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特表2023-507338上昇した4-エチルフェニル硫酸と関連付けられた状態の治療およびリスクを低減する組成物および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-22
(54)【発明の名称】上昇した4-エチルフェニル硫酸と関連付けられた状態の治療およびリスクを低減する組成物および方法
(51)【国際特許分類】
   A23K 50/40 20160101AFI20230215BHJP
   A23K 10/30 20160101ALI20230215BHJP
   A23K 20/147 20160101ALI20230215BHJP
   A23K 20/174 20160101ALI20230215BHJP
【FI】
A23K50/40
A23K10/30
A23K20/147
A23K20/174
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022536840
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(85)【翻訳文提出日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 US2019067564
(87)【国際公開番号】W WO2021126219
(87)【国際公開日】2021-06-24
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502329223
【氏名又は名称】ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(74)【代理人】
【識別番号】100071010
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 行造
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(72)【発明者】
【氏名】エフライム、エデン
(72)【発明者】
【氏名】ジュエル、デニス
【テーマコード(参考)】
2B005
2B150
【Fターム(参考)】
2B005AA06
2B150AA06
2B150AB10
2B150CE07
2B150DD61
2B150DE13
(57)【要約】
動物の不安またはストレスを治療するため、4-EPSレベルが上昇した動物の4-EPSレベルの上昇を低減するため、動物の4-EPSレベルの上昇を防止するため、および動物の微生物叢において有益な微生物の増殖を促進し、非有益な微生物の増殖を阻害するための組成物および方法が開示されている。本方法は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを動物に投与することを含む。本方法での使用に有効な量の大豆タンパク質およびビタミンCを含む組成物が開示されている。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物における不安またはストレスを治療するための方法であって、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを前記動物に投与することを含む、方法。
【請求項2】
前記動物が、一日当たりの栄養摂取量の3.7~6.9%に等しい大豆タンパク質、および一日当たりの栄養摂取量の104.8~148.2ppmのレベルでビタミンCを投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動物が、大豆タンパク質およびビタミンCを含む食物組成物を投与され、前記大豆タンパク質が、一日当たりの栄養摂取量の3.7~6.9%に等しく、ビタミンCが、一日当たりの栄養摂取量の104.8~148.2ppmのレベルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記動物が、大豆タンパク質およびビタミンCを含む食物組成物を投与され、前記大豆タンパク質が、一日当たりの栄養摂取量の4.8~5.8%に等しく、ビタミンCが、一日当たりの栄養摂取量の119.1~137.9ppmのレベルである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記動物が、大豆タンパク質およびビタミンCを含む食物組成物を投与され、前記大豆タンパク質が、一日当たりの栄養摂取量の5.3%に等しく、ビタミンCが、一日当たりの栄養摂取量の126.5ppmのレベルである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記動物がイヌである、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記イヌが、4-エチルフェニル硫酸レベルが上昇していると特定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記イヌが、イヌ不安症を有すると以前に特定されている、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記イヌが、イヌストレス症状を有すると以前に特定されている、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
動物における不安、ストレス、またはストレス障害を治療するための有効量の大豆タンパク質および有効量のビタミンCを含む食物組成物であって、乾燥物質の重量パーセントとして、前記有効量の大豆タンパク質は3.7~6.9%であり、前記有効量のビタミンCは104.8~148.2ppmである、食物組成物。
【請求項11】
乾燥物質の重量パーセントとして、前記有効量の大豆タンパク質が4.8~5.8%であり、前記有効量のビタミンCが119.1~137.9ppmである、請求項10に記載の食物組成物。
【請求項12】
乾燥物質の重量パーセントとして、前記有効量の大豆タンパク質が5.3%であり、前記有効量のビタミンCが126.5ppmである、請求項10に記載の食物組成物。
【請求項13】
前記食物組成物が、イヌ用食物組成物である、請求項10~12のいずれかに記載の食物組成物。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
微生物毒素である4-エチルフェニル硫酸(4-EPS)は、腸内細菌によって産生される代謝物である。他の微生物代謝物の中でも、4-EPSは体循環に入る。血中、4-EPSのレベルの上昇は、ストレス、不安、脳損傷、およびその他の行動問題と関連している。4-EPSレベルの低下は、ストレスおよび不安の症状を軽減することが示されている。
【0002】
イヌの不安(不安症)は、イヌが脅威や恐怖を感じる状況を予測した時の恐怖や動揺、また不安に対する反応である。不釣り合いなレベルの不安を経験するイヌもいる。不安は、不安障害に発展し、行動面およびその他の問題につながる可能性がある。中には、「普通の」ペットなら反応しにくいような幅広い場面で恐怖反応を呈する、全般性不安症を経験するイヌもいる。不安症は、とりわけ、全般的不安障害、過剰刺激不安、分離不安、閉じこもり、騒音恐怖症などの様々な不安障害の一つの形態を取り得る。
【0003】
原因としては、遺伝的要素、出生前および新生児期のストレス要因、母子分離、社会化の欠如、不慣れ、または刺激(または類似の刺激)に遭遇した際に過去に不快な結果を経験したことなどが考えられる。最も一般的な原因は、恐怖、分離、加齢である。恐怖に関連する不安は、特に、大きな騒音、見知らぬ人々や動物、視覚刺激、新しい環境や見知らぬ環境、特定の状況などによって引き起こされ得る。加齢に関連する不安は、より高齢のイヌに影響を与え、認知機能障害症候群(CDS)と関連し得る。分離不安は、ペットが家族から離れたときに安らぎを得られないことから生じる特有の不安である。イヌの約14%が分離不安を有する。一部の分離不安は、子犬が加齢および成熟するのに伴う機能不全執着の結果であり得る。一部の事例では、分離不安は、家庭または毎日のルーチンの変化を伴う場合に生じ得る一方、他の分離不安は、恐怖症などの他の行動問題とともに、不安の状態が根底にある場合もあり得る。
【0004】
不安は、破壊的行動(特に出口または所有者の持ち物に対して)、苦痛的発声、家屋汚染、唾液分泌、歩き回ること、そわそわすること、落ち着けないこと、食欲不振、および反復的または強迫的行動につながり得る。場合によっては、不安が攻撃的な行動に関与し得る。
【0005】
イヌの不安の一般的症状は、攻撃性、家屋内での排尿や排便、垂涎、速い呼吸、破壊的行動、抑うつ、過度な吠え声、歩き回ること、そわそわすること、反復的または強迫的行動を含む。不安症を患う場合、異なるイヌは異なる症状および症状の組み合わせを呈する。
【0006】
イヌのストレスは、変化や適応を求められることに対するイヌの反応であり、通常、緊張やプレッシャーとして現れる。ストレスを経験しているイヌは、恐怖、興奮、活動過多、神経過敏、過敏症、または癇癪の感情を引き起こし得る。負のストレス、過度なストレス、および慢性的なストレスは、行動、健康、および全体的な健康に悪影響を及ぼし得る。ストレスは、疾患を引き起こし、免疫系を抑制し、望ましくない行動を引き起こし、覚醒度を高めて攻撃的行動を起こす確率を高める。
【0007】
イヌのストレスの原因は、特に、悲しみ、対立への曝露、過度または不十分な刺激、過密環境、環境変化(スケジュール、人々、動物、騒音の増加)、懲罰的訓練、不十分な社会的時間、恐ろしい出来事、ネグレクト、フラストレーション、不確実性を含む。
【0008】
イヌは様々な方法でストレスを受けていると伝える。イヌがストレスを感じていることを示す指標は、瞳孔の拡大、目の周りの硬さ、クジラ目/半月目、あくび、唇/鼻をなめる、速い呼吸、過剰な唾液分泌、微笑む、歯ぎしり、頬を膨らませる、歯をむき出す、皺の寄ったマズル、後ろにピンと張った、または直立した耳を含む。他の指標は、緊張した身体、伸びをする、過度の脱毛、ほとんどまたは全く動きがない、低い体勢、後方への体重移動、震え/揺れ、ペニスが露出する、汗まみれの足、眉が硬い、吠える、唸る、遠吠え、および鼻を鳴らす、を含む。ストレスを感じると、イヌの行動はしばしば変化する。ストレスによって引き起こされることの多い行動としては、特に、そわそわすること、睡眠不足または過眠、飛びつき/過敏、癇癪、過剰なセルフグルーミング、破壊的行動、食欲不振、強迫的/衝動的行動、集中できない、活動過多、排尿排便の増加、嘔吐および下痢を含む。
【0009】
特にイヌにおける4-EPSの上昇レベルを低減するための方法および組成物に対するニーズが存在する。イヌの不安症の重症度の上昇レベルを治療または低減するための方法および組成物に対するニーズが存在する。イヌのストレスの重症度の上昇レベルを治療または低減するための方法および組成物に対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【0010】
動物における不安症またはストレスを治療する方法が提供される。本方法は、動物に有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを投与することを含む。
4-EPSレベルの上昇を有する動物において、4-EPSレベルの上昇を低減する方法が提供される。本方法は、動物に有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを投与することを含む。
動物における4-EPSレベルの上昇を防止するための方法が提供される。本方法は、4-EPSレベルの上昇のリスクがある動物に有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを投与することを含む。
動物の微生物叢における有益な微生物の成長を促進し、非有益な微生物の成長を阻害する方法が提供される。本方法は、動物に有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを投与することを含む。
動物における不安症またはストレスを治療する組成物が提供される。組成物は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを含む。
4-EPSレベルが上昇した動物において、4-EPSレベルの上昇を低減するための組成物が提供される。組成物は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを含む。
動物における4-EPSレベルの上昇を防止するための組成物が提供される。組成物は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを含む。
動物の微生物叢における有益な微生物の成長を促進し、非有益な微生物の成長を阻害する組成物が提供される。組成物は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを含む。
【発明を実施するための形態】
【0011】
好適な実施形態の以下の説明は、本質的に単に例示的であり、いかなる点においても本発明、その適用、または用途を制限することは意図されていない。
本発明で使用する場合、および添付の特許請求の範囲において、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別様を明確に規定しない限り、複数形を含む。
【0012】
本明細書で使用される場合、用語「コンパニオン動物」は、限定されないが、イヌ、ネコ、ウサギおよび齧歯類を含む、ヒトによってペットとして保有されるのに適した任意の非ヒト動物を含む。特定の実施形態は、イヌおよび/またはネコのための治療用の製剤および方法である。一つの特定の態様では、本発明は、イヌの治療の製剤および方法を対象とする。
【0013】
「イヌ」という用語は、Canis familiaris、作業犬等などの、コンパニオン動物であるイヌを含む。用語「イヌ(dog)」は、用語「イヌ(canine)」の同義語である。
【0014】
「ネコ」という用語は、飼いネコまたは家ネコまたはFelis domesticusとして知られるコンパニオンアニマルであるネコを含む。用語「ネコ(cat)」は、用語「ネコ(feline)」の同義語である。
【0015】
動物、特にイヌまたはネコなどのコンパニオン動物における不安症およびストレスを治療するための方法が提供される。本方法は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCの両方の組み合わせを動物に投与することを含む。組成物は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを含む。大豆タンパク質の有効量は、一日の栄養摂取量の3.7~6.9%、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の4.8~5.8%、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の5.3%である。ビタミンCの有効量は、一日の栄養摂取量の104.8~148.2ppm、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の119.1~137.9ppm、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の126.5ppmである。
【0016】
「一日の栄養摂取量」および「一日当たりの総栄養摂取量」は、一日当たりの乾燥物質摂取量を意味する。すなわち、水重量は、一日当たりの栄養消費量の計算には含まれない。食物および食物成分が水/水分を含む限りにおいて、乾燥物質は、タンパク質、繊維、脂肪、ミネラルなどを含む水以外の試料中の全てのものを表す。乾燥物質の重量は、総重量から水分の重量を差し引いたものである。一日当たりの乾燥物質摂取量は、全ての水を除いた一日当たりの総栄養摂取量として算出される。例えば、一日の栄養摂取量の特定の割合に相当する成分の量は、一日に消費される乾燥物質の総量(すなわち、すべての水を除く)に対する、乾燥物質形態(同様にすべての水を除く)のその成分の量を意味する。当業者であれば、乾燥物質の量、乾燥物質の重量、および乾燥物質の割合として表される栄養量および割合を容易に認識し、理解するであろう。食物は、湿った、しっとりした、または乾燥したものを問わず、一般に一定量の水を含有しているため、一日の乾燥物質摂取量を計算する際に、こうした食物の水成分は除外される。一日当たりの乾燥物質摂取量である一日の総栄養摂取量を計算するために、水は除外される。一日の総摂取量に占める成分の割合を乾燥物質基準で計算するには、総摂取量から水分を除去して一日の総乾燥物質摂取量とし、成分の割合を乾燥物質として存在する成分量に基づいて計算する。
【0017】
方法において有用な組成物は、ドッグフード組成物などのペットフード組成物であり得る。あるいは、大豆タンパク質およびビタミンCは、サプリメント、おやつ、またはおもちゃとして投与されてもよく、またはそうでなければ、一日の栄養摂取量のために動物に提供される食品に組み込まれなくてもよい。
【0018】
一部の好ましい実施形態では、動物はイヌであり、本方法は、イヌに有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを毎日投与することを含む。イヌに一日当たりに投与される大豆タンパク質の有効量は、一日の栄養摂取量の3.7~6.9%、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の4.8~5.8%、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の5.3%である。イヌに一日当たりに投与されるビタミンCの有効量は、一日の栄養摂取量の104.8~148.2ppm、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の119.1~137.9ppmのビタミンC、一部の実施形態では、一日の栄養摂取量の126.5ppmのビタミンCである。組成物は、大豆タンパク質およびビタミンCの一日の有効量を含む、ドッグフード組成物であることが好ましい。
【0019】
動物、特にネコまたはイヌなどのコンパニオン動物における不安症およびストレスを治療するための組成物および方法が提供される。組成物および方法は、それを必要とする動物における不安症またはストレスの症状を治療するために有用である。組成物および方法は、上昇した4-EPSレベルを有するそのような動物における不安症またはストレスの症状を治療するために有用である。組成物および方法は、コンパニオン動物、特にイヌなど、上昇した4-EPSレベルを有する動物において、4-EPSレベルの上昇を低減するのに有用である。一部の実施形態では、イヌにおけるイヌの不安症またはイヌのストレスを治療するための組成物および方法である。
【0020】
本明細書で使用される場合、用語「治療」は、一つまたは複数の症状の除去、重症度の低減、または予防を指す。
【0021】
本明細書で使用される場合、用語「不安」は、不安、不安障害、ならびに不安および不安障害の症状を指す。
【0022】
本明細書で使用される場合、用語「ストレス」は、ストレス、ストレス障害、ならびにストレスおよびストレス障害の症状を指す。
【0023】
本明細書で使用される場合、不安症に関する用語「治療」は、治療的および/または予防的活性を指す。不安症の症状を伴うイヌにおいて、イヌの不安症の治療は、症状の除去、症状の進行の停止または抑制、症状の重症度の低減および症状の予防を指す。最初に症状の除去、停止、進行の抑制、または重症度の軽減を行う治療は継続してもよく、継続治療は、さらに症状の除去、停止、進行の抑制、または重症度の軽減、および/または症状の再発もしくは発症の防止、または症状のさらなる発症の重症度の軽減を行い得る。一部の実施形態では、イヌの不安症を治療する前に、イヌは不安症の症状を有するものとして特定され得る。一部の実施形態では、治療前に不安症の症状を特定することなくイヌは不安症について治療され得る。一部の実施形態では、不安症に対する治療の前に、イヌは、不安症を有するか、または不安症を発症する素因があると特定され得る。一部の実施形態では、不安症に対する治療の前に、イヌは、4-EPSレベルが高いと特定され得る。
【0024】
本明細書で使用される場合、ストレスおよびストレス障害に関する用語「治療」は、治療的および/または予防的活性を指す。ストレスまたはストレス障害の症状を有するイヌにおいて、イヌのストレスの治療は、症状の除去、症状の進行の停止または抑制、症状の重症度の低減および症状の予防を指す。最初に症状の除去、停止、進行の抑制、または重症度の軽減を行う治療は継続してもよく、継続治療は、さらに症状の除去、停止、進行の抑制、または重症度の軽減、および/または症状の再発もしくは発症の防止、または症状のさらなる発症の重症度の軽減を行い得る。一部の実施形態では、イヌのストレスを治療する前に、イヌはストレスまたはストレス障害の症状を有するものとして特定され得る。一部の実施形態では、治療前に不安症の症状を特定することなくイヌはストレスまたはストレス障害について治療され得る。一部の実施形態では、ストレスまたはストレス障害に対する治療の前に、イヌは、ストレスまたはストレス障害を有するか、またはストレスまたはストレス障害を発症する素因があると特定され得る。一部の実施形態では、ストレスまたはストレス障害に対する治療の前に、イヌは、4-EPSレベルが高いと特定され得る。
【0025】
本明細書で使用される場合、有益な微生物成長の促進および有害な微生物成長の阻害に関する用語「治療」は、治療的および/または予防的活性を指す。有益な微生物のレベルが低減し、有害な微生物のレベルが上昇したイヌにおいて、有益な微生物および有害な微生物のレベルを停止させる、または有益な微生物の成長を促進し、有害な微生物の成長を阻害する治療である。治療開始前に有益な微生物成長を阻害し、有害な微生物成長を促進する素因であると特定されたイヌである。有害な微生物のレベルが上昇し、有益な微生物のレベルが低下した動物において、当初は有益な微生物の成長を促進し、有害な微生物の増殖を抑制し、有益な微生物のレベルを上昇させ、有害な微生物のレベルを低下させてより健康に近いバランスにし、その後は継続的に治療することによりレベルを維持する治療である。一部の実施形態では、イヌのストレスを治療する前に、イヌは、有害な微生物のレベルが上昇し、有益な微生物のレベルが低下したものとして特定され得る。一部の実施形態では、イヌは、動物における有害な微生物のレベルの上昇、および有益な微生物のレベルの低下が特定されることなく、治療され得る。
【0026】
本明細書で使用される場合、用語「4-EPS上昇の治療」、「4-EPS上昇に対して治療すること」、「4-EPS上昇を治療すること」は、4-EPSレベルが低減される治療および/または予防活性を指す。4-EPSレベルが上昇したイヌでは、「4-EPS上昇の治療」、「4-EPS上昇に対して治療すること」、および「4-EPS上昇を治療すること」は、上昇した4-EPSレベルの低減を指す。治療は、上昇した4-EPSレベルを、正常な、非上昇レベル、または低下された上昇4-EPSレベルまで低下させ得る。上昇した4-EPSレベルの低下に続いて、治療は、4-EPSレベルの上昇を防止し得るか、または4-EPSレベルの上昇がさらに進行することの重症度を軽減し得る。4-EPSレベルの上昇を有しないイヌにおいて、「4-EPS上昇の治療」、「4-EPS上昇に対して治療すること」、および「4-EPS上昇を治療すること」は、4-EPSレベルの停止もしくは低下、および4-EPSレベルの上昇の発生の防止、または4-EPSレベルの上昇の発生の重症度を軽減することを指す。一部の実施形態では、4-EPSに対する治療の前に、イヌは、4-EPSレベル測定によって、上昇した4-EPSを有すると特定され得る。一部の実施形態では、イヌは、治療前に4-EPSレベルを測定することなく、4-EPSの上昇に対して治療され得る。一部の実施形態では、4-EPSを治療する前に、イヌは、4-EPS上昇の素因があると特定され得る。4-EPS上昇の素因があると特定されたイヌは、治療時に上昇した4-EPSを有してもよく、その場合、治療は治療的であり、または上昇した4-EPSを有していなくてもよく、その場合、治療は予防的であり、または4-EPSレベルを決定することなく治療が行われてもよい。一部の実施形態では、イヌは、4-EPSレベルを測定して、または測定せずに治療を開始する前に、4-EPS上昇の素因があると特定され得る。
【0027】
本明細書で使用される場合、「有効な量」、「有効量(effective amount)」、「有効量(effective amounts)」、および同様の用語は、特定の生物学的結果、すなわち、4-EPSレベルの上昇、不安症、ストレス、および微生物叢における有益および有害な微生物のレベルの治療、を達成するために有効な大豆タンパク質およびビタミンCの量を指す。特定の実施形態では、有効量の組成物は、治療に影響を及ぼすのに十分な時間で投与される。特定の実施形態では、本方法は、効果的な治療および維持をもたらすのに十分な期間、ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む組成物の投与および消費を含む。有効量は、イヌの理想的な体重、年齢、性別、活性レベル、組成物の代謝可能なエネルギー、および組成物を摂食する頻度、例えば、一日一回、二回、または三回、ならびにイヌに摂食される他の組成物を含む、いくつかの要因に基づいてもよい。一部の実施形態では、有効量は、総栄養摂取量に基づいて投与される大豆タンパク質およびビタミンCの量を指し、大豆タンパク質の量は、一日当たりの総栄養摂取量の3.7~6.9%に等しく、ビタミンCの量は、一日当たりの総栄養摂取量の104.8~148.2ppmに等しい。一部の実施形態では、有効量は、一日当たりの総栄養摂取量に対する乾燥物質基準で、3.7~6.9%の大豆タンパク質および104.8~148.2ppmのビタミンCを含むペットフードを指す。すなわち、イヌ対象に対する全ての一日の栄養およびエネルギー要件を満たすのに好適な食品の量は、乾燥物質基準で、3.7~6.9%の大豆タンパク質および104.8~148.2ppmのビタミンCを含む。
【0028】
一部の実施形態では、有効量は、総栄養摂取量に基づいて投与される大豆タンパク質およびビタミンCの量を指し、大豆タンパク質の量は、一日当たりの総栄養摂取量の4.8~5.8%に等しく、ビタミンCの量は、一日当たりの総栄養摂取量の119.1~137.9ppmに等しい。一部の実施形態では、有効量は、一日当たりの総栄養摂取量に対する乾燥物質基準で、4.8~5.8%の大豆タンパク質および119.1~137.9ppmのビタミンCを含むペットフードを指す。すなわち、イヌ対象に対する全ての一日の栄養およびエネルギー要件を満たすのに好適な食品の量は、乾燥物質基準で、4.8~5.8%の大豆タンパク質および119.1~137.9ppmのビタミンCを含む。
【0029】
一部の実施形態では、有効量は、総栄養摂取量に基づいて投与される大豆タンパク質およびビタミンCの量を指し、大豆タンパク質の量は、一日当たりの総栄養摂取量の5.3%に等しく、ビタミンCの量は、一日当たりの総栄養摂取量の126.5ppmに等しい。一部の実施形態では、有効量は、一日当たりの総栄養摂取量に対する乾燥物質基準で、5.3%の大豆タンパク質および126.5ppmのビタミンCを含むペットフードを指す。すなわち、イヌ対象に対する全ての一日の栄養およびエネルギー要件を満たすのに好適な食品の量は、乾燥物質基準で、5.3%の大豆タンパク質および126.5ppmのビタミンCを含む。
【0030】
「食物」、「食物組成物」、または「ペットフード組成物」は、一部の実施形態では、それが与えられるイヌなどの動物の栄養的に完全な食事であり得る。
【0031】
本明細書で使用される場合、「成分」は、組成物の任意の要素を指す。
【0032】
用語「栄養素」は、栄養を提供する物質を指す。一部の事例では、成分は、一つまたは複数の「栄養素」を含んでもよく、例えば、組成物は、タンパク質および炭水化物の両方を含む重要な栄養素を含むトウモロコシを含んでもよい。
【0033】
食物組成物は、ペットを含むがこれに限定されない動物に、ペットフードの形態で提供することができる。一般的に知られているさまざまなタイプのペットフードをペットの飼い主は入手することができる。ペットフードの選択としては、ウェットペットフード、セミモイストペットフード、ドライペットフード、およびペットのおやつが挙げられるがこれらに限定されない。ウェットペットフードは、一般的に約65%を超える含水量を持つ。セミモイストペットフードは一般的に約20%~約65%の含水量を持ち、湿潤剤、ソルビン酸カリウム、および微生物増殖(細菌およびカビ)を防ぐためのその他の成分を含む場合がある。食品キブルを含むがこれに限定されないドライペットフードは、一般的に約15%未満の含水量を持つ。ペットのおやつは、典型的には、セミモイスト、かむことができるおやつ、任意の数の形態の乾燥したおやつ、かむことができる骨または焼いた、押し出された、もしくは打ち抜かれたおやつ、糖菓おやつ、または当業者に知られているその他の種類のおやつであってもよい。
【0034】
本明細書で使用される場合、「キブル」または「食品キブル」という用語は、イヌおよびネコの餌など、動物の餌の特定のペレット様構成要素を指す。一部の実施形態では、食物キブルは15重量%未満の含水量または水分を有する。食物キブルは、硬いものから柔らかいものまでの広い範囲の質感に及び得る。食物キブルは、膨らんだものから高密度のものまで広い範囲の内部構造に及び得る。食物キブルは押し出しプロセスまたは焼成プロセスによって形成され得る。非限定的な例では、食物キブルは均一な内部構造または変動する内部構造を持ち得る。例えば、食物キブルは被覆したキブルを形成するためにコアおよび被覆を含んでもよい。「キブル」または「食物キブル」という用語が使用される時、それは被覆されていないキブルまたは被覆されたキブルを指すことができることを理解すべきである。
【0035】
本明細書で使用される場合、「押し出す」または「押し出し」という用語は、前処理され、かつ/または調製された成分混合物を、押出機を通して送るプロセスを指す。押し出しの一部の実施形態では、食物キブルは押し出しプロセスによって形成され、湿った成分および乾燥した成分の混合物を含むキブル生地を、食物キブル形成するために熱および圧力下で押し出すことができる。任意のタイプの押出機を使用することができ、その例としては、単軸スクリュー押出機および二軸スクリュー押出機が挙げられるがこれらに限定されない。以下に記述される供給源、成分、および成分のリストは、その組み合わせおよび混合物も企図され、本明細書の範囲内となるようにリストされている。
【0036】
本明細書で意図されるように、組成物は、栄養的に完全かつバランスのとれた動物用食物組成物を包含することを意味するが、これらに限定されない。「栄養的に完全な食事」とは、食事に関して、健康なイヌの通常の健康を維持するのに十分な栄養素を含み得る食事である。栄養的に完全なバランスの取れた、例えばイヌ用のペットフード組成物は当業者によく知られている。例えば、栄養的に完全でバランスの取れた動物飼料組成物に好適な栄養素および成分などの物質、ならびにそれらの推奨量は、例えばOfficial Publication of the Association of American Feed Control Officials,Inc.(AAFCO)、Atlanta、Ga.、(2012)に見つけることができる。
【0037】
有効量のビタミンCおよび大豆タンパク質を含む食事をイヌに与える場合、好ましい方法は、ビタミンCおよび大豆タンパク質を含有する食品をイヌに与えることを含むことが企図される。他の実施形態では、有効量のビタミンCおよび大豆タンパク質を含む食事をイヌに与えることは、ビタミンCおよび大豆タンパク質をサプリメントまたはおやつとしてイヌに投与することによって達成される。ペットフード組成物で、または別個のサプリメントまたはおやつとして送達されるかどうかにかかわらず、任意の手段によって、イヌにビタミンCおよび大豆タンパク質を提供することは、有効量のビタミンCおよび大豆タンパク質を含む食事をイヌに与えることとみなされる。
【0038】
本明細書で使用される場合、用語「補助食品」は、以下に限定されないが、動物の栄養バランスまたは総食の性能を改善するために別の飼料で使用される飼料を含む。補助食品として、限定されないが、他の餌に補助食品として無希釈に与えられ、別個に使用可能な動物の配給量の他の部による自由選択を提供し、または動物の通常の餌で希釈し、混合して完全な餌を作製する組成物が挙げられる。例えば、AAFCOのガイドラインは、アメリカ飼料検査官協会(AAFCO)、Atlanta、Ga(2012)に補助食品に関する議論を含んでいる。補助食品は、例えば、粉末、液体、シロップ、ピル、カプセルに入れられた組成物などを含む様々な形態であり得る。
【0039】
食事は、有効量のビタミンCおよび大豆タンパク質を含んで、イヌにおける4-EPSの上昇レベルを低減し得る。ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む食事は、イヌにおける不安症を治療するために有用である。ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む食事は、イヌにおけるストレスを治療するために有用である。ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む食事は、イヌ対象の微生物叢、特に胃腸系トラックの微生物叢において、有益な微生物成長を促進し、有害な微生物成長を阻害するのに有用である。
【0040】
組成物および製剤
【0041】
上記に概説した方法論の適用により、4-EPSレベルが上昇する素因があり、したがって不安症を発症するリスクが高く、不安ストレスを発症するリスクが高く、イヌの微生物叢、特に腸内細菌叢において有益な微生物の成長を阻害し、有害な微生物の成長を促進するリスクが高いと特定されたイヌに対して大きな利益をもたらす、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを特定することができた。一部の実施形態では、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCは、他の成分と組み合わせて、栄養的に完全な食事を提供する。一部の実施形態では、食品は、成体イヌのための栄養的に完全な食事である。特定の態様では、食品は、成熟したコンパニオンイヌのために配合された栄養的に完全な食事である。
【0042】
一部の実施形態では、組成物は、タンパク質および/または脂肪および/または炭水化物とともに、有効量のビタミンCおよび大豆タンパク質との組み合わせで含む、コンパニオン動物、特にイヌによる消費に好適な食物組成物を含む。一部の実施形態では、例えばビタミンCおよび大豆タンパク質に加え、栄養的に完全かつバランスのとれたドッグフード組成物は、4重量%~90重量%、4重量%~75重量%、5重量%~75重量%、10重量%~60重量%のタンパク質、または乾燥物質基準の組成物の総重量に基づく15重量%~50重量%のタンパク質、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づく0重量%~90重量%、2重量%~80重量%、5重量%~75重量%、および10重量%~50重量%の炭水化物、および乾燥物質基準の組成物の総重量に基づく2重量%~60重量%、5重量%~50重量%、および10重量%~35重量%の脂肪を含み得る。一部の実施形態では、例えば、ビタミンCおよび大豆タンパク質に加えて、栄養的に完全かつバランスのとれたドッグフード組成物は、0~15重量%または2重量%~8重量%の他のビタミン、およびミネラル、抗酸化物質、ならびに例えば、動物の栄養的必要性を支持するアミノ酸などの他の栄養素をさらに含有し得る。ビタミンCは、ペットが摂取した後にビタミンC様活性を発揮するアスコルビン酸およびそのリン酸カルシウム塩、コレステリル塩、2-モノリン酸などの各種誘導体として本食事に投与し得る。それらは、液体、半固体、固体、および熱安定形態などの任意の形態であり得る。
【0043】
組成物内、特に本明細書に提供される方法に投与される食品中の含有に好適なタンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラル、バランス剤などの供給源は、当業者に公知の従来の材料から選択され得る。
【0044】
有効量の大豆タンパク質に加えて、一部の実施形態では、食物組成物の成分として有用なタンパク質は、ほ乳類を含む動物タンパク質、鳥類タンパク質、爬虫類、両生類、魚類、無脊椎動物タンパク質及びその組み合わせを含む動物タンパク質等の動物由来のタンパク質;例えば、牛、ヒツジ、ブタ、ヤギ、シカ、ウサギ、ウマ、カンガルー由来、その乳、凝乳、乳清又は血液、ならびに平滑筋、横紋筋、肝臓、腎臓、腸又は心臓等の臓器由来のもの;平滑筋、横紋筋、肝臓、腎臓、腸または心臓などの内部組織および臓器、鶏卵を含む鶏肉;追加の鳥類のタンパク質源として、シチメンチョウ、ガチョウ、アヒル、ダチョウ、ウズラ、ハト、その卵ならびに平滑筋横紋筋、肝臓、腎臓、腸又は心臓等の臓器が挙げられ、両生類の供給源として、カエル又はサラマンダーが挙げられ、爬虫類のタンパク質源として、ワニ、トカゲ、カメ及びヘビが挙げられ、魚類タンパク質源として、ナマズ、ニシン、サーモン、マグロ、ブルーフィッシュ、タラ、オヒョウ、トラウト、メカジキ及びその卵が挙げられ、無脊椎動物タンパク質源として、ロブスター、カニ、ハマグリ、ムール貝又はカキ及びその組み合わせ、肉タンパク質単離物、乳清タンパク質単離物、卵タンパク質、その混合物等、ならびに大豆タンパク質単離物、コーングルテンミール、小麦グルテン、その混合物等のタンパク質を含み得る。
【0045】
一部の実施形態では、食物組成物の成分として有用な炭水化物には、限定されるものではないが、トウモロコシ、全黄色トウモロコシ、穀物ソルガム、小麦、大麦、米、キビ、抽出酒米、オートグラート、および多糖類(例えば、デンプンおよびデキストリン)、ならびに加水分解されるとエネルギー代謝される糖類(例えば、ショ糖、ラクトース、マルトース、グルコースおよび果糖)のうちの一つまたは複数を含み得る。本明細書に開示される組成物への含有に適した追加の炭水化物源の例としては、果物および野菜が挙げられる。
【0046】
食物組成物の成分として有用な脂肪は、以下に限定されないが、家禽脂肪、牛脂、ラード、精選白色獣脂(choice white grease)、大豆油、トウモロコシ油、キャノーラ油、ヒマワリ油、その混合物などの任意の供給源由来であってもよい。脂肪は、食物組成物内に完全に組み込まれてもよく、食物組成物の外側に堆積されてもよく、または二つの方法の混合物であってもよい。
【0047】
一部の実施形態では、組成物は、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、メチルスルホニルメタン(MSM)、クレアチン、抗酸化物質、ペルナカナリキュラータ、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、およびそれらの混合物からなる群から選択される一つまたは複数の物質の有効量をさらに含む。
【0048】
一部の実施形態では、食物組成物は、さらに、限定されないが、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン(DL-メチオニンおよびL-メチオニンを含む)、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、タウリン、カルニチン、アラニン、アスパラギン酸塩、シスチン、グルタミン酸塩、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、およびヒドロキシプロリン等の一つまたは複数のアミノ酸を含む。
【0049】
一部の実施形態では、食物組成物は、さらに、限定されないが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、マルガロレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、g-リノレン酸、a-リノレン酸、ステアリドン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、DHGLA、アラキドン酸、エイコサテトラ酸、EPA、ベヘン酸、エルカ酸、ドコサテトラ酸、およびDPAなどであるがこれらに限定されない一つまたは複数の脂肪酸を含む。
【0050】
一部の実施形態では、食物組成物は、さらに、限定されないが、水分、タンパク質、脂肪、粗繊維、灰分、食物繊維、可溶性繊維、不溶性繊維、ラフィノース、およびスタキオース等の一つまたは複数の多量栄養素を含む。
【0051】
一部の実施形態では、食物組成物は、さらに、β-カロテン、α-リポ酸、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、リコペン、ルテイン、およびケルセチンなどであるがこれらに限定されない一つまたは複数の微量栄養素を含む。
【0052】
一部の実施形態では、食物組成物は、さらに、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨード、セレン、セレン、コバルト、硫黄、フッ素、クロム、ホウ素、およびシュウ酸塩などであるがこれらに限定されない一つまたは複数の無機物を含む。
【0053】
一部の実施形態では、食物組成物は、有効量のビタミンCに加えて、さらにビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、キヌア穀物、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、ピリドキシン、パントテン酸、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、およびコリンなどであるがこれらに限定されない一つまたは複数の他のビタミンを含む。
【0054】
一部の実施形態では、食物組成物は、繊維をさらに含み、繊維は、例えば、セルロース、ビートパルプ、ピーナッツ殻、および大豆繊維を含む、様々な供給源から供給され得る。
【0055】
一部の実施形態では、食物組成物は、安定化物質、例えば、組成物の貯蔵寿命を延ばす傾向がある物質をさらに含む。このような物質の潜在的に適切な例として、例えば、防腐剤、抗酸化剤、協力剤および捕捉剤、包装ガス、安定剤、乳化剤、増粘剤、ゲル化剤、ならびに湿潤剤が挙げられる。乳化剤および/または増粘剤の例としては、例えば、ゼラチン、セルロースエーテル、デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、および加工デンプンが挙げられる。
【0056】
一部の実施形態では、食物組成物は、着色、嗜好性、および栄養の目的のための意図される添加剤として、例えば、着色剤、酸化鉄、塩化ナトリウム、クエン酸カリウム、塩化カリウム、およびその他の食用塩類、ビタミン、鉱物、および香料を含み得る。組成物中のこのような添加剤の量は、一般的には、最大5%(組成物の乾燥物質基準)である。
【0057】
組成物の調製
【0058】
ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む組成物は、イヌによる消費に適した食品として調製されてもよい。これらの食品は、任意の一貫性または水分含量であってもよく、すなわち、組成物は、湿潤、半湿性、または乾燥食品であってもよい。「湿った」食品は、一般に60%~90%以上の水分含量を有する食物である。「乾燥」食品は、一般に、3%~11%の水分含量を有する食物であり、小片またはキブルの形態で製造されることが多い。「半湿性」の食品は、一般的に25%~35%の水分含量を有する。食品はまた、例えば、柔らかい、噛みごたえのある肉のような粒子または破片、ならびに外側穀物成分またはコーティングおよび内側「クリーム」成分を有するキブルなどの、一つまたは複数の一貫性を有する成分を含んでもよい。
【0059】
一部の実施形態では、ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む食品は、当業者に公知の従来的な食物調製プロセスを使用して、缶詰または湿潤形態で調製されてもよい。通常、粉砕した動物タンパク質組織を、穀粒、適切な炭水化物源、脂肪、油、および調製成分等のその他の成分と混合し、ビタミンおよびミネラル混合物、無機塩、セルロース、ビートパルプ等、および加工に充分な量の水を含む。これらの成分は、成分のブレンド中に加熱を行うのに好適な容器中で混合する。例えば、直接の蒸気注入による、または熱交換器を備えた容器を使用することによる等の、任意の好適な方法を使用して、混合物の加熱を行うことができる。配合物の全ての成分の添加後、混合物は50°F~212°Fの温度に加熱される。この範囲外の温度を使用することができるが、他の加工助剤を使用しない商業的に実用的でない場合がある。適切な温度まで加熱をすると、材料は通常、粘性液体の形態であり、缶に分注する。蓋を付け、容器を密閉する。次いで、密閉した缶を、内容物を殺菌するために設計した従来の装置の中に配置する。殺菌は、通常、約230℃を超える温度まで、使用する温度および組成物および関連の要因に依存して、適切な時間加熱することにより達成することができる。本発明の組成物および食品はまた、それらの調製の前、最中、または後に、食物組成物に添加されてもよく、または食物組成物と組み合わされてもよい。
【0060】
一部の実施形態では、食品は、当業者に公知の慣習的プロセスを使用して、乾燥形態で調製されてもよい。通常、乾燥動物性タンパク質、植物性タンパク質、穀物等を含む乾燥成分を粉砕して、共に混合する。脂肪、油、水、動物性タンパク質、水等を含む液体または湿潤成分を加え、乾燥物質と混合する。様々な成分を組み合わせるために使用される特定の製剤、付加の順序、組み合わせ、および方法および機器は、当技術分野で公知のものから選択することができる。例えば、特定の実施形態では、結果として生じる混合物は、乾燥および湿潤成分の混合物が、高圧および高温で機械的作業に供され、小さな開口部または開口部を通され、例えば、回転ナイフでキブルに切断される、押出成形プロセスを使用して形成される、キブルまたは類似の乾燥片に加工される。得られたキブルを乾燥させて、例えば、風味、脂肪、油類、粉末等を含む、一つまたは複数の局所コーティング剤で任意に被覆する。キブルはまた、押出成形ではなくベーキング法を用いてドウより作製することができ、この方法では、ドウを型に配置した後、乾燥加熱プロセスを行う。
【0061】
組成物を調製する場合、任意の成分は、一般的に、配合の処理中、例えば、組成物のその他の成分を混合している間および/または混合した後に、組成物に組み込むことができる。これらの成分の組成物への分配は、従来の手段により達成することができる。特定の実施形態では、粉砕された動物および/または家禽のタンパク質性組織は、栄養バランス剤、無機塩を含む他の成分と混合され、さらに、セルロース、ビートパルプ、充填剤等を含むその他の成分を、加工に十分な水と混合される。
【0062】
一部の実施形態では、組成物は、より噛みやすいように配合される。特定の実施形態では、組成物および食品は、動物の種および品種間の特定の栄養の違い、ならびに動物の属性のうちの一つまたは複数に対処するように配合される。例えば、イヌ用食品は、例えば、典型的には、ライフステージ、年齢、サイズ、重量、体組成、および品種に基づいて配合される。
【0063】
別の実施形態では、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを含むおやつは、例えば、乾燥食物について以下に説明されるものと類似した押出成形または焼成プロセスによって調製されて、食用品を提供することができる。おやつとしては、例えば、食事の時間ではない間に、動物に食事の気を引かせるために与えられる組成物が挙げられる。おやつは栄養があってよく、組成物は一つまたは複数の栄養素を含み、かつ例えば、食物に関して上で記載した組成物を有してよい。栄養のないおやつは、無毒性の任意の他のおやつを包含する。組成物は、治療剤に被覆されてもよく、治療剤に組み込まれてもよく、またはその両方であってもよい。
【0064】
別の実施形態では、チュアブルまたは消耗品のおもちゃである動物のおもちゃが提供される。こうしたおもちゃは、典型的には、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCで既存の任意のおもちゃを被覆することによって調製される。したがって、おもちゃには、例えば、チュアブルトイが含まれる。イヌ用に意図されるおもちゃには、例えば、人工骨が含まれる。特定の実施形態では、本発明の組成物は、おもちゃの表面上またはおもちゃの部品の表面上にコーティングを形成することができ、おもちゃの一部にまたはおもちゃ全体に、またはその両方に組み込むことができる。現在市販されている広範な好適なおもちゃがある。例えば、米国特許第5,339,771号(および米国特許第5,339,771号に開示される参考文献)を参照されたい。また、例えば、米国特許第5,419,283号(および米国特許第5,419,283号に開示される参考文献)を参照されたい。本発明は、部分的に消費可能なおもちゃ(例えば、プラスチック構成要素を含むおもちゃ)および完全に消費可能なおもちゃ(例えば、生皮や種々の人工骨)の両方を企図することを認識すべきである。本発明は、コンパニオン動物、特にイヌまたはネコによって使用されるためのおもちゃを意図することをさらに認識すべきである。
【0065】
本明細書に記述される全ての刊行物は、本発明に関連して使用され得る、本刊行物に報告されている材料および方法論を記載および開示する目的で、参照により組み込まれる。
【0066】
本発明が適用可能であるさらなる領域は、以下に提供される発明を実施するための形態から明らかになるであろう。発明を実施するための形態および特定の実施例は、本発明の好ましい実施形態を示しているものの、例示の目的のみを意図しており、本発明の範囲を限定することを意図していないと理解されるべきである。
【実施例
【0067】
実施例1
【0068】
微生物代謝物である4-エチルフェニル硫酸(4-EPS)は、ストレスおよび不安症に関連する。4-EPSのレベルの低下は、これらの症状を軽減することが示されている。
【0069】
ビタミンCと大豆タンパク質の最適な組み合わせを示した30匹の成体イヌ(4~10歳)を使用して試験を実施したところ、ストレス関連微生物代謝物である4-エチルフェニル硫酸(4-EPS)の循環レベルが低下した。
【0070】
様々なレベルの大豆タンパク質(0~24グラム)を、様々なレベルのビタミンC(10.24~44.37mg)と組み合わせた。これにより、各イヌは、異なるビタミンCおよび大豆タンパク質の摂取量を有し、
【0071】
血漿代謝プロファイルを決定するために血液が採取される。血漿中の4-EPSレベルは、民間試験所(Metabolon、Durham、NC、USA)によって測定され得る。抽出された上清を分割し、ガスクロマトグラフィーおよび液体クロマトグラフィー質量分析計プラットフォーム上で実行する。4-EPSのピークが公知であり、各試料のピークの下の面積が公知の試料に対して正規化され得る。(例えば、Evans,A.M.,ら(2009年)も参照されたい。生物学的システムの小分子補体の特定および相対的定量のための、統合非標的化超高性能液体クロマトグラフィー/エレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析プラットフォーム。 Anal. Chem. 81,6656-6667。)ガスクロマトグラフィー(疎水性分子用)および液体クロマトグラフィー(親水性分子用)を使用して、血漿試料中に存在する4-EPSなどの代謝物の相対的定量を特定し、提供する。(また、例えば、Ballet,C.ら(2018)New enzymatic and mass spectrometric methodology for the selective investigation of gut microbiota-derived metabolites、Chem. Sci.、9、6233-6239; Akiyama,Yら(2012)A Metabolomic Approach to Clarifying the Effect of AST-120 on 5/6 Nephrectomized Rats by Capillary Electrophoresis with Mass Spectrometry(CE-MS)Toxins 4(11)、1309-1322;およびKikuchi K,ら(2010)Metabolomic search for uremic toxins as indicators of the effect of an oral sorbent AST-120 by liquid chromatography/tandem mass spectrometry. J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci 878:2997-3002を参照されたい。)
【0072】
循環4-EPSレベルを決定し、大豆タンパク質およびビタミンCの摂取量と血液中の4-EPSのレベルとの相関を評価した。
【0073】
高4-EPSの傾向にあるイヌは、特定のレベルのビタミンCおよび大豆タンパク質を含有する食物の摂取から利益を得る場合がある。食物の摂取後の各イヌにおける4-EPSのレベルを比較する一致ペア解析は、ビタミンCおよび大豆タンパク質を添加したことによる4-EPSの有意な減少を示した(P=0.04)。
【0074】
低レベルの4-EPSにつながるビタミンCおよび大豆タンパク質の毎日の摂取量を表1に示す。大豆タンパク質とビタミンCの様々な組み合わせを、成体イヌにおける循環4-EPSのレベルを減少させる可能性について評価した。ビタミンCおよび大豆タンパク質の摂取量が増加すると、4-EPSの循環レベルが上がり、その後、摂取量が増加するにつれて驚くほど減少した。最低レベルの4-EPSは、23.9mgのビタミンCと共に10グラムの大豆タンパク質を毎日摂取した後に検出された(表1)。成体イヌの平均摂取量は188.9グラムであった。したがって、乾燥物質基準として、126.5ppmのビタミンCと組み合わせたおよそ5.3%の大豆タンパク質を含有する食品の消費は、最低レベルの4-EPSをもたらすことになる。4-EPSの最高レベルである1.22468は、44.4mgのビタミンCと共に24グラムの大豆タンパク質を摂取した後に検出された。ペットは、10.2~14.3mgのビタミンCと共に低大豆タンパク質(0~3グラム)または34.8~44.4mgのビタミンCと共に高大豆タンパク質(18~24グラム)の摂取後に平均を超える4-EPSレベルを示した。低レベルの4-EPSは、7~13g(3.7~6.9%)の大豆タンパク質および19.8~28mg(104.8~148.2ppm)のビタミンCを毎日摂取することで達成された。一日当たり22.5~25.3mg(119.1~137.9ppm)のビタミンCと共に9~11グラム(4.8~5.8%)の大豆タンパク質を摂取した場合、4-EPSのレベルは低かった。4-EPSのレベルは、一日当たり10グラム(5.3%)の大豆タンパク質および23.9mg(126.5ppm)のビタミンCを摂取したときに最低であった。
【0075】
【表1】
【0076】
有効量で提供される場合、大豆タンパク質およびビタミンCは、4-EPSの循環レベルを低下させる。ペット用の抗ストレス食品は、有効量の大豆タンパク質およびビタミンCを含有させることによって処方することができ、それによって、微生物毒素である4-EPSの血液レベルが低下する。これが増加すると、ストレス、不安症、および脳損傷に関連する。こうしたペットフードは、それによって、ペットの4-EPSの循環レベルの上昇に関連するストレス関連の問題に対処する。
【0077】
実施例2
【0078】
以下の組成物は、一日当たり提供される総栄養量に基づく。
【0079】
一部の実施形態では、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、大豆タンパク質の量は、3.7~6.9%に等しく、ビタミンCの量は、104.8~148.2ppmに等しい。一部の実施形態では、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、組成物は、5%~25%の量のニワトリ、4%~15%の量の卵タンパク質、 6%~20%の量のコーングルテンミール、0.5~2%のその野菜、0.5%~2%の果実、ならびに乾燥物質基準で組成物の総重量に基づいて、5%~50%の雑穀、醸造用米、オートクローツ、およびそれらの組み合わせから選択される炭水化物を含む。
【0080】
一部の実施形態では、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、大豆タンパク質の量は、4.8~5.8%に等しく、ビタミンCの量は、119.1~137.9ppmに等しい。一部の実施形態では、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、大豆タンパク質の量は、5.3%に等しく、ビタミンCの量は、126.5ppmに等しい。
【0081】
特定の実施形態では、組成物は、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、5%、7.5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、または25%の量でニワトリを含み得る。特定の実施形態では、組成物は、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、または15%の量で卵タンパク質を含み得る。特定の実施形態では、組成物は、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、または20%の量でコーングルテンミールを含み得る。特定の実施形態では、組成物は、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、または1.9%、または2.0%の量の追加の植物源を含み得る。特定の実施形態では、組成物は、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、または1.9%、または2.0%の量の追加の果物源を含み得る。特定の実施形態では、組成物は、乾燥物質基準の組成物の総重量に基づいて、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%の量で、キビ、酒米、オート麦挽き割り粉、およびそれらの組み合わせから選択される炭水化物を含み得る。これらの実施形態の特定の態様では、本発明の組成物は、これらの値のうちのいずれか二つによって終点として定義される範囲内の炭水化物源の乾燥重量を含み得る。
【0082】
実施例3
【0083】
表2は、組成物の割合を有する特定の実施形態を記載する(成分組成物の乾燥物質重量の%)。
【表2】
【0084】
ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む毎日の食事は、ストレスを有すると識別されたイヌに利益を提供し得る。一部の実施形態では、本方法は、ストレス、ストレス障害を有する、または有すると疑われる、またはストレスもしくはストレス障害の症状を示すと疑われるイヌを特定し、ビタミンCおよび大豆タンパク質を含む毎日の食事をそれに与えることを含む。
【0085】
実施例4
【0086】
表3は、組成物の割合を有する特定の実施形態で使用される成分を記載する(成分組成の乾燥物質重量の%)。
【表3】
【0087】
実施例5
【0088】
表4は、組成物の割合を有する特定の実施形態で使用される成分を記載する(成分組成の乾燥物質重量の%)。
【表4】
【0089】
実施例6
【0090】
表5は、組成物の割合を有する特定の実施形態で使用される成分を記載する(成分組成の乾燥物質重量の%)。
【表5】
【0091】
実施例7
【0092】
表6は、組成物の割合を有する特定の実施形態で使用される成分を記載する(成分組成の乾燥物質重量の%)。
【表6】
【0093】
実施例8
【0094】
表7は、組成物の割合を有する特定の実施形態で使用される成分を記載する(成分組成の乾燥物質重量の%)。
【表7】

【0095】
実施例9
【0096】
表8は、組成物の割合を有する特定の実施形態で使用される成分を記載する(成分組成の乾燥物質重量の%)。
【表8】

【0097】
実施例10
【0098】
表9は、組成物の割合を有する特定の実施形態で使用される成分を記載する(成分組成の乾燥物質重量の%)。
【表9】
【国際調査報告】