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特表2023-507071電気化学デバイス及び熱交換器を含む装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-21
(54)【発明の名称】電気化学デバイス及び熱交換器を含む装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 8/04 20160101AFI20230214BHJP
   H01M 8/12 20160101ALI20230214BHJP
   H01M 8/2475 20160101ALI20230214BHJP
   H01M 8/249 20160101ALI20230214BHJP
   H01M 8/2484 20160101ALI20230214BHJP
   C25B 9/67 20210101ALI20230214BHJP
【FI】
H01M8/04 Z
H01M8/12 101
H01M8/2475
H01M8/12 102A
H01M8/249
H01M8/2484
C25B9/67
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529776
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-07-04
(86)【国際出願番号】 US2020066117
(87)【国際公開番号】W WO2021127502
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】62/951,959
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593150863
【氏名又は名称】サン-ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】SAINT-GOBAIN CERAMICS AND PLASTICS, INC.
【住所又は居所原語表記】One New Bond Street, Worcester, MA 01615, United States of America
(71)【出願人】
【識別番号】522200085
【氏名又は名称】フラウンホーファー - ゲゼルシャフト ツェル フォルデルンク デア アンゲヴァントテン フォルシュンク エー.ファウ.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロー、クレア
(72)【発明者】
【氏名】高木裕登
(72)【発明者】
【氏名】フェルドマン、ブライアン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ピートラス、ジョン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】メゲル、シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】シュネッター、イェンス
(72)【発明者】
【氏名】クスネゾフ、ミハイルス
【テーマコード(参考)】
4K021
5H126
5H127
【Fターム(参考)】
4K021CA12
4K021DB04
4K021DB12
5H126AA23
5H126AA26
5H126AA28
5H126BB06
5H126FF10
5H127AA07
5H127AB11
5H127AB17
5H127AC05
5H127AC07
5H127AC15
5H127BA02
5H127BA05
5H127BA67
5H127BB02
5H127BB23
5H127BB27
5H127EE03
5H127EE15
(57)【要約】
装置は、ハウジング、ハウジングの内部に配設された複数の電気化学デバイス、及びハウジングの内部に配設された熱交換器を含むことができる。熱交換器は、複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つの酸化剤含有ガス出口面に面することができる。電気化学デバイスは、固体酸化物形燃料電池のスタック、バッテリー、又は固形酸化物形電解セルを含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配設された複数の電気化学デバイスと、
前記ハウジング内に配設された熱交換器であって、前記複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つの酸化剤含有ガス出口面に面する熱交換器と
を有する装置。
【請求項2】
前記複数の電気化学デバイスが、第1の電気化学デバイス及び第2の電気化学デバイスを有し、前記熱交換器が、前記第1の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と前記第2の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面とに面する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ハウジング内に包囲された酸化剤含有ガス出口チャンバをさらに有し、
前記酸化剤含有ガス出口チャンバが、前記第1の電気化学デバイス及び前記第2の電気化学デバイスと流体連通し、また前記熱交換器が、酸化剤含有ガス出口チャンバ内に配設されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記酸化剤含有ガス出口チャンバが、前記第1及び第2の電気化学デバイスの一方の側に配設されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記酸化剤含有ガス出口チャンバが、前記第1の電気化学デバイスと前記第2の電気化学デバイスとの間に配設されている、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記複数の電気化学デバイスが格子状に配置され、前記酸化剤含有ガス出口チャンバが、前記第1及び第2の電気化学デバイスを含む少なくとも4つの電気化学デバイスと流体連通する中央酸化剤含有ガス出口チャンバである、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の電気化学デバイスと前記第2の電気化学デバイスとの間に配設された燃料ガス出口チャンバであって、前記第1及び第2の電気化学デバイスと流体連通する燃料ガス出口チャンバをさらに有する、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記第1及び第2の電気化学デバイスと流体連通する酸化剤含有ガス入口チャンバをさらに有する、請求項3に記載の装置。
【請求項9】
前記熱交換器が、反対方向に延びる第1の枝路及び第2の枝路を有し、前記第1の枝路が、前記第1の電気化学デバイスと流体連通する第1の酸化剤含有ガス入口チャンバに連結され、前記第2の枝路が、前記第2の電気化学デバイスと流体連通する第2の酸化剤含有ガス入口チャンバに連結されている、請求項3に記載の装置。
【請求項10】
前記燃料ガス出口チャンバ内に配設された熱交換器をさらに有する、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記燃料ガス出口チャンバ内に配設された前記熱交換器が、前記第1及び第2の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つと流体連通する燃料ガス入口チャンバに連結されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記熱交換器が、改質器、蒸発器、又はそれらの組合せを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つに取り付けられた燃料ガス入口マニホールドであって、前記少なくとも1つの電気化学デバイスと流体連通する燃料ガス入口チャンバを含む燃料ガス入口マニホールド、
前記複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つに取り付けられた燃料ガス出口マニホールドであって、前記少なくとも1つの電気化学デバイスと流体連通する燃料ガス出口チャンバを含む燃料ガス出口マニホールド、又は
それらの組合せ
をさらに有する、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記燃料ガス入口マニホールド及び前記燃料ガス出口マニホールドが、前記複数の電気化学デバイスの外側にある、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記電気化学デバイスが、固体酸化物形燃料電池のスタック、バッテリー、又は固形酸化物形電解セルを有する、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下は、複数の電気化学デバイス及び熱交換器を含む装置を対象とするものである。
【背景技術】
【0002】
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid oxide fuel cell)は、高温(例えば600℃~1000℃)で動作する電気化学デバイスである。SOFCスタックを包囲するホットボックスは、燃料電池を所望の動作温度に保つための断熱材を含むことができる。燃料電池によって生成される熱は、ホットボックスの内部の温度を保つように使用される。しかしながら、熱が不均一に生成され、しかも入ってくる流れが冷却効果をもたらし得るので、ホット・ゾーンの全体にわたって温度の分布を均一に保つのが困難になり得る。したがって、断熱性のよいホットボックスでは、ガス出口面がガス入口面よりもかなり高温になり得るので、燃料電池スタックに望ましくない熱勾配が生じ、不均一な電流分布、局所的熱応力、及び性能劣化をもたらす可能性がある。セラミックのみを用いて形成された現況技術のSOFCスタック(「以下ではオールセラミック・スタック」と称される)においては、オールセラミック・スタックの構成要素が、燃料電池で一般に使用されているバルク金属構成要素を含有するものと比較して、例えば少なくとも1/10の比較的低い熱伝導率を有するので、この問題が拡大されることがある。オールセラミック・スタックの内部では熱勾配がより大きくなり得、それは、スタックの性能劣化を加速させる可能性がある。
【0003】
オールセラミック・スタックには、金属担持SOFCスタック及び金属相互接続を有するスタックに対して利点もある。例えば、オールセラミック・スタックは、燃料電池の複数のスタック又は全体のスタックを共焼結することによって形成され得、製造プロセスが簡単になって、関連コストを下げることができる。加えて、適切な材料を注意深く選択することにより、構成要素の間で熱膨張率(CTE)を厳密に一致させることができ、CTEの不一致による熱応力によって誘起される、焼成工程又は動作中の割れ形成のリスクを低減することの助けになる。金属は、燃料電池スタックで使用されるセラミック材と比較してはるかに高いCTEを有することが多く、金属構成要素に対して隣接するセラミック構成要素のCTEを一致させるのは困難である。その上、金属表面は、固体酸化物形燃料電池の動作温度において酸化する傾向があり、金属と、隣接したセラミック構成要素との間の接触抵抗が増加して、燃料電池の電気化学性能が低下する可能性がある。表面コーティングを使用すれば、金属表面の酸化を抑制する助けになり得るが製造原価がかなり上昇する。
【0004】
この業界では、燃料電池に対して、性能、安定性、及び効率の改善が、継続的に要求されている。
【0005】
添付図面を参照することにより、当業者には、本開示が一層よく理解され得、その多くの構成及び利点が明らかになり得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施例による装置の断面図である。
図2】一実施例による電気化学デバイスの斜視図である。
図3】一実施例による熱交換器の図解を含む図である。
図4】本明細書の実施例による例示的熱交換器の図解を含む図である。
図5】本明細書の実施例による例示的熱交換器の図解を含む図である。
図6】本明細書の実施例による例示的熱交換器の図解を含む図である。
図7】本明細書の実施例による例示的熱交換器の図解を含む図である。
図8】本明細書の実施例による例示的熱交換器の図解を含む図である。
図9】本明細書の実施例による例示的熱交換器の図解を含む図である。
図10】本明細書の実施例による例示的熱交換器の図解を含む図である。
図11】一実施例による装置の一部の斜視図である。
図12】別の実施例による熱交換器の斜視図である。
図13】別の実施例による装置の断面図である。
図14】一実施例による装置の別の断面図である。
図15】別の実施例による装置の一部の断面図である。
図16】さらに別の実施例による装置の一部の斜視図である。
図17】実施例によるマニホールドの図解を含む図である。
図18】実施例によるマニホールドの図解を含む図である。
図19】実施例によるマニホールドの図解を含む図である。
図20】実施例によるマニホールドの図解を含む図である。
図21】実施例による装置の上面図である。
図22】実施例による装置の上面図である。
図23】一実施例によるマニホールドの図解を含む図である。
図24】実施例による装置の上面図である。
図25】実施例による装置の上面図である。
図26】別の実施例によるマニホールドの図解を含む図である。
図27】実施例による管の図解を含む図である。
図28】実施例による管の図解を含む図である。
図29】実施例による管の図解を含む図である。
図30】一実施例による管構成の図解を含む図である。
図31】別の実施例による管構成の図解を含む図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
当業者には、図中の要素は簡単さ及び明瞭さのために示され、必ずしも原寸に比例するものではないことが理解される。例えば、図中の要素のうちのいくつかの寸法は、本発明の実施例の理解の向上を支援するために、他の要素に対して誇張されていることがある。別々の図面において同一の参照記号が使用されている場合には、類似又は同一の品目を指示する。
【0008】
以下の説明は、本明細書に開示される教示の理解を支援するために、図と組み合わせて提供される。以下の説明は、教示の特定の実装形態及び実施例に的を絞ることになる。この絞り込みは、教示の説明を支援するために提供されるものであり、教示の範囲又は適用可能性に対する制限と解釈されるべきではない。
【0009】
本明細書で使用される、「有する(comprises)」、「有している(comprising)」、「含む」、「含んでいる」、「有する(has)」、「有している(having)」という用語又は他の変形は、非排他的包含を対象として含むように意図されている。例えば、機能の一覧を有するプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの機能のみに限定されず、明確には列挙されていない他の機能、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に本来備わっている機能を含むことができる。さらに、それと反対の意味が明示されない限り、「又は」は、排他的論理和ではなく包含的論理和を指す。例えば、「A又はB」という条件は、Aがトルーであって(又は存在して)Bがフォールスである(又は存在しない)こと、Aがフォールスであって(又は存在せず)Bがトルーである(又は存在する)こと、並びにAとBとの両方がトルーである(又は存在する)ことのうちのいずれか1つによって満たされる。
【0010】
「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記述される要素や構成要素を説明するために採用される。これは、単に、便宜上、本発明の範囲の一般的な意味を与えるためのものである。この記述は、1つ又は少なくとも1つを含むように読み取られるべきであり、そうでないことが明らかでなければ、単数形は複数も含み、逆もまた同様である。
【0011】
本明細書で使用される技術用語及び科学用語は、別様に定義されなければ、すべてこの発明が属する技術の当業者によって一般に理解されるのと同一の意味を有する。材料、方法、及び実例は例示でしかなく、限定する意図はない。
【0012】
本明細書の実施例は、複数の電気化学デバイスを包囲するハウジングと、酸化剤含有入口ガス又は燃料入口ガスなどの低温の入口ガスが複数の電気化学デバイスに搬送される前に入口ガスを加熱冷却するように配置された熱交換器とを含む装置に関するものである。一実施例では、この装置はホットボックスの形態を採用し得る。特定の実施例は、2.5kWのホットボックス・モジュールに関する。本明細書の実施例の装置は、構造の複雑さを軽減し使い勝手が良い組立体を提供するとともに金属の利用率を下げることによってクロム中毒のリスクを低下させることもできる、減少させた数の配管接続及び/又はマニホールドを使用して、複数の電気化学デバイスにガス流分配を供給することができる。
【0013】
図1を参照して、一実施例による装置100の断面図が示されている。複数の電気化学デバイス102及び熱交換器103がハウジング101の内部に配設されている。電気化学デバイス102は、固体酸化物形燃料電池のスタック、電解槽、水素ポンプ、酸素ポンプ、バッテリー等を含むことができる。
【0014】
一時的に図2に移って、例示的電気化学デバイス(固体酸化物形燃料電池のスタック200)の斜視図が示されている。スタック200は、相互接続層208によって分離された複数の固体酸化物形燃料電池202を含む。固体酸化物形燃料電池202は、カソード203、アノード205、及びカソード203とアノード205との間に配設された電解質204を含むことができる。スタック200は、適切な技術及び当技術で既知の材料を利用して形成され得る。特定の実施例では、スタック200はセラミック材を用いて形成され得、より特別な事例では、スタック200は基本的にセラミック材から成り得る。
【0015】
図2にさらに示されるように、カソード203及びアノード205は多孔性であり得る。例えば、カソード203は、固形酸化物セル202の長さ方向232に沿って延在するガス・チャネルを含むことができ、酸化剤含有ガスがカソードの片側表面の開口(図示せず)を通ってカソード203に入ることと、排気が、開口210など、カソード203の反対側表面の開口を通って出ることとを可能にする。アノード205は、固体酸化物形燃料電池202の幅方向234に延在するガス・チャネルも含むことができる。燃料ガスは片側表面の開口(図示せず)を通ってアノード・ガス・チャネルに入ることができ、排気は、開口212など反対側表面の開口を通って出ることができる。したがって、スタック200は直交流構成を有し得る。さらに、スタック200は、酸化剤含有ガス出口面220の反対側の酸化剤含有ガス入口面(図示せず)と、燃料ガス出口面222の反対側の燃料ガス入口面(図示せず)とを含むことができる。本明細書で使用されるとき、ガス入口面はガスを受け入れる表面を指すように意図されており、ガス出口面は、ガスから生成された排気が出る表面を指すように意図されている。例示的燃料ガスは、水素(例えば純粋な水素又は加湿水素)、50%の水素と50%の窒素の混合物若しくはそれらの加湿混合物、CH、CO、CO、H、HO混合物の改質油、又は炭化水素を含むことができる。例示的酸化剤含有ガスは、空気などの酸素含有ガスを含むことができる。
【0016】
スタック200は、高さ230、長さ232、及び幅234を含むある特定の寸法を有し得る。一実施例では、高さ230は180mmから600mmであり得る。別の実施例では、幅234は少なくとも60mmから最大300mmであり得る。さらに別の実施例では、長さ232は、少なくとも60mmから最大300mm又は少なくとも60mmから最大280mmであり得る。いくつかの用途では、幅234は基本的に長さ232と同一であり得る。当業者には、スタック200の寸法のうちのどれもが、特定の用途の所要電力に適合するように変化させ得ることが理解されよう。
【0017】
さらなる実施例では、スタック200のカソード203又はアノード205などの構成要素からのガス漏洩の低減を支援するように、少なくともある特定の表面領域にはコーティングが塗布され得る。例示的用途では、コーティングはガラス材又はセラミック材を含み得る。例えば、コーティングはBaO、Al、SiO又はそれらの任意の組合せを含み得る。図2にさらに示されるように、スタック200上に電流コレクタ201が配設され得る。
【0018】
一実施例では、複数の電気化学デバイス102は、少なくとも500℃及び最高1000℃を含む範囲などの比較的高温で動作するように適合され得る。例えば、動作温度は少なくとも650℃、少なくとも750℃又は少なくとも800℃であり得る。
【0019】
図1に移って、熱交換器103は、電気化学デバイス102の表面121に面するように配置され得る。一実施例では、表面121のうちの少なくとも1つはガス出口面であり得る。特定の実施例では、表面121のうちの少なくとも1つが、図2に示された表面220などの酸化剤含有ガス出口面であり得る。さらなる特定の実施例では、表面121はどちらも酸化剤含有ガス出口面である。別の実施例では、表面121は、図2に示された表面222などの燃料ガス出口表面であり得る。
【0020】
熱交換器103は、電気化学デバイス102や少なくとも1つのガス出口部分の温度よりも低い温度を有する燃料ガス又は酸化剤含有ガスなどの低温の入口ガスを受け入れるガス入口部分131を含むことができる。一実施例では、入口部分131に入ってくる入口ガスの温度は、表面121の温度よりも少なくとも50℃以上低いものであり得る。例えば、入口ガスの温度は、表面121の温度よりも、少なくとも100℃以上、少なくとも150℃以上、少なくとも200℃以上、少なくとも250℃以上、少なくとも300℃以上、又は少なくとも350℃以上低いものであり得る。
【0021】
示された実施例では、加熱された入口ガスは、熱交換器103が含む第1のガス出口部分132及び第2のガス出口部分133から熱交換器103を出ることができる。加熱された入口ガスは、熱交換器のガス出口部分132及び133にそれぞれ直接的又は間接的に接続された1つ又は複数の管134を通って、電気化学デバイス102のガス入口面へ搬送され得る。
【0022】
さらなる実施例では、加熱された入口ガスは、電気化学デバイス102によって、表面121の反対側のガス入口面においてガス・チャネル開口を通って受け入れられ得る。電気化学デバイス102において生じる電気化学反応によって生成された排気は、表面121から出ることができる。電気化学デバイス102に由来する熱及び排気は、熱交換器103によって、入口ガスを加熱し続けるために利用され得る。一実施例では、熱は、放射及び対流によって熱交換器103に伝達され得る。
【0023】
図1に示されるように、熱交換器103は、表面121から間隔を置いて表面121に平行に配設され得る。熱交換器103は、反対方向に蛇行形状で延在する第1の枝路(ブランチ)135及び第2の枝路136を含むことができる。熱交換器103がさらに含み得る全長LHEXは、ガス出口部分132と133との間で、図2に示された電気化学デバイス102の長さ234又は幅232などの長さ又は幅の方向に延在する。
【0024】
図3を参照して、熱交換器103は、高さHHEX、第1の長さLHEX1及び第2の長さLHEX2を有し得る。一実施例では、高さHHEXは、高さ230などの電気化学デバイス102の高さよりも低くてよい。長さLHEX1及びLHEX2は、電気化学デバイス102の長さ又は幅と同様、又はそれより小さくてよい。別の実施例では、高さHHEXと長さLHEX1とによって定義される面積AHEX(AHEX=HHEX×LHEX1)又は高さHHEXと長さLHEX2とによって定義される面積AHEX(AHEX=HHEX×LHEX2)は、表面121表面積の少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、又は少なくとも75%など、表面121の表面積の少なくとも25%であり得る。別の事例では、面積AHEXは、表面121の表面積の高々95%又は高々90%であり得る。
【0025】
図1に示されるように、表面121の頂部に近い部分や底部に近い部分は熱交換器103に面さない。一実施例では、熱交換器103は、面積AHEXが、表面121の面積に直接面するように配置され得、表面121は、電気化学デバイス102の高さの20%~90%、20%~80%又は20%~70%など、10%~90%の間にある。
【0026】
別の実施例では、熱交換器103の高さHHEXは、基本的に電気化学デバイス102の高さ以上であり得る。例えば、高さHHEXは、電気化学デバイス102の高さの少なくとも100%、少なくとも110%、又は少なくとも120%であり得る。別の事例では、高さHHEXは、電気化学デバイス102の高さの高々150%でよい。
【0027】
一実施例では、熱交換器103は、熱伝達効率の改善を促進するために、表面121を出る排気が熱交換器103に直接当たるように配置され得る。別の実施例では、入口部分135及び136は、電気化学デバイス102の最も高温の部分に面することができる。当業者には、電気化学デバイスには温度勾配があり得ることが理解されよう。電気化学デバイスが固体酸化物形燃料電池200のスタックを含む用途では、最も高温の領域は、酸化剤含有ガス出口面及び燃料ガス出口面によって形成されたコーナーであり得る。熱交換器103は、入口部分135及び136がそれらのコーナーにできるだけ接近し得るように配置され得る。したがって、入口部分135及び136は、スタック200の酸化剤含有ガス入口面及び燃料ガス入口面によって形成されたコーナーなど、電気化学デバイスから遠い、より低温の領域であり得る。出口部分132及び133は、より低温の領域に隣接し、電気化学デバイス102の高温の領域から遠くにあり得る。さらに別の実施例では、熱交換器103は、電気化学デバイスの最も高温の領域が入口部分135及び136に直接面し得るように、また、排気が入口部分135及び136に直接当たるように配置され得る。
【0028】
図4図8は、実装形態において熱交換器103の代わりに、単独又は組合せで使用され得る例示的熱交換器のさらなる図解を含む。図4は、プレート又はボックスの形状を有する熱交換器400の前方の斜視図を示す。入口ガスは、開口402に入って出口開口404から出ることができる。熱交換器400の主表面406は、表面121に面するように配置され得る。
【0029】
図5において、熱交換器500は、蛇行形状で延在する1つのガス通路、入口開口502、及び出口開口504を含むことができる。特定の実装形態では、入口部分520は、電気化学デバイス121のうちの1つの最も高温の領域に直接面することができ、出口部分510は電気化学デバイス102のより低温の領域に面し得る。図6は、それぞれ反対方向に延在する第1の枝路612及び第2の枝路614を含む蛇行形状の別の熱交換器600の図解を含む。熱交換器600は、熱交換器103に関して本明細書の実施例で説明されたのと同様のやり方で配置され得る。
【0030】
一実施例では、熱交換器103、400、500、600、700、及び800などのうち任意のものが、内部に、バッフル、フィン、又はそれらの組合せを含むことができる。例えば、熱交換器700は、図7に示されるようにバッフル702を含む。図8は、バッフル702とは別のやり方で配置されたバッフル812、814、及び816を含む熱交換器800の図解を含む。
【0031】
熱交換器900及び1000の一部が、それぞれ図9及び図10に示されている。熱交換器は、流路904を画定している壁906から外へ延在するフィン902を含むことができる。フィン1002は、フィン902とは違った風に成形されており、流路1004を画定する熱交換器1000の壁から延在する。当業者には、様々な形態及び形状を有するフィン及びバッフルが、本明細書の実施例の熱交換器に適し得ることが理解されよう。
【0032】
一実施例では、熱交換器は、熱伝達効率の改善を促進することができる特定の材料を含むことができる。一態様では、熱交換器は、照射された熱エネルギーの吸収の改善を支援するために、特定の放射率を有する材料を含むことができる。例えば、そのような材料は、少なくとも0.90又は少なくとも0.95の放射率を有することができる。本明細書で使用されるように、放射率はASTM E408-13に従って測定され得る。別の態様では、熱交換器は黒い外表面を有することができる。さらなる態様では、熱交換器は、比較的低い放射率を有する材料を用いて形成されてよく、所望の放射率を有する別の材料でコーティングされ得る。もう一つの態様では、熱交換器は、耐熱性、耐酸化性、又は耐食性の材料を含むことができる。例えば、熱交換器はアルミナ・スケール形成材料、相互接続材料、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。例示的アルミナ・スケール形成材料は、鉄クロム・アルミニウム合金(例えばKantal APM(商標)及びAPMT(商標)、日新製鋼NCA-1(商標))、ニッケル・クロム・アルミニウム鉄合金(例えばHaynes(登録商標)214(登録商標))、又は高炭素ニッケル・クロム鉄合金(例えばNicrofer(登録商標)6025 HT合金602 CA)などのフェライト合金を含むことができる。例示的相互接続材料は、鉄クロム合金(例えばHitachi(登録商標)ZMG232G10(登録商標)、Crofer 22(登録商標)APU)など金属の相互接続材料又は高温ステンレス鋼(例えばCrofer(登録商標)22H、Sanergy HT 441、E-Brite(登録商標))を含むことができる。特定の実例では、金属の相互接続材料を含む熱交換器の表面に、コーティング材が塗布され得る。コーティングは、ガラス材、アルミナ及びマンガン・コバルトの酸化物などの酸化物、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。相互接続材料の別の実例は、当技術で既知のセラミック材を含むことができる。別の事例では、熱交換器は、酸化ベリリウムなどの酸化物、カーバイド(例えばSiC)、窒化アルミニウムなどの窒化物を含むことができる。もう一つの実例では、熱交換器は、ニッケル・クロムベースの超合金(例えばInconel(登録商標)600、601、又は625)、ニッケル・ベースのスチール合金(例えばHastalloy(登録商標))、ニッケル・ベースの超合金(例えばWaspaloy(登録商標)、Rene(登録商標)41、又はIncoloy(登録商標))又はそれらの任意の組合せなどの超合金を含むことができる。
【0033】
一実施例では、この装置は、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、又は少なくとも9つの電気化学デバイスを含むことができる。一実施例では、複数の電気化学デバイスは、図1に示されるように、1つの行又は1つの列に配置され得る。別の実施例では、複数の電気化学デバイスが行と列とに配置され得る。
【0034】
特定の実施例では、この装置は少なくとも4つの電気化学デバイスを含み得る。4つの電気化学デバイスを有する装置の特定の実例では、第1及び第2の電気化学デバイスは、図1に示されるように電気化学デバイス102として配置され得、第3及びさらなる電気化学デバイスは2×2のグリッドを形成するように配置され得る。第1の電気化学デバイスと第3の電気化学デバイスとの間、及び第2の電気化学デバイスとさらなる電気化学デバイスとの間に、熱交換器103が延在し得る。詳細には、熱交換器103は、すべての電気化学デバイスのガス出口面に面することができる。例えば、熱交換器103は、第1の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と第3の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面との間、及び第2の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と第4の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面との間に配設され得る。別の事例では、熱交換器103は、電気化学デバイスのすべての燃料ガス出口面に面することができる。
【0035】
図11は、特定の実施例による、4つの電気化学デバイスを含む装置1100の一部の図解を含む。装置1100の構造の理解をさらに支援するために、電気化学デバイスのうちの1つは示されていない。
【0036】
装置1100は、格子状(grid)に配置された電気化学デバイスを包囲するハウジング1111を含むことができる。当業者には、図11に示されているのはハウジング1111の一部でしかないことが理解されよう。ハウジング1111はハウジング101に類似のものでよい。電気化学デバイス1102の酸化剤含有ガス出口面と電気化学デバイス1103の酸化剤含有ガス出口面とが向かい合って配置され得、電気化学デバイス1101の酸化剤含有ガス出口面と電気化学デバイス1104(図示せず)の酸化剤含有ガス出口面とが向かい合って配置され得る。
【0037】
装置1100に含まれ得る中央の酸化剤含有出口ガス・チャンバ1108が、電気化学デバイス1101~1104の各々と流体連通し得る。図示のように、電気化学デバイス1102と1103との間、及び電気化学デバイス1101と1104との間に、酸化剤含有出口ガス・チャンバ1108が配置され得る。熱交換器1105は酸化剤含有出口ガス・チャンバ1108の内部に配設され得る。
【0038】
特定の実施例では、酸化剤含有ガス出口面1106、マニホールド1128の側壁1129、頂部構造の構成要素1110、底部構造の構成要素1190、及びハウジング1111によって、酸化剤含有出口ガス・チャンバ1108が画定され得る。構造の構成要素1110及び1190は、金属又はセラミックのボックス又はブロックの形態であり得る。特定の実施例では、酸化剤含有出口面1106を出た酸化剤含有出口ガスは、酸化剤含有出口ガス・チャンバ1108に直接入ることができる。酸化剤含有出口ガス・チャンバ1108は、チャンバからの排気を搬送するための少なくとも1つの出口ガス管と流体連通し得る。図11にさらに示されるように、底部構造の構成要素1190は開口1151を有し得、ガス出口管1152が、開口1151において底部の構成要素1190に接続され得る。排気は、開口1151を出て、ガス出口管1152を通って搬送され得る。
【0039】
図示のように、熱交換器1105は、電気化学デバイス1101~1104の酸化剤含有ガス出口面1106の間に延在する。したがって、熱交換器1105は、4つの酸化剤含有ガス出口面に直接面する。熱交換器1105は、熱交換器に関して本明細書の実施例に説明された機能のうちの任意のものを有し得る。
【0040】
熱交換器1105の特定の実施例が図12に示されている。熱交換器1105は、低温の酸化剤含有ガスを熱交換器1105に搬送するように構成され得る入口ガス管1153に接続され得る。本明細書で使用されるように、低温の酸化剤含有ガスは、熱交換器1105に達する前に電気化学デバイス1101~1104の温度まで予熱されていることのない酸化剤含有入口ガスを指すように意図されている。入口部分1171及び1172は、それぞれ、電気化学デバイス1102及び1103、並びに1101及び1104の最も高温の領域に隣接して面することができる。加熱された入口ガスを電気化学デバイス1101~1104に搬送するために、出口部分1173及び1174がそれぞれガス管1154及び1155に接続され得る。
【0041】
図11を参照して、装置1100は、電気化学デバイス1101及び1103と流体連通している第1の酸化剤含有ガス入口チャンバ1109と、電気化学デバイス1102及び1104と流体連通している第2の酸化剤含有ガス入口チャンバ1109とを含むことができる。構造の構成要素1110、酸化剤含有ガス入口面1107、マニホールド1112の側壁1130、及びハウジング1111によって、酸化剤含有ガス入口チャンバ1109が画定され得る。
【0042】
一実施例では、ガス管1154は、第1の酸化剤含有ガス入口チャンバ1109と流体連通することができる。例えば、加熱された入口ガスは、ガス管1154によって第1の酸化剤含有ガス入口チャンバ1109まで搬送され、酸化剤含有入口ガス表面1107の開口を通って酸化剤含有ガス・チャネルに入り、電気化学デバイス1101及び1103によって利用され得る。同様に、ガス管1155は第2の酸化剤含有ガス入口チャンバ1109と流体連通することができ、加熱された入口ガスが、ガス管1155によって第2の酸化剤含有ガス入口チャンバ1109に搬送され得て、電気化学デバイス1102及び1104によって利用され得る。
【0043】
図13を参照して、装置1100の断面が示されている。酸化剤含有ガス入口面1107が、酸化剤含有ガス入口チャンバ1109に対して開かれ得る。ガス管1154(又は1155)は、加熱された入口ガスを酸化剤含有ガス入口チャンバ1109に搬送するために、底部構造の構成要素1113に接続され得る。図示のように、ガス管1154(又は1155)は、底部構造の構成要素1113を通過して酸化剤含有ガス入口チャンバ1109へと延在し得る。特定の実装形態では、加熱された酸化剤含有入口ガスを搬送するために入口ガス・チャンバ1109に接続されるガス管は1つだけ(例えば1154又は1155)である。
【0044】
中央の熱交換器1108は、ガス管1154及び1155を通じて両方の酸化剤含有ガス入口チャンバ1109と流体連通することができる。さらに、熱交換器1108は、電気化学デバイス1101~1104の各々と流体連通し得る。
【0045】
図11を参照して、装置1100は、電気化学デバイス1102と1104との間に配設された第1のマニホールド1128を含むことができる。第1のマニホールド1128は2つの電気化学デバイスに取り付けられ得る。詳細には、第1のマニホールド1128は、電気化学デバイス1102の燃料ガス出口面と電気化学デバイス1104の燃料ガス出口面との間にあり得る。装置1100は、第1のマニホールド1128と、電気化学デバイス1102の燃料ガス出口面と、電気化学デバイス1104の燃料ガス出口面とによって画定された第1の燃料ガス出口チャンバ1131をさらに含むことができる。同様に、装置1100は、電気化学デバイス1101の燃料ガス出口面と電気化学デバイス1103の燃料ガス出口面との間に、第2の燃料ガス出口マニホールド1128及び第2の燃料ガス出口チャンバ1131をさらに含むことができる。マニホールド1128は燃料ガス出口マニホールドである。図示のように、第1及び第2の燃料ガス出口チャンバ1131が、中央の酸化剤含有ガス出口チャンバ1108によって分離されている。
【0046】
特定の実施例では、熱交換器1125は、燃料ガス出口チャンバ1131のうちの少なくとも1つの内部に配設され得る。さらなる特定の実装形態では、装置1100は、燃料ガス出口チャンバ1131の各々の内部に配設された熱交換器1125を含むことができる。熱交換器1125は、電気化学デバイス1101~1104及び燃料出口ガスによって生成された熱を、放射及び対流によって吸収するように構成され得る。さらに、熱交換器1125は熱燃料入口ガスに適合され得る。一実施例では、熱交換器1125は、他の熱交換器に関して説明された機能のうちの任意のものを含むことができる。
【0047】
別の実施例では、熱交換器1125のうちの少なくとも1つが、改質器(reformer)、蒸発器(vaporizer)、又はそれらの組合せを含むことができる。図14を参照して、装置1100の断面が示されている。熱交換器1125は、マニホールド1128によって部分的に画定された燃料ガス出口チャンバ1131の各々の内部に配設されている。熱交換器1125は、各々が改質器を含むことができ、低温の燃料ガスを熱交換器1125に搬送するように適合された管1134と、熱交換器1125からの加熱された燃料入口ガスを搬送するように適合された管1135とに接続され得る。
【0048】
一例では、低温の燃料入口ガスは、先ず改質器に入り、熱交換器1125によって加熱され、管1135を通って熱交換器1125を出る。一実施例では、管1135及び熱交換器1125の各々が、電気化学デバイス1101~1104のうちの少なくとも1つと流体連通し得る。特定の事例では、熱交換器1125のうちの少なくとも1つが、管1135のうちの1つを通じて複数の電気化学デバイスと流体連通し得る。示された実施例では、電気化学デバイス1101と1103との間の燃料出口チャンバの中に配設された熱交換器1125が電気化学デバイス1101及び1103と流体連通し得、その他の熱交換器1125は電気化学デバイス1102及び1104と流体連通し得る。
【0049】
各燃料ガス出口チャンバ1131が、燃料出口ガスを搬送するように適合された管1136に接続され得る。特定の実装形態では、各管1136が接合されて、主燃料出口ガス管を形成する。
【0050】
図11を参照して、装置1100は複数の燃料入口ガス・マニホールドを含むことができる。図11及び図13に示されるように、電気化学デバイス1101~1103の各々に燃料入口ガス・マニホールド1127が取り付けられ得る。一実施例では、電気化学デバイス1104は、個別の燃料入口ガス・マニホールド1127に取り付けられ得る。燃料ガス入口面及び各電気化学デバイスの付属マニホールド1127は、燃料ガス入口チャンバを画定することができる。各燃料ガス入口チャンバが熱交換器1125のうちの1つと流体連通し得る。図示のように、燃料入口ガス・マニホールド1127及び出口マニホールド1128は、電気化学デバイス1101及び1104の外部にある。
【0051】
図15は、電気化学デバイス1101の燃料ガス入口面に取り付けられた燃料ガス入口マニホールド1127を含む装置1100の一部の断面の図解を含む。管1135は、電気化学デバイス1101に加熱された燃料入口ガスを供給するマニホールド1127に接続され得る。加熱された燃料入口ガスは、燃料入口ガス・チャンバ及び燃料ガス入口面における燃料ガス・チャネル開口に入って、電気化学デバイス1101によって利用され得る。燃料入口ガス分配は、電気化学デバイス1102~1104と同様のやり方で実施され得る。
【0052】
図示のように、装置1100は、酸化剤含有ガス入口や出口マニホールドは含まなくてよい。当業者には、装置1100において、酸化剤含有ガスの入口マニホールド及び/又は出口マニホールドが、燃料ガスの入口マニホールド及び/又は出口マニホールドなどと同様のやり方で実装され得ることが理解されよう。
【0053】
図16は、格子状に配置された4つの電気化学デバイス1601を含む装置1600の一部、及び中央の酸化剤含有ガス出口チャンバ1603の内部に配設された熱交換器1615の図解を含む。燃料出口ガス・マニホールド1605のそれぞれが、電気化学デバイス1601のうちの2つの間に配設されている。図示のように、装置1600は、燃料入口ガス・マニホールド1606が電気化学デバイス1601のうちの2つに対して取り付けられていること以外は、装置1100に類似である。
【0054】
さらに示されるように、燃料入口ガス・マニホールド1606の配管系1608に管1607が接続されている。管1607は、燃料出口ガス・マニホールド1605のうちの1つの内部に配設された熱交換器(図示せず)と流体連通し、加熱された燃料入口ガスを搬送するように適合され得る。加熱された燃料入口ガスが、配管系1608を通って電気化学デバイス1601に分配され得る。
【0055】
図17を参照して、図16のマニホールド1606の内部の斜視図が示されている。マニホールドは、マニホールド1606の頂面1705に複数のスリット1702を含み得る。いくつかの実装形態では、スリット1702は、主要な外表面1706(図16)に沿って延在して、マニホールド1606の底面1709に到達することができる。スリットは、電気化学デバイス1601の酸化剤含有ガスの入口面及び/又は出口面からのガス流を阻止するのを支援することができる。マニホールド1606は、電気化学デバイス1601を受け入れるためのリップ1703をさらに含むことができる。例示的リップはインデントを含むことができる。リップ1703により、マニホールド1606が電気化学デバイス1601を支えることができ、さらなる密閉及び安定性がもたらされる。穴1704が入口ガス分配を促進することができる。いくつかの事例では、マニホールド1606は、穴1704に加えて、又はその代わりに、管を含み得る。マニホールド1606は、入口ガス分配を促進するためのチャンバ1707をさらに含むことができる。マニホールドが電気化学デバイス1601に取り付けられているとき、チャンバ1707はガス入口チャンバを形成することができる。
【0056】
図18は、入口ガス分配を促進するための1つのチャンバ1802及び管1801を含む別のマニホールド1800の図解を含む。マニホールド1800は、スリット1702及び/又はリップ1703も含むことができる。一実施例では、マニホールド1127は、マニホールド1800の機能のうちの任意のものを含むことができる。或いは、マニホールド1127は、図19に示されたマニホールド1900に類似のものであり得る。チャンバ1903の内部の複数の溝1902が、均一な入口ガス分配を助長することができる。
【0057】
図20は、流体が通り抜けることを可能にするために底部において開口2002を含むマニホールド2000の図解を含む。いくつかの事例では、開口2002は管で置換され得る。一実施例では、図11に示された中央の燃料ガス出口マニホールド1128及び/又は図16に示された中央の燃料ガス出口マニホールド1605は、マニホールド2000に類似のものでよい。
【0058】
一実施例では、マニホールドは、入口ガス分配及び出口ガス分配を促進するための金属又はセラミック材などの耐熱材料を含むことができる。
【0059】
図21図24は、本明細書の実施例による装置の実例の図解を含む。図21は、複数の電気化学デバイス2102を包囲するハウジング2101と、電気化学デバイス2102の各々と流体連通している中央の酸化剤含有ガス入口チャンバ2105とを含む、装置2100を示す。装置2100は、第1の酸化剤含有ガス出口チャンバ2104の内部に配設された第1の熱交換器2103と、第2の酸化剤含有ガス出口チャンバ2104の内部に配置された第2の熱交換器2103とをさらに含むことができる。各熱交換器2103は、実施例において熱交換器103又は1105に関して説明されたように、酸化剤含有ガス入口チャンバ2105と流体連通して、酸化剤含有入口ガスを加熱するように構成され得る。したがって、各熱交換器2103は、電気化学デバイス2102のうちの少なくとも1つ、若しくは少なくとも2つ、又はすべてと流体連通し得る。
【0060】
装置2100は複数の燃料ガス入口マニホールド2106をさらに含むことができる。各マニホールド2106は、電気化学デバイス2102のうちの2つの燃料ガス入口面の間に配設して取り付けてられている。各電気化学デバイス2102の燃料ガス出口面は、燃料ガス出口マニホールド2108に取り付けられている。一実施例では、燃料ガス出口マニホールド2108のうちの少なくとも1つが、熱交換器1125に類似の熱交換器を包囲することができ、この熱交換器は、電気化学デバイス2102のうちの少なくとも1つ又は少なくとも2つと流体連通して、燃料入口ガスを加熱するように構成されている。一実施例では、燃料ガス出口マニホールド2108のうちの少なくとも1つが、改質器、蒸発器、又はそれらの組合せを含むことができる。図示のように、装置2100は、マニホールド2106及び2108と互い違いになった少なくとも2つの電気化学デバイス2102を含む機構を含むことができる。
【0061】
図22は、中央の酸化剤含有ガス出口チャンバ2205と、酸化剤含有ガス出口チャンバ2205の内部に配設された熱交換器2203と、複数の酸化剤含有ガス入口チャンバ2204とを含む、装置2200の図解を含む。熱交換器は、方向2220への単一の流路を含み得る。
【0062】
装置2200は、電気化学デバイスS1及びS3に取り付けられた燃料ガス入口マニホールド2206を含むことができる。電気化学デバイスS1とS2との間に第1の燃料ガス出口マニホールド2208が配設され得、電気化学デバイスS3とS4との間に第2の燃料ガス出口マニホールド2208が配設され得る。特定の実施例では、第1のマニホールド2208は、デバイスS1の燃料ガス出口面及びデバイスS2の燃料ガス入口面と流体連通するチャンバを画定することができ、第2のマニホールド2208は、デバイスS3の燃料ガス出口面及びデバイスS4の燃料ガス入口面と流体連通するチャンバを画定することができる。電気化学デバイスS1を出る燃料出口ガスは、燃料入口ガスとして直接入って電気化学デバイスS2用の燃料入口ガスとして働くことができる。同様に、電気化学デバイスS3を出る燃料出口ガスは、電気化学デバイスS4用の燃料入口ガスとして直接利用され得る。図23は、電気化学デバイスS1及びS3を出る燃料出口ガスの通過を可能にするための中央開口2240を含む燃料ガス出口マニホールド2208の図解を含む。特定の事例では、マニホールド2208はフレームの形態であり得る。
【0063】
装置2200は、電気化学デバイスS2及びS4の燃料ガス出口面に取り付けられた燃料ガス出口マニホールド2209をさらに含むことができる。
【0064】
図24は、行に配置された複数の電気化学デバイス2401~2404を含む装置2400の図解を含む。装置2400は、複数の酸化剤含有ガス入口チャンバ2408~2410と互い違いになった複数の酸化剤含有ガス出口チャンバ2405及び2406を含む。詳細には、酸化剤含有ガス出口チャンバ2405及び2406は、電気化学デバイス2404と2403との間、及び電気化学デバイス2402と2401との間などにそれぞれ配設される。熱交換器2407は、酸化剤含有入口ガスを加熱するように構成されて、酸化剤含有ガス出口チャンバ2405及び2406の内部に配設される。デバイス2403と2404との間に配設された第1の熱交換器2407は、酸化剤含有ガス入口チャンバ2408及び2409、並びにデバイス2402、2403及び2404と流体連通し得る。デバイス2402と2401との間に配設された第2の熱交換器2407は、酸化剤含有ガス入口チャンバ2409及び2410、並びにデバイス2401、2402及び2403と流体連通し得る。例えば、加熱された酸化剤含有入口ガスが、熱交換器2407から酸化剤含有入口チャンバ2408及び2409に搬送されて、電気化学デバイス2404及び2403によって利用され得る。熱交換器2407は、熱交換器103及び/又は1105に関して説明された機能のうち任意のものを含むことができる。
【0065】
それぞれの電気化学デバイス2401~2404が、燃料ガス出口面で個々の燃料ガス出口マニホールド及び燃料ガス入口面で燃料ガス入口マニホールドに取り付けられている。或いは、2つの電気化学デバイスを収容することができるマニホールドが、図17に示されたマニホールドなどの入口マニホールド及び/又は出口マニホールドとして利用され得る。装置は、燃料ガス出口マニホールドに隣接して配設された断熱材2419の中に配設された改質器2418をさらに含む。燃料ガス出口マニホールドは、燃料入口ガスを加熱するように適合され得る1つ又は複数の熱交換器を任意選択で包囲することができる。
【0066】
図25は、行に配置された複数の電気化学デバイス2501~2504、行の片側に配設された酸化剤含有ガス出口チャンバ2505、及び行の反対側に配設された酸化剤含有ガス入口チャンバ2506を含む、装置2500の図解を含む。酸化剤含有ガス出口チャンバ2505の内部に、熱交換器103及び/又は1105に類似の熱交換器2507が配設されている。熱交換器2507は、酸化剤含有入口チャンバ及び電気化学デバイス2501~2504の各々と流体連通して、酸化剤含有入口ガスを加熱するように構成され得る。
【0067】
装置2500は、酸化剤含有ガス出口チャンバ2505に隣接して置かれた断熱材2519の中に配設された改質器2518をさらに含む。
【0068】
装置2500はまた、複数の燃料ガス入口マニホールド2508及び2509と、燃料ガス入口マニホールド2508及び2509と互い違いになった複数の燃料ガス出口マニホールド2510、2512、及び2514とを含む。燃料ガス出口マニホールド2512は、電気化学デバイス2502と2503との間に退去されている。一実施例では、熱交換器1125に類似の熱交換器が、マニホールド2512に含有された燃料ガス出口チャンバの内部に配設され得て、燃料ガス入口マニホールド2508及び2509と流体連通する。例えば、マニホールド2512の内部に含有された熱交換器から、加熱された燃料入口ガスが、入口マニホールド2508及び2509の配管系に搬送されて、電気化学デバイス2501、2502、2503、及び/又は2504によって利用され得る。一実施例では、入口マニホールド2508及び2509は、図26に示されたマニホールド2600に類似のものでよい。マニホールド2600は、チャンバ2602、開口2604及び入口ガス分配用の管2606を含むことができる。さらなる実施例では、燃料ガス出口マニホールド2510及び2514は、それぞれ燃料ガス入口マニホールド2508及び2509と流体連通し得る熱交換器1125に類似の熱交換器を任意選択で包囲し得る。
【0069】
一実施例では、ガス管は、均一な入口ガス分配を助長することができる機能を含み得る。例えば、図27は、入口ガスを個々の電気化学デバイスに搬送するのに適切な管2700の図解を含む。管2700は、主流路2701から延在する枝路2702、2704、及び2706を含むことができる。一実施例では、これらの枝路は、電気化学デバイスのそれぞれのガス入口面に向かって延在することができる。例示的実装形態では、管2700は、加熱された酸化剤含有入口ガスを電気化学デバイス2501~2504に搬送するように構成されて、熱交換器2507と流体連通し得る。別の事例では、管2700は、燃料入口ガスを燃料入口マニホールドまで搬送するように構成され得る。入口ガスが最初に枝路2702に到達したとき、枝路2704の直径が増加し、枝路2706の直径がさらに増加することにより、枝路2702、2704、及び2706による均等なガス分配が助長され得る。図示のように、D2702<D2704<D2706である。
【0070】
図28は、枝路2802、2804、2806、及び2808を含む管2800、及びガス・チャンバ2809の図解を含む。チャンバ2809は、ガス流の速度を低下させるのを支援することができ、したがって、枝路による入口ガスの均一な分配を助長することができる。
【0071】
図29において、管2900は流路2901と、枝路2902、2904、2906、及び2908とを含むことができる。図示のように、各枝路は、枝路の流路の中に延在するくびれ2910を含むことができる。くびれは、各管の枝路を通る流れの制御を支援することができる。一実施例では、すべての枝路にくびれ2910があるとは限らない。例えば、他の枝路と比較して流れがより速くなりそうな枝路にはくびれ2910があってよい。
【0072】
実施例において、図28に示されたガス・チャンバ2809は、図30に示されたガス・チャンバ3001の形態をとることができる。ガス・チャンバ3001は、管3020に接続されたチャンバの底部に中央開口3003を有し得、これを通って入口ガスがチャンバ3001に入ることができる。チャンバ3001は、電気化学デバイス(図示せず)に入口ガスを搬送するための枝路3010に接続された複数の側方開口部3002をさらに含む。図31に示されるように、特定の実施例では、チャンバ3001及び枝路3010の各々の少なくとも一部は、底部構造の構成要素3101の内部に配置され得る。一実施例では、底部構造の構成要素3101は、図13に示された構成要素1113に類似のものでよい。枝路3010は、図11に示されたガス入口チャンバ1109など本明細書の実施例において開示されたガス入口チャンバ、及び/又は図11に示された燃料入口マニホールド1127などのガス入口マニホールドに接続され得る。1つの実例では、枝路3010は、入口ガスのチャンバ又はマニホールドの底部に接続されてよい。
【0073】
一実施例では、装置の構成要素は圧縮によって取り付けられ得る。一実施例では、圧縮は、ハウジングの外部の圧縮システムによって加えられ得る。別の実施例では、圧縮は、独立したばね、バンド、ケーブル、ラチェット、板ばね、皿ばね座金、クランプ、溶接、又はそれらの任意の組合せによって加えられ得る。図1図13図22図24、及び図25を参照して、圧縮は、電気化学デバイスにマニホールドを取り付けるように印加され得る。図21に示されるように、装置2100は、連続して圧縮された少なくとも2つの電気化学デバイス及び少なくとも3つのマニホールドを含むことができる。図22を参照して、燃料出口ガス・マニホールド2209及び燃料入口ガス・マニホールド2210をそれぞれ方向2230及び2240に圧縮するために、1つの圧縮システムが使用され得る。その結果、装置2200は、並行して圧縮される複数の機構を含むことができる。例えば、各機構は、電気化学デバイスと互い違いになったマニホールドを含むことができ、これらは連続して圧縮される。図25に示されるように、装置2500は、互い違いになった電気化学デバイスとマニホールドとを含む1つの機構を含むことができ、これらは圧縮2530及び2531を印加することによって連続して圧縮される。
【0074】
一実施例では、圧縮は、断熱材の構成要素を介して、マニホールド、電気化学デバイス、又はそれらの組合せに伝達され得る。図24を参照して、個々の圧縮2430及び2431は、断熱材2419を介して、各電気化学デバイスに取り付けられた燃料ガス入口及び出口マニホールドに印加され得る。図22をさらに参照して、圧縮は、断熱材の構成要素2210を介して、燃料入口ガス・マニホールド2206及び出口ガス・マニホールド2209に印加され得る。1つの実例では、断熱材の構成要素は、金属、耐熱材料、又はそれらの組合せを含むことができる。さらなる実施例では、入口マニホールド及び/又は出口マニホールドに対する電気化学デバイスの取付けは、間にガスケットを置くことによって容易になり得る。
【0075】
多くの様々な態様及び実施例が可能である。それらの態様及び実施例のうちのいくつかは、本明細書で説明されている。当業者なら、本明細書を読んだ後に、それらの態様及び実施例は単なる例示であって本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施例は、以下に列挙される実施例のうちの任意の1つ又は複数によるものでよい。
【実施例
【0076】
(実施例1)
ハウジングと、
ハウジングの内部に配設された複数の電気化学デバイスと、
ハウジングの内部に配設され、複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つの酸化剤含有ガス出口面に面する熱交換器と
を有する装置。
【0077】
(実施例2)
ハウジングと、
ハウジングの内部の配設された複数の電気化学デバイスであって、第1の電気化学デバイス及び第2の電気化学デバイスを有し、第1の電気化学デバイスと第2の電気化学デバイスとの間に熱交換器が1つ配設されている複数の電気化学デバイスと
を有する装置。
【0078】
(実施例3)
熱交換器が、第1の電気化学デバイス及び第2の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つのガス出口面に面する、実施例2に記載の装置。
【0079】
(実施例4)
熱交換器が、第1の電気化学デバイス及び第2の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つの酸化剤含有ガス出口面に面する、実施例2又は3に記載の装置。
【0080】
(実施例5)
複数の電気化学デバイスが第1の電気化学デバイス及び第2の電気化学デバイスを有し、熱交換器が、第1の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と第2の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面とに面する、実施例1に記載の装置。
【0081】
(実施例6)
熱交換器が、第1の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と第2の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面との間に配設されている、実施例2から5までのいずれか1つに記載の装置。
【0082】
(実施例7)
ハウジングの中に包囲された酸化剤含有ガス出口チャンバをさらに有し、酸化剤含有ガス出口チャンバが、第1の電気化学デバイス及び第2の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つと流体連通しており、熱交換器が、酸化剤含有ガス出口チャンバの内部に配設されている、実施例1から6までのいずれか1つに記載の装置。
【0083】
(実施例8)
酸化剤含有ガス出口チャンバが、複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも2つと流体連通している、実施例7に記載の装置。
【0084】
(実施例9)
複数の電気化学デバイスのうちの少なくともいくつかが行に配置されており、行の片側に配設された酸化剤含有ガス出口チャンバが、行における各電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と流体連通している、実施例7又は8に記載の装置。
【0085】
(実施例10)
複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも2つの間に酸化剤含有ガス出口チャンバが配設されている、実施例7又は8に記載の装置。
【0086】
(実施例11)
複数の電気化学デバイスが行と列とに配置されており、電気化学デバイスの隣接した行の間又は隣接した列の間に配設された酸化剤含有ガス出口チャンバが、これらの電気化学デバイスと流体連通している、実施例7から10までのいずれか1つに記載の装置。
【0087】
(実施例12)
格子状に配置された第1の電気化学デバイス、第2の電気化学デバイス、第3の電気化学デバイス、及び第4の電気化学デバイスと、
第1、第2、第3、及び第4の電気化学デバイスの各々と流体連通している中央の酸化剤含有ガス出口チャンバと
を有する、実施例1から11までのいずれか1つに記載の装置。
【0088】
(実施例13)
第1の電気化学デバイスと第2の電気化学デバイスとの間に配設されて、これらの電気化学デバイスと流体連通している第1の燃料ガス出口チャンバと、
第3の電気化学デバイスと第4の電気化学デバイスとの間に配設されて、これらの電気化学デバイスと流体連通している第2の燃料ガス出口チャンバとをさらに有する装置であって、
第1の燃料ガス出口チャンバと第2の燃料ガス出口チャンバとが、中央の酸化剤含有ガス出口チャンバによって分離されている、
実施例12に記載の装置。
【0089】
(実施例14)
第1及び第2の電気化学デバイスと流体連通している第1の酸化剤含有ガス入口チャンバと、
第3及び第4の電気化学デバイスと流体連通している第2の酸化剤含有ガス入口チャンバとをさらに有する実施例12又は13に記載の装置。
【0090】
(実施例15)
中央の酸化剤含有ガス出口チャンバの内部に配設された熱交換器が、第1、第2、第3、及び第4の電気化学デバイスの各々の酸化剤含有ガス出口面に面する、実施例12から14までのいずれか1つに記載の装置。
【0091】
(実施例16)
第1、第2、第3、及び第4の電気化学デバイスの各々について、酸化剤含有ガス出口面の表面部分に隣接した熱交換器のガス入口部分の温度が表面の残りの温度よりも高くなるように、熱交換器が配設されている、実施例12から15までのいずれか1つに記載の装置。
【0092】
(実施例17)
熱交換器のガス入口部分が、第1、第2、第3、及び第4の電気化学デバイスの各々の酸化剤含有ガス出口面及び燃料ガス入口面によって画定されたコーナーよりも、酸化剤含有ガス出口面及び燃料ガス出口面によって画定されたコーナーに近くなるように、熱交換器が配設されている、実施例12から16までのいずれか1つに記載の装置。
【0093】
(実施例18)
熱交換器が、異なる方向に延在する第1の枝路及び第2の枝路を有する、実施例12から17までのいずれか1つに記載の装置。
【0094】
(実施例19)
第1の枝路が、第1の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と第3の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面との間に延在し、第1の酸化剤含有ガス入口チャンバ又は第2の酸化剤含有ガス入口チャンバのうちの一方に結合されている、実施例18に記載の装置。
【0095】
(実施例20)
第2の枝路が、第2の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と第4の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面との間に延在し、第1の酸化剤含有ガス入口又は第2の酸化剤含有ガス入口チャンバのうちの他方に結合されている、実施例18又は19に記載の装置。
【0096】
(実施例21)
熱交換器が第1の酸化剤含有ガス入口チャンバ及び第2の酸化剤含有ガス入口チャンバと流体連通している、実施例14から20までのいずれか1つに記載の装置。
【0097】
(実施例22)
熱交換器が蛇行形状を有する、実施例1から21までのいずれか1つに記載の装置。
【0098】
(実施例23)
熱交換器がフィン、バッフル、又はそれらの組合せを有する、実施例1から22までのいずれか1つに記載の装置。
【0099】
(実施例24)
熱交換器が、少なくとも0.90又は少なくとも0.95の放射率を有する材料を有する、実施例1から23までのいずれか1つに記載の装置。
【0100】
(実施例25)
第1の燃料ガス出口チャンバの中に配設された第2の熱交換器をさらに有する、実施例13から24までのいずれか1つに記載の装置。
【0101】
(実施例26)
第2の燃料ガス出口チャンバの中に配設された第3の熱交換器をさらに有する、実施例25に記載の装置。
【0102】
(実施例27)
第2の熱交換器、第3の熱交換器、又は両方が、改質器、蒸発器、又はそれらの組合せを有する、実施例25又は26に記載の装置。
【0103】
(実施例28)
第2の熱交換器が、第1、第2、第3、及び第4の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つ、又は少なくとも2つと流体連通している、実施例25から27までのいずれか1つに記載の装置。
【0104】
(実施例29)
第3の熱交換器が、第1、第2、第3、及び第4の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つ、又は少なくとも2つと流体連通している、実施例25から28までのいずれか1つに記載の装置。
【0105】
(実施例30)
第1の電気化学デバイスと流体連通している第1の燃料ガス入口チャンバと、
第2の電気化学デバイスと流体連通している第2の燃料ガス入口チャンバと、
第3の電気化学デバイスと流体連通している第3の燃料ガス入口チャンバと、
第4の電気化学デバイスと流体連通している第4の燃料ガス入口チャンバと
をさらに有する、実施例1から29までのいずれか1つに記載の装置。
【0106】
(実施例31)
第2の熱交換器が燃料ガス入口チャンバのうちの2つと流体連通しており、第3の熱交換器が燃料ガス入口チャンバのうちの他の2つと流体連通している、実施例30に記載の装置。
【0107】
(実施例32)
少なくとも1つの電気化学デバイスに取り付けられた燃料ガス入口マニホールド、
少なくとも2つの電気化学デバイスに取り付けられた燃料ガス出口マニホールド、又は
それらの任意の組合せをさらに有する、実施例1から31までのいずれか1つに記載の装置。
【0108】
(実施例33)
各燃料ガス入口チャンバが燃料ガス入口マニホールドによって含有されている、実施例30から32までのいずれか1つに記載の装置。
【0109】
(実施例34)
各燃料ガス出口チャンバが燃料ガス出口マニホールドによって含有されている、実施例30から33までのいずれか1つに記載の装置。
【0110】
(実施例35)
燃料ガス出口マニホールドの壁の内部に改質器、蒸発器、又はそれらの組合せが配設されている、実施例32から34までのいずれか1つに記載の装置。
【0111】
(実施例36)
燃料ガス出口マニホールドの外側に設置された断熱材の内部に改質器、蒸発器、又はそれらの組合せが配設されている、実施例32から35までのいずれか1つに記載の装置。
【0112】
(実施例37)
第2の熱交換器又は第3の熱交換器のうちの少なくとも1つが別々の方向に延在する枝路を有し、各枝路が燃料入口マニホールドに接続されている、実施例25から36までのいずれか1つに記載の装置。
【0113】
(実施例38)
第2の熱交換器又は第3の熱交換器と燃料ガス入口マニホールドとに接続された燃料ガス入口管をさらに有する装置であって、燃料ガス入口管が、第2の熱交換器又は第3の熱交換器と、燃料ガス入口マニホールドによって含有されている燃料ガス入口チャンバとに流体連通している、実施例25から37までのいずれか1つに記載の装置。
【0114】
(実施例39)
熱交換器及び酸化剤含有ガス入口チャンバに接続されてこれらと流体連通する酸化剤含有ガス入口管をさらに有する、実施例1から38までのいずれか1つに記載の装置。
【0115】
(実施例40)
燃料ガス出口マニホールドに接続された燃料ガス出口管であって、燃料ガス出口マニホールドが含有する燃料ガス出口チャンバと流体連通する燃料ガス出口管をさらに有する、実施例25から39までのいずれか1つに記載の装置。
【0116】
(実施例41)
酸化剤含有ガス出口チャンバに接続されてこれと流体連通する酸化剤含有ガス出口管をさらに有する、実施例25から40までのいずれか1つに記載の装置。
【0117】
(実施例42)
酸化剤含有ガス入口マニホールド又は酸化剤含有ガス出口マニホールドは含まない、実施例1から41までのいずれか1つに記載の装置。
【0118】
(実施例43)
第1の電気化学デバイスと第2の電気化学デバイスとの間に配設された第1の酸化剤含有ガス出口チャンバと、
第3の電気化学デバイスと第4の電気化学デバイスとの間に配設された第2の酸化剤含有ガス出口チャンバとをさらに有し、
第1の酸化剤含有ガス出口チャンバが、第1及び第2の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と流体連通し、
第2の酸化剤含有ガス出口チャンバが、第3及び第4の電気化学デバイスの酸化剤含有ガス出口面と流体連通する、実施例1から11までのいずれか1つに記載の装置。
【0119】
(実施例44)
第1、第2、第3、及び第4の電気化学デバイスが1つの行に配設されている、実施例43に記載の装置。
【0120】
(実施例45)
複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つ、少なくとも2つ、又は各々と流体連通する燃料ガス入口チャンバをさらに有する、実施例43又は44に記載の装置。
【0121】
(実施例46)
燃料ガス入口チャンバの反対側に燃料ガス出口チャンバをさらに有する装置であって、熱交換器が、ハウジングの壁の内部で燃料ガス出口チャンバに隣接して配設されており、熱交換器が、改質器、蒸発器、又はそれらの組合せを有する、実施例1から11まで、及び実施例43から45までのいずれか1つに記載の装置。
【0122】
(実施例47)
複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも2つの間に配設された燃料ガス出口チャンバを有する、実施例1から11まで、及び実施例43から45までのいずれか1つに記載の装置。
【0123】
(実施例48)
電気化学デバイスの燃料ガス出口面と、隣接した電気化学デバイスの燃料ガス入口面との間に配設されて、これらと流体連通する燃料ガス出口チャンバを有する、実施例1から11まで、及び実施例43から45までのいずれか1つに記載の装置。
【0124】
(実施例49)
少なくとも2つの電気化学デバイスと流体連通している入口ガス管、
少なくとも2つの電気化学デバイスと流体連通している出口ガス管、又は
それらの組合せ
をさらに有する、実施例1から11まで、及び実施例43から48までのいずれか1つに記載の装置。
【0125】
(実施例50)
ガス入口管をさらに有し、第1の枝路及び第2の枝路が、少なくとも2つの電気化学デバイスのそれぞれの燃料ガス入口面の方に、又は少なくとも2つの電気化学デバイスの酸化剤含有ガス入口面の方に延在し、第1の枝路と第2の枝路が異なる直径を有する、実施例49に記載の装置。
【0126】
(実施例51)
入口ガス管が、少なくとも2つの電気化学デバイスのそれぞれの燃料ガス入口面の方に、又は少なくとも2つの電気化学デバイスの酸化剤含有ガス入口面の方に延在する第1及び第2の枝路を有し、第1及び第2の枝路のうちの少なくとも1つが、流路の中に延在するくびれを有する、実施例49又は50に記載の装置。
【0127】
(実施例52)
入口ガス管がチャンバを有し、このチャンバから第1及び第2の枝路が延在する、実施例49から51までのいずれか1つに記載の装置。
【0128】
(実施例53)
酸化剤含有ガス入口管である入口ガス管が、熱交換器及び少なくとも1つの酸化剤含有ガス入口チャンバに接続されてこれらと流体連通している、実施例49から52までのいずれか1つに記載の装置。
【0129】
(実施例54)
燃料ガス入口管である入口ガス管が、第2又は第3の熱交換器及び少なくとも1つの燃料ガス入口チャンバに接続されてこれらと流体連通している、実施例49から53までのいずれか1つに記載の装置。
【0130】
(実施例55)
ガス出口管をさらに有する装置であって、ガス出口管が、酸化剤含有ガス出口管であり、酸化剤含有ガス出口チャンバに接続された第1及び第2の枝路を有する、実施例49から54までのいずれか1つに記載の装置。
【0131】
(実施例56)
燃料ガス出口管であるガス出口管が、第1の燃料ガス出口チャンバに接続された第1の枝路と、第2の燃料ガス出口チャンバに接続された第2の枝路とを有する、実施例49から55までのいずれか1つに記載の装置。
【0132】
(実施例57)
少なくとも1つの電気化学デバイスに取り付けられた酸化剤含有ガス入口マニホールドであって、酸化剤含有ガス入口チャンバが酸化剤含有ガス入口マニホールドの一部である、酸化剤含有ガス入口マニホールド、
少なくとも1つの電気化学デバイスに取り付けられた酸化剤含有ガス出口マニホールドであって、酸化剤含有ガス出口チャンバが酸化剤含有ガス入口マニホールドの一部である、酸化剤含有ガス出口マニホールド、
少なくとも1つの電気化学デバイスに取り付けられた燃料ガス入口マニホールドであって、燃料ガス入口チャンバが燃料ガス入口マニホールドの一部である、燃料ガス入口マニホールド、
少なくとも1つの電気化学デバイスに取り付けられた燃料ガス出口マニホールドであって、燃料ガス出口チャンバが燃料ガス出口マニホールドの一部である、燃料ガス出口マニホールド、又は
それらの任意の組合せ
を有する、実施例1から56までのいずれか1つに記載の装置。
【0133】
(実施例58)
マニホールドのうちの少なくとも1つが、複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つを収容するように構成された凹部を有する、実施例34から41まで、及び56のいずれか1つに記載の装置。
【0134】
(実施例59)
入口又は出口のガス管が、溶接、ガラス・セラミック・シール、又はそれらの組合せによってマニホールドに接続されている、実施例56から58までのいずれか1つに記載の装置。
【0135】
(実施例60)
燃料ガス出口マニホールドが、金属を有し、
燃料ガス入口マニホールドが、セラミック材を有し、又は
それらの組合せ
である、実施例56から59までのいずれか1つに記載の装置。
【0136】
(実施例61)
酸化剤含有ガス出口マニホールドが、金属を有し、
酸化剤含有ガス入口マニホールドが、セラミック材を有し、又は
それらの組合せ
である、実施例56から60までのいずれか1つに記載の装置。
【0137】
(実施例62)
マニホールドが、圧縮によって複数の電気化学デバイスに取り付けられている、実施例56から61までのいずれか1つに記載の装置。
【0138】
(実施例63)
マニホールドと互い違いになった少なくとも2つの電気化学デバイスを含む機構を有する、実施例1又は2に記載の装置。
【0139】
(実施例64)
少なくとも2つの電気化学デバイスと少なくとも3つのマニホールドとが連続して圧縮される、実施例63に記載の装置。
【0140】
(実施例65)
1つの圧縮システムによって並行して圧縮される複数の機構を有する、実施例63又は64に記載の装置。
【0141】
(実施例66)
圧縮が、独立したばね、バンド、ケーブル、ラチェット、板ばね、皿ばね座金、クランプ、溶接、又はそれらの任意の組合せによって加えられる、実施例62から65までのいずれか1つに記載の装置。
【0142】
(実施例67)
圧縮が、ハウジングの外部の圧縮システムによって加えられ、断熱材の構成要素を介して、マニホールド、電気化学デバイス、又はそれらの組合せに伝達される、実施例62から66までのいずれか1つに記載の装置。
【0143】
(実施例68)
電気化学デバイスとマニホールドのうちの少なくとも1つとの間に配置されたガスケットをさらに有する、実施例62から67までのいずれか1つに記載の装置。
【0144】
(実施例69)
電気化学デバイスが、固体酸化物形燃料電池のスタック、バッテリー、又は固形酸化物形電解セル(solid oxide electrolyzer cell)を有する、実施例1から68までのいずれか1つに記載の装置。
【0145】
(実施例70) 電気化学デバイスが固体酸化物形燃料電池のスタックを有し、固体酸化物形燃料電池のスタックが直交流構成を有する、実施例1から69までのいずれか1つに記載の装置。
【0146】
(実施例71)
固体酸化物形燃料電池のスタックが基本的にセラミック材から成る、実施例70に記載の装置。
【0147】
(実施例72)
マニホールドが電気化学デバイスの外部にある、実施例35から71までのいずれか1つに記載の装置。
【0148】
(実施例73)
ハウジングと、
第1及び第2の電気化学デバイスを有してハウジングの内部に配設された複数の電気化学デバイスと、
第1の電気化学デバイスと第2の電気化学デバイスとの間にあって、これらの電気化学デバイスと流体連通している、ハウジングの内部にある第1のガス出口チャンバと
を有する装置。
【0149】
(実施例74)
ガス出口チャンバの中に配設された第1の熱交換器をさらに有する、実施例73に記載の装置。
【0150】
(実施例75)
複数の電気化学デバイスが、少なくとも2つ、少なくとも4つ、少なくとも6つ、少なくとも8つ、又は少なくとも9つの電気化学デバイスを有する、実施例1から74までのいずれか1つに記載の装置。
【0151】
(実施例76)
電気化学デバイスのうちの少なくとも1つが、電気化学デバイスの第2の表面と第1の表面との間に延在する第1のガス・チャネルを有し、第2の表面が第1の表面の反対側にあり、第1のガス・チャネルが、第1の表面に、熱交換器に面するガス流出端を有する、実施例1から75までのいずれか1つに記載の装置。
【0152】
(実施例77)
熱交換器が、熱交換器の主表面が第1の表面に面するように配置されている、実施例76に記載の装置。
【0153】
(実施例78)
熱交換器が、第1の表面に対して直接露出される表面積を含み、この表面積が、第1の表面の合計面積の少なくとも25%、少なくとも40%、少なくとも60%、又は少なくとも75%である、実施例76又は77に記載の装置。
【0154】
(実施例79)
熱交換器及び電気化学デバイスが、第1の表面を通過する出口ガスが熱交換器を横切って通るか又は熱交換器に当たるように配置されている、実施例77又は78に記載の装置。
【0155】
(実施例80)
熱交換器が、複数の電気化学デバイスのうちの少なくとも1つよりも温度が低い入口ガスを受け入れて加熱するように構成されている、実施例1から79までのいずれか1つに記載の装置。
【0156】
上記では、特定の実施例に関する利益、他の利点、及び問題に対する解決策が説明されている。しかしながら、これらの利益、利点、問題の解決策、並びに任意の利益、利点又は解決策をもたらし得る、又はより明白にし得るあらゆる機能は、特許請求の範囲のうちのいずれか又はすべての、決定的な機能、必要な機能、又は不可欠な機能と解釈されるべきではない。本明細書における、1つ又は複数の構成要素を含む材料に対する参照は、少なくとも1つの実施例を含むものと解釈されてよく、材料は、基本的に、識別された1つ又は複数の構成要素から成る。「基本的に成る」という用語は、識別された材料を含む組成を含み、材料の特性を著しく変化させることのない少数含有量(例えば不純物含有量)以外のすべての他の材料を除外するものと解釈される。加えて、又は選択的に、ある特定の非限定的な実施例において、本明細書で識別されたあらゆる合成物が、基本的に、明確に開示されていない材料は含まなくてよい。本明細書の実施例は、材料の中のある特定の成分に関する内容の範囲を含み、所与の材料の中の成分の内容が合計で100%になることが理解されよう。
【0157】
本明細書で説明された実施例の仕様及び図解は、様々な実施例の構造の一般的な理解を提供するように意図されている。仕様及び図解は、本明細書で説明した構造又は方法を使用する装置やシステムのすべての要素及び機能の網羅的且つ包括的な説明として役立つようには意図されていない。1つの実施例における組合せにおいて、個別の実施例も提供され、反対に、簡潔さのために1つの実施例の文脈で説明されている様々な機能も、別個に、又は任意のサブ組合せにおいて提供され得る。さらに、範囲で明示された値に対する参照は、その範囲内のあらゆる値を含む。当業者には、他の多くの実施例が、本明細書を読んだ後にのみ明らかになり得る。本開示の範囲から逸脱することなく構造的な代替、論理的な代替、又は別の変更形態が作製され得るように、本開示から他の実施例が使用されてよく、導出されてもよい。したがって、本開示は、限定ではなく例示と見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
【国際調査報告】