種またはそれよりも多くのオリゴ糖、例えば、第1のオリゴ糖、および第1のオリゴ糖とは異なり得る第2のオリゴ糖を含み得る。第1のオリゴ糖は、キシロオリゴ糖またはセロオリゴ糖またはマンノオリゴ糖または本明細書で提供される別のオリゴ糖であり得、第2のオリゴ糖は、第1のオリゴ糖としては使用されないキシロオリゴ糖またはセロオリゴ糖またはマンノオリゴ糖または別のオリゴ糖であり得る。
【0189】
混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、またはこれらの値の間の任意の範囲であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、またはこれらの値の間の任意の範囲であり得る。
【0190】
混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約2:1、2:3、2:5、2:7、2:9、またはこれらの値の間の任意の範囲であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、2:1、2:3、2:5、2:7、2:9、またはこれらの値の間の任意の範囲であり得る。オリゴ糖は、本明細書で提供されるセロオリゴ糖、マンノオリゴ糖、キシロオリゴ糖、キシログルカンオリゴ糖、混合結合オリゴ糖、キトオリゴ糖、または他のオリゴ糖であり得、第1のオリゴ糖は、第2のオリゴ糖とは異なるオリゴ糖であるように選択される。
【0191】
混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、約3:1、3:2、3:4、3:5、3:7、3:8、またはこれらの値の間の任意の範囲であり得る。混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、3:1、3:2、3:4、3:5、3:7、3:8、またはこれらの値の間の任意の範囲であり得る。
【0192】
2種またはそれよりも多くのオリゴ糖を含むオリゴ糖混合物中の第1のオリゴ糖の第2のオリゴ糖に対する比率は、1:9から9:1まで、1:4から4:1まで、1:3から3:1まで、または2:3から3:2までであり得る。
【0193】
甘味料構成成分のオリゴ糖混合物は、キシロオリゴ糖混合物、セロオリゴ糖混合物、マンノオリゴ糖混合物、キシログルカンオリゴ糖混合物、および/または混合結合グルカンオリゴ糖混合物を含み得る。
【0194】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約80%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~80%w/wであり得る。DPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。DPが2のキシロオリゴ糖の濃度は、一部の場合では、より高く、例えば、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%w/wに至るまでであり得る。
【0195】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが3のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが3のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0196】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが4のキシロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが4のキシロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0197】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが5のキシロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが5のキシロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0198】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが6のキシロオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが6のキシロオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0199】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが7のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが7のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが7のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、17%、または20%w/wであり得る。
【0200】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが8のキシロオリゴ糖の濃度は、約1%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが8のキシロオリゴ糖の濃度は、1%~15%w/wであり得る。DPが8のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0201】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが9のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが9のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが9のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0202】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが10のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが10のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが10のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0203】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが11のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが11のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが11のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0204】
キシロオリゴ糖混合物中のDPが12のキシロオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシロオリゴ糖混合物中のDPが12のキシロオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが12のキシロオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0205】
セロオリゴ糖混合物中のDPが2のセロオリゴ糖の濃度は、約2%~約80%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが2のセロオリゴ糖の濃度は、2%~80%w/wであり得る。DPが2のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。DPが2のセロオリゴ糖の濃度は、一部の場合では、より高く、例えば、少なくとも35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%w/wであり得る。
【0206】
セロオリゴ糖混合物中のDPが3のセロオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが3のセロオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0207】
セロオリゴ糖混合物中のDPが4のセロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが4のセロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0208】
セロオリゴ糖混合物中のDPが5のセロオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが5のセロオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0209】
セロオリゴ糖混合物中のDPが6のセロオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。セロオリゴ糖混合物中のDPが6のセロオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のセロオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0210】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが2のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約30%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが2のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~30%w/wであり得る。DPが2のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。
【0211】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが3のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが3のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0212】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが4のマンノオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが4のマンノオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0213】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが5のマンノオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが5のマンノオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0214】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが6のマンノオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが6のマンノオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0215】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが7のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが7のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが7のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、17%、または20%w/wであり得る。
【0216】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが8のマンノオリゴ糖の濃度は、約1%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが8のマンノオリゴ糖の濃度は、1%~15%w/wであり得る。DPが8のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0217】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが9のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが9のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが9のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0218】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが10のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが10のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが10のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0219】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが11のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが11のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが11のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0220】
マンノオリゴ糖混合物中のDPが12のマンノオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。マンノオリゴ糖混合物中のDPが12のマンノオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが12のマンノオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0221】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが4のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが4のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0222】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが5のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが5のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0223】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが6のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約25%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが6のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、5%~25%w/wであり得る。DPが6のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、または25%w/wであり得る。
【0224】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが7のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが7のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが7のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、17%、または20%w/wであり得る。
【0225】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが8のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約1%~約15%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが8のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、1%~15%w/wであり得る。DPが8のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0226】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが9のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが9のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが9のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0227】
キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが10のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約15%w/wであり得る。キシログルカンオリゴ糖混合物中のDPが10のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、2%~15%w/wであり得る。DPが10のキシログルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、または15%w/wであり得る。
【0228】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが2の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約30%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが2の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、2%~30%w/wであり得る。DPが2の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、または30%w/wであり得る。
【0229】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが3の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約2%~約20%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが3の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、2%~20%w/wであり得る。DPが3の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも2%、4%、6%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0230】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが4の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが4の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが4の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0231】
混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが5の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、約5%~約20%w/wであり得る。混合結合グルカンオリゴ糖混合物中のDPが5の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、5%~20%w/wであり得る。DPが5の混合結合グルカンオリゴ糖の濃度は、少なくとも5%、7%、8%、10%、12%、15%、18%、または20%w/wであり得る。
【0232】
少なくとも2つの相:1)多糖を含む第1の相と、2)単糖および/または二糖の砂糖/甘味料を含む第2の相とを含む食料品を作製する方法もまた、本明細書に記載される。
【0233】
食料品を調製する方法は、(a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも2つの型のオリゴ糖を含む第1の相を提供すること;(b)単糖、二糖、または両方を含む第2の相を提供すること;ならびに(c)第1の相および第2の相を混合することを含み得る。
【0234】
食料品を調製する方法は、(a)DPが2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも2つの型のオリゴ糖を含む第1の相を提供すること;(b)単糖、二糖、または両方を含む第2の相を提供すること;ならびに(c)第2の相を第1の相に適用することまたは第1の相を第2の相に適用することを含み得る。
【0235】
本明細書で提供される方法によって作製された食料品には、少なくとも3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、またはそれよりも多くの相を有する食料品を含む、2つよりも多くの相を有する食料品が挙げられ得る。
【0236】
本明細書に記載される方法は、第1および第2の相を、または第1もしくは第2の甘味付け構成成分を含む1つの相を、機械的または非機械的手段によって混合することを包含し得る。混合することは、撹拌すること、打つこと、混和すること、固めること(binding)、クリーム状にすること、ホイップすること、折り畳むこと、または任意の他の適切な方法を含み得る。
【0237】
さらに、本明細書に記載される方法は、第2の相を第1の相に適用することを含み得る。そのような適用は、第2の相を第1の相に接触させることを含み得る。ある特定の実施形態では、接触させることは、機械的または非機械的手段によって、第1の相に第2の相をフロスティングすること、アイシングすること、艶出しすること、または詰めることを含み得る。本明細書に記載される方法は、焼くこと、揚げること、ゆでること、冷ますこと、および/または凍結させることを含む、1つまたは複数のステップをさらに含み得る。
【0238】
詳細な説明は、以下の番号付き実施形態を参照してさらに補足される。1)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも2つの型のオリゴ糖を含む第1の甘味料構成成分;ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の甘味料構成成分を含む食料品。2)油、小麦粉、卵、マーガリン、バター、ショートニング、重曹、ベーキングパウダー、イースト、またはコーンスターチのうち少なくとも1つをさらに含む、番号付き実施形態1の食料品。3)第1の甘味料構成成分の融解温度が、第2の甘味料構成成分の融解温度とは異なる、番号付き実施形態1または番号付き実施形態2の食料品。4)第1の甘味料構成成分の融解温度が、第2の甘味料構成成分の融解温度より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、または少なくとも50%高い、番号付き実施形態3の食料品。5)第1の甘味料構成成分の融解温度が、第2の甘味料構成成分の融解温度より少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、または少なくとも50%低い、番号付き実施形態3の食料品。6)食料品が、高甘味度甘食料品味料を実質的に含まない、番号付き実施形態1から5のいずれか1つの食料品。7)食料品が、ポリオールを実質的に含まない、番号付き実施形態1から6のいずれか1つの食料品。8)第1の甘味料構成成分が多糖を含み、多糖が、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体である、番号付き実施形態1から7のいずれか1つの食料品。9)多糖がセルロース系多糖である、番号付き実施形態8の食料品。10)ヘミセルロース系多糖がキシランである、番号付き実施形態8の食料品。11)多糖誘導体が、カルボキシメチルセルロースである、番号付き実施形態8の食料品。12)多糖凝集体が、リグノセルロース材料、例えばオリゴ糖が生成される酵素反応などによって部分的に消化されたリグノセルロース材料である、番号付き実施形態8の食料品。13)食料品が、多糖を乾燥重量で15%未満で含む、番号付き実施形態8から12のいずれか1つの食料品。14)第1の相が、多糖を乾燥重量で15%未満で含む、番号付き実施形態8から12のいずれか1つの食料品。15)第2の甘味料構成成分が、多糖を実質的に含まない、番号付き実施形態8から14のいずれか1つの食料品。16)第2の甘味料構成成分が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含む、番号付き実施形態1から15のいずれか1つの食料品。17)単糖、二糖、または両方が、食料品の乾燥重量で10%未満である、番号付き実施形態1から16のいずれか1つの食料品。18)単糖、二糖、または両方が、食料品の乾燥重量で5%未満、乾燥重量で4%未満、乾燥重量で3%未満、乾燥重量で2.5%未満、乾燥重量で2%未満、または乾燥重量で1%未満である、番号付き実施形態1から16のいずれか1つの食料品。19)第1の甘味料構成成分が、食料品の乾燥重量で少なくとも1%を構成する、番号付き実施形態1から18のいずれか1つの食料品。20)甘味料構成成分が、食料品の乾燥重量で少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、または少なくとも15%を構成する、番号付き実施形態1から19のいずれか1つの食料品。21)少なくとも2つの型のオリゴ糖が、DPが2から6までのセロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。22)少なくとも2つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。23)少なくとも2つの型のオリゴ糖が、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。24)少なくとも2つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのマンノオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。25)少なくとも2つの型のオリゴ糖が、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。26)少なくとも2つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。27)少なくとも2つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびマンノオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。28)セロオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。29)セロオリゴ糖が、50%よりも多く、60%よりも多く、70%よりも多く、70%よりも多く、80%よりも多く、または90%よりも多くのセロビオースを含む、番号付き実施形態28の食料品。30)キシロオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。31)キシロオリゴ糖が、30%よりも多くの、40%よりも多くの、50%よりも多くの、60%よりも多くの、70%よりも多くの、または75%よりも多くのキシロビオースを含む、番号付き実施形態30の食料品。32)マンノオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。33)マンノオリゴ糖が、30%よりも多くの、40%よりも多くの、50%よりも多くの、60%よりも多くの、70%よりも多くの、または75%よりも多くの二糖を含む、番号付き実施形態32の食料品。34)キシロオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。35)キシロオリゴ糖が、1つまたは複数の側鎖分枝を有するキシロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から20または番号付き実施形態34のいずれか1つの食料品。36)1つまたは複数の側鎖分枝が、グルクロノシル側鎖分枝、メチルグルクロノシル側鎖分枝、アラビノシル側鎖分枝、またはその組合せを含む、番号付き実施形態35の食料品。37)キシロオリゴ糖が、キシロースおよびアラビノース単量体を20:1から2:1まで、18:1から4:1まで、または16:1から6:1までの比率で含む、番号付き実施形態1から20または番号付き実施形態34から36のいずれか1つの食料品。38)マンノオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。39)混合結合グルカンオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。40)キシログルカンオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態1から20のいずれか1つの食料品。41)第2の甘味料構成成分が、単糖、二糖、または両方を乾燥重量で少なくとも5%、乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも30%、乾燥重量で少なくとも40%、乾燥重量で少なくとも50%、乾燥重量で少なくとも60%、乾燥重量で少なくとも70%、乾燥重量で少なくとも80%、または乾燥重量で少なくとも100%で含む、番号付き実施形態1から40のいずれか1つの食料品。42)第2の甘味料構成成分がグルコースを含む、番号付き実施形態1から41のいずれか1つの食料品。43)第2の甘味料構成成分がフルクトースを含む、番号付き実施形態1から41のいずれか1つの食料品。44)第2の甘味料構成成分がスクロースを含む、番号付き実施形態1から41のいずれか1つの食料品。45)第2の甘味料構成成分がガラクトースを含む、番号付き実施形態1から41のいずれか1つの食料品。46)第2の甘味料構成成分がマルトースを含む、番号付き実施形態1から41のいずれか1つの食料品。47)第2の甘味料構成成分がラクトースを含む、番号付き実施形態1から41のいずれか1つの食料品。48)第2の甘味料構成成分が、10%、5%、2%、または1%未満の少なくとも2つの型のオリゴ糖を含む、番号付き実施形態1から47のいずれか1つの食料品。49)第2の甘味料構成成分が、少なくとも2つの型のオリゴ糖を実質的に含まない、番号付き実施形態1から48のいずれか1つの食料品。50)食料品が、フェノール化合物を含む、番号付き実施形態1から49のいずれか1つの食料品。51)フェノール化合物が、リグニン、リグニン分解産物、フェルラ酸、フェルラ酸誘導体、またはその任意の組合せを含む、番号付き実施形態50の食料品。52)第1の相が、フェノール化合物を含む、番号付き実施形態50または番号付き実施形態51の食料品。53)第2の相が、フェノール化合物を実質的に含まない、番号付き実施形態50または番号付き実施形態51の食料品。
【0239】
詳細な説明は、以下の番号付き実施形態を参照してさらに補足される。54)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相;ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の相を含むケーキであって、第2の相が、i)第1の相の一部全体に不均一に分散している、ii)ケーキの外部もしくは内部表面の一部の上に配置される、またはiii)両方である、ケーキ。55)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相;ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の相を含むパイであって、第2の相が、i)第1の相の一部全体に不均一に分散している、ii)パイの外部もしくは内部表面の一部の上に配置される、またはiii)両方である、パイ。56)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相;ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の相を含むクッキーであって、第2の相が、i)第1の相の一部全体に不均一に分散している、ii)クッキーの外部もしくは内部表面の一部の上に配置される、またはiii)両方である、クッキー。57)重合度(DP)が2から6までのセロオリゴ糖;DPが2から12までのキシロオリゴ糖;DPが2から12までのマンノオリゴ糖;DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖;およびDPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖から選択される少なくとも1つの型のオリゴ糖を含む第1の相;ならびに単糖、二糖、または両方を含む第2の相を含むペストリーであって、第2の相が、i)第1の相の一部全体に不均一に分散している、ii)ペストリーの外部表面の一部の上に配置される、またはiii)両方である、ペストリー。58)第1の相が、第2の相とは異なる、番号付き実施形態54から57のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。59)第1の相の平均密度が、第2の相の平均密度より低い、番号付き実施形態54から58のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。60)第2の相の平均密度が、第1の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高い、番号付き実施形態59のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。61)第2の相の平均密度が、第1の相の平均密度より低い、番号付き実施形態54から58のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。62)第1の相の平均密度が、第2の相の平均密度より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍高い、番号付き実施形態61のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。63)第1の相の平均甘味レベルが、第2の相の平均甘味レベルより低い、番号付き実施形態54から62のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。64)甘味レベルが、対象による甘味の知覚である、番号付き実施形態63のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。65)第2の相が、第1の相より少なくとも1.5倍、2倍、5倍、または10倍甘い、番号付き実施形態54から64のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。66)第1の相が、食料品全体に実質的に均一に分散している、番号付き実施形態54から65のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。67)第2の相が、食料品全体に不均一に分散している、番号付き実施形態54から66のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。68)第2の相が、第1の相全体に不均一に分散している、番号付き実施形態54から67のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。69)第2の相が、第1の相の外部表面の一部の上に配置される、番号付き実施形態54から67のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。70)第2の相が、第1の相の外部表面の一部の上にコーティングされる、番号付き実施形態54から67のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。71)第2の相が、食料品の外部表面の一部の上に配置される、番号付き実施形態54から67のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。72)第2の相が、食料品の外部表面の一部の上にコーティングされる、番号付き実施形態54から67のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。73)第2の相が、第1の相の一部内に配置される、番号付き実施形態54から67のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。74)第2の相が、食料品の一部内に配置される、番号付き実施形態54から67のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。75)食料品中で、第1の相の体積が、第2の相の体積より大きい、番号付き実施形態54から57のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。76)食料品中で、第1の相の体積が、第2の相より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きい、番号付き実施形態75のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。77)食料品中で、第1の相の質量が、第2の相の質量より大きい、番号付き実施形態54から57のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。78)食料品中で、第1の相の質量が、第2の相の質量より1.5倍、2倍、5倍、または10倍大きい、番号付き実施形態113のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。79)第1の相が、生地、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、またはその組合せから形成される、番号付き実施形態54から76のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。80)第1の相が、焼いた生地、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、またはその組合せを含む、番号付き実施形態54から76のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。81)第1の相が、生地、バッター、ペースト、ムース、プディング、カスタード、ヨーグルト、フローズンヨーグルト、アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、パンナコッタ、ファッジ、またはその組合せを含む、番号付き実施形態54から76のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。82)第2の相が、フルーツ、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せから形成される、番号付き実施形態54から79のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。83)フルーツが生のフルーツまたはドライフルーツを含む、番号付き実施形態80のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。84)第2の相が、フルーツ、シロップ、フロスティング、グレーズ、フォンダン、キャンディーバー、ハードキャンディ、クリーム、チョコレート菓子、ピーナッツバター菓子、ミント菓子、バタースコッチ菓子、またはその組合せを含む、番号付き実施形態54から82のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。85)フルーツが生のフルーツまたはドライフルーツを含む、番号付き実施形態82のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。86)食料品が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、番号付き実施形態54から83のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。87)第1の相が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、番号付き実施形態54から83のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。88)第2の相が、高甘味度甘味料を実質的に含まない、番号付き実施形態54から83のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。89)食料品が、ポリオールを実質的に含まない、番号付き実施形態54から83のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。90)第1の相が、ポリオールを実質的に含まない、番号付き実施形態54から83のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。91)第2の相が、ポリオールを実質的に含まない、番号付き実施形態54から83のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。92)第2の相が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、ラクトース、またはその組合せを含む、番号付き実施形態54のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。93)単糖、二糖、または両方が、第1の相の乾燥重量で10%未満である、番号付き実施形態54から87のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。94)単糖、二糖、または両方が、第1の相の乾燥重量で5%未満、4%未満、3%未満、2.5%未満、2%未満、または1%未満である、番号付き実施形態54から87のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。95)第1の相が、単糖、二糖、または両方を実質的に含まない、番号付き実施形態54から87のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。96)食料品が多糖を含み、多糖が、セルロース系多糖、ヘミセルロース系多糖、多糖誘導体、または多糖凝集体である、番号付き実施形態54から90のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。97)多糖がセルロース系多糖である、番号付き実施形態91のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。98)ヘミセルロース系多糖がキシランである、番号付き実施形態91のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。99)多糖誘導体が、カルボキシメチルセルロースである、番号付き実施形態91のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。100)多糖凝集体が、消化されていないリグノセルロース系材料である、番号付き実施形態91のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。101)多糖が、食料品の乾燥重量で15%未満を構成する、番号付き実施形態91から95のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。102)多糖が、第1の相の乾燥重量で15%未満を構成する、番号付き実施形態91から95のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。103)第2の相が、多糖を実質的に含まない、番号付き実施形態91から95のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。104)第1の相が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロース、マルトース、およびラクトースを実質的に含まない、番号付き実施形態54から98のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。105)第1の相が、少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも1%で含む、番号付き実施形態54から99のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。106)第1の相が、少なくとも1つの型のオリゴ糖を乾燥重量で少なくとも2.5%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも12.5%、または少なくとも15%で含む、番号付き実施形態54から99のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。107)少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から6までのセロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態54から102のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。108)少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのキシロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態54から1
02のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。109)少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から5までの混合結合グルカンオリゴ糖を含む、番号付き実施形態54から102のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。110)少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが2から12までのマンノオリゴ糖を含む、番号付き実施形態54から102のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。111)少なくとも1つの型のオリゴ糖が、DPが4から12までのキシログルカンオリゴ糖を含む、番号付き実施形態54から102のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。112)少なくとも1つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびキシロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態54から106のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。113)少なくとも1つの型のオリゴ糖が、セロオリゴ糖およびマンノオリゴ糖を含む、番号付き実施形態54から106のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。114)セロオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態54から108のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。115)セロオリゴ糖が、50%よりも多く、60%よりも多く、70%よりも多く、70%よりも多く、80%よりも多く、または90%よりも多くのセロビオースを含む、番号付き実施形態109のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。116)キシロオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態54から110のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。117)キシロオリゴ糖が、1つまたは複数の側鎖分枝を有するキシロオリゴ糖を含む、番号付き実施形態111のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。118)1つまたは複数の側鎖分枝が、グルクロノシル側鎖分枝、メチルグルクロノシル側鎖分枝、アラビノシル側鎖分枝、またはその組合せを含む、番号付き実施形態111のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。119)キシロオリゴ糖が、キシロースおよびアラビノース単量体を20:1から2:1まで、18:1から4:1まで、または16:1から6:1までの比率で含む、番号付き実施形態110または111の食料品。120)マンノオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態54から113のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。121)混合結合グルカンオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態54から115のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。122)キシログルカンオリゴ糖が、食料品の乾燥重量で少なくとも10%、乾燥重量で少なくとも15%、乾燥重量で少なくとも20%、乾燥重量で少なくとも25%、または乾燥重量で少なくとも30%を構成する、番号付き実施形態54から116のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。123)第2の相が、単糖、二糖、または両方を乾燥重量で少なくとも1%、乾燥重量で少なくとも2%、乾燥重量で少なくとも3%、乾燥重量で少なくとも5%、乾燥重量で少なくとも8%、乾燥重量で少なくとも10%、または乾燥重量で少なくとも15%で含む、番号付き実施形態54から117のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。124)第2の相がグルコースを含む、番号付き実施形態54から118のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。125)第2の相がフルクトースを含む、番号付き実施形態54から118のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。126)第2の相がスクロースを含む、番号付き実施形態54から118のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。127)第2の相がガラクトースを含む、番号付き実施形態54から118のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。128)第2の相がマルトースを含む、番号付き実施形態54から118のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。129)第2の相がラクトースを含む、番号付き実施形態54から118のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。130)第2の相が、少なくとも1つの型のオリゴ糖を10%、5%、2%、または1%未満で含む、番号付き実施形態54から124のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。131)第2の相が、少なくとも1つの型のオリゴ糖を実質的に含まない、番号付き実施形態54から125のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。132)食料品が、フェノール化合物を含む、番号付き実施形態54から126のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。133)フェノール化合物が、リグニン、リグニン分解産物、フェルラ酸、フェルラ酸誘導体、またはその任意の組合せを含む、番号付き実施形態127のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。134)第1の相が、フェノール化合物を含む、番号付き実施形態127のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。135)第2の相が、フェノール化合物を実質的に含まない、番号付き実施形態127のケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。136)第1の相が、油、小麦粉、卵、マーガリン、バター、ショートニング、重曹、ベーキングパウダー、イースト、またはコーンスターチをさらに含む、番号付き実施形態54から130のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。137)第2の相が、パーム油、カカオバター、バター、ショートニング、マーガリン、牛乳、またはクリームをさらに含む、番号付き実施形態54から130のいずれか1つのケーキ、パイ、クッキー、またはペストリー。
【実施例
【0240】
以下の例示的な実施例は、本明細書に記載される組成物および方法の実施形態を代表するものであるが、決して制限であることを意味するものではない。
【0241】
(実施例1)
オリゴ糖混合物および天然糖で作製した焼き商品は、高レベルの知覚される甘味を有する
個人に対する多相食料品の効果および望ましさを試験するために、複数の相を含有するいくつかの伝統的なスイーツを作製し、味覚試験を実行した。これらのスイーツは、サンドイッチクッキー(サンドイッチビスケット)、チョコレートチップマフィン、フルーツマフィンおよびレイヤーケーキであった。これらのスイーツのそれぞれは、異なるレベルの天然糖/オリゴ糖混合物を有するバッターまたは生地を含む第1の相としてとして作製し、スクロースまたは天然に存在する砂糖のみを含む第2の相と合わせた。スイーツは、i)オリゴ糖混合物のみ(スクロースを含まない)、ii)75%オリゴ糖混合物および25%スクロース、iii)50%オリゴ糖混合物および50%スクロースならびにiv)25%オリゴ糖混合物および75%スクロースを含有する生地/バッター相で作製した。各場合において、第2の相は、単糖および/もしくは二糖の砂糖/甘味料のみ、または第2の相中に天然に存在する砂糖を用いて作製した。
【0242】
スイーツを、4人の個人に供給し、各個人は、各スイーツを任意の尺度で等級づけした。図1~5に示されるように、スクロースを完全に欠いた(オリゴ糖混合物のみを含有した)生地またはバッターで作製され、十分な砂糖(スクロースまたは天然に存在する)を有する第2の相を含んだ焼き商品は、甘いと、または種々のレベルのベイカーズシュガーを含む生地および/またはバッターで作製された焼き商品よりも甘いと知覚された。
【0243】
(実施例2)
サンドイッチクッキー(ビスケット)
サンドイッチクッキー(ビスケット)を、以下に記載されるように調製した。オリゴ糖混合物を作製するために使用されるキシロオリゴ糖組成物(上部)およびセロオリゴ糖組成物(下部)を含むオリゴ糖を例示するHPLC追跡が、図6に示されている。オリゴ糖混合物は、45%(w/w)のキシロオリゴ糖、40%(w/w)のセロオリゴ糖および15%(w/w)の微結晶セルロースを含む。
【0244】
1.クッキー/ビスケット(第1の相):
a.フードプロセッサーを備えたボウル中で、全粒小麦粉25g、オートミール25g、キャスターシュガー(砂糖)12.5gまたはオリゴ糖混合物12.5g、シナモン0.25gおよびオールスパイスミックス0.25gを合わせた。混合物を2、3回ブリッツ(blitz)して、合わせた。
b.冷やした角切りバター25gを加え、混合物を、砕けたテクスチャーが達成されるまでパルスした。
c.水2gを加え、混合物をさらに2、3回パルスした。
d.混合物をフードプロセッサーから取り出し、ボウル中に一緒にした。
e.混合物を、ベーキングペーパーの2枚のシートの間で伸ばして0.25cmの厚みにした。
f.伸ばした混合物を4.5cmのリングカッターでカットして、約14個のクッキー/ビスケットを作製した。
g.クッキー/ビスケットを、170℃で予熱したオーブン中で7分間焼いた。
2.アイシング(第2の相)
a.柔らかくしたバター20gおよびアイシング用砂糖60gを合わせた。
b.バニラ茶さじ0.25および牛乳大さじ1/2を加え、ふわふわになるまで混合した。
3.サンドイッチまたは非サンドイッチクッキー/ビスケットは以下のように構築した:
a.砂糖なしクッキー/ビスケット+アイシング総量12g(総スクロース9g)(#1)
b.砂糖なしクッキー/ビスケット+アイシング総量6g(総スクロース4.5g)(#2)
c.25%砂糖のクッキー/ビスケット、オリゴ糖混合物9.4+砂糖3.1g(総スクロース3.1g)(#3)
d.50%砂糖のクッキー/ビスケット、オリゴ糖混合物6.2g+砂糖6.2g(総スクロース6.2g)(#4)
e.75%砂糖のクッキー/ビスケット、オリゴ糖混合物3.1g+砂糖9.4g(総スクロース9.4g)(#5)
【0245】
ビスケットは、砂糖を使用した場合と同様のテクスチャーを有し、カリカリした、もろい、堅さを有し、砂糖様の膨らみおよび色(褐色の縁およびひび割れを有する黄色/薄褐色)ならびに従来のビスケット様のしわ構造を有していた。ビスケット自体は、糖類混合物の代わりにスクロースを有するビスケットよりも著しく甘くなかった。味覚試験によって、バッター中に75%スクロースを有しアイシングのないケーキの甘味が、10任意単位の甘味を有すると定義された場合に、1食分当たりの同一量のスクロースについて、スクロースがビスケットバッター中ではなくアイシング中に含有される場合に、ケーキはおよそ1.5任意単位より甘い味がすることが示された。
【0246】
構成成分の栄養組成は、以下の通りであった(表1):
【表1】
【0247】
栄養標識の規制規則は、種々の国において異なっている。多くの国では、ほとんどまたは全ての単糖および二糖が、標識される「砂糖」を構成し、4kcal/gのカロリー値が割り当てられている。多くの国では、DP3またはそれよりも大きいほとんどまたは全ての可溶性非消化性炭水化物が、標識される「食物繊維」を構成し、2kcal/gのカロリー値が割り当てられている。現在、米国では、DP3またはそれよりも大きい、全ての可溶性非消化性炭水化物が、標識される「食物繊維」を構成するのではなく、それらは炭水化物として標識されるが、2kcal/gのカロリー値が割り当てられている。米国では、全ての不溶性非消化性炭水化物は、標識される「食物繊維」を構成し、0kcal/gのカロリー値が割り当てられている。表1~5におけるカロリー計算は、以下を用いて行われる:(i)「砂糖」と標識される、4kcal/gのカロリー値が割り当てられているDP1または2の糖類、(ii)「炭水化物」と標識される、2kcal/gのカロリー値が割り当てられている、DP3またはそれよりも大きい、可溶性非消化性糖類、および(iii)「繊維」と標識される、0kcal/gのカロリー値が割り当てられている不溶性糖類。
【0248】
(実施例3)
チョコレートチップマフィン
チョコレートチップマフィンを、以下の通りに調製した:
1.ケーキ(第1の相)
a.プレーン小麦粉50g、キャスターシュガー(砂糖)またはオリゴ糖混合物26.25g、ベーキングパウダー茶さじ(tsp)0.75および塩0.6gを合わせて、乾燥ミックスを形成した。オリゴ糖混合物は、45%(w/w)のキシロオリゴ糖、40%(w/w)のセロオリゴ糖および15%(w/w)の微結晶セルロースを含む。
b.牛乳45g、植物油17gおよび卵13gを合わせて、湿潤ミックスを形成した。
c.乾燥および湿潤ミックスを、ちょうど混ざるまで混合した。
2.関連する場合にはチョコレートチップ(第2の相)を加えた(以下を参照されたい)。
3.マフィンは、以下の通りに構築した:
a.砂糖なしバッター+チョコレートチップ30g(総スクロース16.5g)(#1)
b.砂糖なしバッター+チョコレートチップ15g(総スクロース8.95g)(#2)
c.25%砂糖のバッター、チョコレートチップなし(総スクロース6.6g)(#3)
d.50%砂糖のバッター、チョコレートチップなし(総スクロース13.1g)(#4)
e.75%砂糖のバッター、チョコレートチップなし(総スクロース19.7g)(#5)
4.マフィンを、170℃で予熱したオーブン中で10~12分間焼いた。
【0249】
ケーキは、砂糖を使用した場合と同様のテクスチャーを有し、軟らかく、ケーキ状であり、かみ応えがある堅さを有し、水分を保持することができ、砂糖様の膨らみおよび色(褐色の縁およびひび割れを有する黄色/薄褐色)ならびに従来のケーキ様のしわ構造を有していた。ケーキ自体は、オリゴ糖混合物の代わりにスクロースを有するケーキよりも著しく甘くなかった。味覚試験によって、バッター中に75%スクロースを有し、チョコレートチップのないケーキの甘味が、10任意単位の甘味を有すると定義された場合に、1食分当たりの同一量のスクロースについて、スクロースが、ケーキバッター中ではなくチョコレートチップ中に含有される場合に、ケーキは、およそ2任意単位より甘い味がすることが示された。
【0250】
構成成分の栄養組成は、以下の通りであった(表2):
【表2】
【0251】
(実施例4)
ブルーベリーマフィン
ブルーベリーマフィンを、以下の通りに調製した:
1.ケーキ(第1の相)
a.プレーン小麦粉50g、キャスターシュガー(砂糖)またはオリゴ糖混合物26.25g、ベーキングパウダーtsp0.75および塩0.6gを合わせて、乾燥ミックスを形成した。オリゴ糖混合物は、45%(w/w)のキシロオリゴ糖、40%(w/w)のセロオリゴ糖および15%(w/w)の微結晶セルロースを含む。
b.牛乳45g、植物油17gおよび卵13gを合わせて、湿潤ミックスを形成した。
c.乾燥および湿潤ミックスを、ちょうど混ざるまで混合し、レモン0.2個の皮を加えた。
2.関連する場合にはブルーベリー(第2の相)を加えた(以下を参照されたい)。
3.マフィンは、以下の通りに構築した:
a.砂糖なしバッター+乾燥ブルーベリー30g(総スクロース17.9g)(#1)
b.砂糖なしバッター+乾燥ブルーベリー15g(総スクロース8.95g)(#2)
c.25%砂糖のバッター、ブルーベリーなし(総スクロース6.6g)(#3)
d.50%砂糖のバッター、ブルーベリーなし(総スクロース13.1g)(#4)
e.75%砂糖のバッター、ブルーベリーなし(総スクロース19.7g)(#5)
4.マフィンを、170℃で予熱したオーブン中で10~12分間焼いた。
【0252】
ケーキは、砂糖を使用した場合と同様のテクスチャーを有し、軟らかく、ケーキ状であり、かみ応えがある堅さを有し、水分を保持することができ、砂糖様の膨らみおよび色(褐色の縁およびひび割れを有する黄色/薄褐色)ならびに従来のケーキ様のしわ構造を有していた。ケーキ自体は、糖類混合物の代わりにスクロースを有するケーキよりも著しく甘くなかった。味覚試験によって、1食分当たりの同一量のスクロースについて、スクロースが、ケーキバッター中ではなくブルーベリー中に含有される場合に、ケーキは、バッタースクロース含有量が、従来のレシピにおける量の75%w/wに上がるまで、より甘い味がすることが示された。
【0253】
構成成分の栄養組成は、以下の通りであった(表3):
【表3】
【0254】
(実施例5)
クランベリーマフィン
クランベリーマフィンを、以下の通りに調製した:
1.ケーキ(第1の相)
a.プレーン小麦粉50g、キャスターシュガー(砂糖)またはオリゴ糖混合物26.25g、ベーキングパウダーtsp0.75および塩0.6gを合わせて、乾燥ミックスを形成した。オリゴ糖混合物は、45%(w/w)のキシロオリゴ糖、40%(w/w)のセロオリゴ糖および15%(w/w)の微結晶セルロースを含む。
b.牛乳45g、植物油17gおよび卵13gを合わせて、湿潤ミックスを形成した。
c.乾燥および湿潤ミックスちょうど混ざるまで一緒に混合し、オレンジ0.2個の皮を加えた。
2.関連する場合にはクランベリー(第2の相)を加えた(以下を参照されたい)。
3.マフィンは、以下の通りに構築した:
a.砂糖なしバッター+乾燥クランベリー30g(総スクロース20.2g)(#1)
b.砂糖なしバッター+乾燥クランベリー15g(総スクロース10.1g)(#2)
c.25%砂糖のバッター、クランベリーなし(総スクロース6.6g)(#3)
d.50%砂糖のバッター、クランベリーなし(総スクロース13.1g)(#4)
e.75%砂糖のバッター、クランベリーなし(総スクロース19.7g)(#5)
4.マフィンを、170℃で予熱したオーブン中で10~12分間焼いた。
【0255】
ケーキは、砂糖を使用した場合と同様のテクスチャーを有し、軟らかく、ケーキ状であり、かみ応えがある堅さを有し、水分を保持することができ、砂糖様の膨らみおよび色(褐色の縁およびひび割れを有する黄色/薄褐色)ならびに従来のケーキ様のしわ構造を有していた。ケーキ自体は、糖類混合物の代わりにスクロースを有するケーキよりも著しく甘くなかった。味覚試験によって、1食分当たりの同一量のスクロースについて、スクロースが、ケーキバッター中ではなくクランベリー中に含有される場合に、ケーキは、バッタースクロース含有量が、従来のレシピにおける量の75%w/wに上がるまで、より甘い味がすることが示された。
【0256】
構成成分の栄養組成は、以下の通りであった(表4):
【表4】
【0257】
(実施例6)
ジャムレイヤーケーキ
ジャムレイヤーケーキを、以下の通りに調製した:
1.ケーキ(第1の相)
a.プレーン小麦粉50g、キャスターシュガー(砂糖)またはオリゴ糖混合物26.25g、ベーキングパウダーtsp0.75および塩0.6gを合わせて、乾燥ミックスを形成した。オリゴ糖混合物は、45%(w/w)のキシロオリゴ糖、40%(w/w)のセロオリゴ糖および15%(w/w)の微結晶セルロースを含む。
b.牛乳45g、植物油17gおよび卵13gを合わせて、湿潤ミックスを形成した。
c.乾燥および湿潤ミックスちょうど混ざるまで一緒に混合し、バニラエキスtsp0.25を加えた。
2.関連する場合にはジャム(第2の相)を加えて、レイヤーケーキを作製した(以下を参照されたい)。
3.ケーキは、以下の通りに構築した:
a.砂糖なしバッター+サンドイッチされ、一度焼かれたジャム30g(スクロース17.1g)(#1)
b.砂糖なしバッター+サンドイッチされ、一度焼かれたジャム15g(スクロース8.5g)(#2)
c.25%砂糖のバッター、ジャムなし(総スクロース6.6g)(#3)
d.50%砂糖のバッター、ジャムなし(総スクロース13.1g)(#4)
e.75%砂糖のバッター、ジャムなし(総スクロース19.7g)(#5)
4.ケーキを、170℃で予熱したオーブン中で10~12分間焼いた。
【0258】
ケーキは、砂糖を使用した場合と同様のテクスチャーを有し、軟らかく、ケーキ状であり、かみ応えがある堅さを有し、水分を保持することができ、砂糖様の膨らみおよび色(褐色の縁およびひび割れを有する黄色/薄褐色)ならびに従来のケーキ様のしわ構造を有していた。ケーキ自体は、糖類混合物の代わりにスクロースを有するケーキよりも著しく甘くなかった。ジャムは、従来の甘い、フルーティーな味ならびに従来のとろみのある、粘着性のテクスチャーを有していた。味覚試験によって、バッター中に75%スクロースを有し、ジャムを有さないケーキの甘味が、10任意単位の甘味を有すると定義された場合に、1食分当たりの同一量のスクロースについて、スクロースが、ケーキバッター中ではなくジャム中に含有される場合に、ケーキは、およそ2任意単位より甘い味がすることが示された。
【0259】
構成成分の栄養組成は、以下の通りであった(表5):
【表5】
【0260】
(実施例7)
チョコレートオーツクランチクッキー(ビスケット)
チョコレートオーツクランチクッキー(ビスケット)は、以下の通りに作製した:
1.クッキー/ビスケット(第1の相)
a.セルフライジング全粒粉60g、オーツ麦40g、塩tsp1、ならびに上記のような、それぞれキシロオリゴ糖(主に、重合度(DP)が2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物60gを合わせて、乾燥ミックスを形成した。
b.乾燥ミックス中にバター56gを混合して、ブレッドクラムテクスチャーを有する組成物を形成した。
c.ブレッドクラムテクスチャー組成物に牛乳25mlおよびバニラエキスtsp1を加え、こねて生地を形成させた。
d.次いで、生地を10の均一の大きさの球状にしたものに分割し、これをグリースを塗ったベーキングトレイに置き、平らにし、180℃で15分間調理した。
2.チョコレートミックス(第2の相)
a.湯せんなべでミルクチョコレート50gおよびバター15gを一緒に融解し、合わさるまで撹拌した。
3.チョコレートオーツクランチクッキー/ビスケット
a.各クッキー/ビスケットにチョコレートミックス5gをトッピングし、次いで冷却して固めた。
4.クッキー/ビスケットは、黄金色であり、(i)サクサクした、もろいテクスチャーおよび良好なスナップ、(ii)滑らかな、つやのあるチョコレートトッピングによって強化されたほのかな甘味を有していた。図7で示されるように、クッキー/ビスケットは、ひびの入った、オーティー(oaty)(またはオーツ麦様)テクスチャーを有し、上側でわずかにドーム型であった。チョコレートトッピングは、クッキー/ビスケットの風味を補完した。1~5mmの厚みであるトッピング(チョコレートミックス)の層が、風味および甘味を提供するのに最良であった。トッピングは、クッキー/ビスケットの2倍を超える甘味を有していた。
【0261】
さらに、クッキー/ビスケットは、第1のテクスチャーを有し、チョコレートミックスは、第2のテクスチャーを有していた。第1のテクスチャーは、第2のテクスチャーとは異なっていた。チョコレートスプレッドは、オーツクランチクッキーの外面の上側の一部に配置された。一部の場合には、クッキー/ビスケットの体積は、その表面に配置されたチョコレートスプレッドの体積よりも大きかった(例えば、図7に示されるビスケット/クッキー)。クッキー/ビスケットはまたチョコレートスプレッドよりも濃密ではなかった。
【0262】
(実施例8)
チョコレートチップを有するショートブレッド
チョコレートチップを有するショートブレッドを、以下の通りに作製した:
1.ショートブレッド(第1の相)
a.バター230g、ならびに上記のような、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物100gを、十分に混和するまでしっかりと混合した。
b.バター/オリゴ糖混合物にプレーン小麦粉210gおよびトウモロコシ粉20gを加えて、ブレッドクラムテクスチャーを有する組成物を形成した。
c.次いで、ブレッドクラムテクスチャー組成物にバニラエキスtsp4を加え、混合して生地を形成し、これを20分間迅速に冷蔵した。
d.次に、ミルクチョコレートチップ80g(第2の相)を生地中に練り込んだ。
e.次いで、生地を伸ばし、形状に切断し、175℃で10分間焼いた。
2.図8に示されるように、結果は、淡いベージュ色の、滑らかな表面の短いショートブレッドであった。ショートブレッドは、ほのかに甘く、バター気が多く、繊細なバニラ風味およびもろいテクスチャーを有し、良好なスナップを提供した。チョコレートチップは、ショートブレッド全体に不均一に分散され(一部のチョコレートチップはショートブレッド内に配置され、他のチョコレートチップはショートブレッドの上または表面に配置された)、豊かな甘味を与え、これは、繊細なクッキー/ビスケット風味を補完した。3~10mmの厚みを有するチョコレート片を有するショートブレッドが、最良の効果を提供し、厚みが3mmより小さい場合、チョコレート片は、ショートブレッドの構造中に溶け込み、同一強度の甘味感覚を引き出さなかった。
【0263】
さらに、ショートブレッドは、第1のテクスチャーを有し、チョコレートチップは、第2のテクスチャーを有していた。第1のテクスチャーは、第2のテクスチャーとは異なっていた。ショートブレッド(チョコレートチップを含まない)が、チョコレートチップ単独よりも、ショートブレッド(チョコレートチップを含む)の体積のより大きなパーセンテージを占めながら、複雑な楽しめる風味および堅さを提供するために、より高い密度および甘味のチョコレートチップを、より低い密度および甘味のショートブレッド(チョコレートチップを含まない)と合わせた。
【0264】
(実施例9)
フルーツジャムを有するショートブレッドサムプリント
フルーツジャムを有するショートブレッドサムプリントは、以下の通りに作製した:
1.ショートブレッド(第1の相)
a.バター200g、ならびに上記のような、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物100gを、滑らかになるまでしっかりと混合した。
b.バター/オリゴ糖混合物中にプレーン小麦粉210gを混合して、ブレッドクラムテクスチャーを有する組成物を形成した。
c.バニラエキスtbsp4を加え、混合して、生地を形成し、次いで、これを20分間冷蔵した。
d.次に、生地を30gの球状にしたものに分け、これをベーキングパーチメント上に置いた。親指の末節骨で圧力を加えることにより、球状にしたものの上部に浅い窪みを形成した。
e.次いで、生地の球状にしたものを175℃で10分間焼いた。
2.ストロベリージャム(第2の相)
a.ショートブレッドが冷えた後、各ショートブレッドの上部のサムプリントの陥凹部にストロベリージャムを入れた。
3.フルーツジャムを有するショートブレッドサムプリントの例は、図9に示されている。結果は、良好なスナップを有し、口中でとろける短い、もろいショートブレッドビスケットであった。ショートブレッドは、淡いベージュ色であり、ジャムの鮮やかな赤色の円がその外面の上部の少なくとも一部分に配置されていた。ビスケットは、ほのかに甘く、バター気が多く、繊細なバニラ風味を有し、これは、鋭い、甘い、フルーティーなジャムによって補完された。
【0265】
ジャムは、ショートブレッドよりも甘く、濃密であったが、ショートブレッドのより大きな体積に対するジャムスポットの小さいサイズのために、両相の異なるテクスチャーおよび風味が補完し、混合することが可能になった。
【0266】
(実施例10)
ソフトビーガン全粒小麦クッキー
ソフトビーガン全粒小麦クッキーを、以下の通りに作製した:
1.ソフトビーガン全粒小麦クッキー(第1の相)
a.上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物36gを、ココナッツオイル18g、植物性ベーキング脂肪18g、バニラエキス1tspおよびヘーゼルナッツミルク26gと混合した。
b.次に、混合物中に全粒小麦粉36g、すりつぶしたシナモンtsp1/2およびすりつぶしたオーツ麦16gを撹拌しながら入れて、生地を形成した。
c.これに続いて、サルタナ24g(第2の相)、刻んだペカンを加え、これを生地中に撹拌しながら入れた。
d.生地を6つの球状にしたものに分け、パーチメントペーパー上に置き、180℃で10分間焼いた。
2.得られたクッキーは、軟らかく、かみ応えがあり、わずかにケーキ状であり、シナモン、バニラおよびナッツ風味豊かなペカンのノートによって補完された、ほのかに甘く、麦芽の風味を有していた。サルタナは、クッキーの甘味全体を増大させる糖蜜のような甘味の気配を提供した。ビーガン全粒小麦クッキーの例が、図10に示されている。
【0267】
サルタナは、クッキー全体に不均一に分散された。サルタナは、クッキー材料よりも、食品の体積のより小さいパーセンテージを占めながら、そのより高い密度および甘味(クッキー材料に対して)のために、糖蜜のような風味の強烈なノートを提供することが可能になった。クッキーおよびサルタナのテクスチャーの相違が合わさって、複雑な味覚の経験を提供する。
【0268】
(実施例11)
全粒小麦クッキー
全粒小麦クッキーは、以下の通りに作製した:
1.全粒小麦クッキー(第1の相)
a.バター37gを、上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物35gと共にクリーム状にして、混合物を形成した。
b.次いで、混合物にバニラtsp1/2および卵18gを加えた。
c.次に、全粒小麦粉35g、重曹tsp1/4、すりつぶしたシナモンtsp1/2、すりつぶしたオーツ麦15g、砕いたコーンフレーク1gおよびサルタナ32g(第2の相)を混合物中に撹拌しながら入れた。
d.得られた生地を大さじサイズの部分に分け、ベーキングパーチメント上に落とし、180℃で10分間焼いた。
2.得られたクッキーは、軟らかく、かみ応えがあり、わずかにケーキ状であり、コーンフレークが時折のサクサク感を加えた。クッキーは、シナモンおよびバニラのノートによって補完された、ほのかに甘く、麦芽のような、バター気の多い風味を有していた。サルタナは、クッキーの甘味全体を増大させる糖蜜のような甘味の気配を提供した。全粒小麦クッキーの例が、図11に示されている。
【0269】
サルタナは、クッキーよりも甘く、より濃密であり、クッキーとはかなり異なったテクスチャーのものであった。しかし、サルタナがクッキー全体に不均一に分散され、クッキー材料よりも、食品の体積のより低いパーセンテージを占めていたので、サルタナは、クッキーの甘い、麦芽のような、バター気の多い風味に繊細にアクセントをつけた。
【0270】
(実施例12)
クリームチーズトッピングを有するニンジンカップケーキ
クリームチーズトッピングを有するニンジンカップケーキは、以下の通りに作製した:
1.ニンジンカップケーキ(第1の相)
a.上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物120gを、卵1個と共にクリーム状にして、淡色の、クリーム状の混合物を形成した。
b.次に、混合物中に、ヒマワリ油100ml、セルフライジング小麦粉125g、重炭酸ソーダtsp1/2、すりおろしたニンジン165g、刻んだクルミ38g、塩tsp1/4、シナモンtsp2、オールスパイスtsp1/2、ナツメグtsp1/2およびバニラエキスtsp1を強くかき混ぜながら入れて、バッターを形成した。
c.バッターに、破砕したパイナップル110gを加えた。
d.次いで、バッターをカップケーキケース中に注ぎ入れ、170℃で30~35分間焼いた。
2.クリームチーズトッピング(第2の相)
a.クリームチーズ50g、マスカルポーネ100g、バター50g、オリゴ糖35g、バニラエキス7g、レモンエキス8g、レモン1個の皮および破砕したパイナップル20gを混合して、クリームチーズフロスティングを形成した。
3.最後に、カップケーキにクリームチーズフロスティングをトッピングした。
4.クリームチーズトッピングを有する例示的なニンジンカップケーキは、図12に示されている。得られたカップケーキは、軟らかく、香辛料が効き、ニンジンおよびパイナップルが全体に分散され、甘味を付加している。クリームチーズトッピングは、カップケーキの外表面の少なくとも一部の上部にコーティングされ、また、パイナップルの添加によって甘くなった。クリームチーズトッピングは、しっとりした、クリーム状のテクスチャーに貢献し、これは、カップケーキの軟らかく、ケーキ状であるテクスチャーを補完した。
【0271】
クリームチーズトッピングは、カップケーキよりも濃密で、より甘いために、カップケーキの表面に塗られるクリームチーズトッピングの体積は、一般に、カップケーキの体積よりも少ない。
【0272】
(実施例13)
ガナッシュを有するチョコレートオレンジカップケーキ
ガナッシュを有するチョコレートオレンジカップケーキは、以下の通りに調製した:
1.チョコレートオレンジケーキ(第1の相)
a.45mlの沸騰水中にココアパウダー25gを混合しながら入れて、ペーストを形成した。
b.バター50g、バニラtsp1/2、卵2個、牛乳大さじ(tbsp)4、セルフライジング小麦粉85g、ベーキングパウダーtsp1/2、オレンジ1/2個の皮および果汁、ならびに上記のような、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物150gをペーストに強くかき混ぜながら入れた。
c.得られた組成物をカップケーキケース中に分け、180℃で20分間焼いた。
2.ガナッシュ(第2の相)
a.チョコレート50gおよびダブルクリーム100mlをボウル中に入れ、合わさるまで湯せんで加熱した。
b.アイシング用砂糖15gおよびオレンジ1/2個からの果汁をチョコレート/クリーム混合物中に混合し、これによって、ガナッシュを形成した。
c.ガナッシュを静置して冷却し、次いで、角が形成されるまで強くかき混ぜた。
3.最後に、カップケーキをガナッシュでトッピングした。
4.得られたカップケーキは、軟らかく、豊かで、チョコレート味で、オレンジ風味の気配を有していた(例えば、甘蔗糖で作製したカップケーキと同様の)。チョコレートガナッシュは、カップケーキの甘味を大幅に増大した。チョコレートオレンジカップケーキの例は、図13に示されている。
【0273】
チョコレートガナッシュは、カップケーキの外側部分の表面の少なくとも一部分上に配置された。したがって、より甘く、より濃密なチョコレートガナッシュおよびより軽いテクスチャーの繊細な風味を有するカップケーキを別個に味わい、その後、咀嚼の際にこれらの特色が混合されることが可能であった。カップケーキに対する、チョコレートガナッシュのより低い体積のために、ガナッシュおよびカップケーキの異なる風味が繊細にバランスをとることが可能であった。
【0274】
(実施例14)
ストロベリーマスカルポーネクリームを有するバニラスイスロール
ストロベリーマスカルポーネクリームを有するバニラスイスロールは、以下の通りに調製した:
1.バニラスポンジケーキ(第1の相)
a.卵3個を、上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物105gと共に、混合物がとろみのある、淡い黄色になるまで強くかき混ぜた。
b.次いで、混合物に水59mlおよびバニラエキスtsp1を加えた。
c.次に、滑らかなテクスチャーが得られるまで、混合物中にプレーン小麦粉62g、ベーキングパウダーtsp1および塩tsp1/4を軽く混ぜ入れた。
d.混合物を、パーチメントを敷いた浅いベーキングシート中に移し、次いで、170℃で12分間焼いた。
e.得られたケーキを、ふきん上に反転させ、それに、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物をまぶし、パーチメントからはがし、ふきんの内側に巻き、放冷した。
2.ストロベリー(第2の相)を有するマスカルポーネクリーム(追加のオリゴ糖含有相)
a.マスカルポーネ110gを、破砕したパイナップル15g、バニラ8g、レモン1個の皮、レモン果汁15gおよびそれぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物70gと共に、クリーム状になるまで強くかき混ぜた。
b.次に、さいの目切りしたストロベリー(第2の相)100gを混合物中に撹拌しながら入れた。
3.最後に、冷却されたケーキを開き、ストロベリーマスカルポーネクリームをその表面上に均一に広げた。次いで、ケーキを巻き(図14に示されるように)、残りのストロベリーマスカルポーネクリームを上部に広げた。したがって、マスカルポーネクリームは、スイスロール内およびスイスロールの外表面の上部分の少なくとも一部分上に実質的に均一に配置された一方、ストロベリーは、食品全体で不均一に配置された。
4.得られたバニラスイスロールは、甘蔗糖を用いて作製されたものと同様に、軽く、軟らかく、わずかに甘いバニラ風味を有していた。マスカルポーネクリームフィリングは、製品にかなりのピリッとした風味および甘味を加え、甘味は主に破砕したパイナップルおよびストロベリーに由来する。
【0275】
ストロベリーは、スイスロールおよびマスカルポーネクリームよりも甘く、より濃密で、より頑強であり、したがって、風味、甘味およびテクスチャーノートの強いバーストを提供した。ストロベリーは、スイスロールまたはマスカルポーネクリームのいずれよりも、食品の体積のより小さいパーセンテージを占めていたので、3つの構成成分全ての風味が繊細に合わさることができた。
【0276】
(実施例15)
シナモンおよびベリーのグラノーラバー
シナモンおよびベリーのグラノーラバーは、以下の通りに調製した:
1.グラノーラ(第1の相)
a.オーツ麦100g、ヒマワリ種子100g、ゴマ種子50gおよび刻んだクルミ50gを混合し、次いで、オーブン中で5分間トーストして、乾燥混合物を形成した。
b.バター150gを、上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物100gと共に泡立てて、滑らかな湿潤混合物を形成した。
c.湿潤混合物を、アガベシロップtbsp3と共に浅い鍋中で加温し、融解するまで撹拌した。
d.乾燥および湿潤混合物を合わせ、すりつぶしたシナモンtsp1および混合ベリー(第2の相)100gと共に、全ての固形構成成分がコーティングされるまで撹拌した。
e.得られた混合物を、シートを敷いたベーキングトレイ中に傾けて入れ、押し付けて平にし、次いで、180℃で30分間焼いた。冷めたら、得られたシナモンおよびベリーグラノーラ製品をバーに分けた。
2.シナモンおよびベリーのグラノーラバーの例は、図15に示されている。得られたバーは、ナッツ風味豊かな、もろいシリアルバーのテクスチャーを有し、甘蔗糖で作製されたシナモンおよびベリーのグラノーラバーと同様であった。バーは、シナモンの気配と共に、甘い、ナッツ風味豊かな風味を有していた。バーの甘味は、糖蜜のような甘味の気配を提供したアガベシロップおよび混合乾燥ベリーによって強化された。
【0277】
ベリーは、グラノーラバー全体に不均一に分散され、グラノーラよりも、バーの総体積のより少ない部分を占めていた。甘い、濃密な、軟らかいテクスチャーのベリーは、あまり甘くない、あまり濃密ではない、より頑強なグラノーラと心地よく釣り合っていた。
【0278】
(実施例16)
アーモンドバターグラノーラバー
アーモンドバターグラノーラバーは、以下の通りに調製した:
1.グラノーラバー(第1の相)
a.アーモンドバター60gを、ココナッツオイル30gと共にまず融解した。
b.次いで、上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物60gを、油/バター混合物中に混合しながら入れ、3分間放冷した。
c.得られた混合物を、シナモンtsp1、オーツ麦50g、刻んだアーモンド50g、刻んだクルミ50g、ヒマワリ種子25g、ゴマ種子15gおよび卵白25gと共に泡立てた。
d.次いで、混合物を、シートを敷いたベーキングトレイ中に移し、堅く圧縮されるまで押し下げた。
e.混合物にチョコレートチップ30g(第2の相)をトッピングし、次いで、再圧縮した。
f.次いで、混合物を縁がわずかに褐色になるまで、180℃で15分間焼いた。
g.得られたグラノーラバーを静置して冷却し、次いで、より小さいバーにスライスした。
2.得られたグラノーラバーは、シナモンおよびバニラの気配と共に、甘い、クリーム状の、ナッツ風味豊かなアーモンド風味を有し、甘蔗糖を用いて作製されたものと同様であった。バーのテクスチャーは、ナッツ風味豊かな、もろいシリアルバーのものと同様であった。チョコレートチップトッピングは、バーの上部表面にわたって不均一に配置され、豊かな甘味の気配を加え、これは、バーの甘味全体を上昇させた。アーモンドバターグラノーラバーの例が、図16に示されている。
【0279】
グラノーラバーの体積がチョコレートチップトッピングの体積よりも大きかったとしても、チョコレートチップのより高い密度および甘味により、チョコレートチップトッピングが、バーに豊かなチョコレートプロファイルを提供することが可能となり、一方で、チョコレートチップトッピングの軟らかく、とろけるテクスチャーは、グラノーラのより頑強な、サクサクしたテクスチャーと心地よくバランスがとれていた。
【0280】
(実施例17)
デーツオーツ麦フラップジャックバー
デーツオーツ麦フラップジャックバーは、以下の通りに作製した:
1.オーツ麦フラップジャック混合物(第1の相)
a.上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物280gを、ココナッツオイル230gと混合した。
b.得られた組成物を、オーツ麦280g、アップルソース110g、バニラエキス20gおよびシナモン10gと混合した。
2.デーツスプレッド(第2の相)
a.刻んだ乾燥デーツ150gを、少量の水と共にソースパン中で加熱した。
b.次いで、デーツを混和して、スプレッドを形成した。
3.オーツ麦フラップジャック混合物の半量を、グリースを塗った焼き型の上に広げ、次いで、圧縮した。
4.次いで、オーツ麦フラップジャック混合物上に、デーツスプレッドを均一に分布させた。
5.これに続いて、デーツスプレッドの上へのオーツ麦フラップジャック混合物の残りの半量を加えた。
6.製品全体を再度圧縮し、次いで、175℃で15分間焼いた。
7.得られたデーツオーツ麦フラップジャックバーは、図17に示されている。バーは、黄金色で、もろく、ココナッツおよびシナモンの気配と共に甘いオーツ麦風味を有しており、甘蔗糖またはシロップを用いて作製したものと同様であった。オリゴ糖混合物の甘味は、甘いアップルソースおよびデーツフィリングによって強化された。
【0281】
デーツフィリング層は、オーツ麦フラップジャックバーの中央、オーツ麦バーの層の間に配置された。そのねばねばしたテクスチャーは、オーツ麦層のより歯ごたえがあるテクスチャーを上手く補完した。デーツフィリングは、オーツ麦バー層よりも少ない総体積を占めていたが、そのより高い密度および甘味により、その風味が、オーツ麦バー層のココナッツおよびシナモン風味を上回って識別されることが可能となった。
【0282】
(実施例18)
ティラミス
ティラミスは、以下の通りに作製した:
1.コーヒーに浸されたレディーフィンガー(第2の相)
a.エスプレッソ1カップを、ラム酒tbsp2と共に撹拌した。
b.8本の砂糖含有レディーフィンガーを、ラム酒-エスプレッソ混合物中に浸漬し、次いで、皿の底に単層に並べた。
2.マスカルポーネクリーム(第1の相)
a.卵3個を、上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物35gと共に泡立てた。
b.混合物を湯せん上に置き、より薄い色になり、わずかにとろみがつくまで弱火でさらに9~10分間泡立てた。次いで、混合物を放冷した。
c.マスカルポーネ225gおよびラム酒2tbspをまず一緒に強くかき混ぜ、次いで、卵/オリゴ糖混合物中に、十分に取り込まれ、泡立てて、マスカルポーネクリームを形成した。
d.中程度の角が形成し始めるまでホイップクリーム218gを強くかき混ぜた。ホイップクリームの半量を、マスカルポーネクリーム中に軽く混ぜ入れた。次いで、ホイップクリームの残りの半量を、過度の混ぜ合わせを避けるためにちょうど取り込まれるまでマスカルポーネクリーム中に混和した。
3.クリームの半量をレディーフィンガーの層の上に広げた。次いで、さらに8本のレディーフィンガーを、ラム酒-エスプレッソ混合物中に浸漬し、上部に置き、残りのマスカルポーネクリームを使用して、レディーフィンガーの新たな層を覆った。得られたティラミスは、一晩冷蔵し、その後、最後にココアパウダーをまぶした。
4.ティラミスは、甘い、コーヒーに浸されたレディーフィンガービスケットの間に、豊かな、クリーム状の、わずかに甘いマスカルポーネクリーム層を有していた。砂糖含有レディーフィンガーの甘味は、製品の甘味を増強した。得られたティラミスは、図18に示されている。
【0283】
レディーフィンガーは、マスカルポーネクリーム内に配置され、その結果、ティラミスの外側は、均一に見えたが、内側は軟らかく、とろけるレディーフィンガーおよびビロードのようなマスカルポーネクリームで縞模様であった。ティラミスの体積は、主にマスカルポーネクリームから構成されていたが、より濃密な、より甘いレディーフィンガーが、ラム酒/コーヒー風味ノートの心地よいバランスを提供した。
【0284】
(実施例19)
ラズベリーカスタード
ラズベリーカスタードは、以下の通りに作製した:
1.カスタード(第1の相)
a.卵3個分の卵黄を、上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物30gと一緒に泡立てた。
b.ダブルクリーム200ml、全乳100mlおよびバニラビーンペースト20gを、混合物がその沸点のすぐ下となるまで、別個のソースパン中で時折撹拌しながら穏やかに加熱した。
c.暖かいクリームミックス1/2カップを、卵/オリゴ糖混合物中に泡立てながら入れた。次いで、新たな卵/オリゴ糖混合物を、クリーム混合物の残りと共にソースパン中に徐々に加え、所望のとろみに達するまで弱火で撹拌した。
d.次いで、ラズベリー(第2の相)を、カップの上部に加えた。
2.得られたカスタードは、淡黄色であり、滑らかな、甘い、豊かなプロファイルを有していた。ラズベリートッピングは、甘味の鋭いヒットおよびフルーティーな風味を加え、これは、製品の甘味全体を強化した。ラズベリーカスタードは、図19に示されている。
【0285】
カスタードの上部に不均一に分散されたラズベリーは、カスタードの滑らかな、クリーム状のテクスチャーを補完する、繊細な、柔らかいテクスチャーを提供した。ラズベリーのより高い密度および甘味は、より多量の(体積によって)カスタードによってバランスがとれ、その結果、両相の風味は容易に識別可能であった。
【0286】
(実施例20)
カラメルシロップを添えたパンナコッタ
カラメルシロップを添えたパンナコッタは、以下の通りに作製した:
1.パンナコッタ(第1の相)
a.ゼラチン粉末25gを、冷水40ml中に振り入れ、ゼラチンミックスを形成した。形成されると、ゼラチンミックスを、20分間静置させた。
b.シングルクリーム300mlおよび全乳200mlを、沸点のすぐ下でソースパン中で穏やかに加熱した。
a.次いで、上記のように、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物を含むオリゴ糖混合物60gならびにキャスターシュガー15gを、クリームに加えた。得られた混合物を熱から取り出した。
c.次いで、クリーム/オリゴ糖混合物中にゼラチンミックスを撹拌しながら入れた。製品を4個のラミキンに分け、10分間静置し、その後、冷蔵庫中で冷やした。
2.パンナコッタの各ラミキンを、カラメルシロップ20ml(第2の相)でトッピングした。
3.得られたパンナコッタは、滑らかな、ゼリー様テクスチャーおよび黄色を有する甘い固まったクリームであった。パンナコッタ中のオリゴ糖混合物の甘味は、キャスターシュガーおよびカラメルシロップの添加によって増強され、これは、製品の甘味全体を後押しした。パンナコッタ製品の例が、図20に示されている。
【0287】
パンナコッタは、カラメルシロップよりもかなり甘くなく、濃密でもなかったが、パンナコッタの表面の部分をコーティングするカラメルシロップの体積は、パンナコッタの体積と比較して小さかった。したがって、滑らかな、ゼリー様パンナコッタは、より濃密な、とろみのあるカラメル層によってマスクされず、カラメルと上手く混合されて、甘い多面的な風味プロファイルを提供した。
【0288】
(実施例21)
チョコレートチップバニラアイスクリーム
チョコレートチップバニラアイスクリームは、以下の通りに作製した:
1.バニラアイスクリーム(第1の相)
a.卵3個分の卵黄、全乳25ml、ならびに上記のような、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを9:8:3の比率で含むオリゴ糖混合物を含むオリゴ糖混合物52gを一緒に泡立て、次いで、15分間放置して水和させた。
b.全乳75ml、ダブルクリーム200mlおよびバニラビーンペースト15gを、ソースパン中で沸点近くまで穏やかに加熱した。
c.次いで、卵/オリゴ糖混合物を、クリーム混合物中にトウモロコシ粉tsp1と共に泡立てながら入れた。製品が滑らかで泡状となるまで泡立てを継続した。
d.得られた混合物を、清潔なソースパン中に移し、混合物を沸点未満に注意深く維持しながらとろみがつくまで加熱した。
e.混合物を放冷し、その後、チョコレートチップ40g(第2の相、必要に応じて)およびウォッカ20ml中に撹拌しながら入れた。
f.次いで、混合物を、ダブルクリームのようになるまでアイスクリームメーカー中で15分間かき回した。製品を容器中に移し、一晩凍結させた。
2.得られたアイスクリームは、クリーム状の白色で、バニラビーンの眼に見える小さな斑点を有し、滑らかで、堅さが小さく、容易にすくうことを可能にした。クリーム状のバニラ風味は、わずかな甘味によってアクセントがつけられた。甘味およびバニラ風味は、アイスクリーム全体に不均一に分散されたチョコレートチップを含むことによって後押しされた。図21Aは、チョコレートチップを有さないアイスクリーム製品を示し、図21Bは、チョコレートチップがちりばめられたアイスクリーム製品を示す。
【0289】
存在する場合、チョコレートチップは、アイスクリーム全体に不均一に分散され、食品の体積のより少ないパーセンテージを占めていた。それにもかかわらず、そのより高い密度、甘味および硬さは、軟らかく、クリーム状の、あまり甘くないアイスクリームを補完した。
【0290】
(実施例22)
チョコレートチップショートブレッド
チョコレートチップショートブレッドは、以下の通りに作製した:
1.ショートブレッド生地(第1の相)
a.バター100gを、それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを15:2:3の比率で含むオリゴ糖混合物50gと共にクリーム状にした。
b.次いで、バター/オリゴ糖混合物にプレーン小麦粉100gを加えて、ブレッドクラムを形成した。
c.ブレッドクラムを、バニラエキスtsp1と合わせ、混合して、生地を形成し、次いで、これを20分間冷蔵した。
2.次いで、ミルクチョコレートチップ50g(第2の相)を、生地中に練り込んだ。
3.生地を伸ばし、形状に切断し、175℃で10分間焼いた。
4.得られたショートブレッドは、淡いベージュ色であり、暗色のチョコレートチップが全体に不均一に分散され、滑らかな表面を有していた。製品は、短く、もろく、良好なスナップを有し、口の中でとろけるであろう。チョコレートチップは、ショートブレッドの繊細なバニラ風味を補完する豊かな甘味の気配を加えた。15:2:3の比率のキシロオリゴ糖、セロオリゴ糖および微結晶セルロースを用いて作製されたチョコレートチップショートブレッドと、9:8:3の比率を用いて作製されたショートブレッドの間に注目すべき相違はなかった。ショートブレッド製品の例が、図22に示されている。
【0291】
より濃密な、より甘いチョコレートチップは、より軽い、より甘くないショートブレッド全体に不均一に分散された。チョコレートチップが、ショートブレッドの体積の小さいパーセントであったとしても、その硬い、サクサクしたテクスチャーは、ショートブレッドのもろい、とろけるテクスチャーと上手く対をなした。
【0292】
(実施例23)
チョコレートチップマフィンの比較
以下の表6に記載されるレシピに従って、2セットのチョコレートチップマフィン(マフィン1およびマフィン2)を作出した。
1.それぞれキシロオリゴ糖(主に、DPが2から8までのキシロオリゴ糖)、セロオリゴ糖(主に、セロビオース)および微結晶セルロースを15:2:3の比率で含むオリゴ糖混合物105.8gならびに室温バター105.8gを合わせた。マフィンセット2についてのみ、甘蔗糖15gも合わせた。
2.卵94.6gおよびバニラエキス9gを中に混合した。
3.セルフライジング小麦粉74.3gおよびベーキングパウダー2.3gを別個に合わせた(乾燥成分)。
4.乾燥成分に、湿潤成分(合わされたオリゴ糖混合物、バター、卵およびバニラ)を加えた。
5.「4」からの混合物を一緒に30秒間、または滑らかなバッターが得られるまで強くかき混ぜた。
6.チョコレートチップ60gを中に軽く混ぜ入れた。
a.マフィンセット1に使用したチョコレート:37%ココア固形分、24%乳固形分、46%単糖および二糖、そのうち37%がスクロース。
b.マフィンセット2に使用したチョコレート:40%ココア固形分、14%乳固形分、44%糖類混合物、22%単糖および二糖、そのうち0%がスクロース。
7.オーブンを170℃(ファン)に予熱した。
a.バッター50gをカップケーキケース中にすくい入れた。
b.バッターを16分間焼いた。
【0293】
8人の個人がマフィンをブラインドで味わい、どちらがより甘いかを尋ねられた。2人のテイスターは、マフィン1(チョコレート中にスクロース)をより甘いと考えた。5人のテイスターは、マフィン2(バッター中にスクロース)をより甘いと考えた。1人のテイスターは、マフィン1の甘味およびマフィン2の甘味は同じであると考えた。結果は、マフィンに同量のスクロースを用いた場合、スクロースがチョコレート片(チップ)中のみに存在する場合と比較して、スクロースが、マフィンバッター全体に均一に分布している場合により高い甘味レベルが認識され得るということを示した。
【表6】
【0294】
本発明の好ましい実施形態が本明細書において示され、記載されているが、そのような実施形態が単に例として提供されていることは当業者には明白であろう。当業者は、本発明から逸脱することなく多数の変形、変化および置換をすぐに思いつくであろう。本明細書に記載の本発明の実施形態に対する種々の代替を、本発明の実施に用いることができることが理解されるべきである。
【0295】
本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、発行済み特許、および他の文書は、個々の刊行物、特許出願、発行済み特許、または他の文書それぞれが、参照によりその全体が組み込まれることが具体的かつ個別に示されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれた本文に含まれる定義は、本開示の定義と矛盾する範囲で除外される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21A
図21B
図22
【国際調査報告】