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特表2023-507419紙材料のログを製造するための巻き返し機及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-22
(54)【発明の名称】紙材料のログを製造するための巻き返し機及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 19/29 20060101AFI20230215BHJP
   B65H 18/20 20060101ALI20230215BHJP
【FI】
B65H19/29
B65H18/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022537337
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(85)【翻訳文提出日】2022-06-17
(86)【国際出願番号】 IT2020050308
(87)【国際公開番号】W WO2021130790
(87)【国際公開日】2021-07-01
(31)【優先権主張番号】102019000025309
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506180062
【氏名又は名称】フューチュラ エス ピー エー
(74)【代理人】
【識別番号】100147935
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100080230
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 詔二
(72)【発明者】
【氏名】ペリーニ、ファビオ
(72)【発明者】
【氏名】カタリニ、アンドレア
【テーマコード(参考)】
3F055
3F064
【Fターム(参考)】
3F055AA02
3F055BA12
3F055DA09
3F055DA10
3F055EA01
3F055FA17
3F064AA01
3F064CA05
3F064CA07
3F064CA11
3F064CA12
3F064CB05
3F064CC02
3F064DA01
3F064FA01
(57)【要約】
紙ウェブ(2)を巻き取ることによって紙ログ(20)を製造するための巻き返し機であって、当該巻き返し機は、所定の供給経路(F2)に沿って所定の供給速度で紙ウェブ(2)を供給するための手段と;ウェブプレカット手段(30,31)と;ウェブ巻き取り手段(R2,R3,R4)と;ウェブ上に接することによって接着剤を周期的に塗布するように適合されたパッド(60)を有するウェブサイジング手段と;を備え、前記パッド(60)は対応するアクチュエータ(61)に接続されたパッド保持装置(6)に取り付けられている。前記パッド(60)は、弾性的に変形する弾性支持体によって前記パッド保持装置(6)に取り付けられ、前記パッド(60)は、圧力を受けている時にはパッド保持装置(6)に向かって弾性的に移動し、前記パッド(60)がもはや圧力を受けていない時には前の位置に戻るように反対方向に自動的に移動する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙ウェブ(2)を巻き取ることによって得られる紙ログ(20)を製造するための巻き返し機(RW)であって、
当該巻き返し機は:
-所定の供給速度で紙ウェブ(2)を供給するための所定の供給経路(F2)に沿って連続した紙ウェブ(2)を供給する供給手段(R1,R5,R6,R7)と;
-前記ウェブ(2)を所定の長さのシートに分割するための一連のプレカット不連続横断線を提供するように適合されたプレカット手段(30,31)と;
-前記ウェブの供給手段の下流に配置された巻き取りステーション(W)に配置され、紙材料のログ(20)を製造するために前記ウェブ(2)を巻き取るように適合された巻き取り手段(R2、R3、R4)と;
-前記巻き取りステーション(W)の上流に、前記ウェブ(2)の前記供給経路(F2)に沿って配置されかつ作用し、そのプレカット線の近傍で前記ウェブ(2)に接触することにより接着剤を周期的に塗布するように適合された接着剤塗布パッド(60)を備え、前記パッド(60)が対応するアクチュエータ(61)と接続されたパッド保持装置(6)に取り付けられるように構成されたサイジング手段と;
を含み、
-前記パッド(60)が圧力を受けた時は、前記パッド(60)は前記パッド保持装置(6)に向かって弾性的に移動し、前記パッド(60)がもはや圧力を受けていない時は、前記パッド(60)は前の位置に戻るように反対方向に自動的に移動するように、前記パッド(60)が弾性的に変形する弾性支持体によって前記パッド保持装置(6)に取り付けられることを特徴とする巻き返し機。
【請求項2】
前記パッド(60)は、バネ(603)に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の巻き返し機。
【請求項3】
前記パッド(60)は、可撓性プレート(604)上に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の巻き返し機。
【請求項4】
前記パッド(60)が前記ウェブ(2)と接触する時、前記パッド(60)が前記ウェブの供給経路(F2)に沿って前記ウェブ(2)の供給速度よりも低い速度で前記パッド保持装置(6)によって移動せしめられ、その結果、前記パッド(60)及び前記ウェブ(2)が移動する間、前記パッド(60)と前記ウェブ(2)が長時間接触せしめられるように、前記パッド保持装置(6)は前記アクチュエータ(61)の各々によって制御されことを特徴とする請求項1に記載の巻き返し機。
【請求項5】
前記ウェブ(2)と接触する前記パッド(60)の速度が、前記ウェブ(2)の供給速度の20%~50%の間に含まれる値、好ましくは前記ウェブ(2)の供給速度の30%~40%の間に含まれる値、さらにより好ましくは前記ウェブ(2)の供給速度の30%~35%の間に含まれる値を有することを特徴とする請求項4に記載の巻き返し機。
【請求項6】
前記パッド保持装置(6)が、前記アクチュエータ(61)の各々の制御下で対応する長手方向軸の回りを回転するように適合されたローラであり、
前記パッド(60)が前記ローラから半径方向に突出していることを特徴とする請求項1記載の巻き返し機。
【請求項7】
前記供給経路(F2)に沿って配置されたローラ(R1)を備え、前記ローラ上には前記パッド(60)との接触中に前記ウェブ(2)が載せられることを特徴とする請求項1に記載の巻き返し機。
【請求項8】
前記巻き返し機は、
-第1の前記経路(F2)と結合チャネル(C)で結合する別の所定経路(F1)に沿って管状コア(1)を供給するための手段、ここで前記管状コア(1)は前記ウェブ(2)と関連し、前記結合チャネル(C)は前記巻き取りステーション(W)で終了する;及び
-前記別の所定経路(F1)に沿って各コア(1)上に接着剤を放出するように適合されたコアのサイジング手段(8);
をさらに備えることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の巻き返し機。
【請求項9】
-所定のウェブ供給経路(F2)に沿って所定の供給速度で連続した紙ウェブ(2)を供給する工程;
-前記ウェブ(2)を引き裂きによって分離されるように所定の長さのシートに分割するための一連のプレカット不連続横断線を提供する工程;
-巻き取りステーション(W)において、前記ウェブ(2)を巻き取って紙ログ(20)を作る工程;及び
-前記ウェブ供給経路(F2)に沿って、そのプレカット線の近傍で前記ウェブ(2)に接触することによって周期的に接着剤を塗布することができ、かつパッド保持装置(6)上に取り付けられる接着剤塗布パッド(60)を備えたサイジング手段を設ける工程;
という操作工程を含み、
-前記パッド(60)は前記パッド保持装置(6)に対して弾力的に移動することを特徴とする紙材料ログの製造方法。
【請求項10】
前記パッド(60)が前記ウェブ(2)と接触する時、前記パッド(60)は前記供給経路(F2)の各々に沿って前記ウェブ(2)が供給される速度よりも低い速度で前記パッド保持装置(6)によって移動せしめられ、その結果、前記パッド(60)及び前記ウェブ(2)の両方が移動する間、前記パッド(60)と前記ウェブ(2)との長時間の接触が決定されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ウェブ(2)と接触する前記パッド(60)の速度が、前記ウェブ(2)の供給速度の20%~50%の間に含まれる値、好ましくは前記ウェブ(2)の供給速度の30%~40%の間に含まれる値、さらにより好ましくは前記ウェブ(2)の供給速度の30%~35%の間に含まれる値を有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
-結合チャネル(C)で前記ウェブ供給経路(F2)と結合する別の所定経路(F1)に沿って管状コア(1)を供給する工程、ここで前記管状コア(1)は前記ウェブ(2)と関連し、前記結合チャネル(C)は、前記ウェブの所定量が前記コア(1)の各々に巻き取られる前記巻き取りステーション(W)の上流に配置される;
-別の接着剤放出手段(8)により、各コア(1)に接着剤を放出する工程;及び
-前記結合チャネル(C)の上流で、前記別の所定経路に沿って前記別の接着剤放出手段を設ける工程;
という操作工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻き返し機及び紙材料のログの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、トイレットペーパーのロール又はキッチンペーパーのロールが得られる紙材料のログの製造は、1つ以上の重ね合わされたプライによって形成された紙のウェブを、ログを形成する前に様々な操作がそれに沿って行われる所定の経路上に供給することを含み、前記ウェブを切り取りシートに分割するプレカット線を形成するための前記ウェブの横方向の穿孔を含んでいることが知られている。
【0003】
ログの形成は通常、一般に「コア」と呼ばれる厚紙管の使用を含み、当該コアの表面には所定量の接着剤が分配され、その結果、一般に「巻き返し機」と呼ばれるログを製造する機械に徐々に導入されるコア上の紙ウェブの接着が可能となる。その凹状構造のために、一般に「クレードル」と呼ばれる末端部分を含む対応する経路に沿って前記コアが通過するときに、前記接着剤は前記コア上に塗布される。
【0004】
また、前記ログの形成は巻き取りローラの使用を含み、この巻き取りローラは各コアがそれ自体の縦軸の周りを回転するように強制し、このようにして、当該コア上のウェブの巻き取りを決定する。このプロセスは所定数のシートがコアに巻かれたときに終了し、このようにして形成されたロールの下に位置するロールに最後のシートのフラップを接着する(いわゆる「フラップ接着」作業)。
【0005】
前記コアに巻き付けられたシートが所定枚数に到達すると、完成中のログの最後のシートは、例えば、対応するプレカット線に向けられた圧縮空気によって次のログの最初のシートから分離される。
【0006】
この時点で、前記ログは前記巻き返し機から外される。特許文献1は、上述した動作スキームに従って動作する巻き返し機を開示している。次に、ログは1つ以上の切断機を供給するバッファユニットに搬送され、当該切断機によって所望のフォーマットのロールを得るために前記ログの切断が行われる。
【0007】
特許文献2は、前記フラップ接着を実行するために前記ウェブ上への接着剤の塗布が、前記巻き取りローラの上流で前記紙ウェブへの接近及び離間移動を交互に行うローラによってなされる巻き返し機を記載している。
【0008】
また特許文献3は、反対側に配置された固定アプリケータローラに向かって紙ウェブを押すために紙ウェブと周期的に接触するダイバーターによって、前記フラップ接着を実行するための前記ウェブ上への前記接着剤の塗布が前記巻き取りローラの上流で行われる巻き返し機を記載している。
【0009】
また、特許文献4は、前記ウェブ自体がたどる経路を逸らすことによって、接着剤を紙ウェブに塗布し、その結果、ウェブ経路のずれのために、前記ウェブは、接触によって前記紙ウェブ上に接着剤を分配するための半径方向パッドが設けられたアプリケータローラと接続するシステムを開示している。
【0010】
特許文献5は、前記巻き返し機の前記巻き取りステーションの内側に接着剤を分配するように配置されかつ操作される前記ログの最終縁部を接着するための接着装置を備えた巻き返し機を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】EP 1700805
【特許文献2】EP 2045201
【特許文献3】EP 2084092B1
【特許文献4】GB 1167767
【特許文献5】US 2006/076450 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の主な目的は、紙材料で作られたログの閉鎖フラップ又は最終縁部の接着を改善することである。
【0013】
最適な特性を有するログを作成するために、コア上へのログの最初のシートの接着は、ログを完成させるために最後のシートを接着することとは異なる手順を必要とすることが知られている。実際に、コア上に第1のシートを接着するために使用される接着剤は好ましくは比較的軽量である必要がある。何故なら、巻き取りの初期段階においてのみ紙ウェブをコアに接着したままにしておく必要があるからである。さらに、この接着剤は、それが使用されるときに、損傷及び紙の廃棄を引き起こすことなく、処理されるコアから紙を完全に取り外すことを可能にする必要がある。
【0014】
反対に、好ましくは最終フラップ又は最終縁部を接着するために使用される接着剤は比較的硬質である必要がある。何故なら、当該接着剤はフラップ接着に続くすべての段階の間、下にある紙層上に最後のシートを保持する必要があり、即ち、最終製品を形成する紙ロールを得るために、ログの取扱い、可能な一時保管、及び切断の次の段階において、当該接着剤は形成されたログをその包装形態(フラップが適切に接着された状態)に保持する必要があるからである;また前記フラップの接着は最終包装作業においても耐える必要があるからである。
【0015】
したがって、本発明の目的の中には、上述の動作を最適な方法で実施することを可能にする巻き返し機及び操作方法を提供することがある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この目的は本発明によれば、独立請求項に示される特徴を有する巻き返し機及び紙ログの製造方法を提供することによって達成された。本発明の他の特徴は、従属請求項の主題である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって提供される利点の中で、以下のものを挙げることができる:
巻き取りの開始時にコア上に紙ウェブを接着し、かつそれぞれログの最終フラップが完成するために、異なるタイプ及び/又は粘度又は配合の接着剤を使用することが可能である;
接着剤の分配が極めて正確である;
着色接着剤が使用される場合、フラップを接着する間に前記ウェブ上に図面を形成することが可能である;
フラップ接着剤が巻き返し機の内側及び巻き返し中の前記ウェブ上に制御不能に広がる危険性を低減することが可能である。
【0018】
本発明の前述の利点及び特徴は以下の説明及び添付の図面(例として提供されるが、限定的な意味で考慮されるべきではない)に基づいて当業者によってよりよく理解されるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明による機械の概略側面図である。
図2図1に示される機械の巻き取りステーションの上流の接着剤の分配ユニットのさらなる動作構成を概略的に示す図面である。
図3図1に示される機械の巻き取りステーションの上流の接着剤の分配ユニットのさらなる動作構成を概略的に示す別の図面である。
図4図1に示される機械の巻き取りステーションの上流の接着剤の分配ユニットのさらなる動作構成を概略的に示す他の図面である。
図5】本発明の可能な実施の形態に係るパッドホルダローラの概略正面図である。
図6】本発明の可能な実施の形態に係るパッドホルダローラの拡大詳細図である。
図7】本発明の可能な実施の形態に係るパッドホルダローラの概略側面図である。
図8】本発明の可能な実施の形態に係るパッドホルダローラの線C-Cによる断面図である。
図9図5図8に示すようにして作られたパッドホルダローラの概略斜視図である。
図10】下にあるバネ(603)をより良く示すためにパッド及びプレート(602)の一部が示されていない図9と同様の図面である。
図11】本発明によるパッドホルダローラのさらなる実施形態を示す図面である。
図12】本発明によるパッドホルダローラのさらなる実施形態を示す別の図面である。
図13】本発明によるパッドホルダローラのさらなる実施形態を示す他の図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面に示された実施の形態に関連して、本発明による紙材料で作られたログの製造のための巻き返し機(RW)は:
第1の所定の経路に沿って紙材料の連続ウェブ(2)を供給するための手段(R1,R2,R5,R6,R7)と;
前記ウェブ(2)を所定の長さの引き裂きシートに分割するための一連の不連続横断カットを作るように適合された手段(30,31)と;
前記コア(1)が前記ウェブ(2)に関連付けられた結合チャネル(C)に対応して前記第1の経路に接合する第2の所定の経路に沿って管状コア(1)を供給するための手段であり、前記チャネル(C)は巻き取りステーション又はログ形成ステーション(W)の上流に配置され、巻き取りステーション又はログ形成ステーション(W)では、前記コア(2)の各々に、第1のシートを画定するヘッド端部と前記ログの最後のシートを画定するテールエンドとを備える前記ウェブ(2)の所定量が巻かれるようにした手段と;
第1のシートを芯(1)上に接着するための所定量の接着剤をリリースするように適合された第1のサイジング手段及び前記ログの下にある紙層上に前記ログの最後のシートを接着するために、即ち、前記ログを完成するために意図された所定量の接着剤をリリースするように適合された第2のサイジング手段と;
を含むタイプである。
【0021】
図面に示された実施の形態に関して、第1の所定の経路に沿ってウェブ(2)を供給するための手段(R1,R2,R5,R6,R7)は、それらの回転軸が互いに並行に配置された複数のウェブ案内ローラを備える。特に、これらのローラは、それ自体当業者に知られているスキームに従って、それぞれの軸が水平に配向された状態で配置される。
【0022】
前記ローラ(R2)の1つは、巻き取りステーション(W)に配置され、同時に、ウェブ(2)を案内する端部ローラと、巻き取りローラ、即ち、他のローラと協働して、巻き取りステーション(W)に徐々に到達するコア(1)の周りのウェブ(2)の巻き取りを決定するローラとの両方である。このため、以下では、前記ローラ(R2)を「第1巻き取りローラ」と呼ぶ。
【0023】
図面に示された実施の形態に関連して、前記ウェブ(2)上に不連続横断カットを提供するための手段は、公知の種類の横軸を有する2つの切断ローラ(30,31)から構成可能であり、これらの2つのローラは、前記ウェブ(2)がたどる経路の両側に対向して配置され、ウェブ(2)がたどる方向に対して上流に配置された一連のウェブガイドローラ(R5,R6,R7)の下流に配置される。
【0024】
前記ウェブガイドローラ(R5,R6,R7)は、次に、上流に配置された1つ以上のリールからウェブを受け取ることができ、その結果、前記ウェブ(2)は公知の方法によって単一の紙プライ又はそれ以上の重ね合わされた紙プライから構成されるが、この公知の方法についてはこれ以上説明しない。図面において、前記ウェブ(2)の原点の方向は、矢印「F2」によって示される。
【0025】
従って、2つの対向する切断ローラ(30,31)によって形成されるプレカットステーションの下流には、プレカット線を備えた前記ウェブ(2)が設けられており、このプレカット線により、このようにして、切り取りシートに分割される前記ウェブの制御された切り取りが可能となる。
【0026】
また、前記結合チャネル(C)は実質的に公知の構造を有しており:それは第1巻き取りローラ(R2)の下方及び反対側に配置された下部凹状構造(C2)によって規定される。前記チャネル(C)は、上流で開放しており、即ち、後述する前記コア(1)を移動させるための装置(100)の出口(100b)に対応して開放しており、そしてそれは前記巻き取りステーション(W)において下流で終了する。
【0027】
前記巻き取りステーション(W)には水平軸を有する他の2つの巻き取りローラ(R3,R4)があり、それらはそれ自体公知の機構によって前記第1巻き取りローラ(R2)と協働する。実際にはそれぞれの長手方向軸を中心として所定の角速度及び方向をもって回転させることによって、前記ローラ(R2,R3,R4)は前記巻き取りステーション(W)に到達する各コア(1)の周りの所定量のウェブ(2)の巻き取りを決定する。
【0028】
図面に示された実施の形態及びそれ自体公知の機械的構成によれば、前記他の2つの巻き取りローラ(R3)及び(R4)は、前記コア(1)の原点の方向(F1)に対して前述のチャネル(C)の下流に位置しかつ互いに対向して配置されている。
【0029】
図面に示す実施の形態によれば、前記ローラ(R3)及び前記ローラ(R4)は、それぞれのアーム(B3,B4)上に配置され、前記アームはそれぞれアクチュエータ(A3,A4)と接続されており、前記アクチュエータは前記コア(1)の到達点に対するこれらのローラの接近及び離間運動を可能にしている。前記ローラ(R2,R3,R4)の長手方向軸は互いに平行になっている。
【0030】
図面に示された実施の形態によれば、前記第1のサイジング手段は、前記巻き取りステーション(W)の上流かつ前記結合チャネル(C)の上流に配置された前記コア(1)に供給するための装置(100)に対応して配置されかつ作用する接着剤ディスペンサ(8)を含む。
【0031】
実際には、前記コア(1)は、前記コア(1)を結合チャネル(C)に搬送する公知のタイプの供給装置(100)によって移動され、前記コアは上流に位置しかつ、例えば、コア格納部、コアバッファ、又は他の同様の装置によって構成されるコア格納領域(S)から来る。
【0032】
例えば、それ自体公知の機械的構成によれば、前記コア(1)を前記巻き取りステーション(W)に供給する装置(100)は、並んで配置された複数の下部環状ベルト(5)及び同じく並んで配置された複数の上部固定プレート(4)からなり、前記コア(1)の下部支持体を提供すると同時に、これらを前述の方向(F1)に沿って転がすことによって前記コアを移動させる。図面中の符号「RF」は公知のタイプの機械式供給装置を示しており、コア収納領域(S)からコア(1)をピックアップし、それらを供給装置(100)に挿入する。
【0033】
図面に示す実施の形態によれば、前記装置(100)は、各コア(1)を下流に移動させ、各コアを入口(100a)から、ログが形成される予定のウェブ(2)の部分の前記ヘッド端部に前記コア(1)が接合される結合チャネル(C)内で終わる出口(100b)に通過させる。実際には、接着剤ディスペンサ(8)の作用を既に受けているコア(1)がコア自体(1)に塗布されている接着剤が前記チャネルに到達する前記ウェブ(2)の第1シート又はヘッド端部との結合を決定するチャネル(C)に入る。何故なら、当該接着剤が前記ローラ(R2)の周りを引きずられているからである。
【0034】
前記ローラ(R2)には、完成されるログを形成した前記ウェブ(2)の部分と、次のログを形成する前記ウェブ(2)の部分と、の分離を決定するように適合された機構(9)が設けられている。例えば、特許文献1から知られるように、前記機構(9)は前記ローラ(R2)の内側に設けられた前記ログの長さに沿って分配された複数のノズルによって構成することができ、そして前記ローラ(R2)の対応する穿孔された部分を通して空気噴射を導くように適合されている。
【0035】
本発明の巻き返し機(RW)においては、第2のサイジング手段は前記結合チャネル(C)の上流に配置されかつ作動し、そして接触によって前記ウェブ(2)上に接着剤をリリースするように適合されているパッド(60)を備えたローラ(6)を有する。以下、前記ローラ(6)をパッド保持ローラと呼ぶ。
【0036】
図面に示す実施の形態を参照すると、前記パッド保持ローラ(6)は前記ウェブ(2)を案内するウェブガイドローラ(R1)に対向しており、このようにして、接着剤を塗布する際にウェブ自体のカウンタサポートローラとして作用する。前記パッド保持ローラ(6)は前記ガイドローラ(R1)及び巻き取りローラ(R2,R3,R4)と平行であり、そしてそれぞれの回転アクチュエータ(図面では符号「61」で模式的に示す)に接続されており、当該回転アクチュエータは自身の長手方向軸を中心としてその回転を制御する。図面の符号「T60」が示す円形点線は、パッド保持ローラ(6)が回転させられたときの前記パッド(60)が続く円形の軌道を示している。
【0037】
図面に示す実施の形態によれば、前記パッド(60)は前記パッド保持ローラ(6)の外面から半径方向に突出した本体であり、言い換えれば、前記パッド(60)は、前記保持パッド保持ローラ(6)の半径方向の付属物である。
【0038】
図面に示す実施の形態によれば、前記パッド保持ローラ(6)は、接着剤分配装置(7)とカウンタローラ(R1)との間に配置されかつ作用する。
【0039】
前記接着剤分配装置(7)は、接着剤をパッド(60)上に移送することを目的としたアニロックスローラ(70)に関連するタンク(71)を備える。実際には、前記パッド(60)を支持する前記ローラ(6)が前記パッド(60)と前記アニロックスローラ(70)との周期的相互作用を決定してパッド自体に接着剤を転写するような距離だけ前記アニロックスローラ(70)から離間している。接着剤で含浸された前記パッド(60)は、上流に配置された前記ガイドローラ(R1)から来る前記ウェブ(2)と周期的に接触する。前記パッド(60)と前記ウェブ(2)との間の接触は、前記ウェブが前記接触中に前記ローラ(R1)に当接することによって促進される。
【0040】
前記パッド(60)は単一体とすることができ、前記ローラ(6)の全長に沿って長手方向に延在することができる。あるいは、図7及び図9に概略的に示すように、前記パッド(60)はいくつかの並んだ部分(60X)に分割することができる。特に接着剤が着色接着剤である場合に、前記パッド(60)には、前記ウェブ(2)にグラフィック効果を生じさせるのに適した形状のレリーフを設けることもできる。
【0041】
本発明によれば、第2のサイジング手段(フラップ接着用接着剤)によって分配された接着剤に対して、第1のサイジング手段(前記コア1上に前記ウェブ2を接着することを意図したもの)によって分配された接着剤の種類及び/又は粘性、又は化学的特性を区別することができる。
【0042】
前記第1及び第2のサイジング手段は前記巻き取りステーション(W)に配置された前記巻き取り手段と同期して、形成されるログの第1のシートに接着剤を塗布し、そして完成されるログの最後のシートに対応してそれぞれ接着剤を塗布する。
【0043】
前記パッド(60)による前記ウェブ(2)上への接着剤の塗布は、第2のサイジング手段の使用の可能な例を提供することによって、以下にさらに開示される。
【0044】
前記パッド(60)は、前記ウェブ(2)の全幅にわたっての接着剤の分布を可能にするように前記パッド保持ローラ(6)上の長手方向に延在する。上述のように、前記パッド(60)は単一の本体であってもよいし、いくつかの部分(60X)に分割されていてもよい。従って、前記ウェブを横切って連続的及び不連続的の両方で前記ウェブ(2)上に接着剤を分配することが可能である。換言すれば、前記ウェブ上の接着剤の分布は、前記ウェブ(2)の幅にわたって不連続に延在することもできる。
【0045】
本発明によれば、前記パッド(60)は、前記パッド保持ローラ(6)に弾性的に取り付けられている。例えば、図5図10に示す実施形態を参照すると、前記パッド(60)は前記ローラの表面と一体の内部側と、ブラケット(601)が形成された反対側の外部側とを有する前記ローラ(6)の半径方向の付属物(600)に取り付けられており;ブラケットの下縁には、前記パッド(60)の下部(60L)が引っ掛けられており;横断面から見て、前記パッドは実質的に「C」型であり、従って、前記ブラケット(601)に面する内部表面(60G)を有する。
【0046】
前記パッド(60)の内面(60G)と前記ブラケット(601)との間には、プレート(602)が配置されている。前記プレート(602)の下方には、弾性手段(603)が配置され、例えば、半径方向付属物(600)に形成された適当な空洞(607)に収容され、前記ローラ(6)に対して半径方向に配向される螺旋状バネが配置される。
【0047】
このように、前記パッド(60)の圧縮状態に応じて、前記パッドは二重矢印「R60」によって模式的に示されるように、即ち、前記ローラ(6)に対して半径方向又は実質的に半径方向に、前記付属物(600)上を弾性的に移動することができる。
【0048】
あるいは、図11図13に図示された実施形態を参照すると、前記パッド(60)は反対側のプレート(604)上に取り付けられ、当該プレートは前記パッド保持ローラ(6)と一体化された2つの保持ブロック(605,606)の間にクランプされる。図面に示されるように、この場合、前記パッド(60)は、前述のプレートの自由側(ブロック605,606によって保持される側とは反対側)にある。従って、前記パッド(60)の圧縮状態によっては、当該パッドは、両矢印「R60」で模式的に示すように、前記ローラ(6)に対して弾性的に移動することができる。
【0049】
上述した二つの例によれば、前記パッド(60)は支持体に取り付けられており、当該支持体は、前記パッド(60)に圧力が加えられた時には、前記パッド保持ローラ(6)に向かって弾性的に移動し、そして前記パッド(60)が無負荷状態、即ち、圧力を受けていない時には、反対方向に自動的に移動し、初期形状に戻る。
【0050】
つまり、前記パッド(60)は、弾性支持体上に取り付けられているので、上記のように移動する。従って、前記パッドに圧力が加えられると、当該パッドは、前記ウェブ(2)との適切な接着接触を維持するために、圧力下で弾性的にその形状を迅速に変化させる必要はなく、その間、前記パッドと前記ウェブの両方がそれぞれ自身の軌道に沿って移動する。実際、前記パッド(60)の弾性運動は、それが取り付けられた弾性支持体によって制御され、それによって、前記ウェブ(2)との接触中でも、前記接着剤分配装置(7)との接触中でも、前記パッド(60)の変形は必要とされない。
【0051】
前記パッド(60)は、例えば、PTFE又はポリゼン又はポリエチレン、即ち、抗付着性を有する、所謂、抗付着性プラスチック材料で作ることができる。
【0052】
有利には、前記アクチュエータ(61)が後述するように前記パッド(6)の回転を制御するように適合されている。
【0053】
図1図4には、サイジング手段を用いて紙ログを製造する本発明の製造方法の4つの可能な工程が示されている。
【0054】
図1は、接着剤を前記アニロックスローラ(70)から集めた前記パッド(60)を示す。前記アニロックスローラ(70)から前記パッド(60)への接着剤の移動は、前記パッドと前記ローラ(70)との間の接触によって行われる。この工程では巻き取られた前記紙ウェブ層(2)を有する前記コア(1)が前記巻き取りステーション(W)にあり、ここで、前記ローラ(R2)、(R3)及び(R4)によって、それ自体公知の方法で、従って詳細には説明されていない方法で前記コアが回転させられ、前記接着剤ディスペンサ(8)の作用を既に受けている別のコア(1)は前記チャネル(C)に供給される準備ができている。前記巻き取ステーション(W)では、当該巻き取ステーションの前記ローラ間に位置する前記コア(1)の周囲に前記ウェブ(2)の紙が巻き続けられ、それにより、形成されているログの紙ラップ(20)を形成する。
【0055】
図2には次の処理工程が示されており、この工程では、前記ローラ(6)はミシン目のすぐ上流で前記ウェブ(2)と接触する前記パッド(60)を備えており、当該ミシン目は、完成されるログの最後のシートと、製造される次のログの最初のシートとを分離する。この工程では、前記パッド(60)の周速度が前記巻き取りステーション(W)に向けられた前記ウェブ(2)の速度よりも低い。
【0056】
例えば、前記パッド(60)の周速度は、前記ウェブ(2)の速度の20%~50%の間に含まれる値を有する。好ましくは、この工程では前記パッド(60)の周速度は、前記ウェブ(2)の速度の30%~40%の間の値を有し、さらにより好ましくは、前記ウェブ(2)の速度の30%~35%の間の値を有する。従って、前記パッド(60)と前記ウェブ(2)との間の接触がより長くなり、それにより、前記パッドが接着剤供給装置(7,70)から以前に収集した接着剤の全部又は実質的に全部を前記ウェブは前記パッド(60)から回収する。
【0057】
従って、この工程の最後において、即ち、前記ローラ(6)が回転し続けているために前記パッド(60)がウェブ(2)に接触しなくなったときには、前記パッド(60)は実質的に乾燥している。その結果、前記パッド(60)と前記ウェブ(2)との間のより長期の接触が得られ、これにより、接着剤が重力によって滴下するか、又は前記パッドから遠心的に放出され、当該機械の周囲領域を汚し、そして接着剤の全て又は実質的に全てが前記パッド(60)から前記紙ウェブ(2)に移されるので、次の工程で接着剤のより完全な収集のためにパッドを準備するというリスクが大幅に低減される。
【0058】
言い換えれば、紙ウェブと接触した後、前記パッド(60)は乾燥しているか、又は実質的に乾燥しており、これにより、アニロックスローラと接触する次の工程において、パッドへの接着剤の最も正確な転写が可能になる。これにより、前記パッド(60)との接触中の前記紙ウェブ上の接着剤の分布の高い精度が確保される。弾性支持体上に配置された前記パッド(60)を使用することによって、前記パッドから前記ウェブ(2)への接着剤の移動がさらに良好になる。
【0059】
図3は、接着剤供給装置(7,70)の上流の待機位置又は不作動位置にある前記パッド(60)を示す。従って、前記ローラ(6)は、接着剤分配装置(7,70)から接着剤を周期的に回収する位置に前記パッド(60)を担持し、次いで、前記パッドはウェブ(2)との接触位置にあり、最後に、前記パッドは不作動位置にあるので、前記パッド(60)と前記ウェブ(2)との接触は、前記パッド(60)の周速度と前記巻き取りステーション(W)に向かう前記ウェブ(2)の速度との間の前述した差異によって延長される。
【0060】
同時に、コア(1)が前記チャネル(C)内に導入され、そして前記機構(9)が作動され、前述したように、所定のミシン目線に沿ったシートの分離を決定する。
【0061】
図4は、前記アニロックスロール(70)に対応する前記パッド(60)によって接着剤を回収する工程を示す。
上述のプロセスが実行されると、前記パッド(60)は弾性的に移動する。何故なら、前記パッドは弾性支持体上に取り付けられているからである。前記成形されたログのフラップ閉鎖及び巻き取りステーション(W)からの前記ログの取り外しは、当業者に知られている方法で行われ、従って、より詳細には説明されない。
【0062】
この段階で、形成されるべき次のログの第1のシートのヘッド端部は次のログが形成されるコア(1)と接触し、当該コア上に予め接着剤が塗布されているため、当該コアに接合される。実際には、前記ノズル(9)によって形成された機構の作用によって前記ウェブは妨害され、そしてこのようにして得られたウェブ端部は形成されたログのフラップを閉じるために使用されるテール端部と、形成されるべき新しいログのコア上のウェブの巻き始めのためのヘッド端部とをそれぞれ構成する。
【0063】
前述したように、前記ウェブ(2)をコア(1)に巻きつけるために準備しそして前記タイプの機械において前記コアにウェブを巻き取る工程は当業者には公知である。一連のウェブガイドローラ(R5,R6,R7)を通過する前記ウェブ(2)は、プレカットステーションに到達し、当該プレカットステーションは、前記ウェブ(2)上に、それを切り取りシートに分割する一連のプレカット線を生成する切断ローラ(30,31)を含む。
【0064】
前記プレカット線の1つは前記巻き取りステーション(W)のノズル(9)によって使用されるもので、下流ウェブ(完成されるログの閉鎖フラップを画定する)のテール部を上流ウェブ(形成されるべき次のログのコアに接着される)のヘッド部から分離するものであり;
前記コア(1)は結合チャネル(C)に向かってそれらを運ぶ装置(100)によって移動され;前記装置(100)を介しての移動において、各コア(1)は1セットの接着剤分配ノズル(80)を介する接着剤ディスペンサ(8)の作用を受け;
図面に示される実施の形態によれば、前記接着剤ディスペンサ(8)は接着剤を塗布するための前記第1のサイジング手段、即ち、前記コア(1)上に前記ウェブ(2)を接着するように意図された接着剤を分配するための手段を表し;
コア(1)が前記チャネル(C)に一旦入ると、前記ウェブは前記ローラ(R2)の周りを引っ張られるので、前記コア(1)上に分配された接着剤は前記チャネルに到着する前記ウェブの第1のシート又はヘッド端部とコアの結合を決定し;
上述の実施の形態では、前記ローラ(R2)にはウェブ妨害機構が備えてられており、当該ウェブ妨害機構は、上記実施の形態に記載されているように、前記ローラ(R2)の内側に設けられたノズル(9)によって形成されており、完成されるログを形成した前記ウェブ(2)の部分と次のログを形成する前記ウェブ(2)の部分との分離を決定するように適合されている。
【0065】
より一般的には、本発明は下記構成の巻き返し機に適用可能である:
-所定の供給速度で紙ウェブ(2)を供給するための所定の供給経路(F2)に沿って連続した紙ウェブ(2)を供給する供給手段(R1,R5,R6,R7);
-前記ウェブ(2)を所定の長さのシートに分割するための一連のプレカット不連続横断線を提供するように適合されたプレカット手段(30,31);
-前記ウェブ供給装置の下流に配置された巻き取りステーション(W)に配置され、紙材料のログ(20)を製造するために前記ウェブ(2)を巻き取るように適合された巻き取り手段(R2,R3,R4);及び
-前記巻き取りステーション(W)の上流に配置されかつ前記ウェブ(2)の前記供給経路(F2)に沿って作用し、そのプレカット線の近傍でウェブ(2)に接触することにより接着剤を周期的に塗布するように適合された接着剤塗布パッド(60)を備え、前記パッド(60)が対応するアクチュエータ(61)と接続されたパッド保持装置(6)に取り付けられるように構成されたサイジング手段;
を含み、
-前記パッド(60)が圧力を受けかつ前記パッド保持装置(6)に向かって弾性的に移動して前記パッド(60)がもはや圧力を受けていないときにその前の位置に戻る反対方向に自動的に移動する場合に、前記パッド(60)がパッド保持装置(6)に向かって弾性的に移動するように、前記パッド(60)が弾性的に変形する弾性支持体によって前記パッド保持装置(6)に取り付けられる巻き返し機。
【0066】
好ましくは、前記パッド(60)が前記ウェブ(2)に接触しているとき、前記パッド(60)は、前記ウェブ(2)が前記それぞれの供給経路(F2)に沿って供給される速度よりも低い速度で前記パッド保持装置(6)によって移動され、それにより、前記パッド(60)と前記ウェブ(2)の両方が移動する間に、前記パッド(60)と前記ウェブ(2)との長時間の接触を決定する。
【0067】
好ましくは、前記ウェブ(2)と接触する前記パッド(60)の速度が前記ウェブ(2)の速度の20%~50%の間に含まれる値を有する。より好ましくはこの工程において、前記パッド(60)の周速度は前記ウェブ(2)の速度の30%~40%の間に含まれる値を有し、さらにより好ましくは前記ウェブ(2)の速度の30%~35%の間に含まれる値を有する。
【0068】
有利には、前記パッド保持装置(6)がそれぞれのアクチュエータ(61)の制御の下でそれぞれの長手方向軸の周りに回転するように適合されたローラである。
【0069】
さらに、有利には、前記パッド(60)が前記ウェブ(2)に接触すると、当該ウェブは、前述したウェブ(2)の供給経路(F2)に沿って配置されたローラ(R1)に当接する。
【0070】
本発明は、ログ(20)を製造するために管状コア(1)を使用する巻き返し機、及び「コアレス」タイプのログ、即ち、内部コアのないログを製造する巻き返し機の両方に適用可能である。
【0071】
前記巻き返し機(RW)がログを作成するためにコア(1)を使用するタイプのものである場合、上述の実施の形態によれば、当該巻き返し機は、好ましくは下記の構成要素が備えられる:
-前記管状コア(1)が前記ウェブ(2)と関連している結合チャネル(C)において前記第1の経路(F2)と結合する別の所定の経路(F1)に沿って前記管状コア(1)を供給するように適合された手段であって、前記チャネル(C)は前記巻き取りステーション(W)で終了する;
-前記コア上に接着剤を分配するための手段(8)であって、前記さらなる経路(F1)に沿ってそれぞれのコア(1)に接着剤をリリースするように適合されている。
【0072】
上記の説明から、本発明による紙材料のログの製造方法は、以下の工程を含むことがわかる:
-対応する所定のウェブ供給経路(F2)に沿って所定の供給速度で連続紙ウェブ(2)を供給する工程;
-前記ウェブ(2)を引き裂きによって分離される所定の長さのシートに分割するための一連のプレカット不連続横断線を提供する工程;
-巻き取りステーション(W)において、前記ウェブ(2)を巻き取って紙ログ(20)を作る工程;
-前記ウェブ供給経路(F2)に沿うサイジング手段に、そのプレカット線の近傍で前記ウェブ(2)に接触することによって周期的に接着剤を塗布することができかつパッド保持装置(6)上に取り付けられる接着剤塗布パッド(60)を設ける工程;
及び
-前記パッド(60)は、弾性的に変形する弾性支持体によって前記パッド保持装置(6)に取り付けられ、前記パッド(60)は圧力を受けると前記パッド保持装置(6)に向かって弾性的に移動し、前記パッド(60)もはや圧力を受けないと自動的にその前の位置に戻る反対方向に移動する。
【0073】
上記に概説した方法の好ましい実施形態によれば、前記パッド(60)が前記ウェブ(2)と接触しているとき、前記パッド(60)及び前記ウェブ(2)の両方が移動している間に前記パッド(60)が前記ウェブ(2)と長時間接触することを決定するために、前記ウェブ(2)がそれぞれの供給経路(F2)に沿って供給される速度よりも低い速度で前記パッド(60)は前記パッド保持装置(6)によって移動される。
【0074】
好ましくは、前記ウェブ(2)と接触する工程における前記パッド(60)の速度は前記ウェブ(2)の速度の20%~50%の間に含まれる値を有する。より好ましくは、この工程では前記パッド(60)の周速度が前記ウェブ(2)の速度の30%~40%の間に含まれる値を有し、さらにより好ましくは、前記ウェブ(2)の速度の30%~35%の間に含まれる値を有する。
【0075】
前記ログ(20)を製造するための前記管状コア(1)の使用を予見する実施形態によれば、本発明による方法はまた、以下の工程を含む:
-前記管状コア(1)が前記ウェブ(2)と関連しかつ前記ウェブの所定量が前記各コア(1)に巻き取られている前記巻き取りステーション(W)の上流に配置されている結合チャネル(C)に対応して前記ウェブ供給経路(F2)と結合する別の所定の経路(F1)に沿って前記管状コア(1)を供給する工程;
-別の接着剤分配手段(8)により、各コア(1)に接着剤を分配する工程;
-前記結合チャネル(C)の上流で、前記別の所定の経路に沿って前記別の接着剤分配手段を設ける工程。
【0076】
図面に示された実施の形態によれば、前記巻き取りステーション(W)の上流で前記ウェブ(2)に接着剤を塗布するように意図されたサイジング手段は、前記ウェブ(2)がまだ前記巻き取りステーション、即ち、前記第1の巻き取りローラ(R2)に到達していない点で、前記巻き取りステーションから所定の間隔を置いて配置される。
【0077】
しかしながら、実際には、実行の詳細は、採用された解決策の概念の範囲を超えることなく、従って、以下の特許請求の範囲に従って本特許によって与えられる保護の範囲内であって、記載されかつ図示された個々の要素及びそれらの相互配置に関して、均等の方法で変更することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11-12】
図13
【国際調査報告】