(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-21
(54)【発明の名称】機械式係止装置を有するパネルのセット
(51)【国際特許分類】
A47B 96/20 20060101AFI20230214BHJP
F16B 12/20 20060101ALI20230214BHJP
F16B 12/26 20060101ALI20230214BHJP
A47B 47/04 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
A47B96/20 Z
F16B12/20 Z
F16B12/26
A47B47/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022533543
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-08-01
(86)【国際出願番号】 SE2020051239
(87)【国際公開番号】W WO2021126070
(87)【国際公開日】2021-06-24
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504033441
【氏名又は名称】ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグ
【氏名又は名称原語表記】VAELINGE INNOVATION AB
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100164688
【氏名又は名称】金川 良樹
(72)【発明者】
【氏名】ペーター、デレレブ
【テーマコード(参考)】
3B054
3J024
【Fターム(参考)】
3B054BA05
3B054BA10
3B054BA17
3B054BB04
3B054BB09
3B054BB16
3B054BC03
3B054BC07
3B054BC14
3B054CA09
3J024AA45
3J024CA17
(57)【要約】
パネルのセットは、第1主面を有する第1パネル(10)と、第2主表面(22)を有する第2主面を有する第2パネル(20)とを含む。係止配置において、前記第1主面は、前記第2主面(21)に対して本質的に垂直である。前記第2パネルは、前記第2主表面から第1距離(A)を置いた第3主表面(25)を備える。前記第1パネルと前記第2パネルとは、前記第1パネルの第1縁部を前記第2パネルの第2縁部に係止するための係止装置(50)を構成する。前記係止装置(50)は縁部溝部(30)を備え、前記縁部溝部は舌部(40)を備え、前記舌部は、係止配置において、前記第1縁部と前記第2縁部とを、前記第1主面(11)に対して垂直な第1方向(D1)において係止するために、前記第1パネルの前記舌部溝部(26)と協働するように構成される。係止配置において、前記第1パネルと前記第2パネルとを、前記第2主面(21)に対して垂直な第2方向(D2)において係止するために、前記縁部溝部の第1溝部表面(31)が、第1接触領域(31’)において前記第2主表面と協働し、前記縁部溝部の第2溝部表面(32)が、第2接触領域(32’)において前記第3主表面と協働する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主表面(12)を有する第1主面(11)を有する第1パネル(10)と、第2主表面(22)を有する第2主面(21)を有する第2パネル(20)と、を有するパネルのセットであって、
係止配置において、前記第1主面(11)は、前記第2主面(21)に対して本質的に垂直であり、
前記第2パネル(20)は、前記第2主表面(22)から第1距離(A)を置いた第3主表面(25)を備え、
前記第1パネルと前記第2パネルとは、前記第1パネル(10)の第1縁部を前記第2パネル(20)の第2縁部に係止するための係止装置(50)を構成し、
前記係止装置(50)は、前記第1パネル(10)の前記第1縁部に縁部溝部(30)を備え、前記縁部溝部は、第1溝部表面(31)と、反対側の第2溝部表面(32)と、第1底部表面(33)と、を備え、
前記係止装置は、舌部溝部(26)を前記第2パネル(20)の前記第2主表面(22)に備え、
前記第2パネル(20)は、係止配置において、前記第1底部表面(33)に面する第1縁部表面(23)を備え、前記第2パネルは、前記舌部溝部(26)と前記第1縁部表面(23)との間に延びる第2縁部表面(24)をさらに備え、
前記縁部溝部(30)は、舌部(40)を備え、前記舌部(40)は、係止配置において、前記第1縁部と前記第2縁部とを、前記第1主面(11)に対して垂直な第1方向(D1)において係止するために、前記舌部溝部(26)と協働するように構成され、
係止配置において、前記第1パネルと前記第2パネルとを、前記第2主面(21)に対して垂直な第2方向(D2)において係止するために、前記第1溝部表面(31)は、第1接触領域(31’)において前記第2主表面(22)と協働し、前記第2溝部表面(32)は、第2接触領域(32’)において前記第3主表面(25)と協働し、
前記第1接触領域(31’)は、係止配置において、前記第2接触領域(32’)から第2距離(H)を置いて位置する、
パネルのセットにおいて、
-前記第2距離(H)は、前記第1距離(A)よりも大きく、
-前記第1主表面(12)と前記第3主表面(25)との交差部における縁部溝部(30)は、開放スペース(36)を有する、
ことを特徴とするパネルのセット。
【請求項2】
前記第2距離(H)は、前記第1主面(11)に対して垂直な方向において、前記第1接触領域(31’)と前記第2接触領域(32’)との間で最も接近した距離である、
請求項1に記載のパネルのセット。
【請求項3】
前記舌部(40)は、前記第1溝部表面(31)から突出する、
請求項1または2に記載のパネルのセット。
【請求項4】
前記舌部(40)は、可撓性舌部である、
請求項1~3のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項5】
前記舌部(40)は、挿入溝部(13)に配置される、
請求項1~4のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項6】
前記第1接触領域(31’)と前記第2接触領域(32’)とは、前記第2主面(21)に対して垂直な方向において、第3距離(C)を置いて位置し、
前記第1距離(A)は、前記第3距離(C)よりも大きい、
請求項1~5のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項7】
係止配置において前記縁部溝部(30)に挿入された前記第2パネル(20)の一部が、ある方向(B)において、前記第1溝部表面(31)に向かって、好適には前記第1溝部表面(31)の下部(38)に向かって屈曲する、
請求項1~6のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項8】
前記係止装置(50)は、係止配置において、前記第2縁部表面(24)と前記第1溝部表面(31)との間に第1スペース(35)を構成する、
請求項1~7のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項9】
前記縁部溝部(30)は、第2底部表面(34)を、前記第1底部表面(33)よりも大きい深さに備える、
請求項1~8のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項10】
前記係止装置(50)は、係止配置において、前記第1縁部表面(23)と前記第2底部表面(34)との間に第2スペース(37)を構成する、
請求項9に記載のパネルのセット。
【請求項11】
前記第1接触領域(31’)と前記第2接触領域(32’)とは、前記第2主面(21)に対して垂直な方向において、第3距離(C)を置いて位置し、
前記第2溝部表面(32)と前記第1底部表面(33)とは、前記第2主面(21)に対して垂直な方向において、第4距離(W)を置いて位置する、
請求項10に記載のパネルのセット。
【請求項12】
(W)は、約0.1×C~0.9×Cの範囲、または約0.25×C~0.75×Cの範囲、またはより好適には約0.5×Cである、
請求項11に記載のパネルのセット。
【請求項13】
係止配置において、前記第2溝部表面(32)と前記第2主面(21)との間の第1角度(α)が、約1~30°の範囲、または約2~20°の範囲、またはより好適には約5~10°の範囲にある、
請求項1~12のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項14】
前記第1主表面(12)と前記第1溝部表面(31)との間の第2角度(β)が、約70~89°の範囲、または約88~80°の範囲、またはより好適には約85°であることより、第1スペース(35)が、係止配置において、前記第2縁部表面(24)と前記第1溝部表面(31)の下部(38)との間に得られる、
請求項1~13のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項15】
前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、HDF、MDF、合板、無垢材、またははパーティクルボードのうちの1つ以上の木材繊維系材料、または強化プラスチック板、または木材繊維複合板から構成される、
請求項1~14のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項16】
前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、装飾層を備える、
請求項1~15のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項17】
前記縁部溝部(30)は、前記第1縁部の全長に本質的に沿って延びる、
請求項1~16のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項18】
前記第2パネル(20)は、前記舌部溝部(26)を、4つの縁部のうちの少なくとも2つに備える、
請求項1~17のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項19】
前記係止装置は、前記第1主面(11)と前記第2主面(21)との間の第3角度(γ)を増大させるように、隣接する前記パネル(10)に対して前記パネル(20)に角度を付ける動作(60)により係止解除されるように構成される、
請求項1~18のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項20】
前記第1溝部表面(31)は、前記舌部(40)の上方に位置する上部と、前記舌部(40)の下方に位置する下部(38)と、を備え、
前記下部(38)が前記上部に対してずれていることにより、係止配置において、前記第2縁部表面(24)と前記下部(38)との間に第1スペース(35)が得られ得る、
請求項1~19のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項21】
第1主表面(12)を有する第1主面(11)を有する第1パネル(10)と、第2主表面(22)を有する第2主面(21)を有する第2パネル(20)とを有するパネルのセットであって、
係止配置において、前記第1主面(11)は、前記第2主面(21)に対して本質的に垂直であり、
前記第2パネル(20)は、前記第2主表面(22)から第1距離(A)を置いた第3主表面(25)を備え、
前記第1パネルと前記第2パネルとは、前記第1パネル(10)の第1縁部を前記第2パネル(20)の第2縁部に係止するための係止装置(50)を構成し、
前記係止装置(50)は、前記第1パネル(10)の前記第1縁部に縁部溝部(30)を備え、前記縁部溝部は、第1溝部表面(31)と、反対側の第2溝部表面(32)と、第1底部表面(33)と、を備え、
前記係止装置は、舌部溝部(26)を前記第2パネル(20)の前記第2主表面(22)に備え、
前記第2パネル(20)は、係止配置において、前記第1底部表面(33)に面する第1縁部表面(23)を備え、前記第2パネルは、前記舌部溝部(26)と前記第1縁部表面(23)との間に延びる第2縁部表面(24)をさらに備え、
前記縁部溝部(30)は、舌部(40)を備え、前記舌部(40)は、係止配置において、前記第1縁部と前記第2縁部とを、前記第1主面(11)に対して垂直な第1方向(D1)において係止するために、前記舌部溝部(26)と協働するように構成され、
係止配置において、前記第1パネルと前記第2パネルとを、前記第2主面(21)に対して垂直な第2方向(D2)において係止するために、前記第1溝部表面(31)は、第1接触領域(31’)において前記第2主表面(22)と協働し、前記第2溝部表面(32)は、第2接触領域(32’)において前記第3主表面(25)と協働し、
前記第1接触領域(31’)は、係止配置において、前記第2接触領域(32’)から第2距離(H)を置いて位置する、
パネルのセットにおいて、
前記第1溝部表面(31)は、前記舌部(40)の上方に位置する上部と、前記舌部(40)の下方に位置する下部(38)と、を備え、
係止配置において、第1スペース(35)が、前記舌部(40)から前記第1縁部表面(23)まで延びるとともに、前記第2縁部表面(24)と前記下部(38)との間に延びる、
ことを特徴とするパネルのセット。
【請求項22】
係止配置において前記縁部溝部(30)に挿入された前記第2パネル(20)の一部が、ある方向(B)において、前記第1溝部表面(31)に向かって屈曲する、
請求項2に記載のパネルのセット。
【請求項23】
係止配置において、前記第2溝部表面(32)と前記第2主面(21)との間の第1角度(α)が、約1~30°の範囲、または約2~20°の範囲、またはより好適には約5~10°の範囲にある、
請求項1~22のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項24】
前記第1主表面(12)と前記第1溝部表面(31)との間の第2角度(β)が、約70~89°の範囲、または約88~80°の範囲、またはより好適には約85°であることより、前記第1スペース(35)が得られる、
請求項1~23のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項25】
前記舌部(40)は、前記第1溝部表面(31)から突出する、
請求項1~24のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項26】
前記舌部(40)は、可撓性舌部である、
請求項1~25のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項27】
前記舌部(40)は、挿入溝部(13)に配置される、
請求項1~26のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項28】
前記縁部溝部(30)は、第2底部表面(34)を、前記第1底部表面(33)よりも大きい深さに備える、
請求項1~27のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項29】
前記係止装置(50)は、係止配置において、前記第1縁部表面(23)と前記第2底部表面(34)との間に第2スペース(37)を構成する、
請求項28に記載のパネルのセット。
【請求項30】
前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、HDF、MDF、合板、無垢材、またははパーティクルボードのうちの1つ以上の木材繊維系材料、または強化プラスチック板、または木材繊維複合板から構成される、
請求項1~29のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項31】
前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、装飾層を備える、
請求項1~30のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項32】
前記縁部溝部(30)は、前記第1縁部の全長に本質的に沿って延びる、
請求項1~31のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項33】
前記第2パネル(20)は、前記舌部溝部(26)を、4つの縁部のうちの少なくとも2つに備える、
請求項1~32のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項34】
前記係止装置は、前記第1主面(11)と前記第2主面(21)との間の第3角度(γ)を増大させるように、隣接する前記パネル(10)に対して前記パネル(20)に角度を付ける動作(60)により係止解除されるように構成される、
請求項1~33のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【請求項35】
前記第1溝部表面(31)は、前記舌部(40)の上方に位置する上部と、前記舌部(40)の下方に位置する下部(38)と、を備え、
前記下部(38)が前記上部に対してずれていることにより、係止配置において、前記第2縁部表面(24)と前記下部(38)との間に第1スペース(35)が得られ得る、
請求項1~34のいずれか一項に記載のパネルのセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに対して垂直に配置され得るとともに機械式係止装置により互いに係止され得るパネルに関する。これらのパネルは、本棚、食器棚、衣装箪笥、ボックス、引出、または家具部品等の家具製品を得るように互いに組み付けられて係止され得る。係止装置は、可撓性舌部を備え得る。
【背景技術】
【0002】
WO2017/052456により明らかなように、機械式係止装置が設けられた家具製品は、当技術分野において知られている。機械式係止装置は、角度を付ける動作により分解できる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の特定の態様の目的は、上述の技術および既知の技術を改良すること、特に、ツールを使用する必要なく組み付けられるように構成されたパネルの組付を容易にすることである。本発明の特定の態様のさらなる目的は、本棚、食器棚、衣装箪笥、キッチン設備、引出、または収納用または輸送用ボックス等の家具のフレームパネルとバックピースとの間に、より強固で美観に優れた接続部を示し得るパネルを組み付けることである。
【0004】
本発明の少なくとも特定の態様のさらなる目的は、機械式係止装置を備えるバックピースを、より少ない製造ステップかつ低コストで製造することであり得る。
【0005】
以下の説明から明らかになるであろうこれらの目的、および他の目的および利点の少なくともいくつかは、第1主表面を有する第1主面を有する第1パネルと、第2主表面を有する第2主面を有する第2パネルと、を有するパネルのセットであって、係止配置において、前記第1主面は、前記第2主面に対して本質的に垂直であり、前記第2パネルは、前記第2主表面から第1距離を置いた第3主表面を備え、前記第1パネルと前記第2パネルとは、前記第1パネルの第1縁部を前記第2パネルの第2縁部に係止するための係止装置を構成し、前記係止装置は、前記第1パネルの前記第1縁部に縁部溝部を備え、前記縁部溝部は、第1溝部表面と、反対側の第2溝部表面と、第1底部表面と、を備え、前記係止装置は、舌部溝部を前記第2パネルの前記第2主表面に備え、前記パネルは、係止配置において、前記第1底部表面に面する第1縁部表面を備え、前記第2パネルは、前記舌部溝部と前記第1縁部表面との間に延びる第2縁部表面をさらに備え、前記縁部溝部は、舌部を備え、前記舌部は、係止配置において、前記第1縁部と前記第2縁部とを、前記第1主面に対して垂直な第1方向において係止するために、前記舌部溝部と協働するように構成され、係止配置において、前記第1パネルと前記第2パネルとを、前記第2主面に対して垂直な第2方向において係止するために、前記第1溝部表面は、第1接触領域において前記第2主表面と協働し、前記第2溝部表面は、第2接触領域において前記第3主表面と協働し、前記第1接触領域は、係止配置において、前記第2接触領域から第2距離を置いて位置し、前記第2距離は、前記第1距離よりも大きく、前記第1主表面と前記第3主表面との交差部における縁部溝部は、開放スペースを有する、パネルのセットにより達成された。
【0006】
一態様によれば、前記第2距離は、前記第1主面に対して垂直な方向において、前記第1接触領域と前記第2接触領域との間で最も接近した距離であり得る。
【0007】
一態様によれば、前記舌部は、前記第1溝部表面から突出し得る。
【0008】
一態様によれば、前記舌部は、可撓性舌部であり得る。
【0009】
一態様によれば、前記舌部は、挿入溝部に配置され得る。
【0010】
一態様によれば、前記第1接触領域と前記第2接触領域とは、前記第2主面に対して垂直な方向において、第3距離を置いて位置し得る。前記第1距離は、前記第3距離よりも大きい。
【0011】
一態様によれば、係止配置において前記縁部溝部に挿入された前記第2パネルの一部が、方向において前記第1溝部表面に向かって屈曲し得る。
【0012】
一態様によれば、前記係止装置は、係止配置において、前記第2縁部表面と前記第1溝部表面との間に第1スペースを構成し得る。
【0013】
一態様によれば、前記第1溝部表面は、前記舌部の上方に位置する上部と、前記舌部の下方に位置する下部と、を備え、前記下部が前記上部に対してずれていることにより、係止配置において、前記第2縁部表面と第2の前記下部との間に第1スペースが得られ得る。
【0014】
一態様によれば、前記縁部溝部は、第2底部表面を、前記第1底部表面よりも大きい深さに備え得る。
【0015】
一態様によれば、前記係止装置は、係止配置において、前記第1縁部表面と前記第2底部表面との間に第2スペースを構成し得る。
【0016】
一態様によれば、記第1接触領域と前記第2接触領域とは、前記第2主面に対して垂直な方向において、第3距離を置いて位置し得る。前記第2溝部表面と前記第1底部表面とは、前記第2主面に対して垂直な方向において、第4距離を置いて位置し得る。
【0017】
一態様によれば、前記第4距離は、約0.1×第3距離~0.9×第3距離の範囲、または約0.25×第3距離~0.75×第3距離の範囲、またはより好適には約0.5×第3距離であり得る。
【0018】
一態様によれば、係止配置において、前記第2溝部表面と前記第2主面との間の第1角度が、約1~30°の範囲、または約2~20°の範囲、またはより好適には約5~10°の範囲にあり得る。
【0019】
一態様によれば、前記第1主表面と前記第1溝部表面との間の第2角度が、約70~89°の範囲、または約88~80°の範囲、またはより好適には約85°であり得る。これにより、第1スペースが、係止配置において、前記第2縁部表面と前記第1溝部表面の下部との間に得られ得る。
【0020】
一態様によれば、前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、HDF、MDF、合板、無垢材、またははパーティクルボードのうちの1つ以上の木材繊維系材料、または強化プラスチック板、または木材繊維複合板から構成される。
【0021】
一態様によれば、前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、装飾層を備え得る。
【0022】
一態様によれば、前記縁部溝部は、前記第1縁部の全長に本質的に沿って延び得る。
【0023】
一態様によれば、前記第2パネルは、前記舌部溝部を、4つの縁部のうちの少なくとも2つに備え得る。
【0024】
一態様によれば、前記係止装置は、前記第1主面と前記第2主面との間の第3角度γを増大させるように、隣接する前記パネルに対して前記パネルに角度を付ける動作により係止解除されるように構成され得る。
【0025】
本発明の別の態様は、第1主表面を有する第1主面を有する第1パネルと、第2主表面を有する第2主面を有する第2パネルと、を有するパネルのセットであって、係止配置において、前記第1主面は、前記第2主面に対して本質的に垂直であり、前記第2パネルは、前記第2主表面から第1距離を置いた第3主表面を備え、前記第1パネルと前記第2パネルとは、前記第1パネルの第1縁部を前記第2パネルの第2縁部に係止するための係止装置を構成し、前記係止装置は、前記第1パネルの前記第1縁部に縁部溝部を備え、前記縁部溝部は、第1溝部表面と、反対側の第2溝部表面と、第1底部表面と、を備え、前記係止装置は、舌部溝部を前記第2パネルの前記第2主表面に備え、前記第2パネルは、係止配置において、前記第1底部表面に面する第1縁部表面を備え、前記第2パネルは、前記舌部溝部と前記第1縁部表面との間に延びる第2縁部表面をさらに備え、前記縁部溝部は、舌部を備え、前記舌部は、係止配置において、前記第1縁部と前記第2縁部とを、前記第1主面に対して垂直な第1方向において係止するために、前記舌部溝部と協働するように構成され、係止配置において、前記第1パネルと前記第2パネルとを、前記第2主面に対して垂直な第2方向において係止するために、前記第1溝部表面は、第1接触領域において前記第2主表面と協働し、前記第2溝部表面は、第2接触領域において前記第3主表面と協働し、前記第1接触領域は、係止配置において、前記第2接触領域から第2距離を置いて位置し、前記第1溝部表面は、前記舌部の上方に位置する上部と、前記舌部の下方に位置する下部と、を備え、係止配置において、第1スペースが、前記舌部から前記第1縁部表面まで延びるとともに、前記第2縁部表面と前記下部との間で延びる、パネルのセットを備える。
【0026】
一態様によれば、係止配置において前記縁部溝部に挿入された前記第2パネルの一部が、ある方向において、前記第1溝部表面に向かって屈曲する。
【0027】
一態様によれば、係止配置において、前記第2溝部表面と前記第2主面との間の第1角度が、約1~30°の範囲、または約2~20°の範囲、またはより好適には約5~10°の範囲にある。
【0028】
一態様によれば、前記第1主表面と前記第1溝部表面との間の第2角度が、約70~89°の範囲、または約88~80°の範囲、またはより好適には約85°であることより、第1スペースが得られる。
【0029】
一態様によれば、前記舌部は、前記第1溝部表面から突出する。
【0030】
一態様によれば、前記舌部は、可撓性舌部である。
【0031】
一態様によれば、前記舌部は、挿入溝部に配置される。
【0032】
一態様によれば、前記縁部溝部は、第2底部表面を、前記第1底部表面よりも大きい深さに備える。
【0033】
一態様によれば、前記係止装置は、係止配置において、前記第1縁部表面と前記第2底部表面との間に第2スペースを構成する。
【0034】
一態様によれば、前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、HDF、MDF、合板、無垢材、またははパーティクルボードのうちの1つ以上の木材繊維系材料、または強化プラスチック板、または木材繊維複合板から構成される。
【0035】
一態様によれば、前記第1パネルおよび/または前記第2パネルは、装飾層を備える。
【0036】
一態様によれば、前記縁部溝部は、前記第1縁部の全長に本質的に沿って延びる。
【0037】
一態様によれば、前記第2パネルは、前記舌部溝部を、4つの縁部のうちの少なくとも2つに備える。
【0038】
一態様によれば、前記係止装置は、前記第1主面と前記第2主面との間の第3角度を増大させるように、隣接する前記パネルに対して前記パネルに角度を付ける動作により係止解除されるように構成される。
【0039】
一態様によれば、前記第1溝部表面は、前記舌部の上方に位置する上部と、前記舌部の下方に位置する下部と、を備え、前記下部が前記上部に対してずれていることにより、係止配置において、前記第2縁部表面と前記下部との間に第1スペースが得られ得る。
【0040】
本発明の実施形態において可能であるこれらおよび他の態様は、添付図面を参照してなされる本発明の実施形態についての以下の説明から明白かつ明瞭になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1A】
図1Aは、キャビネットフレームを形成する第1パネルのうちの4つと、第2パネルのうちの1つとを備えるセットであって、本発明の実施形態の組付状態におけるセットの立体図を示す。
【
図1B】
図1Bは、第1パネルのうちの4つと第2パネルのうちの1つとを備えるセットであって、本発明の実施形態の組付状態におけるセットの正面図を示す。
【
図1C】
図1Cは、本発明の実施形態の組付状態における断面図を示す。
【
図2A】
図2Aは、本発明の実施形態による組付状態におけるセットの断面図を示す。
【
図2B】
図2Bは、本発明の実施形態による第1パネルの断面図を示す。
【
図3A】
図3Aは、本発明の実施形態による組付状態におけるセットの断面図を示す。
【
図3B】
図3Bは、本発明の実施形態による第2パネルの断面図を示す。
【
図4A】
図4Aは、本発明の変形実施形態における組付状態によるセットの断面図を示す。
【
図4B】
図4Bは、本発明の変形実施形態における組付状態によるセットの断面図を示す。
【
図5A】
図5Aは、本発明の変形実施形態における組付状態によるセットの断面図を示す。
【
図5B】
図5Bは、本発明の変形実施形態における組付状態によるセットの断面図を示す。
【
図6A】
図6Aは、本発明の変形実施形態における組付状態によるセットの断面図を示す。
【
図6B】
図6Bは、本発明の変形実施形態における組付状態によるセットの断面図を示す。
【
図7A】
図7Aは、本発明の実施形態における分解状態によるセットの断面図を示す。
【
図7B】
図7Bは、本発明の異なる実施形地における組付状態におけるセットの断面図を示す。
【
図8A】
図8Aは、本発明の異なる実施形地における組付状態におけるセットの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の具体的な実施形態について、添付図面を参照して説明する。ただし、本発明は、多くの異なる形態において具現化され得るものであり、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が綿密かつ完全であり、当業者に本発明の範囲を十分に伝達し得るように提供される。添付図面に示される実施形態についての詳細な説明で使用される用語は、本発明を限定することを意図していない。図面において、同様の番号は、同様の要素を指す。
【0043】
本明細書で使用される用語は、本開示の特定の態様を説明することのみを目的とし、本開示を限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、単数形(a、an、およびthe)は、文脈上明らかに相違しない限り、複数形を同様に含むことが意図されている。
【0044】
「備える(comprising)」という単語は、列記されたもの以外の要素またはステップの存在を必ずしも排除せず、要素に先行する単語(a、またはan)は、当該要素が複数存在することを排除しないことに留意されたい。さらに、いかなる参照符号も特許請求の範囲を限定しないことに留意されたい。
【0045】
本明細書に開示される本発明の態様、代替形態、および実施形態は、本明細書に開示される単数または複数の他の態様、代替形態、および実施形態と組み合わせることができる。2つ以上の態様を組み合わせることができる。
【0046】
本発明の実施形態を、パネルのセットを含む組み立てられた家具として
図1A~
図1Cに示す。パネルのセットは、第1主表面12を有する第1主面11を有する第1パネル10と、第2主表面22を有する第2主面21を有する第2パネル20と、を備え、係止配置において、第1主面11は、第2主面21に対して本質的に垂直であり得る。第2パネル20は、第2主表面22から第1距離Aを置いた第3主表面25を備えている。第1パネルと第2パネルとは、第1パネル10の第1縁部を第2パネル20の第2縁部に係止するための係止装置50を構成している。
【0047】
図2A、
図3A、
図4A~
図8Aは、縁部溝部30を第1パネル10の第1縁部に備える係止装置50の実施形態を拡大して示している。前記縁部溝部は、第1溝部表面31と、反対側の第2溝部表面32と、第1底部表面33と、を備えている。
【0048】
係止装置50は、舌部溝部26を第2パネル20の第2主表面22に備えている。前記第2パネルは、係止配置において、第1底部表面33に面する第1縁部表面23を備えている。第2パネルは、舌部溝部26と第1縁部表面23との間に延びる第2縁部表面24をさらに備えている。縁部溝部30は、舌部40を備えている。舌部40は、係止配置において、第1縁部と第2縁部とを、第1主面11に対して垂直な第1方向D1において係止するために、舌部溝部26と協働するように構成されている。
【0049】
係止配置において、第1パネルと第2パネルとは、第2主面21に対して垂直であり得る第2方向D2において係止するために、第1溝部表面31は、第1接触領域31’において第2主表面22と協働し、第2溝部表面32は、第2接触領域32’において第3主表面25と協働する。第1接触領域31’は、係止配置において、第2接触領域32’から第2距離Hを置いて位置する。
【0050】
第1溝部表面31の実施形態は、舌部40の上方に位置する上部と、舌部40の下方に位置する下部38と、を備えている。
【0051】
係止装置50の実施形態は、係止配置において、第2縁部表面24と下部38との間に第1スペース35を構成する。
【0052】
第1スペース35の実施形態は、係止配置において、舌部40から第1縁部表面23まで延びている。
【0053】
図2Bは、分解状態における第1パネル10の実施形態の一部を拡大して開示している。
【0054】
図3Aは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。舌部40の上方に位置する第1溝部表面31の上部と、舌部40の下方に位置する第1溝部表面31の下部38とは、平行であり得るとともにずれ得る。これにより、係止配置において、第2縁部表面24と第1溝部表面38の下部38との間に第1スペース35が得られ得る。
【0055】
係止装置50の実施形態は、開放スペース36を第1主表面12と第3主表面25との交差部に備える縁部溝部30の実施形態を備えている。
【0056】
図3Bは、本発明の分解状態における第2パネル20の実施形態の一部を拡大して開示している。本実施形態において、第2パネルは、ガイド面取り部を備えていない。
【0057】
図4Aは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。第2縁部表面24が第2主表面22からずれていることにより、第1スペース35が、係止配置において、第2縁部表面24と第1溝部表面31の下部38との間に得られ得る。
【0058】
本発明の実施形態によれば、第2距離Hは、第1距離Aよりも大きくてもよい。
【0059】
本発明の実施形態によれば、第2距離Hは、第1主面11に対して垂直な方向において、第1接触領域31’と第2接触領域32’との間で最も接近した距離であり得る。
【0060】
本発明の実施形態によれば、第1溝部表面31は、突出する舌部40を備え得る。
【0061】
図4Bは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。舌部40は、第1パネル10から、好適にはフライス加工により形成され得る。
【0062】
本発明の実施形態によれば、係止装置50は、可撓性舌部40を備え得る。
【0063】
係止装置50は、挿入溝部13に配置された舌部40を備え得る。舌部は、ガラス繊維等の充填材で強化され得るポリマー材料から構成され得る。
【0064】
一実施形態によれば、第1接触領域31’と第2接触領域32’とは、第2主面21に対して垂直な方向において第3距離Cを置いて位置し得る。第1距離Aは、第3距離Cよりも大きくてよい。例えば、第1距離Aは、第3距離Cよりも少なくとも3%大きくてよい、第3距離Cよりも少なくとも5%大きくてよい、第3距離Cよりも少なくとも10%大きくてよい、第3距離Cよりも少なくとも15%大きくてよい。
【0065】
図8Aは、本発明の実施形態によるセットを開示している。、係止配置において縁部溝部30に挿入された第2パネル20の一部が、方向Bにおいて、第1溝部表面31に向かって、好適には第1溝部表面31の下部38に向かって屈曲し得る。
【0066】
第2パネル20の厚さは、パネル製造プロセスにおける製造公差を理由としてばらつき得る。第2パネル20の屈曲Bは、厚さのばらつきを補償し得る。より厚いパネルはより大きな程度の屈曲を生じさせるため、より薄いパネルはより小さな程度の屈曲を生じさせる。上述の屈曲により、第2パネル20の第1距離Aが賦形ツールを使用したフライス加工等の較正切断により設定される製造ステップをなくすことができる。
【0067】
屈曲Bは、第2パネル20の第2主表面22と第1パネル10の縁部溝部30の第1接触領域31’との間に圧縮力をもたらし得る。圧縮力により、第1パネルと第2パネルとの間に強固で美観に優れた接続が形成され得る。
【0068】
本発明の実施形態によれば、係止装置50は、係止配置において、第2縁部表面24と第1溝部表面31との間に第1スペース35を構成し得る。
【0069】
第1スペース35は、屈曲Bを容易にし得る。
【0070】
第1スペース35は、セットの分解中に第2パネル20に角度を付けやすくし得る。
【0071】
図5Aは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。、第2パネル20は、ガイド面取り部28を備え得る。
【0072】
本発明の実施形態によれば、舌部溝部26は、第1パネル10および第2パネル20の設置手順の改善のために、ガイド面取り部27を備え得る。
【0073】
本発明の実施形態によれば、第2パネル20は、第1パネル10および第2パネル20の設置手順のさらなる改善のために、ガイド面取り部29および/または28を備え得る。
【0074】
上述のガイド面取り部は、第2パネル20が第2主面21に対して平行に第1パネル10に向かって第1主面11に対して垂直な方向にずれ、第2パネル20が縁部溝部30に挿入されて係止装置50により互いに係止される少なくとも1つの設置手順における改善であり得る。
【0075】
図5Bは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。、第1接触領域31’は、舌部40の下方に配置され得る。
【0076】
図6Aは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。、第1接触領域31’は、可撓性舌部40の下方に位置し得る。
【0077】
本発明の実施形態によれば、縁部溝部30は、第2底部表面34を、第1底部表面33よりも大きい深さに備え得る。
【0078】
本発明の実施形態によれば、係止装置50は、係止配置において、第1縁部表面23と第2底部表面34との間に第2スペース37を構成する。第2スペース37は、セットのより簡単な分解を促進し得る。
【0079】
図6Bは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。、第1スペース35の下部が、第1スペース35の上部よりも大きい幅を有している。
【0080】
本発明の実施形態によれば、第1接触領域31’と第2接触領域32’とは、第3距離Cを置いて位置し得る。第2溝部表面32と第1底部表面33とは、第2主面21に対して垂直な方向において、第4距離Wを置いて位置する。
【0081】
本発明の実施形態によれば、第4距離Wは、約0.1×C~0.9×Cの範囲、または約0.25×C~0.75×Cの範囲、またはより好適には約0.5×Cであり得る。
【0082】
本発明の実施形態によれば、係止配置において、第2溝部表面32と第2主面21との間の第1角度αが、約1~30°の範囲、または約2~20°の範囲、またはより好適には約5~10°の範囲にあり得る。
【0083】
本発明の実施形態によれば、第1主表面12と第1溝部表面31との間の第2角度βが、約70~89°の範囲、または約88~80°の範囲、またはより好適には約85°であり得る。これにより、第1スペース35が、係止配置において、第2縁部表面24と第1溝部表面31との間に得られ得る。
【0084】
本発明の実施形態によれば、第1パネルおよび/または第2パネルは、HDF、MDF、合板、無垢材、またははパーティクルボードのうちの1つ以上の木材繊維系材料、または強化プラスチック板、または木材繊維複合板から構成され得る。
【0085】
本発明の実施形態によれば、第1および/または第2パネルは、装飾層を備え得る。
【0086】
本発明の実施形態によれば、縁部溝部30は、第1縁部の全長に本質的に沿って延び得る。
【0087】
本発明の実施形態によれば、第2パネル20は、前記舌部溝部26を、4つの縁部のうちの少なくとも2つに備え得る。例えば、第2パネル20は、舌部溝部を、2つの対向する端部に含み得るが、残りの2つの対向する縁部には舌部溝部がなくてもよい。
【0088】
図7Aは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。、係止装置は、第1主面11と第2主面21との間の第3角度γを増大させるように、隣接するパネル10に対してパネル20に角度を付ける動作60により、係止解除されるように構成され得る。
【0089】
図7Bは、係止装置50の実施形態を拡大して開示している。、第1パネル10と第2パネル20とは、摩擦により係止され得る。
【0090】
本発明の実施形態によれば、組み立てられた家具は、4つの第1パネル10と、1つの第2パネル20と、を含み得る。一実施形態において、4つの第1パネル10の全てが、同一タイプの係止装置を含み、第2パネル20の4つの縁部全てに対する係止が可能とされている。一実施形態において、4つの第1パネルののうちの2つが、舌部が第2パネルの舌部溝部に係止するように構成された同一タイプの係止装置を含み、残りの2つの第1パネルは、係止装置を含まなくてもよい、または
図7Bに示すような摩擦により係止される係止装置を含んでもよい。
【0091】
上述の種々の態様、実施形態、および代替形態は、記載された他の態様、実施形態、および代替形態のうちの単数または複数と組み合わせることができる。
【国際調査報告】