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特表2023-507102無人航空ビークルのスパー用ハニカムコア
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-21
(54)【発明の名称】無人航空ビークルのスパー用ハニカムコア
(51)【国際特許分類】
   B64C 3/18 20060101AFI20230214BHJP
   B64C 1/00 20060101ALI20230214BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20230214BHJP
   B64C 3/26 20060101ALI20230214BHJP
【FI】
B64C3/18
B64C1/00 B
B64C39/02
B64C3/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022535974
(86)(22)【出願日】2020-12-28
(85)【翻訳文提出日】2022-06-22
(86)【国際出願番号】 JP2020049269
(87)【国際公開番号】W WO2021137301
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】62/954,981
(32)【優先日】2019-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/975,684
(32)【優先日】2020-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.KEVLAR
2.NOMEX
(71)【出願人】
【識別番号】318002806
【氏名又は名称】HAPSモバイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケンダル グレグ ティー
(57)【要約】
翼パネルと、翼パネル内に配置されたスパーとを含む、システム、デバイス、及び方法であって、スパーは、上側キャップと、下側キャップと、上側キャップと下側キャップとの間の少なくとも一部分に接続されたハニカムコアと、内側表面板と、外側表面板とを含み、ハニカムコアの少なくとも一部分は、内側表面板と外側表面板との間に配置されている、システム、デバイス、及び方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
翼パネルと、
前記翼パネル内に配置されたスパーと
を備え、
前記スパーは、
上側キャップと、
下側キャップと、
前記上側キャップと前記下側キャップとの間の少なくとも一部分に接続されたハニカムコアと、
内側表面板と、
外側表面板と
を有し、
前記ハニカムコアの少なくとも一部分は、前記内側表面板と前記外側表面板との間に配置されているシステム。
【請求項2】
前記翼パネルは半硬質シェルを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
無人航空ビークル(UAV)をさらに備え、前記翼パネルが前記UAVに取り付けられている、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ハニカムコア及び外側表面板は、前記スパーの全周囲を一周する、請求項1から3のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項5】
前記ハニカムコア及び前記外側表面板の少なくとも一部分は、前記上側キャップの少なくとも1つの縁を超えて展開し、前記上側キャップの上に重なる、請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記ハニカムコア及び前記外側表面板の少なくとも一部分は、前記下側キャップの少なくとも1つの縁を超えて展開し、前記下側キャップの上に重なる、請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記スパーは、異なる厚さを有する、請求項1から6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記スパーは、前記上側キャップにおいて、前記下側キャップより厚い、請求項1から7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記ハニカムコアは、前記上側キャップと前記下側キャップとの間の前記スパーの安定化をもたらす、請求項1から8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記ハニカムコアは、前記スパーが、前記スパーの翼弦方向主軸周りの正及び負の面外曲げ負荷に耐えるように、スパー壁部の屈曲に対して前記スパーの断面を安定化する、請求項1から9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記上側キャップは、前記下側キャップから遠位にある、請求項1から10のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記スパーの断面は楕円形である、請求項1から11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記上側キャップ及び前記下側キャップは、カーボンファイバで作製されている、請求項1から12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記ハニカムコアは、アラミド繊維で作製されている、請求項1から13のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、米国で2019年12月30日に出願された米国仮特許出願第62/954981号及び米国で2020年2月12日に出願された米国仮特許出願第62/975684号の優先権及び利益を主張するものであり、これらすべての内容は、あらゆる目的のために本明細書に参照することにより本明細書に組み込まれる。これは、米国で2019年12月30日に出願された米国仮特許出願第62/954981号及び米国で2020年2月12日に出願された米国仮特許出願第62/975684号の一部継続出願である。
【0002】
実施形態は、概して、翼構造に関し、より詳細には、無人航空ビークルのスパー用ハニカムコアに関する。
【発明の概要】
【0003】
あるシステム実施形態は、翼パネルと、翼パネル内に配置されたスパーとを含み得、スパーは、上側キャップと、下側キャップと、上側キャップと下側キャップとの間の少なくとも一部分に接続されたハニカムコアと、内側表面板と、外側表面板とを含み、ハニカムコアの少なくとも一部分は、内側表面板と外側表面板との間に配置されていてもよい。
【0004】
追加のシステム実施形態では、翼パネルは、半硬質シェルを含む。追加のシステムは、無人航空ビークル(UAV)をさらに含んでいてもよく、翼パネルがUAVに取り付けられていてもよい。追加のシステム実施形態では、ハニカムコア及び外側表面板は、スパーの全周囲を一周し得る。追加のシステム実施形態では、ハニカムコア及び外側表面板の少なくとも一部分は、上側キャップの少なくとも1つの縁を超えて展開し、上側キャップの上に重なる。追加のシステム実施形態では、ハニカムコア及び外側表面板の少なくとも一部分は、下側キャップの少なくとも1つの縁を超えて展開し、下側キャップの上に重なり得る。
【0005】
追加のシステム実施形態では、スパーは、異なる厚さを有し得る。追加のシステム実施形態では、スパーは、上側キャップにおいて、下側キャップより厚くてもよい。追加のシステム実施形態では、ハニカムコアは、上側キャップと下側キャップとの間のスパーの安定化をもたらし得る。追加のシステム実施形態では、ハニカムコアは、スパーが、スパーの翼弦方向主軸周りの正及び負の面外曲げ負荷に耐えるように、スパー壁部の屈曲に対してスパーの断面を安定化する。
【0006】
追加のシステム実施形態では、上側キャップは、下側キャップから遠位にあり得る。追加のシステム実施形態では、スパーの断面は楕円形であり得る。追加のシステム実施形態では、上側キャップ及び下側キャップは、カーボンファイバで作製されていてもよい。追加のシステム実施形態では、ハニカムコアは、アラミド繊維で作製されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図中のコンポーネントは、必ずしも原寸に比例しているとは限らず、むしろ、発明の原理を示すことに重きを置いている。同様の参照番号は、異なる図を通じて対応する部分を指定する。添付図面の図において、実施形態は例として示されており、限定ではない。
図1】ハニカムコアを有するスパーを備えた無人航空ビークルの翼パネルの上面斜視図を示す。
図2図1のスパー及びハニカムコアの断面図を示す。
図3図1のハニカムコアの傾斜縁の部分断面図を示す。
図4図1のスパーのセクション間の管状スパージョイントの断面図を示す。
図5図4のスパーに関連付けられたプライの積層部の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に関しては、ハニカムコア104を有するスパー102を備えた、無人航空ビークル(UAV)などの航空ビークルの翼パネル100が示されている。UAVは、搭乗しているパイロットがいない航空機であり、自律的にまたは遠隔で飛行し得る。1つの実施形態では、UAVは、高高度長期滞空機である。1つの実施形態では、UAVは、1または複数のモータ、例えば、1~40個のモータ、及び100フィート(30.48メートル)~400フィート(121.92メートル)の翼幅を有し得る。1つの実施形態では、UAVは、およそ260フィート(およそ79.25メートル)の翼幅を有し、かつ、翼の表面をカバーする太陽アレイを動力とする複数のモータ、例えば、10個の電動モータに結合された、複数のプロペラによって推進され、その結果、排出ゼロであり得る。UAVは、海抜およそ65,000フィート(およそ19.81キロメートル)の高度で雲の上を飛行し、着陸せずに最大数ヶ月間にわたる持続的な長期任務のために設計されている。
【0009】
UAVは、高高度で最適に機能し、着陸する手段なしにかなりの期間の持続飛行をすることができる。1つの実施形態では、UAVは、およそ3,000lbs(およそ1361kg)の重さを有し得る。
【0010】
翼パネル100は、空力フェアリングとして機能する軽量な半硬質シェル106を含み得る。スパー102は、上側キャップ116、下側キャップ118、ならびに内側表面板122、ハニカムコア104、及び外側表面板124から成る側壁を含み得る。1つの実施形態では、ハニカムコア104及び外側表面板124は、スパー102の全周囲を一周する。1つの実施形態では、ハニカムコア104及び外側表面板124は、上側キャップ116及び下側キャップ118の縁を僅かに超えて展開し、上側キャップ116及び下側キャップ118の上に重なる。スパー102は、スパー102が、上側キャップ116において最も厚く、下側キャップ118においてより薄く、ハニカムコア104の側部で何らかの他の厚さであり得るように、異なる厚さをもっていてもよい。上側キャップ116及び下側キャップ118は、負荷にしたがってサイズ決めされてもよく、上側キャップ116及び下側キャップ118の厚さは、スパー102のスパンに沿って異なってもよい。1つの実施形態では、上側キャップ116の厚さは、0.294インチ(7.467ミリメートル)から0.048インチ(1.22ミリメートル)まで異なり、下側キャップ118の厚さは、0.162インチ(4.115ミリメートル)から0.030インチ(0.76ミリメートル)まで異なる。1つの実施形態では、ハニカムコア104の厚さは、機体中心側が0.375インチ(9.53ミリメートル)厚であり、機体外側が0.250インチ(6.35ミリメートル)厚である。
【0011】
ハニカムコア104は、スパー102のそうでなければ薄い側部エリアを安定化することを可能にする。スパー102のコア104ならびに内側及び外側表面板122、124それぞれによって形成されるサンドイッチは、より高い慣性モーメントをもたらし、したがって側壁安定性を高め、その結果、スパー102の全体的強度を高める。より具体的には、ハニカムコア104は、スパー102が、スパー102に置かれた翼弦方向主軸130周りの正及び負の面外曲げ負荷に耐え得るように、スパー102の壁部の屈曲に対してスパー102の断面を安定化させる。正の面外曲げモーメントは、典型的には、負の面外曲げモーメントよりも大きい大きさをもつので、上側キャップ116は、概して、下側キャップ118よりも大きい厚さをもつ。さらに、上側キャップ116及び下側キャップ118の材料は、圧縮応力よりも引張応力を受けるのに適しているため、上側キャップ116はまた、概して、下側キャップ118よりも大きい厚さをもつ。
【0012】
図2に関しては、ハニカムコア104を有するスパー102が、断面で示されている。1つの実施形態では、スパー102は、円筒形の雄型マンドレル上に敷設される結果として、概ね円筒形である。概して、スパー102の周囲の不均一な厚さによって生じる内部応力の結果として、スパーの断面は、マンドレルから取り外した後、僅かに楕円形になる。1つの実施形態では、スパー102は、カーボンファイバで作製されている。1つの実施形態では、ハニカムコア104は、Kevlar(またはNomex)などの、軽量、低密度、コルゲート状のアラミド繊維で作製されている。別の実施形態では、コアは、発泡体で作製されている。
【0013】
スパー102は、スパー102を成形するための円筒形マンドレルを用いて製造され得る。内側表面板122ならびに上側及び下側キャップ116、118をそれぞれ形成するために、カーボンファイバの板(例えば、プライ)が敷設され得る。1つの実施形態では、内側表面板122及びキャップ116、118は、ハニカムコア104を適用する前に硬化される。その後、ハニカムコア104がスパー102の側部の薄いエリアに巻き付けられ、ハニカムコア104が内側表面板122と外側表面板124との間にサンドイッチされるように外側表面板124が適用されてもよい。大まかに言って、望ましい厚さが達成されるまで、複数のカーボンファイバ表面板プライ136(図5参照)が、スパー102の周りに巻き付けられ、キャッププライが、その長さに沿って伸張される。したがって、スパー102の上側部分は、正の面外曲げに関連付けられる圧縮負荷に耐えるために望ましい厚さがより大きいことに起因して、底部及び側部よりも多くのプライを得てもよい。1つの実施形態では、スパー102のキャップの機体中心側端部(上側キャップ116及び下側キャップ118を含む)は、キャップの機体外側端部のおよそ2倍(負荷に依存する)厚くてもよい。
【0014】
図3は、外側表面板124がハニカムコア104の上部から基部127のレベルまで斜めになるように、縁において傾斜または「パンダウン」しているハニカムコア104の厚さを示す。この接合部において、外側表面板124及び内側表面板122が一緒になり、キャップ116、118において十分な安定性があるため、ハニカムコア104は必要なくなる。スパー102の長さに沿った箇所にある他の「ビルドアップ」において、追加の安定性がもたらされる。上記のビルドアップは、例えば、翼パネルのスパージョイント、積載物マウント、モータパイロンマウント、及び着陸ギアポッドマウントに関連付けられる補強材を含み得る。
【0015】
図4を参照すると、翼パネルのスパージョイント132が示されている。より具体的には、翼パネルのスパージョイント132は、スパー102の隣接する2つのスパーセクション134a、bの間に位置付けられていてもよい。1つの実施形態では、隣接する2つのスパーセクション134a、bは、一方のスパーセクションの端部がいくらかの隙間をあけて他方のスパーセクションの端部内に適合し得るように、異なる直径を有する。例えば、セクション134aの直径は、セクション134b内に適合するようパンダウンしてもよい。1つのスパーセクション(例えば、セクション134a)が、隣接するスパーセクション(例えば、セクション134b)の端部内に突出し得る距離は、より小さいスパーセクションの直径のおよそ3倍であり得る。2つのスペーサ138a、bが、より小さいスパーセクション134bの直径のおよそ3倍の距離を隔てるように、重なったセクション134a、bの各端部に一方がおかれた、環状スペーサ138a、bの対を介して、一方のスパーセクションから他方へと、曲げモーメントが伝達され得る。各スペーサ138a、bは、より大きいスパーセクション134aの内部にちょうど適合する外径と、より小さいスパーセクション134bの外部周りにしっかりと適合する穴とを含み得る。1つの実施形態では、両方のスペーサ138a、bが、より小さいスパーセクション134bの外部に結合している。1つの実施形態では、翼パネルのスパージョイント132で上反角のブレーク角(dihedral break angle)が望まれるときなど、より小さいスパーセクション134bのための穴がスペーサ138bの中心にない場合、偏心スペーサが使用され得る。
【0016】
図5に関して、各スパーセクション134a、bは、上記の軽量なサンドイッチ側壁及びハニカムコア104から構築されていてもよい。例えば、スパー102は、上側キャップ116、下側キャップ118、ならびに内側表面板122、ハニカムコア104、及び外側表面板124から成る側壁を含む。各スパーセクション134a、bの上側キャップ116及び下側キャップ118は、ファイバがスパーセクション134a、bの長さに沿って配向されている一方向性カーボンファイバ及びエポキシの比較的厚い積層部から構築されていてもよい。各キャップ116、118は、それぞれのスパーセクション134a、bの周囲の最大90°を占有し得る。各キャップ116、118は、予め定められたキャップ応力閾値以内の必要なスパーの曲げモーメントを伝えるようサイズ決めされていてもよい。スパーセクション134a、bの両方がおよそ同じ曲げモーメントを伝えるが、より小さいスパーセクション134bは、より小さいキャップ間隔(そして場合によってはより小さいキャップ幅)で曲げモーメントを伝えなければならないため、より小さいスパーセクション134bのキャップは、より大きいスパーセクション134aのキャップより厚くてもよい。各キャップ116、118の厚さは、0.01インチ(0.25ミリメートル)~0.50インチ(12.7ミリメートル)の範囲を有し得る。1つの実施形態では、異なるキャップ116、118及び側壁の厚さにより、円筒形ではなく僅かに偏心していてもよいスパーセクション134a、bの外部が生成される。
【0017】
スパー102の長さの大半に沿って、せん断は僅かであり、キャップ安定性のためにサイズ決めされ得る軽量なサンドイッチ側壁によって容易に伝えられ得る。しかしながら、せん断は、スパーセクション134a、bが重なる場所では高い。これは、キャップ内の力が、スパーセクションが他のスパーセクションと重なり始める場所における最大の力から、スパーセクションの端部におけるゼロまで減少しなければならないからである。力は、重なったセクション内でスパー側壁にせん断として伝達され得る。したがって、重なったセクションにおける側壁は、大いに補強されていなければならない。1つの実施形態では、側壁は、主として±45°の配向を有する複数のプライ136で補強されている。プライ136は、キャップ116、118へと適切に連結するよう、スパーセクション134a、bでスパー102の全周囲に巻き付けられ得る。より小さいセクション134aのせん断壁は、ハニカムコア104が必要とされないよう十分に厚くてもよい。1つの実施形態では、負荷がキャップからジョイナせん断壁に伝達されるに従い、キャップ断面エリアは、重量が削減されるように斜めになっていてもよい。
【0018】
2つのスペーサ位置138a、bにおいて、せん断が集約され、スペーサ138a、bに伝達され得る。せん断の伝達は、スパー102の軸に対して90°の配向を有する一方向性プライであるフーププライ136a(黄色で示されている)によって容易になり得る。ジョイナせん断プライ136b(緑色で示されている)へと適切に連結するため、フーププライ136aは、スパー102の全周囲に巻き付けられ得る。フーププライ136aは、スペーサ138a、bよりも僅かに幅広であり、そのためスパー管壁がさらに厚くなっていてもよい。より小さいスパーの1つの実施形態では、スペーサ138a、bは、スパーセクション134bの上記の厚くなったエリアの上部(例えば周囲)に結合される。
【0019】
大まかに言って、プライ136の縁は、突然の変化が回避され得るように階段状になっている。加えて、異なる種別のプライ136が交互配置される(例えば、混合される)。1つの実施形態では、交互配置は、複数のキャッププライ136c(青色で示されている)、その後にジョイナせん断プライ136b、その後にフーププライ136a、続いて追加のキャッププライ136cを含み得る。1つの実施形態では、キャッププライ136cは、スパー102に対して比較的平行に広がっている。1つの実施形態では、キャッププライ136cが、他のプライ(例えば、フーププライ136a、ジョイナせん断プライ136b)の傾斜縁の上部に敷設される場所にかかわらず、小さな「ジョグル」が生成される。ジョグルが小さく、プライ136の全体的な積層部が厚い位置では、ジョグルは許容され得る。フーププライ136aは、フーププライ136aがキャップ116、118の下で生成し得るこのようなジョグルを最小化するために、プライ136の積層部の外部に向かって付勢されていてもよい。
【0020】
上記実施形態の特定の特徴及び側面の様々な組み合わせ及び/または部分的組み合わせを行ってもよく、依然として本発明の範囲内に収まることが想定される。したがって、開示されている発明の異なる態様を形成するために、開示されている実施形態の様々な特徴及び側面を互いと組み合わせるかまたは代替してもよいことが理解されるべきである。さらに、本発明の範囲は、例として本明細書に開示されることが意図され、上記で開示されている特定の実施形態に限定されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】