(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-22
(54)【発明の名称】輸液デバイスのためのモジュラー電力および接続性システム
(51)【国際特許分類】
A61M 5/168 20060101AFI20230215BHJP
A61M 5/48 20060101ALI20230215BHJP
A61M 5/142 20060101ALI20230215BHJP
G16H 20/13 20180101ALI20230215BHJP
【FI】
A61M5/168 516
A61M5/48 520
A61M5/142
G16H20/13
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022535134
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(85)【翻訳文提出日】2022-07-07
(86)【国際出願番号】 US2020065399
(87)【国際公開番号】W WO2021127037
(87)【国際公開日】2021-06-24
(32)【優先日】2019-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ザチェク、マシュー
【テーマコード(参考)】
4C066
5L099
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD11
4C066FF01
4C066JJ02
4C066JJ04
4C066QQ56
4C066QQ64
4C066QQ78
4C066QQ82
4C066QQ84
4C066QQ92
5L099AA03
(57)【要約】
モジュラー電力および接続性アッセンブリおよびシステムが提供される。モジュラー電力および接続性アッセンブリは、ハウジング、電力アッセンブリ、および通信アッセンブリを含む。モジュラー電力および接続性アッセンブリは、再使用可能であり、除去可能に連結された輸液デバイスに電力および通信を提供する。システムは、複数のモジュラー電力および接続性アッセンブリと、モジュラー電力および接続性アッセンブリを再充電するための充電ステーションと、モジュラー電力および接続性アッセンブリと通信するための接続性ハブと、モジュラー電力および接続性アッセンブリへ情報を送信するための、および、それから情報を受信するためのヘルスケアシステムへのクラウドインターフェースとを含む。また、モジュラー電力および接続性システムを動作させる方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュラー電力および接続性アッセンブリであって、前記モジュラー電力および接続性アッセンブリは、
デバイスカップリング部材を受け入れるように構成されているキャビティーを含むハウジングと;
輸液デバイスに電力を提供するように構成されている電力アッセンブリと;
前記輸液デバイスとの通信を提供するように構成されている通信アッセンブリと
を含み、
前記モジュラー電力および接続性アッセンブリは、再使用可能であるように構成されており、前記モジュラー電力および接続性アッセンブリは、前記輸液デバイスに除去可能に連結されるように構成されている、モジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項2】
前記モジュラー電力および接続性アッセンブリは、チューブの一部分を受け入れるように構成されている凹部をさらに含む、請求項1に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項3】
前記モジュラー電力および接続性アッセンブリは、前記電力アッセンブリの中に貯蔵されている電力のレベルを視覚的示すように構成されている少なくとも1つのインディケーターをさらに含む、請求項1に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項4】
キャビティーは、前記輸液デバイスを受け入れるようにサイズ決めおよび寸法決めされている、請求項1に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項5】
前記輸液デバイスは、前記デバイスカップリング部材を含み、前記キャビティーは、キャビティーカップリング部材を含む、請求項4に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項6】
前記デバイスカップリング部材および前記キャビティーカップリング部材は、互いに物理的に嵌合するように構成されている対向する接続部である、請求項5に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項7】
前記デバイスカップリング部材および前記キャビティーカップリング部材は、互いに磁気的に引き付け合うように構成されている磁石アッセンブリである、請求項5に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項8】
前記デバイスカップリング部材および前記キャビティーカップリング部材は、互いにワイヤレスに接続するように構成されているワイヤレスアッセンブリである、請求項5に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項9】
前記モジュラー電力および接続性アッセンブリは、ハーネスアッセンブリをさらに含み、前記ハーネスアッセンブリは、前記輸液デバイスと連結するように構成されている、請求項1に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項10】
前記ハーネスアッセンブリは、前記デバイスカップリング部材およびベースを含み、前記キャビティーは、前記デバイスカップリング部材と物理的に嵌合するように構成されているキャビティーカップリング部材を含む、請求項9に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項11】
前記ハーネスアッセンブリは、ベースを含み、前記ベースは、輸液デバイスと物理的に嵌合するように構成されている、請求項9に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項12】
前記ハーネスアッセンブリは、ベースを含み、前記ベースは、輸液デバイスと磁気的に嵌合するように構成されている、請求項9に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項13】
前記ハーネスアッセンブリは、ベースを含み、前記ベースは、輸液デバイスとワイヤレスに接続するように構成されている、請求項9に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項14】
前記電力アッセンブリは、1つまたは複数の再充電可能なバッテリーを含む、請求項1に記載のモジュラー電力および接続性アッセンブリ。
【請求項15】
電力および接続性システムであって、前記電力および接続性システムは、
1つまたは複数の再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリと、
前記1つまたは複数の再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリに電子信号を伝送するように、および、前記1つまたは複数の再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリから電子信号を受信するように構成されている接続性ハブと
を含み、
それぞれのモジュラー電力および接続性アッセンブリは、
デバイスカップリング部材を受け入れるように構成されているキャビティーを含むハウジングと;
輸液デバイスに電力を提供するように構成されている電力アッセンブリと;
前記輸液デバイスとの通信を提供するように構成されている通信アッセンブリであって、それぞれのモジュラー電力および接続性アッセンブリは、輸液デバイスに除去可能に連結されるように構成されている、通信アッセンブリと
を含む、電力および接続性システム。
【請求項16】
前記電力および接続性システムは、クラウドインターフェースをさらに含み、前記クラウドインターフェースは、前記接続性ハブに電子信号を伝送するように、および、前記接続性ハブから電子信号を受信するように構成されている、請求項15に記載の電力および接続性システム。
【請求項17】
前記電力および接続性システムは、モバイルインターフェースをさらに含み、前記モバイルインターフェースは、前記クラウドインターフェースに電子信号を伝送するように、および、前記クラウドインターフェースから電子信号を受信するように構成されており、前記モバイルインターフェースは、ポータブル電子デバイスの上に存在する、請求項16に記載の電力および接続性システム。
【請求項18】
前記電力および接続性システムは、充電ステーションをさらに含み、前記充電ステーションは、前記1つまたは複数の再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリを再充電するように構成されている、請求項15に記載の電力および接続性システム。
【請求項19】
前記充電ステーションは、再充電可能な電源を含み、前記充電ステーションは、ポータブルであるように構成されている、請求項18に記載の電力および接続性システム。
【請求項20】
モジュラー電力および接続性システムを動作させる方法であって、前記方法は、
前記モジュラー電力および接続性アッセンブリを輸液デバイスに除去可能に連結するステップと;
前記モジュラー電力および接続性アッセンブリから前記輸液デバイスへ電力を伝送するステップと;
前記モジュラー電力および接続性アッセンブリと前記輸液デバイスとの間の通信リンクを提供するステップと;
前記輸液デバイスから前記モジュラー電力および接続性アッセンブリへデータを伝送するステップと;
前記データの少なくとも一部分を前記モジュラー電力および接続性アッセンブリから接続性ハブへ伝送するステップと;
前記データの前記一部分を前記接続性ハブからヘルスケアネットワークのクラウドインターフェースへ伝送するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2019年12月17日に出願された「MODULAR POWER AND CONNECTIVITY SYSTEM FOR INFUSION DEVICES」という標題の米国仮特許出願第62/949,305号の利益を主張し、その開示は、すべての目的のために、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、概して、デバイスのための電力および接続性に関し、とりわけ、輸液デバイスの電力および接続性のためのモジュラーシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
輸液デバイスは、静脈内(IV)用途に関する医療分野において使用されている。典型的な輸液デバイスは、所望の輸液アウトカムを提供するために、独立した電力および接続性を必要とする。典型的な輸液システムは、それぞれの輸液デバイスと既存のインフラストラクチャーへとの物理的な接続を必要とし、および/または、それぞれのデバイスが自分自身の電源および接続性ハードウェアを含むことを必要とし、したがって、コストの増加を引き起こし、および/または、輸液ワークフローにおいて望ましくないトレードオフを生成させる。たとえば、典型的な輸液デバイスは、「オールインワン」アプローチにしたがい、「オールインワン」アプローチでは、輸液デバイスのすべての態様(たとえば、電力、接続性)が、デバイスの中に含有されている。しかし、輸液セットデバイス(たとえば、IVラインコンポーネント)は、一般的に、使い捨ての単回使用デバイスであり、高コストのコンポーネントの廃棄を望ましくないものにする。
【0004】
したがって、使い捨ての輸液デバイスのための非使い捨てのモジュラー電力および接続性アッセンブリを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つまたは複数の実施形態は、モジュラー電力および接続性アッセンブリを提供する。モジュラー電力および接続性アッセンブリは、デバイスカップリング部材を受け入れるように構成されているキャビティーを含むハウジングと、輸液デバイスに電力を提供するように構成されている電力アッセンブリと、輸液デバイスとの通信を提供するように構成されている通信アッセンブリとを含む。モジュラー電力および接続性アッセンブリは、再使用可能であるように構成されおり、輸液デバイスに除去可能に連結されるように構成されている。
【0006】
1つまたは複数の実施形態は、電力および接続性システムを提供する。電力および接続性システムは、1つまたは複数の再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリを含む。それぞれの再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリは、デバイスカップリング部材を受け入れるように構成されているキャビティーを含むハウジングと、輸液デバイスに電力を提供するように構成されている電力アッセンブリと、輸液デバイスとの通信を提供するように構成されている通信アッセンブリとを含む。それぞれのモジュラー電力および接続性アッセンブリは、輸液デバイスに除去可能に連結されるように構成されている。また、電力および接続性システムは、1つまたは複数の再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリに電子信号を伝送するように、および、1つまたは複数の再使用可能なモジュラー電力および接続性アッセンブリから電子信号を受信するように構成されている接続性ハブを含む。
【0007】
1つまたは複数の実施形態は、モジュラー電力および接続性システムを動作させる方法を提供する。方法は、モジュラー電力および接続性アッセンブリを輸液デバイスに除去可能に連結するステップと;モジュラー電力および接続性アッセンブリから輸液デバイスへ電力を伝送するステップと;モジュラー電力および接続性アッセンブリと輸液デバイスとの間の通信リンクを提供するステップと;輸液デバイスからモジュラー電力および接続性アッセンブリへデータを伝送するステップと;データの少なくとも一部分をモジュラー電力および接続性アッセンブリから接続性ハブへ伝送するステップと;データの一部分を接続性ハブからヘルスケアネットワークのクラウドインターフェースへ伝送するステップとを含む。
【0008】
開示されている実施形態の先述のおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面から、より明らかになることとなる。
【0009】
添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれており、本明細書の中に組み込まれており、本明細書の一部を構成しており、添付の図面は、本開示の実施形態を図示しており、説明とともに、本開示の原理を説明する役割を果たしている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】典型的な輸液デバイスを備えた例示的な輸液セットの概略図である。
【
図2】主題の技術の態様によるモジュラー電力および接続性アッセンブリの斜視図である。
【
図3】主題の技術の態様によるモジュラー電力および接続性アッセンブリの斜視図である。
【
図4】主題の技術の態様による充電ステーションの斜視図である。
【
図5】主題の技術の態様によるヘルスケア機関ネットワークの例を示す図である。
【
図6】主題の技術の態様による、例示的なグラフィカルユーザーインターフェースを有するユーザーデバイスと通信しているモジュラー電力および接続性アッセンブリの例を示す図である。
【
図7】主題の技術の態様による、ヘルスケア機関の施設内患者ケアシステムの例を示す図である。
【
図8】主題の技術の態様による、モジュラー電力および接続性アッセンブリの通信および制御のための例示的な電子システムを図示する概念的なダイアグラムである。
【
図9】モジュラー電力および接続性システムを動作うする方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
下記に記載されている詳細な説明は、主題の技術のさまざまな構成沿説明しており、主題の技術が実践され得る唯一の構成を表すことを意図していない。詳細な説明は、主題の技術の徹底的な理解を提供する目的のための具体的な詳細を含む。したがって、寸法は、特定の態様に関して、非限定的な例として提供されている。しかし、主題の技術はこれらの具体的な詳細なしに実践され得るということが、当業者に明らかになることとなる。いくつかの場合において、主題の技術の概念を曖昧にすることを回避するために、周知の構造およびコンポーネントは、ブロック図の形態で示されている。
【0012】
本開示は、主題の技術の例を含み、添付の特許請求の範囲を限定しないということが理解されるべきである。ここで、主題の技術のさまざまな態様は、特定のしかし非限定的な例にしたがって開示されることとなる。本開示において説明されているさまざまな実施形態は、異なる方式およびバリエーションにおいて実施され得り、また、所望の用途または実装形態にしたがって実施され得る。
【0013】
主題の技術は、独立した電力および接続性を備えたモジュラーアプローチを提供する。たとえば、非使い捨ての再充電可能な電力供給部は、使い捨ての周辺輸液デバイス(たとえば、センサー、ポンピングエレメント)の機能性を可能にする。モジュラー設計は、合計デバイスコストの低減を提供し、電子機器の廃棄による環境的な影響の低減を提供し、デバイスの誤接続を防止し、独自のインターフェースを介してサイバーセキュリティーリスクを防止する。モジュラーアプローチは、低コストの使い捨ての構成部品(たとえば、センサー、ポンピングエレメント)から高コストの非使い捨ての構成部品(たとえば、バッテリー、通信インターフェース)を分離することによって、消費者のコスト負担をさらに低下させる。
【0014】
本開示は、輸液デバイスのための非使い捨てのモジュラー電力および接続性アッセンブリなどのような、輸液デバイスアッセンブリに関する。モジュラー電力および接続性アッセンブリは、電力および接続性を任意の所望の輸液デバイス(たとえば、センサー、ポンプ)に提供することが可能である。典型的に、標準的な輸液セット10は、被験者に流体を注入するために使用される。標準的な輸液セット10の例が、
図1に示されている。
【0015】
輸液セット10は、穿孔スパイク20を含み、穿孔スパイク20は、ゴムストッパーを穿孔するための鋭いスパイク、または、バッグ(図示せず)の中への挿入丸みを帯びた鈍いスパイクのいずれかであることが可能である。スパイク20は、流体のための1つのチャネルと、随意的に、ベントするための第2のチャネルとを含有している。ベント21は、通常、穿孔スパイク20の付近に存在しており、空気がドロップチャンバー22の中へ流入することを可能にする。ベント21は、細菌フィルターを提供されており、細菌が機器に進入することを防止することが可能である。
【0016】
ドロップチャンバー22は、ドロップチャンバー22の上部にドロップ発生器23を有しており、それは、特定のサイズのドロップを作り出す。ドロップ発生器23からのドロップは、ドロップチャンバー22の中へ落下し、ドロップチャンバー22が液体によって部分的に充填されるようになっている。これは、気泡がコネクターチューブ24に進入することを防止し、気泡は、患者に有害であることとなる。粒子フィルター(図示せず)が、ドロップチャンバー22の下側アパーチャーに提供され得る。
【0017】
コネクターチューブ24は、ドロップチャンバー22を患者と接続する。コネクターチューブ24は、通常、150cm程度の長さであり、PVCから製造され得る。チューブ24は、明確化のために、
図1では短くされて示されている。コネクターチューブ24は、典型的に、チューブ24の長さの全体を通して、連続的な直径を有している。
【0018】
コネクターチューブ24の端部には、ルアーフィッティング25があり、ルアーフィッティング25は、標準的なルアーコーンを有する装置のすべての他のピースへの接続のために標準化されている。ルアーフィッティング25は、患者の循環系の中へ(たとえば、静脈の中へ)医療用流体を注入するための輸液ポンプまたは皮下注射針(図示せず)に装着され得るということを、当業者は認識することとなる。
【0019】
コネクターチューブ24を通る流体の流量を制御するためのローラークランプ26が、ドロップチャンバー22とルアーフィッティング25との間にあり、コネクターチューブ24と係合している。また、輸液デバイス28(たとえば、圧力センサー)が、ドロップチャンバー22とルアーフィッティング25との間にあり、コネクターチューブ24と係合している。輸液デバイス28は、典型的に、ハードワイヤード電源への接続(たとえば、輸液デバイス28と電気コンセントとの間の電力ケーブル/ワイヤー接続など)を必要とする。輸液デバイス28への/からの通信は、典型的に、ハードウェア通信デバイスへの接続(たとえば、輸液デバイス28とルーターとの間の通信ケーブル/ワイヤー接続など)を必要とする。
【0020】
図2を参照すると、輸液デバイスのためのモジュラー電力および接続性アッセンブリ100が示されている。モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ハウジング105を有しており、ハウジング105は、輸液デバイス110(たとえば、センサーデバイス、ポンプデバイス)を受け入れるように寸法決めおよび構成されている。たとえば、輸液デバイス110は、チューブ24を通って流れる流体の圧力をセンシングするためのセンサーであることが可能である。また、ハウジング105は、チュービング(たとえば、コネクターチューブ24など)を受け入れるように寸法決めおよび構成され得る。たとえば、ハウジング105は、チューブ凹部107を含むことが可能であり、チューブ凹部107は、チューブ24を受け入れるようにサイズ決めおよび構成されており、それは、輸液デバイス110に連結されているチューブ24を維持することを支援し、チューブ24のよじれもしくは変位を防止することを助け、および/または、輸液デバイス110をモジュラー電力および接続性アッセンブリ100に連結することを支援することが可能である。
【0021】
モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、複数の使い捨ての輸液セット10および/または使い捨ての輸液デバイス110のための電力および/または通信を提供するために繰り返して使用され得る非使い捨てのデバイスとして構成され得る。たとえば、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、第1の使い捨ての輸液デバイス110に電力および通信を提供するために使用され得り、その後に、第1の使い捨ての輸液デバイス110は捨てられ、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、第2の使い捨ての輸液デバイス110に電力および通信を提供するために使用され得る。第2の使い捨ての輸液デバイス110は、第1の使い捨ての輸液デバイス110がそれとともに使用された同じ輸液セットとともに使用され得り、たとえば、第1の圧力センサーが不良になった場合に、または、輸液セットを使用する輸液プロセスの間に、異なるタイプの圧力センサーが必要とされる場合に、第1の圧力センサーを第2の圧力センサーと交換する。別の例では、第2の使い捨ての輸液デバイス110は、異なる輸液セットとともに使用され得る(たとえば、異なる輸液プロセスにおいて同じ患者とともに、または、新しい患者とともに使用され得る)。
【0022】
使用時に、輸液デバイス110は、輸液ライン(たとえば、チューブ24など)の上にあるか、または、それに取り付けられ得る。たとえば、
図2は、輸液デバイス110を示しており、流体入口部112が第1のチューブ24aに連結された状態になっており、流体出口部114が第2のチューブ24bに連結された状態になっている。ここで、流体は、第1のチューブ24aから流入し、輸液デバイス110(たとえば、圧力センサー、ポンプエレメント)を通り、第2のチューブ24bを通って流出することが可能であり、輸液デバイス110が、流体が通過するときに、流体の態様(たとえば、流体圧力、流体色、ガス泡の存在)を観察もしくはモニタリングすることができるようになっており、および/または、流体に作用することができるようになっている(たとえば、流体をポンプ送りする、流体を濾過する、ガス/他の流体を流体の中へ混合する)。
【0023】
図2に示されているように、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、輸液デバイス110に除去可能に連結されている。ハウジング105は、輸液デバイス110を受け入れるようにサイズ決めおよび寸法決めされている受け入れキャビティーまたはカットアウト109を含むことが可能である。ハウジング105および輸液デバイス110は、任意の所望の様式で連結され得る。たとえば、ハウジング105および輸液デバイス110は、互いに引き付けられる磁気エレメントを有することが可能である。別の例では、受け入れキャビティー109は、輸液デバイス110の上の対向する係合部材と係合するように構成されている1つまたは複数の係合部材(たとえば、スナップ、ソケット、ピン、Velcro、タブ)を含むことが可能である。したがって、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、輸液デバイス110およびチューブ24が接続される前または後のいずれかにおいて、輸液デバイス110に容易に接続され、または、輸液デバイス110から容易に切り離され得る。
【0024】
ハウジング105と輸液デバイス110との間の連結は、電力接続部(たとえば、ピン、ケーブル)を含むことが可能であり、電力接続部は、接続性アッセンブリ100を輸液デバイス110に物理的に連結するときに、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100から輸液デバイス110へ電力を提供するように構成されている。電力接続部は、ワイヤレス電力伝送部として構成され得り、ここで、ハウジング105は、ワイヤレス電力トランスミッターを有することが可能であり、輸液デバイス110は、ワイヤレス電力レシーバーを有することが可能である。したがって、輸液デバイス110は、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100への物理的な接続を必要としない可能性がある。その理由は、輸液デバイス110がモジュラー電力および接続性アッセンブリ100に近接しているときに、電力が輸液デバイス110に伝送され得るからである。
【0025】
同様に、ハウジング105と輸液デバイス110との間の連結は、通信接続部(たとえば、ピン、ケーブル)を含むことが可能であり、通信接続部は、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100を輸液デバイス110に物理的に連結するときに、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100と輸液デバイス110との間の通信を提供するように構成されている。通信接続部は、ワイヤレス通信伝送部(たとえば、Bluetooth(登録商標)、WiFi、Zigbee)として構成され得り、ここで、ハウジング105および輸液デバイス110は、ワイヤレス通信コンポーネント(たとえば、トランスミッター、レシーバー、トランシーバー)をそれぞれ有することが可能である。したがって、輸液デバイス110は、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100への物理的な接続を必要としない可能性がある。その理由は、輸液デバイス110がモジュラー電力および接続性アッセンブリ100に近接しているときに、通信が伝送および受信され得るからである。
【0026】
図3に示されているように、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ハーネスアッセンブリ120を含むことが可能である。ハーネスアッセンブリ120は、ベース122およびエクステンション部材124を含むことが可能である。ここで、輸液デバイス110は、ベース122(たとえば、ピン、磁石)に連結され得り、エクステンション部材124は、ベース122をハウジング105に連結することが可能である。エクステンション部材124は、電力および/または通信ワイヤーを含み、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100とベース122との間の電力および/または通信伝送を提供することが可能である。ベース122は、上記に議論されているように、輸液デバイス110に電力を提供するように、および/または、輸液デバイス110へ/から通信を提供するように構成され得る(たとえば、物理的な伝送またはワイヤレス伝送)。別の例では、エクステンション部材124は、物理的な電力/通信接続部(たとえば、非導電性材料から形成されている)を提供しなくてもよく、電力/通信は、ハウジング105とベース122との間でワイヤレスに伝送され得り、ベース122と輸液デバイス110との間でさらに伝送され得る。さらに別の例では、電力/通信は、ハウジング105と輸液デバイス110との間でワイヤレスに直接的に伝送され得る。
【0027】
輸液デバイス110がキャビティー109の中にフィットするようにサイズ決めされていない場合には(たとえば、輸液デバイス110がキャビティー109よりも大きい場合、または、輸液デバイス110が他のチューブおよび/またはデバイスへの接続を必要とする場合など)、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ハーネスアッセンブリ120を使用するように構成され得る。別の例として、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ほとんどの動作またはすべての動作において(たとえば、輸液デバイス110がキャビティー109の中にフィットするようにサイズ決めされている場合などでも)、ハーネスアッセンブリ120を使用するように構成され得る。ハーネスアッセンブリ120は、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100に除去可能に接続するように構成され得り、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100が、上記に議論されている任意の構成で使用され得るようになっている。別の例として、ハーネスアッセンブリ120は、ハウジング105と一体的に形成され得る。
【0028】
また、ハウジング105は、インディケーター103(たとえば、LEDライト)を含むことが可能であり、インディケーター103は、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100の中の電力レベルの視覚的インディケーションを提供するように構成されている。たとえば、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ハウジング105の中に配設されている1つまたは複数の再充電可能なバッテリー(たとえば、リチウムイオン)を含むことが可能である。インディケーター103は、バッテリーの中に残っている電力の視覚的インディケーションを提供するように構成され得る。また、インディケーター103は、たとえば、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100と輸液デバイス110との間の通信リンクの視覚的インディケーションを提供するように構成され得る。
【0029】
図4に示されているように、主題の技術は、また、充電ステーション150を含むことが可能であり、充電ステーション150は、1つまたは複数のモジュラー電力および接続性アッセンブリ100を再充電するための電力を提供するように構成されている。たとえば、充電ステーション150は、ベース152および受け入れスロット154を有することが可能であり、ここで、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、受け入れスロット154の中へ挿入され得る。電力は、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100の一部分とベース152との間の物理的な接続部(たとえば、ピン、ランド)を通して直接的に、充電ステーション150からモジュラー電力および接続性アッセンブリ100へ伝送され得る。電力は、ワイヤレス電力接続部を介して間接的に、充電ステーション150からモジュラー電力および接続性アッセンブリ100へ伝送され得る。
【0030】
充電ステーション150は、電源(たとえば、建物の電気配線)に配線で接続され得り、充電ステーション150が、一般的に、特定の場所に恒久的に位置決めされるようになっている。充電ステーション150は、電気コンセントの中へ差し込むための電気的なプラグ、および/または、ポータブルバッテリー(たとえば、再充電可能なバッテリー)を含むことによって、ポータブルユニットとして構成され得る。
【0031】
図5に示されているように、主題の技術は、また、接続性ハブ200を含むことが可能であり、接続性ハブ200は、輸液デバイス110に連結されているモジュラー電力および接続性アッセンブリ100と、ユーザーデバイス260を有するヘルスケア機関の施設内患者ケアシステムのクラウドインターフェース250との間で、通信および/または制御を相互接続するように構成されている。たとえば、接続性ハブ200は、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100と患者ケアシステムとの間で、情報を送信/受信するように構成されており、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100に連結されている輸液デバイス110のモバイル制御を提供することが可能である。
【0032】
図5および
図6に示されているように、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、輸液デバイス110からの情報(たとえば、センサー情報)を、接続性ハブ200を通して、クラウドインターフェース250へ、そして、特定のユーザーデバイス260(たとえば、医療従事者のスマートフォン)へ伝送することが可能である。したがって、医療従事者は、被験者の輸液プロセスを遠隔でモニタリングすることが可能である。別の例として、情報フローは、逆であってもよく、ここでは、医療従事者は、ユーザーデバイス260の上で調節を入力する(たとえば、ポンプ速度を変更する)ことが可能であり、それは、次いで、クラウドインターフェース250から、接続性ハブ200へ、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100へ、そして、輸液デバイス110(たとえば、ポンプエレメント)へ伝送される。したがって、医療従事者は、被験者の輸液プロセスを遠隔で制御することが可能である。主題の技術のうちの1つまたは複数の態様において、Bluetooth(登録商標)接続性が、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100と接続性ハブ200との間に提供され得り、WiFi接続性が、接続性ハブ200とクラウドインターフェース250との間に提供され得り、モバイルインターフェース270は、クラウドインターフェース250とユーザーデバイス260との間の情報接続性を提供することが可能である。
【0033】
図7は、主題の技術の態様による、ヘルスケア機関の施設内患者ケアシステム300の例を示している。
図7において、患者ケアデバイス(または、一般的に「医療用デバイス」)312は、医療施設ネットワーク310に接続されている。患者ケアデバイス(または、「PCD(patient care device)」)という用語は、患者ケアユニット(または、「PCU(patient care unit)」)という用語と相互交換に使用され得り、そのいずれも、たとえば、輸液ポンプ、バイタルサインモニター、医薬ディスペンシングデバイス(たとえば、キャビネット、トート)、医薬準備デバイス、自動化されたディスペンシングデバイス、上述のもののうちの1つと連結されているモジュール(たとえば、輸液ポンプに取り付けるように構成されているシリンジポンプモジュール)、または、他の同様のデバイスなどのような、さまざまな補助的医療用デバイスを含むことが可能である。それぞれの医療用デバイス312は、伝送チャネル331によって内部ヘルスケアネットワーク310に接続されている。伝送チャネル331は、任意のワイヤードまたはワイヤレス伝送チャネル、たとえば、802.11ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)である。いくつかの実装形態において、ネットワーク310は、また、医療施設の全体を通したさまざまな部門の中に位置付けされているコンピューターシステムを含む。たとえば、
図7のネットワーク310は、随意的に、入院部門、請求部門、生物医学工学部門、臨床検査室、中央供給部門、1つもしくは複数のユニットステーションコンピューター、および/または、医学的決定サポートシステムと関連付けられるコンピューターシステムを含む。さらに下記に説明されているように、ネットワーク310は、離散的なサブネットワークを含むことが可能である。示されている例では、ネットワーク310は、デバイスネットワーク340を含み、患者ケアデバイス312(および、他のデバイス)は、デバイスネットワーク340によって、通常の動作にしたがって通信する。
【0034】
追加的に、施設内患者ケアシステム300は、別個の情報システムサーバー330を組み込むことが可能であり、その機能は、より詳細に下記に説明されることとなる。そのうえ、情報システムサーバー330は別個のサーバーとして示されているが、情報システムサーバー330の機能およびプログラミングは、施設の情報システムを設計するエンジニアによってそのように望まれる場合には、別のコンピューターの中へ組み込まれ得る。施設内患者ケアシステム300は、情報システムサーバー330と接続および通信するための1つまたは複数のデバイス端末332をさらに含むことが可能である。デバイス端末332は、ネットワーク310を介して情報システムサーバー330と通信するためのソフトウェアを備えて構成されている、パーソナルコンピューター、パーソナルデータアシスタンス、モバイルデバイス、たとえば、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューター、拡張現実デバイス、またはスマートフォンなどを含むことが可能である。
【0035】
患者ケアデバイス312は、患者ケアを提供するためのシステムを含み、それは、たとえば、Eggersらによる米国特許第5,713,856号に説明されているものなどであり、その文献は、その目的のために参照により本明細書に組み込まれている。患者ケアデバイス312は、ポンプ、生理学的モニター(たとえば、心拍数、血圧、ECG、EEG、パルスオキシメーター、および他の患者モニター)、セラピーデバイスを含むことが可能であり、または、それを組み込むことが可能であり、他の薬物送達デバイスが、本明細書に記載されている教示にしたがって利用され得る。示されている例では、患者ケアデバイス312は、1つまたは複数の機能モジュール316、318、320、322に接続されている制御モジュールまたはユニット314(インターフェースユニット314とも称される)を含む。インターフェースユニット314は、メモリー(たとえば、ランダムアクセスメモリー(RAM)358)に接続されている中央処理装置(CPU)350を含み、また、1つまたは複数のインターフェースデバイス(たとえば、ユーザーインターフェースデバイス354など)、符号化データ入力デバイス360、ネットワーク接続352、および、追加的なモジュールまたはデバイスと通信するための補助インターフェース362を含む。また、インターフェースユニット314は、必ずしもそうではないが、ソフトウェアおよびデータを記憶するためのメイン不揮発性ストレージユニット356(たとえば、ハードディスクドライブまたは不揮発性フラッシュメモリーなど)と、上述のエレメントを相互接続するための1つまたは複数の内部バス364とを含む。
【0036】
さまざまな実装形態において、ユーザーインターフェースデバイス354は、タッチスクリーンであり、タッチスクリーンは、ユーザーに情報を表示するためのものであり、スクリーンの定義されたエリアに触れることによってユーザーが情報を入力することを可能にするためのものである。追加的に、または、代替例では、ユーザーインターフェースデバイス354は、情報を表示および入力するための任意の手段(たとえば、モニター、プリンター、キーボード、ソフトキー、マウス、トラックボール、および/またはライトペンなど)を含むことが可能である。データ入力デバイス360は、バーコードフォーマットで印刷されたデータをスキャンおよび解釈することができるバーコードリーダーであることが可能である。追加的に、または、代替例では、データ入力デバイス360は、コンピューターの中へ符号化データを入力するための任意のデバイスであることが可能であり、たとえば、磁気ストリップを読み取るためのデバイス、ラジオ周波数識別(RFID)デバイス(それによって、RFIDタグまたはスマートラベルの中にエンコードされたデジタルデータ(下記に定義されている)が、リーダー360によってラジオ波を介して獲得される)、PCMCIAスマートカード、ラジオ周波数カード、メモリースティック、CD、DVD、または、任意の他のアナログもしくはデジタルストレージ媒体などであることが可能である。データ入力デバイス60の他の例は、音声起動もしくは認識デバイスまたはポータブル個人情報端末(PDA)を含む。使用されるインターフェースデバイスのタイプに応じて、ユーザーインターフェースデバイス354およびデータ入力デバイス360は、同じデバイスであることが可能である。
【0037】
データ入力デバイス360は、
図7においてインターフェースユニット314の中に配設されるように示されているが、データ入力デバイス360は、薬局システム334の中に一体になっていることが可能であり、または、外部に位置付けされており、RS-232シリアルインターフェースもしくは任意の他の適当な通信手段を通して薬局システム334と通信することが可能であるということが認識される。補助インターフェース362は、RS-232通信インターフェースであることが可能であるが、しかし、周辺デバイス(たとえば、プリンター、患者モニター、輸液ポンプ、または他の医療用デバイスなど)と通信するための任意の他の手段が、主題の技術から逸脱することなく使用され得る。追加的に、データ入力デバイス360は、別個の機能モジュール(たとえば、モジュール316、318、320、および322など)であることが可能であり、適切なプログラミングおよび通信プロトコルを使用して、制御ユニット314(または、ネットワークの上の任意の他のシステム)と通信するように構成され得る。
【0038】
ネットワーク接続352は、ワイヤード接続またはワイヤレス接続(たとえば、Ethernet、WiFi、BLUETOOTH(登録商標)、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)接続、デジタルサブスクライバーライン(DSL)モデム、またはケーブルモデムなどによる)であることが可能である。任意の直接的なまたは間接的なネットワーク接続が使用され得り、それは、テレフォンモデム、MIBシステム、RS232インターフェース、補助インターフェース、光学的リンク、赤外線リンク、ラジオ周波数リンク、マイクロ波リンク、もしくはWLANS接続、または、他のワイヤレス接続を含むが、それに限定されない。
【0039】
機能モジュール316、318、320、322は、患者にケアを提供するための、または、患者条件をモニタリングするための任意のデバイスであることが可能である。
図7に示されているように、機能モジュール316、318、320、322のうちの少なくとも1つは、医薬または他の流体を患者に送達するための静脈内輸液ポンプなどのような輸液ポンプモジュールであることが可能である。この議論の目的のために、機能モジュール16は、輸液ポンプモジュールである。機能モジュール318、320、322のそれぞれは、任意の患者治療またはモニタリングデバイスであることが可能であり、それは、輸液ポンプ、シリンジポンプ、PCAポンプ、硬膜外ポンプ、経腸ポンプ、血圧モニター、パルスオキシメーター、EKGモニター、EEGモニター、心拍数モニター、または頭蓋内圧力モニターなどを含むが、それに限定されない。機能モジュール318、320、および/または322は、プリンター、スキャナー、バーコードリーダー、または、任意の他の周辺入力デバイス、出力デバイス、もしくは入力/出力デバイスであることが可能である。
【0040】
それぞれの機能モジュール316、318、320、322は、インターフェースユニット314と直接的にまたは間接的に通信し、インターフェースユニット314は、デバイス312の全体的なモニタリングおよび制御を提供する。機能モジュール316、318、320、322は、
図7に示されているように、または、Eggersらに詳述されているように、インターフェースユニット314の一方の端部または両方の端部に、シリアル方式で物理的におよび電子的に接続され得る。しかし、主題の技術から逸脱することなく利用され得る、機能モジュールをインターフェースユニットと接続するための他の手段が存在しているということが認識される。また、十分なプログラム可能性および接続性を提供するポンプまたは患者モニタリングデバイスなどのようなデバイスは、スタンドアロンのデバイスとして動作することが可能であり得り、別個のインターフェースユニットまたは制御ユニット314を通して接続されることなく、ネットワークと直接的に通信することが可能であるということが認識されることとなる。上記に説明されているように、追加的な医療用デバイスまたは周辺デバイスが、1つまたは複数の補助インターフェース362を通して患者ケアデバイス312に接続され得る。
【0041】
それぞれの機能モジュール316、318、320、322は、モジュール特有のコンポーネント376、マイクロプロセッサー370、情報を記憶するための揮発性メモリー372および不揮発性メモリー374を含むことが可能である。4つの機能モジュールが
図7に示されているが、任意の数のデバイスが、中央制御ユニット314に直接的にまたは間接的に接続され得るということが留意されるべきである。本明細書で説明されている機能モジュールの数およびタイプは、例示目的のものであることを意図しており、決して主題の技術の範囲を限定することを意図していない。モジュール特有のコンポーネント376は、特定のモジュールの動作に必要な任意のコンポーネント(たとえば、輸液ポンプモジュール316のためのポンピングメカニズムなど)を含む。
【0042】
それぞれの機能モジュールは、少なくともあるレベルの独立した動作をすることが可能であり得るが、インターフェースユニット314は、デバイス312の全体的な動作をモニタリングおよび制御する。たとえば、より詳細に下記に説明されることとなるように、インターフェースユニット314は、機能モジュール316、318、320、322にプログラミングインストラクションを提供し、それぞれのモジュールの状況をモニタリングする。
【0043】
患者ケアデバイス312は、いくつかの異なるモード(または、パーソナリティー)で動作することができ、それぞれのパーソナリティーは、構成データベースによって定義されている。構成データベースは、患者ケアデバイス312の内部のストレージユニット356の上のデータベース、または、外部データベース337であることが可能である。特定の構成データベースは、患者特有の情報(たとえば、デバイスまたは患者の場所、年齢、身体的な特質、または医学的な特質など)に少なくとも部分的に基づいて選択される。医学的な特質は、患者診断、治療処方、病歴、医療記録、患者ケア提供者の識別、生理学的特質、または心理学的特質を含むが、それに限定されない。本明細書で使用されているように、患者特有の情報は、また、ケア提供者情報(たとえば、医師の識別)、または、病院もしくは病院コンピューターネットワークの中の患者ケアデバイス260の場所を含む。患者ケア情報は、ネットワーク接続352を通して、または、入力/インターフェースデバイス354、360、もしくは362のいずれかを通して入力され得り、ネットワーク310の中のどこからでも生じることが可能である(たとえば、薬局サーバー、入院サーバー、および検査室サーバーなどから)。
【0044】
主題の技術の態様を組み込む医療用デバイスは、ネットワークインターフェースモジュール(NIM)を装備していることが可能であり、医療用デバイスがネットワークの中のノードとして参加することを可能にする。明確化の目的のために、主題の技術は、インターネットプロトコル(IP)を使用するEthernetネットワーク環境において動作するものとして説明されることとなるが、主題の技術の概念は、他のネットワーク環境においても等しく適用可能であり、そのような環境は、主題の技術の範囲の中にあるということが意図されているということが理解される。
【0045】
さまざまなデータ供給源へのおよびそれからのデータは、既存の技術によってネットワークと互換性があるデータに変換され得り、医療用デバイスとネットワークとの間の情報の移動は、さまざまな手段によって達成され得る。たとえば、患者ケアデバイス312およびネットワーク310は、自動化された相互作用、手動の相互作用、または、自動化された相互作用および手動の相互作用の両方の組み合わせを介して通信することが可能である。自動化された相互作用は、連続的または断続的であることが可能であり、また、(
図7に示されているように)直接的なネットワーク接続354を通して起こることが可能であり、または、RS232リンク、MIBシステム、BLUETOOTH(登録商標)などのようなRFリンク、IRリンク、WLANS、デジタルケーブルシステム、テレフォンモデム、または、他のワイヤードもしくはワイヤレス通信手段を通して起こることが可能である。患者ケアデバイス312とネットワーク310との間の手動の相互作用は、たとえば、ユーザーインターフェースデバイス354、符号化データ入力デバイス360、バーコード、コンピューターディスク、ポータブルデータアシスタント、メモリーカード、または、データを記憶するための任意の他の媒体を使用して、断続的にまたは周期的に、システム間でデータを物理的に転送することを含む。さまざまな態様における通信手段は、分散されたデータ供給源の可能な限り多くのポイントからのデータへのアクセスを伴って双方向性である。決定を行うことは、ネットワーク310の中のさまざまな場所において起こることが可能である。たとえば、限定ではないが、HISサーバー330、決定サポート348、リモートデータサーバー349、病院部門もしくはユニットステーション346の中で行われるか、または、患者ケアデバイス312自身の中で行われ得る。
【0046】
主題の技術にしたがってネットワークの上で動作する医療用デバイスとのすべての直接的な通信は、情報システムサーバー30(リモートデータサーバー(RDS)として知られる)を通して実施され得る。主題の技術の態様によれば、医療用デバイス(たとえば、輸液ポンプまたはバイタルサイン測定デバイスなど)の中へ組み込まれたネットワークインターフェースモジュールは、認証されたRDSから生じないすべてのネットワークトラフィックを無視する。主題の技術のRDSの主な責務は、NIMを有するすべてのネットワーク接続された医療用デバイスの場所および状況を追跡し、オープンな通信を維持することである。
【0047】
説明されている特徴のうちの1つまたは複数を含む医療用デバイスは、外来医療用デバイスとして実装され得る。外来医療用デバイスは、一般的に、患者の輸送の間またはリモート医薬投与(たとえば、医療施設の外側、たとえば、ユーザーの自宅の中など)の間の医薬の投与をサポートするためにポータブルであるように設計されたデバイスを指す。Barakによる米国特許第7163381号は、外来ケアに適切であり、移動事象の間に安全な投与を提供することを支援するように修正され得る、ポンプを説明している。米国特許第7163381号の開示は、その全体が参照により組み込まれている。
【0048】
図8は、主題の技術の態様による、医療用デバイス(たとえば、輸液デバイス110)の給電、通信、モニタリング、および制御のための例示的な電子システム400を図示する概念的なダイアグラムである。電子システム400は、
図1~
図7によって提供されている1つまたは複数のコンポーネントおよびプロセスに関連付けられるソフトウェアの実行のためのコンピューティングデバイスであることが可能であり、それは、情報システムサーバー330、デバイス端末332、患者ケアデバイス312の中のコンピューティングハードウェア、または外部データベース337を含むが、それに限定されない。電子システム400は、
図1~
図7に関する開示と組み合わせて、代表的なものであることが可能である。この点において、電子システム400は、パーソナルコンピューターまたはモバイルデバイス、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピューター、ラップトップコンピューター、PDA、拡張現実デバイス、ウェアラブル(たとえば、ウォッチ、バンド、もしくは眼鏡など)など、または、それらの組み合わせ、または、1つもしくは複数のプロセッサーがその中に埋め込まれているかもしくはそれに連結された状態の他のタッチスクリーンもしくはテレビ、または、ネットワーク接続性を有する任意の他の種類のコンピューター関連の電子デバイスであることが可能である。
【0049】
電子システム400は、さまざまなタイプのコンピューター可読の媒体、および、さまざまな他のタイプのコンピューター可読の媒体のためのインターフェースを含むことが可能である。示されている例では、電子システム400は、バス408、処理ユニット412、システムメモリー404、リードオンリーメモリー(ROM)410、永久ストレージデバイス402、入力デバイスインターフェース414、出力デバイスインターフェース406、および、1つまたは複数のネットワークインターフェース416を含む。いくつかの実装形態において、電子システム400は、以前に説明されたさまざまなコンポーネントおよびプロセスの動作のために、他のコンピューティングデバイスもしくは回路を含むか、または、それと一体化され得る。
【0050】
バス408は、電子システム400の多数の内部デバイスを通信可能に接続するすべてのシステムバス、周辺バス、およびチップセットバスを集合的に表している。たとえば、バス408は、処理ユニット412を、ROM410、システムメモリー404、および永久ストレージデバイス402と通信可能に接続する。
【0051】
これらのさまざまなメモリーユニットから、処理ユニット412は、主題の開示のプロセスを実行するために、実行するべきインストラクション、および、処理するべきデータを取り出す。処理ユニットは、異なる実装形態において、シングルプロセッサーまたはマルチコアプロセッサーであることが可能である。
【0052】
ROM410は、電子システムの処理ユニット412および他のモジュールによって必要とされる静的なデータおよびインストラクションを記憶している。他方では、永久ストレージデバイス402は、読み書き可能なメモリーデバイスである。このデバイスは、電子システム400がオフのときでもインストラクションおよびデータを記憶する不揮発性メモリーユニットである。主題の開示のいくつかの実装形態は、永久ストレージデバイス402として大容量ストレージデバイス(たとえば、磁気ディスクまたは光ディスクおよびその対応するディスクドライブなど)を使用する。
【0053】
他の実装形態は、永久ストレージデバイス402としてリムーバブルストレージデバイス(たとえば、フロッピーディスク、フラッシュドライブ、およびその対応するディスクドライブなど)を使用する。永久ストレージデバイス402と同様に、システムメモリー404は、読み書き可能なメモリーデバイスである。しかし、ストレージデバイス402とは異なり、システムメモリー404は、揮発性の読み書き可能なメモリー(たとえば、ランダムアクセスメモリーなど)である。システムメモリー404は、プロセッサーが実行時に必要とするインストラクションおよびデータのうちのいくつかを記憶する。いくつかの実装形態において、主題の開示のプロセスは、システムメモリー404、永久ストレージデバイス402、および/またはROM410の中に記憶される。これらのさまざまなメモリーユニットから、処理ユニット412は、いくつかの実装形態のプロセスを実行するために、実行するべきインストラクション、および、処理するべきデータを取り出す。
【0054】
また、バス408は、入力および出力デバイスインターフェース414および406に接続している。入力デバイスインターフェース414は、ユーザーが電子システムに情報を伝達することおよびコマンドを選択することを可能にする。入力デバイスインターフェース414によって使用される入力デバイスは、たとえば、英数字キーボードおよびポインティングデバイス(「カーソル制御デバイス」とも呼ばれる)を含む。出力デバイスインターフェース406は、たとえば、電子システム400によって発生させられるイメージの表示を可能にする。出力デバイスインターフェース406によって使用される出力デバイスは、たとえば、プリンターおよびディスプレイデバイス、たとえば、陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)などを含む。いくつかの実装形態は、入力デバイスおよび出力デバイスの両方として機能するデバイス(たとえば、タッチスクリーンなど)を含む。
【0055】
また、
図8に示されているように、バス408は、ネットワークインターフェース416を通して電子システム400をネットワーク(図示せず)に連結する。ネットワークインターフェース416は、たとえば、ワイヤレスアクセスポイント(たとえば、Bluetooth(登録商標)もしくはWiFi)、または、ワイヤレスアクセスポイントに接続するためのラジオ回路を含むことが可能である。また、ネットワークインターフェース416は、コンピューターのネットワークの一部(たとえば、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、ワイヤレスLAN、またはイントラネットなど)、または、ネットワークのネットワーク(たとえば、インターネットなど)にコンピューターを接続するためのハードウェア(たとえば、Ethernetハードウェア)を含むことが可能である。電子システム400のいずれかまたはすべてのコンポーネントは主題の開示に関連して使用され得る。
【0056】
図9を参照すると、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100を動作させる方法500が提供される。ステップ510において、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100が、輸液デバイス110に連結される。たとえば、チューブ24に接続されている輸液デバイス110が、ハウジング105の中へ挿入されるか、または、ハーネスアッセンブリ120のベース122に接続され得る。
【0057】
モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ステップ520において、輸液デバイス110に電力を提供する。たとえば、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ハウジング105と輸液デバイス110との間の物理的な接続(たとえば、ピン、ケーブル)を通して、または、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100と輸液デバイス110との間のワイヤレス電力伝送を通して、電力を伝送することが可能である。
【0058】
ステップ530において、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、輸液デバイス110と通信する。たとえば、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、輸液デバイス110からセンサー情報を受信し、および/または、輸液デバイス110に制御情報を伝送することが可能である。
【0059】
ステップ540において、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、ヘルスケアネットワークと通信する。たとえば、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、受信されたデータまたはセンサー情報を接続性ハブ200に伝送することが可能であり、そして、接続性ハブ200は、クラウドインターフェース250に伝送され、ユーザーインターフェース260によって受信されて終了することが可能である。したがって、ユーザーインターフェース260(たとえば、モバイルインターフェース270など)は、輸液デバイス110からのデータまたは情報をユーザー(たとえば、医療労働者)に提供することが可能である。別の例として、モジュラー電力および接続性アッセンブリ100は、接続性ハブ200から制御情報を受信することが可能であり、そして、それは、クラウドインターフェース250から受信され得り、そして、それは、ユーザーインターフェース260から受信され得る。したがって、ユーザーインターフェース260(たとえば、モバイルインターフェース270など)は、医療労働者からの制御情報を輸液デバイス110に提供することが可能である。
【0060】
本明細書で使用されているように、「ユーザーインターフェース」(対話型ユーザーインターフェース、グラフィカルユーザーインターフェース、またはUIとも称される)は、ネットワークベースのインターフェースを指すことが可能であり、それは、入力信号を受信するための、もしくは、電子情報を提供するための、および/または、任意の受信された入力信号に応答してユーザーに情報を提供するための、データフィールドおよび/または他の制御エレメントを含む。制御エレメントは、UIを介して提示されるダイアル、ボタン、アイコン、選択可能なエリア、または、他の知覚可能な指標を含むことが可能であり、それは、相互作用されるときに(たとえば、クリックされる、タッチされる、選択されるなど)、UIを提示するデバイスのためにデータの交換を開始させる。UIは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、FLASH(登録商標)、JAVA(登録商標)、.NET(商標)、ウェブサービス、またはリッチサイトサマリー(RSS)などのような技術を使用して、全体的にまたは部分的に実装され得る。いくつかの実装形態において、UIは、説明されている態様のうちの1つまたは複数にしたがって通信する(たとえば、データを送信または受信する)ように構成されているスタンドアロンのクライアント(たとえば、シッククライアント、ファットクライアント)の中に含まれ得る。通信は、医療用デバイスまたはそれと通信しているサーバーとの間のものであることが可能である。
【0061】
上記に説明されている機能は、コンピューターソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアの中に実装され得る。技法は、1つまたは複数のコンピュータープログラム製品を使用して実装され得る。プログラマブルプロセッサーおよびコンピューターは、モバイルデバイスの中に含まれるか、または、モバイルデバイスとしてパッケージ化され得る。プロセスおよび論理フローは、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサーによって、および、1つまたは複数のプログラマブル論理回路によって実施され得る。汎用および特殊用途のコンピューティングデバイスおよびストレージデバイスは、通信ネットワークを通して相互接続され得る。
【0062】
いくつかの実装形態は、機械可読またはコンピューター可読の媒体の中にコンピュータープログラムインストラクションを記憶するマイクロプロセッサー、ストレージ、およびメモリー(コンピューター可読のストレージ媒体、機械可読媒体、または機械可読ストレージ媒体とも称される)などのような、電子コンポーネントを含む。そのようなコンピューター可読の媒体のいくつかの例は、RAM、ROM、リードオンリーコンパクトディスク(CD-ROM)、記録可能なコンパクトディスク(CD-R)、再書き込み可能なコンパクトディスク(CD-RW)、リードオンリーデジタル多用途ディスク(たとえば、DVD-ROM、2層DVD-ROM)、さまざまな記録可能な/再書き込み可能なDVD(たとえば、DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RWなど)、フラッシュメモリー(たとえば、SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカードなど)、磁気的なおよび/またはソリッドステートハードドライブ、リードオンリーおよび記録可能なBlu-Ray(登録商標)ディスク、超密度光学ディスク、任意の他の光学的なまたは磁気的な媒体、ならびにフロッピーディスクを含む。コンピューター可読の媒体は、少なくとも1つの処理ユニットによって実行可能であり、さまざまな動作を実施するためのインストラクションのセットを含む、コンピュータープログラムを記憶することが可能である。コンピュータープログラムまたはコンピューターコードの例は、マシンコード(たとえば、コンパイラーによって作り出されるようなもの)およびファイル(インタープリターを使用してコンピューター、電子コンポーネント、またはマイクロプロセッサーによって実行される高レベルコードを含む)を含む。
【0063】
上記の議論は、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサーまたはマルチコアプロセッサーに主に言及しているが、いくつかの実装形態は、1つまたは複数の集積回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)によって実施される。いくつかの実装形態において、そのような集積回路は、回路自身の上に記憶されているインストラクションを実行する。
【0064】
本明細書および本出願の任意の請求項において使用されているように、「コンピューター」、「サーバー」、「プロセッサー」、および「メモリー」という用語は、すべて、電子デバイスまたは他の技術的なデバイスを指す。これらの用語は、人々または人々のグループを除外する。本明細書の目的のために、「ディスプレイ」または「表示する」という用語は、電子デバイスの上に表示することを意味する。本明細書および本出願の任意の請求項において使用されているように、「コンピューター可読媒体」および「複数のコンピューター可読媒体」という用語は、コンピューターによって読み取り可能な形態で情報を記憶する有形で物理的な物体に完全に制限される。これらの用語は、任意のワイヤレス信号、ワイヤードダウンロード信号、および、任意の他の一過性の信号を除外する。
【0065】
ユーザーとの相互作用を提供するために、本明細書で説明されている主題の実装形態は、ユーザーに情報を表示するためのディスプレイデバイス(たとえば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニター)ならびにキーボードおよびポインティングデバイス(たとえば、マウスまたはトラックボール)(ユーザーは、それによって、コンピューターへの入力を提供することが可能である)を有するコンピューターの上に実装され得る。他の種類のデバイスも、同様に、ユーザーとの相互作用を提供するために使用され得る。たとえば、ユーザーに提供されるフィードバックは、感覚フィードバック(たとえば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)の任意の形態であることが可能であり、ユーザーからの入力は、任意の形態(音響入力、音声入力、または触覚入力を含む)で受け取られ得る。加えて、コンピューターは、ユーザーによって使用されるデバイスにドキュメントを送信すること、および、そのデバイスからドキュメントを受信することによって(たとえば、ウェブブラウザから受信される要求に応答して、ユーザーのクライアントデバイスの上のウェブブラウザにウェブページを送信することによって)、ユーザーと相互作用することが可能である。
【0066】
本明細書で説明されている主題の実施形態は、コンピューティングシステムの中で実装され得り、コンピューティングシステムは、たとえば、データサーバーとして、バックエンドコンポーネントを含み、または、コンピューティングシステムは、ミドルウェアコンポーネント(たとえば、アプリケーションサーバー)を含み、または、コンピューティングシステムは、フロントエンドコンポーネント(たとえば、グラフィカルユーザーインターフェースまたはウェブブラウザ(それを通して、ユーザーは、本明細書で説明されている主題の実装形態と相互作用することができる)を有するクライアントコンピューター)を含み、または、コンピューティングシステムは、1つまたは複数のそのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む。システムのコンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体(たとえば、通信ネットワーク)によって相互接続され得る。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)およびワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(たとえば、インターネット)、およびピアツーピアネットワーク(たとえば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0067】
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバーを含むことが可能である。クライアントおよびサーバーは、一般的に、互いに遠隔にあり、通信ネットワークを通して相互作用することが可能である。クライアントおよびサーバーの関係は、それぞれのコンピューターの上で走り、互いにクライアント-サーバー関係を有する、コンピュータープログラムに起因して生じる。いくつかの実施形態において、サーバーは、データ(たとえば、HTMLページ)をクライアントデバイスに伝送する(たとえば、クライアントデバイスと相互作用するユーザーにデータを表示する目的のために、および、ユーザーからユーザー入力を受信する目的のために)。クライアントデバイスにおいて発生させられるデータ(たとえば、ユーザー相互作用の結果)は、サーバーにおいてクライアントデバイスから受信され得る。
【0068】
本明細書で説明されているさまざまな例示目的のブロック、モジュール、エレメント、コンポーネント、方法、およびアルゴリズムは、電子ハードウェア、コンピューターソフトウェア、または、その両方の組み合わせとして実装され得るということを、当業者は認識することとなる。ハードウェアおよびソフトウェアのこの相互交換可能性を図示するために、さまざまな例示目的のブロック、モジュール、エレメント、コンポーネント、方法、およびアルゴリズムが、それらの機能性の観点から一般的に上記に説明されてきた。そのような機能性がハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、全体的なシステムに課される特定の用途および設計制約に依存する。説明されている機能性は、それぞれの特定の用途に関してさまざまな方式で実装され得る。さまざまなコンポーネントおよびブロックは、主題の技術の範囲からからすべて逸脱することなく、異なって配置され得る(たとえば、異なる順序で配置されるか、または、異なる方式で区分される)。
【0069】
本明細書で使用されているように、ウェブサイトという用語は、ウェブサイトの任意の態様を含むことが可能であり、それは、1つまたは複数のウェブページ、ウェブ関連コンテンツをホストするかまたは記憶するために使用される1つまたは複数のサーバーなどを含む。したがって、ウェブサイトという用語は、ウェブページおよびサーバーという用語と相互交換的に使用され得る。「ように構成されている」、「ように動作可能な」、および「ようにプログラムされている」という述語、対象の任意の特定の有形のまたは無形の修正を意味するのではなく、むしろ、相互交換的に使用されることを意図している。たとえば、動作またはコンポーネントをモニタリングおよび制御するように構成されているプロセッサーは、また、プロセッサーが動作をモニタリングおよび制御するようにプログラムされているということ、または、プロセッサーが動作をモニタリングおよび制御するように動作可能であるということを意味している。同様に、コードを実行するように構成されているプロセッサーは、コードを実行するようにプログラムされた、または、コードを実行するように動作可能なプロセッサーとして解釈され得る。
【0070】
開示されているプロセスの方法におけるブロックの任意の特定の順序または階層は、例示的なアプローチの図示であるということが理解される。設計または実装の好みに基づいて、プロセスの中のブロックの特定の順序もしくは階層は、再配置されてもよいということ、または、すべての図示されているブロックが実施され得るということが理解される。いくつかの実装形態において、ブロックのいずれかが、同時に実施され得る。
【0071】
本開示は、任意の当業者が本明細書で説明されているさまざまな態様を実践することを可能にするために提供されている。本開示は、主題の技術のさまざまな例を提供しており、主題の技術は、これらの例に限定されない。これらの態様に対するさまざまな修正例は、当業者に容易に明らかになることとなり、本明細書で規定されている一般的な原理は、他の態様にも適用され得る。
【0072】
単数形でのエレメントへの言及は、具体的にそのように述べられていない限り、「唯一の」を意味することを意図しているのではなく、「1つまたは複数の」を意味することを意図している。具体的にそうでないことを述べられていない限り、「いくつかの」という用語は、「1つまたは複数の」を指す。男性の代名詞(たとえば、彼の)は、女性および中性(たとえば、「彼女の」および「その」)を含み、その逆もまた同様である。見出しおよび小見出しは(それらがある場合には)、単に便宜のために使用されており、本発明を限定しない。
【0073】
「例示的な」という言葉は、「例または図示としての役割を果たす」ということを意味するように、本明細書で使用されている。「例示的な」として本明細書で説明されている任意の態様または設計は、必ずしも、他の態様または設計を上回る好適なまたは有利なものとして解釈されるべきではない。1つの態様では、本明細書で説明されているさまざまな代替的な構成および動作は、少なくとも均等物であると考えられ得る。
【0074】
本明細書で使用されているように、一連の項目に先行する「の少なくとも1つ」という語句は(項目のいずれかを分離するために「または」という用語を伴う)、リストのそれぞれの項目ではなく、全体としてリストを修飾する。「の少なくとも1つ」という語句は、少なくとも1つの項目の選択を必要とするのではない。むしろ、この語句は、項目のうちの任意の1つの少なくとも1つ、および/または、任意の組み合わせの少なくとも1つ、および/または、項目のそれぞれの少なくとも1つを含む意味を許容する。例として、「A、B、またはCの少なくとも1つ」という語句は、Aのみ、Bのみ、もしくは、Cのみ;または、A、B、およびCの任意の組み合わせを指すことが可能である。
【0075】
「態様」などのような語句は、そのような態様が主題の技術に必須であるということ、または、そのような態様が主題の技術のすべての構成に適用されることを暗示しているのではない。ある態様に関する開示は、すべての構成、または、1つもしくは複数の構成に適用することが可能である。ある態様は、1つまたは複数の例を提供する場合がある。ある態様などのような語句は、1つまたは複数の態様を指す可能性があり、その逆もまた同様である。「実施形態」などのような語句は、そのような実施形態が主題の技術に必須であるということ、または、そのような実施形態が主題の技術のすべての構成に適用されることを暗示しているのではない。ある実施形態に関する開示は、すべての実施形態、または、1つもしくは複数の実施形態に適用することが可能である。ある実施形態は、1つまたは複数の例を提供する場合がある。そのような実施形態という語句は、1つまたは複数の実施形態を指す可能性があり、その逆もまた同様である。「構成」などのような語句は、そのような構成が主題の技術に必須であるということ、または、そのような構成が主題の技術のすべての構成に適用されることを暗示しているのではない。構成に関する開示は、すべての構成、または、1つもしくは複数の構成に適用することが可能である。ある構成は、1つまたは複数の例を提供する場合がある。そのような構成という語句は、1つまたは複数の構成を指す可能性があり、その逆もまた同様である。
【0076】
1つの態様では、別段の記述がない限り、本明細書(以下に続く特許請求の範囲を含む)において記述されているすべての測定値、値、レーティング、位置、大きさ、サイズ、および他の仕様は、概算であり、正確ではない。1つの態様では、それらは、それらが関連する機能、および、それらが関連する技術分野において慣習的な機能と一貫する合理的な範囲を有することを意図している。
【0077】
開示されているステップ、動作、またはプロセスの特定の順序または階層は、例示的なアプローチの図示であるということが理解される。設計の好みに基づいて、ステップ、動作、またはプロセスの特定の順序または階層は再配置され得るということが理解される。ステップ、動作、またはプロセスのうちのいくつかは、同時に実施され得る。ステップ、動作、またはプロセスのうちのいくつかまたはすべては、ユーザーの介入なしに、自動的に実施され得る。添付の方法の請求項は(もしあれば)、サンプル順序において、さまざまなステップ、動作、またはプロセスのエレメントを提示しており、提示されている特定の順序または階層に限定されることを意味していない。
【0078】
当業者に知られているか、または、当業者に後に知られることになる、本開示の全体を通して説明されているさまざまな態様のエレメントに対するすべての構造的なおよび機能的な均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれており、特許請求の範囲によって包含されることを意図している。そのうえ、本明細書で開示されているものは、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に提供されたものであることを意図していない。請求項のエレメントは、そのエレメントが「のための手段(means for)」という語句を使用して明示的に記載されていない限り、または、方法の請求項の場合には、そのエレメントが「のためのステップ(step for)」という語句を使用して記載されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定の下で解釈されるべきではない。そのうえ、「含む(include)」または「有する」などの用語が使用されている範囲において、そのような用語は、請求項の中の移行句として用いられるときに「含む(comprise)」が解釈されるように、「含む(comprise)」という用語と同様の様式で、包括的であることを意図している。
【0079】
発明の名称、背景技術、発明の概要、図面の簡単な説明、および、本開示の要約は、これによって本開示に組み込まれており、制限的な説明としてではなく、本開示例示目的の例として提供される。特許請求の範囲または意味を限定するものとして使用されることとならないという理解の下で、それは提出される。加えて、詳細な説明において、説明は例示目的の例を提供しているということ、および、本開示を合理化する目的のためにさまざまな特徴がさまざまな実施形態において一緒にグループ化されているということが理解され得る。この開示の方法は、特許請求されている主題が、それぞれの請求項の中に明示的に記載されているものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示されている構成または動作のすべての特徴よりも少ないものにある。以下の特許請求の範囲は、これによって詳細な説明の中へ組み込まれており、それぞれの請求項は、別個の特許請求されている主題として自立している。
【0080】
特許請求の範囲は、本明細書で説明されている態様に限定されることを意図しているのではなく、特許請求の範囲の文言と一貫する完全な範囲を与えられており、すべての法的な均等物を包含することを意図している。それにもかかわらず、請求項のいずれも、米国特許法第101条、第102条、または第103条の要件を満たすことができない主題を包含することを意図しておらず、それらはそのように解釈されるべきでもない。
【国際調査報告】