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特表2023-506796検出方法、装置、端末及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-20
(54)【発明の名称】検出方法、装置、端末及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/00 20060101AFI20230213BHJP
   H04W 4/70 20180101ALI20230213BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230213BHJP
【FI】
H04L1/00 B
H04W4/70
H04W28/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022535876
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(85)【翻訳文提出日】2022-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2020136192
(87)【国際公開番号】W WO2021115486
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】201911282808.2
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516010548
【氏名又は名称】セインチップス テクノロジー カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユー
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014BA01
5K014EA08
5K014FA11
5K067AA26
5K067DD45
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067HH24
(57)【要約】
本願の実施例は、検出方法、装置、端末及び記憶媒体を提供する。該方法は、NPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比を取得するステップと、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するステップと、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するステップとを含む。該方法によれば、DCIの誤検出率を低下させ、DCIの検出結果の正確性を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得するステップと、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するステップと、
前記サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するステップと、を含む、検出方法。
【請求項2】
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、前記方法はさらに、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定するステップを含み、前記第2有効条件は前記第1有効条件より高い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定する前記ステップは、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比が第2有効条件を満たし、且つ前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、前記DCIが有効であると決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、前記DCIが有効であると決定する前記ステップは、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第3有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定するステップを含み、前記第3有効条件は前記第2有効条件より高い、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第2有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄するステップを含む、請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比を取得する前記ステップの前に、前記方法はさらに、
NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証するステップを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすることを決定するステップは、
前記DCIのフォーマットに基づき、前記DCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを取得するステップと、
前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数が前記プリセットミスマッチパラメータと前記サーチスペース長さとの積より小さい場合、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングするステップと、である、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記復号パラメータはパスメトリック値であり、前記比較パラメータはビット誤り率である、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得するように設定される第1取得モジュールと、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するように設定される第2取得モジュールと、
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するように設定される第1決定モジュールと、を含む検出装置。
【請求項10】
メモリと、プロセッサと、を含む端末であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するように前記プロセッサに前記コンピュータプログラムを実行させる端末。
【請求項11】
コンピュータプログラムが記憶される記録媒体であって、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現するようにプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、具体的には検出方法、装置、端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、狭帯域によるモノのインターネット(Narrow Band Internet of Things、NB-IoT)は、遠隔検針、資産追跡、スマート駐車及びスマート農業等、多くの業界で広く応用されている。NB-IoT通信システムにおいて、端末側がダウンリンクデータの受信又はアップリンクデータの送信を行う際に必要なキーパラメータセットは、いずれもネットワーク側が送信した狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル(Narrowband Physical Downlink Control Channel、NPDCCH)内で搬送されたダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)によって指示されており、従って、DCIを正確に検出することは非常に重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、NB-IoTの無線環境は複雑で変化が多いため、端末側がDCIを検出するときに誤検出現象が発生し、このとき、誤ったDCIに基づいて端末側がデータのスケジューリングを行うと、不必要なデータ再送が大量に生じ、データ伝送リンクの異常を引き起こす。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、検出方法、装置、端末及び記憶媒体を提供する。
【0005】
本願の実施例は、
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得するステップと、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するステップと、
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するステップと、を含む、
検出方法を提供する。
【0006】
本願の実施例は、
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得するように設定される第1取得モジュールと、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するように設定される第2取得モジュールと、
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するように設定される第1決定モジュールと、を含む、
検出装置を提供する。
【0007】
本願の実施例は、
メモリと、プロセッサと、を含む端末であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、本願の実施例に記載のいずれかの方法を実現するように前記プロセッサに前記コンピュータプログラムを実行させる、
端末を提供する。
【0008】
本願の実施例は、
コンピュータプログラムが記憶される記録媒体であって、本願の実施例に記載のいずれか項の方法を実現するようにプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する、
記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は本願の実施例が提供する検出方法を応用したシステム構成図である
図2図2は本願の実施例が提供する検出方法のフローチャートである。
図3図3は本願の実施例が提供する検出方法の別のフローチャートである。
図4図4は本願の実施例が提供する検出方法のさらに別のフローチャートである。
図5図5は本願の実施例が提供する検出装置の構造概略図である。
図6図6は本願の実施例が提供する端末の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願の実施例が提供する検出方法は、図1に示す通信システムに適用することができる。該通信システムはネットワーク側装置10及び端末11を含むことができる。該ネットワーク側装置10はNB-IoTプロトコル標準に準拠するいずれかのネットワーク側装置であってもよく、該端末11はNB-IoTプロトコル標準に準拠する端末であってもよく、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、フィットネストラッカー、バーチャルリアリティデバイス及びモノのインターネットセンサ等であってもよい。ネットワーク側装置10は端末11にNPDCCHを送信し、端末11はNPDCCH内で搬送されたDCIを受信して検出し、且つDCIに基づいてダウンリンクデータの受信又はアップリンクデータの送信を行う。
【0011】
本願の目的、技術的解決手段及び長所をより明確にするために、以下に図面を参照しながら、本願の実施例を詳細に説明する。なお、本願における実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに任意に組み合わせることができる。
【0012】
なお、後述する方法の実施例の実行主体は検出装置であってもよく、該装置はソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせる方式で上記端末の一部又は全部を構成するものとして実現することができる。後述する方法に係る実施例において、端末を実行主体とする例については説明する。
【0013】
周知のように、端末が通信する無線環境は複雑で変化が多く、例えば遠隔検針サービスにおける端末は一般的に地下にあり、且つ端末の上方はさらにマンホールカバーによって遮蔽されているため、端末が位置する無線環境の品質が悪く、DCIの誤検出が発生しやすい。端末が干渉及びノイズ信号を誤検出し且つ有効なDCIと判定すれば、端末は誤ったスケジューリング情報に従ってダウンリンクデータの受信又はアップリンクデータの送信を行い、ネットワーク側の実際のスケジューリングフローとの間に深刻なずれが生じたため、物理層及びデータリンク層に大量の不必要なデータ再送が発生する可能性があり、データスループットに深刻な影響を与え且つ伝送遅延が発生するだけでなく、データ輻輳によりリンク異常を引き起こす可能性がある。このため、本願の実施例が提供する検出方法、装置、端末及び記憶媒体は検出されたDCIをさらにフィルタリングし、DCIの誤検出率を低下させることを目的とする。
【0014】
図2は本願の実施例が提供する検出方法のフローチャートである。図2に示すように、該方法はS101~S103を含むことができる。
【0015】
S101においては、NPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得する。
【0016】
あるいは、端末がNPDCCHの巡回冗長符号の(Cyclic Redundancy Check、CRC)チェックに合格した結果を得た後、DCIの復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比をそれぞれ取得する。復号パラメータは、DCIを復号するプロセスで出力された中間結果であり、DCIを復号するときに生成されたパスメトリック値、パス累積量又はグリッドマップ等であってもよい。端末は復号後のDCIを逆方向符号化することで、符号化結果を取得し、且つ符号化結果を復号前のDCIと比較して、比較パラメータを取得する。
【0017】
比較パラメータは、復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの間のビット誤り率であってもよく、復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの間の符号語分布特徴であってもよい。当然ながら、端末はさらにそれぞれ復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIから部分的な符号語集合を選択し、両者の部分的な符号語集合の間の差異を比較することにより、比較パラメータを得ることができる。上記信号対雑音比はデコーダの入力端の信号対雑音比である。
【0018】
あるいは、S101の前に、前記方法は、さらに、NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証するステップを含む。
【0019】
あるいは、端末がNPDCCHのCRCのチェックに合格した結果を得た後、NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証する必要がある。妥当性の検証に合格した後、上記S101を継続して実行する。
【0020】
端末がDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証するプロセスは、端末はDCIを解析し、DCIの情報フィールドコンテンツを取得し、DCIの情報フィールドコンテンツをプロトコルに規定のDCIにおけるコンテンツと比較し、DCIの情報フィールドコンテンツがプロトコルの規定に適合しなければ、DCIの情報フィールドコンテンツの妥当性の検証に不合格であると判定し、DCIの情報フィールドコンテンツがプロトコルの規定に適合していれば、DCIの情報フィールドコンテンツの妥当性の検証に合格したと判定するプロセスである。
【0021】
上記DCIの情報フィールドコンテンツにおける妥当性の検証に合格したことは、プロトコルに規定されたコンテンツから考慮して、該DCIはプロトコルの規定に適合したDCIであることを示しており、DCIの誤検出率を低下させるために、該DCIの有効性をさらに判断する必要がある。
【0022】
DCIの情報フィールドコンテンツにおける妥当性の検証に不合格であれば、該DCIが無効であると決定し、且つ該DCIを破棄する。
【0023】
S102においては、前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得する。
【0024】
複数回のシミュレーションテストに基づき、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する第1閾値を得て、且つ該第1閾値を端末に予め設定することができる。第1閾値は第1プリセット復号パラメータ閾値と、第1プリセット比較パラメータ閾値と、第1プリセット信号対雑音比閾値と、を含む。
【0025】
選択可能な実施形態において、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比にそれぞれ第1有効条件を設定することができ、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比がそれぞれ対応する第1有効条件を満たす場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比とが第1有効条件を満たすことを示す。
【0026】
あるいは、復号パラメータが第1プリセット復号パラメータ閾値以上である場合、復号パラメータが第1有効条件を満たしていることを示し、比較パラメータが第1プリセット比較パラメータ閾値以下である場合、比較パラメータが第1有効条件を満たしていることを示し、信号対雑音比が第1プリセット信号対雑音比閾値以上である場合、信号対雑音比が第1有効条件を満たしていることを示す。
【0027】
すなわち、復号パラメータが第1プリセット復号パラメータ閾値以上であり、且つ比較パラメータが第1プリセット比較パラメータ閾値以下であり、且つ信号対雑音比が第1プリセット信号対雑音比閾値以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たしていることを示す。復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比のうちの少なくとも1つが対応する第1有効条件を満たさない場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比とが第1有効条件を満たしていないことを示す。
【0028】
別の選択可能な実施形態において、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する重み値を予め設定し、且つ重み値に基づいて復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比を総合的に計算してパラメータ総合計算結果を取得し、且つ上記第1プリセットパラメータ閾値(上記第1プリセットパラメータ閾値は第1プリセット復号パラメータ閾値と、第1プリセット比較パラメータ閾値と、第1プリセット信号対雑音比閾値と、を含む)を総合的に計算して第1プリセットパラメータ閾値総合計算結果を取得し、次いで、パラメータ総合計算結果と第1プリセットパラメータ閾値総合計算結果を比較し、パラメータ総合計算結果が第1プリセットパラメータ閾値総合計算結果以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たしていることを示し、パラメータ総合計算結果が第1プリセットパラメータ閾値総合計算結果より小さい場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たさないことを示す。上記プロセスにより、端末はDCIに対して第1段階の有効性判断を行う。
【0029】
復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たす場合、端末は上位層シグナリングからNPDCCHのサーチスペース長さRmaxを取得することができ、DCI情報フィールドにおける対応するリソース配分-スケジューリングパラメータセットから、データ繰り返し送信回数を取得する。
【0030】
該DCIのフォーマットがN0フォーマットである場合、端末はスケジューリングパラメータ「Repetition number(繰り返し回数)」からアップリンクデータ繰り返し送信回数を取得し、アップリンクデータ繰り返し送信回数の値は{1、2、4、8、16、32、64、128}という範囲であるがそれに限定されない。
【0031】
該DCIのフォーマットがN1フォーマットである場合、端末はスケジューリングパラメータ「Repetition number」からダウンリンクデータ繰り返し送信回数を取得し、ダウンリンクデータ繰り返し送信回数の値は{1、2、4、8、16、32、64、128、192、256、384、512、768、1024、1536、2048}という範囲であるがそれに限定されない。
【0032】
該DCIのフォーマットがN2フォーマットである場合、端末はスケジューリングパラメータ「Repetition number」からページングデータ繰り返し送信回数を取得し、ページングデータ繰り返し送信回数の値は{1、2、4、8、16、32、64、128、192、256、384、512、768、1024、1536、2048}という範囲であるがそれに限定されない。
【0033】
あるいは、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比とが第1有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄する。
【0034】
S103においては、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定する。
【0035】
あるいは、端末は取得したデータ繰り返し送信回数に基づいて、データ送信が占有するサブフレーム数を取得し、且つ取得したサーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングするか否かを判断し、サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定する。DCIが有効であるとは該DCIが該端末の有効なDCIであり、それは正確なDCIで、且つ該端末に属するDCIであり、他の端末のDCIではないことを指す。
【0036】
あるいは、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすることを決定するプロセスは、前記DCIのフォーマットに基づき、前記DCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを取得するステップと、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数が前記プリセットミスマッチパラメータと前記サーチスペース長さとの積より小さい場合、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすると決定するステップとを含んでもよい。
【0037】
ユーザはDCIのフォーマットに基づき、DCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを予め設定することができる。例えば、プリセットミスマッチパラメータは3種類のDCI Format(DCIフォーマット)に対応し、NPDCCHのサーチスペース長さRmaxとデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数との間のミスマッチ程度を示すパラメータを予め設定することができる。プリセットミスマッチパラメータαN0は「DCI Format N0」に対応し、プリセットミスマッチパラメータαN1は「DCI Format N1」に対応し、プリセットミスマッチパラメータαN2は「DCI Format N2」に対応する。
【0038】
該DCIが「DCI Format N0」である場合、NSF_N0<αN0*Rmaxであれば、サーチスペース長さRmaxがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数NSF_N0とマッチングすることを示し、該DCIが「DCI Format N1」である場合、NSF_N1<αN1*Rmaxであれば、サーチスペース長さRmaxがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数NSF_N1とマッチングすることを示し、該DCIが「DCI Format N2」である場合、NSF_N2<αN2*Rmaxであれば、サーチスペース長さRmaxがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数NSF_N2とマッチングすることを示す。
【0039】
これに対して、該DCIが「DCI Format N0」である場合、NSF_N0≧αN0*Rmaxであれば、サーチスペース長さRmaxがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数NSF_N0とマッチングしないことを示し、該DCIが「DCI Format N1」である場合、NSF_N1≧αN1*Rmaxであれば、サーチスペース長さRmaxがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数NSF_N1とマッチングしないことを示し、該DCIが「DCI Format N2」である場合、NSF_N2≧αN2*Rmaxであれば、サーチスペース長さRmaxがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数NSF_N2とマッチングしないことを示す。
【0040】
本願の実施例が提供する検出方法において、端末はNPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得し、且つ前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比が第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得し、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定する。
【0041】
すなわち、端末は検出されたDCIに対して二段階の有効性判断を行い、二段階の有効性判断がいずれも対応する条件を満たしている場合、DCIが有効であると決定し、これにより、DCIの誤検出率を低下させ、DCIの検出結果の正確性を向上させる。また、DCI検出プロセスにおいて、NPDCCHのサーチスペース長さとデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数との間のマッチング関係を考慮することにより、DCIの検出結果の正確性をさらに向上させる。
【0042】
あるいは、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、前記方法は、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比とが第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定し、前記第2有効条件は前記第1有効条件より高いステップを含むことができる。
【0043】
あるいは、さらに複数回のシミュレーションテストに基づき、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する第2閾値を得て、且つ上記得られた第2閾値を端末に予め設定することができる。
【0044】
ここで、第2閾値は第2プリセット復号パラメータ閾値と、第2プリセット比較パラメータ閾値と、第2プリセット信号対雑音比閾値を含み、且つ第2プリセット復号パラメータ閾値は第1プリセット復号パラメータ閾値より大きく、第2プリセット比較パラメータ閾値は第1プリセット比較パラメータ閾値より大きく、第2プリセット信号対雑音比閾値は第1プリセット信号対雑音比閾値より大きい。
【0045】
理解できることとして、サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する第2閾値を第1閾値より若干高く設定することができ、それによりDCIの有効性を判断する条件を引き上げて、DCIの有効性をより正確に決定する。
【0046】
選択可能な実施形態において、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比にそれぞれ第2有効条件を設定することができ、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比がそれぞれ対応する第2有効条件を満たす場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たすことを示す。
【0047】
あるいは、復号パラメータが第2プリセット復号パラメータ閾値以上である場合、復号パラメータが第2有効条件を満たしていることを示し、比較パラメータが第2プリセット比較パラメータ閾値以下である場合、比較パラメータが第2有効条件を満たしていることを示し、信号対雑音比が第2プリセット信号対雑音比閾値以上である場合、信号対雑音比が第2有効条件を満たしていることを示す。
【0048】
すなわち、復号パラメータが第2プリセット復号パラメータ閾値以上であり、且つ比較パラメータが第2プリセット比較パラメータ閾値以下であり、且つ信号対雑音比が第2プリセット信号対雑音比閾値以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしていることを示す。復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比のうちの少なくとも1つが対応する第2有効条件を満たさない場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしていないことを示す。
【0049】
別の選択可能な実施形態において、予め設定された復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する重み値に基づいて、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比を総合的に計算してパラメータ総合計算結果を取得し、且つ上記第2プリセットパラメータ閾値(第2プリセット復号パラメータ閾値と、第2プリセット比較パラメータ閾値と、第2プリセット信号対雑音比閾値)を総合的に計算して第2プリセットパラメータ閾値総合計算結果を取得し、次いで、パラメータ総合計算結果と第2プリセットパラメータ閾値総合計算結果を比較し、パラメータ総合計算結果が第2プリセットパラメータ閾値総合計算結果以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしていることを示し、パラメータ総合計算結果が第2プリセットパラメータ閾値総合計算結果より小さい場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たさないことを示す。上記プロセスにより、端末はDCIに対して第2段階の有効性判断を行う。
【0050】
あるいは、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄する。
【0051】
本実施例によれば、サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、端末はさらに復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たすか否かによって、DCIの有効性を決定することができる。すなわち、端末は検出されたDCIに対して二段階の有効性判断を行い、且つ第2段階の有効性判断の条件は第1段階の有効性判断の条件より高く、二段階の有効性判断がいずれも対応する条件を満たしている場合、DCIが有効であると決定し、DCIの誤検出率をさらに低下させ、DCIの検出結果の正確性をさらに向上させる。
【0052】
DCIの誤検出率をさらに低下させるために、端末はさらにデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数の大きさによってDCIに対して第3段階の有効性判断を行うことができ、選択可能な実施形態において、上記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たす場合、前記DCIが有効であると決定するプロセスは、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たし、且つ前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、前記DCIが有効であると決定することであってもよい。
【0053】
あるいは、DCIに対して第3段階の有効性判断を行う場合、端末はデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さいと決定し、且つ第2段階の有効性判断の結果として復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしており、この場合に第3段階の有効性判断の結果はDCIが有効であると決定する。ここで、ユーザはDCIのフォーマットに基づき、DCIに対応するプリセット閾値を予め設定することができる(このプリセット閾値は端末側とネットワーク側の実際のスケジューリングフローとの間にずれが発生する可能性を示すことができる)。例えば、プリセット閾値は3種類のDCI Formatに対応し、プリセット閾値βN0は「DCI Format N0」に対応し、プリセット閾値βN1は「DCI Format N1」に対応し、プリセット閾値βN2は「DCI Format N2」に対応する。
【0054】
すなわち、端末は検出されたDCIのフォーマットに基づき、対応するプリセット閾値を選択し該DCIに対して第三段階の有効性判断を行う。該DCIが「DCI Format N0」である場合、NSF_N0<βN0であり、且つ復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たす場合、DCIが有効であると決定し、該DCIが「DCI Format N1」である場合、NSF_N1<βN1であり、且つ復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たす場合、DCIが有効であると決定し、該DCIが「DCI Format N2」である場合、NSF_N2<βN0であり、且つ復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たす場合、DCIが有効であると決定する。
【0055】
別の選択可能な実施形態において、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、前記DCIが有効であると決定する前記プロセスは、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定し、ここで、前記第3有効条件は前記第2有効条件より高いことであってもよい。
【0056】
復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する第3閾値(第3閾値も複数回のシミュレーションテストにより得られる)を予め設定することができる。第3閾値は第3プリセット復号パラメータ閾値と、第3プリセット比較パラメータ閾値と、第3プリセット信号対雑音比閾値を含み、且つ第3プリセット復号パラメータ閾値は第2プリセット復号パラメータ閾値より大きく、第3プリセット比較パラメータ閾値は第2プリセット比較パラメータ閾値より大きく、第3プリセット信号対雑音比閾値は第2プリセット信号対雑音比閾値より大きい。
【0057】
理解できることとして、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する第3閾値を第2閾値より若干高く設定することができ、それによりDCIの有効性を判断する条件を引き上げて、DCIの有効性をより正確に決定する。
【0058】
選択可能な実施形態において、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比にそれぞれ第3有効条件を設定することができ、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比がそれぞれ対応する第3有効条件を満たす場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たすことを示す。
【0059】
あるいは、復号パラメータが第3プリセット復号パラメータ閾値以上である場合、復号パラメータが第3有効条件を満たしていることを示し、比較パラメータが第3プリセット比較パラメータ閾値以下である場合、比較パラメータが第3有効条件を満たしていることを示し、信号対雑音比が第3プリセット信号対雑音比閾値以上である場合、信号対雑音比が第3有効条件を満たしていることを示す。
【0060】
すなわち、復号パラメータが第3プリセット復号パラメータ閾値以上であり、且つ比較パラメータが第3プリセット比較パラメータ閾値以下であり、且つ信号対雑音比が第3プリセット信号対雑音比閾値以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たしていることを示す。復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比のうちの少なくとも1つが対応する第3有効条件を満たさない場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たしていないことを示す。
【0061】
別の選択可能な実施形態において、予め設定された復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比に対応する重み値に基づいて、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比を総合的に計算してパラメータ総合計算結果を取得し、且つ上記第3プリセットパラメータ閾値(第3プリセット復号パラメータ閾値と、第3プリセット比較パラメータ閾値と、第3プリセット信号対雑音比閾値)を総合的に計算して第3プリセットパラメータ閾値総合計算結果を取得し、次いで、パラメータ総合計算結果と第3プリセットパラメータ閾値総合計算結果を比較し、パラメータ総合計算結果が第3プリセットパラメータ閾値総合計算結果以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たしていることを示し、パラメータ総合計算結果が第3プリセットパラメータ閾値総合計算結果より小さい場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たさないことを示す。
【0062】
あるいは、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄する。
【0063】
本実施例によれば、端末はさらにデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数の大きさによってDCIに対して第3段階の有効性判断を行うことができ、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしており、データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、DCIが有効であると決定し、データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3段階の有効条件を満たすか否かを判断して、DCIの有効性を決定する必要がある。
【0064】
すなわち、端末は検出されたDCIに対して三段階の有効性判断を行い、且つ第3段階の有効性判断の条件は第1段階の有効性判断の条件及び第2段階の有効性判断の条件より高く、三段階の有効性判断がいずれも対応する条件を満たしている場合、DCIが有効であると決定し、DCIの誤検出率をさらに低下させ、DCIの検出結果の正確性をさらに向上させる。これにより、端末は正確で有効なDCIに基づいてデータスケジューリングを行うとき、データ再送の確率を減少させ、データ伝送遅延を短縮することができる。
【0065】
当業者の理解の便宜を図り、以下に復号パラメータをパスメトリック値とし、比較パラメータをビット誤り率とした例により上記DCIに対する検出プロセスを説明し、このため、第1段階判定閾値(第1ビット誤り率閾値と、第1パスメトリック値閾値と、第1信号対雑音比閾値)、第2段階判定閾値(第2ビット誤り率閾値と、第2パスメトリック値閾値と、第2信号対雑音比閾値)及び第3段階判定閾値(第3ビット誤り率閾値と、第3パスメトリック値閾値と、第3信号対雑音比閾値)を予め設定する。ただし、第3段階判定閾値>第2段階判定閾値>第1段階判定閾値である。図3及び図4に示すように、該方法はS201~S205を含むことができる。
【0066】
S201においては、NPDCCHのCRCのチェックに合格した結果を得た後、NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証する。
【0067】
S202においては、DCIの情報フィールドコンテンツに対する妥当性の検証に合格した後、NPDCCHのデコーダがDCIを復号するときに生成したパスメトリック値と、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとのビット誤り率と、デコーダ入力端のDCIの信号対雑音比と、を取得する。
【0068】
S203においては、第1段階判定閾値に基づき、上記ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比に対して第1段階の有効性判定を行う。
【0069】
選択可能な実施形態として、ビット誤り率が第1ビット誤り率閾値以下であり、且つパスメトリック値が第1パスメトリック値閾値以上であり、且つ信号対雑音比が第1信号対雑音比閾値以上である場合、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比が第1有効条件を満たすと判定する。
【0070】
ビット誤り率が第1ビット誤り率閾値より大きく、及び/又はパスメトリック値が第1パスメトリック値閾値より小さく、及び/又は信号対雑音比が第1信号対雑音比閾値より小さい場合、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比が第1有効条件を満たしていないと判定する。
【0071】
別の選択可能な実施形態として、ビット誤り率と第1ビット誤り率閾値との間の正規化値rBER_L1と、パスメトリック値と第1パスメトリック値閾値との間の正規化値rPM_L1と、信号対雑音比と第1信号対雑音比閾値との間の正規化値rSNR_L1をそれぞれ計算し、予め設定された重み値δBER_L1と、δPM_L1と、δSNR_L1に基づき、式δBER_L1×rBER_L1+δPM_L1×rPM_L1+δSNR_L1×rSNR_L1により、第1段階の基礎判定量D1を計算し、且つD1を対応する閾値と比較し、D1が該閾値以上である場合、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比が第1有効条件を満たすと判定する。D1が該閾値より小さい場合、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比が第1有効条件を満たしていないと判定する。ここで、該閾値は上記第1段階判定閾値及び上記対応する重み値によって計算して得ることができる。
【0072】
S204においては、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比が第1有効条件を満たす場合、NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得して、DCIに対して第2段階の有効性判定を行う。
【0073】
サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定する。サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、第2段階判定閾値に基づき、上記ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比に対して第2段階の有効性判定を行う。
【0074】
あるいは、検出されたDCIのフォーマットに基づき、該フォーマットのDCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを取得し、データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセットミスマッチパラメータとサーチスペース長さとの積より小さい場合、サーチスペース長さが該DCIの指示するデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすると決定する。データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセットミスマッチパラメータとサーチスペース長さとの積以上である場合、サーチスペース長さが該DCIの指示するデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしないと決定する。
【0075】
なお、サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすることに関する具体的な説明は、上記実施例の説明を参照することができ、同時に、端末が第2段階判定閾値に基づき、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比に対して第2段階の有効性判定を行う上記のプロセスは、端末が第1段階判定閾値に基づき、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比に対して第1段階の有効性判定を行う上記のプロセスを参照することができ、本実施例はその説明を省略する。
【0076】
S205においては、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比が第2有効条件を満たす場合、データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数の大きさに基づき、DCIに対して第3段階の有効性判定を行う。
【0077】
ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比が第2有効条件を満たす場合、DCIに対して第3段階の有効性判定を行い、あるいは、データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数をプリセット閾値(該プリセット閾値は端末側とネットワーク側の実際のスケジューリングフローとの間にずれが発生する可能性を示すことができる)と比較して、データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、DCIが有効であると決定する。データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、第3段階判定閾値に基づき、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比に対して第3段階の有効性判定を行う。復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定する。
【0078】
なお、端末が第3段階判定閾値に基づき、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比に対して第3段階の有効性判定を行う上記のプロセスは、端末が第1段階判定閾値に基づき、ビット誤り率と、パスメトリック値と、信号対雑音比に対して第1段階の有効性判定を行う上記のプロセスを参照することができ、本実施例はその説明を省略する。
【0079】
本実施例によれば、端末は検出されたDCIに対して三段階の有効性判断を行い、且つ第3段階の有効性判断の条件は第1段階の有効性判断の条件及び第2段階の有効性判断の条件より高く、三段階の有効性判断がいずれも対応する条件を満たしている場合、DCIが有効であると決定し、DCIの誤検出率をさらに低下させ、DCIの検出結果の正確性をさらに向上させる。これにより、端末は正確で有効なDCIに基づいてデータスケジューリングを行うとき、データ再送の確率を減少させ、データ伝送遅延を短縮することができる。
【0080】
図5は本願の実施例が提供する検出装置の構造概略図である。図5に示すように、該装置は第1取得モジュール20と、第2取得モジュール21と、第1決定モジュール22と、を含むことができる。
【0081】
あるいは、第1取得モジュール20はNPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得するように設定される。
【0082】
第2取得モジュール21は前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するように設定される。
【0083】
第1決定モジュール22は前記サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するように設定される。
【0084】
本願の実施例が提供する検出装置において、端末はNPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比を取得し、且つ前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得し、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定する。すなわち、端末は検出されたDCIに対して二段階の有効性判断を行い、二段階の有効性判断がいずれも対応する条件を満たしている場合、DCIが有効であると決定し、これにより、DCIの誤検出率を低下させ、DCIの検出結果の正確性を向上させる。
【0085】
また、DCI検出プロセスにおいて、NPDCCHのサーチスペース長さとデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数との間のマッチング関係を考慮することにより、DCIの検出結果の正確性をさらに向上させる。
【0086】
あるいは、上記実施例によれば、前記装置はさらに第2決定モジュールを含む。
【0087】
あるいは、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、第2決定モジュールは前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定するために用いられ、前記第2有効条件は前記第1有効条件より高い。
【0088】
あるいは、上記実施例によれば、第2決定モジュールは、具体的には前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たし、且つ前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、前記DCIが有効であると決定するために用いられる。
【0089】
あるいは、上記実施例によれば、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、第2決定モジュールは、具体的には前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たす場合、前記DCIが有効であると決定し、ここで、前記第3有効条件は前記第2有効条件より高いように設定される。
【0090】
あるいは、上記実施例によれば、第2決定モジュールはさらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄するように設定される。
【0091】
あるいは、上記実施例によれば、該装置はさらに妥当性の検証モジュールを含み、
あるいは、妥当性の検証モジュールは、第1取得モジュール20がNPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比を取得する前に、NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証するように設定される。
【0092】
あるいは、上記実施例によれば、第1決定モジュール22は具体的に、前記DCIのフォーマットに基づき、前記DCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを取得し、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数が前記プリセットミスマッチパラメータと前記サーチスペース長さとの積より小さい場合、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすると決定するように設定される。
【0093】
あるいは、前記復号パラメータはパスメトリック値であり、前記比較パラメータはビット誤り率である。
【0094】
一実施例によれば、端末を提供し、その内部構造図は図6に示すとおりである。該端末はシステムバスを介して接続されるプロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェース、ディスプレイ及び入力装置を含む。ここで、該端末のプロセッサは計算及び制御能力を提供するために用いられる。
【0095】
該端末のメモリは不揮発性記憶媒体と、内部メモリと、を含む。該不揮発性記憶媒体は、オペレーティングシステム及びコンピュータプログラムを記憶している。該内部メモリは、不揮発性記憶媒体内のオペレーティングシステム及びコンピュータプログラムを実行するための環境を提供する。
【0096】
該端末のネットワークインタフェースは、周辺装置とネットワーク接続を介して通信するために用いられる。該コンピュータプログラムは、検出方法を実現するためにプロセッサによって実行される。該端末のディスプレイは液晶ディスプレイ又は電子インクディスプレイであってもよく、該端末の入力装置はディスプレイを覆設するタッチ層であってもよく、端末ハウジングに設置されたキー、トラックボール又はタッチパッドであってもよく、外部接続されたキーボード、タッチパッド又はマウス等であってもよい。
【0097】
当業者であれば理解できるように、図6に示す構造は、本願の解決手段に関連する一部の構造のブロック図に過ぎず、本願の解決手段が適用される端末を限定するものではなく、具体的な端末は図に示すものより多い又は少ない部材を含み、又はいくつかの部材を組み合わせ、又は異なる部材レイアウトを有するものであってもよい。
【0098】
一実施例によれば、メモリ及びプロセッサを含む端末を提供し、メモリにコンピュータプログラムが記憶され、
該プロセッサに、コンピュータプログラムを実行させることで、
NPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比を取得するステップと、
前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するステップと、
前記サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するステップと、
を実現する。
【0099】
一実施例によれば、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定し、前記第2有効条件は前記第1有効条件より高いステップを実現する。
【0100】
一実施例によれば、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たし、且つ前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、前記DCIが有効であると決定するステップを実現する。
【0101】
一実施例によれば、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定し、ここで、前記第3有効条件は前記第2有効条件より高いステップを実現する。
【0102】
一実施例によれば、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄するステップを実現する。
【0103】
一実施例によれば、プロセッサがさらにコンピュータプログラムを実行することで、NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証するステップを実現する。
【0104】
一実施例によれば、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記DCIのフォーマットに基づき、前記DCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを取得するステップと、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数が前記プリセットミスマッチパラメータと前記サーチスペース長さとの積より小さい場合、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすると決定するステップと、を実現する。
【0105】
あるいは、前記復号パラメータはパスメトリック値であり、前記比較パラメータはビット誤り率である。
【0106】
一実施例によれば、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、
プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、
NPDCCHのデコーダがDCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比を取得するステップと、
前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するステップと、
前記サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するステップと、
を実現する。
【0107】
一実施例によれば、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定し、前記第2有効条件は前記第1有効条件より高いステップを実現する。
【0108】
一実施例によれば、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たし、且つ前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、前記DCIが有効であると決定するステップを実現する。
【0109】
一実施例によれば、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第3有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定し、ここで、前記第3有効条件は前記第2有効条件より高いステップを実現する。
【0110】
一実施例によれば、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記復号パラメータと、比較パラメータと、信号対雑音比が第2有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄するステップを実現する。
【0111】
一実施例によれば、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証するステップを実現する。
【0112】
一実施例によれば、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することで、さらに、前記DCIのフォーマットに基づき、前記DCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを取得するステップと、前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数が前記プリセットミスマッチパラメータと前記サーチスペース長さとの積より小さい場合、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすると決定するステップと、を実現する。
【0113】
あるいは、前記復号パラメータはパスメトリック値であり、前記比較パラメータはビット誤り率である。
【0114】
上記実施例が提供する検出装置、端末及び記憶媒体は本願の任意の実施例が提供する検出方法を実行することができ、該方法を実行するための対応する機能モジュール及び有益な効果を有する。上記実施例において詳細に説明されていない技術的詳細は、本願の任意の実施例が提供する検出方法を参照することができる。
【0115】
以上の記述は、本願の例示的な実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。
【0116】
当業者は、ユーザ端末という用語には、例えば、携帯電話、ポータブルデータ処理装置、ポータブルネットワークアクセス装置又は車載移動局等、任意の適切な種類の無線ユーザ装置を含むと理解すべきである。
【0117】
通常、本願の各実施例は、ハードウェア、専用回路、ソフトウェア、論理回路、又はこれらの任意の組み合わせによって実現される。構成要素は一部がハードウェアで実現され、その他の部分が、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他の演算装置により実行されることが可能なファームウェア又はソフトウェアによって実現されることができる。なお、本願はそれに限定されない。
【0118】
本願の実施例は、モバイル装置のデータプロセッサにコンピュータプログラムコマンドを実行させることにより実現されてもよく、例えば、プロセッサエンティティ、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。コンピュータプログラムコマンドは、アセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、あるいは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はターゲットコードを含んでよい。
【0119】
本願の図面に記載のすべての論理フローのブロック図はプログラムステップ、又は、相互に接続される論理回路、モジュール及びその機能、あるいは、プログラムステップ及びその論理回路、モジュール及びその機能の組み合わせを示すことができる。
【0120】
メモリ内にコンピュータプログラムを記憶してもよい。メモリは局所的技術環境に好適な任意のタイプを有し、且つ、これに対応する任意のデータ記憶技術で実現することができ、例えば、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、光学メモリデバイス及びシステム(デジタル多用途ディスク(DVD)又はコンパクトディスク(CD))等で実現することができるが、これらに限定されない。
【0121】
コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。データプロセッサは局所的技術環境に好適な任意のタイプを有し、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(FGPA)及びマルチコアプロセッサ構造に基づくプロセッサを含むが、これらに限定されない。
【0122】
以上のように、例示的且つ非限定的な例により、本願の例示的な実施例の詳細を説明した。しかしながら、図面及び特許請求の範囲に基づいてなされた上記実施例に対する様々な修正及び変更は当業者であれば自明なことであり、本願の範囲から逸脱することない。従って、本願の適切な範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得するステップと、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するステップと、
前記サーチスペース長さがデータ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するステップと、を含む、検出方法。
【請求項2】
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングしない場合、前記方法はさらに、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定するステップを含み、前記第2有効条件は前記第1有効条件より高い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第2有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定する前記ステップは、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比が第2有効条件を満たし、且つ前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値より小さい場合、前記DCIが有効であると決定するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数がプリセット閾値以上である場合、前記DCIが有効であると決定する前記ステップは、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第3有効条件を満たしている場合、前記DCIが有効であると決定するステップを含み、前記第3有効条件は前記第2有効条件より高い、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第2有効条件を満たさない場合、前記DCIが無効であると決定し、且つ前記DCIを破棄するステップを含む、請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比を取得する前記ステップの前に、前記方法はさらに、
NPDCCH内で搬送されたDCIの情報フィールドコンテンツの妥当性を検証するステップを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングすることを決定するステップは、
前記DCIのフォーマットに基づき、前記DCIに対応するプリセットミスマッチパラメータを取得するステップと、
前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数が前記プリセットミスマッチパラメータと前記サーチスペース長さとの積より小さい場合、前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングするステップと、である、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記復号パラメータはパスメトリック値であり、前記比較パラメータはビット誤り率である、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
狭帯域物理ダウンリンク制御チャネルNPDCCHのデコーダがダウンリンク制御情報DCIを復号するときの復号パラメータと、NPDCCHのエンコーダが復号後のDCIを逆方向符号化した符号化結果と復号前のDCIとの比較パラメータと、前記DCIの信号対雑音比とを取得するように設定される第1取得モジュールと、
前記復号パラメータと、前記比較パラメータと、前記信号対雑音比とが第1有効条件を満たす場合、前記NPDCCHのサーチスペース長さ及びデータ繰り返し送信回数を取得するように設定される第2取得モジュールと、
前記サーチスペース長さが前記データ繰り返し送信回数に対応するサブフレーム数とマッチングする場合、前記DCIが有効であると決定するように設定される第1決定モジュールと、を含む検出装置。
【請求項10】
メモリと、プロセッサと、を含む端末であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するように前記プロセッサに前記コンピュータプログラムを実行させる端末。
【請求項11】
プロセッサに、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現させるコンピュータプログラム
【国際調査報告】