(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-22
(54)【発明の名称】プリントアンテナ
(51)【国際特許分類】
H01Q 7/00 20060101AFI20230215BHJP
H01Q 9/14 20060101ALI20230215BHJP
H01Q 19/13 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
H01Q7/00
H01Q9/14
H01Q19/13
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022536894
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(85)【翻訳文提出日】2022-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2020116438
(87)【国際公開番号】W WO2021128986
(87)【国際公開日】2021-07-01
(31)【優先権主張番号】201911345171.7
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウ、ドンウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ、ジンジン
(72)【発明者】
【氏名】シ、ツァオ
【テーマコード(参考)】
5J020
【Fターム(参考)】
5J020AA03
5J020BA02
5J020BC08
5J020BC10
5J020CA04
5J020DA03
5J020DA04
5J020DA08
(57)【要約】
本願の実施形態が、アンテナが選択できる動作周波数および指向性パターン適用モードを拡大するために、プリントアンテナを提供する。プリントアンテナは基板に印刷されており、基板にはさらにフィードモジュールが配置されている。プリントアンテナは、ループアンテナボディ、フィードポート、およびスイッチ素子を含む。ループアンテナボディは、第1端部および第2端部を含み、第1端部と第2端部との間にはスペースがあり、第1端部と第2端部との間の接続線が、ループアンテナボディを有するとともに閉ループを形成し、第1端部はフィードポートを用いてフィードモジュールに接続されており、第2端部は接地点(GND)に接続されている。フィードモジュールは、フィードポートを用いてループアンテナボディにフィード信号を出力するように構成されている。ループアンテナボディは複数のループアンテナブランチを含み、どの2つの隣接するループアンテナブランチ間にもスイッチ素子が配置されており、スイッチ素子は2つの隣接するループアンテナブランチを接続または分離するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリントアンテナであって、前記プリントアンテナが基板に印刷されており、前記基板にさらにフィードモジュールが配置されており、前記プリントアンテナが、ループアンテナボディと、フィードポートと、スイッチ素子とを備え、
前記ループアンテナボディが第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部と前記第2端部との間にスペースがあり、前記第1端部と前記第2端部との間の接続線が、前記ループアンテナボディとともに閉ループを形成し、前記第1端部が前記フィードポートを用いて前記フィードモジュールに接続されており、前記第2端部が接地点(GND)に接続されており、
前記フィードモジュールが前記フィードポートを用いて前記ループアンテナボディにフィード信号を出力するように構成されており、
前記ループアンテナボディが複数のループアンテナブランチを有し、前記スイッチ素子がどの2つの隣接するループアンテナブランチ間にも配置されており、前記スイッチ素子が前記2つの隣接するループアンテナブランチを接続または分離するように構成されている、プリントアンテナ。
【請求項2】
各スイッチ素子が0Ω抵抗器であり、
前記0Ω抵抗器の一端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの一方に接続されており、前記0Ω抵抗器の他端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの他方に接続されている、または
前記0Ω抵抗器の一端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの一方に接続されており、前記0Ω抵抗器の他端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの他方から分離されている、または
前記0Ω抵抗器の一端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの一方から分離されており、前記0Ω抵抗器の他端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの他方から分離されている、請求項1に記載のプリントアンテナ。
【請求項3】
前記基板にさらに制御モジュールが配置されており、各スイッチ素子がダイオードであり、前記制御モジュールが各ダイオードに接続されており、
前記ダイオードの一端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの一方に接続されており、前記ダイオードの他端が前記2つの隣接するループアンテナブランチの他方に接続されており、
前記制御モジュールが、各ダイオードを制御してオンまたはオフにするように構成されている、請求項1に記載のプリントアンテナ。
【請求項4】
前記プリントアンテナがさらに第1リフレクタアンテナボディを備え、前記第1リフレクタアンテナボディが前記ループアンテナボディの一方の側に配置されており、前記第1リフレクタアンテナボディが前記フィードモジュールに接続されており、前記第1リフレクタアンテナボディが2つの第1リフレクタアンテナブランチを有し、前記2つの第1リフレクタアンテナブランチ間にスイッチ素子が配置されており、前記2つの第1リフレクタアンテナブランチ間に位置する前記スイッチ素子が、前記2つの第1リフレクタアンテナブランチを接続または分離するように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のプリントアンテナ。
【請求項5】
前記プリントアンテナがさらに第2リフレクタアンテナボディを備え、前記第2リフレクタアンテナボディが前記ループアンテナボディの他方の側に配置されており、前記第2リフレクタアンテナボディが前記フィードモジュールに接続されており、前記第2リフレクタアンテナボディが2つの第2リフレクタアンテナブランチを有し、前記2つの第2リフレクタアンテナブランチ間にスイッチ素子が配置されており、前記2つの第2リフレクタアンテナブランチ間に位置する前記スイッチ素子が、前記2つの第2リフレクタアンテナブランチを接続または分離するように構成されている、請求項4に記載のプリントアンテナ。
【請求項6】
前記第2端部と前記GNDとの間にスイッチ素子が配置されており、前記第2端部と前記GNDとの間に位置する前記スイッチ素子が、前記第2端部と前記GNDとを接続または分離するように構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のプリントアンテナ。
【請求項7】
前記プリントアンテナが、第1スイッチ素子と、第2スイッチ素子と、第3スイッチ素子と、第4スイッチ素子とを備え、前記ループアンテナボディが、第1ループアンテナブランチと、第2ループアンテナブランチと、第3ループアンテナブランチと、第4ループアンテナブランチとを有し、前記第1ループアンテナブランチの一端が前記フィードポートを用いて前記フィードモジュールに接続されており、前記第1スイッチ素子が前記第1ループアンテナブランチの他端と前記第2ループアンテナブランチとの間に配置されており、前記第2スイッチ素子が前記第2ループアンテナブランチと前記第3ループアンテナブランチとの間に配置されており、前記第3スイッチ素子が前記第3ループアンテナブランチと前記第4ループアンテナブランチの一端との間に配置されており、前記第4スイッチ素子が前記第4ループアンテナブランチの他端と前記GNDとの間に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のプリントアンテナ。
【請求項8】
前記第1ループアンテナブランチがモノポールアンテナである、請求項7に記載のプリントアンテナ。
【請求項9】
前記プリントアンテナの動作周波数帯域が、無線ローカルエリアネットワークWLAN規格の動作周波数帯域と、ロングタームエボリューションLTE規格の動作周波数帯域とを含み、
前記プリントアンテナの放射方向が、水平全方向性、水平方向性、および垂直カバレッジを含む、請求項7または8に記載のプリントアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年12月23日に中国国家知識産権局に出願された「プリントアンテナ(PRINTED ANTENNA)」と題する中国特許出願第201911345171.7号に基づく優先権を主張し、当該中国特許出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願はアンテナの分野に関し、具体的にはプリントアンテナに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、信号の送信および受信に内蔵アンテナを必要とする電子デバイスがますます増えており、このアンテナは概して、プリント回路基板(Printed Circuit Board:PCB)に配置されている。送信する場合には、アンテナは送信機の高周波電流を空間電磁波に変換し、受信する場合には、アンテナは空間から捕らえた電磁波を高周波電流に変換して、この高周波電流を受信機に送出する。
【0004】
アンテナには多くのタイプが存在し、異なる用途には異なるアンテナが必要とされる。ループアンテナ(Loop antenna)とは、低電力且つ短距離のシステムで一般に用いられるアンテナのタイプである。アンテナには、モノポールアンテナおよび逆F型アンテナ(Inverted-F antenna)などの異なる放射モードがあり、異なる放射モードが異なる動作周波数に対応する。しかしながら、ループアンテナの単一の放射モードでは、異なる周波数帯域で比較的高い放射効率を実現することはできず、ループアンテナの動作周波数適用範囲は比較的小さくなる。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態が、アンテナの動作周波数適用範囲および指向性パターン適用範囲を広げるために、プリントアンテナを提供する。
【0006】
第1態様によれば、本願の一実施形態がプリントアンテナを提供する。プリントアンテナは基板に印刷されており、基板にはさらにフィードモジュールが配置されている。プリントアンテナは、ループアンテナボディ、フィードポート、およびスイッチ素子を含む。ループアンテナボディは、第1端部および第2端部を含み、第1端部と第2端部との間にはスペースがあり、第1端部と第2端部との間の接続線が、ループアンテナボディとともに閉ループを形成する。第1端部はフィードポートを用いてフィードモジュールに接続されており、第2端部は接地点(GND)に接続されている。フィードモジュールは、フィードポートを用いてループアンテナボディにフィード信号を出力するように構成されている。ループアンテナボディは複数のループアンテナブランチを含み、どの2つの隣接するループアンテナブランチ間にもスイッチ素子が配置されており、スイッチ素子は2つの隣接するループアンテナブランチを接続または分離するように構成されている。
【0007】
本実装例では、ループアンテナの動作周波数が、スイッチ素子がオンまたはオフになっている2つの異なる状態に変化する。したがって、各スイッチ素子のオンまたはオフを調整することにより、複数の動作周波数および指向性パターンが包含され得るので、アンテナが選択できる動作周波数および指向性パターン適用モードが拡大する。
【0008】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、各スイッチ素子は0Ω抵抗器である。0Ω抵抗器の2つの端部がそれぞれ、2つの隣接するアンテナブランチにはんだ付けされている場合、これは、0Ω抵抗器がオン状態であることを示す。0Ω抵抗器の2つの端部が2つの隣接するアンテナブランチにはんだ付けされていない場合、または0Ω抵抗器の一端が一方のアンテナブランチにはんだ付けされていない場合、これは、0Ω抵抗器がオフ状態であることを示す。
【0009】
本実装例では、他のタイプのスイッチ素子と比較して、0Ω抵抗器は比較的コストが低く、またPCB上の元のBOMが最小限にしか変更されないため、プリントアンテナの開発サイクルおよびメンテナンス費用をできる限り低減することができる。
【0010】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、基板に制御モジュールがさらに配置されており、各スイッチ素子はダイオードである。各ダイオードの2つの端部が、2つのバイアス電源ケーブルを用いて別々に制御モジュールに接続されており、ダイオードの2つの端部はそれぞれ、2つの隣接するアンテナブランチに接続されている。制御モジュールは、ダイオードの電圧降下を制御して、ダイオードをオンまたはオフにする。
【0011】
本実装例では、0Ω抵抗器の代わりにダイオードを用いることの利点とは、制御モジュールを用いてダイオードのオン/オフをリアルタイムで制御することができ、作業者が0Ω抵抗器を手動ではんだ付けすることによってオン/オフ状態を変える必要がないということである。アンテナの動作周波数または指向性パターンは、より柔軟に切り替えられてよい。
【0012】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、プリントアンテナはさらに第1リフレクタアンテナボディを含み、第1リフレクタアンテナボディはループアンテナボディの一方の側に配置されており、第1リフレクタアンテナボディはフィードモジュールに接続されている。第1リフレクタアンテナボディは2つの第1リフレクタアンテナブランチを含み、2つの第1リフレクタアンテナブランチ間にはスイッチ素子が配置されており、2つの第1リフレクタアンテナブランチ間に位置するスイッチ素子は、2つの第1リフレクタアンテナブランチを接続または分離するように構成されている。
【0013】
本実装例では、第1リフレクタアンテナボディは具体的には、電磁波を反射するように構成されている。したがって、プリントアンテナの指向性パターンは代替的に、2つの第1リフレクタアンテナブランチ間のスイッチ素子を制御することで調整されてよく、これにより本解決手段の実装例が強化される。
【0014】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、プリントアンテナはさらに第2リフレクタアンテナボディを含み、第2リフレクタアンテナボディはループアンテナボディの他方の側に配置されており、第2リフレクタアンテナボディはフィードモジュールに接続されている。第2リフレクタアンテナボディは2つの第2リフレクタアンテナブランチを含み、2つの第2リフレクタアンテナブランチ間にはスイッチ素子が配置されており、2つの第2リフレクタアンテナブランチ間に位置するスイッチ素子は、2つの第2リフレクタアンテナブランチを接続または分離するように構成されている。
【0015】
本実装例では、リフレクタアンテナボディがループアンテナボディの両側に配置されてよく、これにより、本解決手段の拡張性が向上する。
【0016】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、第2端部とGNDとの間にスイッチ素子が配置されており、第2端部とGNDとの間に位置するスイッチ素子は、第2端部とGNDとを接続または分離するように構成されている。
【0017】
本実装例では、第2端部とGNDとの間のスイッチ素子のオン/オフを制御することにより、プリントアンテナの動作周波数適用範囲および指向性パターン適用範囲をさらに拡大することができる。
【0018】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、プリントアンテナは、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、第3スイッチ素子、および第4スイッチ素子を含む。ループアンテナボディは、第1ループアンテナブランチ、第2ループアンテナブランチ、第3ループアンテナブランチ、および第4ループアンテナブランチを含む。第1ループアンテナブランチの一端がフィードポートを用いてフィードモジュールに接続されており、第1スイッチ素子は第1ループアンテナブランチの他端と第2ループアンテナブランチとの間に配置されている。第2スイッチ素子は第2ループアンテナブランチと第3ループアンテナブランチとの間に配置されており、第3スイッチ素子は第3ループアンテナブランチと第4ループアンテナブランチの一端との間に配置されており、第4スイッチ素子は第4ループアンテナブランチの他端とGNDとの間に配置されている。
【0019】
本実装例では、ループアンテナボディが4つのループアンテナブランチに分割されている構造を説明しており、これにより本解決手段の実行可能性が向上する。
【0020】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、第1ループアンテナブランチは単一の放射モードを有するモノポールアンテナであり、これはループアンテナボディを分割するに当たっての基盤を提供するものであり、これにより本解決手段の実現可能性が向上する。
【0021】
任意選択的に、いくつかの実現可能な実装例では、プリントアンテナの動作周波数帯域が、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)規格の動作周波数帯域(2.4GHzおよび5GHzを含む)と、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)規格の動作周波数帯域(1.6GHz~2.2GHzおよび2.3GHz~2.7GHzを含む)とを包含する。プリントアンテナの放射方向には、水平全方向性、水平方向性、および垂直カバレッジが含まれる。
【0022】
本実装例では、プリントアンテナにより包含され得る複数の動作周波数帯域および指向性パターンが列挙されており、これにより本解決手段の実行可能性がさらに向上する。
【0023】
前述の技術的解決手段から、本願の実施形態には以下に挙げる利点があることが分かる。
【0024】
本願の実施形態では、ループアンテナボディは複数のループアンテナブランチを含み、どの2つの隣接するループアンテナブランチ間にもスイッチ素子が配置されている。各スイッチ素子は、2つの隣接するループアンテナブランチを接続または分離することができる。ループアンテナの動作周波数は、スイッチ素子がオンまたはオフになっている2つの異なる状態に変化する。したがって、各スイッチ素子のオンまたはオフを調整することにより、複数の動作周波数および指向性パターンが包含され得るので、アンテナが選択できる動作周波数および指向性パターン適用モードが拡大する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【0026】
【
図2】本願の一実施形態によるプリントアンテナの構造の概略図である。
【0027】
【
図3(a)】スイッチ素子の第1のオン/オフ組み合わせに対応するS11パラメータのシミュレーション図である。
【0028】
【
図3(b)】スイッチ素子の第2のオン/オフ組み合わせに対応するS11パラメータのシミュレーション図である。
【0029】
【
図3(c)】スイッチ素子の第1のオン/オフ組み合わせに対応する指向性パターンである。
【0030】
【
図3(d)】スイッチ素子の第2のオン/オフ組み合わせに対応する指向性パターンである。
【0031】
【
図4】プリントアンテナの0Ω抵抗器がオンまたはオフになっている実際の図である。
【0032】
【
図5】本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。
【0033】
【
図6】本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。
【0034】
【
図7】本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。
【0035】
【
図8】本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。
【0036】
【
図9】単一の放射モードを有するアンテナの概略図である。
【0037】
【
図10】単一の放射モードを有するアンテナの分割に関する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本願の実施形態が、アンテナが選択できる動作周波数および指向性パターン適用モードを拡大するために、プリントアンテナを提供する。本願の本明細書、特許請求の範囲、および添付図面では、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、および(存在しているならば)同様の用語は、同様の対象物同士を区別することを目的としており、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示すものではない。そのような様式で呼ばれるデータは、適切な状況では入れ替え可能であり、本明細書で説明する実施形態は、本明細書で例示または説明される順序とは別の順序で実施され得ることを理解されたい。さらに、用語「include(含む)」、「comprise(含む)」、およびその任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意味する。例えば、段階またはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、必ずしもこうした段階またはユニットに限定されるわけではなく、明示的に列挙されることも、そのようなプロセス、方法、製品、またはデバイスに固有であることもない他の段階またはユニットを含んでよい。
【0039】
図1は、プリントアンテナの実際の図である。その名前が示すように、プリントアンテナは印刷によって得られるアンテナである。伝送効率を確保する場合にアンテナの体積を低減し且つ消費電力を低減するために、プリントアンテナは、低消費電力の携帯型無線通信製品の要件を満たすように、プリント回路基板(Printed Circuit Board:PCB)上に設計されてよい。PCBに銅被覆領域が配置されており、プリントアンテナは具体的には、PCB上の銅被覆領域の外側にある領域に配置されている。プリントアンテナの一端が、銅被覆領域内の、電磁波信号を供給するフィーダに接続されており、アンテナの他端が銅被覆領域内の接地点(GND)に接続されている。
【0040】
プリントアンテナのタイプがループアンテナであり、ループアンテナには、体積が小さい、信頼性が高い、且つコストが低いという利点があり、これにより、ループアンテナは小型の通信製品にとって理想的なアンテナになる。しかしながら、ループアンテナの単一の放射モードでは、異なる周波数帯域で比較的高い放射効率を実現することはできず、ループアンテナの動作周波数の適用範囲は比較的小さくなる。
【0041】
したがって、本願は、アンテナの動作周波数適用範囲および指向性パターン適用範囲を広げるために、プリントアンテナを提供する。
【0042】
図2は、本願の一実施形態によるプリントアンテナの構造の概略図である。プリントアンテナ10は、基板20に印刷されている。プリントアンテナ10は、ループアンテナボディ101と、フィードポート102と、スイッチ素子103(
図2に示されているスイッチ素子103aおよびスイッチ素子103bを含む)とを含む。ループアンテナボディ101は、第1端部101aと第2端部101bとを含み、第1端部101aと第2端部101bとの間にはスペースがある。基板20にはさらに、フィードモジュール30が配置されている。第1端部101aは、フィードポート102を用いてフィードモジュール30に接続されており、フィードポート102とフィードモジュール30との間にはフィーダが接続されている。フィードモジュール30は、フィードポート102を用いてループアンテナボディ101にフィード信号を出力して、ループアンテナボディ101に電力を供給する。第2端部101bは、基板20の接地点(GND)40に接続されている、すなわち、第1端部101aおよび第2端部101bはまた、回路内で分離されている。
【0043】
ループアンテナボディ101は、第1端部101a(または第2端部101b)から第2端部101b(または第1端部101a)に巻かれることにより形成されてよく、第1端部101aと第2端部101bとの間の接続線が、ループアンテナボディ101とともに閉ループを形成し得る。具体的には、ループの形状が
図2に示す四角形ループであってもよく、当然ながら、別の形状のループ、例えば円形ループ、三角形ループ、または菱形ループであってもよい。これについては、本明細書では限定しない。
【0044】
ループアンテナボディ101は複数のブランチを含み、どの2つの隣接するブランチ間にもスイッチ素子103が配置されている。例えば、
図2に示すように、フィードポート102にブランチAが接続されており、スイッチ素子103aはブランチAとブランチBとの間に配置されており、スイッチ素子103bはブランチBとブランチCとの間に配置されており、ブランチCは接地点40に接続されている。
【0045】
具体的には、各スイッチ素子103は、2つの隣接するブランチを接続または分離するように構成されている。例えば、
図2に示すように、スイッチ素子103aはブランチAとブランチBとを接続し、スイッチ素子103bはブランチBとブランチCとを分離する。各スイッチ素子103にはオンおよびオフという2つの状態があり、スイッチ素子103の異なる状態で複数のオン/オフ組み合わせを形成することができ、異なる組み合わせでプリントアンテナ10の動作周波数および指向性パターンも変えることができ、これにより、動作周波数適用範囲および指向性パターン適用範囲が広がることが理解されるであろう。以下では、詳細な説明を提供する。
【0046】
図3(a)は、スイッチ素子の第1のオン/オフ組み合わせに対応するS11パラメータのシミュレーション図である。S11パラメータは、アンテナの反射損失特性を示す。すなわち、S11パラメータは、アンテナの伝送効率が高いかどうかを示すのに用いられてよい。S11パラメータの値が小さいと、アンテナによって反射されるエネルギーが少なく、アンテナの放射効率が高いことを示している。一般に、S11パラメータが[-10dB]より小さいまたはそれと等しい場合、これは、アンテナの放射効率が要件を満たしていることを示している。この場合、S11パラメータが[-10dB]より小さいまたはそれと等しい周波数範囲が、アンテナの動作周波数として決定されてよい。具体的には、
図3(a)は、
図2に示すスイッチ素子のオン/オフ組み合わせで行われたシミュレーションを示している。すなわち、スイッチ素子103aはオンになっており、スイッチ素子103bはオフになっている。
図3(a)に示すように、水平座標軸は周波数(単位:GHz)を表しており、垂直座標軸はS11パラメータ値(単位:dB)を表している。この場合、[-10dB]より小さいまたはそれと等しいS11パラメータに対応する周波数範囲が、6.3GHz~9.5GHzである。すなわち、
図2に示すプリントアンテナの動作周波数は、6.3GHz~9.5GHzである。
【0047】
図3(b)は、スイッチ素子の第2のオン/オフ組み合わせに対応するS11パラメータのシミュレーション図である。具体的には、
図3(b)に対応するスイッチ素子のオン/オフ組み合わせは、スイッチ素子103aがオフになっており、スイッチ素子103bもオフになっているというものである。スイッチ素子のこのオン/オフ組み合わせでは、プリントアンテナの動作周波数は5.0GHz~6.0GHzであることが分かる。
【0048】
スイッチ素子の異なるオン/オフ組み合わせで、アンテナの動作周波数を変えることに加えて、アンテナの指向性パターンも変えることができることに留意されたい。指向性パターンは、放射指向性パターンとも呼ばれる。指向性パターンとは、放射場の相対的な場強度(正規化された絶対値(modulus value))がアンテナからの特定の距離において方向とともに変化するパターンであり、通常、アンテナの最大放射方向において2つの相互に垂直な面指向性パターンを用いて表される。指向性パターンモードには、水平全方向性、水平方向性、および垂直カバレッジが含まれてよい。以下では、指向性パターンのシミュレーション結果を参照して、さらなる説明を提供する。
【0049】
図3(c)は、スイッチ素子の第1のオン/オフ組み合わせに対応する指向性パターンである。
図3(c)に対応するスイッチ素子のオン/オフ組み合わせは、
図3(a)に対応するスイッチ素子のオン/オフ組み合わせと一致している。すなわち、スイッチ素子103aはオンになっており、スイッチ素子103bはオフになっている。
図3(c)から、指向性パターンモードは垂直カバレッジであることが分かる。
【0050】
図3(d)は、スイッチ素子の第2のオン/オフ組み合わせに対応する指向性パターンである。
図3(d)に対応するスイッチ素子のオン/オフ組み合わせは、
図3(b)に対応するスイッチ素子のオン/オフ組み合わせと一致している。すなわち、スイッチ素子103aはオフになっており、スイッチ素子103bもオフになっている。
図3(d)から、指向性パターンモードは水平左方向性であることが分かる。
【0051】
図2に示すプリントアンテナは具体的には、スイッチ素子の4つの異なるオン/オフ組み合わせに対応し得る。以下では表1を用いて、様々なオン/オフ組み合わせに対応しているアンテナの動作周波数および指向性パターンモードを列挙する。説明しやすくするために、以下の表1では、スイッチ素子がオフになっていることを「0」で示し、スイッチ素子がオンになっていることを「1」で示す。
【表1】
【0052】
本願のスイッチ素子は具体的には、複数の異なるタイプを有してよいことに留意されたい。これについては、以下で別々に説明する。
【0053】
タイプ1:スイッチ素子は0Ω抵抗器である。0Ω抵抗器がアンテナにはんだ付けされている場合、0Ω抵抗器はオン状態である。0Ω抵抗器がアンテナにはんだ付けされていない場合、0Ω抵抗器はオフ状態である。
【0054】
図4は、プリントアンテナの0Ω抵抗器がオンまたはオフになっている実際の図である。0Ω抵抗器の2つの端部がそれぞれ、2つの隣接するアンテナブランチにはんだ付けされている場合、これは、0Ω抵抗器がオン状態であることを示すのが理解されるであろう。0Ω抵抗器の2つの端部が2つの隣接するアンテナブランチにはんだ付けされていない場合、または0Ω抵抗器の一端が一方のアンテナブランチにはんだ付けされていない場合、これは、0Ω抵抗器がオフ状態であることを示す。
【0055】
他のタイプのスイッチ素子と比較して、0Ω抵抗器は比較的コストが低く、またPCB上の元のBOMが最小限にしか変更されないため、プリントアンテナの開発サイクルおよびメンテナンス費用をできる限り低減することができることに留意されたい。
【0056】
タイプ2:スイッチ素子はダイオードであり、ダイオードは、制御モジュールを用いることにより、オンまたはオフになるように制御される。
【0057】
図5は、本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。基板20にはさらに、制御モジュール50が配置されている。ダイオード103aの2つの端部が、2つのバイアス電源ケーブルを用いて別々に制御モジュール50に接続されており、ダイオード103aの2つの端部はそれぞれ、2つの隣接するアンテナブランチに接続されている。ダイオード103bの2つの端部も、2つのバイアス電源ケーブルを用いて別々に制御モジュール50に接続されており、ダイオード103bの2つの端部はそれぞれ、2つの隣接するアンテナブランチに接続されている。制御モジュール50はダイオード103aおよびダイオード103bの電圧降下を制御して、ダイオード103aおよびダイオード103bをオンまたはオフにする。
【0058】
0Ω抵抗器の代わりにダイオードを用いることの利点とは、制御モジュールを用いてダイオードのオン/オフをリアルタイムで制御することができ、作業者が0Ω抵抗器を手動ではんだ付けすることによってオン/オフ状態を変える必要がないということであることに留意されたい。プリントアンテナの動作周波数または指向性パターンの切り替えがより柔軟になる。
【0059】
任意選択的に、ループアンテナボディ101に加えて、プリントアンテナ10はさらに、少なくとも1つのリフレクタアンテナを含んでよい。以下では、さらなる説明を提供する。
【0060】
図6は、本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。
図2に示すプリントアンテナとは異なり、プリントアンテナ10はさらに、基板20に配置された少なくとも1つのリフレクタアンテナ104(
図6に示されているリフレクタアンテナ104aおよびリフレクタアンテナ104b)を含む。
図6に示すように、リフレクタアンテナ104は具体的には、ループアンテナボディ101の左側および右側に配置されている。例えば、プリントアンテナ10は、ループアンテナボディ101の左側に配置されたリフレクタアンテナ104aを含む、またはプリントアンテナ10はループアンテナボディ101の右側に配置されたリフレクタアンテナ104bを含む、またはプリントアンテナ10は、ループアンテナボディ101の左側に配置されたリフレクタアンテナ104aだけでなく、ループアンテナボディ101の右側に配置されたリフレクタアンテナ104bも含む。また、リフレクタアンテナ104aはさらに、2つのリフレクタアンテナブランチを含み、2つのリフレクタアンテナブランチの間にはスイッチ素子103eが配置されており、スイッチ素子103eは、2つのリフレクタアンテナブランチを接続または分離するように構成されている。同様に、リフレクタアンテナ104bも2つのリフレクタアンテナブランチを含み、2つのリフレクタアンテナブランチの間にはスイッチ素子103fが配置されており、スイッチ素子103fは2つのリフレクタアンテナブランチを接続または分離するように構成されている。
【0061】
リフレクタアンテナ104aおよびリフレクタアンテナ104bは具体的には、電磁波を反射するように構成されている。したがって、プリントアンテナ10の指向性パターンモードは、リフレクタアンテナ104aおよびリフレクタアンテナ104bを配置してスイッチ素子103eおよびスイッチ素子103fのオン/オフを制御することにより調整されてよい。例えば、プリントアンテナ10の元の指向性パターンモードが水平全方向性であり、スイッチ素子103eおよびスイッチ素子103fが両方ともオフになっている場合、プリントアンテナ10の指向性パターンモードは依然として水平全方向性である。スイッチ素子103eがオンになっており且つスイッチ素子103fがオフになっている場合、プリントアンテナ10の指向性パターンモードは、右方向性である。スイッチ素子103eがオフになっており且つスイッチ素子103fがオンになっている場合、プリントアンテナ10の指向性パターンモードは左方向性である。
【0062】
スイッチ素子103eおよびスイッチ素子103fは0Ω抵抗器であってもよく、ダイオードであってもよいことが理解されるであろう。これについては、本明細書では特に限定されない。
【0063】
任意選択的に、ループアンテナボディ101の第2端部101bと接地点40との間にもスイッチ素子が配置されてよい。以下では、さらなる説明を提供する。
【0064】
図7は、本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。
図2に示すプリントアンテナとは異なり、ループアンテナボディ101の第2端部101bと接地点40との間にスイッチ素子103dがさらに配置されてよい。スイッチ素子103dは、第2端部101bと接地点40とを接続または分離するように構成されている。プリントアンテナ10の動作周波数適用範囲および指向性パターン適用範囲は、スイッチ素子103dを配置してスイッチ素子103dのオン/オフを制御することによりさらに拡大され得る。以下では表2を用いて、
図7に示すプリントアンテナにより包含され得る動作周波数および指向性パターンモードを列挙する。
【表2】
【0065】
任意選択的に、ループアンテナボディが3つのアンテナブランチに分割されている前述した実施形態に加えて、ループアンテナボディは代替的に、もっと多くのアンテナブランチに分割されてもよい。以下では、ループアンテナボディが4つのアンテナブランチに分割されている一実施形態について説明する。
【0066】
図8は、本願の一実施形態によるプリントアンテナの別の構造の概略図である。
図7に示すプリントアンテナとは異なり、ループアンテナボディ101はさらにブランチDを含み、ブランチCとブランチDとの間にはスイッチ素子103cが配置されており、スイッチ素子103cはブランチCとブランチDとを接続または分離するように構成されている。
図7に示す実施形態と比較すると、本実施形態は、プリントアンテナ10の動作周波数適用範囲および指向性パターン適用範囲をさらに拡大する。以下では表3を用いて、
図8に示すプリントアンテナによって包含され得る動作周波数および指向性パターンモードを列挙する。
【表3】
【0067】
ループアンテナボディを分割することにより取得されるアンテナブランチの数とスイッチ素子の数とは、実際の要件に従うものであり、本明細書では特に限定されないことに留意されたい。さらに、スイッチ素子の設置位置が複数の方式で決定されてもよい。以下では、
図8に示すプリントアンテナを一例として用い、スイッチ素子の設置位置を決定する具体的な実装例を説明する。
【0068】
段階1:複数の動作周波数を有し且つ指向性パターンが単一の放射モードであるアンテナを設計する。
図9は、単一の放射モードを有するアンテナの概略図である。ループアンテナボディの異なる構成要素で、異なるモードのアンテナを形成できることが分かる。アンテナ901は、5GHzの動作周波数と水平全方向性の指向性パターンモードとを有するモノポールアンテナである。アンテナ902は、5GHzの動作周波数と左方向性の指向性パターンモードとを有するアンテナである。アンテナ903は、5GHzの動作周波数と垂直カバレッジの指向性パターンモードとを有するアンテナである。アンテナ904は、2.4GHzの動作周波数と水平全方向性の指向性パターンモードとを有するモノポールアンテナである。アンテナ905は、1.6GHz~2.2GHzの動作周波数と水平全方向性の指向性パターンモードとを有するモノポールアンテナである。
【0069】
段階2:ループアンテナボディを完全なアンテナとして用いて、単一の放射モードを有するアンテナを分割し、互いに重なり合わない複数のアンテナブランチを取得する。
図10は、単一の放射モードを有するアンテナの分割に関する概略図である。アンテナ903はループアンテナボディ101に対応し、アンテナ901は
図8に示すブランチAに対応することが分かる。アンテナ906は、アンテナ902を用いてアンテナ903を分割することにより取得されてよく、アンテナ906は
図8に示すブランチBに対応する。アンテナ907は、アンテナ905を用いてアンテナ903を分割することにより取得されてよく、アンテナ907は
図8に示すブランチDに対応する。アンテナ908は、アンテナ904を用いてアンテナ903を分割することにより取得されてよく、アンテナ909はアンテナ907を用いてアンテナ908をさらに分割することにより取得されてよく、アンテナ909は
図8に示すブランチCに対応する。
【0070】
段階3:アンテナブランチに基づいてスイッチ素子の位置を決定する。具体的には、ループアンテナボディは、段階1および段階2を行うことで、ブランチA、ブランチB、ブランチC、およびブランチDに分割されてよい。この場合、どの2つの隣接するブランチ間の位置も、各スイッチ素子が配置される位置である。さらに、ブランチDと接地点との間にも、スイッチ素子が配置されてよい。
【0071】
プリントアンテナの動作周波数帯域が、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)規格の動作周波数帯域(2.4GHzおよび5GHzを含む)と、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)規格の動作周波数帯域(1.6GHz~2.2GHzおよび2.3GHz~2.7GHzを含む)とを包含することに留意されたい。さらに、本願で提供されるプリントアンテナは、WLAN周波数帯域およびLTE周波数帯域に限定されない。プリントアンテナのサイズ、アンテナブランチの数、および分割方式が、もっと多くの適用要件を満たすように調整されてよい。
【0072】
本願の実施形態では、ループアンテナボディは複数のループアンテナブランチを含み、どの2つの隣接するループアンテナブランチ間にもスイッチ素子が配置されている。各スイッチ素子は、2つの隣接するループアンテナブランチを接続または分離することができる。ループアンテナの動作周波数は、スイッチ素子がオンまたはオフになっている2つの異なる状態に変化する。したがって、各スイッチ素子のオンまたはオフを調整することにより、複数の動作周波数および指向性パターンが包含され得るので、アンテナが選択できる動作周波数および指向性パターン適用モードが拡大する。
【0073】
前述の実施形態は、本願を限定するのではなく、本願の技術的解決手段を単に説明することを目的としていることに留意されたい。本願は前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者であれば依然として、本願の実施形態の技術的解決手段の趣旨および範囲から逸脱することなく、前述の実施形態で説明した技術的解決手段に対して変更を行うことも、そのいくつかの技術的特徴に対して均等な置換を行うこともできることを理解するはずである。
【国際調査報告】